WO2018142680A1 - 携帯情報端末、情報取得方法、及び情報提供システム - Google Patents

Abstract

情報提供システム（１）の携帯情報端末（１０）は、ビーコン送信機（１２１～１２３）から送信されたビーコンを受信するビーコン受信部（１５）と、ネットワークを通してコンテンツサーバ（３１）と通信する無線通信部（１８）と、データベース（１４ａ）を格納する記憶部（１４）と、ビーコン受信部（１５）で受信されたビーコンに基づく情報から、ユーザの行動に基づく情報を生成し、ビーコンに基づく情報と行動に基づく情報とを含む第１の情報テーブルをデータベース（１４ａ）に格納する行動判定部（１２）と、第１の情報テーブルからコンテンツサーバ（３１）におけるアクセス先を示すＵＲＬを生成するＵＲＬ生成部（１３）と、無線通信部（１８）を介してＵＲＬが示すアクセス先からコンテンツを取得する制御部（１６）とを備える。

Description

携帯情報端末、情報取得方法、及び情報提供システム

　本発明は、受信された信号に基づく情報とユーザの行動に基づく情報とからアクセス先情報を生成し、コンテンツサーバからアクセス先情報が示すアクセス先のコンテンツを取得する携帯情報端末及び情報取得方法、並びに携帯情報端末とコンテンツサーバとを含む情報提供システムに関する。

　近年、ユーザが所持するスマートフォンなどの携帯情報端末に対し、ユーザが訪れている商業施設の店舗情報又は店舗で使用可能なクーポンなどを提供する情報提供サービスが普及している。例えば、特許文献１は、商業施設の任意の場所に設置した電子タグ発信装置を用い、ＧＰＳ又はネットワーク環境に依存することなく、ユーザが所持する携帯情報端末に情報を提供する位置情報サービスシステムを説明している。

　また、特許文献２は、端末側情報とアクセスポイント側情報を用いて、ユーザにとって不必要なサービス情報をフィルタリング（除去）し、予め設定された端末側情報に応じてパーソナライズされたサービス情報を提供することができるサービス情報提供システムを説明している。

特開２０１６－５１３５５号公報（段落０００７、図１） 特開２００３－９７９６７号公報（段落０００７、図１）

　しかしながら、特許文献１に記載のシステムにおいては、ユーザが所持する携帯情報端末は、受信した電子タグのＩＤ（識別子）に基づいてサーバからアプリケーションを受信し、受信したアプリケーションを実行することで、サーバからユーザに固有の状態又は属性に応じたコンテンツを取得するので、短時間で所望のコンテンツを取得することが難しい。このため、移動するユーザは、携帯情報端末によって取得されたコンテンツが既に通り過ぎた場所にある店舗に関する役に立たない情報である場合がある。

　また、特許文献２に記載のシステムにおいては、ユーザが所持する携帯情報端末は、ネットワークを通して、予め設定された端末側情報に応じてパーソナライズされたサービス情報を取得できるが、ユーザの行動に応じたコンテンツを提供することが難しい。このため、携帯情報端末によって取得されたコンテンツがユーザにとって役に立たない情報である場合がある。

　そこで、本発明は、上述従来技術の課題を解決するためになされたものであり、ユーザにとって役に立つコンテンツを迅速に取得することができる携帯情報端末及び情報取得方法、並びに携帯情報端末とコンテンツサーバとを含む情報提供システムを提供することを目的とする。

　本発明の一態様に係る携帯情報端末は、ユーザによって使用される携帯情報端末であって、施設に設置された送信機から送信された信号を受信する受信部と、ネットワークを通してコンテンツサーバと通信する無線通信部と、データベースを格納する記憶部と、前記受信部で受信された前記信号に基づく情報から、前記ユーザの行動に基づく情報を生成し、前記信号に基づく情報と前記行動に基づく情報とを含む第１の情報テーブルを前記データベースに格納する行動判定部と、前記第１の情報テーブルから前記コンテンツサーバにおけるアクセス先を示すアクセス先情報を生成するアクセス先情報生成部と、前記無線通信部を介して前記アクセス先情報が示すアクセス先からコンテンツを取得する制御部とを備えたことを特徴としている。

　本発明の他の態様に係る情報取得方法は、ユーザによって使用され、データベースを記憶する携帯情報端末における情報取得方法であって、施設に設置された送信機から送信された信号を受信するステップと、受信された前記信号に基づく情報から、前記ユーザの行動に基づく情報を生成し、前記信号に基づく情報と前記行動に基づく情報とを含む第１の情報テーブルを前記データベースに格納するステップと、前記第１の情報テーブルからコンテンツサーバにおけるアクセス先を示すアクセス先情報を生成するステップと、前記アクセス先情報が示すアクセス先からコンテンツを取得するステップとを有することを特徴としている。

　本発明によれば、信号に基づく情報とユーザの行動に基づく情報とからアクセス先情報を生成し、コンテンツサーバからアクセス先情報が示すアクセス先のコンテンツを取得するので、ユーザの携帯情報端末はユーザにとって役に立つコンテンツを迅速に取得することができるという効果がある。

本発明の実施の形態１に係る情報提供システムの構成を概略的に示す機能ブロック図である。 （ａ）は、実施の形態１に係る情報提供システムのビーコン送信機から送信されるビーコンに含まれる情報の構成例を示す図であり、（ｂ）は、ビーコンに含まれる拡張情報の例を示す図である。 実施の形態１に係る情報提供システムの携帯情報端末におけるデータベースに格納される第１の情報テーブルの例を示す図である。 実施の形態１に係る情報提供システムの携帯情報端末におけるデータベースに格納される第１の情報テーブルの更新処理を示すフローチャートである。 実施の形態１に係る情報提供システムの携帯情報端末におけるデータベースに格納される第２の情報テーブルの例を示す図である。 実施の形態１に係る情報提供システムの携帯情報端末におけるデータベースに格納される第２の情報テーブルの更新処理を示すフローチャートである。 実施の形態１に係る情報提供システムの携帯情報端末におけるデータベースに格納される第１の情報テーブル（センサイベントを追加した場合）の例を示す図である。 実施の形態１に係る情報提供システムの携帯情報端末におけるデータベースに格納される第２の情報テーブル（センサイベントを追加した場合）の例を示す図である。 実施の形態１に係る情報提供システムの携帯情報端末におけるＵＲＬ生成部のＵＲＬ生成処理を示すフローチャートである。 （ａ）から（ｄ）は、実施の形態１に係る情報提供システムの携帯情報端末のＵＲＬ生成部が生成するＵＲＬの構成例を示す図である。 本発明の実施の形態２に係る情報提供システムの構成を概略的に示す機能ブロック図である。 実施の形態２に係る情報提供システムにおけるビーコンに含まれる情報の構成例を示す図である。 実施の形態２に係る情報提供システムの携帯情報端末におけるデータベースに格納される第１の情報テーブルの例を示す図である。 実施の形態２に係る情報提供システムの携帯情報端末の処理を示すフローチャートである。 実施の形態２に係る情報提供システムの携帯情報端末のＵＲＬ生成部が生成するＵＲＬの構成例を示す図である。 実施の形態１及び２に係る携帯情報端末の構成を概略的に示すハードウェア構成図である。

　以下に、本発明の実施の形態に係る携帯情報端末及び情報取得方法、並びに携帯情報端末とコンテンツサーバとを含む情報提供システムを、添付図面を参照しながら説明する。実施の形態に係る携帯情報端末は、施設に設置された送信機から送信される信号であるビーコンに基づく情報とユーザの行動（移動を含む）に基づく情報とを含む第１の情報テーブルからコンテンツサーバにおけるアクセス先を示すアクセス先情報であるＵＲＬ（Ｕｎｉｆｏｒｍ　Ｒｅｓｏｕｒｃｅ　Ｌｏｃａｔｏｒ）を生成し、コンテンツサーバからＵＲＬが示すアクセス先のコンテンツを取得する。なお、第１の情報テーブルは、携帯情報端末のユーザの属性を示す情報を含んでもよい。また、以下の実施の形態は、例にすぎず、本発明の範囲内で種々の変更が可能である。

《１》実施の形態１．
《１－１》構成
　図１は、本発明の実施の形態１に係る情報提供システム１の構成を概略的に示す機能ブロック図である。情報提供システム１は、商店街、百貨店、交通機関などのような各種の設備に適用可能である。図１に示されるように、情報提供システム１は、ユーザが使用するスマートフォン、タブレット端末、携帯電話などのような携帯情報端末１０と、ネットワークを通して携帯情報端末１０と通信するコンテンツサーバ３１と、施設（例えば、店舗）に設置され、ビーコンを送信する１つ以上の送信機であるビーコン送信機１２１，１２２，１２３とを有している。携帯情報端末１０は、実施の形態１に係る情報取得方法を実施することができる装置である。ここでは、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ　Ｌｏｗ　Ｅｎｅｒｇｙ（ＢＬＥ）（登録商標）による無線方式を用いてビーコンを送信する場合について説明する。施設に設置された送信機はビーコン送信機１２１，１２２，１２３であり、ビーコン送信機から送信される信号がビーコンであり、ビーコンを受信する受信部がビーコン受信部１５である。

