WO2017208621A1 - ショット処理装置 - Google Patents

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翔一 山本
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Abstract

投射効率を低下させることなく外部への投射材の飛散を抑制することができるショット処理装置を提供する。 本発明のショット処理装置は、キャビネットと、キャビネット内に納められ、ワークを投入可能な開口を備え、ワークが投入されるワーク投入位置、ワークが投射材により研掃されるワーク処理位置及びワークが排出されるワーク排出位置に選択的に配置されるドラムと、このドラム内に投射材を投射する投射機と、ドラムの開口を開閉すると共に投射材の投射口が形成された蓋部であって、投射機が取り付けられ、投射口から投射材が投射されるようになっている蓋部と、を有し、蓋部は、ドラムの開口を開く際に投射口がドラムの開口の上方に配置されている。

Description

ショット処理装置
 本発明は、ショット処理装置に係り、特に、ワークを投射材により研掃するショット処理装置に関する。
 下記特許文献1、2には、ドラム内に被処理対象物(以下、「ワーク」という)を投入して攪拌しながら投射材によりワークを研掃するいわゆるドラムタイプのショット処理装置が記載されている。それぞれのショット処理装置は、開口を有する有底筒状に形成されたドラムと、投射材が投射される投射機と、が設けられている。特許文献1に記載されたショット処理装置においては、ドラムがキャビネットの内部で回転することにより、ドラムがワーク投入位置、ワーク処理位置及びワーク排出位置に選択的に配置されるようになっている。そして、ドラムがワーク処理位置に配置された状態で、ドラムの円筒軸を中心にドラムを回転させてドラム内のワークを攪拌させた状態でキャビネットに設けられた投射機から投射材がドラム内に投射される。これにより、ワークに投射材が当てられて、ワークの研掃等が行われる。
 また、特許文献2に記載されたショット処理装置は、投射機がドラムの開口を開閉する扉部に設けられており、この扉部がドラムの開口を閉じた状態で、ドラムの円筒軸を中心にドラムを回転させてドラム内のワークを攪拌させた状態で投射機から投射材がドラム内に投射される。これにより、ワークに投射材が当てられて、ワークの研掃等が行われる。
特開2011-194486号公報 特開2011-110642号公報
 しかしながら、特許文献1に記載されたショット処理装置においては、ドラムがキャビネット内で回転するため、ドラムの回転時に投射機と干渉しないようにドラムと投射機との間には空間が設けられている。このため、ドラム内のワークと投射機との間の距離が長くなり、ワークへの投射材の投射効率が低下するという問題がある。
 これに対し、特許文献2に記載されたショット処理装置においては、ドラムの開口を開閉する扉部に投射機が設けられているので、ドラム内のワークと投射機との間の距離が比較的短くなり、上述した特許文献1のショット処理装置の持つ問題は解決し得る。しかし、このショット処理装置の扉部は、ドラムの開口を開いた状態ではドラムの側壁の上方側に移動する。このとき、扉部の投射機から投射材が漏れて飛散する可能性があり、この投射材の飛散の可能性を抑制する必要がある。
 本発明は、上述した従来技術の持つ問題点を解決するためになされたものであり、投射効率を低下させることなく外部への投射材の飛散を抑制することができるショット処理装置を提供することを目的とする。
 上記の目的を達成するために、本発明は、ワークを投射材により研掃するショット処理装置であって、キャビネットと、このキャビネット内に納められ、ワークを投入可能な開口を備えた有底筒状に形成されたドラムであって、ワークが投入されるワーク投入位置、ワークが投射材により研掃されるワーク処理位置及びワークが排出されるワーク排出位置に選択的に配置されるドラムと、このドラム内に投射材を投射する投射機と、ドラムの開口を開閉すると共に投射材の投射口が形成された蓋部であって、投射機が取り付けられ、投射口から投射材が投射されるようになっている蓋部と、を有し、蓋部は、ドラムの開口を開く際に投射口がドラムの開口の上方に配置されている。
 このように構成された本発明によれば、ドラムの開口を開閉する扉部に投射機が取り付けられているので、ドラム内のワークと投射機との間の距離が比較的短くなり、ワークへの投射材の投射効率を良好にすることができる。また、ドラムの開口を開く際に扉部に設けられた投射機の投射口は、ドラムの開口の上方に配置されるので、扉部が移動する際に投射機から投射口を通じて漏れた投射材は、ドラムの開口内に落下し、それにより、ショット処理装置の外部に投射材が飛散するのを抑制することができる。
