WO2018105033A1 - スナップファスナー - Google Patents

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武者廣平
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Abstract

可撓性を有している生地からなる衣服に使用されたときに、生地の撓み、しなり、等の柔軟な変形や、衣服着脱の際の引っ張り力などに柔軟に対応できるスナップファスナーであって、衣服の生地(41,42)に取り付けられる環状の第一及び第二のハトメ部(2,22)と、第一の係合部品(1)と、第二の係合部品(21)とからなる。第一の係合部品(1)は、第一のハトメ部(2)に外周縁側が固定され、径方向の中央側に第一の係合部材装着部(5)を有する第一の係合部材支持片(3)と、第一の係合部材装着部(5)に配備される第一の係合部材(9)とを備えている。第二の係合部品(21)は、第二のハトメ部(22)に外周縁側が固定され、径方向の中央側に第二の係合部材装着部(25)を有する第二の係合部材支持片(23)と、第二の係合部材装着部(25)に配備される第二の係合部材(29)とを備えている。第一の係合部材支持片(3)と第二の係合部材支持片(23)との中の少なくともどちらか一方が可撓性部材からなる。

Description

スナップファスナー
 この発明は一対の雌部材と雄部材とからなり、衣服などの係着具として用いられるスナップファスナーに関する。
 一対の雌部材と雄部材とからなり、衣服などの係着具として用いられるスナップファスナーについては従来から種々の提案が行われている。例えば、以下のようなものが提案されている。
 ブラウス等の衣服に糸で縫いつけて用いる形式のスナップファスナー(特許文献1)。係着具を構成する一対の雌部材と雄部材とのそれぞれを、いずれも、全体を合成樹脂製にしている。衣服の洗濯が繰り返されても錆が発生することがなく、合成樹脂からなる雌部材と雄部材との弾性変形によって、適度の結合力が得られ、長期にわたって安定した係合作用が得られるとしている。
 一対の雌部材と雄部材とからなる係合具を当該係合部材が備えている弾発性を利用して衣服などの生地に取り付けるスナップファスナー(特許文献2)。
 熱可塑性樹脂からなる止め具本体と熱可塑性樹脂磁石とが融着されてなるマグネット止め具(特許文献3)。
 ハトメ孔を有するハトメと、そのハトメ孔を弾力的に閉塞する閉塞具とからなるスナップファスナー(特許文献4)。
 人の指などが不用意に接触したときに外れることがなく、一方で、専用の開錠具を要することなしに“外す”意図があれば簡単に外すことができる、磁力利用のスナップファスナー(特許文献5)。
 衣服等の被連結部材から簡単に脱着でき、強度を向上させることが可能な連結具(特許文献6)。
実開昭62-161808号公報 特開平11-32815号公報 特開2007-222527号公報 特開2006-81678号公報 特開2013-22063号公報 登録実用新案第3180490号公報
 スナップファスナーが用いられることのある衣服の生地は可撓性を有している。そこで撓み、しなり、等の柔軟な変形をすることがある。また、衣服の前身頃にスナップファスナーが用いられている場合、衣服を身に着けている間や、衣服を着脱する際に引っ張り力が当該スナップファスナーに加えられることがある。
 従来のスナップファスナーの場合、たとえ弾性変形可能な部材からなるスナップファスナーであっても、その弾性力は、雌部材と雄部材との間の結合や、衣服などへの安定した取り付け、等の目的で採用されているものでしかなかった。
 可撓性を有している生地からなる衣服の係合具(スナップファスナー)として使用されたときに、生地の撓み、しなり、等の柔軟な変形や、衣服着脱の際の引っ張り力などに柔軟に対応できる係合具(スナップファスナー)は、従来、提案されていなかった。