　携帯情報端末１０は、ユーザの動きを検知し、検知された動きに基づく検知情報（センサ情報）を出力するセンサ部１１と、ユーザの行動（移動を含む）を判定するための行動判定部１２と、アクセス先情報であるＵＲＬを生成するアクセス先情報生成部としてのＵＲＬ生成部１３と、データベース１４ａを格納する半導体メモリなどのような記憶部１４とを備えている。また、携帯情報端末１０は、近距離無線通信によってビーコン送信機１２１，１２２，１２３から時間間隔を開けて繰り返し（一般には、所定時間毎に周期的に）送信されるビーコンを受信する受信部であるビーコン受信部１５と、携帯情報端末１０の動作を制御する制御部１６と、ネットワークを通してコンテンツサーバ３１と無線通信する無線通信部１８とを備えている。

　また、携帯情報端末１０は、画像を表示する表示部１７と、音を出力する音声出力部とを備えてもよい。表示部１７は、ユーザ操作を受け付ける操作パネルと画像を表示する表示パネルとを互いに重ねることによって構成されたタッチパネルであってもよい。携帯情報端末１０は、ビーコン受信部１５によって受信されたビーコンに基づく情報と、行動判定部１２の判定によって得られたユーザの行動に基づく情報とから、コンテンツサーバ３１のアクセス先情報を生成し、このアクセス先情報が示すアクセス先のコンテンツをコンテンツサーバ３１から取得し、表示部１７に表示する機能を備えている。

　コンテンツサーバ３１は、施設（例えば、店舗）ごとに複数のコンテンツを互いに異なるＵＲＬで管理し格納することが望ましい。例えば、コンテンツサーバ３１は、複数の施設に関する複数のコンテンツを、互いに異なるＵＲＬで管理している。なお、コンテンツサーバ３１が格納するコンテンツは、１つの施設（例えば、１つの店舗）について１つ又は複数のコンテンツを含むことができる。また、コンテンツサーバ３１の台数は、１台に限定されず、２台以上であってもよい。

　ビーコン送信機１２１，１２２，１２３は、例えば、施設ごとに（例えば、店舗ごとに）１台ずつ設置される。ビーコン送信機１２１，１２２，１２３から送信されるビーコンは、店舗内に入ったユーザ又はこの店舗の近くを通ったユーザが所持する携帯情報端末１０によって受信されるように、設置位置及びビーコンの送信電波強度が設定される。ビーコン送信機１２１，１２２，１２３の台数は３台に限定されず、３台未満又は４台以上であってもよい。

　図２（ａ）は、実施の形態１に係る情報提供システム１のビーコン送信機１２１，１２２，１２３から送信されるビーコンに含まれる情報の構成例を示す図であり、図２（ｂ）は、ビーコンに含まれる拡張情報の例を示す図である。

　図２（ａ）に示されるように、ビーコン送信機１２１，１２２，１２３から送信されるビーコンは、施設情報と、基本情報である基本ＵＲＬと、拡張情報とを含む。

　ビーコンに含まれる施設情報は、ビーコン送信機１２１，１２２，１２３が設置された施設である店舗に対応した情報から構成され、例えば、ビーコン送信機１２１，１２２，１２３が設置された施設（例えば、店舗）に対応した数値から構成される。

　ビーコンに含まれる基本ＵＲＬは、ビーコン送信機１２１，１２２，１２３が設置された施設である店舗及びその付近で提供されるサービスに関する、コンテンツサーバ３１内のコンテンツを特定するためのＵＲＬ情報から構成される。

　ビーコンに含まれる拡張情報は、ビーコン送信機１２１，１２２，１２３が設置された施設である店舗及びその付近で提供されるサービスに関する、コンテンツサーバ３１内のコンテンツが対応している情報から構成される。

　図２（ｂ）に示されるように、拡張情報は、例えば、コンテンツの言語を指定する言語情報の識別子「Ｌ」と、コンテンツに関連性が高い性別を指定する性別情報の識別子「Ｇ」と、コンテンツに関する時刻を指定する時刻情報の識別子「Ｔ」と、コンテンツに対して対象施設への移動ルートを指定するための移動ルート情報の識別子「Ｒ」と、コンテンツに対して対象施設の周辺地図を指定するための地図情報の識別子「Ｍ」と、コンテンツに対して対象施設で使用可能なクーポンを指定するためのクーポン情報の識別子「Ｃ」との内の１つ以上を含むことができる。

　図２（ｂ）に示されるように、拡張情報は、「属性」と「行動」の２種類に分類される。「属性」は、施設利用者の属性に関する情報を意味し、「行動」は、施設利用者の行動（移動）に関する情報を意味する。ビーコンに含まれる拡張情報は、例えば、図２（ｂ）に示される、「Ｌ」，「Ｇ」，「Ｔ」，「Ｒ」，「Ｍ」，「Ｃ」から１又は複数個選択されることができる。

　受信されたビーコンにおける拡張情報に識別子「Ｌ」が含まれている場合は、コンテンツサーバ３１に、多言語に対応したコンテンツが格納されている。この場合、携帯情報端末１０は、ＵＲＬを生成する際に、例えば、「ＪＰ」（日本語）、「ＵＳ」（英語）、「ＦＲ」（フランス語）、又は「ＥＳ」（スペイン語）などの言語情報をＵＲＬにおいて指定する。

　受信されたビーコンにおける拡張情報に識別子「Ｇ」が含まれている場合は、コンテンツサーバ３１に、性別に応じたコンテンツが格納されている。この場合、携帯情報端末１０は、ＵＲＬを生成する際に、例えば、「ＭＡ」（男性）又は「ＦＥ」（女性）などの性別情報をＵＲＬにおいて指定する。

　受信されたビーコンにおける拡張情報に識別子「Ｔ」が含まれている場合は、コンテンツサーバ３１に、時刻に応じたコンテンツが格納されている。この場合、携帯情報端末１０は、ＵＲＬを生成する際に、例えば、「１０４０２６」（すなわち、１０時４０分２６秒）又は「１３１６２０」（すなわち、１３時１６分２０秒）などの時刻情報をＵＲＬにおいて指定する。

　受信されたビーコンにおける拡張情報に識別子「Ｒ」が格納されている場合は、コンテンツサーバ３１に、移動ルートに応じたコンテンツが格納されている。この場合、携帯情報端末１０は、ＵＲＬを生成する際に、例えば、直前にユーザが近くを通った施設内エリアである店舗に関する施設情報（施設ＩＤを含む）をＵＲＬにおいて指定する。

　受信されたビーコンにおける拡張情報に識別子「Ｍ」が格納されている場合は、コンテンツサーバ３１に、地図に応じたコンテンツが格納されている。この場合、携帯情報端末１０は、ＵＲＬを生成する際に、例えば、地図情報である「ＭＡＰ」をＵＲＬにおいて指定する。

　受信されたビーコンにおける拡張情報にクーポン情報の識別子「Ｃ」が格納されている場合は、コンテンツサーバ３１に、クーポンを含むコンテンツが格納されている。この場合、携帯情報端末１０は、ＵＲＬを生成する際に、例えば、クーポン情報である「ＣＰＮ」をＵＲＬにおいて指定する。

　携帯情報端末１０のセンサ部１１は、携帯情報端末１０を携帯して使用するユーザの動きを検知する検知部である。センサ部１１は、例えば、ＧＰＳ（Ｇｌｏｂａｌ　Ｐｏｓｉｔｉｏｎｉｎｇ　Ｓｙｓｔｅｍ）、加速度センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサなどを有している。センサ部１１によって検知されるユーザの動きは、例えば、ユーザの位置、ユーザの移動速度、ユーザの移動方向などを含むことができる。

　行動判定部１２は、ビーコン受信部１５で受信されたビーコンに基づく情報を、データベース１４ａに第１の情報テーブル（後述の図３）として格納すると共に、ユーザの行動に基づく情報（行動判定部１２が生成した情報）を第１の情報テーブルとして格納する。

　データベース１４ａは、センサ部１１から出力される検知情報であるセンサ情報とビーコンの受信電波強度を示す情報とを含む第２の情報テーブル（後述の図５）を格納することができる。この場合、行動判定部１２は、第２の情報テーブルに基づいて第１の情報テーブルを更新することができる。

