WO2018037629A1 - 空気調和装置 - Google Patents

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Abstract

この発明に係る空気調和装置は、空調対象空間の空気調和を行う1または複数の冷媒回路を構成する機器となる複数台の圧縮機と、電源装置からの電力を変換し、圧縮機を任意の駆動回転数で駆動させる電力を、圧縮機に供給する電力変換装置と、圧縮機について、電力変換装置からの電力供給を受けるか、または、電源装置からの電力供給を直接受けるかの切り替えを個別に行う切替装置と、電力変換装置および切替装置を制御する制御装置とを備えるものである。

Description

空気調和装置
 この発明は、電源装置より電力が供給されて駆動する複数の圧縮機を備える空気調和装置に関するものである。たとえば、鉄道車両用空気調和装置に関するものである。
 圧縮機、凝縮器、減圧装置および蒸発器を配管接続して冷媒回路を構成し、冷媒を循環させて、空調対象空間の空気調和を行う空気調和装置がある。そして、空気調和装置は、家屋、ビル、鉄道、自動車など、さまざまな場所で用いられている。
 たとえば、鉄道車両用補助電源装置から電力供給されて運転を行い、車両内の空気調和を行う鉄道車両用空気調和装置がある。鉄道車両用空気調和装置は、車両の屋根上、床下などに搭載される。このため、鉄道車両用空気調和装置は、小型および軽量であることが求められている。また、運行中に故障しても即座に修理できないことから、装置の冗長性が求められている。
 鉄道車両用空気調和装置の冗長運転を実現するため、たとえば、圧縮機用の電力変換装置となるインバータ装置と送風機用のインバータ装置とを備え、両インバータ装置の負荷側の三相交流配線同士を接触器で接続することが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。これにより、いずれか一方のインバータ装置が故障しても、他方のインバータ装置で圧縮機および送風機の両方の機器を駆動する冗長運転を行うことができる。このため、乗客へのサービスを維持することができる。
特開平07-194187号公報
 しかしながら、圧縮機と送風機とでは、圧縮機の方が、要求電力が大きい。このため、送風機用インバータ装置を圧縮機用インバータ装置と等しい電力容量とする、または、送風機および圧縮機のそれぞれの要求電力に適したインバータ装置を使用する場合には、次のような課題が生じる。
 たとえば、送風機用インバータ装置を圧縮機用インバータ装置と等しい電力容量にすると、送風機の要求電力よりも大電力なインバータ装置を搭載しなければならない。このため、装置が大型化してしまう。また、送風機および圧縮機のそれぞれの要求電力に適したインバータ装置を使用する場合、送風機用インバータ装置の電力容量では、圧縮機に対して小さい電力しか供給できない。このため、送風機用インバータ装置で圧縮機を駆動する際の空調能力の低下が課題となる。また、双方のインバータ装置が故障すると、運転を行うことができなくなる。
 この発明の目的は、電力変換装置を小型にすることができ、さらに、たとえば、電力変換装置などが故障しても、運転を継続させることができる空気調和装置を提供することを目的とする。
 この発明に係る空気調和装置は、空調対象空間の空気調和を行う1または複数の冷媒回路を構成する機器となる複数台の圧縮機と、電源装置からの電力を変換し、圧縮機を任意の駆動回転数で駆動させる電力を、圧縮機に供給する電力変換装置と、圧縮機について、電力変換装置からの電力供給を受けるか、または、電源装置からの電力供給を直接受けるかの切り替えを個別に行う切替装置と、電力変換装置および切替装置を制御する制御装置とを備えるものである。
 この発明に係る空気調和装置は、電力変換装置の電力容量を、定格電力よりも低減することができる。このため、電力変換装置を小型化することができ、空気調和装置を小型化することができる。また、切替装置の切り替えを制御することで、故障した機器への経路を遮断し、電源装置からの電力供給を直接受ける経路に切り替えることができるので、運転を継続することができ、冗長性の高い空気調和装置を提供することができる。
この発明の実施の形態1に係る空気調和装置を中心とするシステムの一例を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る空気調和装置を中心とするシステムにおける電力供給装置の別の構成例を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る電力変換装置3の回路構成の一例を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る空気調和装置の空調能力に対する圧縮機2に供給される電力の配分を説明する図である。 この発明の実施の形態1に係る電力変換装置3の故障判定から、冗長運転開始までのタイミングチャートを示す図である。 この発明の実施の形態1に係る圧縮機2Aの故障判定から、冗長運転開始までのタイミングチャートを示す図である。 この発明の実施の形態1に係る電力変換装置3と圧縮機2Aとの故障判定から、冗長運転開始までのタイミングチャートを示す図である。
 以下、発明の実施の形態に係る空気調和装置について、図面などを参照しながら説明する。以下の図面において、同一の符号を付したものは、同一またはこれに相当するものであり、以下に記載する実施の形態の全文において共通することとする。そして、明細書全文に表わされている構成要素の形態は、あくまでも例示であって、明細書に記載された形態に限定するものではない。特に構成要素の組み合わせは、各実施の形態における組み合わせのみに限定するものではなく、他の実施の形態に記載した構成要素を別の実施の形態に適用することができる。また、圧力および温度の高低については、特に絶対的な値との関係で高低が定まっているものではなく、装置などにおける状態、動作などにおいて相対的に定まるものとする。そして、図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
実施の形態1.
