WO2019150804A1 - ステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

パワーステアリング装置において、調心機構の偏心カム部は、偏心カム軸線を中心に回転可能に設けられ、シャフト保持部は、偏心カム軸線から径方向にオフセットした位置において、ウォームシャフトのシャフト第1端部を保持し、かつ、偏心カム部の回転に応じて回転可能に設けられており、調心機構のねじりコイルばねは、ばね第1端部側において、ばね第1端部保持部に保持されており、ベアリングホルダが第1の方向に回転したとき、ベアリングホルダが第2の方向へ回転するようにベアリングホルダを付勢する。

Description

ステアリング装置
 本発明は、ステアリング装置に関する。
 特許文献1には、電動モータの回転力を操舵機構に伝達するウォームギアのバックラッシュを調整する調心機構を備えたステアリング装置が開示されている。調心機構は、コイルばねの拡径変形に伴う弾性力を利用し、ウォームシャフトの軸受をウォームホイール側へ向かって付勢する。
特開2016-182888号公報
 しかしながら、上記従来技術にあっては、コイルばねが軸受の外周に巻き付いているため、コイルばねの拡径時に生じる軸受との摺動フリクションの影響により、操舵感が悪化するおそれがあった。
  本発明の目的の一つは、操舵感の悪化を抑制できるステアリング装置を提供することにある。
 本発明の一実施形態におけるステアリング装置では、
  調心機構の偏心カム部材は、偏心カム部と、シャフト保持部と、ばね第1端部保持部を備え、偏心カム部は、調心機構収容空間内において、ウォームシャフトの回転軸線に対し平行かつオフセットしている偏心カム軸線を中心に回転可能に設けられており、シャフト保持部は、偏心カム軸線から径方向にオフセットした位置において、ウォームシャフトのシャフト第1端部を保持しており、偏心カム部の回転に応じて回転可能に設けられており、
  調心機構のねじりばねは、1対の端部である、ばね第1端部とばね第2端部のうち、ばね第1端部側において、偏心カム部材のばね第1端部保持部に保持されており、ウォームシャフトが、ウォームホイールとの噛み合いが離れる方向に移動し、偏心カム部材が第1の方向に回転したとき、偏心カム部材が第1の方向とは逆方向の第2の方向へ回転するように偏心カム部材を付勢する。
 よって、本発明一実施形態におけるステアリング装置にあっては、操舵感の悪化を抑制できる。
実施形態1のパワーステアリング装置1の概略図である。 実施形態1のパワーステアリング装置1の斜視図である。 実施形態1のパワーステアリング装置1の要部断面図である。 実施形態1の調心機構5の分解斜視図である。 実施形態1の調心機構5の軸方向断面図である。 実施形態1の調心機構5の側面図である。 実施形態1の調心機構5の正面図である。 実施形態1の調心機構5の動作を示す説明図である。 実施形態2の調心機構5aの分解斜視図である。 実施形態2の調心機構5aの軸方向断面図である。 実施形態2の調心機構5aの側面図である。 実施形態2の調心機構5aの正面図である。 図11のS13-S13矢視断面図である。 実施形態3の調心機構5bの分解斜視図である。 実施形態3の調心機構5bの軸方向断面図である。 実施形態3の調心機構5bの正面図である。 図15のS17-S17矢視断面図である。
 〔実施形態1〕
  図1は、実施形態1のパワーステアリング装置1の概略図である。
  実施形態1のパワーステアリング装置(ステアリング装置)1は、操舵機構2、ウォームギア3、電動モータ4および調心機構5を有する。
  操舵機構2は、ステアリングホイール6の回転に応じて転舵輪である前輪7,7を転舵させる。操舵機構2は、ラック&ピニオン式の第1ステアリングギア8および第2ステアリングギア9を有する。第1ステアリングギア8のピニオンギア8aは、第1ピニオンシャフト10に形成されている。第1ステアリングギア8のラックギア8bは、ラックバー11に形成されている。第2ステアリングギア9のピニオンギア9aは、第2ピニオンシャフト12に形成されている。第2ステアリングギア9のラックギア9bは、ラックバー11に形成されている。第1ピニオンシャフト10は、ユニバーサルジョイント13aを介してコラムシャフト13と連結されている。コラムシャフト13には、ステアリングホイール6が取り付けられている。ラックバー11のラックエンドは、タイロッド等のリンク機構14,14を介して前輪7,7と連結されている。
 ウォームギア3は、ウォームシャフト3aおよびウォームホイール3bを有する。ウォームシャフト3aは金属製であり、ウォームホイール3bは樹脂製である。ウォームシャフト3aは電動モータ4のモータシャフト4aと一体に回転する。なお、ウォームシャフト3aとモータシャフト4aの間には、図示しないジョイントが設けられている。ウォームホイール3bは、第2ピニオンシャフト12に形成されている。第1ピニオンシャフト10の外周には、トルクセンサ15が設置されている。トルクセンサ15は、ドライバの操舵トルクを検出する。電動モータ4は、ECU16および回転角センサ4bと一体である。回転角センサ4bは、電動モータ4のモータ回転角を検出する。ECU16は、操舵トルクおよびモータ回転角に加え、車速センサ18により検出された車速に基づき、電動モータ4の駆動電流を制御し、操舵機構2に操舵力を付与する。
 図2はパワーステアリング装置1の斜視図、図3はパワーステアリング装置1の要部断面図である。
  パワーステアリング装置1は、トルクセンサハウジング18、第1ギアハウジング19、第2ギアハウジング20、モータハウジング21およびラックハウジング22を有する。各ハウジング18~22は、例えばアルミニウム合金製である。トルクセンサハウジング18は、その内部にトルクセンサ15を収容する。第1ギアハウジング19は、その内部に第1ステアリングギア8を収容する。第2ギアハウジング20は、その内部に第2ステアリングギア9を収容する。モータハウジング21は、その内部に電動モータ4を収容する。ラックハウジング22は、その内部にラックバー11を収容する。
