WO2019111882A1 - 回転杭継手構造 - Google Patents

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栄 丸山
孝俊 徳岡
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Abstract

回転杭継手構造(2)は、回転杭(10、20)の端部に固定された一対の端板(12、22)と、一方の端板(12)および他方の端板(22)に設けられ、回転杭(10、20)の回転せん断力に抗するせん断抵抗部(13、33)と、を備える。

Description

回転杭継手構造
 本発明は回転杭継手構造に関する。
 従来、地上構造物の基礎構造として、地盤に杭を打ち込む構造が採用されている。杭の打ち込み方法として回転掘削が利用されている。
 回転掘削では、トルクの伝達に適した鋼管杭が用いられ、地上部分で鋼管杭を回転駆動するとともに、鋼管杭の先端外周に形成された羽根板で地中を掘り進む。そして、鋼管杭が所定深さ地中へ進入する都度、新たな管体を継ぎ足し、所望の深さに及ぶ鋼管杭を形成している。
 回転杭の接続部分においては、掘削に十分なトルクの伝達性能が求められる。
 トルクの伝達性能という点では、管体の端部どうしを溶接することが望ましい。しかし、溶接作業には溶接設備とともに溶接技術者を確保する必要があり、工程の複雑化および作業コストの上昇が問題となる。さらに、鋼管杭の設置場所で可燃物の取り扱いがある場所では火気を用いる溶接を行うことができない。
 溶接を用いない接続構造として、機械式の杭継手構造が用いられている。
 例えば、特許文献1の鋼管杭の接続構造では、一対の鋼管杭の端板どうしを突き合わせ、各端板を貫通するボルトで接続を維持している。また、各端板の対向する表面に直径方向のキー溝を形成しておき、突き合わせる際にキー部材を溝内に挟み込むことで、相対回転を阻止し、トルクを伝達できるようにしている。
 また、特許文献2の杭の継手構造では、一対の杭の継手端板どうしを突き合わせ、各端板の外周部分を重ね合わせて連結部材で連結している。また、各端板の対向する表面に楕円形のキー溝を形成しておき、突き合わせる際に楕円形のトルク伝達リング部材を溝内に挟み込むことで、相対回転を阻止し、トルクを伝達できるようにしている。
特開2008-274613号公報 特開2016-89354号公報
 前述した特許文献1および特許文献2の継手構造では、いずれも一対の端板にそれぞれキー溝を形成しておき、そこにトルク伝達のためのキー部材を嵌め込んでいた。
 このため、端板にはキー部材に対応したキー溝を形成しておく必要がある。このようなキー溝は、キー部材に対応した形状および寸法とするために加工精度が要求され、切削加工が必要となって加工コストが上昇するという問題があった。
 また、キー溝は、その深さを端板の厚みの半分以上とすることは難しく、十分な伝達トルクを確保しようとすると各部寸法が必要以上に増大するという問題があった。例えば、キー部材の厚みを増すと、キー溝の深さも増す必要があり、そのために端板の厚みを増す必要がある。その結果、杭材の重量が増して搬送に影響するほか、材料費が上昇するという問題もあった。
 本発明の目的は、加工が容易で薄い端板でも十分な伝達トルクが得られる回転杭継手構造を提供することにある。
 本発明の回転杭継手構造は、回転杭の端部に固定された一対の端板と、一方の前記端板および他方の前記端板に設けられ、前記回転杭の回転せん断力に抗するせん断抵抗部と、を備えることを特徴とする。
 本発明では、一方の端板および他方の端板にせん断抵抗部が設けられている。せん断抵抗部は、回転杭の施工時に継手構造に作用する回転せん断力に抗することができる。したがって、回転杭の掘削時に上方の回転トルクを下方の回転杭に伝達して、回転杭の掘削施工を確実に行うことができる。
 本発明の回転杭の継手構造において、前記せん断抵抗部は、前記回転杭の端部に固定された一対の端板と、前記端板の各々を貫通する係合孔と、一方の前記端板の前記係合孔から他方の前記端板の前記係合孔まで挿通された係合部材と、を有するのが好ましい。
 本発明では、係合孔は、端板に対して貫通する孔であればよく、打ち抜きや穿孔により加工することができ、表面から所望の深さで切削するキー溝に比べて加工が容易である。
 そして、本発明では、一対の端板に係合孔を形成するため、係合孔の深さは端板の厚みとなる。
 このため、一方の係合孔から他方の係合孔まで挿通される係合部材は、回転杭がトルクを受けた際に各端板に対してそれぞれ端板の厚み分にわたって係合し、端板の厚みを最大限に用いてトルク伝達を行うことができ、薄い端板でも十分な伝達トルクが得られる。
 これにより、加工が容易で薄い端板でも十分な伝達トルクが得られる回転杭継手構造とすることができる。
 なお、回転杭としては円筒状の鋼管を用いることができ、端板としては鋼板を用いることができ、端板を鋼管に固定する際には溶接を行うことができる。この溶接は、製造工場などで事前に行えばよく、杭打ち現場で行う必要はない。
 本発明の回転杭継手構造において、前記係合孔は、前記回転杭の回転中心から離れた位置を中心とする円形孔であることが好ましい。
