WO2020240743A1 - ボールねじ機構及び直線移動装置 - Google Patents

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    • F16H25/2261Screw mechanisms with balls, rollers, or similar members between the co-operating parts; Elements essential to the use of such members with rollers arranged substantially perpendicular to the screw shaft axis

Definitions

  • the distance in the screw axis direction between the pair of balls corresponding to the power transmission mechanism is between the spiral grooves of the screw shaft on which the pair of balls are arranged. It is also effective when the value corresponds to the number of pitches minus the value corresponding to the backlash when the thrust force from the ball acts on the screw shaft.
  • the present invention is also effective when three or more ball bearings and balls are provided per lead of the screw shaft.
  • the present invention is also effective when a ball having a diameter of 8 to 16 mm is used when the diameter of the ball of the ball bearing is 4 mm.
  • the present invention it is possible to prevent vibration and noise caused by contact between balls, which is generated by a conventional circulating ball screw, and to avoid an increase in heat, and on the screw shaft. Since the power transmission loss during operation due to the contact between the balls can be suppressed, the power transmission efficiency can be improved.
  • the power transmission mechanism 10 of the present embodiment has a plurality of ball bearings 5 and a plurality of balls 4 corresponding to each ball bearing 5.
  • the basic dynamic load ratings of the ball 4 and the ball bearing 5 may be set to the same value, and the thrust of the ball screw mechanism 1 may be set according to the smaller value.
  • FIG. 3 is an explanatory view showing the dimensional relationship of the ball screw mechanism of the present embodiment
  • FIG. 4A is an explanatory view showing the distance between the holes of the housing of the moving body according to the present embodiment
  • FIG. (B) is a perspective view showing the housing of the moving body.
  • the larger the shaft diameter of a circulation type ball screw the larger the drive torque and thrust.
  • the drive torque may be small even if the shaft diameter is increased, and the drive torque is increased according to the shaft diameter. If the thrust is increased, the quality tends to be excessive.

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Abstract

従来の循環式ボールねじのようなボールのリターンを考慮する必要がなく、ボールのねじ軸上での引っかかり等が発生せずボールのスムーズな移動を確保することで振動や騒音の防止、熱の増大を回避可能なボールねじ機構を提供する。本発明は、螺旋溝2aを有し直線状に延びるねじ軸2と、ねじ軸2の周囲を取り囲むハウジング30と、ねじ軸2の推力をハウジング30に伝達する複数のボール4及び玉軸受5とを備える。各玉軸受5は、ハウジング30にねじ軸2の螺旋溝2aに沿って一定間隔でそれぞれ取付固定された外輪7と、ねじ軸2に対向する側面にボール4に接触する凹球面状の接触面5aを設けた内輪6とを有し、各内輪6が、ねじ軸2の回転軸Oと直交する回転軸N1~N4を中心として回転可能に配設され、各ボール4が、各玉軸受5の接触面5aと接触した状態でねじ軸2の螺旋溝2a内に隣接して一定間隔で配置されている。