 第2ギアハウジング20は、その内部に、シャフト収容空間23、ホイール収容空間24および調心機構収容空間25を有する。シャフト収容空間23は円筒形状を有する。シャフト収容空間23には、ウォームシャフト3aが設置されている。ホイール収容空間24は円筒形状を有する。ホイール収容空間24には、ウォームホイール3bが設置されている。調心機構収容空間25はシャフト収容空間23よりも外径の大きな円筒形状を有する。調心機構収容空間25には、調心機構5およびウォームシャフト3aのシャフト第1端部3a1が収容されている。調心機構収容空間25は、ウォームシャフト3aの回転軸線O1の方向において、モータハウジング21の反対側に位置し、シャフト収容空間23に連続する。調心機構収容空間25は、金属製のキャップ25aで閉塞されている。
 調心機構収容空間25には、第1軸受26が設置されている。第1軸受26は、ウォームシャフト3aのシャフト第1端部3a1を回転可能に支持する。第1軸受26は、円筒状の内輪および外輪間に複数のボールが設置されたボールベアリングであり、主にラジアル荷重を受けるラジアル軸受である。内輪にウォームシャフト3aのシャフト第1端部3a1が挿入されている。回転軸線O1の径方向(放射方向)において、第1軸受26の外輪および第2ギアハウジング20間には、調心機構5が設置されている。調心機構5の詳細は後述する。
  シャフト収容空間23には、第2軸受27が設置されている。第2軸受27は、ウォームシャフト3aのシャフト第2端部3a2を回転可能に支持する。第2軸受27は、円筒状の内輪および外輪間に複数のボールが設置されたボールベアリングである。
 次に、調心機構5について説明する。
  調心機構5は、第1軸受26をウォームホイール3b側へ向かって付勢することにより、ウォームギア3のバックラッシュを調整し、ウォームシャフト3aおよびウォームホイール3b間の歯面間距離を適正に保つ。調心機構5は、第2ギアハウジング20の調心機構収容空間25に圧入されている。
  図4は実施形態1の調心機構5の分解斜視図、図5は調心機構5の軸方向断面図、図6は調心機構5の側面図、図7は調心機構5の正面図である。図5~7は、ウォームシャフト3a、ウォームホイール3bおよび調心機構5が第2ギアハウジング20に組み付けられ、電動モータ4が非駆動状態でありウォームホイール3bが回転していないときの調心機構5の状態(初期状態)を示している。以下、回転軸線O1の方向にX軸を設定し、X軸方向において、ウォームシャフト3aのシャフト第2端部3a2からシャフト第1端部3a1へ向かう方向をX軸正方向と規定する。
 調心機構5は、ベアリングホルダ(偏心カム部材)51、ねじりコイルばね(ねじりばね)52およびカラー(ケーシング)53を有する。
  ベアリングホルダ51は、樹脂製であり、カラー53の内側に挿入されている。ベアリングホルダ51は、大径部510、偏心カム部511、シャフト挿入部512およびばね第1端部保持部513を有する。
  大径部510は、X軸正方向側に底部510aを持つ略円筒形状を有する。大径部510の中心軸線は回転軸線O1と一致する。大径部510は、その内側にシャフト保持部510bを有する。シャフト保持部510bは、大径部510のX軸負方向端からX軸正方向へ延びる円筒形状を有する。シャフト保持部510bは、第1軸受26を収容する。シャフト保持部510bの中心軸線は回転軸線O1と一致する。シャフト保持部510bは、第1軸受26を介して、ウォームシャフト3aのシャフト第1端部3a1を、回転軸線O1を中心に回転可能に保持する。大径部510は、複数の爪部510cを有する。複数の爪部510cは、シャフト保持部510bのX軸負方向端に設置されている。複数の爪部510cは、第1軸受26の外輪とX軸方向に係合し、X軸方向におけるベアリングホルダ51と第1軸受26との相対移動を規制する。
 偏心カム部511は、大径部510の底部510aからX軸正方向へ延びる円柱形状を有する。偏心カム部511の中心軸線は、回転軸線O1と平行かつオフセットした偏心カム軸線O2と一致する。偏心カム部511は、カラー53の後述する偏心カム部保持部532aに挿入されている。偏心カム部511は、カラー53に対し、偏心カム軸線O2を中心に回転可能である。ベアリングホルダ51は、カラー53に対し、偏心カム軸線O2を中心に、所定角度範囲にわたり回転可能である。偏心カム部511は、ボス部511aを有する。ボス部511aは、偏心カム部511のX軸正方向端からX軸正方向へ延びる円柱形状を有する。ボス部511aは、カラー53よりもX軸正方向へ突出する。ボス部511aの中心軸線は偏心カム軸線O2と一致する。ボス部511aの外径は、偏心カム部511における他の部分の他の部分の外径よりも小さく形成されている。
 シャフト挿入部512は、ボス部511aを含む偏心カム部511の内部に形成されている。シャフト挿入部512は、偏心カム部511をX方向に貫通する円筒形状を有する。シャフト挿入部512の中心軸線は回転軸線O1と一致する。シャフト挿入部512には、ウォームシャフト3aの第1端部3a1が挿入されている。
  ばね第1端部保持部513は、大径部510から連続してX軸正方向へ延びる略矩形形状を有する。ばね第1端部保持部513は、底部510aよりもX軸方向へ突出し、偏心カム部511とX軸方向にオーバーラップする。ばね第1端部保持部513は、回転軸線O1の径方向において、偏心カム軸線O2と反対側に配置されている。ばね第1端部保持部513は、ねじりコイルばね52の後述するばね第1端部521を保持する溝部513aを有する。溝部513aは、回転軸線O1の径方向に延びる。