 この発明は、可撓性を有している生地からなる衣服の係合具(スナップファスナー)として使用されたときに、生地の撓み、しなり、等の柔軟な変形や、衣服着脱の際の引っ張り力などに柔軟に対応することのできる係合具(スナップファスナー)を提案することを目的にしている。
 可撓性を有している生地からなる衣服に使用されたときに、生地の撓み、しなり、等の柔軟な変形や、衣服着脱の際の引っ張り力などに柔軟に対応できるスナップファスナーである。
 衣服の生地に取り付けられる環状の第一及び第二のハトメ部と、第一の係合部品と、第二の係合部品とからなる。
 第一の係合部品は、第一のハトメ部に外周縁側が固定され、径方向の中央側に第一の係合部材装着部を有する第一の係合部材支持片と、第一の係合部材装着部に配備される第一の係合部材とを備えている。
 第二の係合部品は、第二のハトメ部に外周縁側が固定され、径方向の中央側に第二の係合部材装着部を有する第二の係合部材支持片と、第二の係合部材装着部に配備される第二の係合部材とを備えている。
 第一の係合部材支持片と第二の係合部材支持片との中の少なくともどちらか一方が可撓性部材からなる。
 この発明によれば、可撓性を有している生地からなる衣服の係合具(スナップファスナー)として使用されたときに、生地の撓み、しなり、等の柔軟な変形や、衣服着脱の際の引っ張り力などに柔軟に対応することのできる係合具(スナップファスナー)を提供することができる。
この発明の一実施形態の、一部を省略し、一部を断面して表した図であって、(a)衣服の生地に環状の第一のハトメ部と、環状の第二のハトメ部とがそれぞれ取り付けられている状態、(b)環状の第一のハトメ部と、環状の第二のハトメ部とに、それぞれ、第一の係合部材支持片と、第二の係合部材支持片とが取り付けられている状態、(c)第一の係合部材支持片の第一の係合部材装着部に第一の係合部材が配備され、第二の係合部材支持片の第二の係合部材装着部に第二の係合部材が配備されている状態、(d)第一の係合部品と第二の係合部品とが互いに吸着し、係合している状態を表す図である。 図1図示の実施形態のスナップファスナーが、図1の図面上で、上下が逆になって吸着、係合する実施形態を説明する、一部を省略し、一部を断面して表した図であって、(a)~(d)は、それぞれ、図1の(a)~(d)の状態に対応している状態を表す図である。 この発明の他の実施形態の、一部を省略し、一部を断面して表した図であって、(a)衣服の生地に環状の第一のハトメ部と、環状の第二のハトメ部とがそれぞれ取り付けられている状態、(b)第一の係合部材支持片の第一の係合部材装着部に第一の係合部材が配備され、第二の係合部材支持片の第二の係合部材装着部に第二の係合部材が配備されている状態、(c)第一の係合部品と第二の係合部品とが互いに吸着し、係合している状態を表す図である。
 この実施形態の衣服用のスナップファスナーは、衣服の生地に取り付けられる環状の第一及び第二のハトメ部と、第一の係合部品と、第二の係合部品とからなる。
 前記において、前記第一の係合部品は、
  前記第一のハトメ部に径方向の外周縁側が固定され、径方向の中央側に第一の係合部材装着部を有する第一の係合部材支持片と、
  前記第一の係合部材装着部に配備される第一の係合部材と
 を備えている。
 また、前記において、前記第二の係合部品は、
  前記第二のハトメ部に径方向の外周縁側が固定され、径方向の中央側に第二の係合部材装着部を有する第二の係合部材支持片と、
  前記第二の係合部材装着部に配備される第二の係合部材と
 を備えている。
 このような構成からなるこの実施形態の衣服用のスナップファスナーは、
  前記第一の係合部材と前記第二の係合部材との間の係脱により、前記第一のハトメ部が取り付けられている前記衣服の可撓性を有している生地と、前記第二のハトメ部が取り付けられている前記衣服の可撓性を有している生地との間の係脱を行うものである。
 この実施形態の衣服用のスナップファスナーにおける前記第一の係合部材支持片と前記第二の係合部材支持片との中の少なくともどちらか一方は、極薄板状又は布状の可撓性部材からなる。
