WO2020012847A1 - 空気調和機 - Google Patents

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伊藤 浩
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Abstract

室内機と、第1の部屋に取付けられる第1の吹出部と、第2の部屋に取付けられる第2の吹出部とを、通風路を介して接続する。第1の空質検出部が検出した第1の部屋内の第1の現在の空質と、第1の設定部で設定された第1の目標とする空質と、に応じて、室内送風ファンが吹き出す熱交換された内気の風量と、第1の送風ファンが吹き出す風量と、を調整して第1の部屋内に吹き出す。第2の空質検出部が検出した第2の部屋内の第2の現在の空質と、第2の設定部で設定された第2の目標とする空質と、に応じて、室内送風ファンが吹き出す熱交換された内気の風量と、第2の送風ファンが吹き出す風量と、を調整して第2の部屋内に吹き出す。

Description

空気調和機
 本発明は、熱源を含む室内機が有する室内送風ファンと、複数の部屋の各々に取付けられた吹出部が有する送風ファンと、を連携して動作する、空気調和機に関する。
 セントラル空調システムは、一ヶ所に熱源を取り付け、この熱源から通風路を介して複数の部屋へ、温度調整された空気を分配する。セントラル空調システムは、加湿機能又は高性能フィルター等の組込みが容易である。セントラル空調システムは、外気処理又は全熱交換器等の採用もできる。よって、セントラル空調システムを用いれば、質の高い空気調和が可能となる。
 セントラル空調システムを用いた場合、各部屋には、空気の吹出口と、空気の吸込口と、を取り付ければよい。よって、セントラル空調システムを用いれば、各部屋の空間を有効に利用することができる。
 セントラル空調システムは、熱搬送を行う経路のトラブルが少ない。
 したがって、セントラル空調システムは、多くのビル空調、又は、米国における住宅の空調などに採用されている。なお、以下の説明において、セントラル空調システムは、空気調和機ともいう。
 従来、空気調和機は、室内機に送風ファンを有するものが知られている。
 図7は、従来の空気調和機の構成概要を示す構成図である。具体的には、図7に示すように、従来の空気調和機2000は、室外機2400と、室内機2100と、第1の吹出部2200aと、第2の吹出部2200bと、第1の吸込部2210aと、第2の吸込部2210bと、を備える。
 室外機2400と室内機2100とは、冷媒配管2306で接続される。室内機2100と、部屋2501a、2501bにそれぞれ取り付けられた第1の吹出部2200a、第2の吹出部2200bとは、吹出用通風路2301で接続される。また、部屋2501a、2501bにそれぞれ取り付けられた第1の吸込部2210a、第2の吸込部2210bと、室内機2100とは、吸込用通風路2303で接続される。
 室内機2100は、熱交換器2102と、室内送風ファン2104と、を有する。熱交換器2102の内部には、室外機2400から供給された冷媒が流れている。室外機2400から供給された冷媒により、熱交換器2102は、冷たい熱源にも、温かい熱源にもなる。例えば、熱交換器2102が冷たい熱源になっている場合、熱交換器2102を通った内気は冷風となる。室内送風ファン2104によって吹出用通風路2301へと送り出された冷風は、吹出用通風路2301を通って、第1の吹出部2200a、第2の吹出部2200bへと届けられる。
 部屋2501a、2501bにおいて目標とする空質は、設定部2204によって設定される。第1の吹出部2200a、第2の吹出部2200bに届けられた冷風は、設定部2204の指示により、それぞれ部屋2501a、2501bへと吹き出される。部屋2501a、2501bの空気調和を行った内気は、それぞれ第1の吸込部2210a、第2の吸込部2210bを通って吸込用通風路2303へと導かれる。吸込用通風路2303に導かれた内気は、室内送風ファン2104が形成する空気の流れに従って、室内機2100へと回収される。
 このように、各部屋に一対の吹出部と吸込部とが取り付けられた空気調和機が知られている。空気調和機は、室内機と各部屋との間で内気が循環する空気の流れを形成する(例えば、特許文献1を参照)。
 あるいは、この種の空気調和機として、室内機から送風ファンをなくし、各部屋に取り付けられた吹出部に送風ファンを有するものも知られている。
 図8は、従来の他の空気調和機の構成概要を示す構成図である。具体的には、図8に示すように、従来の他の空気調和機2000aは、室外機2400と、室内機2100aと、第1の吹出部2200cと、第2の吹出部2200dと、第1の吸込部2210aと、第2の吸込部2210bと、を備える。
 室外機2400と室内機2100aとは、冷媒配管2306で接続される。室内機2100aと、部屋2501a、2501bにそれぞれ取り付けられた第1の吹出部2200c、第2の吹出部2200dとは、吹出用通風路2301で接続される。また、部屋2501a、2501bにそれぞれ取り付けられた第1の吸込部2210a、第2の吸込部2210bと、室内機2100aとは、吸込用通風路2303で接続される。
 室内機2100aは、熱交換器2102を有する。第1の吹出部2200cは、第1の送風ファン2202aを有する。第2の吹出部2200dは、第2の送風ファン2202bを有する。
 熱交換器2102の内部には、室外機2400から供給された冷媒が流れている。室外機2400から供給された冷媒により、熱交換器2102は、冷たい熱源にも、温かい熱源にもなる。例えば、熱交換器2102が冷たい熱源になっている場合、熱交換器2102を通った内気は冷風となる。第1の送風ファン2202a、第2の送風ファン2202bによって吹出用通風路2301へと引き出された冷風は、吹出用通風路2301を通って、第1の吹出部2200c、第2の吹出部2200dへと届けられる。
 部屋2501aにおいて目標とする空質は、第1の設定部2204aによって設定される。部屋2501bにおいて目標とする空質は、第2の設定部2204bによって設定される。第1の吹出部2200c、第2の吹出部2200dに届けられた冷風は、それぞれ第1の設定部2204a、第2の設定部2204bの指示により、それぞれ部屋2501a、2501bへと吹き出される。部屋2501a、2501bの空気調和を行った内気は、それぞれの吸込部2210a、2210bを通って吸込用通風路2303へと導かれる。吸込用通風路2303に導かれた内気は、第1の送風ファン2202a、第2の送風ファン2202bが形成する空気の流れに従って、室内機2100aへと回収される。
 このように、各部屋に一対の吹出部と吸込部とが取り付けられた空気調和機が知られている。空気調和機は、室内機と各部屋との間で内気が循環する空気の流れを形成する(例えば、特許文献2を参照)。
 しかしながら、上述した従来の空気調和機は、つぎの問題を有していた。
 特許文献1に開示された空気調和機のように、室内機のみが室内送風ファンを有している場合、空気調和機は、室内機と、各部屋に取り付けられた吹出部との間に、吹出用通風路を有している。また、空気調和機は、各部屋に取り付けられた吸込部と、室内機との間に、吸込用通風路を有している。
