JP5168195B2 - 直動駆動装置 - Google Patents
直動駆動装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5168195B2 JP5168195B2 JP2009052042A JP2009052042A JP5168195B2 JP 5168195 B2 JP5168195 B2 JP 5168195B2 JP 2009052042 A JP2009052042 A JP 2009052042A JP 2009052042 A JP2009052042 A JP 2009052042A JP 5168195 B2 JP5168195 B2 JP 5168195B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ball
- groove
- nut
- shaft body
- sleeve
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Transmission Devices (AREA)
Description
特許文献1に記載の直動駆動装置は、単一の軸体の外周面にねじ溝とスプライン溝とを軸方向に重複させて形成し、ねじ溝に対して複数のボールを介してナットを外嵌するとともに、スプライン溝に対して複数のボールを介してスリーブを外嵌し、これにより、単一の軸体の回転運動、直線運動および回転運動と直線運動を組み合わせたスパイラル運動を可能としている。
同図に示すように、この直動駆動装置1は単一の軸体である主軸2を有し、この主軸2の外周面には、螺旋状のねじ溝3が一端側(同図での略中央から右側)に形成され、また、軸方向に沿って延びる直線状の3条のスプライン溝4が他端側(同図での略中央から左側)に形成されている。なお、スプライン溝4の数は3条に限らず、2条以上であれば使用する条件に応じて適宜選択可能である。
より具体的には、主軸2のねじ溝3およびナット5のねじ溝が対向して形成される軌道とボールとの間に軸方向への予圧を付加する前の状態における前記軌道とボールとがつくる主軸2の軸方向での隙間である軸方向隙間を、ボールの直径Dwの0.5%Dw以上5%Dw以下の範囲とし、ボールと前記軌道とに予圧をかけて、ボールを前記軌道に二点接触させることによって低トルク型を実現している。なお、ねじ溝をゴシックアーク溝とし、その円弧の曲率半径を、ボールの直径Dwの56%Dw以上の範囲とすれば低トルク型とする上でより好適である。
また、本実施形態の例では、ナット5の円筒状の外周面には、2条のベアリング内輪溝10が軸方向に間隔を隔てて平行に形成されている。一方、スリーブ6の円筒状の外周面にも、2条のベアリング内輪溝11が、軸方向に間隔を隔てて平行に形成されている。さらに、主軸2に装着されたナット5とスリーブ6の外周には、ハウジング7が被せてある。このハウジング7は、同図に示すように、スリーブ6側およびナット5側にそれぞれ配設された二つのインナハウジング7Aおよび7Bと、これらインナハウジング7A、7B相互を繋ぐ円筒状のアウタハウジング7Cとからなる。
次に、この直動駆動装置の作用・効果について説明する。
例えば、ナット5のみを回転させれば、主軸2は軸方向に直線運動する。また、スリーブ6のみを回転させれば、主軸2は回転運動を伴って軸方向に移動する。さらに、ナット5とスリーブ6とを共に同じ回転数で同方向に回転させれば、主軸2は軸方向の移動をせずに回転運動のみを行う。さらにまた、ナット5とスリーブ6とを異なる回転数で駆動すれば、主軸2は回転運動と軸方向運動との複合されたスパイラル運動となる。回転方向を逆とすれば、各運動も逆方向となる。
例えば、図2に本発明に係る直動駆動装置の第二の実施形態の概要を示す。
同図に示すように、この第二の実施形態の直動駆動装置1は、上記第一の実施形態の直動駆動装置1に対して、ハウジング7に対するスリーブ6の相対回転を拘束して装着している点が異なっている。つまり、この第二の実施形態の直動駆動装置1では、スリーブ6側には、上記プーリ8、タイミングベルト9およびころがり軸受Bを有しておらず、スリーブ6は、その外周面に形成された円環状のフランジ6fが、円筒状のアウタハウジング7Cの端面に直接固定されている。このような構成であれば、ナット5側のタイミングベルト9を介してプーリ8を回転させてナット5を回転駆動させれば、主軸2を軸方向に移動させることができる(正作動使用)。また、主軸2を軸方向に移動させることによって、ナット5を回転駆動させることができる(逆作動使用)。
2 主軸(単一の軸体)
3 ねじ溝
4 スプライン溝
5 ナット
6 スリーブ
7 ハウジング
7A、7B インナハウジング
7C アウタハウジング
8 プーリ
9 タイミングベルト
10 (ナットの)ベアリング内輪溝
11 (スリーブの)ベアリング内輪溝
12 (ハウジングの)ベアリング外輪溝
13 (ハウジングの)ベアリング外輪溝
14 ベアリングボール
Claims (2)
- 単一の軸体と、該単一の軸体の外周面に設けられた螺旋状のねじ溝およびこれに複数のボールを介して外嵌する円筒状のナットを有するボールねじ部と、前記単一の軸体の外周面に並行に延設されたスプライン溝およびこれに複数のボールを介して外嵌する円筒状のスリーブを有するボールスプライン部とを備える直動駆動装置であって、
