JP6631832B2 - 天井埋込型室内ユニット - Google Patents
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Description
このような室内ユニットとして、従来、例えば、水平羽根をケーシングの下面の各辺に対応して4つ設け、水平羽根のうち互いに隣接する2つの水平羽根である第1水平羽根が同期して同じ姿勢を採りつつスイングし、且つ第1水平羽根の組み合わせが周縁部に沿って順に1つずつシフトするように各水平羽根を制御するようにした技術が開示されている(例えば、特許文献1を参照。)。
また、前記構成において、前記対の吹き出し口は、隣り合う対の吹き出し口であることを特徴とする。
図1は、本発明の実施の形態に係る天井埋込型室内ユニットの側部断面図、図2は、天井埋込型室内ユニットの化粧パネルを室内側から見た平面図である。図3は、天井設置型室内ユニットのフラップ部分の断面図である。
本実施形態においては、図1に示すように、天井埋込型室内ユニット10は、建屋の天井11とこの天井11の下方に設置された天井板12との間の天井空間13に設置されるものである。
この天井埋込型室内ユニット10は、図1に示すように、下面が開放された箱型に形成された空気調和機本体14を備えており、空気調和機本体14は、吊りボルト15で天井からつり下げられる態様で設置される。この空気調和機本体14の内側には、発泡スチロール製の断熱部材16が、空気調和機本体14の側板17の内面に接した状態で配置され、側板17における結露を防止している。
この送風装置20と断熱部材16との間には、送風装置20の側方を取り囲むように、平面視でほぼ四角形状に曲折形成された熱交換器18が配置されている。
また、熱交換器18の下側には、熱交換器18の下面に対応するようにドレンパン19が配置されている。このドレンパン19は、熱交換器18で発生するドレン水を受けるためのものである。また、ドレンパン19の中央部分には、送風装置20の吸い込み口24が形成されている。
化粧パネル25の中央部分には、ドレンパン19の吸い込み口24に連通する吸い込み口26が形成されており、この吸い込み口26部分には、吸い込み口26を覆う吸い込みグリル27が着脱可能に取り付けられている。吸い込みグリル27の空気調和機本体14側には、空気中の塵などを除去するためのフィルタ28が設けられている。
フラップ30は、本実施形態においては、第1段階(F1)から第5段階(F5)まで5段階で角度調節をすることができるように構成されている。第1段階は、最も角度が小さく、風を横方向に吹き出す位置であり、第5段階は、最も角度が大きく、風をほぼ真下方向に吹き出す位置である。
図4は本実施形態の制御構成を示すブロック図である。図4に示すように、本実施形態においては、例えば、CPUおよびメモリなどからなり所定のプログラムに基づいて動作される制御部40を備えており、制御部40は、天井埋込型室内ユニットを構成する各機器の動作を制御する。
また、制御部40には、室内の床温度を検出する床温センサ33および室内の人を検出する人感センサ34がそれぞれ接続されている。制御部40は、床温センサ33による室内の床温度および人感センサ34による人の有無などの検出結果を入力し、ファンモータ21およびフラップ駆動モータ32の動作を制御するように構成されている。
例えば、制御部40は、室内に設置される図示しないリモートコントローラからの指示に基づいて、床温センサ33により検出される床の温度に応じてファンモータ21を駆動して送風装置20を動作させたり、人感センサ34により検出される人の有無または人の位置に応じてフラップ30を人に向けて送風できるようにフラップ30の揺動制御を行うようになっている。
図5はサーキュレート運転の動作を示す説明図である。図6はサーキュレート運転時における各フラップ30の動作を示すタイミングチャートである。
図5(a)および図6(a)に示すように、サーキュレート運転は、本実施形態においては、フラップ30の回動位置に応じて3つのステップ(第1〜第3のステップ)から構成されている。