  ベアリングホルダ51は、回転軸線O1および偏心カム軸線O2を通る平面Pに対し対称形状を有する。
 ねじリコイルばね52は、炭素鋼等の鉄鋼製であり、1対の端部(ばね第1端部521、ばね第2端部522)およびコイル部523を有する。ばね第1端部521は、X軸負方向へ延び、ばね第1端部保持部513の溝部513aに挿入されている。ばね第2端部522は、U字形状を有し、カラー53の後述するばね第2端部保持部532cに係止されている。コイル部523は、ばね第1端部521およびばね第2端部522間に配置されている。コイル部523は、ボス部511aの外周に設置されている。コイル部523は、素線を円形状に密着巻きして形成されている。ねじりコイルばね52は、巻き込み方向に使用される。つまり、コイル部523は、ウォームシャフト3aが、ウォームホイール3bとの噛み合いが離れる方向(図7の紙面左側から右側へ向かう方向)へ移動し、ベアリングホルダ51が第1の方向(図7の時計回りの方向)に回転したとき、ベアリングホルダ51が第1の方向とは逆方向の第2の方向(図7の反時計回りの方向)へ回転するようにベアリングホルダ51を付勢する。コイル部523は、コイル部523の内径が、ねじりコイルばね52のねじれ角が最大となり、コイル部523の直径が最小となったときのボス部511aの外径よりも大きく形成されている。言い換えると、ボス部511aは、ボス部511aの外径が、コイル部523の直径が最小となったときのコイル部523の内径よりも小さく形成されている。なお、コイル部523には、初期状態においてベアリングホルダ51を第2の方向へ付勢するセット荷重(プリロード)が設定されている。
 カラー53は、樹脂製であり、その内部にベアリングホルダ51を保持する。カラー53は、平面Pに対し対称形状を有する。カラー53は、筒状部531および壁部532を有する。
  筒状部531は、略円筒形状を有する。筒状部531は、第2ギアハウジング20の調心機構収容空間25に圧入されている。
  壁部532は、筒状部531のX軸正方向端に位置する。壁部532は、偏心カム部保持部532a、ばね第1端部貫通孔532bおよびばね第2端部保持部532cを有する。
  偏心カム部保持部532aは、偏心カム部511を保持する。偏心カム部保持部532aは、壁部532をX方向に貫通する円筒形状を有する。偏心カム部保持部532aの中心軸線は偏心カム軸線O2と一致する。偏心カム部保持部532aは、偏心カム部511を、偏心カム軸線O2を中心に回転可能に保持する。
 ばね第1端部貫通孔532bは、壁部532をX軸方向に貫通する。ばね第1端部貫通孔532bは、回転軸線O1の径方向において、偏心カム軸線O2と反対側に配置されている。ばね第1端部貫通孔532bは、X軸方向から見て偏心カム軸線O2の周方向に延びる帯状に形成されている。ばね第1端部貫通孔532bには、X軸負方向側からばね第1端部保持部513が挿入され、X軸正方向側からばね第1端部521が挿入されている。ばね第1端部521は、ばね第1端部貫通孔532bの内部でばね第1端部保持部513の溝部513aに挿入されている。ばね第1端部貫通孔532bの周方向両端縁532b1,532b2は、ばね第1端部保持部513と当接してベアリングホルダ51の回転を規制する。偏心カム軸線O2の周方向におけるばね第1端部貫通孔532b(周方向第1端縁532b1から周方向第2端縁532b2まで)の長さ(周方向長さ)は、ばね第1端部保持部513が偏心カム軸線O2を中心に、前記所定角度範囲にわたり回転可能な長さを有する。初期状態において、ばね第1端部保持部513は、ばね第1端部貫通孔532bの周方向中央(初期位置)に位置する。
  ばね第2端部保持部532cは、壁部532からX軸正方向へ延びる。ばね第2端部保持部532cは、回転軸線O1の径方向において、ばね第1端部貫通孔532bと反対側に配置されている。ばね第2端部保持部532cは、ばね第2端部522を係止する。
 次に、実施形態1の調心機構5の組み付け方法を説明する。
  まず、ベアリングホルダ51のシャフト保持部510bに第1軸受26を装着する。
  続いて、カラー53の内部にベアリングホルダ51を挿入する。
  次に、ねじりコイルばね52のばね第1端部521を、ベアリングホルダ51のばね第1端部保持部513の溝部513aに挿入する。
  続いて、ベアリングホルダ51を第2の方向へ回転させ、ばね第1端部保持部513がばね第1端部貫通孔532bの周方向第1端縁532b1と当接した状態で、ねじりコイルばね52のばね第2端部522をカラー53のばね第2端部保持部532cに係止させた後、ねじりコイルばね52の第1端部521をばね第1端部保持部513の溝部513aに挿入する。
  次に、ねじりコイルばね52の弾性力に抗してベアリングホルダ51を初期位置まで回転させた状態で、調心機構収容空間25に挿入し、第1軸受26の内輪にウォームシャフト3aの第1端部3a1を圧入させる。
  最後に、第2ギアハウジング20にキャップ25aを取り付けて調心機構収容空間25を塞ぐ。
 次に、実施形態1の作用効果を説明する。
  図8は、実施形態1の調心機構5の動作を示す説明図であり、図8(a)は電動モータ4が非駆動状態でありウォームホイール3bが回転していない調心機構5の初期状態、図8(b)はベアリングホルダ51が第1の方向に回転している状態、図8(c)はベアリングホルダ51が第2の方向に回転している状態を示している。