 図1は、この発明の実施の形態1に係る空気調和装置を中心とするシステムの一例を示す図である。ここで、実施の形態1においては、空気調和装置として、たとえば、車両内を空調対象空間として空気調和を行う鉄道車両用空気調和装置を例に説明する。実施の形態1では、鉄道車両用補助電源装置1からの電力を、鉄道車両用空気調和装置を構成する2台の圧縮機2Aおよび圧縮機2Bに供給する制御を行う電力供給装置10が設置されている。ここで、圧縮機2Aおよび圧縮機2Bは、凝縮器、減圧装置および蒸発器とともに、空気調和装置が有する冷媒回路を構成する。空気調和装置が有する冷媒回路について、1つの冷媒回路に、圧縮機2Aおよび圧縮機2Bを並列接続させる構成としてもよい。また、独立した2つの冷媒回路にそれぞれ圧縮機2Aおよび圧縮機2Bを接続させる構成としてもよい。そして、実施の形態1においては、空気調和装置の冗長性を高めるために2台の圧縮機2Aおよび2Bを有している。ただし、台数を限定するものではなく、3台以上有していてもよい。
 鉄道車両用補助電源装置1は、たとえば、三相交流電圧を出力し、鉄道車両用空気調和装置に電力を供給する電源装置である。また、圧縮機2Aおよび圧縮機2Bは、前述したように、冷媒回路を構成する機器である。圧縮機2Aおよび圧縮機2Bは、冷媒回路において、冷媒を吸入して圧縮して吐出し、冷媒回路内に冷媒を循環させる。実施の形態1における圧縮機2Aおよび圧縮機2Bは、たとえば、鉄道車両用補助電源装置1の電源周波数で最大負荷出力となるように設計されている。圧縮機2Aおよび圧縮機2Bについて、特に区別する必要がない場合には、圧縮機2として説明する。
 実施の形態1における電力供給装置10は、配線用遮断器4、電力変換装置3、切替装置5および制御装置6を備えている。配線用遮断器4は、鉄道車両用補助電源装置1側に接続されている。配線用遮断器4は、圧縮機2A、圧縮機2B、電力供給装置10などの後段の装置が短絡した場合に開放し、鉄道車両用補助電源装置1を保護する遮断器である。また、空気調和装置の保守メンテナンスの際に開放し、電力供給装置10を無電圧にする遮断器である。
 切替装置5は、電力供給用接触器51、第1接触器52、第2接触器53、第3接触器54および第4接触器55を有している。電力供給用接触器51は、配線用遮断器4と接続されている。鉄道車両用補助電源装置1から供給される電力を電力変換装置3側に供給するかどうかを開閉により切り替える接触器である。ここで、切替装置5において、切替を行う切替機器については、接触器に限定するものではない。たとえば、半導体スイッチング素子などを含む機器を切替機器として使用することができる。
 また、第1接触器52、第2接触器53、第3接触器54および第4接触器55は、それぞれ、開閉により電流経路を切り替え、圧縮機2Aおよび圧縮機2Bの電力供給元の切り替えを行う。具体的には、鉄道車両用補助電源装置1から供給される電力について、電力変換装置3を介して変換された電力の供給を受けるか、鉄道車両用補助電源装置1から、直接、電力の供給を受けるかの切り替えが行われ、圧縮機2の駆動の選択が行われる。電力供給元が切り替わることで、電力変換装置3を介した電力供給を受けた圧縮機2は、電力変換装置3からの周波数に基づく駆動回転数で駆動する。また、鉄道車両用補助電源装置1から、直接、電力の供給を受けた圧縮機2は、電源周波数で一定速駆動する。
 実施の形態1の第1接触器52~第4接触器55は、ブリッジ状に接続されている。第1接触器52は、一端が第2接触器53の一端と接続され、他端が第3接触器54の一端と接続されている。また、第4接触器55は、一端が第2接触器53の他端と接続され、他端が第3接触器54の他端と接続されている。第1接触器52と第2接触器53との接続点は、電力変換装置3と接続されている。さらに、第1接触器52と第3接触器54との接続点は、圧縮機2Aと接続され、第2接触器53と第4接触器55との接続点は、圧縮機2Bと接続されている。そして、第3接触器54と第4接触器55との接続点は、配線用遮断器4と電力供給用接触器51との間の配線と接続されている。
 ここで、実施の形態1においては、圧縮機2が2台であるため、切替装置5が、電力供給用接触器51、第1接触器52、第2接触器53、第3接触器54および第4接触器55を有する構成とした。たとえば、圧縮機2が3台以上の場合は、各圧縮機2に対応して、接触器が増設される。