すなわち、本実施形態においては、第1段階から第5段階のうち、第1段階および第2段階については、室内にいる人に風が当たらない角度で設定されているため、人に風が当たりかつ最も角度が小さい位置として第3段階(F3)を用いたものである。したがって、フラップ30の風向角度が例えば、6段階以上の場合であれば、第4段階と第6段階の組み合わせで行うことも可能であり、4段階であれば、第2段階と第4段階の組み合わせで行うことも可能である。
サーキュレート運転の動作をいずれの動作にするかは、任意に設定することができるものである。
本実施形態においては、暖房運転を行っている場合において(ST1)、床温センサ33により検出される床温度が一定値以下になった場合に(ST2)、サーキュレート運転を開始する(ST3)。
サーキュレート運転は、前述のように、まず、第1のステップの運転を行い、互いに対向する対のフラップ30を第5段階(F5)に位置させるとともに、他の対のフラップ30を第3段階(F3)に位置させて一定時間送風を行う(ST4)。
その後、第2のステップの運転を行った後(ST7)、第1のステップの運転を行う(ST8)。これら一連の動作を床温度が一定値以上になるまで繰り返して行う。
図8は、温度測定の熱電対の設置位置を示す説明図であり、図8(a)は横方向からみた図、図8(b)は上方向からみた図である。図8に示すように、天井埋込型室内ユニットの中央部分および周辺部分に熱電対50を設置した。各熱電対50の水平方向の間隔はそれぞれ1.5mとし、室内の高さ方向においては、床面から10cm、1m、2m、3mの位置にそれぞれ熱電対50を設置した。
リモートコントローラの設定温度を24℃に設定した状態で、送風ファンの回転数を470rpmとしたサーキュレート運転を行い、室内の温度が均一化するまでの時間を計測した。この場合、床面から1m以下の平均温度が21℃に到達した場合に、温度が均一化されたと判断した。
これに対して、フラップ30を最も下に向けた第5段階に固定した状態で送風を行った場合は、5分20秒であった。また、隣り合う対のフラップ30を第5段階に、他の対のフラップ30を第3段階に位置させ、徐々にフラップ30の位置をずらすようにして送風を行う前記特許文献1に開示されているフラップ30の動作を行った場合は、6分10秒、フラップ30を通常のスイング動作させた場合は、6分40秒であった。
このことから本実施形態におけるフラップ30の動作が室内の空気の撹拌効果が高いことがわかる。
14 空気調和機本体
18 熱交換器
20 送風装置
21 ファンモータ
23 羽根車
25 化粧パネル
29 吹出口
30 フラップ
32 フラップ駆動モータ
33 床温センサ
34 人感センサ
40 制御部
Claims (4)
- 下面の周縁部に沿うように形成された4つの吹き出し口毎にそれぞれ独立して上下方向に送風してなる天井埋込型室内ユニットであって、
送風する風向は、
前記吹き出し口のうち対の前記吹き出し口からの風を人に風が当たる程度に吹き出す第1のステップと、
すべての前記吹き出し口からの風をほぼ真下に吹き出す第2のステップと、
他の対の前記吹き出し口からの風を人に風が当たる程度に吹き出す第3のステップと、を含み、
前記風向は、前記第1のステップ、前記第2のステップ、前記第3のステップ、前記第2のステップ、前記第1のステップの順序で送風し、
前記第1のステップにおいて他の対の前記吹き出し口からの風をほぼ真下に吹き出させ、前記第3のステップにおいて対の前記吹き出し口からの風をほぼ真下に吹き出させることを特徴とする天井埋込型室内ユニット。 - 制御部をさらに備え、
前記制御部により前記風向を制御することを特徴とする請求項1に記載の天井埋込型室内ユニット。 - 前記対の吹き出し口は、対向する対の吹き出し口であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の天井埋込型室内ユニット。
- 前記対の吹き出し口は、隣り合う対の吹き出し口であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の天井埋込型室内ユニット。
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