  図8(a)初期状態において、ばね第1端部保持部513は初期位置にある。ベアリングホルダ51のばね第1端部保持部513には、ねじりコイルばね52の弾性力(セット荷重)Fsが作用する。ベアリングホルダ51の回転中心である偏心カム軸線O2は、第1軸受26の回転中心である回転軸線O1に対してオフセットしているため、ベアリングホルダ51は、弾性力Fsにより第2の方向へ回転する力を受ける。これにより、ベアリングホルダ51は、第1軸受26をウォームホイール3b側(図8(a)の紙面右側から左側へ向かう方向)へ向かって付勢する調心力Fcを発生する。調心力Fcにより、ウォームシャフト3aおよびウォームホイール3b間には歯面間圧力が発生する。このとき、ベアリングホルダ51には、ウォームシャフト3aのシャフト第1端部3a1の支持力(シャフト支持力)Fc'が作用する。
 電動モータ4の駆動によりウォームホイール3bが回転すると、ウォームシャフト3aがウォームホイール3bから受ける駆動反力の径方向成分により、シャフト支持力Fc'は増大する。シャフト支持力Fc'が大きくなると、ベアリングホルダ51は、弾性力Fsに抗して第1の方向へ回転し、ウォームシャフト3aはウォームホイール3bとの噛み合いが離れる方向へ移動する。このとき、ウォームシャフト3aがスムーズに移動しない場合、歯面間圧力が急増して歯面間フリクションが上昇する。つまり、駆動反力の変化に対する調心機構5の応答性が低い場合、操舵トルクの急増による操舵感の悪化を招く。このため、操舵感の悪化を防ぐためには、歯面間圧力の急増を抑えることが必要であり、調心力のスムーズな変化が求められる。
  ここで、従来の調心機構として、コイルばねの拡径変形に伴う弾性力を利用して調心力を発生するものが知られている。しかしながら、従来の調心機構では、コイルばねが軸受の外周に巻き付く構造上、調心力と同時に、コイルばねとウォームシャフトの軸受との間に摺動フリクションが発生する。この摺動フリクションは、調心力に比例して増大するため、調心力が大きくなるほど摺動フリクションの影響は大きくなる。つまり、従来の調心機構は、実際のばね特性が予想のばね特性と相違するため、調心力の効率が低い。このため、駆動反力の変化に対する調心機構の応答性が低く、操舵感の悪化は避けられない。
 これに対し、実施形態1の調心機構5では、調心力をねじりコイルばね52により発生させる。ねじりコイルばね52のコイル部523は、ベアリングホルダ51のボス部511aの外周に配置されているものの、部品設計(コイル部523やボス部511aの形状設計)によりボス部511aとの摺動フリクションの影響を小さくできる。これにより、実際のばね特性は予想のばね特性に近づくため、上記従来技術と比べて、調心力の効率を向上できる。よって、駆動反力の変化に対する調心機構5の応答性が高まることにより、操舵感の悪化を抑制できる。ここで、図8(b)に示すように、ベアリングホルダ51には、シャフト支持力Fc'に加え、カラー53のベアリングホルダ51の支持力(ホルダ支持力)Nkと、カラー53との摩擦力fkが作用する。摩擦力fkは、ベアリングホルダ51の回転を阻害する方向に作用するが、ねじりコイルばね52の弾性力Fsは、摩擦力fkを打ち消す方向に作用するため、調心機構5の応答性に与える影響は小さい。図8(c)についても同様である。
 ねじりコイルばね52は、ベアリングホルダ51が第1の方向に回転するとき、コイル部523は、コイル部523の直径が小さくなるように設けられている。つまり、ねじりコイルばね52は、巻き込み方向に使用される。一般的に、ねじりコイルばねは冷間加工により製作されるため、加工後に残留応力が残る。ねじりコイルばねを巻き込み方向にねじると、残留応力とねじれによる応力が打ち消し合い、強度上有利である。一方、ねじりコイルばねを巻き戻し方向にねじると、残留応力とねじりによる応力とが加算されて強度上不利になる。よって、ねじりコイルばね52を常に巻き込み方向に使用することにより、巻き戻し方向に使用する場合と比べて、ねじりコイルばね52の疲労を抑制できるため、耐久性を向上できる。
  カラー53は、偏心カム軸線O2を中心に回転可能にベアリングホルダ51を保持しており、ねじりコイルばね52のばね第2端部522を保持するばね第2端部保持部532cを有する。すなわち、ベアリングホルダ51を保持するカラー53を第2ギアハウジング20とは別に設けることにより、第2ギアハウジング20の形状の複雑化を抑制できる。また、第2ギアハウジング20の外部で調心機構5の組み立てを行い、その後、調心機構5を第2ギアハウジング20に組み付けることにより、組み付け時における作業性の向上を図れる。
 ベアリングホルダ51は、カラー53の筒状部531の内部に保持されている。ベアリングホルダ51をカラー53の内部に収容する構成とすることにより、外部に収容する場合と比べて調心機構5の軸方向寸法を短くできるため、調心機構5の小型化を図れる。
  ばね第1端部521とばね第1端部保持部513は、カラー53のばね第1端部貫通孔532bを介して互いに接続されている。これにより、ねじりコイルばね52の組み付けをカラー53の外側で行えるため、ねじりコイルばね52の組み付け時における作業性の向上を図れる。
  偏心カム部保持部532aは、ウォームシャフト3aの回転軸線O1の方向に貫通する形状を有し、偏心カム部511は、円柱形状を有し、偏心カム部保持部532aに挿入されている。これにより、偏心カム部511の軸方向長さを、カラー53の壁部532とオーバーラップする範囲まで延ばせるため、偏心カム部保持部532aにおける偏心カム部511の保持性を向上できる。
 偏心カム部511のボス部511aは、カラー53の壁部532から筒状部531の反対側に突出する円柱形状を有し、コイル部523に挿入されており、ボス部511aの外径が、コイル部523の内径よりも小さく形成されている。これにより、ボス部511aとコイル部523との接触が抑制され、両部材511a,523の接触によるフリクションの増大を抑制できる。