 実際の設置状態において、室内機と吹出部とを接続する吹出用通風路は、通風路長さ、通風路に形成される屈曲部分の数又は形状、あるいは、通風路の途中で他の吹出部へと通風路が分岐される分岐部分の数など、一様の条件では使用されない。同様に、吸込用通風路についても、使用される条件が一様ではない。
 よって、複数の部屋に対して、同時に、同様の空気調和を行おうとしても、各通風路の条件は異なっている。したがって、各部屋に届けられる内気の風量には、ばらつきが生じる。この結果、各部屋で行われる空気調和にもばらつきが生じるため、各部屋で得ることができる空質は異なるという、問題を有していた。
 特許文献2に開示された空気調和機のように、各部屋に取り付けられた吹出部のみが送風ファンを有している場合、それぞれの送風ファンは、室内機からそれぞれの吹出部まで、室内機で熱交換された内気を引き出す必要がある。
 室内機で熱交換された内気が室内機からそれぞれの吹出部まで移動する際、内気は、吹出用通風路から管路抵抗を受ける。管路抵抗は、配管抵抗とも言う。各吹出部は、対応する部屋で空気調和を行うために必要となる風量を得るため、管路抵抗により損失した風量を補う必要がある。各吹出部が損失した風量を補うには、対応する送風ファンの回転速度を上げることになる。よって、各吹出部において、送風ファンの回転速度が上昇するため、その騒音が増大する、という問題があった。
 本発明は、このような問題を解決する。本発明は、それぞれの部屋へ熱交換された内気を安定して供給するとともに、送風ファンの騒音を低減する空気調和機を提供することを目的とする。
特開2003-287271号公報 特開2007-17117号公報
 上記の目的を達成するために、本発明の空気調和機は、室内機と、第1の部屋に取付けられる第1の吹出部と、第2の部屋に取付けられる第2の吹出部とを、通風路を介して接続する。
 室内機は、熱源と、室内送風ファンと、室内ファン制御部と、を有する。室内送風ファンは、熱源と熱交換された内気を、通風路を介して第1の吹出部と第2の吹出部とに向けて送り出す。室内ファン制御部は、室内送風ファンを制御する。
 第1の吹出部は、第1の送風ファンと、第1の設定部と、第1の空質検出部と、第1の送風ファン制御部と、を有する。第1の送風ファンは、通風路を介して届けられた内気を第1の部屋内に吹き出す。第1の設定部は、第1の部屋内に存在する空気について、第1の目標とする空質を設定する。第1の空質検出部は、第1の部屋内に存在する空気について、第1の現在の空質を検出する。第1の送風ファン制御部は、第1の設定部で設定された第1の目標とする空質と、第1の空質検出部で検出された第1の現在の空質と、に応じて、第1の送風ファンを制御する。
 第2の吹出部は、第2の送風ファンと、第2の設定部と、第2の空質検出部と、第2の送風ファン制御部と、を有する。第2の送風ファンは、通風路を介して届けられた内気を第2の部屋内に吹き出す。第2の設定部は、第2の部屋内に存在する空気について、第2の目標とする空質を設定する。第2の空質検出部は、第2の部屋内に存在する空気について、第2の現在の空質を検出する。第2の送風ファン制御部は、第2の設定部で設定された第2の目標とする空質と、第2の空質検出部で検出された第2の現在の空質と、に応じて、第2の送風ファンを制御する。
 室内ファン制御部と、第1の送風ファン制御部と、第2の送風ファン制御部とは、互いに有線又は無線で接続される。
 第1の空質検出部が検出した第1の部屋内の第1の現在の空質と、第1の設定部で設定された第1の目標とする空質と、に応じて、室内送風ファンが吹き出す熱交換された内気の風量と、第1の送風ファンが吹き出す風量と、を調整して第1の部屋内に吹き出す。第2の空質検出部が検出した第2の部屋内の第2の現在の空質と、第2の設定部で設定された第2の目標とする空質と、に応じて、室内送風ファンが吹き出す熱交換された内気の風量と、第2の送風ファンが吹き出す風量と、を調整して第2の部屋内に吹き出す。
 本発明の空気調和機によれば、それぞれの部屋に用いる風回路が異なる仕様である、あるいは、風回路を構成する通風路により管路抵抗を受けることがあっても、各部屋に対して、騒音を抑制しながら、安定した風量を提供することができる。
 風回路が異なる要因には、通風路の通風路長さ、各通風路に形成される屈曲部分の数又は形状、あるいは、通風路の途中で他の吹出部へと通風路が分岐される分岐部分の数などがある。
図1は、本発明の実施の形態1に係る空気調和機の構成概要を示す構成図である。 図2は、本発明の実施の形態1に係る空気調和機の主たる制御を示すフローチャートである。 図3は、本発明の実施の形態1に係る空気調和機の他の制御を示すフローチャートである。 図4は、本発明の実施の形態2に係る空気調和機の構成概要を示す構成図である。 図5は、本発明の実施の形態2に係る空気調和機の他の構成概要を示す構成図である。 図6は、本発明の実施の形態3に係る空気調和機の構成概要を示す構成図である。 図7は、従来の空気調和機の構成概要を示す構成図である。 図8は、従来の他の空気調和機の構成概要を示す構成図である。
 以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具現化した一例であって、本発明の技術的範囲を制限するものではない。
 (実施の形態1)
 本発明の実施の形態1における空気調和機について、図1から図2を用いて説明する。
 1.空気調和機1000の構成について:
 図1は、本発明の実施の形態1に係る空気調和機1000の構成概要を示す構成図である。
 図1に示すように、空気調和機1000は、室内機100と、第1の部屋501aに取付けられる第1の吹出部200aと、第2の部屋501bに取付けられる第2の吹出部200bとを、通風路である、吹出用通風路301と吸込用通風路303とを介して接続する。
 室内機100は、熱源である熱交換器102と、室内送風ファン104と、室内ファン制御部106と、を有する。室内送風ファン104は、熱源である熱交換器102と熱交換された内気を、通風路である吹出用通風路301を介して、第1の吹出部200aと第2の吹出部200bとに向けて送り出す。室内ファン制御部106は、室内送風ファン104を制御する。
 第1の吹出部200aは、第1の送風ファン202aと、第1の設定部204aと、第1の空質検出部206aと、第1の送風ファン制御部208aと、を有する。第1の送風ファン202aは、通風路である吹出用通風路301を介して届けられた内気を第1の部屋501a内に吹き出す。第1の設定部204aは、第1の部屋501a内に存在する空気について、目標とする空質を設定する。第1の空質検出部206aは、第1の部屋501a内に存在する空気について、現在の空質を検出する。第1の送風ファン制御部208aは、第1の設定部204aで設定された目標とする空質と、第1の空質検出部206aで検出された現在の空質と、に応じて、第1の送風ファン202aを制御する。
 第2の吹出部200bは、第2の送風ファン202bと、第2の設定部204bと、第2の空質検出部206bと、第2の送風ファン制御部208bと、を有する。第2の送風ファン202bは、通風路である吹出用通風路301を介して届けられた内気を第2の部屋501b内に吹き出す。第2の設定部204bは、第2の部屋501b内に存在する空気について、目標とする空質を設定する。第2の空質検出部206bは、第2の部屋501b内に存在する空気について、現在の空質を検出する。第2の送風ファン制御部208bは、第2の設定部204bで設定された目標とする空質と、第2の空質検出部206bで検出された現在の空質と、に応じて、第2の送風ファン202bを制御する。