 実施の形態1における制御装置6は、電力供給装置10の各機器、冷媒回路を構成する機器など、空気調和装置全体の制御を行う。ここでは、特に、電力供給装置10に制御信号を送って、電力変換装置3の出力制御、切替装置5における各接触器の開閉制御などを行う。また、制御装置6は、たとえば、列車が有する列車統合管理システム(TCMS:Train Control and Management System)100が有する管理制御装置101と通信可能に接続されている。列車統合管理システム100は、列車全体の管理を行う装置である。各車両に搭載されているモータ、ブレーキなど各種機器の監視、制御に係るデータを、運転台で集中管理する。制御装置6の制御の詳細については後述する。
 図2は、この発明の実施の形態1に係る空気調和装置を中心とするシステムにおける電力供給装置の別の構成例を示す図である。図2に示す構成例においては、配線用遮断器4は、電力供給装置10外に配置される。そして、配線用遮断器4における開閉制御は制御装置6ではなく、管理制御装置101または手動で行われるようにしてもよい。
 図3は、この発明の実施の形態1に係る電力変換装置3の回路構成の一例を示す図である。電力変換装置3は、鉄道車両用補助電源装置1から供給される電力を任意の周波数に変換し、変換に係る電力を圧縮機2に供給する。実施の形態1の電力変換装置3は、整流回路31、インバータ回路32、リアクトル33およびコンデンサ34を有している。ここで、電力変換装置3は、最大空調能力を賄うために必要となる定格電力に対し、電力変換装置3の電力容量が定格電力の50%となるように各素子が選定され、回路が構成されている。
 整流回路31は、鉄道車両用補助電源装置1に印加される三相交流電圧を整流し、直流電圧に変換する。実施の形態1における電力変換装置3においては、図1に示すように、整流回路31は、ダイオードにより構成されている。ここで、整流回路31は、ダイオードでの構成に限定するものではなく、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などの半導体スイッチング素子を有するPWM(Pulse Width Modulation)コンバータで構成するようにしてもよい。
 インバータ回路32は、直流電圧を任意の周波数の三相交流電圧に変換し、変換に係る電力を圧縮機2に供給する。実施の形態1におけるインバータ回路32は、図3に示すように、スイッチング素子とダイオードとが並列に接続されたアームを有している。2つのアームが対になっており、インバータ回路32は、各相に合わせた3対のアームで構成されている。各素子には、たとえば、シリコン、炭化シリコン、窒化ガリウムなどを材料として使用したパワー半導体を用いてもよい。
 リアクトル33は、力率改善、高調波低減などを目的として設置される。実施の形態1におけるリアクトル33は、鉄道車両用補助電源装置1の各相に合わせて設置された三相交流リアクトルである。ここで、リアクトル33は、三相交流リアクトルに限定するものではなく、電源の仕様に応じて、直流リアクトルが整流回路31とコンデンサ34の間に設置されるようにしてもよい。また、場合によっては、リアクトルを設置しなくてもよい。コンデンサ34は、整流回路31とインバータ回路32との2つの変換器間の電力補償を目的として設置される。コンデンサ34は、整流回路31により変換された直流電圧を平滑にする。
 図4は、この発明の実施の形態1に係る空気調和装置の空調能力に対する圧縮機2に供給される電力の配分を説明する図である。次に、実施の形態1の電力供給装置10において、制御装置6が行う電力供給に係る基本的な動作制御について説明する。
 制御装置6は、たとえば、サーミスタなどの温度検出装置7が検出した空調対象空間における空気の温度などから得られる空調能力に基づいて、圧縮機2Aおよび圧縮機2Bを駆動させるときの駆動回転数を算出する。そして、算出した駆動回転数で圧縮機2Aおよび圧縮機2Bを駆動させるための制御信号を、配線用遮断器4、電力変換装置3、切替装置5に送る。このとき、空調能力に応じて、圧縮機2の駆動回転数を変化させるようにすることで、細かな空調制御を実現することができる。
 たとえば、制御装置6は、圧縮機2Aおよび圧縮機2Bの両方を、電力変換装置3を介して供給される電力で駆動させる場合、配線用遮断器4並びに電力供給用接触器51、第1接触器52および第2接触器53を閉止させ、第3接触器54および第4接触器55を開放させる。これにより、鉄道車両用補助電源装置1から電源周波数の三相交流電圧が電力変換装置3に印加される。前述したように、電力変換装置3の電力容量は、定格電力の50%である。そこで、圧縮機2Aおよび圧縮機2Bによる合計供給電力が定格電力の50%となるまでは、電力変換装置3を介して圧縮機2Aおよび圧縮機2Bを駆動させる。
 次に、圧縮機2Aおよび圧縮機2Bの合計供給電力が定格電力の50%以上となり、電力変換装置3の電力容量が超える場合、電力変換装置3を介しては、電力供給を賄いきれない。そこで、一方の圧縮機2については、鉄道車両用補助電源装置1から、直接、電力供給がなされるようにする。そして、他方の圧縮機2については、電力変換装置3を介した電力供給がされるようにする。