Description

ボールねじ機構及び直線移動装置
 本発明は、ねじ軸とボールとを用いたボールねじ機構の技術に関する。
 従来、ボールねじとしては種々のものが知られている。
 例えば、ボールがナット内に設けられた滑り軸受に固定されねじ軸上を転がりながらナットを移動させる方式の非循環式のものと、ボールねじ軸上にあるボールナット内に多数のボールをねじ軸回りに1.5回~3.5回巻き付けし、ナット出口まで送られたボールを、パイプや戻り溝などのガイドによって元のナット入口まで戻し、ボールをナット内で循環させる循環式のものである。
 しかるに、従来の循環式ボールねじでは以下に記すように様々な問題があり、現時点では解決できていない。
 例えば、ボールが循環しようとパイプ等に戻されるとき、途中で引っかかる問題や、駆動反転時のボールの食い込み挙動に起因するボールの乗り上げが生じていた。
 特に高速回転を行う循環式ボールねじでは、ボールの荷重変動が大きく、リターンパイプの中で詰まる問題が発生していた。
 また、サーボモータの利用などでバックラッシュを小さくする必要がある場合、一つのナットの中で多数のボールのバックラッシュを取るには、ボールと軌道溝の隙間を極力取り除き、ボール同士を密着して詰める必要があった。このため、場合によっては一群のオーバサイズボールを組み込んでいた。
 その結果として、ボールのスムーズなリターンを阻害することになり、またボール同士の叩き合いを生じさせ、振動や騒音、熱の増大を招き、そのこともボールのスムーズなリターンを阻害していた。
 さらに、従来の循環式ボールねじでは、構造的にボール同士のぶつかり合いは避けられず、特にボールねじのバックラッシュの低減又は剛性の増大を図るため、一群のオーバサイズボールを組み込んだナット、又は相互に軸方向に変位させた一対のナットを使用してボールねじ内に予圧を与える場合には、ボール同士の押し合いが強くなり、しかもボールの接触面の回転方向は相対的に逆になるため損失を生じ、このため動力伝達効率の低下が避けられなかった。
 この問題を防ぐため、従来からリテーナーを組み込んだものも考案されているが、一般のベアリングと異なり、ボールのリターンがあるため構造が複雑になるという難しい問題が発生している。
 さらに、ナットの有効回路数(ボールの巻数)が増えると累積してピッチ誤差もそれに伴って大きくなるため、ボールの荷重分担率に偏りが生じ、その抑制は非常に困難であった。
 さらにまた、従来の循環式ボールねじでは、ナットのフレームは強度の高い合金鋼を使用しており、転動面の硬さはHRC60近辺で、硬さの深さ分布もボール(鋼球HRC60以上の硬度)との面圧強さに耐えられるものでなければならなかった。
特開2015-96752号公報 特開2016-114181号公報 特開2016-125661号公報
 本発明は、このような従来の技術の課題を考慮してなされたもので、その目的は、従来の循環式ボールねじのようなボールのリターンを考慮する必要がなく、ボールのねじ軸上での引っかかり等が発生せずボールのスムーズな移動を確保することによって、振動や騒音の防止、熱の増大を回避することができるボールねじ機構を提供することにある。
 また、本発明の他の目的は、ねじ軸上におけるボール同士の接触を避け、動作時の動力の伝達損失を抑制して動力伝達効率を向上させることができるボールねじ機構を提供することにある。
 さらに、本発明の他の目的は、ねじ軸上におけるボールの巻数を減小させ、累積ピッチ誤差を小さくしてボールの荷重分担率に偏りが生じないようにすることができるボールねじ機構を提供することにある。
 さらにまた、本発明の他の目的は、高精度な部材を用いることなく、バックラッシュの値を小さくすることができるコンパクトで軽量安価なボールねじ機構を提供することにある。
 上記課題を解決するためになされた本発明は、螺旋溝を有し直線状に延びるねじ軸と、前記ねじ軸の周囲を取り囲むように設けられたハウジングを有する移動体と、前記ねじ軸の推力を前記移動体のハウジングに伝達して当該移動体を前記ねじ軸の軸方向に移動させる動力伝達機構とを備え、前記動力伝達機構は、複数の玉軸受と、前記複数の玉軸受にそれぞれ対応する複数のボールとを有し、前記複数の玉軸受は、それぞれ一方の側面が前記ねじ軸に対向した状態で、前記移動体のハウジングに前記ねじ軸の螺旋溝に沿って一定間隔でそれぞれ取付固定された外輪と、前記ねじ軸に対向する側面に前記複数のボールに接触する凹球面状の接触面がそれぞれ形成された内輪とを有し、当該各内輪が、前記ねじ軸の回転軸と直交する方向の回転軸を中心としてそれぞれ回転可能に配設されるとともに、前記複数のボールが、前記接触面とそれぞれ接触した状態で前記ねじ軸の螺旋溝内に隣接して一定間隔で配置されているボールねじ機構である。
 本発明では、前記ねじ軸が中空構造のものである場合にも効果的である。
 本発明では、複数の前記動力伝達機構を有し、当該動力伝達機構の対応する一対のボール間の前記ねじ軸方向の距離が、当該一対のボールが配置された前記ねじ軸の螺旋溝間のピッチ数に相当する値から前記ねじ軸に前記ボールからの推力が作用した場合のバックラッシュに応じた値を減じた値となるように構成されている場合にも効果的である。
 本発明では、前記玉軸受及び前記ボールが、前記ねじ軸の1リード当たり三つ以上設けられている場合にも効果的である。
 本発明では、前記玉軸受の玉の直径が4mmである場合に、直径が8~16mmのボールを用いる場合にも効果的である。
 また、本発明は、上述したいずれかのボールねじ機構と、前記ボールねじ機構のねじ軸を回転可能に支持する一対の支持ブロックと、前記ボールねじ機構のハウジングに取り付けられたテーブルと、前記ボールねじ機構のねじ軸と平行に配置された直線状に延びる一対のガイドレール、及び前記テーブルに取り付けられるとともに前記ガイドレールに装着されて当該ガイドレールに沿ってそれぞれ直線移動する移動ブロックを有する直動機構とを有する直線移動装置である。