　ＵＲＬ生成部１３は、データベース１４ａに格納される第１の情報テーブル（図３）に基づいて、アクセス先のコンテンツのアクセス先情報であるＵＲＬを生成する。

　図３は、実施の形態１に係る情報提供システム１の携帯情報端末１０におけるデータベース１４ａに格納される第１の情報テーブルの例を示す図である。図３に示されるように、第１の情報テーブルＩＴ０１は、時刻、施設情報、基本ＵＲＬ、拡張情報、受信電波強度情報（ｄＢｍ）、行動情報、及び関心度情報から構成される。ＵＲＬ生成部１３は、第１の情報テーブルから、基本ＵＲＬ（基本情報）と、施設情報と、拡張情報に含まれる行動に基づく識別子と、拡張情報に含まれる属性に基づく識別子とを選択し、選択された情報及び識別子を組み合わせることによって、ＵＲＬを生成する。

　第１の情報テーブルＩＴ０１において、『時刻』は、ユーザの行動を登録又は更新した時刻を示す。施設情報は、ユーザが行動した対象施設（例えば、店舗）に関する情報である。施設情報は、例えば、施設ＩＤ、分類１、及び分類２を有する。施設ＩＤは、施設（例えば、店舗）ごとに割り当てられる一意のＩＤ番号を示し、分類１及び分類２は、施設ＩＤから認識可能な施設に関する情報を示す。

　第１の情報テーブルＩＴ０１において、『基本ＵＲＬ』は、ユーザが行動した対象施設に設定されたビーコン送信機から送信されるビーコンに含まれる基本ＵＲＬ情報である。拡張情報は、ユーザが行動した対象施設のビーコン送信機から送信されるビーコンに含まれる拡張情報である。また、第１の情報テーブルＩＴ０１において、『受信電波強度』は、ユーザが行動した対象となる施設に設置されているビーコン送信機から送信されたビーコンの受信電波強度を示す。また、『現在』は、現在の受信電波強度を示し、『最大』は、受信電波強度の最大値を示す。

　第１の情報テーブルＩＴ０１において、『行動情報』は、ユーザが対象施設に対して行った行動内容（行動履歴）を示す。『関心度』は、ユーザが対象施設に対して持つ関心度を示す。『関心度』は、例えば、０以上の整数で示される指標であり、数値が大きいほど関心度が高いことを意味する。

　第１の情報テーブルＩＴ０１に示される情報のうち、『時刻』、『施設情報』、『基本ＵＲＬ』、『拡張情報』、及び『受信電波強度』は、ビーコン受信部１５によって受信されたビーコンに基づいて更新される情報、すなわち、ビーコンに基づく情報である。また、『行動情報』及び『関心度』は、行動判定部１２の判定結果に基づいて更新される情報、すなわち、ユーザの行動に基づく情報である。

　例えば、図３は、複数の施設を含むレストラン街で施設としての店舗を探し、カレー店に入って食事をした後、エスカレータで上の階へ上り、施設としてのパン屋の前を急ぎ足で通過したときの行動を示す。

　図３において、行動情報「ＡＣＴ００１」は、時刻「１３：１６：２０」に、ユーザが施設ＩＤ「００５６」の外食店舗である中華料理店を低速で通過し、ユーザが持つ中華料理店についての『関心度』は低い値「０」であることを示す。

　また、行動情報「ＡＣＴ００１」についての基本ＵＲＬは「ＵＲＬ００５６」であり、拡張情報は「ＬＧＴＣ」すなわち「言語、性別、時刻、クーポン」であり、ユーザが通過した際の最大の受信電波強度は「－６７ｄＢｍ」であることを示す。

　また、行動「ＡＣＴ００２」は、時刻「１３：１６：２７」に、ユーザが施設ＩＤ「００５７」の外食店舗であるカレー店に入店し、ユーザが持つカレー店についての『関心度』は高い値「２」であることを示す。

　また、行動「ＡＣＴ００２」についての基本ＵＲＬは「ＵＲＬ００５７」であり、拡張情報は「ＬＧＴＣ」すなわち「言語、性別、時刻、クーポン」であり、ユーザが入店した際の最大の受信電波強度は「－４７ｄＢｍ」であることを示す。

　また、行動「ＡＣＴ００３」は、時刻「１３：５２：１０」に、ユーザが施設ＩＤ「０００８」の施設である上下エスカレータを利用し、ユーザが持つエスカレータについての『関心度』は低い値「０」であることを示す。

　また、行動「ＡＣＴ００３」についての基本ＵＲＬは「ＵＲＬ０００８」であり、拡張情報は「ＬＲ」すなわち「言語、移動ルート」であり、ユーザが利用した際の最大の受信電波強度は「－４５ｄＢｍ」であることを示す。

　さらに、行動「ＡＣＴ００４」は、時刻「１３：５２：１５」に、ユーザが施設ＩＤ「０１２２」の小売店舗であるパン屋を高速で通過し、ユーザが持つパン屋についての『関心度』は低い値「０」であることを示す。

　また、行動「ＡＣＴ００４」についての基本ＵＲＬは「ＵＲＬ０１２２」であり、拡張情報は「ＬＴ」すなわち「言語、時刻」であり、ユーザが通過した際の最大の受信電波強度は「－８０ｄＢｍ」であることを示す。

　携帯情報端末１０において、ビーコン受信部１５は、ビーコン送信機から送信されるビーコンを受信し、制御部１６は、受信されたビーコンに基づいて第１の情報テーブルＩＴ０１を更新する。ここで、ビーコンを送信する方式としては、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ　Ｌｏｗ　Ｅｎｅｒｇｙを用いる他に、音波通信、可視光通信などの無線方式を用い、携帯情報端末１０側でビーコン受信部を有するだけで、ビーコン送信機とのペアリング設定、ネゴシエーションのための通信を不要とする構成としても良い。

　無線通信部１８は、ＵＲＬ生成部１３で生成したコンテンツサーバ３１内のＵＲＬにアクセスするための通信部である。表示部１７は、ＵＲＬ生成部１３によって生成されたＵＲＬのコンテンツを表示する。制御部１６は、装置全体の各ブロックの動作を制御する。

《１－２》動作
　図４は、実施の形態１に係る情報提供システム１の携帯情報端末１０におけるデータベース１４ａに格納される第１の情報テーブルＩＴ０１の更新処理を示すフローチャートである。

　ビーコン受信部１５は、制御部１６からの指示を受けて、ビーコン送信機から送信されるビーコンを受信する（ステップＳ１００）。

　次に、制御部１６は、ビーコン受信部１５によって受信されたビーコンから施設情報を抽出し、その施設情報の施設ＩＤが示す施設についてのイベントが第１の情報テーブルＩＴ０１に存在し、かつ、そのイベントにおける現在の受信電波強度が「０」以外であるかどうかを判断する（ステップＳ１０１）。

　現在の受信電波強度が「０」以外である場合（ステップＳ１０１においてＹＥＳ）には、制御部１６は、第１の情報テーブルＩＴ０１に対する更新処理を行うために、処理をステップＳ１０２に進める。

　現在の受信電波強度が「０」である場合（ステップＳ１０１においてＮＯ）には、制御部１６は、抽出された施設ＩＤが示す施設についてのイベントの新規登録処理を行うために、処理をステップＳ１０５に進める。

　第１の情報テーブルＩＴ０１に対する更新処理を行う場合（ステップＳ１０１においてＹＥＳ）、制御部１６は、第１の情報テーブルＩＴ０１の対象となる施設ＩＤの現在の受信電波強度を更新する（ステップＳ１０２）。

　次に、制御部１６は、対象施設の現在の受信電波強度と第１の情報テーブルＩＴ０１の対象施設の最大の受信電波強度とを比較し、現在の受信電波強度の方が強い場合（ステップＳ１０３においてＹＥＳ）は、ステップＳ１０４以降の処理を行い、そうでない場合（ステップＳ１０３においてＮＯ）は、受信処理を終了する。

　現在の受信電波強度の方が強い場合（ステップＳ１０３においてＹＥＳ）、制御部１６は、第１の情報テーブルＩＴ０１の対象施設の時刻と最大の受信電波強度を更新する（ステップＳ１０４）。

　第１の情報テーブルＩＴ０１へ新規登録を行う場合（ステップＳ１０１においてＮＯ）、制御部１６は、第１の情報テーブルＩＴ０１に、時刻と受信したビーコンの施設情報、基本ＵＲＬ情報、拡張情報、受信電波強度を新規登録する（ステップＳ１０５）。

　次に、制御部１６は、第１の情報テーブルＩＴ０１に登録済みの施設のうち時刻がＴ１秒以上経過し、かつ、現在の受信電波強度が「０」以外のものが存在するかを判定し、存在する場合（ステップＳ１０６においてＹＥＳ）は、ステップＳ１０７の無効化処理を行い、そうでない場合（ステップＳ１０６においてＮＯ）は、更新処理を終了する。無効化処理を行う場合、対象施設の現在の受信電波強度を、「０」に更新する（ステップＳ１０７）。