 ここでは、たとえば、圧縮機2Aを、鉄道車両用補助電源装置1から直接供給される電力で駆動させ、圧縮機2Bを、電力変換装置3を介して供給される電力で駆動させる場合について説明する。鉄道車両用補助電源装置1から、圧縮機2Aに、直接、電力供給されるようにするため、切替装置5における接触器の切り替えが行われる。
 制御装置6は、まず、電力変換装置3から圧縮機2Aへの電力供給を停止させるために、第1接触器52を開放させる。その後、第3接触器54を閉止させる。第3接触器54が閉止することにより、圧縮機2Aには、鉄道車両用補助電源装置1から、直接、電力供給が行われる。制御装置6は、圧縮機2Bに対して電力変換装置3から電力供給を継続させるため、第2接触器53は閉止したままにする。
 前述したように、圧縮機2Aおよび圧縮機2Bは、鉄道車両用補助電源装置1の電源周波数で最大負荷出力となる。このため、鉄道車両用補助電源装置1からの電力供給により、圧縮機2Aからは、最大空調能力の50%が固定して出力される。そして、電力変換装置3を介した電力供給により、圧縮機2Bからは、電力変換装置3からの駆動回転数に応じた空調能力で出力される。圧縮機2Bから、変動した空調能力が出力され、圧縮機2Aの駆動だけでは不足する空調能力を補うことで、空調能力50%以上の運転条件においても細かな空調制御を維持することができる。
 上記の構成では、電力変換装置3の電力容量が、定格電力の50%となるものとして設定したが、たとえば、電力変換装置3の電力容量を定格電力の50%以上となるように設定してもよい。たとえば、空気調和装置の運転において、よく使われる空調能力が、定格電力の50%付近であるとする。このとき、電力変換装置3の電力容量を定格電力の50%に設定していると、空調能力50%の閾値を前後するたびに、切替装置5の接触器を切り替えしなければならなくなる。接触器の切り替えが頻発すると、接触器の寿命を縮めることになる。そこで、電力変換装置3の電力容量を、よく使われる空調能力以上となるように設定し、図4に示す、電力変換装置3を介して2台の圧縮機2を駆動させる領域を拡大することで、接触器の切替回数を低減することができる。
 また、上記のような接続回路にすることで、鉄道車両用空気調和装置の冗長性にも効果を発揮する。鉄道車両用空気調和装置の故障箇所に応じた電力供給動作の例について説明する。
 図5は、この発明の実施の形態1に係る電力変換装置3の故障判定から、冗長運転開始までのタイミングチャートを示す図である。まず、電力変換装置3が故障した場合の動作について説明する。
 たとえば、制御装置6は、電力変換装置3の動作中における異常を検出する。異常としては、たとえば、電力変換装置3の過電流印加、過電圧印加、インバータ回路32を構成するスイッチング素子の温度異常などがある。ここで、一度の異常検出では誤検出の恐れがある。そこで、出力電力の低下から要求電力への復帰、空気調和装置の再起動を繰り返しても、継続して電力変換装置3の異常を検出すると、制御装置6は電力変換装置3が故障したものと判定する。
 制御装置6は、電力変換装置3が故障していると判定すると、運転指令をオフにして、空気調和装置の冷媒回路における運転を停止させる。そして、制御装置6は、インバータ回路32のスイッチング素子のゲート駆動信号をオフにして、電力変換装置3の動作を停止させる。次に、故障した電力変換装置3を、鉄道車両用補助電源装置1、圧縮機2から電気的に切り離すため、第1接触器52と第2接触器53とを開放させる。その後、電力供給用接触器51を開放させる。
 ここで、電力供給用接触器51、第1接触器52および第2接触器53を開放させた直後に、圧縮機2に対して、鉄道車両用補助電源装置1から、直接、電力を供給すると、圧縮機2に印加されている残留誘起電圧、電圧の位相と、鉄道車両用補助電源装置1の交流電圧とが干渉し、圧縮機2が故障する可能性がある。そこで、制御装置6は、電力供給用接触器51、第1接触器52および第2接触器53を開放させた後、圧縮機2の残留誘起電圧が十分に低下したものと判定すると、冗長運転開始に係る指令の信号を送る。このとき、第3接触器54と第4接触器55と順番に閉止させるように信号を送る。第3接触器54と第4接触器55とを閉止させることで、鉄道車両用補助電源装置1から、圧縮機2Aおよび圧縮機2Bに、直接、電力供給される。そして、空気調和装置は、冷房運転を再開することができる。
 ここで、電力変換装置3を介した電力供給を行うことができないため、圧縮機2は、駆動回転数を変化させることができず、固定の駆動回転数で駆動することになる。そこで、制御装置6は、第3接触器54および第4接触器55を開閉制御することにより、空調能力の調整を行う。