 本発明では、前記直動機構は、前記ガイドレールが、当該ガイドレールに沿って直線状に延びるガイド溝を有するとともに、前記移動ブロックは、前記ガイドレールの両側面に対向するように設けられたハウジングを有し、前記複数の玉軸受は、それぞれ一方の側面が前記ガイドレールのガイド溝に対向した状態で前記移動ブロックのハウジングに前記ガイドレールのガイド溝に沿って取り付けられるとともに、前記ガイド溝は断面が円弧状又はゴシックアーチ状に形成され、前記複数の玉軸受は、それぞれ一方の側面が前記ガイドレールに対向した状態で、前記移動ブロックのハウジングに前記ガイド溝に沿って一定間隔でそれぞれ取付固定された外輪と、前記ガイドレールに対向する側面に前記複数のボールにそれぞれ接触する凹球面状の接触面が形成された内輪とを有し、当該各内輪が、前記ガイドレールの長手方向と直交する方向の回転軸を中心としてそれぞれ回転可能に配設されるとともに、前記複数のボールが、前記接触面とそれぞれ接触した状態で前記ガイドレールのガイド溝内に隣接して所定の間隔で配置されている場合にも効果的である。
 本発明の場合、複数のボールが、移動体のハウジングに設けられた複数の玉軸受の内輪の凹球面状の接触面とそれぞれ接触した状態でねじ軸の螺旋溝内に配置されており、このねじ軸を回転軸を中心として回転させると、ねじ軸の螺旋溝とボール表面の接触部分、並びに、玉軸受の内輪の接触面とボール表面の接触部分に生ずる推力及び回転トルクによってボールが押されてねじ軸の螺旋溝上を転動するとともに、ボールの表面が、玉軸受の内輪の接触面と楕円状の僅かな面積で接触し、玉軸受の内輪の接触面に発生する摩擦力によって各玉軸受の内輪が、ねじ軸の回転軸と直交する方向の回転軸Nを中心としてそれぞれ回転するとともに、ねじの原理でねじ軸の螺旋溝がねじ軸の軸方向に進む。
 その結果、移動体のハウジングにねじ軸の螺旋溝に沿ってそれぞれ取付固定された玉軸受の外輪が玉軸受の玉を介してねじ軸の回転軸方向の推力成分を受け、この推力成分が玉軸受を介して移動体のハウジングに伝達されることによって、移動体がねじ軸の回転軸方向に移動するようになっている。
 このように、本発明は、従来の循環式ボールねじのようなボールをリターンして循環させる機構を有しておらず、したがって、従来の循環式ボールねじで発生していたボールのリターンの際のねじ軸上における引っかかり等が発生せず、ボールのスムーズな移動を確保することができる。
 また、本発明の場合、複数のボールが、玉軸受の内輪の接触面とそれぞれ接触した状態でねじ軸の螺旋溝内に隣接して一定間隔で配置されていることから、ねじ軸上においてボール同士が接触することがない。
 その結果、本発明によれば、従来の循環式ボールねじで発生していたボール同士の接触に起因する振動や騒音を防止し、また熱の増大を回避することができるとともに、ねじ軸上におけるボール同士の接触に起因する動作時の動力の伝達損失を抑制することができるので、動力伝達効率を向上させることができる。
 さらに、本発明にあっては、例えば玉軸受及びボールを、ねじ軸の1リード当たり三つ以上設けることによって構成すること、すなわち、従来の循環式ボールねじの用語を用いれば、ねじ軸上におけるボールの巻数を1巻のもので構成することができる。
 その結果、本発明によれば、ボールの巻数を減小させることができるので、従来の循環式ボールねじで発生していた累積ピッチ誤差を小さくし、ボールの荷重分担率に偏りが生じないようにすることができる。
 また、本発明では、従来の循環式ボールねじのボールの径より例えば2倍以上の大きな径(例えば8~16mm)のボールを使用することで、ボールの負荷能力が径比以上に高まるため、従来の循環式ボールねじに対して非常に少ない数(例えば三つ以上)のボールによって構成することができ、これによりコンパクトで軽量安価なボールねじ機構を提供することができる。
 この場合、ねじ軸として中空構造のものを採用すれば、例えばロボットなど別の駆動機構の駆動軸をねじ軸の貫通孔内に通すことができ、これにより更にコンパクトな装置構成とすることができる。
 さらに、複数の動力伝達機構を有し、当該動力伝達機構の対応する一対のボール間のねじ軸方向の距離が、当該一対のボールが配置されたねじ軸の螺旋溝間のピッチ数に相当する値からねじ軸にボールからの推力が作用した場合のバックラッシュに応じた値を減じた値となるように構成すれば、例えばハウジングに簡単な加工を施すことによって、容易にバックラッシュを小さく(又は予圧を含めてゼロ)することができる。
(a):本発明に係るボールねじ機構の実施の形態の全体構成を示す正面部分断面図(b):同ボールねじ機構の全体構成を示す側面部分断面図(c):同ボールねじ機構の玉軸受の構成を示す正面部分断面図及び平面図(d):同ボールねじ機構の寸法関係を示す説明図 (a):本発明の他の実施の形態の全体構成を示す正面部分断面図(b):同実施の形態の全体構成を示す側面部分断面図 本実施の形態のボールねじの寸法関係を示す説明図 (a):本実施の形態における移動体のハウジングの孔間の距離を示す説明図 (b):同移動体のハウジングを示す斜視図 (a):本発明の他の実施の形態の全体構成を示す正面部分断面図で、中空構造のねじ軸を有するもの(b):同実施の形態の全体構成を示す側面部分断面図 本実施の形態における1リード当たりのボールユニットの配置を示す展開説明図 (a):本発明の他の実施の形態の全体構成を示す正面部分断面図(b):同実施の形態の全体構成を示す側面部分断面図 本実施の形態における1リード当たりのボールユニットの配置を示す展開説明図 同実施の形態の変形例を示す展開説明図 (a):本発明の他の実施の形態の全体構成を示す正面部分断面図(b):同実施の形態の全体構成を示す側面部分断面図 (a):本実施の形態の直線移動装置の要部を示す平面図(b):直線移動装置の要部を示す縦部分断面図 (a):本発明に係る直動機構の実施の形態の構成を示す側面図(b):同実施の形態の構成を示す正面断面図 (a):同実施の形態の直動機構の変形例の構成を示す側面図(b):同変形例の構成を示す正面断面図
 以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
 図1(a)~(d)は、本発明に係るボールねじの実施の形態を示すもので、図1(a)は全体構成を示す正面部分断面図、図1(b)は全体構成を示す側面部分断面図、図1(c)は玉軸受の構成を示す正面部分断面図及び平面図、図1(d)は、ねじ軸とボールの寸法関係を示す説明図である。
 図1(a)に示すように、本実施の形態のボールねじ機構1は、直線状に延びるねじ軸2と、このねじ軸2の周囲に設けられた移動体3と、ねじ軸2の推力を移動体3に伝達して移動体3をねじ軸2に沿って移動させる動力伝達機構10とを有している。
 本実施の形態のねじ軸2は、中実構造を有し、一般的なねじ軸と同様の材料からなるものを用いることができる。
 ねじ軸2は、図示しないモータによって回転軸Oを中心として回転駆動されるもので、ゴシックアーチ状の螺旋溝2aが、一定の間隔をおいて形成されている。
