WO2018131404A1 - センサデバイス及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】外部応力の影響を低減して安定した検出精度を確保する。 【解決手段】本技術の一形態に係るセンサデバイスは、センサ素子と、パッケージ本体と、第1の緩衝体と、第2の緩衝体とを具備する。上記センサ素子は、入力された物理量を検出する。上記パッケージ本体は、第1の支持体と、第2の支持体とを有する。上記第1の支持体は、上記センサ素子と電気的に接続され、上記センサ素子を支持する。上記第2の支持体は、上記第1の支持体と電気的に接続され、上記第1の支持体を支持する。上記第1の緩衝体は、上記センサ素子と上記第1の支持体との間に配置され、上記第1の支持体に対して上記センサ素子を弾性的に接続する。上記第2の緩衝体は、上記第1の支持体と上記第2の支持体との間に配置され、上記第2の支持体に対して上記第1の支持体を弾性的に接続する。

Description

センサデバイス及び電子機器
 本技術は、例えば加速度や角速度等の物理量を検出するセンサ素子を備えたセンサデバイス及び電子機器に関する。
 近年、電子機器の姿勢検出、移動体の位置検出、カメラの手振れ補正、人や物体の運動解析等の技術分野において、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術を用いた加速度センサや角速度センサ等のセンサデバイスが広く用いられている。この種のセンサデバイスは、加速度や角速度等の物理量を検出するセンサ素子、当該センサ素子を制御する回路部品、これらセンサ素子及び回路部品を支持するパッケージ部材等を備える。
 上記センサデバイスは、電子機器の内部に組み込まれた回路基板上に搭載される。しかし、回路基板から加わる外部応力(熱応力、曲げ応力など)がパッケージ部材を介してセンサ素子に伝播し、これが原因でセンサ素子の出力が変動する場合がある。このため、この種のセンサデバイスにおいては、回路基板からの応力を緩和してセンサ素子の出力の変動を防止するための応力緩衝構造が要求される。
 例えば特許文献1には、半導体センサチップと、半導体センサチップを支持する回路チップと、半導体センサチップ及び回路チップを収容するパッケージ部材とを備え、回路チップとパッケージ部材、及び、半導体センサチップと回路チップとが、それぞれフィルム状接着材を介して接合された力学量センサが開示されている。上記特許文献1によれば、フィルム状接着剤が熱応力を緩和して、半導体センサチップに熱応力が伝達することを防止できるとしている。
特開2003-270264号公報
 電子機器の高機能化に伴い、電子機器に搭載されるセンサデバイスの検出精度の向上が要求されている。しかしながら近年におけるセンサデバイスの高性能化に伴い、センサ素子の出力特性に与える外部応力の影響が大きくなりつつある。このため、外部応力の影響を低減して安定した検出精度を確保することができるセンサデバイスの開発が求められている。
 以上のような事情に鑑み、本技術の目的は、外部応力の影響を低減して安定した検出精度を確保することができるセンサデバイス及び電子機器を提供することにある。
 本技術の一形態に係るセンサデバイスは、センサ素子と、パッケージ本体と、第1の緩衝体と、第2の緩衝体とを具備する。
 上記センサ素子は、入力された物理量を検出する。
 上記パッケージ本体は、第1の支持体と、第2の支持体とを有する。上記第1の支持体は、上記センサ素子と電気的に接続され、上記センサ素子を支持する。上記第2の支持体は、上記第1の支持体と電気的に接続され、上記第1の支持体を支持する。
 上記第1の緩衝体は、上記センサ素子と上記第1の支持体との間に配置され、上記第1の支持体に対して上記センサ素子を弾性的に接続する。
 上記第2の緩衝体は、上記第1の支持体と上記第2の支持体との間に配置され、上記第2の支持体に対して上記第1の支持体を弾性的に接続する。
 上記センサデバイスにおいて、パッケージ本体は、第2の緩衝体を介して弾性的に接続された第1の支持体と第2の支持体とにより構成されるとともに、センサ素子が第1の支持体に対して第1の緩衝体を介して弾性的に接続される。これにより、外部応力の影響を低減して安定した検出精度を確保することができる。
 上記第1の緩衝体は、上記第2の緩衝体よりも弾性率が小さい材料で構成されてもよい。これにより、センサ素子への応力の伝達をより効率よく抑えることができる。
 あるいは、上記第1の緩衝体は、上記第2の緩衝体よりも弾性率が大きい材料で構成されてもよい。これにより、例えば自励発振するセンサ素子を比較的安定に保持することができる。
 上記第2の支持体は、上記第2の緩衝体を介して上記第1の支持体を支持する支持面と、上記支持面に平行な平面壁部と、上記平面壁部に垂直な垂直壁部とを有してもよい。
 これにより第2の支持体の剛性が高められるため、応力による第2の支持体の変形を抑えることができる。
 上記垂直壁部は、上記平面壁部の周縁に沿って設けられた周壁部であってもよい。
 あるいは、上記支持面は、上記垂直壁部の一端部に設けられ、上記第2の支持体は、上記垂直壁部の他端部に設けられた外部接続端子をさらに有してもよい。
 これにより、平面壁部の全域にわたって剛性を高めることができる。
 上記センサデバイスは、上記平面壁部と上記垂直壁部とに区画される空間部に収容された回路素子をさらに具備してもよい。
 上記センサデバイスは、第3の支持体と、第3の緩衝体とをさらに具備してもよい。上記第2の支持体を支持し、上記第3の緩衝体は、上記第2の支持体と上記第3の支持体との間に配置され、上記第3の支持体に対して上記第2の支持体を弾性的に接続する。
 上記第1及び第2の緩衝体を構成する材料は特に限定されず、例えば、接着性樹脂層、金属バンプ及び異方性導電フィルムのいずれか1つで構成される。
 上記第1及び第2の支持体を構成する材料も特に限定されず、例えば、セラミックス及びシリコンのいずれかで構成される。
 上記センサデバイスは、キャップをさらに具備してもよい。上記キャップは、上記パッケージ本体に取り付けられ、上記センサ素子を被覆する。
 上記キャップは、上記第1の支持体に取り付けられてもよいし、上記第2の支持体に取り付けられてもよい。
 前者の構成において、上記第1の支持体は、開口部を有し、上記キャップは、上記開口部を介して上記センサ素子に向かって突出する重錘部を有してもよい。これにより、第1の支持体の重量増によるセンサ素子の安定した支持が可能となる。
 後者の構成において、第1の支持体は、第2の支持体の内部に収容されてもよい。これにより、第1の支持体に直接外力が作用することを回避できる。
 上記センサ素子は、入力される物理量を検出可能なセンサ素子であれば特に限定されず、例えば、角速度、加速度、圧力等を検出するセンサ素子のほか、固体撮像素子等の光学素子、赤外線センサ等の他の物理量センサが適用可能である。
 本技術の一形態に係る電子機器は、センサデバイスを具備する。
 上記センサデバイスは、センサ素子と、パッケージ本体と、第1の緩衝体と、第2の緩衝体とを有する。
 上記センサ素子は、入力された物理量を検出する。
 上記パッケージ本体は、第1の支持体と、第2の支持体とを有する。上記第1の支持体は、上記センサ素子と電気的に接続され、上記センサ素子を支持する。上記第2の支持体は、上記第1の支持体と電気的に接続され、上記第1の支持体を支持する。
 上記第1の緩衝体は、上記センサ素子と上記第1の支持体との間に配置され、上記第1の支持体に対して上記センサ素子を弾性的に接続する。
 上記第2の緩衝体は、上記第1の支持体と上記第2の支持体との間に配置され、上記第2の支持体に対して上記第1の支持体を弾性的に接続する。
 以上のように、本技術によれば、外部応力の影響を低減して安定した検出精度を確保することができる。
 なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