 図6は、この発明の実施の形態1に係る圧縮機2Aの故障判定から、冗長運転開始までのタイミングチャートを示す図である。次に、圧縮機2Aが故障した場合の動作について説明する。ここでは、故障していない圧縮機2Bを、電力変換装置3を介して電力供給を行って駆動させるものとする。ただし、これに限定するものではなく、鉄道車両用補助電源装置1から、直接、供給された電力により駆動させるようにしてもよい。
 たとえば、制御装置6は、圧縮機2Aの動作中における異常を検出する。異常としては、たとえば、電動機の巻線温度異常、過電流印加、高圧圧力異常、吐出管の温度異常などがある。前述した電力変換装置3の故障判定と同様に、制御装置6は、継続して圧縮機2Aの異常を検出すると、圧縮機2Aが故障したものと判定する。
 制御装置6は、圧縮機2Aが故障していると判定すると、運転指令をオフにして、空気調和装置の冷媒回路における運転を停止させる。運転停止指令により、制御装置6は、まず、インバータ回路32のスイッチング素子のゲート駆動信号をオフにして、電力変換装置3の動作を停止させる。次に、電力変換装置3を、鉄道車両用補助電源装置1、圧縮機2から電気的に切り離すため、第1接触器52と第2接触器53とを開放させる。その後、電力供給用接触器51を開放させる。
 制御装置6は、電力供給用接触器51、第1接触器52および第2接触器53を開放させた後、圧縮機2Bの残留誘起電圧が十分に低下したものと判定すると、冗長運転開始に係る指令の信号を送る。ここでは、まず、電力供給用接触器51を閉止させ、鉄道車両用補助電源装置1と電力変換装置3とを電気的に接続する。そして、電力変換装置3の入力電圧が起動レベルまで到達した後、制御装置6は、電力変換装置3に制御信号を送り、電力変換装置3の動作を開始させる。そして、第2接触器53を閉止させる。電力変換装置3を介して圧縮機2Bに電力が供給され、圧縮機2Bは駆動を再開する。圧縮機2Bだけでは、定格電力の50%に相当する能力までしか空調能力を発揮できないものの、冷房空気調和装置の運転を継続することができる。ここでは、圧縮機2Aが故障している場合について説明したが、圧縮機2Bが故障している場合でも、基本的な動作は同じである。圧縮機2Bが故障している場合第2接触器53を閉止させる代わりに、第1接触器52を閉止させて圧縮機2Aを駆動させる。
 図7は、この発明の実施の形態1に係る電力変換装置3と圧縮機2Aとの故障判定から、冗長運転開始までのタイミングチャートを示す図である。さらに、電力変換装置3と圧縮機2Aとが故障した場合の動作について説明する。たとえば、制御装置6は、電力変換装置3および圧縮機2Aの動作中における異常を検出し、故障判定を行う。異常検出および故障判定の手順などについては、前述したものと同様の手順で行う。
 制御装置6は、電力変換装置3と圧縮機2Aとが故障していると判定すると、運転指令をオフにして、空気調和装置の冷媒回路における運転を停止させる。運転停止指令により、制御装置6は、まず、インバータ回路32のスイッチング素子のゲート駆動信号をオフにして、電力変換装置3の動作を停止させる。次に、電力変換装置3を、鉄道車両用補助電源装置1、圧縮機2から電気的に切り離すため、第1接触器52と第2接触器53とを開放させる。その後、電力供給用接触器51を開放させる。
 制御装置6は、電力供給用接触器51、第1接触器52および第2接触器53を開放させた後、圧縮機2Bの残留誘起電圧が十分に低下したものと判定すると、冗長運転開始に係る指令の信号を送る。ここでは、第4接触器55を閉止させる。鉄道車両用補助電源装置1から、直接、圧縮機2Bに電力が供給され、圧縮機2Bは駆動を再開する。制御装置6は、第4接触器55を開閉制御することにより、空調能力の調整を行う。
 以上、説明したように、実施の形態1の空気調和装置においては、空調能力が最大となる定格電力で運転を行うときには、制御装置6は、一方の圧縮機2が電力変換装置3からの電力供給を受け、他方の圧縮機2が鉄道車両用補助電源装置1からの電力供給を、直接受けるように切替装置5の切り替えを制御するように回路構成をしたので、電力容量を定格電力の50%として、1台の圧縮機2分の電力供給を賄えばよい電力変換装置3とすることができるので、電力変換装置3を小型化することができ、小型な空気調和装置を提供することができる。また、電力変換装置3、一方の圧縮機2が故障しても、制御装置6が切替装置5を切り替えて、故障した装置を回避して、故障していない圧縮機2に電力供給を行うことができるので、冗長性の高い空気調和装置を提供することができる。
実施の形態2.