 室内ファン制御部106と、第1の送風ファン制御部208aと、第2の送風ファン制御部208bとは、互いに有線又は無線で接続される。ここで、図1に示す空気調和機1000は、通信線108を用いて、互いに有線の通信を行っている。
 室内ファン制御部106、第1の送風ファン制御部208a、第2の送風ファン制御部208bは、つぎの制御を行う。第1の空質検出部206aが検出した第1の部屋501a内の現在の空質と、第1の設定部204aで設定された目標とする空質と、に応じて、室内送風ファン104が吹き出す熱交換された内気の風量と、第1の送風ファン202aが吹き出す風量と、を調整して第1の部屋501a内に吹き出す。第2の空質検出部206bが検出した第2の部屋501b内の現在の空質と、第2の設定部204bで設定された目標とする空質と、に応じて、室内送風ファン104が吹き出す熱交換された内気の風量と、第2の送風ファン202bが吹き出す風量と、を調整して第2の部屋501b内に吹き出す。
 特に顕著な作用効果を奏する構成は、以下のとおりである。
 すなわち、図1に示すように、空気調和機1000において、熱源は、その内部に流体が流れる熱交換器102である。
 具体的には、室外機400が有する熱交換器ユニット402と、室内機100が有する熱交換器102とは、配管305で接続される。熱交換器102と熱交換器ユニット402と配管305とは、環状に連結される。環状に連結された熱交換器ユニット402と熱交換器102と配管305の内部には、冷媒となる流体が流れる。流体は、熱の伝達に寄与するものであれば、常温において、液体でも、気体でもよく、その態様を問わない。
 以下の一実施の形態において、流体は、液体である。液体は、水、油などが利用できる。特に、油は、難燃性の油が好ましい。室外機400が有する熱交換器ユニット402には、液体を加熱する加熱器、又は、液体を冷却する冷却器などが利用できる。
 さらに、図面を用いて、詳細に説明する。なお、以下の説明は、熱交換器ユニット402として加熱器を取り付け、部屋501a、501bを暖房する場合を例示して行う。当然のことながら、室外機400に冷却器を取り付ければ、部屋501a、501bを冷房することも可能である。
 建屋500は、第1の部屋501a、第2の部屋501bを含む多数の部屋を有する。建屋500は、天井裏の空間503を有する。
 建屋500の外部に設置された室外機400は、熱交換器ユニット402を有する。例えば、熱交換器ユニット402は、冷媒として機能する液体を溜めるタンク402aと、タンク402aに溜めた液体を加熱する加熱器402bと、を含む。
 室内機100は、建屋500が有する天井裏の空間503に取り付けられる。室内機100は、熱源である熱交換器102と、室内送風ファン104と、室内ファン制御部106と、を有する。
 熱交換器102は、配管305を介して熱交換器ユニット402と環状に接続される。熱交換器102には、加熱器402bで加熱された液体が配管305を介して供給される。後述するように、熱交換器102で放熱した液体は、配管305を介して熱交換器ユニット402へ戻る。熱交換器ユニット402が有するタンク402aに戻った液体は、再び、加熱器402bにより加熱される。
 室内送風ファン104は、室内ファン制御部106により駆動される。つまり、室内送風ファン104は、室内ファン制御部106が生成する指令に従い、駆動される。室内送風ファン104が駆動すれば、空気の流れが生じる。空気の流れは、室内送風ファン104の回転数に応じて、風量の増減を調整できる。室内送風ファン104により生じた空気の流れは、室内機100の出力となる。
 室内機100は、第1の部屋501a、第2の部屋501bを含む多数の部屋と、通風路を介して環状に接続される。通風路は、室内機100から部屋501a、501bへ向かう空気が通る吹出用通風路301と、部屋501a、501bから室内機100へ戻る空気が通る吸込用通風路303と、を有する。吹出用通風路301は、室内機100から吹き出された空気の質、すなわち、空質を検出する空質検出部307を有する。
 吹出用通風路301および吸込用通風路303には、それぞれ部屋501a、501bへ空気の流れを分配する複数の分岐部309が形成される。分岐部309を介して部屋501a、501bに供給された空気の流れは、部屋501a、501bにそれぞれ取り付けられた第1の吹出部200a、第2の吹出部200bを介して、部屋501a、501bへ流入する空気の量を調整できる。
 ここで、第1の吹出部200aは、上述したように、第1の送風ファン202aと、第1の設定部204aと、第1の空質検出部206aと、第1の送風ファン制御部208aと、を有する。
 すなわち、第1の送風ファン202aは、室内機100から吹き出され、吹出用通風路301に形成された分岐部309を経て届いた空気の流れを、第1の部屋501aに吹き出す。室内機100で一定の温度に調整された空気は、吹出用通風路301に形成された分岐部309を経て第1の部屋501aに届けられる。第1の設定部204aは、例えば、第1の部屋501a内に居る利用者などが、第1の部屋501a内にて実現したい、目標とする空質を設定する。より具体的には、第1の設定部204aで設定される条件には、目標とする室温、目標とする湿度、あるいは、空気中に漂う浮遊物の除去を目的とした空気洗浄の実施の有無などが考えられる。第1の空質検出部206aは、第1の部屋501a内に存在する、現在の空質を検出する。より具体的には、第1の空質検出部206aで検出できる要素には、現在の室温、現在の湿度、空気中に漂う浮遊物の有無あるいは空気中に漂う浮遊物の量などが考えられる。その他、第1の部屋501a内に居る利用者の人数、あるいは、該利用者の体温等、第1の部屋501aに対する空気調和の要因とも成り得る要件を検出する。第1の送風ファン制御部208aは、第1の設定部204aで設定された、第1の部屋501a内で実現したい空質と、第1の空質検出部206aが検出する、第1の部屋501aにおける現在の空質とを比較して、後述する制御を行う。
 なお、第2の吹出部200bに係る、第2の送風ファン202bと、第2の設定部204bと、第2の空質検出部206bと、第2の送風ファン制御部208bと、については、上記説明を援用し、説明が冗長となることを回避する。
 第1の送風ファン制御部208aと、第2の送風ファン制御部208bと、室内ファン制御部106は、互いに通信線108にて接続される。なお、第1の送風ファン制御部208aと、第2の送風ファン制御部208bと、室内ファン制御部106は、互いに無線で通信することも可能である。
 空気調和機1000は、第1の送風ファン制御部208a、第2の送風ファン制御部208b、室内ファン制御部106が有するそれぞれの動作状況を互いに共有することで、建屋500に対する効率的な空気調和を提供する。