本技術の第1の実施形態に係るセンサデバイスの全体構成を示す概略斜視図である。 上記センサデバイスの概略側断面図である。 上記センサデバイスにおける第1の支持体の概略平面図である。 上記センサデバイスにおける第2の支持体の概略平面図である。 上記センサデバイスにおけるセンサ素子の概略平面図である。 図5における[A]-[A]線断面図である。 上記センサ素子の作用を説明する模式図である。 上記センサ素子の作用を説明する模式図である。 上記センサ素子の作用を説明する模式図である。 上記センサデバイスの一変形例を示す概略側断面図である。 上記センサデバイスの他の変形例を示す概略側断面図である。 本技術の第2の実施形態に係るセンサデバイスの概略側断面図である。 上記センサデバイスの一変形例を示す概略側断面図である。 上記センサデバイスの他の変形例を示す概略側断面図である。 本技術の第3の実施形態に係るセンサデバイスの概略側断面図である。 上記センサデバイスの他の概略側断面図である。 上記センサデバイスの一変形例を示す概略側断面図である。 上記センサデバイスの他の変形例を示す概略側断面図である。 本技術の第4の実施形態に係るセンサデバイスの概略側断面図である。 上記センサデバイスの一変形例を示す概略側断面図である。 上記センサデバイスの他の変形例を示す概略側断面図である。 本技術の第5の実施形態に係るセンサデバイスの一構成例を示す概略側断面図である。 上記センサデバイスの他の構成例を示す概略側断面図である。 上記センサデバイスの他の構成例を示す概略側断面図である。 上記センサデバイスの他の構成例を示す概略側断面図である。 上記センサデバイスの他の構成例を示す概略側断面図である。 上記センサデバイスにおける第1の支持体の概略平面図である。 上記センサデバイスの他の構成例を示す概略側断面図である。 上記センサデバイスの他の構成例を示す概略側断面図である。
 以下、本技術に係る実施形態を、図面を参照しながら説明する。
<第1の実施形態>
 図1は、本技術の第1の実施形態に係るセンサデバイスの全体構成を示す概略斜視図、図2は、センサデバイスの概略側断面図である。
 なお各図において、X軸、Y軸及びZ軸は、相互に直交する3軸方向を示しており、Z軸はセンサデバイスの高さ方向(厚さ方向)に相当する。
 本実施形態のセンサデバイス100は、例えば、車両や航空機等の移動体、スマートホン等の携帯型情報端末、デジタルカメラ、運動計測装置におけるセンサヘッド部等の電子機器に内蔵される。センサデバイス100は、これら電子機器内の回路基板(制御基板)S上に他の電子部品とともに実装され、当該電子機器の制御に用いられる加速度や角速度、圧力等の物理量に関する検出信号を出力するように構成される。
 以下、本実施形態では、センサデバイス100が角速度センサとして構成される場合を例に挙げて説明する。
[基本構成]
 図1及び図2に示すように、センサデバイス100は、概略直方体形状に形成される。センサデバイス100は、センサ素子30と、パッケージ本体10Aと、第1の緩衝体41と、第2の緩衝体42とを備える。
 本実施形態のセンサデバイス100はさらに、センサ素子30の駆動を制御するコントローラ20と、パッケージ本体10Aに取り付けられたキャップ50とを備える。
 センサデバイス100において、センサ素子30は、入力された物理量(本実施形態では角速度)を検出する。
 パッケージ本体10Aは、第1の支持体11と、第2の支持体12とを有する。第1の支持体11は、センサ素子30と電気的に接続され、センサ素子30を支持する。第2の支持体12は、第1の支持体11と電気的に接続され、第1の支持体11を支持する。
 第1の緩衝体41は、センサ素子30と第1の支持体11との間に配置され、第1の支持体11に対してセンサ素子30を弾性的に接続する。
 第2の緩衝体42は、第1の支持体11と第2の支持体12との間に配置され、第2の支持体12に対して第1の支持体を弾性的に接続する。
 センサ素子30は、角速度を検出可能なジャイロセンサ素子で構成され、特に、XYZの3軸まわりの角速度を検出することが可能な多軸センサ素子で構成される。なお、センサ素子30の詳細については後述する。
 第1の支持体11及び第2の支持体12は、センサデバイス100の外壁を構成し、内部にセンサ素子30を収容する。
 図3は、第1の支持体11の概略平面図であり、キャップ50を取り外したときのセンサデバイス100の平面図に相当する。図4は、第2の支持体12の概略平面図であり、キャップ50及び第1の支持体11を取り外したときのセンサデバイス100の平面図に相当する。
 第1及び第2の支持体11,12はいずれも、概略矩形の平面形状を有するセラミックス(アルミナ)ベースの配線基板で構成される。特に、第2の支持体12は、内部ビア(層間接続部)を有する多層配線基板で構成される。なお、第1及び第2の支持体11,12を構成する材料はこれに限られず、ガラス、プラスチック等の他の電気絶縁性材料のほか、シリコン等の半導体基板で構成されてもよい。
 第1の支持体11は、図3に示すように、中央部に矩形の開口部110を有する。開口部110は、第1の支持体11の上面111及び下面112(図2参照)を貫通する貫通孔で構成される。第1の支持体11の下面112における開口部110の周縁部には、センサ素子30が搭載されるマウント面113が設けられている。マウント面113は、下面112に設けられた凹部の底面で構成される。
 一方、第2の支持体12は、平面壁部121と、平面壁部121に垂直な垂直壁部122とを有し、図2に示すように断面が略H型に形成される。平面壁部121は、XY平面に平行な矩形な平板で構成され、垂直壁部122は、その平面壁部121の周囲に沿って形成された周壁部で構成される。垂直壁部122は、平面壁部121の周縁部の上面及び下面からそれぞれ上方及び下方の双方に突出している。
 なお垂直壁部122は、平面壁部121の下面を複数の領域に区画するように複数の直線等で構成されてもよい。
 垂直壁部122の上面(上端部)は、第1の支持体11を支持する支持面123を構成する。支持面123は、垂直壁部122の上面に形成された、平面壁部121に平行な平面であり、その面内には、平面壁部121の周囲に沿って配列された複数の中継端子124が設けられている(図4)。垂直壁部122の下面(下端部)は、電子機器の回路基板S上のランドに接続される複数の外部接続端子125が配列されている(図2)。なお、各外部端子125にはバンプ125aが設けられ、これらバンプ125aを介して回路基板Sに接続される。
 第1の緩衝体41は、第1の支持体11のマウント面113に配置された矩形環状の弾性体で構成される。センサ素子30は、第1の緩衝体41を介して第1の支持体11に支持されるとともに、ボンディングワイヤW1を介して第1の支持体11に電気的に接続される。
 第1の緩衝体41は、第1の支持体11及び第2の緩衝体42よりも弾性率が小さい(低い)、例えば、接着性あるいは粘着性の樹脂材料で構成される。当該樹脂材料は、ペースト状樹脂の硬化物であってもよいし、シート状あるいはフィルム状であってもよい。上記ペースト状樹脂は、上記矩形環状に連続的に塗布されてもよいし、当該矩形の四隅に部分的に塗布されてもよい。第1の緩衝体41は電気絶縁性の材料で構成されるが、導電性を有していてもよい。
 本実施形態において第1の緩衝体41の弾性率は、100MPa程度とされるが、これに限られず、例えば、1MPa~1000MPaの適宜の値に設定される。第1の緩衝体41の厚みも特に限定されず、例えば3μm以上であり、好ましくは5μm以上とされる。
 第2の緩衝体42は、第2の支持体12の支持面123に配置された弾性材料で構成される。本実施形態において第2の緩衝体42は、各中継端子124上に設けられた金属バンプで構成される。金属バンプとしては、ボールバンプ、めっきバンプ等のはんだバンプが採用可能である。また、これら金属バンプ間に軟らかい樹脂材料を注入することで中継端子124を封止するようにしてもよく、これによりセンサデバイス100の耐湿性を高めることができる。この構成は、後述する第3、第5の実施形態等においても同様に適用可能である。
 なお、第2の緩衝体42は金属バンプで構成される場合に限られず、例えば異方性導電フィルム(ACF)等の接着性導電樹脂が採用されてもよい。この場合、ACFは、各中継端子124上に個別に設けられてもよいし、各中継端子124について共通に設けられてもよい。
 コントローラ20は、センサ素子30を駆動し、センサ素子30で検出された信号を処理するIC部品等の回路素子で構成される。コントローラ20は、第2の支持体12の平面壁部121と垂直壁部122とにより区画された、パッケージ本体10Aの空間部126に収容される。