 移動体3は例えば長方体の部材からなるハウジング30を有し、このハウジング30の中央部分にねじ軸2より若干大きい内径の貫通孔3aが形成されている。そして、上述したねじ軸2が貫通孔3aを貫通するように配設されている。
 そして、ハウジング30は、例えば後に参照する図11に示すように、その上方にテーブル42が取り付けられ、このテーブル42は、直動機構45の一対のガイドレール43上に装着された一対の移動ブロック44の上部に固定されるようになっている。その結果、ハウジング30は、ねじ軸2を回転軸Oを中心として回転駆動させた場合でも回転軸Oの周囲を回転させないようにすることができる。
 すなわち、本発明の移動体3は、従来の循環式ボールねじと同様に、ねじ軸2の回転に伴いボール4の第1の方向P1又は第2の方向P2への移動によってボール4と同じ方向に移動するものである。
 本実施の形態のハウジング30は、強度の高い軽合金からなるものを用いることができる。
 このような軽合金としては、例えば、アルミニウム(Al)合金、亜鉛(Zn)合金、チタン(Ti)合金があげられる。
 また、用途によってはハウジング30の材料として、例えばポリアセタール樹脂などのエンジニアリング樹脂を用いることもできる。
 本実施の形態の動力伝達機構10は、複数の玉軸受5と、各玉軸受5に対応する複数のボール4とを有している。
 ここで、ボール4は、一般的な循環式ボールねじと同様に、鋼球からなるものを用いることができる。セラミックスからなるボールを用いることもできる。
 また、本発明の場合、ボール4は、後述する玉軸受5の玉8より直径が大きいものを用いている。
 一方、本実施の形態では、図1(a)(b)に示すように、四つの玉軸受5が移動体3のハウジング30に取り付けられている。
 この場合、玉軸受5は、それぞれ一方の側面がねじ軸2に対向した状態で、ねじ軸2の螺旋溝2aに沿って一定間隔で配置されている。
 各玉軸受5は、一般的な深溝玉軸受と同等の基本構成を有するもので、内輪6と外輪7と、これら内輪6及び外輪7に接触する玉8とを有している(図1(c)参照)。
 また、この玉軸受5は、深溝玉軸受やアンギュラ玉軸受と同様に、アキシャル荷重(軸方向荷重)に対し反負荷側へ内輪6が容易に抜けて移動しない構造になっているものである。
 各玉軸受5は、ねじ軸2の回転軸Oと直交する方向に延びる回転軸N1~N4を中心としてそれぞれ回転可能に配置されている。
 ここで、各玉軸受5は、ハウジング30に設けた孔部50内に挿入されて外輪7の外周面が固定ねじ9によって移動体3に固定されるとともに、ねじ軸2の回転軸Oと直交する方向の回転軸N1~N4を中心として内輪6が回転できるように構成されている。
 本発明の場合、ボール4は、玉軸受5の玉8よりかなり直径が大きいものを用いている。
 これは、ボール4と玉軸受5の負荷バランスを等価とすることによって、よりコンパクトで実用的な装置を提供するためである。
 すなわち、本実施の形態では、後述するように、ねじ軸2の駆動トルク(駆動源から与えられるトルク)により発生する推力がボール4を押圧し、ボール4と玉軸受5の内輪6の接触面5aとの接触部分において発生する摩擦力によって玉軸受5の内輪6が回転するとともに、玉軸受5の内部の玉8も回転するように構成されている。
 本発明では、玉軸受5の玉8の直径は慣性力のより小さな玉径のものを使用することにより、円滑な動力伝達を実現することができる。
 すなわち、玉軸受5の玉8として仮にボール4と同じ径のものを使用した場合、玉軸受5の内輪6と外輪7との間に最低6個以上の玉8が配置されることになるが、このことはボール4と内輪6の間で加速に必要とする摩擦力は同時にボール4の質量の6倍の質量の物体を加速する摩擦力が必要で、このような大きな摩擦力を加えることは事実上不可能であるため、ボールねじ機構1の加速・減速時に追従できずに内輪6に対して玉8がスリップしてしまう。
 このような玉軸受のスリップ動作は摩耗や振動、発熱等を生じさせるため、位置計測装置や工作機械にとって致命的であり、実用に供しない。
 その一方で、ボール4と玉軸受5の負荷バランスを等価とすることによって、よりコンパクトで実用性の高いボールねじ機構1を提供することができる。
 例えば、ボール4と玉軸受5との基本動定格荷重を同等の値にして、小さい方の値に合わせてボールねじ機構1の推力を設定するとよい。
 本発明の場合、ボール4の直径は特に限定されることはないが、実用性を向上させる観点からは、玉軸受5の玉8の直径の2倍以上4倍以下の直径を有するものを用いることが好ましい。
 具体的には、玉軸受5の玉8の直径が4mmである場合に、直径が8~16mmのボール4を用いることが好ましい。
 本実施の形態では、玉軸受5の内輪6の一方の側面に、各ボール4と内接する接触面5aが設けられている(図1(c)参照)。
 この接触面5aは、リング状の凹球面からなり、ゴシックアーチ形状に形成されている。
 そして、各ボール4は、各玉軸受5の接触面5aとそれぞれ接触した状態で、ねじ軸2の螺旋溝2a内に隣接して一定間隔で配置されている。
 このような構成により、各玉軸受5は、外輪7に対し内輪6が上記回転軸N1~N4を中心として自由に回転できるようになっている。
 また、各ボール4は、ねじ軸2が回転した場合において、螺旋溝2aと玉軸受5の内輪6の接触面5aとによって保持された状態で種々の方向に回転(螺旋溝2a上で転動)できるようになっている。
 本発明の場合、ねじ軸2にボール4から推力が作用した場合における各ボール4の表面とねじ軸2の螺旋溝2aが接触する接触角α1は、一般的な循環式ボールねじと同様にそれぞれ45~55度が適している(図1(d)参照)。
 また、ねじ軸2の螺旋溝2aは、ボール4との干渉を防止してピッチ誤差や取り付け誤差を吸収できるように、ボール4との間に隙間ΔSp1(例えば0.5mm~1mm)を設けて配置され、これにより各ボール4がねじ軸2の軸方向に移動できるように加工されている。
 この理由は、ラジアル荷重などの影響でボール4が螺旋溝2aの軸方向前後のねじ面に同時に接触することを防止するためである。
 また、螺旋溝2aの底部分には、ボール4との接触を回避してボール4と螺旋溝2aの接触角α1が60度以上にならないようにするための溝底部2bが形成されている。
 一方、本発明の場合、ねじ軸2にボール4からの力が作用した場合における各ボール4の表面と玉軸受5の接触面5aとの接触角α2については、一般的な循環式ボールねじと同様にそれぞれ45~55度が適している。
