WO2018116356A1 - デジタル放送の受信側装置、デジタル放送の受信方法 - Google Patents

デジタル放送の受信側装置、デジタル放送の受信方法 Download PDF

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    • H04N21/442Monitoring of processes or resources, e.g. detecting the failure of a recording device, monitoring the downstream bandwidth, the number of times a movie has been viewed, the storage space available from the internal hard disk
    • H04N21/4425Monitoring of client processing errors or hardware failure

Definitions

  • TVs usually use the TC8PSK system to display high-quality programs, and when reception degradation occurs due to rain, etc., the TV automatically switches the modulation system to the QPSK system, reduces the image data rate, and displays it smaller. In order to display as much as possible. However, if further heavy rain or snowfall occurs, the received image cannot be displayed even if the image data rate is lowered, and the reception display is interrupted.
  • the data degradation / deletion location information generation unit 110 detects and generates data degradation / deletion location information, which is information on locations where error correction cannot be performed, based on the output from the digital demodulation / error correction unit 109. Further, the data deterioration missing portion information output from the data deterioration missing portion information generating unit 110 is transmitted to the communication line 120 such as the Internet via the communication input / output processing unit 119 and the communication input / output processing unit 118 in the transmission side device 10. Is sent to the transmission information data storage server unit 106.
  • the transmission information data storage server unit 106 based on the supplied data deterioration missing portion information, the data degradation missing portion indicated by the data deterioration missing portion information in the TS packet output from the transmission information data generating unit 103 is determined.
  • the corresponding normal TS packet before the loss is supplied to the replacement synthesis unit 111 via the communication input / output processing unit 118, the communication line 120, and the communication input / output processing unit 119.
  • the replacement synthesizer 111 replaces the TS packet output from the digital demodulation / error correction unit 109 with the normal TS packet before the loss corresponding to the data deterioration missing portion supplied via the communication line 120 and synthesizes the TS packet. .
  • the originally transmitted video and audio signals can be recorded as they are with high quality.
  • the case where the output of the video decoder unit and the audio decoder unit is recorded on the recording medium has been described.
  • the TS packet that is the output of the digital demodulation / error correction unit or before the decoder processing is described.
  • the same effect can be realized by recording the output of a demultiplexing unit on a recording medium.
  • FIGS. 1 and 3 show an example in which replacement processing is performed in units of TS packets
  • FIG. 4 shows an example in which replacement processing is performed in units of data after decoder processing.
  • GOP Group of It is obvious that the same effect can be obtained even if the replacement process is performed in units of pictures and programs.

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Abstract