 実施の形態1の空気調和装置においては、図4に示すように、圧縮機2Aおよび圧縮機2Bの合計供給電力が定格電力の50%以上となった場合、一方の圧縮機2には、電力変換装置3を介した電力供給がされ、他方の圧縮機2には、鉄道車両用補助電源装置1から、直接、電力供給がされるようにした。電力変換装置3を介して圧縮機2を駆動させることで、最大空調能力付近における空調制御を細やかに行うことができる。
 一方、たとえば、車両運行業務開始時においては、目標温度となる空調温度指令値と現実の温度である客室内の温度との温度差が大きいことから、空気調和装置の運転は、最大空調能力での運転が長時間継続されることになる。このとき、電力変換装置3を介して最大空調能力での運転を継続することは、鉄道車両用補助電源装置1から直接駆動に比べて、電力変換装置3で発生する損失の分だけ消費電力が増加する。
 そこで、実施の形態2の空気調和装置においては、たとえば、空調能力が最大となる運転が長時間継続する場合には、圧縮機2Aおよび圧縮機2Bの両方について、鉄道車両用補助電源装置1から、直接、電力供給がされるようにする。
 このため、制御装置6は、空調温度指令値と客室内の温度の差分を演算する。そして、差分が、あらかじめ設定された閾値以上であると判定すると、第1接触器52と第2接触器53とを開放させ、第3接触器54と第4接触器55とを閉止させるようにする。第3接触器54と第4接触器55とを閉止させることで、鉄道車両用補助電源装置1から、圧縮機2Aおよび圧縮機2Bに、直接、電力供給される。
 上記のような制御を行うことで、電力変換装置3を介さずに定格出力動作を行うことができることから、最大空調能力で運転する空気調和装置の消費電力を低減することができる。
 ここで、圧縮機2Aおよび圧縮機2Bの両方を鉄道車両用補助電源装置1に接続し、駆動する場合、圧縮機2は起動直後から高回転駆動となる。このため、瞬間的に大電流が発生し、鉄道車両用補助電源装置1は電気的ストレスを受ける。そして、2台の圧縮機2を同時に起動させると、瞬間的な大電流が重畳され電気的ストレスが大きくなることから、鉄道車両用補助電源装置1の故障を引き起こす恐れがある。そこで、第3接触器54を閉止させるタイミングと第4接触器55を閉止させるタイミングとをずらすことで、圧縮機2の起動タイミングをずらし、大電流の発生時期を分散させる。このため、鉄道車両用補助電源装置1への電気的ストレスを軽減することができる。
実施の形態3.
