JP3622754B2 - 空気調和システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の室内ユニットを備える空気調和システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
同一空間内の空気調和を共同で行う複数の室内ユニットを備える空気調和システムがよく使用されている。この空気調和システムには、室内の温度調整と湿度調整との両方を行うものがある。このような空気調和システムは、各室内ユニットが温度調整機能と湿度調整機能との両方を有することが多く、各室内ユニットにおいて室内の温度調整と湿度調整とが同時に行われる(特許文献1参照)。例えば、各室内ユニットが熱交換器と室内ファンと加湿器とをそれぞれ有する空気調和システムがある。熱交換器は通過する空気と熱交換を行うことによって室内へと送られる空気の温度を調整する。室内ファンは、熱交換器を通り室内へと送られる空気の流れを生成する。加湿器は室内へと送られる空気を加湿する。このような空気調和システムでは、室内ファンによって空気の流れが生成され、この空気の流れは、室内熱交換器によって温度調整されると共に加湿器によって加湿される。
【0003】
【特許文献1】
特開平6−129692
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のような空気調和システムでは、各室内ユニットは温度調整を中心に運転されることが多く、湿度調整が適切に行われない場合が生じる。上記の例で言えば、各室内ユニットは温度調整と共に湿度調整を行うが、各室内ユニットが温度調整のためにサーモオフ状態となることがある。サーモオフ状態では室内ファンが停止されるため、加湿された空気が室内へと送られなくなる。このため、室内の湿度調整が不十分になる。
【0005】
本発明の課題は、湿度調整を適切に行うことができる空気調和システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の空気調和システムは、同一空間内の空気調和を共同で行う複数の室内ユニットを備える空気調和システムであって、第1室内ユニットと、第2室内ユニットと、検知手段とを備える。第1室内ユニットは、暖房機能と冷房機能とを有し空間内の温度調整を行う第1温度調整部を有する。第2室内ユニットは、冷房機能を有し空間内の温度調整を行う第2温度調整部と、加湿機能を有し空間内の湿度調整を行う湿度調整部とを有する。検知手段は、第1室内ユニットが暖房運転を行っているか又は冷房運転を行っているかを検知する。そして、第1室内ユニットは、空間内の温度に基づいて出力を制御する。また、第2室内ユニットは、第1室内ユニットが暖房運転を行っている場合には、空間内の湿度に基づいて出力を制御して湿度調整部による加湿運転を行い、、第1室内ユニットが冷房運転を行っている場合には第2温度調整部による冷房運転を行う。なお、ここでいう出力の制御とは、電流や電圧などの出力の制御だけではなく、ファン、フラップ、電動弁などの空気調和機を構成する構成部品の制御を含む。また、検知手段は、第2室内ユニットの外部にあってもよく、第2室内ユニットの内部にあってもよい。
【0007】
この空気調和システムでは、第1室内ユニットが暖房運転を行っているか又は冷房運転を行っているかが検知手段によって検知される。そして、第2室内ユニットは、第1室内ユニットが暖房運転を行っている場合には湿度調整部による加湿運転を行う。この場合、第1室内ユニットは温度に応じて出力を制御するのに対して、第2室内ユニットは、湿度に応じて出力を制御する。このため、第1室内ユニットにより温度が適切に調製され、第2室内ユニットによって湿度が適切に調整される。これにより、乾燥しがちな暖房運転時において空間内の湿度を適切に調整することができる。また。第2室内ユニットは、第1室内ユニットが冷房運転を行っている場合には第2温度調整部による冷房運転を行う。このため、加湿の必要性が低い冷房運転においては、第2室内ユニットは第1室内ユニットと共に冷房運転を行う。これにより、この空気調和システムでは、第1室内ユニットが暖房運転を行っている場合と冷房運転を行っている場合との両方の場合において、第2室内ユニットを効率よく機能させることができる。
【0008】
請求項に記載の空気調和システムは、請求項に記載の空気調和システムであって、第1室内ユニットは、第1室内ファンと第1制御部とを有する。第1室内ファンは、温度調整された空気を空間内へと送る。第1制御部は、空間内の温度に基づいて第1室内ファンを制御する。また、第2室内ユニットは、第2室内ファンと第2制御部とを有する。第2室内ファンは、湿度調整された空気を空間内へと送る。第2制御部は、加湿運転時には、空間内の湿度に基づいて第2室内ファンを制御する。
【0009】
この空気調和システムでは、第1室内ユニットの第1制御部は、空間内の温度に基づいて第1室内ファンを制御する。また、第2制御部は、加湿運転時には空間内の湿度に基づいて第2室内ファンを制御する。このため、第1室内ユニットによって室内の温度を適切なものにすることができ、且つ、第2室内ユニットによって室内の湿度を適切なものにすることができる。
【0010】