 コントローラ20は、平面壁部121の下面に対するフリップチップ実装により、接続端子201を介して第2の支持体12に電気的機械的に接続される。すなわち、コントローラ20は、第2の支持体12、中継端子124(第2の緩衝体42)、第1の支持体11及びボンディングワイヤW1を介してセンサ素子30と電気的に接続されるとともに、第2の支持体12及び外部接続端子125を介して、電子機器の回路基板Sと電気的に接続される。
 キャップ50は、センサ素子30を上方から覆うようにパッケージ本体10A(本例では第1の支持体11)に取り付けられる。キャップ50は、典型的には、ステンレス鋼やアルミニウム合金等の金属材料で構成され、矩形の浅皿形状を有し、本実施形態では第1の支持体11の上面111の周縁部に接着剤等を介して固定される。上記接着剤には、銀ペースト等の導電性材料が好ましく、第1の支持体11、第2の緩衝体42、第2の支持体12及び外部電極端子125を介してキャップ50を回路基板S上のグランド端子に接続することで、キャップ50を電磁シールドとして機能させることができる。
[センサ素子]
 続いて、センサ素子30の詳細について説明する。
 図5は、センサ素子30の一構成例を示す概略平面図、図6は、図5における[A]-[A]線概略断面図である。以下、同図を参照して、センサ素子30の構成について説明する。
 センサ素子30は、典型的には、SOI(Silicon On Insulator)基板で構成され、図6に示すように、主面部311を形成する活性層(シリコン基板)と、その反対側の支持部314を形成する枠状の支持層(シリコン基板)と、主面部311と支持部314との間を接合する図示しない接合層(シリコン酸化膜)との積層構造を有する。主面部311と支持部314とは厚みが相互に異なり、支持部314が主面部311よりも厚く形成される。
 センサ素子30は、所定の駆動周波数で発振する振動子本体31と、振動子本体31を振動可能に支持する枠体32とを有する。
 振動子本体31は、主面部311の中央部に設けられ、主面部311を形成する上記活性層を所定形状に加工することで形成される。主面部311の周縁部は支持部314とZ軸方向に対向し、これら主面部311と支持部314とによりベース部315が構成される。なお、図6においてベース部315の下面(図2において上面)は、第1の支持体11のマウント面113に接合される接合面とされる。
 振動子本体31は、矩形環状のフレーム310と、複数の振り子部321a,321b,321c,321dとを有する。
 フレーム310は、第1の梁312a,312cの組と、第2の梁312b,312dの組とを含む。第1の梁312a,312cは、図5においてX軸方向に平行に延在しY軸方向に相互に対向する一組の対辺を構成する。第2の梁312b,312dは、Y軸方向に延在しX軸方向に相互に対向する他の一組の対辺を構成する。各梁312a~312dは、それぞれ同一の長さ、幅及び厚みを有しており、各梁の長手方向に垂直な断面は、略矩形に形成される。
 フレーム310の四隅に相当する部位には、梁312a~312dの間を接続する複数(本例では4つ)の接続部313a,313b,313c,313dがそれぞれ形成されている。すなわち、各梁312a~312dは、接続部313a~313dによって両端が支持された振動梁として機能する。
 振り子部321a~321dは、接続部313a~313dに一端が支持された片持ち梁で構成される。振り子部321a~321dは、それぞれ典型的には同一の形状及び大きさを有しており、フレーム310の外形加工の際に同時に形成される。
 振り子部321a,321cは、相互に対角関係にある一組の接続部313a,313cにそれぞれ支持されており、その対角線方向に沿ってフレーム310の中心に向かって突出し、フレーム310の中央付近において相互に対向している。一方、振り子部321b,321dは、相互に対角関係にある他の一組の接続部313b,313dにそれぞれ支持されており、その対角線方向に沿ってフレーム310の中心に向かって突出し、フレーム310の中央付近において相互に対向している。
 枠体32は、振動子本体31の周囲に配置された環状のベース部315と、振動子本体31とベース部315との間に配置された複数の連結部382a,382b,382c,382dとを有する。
 ベース部315は、振動子本体31の外側を囲む四角形状の枠体で構成されている。ベース部315の主面(主面部311)上には、第1の支持体11の下面112に設けられた接続パッドに対してボンディングワイヤW1や金属バンプ等の導電材を介して電気的に接続される複数の端子部(電極パッド)381が設けられている。
 連結部382a~382dは、フレーム310の接続部313a~13dとベース部315との間に設けられ、フレーム310の振動を受けて、主としてxy平面内において変形可能に構成される。すなわち連結部382a~382dは、振動子本体31を振動可能に支持するサスペンションとして機能する。
 振動子本体31は、フレーム310を主面部311に平行な面内で振動させる複数の圧電駆動部331,332を有する。圧電駆動部331は、第1の梁312a,312cの表面にそれぞれ配置され、圧電駆動部332は、第2の梁312b,312dの表面にそれぞれ配置される。
 圧電駆動部331,332はそれぞれ同一の構成を有し、梁312a~312dの長手方向に平行な短冊状に形成される。圧電駆動部331,332は、下部電極層と、圧電膜と、上部電極層との積層構造を有する。圧電駆動部331,332は、コントローラ20からの入力電圧に応じて機械的に変形し、その変形の駆動力で梁312a~312dを振動させる。
 具体的に、圧電駆動部331,332には、一方が伸びたとき他方が縮むように相互に逆位相の電圧が印加される。これにより、第1の梁312a,312cの組が相互に近接する方向に振動する場合は、第2の梁312b,312dの組は相互に離間する方向に振動し、第1の梁312a,312cの組が相互に離間する方向に振動する場合は、第2の梁312b,312dの組は相互に近接する方向に振動する。このような振動モードを以下、フレーム10の基本振動と称する。
 振動子本体31は、複数の第1の圧電検出部351a,351b,351c、351dと、複数の第2の圧電検出部371a,371b,371c、371dとをさらに有する。
 第1の圧電検出部351a~351d(角速度検出部)は、4つの接続部313a~313d上にそれぞれ設けられ、フレーム310の主面部311における変形量に基づいて、主面部311に垂直なZ軸まわりの角速度を検出する。第2の圧電検出部371a~371dは、各振り子部321a~321dの表面にそれぞれ設けられ、各振り子部321a~321dのZ軸方向における変形量に基づいて、Z軸と直交する2軸(例えばX軸及びY軸)まわりの角速度を検出する。
 第1の圧電検出部351a~351d及び第2の圧電検出部371a~371dはそれぞれ同様の構成を有し、下部電極層と、圧電膜と、上部電極層との積層体で構成され、各振り子部321a~321dの機械的変形を電気信号に変換し、コントローラ20へ出力する機能を有する。
 本実施形態のジャイロセンサ素子30においては、基本振動するフレーム310にZ軸まわりの角速度が生じると、図7に示すように、フレーム310の各点に当該角速度に起因するコリオリ力F0が作用する。これにより、フレーム310は、同図に示すようにXY平面内において歪むように変形する。そこで、このXY平面内におけるフレーム310の変形量を第1の圧電検出部351a~351dによって検出することで、フレーム310に作用したZ軸まわりの角速度の大きさ及び方向を検出することが可能となる。
 また、基本振動で振動するフレーム310にX軸まわりの角速度が作用すると、図8に模式的に示すように各振り子部321a~321dにその瞬間での振動方向と直交する方向のコリオリ力F1がそれぞれ発生する。これにより、X軸方向に隣接する一方の振り子部321a,321dの組は、コリオリ力F1によりZ軸の正の方向へ変形し、それらの変形量が第2の圧電検出部371a,371dによって各々検出される。また、X軸方向に隣接する他方の振り子部321b,321cの組は、コリオリ力F1によりZ軸の負の方向へ変形し、それらの変形量が第2の圧電検出部371b,371cによって各々検出される。