  ボス部511aは、ボス部511aの外径が、コイル部523の直径が最も小さくなったときのコイル部523の内径よりも小さく形成されている。これにより、ねじりコイルばね52のねじれ角にかかわらず、ボス部511aとコイル部523との接触によるフリクションの増大を抑制できる。
  ばね第1端部保持部513と偏心カム部511は、ウォームシャフト3aの回転軸線O1の方向においてオーバーラップするように設けられている。これにより、両者513,511がオーバーラップしない場合と比べて、ベアリングホルダ51の軸方向寸法を短くできるため、調心機構5の大型化を抑制できる。
 ベアリングホルダ51およびカラー53は、偏心カム軸線O2を含む平面Pに対し対称形状を有する。右ハンドル仕様、左ハンドル仕様等、仕様別にステアリング装置を設計する際、ベアリングホルダ51とカラー53の作動は、回転方向が逆となる。ベアリングホルダ51およびカラー53を平面Pに対し対称形状とすることにより、異なるハンドル仕様間で両部材51,53を共用化できるため、製造原価の低減を図れる。
  ベアリングホルダ51は、ウォームシャフト3aがシャフト収容空間23に収容されており、ウォームホイール3bがホイール収容空間24に収容されており、調心機構5が調心機構収容空間25に収容されている状態において、カラー53に対し、第2の方向に回転可能な形状を有する。これにより、ベアリングホルダ51とねじりコイルばね52をカラー53に組み付ける際、ベアリングホルダ51を第2の方向へ最大限、回転させておき、この状態で、ねじりコイルばね52を組み付けることにより、ねじりコイルばね52のねじれ角が小さい状態で組み付けることが可能となり、ねじりコイルばね52の組み付け作業性を向上できる。
 調心機構5は、初期状態、すなわち、ウォームシャフト3aがシャフト収容空間23に収容されており、ウォームホイール3bがホイール収容空間24に収容されており、調心機構5が調心機構収容空間25に収容され、かつ、電動モータ4およびウォームホイール3bが回転していない状態において、ベアリングホルダ51を第2の方向へ付勢している。すなわち、ウォームギア3が静止状態においても、ウォームシャフト3aとウォームホイール3bとの噛み合いが強まるように調心機構5によってプリロードを掛けておくことにより、ウォームホイール3bの摩耗によりウォームホイール3bの外径が小さくなった場合であっても、調心機構5により調心力を付与できる。
 〔実施形態2〕
  実施形態2の基本的な構成は実施形態1と同じであるため、実施形態1と相違する部分のみ説明し、同じ機能を持つ部位には同じ符号を付して説明は省略する。
  図9は実施形態2の調心機構5aの分解斜視図、図10は実施形態2の調心機構5aの軸方向断面図、図11は実施形態2の調心機構5aの側面図、図12は実施形態2の調心機構5aの正面図、図13は図11のS13-S13矢視断面図である。
  調心機構5は、ベアリングホルダ51、ねじりコイルばね52、カラー53およびカバー(ケーシング)54を有する。
  ベアリングホルダ51は、大径部510、偏心カム部511、シャフト挿入部512およびばね第1端部保持部513を有する。
  ねじりコイルばね52のばね第2端部522は、X軸負方向へ延びる。
 カラー53は、筒状部531を有する。筒状部531は、そのX軸正方向端に2つの係合溝531a,531bを有する。第1係合溝531aは、回転軸線O1に対して偏心カム軸線O2の反対側に位置する。第2係合溝531bは、回転軸線O1に対して第1係合溝531aの反対側に位置する。第2係合溝531bは、第2端部保持部として、3つの第2端部保持部(第1の第2端部保持部532c1、第2の第2端部保持部532c2、第3の第2端部保持部532c3)を有する。各第2端部保持部532c1,532c2,532c3は、X軸方向に延びる溝であり、ねじリコイルバネ52のばね第2端部522を挿入可能である。各第2端部保持部532c1,532c2,532c3は、偏心カム軸線O2の周方向において、等間隔に並んで配置されている。第2の第2端部保持部532c2は、初期状態において、回転軸線O1に対してばね第1端部保持部513の溝部513aの反対側に配置されている。
 カバー54は、略円盤状の壁部532を有する。壁部532は、カラー53のX軸正方向側の開口に挿入され、カラー53のX軸正方向側を塞ぐ。壁部532は、偏心カム部保持部532aに加え、2つの係合凸部532d,532eを有する。第1係合凸部532dはカラー53の第1係合溝531aと係合し、第2係合凸部532eは第2係合溝531bと係合する。
  実施形態2のカラー53は、偏心カム軸線O2の周方向において、互いに並ぶように配置された第1の第2端部保持部532c1、第2の第2端部保持部532c2および第3の第2端部保持部532c3を有する。これにより、ばね第2端部522を係止する位置を適宜変更することにより、ねじりコイルばね52のセット荷重の違いや、ベアリングホルダ51の回転方向の違い等に対応できる。よって、異なる仕様間でカラー53を共用化できるため、製造原価の低減を図れる。
 〔実施形態3〕
  実施形態3の基本的な構成は実施形態1と同じであるため、実施形態1と相違する部分のみ説明し、同じ機能を持つ部位には同じ符号を付して説明は省略する。
  図14は実施形態3の調心機構5bの分解斜視図、図15は実施形態3の調心機構5bの軸方向断面図、図16は実施形態3の調心機構5bの正面図、図17は図15のS17-S17矢視断面図である。
  調心機構5bは、ベアリングホルダ51、ねじりコイルばね52およびカラー53を有する。
  ベアリングホルダ51は、大径部510、偏心カム部511およびばね第1端部保持部513を有する。大径部510は、その内側にシャフト保持部510bを有する。