請求項に記載の空気調和システムは、請求項に記載の空気調和システムであって、第2室内ユニットは、空間内の湿度を検知する湿度センサをさらに有する。そして、第2制御部は、湿度センサが検知した湿度に基づいて第2室内ファンの制御を行う。
この空気調和システムでは、第2室内ユニットは湿度センサを有し、湿度センサが検知した湿度に基づいて第2室内ファンの制御が行われる。このため、この空気調和システムでは、室内の湿度を精度よく検知して室内の湿度調整を行うことができる。
【0011】
請求項に記載の空気調和システムは、請求項1に記載の空気調和システムであって、第2室内ユニットは、第1室内ユニットが暖房運転を行っていると検知された場合には湿度調整モードにおいて空間内を加湿し、第1室内ユニットが冷房運転を行っていると検知された場合には温度調整モードにおいて空間内を冷房する。
【0012】
この空気調和システムでは、第2室内ユニットは、第1室内ユニットが暖房運転を行っている場合には湿度調整モードにおいて加湿運転を行う。これにより、乾燥しがちな暖房運転時において空間内の湿度を適切に調整することができる。また。第2室内ユニットは、第1室内ユニットが冷房運転を行っている場合には温度調整モードにおいて冷房運転を行う。これにより、加湿の必要性が低い冷房運転においては、第2室内ユニットは第1室内ユニットと共に冷房運転を行う。すなわち、第1室内ユニットが冷房運転を行っており、湿度調整の必要性が低い場合には第2室内ユニットは温度調整モードとなり、第1室内ユニットが暖房運転を行っており、湿度調整の必要性が高い場合には第2室内ユニットは湿度調整モードとなることができる。以上のように、この空気調和システムでは、第1室内ユニットが暖房運転を行っている場合と冷房運転を行っている場合との両方の場合において、第2室内ユニットを効率よく機能させることができる。
【0013】
請求項に記載の空気調和システムは、請求項に記載の空気調和システムであって、温度調整モードでは、空間内の温度に基づいて第2室内ユニットの出力が制御される。また、湿度調整モードでは、空間内の湿度に基づいて第2室内ユニットの出力が制御される。なお、ここでいう出力の制御とは、電流や電圧などの出力の制御だけではなく、ファン、フラップ、電動弁などの第2室内ユニットを構成する構成部品の制御を含む。
【0014】
この空気調和システムでは、第2室内ユニットにおいては、温度調整時には温度に基づいて出力が制御され、湿度調整モードにおいては、湿度に基づいて出力が制御される。このため、第1室内ユニットの運転状態に応じて、空間の温度調整を優先する場合と湿度調整を優先する場合とを切り換えられることが可能である。これにより、この空気調和システムでは、温度と湿度とを適切に調整することができる。
【0015】
請求項に記載の空気調和システムは、請求項に記載の空気調和システムであって、第2室内ユニットは、第2室内ファンと第2制御部とを有する。第2室内ファンは、湿度調整または温度調整された空気を空間内へと送る。第2制御部は、温度調整モードにおいては空間内の温度に基づいて第2室内ファンを制御し、湿度調整モードにおいては空間内の湿度に基づいて第2室内ファンを制御する。
【0016】
この空気調和システムでは、第2制御部は、温度調整モードにおいては、空間内の温度に基づいて第2室内ファンを制御する。このため、室内の温度を適切なものにすることができる。また、第2制御部は、湿度調整モードにおいては、空間内の湿度に基づいて第2室内ファンを制御する。このため、室内の湿度を適切なものとすることができる。このように、この空気調和システムでは、室内の湿度や湿度を適切なものにすることができる。
【0017】
請求項に記載の空気調和システムは、請求項に記載の空気調和システムであって、第2室内ユニットは、空間内の湿度を検知する湿度センサをさらに有する。そして、第2制御部は、湿度調整モードにおいては湿度センサが検知した湿度に基づいて第2室内ファンの制御を行う。
この空気調和システムでは、第2室内ユニットは湿度センサを有し、湿度センサが検知した湿度に基づいて第2室内ファンの制御が行われる。このため、この空気調和システムでは、室内の湿度を精度よく検知して室内の湿度調整を行うことができる。
【0018】
請求項に記載の空気調和システムは、請求項1からのいずれかに記載の空気調和システムであって、第1室内ユニットは湿度調整機能を有さない。また、空気調和システムは、搬送経路をさらに備える。搬送経路は、第2室内ユニットに接続され、水源から第2室内ユニットへと湿度調整用の水を搬送する。
この空気調和システムでは、搬送経路によって湿度調整用の水が第2室内ユニットへと搬送される。また、この空気調和システムでは、第1室内ユニットは湿度調整機能を有さないため、搬送経路を第1室内ユニットへと接続する必要がない。このため、この空気調和システムでは、搬送経路の施工コストが低減する。
【0019】
【発明の実施の形態】
[空気調和システムの全体構成]
本発明の一実施形態が採用された空気調和システム100を図1に示す。
この空気調和システム100は、室外ユニット5に対して複数の室内ユニット1−4が接続されており、同一室内Rの空気調和を複数の室内ユニット1−4によって行う。以下、例として室外ユニット5に対して4台の室内ユニット1−4が接続される空気調和システム100を示すが、室外ユニット5および室内ユニットの数はこれに限られるものではない。
【0020】