 同様に、基本振動で振動するフレーム310にY軸まわりの角速度が作用すると、図9に模式的に示すように各振り子部321a~321dにその瞬間での振動方向と直交する方向のコリオリ力F2がそれぞれ発生する。これにより、Y軸方向に隣接する一方の振り子部321a,321bの組は、コリオリ力F2によりZ軸の正の方向へ変形し、それらの変形量が第2の圧電検出部371a,371bによって各々検出される。また、Y軸方向に隣接する他方の振り子部321c,321dの組は、コリオリ力F2によりZ軸の負の方向へ変形し、それらの変形量が第2の圧電検出部371c,371dによって各々検出される。
 なお、X軸及びY軸に各々斜めに交差する方向の軸まわりに角速度が生じた場合にも、上述と同様な原理で角速度が検出される。すなわち、各振り子部321a~321dは、当該角速度のX方向成分及びY方向成分に応じたコリオリ力によって変形し、それらの変形量が圧電検出部371a~371dによって各々検出される。コントローラ20は、これら圧電検出部371a~371dの出力に基づいて、X軸まわりの角速度及びY軸まわりの角速度をそれぞれ抽出する。これにより、XY平面に平行な任意の軸まわりの角速度を検出することが可能となる。
[センサデバイスの作用]
 本実施形態のセンサデバイス100において、パッケージ本体10Aは、第2の緩衝体42を介して接合された第1の支持体11と第2の支持体12との積層構造を有するともに、センサ素子30は第1の緩衝体41を介して第1の支持体11に接合される。したがって、回路基板Sから外部応力(曲げ応力、熱応力)が直接センサ素子30へ伝播することが防止される。これにより、外部応力の影響を低減してセンサ素子30の安定した検出精度を確保することができる。
 本実施形態によれば、第1及び第2の支持体11,12はいずれもセラミックス基板で構成されているため、シリコン基板等と比較して、回路基板Sからの外部応力に対する曲げ剛性が高い。
 しかも、第1の支持体11はマウント面113を有する凹部を含み、第1の支持体11の変形がマウント面113(センサ素子30)へ伝達しにくい構造を有する。また、第2の支持体12は平面壁部121及び垂直壁部122を含み、変形に対して耐久性を有する3次元構造を有する。このようなパッケージ本体10Aの構造により、センサ素子30は外部応力の影響を受けにくく、したがって高精度な検出信号を安定に出力することができる。
 さらに、第1の緩衝体41は、第2の緩衝体42よりも弾性率が低い材料で構成されるため、センサ素子30に加わる応力を極力抑えることが可能となる。
 さらに本実施形態においては、センサ素子30が第1の支持体11に支持され、コントローラ20が第2の支持体12に支持される。これにより、センサ素子30がコントローラ20の上に直接支持される場合と比較して、コントローラ20からの応力や熱がセンサ素子30に加わることがなく、したがってセンサ素子30の安定した出力を確保することができる。
(変形例1-1)
 図10は、本実施形態の変形例に係るセンサデバイスの概略側断面図である。同図に示すように、本例に係るセンサデバイス101においては、第1の支持体11v1が平板状に形成されている点で、センサデバイス100の第1の支持体11と異なる。本例において、センサ素子30が搭載されるマウント面113は、第1の支持体11v1の下面112と同一の平面で構成される。
 本例のセンサデバイス101においては、センサ素子30が第1の緩衝体41を介して第1の支持体11v1に支持され、第1の支持体11v1が第2の緩衝体42を介して第2の支持体12に支持されるため、上述のセンサデバイス100と同様の作用効果を得ることができる。本例によれば、第1の支持体11v1が平板状に形成されているため、マウント面113に対するセンサ素子30のマウント作業が容易となり、所望とするマウント精度を確保することができる。
(変形例1-2)
 図11は、本実施形態の他の変形例に係るセンサデバイスの概略側断面図である。同図に示すように、本例に係るセンサデバイス102においては、第1の支持体11v2は、ボンディングワイヤW1と接合される端子面112bが下面112aに対して段部を介して設けられている点で、センサデバイス100と異なる。この場合、第1の支持体11v2は多層配線基板で構成され、内部ビアを介して下面112aと端子面112bとが電気的に接続される。
 なお、第2の支持体12v1は、垂直壁部122が平面壁部121の周縁部から下方へのみ突出する点で、上述の第2の支持体12と構成が異なる。
 本例のセンサデバイス101においても上述のセンサデバイス100と同様の作用効果を得ることができる。本例によれば、ボンディングワイヤW1と接続される端子面112bが第1の支持体11v2の下面112aに対して段部を介して設けられているため、センサ素子30と第1の支持体11v2との間を電気的に接続するボンディングワイヤW1と第2の支持体12v1の平面壁部121との接触を回避する所定の間隙が確保される。
<第2の実施形態>
 図12は、本技術の第2の実施形態に係るセンサデバイスを示す概略側断面図である。以下、第1の実施形態と異なる構成について主に説明し、第1の実施形態と同様の構成については同様の符号を付しその説明を省略または簡略化する。
 本実施形態のセンサデバイス200は、第1の実施形態と同様に、センサ素子30と、パッケージ本体10Bと、第1の緩衝体41と、第2の緩衝体42と、コントローラ20と、キャップ51とを備える。パッケージ本体10Bは、第1の支持体13と、第2の支持体14とを有する。本実施形態は、キャップ51が第2の支持体14に接合されている点で、第1の実施形態と異なる。
 第1の支持体13は、第2の支持体14の内部に収容される。第1の支持体13は、第1の実施形態と同様の断面形状を有するセラミックス製の配線基板で構成される。第1の支持体13の中央の開口部130の下面周縁部には、センサ素子30が搭載されるマウント面133が設けられている。
 第2の支持体14も第1の実施形態と同様の断面形状を有しており、平面壁部141と、その周縁部に設けられた垂直壁部142とを含む、セラミックス製の多層配線基板で構成される。
 第2の支持体14は、コントローラ20を収容する空間部146と、第1の支持体13を収容する上部空所147とを有する。コントローラ20は、第1の実施形態と同様に、平面壁部141の下面に対するフリップチップ実装により、接続端子201を介して第2の支持体14に電気的機械的に接続される。第1の支持体13は、平面壁部141の上面周縁部に設けられた支持面143上に第2の緩衝体42を介して接合される。
 支持面143は、平面壁部141に平行な平面で構成され、本実施形態では平面壁部141の上面に対して段部を介して形成された矩形環状の平面で構成される。これにより、センサ素子30と第1の支持体13との間を電気的に接続するボンディングワイヤW1と平面壁部141との接触を回避する所定の間隙が確保される。
 これに限られず、支持面143は、平面壁部141の上面と同一の平面で構成されてもよい。この場合、第2の緩衝体42の厚みを大きくすればよい。第2の緩衝体42は、第1の実施形態と同様に、支持面143上に設けられた複数の中継端子124上に設けられた複数の金属バンプで構成される。
 キャップ51は、センサ素子30を上方から覆うようにパッケージ本体10Bに取り付けられる。本実施形態においてキャップ51は、第2の支持体14に接合される。キャップ51は、所定厚みの矩形の金属板で構成され、第2の支持体14の垂直壁部142の上面145に接着剤等を介して固定される。
 以上のように構成される本実施形態のセンサデバイス200においても上述の第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
 本実施形態によれば、第1の支持体13が第2の支持体14に収容されているため、第1の支持体13に直接外力が作用することを回避できる。また、キャップ51が第2の支持体14に取り付けられているため、キャップ51に加わる応力が第1の支持体13及びセンサ素子30へ直接伝達するのを防止することができる。
(変形例2-1)