 本発明の場合、特に限定されることはないが、接触面5aに内接するボール4が接触面5a上を自由に転がることを可能にする観点からは、ボール4と接触面5aとの隙間ΔSp2が、例えば0.01~0.5mmとなるように、ボール4の直径と接触面5aの曲率半径を設定することが好ましい(図1(c)参照)。
 すなわち、ボール4と玉軸受5の接触面5aとの隙間ΔSp2が、0.01~0.5mmとなるように、ボール4の直径と接触面5aの凹球面の曲率半径を設定することによって、ボール4と接触面5aの接触面積が大きくなり、許容面圧が大きくなる。
 本実施の形態の玉軸受5の内輪6の他方の側面には、動作時のボール4と玉軸受5間の摩擦を小さくするため、潤滑油(グリース)を供給するボール給油穴5bが設けられている。
 なお、各玉軸受5に対してねじ軸2の外方側の部分には、玉軸受5の直径より若干大きな径のねじ孔90が設けられ、このねじ孔90に固定ねじ9がねじ止めされるようになっている(図1(b)参照)。
 この固定ねじ9としては、例えば六角穴付止めねじを用いることができる。
 本明細書では、上述したボール4、玉軸受5及び固定ねじ9を一つの部材集合体として、ボールユニット11と称する。
 本発明のボールねじ機構は、少なくとも三つ以上(本実施の形態では四つ)のボールユニット11を有している。
 このような構成を有する本実施の形態において、例えば図11に示す駆動モータ60を駆動してねじ軸2を回転軸Oを中心として回転駆動させると、その螺旋溝2aがリードの軌道に沿って螺旋状に移動して例えば第1の方向P1に進み、各ボール4の第2の方向P2側で且つねじ軸2側の表面が、ねじ軸2の螺旋溝2aと楕円状の僅かな面積で接触して、ねじ軸2の螺旋溝2aから第1の方向P1方向の推力成分を受ける。
 この推力成分により、各ボール4は、ねじ軸2の回転軸Oと直交する方向に対して接触角α1だけ傾斜した方向の軸線上で交わる(図1(d)参照)。
 そして、ねじ軸2の螺旋溝2aとボール4表面との接触部分、並びに、玉軸受5の内輪6の接触面5aとボール4表面との接触部分に生ずる推力及び回転トルクによってボール4が押されてねじ軸2の螺旋溝2a上を転動する。
 また、ボール4が第1の方向P1に進むことによって、ボール4の第1の方向P1側で且つ玉軸受5側の表面が、玉軸受5の接触面5aと楕円状の僅かな面積で接触することによって、ボール4の表面から第1の方向P1方向の推力成分を受ける。
 その際に発生する玉軸受5の内輪6の接触面5aに対する摩擦力によって各玉軸受5の内輪6が、回転軸N1~N4を中心としてそれぞれ回転するとともに、ねじの原理でねじ軸2の螺旋溝2aが第1の方向P1方向に進むことによって、玉8を介して玉軸受5の外輪7が第1の方向P1の推力成分を受ける。
 このように、本実施の形態では、ねじ軸2の第1の方向P1の推力が動力伝達機構10(ボール4及び玉軸受5)を介して移動体3のハウジング30に伝達され、これにより移動体3が第1の方向P1側に移動する。
 なお、移動体3を第1の方向P1と反対方向の第2の方向P2に移動させる場合は、上述した動作と逆の動作を行えばよい。
 以上述べた本実施の形態は、従来の循環式ボールねじのようなボールをリターンして循環させる機構を有しておらず、したがって、従来の循環式ボールねじで発生していたボールのリターンの際のねじ軸上における引っかかり等が発生せず、ボールのスムーズな移動を確保することができる。
 また、本発明では、複数のボール4が、玉軸受5の内輪6の接触面5aとそれぞれ接触した状態でねじ軸2の螺旋溝2a内に隣接して一定間隔で配置されていることから、ねじ軸2上においてボール4同士が接触することがない。
 その結果、本実施の形態によれば、従来の循環式ボールねじで発生していたボール同士の接触に起因する振動や騒音を防止し、また熱の増大を回避することができるとともに、ねじ軸上におけるボール同士の接触に起因する動作時の動力の伝達損失を抑制することができるので、動力伝達効率を向上させることができる。
 さらに、本実施の形態にあっては、例えば玉軸受5及びボール4を、ねじ軸2の1リード当たり三つ以上設けることによって構成することができる。すなわち、従来の循環式ボールねじの用語を用いれば、ねじ軸2上におけるボール4の巻数を1巻のもので構成することができる。
 その結果、本実施の形態によれば、ボール4の巻数を減小させることができるので、従来の循環式ボールねじで発生していた累積ピッチ誤差を小さくし、ボール4の荷重分担率に偏りが生じないようにすることができる。
 また、本実施の形態では、従来の循環式ボールねじのボールの径より例えば2倍以上の大きな径(例えば8~16mm)のボールを使用することで、ボールの負荷能力が径比以上に高まるため、従来の循環式ボールねじに対して非常に少ない数(例えば三つ以上)のボール4によって構成することができる。
 例えば、呼び径25mm、ボール径4.762mm、リード角10.6度、ボールの巻数2の循環式ボールねじの動定格荷重と、径10mmのボールを等ピッチで4個配列した本実施の形態のボールねじ機構の動定格荷重とを比較すると、ボールが4個の本実施の形態の方がむしろ少し大きい。
 このことは、本実施の形態のボールねじ機構1は、1巻17個の2倍である34個と動定格荷重が等価ということになり、ボール径比の効果が大きいことが分かる。
 そして、このような本実施の形態によれば、コンパクトで軽量安価なボールねじ機構1を提供することができる。
 図2(a)は、本発明の他の実施の形態の全体構成を示す正面部分断面図である。
 以下、上記実施の形態と対応する部分には同一の符号を付しその詳細な説明を省略する。
 図2(a)に示すように、本実施の形態のボールねじ機構1Aは、ハウジング30に、複数(本実施の形態では二つ)の動力伝達機構(第1及び第2の動力伝達機構10A、10B)が設けられて構成されている。
 これら第1及び第2の動力伝達機構10A、10Bは、それぞれ上述した動力伝達機構10と同等の構成のもので、複数(本実施の形態では四つ)のボールユニット11を有している(図2(b)参照)。
 本実施の形態の場合、第1の動力伝達機構10Aは、移動体3に対してねじ軸2の回転軸Oと平行な第1の方向P1の推力を与え、他方、第2の動力伝達機構10Bは、移動体3に対して第1の方向と反対方向である第2の方向P2の推力を与えるように構成されている(図2(a)参照)。
 この場合、第1の方向P1は、例えばホームポジションから目的位置に移動する方向、第2の方向P2は、目的位置からホームポジションに移動する方向である。