この空気調和システム100は、室外ユニット5と4台の室内ユニット1−4と水配管6とコントローラ8などを備える。室外ユニット5は、空気調和システム100が配置された建物の屋上等の外部に配置される。4台の室内ユニット1−4は、同一の室内Rの天井近傍に配置されており、室内Rの空気調和を共同で行う。各室内ユニット1−4は冷媒配管7及び室外機通信線により、室外ユニット5と接続されている。また、室内ユニット1−4には、冷房と暖房とを主として行う第1室内ユニット1、第3室内ユニット3および第4室内ユニット4と、室内Rの冷房と加湿とを主として行う第2室内ユニット2とがある。コントローラ8は、室内Rの側壁などに配置され、冷房運転または暖房運転の別や温度、湿度、風量などの室内の空調運転の設定を行う。
【0021】
本空気調和システム100の冷媒回路および構成の概略を図2に示す。冷媒回路は、1台の室外ユニット5と、室外ユニット5に並列に接続された第1室内ユニット1、第2室内ユニット2、第3室内ユニット3および第4室内ユニット4により構成されている。
[室外ユニットの構成]
室外ユニット5は、室外熱交換器51、圧縮機52、四路切換弁53、アキュムレータ54、吐出管サーミスタ56、室外制御部57(図3参照)などを備えている。
【0022】
室外熱交換器51、圧縮機52、四路切換弁53およびアキュムレータ54は、室内ユニット1−4との間で冷媒回路を構成しており、四路切換弁53は、冷房時と暖房時とで冷媒の流れを切換える。
吐出管サーミスタ56は、圧縮機52の吐出側に取り付けられており、圧縮機52の吐出側の吐出管温度を検知する。
【0023】
室外制御部57は、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、各種インターフェイスなどにより構成されている。室外制御部57は、図3に示すように、吐出管サーミスタ56が接続されており、吐出管サーミスタ56の検知信号が入力される。また、室外制御部57には、圧縮機52、四路切換弁53なども接続されており、運転中の各種条件に応じて圧縮機52の運転周波数を制御することによって、空調運転の制御を行う。
【0024】
[室内ユニットの構成]
室内ユニット1,3,4は、冷房および暖房を主として行うユニットであり、室内Rには第1室内ユニット1、第3室内ユニット3および第4室内ユニット4の3台が備えられている。
〈第1室内ユニット、第3室内ユニットおよび第4室内ユニットの構成〉
第1室内ユニット1は、第1室内熱交換器11、第1電動弁12、第1室内ファン13、第1室内ファンモータ14、第1室温サーミスタ15、第1通信線81(図3参照)、第1室内制御部16(図3参照)等を有している。
【0025】
第1室内熱交換器11と第1電動弁12とは、直列に接続されており、室外ユニット5との間で冷媒回路を構成している。第1室内熱交換器11は通過する空気と間で熱交換を行い、室内Rへ送られる空気の温度調整を行う。第1電動弁12は、第1室内熱交換器11に流れる冷媒量を調整する。
第1室内ファン13は、第1室内ファンモータ14によって駆動される。第1室内ファン13は、第1室内ユニット1が配置されている室内Rの空気を第1室内ユニット1の内部に取り込み、第1室内熱交換器11により熱交換が行われた空気を室内Rへと送る。従って、第1室内ファン13は、暖房時には第1室内熱交換器11によって暖められた空気を室内Rへと送り、冷房時には第1室内熱交換器11によって冷やされた空気を室内Rへと送る。
【0026】
第1室温サーミスタ15は、第1室内ユニット1の内部に取り込まれる空気が通る吸込み口近傍に設けられており、室内Rの温度を検知して第1室内制御部16へと検知信号を送信する。
第1通信線81は、図3に示すように、コントローラ8と第1室内制御部16とを接続しており、コントローラ8に入力された空調運転の設定に関する信号を第1室内制御部16へと伝送する。この空調運転の設定は、例えば、冷房運転を行う指令、暖房運転を行う指令、設定温度、風量、風向などである。
【0027】
第1室内制御部16は、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、各種インターフェイスなどにより構成されている。第1室内制御部16は、第1通信線81によってコントローラ8と接続されており、コントローラ8から空調運転の設定に関する信号を受ける。また、第1室内制御部16は、第1電動弁12、第1室内ファンモータ14、第1室温サーミスタ15と接続されており、第1室温サーミスタ15の検知信号が入力される。また、第1室内制御部16は、第1電動弁12や第1室内ファンモータ14に制御信号を送信して室内Rの温度調整を行う。
【0028】
室外制御部57と第1室内制御部16との間には、室外機通信線85が設けられており、この室外機通信線85を介して第1室内ファンモータ14等への制御信号などの各種信号の送受信が可能となっている。
また、室外制御部57と第1室内制御部16とは、室内Rの温度調整のために、サーモオフ動作やサーモオン動作を行わせる。サーモオフ動作では、室外制御部57は、圧縮機52の運転を停止させる。また、第1室内制御部16は、第1室内ファンモータ14の出力を最低レベルに落として、第1室内ファン13の運転を必要最小限とする。サーモオン動作にでは、室外制御部57は、圧縮機52を再起動させる。第1室内制御部16は、第1室内ファンモータ14の出力制御を通常の制御に戻す。