 本発明では、端板にドリルやカップソーで円形孔を簡単に加工することができる。トーチなどで大まかな下孔を形成し、内周を円筒面に調えるなどとしてもよく、このような手順でもキー溝よりも簡単に加工できる。
 本発明の回転杭継手構造において、前記円形孔は、前記回転杭の回転中心まわりに複数が配列されていることが好ましい。
 本発明では、円形孔が複数配列されることで、個々の伝達トルクが小さくても個数を増すことで、所望のトルクに耐える伝達性能を確保できる。
 本発明の回転杭継手構造において、前記係合部材は、前記円形孔に挿通される丸棒材であることが好ましい。
 本発明では、係合孔が円形孔であるため、係合部材として丸棒材を用いることができる。例えば、市販の棒鋼を所定長さに切断することで、係合部材を得ることができる。従って係合部材の確保が容易であり、材料コストも低減できる。
 本発明の回転杭継手構造において、前記係合孔は、前記回転杭の回転中心と同心の多角形の孔であり、前記係合部材は、前記係合孔に係合可能な多角形の板材であるのが好ましい。
 具体的には、係合孔および係合部材の多角形としては、6角形または8角形が考えられる。
 本発明では、係合孔の内周縁の凹凸と係合部材の外周縁の凹凸とが互いに係合し、回転杭のトルクを伝達することができる。とくに、係合孔および係合部材の輪郭を6角形または8角形としたため、例えば矩形の端板に対して、係合孔および係合部材の一部の辺縁を端板の辺縁に平行とすれば、他の辺縁が端板の四隅をまたぐ状態で斜めに配置され、締結ボルトなどが設置されて強度が要求される端板の四隅に対し、係合孔が近くに形成されることによる強度の低下を抑制できる。
 さらに、端板に形成する係合孔は、6角形または8角形の大きな開口部が1つだけあればよく、例えば小径の係合孔を複数形成する場合に比べ、構造および加工を簡素化できる。
 そして、係合孔および係合部材の輪郭を6角形とした場合、係合孔の内周縁の凹凸と係合部材の外周縁の凹凸の係合を鋭角で係合させることができる。したがって、過大な回転せん断力が作用しても、係合孔の内周縁が変形して凹凸の係合が損なわれることがなく、回転せん断力を確実に伝達できる回転杭継手構造とすることができる。
 本発明の回転杭継手構造において、前記係合孔は、前記回転杭の回転中心から内側端縁の長さが互いに異なる短軸および長軸を有する扁平孔であり、前記係合部材は、前記扁平孔に係合可能な扁平形の板材であるのが好ましい。
 本発明では、係合孔および係合部材が扁平に形成されているため、回転杭継手構造に回転せん断力が作用しても扁平部分で回転せん断力に抗することができ、回転せん断力を確実に伝達できる回転杭継手構造とすることができる。
 本発明の回転杭継手構造において、前記せん断抵抗部は、一方の前記端板の外周に形成された係合凸部と、他方の前記端板の外周に形成された係合凹部と、を有するのが好ましい。
 本発明では、せん断抵抗部は、端板の外周に形成された係合凸部および係合凹部を有しているため、端板の外周で回転せん断力に抗することができる。したがって、端板の外周縁の加工を行うだけでせん断抵抗部を形成できるので、部品点数の削減と施工性の向上を図ることができる。
 本発明の回転杭継手構造において、前記端板は、それぞれ四隅にボルト孔を有しかつ前記回転杭の端部に固定された矩形の板材であり、一対が前記ボルト孔に挿通される締結ボルトにより互いに接続されることが好ましい。
 本発明では、回転杭の外側で締結ボルトによる締結を行うことができ、接続作業を容易にすることができる。
 本発明の回転杭継手構造において、前記端板は、前記回転杭の外周面から突出する位置に複数のボルト孔を有しかつ前記回転杭の端部に固定された円形の板材であり、一対が前記ボルト孔に挿通される締結ボルトにより互いに接続されることが好ましい。
 本発明では、回転杭の外側で締結ボルトによる締結を行うことができ、接続作業を容易にすることができる上、端板の外周縁に沿って3カ所以上で締結ボルトによる締結を行うことができるため、回転杭継手構造の引き抜き力に抗する強度を向上することができる。
 本発明によれば、加工が容易で薄い端板でも十分な伝達トルクが得られる回転杭継手構造を提供できる。
本発明の第1実施形態の回転杭継手構造を示す側面図。 前記第1実施形態の回転杭継手構造を示す垂直方向断面図。 前記第1実施形態の回転杭継手構造を示す水平方向断面図。 前記第1実施形態の製造手順を示す垂直方向断面図。 前記第1実施形態の製造手順を示す平面図。 前記第1実施形態の組立手順を示す垂直方向断面図。 本発明の第2実施形態の回転杭継手構造を示す平面図。 本発明の第3実施形態の回転杭継手構造を示す平面図。 本発明の第4実施形態の回転杭継手構造を示す垂直方向断面図。 図9AのB-B線断面から見た平面図。 図9AのC-C線断面から見た平面図。 本発明の第5実施形態の回転杭継手構造を示す側面図。 図10AのB-B線断面から見た平面図。 本発明の第6実施形態の回転杭継手構造を示す平面図。 図11AのB-B線における垂直方向断面図。 図11AのC-C線における垂直方向断面図。 本発明の第7実施形態の回転杭継手構造を示す平面図。 図12AのB-B線における垂直方向断面図。 本発明の第8実施形態の回転杭継手構造を示す平面図。 前記第8実施形態の変形となる回転杭継手構造を示す平面図。