 図13は、本実施形態の変形例に係るセンサデバイスの概略側断面図である。同図に示すように、本例に係るセンサデバイス201において、第2の支持体14v1は、その垂直壁部142が平面壁部141の周縁部から下方へのみ突出するように構成される。この場合において、第2の支持体14v1の上面に接合されるキャップ52は、第1の支持体13を収容する空間部148を形成する周壁520を有する。
 本例のセンサデバイス201においても上述のセンサデバイス200と同様の作用効果を得ることができる。本例によれば、第2の支持体14v1の上面が略平板状に形成されているため、支持面143に対する第1の支持体13のマウント作業が容易になるという利点がある。
(変形例2-2)
 図14は、本実施形態の変形例に係るセンサデバイスの概略側断面図である。同図に示すように、本例に係るセンサデバイス202において、第2の支持体14v2は、その垂直壁部142が平面壁部141の周縁部から上方へのみ突出するように構成される。この場合において、垂直壁部142の上面にはキャップ52が接合されるとともに、その接合領域の内周側には、第2の緩衝体42(中継端子124)を介して第1の支持体13が電気的・機械的に接続される。
 一方、平面壁部141の上面にはコントローラ20が搭載され、平面壁部141の下面には、コントローラ20及びセンサ素子30と電気的に接続される複数の外部接続端子125がグリッド状に配列される。キャップ52は、第2の支持体14v2とともに、第1の支持体13及びコントローラ20を収容する空間部149を形成する。
 本例のセンサデバイス202においても上述のセンサデバイス200と同様の作用効果を得ることができる。本例によれば、第2の支持体14v2の平面壁部141がセンサデバイス202の最下面を構成するため、外部接続端子125の配列自由度を高めることができる。
<第3の実施形態>
 図15は、本技術の第3の実施形態に係るセンサデバイスを示す概略側断面図である。以下、第1の実施形態と異なる構成について主に説明し、第1の実施形態と同様の構成については同様の符号を付しその説明を省略または簡略化する。
 本実施形態のセンサデバイス300は、第1の実施形態と同様に、センサ素子30と、パッケージ本体10Cと、第1の緩衝体41と、第2の緩衝体42と、コントローラ20と、キャップ50とを備える。本実施形態は、第3の支持体15と、第3の緩衝体43をさらに有する点で、第1の実施形態と異なる。
 パッケージ本体10Cは、第1の支持体11と、第2の支持体12と、第3の支持体13との積層構造を有する。
 第3の支持体15は、典型的には、セラミック製の多層配線基板で構成され、その上面には第2の支持体12と電気的に接続される中継端子127が垂直壁部122の下面に対向して配置されている。第3の支持体15の下面には、中継端子127と電気的に接続される外部接続端子125がグリッド状に配列されている。第3の支持体15は、第2の支持体12の垂直壁部122の下面に第3の緩衝体43を介して接続される。
 第3の緩衝体43は、第2の支持体12と第3の支持体15との間に配置され、第3の支持体15に対して第2の支持体12を弾性的に接続する。第3の緩衝体43は、各中継端子127上に設けられた複数の金属バンプで構成されるが、これに限られず、異方性導電フィルム(ACF)等の接着性導電材料で構成されてもよい。
 第3の支持体15は、第2の支持体12との間に、コントローラ20を収容する空間部126を形成する。コントローラ20の接続端子201は、第3の支持体15の上面に接続されるが、第1の実施形態と同様に第2の支持体12(平面壁部121)に接続されてもよい。コントローラ20が第3の支持体15に接続されることで、外部端子125との間の配線長を短くして電気的特性(高周波特性)の向上を図ることができる。また、センサ素子30とコントローラ20とを別のキャビティ(空間部)に保持しつつ、外部端子125の配置自由度を高めることができる。
 なお、第2の支持体12の垂直壁部122は矩形の周壁部で構成される例に限られず、平面壁部121の対向する2辺(本例ではX軸方向に対向する2辺)のみ設けられてもよい。この場合、図16に示すように平面壁部121の対向する他の2辺(Y軸方向に対向する2辺)には垂直壁部122が設けられていないため、コントローラ20の収容空間を大きくすることができ、コントローラ20の大面積化を図ることができる。
 以上のように構成される本実施形態のセンサデバイス300においても上述の第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
 本実施形態によれば、パッケージ本体10Cは、第3の緩衝体43を介して第2の支持体12に接続される第3の支持体15をさらに有するため、パッケージ本体10Cの全体の剛性がさらに高まり、センサ素子30への応力の伝達をより効果的に抑えることができる。
 なお、第3の支持体15は、上述のように平板形状に限られず、図17及び図18に示すように、垂直壁部152,153を有する第3の支持体15v1,15v2で構成されてもよい。これにより、第3の支持体の15v1,15v2の剛性の更なる向上を図ることができる。
(変形例3-1)
 図17は、本実施形態の変形例に係るセンサデバイスの概略側断面図である。同図に示すように、本例に係るセンサデバイス301において、第3の支持体15v1は、コントローラ20を支持する平面壁部151と、平面壁部151の周縁部から上方に突出する垂直壁部152とを有する。垂直壁部152の上面には、第2の支持体12と機械的・電気的に接続される第3の緩衝体43(中継端子127)が設けられている。
(変形例3-2)
 図18に示すセンサデバイス302においても同様に、第3の支持体15v2は、平面壁部151と、垂直壁部153とを有する。垂直壁部153の上面には、第2の支持体12v2と機械的・電気的に接続される第3の緩衝体43(中継端子127)が設けられている。なお、本例における第2の支持体12v2の垂直壁部122は、平面壁部121の周縁部から上方へのみ突出するように構成される。
 以上のように構成されるセンサデバイス301,302においても上述のセンサデバイス300と同様の作用効果を得ることができる。本例によれば、第3の支持体15v1,15v2が垂直壁部152,153を含む3次元構造を有するため、パッケージ全体の剛性を高めることができる。
<第4の実施形態>
 図19は、本技術の第4の実施形態に係るセンサデバイスを示す概略側断面図である。以下、第1の実施形態と異なる構成について主に説明し、第1の実施形態と同様の構成については同様の符号を付しその説明を省略または簡略化する。
 本実施形態のセンサデバイス400は、第1の実施形態と同様に、センサ素子30と、パッケージ本体10Dと、第1の緩衝体44と、第2の緩衝体42と、キャップ54とを備える。本実施形態は、パッケージ本体10Dの構造と、コントローラ20を備えていない点で、第1の実施形態と異なる。
 本実施形態のパッケージ本体10Dは、第1の支持体16と、第2の支持体17とを有する。同図に示すように、センサデバイス400は、センサ素子30が第1の緩衝体44を介して第1の支持体16に支持され、第1の支持体16が第2の緩衝体42を介して第2の支持体17に支持される。
 本実施形態においてセンサ素子30は、第1の支持体16の上面であるマウント面113にフリップチップ実装により電気的・機械的に接続される。この場合、第1の緩衝体44は、金属バンプでもよいし、異方性導電フィルム(ACF)であってもよい。第1の緩衝体44は、第2の緩衝体42と同様な構成を有していてもよいし、第2の緩衝体よりも弾性率の低い材料で構成されてもよい。
 第1の支持体16及び第2の支持体17は、平板状のセラミックス製の多層配線基板で構成される。第1の支持体16の上面及び下面には、第1の緩衝体44及び第2の緩衝体42と電気的に接続される中継端子128がそれぞれ配列される。第2の支持体17の上面には、第2の緩衝体42と電気的に接続される中継端子129と、回路基板に接続される外部接続端子125とがそれぞれ配列される。
 キャップ54は、センサ素子30を上方から覆うようにパッケージ本体10Dに取り付けられる。キャップ54は、典型的には、ステンレス鋼やアルミニウム合金等の金属材料で構成され、本実施形態では第2の支持体17の上面の周縁部に接着剤等を介して固定される。
