WO2019064818A1 - 始動制御装置 - Google Patents

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Abstract

始動制御装置は、エンジンのクランク軸を回転駆動するモータとして機能するとともに、前記クランク軸の回転から回生起電力を生成するジェネレータとして機能する発電電動機と、前記発電電動機に電力を供給可能な供給手段と、ピストンが圧縮行程の所定の領域に位置しているか否かを判定し、位置していると判定した場合は第一の始動制御を、位置していないと判定した場合は第二の始動制御を実行する制御手段とを備える。前記供給手段は蓄電手段とコンデンサとを含む。前記第一の始動制御は前記蓄電手段と前記コンデンサの電荷を前記供給手段に供給させ、前記第二の始動制御は前記蓄電手段の電電荷を前記供給手段に供給させる。

Description

始動制御装置
 本発明はエンジンの始動制御装置に関する。
 エンジンを始動する際に、エンジンのピストンの位置が圧縮行程にある場合、シリンダ内の空気圧に抗してピストンが圧縮行程を乗り越える必要がある。車両の発電機をエンジンの始動モータとして利用する構成においては、発電電動機の駆動トルクが圧縮行程を乗り越えるために不十分な場合がある。
 このようなエンジンの始動性を改善するための技術として所謂スイングバック制御が知られている。特許文献1のスイングバック制御では、一旦、ピストンを所定の位置(例えば、下死点)まで逆転駆動して、圧縮上死点までの助走距離を長くする。これにより、エンジン始動時に、慣性力を利用してピストンが圧縮上死点を乗り越えることができ、エンジンの始動性を改善することができる。
特開2010-223135号公報
 スイングバック制御の代替策として、より大型の発電電動機の使用やより大容量のバッテリの使用が考えられるが、いずれも重量増の点で不利である。
 本発明の目的は、重量増を抑制しつつ、発電電動機の駆動トルクを増大させることにある。
 請求項1の本発明による車両用制御装置は、
 エンジン(E)のクランク軸(51)を回転駆動するモータとして機能するとともに、前記クランク軸(51)の回転から回生起電力を生成するジェネレータとして機能する発電電動機(70)と、
 前記発電電動機に電力を供給可能な供給手段(45)と、
 前記エンジン(E)のピストンが圧縮行程の所定の領域に位置しているか否かを判定し、位置していると判定した場合は第一の始動制御を、位置していないと判定した場合は第二の始動制御を実行する制御手段(80)と、を備え、
 前記供給手段(45)は、蓄電手段(46)とコンデンサ(47)とを含み、
 前記第一の始動制御は、前記蓄電手段(46)と前記コンデンサ(47)の電荷を前記供給手段(45)に供給させる制御であり、
 前記第二の始動制御は、前記蓄電手段(46)の電荷を前記供給手段(45)に供給させる制御である、
ことを特徴とする。
 請求項2の本発明による車両用制御装置は、
 前記制御手段(80)は、前記ピストンの位置が不明な場合に、前記第一の始動制御を開始してから前記ピストンが前記所定の領域に位置しているか否かを判定し、位置していないと判定した場合は前記第二の始動制御に切り替える、
ことを特徴とする。
 請求項3の本発明による車両用制御装置は、
 前記供給手段(45)は、前記蓄電手段(46)と前記コンデンサ(47)との接続状態を、直列接続態様と並列接続態様とで切り替える切替手段(100)を含み、
 前記切替手段(100)は、前記蓄電手段(46)と前記コンデンサ(47)の電荷を供給する場合に前記接続状態を前記直列接続態様に切り替え、前記蓄電手段(46)の電荷を供給する場合に前記接続状態を前記並列接続態様に切り替える、
ことを特徴とする。
 請求項4の本発明による車両用制御装置は、
 前記制御手段(80)は、アイドルストップ制御により前記エンジンを停止した場合に、前記ピストンの位置の情報を保存し、再始動する場合には該情報に基づいて前記ピストンが前記所定の領域に位置しているか否かを判定する、
ことを特徴とする。
 請求項5の本発明による車両用制御装置は、
 前記発電電動機(70)の回転角を検知するセンサ(35)を備え、
 前記制御手段(80)は、前記センサ(35)の検知結果に基づいて前記ピストンが前記所定の領域に位置しているか否かを判定する、
ことを特徴とする。
 請求項1の本発明によれば、前記ピストンの位置が前記所定の領域にあるか否かに応じて前記第一の始動制御と前記第二の始動制御とが選択的に実行される。前記ピストンに対して相対的に高い空気圧が作用する位置の場合に前記第一の始動制御が実行され、前記蓄電手段と前記コンデンサの電荷が前記発電電動機に供給される。これにより、前記発電電動機がより大きな駆動力を出力し、前記エンジンの始動性を向上できる。供給電荷増大のために前記コンデンサを用いることで、重量増を抑制しつつ前記発電電動機の駆動トルクを増大させることができる。前記ピストンに対して相対的に低い空気圧が作用する位置の場合に前記第二の始動制御が実行され、前記蓄電手段の電荷が前記発電電動機に供給される。前記コンデンサに充電された電荷を不必要に消費することを防止できる。