〔第1実施形態〕
 図1において、回転杭10、20は順次接続されて杭1を形成するものであり、各々の端部どうしが本発明に基づく回転杭継手構造2により接続されている。
 回転杭10、20は、管体11、21の端部に接続用の端板12、22を有する。
 管体11、21は断面円形の鋼管であり、端板12、22は角隅が切り取られた略正方形の鋼板であり、これらは互いに溶接により固定されている。
 図2および図3にも示すように、回転杭10、20は、端板12、22を互いに重ね合わせ、四隅をボルト31およびナット32で締め付けることで接続される。
 端板12、22には、管体11、21の内側となる領域に、複数(例えば4つ)の係合孔13、23が形成されており、各々には円柱状の係合部材33が挿通されている。
 係合孔13、23は、それぞれ回転杭10、20の回転中心から離れた位置を中心とする円形孔である。係合孔13、23は、互いに端板12、22の表面の対応する位置に形成され、回転杭10、20を接続した状態では連続した孔となる。
 係合部材33は、係合孔13、23に嵌め込み可能な直径の棒鋼を、軸方向に所定長さで切断したものである。係合部材33の軸方向長さは、端板12、22を重ね合わせた厚みに揃えられている。
 従って、係合部材33は、回転杭10、20を接続した状態で係合孔13、23により形成される連続した孔に挿通することができる。そして、挿通した状態では、係合部材33の両端面が、重ね合わせられた端板12、22の表面(互いに密接する側とは反対側の表面)と揃うことになる。
 端板12、22の表面には、係合孔13、23の周囲にそって複数(例えば4つ)のストッパ14、24が固定されている。ストッパ14、24は鋼製の板片であり、溶接により端板12、22に固定されている。
 ストッパ14、24には、係合部材33が係合孔13、23に挿通された際に、係合部材33の両端面が当接され、係合孔13、23から脱出することが防止される。
 端板12、22の中央には、それぞれ連通孔15が形成される。この連通孔15により、互いの接続時に回転杭10、20の内部が連通され、水や空気の流通が可能である。
 端板12、22の四隅には、それぞれボルト孔16(図5参照)が形成され、ボルト31が挿通可能である。
 本実施形態においては、予め所定の製造場所で回転杭10、20を製造しておく。そして、回転杭10、20を所定の設置場所へ搬送し、杭1として地盤に打ち込んでゆく。
 杭1を打ち込む際には、先ず回転杭20を回転掘削により地中へと進入させる。回転杭20が所定深さに達したら、回転杭10を継ぎ足し、さらに回転掘削により地中へと打ち込んでゆく。
 回転杭10、20の継ぎ足しの際に、回転杭継手構造2が組み立てられ、回転杭継手構造2を介して回転杭10、20が接続され、一連の杭1が形成される。
 回転杭10、20の製造は、次のような手順で行われる。
 図4および図5において、先ず、所定形状の端板12、22を作成する。すなわち、端板12、22に相当する鋼板を準備し、これに係合孔13、23、連通孔15およびボルト孔16を形成する。係合孔13、23の周囲にはストッパ14、24を固定する。
 次に、別途準備しておいた管体11、21の端部に、加工済の端板12、22を配置し、管体11、21の端縁の全周にわたって溶接固定する。
 なお、杭1は、2本の回転杭10、20に限らず、その深さに応じて3本以上の回転杭が継ぎ足される。この場合、1本の回転杭の下端に端板12を形成し、上端に端板22を形成しておけば、多数の回転杭をそれぞれ回転杭継手構造2により順次接続できる。
 回転杭継手構造2の組み立ては、次のような手順により行われる。
 図6に示すように、先ず、回転杭20の端板22の係合孔23にそれぞれ係合部材33を嵌め込む。係合部材33は、ストッパ24に係止されて下方へ落下することはなく、上半分が端板22から突起した状態とされる。
 次に、回転杭10をクレーンなどで吊り上げ、端板12を端板22に対向させる。そして、回転杭10を徐々に下降させ、係合孔13の各々が端板22から突起する係合部材33に嵌り合う状態とし、さらに下降させて端板12、22を重ね合わせる。
 この後、端板12、22の四隅をボルト31およびナット32で締め付ける。これにより回転杭継手構造2が形成され、上側の回転杭10を回転駆動することで、回転杭継手構造2を介してトルクが下側の回転杭20に伝達され、回転掘削が再開できる。
 上述した本実施形態によれば、次のような効果が得られる。
 本実施形態の回転杭継手構造2においては、ボルト31およびナット32により端板12、22の接続が維持されるとともに、端板12、22の間のトルクの伝達は、係合孔13、23および係合部材33を介して行われる。従って、ボルト31およびナット32に過大な剪断力が負担されることは回避できる。
 本実施形態では、係合孔13、23は、端板12、22に対して貫通する孔であればよく、打ち抜きや穿孔により加工することができ、表面から所望の深さで切削するキー溝に比べて加工が容易である。