 これらの構造によって、この実施形態の衣服用のスナップファスナーにおいては、
  前記第一の係合部材が配備されていて径方向の中央側に位置する前記第一の係合部材装着部と、径方向の外側に位置する前記第一のハトメ部との間に極薄板状又は布状の可撓性部材からなる前記第一の係合部材支持片が存在している及び/又は前記第二の係合部材が配備されていて径方向の中央側に位置する前記第二の係合部材装着部と、径方向の外側に位置する前記第二のハトメ部との間に極薄板状又は布状の可撓性部材からなる前記第二の係合部材支持片が存在している。
 そして、この実施形態の衣服用のスナップファスナーは、
 前記第一のハトメ部が取り付けられている前記衣服の可撓性を有している生地及び/又は前記第二のハトメ部が取り付けられている前記衣服の可撓性を有している生地の撓み、しなりに応じて、前記第一の係合部材支持片及び/又は前記第二の係合部材支持片が柔軟に、撓み、しなり変形する。
 以下、図面を参照して説明する。
 この実施形態の衣服用のスナップファスナーは、第一の係合部品1と、第二の係合部品21とからで構成され、両者の間で係合が行われるものである(図1(c)、(d)、図2(c)、(d)、図3(b)、(c))。この実施の形態では、両者の間に働く磁力によって互いに吸着、係合している。
 図1図示の実施形態では、第一の係合部品1は、第一のハトメ部2(図1(a))と、第一の係合部材支持片3(図1(b))と、第一の係合部材9(図1(c))とを備えている。一方、第二の係合部品21は、第二のハトメ部22(図1(a))と、第二の係合部材支持片23(図1(b))と、第二の係合部材29(図1(c))とを備えている。
 第一のハトメ部2は平面視で環状で、衣服の生地41に取り付けられる。図1(a)図示の実施形態では、衣服の生地41に孔43が形成されており、環状の第一のハトメ部2が孔43の内周縁に取り付けられている。
 第二のハトメ部22も平面視で環状で、衣服の生地42に取り付けられる。図1(a)図示の実施形態では、衣服の生地42に孔44が形成されており、環状の第二のハトメ部22が孔44の内周縁に取り付けられている。
 ハトメは、衣服や靴などの紐を通す丸い孔の内周縁を補強する目的で従来から使用されている。例えば、金属製の平面視で環状のハトメが従来から使用されている。
 第一のハトメ部2、第二のハトメ部22は、従来から使用されている上述のハトメと同じく、衣服の生地41、42の孔43、44の内周縁を補強するものである。そして、この実施形態では、同時に、第一の係合部材支持片3、第二の係合部材支持片23の外周縁側が取り付けられる取付け支持部としての役割を果たしている。
 第一のハトメ部2、第二のハトメ部22は、このような機能を果たし得るものであれば、種々の部材から構成することができる。例えば、アルミニューム、真鍮、チタンなどの金属製、あるいは、ナイロンなどの合成樹脂製にすることができる。
 衣服の生地41、42の孔43、44の内周縁への第一のハトメ部2、第二のハトメ部22の取り付けは、例えば、従来のハトメと同様に、第一のハトメ部2、第二のハトメ部22をカシメることによって行うことができる。
 第一の係合部材支持片3、第二の係合部材支持片23は、それぞれの外周縁が、平面視で環状の第一のハトメ部2、第一のハトメ部22に固定されることから、平面視で円板状である。
 この実施の形態では、第一の係合部材支持片3、第二の係合部材支持片23は、いずれも、可撓性を有する部材から形成されている。例えば、自由に撓み変形、しなり変形することのできる、シリコンゴム製、合成樹脂製などの、極薄板状あるいは布状の部材から構成されている。
 この実施形態では、第一の係合部材支持片3の外周縁に、内径側の部分より肉厚な取付け部4が形成されている。同様に、第二の係合部材支持片23の外周縁に、内径側の部分より肉厚な取付け部24が形成されている。