　以上のように、制御部１６は、ビーコン受信部１５によって受信されたビーコンに含まれる情報と、そのときの受信電波強度とを、データベース１４ａに格納される第１の情報テーブルＩＴ０１に登録する。以降、制御部１６は、ビーコン受信部１５が同一施設のビーコンを受信するたびに、受信電波強度と時刻とを更新する。

　次に、行動判定部１２の処理について説明する。図５は、実施の形態１に係る情報提供システム１の携帯情報端末１０におけるデータベース１４ａに格納される第２の情報テーブルの例を示す図である。

　実施の形態１における第２の情報テーブルは、直近８回分の『センサ情報』、『施設情報』を格納する。例えば、図５に示される第２の情報テーブルＡＴ０１におけるＴ１からＴ８は、取得した時刻を示す。時刻のうちのＴ８は直近の時刻を示し、Ｔ１が最も古い時刻を示す。センサ情報は、センサ部１１から取得した検知情報である『移動速度』と『移動方向』の情報を格納する。また、施設情報としては、第１の情報テーブルＩＴ０１から得られる施設ＩＤごとの受信電波強度が格納され、第１の情報テーブルＩＴ０１における受信電波強度としては、現在受信されているビーコンの数（すなわち施設の数）の受信電波強度がある。

　したがって、第２の情報テーブルＡＴ０１は、過去の時刻Ｔ１から現在の時刻Ｔ８までの各時刻におけるセンサ部１１の検知情報と、各施設のビーコン送信機から送信される受信電波強度とを含んでいる。具体的には、センサ部１１から得られた検知情報としての『移動速度』は、時刻Ｔ１から時刻Ｔ２までの期間では、「通常」であり、時刻Ｔ３から時刻Ｔ８までの期間では、「低速」であることを示す。センサ部１１から得られた検知情報としての『移動方向』は、時刻Ｔ１から時刻Ｔ７までは「北」であり、時刻Ｔ８では「東」であることを示している。

　また、施設ＩＤ「００５５」の施設のビーコン送信機から送信されたビーコンは、時刻Ｔ１から時刻Ｔ４までの期間で受信しており、時刻Ｔ１で受信電波強度が最も強く、その後受信電波強度が徐々に弱くなっていることを示している。

　施設ＩＤ「００５６」の施設のビーコン送信機から送信されたビーコンは、時刻Ｔ２から時刻Ｔ８までの期間で受信されており、時刻Ｔ２ではじめて受信し、時刻Ｔ５まで受信電波強度が徐々に強くなり、以降、時刻Ｔ８まで受信電波強度が徐々に弱くなっていることを示している。

　施設ＩＤ「００５７」の施設のビーコン送信機から送信されたビーコンは、時刻Ｔ４から時刻Ｔ８まで受信しており、時刻Ｔ８まで受信電波強度が徐々に強くなっていることを示している。

　第２の情報テーブルＡＴ０２は、第２の情報テーブルＡＴ０１から、ある時間（すなわち、時刻Ｔ１から時刻Ｔ５までの時間）が経過した時点のものであり、時刻Ｔ５から現在の時刻Ｔ１２までの各時刻におけるセンサ部１１の検知情報及び各施設から送信される受信電波強度を示している。具体的には、センサ部１１から得られた検知情報としての『移動速度』は、時刻Ｔ５から時刻Ｔ８までは「低速」であり、時刻Ｔ９では「停止」であり、時刻Ｔ１０では「低速」であり、時刻Ｔ１１から時刻Ｔ１２まででは「停止」であることを示している。また、センサ部１１から得られた検知情報としての『移動方向』は、時刻Ｔ５から時刻Ｔ７までは「北」であり、時刻Ｔ８から時刻Ｔ９までは「東」であり、時刻Ｔ１０では「北」であり、時刻Ｔ１１から時刻Ｔ１２まででは「西」であることを示している。

　また、施設ＩＤ「００５６」の施設のビーコン送信機から送信されたビーコンは、時刻Ｔ５から時刻Ｔ８までの期間で受信しており、時刻Ｔ５で最も受信電波強度が強く、徐々に弱くなっていることを示している。

　施設ＩＤ「００５７」の施設のビーコン送信機から送信されたビーコンは、時刻Ｔ５から時刻Ｔ１２まで受信しており、時刻Ｔ５から時刻Ｔ９まで受信電波強度が徐々に強くなり、以降、時刻Ｔ１２まで徐々に弱くなっていることを示している。

　図６は、実施の形態１に係る情報提供システム１の携帯情報端末１０におけるデータベース１４ａに格納される第２の情報テーブルの更新処理を示すフローチャートである。ビーコン受信部１５は、制御部１６からの指示を受けて処理を開始し、以降、一定の時間間隔で図６の処理を繰り返す。

　行動判定部１２は、センサ部１１から得られる検知結果としての『移動速度』と『移動方向』と、第１の情報テーブルＩＴ０１から得られる、現在ビーコンを受信している施設に関する情報である『時刻』、『施設ＩＤ』、『受信電波強度（現在）』から、第２の情報テーブルを作成する（ステップＳ２００）。

　次に、行動判定部１２は、生成した第２の情報テーブルに基づき、処理対象となる施設（対象施設）の有無を判断し、対象施設に対する行動判定を行う場合（ステップＳ２０１においてＹＥＳ）は、ステップＳ２０２、Ｓ２０３のループ処理を行い、そうでない場合（ステップＳ２０１においてＮＯ）は、ステップＳ２０４以降の処理を行う。

　対象施設に対する行動判定を行う場合（ステップＳ２０１においてＹＥＳ）、行動判定部１２は、受信電波強度による行動判定を行い、行動判定対象がある場合（ステップＳ２０２においてＹＥＳ）は、ステップＳ２０３以降の処理を行い、そうでない場合（ステップＳ２０２においてＮＯ）は、当該施設に対する行動判定を終了する（ステップＳ２０２）。受信電波強度による行動判定対象の有無は、第２の情報テーブルの対象施設の受信電波強度の履歴に基づき判定され、例えば、受信電波強度が徐々に強くなり、その後、弱くなった時刻で行動判定対象とする。

　行動判定部１２は、行動内容を、受信電波強度による行動判定対象となった施設の受信電波強度が最大となった時刻前後のセンサ情報の変化によって決定し、決定した行動内容と時刻を用いて、第１の情報テーブルＩＴ０１を更新する（ステップＳ２０３）。例えば、第２の情報テーブルＡＴ０１の場合、施設ＩＤ「００５６」では、時刻Ｔ５で受信電波強度が最大となり、時刻Ｔ６で受信電波強度が弱くなっていることから、時刻Ｔ６で受信電波強度による行動判定対象となる。そして、時刻Ｔ３から時刻Ｔ６までのセンサ情報の『移動速度』が「低速」、『移動方向』が「北」で変化が無いため、行動内容を「低速通過」と決定し、第１の情報テーブルＩＴ０１の施設ＩＤ「００５６」『時刻』を時刻Ｔ５に更新し、『行動情報』に「低速通過」を登録する。

　また、第２の情報テーブルＡＴ０２の場合、施設ＩＤ「００５７」は、時刻Ｔ９で受信電波強度が最大となり、時刻Ｔ１０で弱くなっていることから、時刻Ｔ１０で受信電波強度による行動判定対象となる。そして、時刻Ｔ７から時刻Ｔ１０までのセンサ情報の『移動速度』が「低速」、「停止」、「低速」と変化しており、『移動方向』は、「北」、「東」、「北」と変化しており、また、施設ＩＤ「００５７」の施設は、外食店舗であることから、行動内容を「入店」と決定し、第１の情報テーブルＩＴ０１の施設ＩＤ「００５７」の『時刻』を時刻Ｔ９に更新し、『行動情報』に「入店」を登録する。

　施設に対する行動判定を施設数分終了した場合、又は、処理対象施設が無い場合、行動判定部１２は、センサ情報による行動判定を行い、行動判定対象がある場合は、ステップＳ２０５以降の処理を行い、そうでない場合は、処理を終了する（ステップＳ２０４）。センサ情報による行動判定対象の有無は、第２の情報テーブルの『移動速度』又は『移動方向』に基づき判定され、例えば、一定時間「停止」となった時刻で行動判定対象と判定する。

　行動判定を行う場合、行動判定部１２は、第２の情報テーブルの施設情報の有無と第１の情報テーブルＩＴ０１の施設に対する『行動情報』に基づき、行動対象が施設であると判断した場合は、ステップＳ２０６以降の処理を行い、そうでない場合は、ステップＳ２０８以降の処理を行う（ステップＳ２０５）。

　行動対象が施設である場合（ステップＳ２０５においてＹＥＳ）、行動判定部１２は、第２の情報テーブルの情報と、第１の情報テーブルＩＴ０１の該当施設の『行動情報』に基づき、行動内容を決定し、更新する（ステップＳ２０６）。そして、行動判定部１２は、該当施設の『関心度』の値に１を加算する（ステップＳ２０７）。