 本実施形態では、一対の端板12、22に係合孔13、23を形成するため、係合孔13、23の深さは端板12、22の厚みとなる。
 このため、一方の係合孔13から他方の係合孔23まで挿通される係合部材33は、回転杭10、20がトルクを受けた際に各端板12、22に対してそれぞれ端板12、22の厚み全体にわたって係合し、端板12、22の厚みを最大限に用いてトルク伝達を行うことができ、薄い端板12、22でも十分な伝達トルクが得られる。
 これにより、加工が容易で薄い端板12、22でも十分な伝達トルクが得られる回転杭継手構造2とすることができる。
 なお、回転杭10、20の管体11、21としては円筒状の鋼管を用いることができ、端板12、22としては鋼板を用いることができ、端板12、22を管体11、21に固定する際には溶接を行うことができる。この溶接は、製造工場などで事前に行えばよく、杭打ち現場で行う必要はない。
 本実施形態では、係合孔13、23は、回転杭10、20の回転中心から離れた位置を中心とする円形孔としたため、係合部材33を介して回転杭10、20の回転中心まわりのトルクを確実に伝達することができる。
 一方、係合孔13、23の加工にあたっては、端板12、22にドリルやカップソーで円形孔を簡単に加工することができる。トーチなどで大まかな下孔を形成し、内周を円筒面に調えるなどとしてもよく、このような手順でもキー溝よりも簡単に加工できる。
 本実施形態では、円形の係合孔13、23は、回転杭10、20の回転中心まわりに複数(例えば4つ)が配列されるとしたので、個々の伝達トルクが小さくても個数を増すことで、所望のトルクに耐える伝達性能を確保できる。
 本実施形態では、係合孔13、23が円形孔であるため、係合部材33として丸棒材を用いることができる。そして、係合部材33は、市販の棒鋼を所定長さに切断することで、簡単に得ることができる。従って係合部材33の確保が容易であり、材料コストも低減できる。
 本実施形態では、端板12、22は矩形の板材から形成されるものとし、四隅のボルト31およびナット32により互いに締結されるとしたため、材料コストを低減し、かつ接続作業を容易にすることができる。
〔第2実施形態〕
 図7には本発明の第2実施形態の回転杭継手構造2Aが示されている。
 本実施形態は、前述した第1実施形態の杭1、回転杭継手構造2および回転杭10、20と基本構成が同様である。このため、共通の部分についての説明は省略し、以下に相違部分についてのみ説明する。
 前述した第1実施形態では、図3のように、回転杭10、20の端板12、22に、4つの円形の係合孔13、23を形成し、そこに4つの係合部材33を挿通させてトルク伝達を行っていた。
 これに対し、本実施形態では、図7のように、管体11の端部に端板12Aを固定して回転杭10Aが形成される。端板12Aには8角形の係合孔13Aが形成され、そこに8角形の鋼板製の係合部材33Aが挿通される。
 なお、図示していないが、接続される相手方の回転杭10Aにも同様の8角形の係合孔13Aが形成され、各々を挿通する係合部材33Aによるトルク伝達が可能である。
 前述した第1実施形態では、図3のように、回転杭10、20の内部を連通する連通孔15が、端板12、22の中央に形成されていた。
 これに対し、本実施形態では、図7のように、8角形の係合部材33Aの中心に連通孔331が形成されている。
 端板12Aには、四隅にボルト孔16が形成され、前述した第1実施形態と同様なボルト締結が可能である。
 このような本実施形態においても、8角形の係合孔13Aおよび係合部材33Aにより回転杭10Aどうしの十分なトルク伝達が可能である。
 すなわち、係合孔13Aの内周縁の凹凸と、係合部材33Aの外周縁の凹凸とが互いに係合し、回転杭10Aのトルクを伝達することができる。
 とくに、係合孔13Aおよび係合部材33Aの輪郭を8角形としたため、例えば矩形の端板12Aに対して、係合孔13Aおよび係合部材33Aの一部の辺縁を端板12Aの辺縁に平行とすれば、他の辺縁が端板12Aの四隅をまたぐ状態で斜めに配置され、締結ボルトなどが設置されて強度が要求される端板12Aの四隅に対し、係合孔13Aが近くに形成されることによる強度の低下を抑制できる。
 さらに、端板12Aに形成する係合孔13Aは、8角形の大きな開口部が1つだけあればよく、前述した第1実施形態のように4つの係合孔13、23および連通孔15を形成する場合に比べ、構造および加工を簡素化できる。
〔第3実施形態〕
 図8には本発明の第3実施形態の回転杭継手構造2Bが示されている。
 本実施形態は、前述した第1実施形態の杭1、回転杭継手構造2および回転杭10、20と基本構成が同様である。このため、共通の部分についての説明は省略し、以下に相違部分についてのみ説明する。
 前述した第1実施形態では、図3のように、回転杭10、20の端板12、22に、4つの円形の係合孔13、23を形成し、そこに4つの係合部材33を挿通させてトルク伝達を行っていた。
 これに対し、本実施形態では、図8のように、管体11の端部に端板12Bを固定して回転杭10Bが形成される。端板12Bには「+」形の係合孔13Bが形成され、そこに「+」形の鋼板製の係合部材33Bが挿通される。