 この実施形態では、第一のハトメ部2が、第一の係合部材支持片3の取付け部4に嵌め込まれるように組み合わされることにより、第一の係合部材支持片3の外周縁側が第一のハトメ部2に固定される。また、第二のハトメ部22が、第二の係合部材支持片23の取付け部24に嵌め込まれるように組み合わされることにより、第二の係合部材支持片23の外周縁側が第二のハトメ部22に固定される。
 この実施形態では、第一の係合部材支持片3の外周縁に形成されている肉厚な取付け部4は、取付け支持部となる第一のハトメ部2が嵌め込まれる段部を備えている。この段部に、第一のハトメ部2が嵌め込まれるように組み合わされることにより、第一の係合部材支持片3の外周縁側が第一のハトメ部2に固定される。
 同様に、第二の係合部材支持片23の外周縁に形成されている肉厚な取付け部24は、取付け支持部となる第二のハトメ部22が嵌め込まれる段部を備えている。この段部に、第二のハトメ部22が嵌め込まれるように組み合わされることにより、第二の係合部材支持片23の外周縁側が第二のハトメ部22に固定される。
 第一の係合部材支持片3、第二の係合部材支持片23の外周縁が第一のハトメ部2、第一のハトメ部22に固定される形態、構造は、図示し、上記に説明した形態、構造に限られない。
 第一の係合部材支持片3、第二の係合部材支持片23は、それぞれ、径方向の中央側に第一の係合部材装着部5、第二の係合部材装着部25を備えている。
 図示の実施形態では、第一の係合部材装着部5は内部に空間部7を有する袋状部6によって形成されている。同様に、第二の係合部材装着部25は内部に空間部27を有する袋状部26によって形成されている。
 第一の係合部材装着部5には第一の係合部材が配備されるようになっている。図示の実施形態では、磁力を有する部材、例えば、永久磁石からなる第一の係合部材9が配備されている。
 第二の係合部材装着部25には第二の係合部材が配備されるようになっている。図示の実施形態では、永久磁石からなる第一の係合部材9に吸着される磁性吸着性を有する吸着部材からなる第二の係合部材29が配備されている。永久磁石からなる第一の係合部材9に吸着される磁性吸着性を有する吸着部材としては金属製、合成樹脂、合成ゴム製など、種々のものを採用できる。
 図示の実施形態では、第一の係合部材装着部5を形成する袋状部6は内部の空間部7と連通する孔部8a、8bを袋状部6の径方向の中央側で、図1(b)における上側と下側とに備えている。
 また、第二の係合部材装着部25を形成する袋状部26は内部の空間部27と連通する孔部28a、28bを袋状部26の径方向の中央側で、図1(b)における上側と下側とに備えている。
 永久磁石からなる第一の係合部材9は、袋状部6の内部の空間部7に装入される本体部と、その本体部から、図1(c)における上下にそれぞれ伸びて、第一の係合部材装着部5に配備された際に、孔部8a、8bを介して袋状部6の外部に表面が露出される凸部を備えている。
 一方、図示の実施形態では、第二の係合部材29は袋状部26の内部の空間部27に装入される形状、大きさになっている。
 第一の係合部品1と、第二の係合部品21とが接近すると、永久磁石からなる第一の係合部材9と、これに吸着される磁性吸着性を有する吸着部材からなる第二の係合部材29との間の磁力による吸着が行われ、両者は、図1(d)図示のように、互いに吸着し合い、係合が図られる。
 図示の実施形態では、第一の係合部材装着部5を形成する袋状部6は孔部8a、8bを備えており、第一の係合部材9の凸部の表面が孔部8a、8bを介して袋状部6の外部に露出している。
 また、第二の係合部材装着部25を形成する袋状部26は孔部28a、28bを備えている。
 そこで、図1(d)図示のように係合した際、永久磁石からなる第一の係合部材9の露出している表面9aと、第二の係合部材29の露出している表面29aとの間には他の部材が介在していない。このため、第一の係合部品1と、第二の係合部品21とは強力に吸着、係合することができる。