 具体的には、第1の送風ファン制御部208aは、第1の部屋501aに対して空気調和を行う。第1の空質検出部206aは、第1の部屋501a内の現在の空質、例えば、室温又は湿度などを検出する。第1の部屋501aを利用する利用者は、所望の空質、例えば、希望する室温又は湿度などを第1の設定部204aを介して設定する。第1の送風ファン制御部208aは、第1の設定部204aを介して設定された所望の空質を、第1の送風ファン制御部208aが実現すべき目標とする空質と位置付ける。第1の送風ファン制御部208aは、現在の空質と目標とする空質とを比較して、その差分を算出する。第1の送風ファン制御部208aは、算出した差分を解消するため、つぎの調整を行う。すなわち、第1の送風ファン制御部208aは、室内送風ファン104が吹き出している、熱交換器102で熱交換された内気の風量と、算出した差分と、を用いて、第1の送風ファン202aが吹き出す風量を算出する。第1の送風ファン制御部208aは、第1の吹出部200aの各部を調整して、算出した風量を第1の部屋501a内に吹き出す。必要に応じて、第1の送風ファン制御部208aは、後述するように、通信線108で接続された室内ファン制御部106又は第2の送風ファン制御部208bに対して、それぞれが吹き出す風量を調整するよう、要請する。第1の送風ファン制御部208aから要請を受けた、室内ファン制御部106又は第2の送風ファン制御部208bは、受けた要請に応じた制御を行う。
 第1の送風ファン制御部208aと同様、第2の送風ファン制御部208bは、第2の部屋501bに対して空気調和を行う。第2の空質検出部206bは、第2の部屋501b内の現在の空質、例えば、室温又は湿度などを検出する。第2の部屋501bを利用する利用者は、所望の空質、例えば、希望する室温又は湿度などを第2の設定部204bを介して設定する。第2の送風ファン制御部208bは、第2の設定部204bを介して設定された所望の空質を、第2の送風ファン制御部208bが実現すべき目標とする空質と位置付ける。第2の送風ファン制御部208bは、現在の空質と目標とする空質とを比較して、その差分を算出する。第2の送風ファン制御部208bは、算出した差分を解消するため、つぎの調整を行う。すなわち、第2の送風ファン制御部208bは、室内送風ファン104が吹き出している、熱交換器102で熱交換された内気の風量と、算出した差分と、を用いて、第2の送風ファン202bが吹き出す風量を算出する。第2の送風ファン制御部208bは、第2の吹出部200bの各部を調整して、算出した風量を第2の部屋501b内に吹き出す。必要に応じて、第2の送風ファン制御部208bは、後述するように、通信線108で接続された室内ファン制御部106又は第1の送風ファン制御部208aに対して、それぞれが吹き出す風量を調整するよう、要請する。第2の送風ファン制御部208bから要請を受けた、室内ファン制御部106又は第1の送風ファン制御部208aは、受けた要請に応じた制御を行う。
 部屋501a、501bの空気調和に寄与した空気は、部屋501a、501bにそれぞれ取り付けられた第1の吸込部210a、第2の吸込部210bを介して、吸込用通風路303へと移動する。部屋501a、501bからそれぞれ対応する分岐部309を介して吸込用通風路303へと流れ出た空気は、室内送風ファン104が回転することにより、室内機100へと移動する。
 このように、空気調和機1000は、第1の送風ファン制御部208aと、第2の送風ファン制御部208bと、室内ファン制御部106とが連携して、建屋500が有する、第1の部屋501a、第2の部屋501b、およびその他の部屋に対して、効率的な空気調和を提供する。また、本構成とすれば、第1の送風ファン202a、第2の送風ファン202bが、過不足なく、適切な回転数で回転しているため、不要な騒音又はエネルギー損失が生じることを抑制できる。
 特に、本実施の形態では、空気調和を行う部屋501a、501bにそれぞれ取り付けられた吹出口となる吹出部200a、200bにて、部屋501a、501bに対する風量を調整している。よって、本構成とすれば、室内機100からそれぞれの部屋501a、501bまでの間に位置する通風路、特に、吹出用通風路301の状態に起因する風量低下も補うことができる。ここで、吹出用通風路301の状態とは、吹出用通風路301の長さ、屈曲、又は分岐点など、通風抵抗と成り得るものを意図している。
 2.空気調和機1000の主たる制御について:
 図2は、本発明の実施の形態1に係る空気調和機の主たる制御を示すフローチャートである。
 図1、図2を用いて、空気調和機1000の制御について説明する。
 図2に示すフローチャートは、本発明の特徴である制御を中心に説明するものである。一般的な空気調和に関する説明は割愛する。また、以下の説明は、第1の部屋501aに取り付けられた第1の吹出部200aの動作を中心として行う。第2の部屋501bに取り付けられた第2の吹出部200bは、第1の吹出部200aと同様の機能を有する。第2の吹出部200bの説明は、第1の吹出部200aの説明を援用する。
 空気調和機1000の特徴となる制御は、以下の内容である。すなわち、第1の部屋501a内に存在する空気に対して、第1の送風ファン202aが吹き出す風量に変化が生じる場合がある。このようなとき、空気調和機1000は、第1の送風ファン202aが吹き出す風量の変化量に応じて、室内送風ファン104が吹き出す熱交換された内気の吹き出し量を変更して、目標とする空質を実現するように動作する。
 目標とする空質が実現した後、第1の送風ファン202aが吹き出す風量を目標とする空質に応じた風量に変更する。
 ここで、第1の送風ファン202aが吹き出す風量に変化が生じた場合とは、第1の設定部204aで設定される、目標とする空質が変化した場合がある。
 また、第1の送風ファン202aが吹き出す風量に変化が生じた場合とは、第1の空質検出部206aが検出する、第1の部屋501a内に存在する空気の現在の空質が変化した場合がある。
 なお、空気調和機1000において、室内送風ファン104の風量は、第1の送風ファン202aが吹き出す風量と第2の送風ファン202bが吹き出す風量との和に応じて調整される。また、室内送風ファン104の風量は、第1の送風ファン202aが吹き出す風量と第2の送風ファン202bが吹き出す風量との和に、実質的に等しい風量に調整される。
 さらに、図面を用いて詳細に説明する。
 基本的な動作について、説明する。図1に示すように、建屋500のうち、第1の部屋501aに対して、空気調和機1000が空気調和を行う。
 空気調和機1000は、熱源である熱交換器102を有する室内機100で、部屋501a、501bなどに供給する空気の空質を調整する。空質の調整には、熱交換器102を用いた除湿なども含まれる。室内機100は、部屋501a、501b、および、通風路301、303を含む風回路に対して、十分な風量を提供する。具体的には、室内送風ファン104が提供する風量は、第1の送風ファン202aが吹き出す風量と第2の送風ファン202bが吹き出す風量との和に応じて調整されることがある。また、室内送風ファン104が提供する風量は、第1の送風ファン202aが吹き出す風量と第2の送風ファン202bが吹き出す風量との和に、実質的に等しい風量に調整されることがある。
 第1の部屋501aおよび第2の部屋501bに取り付けられたそれぞれの第1の吹出部200aおよび第2の吹出部200bは、第1の部屋501aおよび第2の部屋501b内で求められる空質を実現するために必要とする風量を、通風路301、303を介して、室内機100から受け取る。
 例えば、第1の部屋501a内において、利用者が第1の設定部204aを操作して、第1の部屋501a内にて実現したい、所望の空調条件を設定する。