 請求項2の本発明によれば、前記ピストンの位置が不明な場合に、早期に前記エンジンの始動を行うことができる。
 請求項3の本発明によれば、比較的簡単な構成で電荷の供給態様を切り替えることができ、また、前記並列接続態様において前記コンデンサを前記蓄電手段によって充電することができる。
 請求項4の本発明によれば、前記アイドルストップ制御から再始動する場合に前記ピストンの位置検知を不要にしつつ、前記ピストンの位置判定精度を向上できる。
 請求項5の本発明によれば、前記発電電動機の回転角検知と前記ピストンの位置検知とで前記センサを兼用することができる。
本発明を適用した車両の例の側面図。 図1のA-A線断面図。 図1の車両の制御系のブロック図。 発電電動機等の制御回路の回路図。 図4の制御回路の動作説明図。 図4の制御回路の動作説明図。 図4の制御回路の動作説明図。 ピストンの位置判定の例を示す説明図。 ECUが実行する処理例を示すフローチャート。 ECUが実行する処理例を示すフローチャート。 発電電動機等の制御回路の他の構成例を示す回路図。 発電電動機等の制御回路の他の構成例を示す回路図。 図12の制御回路の動作説明図。 図12の制御回路の動作説明図。 図12の制御回路の動作説明図。 発電電動機等の制御回路の他の構成例を示す回路図。
 図1は、本発明を適用した車両の一例として、スクータ型自動二輪車1の側面図を示す。車体前部と車体後部とは低床フロア部4を介して連結されている。車体フレームは、概ねダウンチューブ6とメインパイプ7とから構成されている。メインパイプ7の上方には、シート8が配置されている。
 ハンドル11は、ヘッドパイプ5に軸支されて上方に延ばされており、一方の下方側には、前輪WFを回転自在に軸支するフロントフォーク12が取り付けられている。ハンドル11の上部には、計器盤を兼ねたハンドルカバー13が取り付けられている。また、ヘッドパイプ5の前方には、自動二輪車1の制御装置としてのECU80が配設されている。
 ダウンチューブ6の後端で、メインパイプ7の立ち上がり部には、ブラケット15が突設されている。ブラケット15には、スイングユニット2のハンガーブラケット18がリンク部材16を介して揺動自在に支持されている。
 スイングユニット2の前部には、4サイクル単気筒のエンジンEが配設されている。エンジンEの後方には無段変速機10が配設されており、減速機構9の出力軸には後輪WRが軸支されている。減速機構9の上端とメインパイプ7の屈曲部との間には、リヤショックユニット3が介装されている。スイングユニット2の上方には、エンジンEから延出した吸気管19に接続される燃料噴射装置のスロットルボディ20およびエアクリーナ14が配設されている。
 図2は、図1のA-A線断面図である。スイングユニット2は、車幅方向右側の右ケース75および車幅方向左側の左ケース76なるクランクケース74を有する。クランク軸51は、クランクケース70に固定された軸受53、54により回転自在に支持されている。クランク軸51には、クランクピン52を介してコンロッド73が連結されている。
 左ケース76は変速室ケースを兼ねており、クランク軸51の左端部には、可動側プーリ半体60と固定側プーリ半体61とからなるベルト駆動プーリが取り付けられている。固定側プーリ半体61は、クランク軸51の左端部にナット77によって締結されている。また、可動側プーリ半体60は、クランク軸51にスプライン嵌合されて軸方向に摺動可能とされる。両プーリ半体60、61の間には、Vベルト62が巻き掛けられている。
 可動側プーリ半体60の右側では、ランププレート57がクランク軸51に固定されている。ランププレート57の外周端部に取り付けられたスライドピース58は、可動側プーリ半体60の外周端で軸方向に形成されたランププレート摺動ボス部59に係合されている。また、ランププレート57の外周部には、径方向外側に向かうにつれて可動側プーリ半体60寄りに傾斜するテーパ面が形成されており、このテーパ面と可動側プーリ半体60との間に複数のウェイトローラ63が収容されている。
 クランク軸51の回転速度が増加すると、遠心力によってウェイトローラ63が径方向外側に移動する。これにより、可動側プーリ半体60が図示左方に移動して固定側プーリ半体61に接近し、その結果、両プーリ半体60、61間に挟まれたVベルト62が径方向外側に移動してその巻き掛け径が大きくなる。スイングユニット2の後方側には、両プーリ半体60、61に対応してVベルト62の巻き掛け径が可変する被動プーリ(不図示)が設けられている。エンジンEの駆動力は、上記ベルト伝達機構によって自動調整され、不図示の遠心クラッチおよび減速機構9(図1参照)を介して後輪WRに伝達される。
 右ケース75の内部には、発電電動機70が配設されている。発電電動機70はエンジンEの始動時や加速アシスト時にクランク軸51を回転駆動するモータとして機能するとともに、エンジンEの運転中にクランク軸51の回転から回生起電力を生成するジェネレータとして機能する。