 以上のように構成される本実施形態のセンサデバイス400においても上述の第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
(変形例4-1)
 図20は、本実施形態の変形例に係るセンサデバイスの概略側断面図である。同図に示すように、本例に係るセンサデバイス401において、第1の支持体16v1は、図12を参照して説明した第1の支持体13と同様の構成を有し、第2の支持体17v1は、図18を参照して説明した第2の支持体12v2と同様の構成を有する。本例においては、第2の支持体17v1が垂直壁部を含む3次元構造を有するため、第2の支持体17v1の剛性を高めることができる。
(変形例4-2)
 図21は、本実施形態の他の変形例に係るセンサデバイスの概略側断面図である。同図に示すように、本例に係るセンサデバイス402において、第1の支持体16v2は、セラミックス製の多層配線基板で構成され、第1の緩衝体41を介して支持されるセンサ素子30とボンディングワイヤW1を介して電気的に接続され、第2の緩衝体45を介して接合される第2の支持体17v2とボンディングワイヤW2を介して電気的に接続される。第2の支持体17v2は、上述の第2の支持体17v1と同様に構成される。
 本例において第2の緩衝体45は、電気絶縁性の接着性樹脂の硬化物で構成される。第2の緩衝体45は、第1の緩衝体41と同じ材料で構成されてもよいし、第1の緩衝体41よりも弾性率が高い(又は低い)材料で構成されてもよい。
 以上のように構成されるセンサデバイス401,402においても上述のセンサデバイス400と同様の作用効果を得ることができる。本例によれば、第2の支持体17v1,17v2が垂直壁部を含む3次元構造を有するため、パッケージ全体の剛性を高めることができる。
<第5の実施形態>
 一般に、多軸角速度センサ素子を搭載したセンサデバイスにおいては、応力耐性だけでなく、センサ素子の不要振動に起因する他軸感度の影響を抑える必要がある。本来、振り子(図5において振動子本体31に相当。)は対称かつ面方向(図5においてXY平面に平行な方向)に振動するのが理想的だが、加工形状の偏りやばらつきにより、振動が非対称であったり面外方向を含んだりすることで、不要な振動が起こり、その結果、多軸感度が発生する。
 一方、振り子部の周囲を弾性的に支持するサスペンション(図5において連結部382に相当。)を有する角速度センサ素子においては、振り子の振動をサスペンションで吸収することができず、このため固定枠部(枠体32に相当。)も振動する場合がある。固定枠部が振動すると、その固定枠部の振動(変形)が振動子の保持状態に影響するとともに、パッケージ部材も振動して、振動子の振動が不安定になる。この問題を解消するため、固定枠部を支持する支持体を頑丈な構造にすれば、固定枠部の振動(変形)が抑えられ、振動子を安定に保持することができる。しかし、上記支持体に作用した外部応力を減衰できずにセンサ素子へ伝達することになるため、センサ素子の応力耐性が低下するという新たな問題が生じる。
 そこで本実施形態では、センサ素子30の応力耐性を維持しつつ、振動子本体31を支持する枠体32の振動(変形)を抑制してセンサ素子30の振動状態を安定に保持することができるセンサデバイスの構成について説明する。
(構成例1)
 図22は、本技術の第5の実施形態に係るセンサデバイスの一構成例を示す概略側断面図である。以下、第1の実施形態と異なる構成について主に説明し、第1の実施形態と同様の構成については同様の符号を付しその説明を省略または簡略化する。
 本構成例のセンサデバイス501は、第1の実施形態と同様に、センサ素子30と、パッケージ本体10Eと、第1の緩衝体541と、第2の緩衝体542と、コントローラ20と、キャップ50とを備える。
 パッケージ本体10Eは、第1の実施形態と同様に、第1の支持体11と、第2の支持体12とを有する。これら第1及び第2の支持体11,12は、典型的には、アルミナ等のセラミックス材料あるいはシリコン等の半導体基板で構成される。
 第1の支持体11がセラミックス材料で構成される場合、第1の支持体11の剛性が高まるため、外部応力による変形やセンサ素子30の自励振動による発振を効果的に抑制することができる。また、第1の支持体11をシリコン基板で構成することにより、第1の支持体11の熱膨張率をセンサ素子30の熱膨張率と同一又は略同一とすることができる。このため、温度変化の大きな環境下においても第1の支持体11とセンサ素子30との接合部への応力の増加が抑えられ、センサ素子30を安定に保持することができる。
 第1の緩衝体541は、第1の支持体11のマウント面113に配置された矩形環状の弾性体で構成される。センサ素子30は、第1の緩衝体541を介して第1の支持体11に支持されるとともに、ボンディングワイヤW1を介して第1の支持体11と電気的に接続される。
 第1の緩衝体541は、例えば、接着性あるいは粘着性の樹脂材料で構成される。当該樹脂材料は、ペースト状樹脂の硬化物であってもよいし、シート状あるいはフィルム状であってもよい。第1の緩衝体541は電気絶縁性の材料で構成されるが、導電性を有していてもよい。一方、第1の支持体11がシリコン基板である場合には、第1の緩衝体541は、センサ素子30と第1の支持体11との間の共晶接合、固相結合あるいは拡散接合等の接合部で構成されてもよい。
 第2の緩衝体542は、第2の支持体12の支持面123に配置される。第1の支持体11は、第2の緩衝体542を介して第2の支持体12に支持されるとともに、第2の緩衝体542を介して第2の支持体12と電気的に接続される。
 本構成例では、第1の緩衝体541は、第2の緩衝体542よりも弾性率が大きい(高い)材料で構成される。例えば、第1の緩衝体541は、エポキシ樹脂やアクリル樹脂等の比較的高硬度の材料で構成される。これにより、第1の支持体11とセンサ素子30との接合部の剛性が高まるため、センサ素子30の枠体32の振動が抑えられる。その結果、振動子本体31の安定した振動状態が保持され、不要振動に起因する他軸感度の発生が抑制される。
 一方、第2の緩衝体542は、支持面123上の中継端子124上にそれぞれ設けられた導電性材料で構成される。第2の緩衝体542は、異方性導電フィルム(ACF)や導電性樹脂あるいは導電性ゴム等の比較的低硬度の材料で構成される。これにより、回路基板(図示略)から第2の支持体12へ伝達した外部応力が第2の緩衝体542において吸収あるいは減衰されて、第1の支持体11への応力伝達が抑制される。したがって当該応力によるセンサ素子30の影響を低減して、センサ素子30の安定した角速度検出動作が確保される。
 以上のように本構成例のセンサデバイス501によれば、センサ素子30の応力耐性を維持しつつ、振動子本体31を支持する枠体32の振動(変形)を抑制してセンサ素子30の振動状態を安定に保持することができる。
(構成例2)
 図23は、本実施形態に係るセンサデバイスの他の構成例を示す概略側断面図である。以下、第1の実施形態と異なる構成について主に説明し、第1の実施形態と同様の構成については同様の符号を付しその説明を省略または簡略化する。
 本構成例のセンサデバイス502は、センサ素子30と、パッケージ本体10Eと、第1の緩衝体41と、第2の緩衝体42と、コントローラ20と、キャップ55とを備える。本構成例では、キャップ55の構成が第1の実施形態と異なる。
 なお、パッケージ本体10Eを構成する第1及び第2の支持体11,12は、図11を参照して説明した第1及び第2の支持体11v2,12v1にそれぞれ対応する構成を有する。
 本構成例のセンサデバイス502は、センサ素子30を支持する第1の支持体11のマス(質量)を大きくすることで、センサ素子30から漏れ出る振動を受けての第1の支持体11の振動を抑え、これによりセンサ素子30の安定した保持を実現する。
 具体的に本構成例では、キャップ55は、キャップ本体551と、重錘部552を有する。キャップ本体551は、第1の支持体11の上面に接合される。重錘部552は、キャップ本体551の下面中央部に設けられ、第1の支持体11の開口部110を介してセンサ素子30に向かって突出する。重錘部552は、概略直方体形状のブロック体で構成され、センサ素子30の枠体32(図6における支持部314)の内方に位置し、振動子本体31と所定の隙間をおいて対向する。