　例えば、第２の情報テーブルＡＴ０２の場合、時刻Ｔ１１から時刻Ｔ１２まで『移動速度』が「停止」となっていることから、時刻Ｔ１２でセンサ情報による行動判定対象となる。そして、『移動速度』は、時刻Ｔ９で「停止」となった後、時刻Ｔ１０で「低速」、時刻Ｔ１１からＴ１２で「停止」となっており、『移動方向』は、時刻Ｔ９で「東」、時刻Ｔ１０で「北」、時刻Ｔ１１からＴ１２で「西」となっている。また、対象施設は、施設ＩＤ「００５７」であり、当該施設に対する第１の情報テーブルＩＴ０１の行動は、「入店」である。これらの情報から、ユーザは、店舗入り口で立ち止まった後、入店し、着席したと判断して行動内容を「入店」に決定する。行動内容の決定は、例えば、センサ部１１から得られる「着席」という行動に基づいても良いし、店舗内部に設置されているビーコン送信機から送信された受信電波強度が閾値を超えたことを条件としても良い。

　行動対象が施設でない場合（ステップＳ２０５においてＮＯ）、行動判定部１２は、第２の情報テーブルのセンサ情報に基づき、行動内容を決定し、第１の情報テーブルＩＴ０１にセンサイベントとして新規登録する（ステップ２０８）。

　図７は、実施の形態１に係る情報提供システム１の携帯情報端末１０におけるデータベース１４ａに格納される第１の情報テーブル（センサイベントを追加した場合）の例を示す図である。図７の第１の情報テーブルＩＴ０２は、例えば、ユーザが、急ぎ足でフロアを移動していて、分岐点でルートが分からず立ち止まった場合の行動を示す。また、図８は、実施の形態１に係る情報提供システム１の携帯情報端末１０におけるデータベース１４ａに格納される第２の情報テーブル（センサイベントを追加した場合）の例を示す図である。図８は、図７の場合に対応する第２の情報テーブルＡＴ０３を示す。

　図８に示される第２の情報テーブルＡＴ０３の場合、時刻Ｔ１２７から時刻Ｔ１２８まで『移動速度』が「停止」となっていることから、時刻Ｔ１２８でセンサ情報による行動判定対象となる。そして、第２の情報テーブルＡＴ０３の時刻Ｔ１２８で有効な施設は、施設ＩＤ「００２６」だけであり、第１の情報テーブルＩＴ０２の施設ＩＤ「００２６」に対する『行動情報』は、「高速通過」となっていることから、行動対象は、施設ではないと判断し、センサイベントの登録処理を行う。

　行動判定部１２は、第２の情報テーブルＡＴ０３より、ユーザの『移動速度』は、時刻Ｔ１２１から時刻Ｔ１２６まで「高速」であり、時刻Ｔ１２７から時刻Ｔ１２８まで「停止」であり、ユーザの『移動方向』は、時刻Ｔ１２１から時刻Ｔ１２６まで「南」であり、時刻Ｔ１２７では「東」であり、時刻Ｔ１２８では「複」（複数の『移動方向』に変更したことを示す）であると判断し、行動内容を「経路思案」と決定し、第１の情報テーブルＩＴ０２において、『時刻』に「Ｔ１２８」を登録し、『施設ＩＤ』に「－１」を登録し、『行動情報』に「経路思案」を登録する。

　以上のように、データベース１４ａに格納される第１の情報テーブルには、施設に対する行動だけでなく、センサ部１１から得られる特徴的な行動も履歴として格納される。

　図９は、実施の形態１に係る情報提供システム１の携帯情報端末１０におけるＵＲＬ生成部１３のＵＲＬ生成処理を示すフローチャートである。

　ＵＲＬ生成部１３は、制御部１６からの指示を受けてＵＲＬ生成処理を開始する。先ず、ＵＲＬ生成部１３は、データベース１４ａに格納される第１の情報テーブルＩＴ０１から最新の『行動情報』の内容を取得する（ステップＳ３００）。

　例えば、データベース１４ａに格納される第２の情報テーブルＡＴ０２（図５）における時刻Ｔ９での、第１の情報テーブルＩＴ０１（図３）の最新の『行動情報』は、施設ＩＤ「００５７」の施設に対する「入店」であり、“施設に対する行動”すなわち“行動目的が施設である行動”である。

　また、第２の情報テーブルＡＴ０３（図８）の時刻Ｔ１２８での、第１の情報テーブルＩＴ０２（図７）の最新の『行動情報』は、センサイベントの「経路思案」であり、“施設に対する行動”ではない。

　また、第２の情報テーブルＡＴ０１，ＡＴ０２（図５）には記載されていないが、第１の情報テーブルＩＴ０１（図３）の時刻「１３：５２：１０」での、最新の『行動情報』は、施設ＩＤ「０００８」の施設に対する「利用」であり、“施設に対する行動”である。

　ＵＲＬ生成部１３は、最新の『行動情報』の内容が“施設に対する行動”である場合（ステップＳ３０１においてＹＥＳ）は、ステップＳ３０３以降の処理を行い、そうでない場合（ステップＳ３０１においてＮＯ）は、ステップＳ３０２以降の処理を行う。

　“施設に対する行動”でない場合（ステップＳ３０１においてＮＯ）、ＵＲＬ生成部１３は、第１の情報テーブルにおける直前の施設を対象としてステップＳ３０３以降の処理を行う（ステップＳ３０２）。

　例えば、第２の情報テーブルＡＴ０３（図８）の時刻Ｔ１２８では、最新の『行動情報』がセンサイベントの「経路思案」であるため、ＵＲＬ生成部１３は、第１の情報テーブルＩＴ０２（図７）より、施設ＩＤ「００２４」又は施設ＩＤ「００２６」の施設を対象とする。

　次に、ＵＲＬ生成部１３は、第１の情報テーブルにおける『行動情報』と、予め携帯情報端末１０に設定されたユーザの属性とから、使用する拡張情報を決定し、対象となる施設の『基本ＵＲＬ』と『施設情報』と『拡張情報』とから、アクセス先のＵＲＬを生成する（ステップＳ３０３）。この際に、ＵＲＬ生成部１３は、拡張情報に含まれる属性に基づく識別子を選択し、選択された識別子に基づいてアクセス先のＵＲＬを生成する。

　図１０（ａ）から（ｄ）は、実施の形態１に係る情報提供システム１の携帯情報端末１０が生成するＵＲＬの構成例を示す図である。

　図１０（ａ）において、Ｕ０００は、ＵＲＬ生成部１３によって生成されるＵＲＬの基本構成を示している。Ｕ０００は、基本ＵＲＬと、施設情報と、行動情報と、属性情報とを有する。Ｕ０００における基本ＵＲＬ及び施設情報は、第１の情報テーブル（図３、図７）における『基本ＵＲＬ』及び『施設情報』の内容とし、Ｕ０００における『行動情報』及び『属性情報』は、第１の情報テーブル（図３、図７）における行動情報及び予めデータベース１４ａに格納された属性の内容とする。

　図１０（ｂ）において、Ｕ００１は、関連店舗又は提携クーポンを入店履歴に基づいて提供するコンテンツのＵＲＬの構成を示している。Ｕ００１は、基本構成Ｕ０００とは異なり、『入店履歴情報』を第１の情報テーブル（図３、図７）における関心度から判断して決定し、『属性情報』は、第１の情報テーブル（図３、図７）における拡張情報の属性から選択する。例えば、第１の情報テーブルＩＴ０１（図３）において、第２の情報テーブルＡＴ０２（図５）の時刻Ｔ９における『行動情報』の内容は、施設ＩＤ「００５７」のカレー店に対する「入店」であり、施設ＩＤ「００５７」の『拡張情報』は、「Ｌ　Ｇ　Ｔ　Ｃ」である。ここで、拡張情報の識別子が「Ｃ」であるクーポンについては、第１の情報テーブルＩＴ０１（図３）の『関心度』が「２」であることから、過去に入店履歴があるとして選択する。そして、拡張情報の識別子が「Ｌ」であるＪＰと、拡張情報の識別子が「Ｇ」であるＭＡと、拡張情報の識別子が「Ｔ」である「１３１６２７」とを組み合わせることによって、アクセス先のＵＲＬ「ＵＲＬ００５７．００５７．ＪＰ．ＭＡ．１３１６２７．ＣＰＮ」を決定（生成）する。このように、ＵＲＬ生成部１３は、第１の情報テーブルに含まれる行動情報と上記対象施設に対するユーザの関心度とによって、拡張情報に含まれる行動に基づく識別子「Ｃ」を選択し、選択された識別子に基づいてＵＲＬを生成する。