 図3は、本実施の形態のボールねじ機構の寸法関係を示す説明図であり、図4(a)は、本実施の形態における移動体のハウジングの孔間の距離を示す説明図、図4(b)は、同移動体のハウジングを示す斜視図である。
 図3に示すように、本実施の形態では、上述した第1及び第2の動力伝達機構10A、10Bの、対応する一対のボール4間のねじ軸2方向の距離が、これら一対のボール4が配置されたねじ軸2の螺旋溝2a間の距離であるピッチ3pからねじ軸2にボール4からの推力が作用した場合のバックラッシュに応じた値ΔStを減じた値、すなわち、3p-ΔStとなるように構成されている。
 本発明では、例えば図4(a)(b)に示すように、移動体3のハウジング30の各側面31~34に、上述した孔部50並びにねじ孔90と同等の孔部50A,50B並びにねじ孔90A,90Bを、上記3p-ΔStの距離をおいて設け、これら孔部50A,50B並びにねじ孔90A,90Bに、図2(a)に示すボールユニット11(ボール4、玉軸受5及び固定ねじ9)をそれぞれ取り付けることにより図3に示す構成とすることができる。
 ところで、上記実施の形態では、上述したように、ねじ軸2の螺旋溝2aの溝幅は、ボール4との干渉を防ぐためボール4表面との間に所定の隙間ΔSp1を設けている(図1(d)参照)。
 一方、玉軸受5の凹球面5aには、ボール4との間に、隙間ΔSp1より小さいわずかな隙間ΔSp2を設けている(図1(c)参照)。
 これらの隙間ΔSp1、ΔSp2を合計すると、ねじ軸2と移動体3のハウジング30との間には、ΔSp=ΔSp1+ΔSp2の遊びがあることになる。
 従来、循環式ボールねじを使用する装置には工作機械やサーボモータでコントロールしているものもあり、この遊びΔSpを無くしてゼロにすることが求められる場合がある。
 その場合、一般の循環式ボールねじでは、ダブルナット方式を採用し、ナット間の距離を遊び分だけ詰めるようにしている。
 何故2個のナットを設けるかと言えば、軸受鋼のナットの内面に一定間隔で螺旋溝を彫る必要があり、途中から螺旋溝のピッチを変えることが容易にできないためである(複雑ではあるが2条ねじにしてピッチをずらす工夫をしたものもある)。
 これに対し、本発明の場合には、一つのハウジング30に正転方向の荷重を受けるリードの軌道上に必要数の孔部50A及びねじ孔90Aを設け、ボール4、玉軸受5及び固定ねじ9によって構成されるボールユニット11を組付け、これを動力伝達機構10Aとする。
 次に同一のハウジング30に逆転方向の荷重を受けるリードの軌道上に必要数の孔部50B及びねじ孔90Bを設け、上述したボールユニット11を組付け、これを動力伝達機構10Bとする。
 2つの動力伝達機構10A、10Bの間の基準距離はピッチpの整数倍であり、図3に示す例の場合にはピッチpの3倍であるので、動力伝達機構10Aの孔部50A及びねじ孔90Aの中心点と、動力伝達機構10Bの孔部50B及びねじ孔90Bの中心点との距離が3P-ΔStとなるように、すなわち、対応する孔間の距離を上述した隙間ΔStだけそれぞれに近づけることによって、ねじ軸2と移動体3のハウジング30との間の遊びを無くしてゼロにすることができる。
 また、予圧を与える目的でねじ軸2と移動体3のハウジング30との間の遊びをマイナスにすることもできる。
 本実施の形態によれば、一方の動力伝達機構10Aを上記式で算出されたバックラッシュ量ΔStだけ他方の動力伝達機構10B側にずらして孔部50A、ねじ孔90Aを配置すればよいので、加工も簡単に行うことができ、コストパフォーマンスがよいものである。
 図5(a)は、本発明の他の実施の形態の全体構成を示す正面部分断面図、図5(b)は、同実施の形態の全体構成を示す側面部分断面図である。
 また、図6は、本実施の形態における1リード当たりのボールユニットの配置示す展開説明図である。
 以下、上記実施の形態と対応する部分には同一の符号を付しその詳細な説明を省略する。
 図5(a)(b)に示すように、本実施の形態のボールねじ機構1Bは、中空構造のねじ軸2を有している。すなわち、ねじ軸2に長手方向に延びる貫通孔20が形成されている。
 本実施の形態では、移動体3のハウジング30の断面が正6角形形状に形成され、このハウジング30に三つのボールユニット11が設けられ、これにより動力伝達機構10が構成されている。
 この場合、図6に示すように、ねじ軸2の螺旋溝(リードの軌道)2aに沿って1リード(Ph)当たり三つのボールユニット11(ボール4、玉軸受5及び固定ねじ9)が一定間隔で取り付けられている。
 なお、ねじ軸2としては、一条ねじが用いられている。
 図7(a)は、本発明の他の実施の形態の全体構成を示す正面部分断面図、図7(b)は、同実施の形態の全体構成を示す側面部分断面図である。
 また、図8は、本実施の形態における1リード当たりのボールユニットの配置を示す展開説明図、図9は、同実施の形態の変形例を示す展開説明図である。
 以下、上記実施の形態と対応する部分には同一の符号を付しその詳細な説明を省略する。
 図7(a)(b)に示すように、本実施の形態のボールねじ機構1Cは、中空構造のねじ軸2を有し、このねじ軸2には、長手方向に延びる貫通孔20が形成されている。
 本実施の形態では、移動体3のハウジング30の断面が断面正6角形形状に形成されるとともに、このハウジング30に六つのボールユニット11が設けられ、これにより動力伝達機構10が構成されている。
 この場合、ねじ軸2の螺旋溝(リードの軌道)2aに沿って1リード当たり六つのボールユニット11(ボール4、玉軸受5及び固定ねじ9)が一定間隔で取り付けられている。
 なお、ねじ軸2としては、一条ねじが用いられている。
 図5(a)(b)~図8、図10に示す実施の形態によれば、中空構造のねじ軸2が設けられていることから、例えばロボットなど別の駆動機構の駆動軸をねじ軸2の貫通孔20内に通すことができ、これによりコンパクトな装置構成とすることができる。
 そして、本実施の形態によれば、技術的に困難な従来の循環式ボールねじのリターン機構を介さずにどこでも設置できるため、任意の太さの中空のねじ軸2であっても容易にボールユニット11をハウジング30に配置し取り付けることができる。
 例えば図10に示す実施の形態にあっては、ねじ軸2はかなり太いため(例えば軸径82mm程度)、許容推力は一般の循環式ボールねじ(巻数3)の1/5程度となるが、軸方向長さは1/2となることから、設計の選択肢を広くすることができる。