 ここで、第1の空質検出部206aは、第1の部屋501a内に存在する空気について、現在の空質を検出する。第1の空質検出部206aが検出する空質には、例えば、室温、湿度、空気中に漂う花粉又はハウスダストなどの浮遊物の多少、あるいは、第1の部屋501a内に存在する人又はペットなどの有無又は人数などがある。これらを検出するにあたり、例えば、温度計又は温度センサーを用いれば、室温を検出できる。湿度計又は湿度センサーを用いれば、湿度を検出できる。空気中に浮遊する粒子を検出するセンサー、例えば、花粉センサー又はホコリセンサーなどを用いれば、花粉又はハウスダストなどを検出できる。同様に、赤外線センサー又はカメラを用いた画像解析技術などを用いれば、第1の部屋501a内に存在する人又はペットなどの有無又は人数などを検出できる。
 第1の送風ファン制御部208aは、第1の設定部204aを介して設定された目標とする空質と、第1の空質検出部206aが検出した現在の空質とを比較して、第1の送風ファン202aが提供すべき風量を算出する。第1の送風ファン制御部208aは、後述するように、第1の送風ファン202aに求められる風量を、第1の吹出部200aのみで供給できるか、室内機100などとの連携が必要か、等について算出する。
 第1の送風ファン202aは、第1の送風ファン制御部208aが算出した結果に基いて、第1の部屋501a内に空気を吹き出す。
 図1、図2に示すように、空気調和機1000は、建屋500が有する部屋501a、501b等に対して、所望の風量を提供する通常運転を行っている。
 このとき、部屋501a、501bにそれぞれ取り付けられた、第1の設定部204a、第2の設定部204bで設定される空質、又は、第1の空質検出部206a、第2の空質検出部206bで検出される空質に変化がない場合、すなわち、第1の吹出部200a、第2の吹出部200bが目標とする空質に変化が生じない場合、第1の送風ファン202a又は室内機100は、現在の空質を維持する風量を吹き出している(ステップS10、S16、S18)。
 あるとき、通常運転を行っていた空気調和機1000において、第1の部屋501a内に存在する空気の状態を変更すべき事態が発生する(ステップS10)。
 第1の部屋501a内に存在する空気の状態を変更すべき事態、すなわち、第1の送風ファン202aが吹き出す風量に変化が生じた場合とは、第1の設定部204aで設定される、目標とする空質が変化した場合がある。
 あるいは、第1の部屋501a内に存在する空気の状態を変更すべき事態、すなわち、第1の送風ファン202aが吹き出す風量に変化が生じた場合とは、第1の空質検出部206aが検出する、第1の部屋501a内に存在する空気の現在の空質が変化した場合がある。
 具体的には、つぎのものが考えられる。すなわち、状態変化には、第1の吹出部200aの運転開始あるいは運転停止がある。あるいは、状態変化には、第1の部屋501aの利用者に増減が生じたことによる、居室内の設定温度の上下変更がある。その他、状態変化には、第1の部屋501a内の湿度の上下変更、又は、花粉、ウィルス、ハウスダスト除去など、空気中に漂う浮遊物の除去などがある。
 これらの要因が生じた場合、第1の部屋501a内に存在する空気に対して、第1の送風ファン202aが吹き出す風量に変化が生じることがある。このような場合、空気調和機1000は、第1の送風ファン202aが吹き出す風量の変化量に応じて、室内送風ファン104が吹き出す熱交換された内気の吹き出し量を変更して目標とする空質を実現するように、動作する(ステップS12)。
 第1の空質検出部206aは、所定の時間間隔で、第1の部屋501a内の空質を検出し、第1の吹出部200aが目標とする空質を実現したか、を確認する(ステップS14)。
 第1の空質検出部206aが検出した空質が、目標とする空質を実現していない場合、室内送風ファン104は、第1の吹出部200aが目標とする空質を達成するよう、さらに、熱交換された内気を吹出用通風路301へ吹き出す(ステップS20)。
 所定の時間が経過した後、第1の空質検出部206aは、第1の部屋501a内の空質を検出し、第1の吹出部200aが目標とする空質を実現したか、を確認する(ステップS14)。
 やがて、第1の空質検出部206aが検出した空質が、目標とする空質を実現していることを確認すると(ステップS14)、第1の送風ファン202aは、実現された、目標とされていた空質、すなわち、現実の空質を維持する風量を吹き出す(ステップS16)。言い換えれば、第1の空質検出部206aが検出した空質が、目標とする空質を実現した後、空気調和機1000は、第1の送風ファン202aが吹き出す風量を目標とする空質に応じた風量に変更する。通常、第1の送風ファン202aが吹き出していた風量が、所定の風量へ低減されることが考えられる。
 この結果、室内送風ファン104は、現在の空質を維持するための風量を吹き出すようになる(ステップS18)。通常、他の部屋に提供する風量に変化がなければ、第1の部屋501aに提供していた風量が低減された分、室内送風ファン104が吹き出す風量も低減されることが考えられる。その後、空気調和機1000は、通常運転を続ける。
 以上の制御を行うことにより、つぎの作用効果を得ることができる。
 空気調和機1000は、建屋500に対する空気調和を行うにあたり、多くのエネルギーを要する熱源、つまり熱交換器102を室内機100に集めている。よって、空気調和機1000で必要となる熱エネルギーは、熱交換器102で集中的に生じている。したがって、空気調和機1000は、熱交換器102にて効率的に内気と熱交換を行うことができるため、省エネ性能が向上する。また、空気調和機1000は、部屋501a、501bに提供する多くの風量を、部屋501a、501bの利用者から離れた天井裏の空間503で生成している。よって、空気調和機1000は、各部屋で熱交換する場合に比べて、熱交換器を風が通る際に生じる騒音を抑制できる。
 空気調和機1000は、部屋501a、501bの各々で希望される空質を実現するために、部屋501a、501bには、主に、それぞれ第1の送風ファン202a、第2の送風ファン202bを動力とするそれぞれ第1の吹出部200a、第2の吹出部200bが取り付けられる。
 よって、空気調和機1000は、部屋501a、501bの各々で個別に空気調和を行う場合に比べて、消費するエネルギーの抑制を図ることができる。また、第1の吹出部200a、第2の吹出部200bは、室内機100を含む風回路で常に供給されている、熱交換された内気を部屋501a、501bに取り込む量を調整しているだけである。よって、部屋501a、501bの各々で希望される空質に変化が生じた場合、早く対応できる。したがって、利用者に対する快適性が向上する。
 図3は、本発明の実施の形態1に係る空気調和機の他の制御を示すフローチャートである。上述した制御において、第1の部屋501aにおける空質が、目標とする空質に近づいてきた場合、図3に示すように、第1の送風ファンは、目標とする空質を達成するための風量を抑制して吹き出すようにしてもよい(ステップS22)。
 具体的には、室内送風ファン104と第1の送風ファン202aとを用いて、第1の部屋501aにおける空質を、目的とする空質に近づけるにあたり、第1の送風ファン202aが吹き出す風量を徐々に少なくしていけば、第1の送風ファン202aから生じる音の変化が小さくなる。したがって、利用者に与える不快感を抑制できる。