【0029】
第3室内ユニット3は、第3室内熱交換器31、第3電動弁32、第3室内ファン33、第3室内ファンモータ34、第3室温サーミスタ35、第3通信線83(図3参照)、第3室内制御部36(図3参照)等を有している。また、第4室内ユニット4は、第4室内熱交換器41、第4電動弁42、第4室内ファン43、第4室内ファンモータ44、第4室温サーミスタ45、第4通信線84(図3参照)、第4室内制御部46(図3参照)等を有している。第3室内ユニット3および第4室内ユニット4の各構成部品は、第1室内ユニット1が有する構成部品と同様である。また、第3室内ユニット3および第4室内ユニット4も第1室内ユニット1と同様に、室外ユニット5と接続されており、第1室内ユニット1と同様に、サーモオン動作やサーモオフ動作を行う。
【0030】
〈第2室内ユニットの構成〉
図4(a)に第2室内ユニット2の斜視図を示す。第2室内ユニット2は、加湿に特化したユニットであり、室内Rの湿度調整を一台で行うことができる加湿性能を有する。第2室内ユニット2は、暖房シーズンには加湿運転を行い、冷房シーズンには冷房運転を行う。第2室内ユニット2では、他の室内ユニット1,3,4の運転状態に応じて運転モードが切り替わる。他の室内ユニット1,3,4の運転状態とは暖房運転または冷房運転であり、第2室内ユニット2は、他の室内ユニット1,3,4が暖房運転を行っている時には湿度調整モードとなり、加湿運転を行う。また、第2室内ユニット2は、他の室内ユニット1,3,4が冷房運転を行っている時には温度調整モードとなり、冷房運転を行う。なお、湿度調整モードとは、室内Rの湿度に基づいて第2室内ユニットが制御される運転モードであり、室内Rの温度調整よりも湿度調整が優先して行われる。温度調整モードとは室内Rの温度に基づいて第2室内ユニットが制御される運転モードである。第2室内ユニット2は、第2室内熱交換器21、第2電動弁22、第2室内ファン23、第2室内ファンモータ24、第2室温サーミスタ25、湿度センサ26、加湿エレメント27、給排水弁28、第2通信線82(図3参照)、第2室内制御部29(図3参照)等を有している。
【0031】
第2室内熱交換器21と第2電動弁22とは、直列に接続されており、室外ユニット5との間で冷媒回路を構成している。第2室内熱交換器21は、通過する空気との間で熱交換を行い、空気の温度調整を行う。第2電動弁22は、第2室内熱交換器21に流れる冷媒量を調整する。
第2室内ファン23は、第2室内ファンモータ24によって駆動される。図4(b)に第2室内ユニット2の側面図を示す。第2室内ファン23は、第2室内ユニット2が配置されている室内Rの空気を吸込み口20aから第2室内ユニット2の内部に取り込み、第2室内熱交換器21により熱交換が行われた空気や加湿エレメント27によって加湿された空気を吹出し口20bから吹き出す。吹出し口20bから吹き出された空気は、ダクトDを通って室内Rへと送られる。第2室内ファン23は、加湿時には、第2室内熱交換器21により暖められ加湿エレメント27によって加湿された空気を室内Rへと送る。また、第2室内ファン23は、加湿時ではなくかつ冷房時には、第2室内熱交換器21により冷やされ加湿されない空気を室内Rへと送る。
【0032】
第2室温サーミスタ25は、第2室内ユニット2の内部に取り込まれる空気が通る吸込み口近傍に設けられており、室内Rの温度を検知して第2室内制御部29へと検知信号を送信する(図2および図3参照)。
湿度センサ26は、第2室内ユニット2の内部に取り込まれる空気が通る吸込み口近傍に設けられており、室内Rの湿度を検知して第2室内制御部29へと検知信号を送信する。
【0033】
加湿エレメント27は、室内Rの湿度調整を行う。加湿エレメント27は、水配管6から水を受け取り、通過する空気に水分を放出する。水配管6は、水源である水道等に接続されており、水源から加湿エレメント27へと水を搬送する。この加湿エレメント27は、第2室内ユニット2にのみ備えられており、他の第1室内ユニット1、第3室内ユニット3、第4室内ユニット4には配置されていない。また、水配管6も第2室内ユニット2にのみ接続されており、第1室内ユニット1、第3室内ユニット3、第4室内ユニット4には接続されていない。
【0034】
給排水弁28は、水配管6と加湿エレメント27との間に設けられ、加湿エレメント27へと供給される水や加湿エレメント27から排水される水の量を調整する。給排水弁28は、第2室内制御部29と接続されており、第2室内制御部29によって制御される。
第2通信線82は、図3に示すように、コントローラ8と第2室内制御部29とを接続しており、コントローラ8に入力された空調運転の設定に関する信号を第2室内制御部29へと伝送する。この空調運転の設定は、例えば、冷房運転を行う指令、暖房運転を行う指令、設定湿度などである。
【0035】