 また、一般に循環式ボールねじは軸径が太くなるほど駆動トルクと推力が大きくなるが、用途によっては軸径を太くしても駆動トルクは小さくてよい場合があり、軸径に応じて駆動トルクと推力を大きくすると過剰品質となりやすい。
 特に長尺のねじ軸の場合には座屈や危険速度の防止から軸径を太くする場合がある。このような場合に中空のねじ軸は座屈に対する形状効果を大きくできるし、危険速度についても撓みを抑えることが容易であるため効果的な対応が可能である。しかも軽量にできる点がコンパクト化と環境負荷への有効性となっている。
 すなわち、ねじ軸の軸径と比例して駆動トルクや推力が増減するものではないことから、本発明では、1リード当たりのボールユニットの数を変えることによって駆動トルク及び推力を調整できるようにしている。
 また、図7(a)(b)は、図5に示す実施の形態のボールユニット11の数を倍(3→6)にして駆動トルクを倍にした例である。
 一方、このとき駆動トルクを倍にしないでバックラッシュを小さくすることもできる。これは図3について説明したように、動力伝達機構10A、10Bにおいて、ボール4の配置を正転側と逆転側に分け、いずれか一方をΔStだけねじ軸2の軸方向にずらすことで可能になる。
 また、例えば図9に示すように、隣接するボールユニット11をねじ軸2の軸方向(第1の方向P1又は第2の方向P2)に所定距離(ここではΔSt)ずらして千鳥状に配置することもできる。
 特にねじ軸2の回り360度1回転の中で全てのボールユニット11を配置することができれば、例えば図7(a)(b)に示すように、ねじ軸2方向に対して直交する方向から透視したときボールユニット11同士の重なりがなく、移動体3への推力に基づく各ボール4及び玉軸受5へのスラスト荷重がこれらに均等に配分されるため、疲労強度を向上させることができる。
 このような構成を有する本例によれば、装置の軽量化及びコンパクト化、製作が容易で設計の最適化を図ることができるという効果がある。
 図10(a)は、本発明の他の実施の形態の全体構成を示す正面部分断面図、図10(b)は、同実施の形態の全体構成を示す側面部分断面図である。
 以下、上記実施の形態と対応する部分には同一の符号を付しその詳細な説明を省略する。
 図10(a)(b)に示すように、本実施の形態のボールねじ機構1Dは、中空構造のねじ軸2を有し、このねじ軸2には、長手方向に延びる貫通孔20が形成されている。
 本実施の形態では、移動体3のハウジング30が断面円筒形状に形成され、このハウジング30に八つのボールユニット11が設けられ、これにより動力伝達機構10が構成されている。
 この場合、詳細は図示しないが、ねじ軸2の螺旋溝(リードの軌道)2aに沿って1リード当たり八つのボールユニット11(ボール4、玉軸受5及び固定ねじ9)が一定間隔で取り付けられている。
 なお、ねじ軸2としては、一条ねじが用いられている。
 このような構成を有する本実施の形態によれば、上述したように、ねじ軸2方向に対して直交する方向から透視したときボールユニット11同士の重なりがなく、移動体3への推力に基づく各ボール4及び玉軸受5への軸方向荷重がこれらに均等に配分されるため、疲労強度を向上させることができる。
 また、本実施の形態では、移動体3のハウジング30に360度(1リード)間により多くのボールユニット11を設けることができるので、各ボールユニット11のボール4への分担荷重を均等にすることができるとともに、ねじ軸2から移動体3に対する動力伝達効率を循環式ボールねじより向上させることができる。
 図11(a)(b)は、本実施の形態の直線移動装置の要部を示す図で、図11(a)は平面図、図11(b)は縦部分断面図である。
 図11(a)(b)に示すように、本実施の形態の直線移動装置40は、例えば図2(a)(b)に示すボールねじ機構1Aを有している。
 ここで、ボールねじ機構1Aは、水平方向に向けられた状態で一対の支持ブロック41に支持されたねじ軸2を有し、このねじ軸2は、駆動モータ60によって正逆方向に回転されるように構成されている。
 ボールねじ機構1Aのハウジング30の上部にはテーブル42が固定されている。
 ボールねじ機構1Aの両側部には、直動機構45が設けられている。
 この直動機構45は、ねじ軸2と平行に設けられた一対のガイド43レールと、これらガイドレール43に沿ってそれぞれ移動可能な移動ブロック44を有している。
 直動機構45の移動ブロック44の上部には、ボールねじ機構1Aのハウジング30の上部に水平方向に向けて取り付けられたテーブル42が固定されている。
 このような構成を有する本実施の形態によれば、ねじ軸2上でのボール4のスムーズな移動を確保して振動や騒音の防止、熱の増大を回避するとともに高い動力伝達効率を維持することができ、かつ、ねじ軸2上におけるボール4の巻数を1巻のもので構成することによってボールを保持するナット部分とねじ軸間の累積ピッチ誤差が相対的に小さく、さらに、バックラッシュの値を小さくすることができるコンパクトで軽量安価なボールねじ機構1を有する直線移動装置40を提供することができる。
 図12(a)(b)は、本発明に係る直動機構の実施の形態の構成を示す図で、図12(a)は側面図、図12(b)は正面断面図である。
 また、図13(a)(b)は、本実施の形態の直動機構の変形例の構成を示す図で、図13(a)は側面図、図13(b)は正面断面図である。
 以下、上記実施の形態と対応する部分には同一の符号を付しその詳細な説明を省略する。
 図12(a)(b)に示すように、本実施の形態は、図11(a)(b)に示す直線移動装置40に以下に示す直動機構45を用いたものである。
 ここで、直動機構45は、上記ガイドレール43と、ガイドレール43の周囲を取り囲むように設けられたハウジング47を有する移動ブロック44とを有している。
 本実施の形態のガイドレール43は、断面が矩形状に形成され、水平方向に延びるように設けられている。
 そして、ガイドレール43の両側部には、断面円弧状又はゴシックアーチ状に形成され水平方向に延びるガイド溝46が設けられている。
 一方、図13(a)(b)に示す変形例では、ガイドレール43の両側部に、ゴシックアーチ状に形成され水平方向に延びるガイド溝46が設けられている。
 また、ガイド溝46の底部分には、ボール4との接触を回避してボール4とガイド溝46の接触角が60度以上にならないようにするための溝底部48が形成されている。
 ハウジング47は、断面「コ(U)」字状に形成され、鉛直方向に延びる両側部の内側部分が、それぞれガイドレール43の両側面43aのガイド溝46と対向するように配置されている。