 以上のように、本実施の形態の空気調和機1000は、室内機100と、第1の部屋501aに取付けられる第1の吹出部200aと、第2の部屋501bに取付けられる第2の吹出部200bとを、吹出用通風路301と吸込用通風路303に相当する通風路を介して接続する。
 室内機100は、熱交換器102に相当する熱源と、室内送風ファン104と、室内ファン制御部106と、を有する。室内送風ファン104は、熱源と熱交換された内気を、通風路を介して第1の吹出部200aと第2の吹出部200bとに向けて送り出す。室内ファン制御部106は、室内送風ファン104を制御する。
 第1の吹出部200aは、第1の送風ファン202aと、第1の設定部204aと、第1の空質検出部206aと、第1の送風ファン制御部208aと、を有する。第1の送風ファン202aは、通風路を介して届けられた内気を第1の部屋501a内に吹き出す。第1の設定部204aは、第1の部屋501a内に存在する空気について、第1の目標とする空質を設定する。第1の空質検出部206aは、第1の部屋501a内に存在する空気について、第1の現在の空質を検出する。第1の送風ファン制御部208aは、第1の設定部204aで設定された第1の目標とする空質と、第1の空質検出部206aで検出された第1の現在の空質と、に応じて、第1の送風ファン202aを制御する。
 第2の吹出部200bは、第2の送風ファン202bと、第2の設定部204bと、第2の空質検出部206bと、第2の送風ファン制御部208bと、を有する。第2の送風ファン202bは、通風路を介して届けられた内気を第2の部屋501b内に吹き出す。第2の設定部204bは、第2の部屋501b内に存在する空気について、第2の目標とする空質を設定する。第2の空質検出部206bは、第2の部屋501b内に存在する空気について、第2の現在の空質を検出する。第2の送風ファン制御部208bは、第2の設定部204bで設定された第2の目標とする空質と、第2の空質検出部206bで検出された第2の現在の空質と、に応じて、第2の送風ファン202bを制御する。
 室内ファン制御部106と、第1の送風ファン制御部208aと、第2の送風ファン制御部208bとは、互いに有線又は無線で接続される。
 第1の空質検出部206aが検出した第1の部屋501a内の第1の現在の空質と、第1の設定部204aで設定された第1の目標とする空質と、に応じて、室内送風ファン104が吹き出す熱交換された内気の風量と、第1の送風ファン202aが吹き出す風量と、を調整して第1の部屋501a内に吹き出す。第2の空質検出部206bが検出した第2の部屋501b内の第2の現在の空質と、第2の設定部204bで設定された第2の目標とする空質と、に応じて、室内送風ファン104が吹き出す熱交換された内気の風量と、第2の送風ファン202bが吹き出す風量と、を調整して第2の部屋501b内に吹き出す。
 これにより、それぞれの部屋に用いる風回路が異なる仕様である、あるいは、風回路を構成する通風路により管路抵抗を受けることがあっても、各部屋に対して、騒音を抑制しながら、安定した風量を提供することができる。
 また、第1の部屋501a内に存在する空気に対して、第1の送風ファン202aが吹き出す風量に変化が生じた場合、第1の送風ファン202aが吹き出す風量の変化量に応じて、室内送風ファン104が吹き出す熱交換された内気の吹き出し量を変更して第1の目標とする空質を実現してもよい。
 また、第1の目標とする空質が実現した後、第1の送風ファン202aが吹き出す風量を第1の目標とする空質に応じた風量に変更してもよい。
 また、第1の送風ファン202aが吹き出す風量に変化が生じた場合とは、第1の目標とする空質が変化した場合であってもよい。
 また、第1の送風ファン202aが吹き出す風量に変化が生じた場合とは、第1の部屋501a内に存在する空気の第1の現在の空質が変化した場合であってもよい。
 また、室内送風ファン104の風量は、第1の送風ファン202aが吹き出す風量と第2の送風ファン202bが吹き出す風量との和に応じて調整してもよい。
 また、室内送風ファン104の風量は、第1の送風ファン202aが吹き出す風量と第2の送風ファンが吹き出す風量との和に実質的に等しい風量に調整してもよい。
 また、熱源は、熱源の内部に流体が流れる熱交換器102であってもよい。
 (実施の形態2)
 本発明の実施の形態2における空気調和機について、図4、図5を用いて説明する。
 図4は、本発明の実施の形態2に係る空気調和機の構成概要を示す構成図である。図5は、本発明の実施の形態2に係る空気調和機の他の構成概要を示す構成図である。
 実施の形態1における空気調和機と同様の構成については、同じ符号を付して、説明を援用する。
 図4に示すように、空気調和機1002が有する熱源は、冷凍サイクルの一部を成す、室内熱交換器102aである。
 具体的には、室内機100aには、冷媒配管306を介して室外機400aが接続される。室外機400aは、冷媒を圧縮する圧縮機406と、室外熱交換器(図示せず)と、膨張弁(図示せず)と、室外送風ファン(図示せず)と、室外制御部404と、を有する。
 圧縮機406は、インバータ制御により能力が可変であることが望ましい。能力可変の圧縮機406を用いれば、室内ファン制御部106から通信線108を介して室外制御部404へ伝達された情報に基いて、室外制御部404は、圧縮機406を適切な能力で駆動する。例えば、空気調和機1002の起動時、又は、短時間で部屋501a、501bの冷房あるいは暖房を行いたい場合、空気調和機1002は、圧縮機406を最大能力で駆動する。また、深夜など、部屋501a、501bの室温に大きな変化が生じることなく、所定の温度を維持したい場合、空気調和機1002は、圧縮機406を最小能力で駆動する。圧縮機406の能力は、運転周波数の上下により、調整することができる。能力可変の圧縮機406を用いて、室内送風ファン104、第1の送風ファン202a、第2の送風ファン202bを適切な回転で駆動すれば、適宜、必要とされるエネルギーを用いて、適切な空気調和を実現できる。よって、空気調和機1002は、室内機100aが有する熱源として、省エネルギー性が向上する。
 なお、上述した能力可変の圧縮機406に代えて、能力一定の圧縮機406aを用いれば、空気調和機1002が提供する能力は、振れ幅が大きくなる。よって、能力可変の圧縮機406を用いた場合に比べて、エネルギー損失は増える。しかし、能力一定の圧縮機406aを駆動する制御回路は簡素な構成であるため、空気調和機1002は、組立性が向上する。
 室外熱交換器は、圧縮機406(406a)で圧縮された冷媒が流れ込む。室外熱交換器は、流れ込んだ冷媒と外気との間で熱交換を行う。膨張弁は、冷媒を減圧する。室外送風ファンは、室外熱交換器と接する外気を移動させる。室外制御部404は、圧縮機406(406a)あるいは室外送風ファンの少なくともいずれか一方を制御する。
 室内熱交換器102aは、冷媒配管306を介して室外機400aから送り出された冷媒が流れ込む。室内熱交換器102aは、流れ込んだ冷媒と内気との間で熱交換を行う。