送信側装置から受信した、放送された映像信号および音声信号から変換されたデータの劣化欠損箇所を示すデータ劣化欠損箇所情報を検出するデータ劣化欠損箇所情報生成部と、劣化欠損箇所のデータと、通信回線を介して送信側装置に送信したデータ劣化欠損箇所情報に対応する欠損前の正常なデータとを差替えて合成する差替え合成部と、を備える。

Description

デジタル放送の受信側装置、デジタル放送の受信方法
 本発明は、衛星放送または地上波によるデジタル放送信号を受信および/又は記録するデジタル放送の受信側装置、デジタル放送の受信方法に関する。
 近年放送波のデジタル化が進み、地上デジタル放送や衛星利用のデジタル放送が広く普及しており、今後更に高品質な超高精細度テレビジョン放送(4K・8K放送)も衛星による放送が開始されつつある。しかしながら、衛星デジタル放送または地上デジタル放送において、降雨・降雪などの気象変化または電波伝搬通路・通路上の大気媒質の変動によるフェージング等により受信劣化が生じると、ブロックノイズの発生や画面フリーズ、更にはブラックアウトが生じて、正常な映像・音声を得ることができない。特に衛星デジタル放送では、大雨や降雪になると、電波の強さが弱められ、正常に受信できなくなることがある。このためBSデジタル放送では、複数の変調方式で同時に番組を送信し、例えば、高画質な高データレートTC8PSK方式と低画質だが降雨減衰の影響を受けにくい低データレートQPSK方式で送信し、各家庭のテレビでは普段はTC8PSK方式を使い高画質で番組を表示し、降雨等により受信劣化が生じたときには、テレビが自動的に変調方式をQPSK方式へ切り替え、画像データレートを下げて小さく表示するなどして、出来るだけ受信表示できるようにしている。しかしながら、更に激しい大雨や降雪などが生じると、画像データレートを下げても受信画像を表示することが出来ず、受信表示遮断が生じることとなる。
 このような受信劣化に対する改善技術が多数公開されている。
 一例として、下記特許文献1には、『映像劣化が生じた第1劣化状態では、フレーム内符号化画像(Iピクチャ)およびフレーム間順方向予測符号化画像(Pピクチャ)を用いて復号化映像データを作成して表示出力し、映像劣化がさらに悪くなった第2劣化状態では、フレーム内符号化画像(Iピクチャ)を用いて復号化画像データを作成し、この第2劣化状態よりもさらに悪くなった第3劣化状態では、メモリに予めストアしてある良好な画質の画像データを読出して完全静止画像を出力し、または映像表示出力を停止することにより、映像データの劣化時、画質の低下を抑制し、映像表示を実現する』技術が記載されている。
特開2007-129760号公報
 前記特許文献1には、映像データの劣化時、画質の低下を抑制して映像表示を出来るだけ改善する技術が記載されている。しかし、特許文献1では、受信劣化時に元々の放送信号をそのまま復元し高品質な映像および音声を表示することは出来ず、また記録することも出来ない。
 そこで、本発明は、降雨・降雪などでデジタル放送の受信劣化が生じたときでも、放送信号をそのまま復元し、映像および音声を高品質なままで表示および/又は記録するデジタル放送の受信側装置、デジタル放送の受信方法を提供することにある。
 上記課題を解決するために、本発明は、送信側装置から受信した、放送された映像信号および音声信号から変換されたデータの劣化欠損箇所を示すデータ劣化欠損箇所情報を検出するデータ劣化欠損箇所情報生成部と、前記劣化欠損箇所のデータと、通信回線を介して前記送信側装置に送信した前記データ劣化欠損箇所情報に対応する欠損前の正常なデータとを差替えて合成する差替え合成部と、を備えることを特徴とするデジタル放送の受信側装置として構成される。
 また、本発明は、上記デジタル放送の受信側装置において行われるデジタル放送の受信方法としても把握される。
 本発明によれば、映像および音声を放送信号のまま高品質に表示および/又は記録できるデジタル放送の受信側装置、デジタル放送の受信方法を提供することができる。
 また、上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
第1実施形態の構成例を示すブロック図である。 差替え合成処理の動作を説明する図である。 差替え合成部の構成例を示す図である。 第2実施形態の構成例を示すブロック図である。 第3実施形態の構成例を示すブロック図である。 図4に示した実施例の動作を説明する図である。 第4実施形態の構成例を示すブロック図である。 図6に示した実施例における画面表示例を示す図である。 図6に示した実施例における画面表示例を示す図である。 第5実施形態の構成例を示すブロック図である。 第6実施形態の構成例を示すブロック図である。 第7実施形態の構成例を示すブロック図である。 第8実施形態の構成例を示すブロック図である。 図11の実施例に係る通信回線逼迫対応処理を説明するフローチャート例である。 第9実施形態の構成例を示すブロック図である。 第10実施形態の構成例を示すブロック図である。
 以下、本発明の実施形態の例を、図面を用いて説明する。
 図1は、第1実施形態のデジタル放送の送受信記録処理システムの構成を示すブロック図である。図1では、送信側装置10、放送衛星部105、受信側装置20、通信回線120を有する。送信側装置10は、放送コンテンツ生成部101、送信情報データ生成部103、送信アンテナ104、送信情報データ保存サーバ部106、通信入出力処理部118、を有する。受信側装置20は、受信アンテナ107、選局部108、デジタル復調・誤り訂正部109、データ欠損箇所情報生成部110、差替え合成部111、多重分離部112、映像デコーダ部113、音声デコーダ部115、表示部114、スピーカー部116、記録部117、通信入出力処理部119、を有する。
 送信側装置10において、放送コンテンツ生成部101は、放送するコンテンツを作成し、作成されたコンテンツを映像信号及び音声信号に変換生成して、送信情報データ生成部103に供給する。送信情報データ生成部103では、入力された映像信号及び音声信号をそれぞれデジタル符号化やデータ圧縮などのエンコード処理を行った後、デジタル化された映像信号、音声信号を多重化して1本のデータ列(トランスポートストリーム(TS))にする。更に、情報データ生成部103では、TSを構成する所定データ単位の各パケット(TSパケット)に対し、リードソロモン符号などの誤り訂正符号を付加した後、デジタル変調を施し、送信情報データを生成出力する。送信情報データ生成部103で生成された送信情報データは、送信アンテナ104に供給されるとともに、送信情報データ保存サーバ部106で一旦保存される。
 放送衛星部105では、送信アンテナ104から送信された送信情報データを受信するとともに、受信アンテナ107に再送信する。
 受信側装置20において、選局部108は、受信アンテナ107で受信された電波の中から使用者により選択された送信情報データを選局する。デジタル復調・誤り訂正部109では、選局部108から出力された送信情報データに対しデジタル復調と誤り訂正を行い、TSパケット単位のトランスポートストリームを復元生成する。ここで、降雨や降雪などの天候変化により、放送衛星によるデータの送受信が劣化すると、前記TSパケットが正常に復元されず受信情報データの劣化欠損が生じる。この場合、データ劣化欠損箇所情報生成部110では、デジタル復調・誤り訂正部109からの出力をもとに誤り訂正が出来なかった箇所の情報であるデータ劣化欠損箇所情報を検出生成する。更に、データ劣化欠損箇所情報生成部110から出力されるデータ劣化欠損箇所情報は、通信入出力処理部119及び送信側装置10内の通信入出力処理部118を介して、インターネットなどの通信回線120を経由して、送信情報データ保存サーバ部106に供給される。
 送信情報データ保存サーバ部106では、供給されたデータ劣化欠損箇所情報をもとに、送信情報データ生成部103が出力したTSパケットの中でそのデータ劣化欠損箇所情報によって示されるデータ劣化欠損箇所に対応する欠損前の正常なTSパケットを、通信入出力処理部118、通信回線120、通信入出力処理部119を経由して、差替え合成部111に供給する。差替え合成部111では、デジタル復調・誤り訂正部109から出力されたTSパケットに、通信回線120を経由して供給されたデータ劣化欠損箇所に対応する欠損前の正常なTSパケットを差替えて合成する。而して、放送衛星によるデータ送受信劣化が生じても、受信側ではデータ劣化欠損のないTSパケットを生成できる。この後、多重分離部112では、差替え合成部111から出力されたデータ劣化欠損のないTSパケットを映像・音声の各パケットに分離し、映像パケットは映像デコーダ部113に、音声パケットは音声デコーダ部115に供給される。