　携帯情報端末１０は、このアクセス先のＵＲＬにアクセスすることで、コンテンツサーバ３１内の、例えば、施設ＩＤ「００５７」のカレー店の男性向け（拡張情報「Ｇ」がＭＡである）ランチ用クーポン（拡張情報「Ｃ」がＣＰＮである）の日本語（拡張情報「Ｌ」がＪＰである）コンテンツに基づく画像を、表示部１７に表示することが可能である。

　また、図１０（ｃ）において、Ｕ００２は、移動ルート履歴に基づいて提供するＵＲＬの構成を示している。Ｕ００２は、Ｕ０００の基本構成に対して、移動ルートの履歴から判断して『行動情報』の拡張情報を選択する。例えば、図５に示される第１の情報テーブルＩＴ０１の時刻「１３：５２：１０」の行動内容は、施設ＩＤ「０００８」の上下エスカレータに対する「利用」であり、第１の情報テーブルＩＴ０１の施設ＩＤ「０００８」の『拡張情報』は、「Ｌ」、「Ｒ」である。ここで、「Ｒ」の移動ルートについては、第１の情報テーブルＩＴ０１の施設ＩＤ「０００８」の直前の行動対象施設が施設ＩＤ「００５７」のカレー店であることから、「００５７」とする。そして、他の拡張情報「Ｌ」がＪＰであることから、アクセス先のＵＲＬ「ＵＲＬ０００８．０００８．ＪＰ．００５７」を決定する。このアクセス先のＵＲＬにアクセスすることで、コンテンツサーバ３１内の、例えば、施設ＩＤ「０００８」の上りエスカレータを利用した付近の店舗の日本語コンテンツを表示部１７に表示することができる。以上のように、移動ルートの情報を利用することで、『移動方向』が特定できるためエスカレータの上り下り判定だけでなく、通常フロアにおいても、通ってきたルートに応じたコンテンツを提供することが可能である。

　さらに、図１０（ｄ）において、Ｕ００３は、センサ履歴に基づいて提供するＵＲＬの構成を示している。Ｕ００３は、Ｕ０００の基本構成と異なり、センサイベントの履歴から判断して『行動情報』の拡張情報を選択する。例えば、図５に示される第２の情報テーブルＡＴ０３の時刻Ｔ１２８での行動内容は、施設ＩＤ「００２４」の薬屋を経て施設ＩＤ「００２６」の靴屋を通過したあたりで「経路思案」しており、第１の情報テーブルＩＴ０２の施設ＩＤ「００２６」の『拡張情報』は、「Ｌ」、「Ｇ」、「Ｃ」、「Ｍ」である。ここで、「Ｍ」の地図については、センサイベントの行動「経路思案」より、付近の地図を表示が有効であるとして選択する。また、「Ｃ」のクーポンについては、店舗に対する行動（施設『行動情報』）ではないため選択しない。そして、他の拡張情報「Ｌ＝ＪＰ」、「Ｇ＝ＭＡ」と組み合わせて、アクセス先のＵＲＬ「ＵＲＬ００２６．ＪＰ．ＭＡ．Ｃ．ＭＡＰ」を決定する。ここで、選択しないクーポンについては、拡張情報である「Ｃ」をそのまま付加する。このアクセス先のＵＲＬにアクセスすることで、コンテンツサーバ３１内の、例えば、施設ＩＤ「００２６」付近の案内マップの日本語コンテンツを表示部１７に表示することが可能である。

《１－３》効果
　以上に説明したように、実施の形態１に係る携帯情報端末１０、携帯情報端末１０による情報取得方法、及び情報提供システム１においては、複数の施設の各々に設置されたビーコン送信機１２１，１２２，１２３から送信されるビーコンに含まれる基本ＵＲＬ及び施設情報と、ユーザの行動履歴（クーポンなどの入店履歴、移動方向などの移動ルート履歴、周辺マップなどのセンサ履歴）と、携帯情報端末１０に設定されているユーザの属性（言語、性別、時刻など）とを組み合わせることで、アクセス先のＵＲＬを生成する。このため、ユーザの現在地又は行動目的に応じた個人向けのコンテンツを、検索操作などを介さずに、迅速に提供することが可能である。

　なお、実施の形態１では、基本ＵＲＬは、施設（例えば、店舗）ごとに固有である場合を説明したが、施設内の複数の区画毎に、又は、複数階のフロアごとに、又は分類１ごとに、又は分類２ごとに共通化してもよい。この場合には、共通化された領域についての基本ＵＲＬに基づく部分コンテンツと、施設情報に基づく部分コンテンツとを組み合わせたコンテンツを、携帯情報端末１０で表示することも可能である。

《２》実施の形態２．
《２－１》構成
　実施の形態１においては、携帯情報端末を所持するユーザが歩いて移動し、携帯情報端末が施設に設置されたビーコン送信機から送信されるビーコンを受信する情報提供システムが説明されている。しかし、携帯情報端末を所持するユーザが列車、車両、船舶などの交通機関を利用して移動する場合がある。そこで、実施の形態２においては、交通機関に設置されたビーコン送信機から送信されるビーコンに含まれる情報を交通機関の走行状況に応じて変更し、ユーザが所持する携帯情報端末が交通機関の走行状況に応じた運行案内のコンテンツを表示する情報提供システム２を説明する。なお、この点以外については、実施の形態２は実施の形態１と同様である。

　図１１は、本発明の実施の形態２に係る情報提供システム２の構成を概略的に示す機能ブロック図である。図１１に示されるように、情報提供システム２は、交通機関などのような施設に適用可能である。情報提供システム２は、ユーザが携帯して使用するスマートフォンなどの携帯情報端末２０と、ネットワークを通して携帯情報端末２０と通信するコンテンツサーバ３２と、ビーコンを送信する１つ以上のビーコン送信機２２１とを有している。携帯情報端末２０は、実施の形態２に係る情報取得方法を実施することができる装置である。

　携帯情報端末２０は、ユーザの行動を判定するための行動判定部２２と、アクセス先情報であるＵＲＬを生成するアクセス先情報生成部としてのＵＲＬ生成部２３と、データベース２４ａを格納する半導体メモリなどの記憶部２４とを備えている。また、携帯情報端末２０は、近距離無線通信によってビーコン送信機２２１から時間間隔を開けて繰り返し（一般には、所定時間毎に周期的に）送信されるビーコンを受信するビーコン受信部２５と、携帯情報端末２０の全体の動作を制御する制御部２６と、画像を表示する表示部２７と、ネットワークを通してコンテンツサーバ３２と無線通信する無線通信部２８とを備えている。表示部２７は、タッチパネルであってもよい。交通機関の走行状況に応じてコンテンツを表示部２７に表示する。携帯情報端末２０は、ビーコン受信部２５が受信したビーコンに基づく情報と、行動判定部２２の判定に基づく行動内容とから、コンテンツサーバ３２のアクセス先情報を生成し、このアクセス先情報が示すアクセス先のコンテンツをコンテンツサーバ３２から取得し、表示部２７に表示する機能を備えている。携帯情報端末２０は、実施の形態１におけるセンサ部１１を備えてもよい。

　コンテンツサーバ３２は、交通機関の走行状況に応じた複数のコンテンツを互いに異なるＵＲＬで管理し格納する。

　ビーコン送信機２２１は交通機関に設置され交通機関の走行情報を取得可能な管理装置としての運行管理装置２２２と、例えば、ネットワークを介して通信可能である。運行管理装置２２２は、ビーコン送信機２２１にビーコンに含まれる情報を提供する。ビーコン送信機２２１は、運行管理装置２２２から提供された交通機関情報を含む施設情報と交通機関の走行状況に応じたビーコンを、例えば、一定間隔で送信する。ビーコン送信機２２１から送信されるビーコンに含まれる情報は、例えば、時間の経過に伴い変更される情報である。

　図１２は、実施の形態２に係る情報提供システム２におけるビーコンの構成例を示す図である。図１２に示されるように、ビーコンは、施設情報と、基本ＵＲＬと、設置位置情報とを有する。

　受信されるビーコンの施設情報は、実施の形態１の場合と同様に、例えば、４文字の文字列で構成される。文字列の１文字目は、例えば、交通機関を表す「Ｔ」、「Ｂ」、「Ｘ」などの文字が割り当てられる。文字「Ｔ」、「Ｂ」、「Ｘ」は、それぞれ「鉄道」、「バス」、「タクシー」を示す。文字列の２文字目から４文字目までは、例えば、文字列の１文字目で割り当てられた交通機関における、会社、路線、系統などを特定するＩＤが割り当てられる。

　受信されるビーコンの基本ＵＲＬは、交通機関の走行状況に応じて提供するコンテンツサーバ３２内のコンテンツを特定するための、基本ＵＲＬ情報を含む。基本ＵＲＬは、例えば、鉄道の場合、「普通」、「急行」、「特急」などの列車種別情報、次の停車駅を示す情報、停車中又は走行中の情報、駅付近などの走行状況を示す情報などを組み合わせた情報が含まれる。この中で、次の停車駅又は走行状況などは、時間に伴って変化する情報である。