 発電電動機70は、クランク軸51の先端テーパ部に取付ボルト120で固定されたアウタロータ71と、アウタロータ71の内側に配設されて右ケース75に取付ボルト121で固定されるステータ72とから構成されている。アウタロータ71に対して取付ボルト67で固定される送風ファン65の図示右方側には、ラジエータ68および複数のスリットが形成されたカバー部材69が取り付けられている。
 クランク軸51には、発電電動機70と軸受54との間に、スプロケット55が固定されている。スプロケット55には、不図示のカムシャフトを駆動するカムチェーンが巻き掛けられる。また、スプロケット55は、エンジンオイルを循環させるオイルポンプ(不図示)に動力を伝達するギヤ56と一体的に形成されている。
 図3は自動二輪車1の制御系の構成を示すブロック図である。ECU80はCPU等のプロセッサ、ROM、RAM等の記憶デバイス、外部デバイスとの間で信号の送信、受信を行うインタフェースを含む。ECU80には、ライダが操作するスイッチ30、各種のセンサSRが接続され、それらの検知結果に基づいて、燃料噴射装置40、点火装置41、発電電動機70、灯火器42、表示器43、リレー44等を制御する。
 スイッチ30には、例えば、自動二輪車1の主電源のON/OFFを切り替えるメインスイッチやエンジンEの始動を指示するスタータスイッチ、アイドルストップ制御を許可するか否かを指示するアイドルストップ制御許可スイッチ等が含まれる。
 センサSRには、ライダのアクセル操作を検知するスロットルセンサ31、クランク軸51の回転角を検知するクランク角センサ32、エンジンEの冷却水温度を検知する水温センサ33、自動二輪車1の車速を検知する車速センサ34、発電電動機70の回転角を検知する回転角センサ35、ライダがシート8に着座しているか否かを検知する着座センサ36、吸気圧を検知する吸気圧センサ37等が含まれる。
 自動二輪車1は、信号待ち等の停車時に所定条件を満たすとエンジンEを一旦停止させるアイドルストップ制御が実行されてもよい。ECU80はアイドルストップ制御許可スイッチや着座センサ36の検知結果によりアイドルストップ制御を実行するか否かを判定してもよい。アイドルストップを開始する所定条件は、例えば、アイドルストップ制御許可スイッチがオン(許可)で、かつ着座スセンサ36でライダの着座が検知され、車速センサ34で検知される車速が所定値(例えば、5km/h)以下で、かつクランク角センサ32で検知されるエンジン回転数が所定値(例えば、2000rpm)以下で、かつスロットルセンサ31で検知されるスロットル開度が所定値(例えば、5度)以下の状態において所定時間が経過した場合である。アイドルストップ後のエンジンEの再始動条件は、例えば、スロットル開度が所定値以上の場合である。
 燃料噴射装置40はエンジンEの吸入空気に燃料を噴射する。点火装置41はエンジンE内の混合気を点火する。灯火器42は例えばヘッドライトである。表示器43はメータ、各種インジケータ等、ライダに情報を表示する装置である。リレー44は例えばエンジンEを始動する際にONにされるスタータリレーである。
 図4を参照して発電電動機70及びその駆動回路について説明する。本実施形態の場合、発電電動機70は三相巻線が巻きまわされたステータを備える三相ブラシレスモータ発電機である。発電電動機70にはこれを駆動するインバータ90が接続されている。インバータ90はインバータ90はブリッジ接続された複数のスイッチング素子91a~91c(総称するときはスイッチング素子91という。)及びスイッチング素子92a~92c(総称するときはスイッチング素子92という。)を備え、全波整流ブリッジ回路を構成する。
 スイッチング素子91及び92は、本実施形態の場合、N型のMOSFETであり、ドレインD、ソースS、ゲートG及び寄生ダイオードDiを有する。スイッチング素子91aとスイッチング素子92aの組は、ハイ側の配線90aとロー側の配線90bとの間で直列に接続されて、レグを構成する。スイッチング素子91bとスイッチング素子92bの組及びスイッチング素子91cとスイッチング素子92cの組も同様であり、それぞれレグを構成する。このようにインバータ90は、スイッチング素子91をハイサイドアーム、スイッチング素子92をローサイドアームとする、並列接続された3組のレグを有しており、スイッチング素子91とスイッチング素子92との各接続点に、発電電動機70の対応する相のコイルが接続されている。
 配線90aと配線90bとの間には、直列に接続された平滑コンデンサ93及びスイッチング素子94が設けられている。スイッチング素子94は、本実施形態の場合、スイッチング素子91及び92と同様にMOSFETである。スイッチング素子94は、例えば、発電電動機70をジェネレータとして機能させる場合にONとされ、平滑コンデンサ93によって発電電圧が平滑化される。
 スイッチング素子91、92及び94の各ゲートGにはECU80から送出される制御信号が入力され、これら各素子のON/OFF制御が実行される。