 映像デコーダ部113では、送信側で行ったデータ圧縮や符号化などのエンコードの逆の復元復号処理を行い、生成した映像信号を液晶などにより映像表示が可能な表示部114に供給する。よって、表示部114では、天候悪化などにより放送衛星による送受信劣化が生じても、元々送信した映像信号をそのまま高品質に受信表示することができる。また、音声デコーダ部115では、送信側で行ったデータ圧縮や符号化などのエンコードの逆の復元復号処理を行い、生成した音声信号を音波に変換するスピーカー部116に供給する。よって、上記と同様、天候悪化などにより放送衛星による受信劣化が生じても、送信された音声信号をそのまま高音質に再生することができる。また、記録部117では、映像デコーダ部113及び音声デコーダ部115から供給されたデータ劣化欠損のない高品質な映像信号及び音声信号を記録媒体に記録することができる。また、映像デコーダ部113及び音声デコーダ部115からの出力である復元復号された映像信号及び音声信号のみではなく、差替え合成部111から出力されたTSパケットや、多重分離部112から出力された映像パケット・音声パケットでも記録可能である。また、記録先が受信側装置20内部の記録部117のみではなく、USB接続された外部ストレージ等であっても良い。また、データ劣化欠損箇所情報検出生成する方法として、受信レベルやC/Nをもとに受信データの劣化欠損を識別検出してもよい。
 図2Aを用いて、更に詳しく動作を説明する。図2Aは、データ劣化欠損が生じたときの差替え合成処理の動作を示す図の例である。図2Aにおいて、(a)はデジタル復調・誤り訂正部109の出力、(b)はデータ劣化欠損箇所情報生成部110の出力信号、(c)は送信情報データ保存サーバ部106からの出力、(d)は差替え合成部111の出力である。(a)に示したようにP3、P4、P8のTSパケットでデータ劣化欠損が生じた場合、データ欠損箇所情報生成部110では、(b)に示すように、TSパケットP3、P4、P8にデータ劣化欠損があることを示す劣化欠損TSパケットID信号ID-P3、ID-P4、ID-P8をデータ劣化欠損箇所情報として生成し、通信回線120を経由して、送信情報データ保存サーバ部106に出力する。以下では、一例として、差替え対象となるTSパケットをID信号により識別する場合について説明しているが、時間や波長など、TSパケットの箇所を特定できるものであればよい。
 送信情報データ保存サーバ部106では、供給されたデータ劣化欠損箇所情報をもとに、保存されているTSパケットの中からデータ劣化欠損箇所に対応する欠損前の正常なTSパケットP3s、P4s、P8sを特定し、特定したTSパケットP3s、P4s、P8sを、通信回線120を経由して差替え合成部111に供給する。このとき、データ劣化欠損箇所情報及びTSパケットP3s、P4s、P8sは通信回線120を行き帰りすることになる上、通信回線120での通信遅延量は常に固定ではないため、差替え合成部111に届いたTSパケットP3s、P4s、P8sは、(c)に示すように、デジタル復調・誤り訂正部109が出力したTSパケットに対し、それぞれ多少の遅れ時間Td3、Td4、Td8を生じることとなる。そこで、差替え合成部111では、デジタル復調・誤り訂正部109からのTSパケット出力を、遅れ時間Td3、Td4、Td8を十分吸収する時間(Tdd)だけ遅らせて、TSパケットP3s、P4s、P8sと差替え合成する。よって、(d)に示すように差替え合成部111から過不足なく正常なタイミングで差替えられたTSパケットを得ることができることにより、多少の遅れ時間はあるが、ほぼリアルタイムで高品質な映像及び音声を視聴及び/または記録することができる。上記時間(Tdd)は、例えば、通信回線120の回線速度や通信量に応じてあらかじめ定めておけばよい。
 なお、差替え合成部111は、実際には、図2Bに示すように、デジタル復調・誤り訂正部109からのTSパケット出力を上記時間(Tdd)遅延させるメモリ111aと、送信情報データ保存サーバ部106から出力されて差替え合成部111に届いたTSパケットを上記時間(Tdd)と上記遅れ時間(例えばTd3、Td4)の差分を吸収するように遅延させるメモリ111bと、スイッチ(SW)11cとを有している。差替え合成部111は、データ劣化欠損箇所情報生成部110からの制御信号に基づいてSW111cを切り替えることにより、デジタル復調・誤り訂正部109から出力されたTSパケットのデータ劣化欠損箇所を対応する欠損前の正常なTSパケットに差し替える。
 次に、他の実施例について説明する。図3は、第2実施形態のデジタル放送の送受信記録処理システムの構成を示すブロック図である。図3において、図1に示した同一符号を付された各構成に加え、受信側装置21は、多重分離部121、映像デコーダ部122、音声デコーダ部123を、有する。なお、図3において、図1に示された同一の符号を付された各構成は、図1で既に説明した機能と同一の機能を有するので、それらの説明は省略する。
 図3において、差替え合成部111の出力は、図1の多重分離部112と同一の機能である多重分離部121に供給される。多重分離部121では、差替え合成部111から出力されたデータ劣化欠損のないTSパケットを映像・音声の各パケットに分離し、映像パケットは映像デコーダ部122に、音声パケットは音声デコーダ部123に供給する。映像デコーダ部122及び音声デコーダ部123では、送信側で行ったデータ圧縮や符号化などのエンコードの逆の復元復号処理を行い、映像信号及び音声信号を復元し、記録部117に出力する。記録部117では、映像デコーダ部122及び音声デコーダ部123から入力されたデータ劣化欠損のない高品質な映像信号及び音声信号を、多少の遅れ時間Tddはあるがほぼリアルタイムで記録することができる。なお、遅れ時間Tddとしては、その通信経路やデジタル信号処理の点から、数秒から数十秒の時間が見込まれる。
 一方、表示部114及びスピーカー部116には、差替え合成処理が行われないままデコーダ処理された映像信号及び音声信号が入力されるため、データ劣化あるいは欠損の発生時には映像・音声の低品質化や欠落は生じるが、差替え合成処理による遅れ時間Tddなく受信復元された映像及び音声を視聴することができる。よって、地震発生時などにタイムリーに必要な情報をリアルタイムで得ることができる。なお、従来技術でも説明したように、複数の変調方式で同時に番組を送信し、降雨等により受信劣化が生じたときには、受信側装置の側で自動的に変調方式を低データレート方式に切り替える場合には、画像データレートを下げ小さく表示するなどして低品質になるが、多少の劣化でもリアルタイムで視聴することができる。
 更に、他の実施例について説明する。図4は、第3実施形態のデジタル放送の送受信記録処理システムの構成を示すブロック図である。図4において、図1、図3に示した同一符号を付された各構成に加え、受信側装置22は、多重分離部124、映像デコーダ部125、音声デコーダ部126、差替え制御記録部127、を有する。なお、図4において、図1、図3に示された同一の符号を付された各構成は、図1、図3で既に説明した機能と同一の機能を有するので、それらの説明は省略する。
 多重分離部124には、データ劣化欠損箇所情報生成部110から出力されたデータ劣化欠損箇所情報に応じて、送信情報データ保存サーバ部106から出力された劣化欠損箇所の正常なTSパケットが供給される。多重分離部124は、供給されたデータ劣化欠損箇所の正常なTSパケットを映像・音声の各パケットに分離し、映像パケットは映像デコーダ部125に、音声パケットは音声デコーダ部126に供給する。映像デコーダ部125及び音声デコーダ部126では、送信側で行ったデータ圧縮や符号化などのエンコードの逆の復元復号処理を行い、データ劣化欠損箇所の正常な映像信号及び音声信号を復元し、差替え制御記録部127に出力する。