　受信されるビーコンの設置位置情報には、ビーコン送信機が設置される位置情報が割り当てられ、例えば、鉄道の列車の場合、号車、及び号車内における設置位置を示す情報である。ビーコン送信機から送信される情報を、設置位置ごとに異なる情報とすることによって、ビーコンを受信した携帯情報端末２０に提供されるコンテンツの内容を、携帯情報端末２０の位置に応じて変えることができる。このため、携帯情報端末２０に、ユーザの役に立つ内容のコンテンツを提供することができる。

　携帯情報端末２０において、行動判定部２２は、ビーコン受信部２５から得られる施設情報に基づき、ユーザの現在の行動を判定し、データベース２４ａに判定の結果に基づくユーザの行動情報を格納する。ＵＲＬ生成部２３は、データベース２４ａに格納される施設情報と、ユーザの行動情報と、予め設定されたユーザの属性に関する属性情報に基づき、コンテンツのＵＲＬを生成する。データベース２４ａには、ビーコンに基づく情報とユーザの行動に基づく情報とを示す第１の情報テーブルが格納されるが、ユーザの使用言語又は性別などの属性を示す属性情報が格納されてもよい。

　図１３は、実施の形態２に係る情報提供システム２の携帯情報端末２０におけるデータベース２４ａに格納される第１の情報テーブルの例を示す図である。第１の情報テーブルＩＴ１１は、『時刻』、『施設情報』、『基本ＵＲＬ』、『設置位置情報』、『受信電波強度』、『行動情報』を有する。『時刻』は、携帯情報端末２０を所持するユーザが行動を行った時刻を示す。時刻は、携帯情報端末２０に含まれる時刻計測手段に基づく時刻である。『施設情報』は、当該行動を行った対象となる施設の情報でありビーコンに含まれる情報である。『基本ＵＲＬ』、『設置位置情報』は、それぞれビーコンに含まれる情報である。『行動情報』は、対象となる施設に対して行った情報である。

　例えば、図１３は、急行列車から乗り換えて、普通列車に乗車中であるときの行動を示す。

　「ＡＣＴ１０１」で示されるイベントは、携帯情報端末２０を所持するユーザが時刻「１５：２３：３１」に「０５７」で定義される鉄道会社のある路線の列車を降車し、最後に受信した基本ＵＲＬは、「Ａ－Ｔｒａｉｎ．Ｅｘｐｒｅｓｓ．ｓｔａｔｉｏｎ２０．ｓｔａｔｅＡ」であり、そのときの受信電波強度は、「－９１ｄＢｍ」であることを示す。また、ユーザの乗車位置は、「設置位置情報」が「４」である。例えば、１つの車両の前後に２箇所ずつビーコン送信機が設置され、先頭車両からビーコン送信機に「１」からの連番が付されている場合は「４」で示される位置は、２両目の車両の後方側付近である。

　また、「ＡＣＴ１０２」で示されるイベントは、携帯情報端末２０を所持するユーザが時刻「１５：２６：３５」に「０５７」で定義される鉄道会社のある路線の列車を乗車し、現在受信している基本ＵＲＬは、「Ａ－Ｔｒａｉｎ．Ｌｏｃａｌ．ｓｔａｔｉｏｎＡ．ｓｔａｔｅＢ」であり、最新の受信電波強度は、「－６２ｄＢｍ」であることを示す。また、乗車位置は、「設置位置情報」が「９」であることから、５両目の車両の先頭側付近であることを示す。

　携帯情報端末２０のビーコン受信部２５は、ビーコン送信機から送信されるビーコンを受信し、第１の情報テーブルＩＴ１１を更新する。無線通信部２８は、ＵＲＬ生成部２３で生成したコンテンツサーバ３２内のＵＲＬへアクセスするための通信部であり、表示部２７は、ＵＲＬ生成部２３で生成したＵＲＬのコンテンツを表示する。また、制御部２６は、各ブロックの制御を行う。

《２－２》動作
　図１４は、実施の形態２に係る情報提供システム２の携帯情報端末２０の動作を示すフローチャートである。携帯情報端末２０の制御部２６は、ユーザ操作に従って、実施の形態２に係る携帯情報端末２０による情報取得方法の実行を開始する。

　先ず、制御部２６は、ビーコン受信部２５に対してビーコンの受信処理を指示する（ステップＳ４００）。ビーコン受信部２５は、ビーコン送信機２２１から送信されるビーコンを受信し、ビーコンに含まれる情報である『施設情報』、『基本ＵＲＬ』、『設置位置情報』と、ビーコンの『受信電波強度』（ｄＢｍ）とを、第１の情報テーブルＩＴ１１（図１３）に書き込む。このとき、第１の情報テーブルＩＴ１１（図１３）に、既に同じ『施設情報』又は同じ『設置位置情報』が格納されている場合は、『基本ＵＲＬ』と『受信電波強度』を更新する。

　次に、制御部２６は、行動判定部２２に行動判定処理を指示する（ステップＳ４０１）。行動判定部２２は、第１の情報テーブルＩＴ１１の『施設情報』と『受信電波強度』とから、交通機関への乗車又は降車の判定を行い、判定の結果に基づいて、第１の情報テーブルＩＴ１１の『行動情報』を更新する。図１２に示されるように、『施設情報』の文字列の１文字目の文字が交通機関の種類であり、かつ、『受信電波強度』が乗車閾値以上であった場合に、携帯情報端末２０を所持するユーザが乗車したと判断し、第１の情報テーブルＩＴ１１における『行動情報』を「乗車中」とし、『時刻』を登録する。また、受信電波強度が降車閾値以下であり、かつ、一定期間更新されない場合は、ユーザが降車したと判断し、『行動情報』を「降車」とし、『時刻』を更新する。

　次に、制御部２６は、ＵＲＬ生成部２３にＵＲＬ生成処理を指示する（ステップＳ４０２）。ＵＲＬ生成部２３は、第１の情報テーブルＩＴ１１の「乗車中」となっている行動の『基本ＵＲＬ』、『設置位置情報』と、データベース２４ａに格納される属性とからアクセス先のＵＲＬを生成する。

　図１５は、実施の形態２に係る情報提供システム２の携帯情報端末２０のＵＲＬ生成部２３によって生成されるＵＲＬの例を示す図である。図１５に示されるように、ＵＲＬ生成部２３によって生成されるＵＲＬは、『基本ＵＲＬ』と、『設置位置情報』と、『属性情報』とを有する。『基本ＵＲＬ』及び『設置位置情報』は、第１の情報テーブルＩＴ１１から取得される。『属性情報』は、データベース２４ａに格納されている情報を用いことができる。『属性情報』として、例えば、実施の形態１における『拡張情報』の言語情報又は性別情報を使用しても良い。

　したがって、『基本ＵＲＬ』が「Ａ－Ｔｒａｉｎ．Ｅｘｐｒｅｓｓ．ｓｔａｔｉｏｎ２０．ｓｔａｔｅＡ」であり、『設置位置情報』が「４」であり、『属性情報』が言語が英語であることを示す「ＵＳ」である場合、第１の情報テーブルＩＴ１１の「ＡＣＴ１０１」でアクセス先のＵＲＬは、これらを組み合わせた、「Ａ－Ｔｒａｉｎ．Ｅｘｐｒｅｓｓ．ｓｔａｔｉｏｎ２０．ｓｔａｔｅＡ．４．ＵＳ」となる。

　また、『基本ＵＲＬ』が「Ａ－Ｔｒａｉｎ．Ｌｏｃａｌ．ｓｔａｔｉｏｎＡ．ｓｔａｔｅＢ」であり、『設置位置情報』が「９」であり、『属性情報』が言語が英語であることを示す「ＵＳ」である場合、第１の情報テーブルＩＴ１１の「ＡＣＴ１０２」でアクセス先のＵＲＬは、これらを組み合わせた、「Ａ－Ｔｒａｉｎ．Ｌｏｃａｌ．ｓｔａｔｉｏｎＡ．ｓｔａｔｅＢ．９．ＵＳ」となる。

　次に、制御部２６は、無線通信部２８を制御してＵＲＬ生成部２３で生成したＵＲＬへアクセスして、コンテンツサーバ３２に格納されるコンテンツを取得して、表示部２７にコンテンツに基づく画像を表示する（ステップＳ４０３）。

《２－３》効果
　以上に説明したように、列車等の交通機関内に設置されたビーコン送信機２２１から送信される走行状況に応じて更新される基本ＵＲＬ、ビーコンの設置位置情報、携帯情報端末２０に記憶される属性情報からアクセス先のＵＲＬを生成することで、ユーザの役に立つ列車の運行案内などのコンテンツを、検索操作などを介さずに、迅速に提供することが可能である。