 電圧供給回路45は、インバータ90を介して発電電動機70に電力を供給する電源である。電圧供給回路45は、蓄電素子46、47及び切替回路100を含む。
 蓄電素子46は自動二輪車1の主電源である。蓄電素子46は本実施形態の場合、公称電圧が12Vの鉛バッテリである。蓄電素子46は、モータとして機能させる場合の発電電動機70、ECU80、負荷81等、自動二輪車1の各電気部品に電力を供給する。負荷81は例えば灯火器42等の、自動二輪車1の電装部品が含まれる。蓄電素子46の正極は、配線112b及びリレー110を介してインバータ90の配線90aに接続されている。蓄電素子46の負極はグランドに接続されている。ECU80及び負荷81は、ヒューズ113a、スイッチ111及びヒューズ113bを介して蓄電素子46に並列に接続されている。なお、ECU80等には蓄電素子46の電圧を変換して供給するコンバータ等が設けられる。スイッチ111は、ライダが操作するメインスイッチ、或いは、メインスイッチに連動してON/OFFされるリレースイッチである。スイッチ111がONの状態で、エンジンEの始動操作が行われると、ECU80はリレー110を制御して接点110b側をONとし、エンジンEの始動後には接点110a側をONとする。
 蓄電素子47は、モータとして機能させる場合の発電電動機70の補助的な電源である。蓄電素子47は本実施形態の場合、コンデンサであって、例えば、リチウムイオンキャパシタ、導電性高分子コンデンサ、電気二重層キャパシタ等を利用できる。コンデンサの定格電圧は蓄電素子46の公称電圧(ここでは12V)以上である。
 切替回路100は、蓄電素子46及び47と、インバータ90との接続状態を切り替える回路である。本実施形態の場合、切替回路100は複数のスイッチング素子101~103を備える。本実施形態の場合、スイッチング素子101~103はスイッチング素子91及び92と同様にMOSFETである。
 スイッチング素子102とスイッチング素子103は配線112bとグランドの間に直列に接続されている。蓄電素子47の負極は、スイッチング素子102とスイッチング素子103との接続点に接続され、正極が配線112cに接続されている。スイッチング素子101は、蓄電素子47とスイッチング素子102との間において配線112bを断続するように設けられ、そのドレインDが蓄電素子47の正極に、そのソースSがスイッチング素子102のドレイン及び蓄電素子46の正極に、それぞれ接続されている。
 スイッチング素子101~103のON/OFFを切り替えることにより、蓄電素子46と蓄電素子47との接続状態、並びに、これらと発電電動機70(インバータ90)との接続状態を、大別すると二つの接続態様に切り替えることができる。スイッチング素子101~103の各ゲートGにはECU80から送出される制御信号が入力され、これら各素子のON/OFF制御が実行される。比較的簡単な回路構成で発電電動機70に対する供給電圧を切り替えることができる。
 接続態様の一つは並列接続態様である。この接続態様では、並列に接続された蓄電素子46及び47がインバータ90に並列に接続される。発電電動機70(インバーター90)には蓄電素子46の電荷(換言すると蓄電素子46の電圧)が供給される。接続態様の他の一つは直列接続態様である。この接続態様では、直列に接続された蓄電素子46及び47がインバータ90に並列に接続される。発電電動機70(インバーター90)には蓄電素子46及び47の電荷(換言すると蓄電素子46の電圧と蓄電素子47の電圧との和の電圧)が供給される。
 図5は並列接続態様の例を示している。スイッチング素子103がON、スイッチング素子101及び102がOFFとされる。この接続態様では、蓄電素子46の電荷、つまり、蓄電素子46の電圧(ここでは12V)を発電電動機70に供給することができる。また、この接続態様の場合、蓄電素子46で蓄電素子47を充電することができる。太線矢印は電流の流れを例示している。スイッチング素子101では寄生ダイオードDiを電流が流れる。蓄電素子47が蓄電素子46と同電位に充電される。蓄電素子47の容量は蓄電素子46によって数十ミリSecで満充電できる程度の容量であってもよい。
 図6は並列接続態様の別の例を示している。スイッチング素子101及びスイッチング素子103がON、スイッチング素子102がOFFとされる。この接続態様の場合、発電電動機70をジェネレータとして機能させて蓄電素子46及び47を充電することができ、太線矢印はその場合の電流の流れを例示している。
 図7は直列接続態様の例を示している。スイッチング素子101及び103がOFF、スイッチング素子102がONとされる。この接続態様の場合、直列に接続された蓄電素子46及び47の各電荷、つまり、各電圧の和の電圧で発電電動機70を駆動することができ、発電電動機70により大きな電力を供給できる。本実施形態の場合、図5の並列接続態様において蓄電素子47が充電されると、蓄電素子47の電位が蓄電素子46の電位と同電位とされ、これを直列に接続することで、蓄電素子46の二倍の電位差の電圧を発電電動機70に供給できる。