 なお、図示していないが、接続される相手方の回転杭10Bにも同様の「+」形の係合孔13Bが形成され、各々を挿通する係合部材33Bによるトルク伝達が可能である。
 前述した第1実施形態では、図3のように、回転杭10、20の内部を連通する連通孔15が、端板12、22の中央に形成されていた。
 これに対し、本実施形態では、図8のように、「+」形の係合部材33Bの中心に連通孔331が形成されている。
 端板12Bには、四隅にボルト孔16Bが形成され、前述した第1実施形態と同様なボルト締結が可能である。
 本実施形態のボルト孔16Bは、管体11の中心まわりに延びる長孔とされ、接続される回転杭10Bの中心軸まわりの角度位置を調整可能である。
 このような本実施形態によっても、前述した第2実施形態と同様に十分なトルク伝達が可能であるとともに、構造および加工の簡素化が図れる。
〔第4実施形態〕
 図9Aから図9Cには本発明の第4実施形態の回転杭継手構造2Cが示されている。図9Aは垂直方向断面図であり、図9Bは図9AのB-B線断面から見た平面図、図9Cは図9AのC-C線断面から見た平面図である。
 本実施形態は、前述した第1実施形態の杭1、回転杭継手構造2および回転杭10、20と基本構成が同様である。このため、共通の部分についての説明は省略し、以下に相違部分についてのみ説明する。
 図9Bおよび図9Cに示すように、管体11の端部に設けられる端板12Cと、管体21の端部に設けられる端板22Cは、円形状の鋼板であり、その外周縁は、管体11、21の外周面から外側に突出してフランジ状に固定される。
 端板12C、22Cには、円形鋼板の中心であり、かつ管体11および管体21の回転中心を中心とする係合孔13Cが形成され、係合孔内周縁の輪郭は、多角形となる正6角とされている。
 係合孔13Cには、係合部材33Cが隙間を設けて挿入される。係合部材33Cは、正6角形状の外周の輪郭を有し、端板12Cおよび端板22Cの板厚を足した厚さよりも大きな厚さの鋼板から構成される。この係合部材33Cの中心には、連通孔331が形成され、先端開放型の回転杭20の掘削時、管体21内に土砂等が入り込んでも、上側の管体11に土砂を流し、掘削抵抗を軽減している。
 図9B、図9Cに示すように、端板12C、22Cの管体11、21の外周面から外側に突出する部分には、端板12C、22Cの円形中心を中心とした円周に沿って、ボルト孔16が複数、たとえば6カ所形成されている。
 ボルト孔16Cは、端板12C、22Cの円周方向に伸びる長孔として形成されている。長孔のクリアランスは、端板12C、22Cのボルト孔16C同士が重ね合わされたときにボルト31がボルト孔16Cに当接することがなく、かつ係合孔13Cおよび係合部材33Cの隙間よりも大きければよい。要するに、クリアランスは、ボルト31に対して回転せん断力が作用しない大きさであればよく、長孔ではなくボルト31の径よりも大きな円形孔であってもよい。
 図9Aおよび図9Bに示すように、端板22Cの下面には、ストッパ14Aが6角形の係合孔13Cの周りに120度単位で3カ所設けられている。ストッパ14Aは、外周端部の端板22Cの下面に溶接等により固定された片持ち支持構造で係合孔13Cの内側に突出して、係合部材33Cの荷重を支持する。
 一方、図9Aおよび図9Cに示すように端板12Cの上面には、ストッパ14Bが6角形の係合孔13Cの対向する頂角に平行に、かつ係合孔13Cに跨がって2カ所設けられている。
 ストッパ14Bは、両端が溶接等により端板12Cの上面に固定され、両持ち支持構造で係合部材33Cの上方への浮き上がりを規制する。
 図9Aに示すように、ストッパ14Bの下面には、係合孔13Cの形状に応じた凹部141が形成されている。凹部141は、係合孔13Cに係合部材33Cを係合した際、係合部材33Cの上面が端板12Cの上面から突出しても吸収できる高さ寸法に設定されている。
 このような本実施形態によれば、前述した各実施形態で述べた効果に加え、以下のような効果がある。
 一方の端板12Cおよび他方の端板22Cにせん断抵抗部となる係合孔13Cおよび係合部材33Cが設けられている。せん断抵抗部は、回転杭10、20の施工時に継手構造に作用する回転せん断力に抗することができる。したがって、回転杭10、20の掘削時に上方の回転トルクを下方の回転杭に伝達して、回転杭10、20の掘削施工を確実に行うことができる。
 係合孔13Cおよび係合部材33Cの輪郭を6角形としているため、係合孔13Cの内周縁の凹凸と係合部材33Cの外周縁の凹凸の係合を鋭角で係合させることができる。したがって、過大な回転せん断力が作用しても、係合孔13Cの内周縁が変形して凹凸の係合が損なわれることがなく、回転せん断力を確実に伝達できる。
 端板12C、22Cの外周を円形状としたことにより、端板の外周縁に沿って3カ所以上でボルト31による締結を行うことができるため、回転杭継手構造2Cの引き抜き力に抗する強度を向上することができる。