 実施の形態3の空気調和装置は、鉄道車両用補助電源装置1と接続する圧縮機2を任意のタイミングで交代させるようにするものである。装置構成は、実施の形態1で説明した図1と同様の構成であるものとする。
 電力変換装置3を介して電力供給を行って圧縮機2を起動する場合は、徐々に圧縮機2の駆動回転数を増加させることができる。一方、鉄道車両用補助電源装置1から、直接、電力を供給行って圧縮機2を起動する場合は、電力供給直後から高い駆動回転数で駆動を開始するため、機械的ストレスを受けやすい。機械的ストレスが蓄積されると、圧縮機2の寿命を縮める恐れがある。したがって、複数の圧縮機2を用いて運転を行う際、鉄道車両用補助電源装置1から、直接、電力供給が行われる圧縮機2に偏りがあると、機械的ストレスの蓄積も偏ることになる。偏りが生じると、圧縮機2だけではなく、空気調和装置全体の短寿命化に繋がる。
 そこで、実施の形態3の空気調和装置においては、圧縮機2が受ける機械的ストレスの平準化をはかる。実施の形態3における空気調和装置は、圧縮機2Aおよび圧縮機2Bを備えている。したがって、鉄道車両用補助電源装置1からの直接の電力供給は、圧縮機2Aおよび圧縮機2Bに対して交互に行われる。制御装置6は、鉄道車両用補助電源装置1から、直接、圧縮機2Aに電力供給が行われる場合は、第3接触器54を閉止させ、第4接触器55を開放させる。また、鉄道車両用補助電源装置1から、直接、圧縮機2Bに電力供給が行われる場合は、第4接触器55を閉止させ、第3接触器54を開放させる。
 次に、空調能力が変動した場合における、圧縮機2の機械的ストレスの平準化について説明する。はじめに、空調能力が50%以上の出力を出すために、圧縮機2Aについては、電力変換装置3を介した電力供給がされ、圧縮機2Bについては、鉄道車両用補助電源装置1から、直接、電力供給がされているものとする。次に、空調能力の出力が50%未満に低下すると、切替装置5が切り替えられて、圧縮機2Aおよび圧縮機2Bがともに、電力変換装置3を介した電力供給がされる。その後、再度、空調能力が50%以上の出力を出す場合には、圧縮機2Aが、鉄道車両用補助電源装置1から、直接、電力供給がされるようにし、圧縮機2Bは、電力変換装置3を介した電力供給がされるようにする。
 前述した一連の動作では、圧縮機2Aおよび圧縮機2Bとも、1回ずつ鉄道車両用補助電源装置1から、直接、電力供給がされる。この一連の動作を繰り返すことで、圧縮機2の機械的ストレスを、一方の圧縮機2に偏らせることなく駆動させることができる。したがって、空気調和装置の短寿命化を防ぐことができる。
 また、前述した例では、鉄道車両用補助電源装置1から、直接、電力供給がされる圧縮機2を1回ずつ交代させるようにしたが、これに限定するものではない。たとえば、鉄道車両用補助電源装置1から、直接、電力供給がされた日、時間、距離など区切りとして、圧縮機2を交代させるようにしてもよい。
 また、制御装置6は、第3接触器54および第4接触器55を閉止させた回数をそれぞれカウントし、閉止回数に一定以上の差が生じないように切り替えの制御を行うようにしてもよい。
実施の形態4.
 前述したように、たとえば、列車は、図1のように、列車統合管理システム100を有している。実施の形態4の空気調和装置は、たとえば、制御装置6が、装置が故障したものと判定すると、故障検出信号を列車統合管理システム100に送信するようにする。ここで、各車両の制御装置6は、空気調和に係る設定、単なる故障した旨の信号を送信するだけではなく、空気調和装置の詳細な故障箇所、冗長運転への移行を示すデータを含む信号も送信するようにしてもよい。
 これにより、たとえば、列車の運転台にいる車掌、運転士などが、空気調和装置の詳細な運転状況を管理することができる。そして、冗長運転に移行して空調能力の低下が確認できる場合は、空気調和装置が正常な車両へ乗客を誘導することができる。
 また、列車統合管理システム100への信号の送信だけでなく、たとえば、無線を用いて保守メンテナンス会社にも、故障検出信号を無線送信するようにしてもよい。たとえば、運行業務終了後など、車両が運行を停止している間に、保守メンテナンス会社が故障箇所を事前に把握した状態で修理・検修を速やかに行うことができる。
実施の形態5.