 <ピストンの位置の検知と電圧の切替>
 本実施形態では、エンジンEの始動の際、発電電動機70に供給する電圧をエンジンEのピストンの位置を判定して切り替える。ピストンの位置の検知方法に制限はないが、その一例を図8を参照して説明する。
 図8の例は、吸気圧センサ37、クランク角センサ32及び回転角センサ35の検知結果からピストンの位置を判定する例を示している。これらセンサをピストンの位置検知に兼用することで部品数を削減できる。
 エンジンEの行程判定は吸気圧センサ37の検知結果に基づいて行うことができる。クランク角センサ32は、本実施形態の場合、クランク軸51に設けられたパルサロータと、パルサロータの歯部を検知する磁気センサとから構成される。パルサロータは、周方向に22.5度の検知幅を有する4個の短リラクタと、周方向に82.5度の検知幅を有する1個の長リラクタとを、37.5度間隔で配置した形状とされている。
 回転角センサ35は、発電電動機70が備えるロータに設けられた永久磁石を被検知体とし、その回転に伴う磁束変化を検知するセンサであり、ここでは、U相、V相、W相の各相に対応する3つのホール素子によって構成されている。モータ角度センサ29は、W相、U相、V相が、それぞれ30度幅のパルス信号を30度間隔で出力するように構成されている。これによりクランク軸51の回転角を10度毎に検知できる。
 クランク軸51の回転角とパルサロータの各歯部及び回転角センサ35とは図8に例示するように一定の位置関係にあり、クランク角センサ32及びモータ角度センサ29の検知結果からクランク軸51の回転角を判定できる。更に、吸気圧センサ37の検知結果からエンジンEの行程判定を行うことができる。したがって、これらの判定結果によりエンジンEのピストンの位置を判定することができる。本実施形態ではピストンの位置が圧縮上死点の場合にクランク角が0度になるように設定されている。なお、センサの構成によっては、ピストン位置の判定に用いるセンサ数を減らすことができる。例えば、行程も含めてクランク角の絶対角を検知可能なセンサを採用した場合、吸気圧センサ37や回転角センサ35はピストンの位置判定に必須ではない場合がある。
 エンジンEのピストンの位置が圧縮行程にある場合、エンジンEのシリンダ内の空気圧に抗してピストンが圧縮行程を乗り越える必要がある。本実施形態ではピストンが圧縮行程の所定の領域(図8において一例として示す増圧領域。)に位置していると判定した場合は図7の直列接続態様を採用する。ピストンに対して相対的に高い空気圧が作用する位置の場合には蓄電素子46の電圧と蓄電素子47の電荷(和の電圧)が発電電動機70に供給される。これにより、発電電動機70がより大きな駆動力を出力し、エンジンEの始動性を向上できる。供給電荷増大のために蓄電素子47としてコンデンサを用いることで、重量増を抑制しつつ発電電動機70の駆動トルクを増大させることができる。
 ピストンが増圧領域に位置していないと判定した場合は図5の並列接続態様を採用する。ピストンに対して相対的に低い空気圧が作用する位置の場合には蓄電素子46の電荷(電圧)が発電電動機70に供給される。蓄電素子47に充電された電荷を不必要に消費することを防止できる。
 増圧領域は、圧縮上死点から、圧縮下死点側へ、所定のクランク角の範囲とすることができ、図8の例のように圧縮上死点を0度とすると、例えば、0度~-120度(240度)の範囲、より狭い範囲とする場合、0度~-60度(300度)の範囲、或いは、0度~-30度(330度)の範囲とすることができる。図8の例では、増圧領域を0度~-60度(300度)の範囲としている。
 なお、本実施形態の場合、単気筒エンジンを例示したが多気筒エンジンにも同様の制御を適用可能であり、その場合、いずれかのピストンの位置が増圧領域にあるか否かにより制御を切り替えればよい。
 <制御例>
 ECU80によるエンジンEの始動制御例について図9を参照して説明する。図9は自動二輪車1のメインスイッチがONとされた場合に実行される処理例を示しており、特に、エンジンEを始動する場合の処理を例示している。
 S1では切替回路100を図5の並列接続態様に制御する。これにより蓄電素子47を蓄電素子46で充電できる。自動二輪車1の停車中に蓄電素子47は放電して空になっている場合が想定される。そこで本実施形態では、まず、蓄電素子47を充電するようにしている。
 S2ではスタータスイッチがONとされたか否かを判定する。ONとされた場合、S3へ進む。S3では切替回路100を図7の直列接続態様に切り替えた始動制御を行う。これにより、発電電動機70に対してより大きな電力を供給可能となる。