前記ねじ溝およびスプライン溝は、相互が軸方向に重なり合わないように前記単一の軸体の一端側と他端側とにそれぞれ形成され、
前記ボールねじ部は、当該ボールねじ部の複数のボールが二点接触の範囲内となるオフセット予圧による予圧品であり、該オフセット予圧は、前記単一の軸体のねじ溝およびナットのねじ溝が対向して形成される軌道と前記ボールとの間に軸方向への予圧を付加する前の状態における前記軌道と前記ボールとがつくる前記単一の軸体の軸方向での隙間である軸方向隙間を、前記ボールの直径Dwの0.5%Dw以上5%Dw以下の範囲とし、前記ボールと前記軌道とに予圧をかけて、前記ボールを前記軌道に二点接触させており、前記ねじ溝がゴシックアーク溝であり、その円弧の曲率半径が、前記ボールの直径Dwの56%Dw以上の範囲とされている低トルク型であり、
前記ナットの外周面は、2条のベアリング内輪溝が軸方向に間隔を隔てて形成されるとともに、前記スリーブの外周面にも、2条のベアリング内輪溝が軸方向に間隔を隔てて形成され、前記単一の軸体に装着された前記ナットと前記スリーブの外周にはハウジングが被せてあり、
前記ナット側のハウジングの内周面には、前記ナットのベアリング内輪溝に対応するベアリング外輪溝が形成されるとともに、前記スリーブ側のハウジングの内周面にも、前記スリーブのベアリング内輪溝に対応するベアリング外輪溝が形成されており、前記スリーブ側のベアリング内輪溝とこれに対向するベアリング外輪溝とでなる溝空間、および前記ナット側のベアリング内輪溝とこれに対向するベアリング外輪溝とでなる溝空間にそれぞれ複数のベアリングボールが介装され、
前記ナットおよび前記スリーブの外周端部且つ前記ハウジングの左右側面に対向する位置には、プーリがそれぞれ取付けられ、各プーリは、タイミングベルトを介して回転駆動されるようになっていることを特徴とする直動駆動装置。 - 単一の軸体と、該単一の軸体の外周面に設けられた螺旋状のねじ溝およびこれに複数のボールを介して外嵌する円筒状のナットを有するボールねじ部と、前記単一の軸体の外周面に並行に延設されたスプライン溝およびこれに複数のボールを介して外嵌する円筒状のスリーブを有するボールスプライン部とを備える直動駆動装置であって、
前記ねじ溝およびスプライン溝は、相互が軸方向に重なり合わないように前記単一の軸体の一端側と他端側とにそれぞれ形成され、
前記ボールねじ部は、当該ボールねじ部の複数のボールが二点接触の範囲内となるオフセット予圧による予圧品であり、該オフセット予圧は、前記単一の軸体のねじ溝およびナットのねじ溝が対向して形成される軌道と前記ボールとの間に軸方向への予圧を付加する前の状態における前記軌道と前記ボールとがつくる前記単一の軸体の軸方向での隙間である軸方向隙間を、前記ボールの直径Dwの0.5%Dw以上5%Dw以下の範囲とし、前記ボールと前記軌道とに予圧をかけて、前記ボールを前記軌道に二点接触させており、前記ねじ溝がゴシックアーク溝であり、その円弧の曲率半径が、前記ボールの直径Dwの56%Dw以上の範囲とされている低トルク型であり、
前記単一の軸体に装着された前記ナットと前記スリーブの外周にはハウジングが被せてあり、前記ナットの外周面には、2条のベアリング内輪溝が軸方向に間隔を隔てて形成され、前記ナット側のハウジングの内周面には、前記ナットのベアリング内輪溝に対応するベアリング外輪溝が形成されるとともに、前記ナット側のベアリング内輪溝とこれに対向するベアリング外輪溝とでなる溝空間にそれぞれ複数のベアリングボールが介装され、前記スリーブは、その外周面が前記アウタハウジングの端面に直接固定されており、
前記ナットの外周端部且つ前記ハウジングの前記ナット側の側面に対向する位置には、プーリが取付けられ、該プーリは、タイミングベルトを介して回転駆動されるようになっていることを特徴とする直動駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009052042A JP5168195B2 (ja) | 2009-03-05 | 2009-03-05 | 直動駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009052042A JP5168195B2 (ja) | 2009-03-05 | 2009-03-05 | 直動駆動装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010203571A JP2010203571A (ja) | 2010-09-16 |
JP5168195B2 true JP5168195B2 (ja) | 2013-03-21 |
Family
ID=42965249
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009052042A Active JP5168195B2 (ja) | 2009-03-05 | 2009-03-05 | 直動駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5168195B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5772232B2 (ja) * | 2011-05-30 | 2015-09-02 | 日本精工株式会社 | ボールねじおよびボールねじのナット剛性の制御方法 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01247866A (ja) * | 1988-03-28 | 1989-10-03 | Brother Ind Ltd | 単軸複合運動装置 |