第2室内制御部29は、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、各種インターフェイスなどにより構成されている。第2室内制御部29は、第2通信線82によってコントローラ8と接続されており、コントローラ8から空調運転の設定に関する信号を受ける。第2室内制御部29は、第2通信線82によって伝送される信号によって、第1室内ユニット1、第3室内ユニット3、第4室内ユニット4が暖房運転を行っているのか冷房運転を行っているのかを検知することができる。また、第2室内制御部29は、第2電動弁22、第2室内ファン23、第2室温サーミスタ25、湿度センサ26、給排水弁28等と接続されており、第2室温サーミスタ25や湿度センサ26の検知信号が入力される。また、室外制御部57と第2室内制御部29との間には、室外機通信線85が設けられており、この室外機通信線85を介して第2電動弁22の制御信号などの各種信号の送受信が可能となっている。第2室内制御部29は、第2通信線82を介してコントローラ8から暖房運転の指令信号を受けると、湿度調整モードとなり加湿運転を行う。すなわち、第2室内制御部29は、第1室内ユニット1、第3室内ユニット3および第4室内ユニット4が暖房運転を行う場合に、加湿運転を行う。第2室内制御部29は、加湿運転時には、室内Rの温度調整を目的とせず室内Rの湿度調整を最優先にして各構成部品の制御を行う。具体的には、第2室内制御部29は、湿度調整モードにおいては、第1室内ユニット1等のように室内Rの温度に基づくサーモオン動作やサーモオフ動作を行わず、湿度センサ26が検知した室内Rの湿度に基づいて第1室内ファンモータ14と給排水弁28とを制御する。また、第2室内制御部29は、第2通信線82を介してコントローラ8から冷房運転の指令信号を受けると、温度調整モードとなり冷房運転を行う。すなわち、第2室内制御部29は、第1室内ユニット1、第3室内ユニット3および第4室内ユニット4が冷房運転を行う場合に、これらと共に冷房運転を行う。第2室内ユニット2は、温度調整モードにおいては、第1室内ユニット1等と同様に、室内Rの温度に基づくサーモオン動作やサーモオフ動作を行い室内の冷房を行う。
【0036】
[室内ユニットの動作]
次に、この空気調和機システム100における室内ユニット1−4の冷暖房時の動作を説明する。
〈暖房運転時の動作〉
この空気調和システム100では、暖房運転時には第1室内ユニット1、第3室内ユニット3、第4室内ユニット4は室内Rの温度調整を行い、第2室内ユニット2は室内Rの湿度調整を行う。
【0037】
第1室内ユニット1、第3室内ユニット3、第4室内ユニット4は、コントローラ8から暖房運転の指令信号を受けると、暖房運転を行う。第1室内ユニット1、第3室内ユニット3、第4室内ユニット4は、暖房運転中、サーモオン動作およびサーモオフ動作を繰り返して室内Rの温度を設定温度に近づける制御を行う。この制御では、第1室内ユニット1は、第1室温サーミスタ15によって室内Rの室温を検知する。第1室内ユニット1の第1室内制御部16は、検知された室内Rの温度が一定値まで上昇したと判断すると、サーモオフとするように制御を行う。サーモオフ状態になると、圧縮機52の運転が停止され且つ第1室内ファンモータ14の出力が最低レベルに落とされて第1室内ファン13の運転が必要最小限とされる。サーモオフ後に室内Rの温度が低下すると、第1室内制御部16は、サーモオンとする。サーモオン状態になると、圧縮機52が再起動され第1室内ファンモータ14の出力制御も通常の制御に戻されて、暖房運転が復帰する。
【0038】
このように第1室内ユニット1が室内Rの温度に基づいてサーモオンおよびサーモオフを繰り返して暖房運転を行うことによって、室内Rの温度調整が行われる。第3室内ユニット3、第4室内ユニット4についても同様である。
第2室内ユニット2は、コントローラ8から第2通信線82を介して暖房運転の指令信号を受けると、湿度調整モードとなり加湿運転を行う。この場合、第1室内ユニット1等が室内Rの温度調整を行っている間、第2室内ユニット2は、第1室内ユニット1等のサーモオン・サーモオフから独立して加湿運転を行う。加湿運転時には、第2室内ユニット2は、湿度センサ26が検知した室内Rの湿度に基づいて、室内Rの加湿を行う。第2室内ユニット2の第2室内制御部29は、室内Rの湿度に基づいて、第2室内ファンモータ24の出力や給排水弁28を制御して室内Rの湿度を設定湿度へと近づける。加湿運転時には、給排水弁28により加湿エレメント27への給水が行われ、第2室内ファンモータ24によって駆動された第2室内ファン23により、加湿空気が生成される。この加湿空気は、室内Rから第2室内ユニット2内に吸い込まれ、第2室内熱交換器21および加湿エレメント27を通ることによって加湿され、室内Rへと吹き出される空気である。なお、この加湿運転時においても第2室内熱交換器21と空気との間で熱交換が行われ空気が暖められるが、これは暖房を目的とするものではなく加湿を目的とするものである。
【0039】
以上のように、この空気調和システム100では、暖房時には、第1室内ユニット1、第3室内ユニット3、第4室内ユニット4が暖房を行い、第2室内ユニット2が加湿を行う。このため、第1室内ユニット1、第3室内ユニット3、第4室内ユニット4には、第2室内ユニット2が備えるような加湿エレメント27は備えられていない。また、第1室内ユニット1、第3室内ユニット3、第4室内ユニット4には、第2室内ユニット2に接続されているような水配管6は接続されていない。
【0040】
〈冷房運転〉
冷房運転時には、第1室内ユニット1、第3室内ユニット3、第4室内ユニット4および第2室内ユニット2が室内の冷房を行う。