 この実施形態の第一の係合部品1、第二の係合部品21を構成している第一の係合部材支持片3、第二の係合部材支持片23は、いずれも、自由に撓み変形、しなり変形することのできる、可撓性を有する部材から形成されている。
 第一の係合部品1を構成している第一の係合部材支持片3、第二の係合部品21を構成している第二の係合部材支持片23は、径方向の外側において、取付け部4、24が、衣服の生地41、42に取り付けられている第一のハトメ部2、第二のハトメ部22に固定されている。そして、径方向の中央側で、第一の係合部材9と、第二の係合部材29との間の磁力によって互いに吸着し合い、係合する。
 互いに吸着し合い、係合する、径方向の中央側と、第一のハトメ部2、第二のハトメ部22に固定されている径方向の外周側との間は、図1(d)図示のように、上述した可撓性を有する部材からなる第一の係合部材支持片3、第二の係合部材支持片23における、極薄板状あるいは布状に形成されている部分になっている。すなわち、第一の係合部材支持片3における第一の係合部材装着部5と、第一のハトメ部2に固定されている径方向の外周側との間は、極薄板状あるいは布状に形成されている部分であって、撓みやすく、しなりやすい構造部分になっている。また、第二の係合部材支持片23における第二の係合部材装着部25と、第二のハトメ部22に固定されている径方向の外周側との間も、極薄板状あるいは布状に形成されている部分であって、撓みやすく、しなりやすい構造部分になっている。
 このように、撓みやすく、しなりやすい構造部分が、互いに吸着し合い、係合する径方向の中央側と、第一のハトメ部2、第二のハトメ部22に固定されている径方向の外周側との間に存在していることになる。
 これにより、可撓性を有している生地41、42からなる衣服の係合具(スナップファスナー)として本実施形態のスナップファスナーが使用されると、生地41、42の撓み、しなり、等の柔軟な変形や、衣服着脱の際の引っ張り力などに柔軟に対応することができる。
 すなわち、第一の係合部材9と、第二の係合部材29との間の磁力によって互いに吸着し合って係合している径方向で中央側の係合状態、係合力は維持されたまま、径方向の中央側と、径方向の外周側との間に存在している撓みやすく、しなりやすい構造部分が、衣服の生地41、42の撓み、しなり、両者の間の引っ張り力などに応じて、柔軟に、撓み、しなることができる。
 そこで、可撓性を有している生地からなる衣服のスナップファスナーとして使用されたときに、生地の撓み、しなり、等の柔軟な変形や、衣服着脱の際の引っ張り力などに柔軟に対応することのできるスナップファスナーとなる。
 なお、上述した実施形態では、第一の係合部品1、第二の係合部品21を構成している第一の係合部材支持片3、第二の係合部材支持片23のいずれをも、自由に撓み変形、しなり変形することのできる、可撓性を有する部材から形成していた。
 これに替えて、第一の係合部品1を構成している第一の係合部材支持片3、第二の係合部品21を構成している第二の係合部材支持片23の中のどちらか一方を、可撓性を有していない部材で形成することもできる。
 例えば、第一の係合部品1を構成している第一の係合部材支持片3、第二の係合部品21を構成している第二の係合部材支持片23の中のどちらか一方を、堅固な構造物や、多少の弾性を有する程度の合成樹脂製の構造物にするものである。
 このようにしても、第一の係合部品1を構成している第一の係合部材支持片3、第二の係合部品21を構成している第二の係合部材支持片23の中の少なくともどちらか一方を、可撓性を有している部材で形成しておくことにより、上記で説明したように、可撓性を有している生地からなる衣服のスナップファスナーとして使用されたときに、生地の撓み、しなり、等の柔軟な変形や、衣服着脱の際の引っ張り力などに柔軟に対応することのできるスナップファスナーを提供することができる。
 上述した、第一の係合部品1、第二の係合部品21を構成している第一の係合部材支持片3、第二の係合部材支持片23のいずれとも自由に撓み変形、しなり変形することのできる、可撓性を有する部材から形成すると、第一の係合部品1、第二の係合部品21を構成する部材、材料の共通化を図る上で有利である。