 差替え制御記録部127では、映像デコーダ部113及び音声デコーダ部115から出力された映像信号及び音声信号をリアルタイムで記録するとともに、その後、データ劣化欠損が生じている場合には、通信量が所定の閾値に満たないような通信回線120が混雑してないときなどに、映像デコーダ部125及び音声デコーダ部126から出力された映像信号及び音声信号を、先に記録済の映像デコーダ部113及び音声デコーダ部115から出力された映像信号及び音声信号に差替えて記録する。よって、通信回線の逼迫を回避しつつ、元々送信された映像信号及び音声信号をそのまま高品質に記録することができる。また、表示部114及びスピーカー部116では、降雨時などに多少の再生劣化は生じるものの、差替え合成処理による遅れ時間がなく復元された映像及び音声を得ることができ、地震発生時など緊急事態時に時間遅れなくリアルタイムで、タイムリーに必要な情報を視聴することができる。
 図5を用いて、更に詳しく動作を説明する。図5は、差替え制御記録部127におけるデータ劣化欠損が生じたときの差替え合成処理の動作を示す図の例である。図5において、リアルタイム記録制御部128は、映像デコーダ部113及び音声デコーダ部115から出力された映像信号及び音声信号を記録媒体130にリアルタイムで記録する。このとき、降雨等によりデータ劣化欠損が生じると、図5で例示したように、データ劣化欠損に対応した正常でない映像・音声信号D04、D27が記録媒体130に記録される。
 一方、この後、差替え制御部129は、通信回線が混雑していない等のタイミングで、データ劣化欠損箇所情報に応じて、映像デコーダ部125及び音声デコーダ部126から出力されたデータ欠損箇所の正常な映像・音声信号D04s、D27sを記録媒体130に差替えて記録する。差替え処理におけるTSパケットの差替えは、例えば、以下のような処理により実現することができる。すなわち、リアルタイム記録制御部128が、TSパケットごとに付された識別情報であるインデックスの中からデータ欠損箇所のTSパケットに対応するインデックスを読み取り、読み取った当該インデックスを差替え制御部129に出力する。差替え制御部129は、リアルタイム記録制御部128から受け取った上記インデックスと同じインデックスが付されたTSパケットを特定し、特定したインデックスが付されたデータ欠損箇所のTSパケットと正常なTSパケットとを差し替えればよい。
 而して、元々送信した映像信号及び音声信号をそのまま高品質に記録することができる。なお、図4の実施例では、映像デコーダ部及び音声デコーダ部の出力を記録媒体に記録する場合を説明したが、デジタル復調・誤り訂正部の出力であるTSパケットを、あるいはデコーダ処理の前である多重分離部の出力を記録媒体に記録しても、同様の効果を実現できる。また、図1、図3ではTSパケット単位で差替え処理を行う場合の例を、図4ではデコーダ処理後のデータ単位で差替え処理を行う場合の例を示したが、更に、例えばGOP(Group of Picure)単位、番組単位で差替え処理を行っても、同様の効果が得られることは明白である。すなわち、GOP単位、番組単位、パケット単位、フレーム単位といった、表示部114から出力される映像データやスピーカー部116から出力される音声データ、あるいは記録部117に記録される映像データや音声データを構成する様々なデータ単位で差替え処理を実行することができる。
 更に、他の実施例について説明する。図6は、第4実施形態のデジタル放送の送受信記録処理システムの構成を示すブロック図である。図6において、図1、図3、図4に示した同一符号を付された各構成に加え、受信側装置23は、選択部131、受信情報選択設定部132、OSD(On Screen Display)信号生成部133、画像重畳部134、を有する。なお、図6において、図1、図3、図4に示された同一の符号を付された各構成は、図1、図3、図4で既に説明した機能と同一の機能を有するので、それらの説明は省略する。
 図6において、受信情報選択設定部132は、受信側装置23の使用者によるリモコン操作により、差替え処理により多少の遅れ時間を持つが高品質な映像・音声を視聴するか、あるいは差替え処理を行わず低品質だが遅れなくリアルタイムで映像・音声を視聴するかの選択設定を受け付け、その選択結果を出力する。選択部131は、受信情報選択設定部132の出力に応じて、差替え処理されたTSパケットか差替え処理されないTSパケットかどちらか一方を選択して出力する。また、OSD信号生成部133では、受信情報選択設定部132の出力に応じて、差替え処理により高品質な受信モードか、あるいは低品質だがリアルタイム表示可能な受信モードかを示すOSD信号を生成し、画像重畳部134に供給する。画像重畳部134では、前記OSD信号と映像デコーダ部113からの出力とを重畳して、表示部114に出力する。図7にOSD信号が重畳された場合の表示例を示す。図7Aの(a)は、差替え処理により高品質に映像・音声を受信する場合に『高品質モード』102aと画面表示する例で、図7Aの(b)は差替え処理なくリアルタイムで受信する場合に『リアルタイムモード』102bと画面表示する例である。而して、降雨降雪等により受信劣化・データ欠損が生じても、高品質な映像・音声の視聴かあるいは一刻を争う緊急事態情報を時間遅れなくリアルタイムで視聴するか、を選択して視聴でき、しかもその両者のモードを画面表示することにより、画像表示されているモードを容易に確認できるという効果がある。
 なお、画像重畳部134は、上記高品質モード、リアルタイムモードの表示とともに、『差替え済』102c、『差替え中』102dと画面表示してもよい。このような差替え状態を示す情報を画面表示することにより、差替え状態を容易に確認できる。差替え済であるか差替え中であるかの判定は、例えば、画像重畳部134が、OSD信号生成部133からOSD信号を受け取り、かつ映像デコーダ部113から、差し替えられたTSパケットのID信号を受け取った場合に『差替え済』102cを表示し、OSD信号生成部133からOSD信号を受け取り、かつ映像デコーダ部113から、上記ID信号を受け取っていない場合に『差替え中』102dを表示すればよい。
 さらに、画像重畳部134は、高品質モード、リアルタイムモードの表示とともに、受信モードを選択するためのメニュー選択画面を表示し、受信情報選択設定部132が、ユーザによるリモコン操作により受信モードの選択を受け付け、選択部131が、受信情報選択設定部132の出力に応じて、差替え処理されたTSパケットか差替え処理されないTSパケットかどちらか一方を選択して出力してもよい。図7Bの(c)は、高品質モードの表示とともに高品質モードが選択されたメニュー選択画面102eを表示する例を示している。また、図7Bの(d)は、リアルタイムモードの表示とともにリアルタイムモードが選択されたメニュー選択画面102fを表示する例を示している。このように、メニュー選択画面を表示してユーザ自身に受信モードを選択させることにより、ユーザ所望の受信モードで映像・音声の視聴が可能となる。また、天気予報番組が出力されている場合には、画像重畳部134は、例えば、晴れ、雨、暴風といった天候情報102g、102hを読み取り、メニュー選択画面を表示させることなく自動的に受信モードを表示してもよい。この場合、ユーザによる受信モードの選択操作を不要とすることができる。
 更に、他の実施例について説明する。図8は、第5実施形態のデジタル放送の送受信記録処理システムの構成を示すブロック図である。図8において、図1、図3、図4、図6に示した同一符号を付された各構成に加え、送信側装置11には、データ劣化欠損情報設定部135、送信情報データ生成部103を構成する多重化部136及びデジタル変調・誤り符号付加部137、を有し、受信側装置24には、データ劣化欠損情報分離検出部161、劣化発生地域情報比較判定部162、モード設定部163、データ劣化欠損制御部165を有する。なお、図8において、図1、図3、図4、図6に示された同一の符号を付された各構成は、図1、図3、図4、図6で既に説明した機能と同一の機能を有するので、それらの説明は省略する。