 ボルト孔16Cを端板12C、22Cの円周方向に沿って伸びる長孔として形成し、クリアランスを係合孔13Cおよび係合部材33Cの隙間よりも大きくとっている。したがって、回転杭10、20の施工時に回転せん断力を作用させて、係合孔13Cと係合部材33Cとの間の隙間によって端板12C、22Cが回転方向にずれても、ボルト31に回転せん断力が作用することがない。よって、施工中に回転せん断力によりボルト31に回転せん断力が作用して、ボルト31がせん断破壊することもない。
 ストッパ14Bが係合孔13Cを跨がって両持ち支持構造で係合部材33Cを押さえているため、係合部材33Cの浮き上がりを確実に防止できる。したがって、回転掘削作業時、係合部材33Cの連通孔331に流れる土砂の土圧に抗して係合部材33Cが係合孔13Cから脱落することを防止する。
〔第5実施形態〕
 図10Aおよび図10Bには本発明の第5実施形態の回転杭継手構造2Dが示されている。図10Aは垂直方向側面図であり、図10Bは図10AのB-B線における断面からみた平面図である。
 本実施形態は、前述した第1実施形態の杭1、回転杭継手構造2および回転杭10、20と基本構成が同様である。このため、共通の部分についての説明は省略し、以下に相違部分についてのみ説明する。
 図10Aおよび図10Bに示すように、端板12D、22Dは、円形の鋼板からなり、平面視で円周方向の120度ごとに3カ所の凹部が形成されている。端板12D、22Dのそれぞれの凹部には、筒状の角形鋼管16Dが挿入されているそれぞれの角形鋼管16Dは、管体11、管体11、21の外周面に隅肉溶接等により固定されている。
 角形鋼管16Dの上下方向の端面はそれぞれ2枚の板ワッシャ161により塞がれている。
 板ワッシャ161には、ボルト31が挿通され、角形鋼管16Dの内部を貫通し、ボルト31が突出した部分でナット32が螺合される。角形鋼管16D内におけるボルト31の貫通位置は、端板12D、22Dの外側とされ、端板12D、22Dには、ボルト挿通用の孔が形成されていない。
 ボルト31およびナット32により、端板12D、22D同士を結合することで、端板12D側の角形鋼管16Dと、端板22D側の角形鋼管16Dとが上下方向から締め付けられて上下の回転杭10、20は結合される。
 板ワッシャ161の管体11、21から突出する方向の突出寸法は、角形鋼管16Dの突出寸法よりも大きくなっている。そして、板ワッシャ161の突出方向のセンターには、ボルト挿通孔が形成されている。このため、ボルト31およびナット32によって角形鋼管16Dおよび板ワッシャ161を締結すると、角形鋼管16Dの突出方向のセンター位置から外側にオフセットされた位置で締結が行われる。
 このような本実施形態によれば、前述した各実施形態で述べた効果に加え、以下のような効果がある。
 端板12D、22Dの外周の外側に角形鋼管16Dを設け、この部分でボルト31およびナット32で端板12D、22Dを接合しているため、端板12D、22Dに孔等の加工を施すことなく、回転杭継手構造2Dを施工できる。したがって、端板12D、22Dの欠損部分を少なくして、回転せん断力に抗する強度の向上を図ることができる。
 また、ボルト31の径に対して角形鋼管16Dの内部空間を広く確保することができるため、施工性も向上し、掘削時に回転杭継手構造2Dに回転せん断力が作用しても、ボルト31に回転せん断力が作用することがない。
 さらに、仮にボルト31に回転せん断力が作用しても、角形鋼管16Dの内周面全体で作用することとなり、せん断荷重が分散するので、ボルト31がせん断力により折損する可能性を少なくすることができる。
〔第6実施形態〕
 図11Aから図11Cには本発明の第6実施形態の回転杭継手構造2Eが示されている。図11Aは回転杭継手構造2Eの平面図であり、図11Bは、図11AのB―B線における垂直断面図であり、図11Cは図11AのC-C線における垂直断面図である。
 前述の第1実施形態では、端板12、22に係合孔13を形成し、係合孔13に係合部材33を挿通することにより、回転杭継手構造2に作用する回転せん断力を回転杭10から回転杭20に伝達していた。
 これに対して、本実施形態では、図11A、図11Bに示すように、端板12Eに外周に係合凸部121を形成し、端板22Eに係合凹部122を形成し、これらを係合させることで回転せん断力を伝達している点が相違する。
 具体的には、図11Aに示すように、端板12Eには、円形の鋼板の円弧上の2点を結ぶ弦に沿って端板12Eを切断して係合凸部121が2カ所形成されている。端板22Eには、円形上の2点を結ぶ弦から円周方向外側を厚さ方向に突出させた係合凹部122が2カ所形成されている。係合凸部121および係合凹部122は、端板12E、22Eの円形中心を中心として点対称の位置に形成されている。もちろん係合凸部121および係合凹部122の形成位置はこれに限られないが、点対称の位置に形成した方が、回転せん断力の伝達は、バランスよく有利である。また、端板12E、22Eの中央には土砂を流すための孔123が形成されている。
 図11Bに示すように、端板12Eの係合凸部121の形成位置、端板22Eの係合凹部122の形成位置から回転中心を中心として90度ずれた位置には、ボルト孔16Cが2カ所形成され、それぞれのボルト孔16Cには、ボルト31が挿通されてナット32によって締結されている。ボルト孔16Cは、第4実施形態と同様に長孔として形成され、端板12Gおよび端板12Hに回転方向にずれが生じた場合であっても、ボルト31に回転せん断力が作用しないようになっている。