  ねじりコイルばね52のばね第2端部522は、偏心カム軸線O2から回転軸線O1へ向かう方向に延びる。ばね第2端部522は、カラー53の後述するばね第2端部保持部532cに係止されている。コイル部523は、第2端部保持部532cの外周に設置されている。コイル部523は、コイル部523の内径が、ねじりコイルばね52のねじれ角が最大となり、コイル部523の直径が最大となったときのばね第2端部保持部532cの外径よりも大きく形成されている。
 カラー53は、筒状部531および壁部532を有する。壁部532は、ばね第1端部貫通孔532bおよびばね第2端部保持部532cを有する。ばね第2端部保持部532cは、壁部532からX軸正方向へ延びる。ばね第2端部保持部532cは、ばね第2端部522を保持する溝部532c4を有する。溝部532c4は、偏心カム軸線O2の径方向に延びる。溝部532c4には、ばね第2端部522が挿入されている。
  偏心カム軸線O2の径方向において、カラー53の筒状部531とベアリングホルダ51の偏心カム部511との間には、偏心カム部材支持部55が配置されている。偏心カム部材支持部55は、弾性体であり、偏心カム部511の外周面のほぼ全体を覆う略円筒状に形成されている。偏心カム部材支持部55は、筒状部531の外周面と偏心カム部511の外周面とを互いに離間させるように設けられている。これにより、ベアリングホルダ51が回転する際の筒状部531および偏心カム部511間の摺動フリクションの増大を抑制できる。
 〔他の実施形態〕
  以上、本発明を実施するための実施形態を説明したが、本発明の具体的な構成は実施形態の構成に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
  カラー(ケーシング)をギアハウジングと一体成形してもよい。
  第2端部保持部の設置箇所の個数は任意であり、2箇所であってもよいし、4箇所以上であってもよい。
  シャフト保持部とウォームシャフトのシャフト第1端部との間に軸受け等を介装してもよい。
  ウォームシャフトのシャフト第1端部は、電動モータに近い側であってもよいし、電動モータから遠い側であってもよい。
  電動モータの回転力を、ウォームギアを介して第1ピニオンシャフトまたはコラムシャフトに伝達する構成としてもよい。
  実施形態1のばね第2端部保持部の設置箇所を複数としてもよい。
  実施形態1の偏心カム部材の大径部と筒状部との間に実施形態3の偏心カム部材支持部を介装してもよい。
  本発明は、ステアリングホイールと転舵輪とが機械的に切り離された、いわゆるステア・バイ・ワイヤ方式のステアリング装置にも適用できる。この場合、転舵輪は後輪であってもよい。
 以上説明した実施形態から把握し得る技術的思想について、以下に記載する。
  ステアリング装置は、その一つの態様において、ステアリング装置において、操舵機構であって、ラックバーを有し、転舵輪を転舵させる前記操舵機構と、電動モータであって、前記操舵機構に操舵力を付与する前記電動モータと、ウォームギアであって、ウォームシャフトとウォームホイールを有しており、前記ウォームシャフトは、前記電動モータによって回転駆動可能に設けられており、前記ウォームホイールは、前記ウォームシャフトと噛み合っており、前記ウォームシャフトと共に前記電動モータの回転力を前記操舵機構に伝達するものである、前記ウォームギアと、ギアハウジングであって、シャフト収容空間と、ホイール収容空間と、調心機構収容空間を備え、前記シャフト収容空間は、前記ウォームシャフトを収容しており、前記ホイール収容空間は、前記ウォームホイールを収容しており、前記調心機構収容空間は、前記ウォームシャフトの回転軸線の方向において、前記ウォームシャフトの1対の端部であるシャフト第1端部とシャフト第2端部のうち前記シャフト第1端部の側に設けられている、前記ギアハウジングと、調心機構であって、前記調心機構収容空間に設けられ、偏心カム部材と、ねじりばねを備え、前記偏心カム部材は、偏心カム部と、シャフト保持部と、ばね第1端部保持部を備え、前記偏心カム部は、前記調心機構収容空間内において、前記ウォームシャフトの回転軸線に対し平行かつオフセットしている偏心カム軸線を中心に回転可能に設けられており、前記シャフト保持部は、前記偏心カム軸線から径方向にオフセットした位置において、前記ウォームシャフトの前記シャフト第1端部を保持しており、前記偏心カム部の回転に応じて回転可能に設けられており、前記ねじりばねは、1対の端部である、ばね第1端部とばね第2端部のうち、前記ばね第1端部側において、前記偏心カム部材の前記ばね第1端部保持部に保持されており、前記ウォームシャフトが、前記ウォームホイールとの噛み合いが離れる方向に移動し、前記偏心カム部材が第1の方向に回転したとき、前記偏心カム部材が前記第1の方向とは逆方向の第2の方向へ回転するように、前記ねじりばねは前記偏心カム部材を付勢するものである、前記調心機構と、を有する。
 より好ましい態様では、上記態様において、前記ねじりばねは、前記ばね第1端部と前記ばね第2端部の間に設けられた円形のコイル部を備え、前記偏心カム部材が前記第1の方向に回転するとき、前記コイル部は、前記コイル部の直径が小さくなるように設けられている。
  別の好ましい態様では、上記態様のいずれかにおいて、前記調心機構は、ケーシングを備え、前記ケーシングは、前記偏心カム軸線を中心に回転可能に前記偏心カム部材を保持しており、前記ケーシングは、また、前記ねじりばねの前記ばね第2端部を保持するばね第2端部保持部を有する。
  さらに別の好ましい態様では、上記態様のいずれかにおいて、前記ケーシングは、筒状部と、前記筒状部の一方に設けられた壁部を備え、前記壁部は、前記偏心カム部を保持する偏心カム部保持部を有し、前記偏心カム部材は、前記ケーシングの前記筒状部の内部に保持されている。