 ここで、図8に例示したピストンの位置の検知のための構成例の場合、エンジンEをある程度回転させて各検知結果を取得する必要がある。また、自動二輪車1がアイドルストップではなく停車された場合、エンジンEの始動段階ではピストンの位置が不明である。そこで、ピストンの位置を判定するために発電電動機70によりエンジンEをある程度回転させる必要がある。その際、図5の並列接続態様での発電電動機70の駆動も可能であるが、ピストンの位置が図8の増圧領域にある場合、空気圧に打ち勝って圧縮上死点を乗り越えることが困難な場合がある。そこで、本実施形態ではS3では切替回路100を図7の直列接続態様に制御している。このような制御により、ピストンの位置が不明な始動時に、早期にエンジンEの始動を行うことができる。
 なお、スタータスイッチがONとされたときに蓄電素子47の充電量が不十分な場合がある。その場合、蓄電素子47の充電量が規定量に達するまで、S1の並列接続態様を維持してもよい。蓄電素子47の充電量が規定量に達したか否かは、並列接続態様の経過時間が規定時間に達したか否かを基準としてもよいし、蓄電素子47の充電量を検知するセンサを設け、そのセンサの検知結果を基準としてもよい。
 S4ではインバータ90を制御して発電電動機70を回転駆動しつつ、エンジンEを始動する。発電電動機70にはより大きな電力が供給されるので、エンジンEをよりスムーズに始動させることが可能となる。
 S5では吸気圧センサ37、クランク角センサ32及び回転角センサ35の検知結果を取得する。S6ではS5で取得した検知結果からピストンの位置が増圧領域にあるか否かを判定する。S7ではS6の判定の結果、ピストンの位置が増圧領域にある場合はS8へ進み、増圧領域にない場合はS9へ進む。
 S8では切替回路100を図7の直列接続態様に切り替えた始動制御を行う(既に直列接続態様であった場合はそのまま維持する)。S9では切替回路100を図5の並列接続態様に切り替えた始動制御を行う。
 S10ではエンジンEの始動に成功したか否かを判定する。エンジンEの始動に成功したか否かは例えばクランク角センサ32の検知結果から判定することができる。始動に成功したと判定した場合はS11へ進む。始動していないと判定した場合はS5へ戻り、同様の処理を繰り返す。S8とS9の処理によりピストンの位置に応じて、発電電動機70に供給される電圧が切り替えられることになる。
 S11では切替回路100を図6の並列接続態様に制御する。発電電動機70はジェネレータとして機能させ、その発電により蓄電素子46を充電しつつ、負荷81に電力を供給することができる。以上により一回の処理が終了する。
 次に、図10はエンジンEのアイドルストップ制御後、再始動する場合の処理例を例示している。S21ではアイドルストップを開始する条件が成立したか否かを判定する。この条件の例は上述した通りである。成立した場合はS22へ進み、成立していない場合は一回の処理を終了する。
 S22ではエンジンEを停止する。S23ではエンジンEの停止の直前の吸気圧センサ37、クランク角センサ32及び回転角センサ35の検知結果に基づいてピストンの位置を判定し、その判定結果を示す情報をECU80が備えるメモリに保存する。
 S24では再始動条件が成立したか否かを判定する。再始動条件は、例えば、ブレーキOFFで、かつ、アクセルONである。S25ではS25で保存したピストンの位置情報を読み出す。S26ではS25で読み出した位置情報に基づいて、ピストンが増圧領域にあるか否かを判定する。ピストンの位置が増圧領域にある場合はS27へ進み、増圧領域にない場合はS28へ進む。
 S27では切替回路100を図7の直列接続態様に切り替えた始動制御を行う。S28では切替回路100を図5の並列接続態様に切り替えた始動制御を行う。S29ではエンジンEを再始動し、S30ではエンジンEの再始動に成功したか否かを判定する。エンジンEの再始動に成功したか否かは例えばクランク角センサ32の検知結果から判定することができる。再始動に成功したと判定した場合はS31へ進み、始動していないと判定した場合はS32へ進む。
 S31では切替回路100を図6の並列接続態様に制御する。発電電動機70はジェネレータとして機能させ、その発電により蓄電素子46を充電しつつ、負荷81に電力を供給することができる。以上により一回の処理が終了する。
 S32では、吸気圧センサ37、クランク角センサ32及び回転角センサ35の検知結果を取得する。S33ではS32で取得した検知結果に基づいてピストンの位置を判定し、S26へ戻って同様の処理を繰り返す。S27とS28の処理によりピストンの位置に応じて、発電電動機70に供給される電圧が切り替えられることになる。
 このように図10の処理例では、アイドルストップ制御から再始動する場合に、まずはS23で保存したピストンの位置情報を利用するので、ピストンの位置検知を不要にしつつ、ピストンの位置判定精度を向上できる。
 <他の実施形態>
 <切替回路の他の構成例1>
 平滑コンデンサ93と蓄電素子47とを兼用してもよい。これにより部品数の増加を抑制することができる。図11はその一例を示す回路図である。上記実施形態の回路と異なる点について説明する。