 また、上述した実施形態では、第一の係合部材9を、磁力を有する部材(この実施形態では、永久磁石)とし、第二の係合部材29を、第一の係合部材9に吸着される磁性吸着性を有する吸着部材としていた。両者を替えて、第二の係合部材29を磁力を有する部材(例えば、永久磁石)とし、第一の係合部材9を、第二の係合部材29に吸着される磁性吸着性を有する吸着部材とすることもできる。
 図2は、図1に図示し、上述してきた実施形態のスナップファスナーが、図1の図面上で、上下が逆になって吸着、係合する実施形態を説明するものである。図2(a)~(d)が、それぞれ、図1(a)~(d)図示の状態に対応している。そこで、図1に図示し、上述してきた実施形態のスナップファスナーと共通する構造・部材については、図1と共通する符号を付して、その説明を省略する。
 図1、図2に図示したように、本実施形態のスナップファスナーは、図1に図示し、上述してきた実施形態と、図1の図面上で、上下を逆にしても使用することができるものである。
 そこで、例えば、衣服の前身頃がメンズと、レディスのように、合わせが逆になっても対応することができ、いわゆるユニセックス商品を提供する際に有用なスナップファスナーになる。
 上述した図1、図2図示の実施形態では、第一の係合部材装着部5を形成する袋状部6は孔部8a、8bを備えており、第二の係合部材装着部25を形成する袋状部26は孔部28a、28bを備えていた。
 第一の係合部材装着部5を形成する袋状部6、第二の係合部材装着部25を形成する袋状部26がこのような孔部8a、8b、28a、28bを備えていない実施形態にすることもできる。図3は、そのような実施形態の一例を説明するものである。
 図1、図2図示の実施形態において、孔部8a、8b、28a、28bが形成されていた箇所は、符号6a、6b、26a、26bで示しているように、袋状部6、26を形成している部材によって閉鎖されている。すなわち、第一の係合部材9及び第二の係合部材29はいずれも第一の係合部材支持片3及び第二の係合部材支持片23によって覆われている構造になっている。
 この点以外は、図1、図2図示の実施形態と共通しているので、図1に図示し、上述してきた実施形態のスナップファスナーと共通する構造・部材については、図1と共通する符号を付して、その説明を省略する。
 図3図示の実施形態では、第一の係合部品1と、第二の係合部品21とが接近し、永久磁石からなる第一の係合部材9と、これに吸着される磁性吸着性を有する吸着部材からなる第二の係合部材29との間の磁力によって、第一の係合部品1と、第二の係合部品21とが互いに吸着し合い、係合すると図3(c)図示の状態になる。
 すなわち、永久磁石からなる第一の係合部材9の表面9aと、第二の係合部材29の表面29aとの間には符号6a、26aで示している、袋状部6、26を形成している部材が介在することになる。
 このようになっても、永久磁石からなる第一の係合部材9の表面9aと、第二の係合部材29の表面29aとの間の磁力による吸着力が十分であれば、衣服用のスナップファスナーとしての使用に支障は生じない。
 第一の係合部材9、第二の係合部材29として金属製の部材が使用されている場合には、図3図示のように、第一の係合部材9及び第二の係合部材29がいずれも第一の係合部材支持片3及び第二の係合部材支持片23によって覆われている構造にしておくと錆の発生を防止できるので有利である。
 なお、第一の係合部材装着部5を形成する袋状部6、第二の係合部材装着部25を形成する袋状部26がそれぞれ孔部8a、8b、28a、28bを備えている構造に替えて、第一の係合部材装着部5を形成する袋状部6が孔部8aだけを備えていて、一方、第二の係合部材装着部25を形成する袋状部26が孔部28aだけを備えている構造や、第一の係合部材装着部5を形成する袋状部6が孔部8bだけを備えていて、一方、第二の係合部材装着部25を形成する袋状部26が孔部28bだけを備えている構造などにすることもできる。
 以上、添付図面を参照して本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明は係る実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載から把握される技術的範囲において種々に変更可能である。
1  第一の係合部品
2  第一のハトメ部
3  第一の係合部材支持片
5  第一の係合部材装着部
6  第一の係合部材装着部の袋状部
7  第一の係合部材装着部の内部空間部
8a、8b 孔部
9  第一の係合部材
21 第二の係合部品
22 第二のハトメ部
23 第二の係合部材支持片
25 第二の係合部材装着部
27 第二の係合部材装着部の内部空間部
26 第二の係合部材装着部の袋状部
28a、28b孔部
29 第二の係合部材
41、42 衣服の生地
43、44 衣服の生地の孔

Claims (4)

  1.  衣服の生地に取り付けられる環状の第一のハトメ部と、
     当該第一のハトメ部に径方向の外周縁側が固定され、径方向の中央側に第一の係合部材装着部を有する第一の係合部材支持片と、
     前記第一の係合部材装着部に配備される第一の係合部材と
     を備えている第一の係合部品と、
     衣服の生地に取り付けられる環状の第二のハトメ部と、
     当該第二のハトメ部に径方向の外周縁側が固定され、径方向の中央側に第二の係合部材装着部を有する第二の係合部材支持片と、
     前記第二の係合部材装着部に配備される第二の係合部材と
     を備えている第二の係合部品と
     からなり、
     前記第一の係合部材と前記第二の係合部材との間の係脱により、前記第一のハトメ部が取り付けられている前記衣服の可撓性を有している生地と、前記第二のハトメ部が取り付けられている前記衣服の可撓性を有している生地との間の係脱を行うスナップファスナーであって、
     前記第一の係合部材支持片と前記第二の係合部材支持片との中の少なくともどちらか一方が極薄板状又は布状の可撓性部材からなる
     ことにより、前記第一の係合部材が配備されていて径方向の中央側に位置する前記第一の係合部材装着部と、径方向の外側に位置する前記第一のハトメ部との間に極薄板状又は布状の可撓性部材からなる前記第一の係合部材支持片が存在している及び/又は前記第二の係合部材が配備されていて径方向の中央側に位置する前記第二の係合部材装着部と、径方向の外側に位置する前記第二のハトメ部との間に極薄板状又は布状の可撓性部材からなる前記第二の係合部材支持片が存在し、
     前記第一のハトメ部が取り付けられている前記衣服の可撓性を有している生地及び/又は前記第二のハトメ部が取り付けられている前記衣服の可撓性を有している生地の撓み、しなりに応じて、前記第一の係合部材支持片及び/又は前記第二の係合部材支持片が柔軟に、撓み、しなり変形する
     ことを特徴とする衣服用のスナップファスナー。
  2.  前記第一の係合部材又は前記第二の係合部材のいずれか一方が磁石体で、他方が当該磁石体に吸着される磁性吸着性を有する吸着部材であることを特徴とする請求項1記載の衣服用のスナップファスナー。
  3.  前記第一の係合部材及び前記第二の係合部材はいずれも前記第一の係合部材支持片及び前記第二の係合部材支持片によって覆われていることを特徴とする請求項2記載の衣服用のスナップファスナー。
  4.  前記第一の係合部材及び前記第二の係合部材はそれぞれ前記第一の係合部材支持片及び前記第二の係合部材支持片によって覆われているとともに、少なくとも、前記第一の係合部材と前記第二の係合部材とが互いに吸着する面はいずれも露出していることを特徴とする請求項3記載の衣服用のスナップファスナー。
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