  さらに別の好ましい態様では、上記態様のいずれかにおいて、前記壁部は、前記ウォームシャフトの回転軸線の方向に貫通するばね第1端部貫通孔を有し、前記ねじりばねは、前記壁部に対し前記偏心カム部材の反対側に設けられており、前記ばね第1端部と前記ばね第1端部保持部は、前記ばね第1端部貫通孔を介して互いに接続されている。
 さらに別の好ましい態様では、上記態様のいずれかにおいて、前記偏心カム部保持部は、前記ウォームシャフトの回転軸線の方向に前記壁部を貫通する形状を有し、前記偏心カム部は、円柱形状を有し、前記偏心カム部保持部に挿入されている。
  さらに別の好ましい態様では、上記態様のいずれかにおいて、前記ねじりばねは、前記第1端部と前記第2端部との間に設けられた円形のコイル部を備え、前記偏心カム部は、ボス部を有し、前記ボス部は、前記壁部から前記筒状部の反対側に突出する円柱形状を有し、前記コイル部に挿入されており、前記ボス部の外径が、前記コイル部の内径よりも小さく形成されている。
  さらに別の好ましい態様では、上記態様のいずれかにおいて、前記コイル部は、前記偏心カム部材が前記第1の方向に回転することき、前記コイル部の直径が小さくなるように設けられており、前記ボス部は、前記ボス部の外径が、前記コイル部の直径が最も小さくなったときの前記コイル部の内径よりも小さくなるように形成されている。
  さらに別の好ましい態様では、上記態様のいずれかにおいて、前記壁部は、前記ウォームシャフトの回転軸線の方向に貫通するばね第1端部貫通孔を有し、前記偏心カム部は、円柱形状を有し、前記偏心カム部保持部内に挿入されており、前記ばね第1端部保持部と前記偏心カム部は、前記ウォームシャフトの回転軸線の方向においてオーバーラップするように設けられている。
 さらに別の好ましい態様では、上記態様のいずれかにおいて、前記調心機構は、偏心カム部材支持部を備え、前記偏心カム部材支持部は、前記偏心カム軸線の径方向において、前記筒状部と前記偏心カム部材の間において、前記筒状部の内周面と前記偏心カム部材の外周面とを互いに離間させるように設けられている。
  さらに別の好ましい態様では、上記態様のいずれかにおいて、前記偏心カム部材は、前記偏心カム軸線を含む平面に対し対称形状を有し、前記ケーシングは、前記平面に対し対称形状を有する。
  さらに別の好ましい態様では、上記態様のいずれかにおいて、前記ウォームシャフトが前記シャフト収容空間に収容されており、前記ウォームホイールが前記ホイール収容空間に収容されており、前記調心機構が前記調心機構収容空間に収容されている状態において、前記偏心カム部材は、前記ケーシングに対し、前記第2の方向に回転可能な形状を有する。
  さらに別の好ましい態様では、上記態様のいずれかにおいて、前記第2端部保持部は、前記偏心カム軸線における周方向において、互いに並ぶように配置された第1の第2端部保持部と第2の第2端部保持部とを有する。
  さらに別の好ましい態様では、上記態様のいずれかにおいて、前記ウォームシャフトが前記シャフト収容空間に収容されており、前記ウォームホイールが前記ホイール収容空間に収容されており、前記調心機構が前記調心機構収容空間に収容され、かつ、前記電動モータおよび前記ウォームホイールが回転していない状態において、前記調心機構は、前記偏心カム部材を前記第2の方向へ付勢している。
 尚、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
 本願は、2018年2月1日付出願の日本国特許出願第2018-16068号に基づく優先権を主張する。2018年2月1日付出願の日本国特許出願第2018-16068号の明細書、特許請求の範囲、図面、及び要約書を含む全開示内容は、参照により本願に全体として組み込まれる。
1  パワーステアリング装置(ステアリング装置)2  操舵機構3  ウォームギア3a ウォームシャフト3a1  シャフト第1端部3a2  シャフト第2端部3b ウォームホイール4  電動モータ5  調心機構7,7  前輪(転舵輪)11 ラックバー20 第2ギアハウジング(ギアハウジング)23 シャフト収容空間24 ホイール収容空間25 調心機構収容空間51 ベアリングホルダ(偏心カム部材)52 ねじりコイルバネ(ねじりばね)510b シャフト保持部511  偏心カム部513  ばね第1端部保持部521  ばね第1端部522ばね第2端部523  コイル部O1 回転軸線O2 偏心カム軸線

Claims (14)

  1.  ステアリング装置であって、該ステアリング装置は、
     ラックバーを有し、転舵輪を転舵させる操舵機構と、
     前記操舵機構に操舵力を付与する電動モータと、
     ウォームギアとを備えており、
     前記ウォームギアは、ウォームシャフトとウォームホイールを有しており、
     前記ウォームシャフトは、前記電動モータによって回転駆動可能に設けられており、
     前記ウォームホイールは、前記ウォームシャフトと噛み合っており、前記ウォームシャフトと共に前記電動モータの回転力を前記操舵機構に伝達し、
     前記ステアリング装置は、また、ギアハウジングと、調心機構とを備えており、
     前記ギアハウジングは、シャフト収容空間と、ホイール収容空間と、調心機構収容空間とを備え、
     前記シャフト収容空間は、前記ウォームシャフトを収容しており、
     前記ホイール収容空間は、前記ウォームホイールを収容しており、
     前記調心機構収容空間は、前記ウォームシャフトの回転軸線の方向において、前記ウォームシャフトの1対の端部であるシャフト第1端部とシャフト第2端部のうち前記シャフト第1端部の側に設けられており、
     前記調心機構は、前記調心機構収容空間に設けられており、
     前記調心機構は、偏心カム部材と、ねじりばねとを備え、
     前記偏心カム部材は、偏心カム部と、シャフト保持部と、ばね第1端部保持部とを備え、