 図11の例の切替回路100は、複数のスイッチング素子104~107を備える。本実施形態の場合、スイッチング素子104~107はスイッチング素子91及び92と同様にMOSFETである。スイッチング素子104は、配線90aと蓄電素子47の正極との間に位置してこれらに接続されている。スイッチング素子104のドレインDは蓄電素子47の正極に、ソースSは配線90aにそれぞれ接続されている。
 スイッチング素子105は蓄電素子46の正極と蓄電素子47の正極との間に設けられており、そのソースSが配線90cを介して蓄電素子46の正極に接続され、そのドレインDが蓄電素子47の正極に接続されている。
 スイッチング素子106は、配線90bと蓄電素子47の負極との間に位置してこれらに接続されており、そのソースSが配線90bに、そのドレインDが蓄電素子47の負極にそれぞれ接続されている。
 スイッチング素子107は蓄電素子46の正極と蓄電素子47の負極との間に設けられており、そのドレインDが配線90cを介して蓄電素子46の正極に接続され、そのソースSが蓄電素子47の負極に接続されている。配線90cと配線90aとの間にはダイオード114が設けられている。
 スイッチング素子104~107のON/OFFを切り替えることにより、蓄電素子46及び47と、発電電動機70(インバータ90)との接続状態を切り替えることができる。
 図5の並列接続態様と等価な回路とする場合、スイッチング素子104、105及び107をOFFとし、スイッチング素子106をONとする。図6の並列接続態様と等価な回路とする場合、スイッチング素子105と106をONとし、スイッチング素子107をOFFとする。図7の直列接続態様と等価な回路とする場合、スイッチング素子104と107をONとし、スイッチング素子105と106をOFFとする。
 <切替回路の他の構成例2>
 図4及び図11の回路例では、直列接続態様においてハイサイドアームを構成するスイッチング素子91に高電圧がかかり、そのON/OFFに必要なゲートGの電圧が高くなる。図12の回路例はスイッチング素子91に係る電圧を低くするものである。図4の回路と異なる点について説明する。
 切替回路100は複数のスイッチング素子201~203を備える。本実施形態の場合、スイッチング素子201~203はスイッチング素子91及び92と同様にMOSFETである。スイッチング素子201とスイッチング素子202は配線112bとグランドの間に直列に接続されている。蓄電素子47の正極は、スイッチング素子201とスイッチング素子202との接続点に接続され、負極が配線90bに接続されている。スイッチング素子203は、蓄電素子47の負極とグランドに接続され、ソースSが蓄電素子47の負極に、ドレインDがグランドに接続されている。
 スイッチング素子201~103のON/OFFを切り替えることにより、蓄電素子46及び47と、インバータ90との接続状態を、大別すると二つの接続態様に切り替えることができる。スイッチング素子201~203の各ゲートGにはECU80から送出される制御信号が入力され、これら各素子のON/OFF制御が実行される。
 図5~図7の接続態様に対応する接続態様を図13~図15に示す。
 図13は並列接続態様の例を示している。スイッチング素子201がON、スイッチング素子202及び203がOFFとされる。この接続態様では、蓄電素子46の電圧(ここでは12V)を発電電動機70に供給することができる。また、この接続態様の場合、蓄電素子46で蓄電素子47を充電することができる。太線矢印は電流の流れを例示している。スイッチング素子203では寄生ダイオードDiを電流が流れる。
 図14は並列接続態様の別の例を示している。スイッチング素子201及びスイッチング素子203がON、スイッチング素子202がOFFとされる。この接続態様の場合、発電電動機70をジェネレータとして機能させて蓄電素子46及び47を充電することができ、太線矢印はその場合の電流の流れを例示している。
 図15は直列接続態様の例を示している。スイッチング素子201及び203がOFF、スイッチング素子202がONとされる。この接続態様の場合、直列に接続された蓄電素子46及び47の電圧で発電電動機70を駆動することができ、発電電動機70により大きな電力を供給できる。本実施形態の場合、図13の並列接続態様において蓄電素子47が充電されると、蓄電素子47の電位が蓄電素子46の電位と同電位とされ、これを直列に接続することで、蓄電素子46の二倍の電位差の電圧を発電電動機70に供給できる。
 このとき、蓄電素子46の負極と蓄電素子47の正極とがグランドに接続されているので、蓄電素子46の正極は+12V、蓄電素子47の負極は-12Vである。したがって、発電電動機70(インバータ90)には、-12V~+12Vの電圧が印加される。同じ電位差(24V)で、0V~24Vの電圧をインバータ90に印加する構成では、ハイサイドアームを構成するスイッチング素子91に高電圧がかかり、そのON/OFFに必要なゲートGの電圧が高くなる。そのため、高いゲート電圧を得る為の専用部品を必要とする場合があり、インバータ90を新規に設計、製造しなければならない場合がある。これはコストアップの要因となる。