第1室内ユニット1、第3室内ユニット3、第4室内ユニット4は、コントローラ8から冷房運転の指令信号を受けると、冷房運転を行う。第1室内ユニット1、第3室内ユニット3、第4室内ユニット4は、冷房運転中、上記の暖房運転中と同様に、サーモオンおよびサーモオフを切り換えて室内Rの温度を設定温度に近づける制御を行う。
【0041】
また、第2室内ユニット2も、コントローラ8から冷房運転の指令信号を受けると、温度調整モードとなり第1室内ユニット1等と同様に冷房運転を行う。この場合、第2室内制御部29は、給排水弁28を閉め、第1室内ユニット1等と同様に、室内温度に基づいてサーモオンおよびサーモオフを切り換えて室内Rの温度を設定温度に近づける制御を行う。
【0042】
以上のように、この空気調和システム100では、冷房時には、第1室内ユニット1、第2室内ユニット2、第3室内ユニット3、第4室内ユニット4が共同で室内Rの冷房を行う。
[特徴]
(1)
同一の室内Rに複数の室内ユニットを分散して設置する空気調和システムにおいては、従来、各室内ユニットに加湿モジュールを組み合わせて暖房負荷処理と加湿とを同時に行うことが一般的である。しかし、室内Rに配置されるパソコン等の機器からの発熱量が多いオフィスなどでは、暖房負荷が少ないことが多い。従って、室内ユニットにおいてサーモオフ状態が持続することがある。この場合、各室内ユニットで室内ファンの駆動が低く抑えられるため、加湿された空気の吹出しも抑えられる。これにより、加湿量が不足する恐れがある。
【0043】
しかし、この空気調和システム100では、第2室内ユニット2が第1室内ユニット1、第3室内ユニット3、第4室内ユニット4から独立して室内Rの加湿を行う。すなわち、室内Rの温度に基づいてサーモオフおよびサーモオンを繰り返す第1室内ユニット1、第3室内ユニット3、第4室内ユニット4の制御とは別に、第2室内ユニット2が室内Rの湿度に基づいて第2室内ファン23を駆動して室内Rの加湿を行う。このため、この空気調和システム100では、第1室内ユニット1、第3室内ユニット3、第4室内ユニット4が暖房運転を行っている場合においても、第2室内ユニット2によって必要な加湿量が確保される。これにより、暖房負荷に関わらず、所定の加湿性能が発揮される。
【0044】
(2)
同一の室内Rに複数の室内ユニットを分散して設置する空気調和システムにおいては、分散させた各室内ユニットに、それぞれ加湿のための水を供給する水配管6が必要となる。しかし、複数の室内ユニットが設けられていれるため、従来の空気調和システムでは、各室内ユニットのそれぞれに水配管が必要となり、水配管の施工コストが増大する恐れがある。
【0045】
しかし、この空気調和システム100では、第1室内ユニット1、第2室内ユニット2、第3室内ユニット3、第4室内ユニット4のすべてが加湿機能を有するのではなく、第2室内ユニット2のみが加湿機能を有しており、水配管6は第2室内ユニット2のみに接続される。このため、すべての室内ユニット1−4に水配管6を接続する場合と比べて、水配管6の施工が簡略化される。これにより、水配管6の施工コストの増大が抑えられる。
【0046】
また、加湿エレメント27が第2室内ユニット2に集約されているため、複数の室内ユニット1−4に加湿モジュールを付する場合よりも、機器のコストや工事費用が低減する。
(3)
この空気調和システム100では、第2室内ユニット2は、加湿だけではなく冷房も行うことができる。このため、第2室内ユニット2は、暖房シーズンには加湿を行い、冷房シーズンには冷房を行うことができる。従って、この空気調和システム100では、システムの構成に無駄がなく、安価にシステムが構成される。
【0047】
(4)
同一の室内Rに複数の室内ユニットを分散して設置する空気調和システムにおいては、従来、各室内ユニットに加湿モジュールを組み合わせて暖房と加湿とを同時に行うことが一般的である。しかし、室内Rに配置されるパソコン等の機器からの発熱量が多いオフィスなどでは、暖房負荷が少ないことが多い。従って、室内ユニットにおいてサーモオフ状態が持続することがある。特に、複数の室内ユニットが同じように暖房と加湿とを同時に行うと、全ての室内ユニットにおいてサーモオフ状態が持続してしまう。この場合、すべての室内ユニットにおいて室内ファンの駆動が低く抑えられるため、加湿された空気の吹出しも抑えられる。これにより、加湿量が不足する恐れがある。
【0048】
しかし、この空気調和システム100では、第2室内ユニット2は他の室内ユニット1,3,4の運転状態に応じて、加湿運転を冷房運転とを切り換える。従って、他の室内ユニット1,3,4が暖房を行っている場合において空気調和システム100の加湿能力を第2室内ユニット2によって確保することができる。これにより、この空気調和システム100では、必要な加湿性能を発揮することができる。
【0049】
[他の実施形態]
(1)
上記の実施形態では、第1室内ユニット1、第3室内ユニット3、第4室内ユニット4は加湿機能を有していないが、加湿機能を有してもよい。この場合においても、水配管6の施工コスト削減の効果を除く他の効果については上記と同様に奏することができる。
【0050】
(2)
上記の実施形態では、加湿運転時において、第2室内ユニット2は、暖房を行わずに加湿のみを行っているが、必要に応じて加湿と暖房とを併せて行ってもよく、暖房のみを行ってもよい。この場合、第2室内ファン23は、加湿時ではなくかつ暖房時には、第2室内熱交換器21により暖められ加湿されない空気を室内Rへと送る。