 本実施の形態では、ハウジング47の両側部に、上述した玉軸受5が、二つづつ設けられている。
 ここで、各玉軸受5は、それぞれ一方の側面がガイドレール43のガイド溝46に対向した状態で、外輪7が移動ブロック44のハウジング47にガイド溝46に沿って一定間隔でそれぞれ取付固定されるとともに、内輪6は、ガイドレール43に対向する側面に複数のボール4にそれぞれ接触する凹球面状の接触面5aが形成されている。
 さらに、各玉軸受5は、各内輪6が、ガイドレール43の長手方向と直交する方向の回転軸N5、6を中心としてそれぞれ回転可能に配設されるとともに、複数のボール4が、玉軸受5の内輪6の接触面5aとそれぞれ接触した状態でガイドレール43のガイド溝46内に隣接して所定の間隔(ここでは一定間隔)で配置され、これにより移動ブロック44のハウジング47がボール4を介してガイドレール43のガイド溝46に支持されている。
 このような構成を有する本実施の形態の直動機構45において、ハウジング47に対してガイドレール43の延びる方向に力を加えると、玉軸受5の外輪7及び玉8を介して玉軸受5の内輪6の接触面5aから各ボール4に対して接触力が作用するとともに、この接触力に対するガイドレール43のガイド溝46の溝面からの反力がボール4を介して玉軸受5の内輪6の接触面5aに作用する。
 そして、これらの力の作用により、ガイドレール43のガイド溝46内において各ボール4が転動するとともに、各玉軸受5の内輪6が上記回転軸N5,N6を中心として回転しながら移動ブロック44が水平方向(第1の方向P1又は第2の方向P2)に移動する。
 このような本実施の形態の直動機構45によれば、従来のボールを循環させる方式の直動機構で発生していたボールのリターンの際の引っかかりやボール同士の接触が発生せず、これによりボールのスムーズな移動を確保できるとともに動力伝達効率を向上させることができる。
 したがって、このような直動機構45を図11(a)(b)に示す直線移動装置40に適用すれば、よりスムーズな走行が可能になる。
 なお、本発明は上述した実施の形態に限られず、種々の変更を行うことができる。
 例えば、図2(a)(b)に示す実施の形態では、動力伝達機構10A、10Bとして、同一の動力伝達機構10を有するもので構成したが、本発明はこれに限られず、例えばボールユニット11の数が異なる動力伝達機構によって構成することもできる。
 このような構成にすれば、移動体3の移動方向に応じてねじ軸2に対して最適の駆動トルクを与えることが可能なボールねじ機構を提供することができる。
 1……ボールねじ機構
 2……ねじ軸
 3……移動体
 4……ボール
 5……玉軸受
 6……内輪
 7……外輪
 8……玉
 9……固定ねじ
10……動力伝達機構
11……ボールユニット
20……貫通孔
30……ハウジング
40……直線移動装置
45……直動機構

Claims (7)

  1.  螺旋溝を有し直線状に延びるねじ軸と、
     前記ねじ軸の周囲を取り囲むように設けられたハウジングを有する移動体と、
     前記ねじ軸の推力を前記移動体のハウジングに伝達して当該移動体を前記ねじ軸の軸方向に移動させる動力伝達機構とを備え、
     前記動力伝達機構は、複数の玉軸受と、前記複数の玉軸受にそれぞれ対応する複数のボールとを有し、
     前記複数の玉軸受は、それぞれ一方の側面が前記ねじ軸に対向した状態で、前記移動体のハウジングに前記ねじ軸の螺旋溝に沿って一定間隔でそれぞれ取付固定された外輪と、前記ねじ軸に対向する側面に前記複数のボールに接触する凹球面状の接触面がそれぞれ形成された内輪とを有し、当該各内輪が、前記ねじ軸の回転軸と直交する方向の回転軸を中心としてそれぞれ回転可能に配設されるとともに、前記複数のボールが、前記接触面とそれぞれ接触した状態で前記ねじ軸の螺旋溝内に隣接して一定間隔で配置されているボールねじ機構。
  2.  前記ねじ軸が中空構造のものである請求項1記載のボールねじ機構。
  3.  複数の前記動力伝達機構を有し、当該動力伝達機構の対応する一対のボール間の前記ねじ軸方向の距離が、当該一対のボールが配置された前記ねじ軸の螺旋溝間のピッチ数に相当する値から前記ねじ軸に前記ボールからの推力が作用した場合のバックラッシュに応じた値を減じた値となるように構成されている請求項1又は2のいずれか1項記載のボールねじ機構。
  4.  前記玉軸受及び前記ボールが、前記ねじ軸の1リード当たり三つ以上設けられている請求項1乃至3のいずれか1項記載のボールねじ機構。
  5.  前記玉軸受の玉の直径が4mmである場合に、直径が8~16mmのボールを用いる請求項1乃至4のいずれか1項記載のボールねじ機構。
  6.  請求項1乃至4のいずれか1項記載のボールねじ機構と、
     前記ボールねじ機構のねじ軸を回転可能に支持する一対の支持ブロックと、
     前記ボールねじ機構のハウジングに取り付けられたテーブルと、
     前記ボールねじ機構のねじ軸と平行に配置された直線状に延びる一対のガイドレール、及び前記テーブルに取り付けられるとともに前記ガイドレールに装着されて当該ガイドレールに沿ってそれぞれ直線移動する移動ブロックを有する直動機構とを有する直線移動装置。
  7.  前記直動機構は、前記ガイドレールが、当該ガイドレールに沿って直線状に延びるガイド溝を有するとともに、
     前記移動ブロックは、前記ガイドレールの両側面に対向するように設けられたハウジングを有し、
     前記複数の玉軸受は、それぞれ一方の側面が前記ガイドレールのガイド溝に対向した状態で前記移動ブロックのハウジングに前記ガイドレールのガイド溝に沿って取り付けられるとともに、前記ガイド溝は断面が円弧状又はゴシックアーチ状に形成され、
     前記複数の玉軸受は、それぞれ一方の側面が前記ガイドレールに対向した状態で、前記移動ブロックのハウジングに前記ガイド溝に沿って一定間隔でそれぞれ取付固定された外輪と、前記ガイドレールに対向する側面に前記複数のボールにそれぞれ接触する凹球面状の接触面が形成された内輪とを有し、当該各内輪が、前記ガイドレールの長手方向と直交する方向の回転軸を中心としてそれぞれ回転可能に配設されるとともに、前記複数のボールが、前記接触面とそれぞれ接触した状態で前記ガイドレールのガイド溝内に隣接して所定の間隔で配置されている請求項6記載の直線移動装置。
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