 データ劣化欠損情報設定部135は、降雨降雪等により受信劣化が生じる予測や発生の際にその発生地域や発生時間などといった劣化欠損する場合を示す情報をデータ劣化欠損情報として放送送信側で設定し、データ劣化欠損情報として多重化部136に供給する。例えば、データ劣化欠損情報設定部135は、上記発生地域として都道府県や市区町村のような地域の指定を受け付け、上記発生時間として2016年11月1日午後15:00~2016年11月1日午後17:00のような時間帯の指定を受け付け、これらの劣化発生地域情報と劣化発生時間とを含むデータ劣化欠損情報を多重化部136に出力する。上記発生地域や上記発生時間の指定は、例えば、キーボードやマウス等といった不図示の入力装置により入力される。
 多重化部136では、放送コンテンツ生成部101から出力された映像信号及び音声信号をそれぞれデジタル符号化やデータ圧縮などのエンコード処理を行った後、デジタル化された映像信号、音声信号にするとともに、前記データ劣化欠損情報もデジタルデータ化し、前記映像信号、前記音声信号と合わせて多重化して1本のデータ列(トランスポートストリーム(TS))にする。多重化部136の出力は、前記実施例と同様、放送アンテナ104から送信され、放送衛星105を経由し、受信側装置24で受信データとして受信される。受信側装置24において、データ劣化欠損情報分離検出部161は、デジタル復調・誤り訂正部109の出力から、データ劣化欠損情報設定部135で設定された、劣化発生地域情報及び劣化発生時間を示す前記データ劣化欠損情報を分離検出する。また、データ劣化欠損情報分離検出部161では、検出したデータ劣化欠損情報のうち劣化発生地域情報を劣化発生地域情報比較判定部162に供給するとともに、検出したデータ劣化欠損情報のうち劣化発生時間をデータ劣化欠損制御部165に供給する。
 一方、受信側装置24内のモード設定部163では、表示された機能メニューを用いて、使用者により予め受信側装置24が存在する場所の位置情報を入力設定し、不図示のメモリに記憶しておく。例えば、入力設定情報164で示すように、受信側装置24が設置されている場所を位置情報として入力し上記メモリに記憶しておく。劣化発生地域情報比較判定部162では、データ劣化欠損情報分離検出部161から出力された前記劣化発生地域情報と、モード設定部163で入力設定された受信側装置の位置情報である存在位置情報とを比較照合し、前記劣化発生地域情報の劣化発生地域内に受信側装置24が存在するか否かを判定し、判定結果をデータ劣化欠損制御部165に出力する。データ劣化欠損制御部165では、前記判定結果に応じて、送信情報データ保存サーバ部106及び差替え合成部111を制御する。即ち、データ劣化欠損制御部165は、劣化発生地域内に受信側装置24が存在する場合、TSパケットの箇所を特定するために、データ劣化欠損情報分離検出部161から供給された前記データ劣化欠損情報に含まれる劣化発生時間をデータ劣化欠損箇所情報として、通信入出力処理部119、通信回線120を経由して、送信情報データ保存サーバ部106及び差替え合成部111に供給する。
 送信情報データ保存サーバ部106では、劣化発生時間を示す前記データ劣化欠損箇所情報に応じて、通信回線120、通信入出力処理部119を経由して、データ劣化欠損箇所の正常なデータを受信側装置24に供給する。また、差替え合成部111は、データ劣化欠損情報分離検出部161から出力された劣化発生時間を示す前記データ劣化欠損箇所情報に応じて、前記実施例の場合と同様、デジタル復調・誤り訂正部109からの出力と送信情報データ保存サーバ部106からの出力との差替え合成処理を行う。
 一方、劣化発生地域内に受信側装置24が存在しない場合には、データ劣化欠損制御部165は、劣化発生時間を示す前記データ劣化欠損箇所情報が検出されたとしても、前記データ劣化欠損箇所情報を送信情報データ保存サーバ部106及び差替え合成部111に供給しない。よって、この場合、送信側装置11内の送信情報データ保存サーバ部106から正常な差替え用データを要求しないこととなり、かつ前記差替え処理も行われない。その結果、予測された地域内の受信側装置は、その他の地域の受信側装置よりデータ差替え処理で優先されることが可能となる。而して、降雨降雪等による地域的時間的な受信劣化に対し、放送送信側でその予測あるいは発生に伴ってデータ劣化欠損情報を放送波に重畳して送信しかつ受信側で検出し受信劣化地域を識別することにより、差替え処理による高品質な映像・音声をほぼリアルタイムで視聴及び記録することができる。
 なお、本実施例では、受信側装置の存在位置情報の取得の仕方として、使用者による入力設定の例を説明したが、インターネット上に存在するプロバイダにアクセスしてそのプロバイダの位置情報を含んだプロバイダ情報から取得するとか、地球上の現在位置を人工衛星から出力された電波で測り知るGPS(Global Positioning System)を用いるなどの他の方法でも同様な効果を得ることができる。また、本実施例では、データ劣化欠損情報の設定に際し、天気予報等により予め受信劣化の地域範囲や時間範囲を広く予測して設定することにより、漏れなく確実に高品質な映像・音声の視聴及び記録を実現できる。また、降雨等の天候変化以外の、例えば送信設備や放送衛星の不調などの他要因で受信劣化が生じる場合にも、その受信劣化発生の情報をデータ劣化欠損情報として設定し、受信側で前記データ劣化欠損情報に対応した分離検出動作を行うことにより、同様に本実施例の効果が得られることは明白である。
 また、分離検出されたデータ劣化欠損情報により、図3に示したような構成例では、記録するデータに対してのみ差替え処理を行うこともでき、同様の効果が得られることが明白である。また、図8で示した実施例では、データ劣化欠損情報設定部135で設定した劣化発生地域や劣化発生時間等を示すデータ劣化欠損情報を受信側で分離検出した例であるが、データ劣化欠損情報設定部135で設定したデータ劣化欠損情報を、通信回線120を介して受信側に供給し、供給されたデータ劣化欠損情報により、差替え処理を行っても、同様の効果が得られることは明らかである。
 更に、他の実施例について説明する。図9は、第6実施形態のデジタル放送の送受信記録処理システムの構成を示すブロック図である。なお、図9において、図1、図3、図4、図6、図8に示された同一の符号を付された各構成は、図1、図3、図4、図6、図8で既に説明した機能と同一の機能を有するので、それらの詳細説明は省略する。受信側装置25において、データ劣化欠損情報分離検出部161は、図8の実施例で説明したように、デジタル復調・誤り訂正部109の出力から、劣化発生地域情報及び劣化発生時間を示すデータ劣化欠損情報を分離検出し、前記データ劣化欠損情報のうち、劣化発生地域情報を劣化発生地域情報比較判定部162に供給する。また、劣化発生地域情報比較判定部162では、データ劣化欠損情報分離検出部161から出力された前記劣化発生地域情報と、モード設定部163で入力設定された受信側装置の存在位置情報とを比較照合し、前記劣化発生地域情報の劣化発生地域内に受信側装置25が存在するか否かを判定し、判定結果をデータ劣化欠損制御部165に出力する。
 一方、データ劣化欠損箇所情報生成部110では、第1実施形態と同様に、デジタル復調・誤り訂正部109からの出力をもとに誤り訂正が出来なかった箇所の情報を検出生成し、データ劣化欠損箇所情報として、データ劣化欠損制御部165に供給する。供給されるデータ劣化欠損箇所情報は、図2Aに示したようなID信号であってもよいし、時間や波長など、TSパケットの箇所を特定できるものであればよい。本例では、図8に示したように予測に基づいて指定された時間ではなく、図2Aに示したように、実際に欠損が生じている時間や、その時間に受信したTSパケットの箇所がデータ劣化欠損箇所情報として供給される。