 前述した実施の形態4では、制御装置6と列車統合管理システム100とは、別の装置であった。ここで、列車統合管理システム100が有する管理制御装置101が、制御装置6を有し、前述した制御装置6が行う制御に関する処理を行うようにしてもよい。列車統合管理システム100の管理制御装置101が、制御装置6の処理を行うことで、空気調和装置に制御装置6を設ける必要がない。このため、空気調和装置を簡素にすることができる。列車は、複数の空気調和装置を有しているため、列車全体としてより効果が大きくなる。
 また、実施の形態1~実施の形態4において、圧縮機2は鉄道車両用補助電源装置1の電源周波数で最大負荷出力となるようにしているが、これに限定するものではない。圧縮機2が、鉄道車両用補助電源装置1の電源周波数よりも高い周波数でも駆動させることができるようにしてもよい。この場合、電力変換装置3による高速回転が行えるため圧縮機2の高出力化が可能となる。ただし、電力変換装置3が故障し鉄道車両用補助電源装置1による冗長運転では、最大回転数での圧縮機駆動ができないことから空調能力が低下する。
 実施の形態1~実施の形態4においては、2台の圧縮機2を駆動させる電力供給装置10について説明したが、特に限定するものではない。たとえば、2台の圧縮機2の代わりに、室内送風機と室外送風機とに置き換えた送風機用駆動回路に適用しても同様の効果を得ることができる。
 1 鉄道車両用補助電源装置、2,2A,2B 圧縮機、3 電力変換装置、4 配線用遮断器、5 切替装置、6 制御装置、7 温度検出装置、10 電力供給装置、31 整流回路、32 インバータ回路、33 リアクトル、34 コンデンサ、51 電力供給用接触器、52 第1接触器、53 第2接触器、54 第3接触器、55 第4接触器、100 列車統合管理システム、101 管理制御装置。

Claims (13)

  1.  空調対象空間の空気調和を行う1または複数の冷媒回路を構成する機器となる複数台の圧縮機と、
     電源装置からの電力を変換し、前記圧縮機を任意の駆動回転数で駆動させる電力を、前記圧縮機に供給する電力変換装置と、
     前記圧縮機について、前記電力変換装置からの電力供給を受けるか、または、前記電源装置からの電力供給を直接受けるかの切り替えを個別に行う切替装置と、
     前記電力変換装置および前記切替装置を制御する制御装置とを備える空気調和装置。
  2.  前記切替装置は、第1切替機器、第2切替機器、第3切替機器および第4切替機器を有し、
     第1の切替機器の一方の接点は、前記電力変換装置の出力部と接続し、他方の接点は、少なくとも1台の前記圧縮機の入力部と接続し、
     第二の切替機器の一方の接点は、前記電力変換装置の出力部と接続し、他方の接点は、前記少なくとも1台の前記圧縮機以外の他の前記圧縮機の入力部と接続し、
     第三の切替機器の一方の接点は、前記電源装置と接続し、他方の接点は、前記少なくとも1台の前記圧縮機の入力部と接続し、
     第四の切替機器の一方の接点は、前記電源装置と接続し、他方の接点は、前記他の前記圧縮機の入力部と接続する請求項1に記載の空気調和装置。
  3.  空調能力が最大となる定格電力で運転を行うとき、前記制御装置は、少なくとも1台の前記圧縮機が前記電源装置からの電力供給を直接に受け、他の前記圧縮機が前記電力変換装置からの電力供給を受けるように前記切替装置の切り替えを制御する請求項1または請求項2に記載の空気調和装置。
  4.  前記定格電力の半分未満となる電力で運転を行うとき、前記制御装置は、駆動に係る前記圧縮機が、前記電力変換装置からの電力供給を受けるように、前記切替装置の切り替えを制御する請求項1~請求項3のいずれか一項に記載の空気調和装置。
  5.  前記定格電力の半分以上、前記定格電力未満となる電力で運転を行うとき、前記制御装置は、少なくとも1台の前記圧縮機が前記電源装置からの電力供給を直接に受け、他の1台の前記圧縮機が前記電力変換装置から不足分の電力供給を受けるように前記切替装置の切り替えを制御する請求項1~請求項4のいずれか一項に記載の空気調和装置。
  6.  前記制御装置は、前記圧縮機の故障を検出すると、故障した前記圧縮機への電力供給を停止し、別の前記圧縮機への電力供給の変更または電力供給の継続を行うように前記切替装置の切り替えを制御する請求項1~請求項5のいずれか一項に記載の空気調和装置。
  7.  前記制御装置は、前記電力変換装置の故障を検出すると、前記電源装置から前記電力変換装置への電力供給を停止し、前記電源装置から前記圧縮機に直接電力供給が行われるように、前記切替装置の切り替えを制御する請求項1~請求項6のいずれか一項に記載の空気調和装置。
  8.  前記制御装置は、空調対象空間の実際の温度と目標とする指令温度との温度差が、閾値となる温度差以上であり、空調能力が最大となる前記定格電力を出力するものと判定すると、すべての前記圧縮機が前記電源装置からの電力供給を直接受けるように、前記切替装置の切り替えを制御する請求項1~請求項7のいずれか一項に記載の空気調和装置。
  9.  前記制御装置は、前記電源装置からの電力供給を直接受ける、複数の前記圧縮機の起動タイミングをずらすように前記切替装置の切り替えを制御する請求項1~請求項8のいずれか一項に記載の空気調和装置。
  10.  列車の車両に搭載される鉄道車両用空気調和装置である請求項1~請求項9のいずれか一項に記載の空気調和装置。
  11.  故障を検出すると、前記車両に搭載されている機器の監視および制御を集中管理する列車統合管理システムに、故障検出信号を送信する請求項10に記載の空気調和装置。
  12.  故障を検出すると、前記列車外の装置に、故障検出信号を無線送信する請求項10または請求項11に記載の空気調和装置。
  13.  前記制御装置を、前記車両に搭載されている機器の監視および制御を集中管理する列車統合管理システムが有する請求項10~請求項12のいずれか一項に記載の空気調和装置。
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