 言い換えれば、空気調和機1002は、室内熱交換器102aを熱源とするため冷凍サイクルを含む。冷凍サイクルは、圧縮機406(406a)と、室外熱交換器と、膨張弁と、室内熱交換器102aと、で形成される。圧縮機406(406a)は、低温、低圧のガス冷媒を圧縮して、高温、高圧のガス冷媒にする。膨張弁は、常温、高圧の液状冷媒を減圧することで、低温、低圧の液状冷媒にする。なお、膨張弁に代えて、キャピラリーチューブを用いても、同様の作用効果を得ることができる。冷房の場合、室外熱交換器は凝縮器として機能し、室内熱交換器102aは蒸発器として機能する。暖房の場合、室外熱交換器は蒸発器として機能し、室内熱交換器102aは凝縮器として機能する。凝縮器は、圧縮機406(406a)で高温、高圧になったガス冷媒から熱を放出させることで、常温、高圧の液体冷媒にする。蒸発器は、低温、低圧の液状冷媒が熱を吸収することで、低温、低圧のガス冷媒にする。
 つぎに、図5に示すように、空気調和機1002aが有する熱源は、電気エネルギーを熱エネルギーに変換するヒータ102bである。
 具体的には、室内機100bには、熱源として電気ヒータ102b1が取り付けられる。電気ヒータ102b1には、従来の電熱線を用いたものをはじめ、赤外線ヒータ又はセラミックヒータなどを利用できる。あるいは、空気調和機1002aは、ヒータ102bとして、ガス燃焼器を用いることもできる。
 電気ヒータ102b1を用いた場合、室内機100bで必要とする熱量を、より細やかに調整することができる。また、電気ヒータ102b1を用いた場合、室外機を割愛することも可能となる。さらに、上述した実施の形態1又は実施の形態2の前段と組合せて、電気ヒータ102b1を併用して利用することも可能である。本形態とすれば、より効率的にエネルギーを利用することができる。したがって、より省エネルギー性が向上する。
 (実施の形態3)
 本発明の実施の形態3における空気調和機について、図6を用いて説明する。
 図6は、本発明の実施の形態3に係る空気調和機の構成概要を示す構成図である。
 なお、実施の形態1、2における空気調和機と同様の構成については、同じ符号を付して、説明を援用する。
 図6に示すように、空気調和機1004において、室内送風ファン104が動作しなくなった場合、第1の送風ファン202aと第2の送風ファン202bとを用いて、熱源である熱交換器102と熱交換された内気を、それぞれの部屋501a、501b内へ送風する。
 特に、顕著な作用効果を奏する形態は以下のとおりである。
 通風路である吹出用通風路301は、それぞれの部屋501a、501b内へ送風する内気の風量を調整する複数の風量調整部311をさらに有する。
 具体的には、空気調和機1004は、室内機100と、部屋501a、501bにそれぞれ取り付けられた第1の吹出部200a、第2の吹出部200bとは、吹出用通風路301と、吸込用通風路303とで、風回路を形成している。第1の吹出部200a、第2の吹出部200bは、それぞれ第1の送風ファン202a、第2の送風ファン202bを有する。風回路には、部屋501a、501bが含まれる。
 ここで、風回路のうち、室内機100から第1の吹出部200a、第2の吹出部200bまでを上流側風回路301a、第1の吸込部210a、第2の吸込部210bから室内機100までを下流側風回路303aとする。上流側風回路301aは、第1の吹出部200a、第2の吹出部200bの吹出し口を閉じれば、ほぼ、閉ざされた空間となる。同様に、下流側風回路303aは、第1の吸込部210a、第2の吸込部210bを閉じれば、ほぼ、閉ざされた空間となる。
 よって、何らかの不具合により、室内送風ファン104が動作しなくなったものの、熱源である熱交換器102が内気に熱を供給できる場合、風回路を構成する第1の送風ファン202a、あるいは、第2の送風ファン202bを駆動することにより、空気調和機1004は、風回路内に存在する空気を循環させることができる。つまり、空気調和機1004は、風回路内に存在する空気を循環させることにより、部屋501a、501bへ熱交換された内気を供給できる。当然のことながら、風回路内に存在する空気を循環させるにあたり、第1の送風ファン202aおよび第2の送風ファン202bを駆動すれば、より効果的に目標とする空質を実現できる。
 このとき、通風路である吹出用通風路301内には、風量調整部311が取り付けられている。風量調整部311は、いわゆるダンパで実現できる。風量調整部311は、全閉状態とすることで、吹出用通風路301から第1の吹出部200a、第2の吹出部200bを介して、それぞれ部屋501a、501bへ熱交換された内気の供給を停止できる。風量調整部311は、全開状態とすることで、吹出用通風路301から第1の吹出部200a、第2の吹出部200bを介して、それぞれ部屋501a、501bへ熱交換された相当量の内気を供給できる。言い換えれば、空気調和を行いたい部屋以外へ通じる風量調整部311を閉じ、空気調和を行いたい部屋へ通じる風量調整部311の開度を調整することにより、所望の空質を得ることが期待できる。
 よって、空気調和機1004は、風量調整部311の開閉角度を調整することにより、吹出用通風路301から第1の吹出部200a、第2の吹出部200bを介して、それぞれ部屋501a、501bへ供給する、熱交換された内気の量を調整できる。
 空気調和を必要としない部屋があれば、その部屋に取り付けられた吹出部をしっかりと閉じることで、その部屋に対して、熱交換された内気が漏れることを少しでも軽減することもできる。よって、空気調和機1004は、残された動力であるそれぞれの送風ファン202a、202bからの損失を軽減することにより、効率よく空気を循環させることができる。
 本形態とすることにより、空気調和が必要となる部屋に取り付けられている送風ファンが駆動すれば、室内機100が有する室内送風ファン104が運転できなくなった場合でも、該部屋に取り付けられている設定部にて設定された空質に近い空気調和を提供することができる。言い換えれば、空気調和機1004を用いれば、室内送風ファン104が動作しない状態が生じたとしても、送風ファン202a、202bが動作する範囲で、部屋501a、501bに対して、相応の空気調和を行うことができる。
 あるいは、図6に示すように、空気調和機1004において、第1の送風ファン202aあるいは第2の送風ファン202bの少なくともいずれか一方の送風ファンが動作しなくなった場合、室内送風ファン104を用いて、熱源である熱交換器102と熱交換された内気を、それぞれの部屋501a、501b内へ送風する。
 特に、通風路である吹出用通風路301は、それぞれの部屋501a、501b内へ送風する内気の風量を調整する風量調整部311をさらに有する。
 本形態とすれば、上述した形態とは逆に、第1の送風ファン202aあるいは第2の送風ファン202bの少なくともいずれか一方の送風ファンが動作しなくなったとしても、動作しなくなった送風ファンの動力を室内送風ファン104などが補うことにより、風回路内に存在する空気を循環させることができる。
 吹出用通風路301内に取り付けられた風量調整部311を調整すれば、部屋501a、501bの各々へ熱交換された相当量の内気を供給できる。
 よって、空気調和機1004は、風量調整部311の開閉角度を調整することにより、吹出用通風路301から第1の吹出部200a、第2の吹出部200bを介して、それぞれ部屋501a、501bへ供給する、熱交換された内気の量を調整できる。