 データ劣化欠損制御部165では、前記判定結果に応じて、送信情報データ保存サーバ部106及び差替え合成部111を制御する。即ち、データ劣化欠損制御部165は、劣化発生地域内に受信側装置25が存在する場合、データ劣化欠損箇所情報生成部110で検出生成されたデータ劣化欠損箇所情報を、通信入出力処理部119、通信回線120を経由して、送信情報データ保存サーバ部106及び差替え合成部111に供給する。送信情報データ保存サーバ部106では、前記データ劣化欠損箇所情報に応じて、通信回線120、通信入出力処理部119を経由して、データ劣化欠損箇所の正常なデータを受信側装置25に供給する。
 また、差替え合成部111は、データ劣化欠損箇所情報生成部110から出力された前記データ劣化欠損箇所情報に応じて、デジタル復調・誤り訂正部109からの出力と送信情報データ保存サーバ部106からの出力との差替え合成処理を行う。なお、劣化発生地域内に受信側装置25が存在しない場合は、図8の実施例での説明と同様である。而して、予測した地域・時間帯の中で実際に劣化が生じているときのみ、送信情報データ保存サーバ部106から正常なデータを受信し、差替え合成部111にて差替え処理を行うことにより、図8に示した実施例と比して、より無駄な差替え処理を行うことなく、受信劣化の際にも高品質な映像・音声を得ることを実現できる。
 更に、他の実施例について説明する。図10は、第7実施形態のデジタル放送の送受信記録処理システムの構成を示すブロック図である。なお、図10において、図1、図3、図4、図6、図8、図9に示された同一の符号を付された各構成は、図1、図3、図4、図6、図8、図9で既に説明した機能と同一の機能を有するので、それらの詳細説明は省略する。受信側装置26において、データ劣化欠損制御部165は、劣化発生地域内に受信側装置26が存在する場合、データ劣化欠損情報分離検出部161から供給された前記データ劣化欠損情報の内の劣化発生時間をデータ劣化欠損箇所情報として、通信入出力処理部119、通信回線120を経由して、送信情報データ保存サーバ部106及び差替え制御記録部127に供給する。このときに供給されるデータ劣化欠損箇所情報に含まれる劣化発生時間は、図9の場合と同様、実際に欠損が生じている時間であっても良い。
 送信情報データ保存サーバ部106では、劣化発生時間を示す前記データ劣化欠損箇所情報に応じて、通信回線120、通信入出力処理部119を経由して、データ劣化欠損箇所の正常なデータを受信側装置26に供給する。多重分離部124では、供給されたデータ劣化欠損箇所の正常なTSパケットを映像・音声の各パケットに分離し、分離された映像パケットは映像デコーダ部125で復元復号され、また分離された音声パケットは音声デコーダ部126で復元され、それぞれ差替え制御記録部127に供給される。差替え制御記録部127では、映像デコーダ部113及び音声デコーダ部115から出力された映像信号及び音声信号をリアルタイムで記録する。また、その後、差替え制御記録部127では、劣化発生時間を示す前記データ劣化欠損箇所情報をもとに、データ劣化欠損が生じている場合には、通信量が所定の閾値に満たないような通信回線120が混雑してないときなどに、映像デコーダ部125及び音声デコーダ部126から出力された映像信号及び音声信号を、先に記録済の映像デコーダ部113及び音声デコーダ部115から出力された映像信号及び音声信号に差替えて記録する。
 よって、通信回線の逼迫を回避しつつ、元々送信された映像信号及び音声信号をそのまま高品質に記録することができる。また、表示部114及びスピーカー部116では、差替え合成処理による遅れ時間がなく復元された映像及び音声を視聴することができる。なお、図9の実施例で説明したように、データ劣化欠損箇所生成部110からの出力を、劣化発生時間を示すデータ劣化欠損箇所情報として、データ劣化欠損制御部165に供給しても、同様の効果が得られることは明白である。
 更に、受信側装置が複数ある場合の他の実施例について説明する。図11は、第8実施形態のデジタル放送の送受信記録処理システムの構成を示すブロック図である。図11において、図1、図3、図4、図6、図8、図9、図10に示した同一符号を付された各構成に加え、送信側装置12には通信回線逼迫検出部140を、受信側には受信側装置27、28、29をはじめとする複数の受信側装置を有する。複数の受信側装置の中には、差替え記録処理をリアルタイムでなく後ほど行って映像・音声を記録する受信側装置28を少なくとも一つ有する。また、受信側装置28には、通信回線の逼迫に応じて受信側装置28の動作を制御するシステム制御部141を有する。なお、図11において、図1、図3、図4、図6、図8、図9、図10に示された同一の符号を付された各構成は、図1、図3、図4、図6、図8、図9、図10で既に説明した機能と同一の機能を有するので、それらの説明は省略する。
 ここで、降雨降雪等による受信劣化は地域的に発生するケースが多く、したがって、同一地域に存在する複数の受信側装置はほぼ同一時刻同一タイミングで、本実施例で示す差替え処理を必要とし、このため、サーバから同時に多数の受信側装置にデータを供給することとなり、通信回線の逼迫を招くこととなる。これに対して、図11に示す本実施例において、通信回線逼迫検出部140は、まず、受信側装置27、28、29をはじめとする複数の受信側装置内のデータ劣化欠損箇所情報生成部110から供給された各データ劣化欠損箇所情報をもとに、通信回線の逼迫を予測し、前記予測に基づいて、通信回線逼迫検出部140の出力として各受信側装置に通信回線逼迫信号を供給する。例えば、通信回線逼迫検出部140は、各受信側装置から、あらかじめ定められた時間内に一定数以上のデータ劣化欠損箇所情報を受信したか否かを判定し、あらかじめ定められた時間内に一定数以上のデータ劣化欠損箇所情報を受信したと判定した場合、その時点で通信回線が逼迫している、あるいは今後逼迫する可能性があると予測し、通信入出力処理部118および通信回線120を介して、上記通信回線逼迫信号を各受信側装置に供給する。
 複数の受信側装置のうち、差替え記録処理をリアルタイムでなく後ほど行って映像・音声を記録する受信側装置28では、前記通信回線逼迫信号がシステム制御部141に入力される。システム制御部141では、前記通信回線逼迫信号に応じて差替え制御記録部127を制御して差替え記録処理を停止させる。而して、通信回線の逼迫を低減解消させることができる。即ち、受信側装置のうち、リアルタイムでなく後で記録する受信側装置の差替え記録処理を後回しにして、通信回線の負荷を少しでも軽減することができる。
 図12を用いて更に詳しく図11の実施例の動作を説明する。図12は、本実施例の通信回線逼迫対応処理を示すフローチャート例である。各受信側装置のデータ劣化欠損箇所情報を受信した通信回線逼迫検出部140は、通信回線が逼迫しているか否かを予測判断し、通信回線が逼迫していることを示す通信回線逼迫信号を生成し、差替え制御記録部127を有する受信側装置28に出力する(ステップS1201)。上記通信回線逼迫検出部140が、通信回線が逼迫していると予測判断した場合には(ステップS1201;Yes)、差替え制御記録部127を有する受信側装置28では、供給された前記通信回線逼迫信号をもとにシステム制御部141が、差替え制御記録部127を制御し、差替え制御記録部127を有する受信側装置28での差替え記録処理を停止させる(ステップS1202)。
 一方、上記通信回線逼迫検出部140が、通信回線が逼迫していないと予測判断した場合には(ステップS1201;No)、システム制御部141が、差替え制御記録部127を制御し、差替え制御記録部127を有する受信側装置28での差替え記録処理を開始あるいは再開させる(ステップS1203)。差替え記録処理が開始あるいは再開された状態では、システム制御部141は、差替え制御記録部127の記録動作が終了したか否かの確認を監視するとともに(ステップS1204)、記録動作が終了しない状態では(ステップS1204;No)、通信回線が逼迫しているか否かを継続して監視する。記録動作が終了すると(ステップS1204;Yes)、通信回線逼迫処理の最初の状態に戻る。以上のルーチンを繰り返すことにより、通信回線の逼迫を低減解消できる。本フロー図では、差替え記録処理を後回しできる受信側装置がひとつの場合を示したが、複数あっても、通信回線の逼迫を検出し差替え記録処理を後回しにすれば、同様の効果が更に得られることは明白である。