【0051】
(3)
上記の実施形態では、第2室内ユニット2は冷房と加湿とを行うことができるが、暖房と除湿とを行うものであってもよい。この場合、冷房時の第1室内ユニット1、第3室内ユニット3、第4室内ユニット4のサーモオン、サーモオフの影響を受けずに除湿が行われる。
【0052】
(4)
上記の実施形態では、複数の室内ユニット1,2,3,4の全てが同一空間の空気調和を共同で行っているが、空気調和システム1を構成する全ての室内ユニット1,2,3,4が同一空間の空気調和を行うことに限られるものではない。複数の室内ユニット1,2,3,4の一部が異なる空間の空気調和を行ってもよい。例えば、第1室内ユニット1、第2室内ユニット2、第3室内ユニット3が同一の室内Rの空気調和を行い、第4室内ユニット4が別室の空気調和を行ってもよい。
(5)
上記の実施形態では、第2通信線82が信号を伝送することによって、第1室内ユニット1等が暖房運転を行っているのか冷房運転を行っているのかが検知されているが、第2通信線82のような有線ではなく、無線によって信号が送信されてもよい。
【0053】
また、上記の実施形態では、第2通信線82はコントローラ8と第2室内ユニット2の第2室内制御部29とを接続しており、第2通信線82を介してコントローラ8から第2室内制御部29へと信号が伝送されている。しかし、第1室内ユニット1の第1室内制御部16と第2室内ユニット2の第2室内制御部29とを直接接続する通信線によって、第2室内制御部29へと信号が伝送されてもよい。これによっても、第1室内ユニット1等が暖房運転を行っているのか冷房運転を行っているのかが検知されることが可能である。
【0054】
さらに、第1室内ユニット1等が暖房運転を行っているのか冷房運転を行っているのかを検知する手段は、第2通信線82や無線などによって伝送される信号に限られるものではない。例えば、第2室温サーミスタ25によって検知される室内温度などによって、第1室内ユニット1等が暖房運転を行っているのか冷房運転を行っているのかが検知されてもよい。
【0055】
(6)
上記の実施形態では、第2室内ユニット2の第2室内制御部29は加湿運転において室内Rの湿度に基づいて第1室内ファンモータ14と給排水弁28とを制御しているが、室内Rの湿度に基づいて制御されるものはこれらに限られない。例えば、第2電動弁22やフラップ(図示せず)などが室内Rの湿度に基づいて制御されてもよい。
【0056】
(7)
上記の実施形態では、第2室内ユニット2の第2室内制御部29が運転モードの選択を行っているが、コントローラ8が第2室内ユニット2の運転モードを選択してもよい。この場合、コントローラ8は選択した運転モードや具体的な設定などを示す制御信号を第2通信線82を介して第2室内制御部29へと送る。
【0057】
【発明の効果】
請求項1に記載の空気調和システムでは、第1室内ユニットが暖房運転を行っている場合には、第1室内ユニットにより温度が適切に調製され、第2室内ユニットによって湿度が適切に調整される。これにより、乾燥しがちな暖房運転時において空間内の湿度を適切に調整することができる。また。加湿の必要性が低い冷房運転においては、第2室内ユニットは第1室内ユニットと共に冷房運転を行う。これにより、この空気調和システムでは、第1室内ユニットが暖房運転を行っている場合と冷房運転を行っている場合との両方の場合において、第2室内ユニットを効率よく機能させることができる。
【0058】
請求項に記載の空気調和システムでは、第1室内ユニットの第1制御部は、空間内の温度に基づいて第1室内ファンを制御する。また、第2制御部は、加湿運転時には空間内の湿度に基づいて第2室内ファンを制御する。このため、第1室内ユニットによって室内の温度を適切なものにすることができ、且つ、第2室内ユニットによって室内の湿度を適切なものにすることができる。
【0059】
請求項に記載の空気調和システムでは、第1室内ユニットが冷房運転を行っており、湿度調整の必要性が低い場合には第2室内ユニットは温度調整モードとなり、第1室内ユニットが暖房運転を行っており、湿度調整の必要性が高い場合には第2室内ユニットは湿度調整モードとなることができる。このため、この空気調和システムでは、第1室内ユニットが暖房運転を行っている場合と冷房運転を行っている場合との両方の場合において、第2室内ユニットを効率よく機能させることができる。
【0060】
請求項に記載の空気調和システムでは、第1室内ユニットの運転状態に応じて、空間の温度調整を優先する場合と湿度調整を優先する場合とを切り換えられることが可能である。これにより、この空気調和システムでは、温度と湿度とを適切に調整することができる。
請求項に記載の空気調和システムでは、第2制御部は、温度調整モードにおいては、空間内の温度に基づいて第2室内ファンを制御する。このため、室内の温度を適切なものにすることができる。また、第2制御部は、湿度調整モードにおいては、空間内の湿度に基づいて第2室内ファンを制御する。このため、室内の湿度を適切なものとすることができる。このように、この空気調和システムでは、室内の湿度や湿度を適切なものにすることができる。
【0061】