JPH0596606U (ja) * | 1992-05-27 | 1993-12-27 | 株式会社三協精機製作所 | 1軸複合動作ユニット |
JP2004257466A (ja) * | 2003-02-26 | 2004-09-16 | Nsk Ltd | ボールねじ |
JP4459545B2 (ja) * | 2003-02-28 | 2010-04-28 | 日本精工株式会社 | ボールねじ装置 |
JP4303734B2 (ja) * | 2006-03-23 | 2009-07-29 | 上銀科技股▲分▼有限公司 | ボールスクリュー |
-
2009
- 2009-03-05 JP JP2009052042A patent/JP5168195B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010203571A (ja) | 2010-09-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR920007779B1 (ko) | 복합 운동 안내 유닛 및 그를 사용한 복합 운동 안내장치 | |
US5094118A (en) | Splined ball screw assembly having a nested structure | |
US20080028881A1 (en) | Linkage System | |
JP6540184B2 (ja) | アクチュエータ | |
KR20040054678A (ko) | 볼 스크루 장치 | |
WO2009125585A1 (ja) | シリンダ装置 | |
JPH02129449A (ja) | リニアアクチュエータ装置 | |
JP2722345B2 (ja) | 産業用ロボットの手首用2自由度駆動機構 | |
WO2020240743A1 (ja) | ボールねじ機構及び直線移動装置 | |
JP5168195B2 (ja) | 直動駆動装置 | |
JP2011149514A (ja) | 送り駆動装置 | |
US7712390B2 (en) | Ball type speed reducer device | |
TW201323751A (zh) | 諧波齒輪減速機及其波形產生器 | |
JPH0357346B2 (ja) | ||
US6860827B2 (en) | Actuator device for manipulating movable member | |
KR20030078685A (ko) | 차량의 스티어링 장치 | |
JPH09324837A (ja) | ウォーム減速機 | |
KR101301702B1 (ko) | 마찰구동을 이용한 감속장치 | |
KR100784045B1 (ko) | 무단변속장치 | |
JP4045737B2 (ja) | ボールねじ装置および無段変速機 | |
US7694601B2 (en) | Gear device and electric power steering apparatus | |
JP2843931B2 (ja) | 直線駆動装置 | |
JP7497220B2 (ja) | 減速機、及び、駆動装置 | |
JP2012106560A (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JPS61236443A (ja) | テ−ブル移送装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110401 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120326 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120403 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120516 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120724 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120920 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20121127 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20121210 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5168195 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |