WO2018061058A1 - 微生物燃料電池及び廃液処理装置 - Google Patents

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Definitions

  • the shape of the second carbon material 13 is not particularly limited, but is preferably in the form of particles. Specifically, the shape of the second carbon material 13 is preferably spherical or polyhedral.
  • the average particle diameter (median diameter: d50) of the second carbon material 13 is not particularly limited, but is preferably 1 mm or less, and more preferably 1 ⁇ m or less.
  • the lower limit value of the average particle diameter of the second carbon material 13 is not particularly limited, and may be, for example, 50 nm.
  • the particle diameter of the second carbon material 13 can be determined by observing the second carbon material 13 using a scanning electron microscope (SEM) or a transmission electron microscope (TEM).
  • the method of roughening the said surface in the negative electrode 10 is mentioned other than the method of carry
  • the first carbon material 11 of the present embodiment is most preferably made of only a graphene sheet.
  • the catalyst in the gas diffusion layer 22 is preferably a carbon-based material doped with metal atoms.
  • the metal atom is not particularly limited, but titanium, vanadium, chromium, manganese, iron, cobalt, nickel, copper, zirconium, niobium, molybdenum, ruthenium, rhodium, palladium, silver, hafnium, tantalum, tungsten, rhenium, osmium, iridium It is preferable that it is an atom of at least one metal selected from the group consisting of platinum, and gold.
  • the carbon-based material exhibits excellent performance as a catalyst for particularly promoting the oxygen reduction reaction and the oxygen generation reaction.
  • the amount of metal atoms contained in the carbon-based material may be appropriately set so that the carbon-based material has excellent catalytic performance.
  • the carbon source material as described above, for example, graphite or amorphous carbon can be used.
  • the metal compound is not particularly limited as long as it is a compound containing a metal atom which can coordinately bond with a nonmetal atom doped in the carbon source material.
  • the carbon-based material may be further acid-washed.
  • the carbon-based material may be dispersed in pure water for 30 minutes with a homogenizer, and then the carbon-based material may be placed in 2 M sulfuric acid and stirred at 80 ° C. for 3 hours. In this case, the elution of the metal component from the carbon-based material can be suppressed.
  • a conductive wire was adhered to an end portion of the graphene sheet supporting carbon black using a conductive epoxy adhesive (CW2400, CIRCUITWORKS CONDUCTIVE EPOXY) to fabricate a negative electrode of this example.
  • CW2400 CIRCUITWORKS CONDUCTIVE EPOXY
  • the steady-state output does not decrease even after the passage of days, but the steady-state output is significantly deteriorated compared to the example It became a result. This is presumed to be due to the small amount of anaerobic microorganisms carried on the negative electrode surface because the arithmetic mean roughness Ra of the surface is small.

Abstract

微生物燃料電池(1,1A)は、グラフェンシートを備えるシート状の第一の炭素材料(11)を有し、微生物を担持する負極(10)と、負極と対向する正極(20)とを備える。そして、負極における表面の算術平均粗さRaが4.0μm~10000μmである。廃液処理装置は、微生物燃料電池を備え、正極は酸素を含む気体と接触するように配置される。この微生物燃料電池は、耐水圧性の高い形状に変形することができる。また、負極表面の算術平均粗さRaが大きいことから、負極における微生物の担持量が増加し、微生物燃料電池の出力を高めることか可能となる。

Description

微生物燃料電池及び廃液処理装置
 本発明は、微生物燃料電池及び廃液処理装置に関する。詳細には本発明は、廃液を浄化し、かつ、電気エネルギーを生成することが可能な微生物燃料電池及び廃液処理装置に関する。
 近年、持続可能なエネルギーとして、バイオマスを利用して発電をする微生物燃料電池が注目されている。微生物燃料電池は、微生物の代謝能力を利用して有機物などを電気エネルギーに変換する装置であり、有機物の処理をしながらエネルギーの回収ができるという優れたシステムである。ただ、微生物が発する電力が非常に小さく、出力される電流密度が低いため、更なる改良が必要である。
 このような微生物燃料電池として、特許文献1に記載された微生物燃料電池用電極を使用したものが開示されている。特許文献1では、カーボンを含む電極基盤、及びその表面の全部又は一部に形成されたカーボンナノワイヤからなる微生物燃料電池用電極が開示されている。そして、電極基盤は、間隙及び/又は細孔を含む繊維構造又は多孔質構造を有し、間隙の長さ及び/又は幅、並びに細孔の直径が所定値であることが開示されている。そして、特許文献1では、電極基盤は、それ自体が電極の形状を保持できる剛性を有していてもよいことが記載されている。また、電極基盤は、カーボンブラックのようなパウダ状の微粒子でもよいが、電極としての形状を保持するために、他の物質から成る支持体の表面上に保持される必要があることが記載されている。
特許第5494996号明細書
 しかしながら、特許文献1の電極基盤は高い剛性を有しているため、可撓性に乏しい。そのため、電極を任意の形状に屈曲させることが困難であった。また、当該電極基盤がパウダ状の微粒子を支持体に保持してなるものである場合、微粒子と支持体との間の接触抵抗が増加するため、微生物燃料電池の出力が低下する恐れがあった。
 本発明は、このような従来技術の有する課題に鑑みてなされたものである。そして、本発明の目的は、可撓性に優れ、かつ、出力を高い状態に維持することが可能な微生物燃料電池及び廃液処理装置を提供することにある。
 上記課題を解決するために、本発明の第一の態様に係る微生物燃料電池は、グラフェンシートを備えるシート状の第一の炭素材料を有し、微生物を担持する負極と、負極と対向する正極とを備える。そして、負極における表面の算術平均粗さRaが4.0μm~10000μmである。
 本発明の第二の態様に係る廃液処理装置は、第一の態様に係る微生物燃料電池を備え、当該正極は酸素を含む気体と接触するように配置される。
図1は、本発明の実施形態に係る微生物燃料電池の一例を示す概略斜視図である。 図2は、図1中のA-A線に沿った断面図である。 図3は、本発明の実施形態に係る微生物燃料電池の一例を示す概略平面図である。 図4は、上記微生物燃料電池における燃料電池ユニットを示す分解斜視図である。 図5(a)は本発明の実施形態に係る負極の一例を示す概略断面図であり、図5(b)は図5(a)中の符号Bの領域を拡大して示す概略図である。 図6は、本発明の実施形態に係る負極の他の例を示す概略斜視図である。 図7は、本発明の実施形態に係る正極の一例を示す概略断面図である。 図8は、本発明の実施形態に係る微生物燃料電池の他の例を示す概略斜視図である。 図9は、本発明の実施形態に係る微生物燃料電池の他の例を示す概略平面図である。 図10は、実施例及び比較例の微生物燃料電池における運転日数と定常出力値との関係を示すグラフである。
 以下、本実施形態に係る微生物燃料電池及び廃液処理装置について詳細に説明する。なお、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
[微生物燃料電池]
 図1乃至図3に示すように、本実施形態に係る微生物燃料電池1は、負極10、正極20及びイオン移動層30からなる複数の膜電極接合体40を備えている。微生物燃料電池1では、図2に示すように、イオン移動層30の一方の面30aに負極10が接触するように配置されており、イオン移動層30の面30aと反対側の面30bに正極20が接触するように配置されている。
 さらに図4に示すように、2枚の膜電極接合体40は、正極20同士が対向するように、カセット基材50を介して積層されている。カセット基材50は、正極20における面20aの外周部に沿うU字状の枠部材であり、上部が開口している。つまり、カセット基材50は、2本の第一柱状部材51の底面を第二柱状部材52で連結した枠部材である。そして、カセット基材50の側面53は、正極20の面20aの外周部と接合されており、正極20の面20aの外周部からカセット基材50の内部に被処理液70が漏出することを抑制できる。
 そして、図2及び図3に示すように、2枚の膜電極接合体40とカセット基材50とを積層してなる燃料電池ユニット60は、大気と連通した気相2が形成されるように、廃液槽80の内部に配置される。廃液槽80の内部には被処理液70が保持されており、負極10、正極20及びイオン移動層30は、被処理液70に浸漬されている。
 後述のように、正極20は、撥水性を有する撥水層21を備えている。そのため、廃液槽80の内部に保持された被処理液70とカセット基材50の内部とは隔てられ、2枚の膜電極接合体40とカセット基材50とにより形成された内部空間は気相2となっている。そして、図2に示すように、負極10及び正極20は、それぞれ外部回路90と電気的に接続されている。
 (負極)
 本実施形態における負極10は、図5(a)に示すように、グラフェンシートを備えるシート状の第一の炭素材料11を有している。グラフェンシートは、黒鉛をシート状に加工したものであり、高い耐食性を有し、かつ、電気抵抗率が金属材料と同等であるため、耐久性と導電性を両立している。
 ここで、上述のグラフェンシートは、例えば、次のようにして得られるものである。まず、天然黒鉛を酸によって化学処理を施し、黒鉛のグラフェン層の層間へ挿入物を形成させる。次に、これを高温で急速加熱することで、層間挿入物の熱分解によるガス圧でグラフェン層間が押し広がった膨張黒鉛が得られる。そして、この膨張黒鉛を加圧し、ロール圧延することにより、グラフェンシートが得られる。このようにして得られたグラフェンシートを第一の炭素材料11として用いた場合、図5(a)に示すように、黒鉛におけるグラフェン層が積層方向Xに垂直な方向Yに沿って配列している。そのため、第一の炭素材料11と外部回路90との間の導電性を高め、電池反応の効率をより向上させることが可能となる。また、グラフェン層の層間に空隙が存在するため、グラフェンシートは可撓性を有している。
 負極10には嫌気性微生物が保持され、当該微生物の触媒作用により、被処理液70中の有機物及び窒素含有化合物の少なくとも一方から水素イオン及び電子を生成している。具体的には、負極10は、一方の面10aと、当該一方の面10aと反対側の他方の面10bとを有し、一方の面10aがイオン移動層30を介して正極20と対向し、他方の面10b上に嫌気性微生物が保持されている。つまり、負極10における他方の面10b上に嫌気性微生物を含むバイオフィルムが重ねられて固定されることで、負極10に嫌気性微生物が保持される。なお、バイオフィルムとは、一般に、微生物集団と、微生物集団が生産する菌体外重合体物質(extracellular polymeric substance、EPS)とを含む三次元構造体のことをいう。ただ、嫌気性微生物は、バイオフィルムによらずに負極10に保持されていてもよい。また、嫌気性微生物は、負極10表面だけでなく、内部に保持されていてもよい。
 負極10に保持される嫌気性微生物は、例えば細胞外電子伝達機構を有する電気生産細菌であることが好ましい。具体的には、嫌気性微生物として、例えばGeobacter属細菌、Shewanella属細菌、Aeromonas属細菌、Geothrix属細菌、Saccharomyces属細菌が挙げられる。
 そして、本実施形態において、負極10における表面の算術平均粗さRaは4.0μm~10000μmである。好ましくは、負極10における、嫌気性微生物が保持される他方の面10bは、算術平均粗さRaが4.0μm~10000μmである。負極10における表面の算術平均粗さRaが4.0μm以上であることにより、当該表面の面積が増加する。これにより、負極10における嫌気性微生物の担持量が増加するため、被処理液70中の有機物及び窒素含有化合物の少なくとも一方から水素イオン及び電子を生成する反応が効率的に行われ、微生物燃料電池の出力を高めることか可能となる。
 負極10における表面の算術平均粗さRaは、日本工業規格JIS B0601:2013(製品の幾何特性仕様(GPS)-表面性状:輪郭曲線方式-用語,定義及び表面性状パラメータ)に準じて求めることができる。具体的には、負極表面を例えばレーザー顕微鏡を用いて観察し、異なる3箇所における500μm×500μmの範囲の算術平均粗さRaを測定する。そして、得られた、算術平均粗さRaの平均値を計算することにより、負極表面の算術平均粗さRaを求めることができる。
 なお、負極表面は面積が大きいほど微生物の担持量を増加させることができるため、負極表面の算術平均粗さRaの上限は特に限定されないが、例えば10000μmであることが好ましい。ここで、算術平均粗さRaの上限は、次のように規定することができる。第一の炭素材料11としてグラフェンシートを用いた場合、図6に示すように当該グラフェンシートの厚さtは20mm程度までが好ましい。そして、後述するように、グラフェンシートは貫通孔12を有することが好ましい。ここで、算術平均粗さRaは、粗さ曲線を中心線から折り返し、その粗さ曲線と中心線によって得られた面積を長さで割った値をマイクロメートル(μm)で表したものである。そのため、厚さtが20mmのグラフェンシートの中心線は厚さ10mmの部分に引かれることから、中心線から折り返したときの粗さ曲線と中心線とによって得られる面積は、例えば10mm(折り返し厚み)×0.5mm(測定長さ)となる。そして、当該面積を測定長さ(0.5mm)で除算することにより算術平均粗さRaが得られることから、算術平均粗さRaの上限は10mm(10000μm)となる。
 なお、負極10の機械的強度を確保する観点から、負極10における表面の算術平均粗さRaは4.0μm~5000μmであることが好ましく、4.0μm~1000μmであることがより好ましい。
 上述のように、本実施形態において、負極10における表面の算術平均粗さRaは4.0μm~10000μmである。このように算術平均粗さRaを高めるための方法は特に限定されないが、例えば、第一の炭素材料11の表面に第二の炭素材料を担持する方法が挙げられる。具体的には、図5(b)に示すように、第一の炭素材料11の表面11aに第二の炭素材料13を接触させることにより、第一の炭素材料11の表面積を高め、算術平均粗さRaを4.0μmとすることが好ましい。第二の炭素材料13を使用することにより、負極における表面の算術平均粗さRaを容易に高めることができ、さらに微生物14で生成した電子を第二の炭素材料13を介して第一の炭素材料11に伝導しやすくなる。なお、第一の炭素材料11の表面11aに対する第二の炭素材料13の担持量は特に限定されず、算術平均粗さRaが4.0μm以上となるように担持すればよい。また、第二の炭素材料13は、第一の炭素材料11の表面11aの全体に担持してもよく、また表面11aの一部にのみ担持してもよい。
 第二の炭素材料13の形状は特に限定されないが、粒子状であることが好ましい。具体的には、第二の炭素材料13の形状は、球状又は多面体状であることが好ましい。また、第二の炭素材料13の平均粒子径(メジアン径:d50)は特に限定されないが、1mm以下であることが好ましく、1μm以下であることがより好ましい。なお、第二の炭素材料13の平均粒子径の下限値は特に限定されないが、例えば50nmとすることができる。第二の炭素材料13の粒子径は、走査型電子顕微鏡(SEM)や透過型電子顕微鏡(TEM)を用いて第二の炭素材料13を観察することにより、求めることができる。
 このような粒子状の第二の炭素材料13としては、例えば、カーボンブラック、活性炭及びフラーレンからなる群より選ばれる少なくとも一つを挙げることができる。また、カーボンブラックとしては、ケッチェンブラック(登録商標)、アセチレンブラック、チャンネルブラック、ランプブラック、オイルファーネスブラック、及びサーマルブラックからなる群より選ばれる少なくとも一つを挙げることができる。
 第二の炭素材料13の形状は粒子状に限定されず、例えばワイヤ状又はフレーク状であってもよい。ワイヤ状の第二の炭素材料13としては、例えば、カーボンナノチューブ、カーボンナノファイバ、カーボンナノホーン及びカーボンフィブリルからなる群より選ばれる少なくとも一つを挙げることができる。フレーク状の第二の炭素材料13としては、厚さが0.05μm~1μm、アスペクト比が10~1000程度のグラフェンを使用することができる。なお、アスペクト比とは、グラフェンの厚さに対する平均平面直径D(平均平面直径/厚さ)を意味する。
 第二の炭素材料13を第一の炭素材料11の表面11aに担持する方法は特に限定されないが、例えば次のように行うことができる。まず、第二の炭素材料13及び結着剤を溶媒に混合することにより、炭素材料スラリーを調製する。第二の炭素材料13及び結着剤の混合量は、微細な空隙が形成できるように適宜調整することが好ましい。なお、炭素材料スラリーを調製する際に用いられる溶媒としては特に限定されないが、水やメタノール、エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、エチレングリコール、プロピレングリコールなどのアルコール系溶媒などが挙げられる。また、各スラリーには、必要に応じて公知の界面活性剤や増粘剤を混合してもよい。
 そして、炭素材料スラリーを第一の炭素材料11の表面11a上に塗布した後、乾燥することにより、第二の炭素材料13を第一の炭素材料11の表面11aに担持することができる。なお、炭素材料スラリーの乾燥温度は、スラリー中の溶媒が除去される温度ならば特に限定されないが、例えば80~120℃とすることが好ましい。
 第二の炭素材料13の粒子同士を結着する結着剤としては、粒子同士を結着できれば特に限定されない。結着剤としては、例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、及びエチレン-プロピレン-ジエン共重合体(EPDM)からなる群より選ばれる少なくとも一つを用いることが好ましい。
 負極10における表面の算術平均粗さRaを高めるための方法としては、第二の炭素材料を担持する方法以外に、負極10における当該表面を荒らす方法が挙げられる。具体的には、粘着テープなどを用い、第一の炭素材料11の表面層に存在するグラフェンの一部を剥離する方法が挙げられる。また、第一の炭素材料11の表面を、やすり等を用いて粗面化する方法が挙げられる。
 第一の炭素材料11に用いられるグラフェンシートは、当該グラフェンシートの厚さ方向Xに垂直な方向Yの電気抵抗率が20μΩ・m以下であることが好ましい。また、グラフェンシートは、厚さ方向Xの電気抵抗率が当該厚さ方向に垂直な方向Yの電気抵抗率の100倍以上であることが好ましい。電気抵抗率が上記範囲内であることにより、負極10の局部電池反応により生成した電子を外部回路90との間で更に導通させやすくなる。なお、グラフェンシートにおける、厚さ方向Xに垂直な方向Yの電気抵抗率の下限は特に制限されないが、例えば0.10μΩ・m以上とすることができる。また、グラフェンシートにおける、厚さ方向Xの電気抵抗率の上限も特に制限されないが、例えば当該垂直な方向Yの電気抵抗率の1000倍以下とすることができる。なお、上述の電気抵抗率は、例えば四探針法により測定することができる。
 本実施形態における負極10及び正極20は可撓性を有することが好ましい。負極10及び正極20が可撓性を有することにより、後述するように、負極10及び正極20を変形し、例えば円筒状とすることができる。つまり、微生物燃料電池1をスケールアップした際、微生物燃料電池1の形状が円筒状の場合には耐水圧性が向上する。そのため、膜電極接合体40及びカセット基材50の内部空間を保持し、正極20に対し酸素を連続的に供給することが可能となる。
 第一の炭素材料11の形状は、図5に示すようにシート状であることが好ましい。また、第一の炭素材料11は、上述のように、少なくともグラフェンシートを備えている。そのため、第一の炭素材料11はグラフェンシートのみからなるものであってもよく、他のシート材料が積層されていてもよい。グラフェンシートに積層される他のシート材料は耐食性及び導電性が高い材料が好ましく、例えばカーボンペーパー、カーボンクロス及びカーボンフェルトからなる群より選ばれる少なくとも一つを挙げることができる。
 ここで、表1では、ポリエチレン(PE)及びポリプロピレン(PP)を混合した不織布、カーボンクロス、カーボンフェルト、ステンレスメッシュ及びグラフェンシートにそれぞれ同量のカーボンブラックを表面に担持した場合の電気抵抗率を示している。具体的には、剛性を有さない厚さの不織布、カーボンクロス、カーボンフェルト、ステンレスメッシュ及びグラフェンシートを使用し、それぞれの表面にカーボンブラックを担持した場合の電気抵抗率を示している。表1に示すように、不織布の電気抵抗率は高く、カーボンクロス及びカーボンフェルトもグラフェンシートに比べて6倍以上の電気抵抗率となっており、電極を大面積化した際の電気抵抗が大きくなってしまう。これに対し、ステンレスメッシュの電気抵抗率はグラフェンシートと同等であるが、ステンレスメッシュはグラフェンシートに比べて耐食性が低いため、長期間の使用により発電性能が低下する可能性がある。そのため、電気抵抗及び耐食性の観点より、本実施形態の第一の炭素材料11は、グラフェンシートのみからなるものが最も好ましい。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000001
 ここで、F.L. LaQue: Marine Corrosion Causes and Prevention, John Wiley and Sons, p.179 (1975)では、常温静止海水中における各種金属の腐食電位が記載されている。当該文献において、黒鉛は標準カロメル電極に対する電位が+0.3~+0.2(V vs.SCE)であり、白金は標準カロメル電極に対する電位が+0.25~+0.18(V vs.SCE)であると記載されている。つまり、黒鉛は白金以上に腐食耐性が高いため、第一の炭素材料11の材料として特に優れている。
 図6に示すように、負極10は、厚さ方向Xに連続した、貫通孔12のような空間(空隙)を有していてもよい。負極10が貫通孔12を有することにより、後述する局部電池反応で生成した水素イオンがイオン移動層30の方向へ移動しやすくなり、酸素還元反応の速度を高めることが可能となる。
 本実施形態に係る負極10には、例えば、電子伝達メディエーター分子が修飾されていてもよい。あるいは、廃液槽80内の被処理液70は、電子伝達メディエーター分子を含んでいてもよい。これにより、嫌気性微生物から負極10への電子移動を促進し、より効率的な液体処理を実現できる。
 具体的には、嫌気性微生物による代謝機構では、細胞内又は最終電子受容体との間で電子の授受が行われる。被処理液70中にメディエーター分子を導入すると、メディエーター分子が代謝の最終電子受容体として作用し、かつ、受け取った電子を負極10へと受け渡す。この結果、被処理液70における有機物などの酸化分解速度を高めることが可能になる。このような電子伝達メディエーター分子は、特に限定されないが、例えばニュートラルレッド、アントラキノン-2,6-ジスルホン酸(AQDS)、チオニン、フェリシアン化カリウム、及びメチルビオローゲンからなる群より選ばれる少なくとも一つを用いることができる。
 (正極)
 本実施形態における正極20は、気相2から供給される酸素と、負極10で生成した水素イオン及び電子と反応させ、水を生成する作用を有する。そのため、本実施形態を正極20は、このような作用を生じさせる構成ならば特に限定されないが、例えば図7に示すように、少なくとも撥水層21及びガス拡散層22を備える構成とすることが好ましい。
 撥水層21は、撥水性と気体透過性とを併せ持つ層である。撥水層21は、微生物燃料電池1における電気化学系中の気相2と被処理液70とを良好に分離しながら、気相2から被処理液70へ向かう気体の移動を許容するように構成される。つまり、撥水層21は、気相2中における酸素を透過し、ガス拡散層22へ移動させるように構成されている。このような撥水層21は、多孔質であることが好ましい。この場合、撥水層21は、高い気体透過性を有することができる。
 ガス拡散層22は、例えば多孔質な導電性材料と、この導電性材料に担持されている触媒とを備えることが好ましい。なお、ガス拡散層22が、多孔質かつ導電性を有する触媒から構成されてもよい。
 本実施形態では、正極20における撥水層21が気相2側に設けられている。そして、撥水層21の、ガス拡散層22とは反対側の面20aは気相2に露出している。これより、撥水層21を通じて、気相中の酸素がガス拡散層22へ供給され得る。また、正極20におけるガス拡散層22は、イオン移動層30を介して負極10と対向するように、イオン移動層30と接触している。
 より詳細に説明すると、撥水層21は、撥水性を有した多孔質体であることが好ましい。この場合、撥水層21は、高い気体透過性を有することができる。このような撥水層21は、例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ジメチルポリシロキサン(PDMS)、ポリエチレン(PE)及びポリプロピレン(PP)からなる群より選ばれる一種以上の材料から作製されることが好ましい。
 ガス拡散層22は、例えば多孔質な導電性材料と、この導電性材料に担持されている触媒とを備えることが好ましい。なお、ガス拡散層22が、多孔質かつ導電性を有する触媒から構成されてもよい。ガス拡散層22における導電性材料は、例えば炭素系物質、導電性ポリマー、半導体及び金属からなる群より選ばれる一種以上の材料から構成することができる。ここで、炭素系物質とは、炭素を構成成分とする物質をいう。炭素系物質の例としては、例えば、グラファイト、活性炭、カーボンブラック、バルカン(登録商標)XC-72R、アセチレンブラック、ファーネスブラック、デンカブラックなどのカーボンパウダー、グラファイトフェルト、カーボンウール、カーボン織布などのカーボンファイバー、カーボンプレート、カーボンペーパー、及びカーボンディスクが挙げられる。また、炭素系物質の例として、カーボンナノチューブ、カーボンナノホーン、カーボンナノクラスターのような微細構造物質も挙げられる。
 導電性ポリマーとは、導電性を有する高分子化合物の総称である。導電性ポリマーとしては、例えば、アニリン、アミノフェノール、ジアミノフェノール、ピロール、チオフェン、パラフェニレン、フルオレン、フラン、アセチレン若しくはそれらの誘導体を構成単位とする単一モノマー又は2種以上のモノマーの重合体が挙げられる。具体的には、導電性ポリマーとして、例えば、ポリアニリン、ポリアミノフェノール、ポリジアミノフェノール、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリパラフェニレン、ポリフルオレン、ポリフラン、ポリアセチレン等が挙げられる。金属製の導電性材料としては、例えば、ステンレスメッシュが挙げられる。入手の容易性、コスト、耐食性、耐久性等を考慮した場合、導電性材料は炭素系物質であることが好ましい。
 また、導電性材料の形状は、粉末形状又は繊維形状であることが好ましい。また、導電性材料は、支持体に支持されていてもよい。支持体とは、それ自身が剛性を有し、ガス拡散電極に一定の形状を付与することのできる部材をいう。支持体は絶縁体であっても導電体であってもよい。支持体が絶縁体である場合、支持体としては、例えば、ガラス、プラスチック、合成ゴム、セラミックス、耐水又は撥水処理した紙、木片などの植物片、骨片、貝殻などの動物片等が挙げられる。多孔質構造の支持体としては、例えば、多孔質セラミック、多孔質プラスチック、スポンジ等が挙げられる。支持体が導電体である場合、支持体としては、例えば、カーボンペーパー、カーボンファイバー、炭素棒などの炭素系物質、金属、導電性ポリマー等が挙げられる。支持体が導電体の場合には、後述する炭素系材料を担持した導電性材料が支持体の表面上に配置されることで、支持体が集電体としても機能し得る。
 ここで、ガス拡散層22における触媒は、金属原子がドープされている炭素系材料であることが好ましい。金属原子としては特に限定されないが、チタン、バナジウム、クロム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、ジルコニウム、ニオブ、モリブデン、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、銀、ハフニウム、タンタル、タングステン、レニウム、オスミウム、イリジウム、白金、及び金からなる群より選ばれる少なくとも一種の金属の原子であることが好ましい。この場合、炭素系材料が、特に酸素還元反応及び酸素発生反応を促進させるための触媒として優れた性能を発揮する。炭素系材料が含有する金属原子の量は、炭素系材料が優れた触媒性能を有するように適宜設定すればよい。
 炭素系材料には、更に窒素、ホウ素、硫黄及びリンから選択される一種以上の非金属原子がドープされていることが好ましい。炭素系材料にドープされている非金属原子の量も、炭素系材料が優れた触媒性能を有するように適宜設定すればよい。
 炭素系材料は、例えばグラファイト及び無定形炭素等の炭素源原料をベースとし、この炭素源原料に金属原子と、窒素、ホウ素、硫黄及びリンから選択される一種以上の非金属原子とをドープすることで得られる。
 炭素系材料にドープされている金属原子と非金属原子との組み合わせは、適宜選択される。特に、非金属原子が窒素を含み、金属原子が鉄を含むことが好ましい。この場合、炭素系材料が特に優れた触媒活性を有することができる。なお、非金属原子が窒素のみであってもよい。また、金属原子が鉄のみであってもよい。
 非金属原子が窒素を含み、金属原子がコバルトとマンガンとのうち少なくとも一方を含んでもよい。この場合も、炭素系材料は特に優れた触媒活性を有することができる。なお、非金属原子が窒素のみであってもよい。また、金属原子がコバルトのみ、マンガンのみ、あるいはコバルト及びマンガンのみであってもよい。
 炭素系材料の形状は、特に制限されない。例えば、炭素系材料は、粒子状の形状を有してもよく、またシート状の形状を有してもよい。シート状の形状を有する炭素系材料の寸法は特に制限されず、例えばこの炭素系材料が微小な寸法であってもよい。シート状の形状を有する炭素系材料は、多孔質であってもよい。シート状の形状を有し、かつ、多孔質な炭素系材料は、例えば織布状、不織布状等の形状を有することが好ましい。このような炭素系材料は、導電性材料が無くても、ガス拡散層22を構成することができる。
 ガス拡散層22における触媒として構成される炭素系材料は、次のように調製することができる。まず、例えば窒素、ホウ素、硫黄及びリンからなる群より選ばれる少なくとも一種の非金属を含む非金属化合物と、金属化合物と、炭素源原料とを含有する混合物を準備する。そして、この混合物を、800℃以上1000℃以下の温度で、45秒以上600秒未満加熱する。これにより、触媒として構成される炭素系材料を得ることができる。
 ここで、炭素源原料としては、上述の通り、例えばグラファイト又は無定形炭素を使用することができる。さらに、金属化合物としては、炭素源原料にドープされる非金属原子と配位結合し得る金属原子を含む化合物であれば、特に制限されない。金属化合物は、例えば金属の塩化物、硝酸塩、硫酸塩、臭化物、ヨウ化物、フッ化物などのような無機金属塩;酢酸塩などの有機金属塩;無機金属塩の水和物;及び有機金属塩の水和物からなる群より選ばれる少なくとも一種を使用することができる。例えばグラファイトに鉄がドープされる場合には、金属化合物は塩化鉄(III)を含有することが好ましい。また、グラファイトにコバルトがドープされる場合には、金属化合物は塩化コバルトを含有することが好ましい。また、炭素源原料にマンガンがドープされる場合には、金属化合物は酢酸マンガンを含有することが好ましい。金属化合物の使用量は、例えば炭素源原料に対する金属化合物中の金属原子の割合が5~30質量%の範囲内となるように決定されることが好ましく、更にこの割合が5~20質量%の範囲内となるように決定されることがより好ましい。
 非金属化合物は、上記の通り、窒素、ホウ素、硫黄及びリンからなる群より選ばれる少なくとも一種の非金属の化合物であることが好ましい。非金属化合物としては、例えば、ペンタエチレンヘキサミン、エチレンジアミン、テトラエチレンペンタミン、トリエチレンテトラミン、エチレンジアミン、オクチルボロン酸、1,2-ビス(ジエチルホスフィノエタン)、亜リン酸トリフェニル、ベンジルジサルフィドからなる群より選ばれる少なくとも一種の化合物を使用することができる。非金属化合物の使用量は、炭素源原料への非金属原子のドープ量に応じて適宜設定される。非金属化合物の使用量は、金属化合物中の金属原子と、非金属化合物中の非金属原子とのモル比が、1:1~1:2の範囲内となるように決定されることが好ましく、1:1.5~1:1.8の範囲内となるように決定されることがより好ましい。
 触媒として構成される炭素系材料を調製する際の、非金属化合物と金属化合物と炭素源原料とを含有する混合物は、例えば次のようにして得られる。まず炭素源原料と金属化合物と非金属化合物とを混合し、更に必要に応じてエタノール等の溶媒を加えて全量を調整する。これらを更に超音波分散法により分散させる。続いて、これらを適宜の温度(例えば60℃)で加熱した後に、混合物を乾燥して溶媒を除去する。これにより、非金属化合物と金属化合物と炭素源原料とを含有する混合物が得られる。
 次に、得られた混合物を、例えば還元性雰囲気下又は不活性ガス雰囲気下で加熱する。これにより、炭素源原料に非金属原子がドープされ、さらに非金属原子と金属原子とが配位結合することで金属原子もドープされる。加熱温度は800℃以上1000℃以下の範囲内であることが好ましく、加熱時間は45秒以上600秒未満の範囲内であることが好ましい。加熱時間が短時間であるため、炭素系材料が効率よく製造され、しかも炭素系材料の触媒活性が更に高くなる。なお、加熱処理における、加熱開始時の混合物の昇温速度は、50℃/s以上であることが好ましい。このような急速加熱は、炭素系材料の触媒活性を更に向上する。
 また、炭素系材料を、更に酸洗浄してもよい。例えば炭素系材料を、純水中、ホモジナイザーで30分間分散させ、その後この炭素系材料を2M硫酸中に入れて、80℃で3時間攪拌してもよい。この場合、炭素系材料からの金属成分の溶出が抑えられる。
 このような製造方法により、不活性金属化合物及び金属結晶の含有量が著しく低く、かつ、導電性の高い炭素系材料が得られる。
 (イオン移動層)
 本実施形態の微生物燃料電池1は、水素イオンを透過するイオン移動層30を備えている。そして、図1乃至図4に示すように、負極10は、イオン移動層30を介して正極20と隔てられている。イオン移動層30は、負極10で生成した水素イオンを透過し、正極20側へ移動させる機能を有している。
 イオン移動層30としては、例えばイオン交換樹脂を用いたイオン交換膜を使用することができる。イオン交換樹脂としては、例えばデュポン株式会社製のNAFION(登録商標)、並びに旭硝子株式会社製のフレミオン(登録商標)及びセレミオン(登録商標)を用いることができる。
 また、イオン移動層30として、水素イオンが透過することが可能な細孔を有する多孔質膜を使用してもよい。つまり、イオン移動層30は、負極10と正極20との間を水素イオンが移動するための空間(空隙)を有するシートであってもよい。そのため、イオン移動層30は、多孔質のシート、織布状のシート及び不織布状のシートからなる群より選ばれる少なくとも一つを備えることが好ましい。また、イオン移動層30は、ガラス繊維膜、合成繊維膜、及びプラスチック不織布からなる群より選ばれる少なくとも一つを用いることができ、これらを複数積層してなる積層体でもよい。このような多孔質のシートは、内部に多数の細孔を有しているため、水素イオンが容易に移動することが可能となる。なお、イオン移動層30の細孔径は、負極10から正極20に水素イオンが移動できれば特に限定されない。
 なお、上述のように、イオン移動層30は、負極10で生成した水素イオンを透過し、正極20側へ移動させる機能を有する。そのため、例えば、負極10と正極20とが接触しない状態で近接していれば、水素イオンが負極10から正極20へ移動することができる。そのため、本実施形態の微生物燃料電池1において、イオン移動層30は必須の構成要素ではない。ただ、イオン移動層30を設けることにより、負極10から正極20へ水素イオンを効率的に移動させることが可能となるため、出力向上の観点からイオン移動層30を設けることが好ましい。
 ここで、廃液槽80は内部に被処理液70を保持しているが、被処理液70が流通するような構成であってもよい。例えば、図1乃至図3に示すように、廃液槽80には、被処理液70を廃液槽80に供給するための液体供給口81と、処理後の被処理液70を廃液槽80から排出するための液体排出口82とが設けられていてもよい。
 なお、廃液槽80内は、例えば分子状酸素が存在しない、又は分子状酸素が存在してもその濃度が極めて小さい嫌気性条件に保たれていることが好ましい。これにより、廃液槽80内で、被処理液70を酸素と殆ど接触しないように保持することが可能となる。
 次に、本実施形態の微生物燃料電池1の作用について説明する。微生物燃料電池1の動作時には、負極10に、有機物及び窒素含有化合物の少なくとも一方を含有する被処理液70を供給し、正極20に空気又は酸素を含む気体を供給する。この際、空気は、カセット基材50の上部に設けられた開口部を通じて連続的に供給される。なお、被処理液70も、液体供給口81及び液体排出口82を通じて連続的に供給されることが好ましい。
 そして、正極20では、撥水層21を透過してガス拡散層22により空気が拡散する。また、負極10では、微生物の触媒作用により、被処理液70中の有機物及び窒素含有化合物の少なくとも一方から水素イオン及び電子を生成する。生成した水素イオンは、イオン移動層30を透過して正極20側へ移動する。また、生成した電子は負極10の導電体シートを通じて外部回路90へ移動し、さらに外部回路90から正極20のガス拡散層22に移動する。そして、ガス拡散層22に移動した水素イオン及び電子は、触媒の作用により酸素と結合し、水となって消費される。このとき、外部回路90によって、閉回路に流れる電気エネルギーを回収する。
 このように、本実施形態の微生物燃料電池1は、グラフェンシートを備えるシート状の第一の炭素材料11を有し、微生物を担持する負極10と、負極10と対向する正極20とを備える。そして、負極10における表面の算術平均粗さRaが4.0μm~10000μmである。第一の炭素材料11におけるグラフェンシートは可撓性を有することから、負極10の形状を任意に変更し、例えば耐水圧性の高い形状にすることができる。また、グラフェンシートはそれ自体が適度な強度を有することから、グラフェンシートを保持するための支持体等が不要となる。
 さらに、本実施形態の微生物燃料電池1は、負極10における表面の算術平均粗さRaが大きいことから、負極10における嫌気性微生物の担持量が増加する。その結果、被処理液70中の有機物及び窒素含有化合物の少なくとも一方から水素イオン及び電子を生成する反応が効率的に行われ、微生物燃料電池1の出力を高めることか可能となる。
 また、特許文献1のような、電気抵抗率の高い電極基盤を用いた場合、スケールアップに伴い、電極基盤の抵抗率は電力回収に大きな影響を及ぼす。これに対し、本実施形態の負極は剛性を有さず、面方向YZの抵抗率がはるかに小さい第一の炭素材料11を使用しているため、後述のように円筒化および大面積化に対し大きなメリットとなる。
 図1乃至図4に示す燃料電池ユニット60は、2枚の膜電極接合体40とカセット基材50を積層する構成となっている。しかし、本実施形態はこの構成に限定されない。例えば、カセット基材50の一方の側面のみに膜電極接合体40を接合し、他方の側面は板部材で封止してもよい。また、図4に示すカセット基材50は、上部の全体が開口しているが、内部に空気(酸素)を導入することが可能ならば部分的に開口していてもよく、また閉口していてもよい。
 図1乃至図4に示す燃料電池ユニット60は、上述のように、2枚の膜電極接合体40とカセット基材50を積層する構成となっている。つまり、燃料電池ユニット全体の外形は、略直方体状となっている。しかし、本実施形態の微生物燃料電池において、燃料電池ユニットの外形は略直方体状に限定されない。
 つまり、本実施形態の微生物燃料電池をスケールアップした場合、廃液槽80の深さが大きくなるにつれて、燃料電池ユニットの負極、正極及びイオン移動層に作用する水圧が増加するため、負極、正極及びイオン移動層の耐水圧性を高める必要性が生じる。そのため、図8及び図9に示すように、本実施形態の微生物燃料電池1Aにおいて、燃料電池ユニット60Aは円筒状であることも好ましい。具体的には、円筒状のカセット基材50Aの側面全体に、負極10A、イオン移動層30A及び正極20Aをこの順で巻き付けた構成であってもよい。燃料電池ユニット60Aが円筒状であることにより、負極10A、イオン移動層30A及び正極20からなる膜電極接合体40Aの周囲に略均等に水圧が作用するため、耐水圧性を高めることが可能となる。また、上述のように、本実施形態の負極10Aは、グラフェンシートを備えており、可撓性を有するため、容易に円筒形状とすることができる。
 図8及び図9に示すように、カセット基材50Aは円筒状である。そして、図1乃至図4に示す燃料電池ユニット60と同様に、カセット基材50Aの内部は中空とし、大気と連通した気相2が形成されている。そして、燃料電池ユニット60と同様に、気相2を通じて、正極20に対して酸素が連続的に供給されることが好ましい。そのため、正極20と対向するカセット基材50Aの側面は酸素透過性を有し、カセット基材50Aの底面は被処理液70が侵入しないように閉塞されていることが好ましい。カセット基材50Aの側面は、複数の細孔を有する網目状の構造体で構成されていてもよく、また酸素透過性材料で構成されていてもよい。
 なお、特許文献1のような、電気抵抗率の高い電極基盤を用いた場合、スケールアップに伴い、電極基盤の抵抗率は電力回収に大きな影響を及ぼす。これに対し、本実施形態の負極は剛性を有さず、面方向YZの抵抗率が遥かに小さい第一の炭素材料11を使用しているため、円筒化および大面積化に対し大きなメリットとなる。
[廃液処理装置]
 次に、本実施形態に係る廃液処理装置について説明する。本実施形態の廃液処理装置は、上述の微生物燃料電池を備え、正極20は酸素を含む気体と接触するように配置される。
 上述のように、本実施形態の微生物燃料電池1は、有機物及び窒素含有化合物の少なくとも一方を含有する被処理液70を負極10に供給している。そして、負極10に担持された微生物の代謝により、被処理液70中の有機物及び窒素含有化合物の少なくとも一方から水素イオン及び電子と共に、二酸化炭素又は窒素を生成している。
 具体的には、例えば被処理液70が有機物としてグルコースを含有する場合、以下の局部電池反応により、二酸化炭素、水素イオン及び電子を生成している。
・負極10(アノード):C12+6HO→6CO+24H+24e
・正極20(カソード):6O+24H+24e→12H
 また、被処理液70が窒素含有化合物としてアンモニアを含有する場合、以下の局部電池反応により、窒素、水素イオン及び電子を生成している。
・負極10(アノード):4NH→2N+12H+12e
・正極20(カソード):3O+12H+12e→6H
 このように、廃液処理装置として微生物燃料電池1を用いることにより、被処理液70中の有機物及び窒素含有化合物が負極10に接触して酸化分解されるため、被処理液70を浄化することができる。また、上述のように、廃液槽80に、被処理液70を廃液槽80に供給するための液体供給口81と、処理後の被処理液70を廃液槽80から排出するための液体排出口82を設け、被処理液70を連続的に供給することができる。そのため、負極10に被処理液70を連続的に接触させ、被処理液70を効率的に処理することが可能となる。
 以下、本実施形態を実施例及び比較例によりさらに詳細に説明するが、本実施形態はこれら実施例に限定されるものではない。
[実施例]
 (正極の作製)
 まず、カーボンペーパー(燃料電池用電極基材TGP-H-120、東レ株式会社製)の一方の面にポリテトラフルオロエチレン(PTFE)分散液を塗工し、380℃で20分間加熱した。なお、ポリテトラフルオロエチレン分散液としては、Sigma-Aldrich社製の60wt% dispersion in H2Oを使用した。
 次に、カーボンペーパーの他方の面に、触媒インクを塗工した。なお、触媒インクは、Pt/C触媒、ナフィオン及びイオン交換水を混合することによって作製した。そして、当該触媒インクを、白金触媒が2mg/cmの目付となるように塗工した後、380℃で20分間乾燥することによって、本例の正極を作製した。なお、触媒インクにおけるPt/C触媒は、田中貴金属工業株式会社製のものを使用し、白金担持量が66.6%であった。また、ナフィオンは、Sigma-Aldrich社製の5wt% solution in lower aliphatic alcohols/H2O mixを使用した。