 一方、本実施形態の構成によると、インバータ90には-12V~+12Vの電圧が印加されるので、グランド電位から見てハイサイドアームのスイッチング素子91に対する電圧を低く抑えることができ、専用部品を必須としない。このため、コストアップを抑制しつつ、電動発電機70の電力供給量を切り替えることができる。
 <切替回路の他の構成例3>
 図12~図15で説明した構成例2において、平滑コンデンサ93と蓄電素子47とを兼用してもよい。これにより部品数の増加を抑制することができる。図16はその一例を示す回路図である。構成例2と異なる点について説明する。
 図16の例の切替回路100は、複数のスイッチング素子204~207を備える。本実施形態の場合、スイッチング素子204~207はMOSFETである。スイッチング素子204は、配線90aと蓄電素子47の正極との間に位置してこれらに接続されている。スイッチング素子206は、配線90bと蓄電素子47の負極との間に位置してこれらに接続されている。配線90bにはダイオード208が設けられている。
 スイッチング素子205は蓄電素子47の正極と配線90cとの間に位置してこれらに接続されている。配線90cはグランドに接続されている。スイッチング素子207は蓄電素子47の負極と配線90cとの間に位置してこれらに接続されている。スイッチング素子204~207のON/OFFを切り替えることにより、蓄電素子46及び47と、インバータ90との接続状態を切り替えることができる。
 図13の並列接続態様(蓄電素子46による蓄電素子47の充電)と等価な回路とする場合、スイッチング素子204をONとし、スイッチング素子205~207をOFFとする。図14の並列接続態様(発電電動機70による蓄電素子46及び47の充電)と等価な回路とする場合、スイッチング素子204、207をONとし、スイッチング素子205、206をOFFとする。図15の直列接続態様と等価な回路とする場合、スイッチング素子205及び206をONとし、スイッチング素子204及び207をOFFとする。
 本発明は上記実施の形態に制限されるものではなく、本発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、本発明の範囲を公にするために、以下の請求項を添付する。

Claims (5)

  1.  エンジン(E)のクランク軸(51)を回転駆動するモータとして機能するとともに、前記クランク軸(51)の回転から回生起電力を生成するジェネレータとして機能する発電電動機(70)と、
     前記発電電動機に電力を供給可能な供給手段(45)と、
     前記エンジン(E)のピストンが圧縮行程の所定の領域に位置しているか否かを判定し、位置していると判定した場合は第一の始動制御を、位置していないと判定した場合は第二の始動制御を実行する制御手段(80)と、を備え、
     前記供給手段(45)は、蓄電手段(46)とコンデンサ(47)とを含み、
     前記第一の始動制御は、前記蓄電手段(46)と前記コンデンサ(47)の電荷を前記供給手段(45)に供給させる制御であり、
     前記第二の始動制御は、前記蓄電手段(46)の電荷を前記供給手段(45)に供給させる制御である、
    ことを特徴とする始動制御装置。
  2.  請求項1に記載の始動制御装置であって、
     前記制御手段(80)は、前記ピストンの位置が不明な場合に、前記第一の始動制御を開始してから前記ピストンが前記所定の領域に位置しているか否かを判定し、位置していないと判定した場合は前記第二の始動制御に切り替える、
    ことを特徴とする始動制御装置。
  3.  請求項1に記載の始動制御装置であって、
     前記供給手段(45)は、前記蓄電手段(46)と前記コンデンサ(47)との接続状態を、直列接続態様と並列接続態様とで切り替える切替手段(100)を含み、
     前記切替手段(100)は、前記蓄電手段(46)と前記コンデンサ(47)の電荷を供給する場合に前記接続状態を前記直列接続態様に切り替え、前記蓄電手段(46)の電荷を供給する場合に前記接続状態を前記並列接続態様に切り替える、
    ことを特徴とする始動制御装置。
  4.  請求項1に記載の始動制御装置であって、
     前記制御手段(80)は、アイドルストップ制御により前記エンジンを停止した場合に、前記ピストンの位置の情報を保存し、再始動する場合には該情報に基づいて前記ピストンが前記所定の領域に位置しているか否かを判定する、
    ことを特徴とする始動制御装置。
  5.  請求項1に記載の始動制御装置であって、
     前記発電電動機(70)の回転角を検知するセンサ(35)を備え、
     前記制御手段(80)は、前記センサ(35)の検知結果に基づいて前記ピストンが前記所定の領域に位置しているか否かを判定する、
    ことを特徴とする始動制御装置。
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