 重錘部552は、典型的には金属材料で構成され、キャップ本体551と一体的に形成される。これに代えて、重錘部552は、キャップ本体551とは別の部材で構成され、例えば、接着や溶着等でキャップ本体551へ接合されてもよい。この場合、重錘部552は、金属材料に限られず、他の材料で構成されてもよい。重錘部552の重さは特に限定されず、例えば、キャップ55を含む第1の支持体11の固有振動数がセンサ素子30の共振周波数よりも十分に離れるように設定されるのが好ましい。
 一方、第2の緩衝体42は、第1の緩衝体41よりも弾性率が小さい(低い)材料で構成されることで、第2の支持体12から第1の支持体11へ伝播する外部応力の吸収効率が高められる。これにより、センサ素子30の応力耐性が確保される。
 なお、重錘部552を設ける代わりに、例えば第1の支持体11のマスを大きくすることによっても上述と同様の効果を得ることができる。例えば、第1の支持体11の厚みを大きくしたり、その構成材料として比重が比較的大きい材料が用いられたりしてもよい。
(構成例3)
 図24は、本実施形態に係るセンサデバイスの他の構成例を示す概略側断面図である。以下、第1の実施形態と異なる構成について主に説明し、第1の実施形態と同様の構成については同様の符号を付しその説明を省略または簡略化する。
 本構成例のセンサデバイス503は、センサ素子30と、パッケージ本体10Eと、第1の緩衝体544と、第2の緩衝体545と、コントローラ20と、キャップ50とを備える。本実施形態では、第1及び第2の緩衝体544,545の構成が第1の実施形態と異なる。
 本構成例のパッケージ本体10Eは、第1の支持体511と、第2の支持体12との積層構造を有する。第1の支持体511は、アルミナ等のセラミックス材料あるいはシリコン等の半導体材料で構成された矩形平板状の配線基板で構成される。第1の支持体511は、第1の緩衝体544を介してセンサ素子30を支持するとともに、ボンディングワイヤW3を介して第2の支持体12に電気的に接続される。第1の支持体511の上面中央部には、センサ素子30(振動子本体31)との間に所定の間隙を形成する有底の凹部511aが設けられる。なお、第2の支持体12は、構成例2(図23)と同様の構成を有するため説明は省略する。
 第1の緩衝体544は導電性材料で構成され、第1の支持体511とセンサ素子30との間を弾性的に接続する。第1の緩衝体544は、典型的には金属バンプや異方性導電フィルム(ACF)等で構成されるが、センサ素子30と第1の支持体511との間の共晶接合、固相結合あるいは拡散接合等の接合部で構成されてもよい。
 一方、第2の緩衝体545は、比較的低弾性の接着性樹脂材料で構成される。このような接着性樹脂材料として、例えば、シリコーン樹脂やウレタン樹脂等が挙げられる。第2の緩衝体545は、第2の支持体12の平面壁部121の上面に設けられ、第1の支持体511の下面を弾性的に支持する。なお、第2の緩衝体545は、第2の支持体12上の面状に設けられる場合に限られず、複数の点状あるいは線状に設けられてもよい。
 以上、本構成例のセンサデバイス503においても、上述の構成例1と同様の作用効果を得ることができる。
(構成例4)
 図25は、本実施形態に係るセンサデバイスの他の構成例を示す概略側断面図である。本実施形態のセンサデバイス504は、第1の支持体511v1の構成が、上述の構成例3と異なる。
 本構成例のセンサデバイス504において、第1の支持体511v1は、その上面にキャップ50の内面に向かって突出する突出部513を有する。突出部513は、センサ素子30の周囲を囲むように枠状に形成されてもよいし、複数に分割して形成されてもよい。突出部513は、第1の支持体511vと一体的に構成されてもよいし、別部材として構成されてもよい。
 本構成例のように、第1の支持体511v1を上記のように3次元的に構成することによって、第1の支持体511のマスが増加し、したがって構成例2と同様に、センサ素子30を安定的に保持することができる。
(構成例5)
 図26は、本実施形態に係るセンサデバイスの他の構成例を示す概略側断面図である。本実施形態のセンサデバイス505は、第1の支持体511v2の構成が、上述の構成例3と異なる。
 本構成例のセンサデバイス505において、第1の支持体511v2は、第2の支持体12と同一の大きさを有する矩形板状の配線基板で構成され、第2の緩衝体545を介して第2の支持体12の上面全域にわたって接合されている。第1の支持体511v2の面内には、図27に示すように、センサ素子30の周囲を囲むように複数の貫通孔514が設けられており、これら貫通孔514を通過するボンディングワイヤW3を介して、第1の支持体511v2と第2の支持体12とが電気的に接続される。
 本構成例のように、第1の支持体511v2の面積を上述のように拡張することによって、第1の支持体511v2のマスが増加する。これにより、構成例1と同様に、センサ素子30の所望とする応力耐性を確保することができるとともに、構成例2と同様に、センサ素子30を安定的に保持することができる。
(構成例6)
 図28は、本実施形態に係るセンサデバイスの他の構成例を示す概略側断面図である。本実施形態のセンサデバイス506は、キャップ56の構成が、上述の構成例5と異なる。
 本構成例のセンサデバイス506において、キャップ56は、第1の支持体511v2よりも厚みが大きい金属板で構成され、キャップ56の全体が重錘部として構成される。キャップ56は、典型的には金属板で構成され、第1の支持体511v2と対向する内面側には、センサ素子30との当接を回避する矩形の凹溝561と、第1の支持体511v2の上面周縁部に接合される脚部562とが設けられている。
 本構成例においては、上述の構成例5と同様の作用効果が得られるとともに、キャップ56が重錘部として機能する。このため、第1の支持体511v2が第2の支持体12上でより安定的に支持され、これにより、センサ素子30の振動モードがより安定に保持される。
 以上、本技術の実施形態について説明したが、本技術は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、種々変更を加え得ることは勿論である。
 例えば以上の実施形態では、センサ素子30として、図5~図9に示した多軸角速度センサ素子を例に挙げて説明したが、これに限られず、単軸の角速度センサ素子が用いられてもよい。また、センサ素子30は角速度センサ素子に限られず、加速度や圧力、温度等の他の物理量を検出可能なセンサ素子が用いられてもよいし、入射光束に応じた画像を撮像可能なイメージセンサ等も適用可能である。
 また以上の第1、第2及び第5の実施形態では、コントローラ20を収容する空間部126を有するセンサデバイスについて説明したが、図29に示すセンサデバイス600のように、回路基板S上の実装領域に搭載されたコントローラ20を空間部126内に収容可能に構成されてもよい。これにより、センサデバイスの構成の簡素化、実装密度の向上等を図ることができる。なお、空間部126に収容される電子部品はコントローラ20に限られず、コンデンサ等の受動部品や他のセンサ部品であってもよい。
 なお、本技術は以下のような構成もとることができる。
(1) 入力された物理量を検出するセンサ素子と、
 前記センサ素子と電気的に接続され前記センサ素子を支持する第1の支持体と、前記第1の支持体と電気的に接続され前記第1の支持体を支持する第2の支持体とを有するパッケージ本体と、
 前記センサ素子と前記第1の支持体との間に配置され、前記第1の支持体に対して前記センサ素子を弾性的に接続する第1の緩衝体と、
 前記第1の支持体と前記第2の支持体との間に配置され、前記第2の支持体に対して前記第1の支持体を弾性的に接続する第2の緩衝体と
 を具備するセンサデバイス。
(2)上記(1)に記載のセンサデバイスであって、
 前記第1の緩衝体は、前記第2の緩衝体よりも弾性率が小さい材料で構成される
 センサデバイス。
(3)上記(1)に記載のセンサデバイスであって、
 前記第1の緩衝体は、前記第2の緩衝体よりも弾性率が大きい材料で構成される
 センサデバイス。
(4)上記(1)~(3)のいずれか1つに記載のセンサデバイスであって、
 前記第2の支持体は、前記第2の緩衝体を介して前記第1の支持体を支持する支持面と、前記支持面に平行な平面壁部と、前記平面壁部に垂直な垂直壁部とを有する