 (負極の作製)
 まず、上述の正極の触媒塗工面積と同等のサイズに、グラフェンシート(可とう性黒鉛材料カーボフィット(登録商標)HGP-105、日立化成株式会社製)を切り出した。
 次に、グラフェンシートの表面に、カーボンブラックインクを塗工した後、380℃で20分間乾燥した。カーボンブラックインクは、カーボンブラック、PTFE分散液、及びイオン交換水を混合することによって作製した。なお、カーボンブラックは、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社製のケッチェンブラックEC600JDを使用した。PTFE分散液は、Sigma-Aldrich社製の60wt% dispersion in H2Oを使用した。
 そして、カーボンブラックを担持したグラフェンシートの端部に、導電性エポキシ接着剤(CW2400、CIRCUITWORKS CONDUCTIVE EPOXY)を用いて導線を接着することで、本例の負極を作製した。
 (燃料電池ユニットの作製)
 まず、上述のようにして得られた負極におけるカーボンブラックを担持した面に、嫌気性微生物を保持した。そして、イオン移動層としてポリオレフィン系不織布を使用し、上述の正極、イオン移動層及び負極をこの順で積層することにより、膜電極接合体を作製した。さらに、2枚の膜電極接合体と断面略U字型のカセット基材とを積層することにより、図4に示す燃料電池ユニットを得た。
[比較例]
 (負極の作製)
 まず、実施例と同じサイズに、グラフェンシート(可とう性黒鉛材料カーボフィット(登録商標)HGP-105、日立化成株式会社製)を切り出した。次に、グラフェンシートの端部に、導電性エポキシ接着剤(CW2400、CIRCUITWORKS CONDUCTIVE EPOXY)を用いて導線を接着することで、本例の負極を作製した。
 (燃料電池ユニットの作製)
 まず、上述のようにして得られた負極の一面に、嫌気性微生物を保持した。そして、イオン移動層としてポリオレフィン系不織布を使用し、実施例の正極、イオン移動層及び上述の負極をこの順で積層することにより、膜電極接合体を作製した。さらに、2枚の膜電極接合体と断面略U字型のカセット基材とを積層することにより、図4に示す燃料電池ユニットを得た。
[評価]
 (負極表面の算術平均粗さ測定)
 実施例及び比較例で得られた負極の表面をレーザー顕微鏡で観察し、JIS B0601:2013に準じて算術平均粗さRaを測定した。測定結果を表2に示す。表2に示すように、カーボンブラックを塗布した実施例の負極は、嫌気性微生物を保持する表面の算術平均粗さが4.0μmを超えている。これに対し、カーボンブラックを塗布していない比較例の負極は、算術平均粗さが1.5μm未満となっている。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000002
 (出力測定)
 実施例及び比較例で得られた燃料電池ユニットを、それぞれ容積が300ccの水槽の内部に設置し、当該水槽の内部に被処理液を流入した。そして、微生物燃料電池を20日間運転し、それぞれの燃料電池の出力特性の変化を調べた。なお、被処理液は全有機炭素が700mg/L程度の模擬下水を使用し、被処理液の液温は30℃とした。さらに、被処理液の水理学的滞留時間が24時間となるように、廃液槽への流入量を調整した。それぞれの評価結果を図10に示す。
 図10に示すように、負極表面の算術平均粗さRaを4.0μm以上とした実施例の微生物燃料電池は、日数が経過しても定常出力が低下せず、13日目より出力が向上する結果となった。これは、表面の算術平均粗さRaを高めた結果、負極表面に担持される嫌気性微生物が増加したため、定常出力が向上したものと推測される。
 これに対し、負極表面の算術平均粗さRaが4.0μm未満の比較例の微生物燃料電池は、日数が経過しても定常出力は低下しないものの、実施例に比べて定常出力が大きく悪化する結果となった。これは、表面の算術平均粗さRaが小さいため、負極表面に担持される嫌気性微生物が少ないためと推測される。
 特願2015-162728号(出願日:2015年8月20日)の全内容は、ここに援用される。
 以上、本実施形態を説明したが、本実施形態はこれらに限定されるものではなく、本実施形態の要旨の範囲内で種々の変形が可能である。
 本発明の微生物燃料電池によれば、微生物燃料電池を、例えば耐水圧性の高い形状に変形することができる。また、負極表面の算術平均粗さRaが大きいことから、負極における微生物の担持量が増加する。その結果、被処理液中の有機物から水素イオン及び電子を生成する反応が効率的に行われ、微生物燃料電池の出力を高めることか可能となる。また、微生物の担持量が増加することから、廃液処理装置の処理能力も高めることが可能となる。
 1,1A 微生物燃料電池
 10,10A 負極
 11 第一の炭素材料
 13 第二の炭素材料
 14 微生物
 20,20A 正極
 30,30A イオン移動層
 70 被処理液

Claims (9)

  1.  グラフェンシートを備えるシート状の第一の炭素材料を有し、微生物を担持する負極と、
     前記負極と対向する正極と
     を備え、
     前記負極における表面の算術平均粗さRaが4.0μm~10000μmである、微生物燃料電池。
  2.  前記グラフェンシートは、当該グラフェンシートの厚さ方向に垂直な方向の電気抵抗率が20μΩ・m以下であり、かつ、前記厚さ方向の電気抵抗率が前記垂直な方向の電気抵抗率の100倍以上である、請求項1に記載の微生物燃料電池。
  3.  前記負極及び正極は可撓性を有する、請求項1又は2に記載の微生物燃料電池。
  4.  前記第一の炭素材料の表面に第二の炭素材料を担持する、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の微生物燃料電池。
  5.  前記第二の炭素材料は粒子状であり、前記第二の炭素材料の平均粒子径は1mm以下である、請求項4に記載の微生物燃料電池。
  6.  前記第二の炭素材料の平均粒子径は1μm以下である、請求項5に記載の微生物燃料電池。
  7.  前記第二の炭素材料はワイヤ状又はフレーク状である、請求項4に記載の微生物燃料電池。
  8.  水素イオンを透過するイオン移動層をさらに有し、
     前記負極は、前記イオン移動層を介して前記正極と隔てられている、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の微生物燃料電池。
  9.  請求項1乃至8のいずれか一項に記載の微生物燃料電池を備え、
     前記正極は、酸素を含む気体と接触するように配置される、廃液処理装置。
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