 以上のように、本実施の形態の空気調和機1004においては、室内送風ファン104が動作しなくなった場合、第1の送風ファン202aと第2の送風ファン202bとを用いて、熱源と熱交換された内気を、それぞれ第1の部屋501a内と第2の部屋501b内へ送風する。
 また、第1の送風ファン202aあるいは第2の送風ファン202bの少なくともいずれか一方が動作しなくなった場合、室内送風ファン104を用いて、熱源と熱交換された内気を、第1の部屋501a内と第2の部屋501b内へ送風する。
 また、通風路は、第1の部屋501a内と第2の部屋501b内へ送風する内気の風量を調整する風量調整部311をさらに有する。
 本発明の空気調和装置は、一般家庭用の家屋のみならず、店舗又はマンション、オフィスビルなど、複数の居室に対して空気調和を行う場合に有効である。
 100、100a、100b、2100、2100a  室内機
 102、2102  熱交換器(熱源)
 102a  室内熱交換器(熱源)
 102b  ヒータ(熱源)
 102b1  電気ヒータ(熱源)
 104  室内送風ファン
 106  室内ファン制御部
 108  通信線(有線)
 200a  第1の吹出部
 200b  第2の吹出部
 202a  第1の送風ファン
 202b  第2の送風ファン
 204a  第1の設定部
 204b  第2の設定部
 206a  第1の空質検出部
 206b  第2の空質検出部
 208a  第1の送風ファン制御部
 208b  第2の送風ファン制御部
 210a  第1の吸込部
 210b  第2の吸込部
 301  吹出用通風路(通風路)
 301a  上流側風回路
 303  吸込用通風路(通風路)
 303a  下流側風回路
 305  配管
 306  冷媒配管
 307  空質検出部
 309  分岐部
 311  風量調整部
 400、400a  室外機
 402  熱交換器ユニット
 402a  タンク
 402b  加熱器
 404  室外制御部
 406、406a  圧縮機
 500  建屋
 501a  第1の部屋
 501b  第2の部屋
 503  空間
 1000、1002、1002a、1004  空気調和機

Claims (13)

  1. 室内機と、第1の部屋に取付けられる第1の吹出部と、第2の部屋に取付けられる第2の吹出部とを、通風路を介して接続する空気調和機であって、
       前記室内機は、
          熱源と、
          前記熱源と熱交換された内気を、前記通風路を介して前記第1の吹出部と前記第2の吹出部とに向けて送り出す室内送風ファンと、
          前記室内送風ファンを制御する室内ファン制御部と、
       を有し、
       前記第1の吹出部は、
          前記通風路を介して届けられた前記内気を前記第1の部屋内に吹き出す第1の送風ファンと、
          前記第1の部屋内に存在する空気について、第1の目標とする空質を設定する第1の設定部と、
          前記第1の部屋内に存在する前記空気について、第1の現在の空質を検出する第1の空質検出部と、
          前記第1の設定部で設定された前記第1の目標とする空質と、前記第1の空質検出部で検出された前記第1の現在の空質と、に応じて、前記第1の送風ファンを制御する第1の送風ファン制御部と、
       を有し、
       前記第2の吹出部は、
          前記通風路を介して届けられた前記内気を前記第2の部屋内に吹き出す第2の送風ファンと、
          前記第2の部屋内に存在する空気について、第2の目標とする空質を設定する第2の設定部と、
          前記第2の部屋内に存在する前記空気について、第2の現在の空質を検出する第2の空質検出部と、
          前記第2の設定部で設定された前記第2の目標とする空質と、前記第2の空質検出部で検出された前記第2の現在の空質と、に応じて、前記第2の送風ファンを制御する第2の送風ファン制御部と、
       を有し、
    前記室内ファン制御部と、前記第1の送風ファン制御部と、前記第2の送風ファン制御部とは、互いに有線又は無線で接続され、
       前記第1の空質検出部が検出した前記第1の部屋内の前記第1の現在の空質と、前記第1の設定部で設定された前記第1の目標とする空質と、に応じて、前記室内送風ファンが吹き出す熱交換された前記内気の風量と、前記第1の送風ファンが吹き出す風量と、を調整して前記第1の部屋内に吹き出すとともに、
       前記第2の空質検出部が検出した前記第2の部屋内の前記第2の現在の空質と、前記第2の設定部で設定された前記第2の目標とする空質と、に応じて、前記室内送風ファンが吹き出す熱交換された前記内気の風量と、前記第2の送風ファンが吹き出す風量と、を調整して前記第2の部屋内に吹き出す、
    空気調和機。
  2. 前記第1の部屋内に存在する空気に対して、前記第1の送風ファンが吹き出す風量に変化が生じた場合、前記第1の送風ファンが吹き出す風量の変化量に応じて、前記室内送風ファンが吹き出す熱交換された前記内気の吹き出し量を変更して前記第1の目標とする空質を実現する、
    請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記第1の目標とする空質が実現した後、前記第1の送風ファンが吹き出す風量を前記第1の目標とする空質に応じた風量に変更する、
    請求項2に記載の空気調和機。
  4. 前記第1の送風ファンが吹き出す風量に変化が生じた場合とは、前記第1の目標とする空質が変化した場合である、
    請求項2に記載の空気調和機。
  5. 前記第1の送風ファンが吹き出す風量に変化が生じた場合とは、前記第1の部屋内に存在する空気の前記第1の現在の空質が変化した場合である、
    請求項2に記載の空気調和機。
  6. 前記室内送風ファンの風量は、前記第1の送風ファンが吹き出す風量と前記第2の送風ファンが吹き出す風量との和に応じて調整される、
    請求項2に記載の空気調和機。
  7. 前記室内送風ファンの風量は、前記第1の送風ファンが吹き出す風量と前記第2の送風ファンが吹き出す風量との和に実質的に等しい風量に調整される、
    請求項2に記載の空気調和機。
  8. 前記室内送風ファンが動作しなくなった場合、前記第1の送風ファンと前記第2の送風ファンとを用いて、前記熱源と熱交換された前記内気を、それぞれ前記第1の部屋内と前記第2の部屋内へ送風する、
    請求項1に記載の空気調和機。
  9. 前記第1の送風ファンあるいは前記第2の送風ファンの少なくともいずれか一方が動作しなくなった場合、前記室内送風ファンを用いて、前記熱源と熱交換された前記内気を、前記第1の部屋内と前記第2の部屋内へ送風する、
    請求項1に記載の空気調和機。
  10. 前記通風路は、前記第1の部屋内と前記第2の部屋内へ送風する前記内気の風量を調整する風量調整部をさらに有する、請求項8または9に記載の空気調和機。
  11. 前記熱源は、前記熱源の内部に流体が流れる熱交換器である、請求項1に記載の空気調和機。
  12. 前記熱源は、冷凍サイクルの一部を成す、室内熱交換器である、請求項1に記載の空気調和機。
  13. 前記熱源は、電気エネルギーを熱エネルギーに変換するヒータである、請求項1に記載の空気調和機。
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