請求項に記載の空気調和システムでは、第2室内ユニットは湿度センサを有し、湿度センサが検知した湿度に基づいて第2室内ファンの制御が行われる。このため、この空気調和システムでは、室内の湿度を精度よく検知して室内の湿度調整を行うことができる。
請求項に記載の空気調和システムでは、搬送経路によって湿度調整用の水が第2室内ユニットへと搬送される。また、この空気調和システムでは、第1室内ユニットは湿度調整機能を有さないため、搬送経路を第1室内ユニットへと接続する必要がない。このため、この空気調和システムでは、搬送経路の施工コストが低減する。
【図面の簡単な説明】
【図1】空気調和システムの全体概略図。
【図2】空気調和システムの冷媒回路および構成の概略図。
【図3】空気調和機システムの制御ブロック図。
【図4】(a)第2室内ユニットの外観斜視図。
(b)第2室内ユニットの側面図。
【符号の説明】
1 第1室内ユニット
2 第2室内ユニット
3 第3室内ユニット
4 第4室内ユニット
6 水配管(搬送経路)
11 第1室内熱交換器(第1温度調整部)
13 第1室内ファン
16 第1室内制御部(第1制御部)
21 第2室内熱交換器(第2温度調整部)
23 第2室内ファン
26 湿度センサ
27 加湿エレメント(湿度調整部)
29 第2室内制御部(第2制御部)
82 第2通信線(検知手段)
100 空気調和システム
R 室内(空間内)

Claims (8)

  1. 同一空間内(R)の空気調和を共同で行う複数の室内ユニット(1−4)を備える空気調和システム(100)であって、
    暖房機能と冷房機能とを有し前記空間内(R)の温度調整を行う第1温度調整部(11)を有する第1室内ユニット(1)と、
    冷房機能を有し前記空間内(R)の温度調整を行う第2温度調整部(21)と、加湿機能を有し前記空間内(R)の湿度調整を行う湿度調整部(27)とを有する第2室内ユニット(2)と、
    前記第1室内ユニット(1)が暖房運転を行っているか又は冷房運転を行っているかを検知する検知手段(82)と、
    を備え、
    前記第1室内ユニット(1)は、前記空間内(R)の温度に基づいて出力を制御し、
    前記第2室内ユニット(2)は、前記第1室内ユニット(1)が暖房運転を行っている場合には、前記空間内(R)の湿度に基づいて出力を制御して前記湿度調整部(27)による加湿運転を行い、前記第1室内ユニット(1)が冷房運転を行っている場合には前記第2温度調整部(21)による冷房運転を行う、
    空気調和システム(100)。
  2. 前記第1室内ユニット(1)は、
    温度調整された空気を前記空間内(R)へと送る第1室内ファン(13)と、
    前記空間内(R)の温度に基づいて前記第1室内ファン(13)を制御する第1制御部(16)と、
    を有し、
    前記第2室内ユニット(2)は、
    湿度調整された空気を前記空間内(R)へと送る第2室内ファン(23)と、
    加湿運転時には前記空間内(R)の湿度に基づいて前記第2室内ファン(23)を制御する第2制御部(29)と、
    を有する、
    請求項に記載の空気調和システム(100)。
  3. 前記第2室内ユニット(2)は、前記空間内(R)の湿度を検知する湿度センサ(26)をさらに有し、
    前記第2制御部(29)は、前記湿度センサ(26)が検知した湿度に基づいて前記第2室内ファン(23)の制御を行う、
    請求項に記載の空気調和システム(100)。
  4. 前記第2室内ユニットは、前記第1室内ユニット(1)が暖房運転を行っていると検知された場合には湿度調整モードにおいて前記空間内(R)を加湿し、前記第1室内ユニット(1)が冷房運転を行っていると検知された場合には温度調整モードにおいて前記空間内(R)を冷房する、
    請求項1に記載の空気調和システム(100)。
  5. 前記温度調整モードでは、前記空間内(R)の温度に基づいて前記第2室内ユニット(2)の出力が制御され、
    前記湿度調整モードでは、前記空間内(R)の湿度に基づいて前記第2室内ユニット(2)の出力が制御される、
    請求項に記載の空気調和システム(100)
  6. 前記第2室内ユニット(2)は、
    湿度調整または温度調整された空気を前記空間内(R)へと送る第2室内ファン(23)と、
    前記温度調整モードにおいては前記空間内(R)の温度に基づいて前記第2室内ファン(23)を制御し、前記湿度調整モードにおいては前記空間内(R)の湿度に基づいて前記第2室内ファン(23)を制御する第2制御部(29)と、
    を有する、
    請求項に記載の空気調和システム(100)。
  7. 前記第2室内ユニット(2)は、前記空間内(R)の湿度を検知する湿度センサ(26)をさらに有し、
    前記第2制御部(29)は、前記湿度調整モードにおいては前記湿度センサ(26)が検知した湿度に基づいて前記第2室内ファン(23)の制御を行う、
    請求項に記載の空気調和システム(100)。
  8. 前記第1室内ユニット(1)は湿度調整機能を有さず、
    前記第2室内ユニット(2)に接続され水源から前記第2室内ユニット(2)へと湿度調整用の水を搬送する搬送経路(6)をさらに備える、
    請求項1からのいずれかに記載の空気調和システム(100)。
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