 本発明において、好ましくは、扉部は、リンクアームを介してキャビネットに取り付けられ、このリンクアームは、一端部が扉部に回転自在に取り付けられ、他端部がキャビネットに回転自在に取り付けられ、リンクアームの他端部は、扉部がドラムの開口を開いた状態及び閉じた状態のそれぞれにおいて一端部よりも上方側に位置している。
 このように構成された本発明によれば、リンクアームの他端部が、扉部がドラムの開口を開いた状態及び閉じた状態のそれぞれにおいて一端部よりも上方側に位置しているので、扉部は、キャビネットから吊り下げられた状態とされていると共に、キャビネットから吊り下げられた範囲内で移動してドラムの開口を開閉する。このように、本発明によれば、ドラムの開口を開閉する扉部の移動範囲は小さいため、少ない動力で扉部を可動させることができ、これにより、コストを抑制することができる。
 本発明は、好ましくは、更に、キャビネットの蓋部の下端部の下方側に設けられた投射材受けを有し、この投射材受けは、蓋部の下端部の開閉時における水平方向の移動範囲に対応して設けられている。
 このように構成された本発明によれば、扉部の開閉時に投射機から投射材が漏れた場合に、扉部の下端部の開閉時における水平方向の移動範囲に対応して設けられた投射材受けにて投射材を受けることができる。このように、本発明によれば、ショット処理装置の外部に投射材が飛散するのをより抑制することができる。
 本発明において、好ましくは、キャビネットの投射材受けの近傍且つ上方側に、投射材受けとキャビネットの内部とを連通する連通部が形成されている。
 このように構成された本発明によれば、キャビネットに設けられた投射材受けにて受けた投射材は、連通部を介してキャビネットの内部へ流すことができる。したがって、本発明によれば、投射材受けから投射材が溢れてショット処理装置の外部に投射材が飛散するのを抑制することができ、これにより、外部への投射材の飛散をさらに抑制することができる。
 本発明において、好ましくは、ドラムの外周壁に複数の貫通孔が設けられ、更に、これらの複数の貫通孔をドラムの外部から覆うように設けられた遮蔽部材を有し、この遮蔽部材は、複数の第1連通孔が形成された第1遮蔽部とこの第1遮蔽部の第1連通孔に重ならない位置に複数の第2連通孔が形成された第2遮蔽部を備えた二重構造である。
 このように構成された本発明によれば、投射機から投射された投射材がドラムの貫通孔を通過しても、遮蔽部材の第1遮蔽部や第2遮蔽部に投射材が当たるので、この投射材の勢いを減衰させながら第1遮蔽部の第1連通孔や第2遮蔽部の第2連通孔を通じてキャビネット内の下部へと投射材を落下させる。したがって、本発明によれば、ドラムの貫通孔から外部に出た投射材が跳ね返ってキャビネットから外部へ飛散するのを抑制することができる。
 本発明において、好ましくは、ドラムは、外周壁及び底壁を備え、ドラムの外側には、外周壁及び底壁を一体的に覆うドラムケースが設けられている。
 このように構成された本発明によれば、ドラムの貫通孔から外部に出た投射材は、ドラムケースに当たって減衰されるため、投射材によるキャビネットの内部の摩耗を抑制することができる。この結果、本発明によれば、ランニングコストを低減することができる。
 本発明において、好ましくは、遮蔽部材の外方側には、ドラム及び遮蔽部材を覆っているドラムケースが設けられている。
 このように構成された本発明によれば、ドラムの貫通孔から外部に出た投射材は、遮蔽部材さらにはドラムケースに当たるため、より一層減衰される。したがって、投射材によるキャビネットの内部の摩耗をより一層抑制することができる。この結果、本発明によれば、ランニングコストをさらに低減することができる。
 本発明において、好ましくは、ドラムケースの下方側に、ドラムがワーク処理位置にあるとき、ドラムケースの内部の投射材をドラムケースの外部へと排出する投射材排出口が形成されている。
 このように構成された本発明によれば、ドラムの貫通孔からドラムの外部に出た投射材は、ドラムケースに当たって減衰してドラムケースの下方側に形成された投射材排出口からキャビネット内の下部へと投射材を落下させる。その結果、本発明によれば、ドラムの貫通孔から外部に出た投射材が跳ね返ってキャビネットから外部へ飛散するのを抑制することができる。
 本発明において、好ましくは、扉部には、扉部の外部と貫通する吸気開口が形成されていると共に、この吸気開口のドラム側には、投射材がこの吸気開口を通じて扉部の外部へ通るのを抑制するプロテクタが設けられている。
 このように構成された本発明によれば、投射機から投射された投射材が、ドラム内で反射して扉部の吸気開口へ飛散しても、プロテクタによって投射材が吸気開口から扉部の外部へと出るのが抑制される。