　なお、実施の形態２では、提供されるコンテンツが交通機関における運行案内である場合を例示したが、列車内に設置される案内表示装置に表示される運行案内又は広告コンテンツに連動して基本ＵＲＬを変更し、携帯情報端末２０に設定されている属性に応じてＵＲＬを生成することで、個人向けの運行案内又は個人向けの広告コンテンツを携帯情報端末２０に提供することも可能である。

変形例．
　上記実施の形態１及び２では、受信したビーコンに含まれる施設情報に基づき、アクセスするコンテンツサーバを切り替える、又は、両方のコンテンツを共通のコンテンツサーバへ格納することで、システムの統合が可能であり、商業施設又は駅ビルから交通機関を利用して目的地へ移動する間、ユーザの移動状態に応じた個人向けのコンテンツを、検索操作等を介さずに迅速に提供することが可能である。

　図１６は、上記実施の形態１及び２に係る携帯情報端末１０，２０の変形例の構成を示すハードウェア構成図である。図１及び図１１に示される携帯情報端末１０，２０は、ソフトウェアとしてのプログラムを格納する記憶装置としてのメモリ９１と、メモリ９１に格納されたプログラムを実行する情報処理部としてのプロセッサ９２とを用いて（例えば、コンピュータにより）実現することができる。この場合には、図１及び図１１における記憶部１４，２４は、図１６におけるメモリ９１に相当し、図１及び図１１における制御部１６，２６と、行動判定部１２，２２と、ＵＲＬ生成部１３，２３とは、プログラムを実行するプロセッサ９２に相当する。なお、図１及び図１１に示される制御部１６，２６と、行動判定部１２，２２と、ＵＲＬ生成部１３，２３の一部を、図１６に示されるメモリ９１と、プログラムを実行するプロセッサ９２とによって実現してもよい。

　１，２　情報提供システム、　１０，２０　携帯情報端末、　１１　センサ部、　１２，２２　行動判定部、　１３，２３　ＵＲＬ生成部（アクセス先情報生成部）、　１４，２４　記憶部、　１４ａ，２４ａ　データベース、　１５，２５　ビーコン受信部、　１６，２６　制御部、　１７，２７　表示部、　１８，２８　無線通信部、　３１，３２　コンテンツサーバ、　１２１，１２２，１２３，２２１　ビーコン送信機、　２２２　運行管理装置（管理装置）。

Claims (14)

1. 　ユーザによって使用される携帯情報端末であって、
   　施設に設置された送信機から送信された信号を受信する受信部と、
   　ネットワークを通してコンテンツサーバと通信する無線通信部と、
   　データベースを格納する記憶部と、
   　前記受信部で受信された前記信号に基づく情報から、前記ユーザの行動に基づく情報を生成し、前記信号に基づく情報と前記行動に基づく情報とを含む第１の情報テーブルを前記データベースに格納する行動判定部と、
   　前記第１の情報テーブルから前記コンテンツサーバにおけるアクセス先を示すアクセス先情報を生成するアクセス先情報生成部と、
   　前記無線通信部を介して前記アクセス先情報が示すアクセス先からコンテンツを取得する制御部と
   　を備えたことを特徴とする携帯情報端末。
2. 　前記信号は、前記送信機が設置されている前記施設である対象施設に関する施設情報と、前記対象施設に関する基本情報と、拡張情報とを有し、
   　前記第１の情報テーブルは、前記信号に基づく情報として、前記施設情報と、前記基本情報と、前記拡張情報とを含み、
   　前記アクセス先情報生成部は、前記基本情報、前記施設情報、及び前記拡張情報に基づいて前記アクセス先情報を生成する
   　ことを特徴とする請求項１に記載の携帯情報端末。
3. 　前記アクセス先情報生成部は、前記第１の情報テーブルから、前記基本情報と、前記施設情報と、前記拡張情報に含まれる行動に基づく識別子と、前記拡張情報に含まれる属性に基づく識別子とを組み合わせることによって、前記アクセス先情報を生成する
   　ことを特徴とする請求項２に記載の携帯情報端末。
4. 　前記第１の情報テーブルは、前記信号に基づく情報の登録又は更新の時刻と、前記信号の受信電波強度の現在値及び最大値と、前記ユーザの前記対象施設に対する行動情報と、前記ユーザの前記対象施設に対する関心度とをさらに含む
   　ことを特徴とする請求項２又は３に記載の携帯情報端末。
5. 　前記アクセス先情報生成部は、前記第１の情報テーブルに含まれる行動情報と前記対象施設に対する前記ユーザの関心度とによって、前記拡張情報に含まれる行動に基づく識別子を選択し、前記選択された識別子に基づいて前記アクセス先情報を生成することを特徴とする請求項４に記載の携帯情報端末。
6. 　前記アクセス先情報生成部は、前記拡張情報に含まれる属性に基づく識別子を選択し、前記選択された識別子に基づいて前記アクセス先情報を生成することを特徴とする請求項４に記載の携帯情報端末。
7. 　前記拡張情報は、
   　前記コンテンツの言語を指定する言語情報と、
   　前記コンテンツに関連性が高い性別を指定する性別情報と、
   　前記コンテンツに関する時刻を指定する時刻情報と、
   　前記コンテンツに対して前記対象施設への移動ルートを指定するための移動ルート情報と、
   　前記コンテンツに対して前記対象施設の周辺地図を指定するための地図情報と、
   　前記コンテンツに対して前記対象施設で使用可能なクーポンを指定するためのクーポン情報と、
   の内の１つ以上を含むことを特徴とする請求項５又は６に記載の携帯情報端末。
8. 　前記信号は、前記送信機が設置されている前記施設である対象施設に関する施設情報と、前記対象施設に関する基本情報と、前記送信機の設置位置情報とを有し、
   　前記第１の情報テーブルは、前記信号に基づく情報として、前記施設情報と、前記基本情報と、前記設置位置情報とを含み、
   　前記アクセス先情報生成部は、前記施設情報、前記基本情報、及び前記設置位置情報に基づいて前記アクセス先情報を生成する
   　ことを特徴とする請求項１に記載の携帯情報端末。
9. 　前記第１の情報テーブルは、前記信号に基づく情報の登録又は更新の時刻と、前記信号の受信電波強度と、前記ユーザの前記対象施設に対する行動情報とをさらに含む
   　ことを特徴とする請求項８に記載の携帯情報端末。
10. 　前記ユーザの動きを検知することで、前記動きに基づく検知情報を出力するセンサ部をさらに備え、
    　前記データベースは、前記検知情報と前記信号の受信電波強度を示す情報とを含む第２の情報テーブルを格納し、
    　前記行動判定部は、前記第２の情報テーブルに基づいて前記第１の情報テーブルを更新する
    　ことを特徴とする請求項１から９のいずれか１項に記載の携帯情報端末。
11. 　画像を表示する表示部をさらに備え、
    　前記制御部は、取得された前記コンテンツに基づく画像を前記表示部に表示させる
    　ことを特徴とする請求項１から１０のいずれか１項に記載の携帯情報端末。
12. 　ユーザによって使用され、データベースを記憶する携帯情報端末における情報取得方法であって、
    　施設に設置された送信機から送信された信号を受信するステップと、
    　受信された前記信号に基づく情報から、前記ユーザの行動に基づく情報を生成し、前記信号に基づく情報と前記行動に基づく情報とを含む第１の情報テーブルを前記データベースに格納するステップと、
    　前記第１の情報テーブルからコンテンツサーバにおけるアクセス先を示すアクセス先情報を生成するステップと、
    　前記アクセス先情報が示すアクセス先からコンテンツを取得するステップと
    　を有することを特徴とする情報取得方法。
13. 　ユーザによって使用される携帯情報端末と、
    　コンテンツを提供するコンテンツサーバと
    　を有する情報提供システムであって、
    　前記携帯情報端末が、
    　施設に設置された送信機から送信された信号を受信する受信部と、
    　ネットワークを通して前記コンテンツサーバと通信する無線通信部と、
    　データベースを格納する記憶部と、
    　前記受信部で受信された前記信号に基づく情報から、前記ユーザの行動に基づく情報を生成し、前記信号に基づく情報と前記行動に基づく情報とを含む第１の情報テーブルを前記データベースに格納する行動判定部と、
    　前記第１の情報テーブルから前記コンテンツサーバにおけるアクセス先を示すアクセス先情報を生成するアクセス先情報生成部と、
    　前記無線通信部を介して前記アクセス先情報が示すアクセス先からコンテンツを取得する制御部とを備えた
    　ことを特徴とする情報提供システム。
14. 　前記送信機と、
    　前記送信機に前記信号に含まれる情報を提供する管理装置と
    　をさらに有し、
    　前記送信機から送信される前記信号に含まれる情報が時間の経過に伴い変更される
    　ことを特徴とする請求項１３に記載の情報提供システム。

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