 なお、図11では、通信回線逼迫検出部140を送信側に設けた場合の例を示しているが、通信回線逼迫検出部140を受信側装置に設けてもよい。通信回線逼迫検出部140が受信側装置に設けられる場合、受信側装置同士がデータ欠損箇所情報を通信でやり取りし、通信回線逼迫検出部140は、通信回線を介して、それぞれの受信側装置から出力されたデータ劣化欠損箇所情報を得ることにより通信回線逼迫信号を識別検出することができ、同様の効果が得られる。
 また、送信側装置、受信側装置とも通信回線逼迫検出部140を具備せず、送信側装置あるいは受信側装置で通信回線の逼迫状況の確認を行わずに通信回線の逼迫を回避することも可能である。即ち、受信側装置がデータ劣化欠損を検出して送信側装置内の送信情報データ保存サーバ部106に劣化欠損箇所の正常なデータの再送信要求を行う際に、上記データ再送信要求を各受信側装置が乱数的に遅延させることにより、各受信側装置へのデータの再送信タイミングがずれ、通信回線の逼迫を回避することができる。
 更に、受信側装置がモバイル機器で通信回線利用の有無を設定できる場合の一実施例について説明する。図13は、第9実施形態のデジタル放送の送受信記録処理システムの構成を示すブロック図である。図13において、図1、図3、図4、図6、図8、図9、図10、図11に示した同一符号を付された各構成に加え、通信回線用送受信アンテナ151とモバイル機器である受信側装置30を有し、受信側装置30は、通信回線用送受信アンテナ152、システム制御部141、モード設定部154、を有する。なお、図13において、図1、図3、図4、図6、図8、図9、図10、図11に示された同一の符号を付された各構成は、図1、図3、図4、図6、図8、図9、図10、図11で既に説明した機能と同一の機能を有するので、それらの説明は省略する。
 無線でデータの送受信を行う移動性のモバイル機器である受信側装置30は、通信回線用送受信アンテナ151、152を介して送信側装置10との間で通信データの送受信を行う。受信側装置30内のモード設定部154では、表示部114に表示された機能メニューを操作する不図示の入力装置から、差替え処理の『ON』または『OFF』を選択可能な差替え処理設定情報155や、差替え処理動作タイミングとして『リアルタイム』か『後ほど』かを選択可能な差替えタイミング設定情報156の選択を受け付け、選択された設定情報をモード選択信号として出力し、出力したモード選択信号をシステム制御部141に供給する。システム制御部141は、モード設定部154で設定したメニューに応じて、データ劣化欠損箇所情報生成部110、差替え合成部111、差替え制御記録部127を制御する。差替え処理設定情報155により、差替え処理の『ON』が設定された場合、差替え処理を行った映像信号及び音声信号を視聴したり記録したりする。差替え処理設定情報155により、差替え処理の『OFF』が設定された場合、データ劣化欠損箇所情報生成部110での出力動作を停止させて差替え処理を行わないとともに、通信回線用送受信アンテナ151、152及び通信回線120を経由して送信情報データ保存サーバ部106から供給される送信データの送受信を停止させる。
 また、差替えタイミング設定情報156にて差替え処理動作タイミングの『リアルタイム』が設定された場合、差替え合成部111で差替え合成された映像信号及び音声信号を、表示部114及びスピーカー部116で再生するとともに、差替え制御記録部127内のリアルタイム記録制御部128により、記録媒体130にリアルタイムで記録する。差替えタイミング設定情報156にて差替え処理動作タイミングの『後ほど』が設定された場合、差替え合成部111での差替え処理がされてない映像信号及び音声信号をリアルタイム記録制御部128によりリアルタイムで記録媒体130に記録するとともに、後ほど、差替え制御記録部127内の差替え制御部129により、データ劣化欠損箇所情報生成部110からの出力に応じて記録媒体130に差替え記録する。
 これらの動作により、モバイル機器での通信回線利用による高額な従量課金を受け入れてまで高品質な映像音声で視聴したり記録したりできる差替え処理を行うか、または従量課金なら差替え処理を行わないか、という選択を可能にすることができ、使用者の利便性を向上できる。また、本実施例では、モバイル機器の場合で説明したが、家などに設置した受信側装置でも、従量課金サービスを使用している場合には、同様の効果が得られることは言うまでもない。
 なお、図13の実施例では、機能メニューにより、差替え処理の『ON』または『OFF』を設定する場合を示したが、スイッチや設定ボタンなど他の手段でモード設定しても同様の効果が得られることは明白である。
 更に、受信側装置がセットトップボックス(STB:Set Top Box)である場合の一実施例について説明する。図14は、第10実施形態のデジタル放送の送受信記録処理システムの構成を示すブロック図である。図14において、図1、図3、図4、図6、図8、図9、図10、図11、図13に示した同一符号を付された各構成に加え、映像信号出力端子171、音声信号出力端子172を具備する受信側装置40と、モニター173とを有する。なお、図14において、図1、図3、図4、図6、図8、図9、図10、図11、図13に示された同一の符号を付された各構成は、図1、図3、図4、図6、図8、図9、図10、図11、図13で既に説明した機能と同一の機能を有するので、それらの説明は省略する。ここで、セットトップボックスは、衛星放送や地上波によるデジタル放送やケーブルテレビ、ブロードバンドVOD(Video On Demand)等の放送信号を受信し、接続されたモニターや一般のテレビに視聴可能な信号に変換して出力する装置であり、更には受信機能だけではなく、通信回線を用いたインターネット等のネットワーク接続機能(放送関連のネットサービス利用機能)や番組の録画機能など、受信機能以外の付加機能や付加サービスを利用する機能も備えていることもある。
 受信側装置40において、差替え合成部111による差替え処理が行われた映像デコーダ部113から出力された映像信号及び音声デコーダ部115から出力された音声信号は、映像信号出力端子171、音声信号出力端子172に出力され、モニター173に供給される。而して、受信側装置として、表示部とスピーカー部を内蔵しないセットトップボックスやレコーダーである場合においても、受信劣化が生じた場合でも高品質な映像・音声を得ることができるという効果がある。なお、本実施例では、受信側装置が図1に示した構成例の場合で説明したが、図3、図4、図6、図8、図9、図10、図11、図13で示した構成例など、他の構成例でも適用可能であり、同様の効果が得られることは明白である。また、映像信号出力端子171及び音声信号出力端子172に代替して、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)端子等でも適用可能であることは言うまでもない。
 また、以上の実施例では、放送衛星による衛星デジタル放送の場合で説明したが、フェージングやスポラディック電離層による電波の異常伝播等により受信劣化が生じる地上デジタル放送の場合でも同様の効果が得られることは明らかである。また、延いては、放送が有料の場合有料放送に加入している利用者に対し、受信劣化が生じても、有料放送サービスとして相応しく高品質な映像・音声の視聴及び/又は記録を提供できるという効果がある。
 なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
 また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
 また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