     前記偏心カム部は、前記調心機構収容空間内において、前記ウォームシャフトの回転軸線に対し平行かつオフセットしている偏心カム軸線を中心に回転可能に設けられており、
     前記シャフト保持部は、前記偏心カム軸線から径方向にオフセットした位置において、前記ウォームシャフトの前記シャフト第1端部を保持しており、前記偏心カム部の回転に応じて回転可能に設けられており、
     前記ねじりばねは、1対の端部である、ばね第1端部とばね第2端部のうち、前記ばね第1端部側において、前記偏心カム部材の前記ばね第1端部保持部に保持されており、
     前記ウォームシャフトが、前記ウォームホイールとの噛み合いが離れる方向に移動し、前記偏心カム部材が第1の方向に回転したとき、前記偏心カム部材が前記第1の方向とは逆方向の第2の方向へ回転するように、前記ねじりばねは前記偏心カム部材を付勢する、ステアリング装置。
  2.  請求項1に記載のステアリング装置において、
     前記ねじりばねは、前記ばね第1端部と前記ばね第2端部の間に設けられた円形のコイル部を備え、前記偏心カム部材が前記第1の方向に回転するとき、前記コイル部は、前記コイル部の直径が小さくなるように設けられているステアリング装置。
  3.  請求項1に記載のステアリング装置において、
     前記調心機構は、ケーシングを備え、
     前記ケーシングは、前記偏心カム軸線を中心に回転可能に前記偏心カム部材を保持しており、
     前記ケーシングは、また、前記ねじりばねの前記ばね第2端部を保持するばね第2端部保持部を有するステアリング装置。
  4.  請求項3に記載のステアリング装置において、
     前記ケーシングは、筒状部と、前記筒状部の一方に設けられた壁部を備え、
     前記壁部は、前記偏心カム部を保持する偏心カム部保持部を有し、
     前記偏心カム部材は、前記ケーシングの前記筒状部の内部に保持されているステアリング装置。
  5.  請求項4に記載のステアリング装置において、
     前記壁部は、前記ウォームシャフトの回転軸線の方向に貫通するばね第1端部貫通孔を有し、
     前記ねじりばねは、前記壁部に対し前記偏心カム部材の反対側に設けられており、
     前記ばね第1端部と前記ばね第1端部保持部は、前記ばね第1端部貫通孔を介して互いに接続されているステアリング装置。
  6.  請求項4に記載のステアリング装置において、
     前記偏心カム部保持部は、前記ウォームシャフトの回転軸線の方向に前記壁部を貫通する形状を有し、
     前記偏心カム部は、円柱形状を有し、前記偏心カム部保持部に挿入されているステアリング装置。
  7.  請求項6に記載のステアリング装置において、
     前記ねじりばねは、前記第1端部と前記第2端部との間に設けられた円形のコイル部を備え、
     前記偏心カム部は、ボス部を有し、
     前記ボス部は、前記壁部から前記筒状部の反対側に突出する円柱形状を有し、前記コイル部に挿入されており、
     前記ボス部の外径が、前記コイル部の内径よりも小さく形成されているステアリング装置。
  8.  請求項7に記載のステアリング装置において、
     前記コイル部は、前記偏心カム部材が前記第1の方向に回転することき、前記コイル部の直径が小さくなるように設けられており、
     前記ボス部は、前記ボス部の外径が、前記コイル部の直径が最も小さくなったときの前記コイル部の内径よりも小さくなるように形成されているステアリング装置。
  9.  請求項4に記載のステアリング装置において、
     前記壁部は、前記ウォームシャフトの回転軸線の方向に貫通するばね第1端部貫通孔を有し、
     前記偏心カム部は、円柱形状を有し、前記偏心カム部保持部内に挿入されており、
     前記ばね第1端部保持部と前記偏心カム部は、前記ウォームシャフトの回転軸線の方向においてオーバーラップするように設けられているステアリング装置。
  10.  請求項4に記載のステアリング装置において、
     前記調心機構は、偏心カム部材支持部を備え、
     前記偏心カム部材支持部は、前記偏心カム軸線の径方向において、前記筒状部と前記偏心カム部材との間において、前記筒状部の内周面と前記偏心カム部材の外周面とを互いに離間させるように設けられているステアリング装置。
  11.  請求項4に記載のステアリング装置において、
     前記偏心カム部材は、前記偏心カム軸線を含む平面に対し対称形状を有し、
     前記ケーシングは、前記平面に対し対称形状を有するステアリング装置。
  12.  請求項4に記載のステアリング装置において、
     前記ウォームシャフトが前記シャフト収容空間に収容されており、前記ウォームホイールが前記ホイール収容空間に収容されており、前記調心機構が前記調心機構収容空間に収容されている状態において、前記偏心カム部材は、前記ケーシングに対し、前記第2の方向に回転可能な形状を有するステアリング装置。
  13.  請求項3に記載のステアリング装置において、
     前記第2端部保持部は、前記偏心カム軸線における周方向において、互いに並ぶように配置された第1の第2端部保持部と第2の第2端部保持部とを有するステアリング装置。
  14.  請求項1に記載のステアリング装置において、
     前記ウォームシャフトが前記シャフト収容空間に収容されており、前記ウォームホイールが前記ホイール収容空間に収容されており、前記調心機構が前記調心機構収容空間に収容され、かつ、前記電動モータおよび前記ウォームホイールが回転していない状態において、前記調心機構は、前記偏心カム部材を前記第2の方向へ付勢しているステアリング装置。
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