 図11Cに示すように、端板12Eの係合凸部121は、円形の端板12Eを前述した弦に沿って切断することにより形成できる。
 端板22Eの係合凹部122は、前述した弦の外側の部分に鋼板を溶接等により接合することにより形成できる。もちろん、係合凹部122は、端板12Eの形状に形成された鋳型を用い、鋳造により一体形成することもできる。
 このような本実施形態によっても前述した作用および効果と同様の作用および効果を享受できる。
 また、凹凸係合が端板12E、22Eの外周端部となっているため、回転せん断力に抗する力をより大きくすることができる。
 さらに、端板12E、22Eの円弧上の2点を結ぶ弦上であって点対称の位置に係合凸部121および係合凹部122を形成することにより、回転杭20に対して回転杭10を水平方向にずらして係合を行うことができる。したがって、回転杭継手構造2Eの施工の簡単化を図ることができる。
〔第7実施形態〕
 図12Aおよび図12Bには本発明の第7実施形態の回転杭継手構造2Fが示されている。図12Aは回転杭継手構造2Fの平面図であり、図12Bは図12AのB-B線における断面図である。
 前述の第6実施形態の回転杭継手構造2Eは端板12E、22Eの点対称位置に、端板12E、22Eの円弧上の2点を結ぶ弦に沿って係合凸部121および係合凹部122を形成していた。
 これに対して、本実施形態では、端板12Fの外周縁を6角形状とし、これを係合凸部124として、端板22Fにこの6角形の外周に応じた6角形状の係合凹部125とした点が相違する。
 具体的には、図12Aに示すように、端板12Fは外周縁が正6角形となっていて、その外周縁全体が係合凸部124とされている。端板22Fは、円形の鋼板を6角形状に切削加工することにより形成できる。
 図12Aおよび図12Bに示すように、端板12Fには、端板22Fの係合凸部124がはめ込まれる6角形状の係合凹部125が形成されている。
 端板12Fおよび端板22Fのボルト締結は、係合凸部124の6角形の各頂点から内側にオフセットした位置に形成されたボルト孔16Cに、ボルト31を挿通し、ナット32によって行われる。
 このような本実施形態によれば、前述した各実施形態の作用および効果に加え、ボルト31およびナット32の締結位置をより外側に持って行くことが可能であり、しかも6角形の頂点に均等にボルト31およびナット32による締結位置を形成できるため、回転杭継手構造2Fに作用する引き抜き力に抗する力を端板12Fおよび端板22Fでバランスさせることができる。
〔第8実施形態〕
 図13および図14には本発明の第8実施形態の回転杭継手構造2G、2Hが示されている。
 前述した第4実施形態では、回転杭継手構造2Cは、回転杭10、20の回転中心を中心とした点対称の係合孔13および係合部材33Cにより回転杭10、20の結合を行っていた。
 これに対して、本実施形態の回転杭継手構造2Gは、図13に示すように、端板12Fおよび端板22Fに扁平形状の係合孔13Eを形成し、係合孔13Dに扁平形状の係合部材33Dを採用している点が相違する。
 具体的には、係合孔13Dは、回転杭10、20の回転中心から内側端縁までの長さが異なる短軸L1および長軸L2を有する楕円形の扁平孔として形成される。本実施形態では、短軸L1および長軸L2のなす角度は、90度に設定されている。なお、短軸L1および長軸L2のなす角は、必ずしも90度である必要はなく、45度、60度であってもよいが、回転せん断力に対する抵抗としては90度とするのが最も好ましい。
 また、扁平孔は楕円形状に限られるものではなく、図14に示すように、円板状の鋼板の円弧上の2点を結ぶ弦に沿って切断した扁平形状の係合孔13Eと、この係合孔13Eに係合する係合部材33Eを採用してもよい。さらには、係合孔を長方形状に形成してもよく、要するに係合孔および係合部材が短軸および長軸を有する扁平形状の孔であればよい。
 なお、図13および図14では図示を略したが、端板12F、22F、12G、22Gの管体11、21の外周側では、ボルト31、ナット32による締結が行われる。
 このような本実施形態によっても前述した作用および効果と同様の作用および効果を享受できる。
〔他の実施形態〕
 なお、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形などは本発明に含まれる。
 前述した各実施形態では、回転杭10、20あるいは回転杭10A、10Bを接続するために、端板12、22あるいは端板12A、12Bの四隅のボルト孔16、16Bを挿通するボルト31およびナット32を用いた。しかし、ボルト31およびナット32の設置位置および設置数は任意であり、適宜変更することができる。
 また、ボルト31およびナット32に代えて、一対の端板12、22あるいは端板12A、12Bを挟持する部材などを用いてもよい。