 センサデバイス。
(5)上記(4)に記載のセンサデバイスであって、
 前記垂直壁部は、前記平面壁部の周縁に沿って設けられた周壁部である
 センサデバイス。
(6)上記(4)又は(5)に記載のセンサデバイスであって、
 前記支持面は、前記垂直壁部の一端部に設けられ、
 前記第2の支持体は、前記垂直壁部の他端部に設けられた外部接続端子をさらに有する
 センサデバイス。
(7)上記(5)又は(6)に記載のセンサデバイスであって、
 前記平面壁部と前記垂直壁部とに区画される空間部に収容された回路素子をさらに具備する
 センサデバイス。
(8)上記(6)又は(7)に記載のセンサデバイスであって、
 前記第2の支持体を支持する第3の支持体と、
 前記第2の支持体と前記第3の支持体との間に配置され、前記第3の支持体に対して前記第2の支持体を弾性的に接続する第3の緩衝体と
 をさらに具備するセンサデバイス。
(9)上記(1)~(8)のいずれか1つに記載のセンサデバイスであって、
 前記第1及び第2の緩衝体は、接着性樹脂層、金属バンプ及び異方性導電フィルムのいずれか1つで構成される
 センサデバイス。
(10)上記(1)~(9)のいずれか1つに記載のセンサデバイスであって、
 前記第1及び第2の支持体は、セラミックス及びシリコンのいずれかで構成される
 センサデバイス。
(11)上記(1)~(10)のいずれか1つに記載のセンサデバイスであって、
 前記パッケージ本体に取り付けられ、前記センサ素子を被覆するキャップをさらに具備する
 センサデバイス。
(12)上記(11)に記載のセンサデバイスであって、
 前記キャップは、前記第1の支持体に取り付けられる
 センサデバイス。
(13)上記(11)に記載のセンサデバイスであって、
 前記キャップは、前記第2の支持体に取り付けられる
 センサデバイス。
(14)上記(12)に記載のセンサデバイスであって、
 前記第1の支持体は、開口部を有し、
 前記キャップは、前記開口部を介して前記センサ素子に向かって突出する重錘部を有する
 センサデバイス。
(15)上記(13)に記載のセンサデバイスであって、
 前記第1の支持体は、前記第2の支持体の内部に収容される
 センサデバイス。
(16)上記(1)~(15)のいずれか1つに記載のセンサデバイスであって、
 前記センサ素子は、角速度、加速度及び圧力の少なくとも1つを検出するセンサ素子である
 センサデバイス。
(17) 入力された物理量を検出するセンサ素子と、
 前記センサ素子と電気的に接続され前記センサ素子を支持する第1の支持体と、前記第1の支持体と電気的に接続され前記第1の支持体を支持する第2の支持体とを有するパッケージ本体と、
 前記センサ素子と前記第1の支持体との間に配置され、前記第1の支持体に対して前記センサ素子を弾性的に接続する第1の緩衝体と、
 前記第1の支持体と前記第2の支持体との間に配置され、前記第2の支持体に対して前記第1の支持体を弾性的に接続する第2の緩衝体と
 を有するセンサデバイス
 を具備する電子機器。
 10A~10E…パッケージ本体
 11,13,16,511…第1の支持体
 12,14,17…第2の支持体
 15…第3の支持体
 20…コントローラ
 30…センサ素子
 41,44,541,544…第1の緩衝体
 42,45,542,545…第2の緩衝体
 43…第3の緩衝体
 50,51,52,54,55,56…キャップ
 100,200,300,400,500…センサデバイス
 121,141…平面壁部
 122,142…垂直壁部
 123,143…支持面
 126…空間部
 552…重錘部

Claims (17)

  1.  入力された物理量を検出するセンサ素子と、
     前記センサ素子と電気的に接続され前記センサ素子を支持する第1の支持体と、前記第1の支持体と電気的に接続され前記第1の支持体を支持する第2の支持体とを有するパッケージ本体と、
     前記センサ素子と前記第1の支持体との間に配置され、前記第1の支持体に対して前記センサ素子を弾性的に接続する第1の緩衝体と、
     前記第1の支持体と前記第2の支持体との間に配置され、前記第2の支持体に対して前記第1の支持体を弾性的に接続する第2の緩衝体と
     を具備するセンサデバイス。
  2.  請求項1に記載のセンサデバイスであって、
     前記第1の緩衝体は、前記第2の緩衝体よりも弾性率が小さい材料で構成される
     センサデバイス。
  3.  請求項1に記載のセンサデバイスであって、
     前記第1の緩衝体は、前記第2の緩衝体よりも弾性率が大きい材料で構成される
     センサデバイス。
  4.  請求項1に記載のセンサデバイスであって、
     前記第2の支持体は、前記第2の緩衝体を介して前記第1の支持体を支持する支持面と、前記支持面に平行な平面壁部と、前記平面壁部に垂直な垂直壁部とを有する
     センサデバイス。
  5.  請求項4に記載のセンサデバイスであって、
     前記垂直壁部は、前記平面壁部の周縁に沿って設けられた周壁部である
     センサデバイス。
  6.  請求項4に記載のセンサデバイスであって、
     前記支持面は、前記垂直壁部の一端部に設けられ、
     前記第2の支持体は、前記垂直壁部の他端部に設けられた外部接続端子をさらに有する
     センサデバイス。
  7.  請求項5に記載のセンサデバイスであって、
     前記平面壁部と前記垂直壁部とに区画される空間部に収容された回路素子をさらに具備する
     センサデバイス。
  8.  請求項6に記載のセンサデバイスであって、
     前記第2の支持体を支持する第3の支持体と、
     前記第2の支持体と前記第3の支持体との間に配置され、前記第3の支持体に対して前記第2の支持体を弾性的に接続する第3の緩衝体と
     をさらに具備するセンサデバイス。
  9.  請求項1に記載のセンサデバイスであって、
     前記第1及び第2の緩衝体は、接着性樹脂層、金属バンプ及び異方性導電フィルムのいずれか1つで構成される
     センサデバイス。
  10.  請求項1に記載のセンサデバイスであって、
     前記第1及び第2の支持体は、セラミックス及びシリコンのいずれかで構成される
     センサデバイス。
  11.  請求項1に記載のセンサデバイスであって、
     前記パッケージ本体に取り付けられ、前記センサ素子を被覆するキャップをさらに具備する
     センサデバイス。
  12.  請求項11に記載のセンサデバイスであって、
     前記キャップは、前記第1の支持体に取り付けられる
     センサデバイス。
  13.  請求項11に記載のセンサデバイスであって、
     前記キャップは、前記第2の支持体に取り付けられる
     センサデバイス。
  14.  請求項12に記載のセンサデバイスであって、
     前記第1の支持体は、開口部を有し、
     前記キャップは、前記開口部を介して前記センサ素子に向かって突出する重錘部を有する
     センサデバイス。
  15.  請求項13に記載のセンサデバイスであって、
     前記第1の支持体は、前記第2の支持体の内部に収容される
     センサデバイス。
  16.  請求項1に記載のセンサデバイスであって、
     前記センサ素子は、角速度、加速度及び圧力の少なくとも1つを検出するセンサ素子である
     センサデバイス。
  17.  入力された物理量を検出するセンサ素子と、
     前記センサ素子と電気的に接続され前記センサ素子を支持する第1の支持体と、前記第1の支持体と電気的に接続され前記第1の支持体を支持する第2の支持体とを有するパッケージ本体と、
     前記センサ素子と前記第1の支持体との間に配置され、前記第1の支持体に対して前記センサ素子を弾性的に接続する第1の緩衝体と、
     前記第1の支持体と前記第2の支持体との間に配置され、前記第2の支持体に対して前記第1の支持体を弾性的に接続する第2の緩衝体と
     を有するセンサデバイス
     を具備する電子機器。
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