10~12:送信側装置、20~29、40、41:受信側装置、30:モバイル受信側装置、103:送信情報データ生成部、105:放送衛星、106:送信情報データ保存サーバ部、109:デジタル復調・誤り訂正部、110:データ劣化欠損箇所情報生成部、111:差替え合成部、114:表示部、116:スピーカー部、117:記録部、120:通信回線、127:差替え制御記録部、128:リアルタイム記録制御部、129:差替え制御部、103:記録媒体、131:選択部、132:受信情報選択設定部、133:OSD信号生成部、134:画像重畳部、135:データ劣化欠損情報設定部、139:データ劣化欠損情報判定・サーバ制御部、140:通信回線逼迫検出部、141:システム制御部、154、163:モード設定部、161:データ劣化欠損情報分離検出部、162:劣化発生地域情報比較判定部、165:データ劣化欠損制御部、171:映像信号出力端子、172:音声信号出力端子、173:モニター

Claims (15)

  1.  送信側装置から受信した、放送された映像信号および音声信号から変換されたデータの劣化欠損箇所を示すデータ劣化欠損箇所情報を検出するデータ劣化欠損箇所情報生成部と、
     前記劣化欠損箇所のデータと、通信回線を介して前記送信側装置に送信した前記データ劣化欠損箇所情報に対応する欠損前の正常なデータとを差替えて合成する差替え合成部と、
     を備えることを特徴とするデジタル放送の受信側装置。
  2.  前記差替え合成部により合成されたデータに含まれる映像信号を表示する表示部と、
     前記差替え合成部により合成されたデータに含まれる音声信号を音波に変換するスピーカー部と、
     前記映像信号および前記音声信号を記録媒体に記録する記録する記録部と、
     を備えることを特徴とする請求項1に記載のデジタル放送の受信側装置。
  3.  前記変換されたデータに含まれる映像信号を表示する表示部と、
     前記変換されたデータに含まれる音声信号を音波に変換するスピーカー部と、
     前記差替え合成部により合成された映像信号および音声信号を記録媒体に記録する記録する記録部と、
     を備えることを特徴とする請求項1に記載のデジタル放送の受信側装置。
  4.  送信側装置から受信した、放送された映像信号および音声信号から変換されたデータの劣化欠損箇所を示すデータ劣化欠損箇所情報を検出するデータ劣化欠損箇所情報生成部と、
     前記劣化欠損箇所のデータと、通信回線を介して前記送信側装置に送信した前記データ劣化欠損箇所情報に対応する欠損前の正常なデータとを、前記変換されたデータを記録媒体に記録した後、差替えて合成する差替え制御記録部と、
     を備えることを特徴とするデジタル放送の受信側装置。
  5.  前記差替え合成部により合成するか否かの選択を受け付ける受信情報選択設定部と、
     前記受信情報選択設定部の選択結果に応じて、前記差替え合成部により合成されたデータまたは前記変換されたデータを選択して出力する選択部と、
     を備えることを特徴とする請求項1に記載のデジタル放送の受信側装置。
  6.  前記受信情報選択設定部が受け付けた選択結果に応じたOSD(On Screen Display)信号を生成するOSD信号生成部と、
     前記OSD信号と、前記差替え合成部により合成されたデータに含まれる映像信号または前記変換されたデータに含まれる映像信号とを、重畳して表示部に表示する画像重畳部と、
     を備えることを特徴とする請求項5に記載のデジタル放送の受信側装置。
  7.  前記画像重畳部は、前記OSD信号と、前記選択を受け付けるためのメニュー画面と、前記差替え合成部により合成されたデータに含まれる映像信号または前記変換されたデータに含まれる映像信号とを、重畳して表示部に表示し、
     前記選択部は、前記メニュー画面から受け付けられた選択結果に応じて、前記差替え合成部により合成されたデータまたは前記変換されたデータを選択して出力する、
     ことを特徴とする請求項5に記載のデジタル放送の受信側装置。
  8.  送信側装置から受信した、放送された映像信号および音声信号と劣化欠損する場合を示すデータ劣化欠損情報とが重畳されたデータから前記データ劣化欠損情報を分離して検出するデータ劣化欠損情報分離検出部と、
     分離して検出された前記データ劣化欠損情報と、通信回線を介して前記送信側装置に送信した前記データ劣化欠損情報に対応する欠損前の正常なデータとを差替えて合成する差替え合成部と、
     を備えることを特徴とするデジタル放送の受信側装置。
  9.  前記データ劣化欠損情報には、送信側装置により指定された、放送された映像信号および音声信号が劣化欠損する地域または時間を含み、
     前記データ劣化欠損情報分離検出部は、前記重畳されたデータから前記地域および時間を検出し、
     前記差替え合成部は、前記受信側装置が存在する場所を示す位置情報が前記地域に含まれるか否かを判定し、前記位置情報が前記地域に含まれると判定した場合に、検出された前記時間と、通信回線を介して前記送信側装置に送信した前記時間に対応する欠損前の正常なデータとを差替えて合成する、
     ことを特徴とする請求項8に記載のデジタル放送の受信側装置。
  10.  前記差替え合成部により合成されたデータに含まれる映像信号を表示する表示部と、
     前記差替え合成部により合成されたデータに含まれる音声信号を音波に変換するスピーカー部と、
     前記映像信号および前記音声信号を記録媒体に記録する記録する記録部と、
     を備えることを特徴とする請求項8に記載のデジタル放送の受信側装置。
  11.  送信側装置から受信した、放送された映像信号および音声信号と劣化欠損する場合を示すデータ劣化欠損情報とが重畳されたデータから前記データ劣化欠損情報を分離して検出するデータ劣化欠損情報分離検出部と、
     分離して検出された前記データ劣化欠損情報と、通信回線を介して前記送信側装置に送信した前記データ劣化欠損情報に対応する欠損前の正常なデータとを、前記重畳されたデータを記録媒体に記録した後、差替えて合成する差替え合成部と、
     を備えることを特徴とするデジタル放送の受信側装置。
  12.  前記通信回線の逼迫を検出する通信回線逼迫検出部を備え、
     前記差替え制御記録部は、前記通信回線逼迫検出部が前記通信回線の逼迫を検出した場合には、記録媒体に記録した前記変換されたデータを差替えて合成することを停止する、
     ことを特徴とする請求項4に記載のデジタル放送の受信側装置。
  13.  前記受信側装置は、無線通信可能なモバイル機器であって、
     前記モバイル機器は、前記差替えて合成する処理を行うか否かの設定を受け付けるモード設定部と、
     前記モード設定部の設定結果に応じて、前記差替え合成部により合成されたデータまたは前記変換されたデータを選択して出力するシステム制御部と、
     を備えることを特徴とする請求項1に記載のデジタル放送の受信側装置。
  14.  前記受信側装置は、STB(Set Top Box)であって、
     前記STBは、復号された映像信号が出力される映像信号出力端子と、
     復号された音声信号が出力される音声信号出力端子と、
     を備えることを特徴とする請求項1に記載のデジタル放送の受信側装置。
  15.  送信側装置から放送された映像信号および音声信号を受信し、
     受信した前記映像信号および音声信号から変換されたデータの劣化欠損箇所を示すデータ劣化欠損箇所情報を検出し、
     通信回線を介して前記送信側装置に前記データ劣化欠損箇所情報を送信し、
     前記放送側装置から前記データ劣化欠損箇所情報に対応する欠損前の正常なデータを受信し、
     前記劣化欠損箇所のデータと、前記欠損前の正常なデータとを差替えて合成する、
     をことを特徴とするデジタル放送の受信方法。
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