 前述した第1実施形態においては、端板12、22に4つの係合孔13、23を形成した。しかし、係合孔13、23は、トルク伝達の要求性能が低い場合など3つ以下であってもよく、要求性能が高い場合には5つ以上としてもよい。いずれの場合も、係合孔13、23は、回転杭10、20の中心に対して周方向に均等配置することが望ましい。
 係合孔13、23は回転加工を行うために円形孔であることが望ましいが、例えば打ち抜きなどで加工するのであれば、複数の多角形の孔であってもよい。
 前述した第2実施形態では、8角形の係合孔13Aおよび係合部材33Aを用いたが、例えば6角形や4角形などであってもよい。角が減ることで凹凸が顕著となり、トルク伝達に有効であるが、端板12Aに配置できる寸法が小さくなることがあり、表面の利用効率を考慮すると8角形が好ましい。
 本発明は回転杭継手構造に利用できる。
 1…杭、2…回転杭継手構造、2A…回転杭継手構造、2B…回転杭継手構造、2C…回転杭継手構造、2D…回転杭継手構造、2E…回転杭継手構造、2F…回転杭継手構造、2G…回転杭継手構造、2H…回転杭継手構造、10…回転杭、10A…回転杭、10B…回転杭、11…管体、12…端板、12A…端板、12B…端板、12C…端板、12D…端板、12E…端板、12F…端板、12G…端板、12H…端板、13…係合孔、13A…係合孔、13B…係合孔、13C…係合孔、13D…係合孔、13E…係合孔、14…ストッパ、14A…ストッパ、14B…ストッパ、15…連通孔、16…ボルト孔、16B…ボルト孔、16C…ボルト孔、16D…角形鋼管、20…回転杭、21…管体、22…端板、22C…端板、22D…端板、22E…端板、22F…端板、22G…端板、23…係合孔、24…ストッパ、31…ボルト、32…ナット、33…係合部材、33A…係合部材、33B…係合部材、33C…係合部材、33D…係合部材、33E…係合部材、121…係合凸部、122…係合凹部、123…孔、124…係合凸部、125…係合凹部、141…凹部、161…板ワッシャ、331…連通孔、L1…短軸、L2…長軸。
 

Claims (12)

  1.  回転杭の端部に固定された一対の端板と、
     一方の前記端板および他方の前記端板に設けられ、前記回転杭の回転せん断力に抗するせん断抵抗部と、を備えることを特徴とする回転杭継手構造。
  2.  請求項1に記載の回転杭継手構造において、
     前記せん断抵抗部は、前記端板の各々を貫通する係合孔と、
     一方の前記端板の前記係合孔から他方の前記端板の前記係合孔まで挿通された係合部材と、を有することを特徴とする回転杭継手構造。
  3.  請求項2に記載の回転杭継手構造において、
     前記係合孔は、前記回転杭の回転中心から離れた位置を中心とする円形孔であることを特徴とする回転杭継手構造。
  4.  請求項3に記載の回転杭継手構造において、
     前記円形孔は、前記回転杭の回転中心まわりに複数が配列されていることを特徴とする回転杭継手構造。
  5.  請求項4に記載の回転杭継手構造において、
     前記係合部材は、前記円形孔に挿通される丸棒材であることを特徴とする回転杭継手構造。
  6.  請求項2に記載の回転杭継手構造において、
     前記係合孔は、前記回転杭の回転中心と同心の多角形の孔であり、前記係合部材は、前記係合孔に係合可能な多角形の板材であることを特徴とする回転杭継手構造。
  7.  請求項6に記載の回転杭継手構造において、
     前記係合孔および前記係合部材は、8角形であることを特徴とする回転杭継手構造。
  8.  請求項6に記載の回転杭継手構造において、
     前記係合孔および前記係合部材は、6角形であることを特徴とする回転杭継手構造。
  9.  請求項2に記載の回転杭継手構造において、
     前記係合孔は、前記回転杭の回転中心から内側端縁の長さが互いに異なる短軸および長軸を有する扁平孔であり、前記係合部材は、前記扁平孔に係合可能な扁平形の板材であることを特徴とする回転杭継手構造。
  10.  請求項1に記載の回転杭継手構造において、
     前記せん断抵抗部は、一方の前記端板の外周に形成された係合凸部と、他方の前記端板の外周に形成された係合凹部と、を有することを特徴とする回転杭継手構造。
  11.  請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の回転杭継手構造において、
     前記端板は、それぞれ四隅にボルト孔を有しかつ前記回転杭の端部に固定された矩形の板材であり、一対が前記ボルト孔に挿通される締結ボルトにより互いに接続されることを特徴とする回転杭継手構造。
  12.  請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の回転杭継手構造において、
     前記端板は、前記回転杭の外周面から突出する位置に複数のボルト孔を有しかつ前記回転杭の端部に固定された円形の板材であり、一対が前記ボルト孔に挿通される締結ボルトにより互いに接続されることを特徴とする回転杭継手構造。
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