 本発明は、好ましくは、更に、投射機の上方側に設けられ、投射材を貯留する投射材タンクと、この投射材タンクに取り付けられ、投射材を下方側に供給する導入管と、この導入管の下方側に設けられた導入筒と、を有し、この導入筒には、導入管に対応した位置に上方側へ向けて開口した投射材導入口が形成され、この導入筒の投射材導入口は、扉部の開閉時に導入筒が移動しても導入管から供給される投射材を受けることができる大きさに設定されている。
 このように構成された本発明によれば、導入筒は、扉部の開閉により移動した場合でも投射材タンクの導入管から投射材を受けることができるように投射材導入口の大きさが設定されているので、導入管から投射材がショット処理装置の外部に飛散するのを抑制することができる。
 本発明において、好ましくは、導入筒は、扉部の開閉に合わせて移動し、導入管は、この導入筒の移動に追従して可動する。
 このように構成された本発明によれば、導入管は、導入筒の移動に追従するので、導入筒が扉部の開閉により移動した場合でも投射材タンク内の投射材を導入筒へより確実に供給することができる。この結果、本発明によれば、導入管から投射材がショット処理装置の外部に飛散するのをより抑制することができる。
 本発明において、好ましくは、導入管には、導入筒に追従して屈曲する関節部が形成されている。
 このように構成された本発明によれば、導入管には、関節部が形成されているので、導入筒が扉部の開閉により移動した場合でも、導入管は無理なく屈曲することができる。これにより、導入管に掛かる負荷が軽減されるため、導入管が蛇腹式のホースやゴムのホースで構成された場合と比べて導入管の耐久性を向上させることができる。この結果、本発明によれば、ランニングコストをより一層低減することができる。
 本発明に係るショット処理装置によれば、投射効率を低下させることなく外部への投射材の飛散を抑制することができる。
本発明の実施形態によるショット処理装置を示す側面図である。 本発明の実施形態によるショット処理装置を示す正面図である。 本発明の実施形態によるショット処理装置の扉部が閉じた状態のドラム等を示す断面図である。 本発明の実施形態によるショット処理装置の扉部が開いた状態のドラム等を示す断面図である。 本発明の実施形態によるショット処理装置の扉部が閉じた状態の導入筒等を示す部分断面図である。 本発明の実施形態に係るショット処理装置の扉部が開いた状態の導入筒等を示す部分断面図である。 本発明の一実施形態によるショット処理装置のドラムを示す断面図である。 図7AのA-A線に沿って見た断面図である。 本発明の実施形態によるショット処理装置のドラムがワーク投入位置に配置された状態を示す断面図である。 ドラムが図8Aのワーク投入位置からワーク処理位置へと移動した状態を示す断面図である。 ワーク処理位置でドラムの開口が閉じた状態を示す断面図である。 ワーク処理位置でドラムの開口を開いた状態を示す断面図である。 ドラムが図8Dのワーク処理位置からワーク排出位置へと移動した状態を示す断面図である。 本発明の実施形態によるショット処理装置の扉部を面直方向から見た概略図である。 図9のB-B線に沿って見た拡大断面図である。 図9のC-C線に沿って見た拡大断面図である。
 以下、図面を参照して、本発明の実施形態によるショット処理装置について説明する。
 図1及び図2に示すように、ショット処理装置10は、キャビネット12と、キャビネット12内に収容されたドラム14と、ドラム14の開口18側に設置された扉部20と、を備えている。キャビネット12には、搬入出口16(図8A、図8E参照)が設けられ、この搬入出口16からワークの搬入出が可能となり、また、処理側開口部24(図3参照)が設けられ、この処理側開口部24は、ドラム14がワーク処理位置P2に配置された状態におけるドラム14の開口18に対応した位置に貫通形成されている。
 ドラム14は、ワークを投入可能とされた開口18を有すると共に、開口18の反対側の端部がドラム底壁26によって塞がれた有底筒状となっている。このドラム14は、円筒軸心Lを中心に駆動モータ28(図3参照)によって回転可能とされている。また、ドラム14は、円筒軸心Lと直交しかつ水平に沿って設けられた回動軸L2を中心に回転機構30によって回動可能である。ドラム14は、回動軸L2を中心に回動して、キャビネット12内でワーク投入位置P1、ワーク処理位置P2及びワーク排出位置P3を取り得るようになっている(図8A~図8E参照)。さらに、ドラム14の外周壁15のドラム底壁26側及びドラム底壁26の一部には、複数の貫通孔32(図7A参照)が形成されている。これらの貫通孔32の大きさは、投射材が通り抜けることができると共にワークが通り抜けることができない大きさとされている。なお、回動軸L2は後述するドラムケース136に取り付けられている。
 また、キャビネット12の搬入出口16側には、ショット処理装置10の外部から運ばれたワークをドラム14内へと搬入する図示しないワーク投入装置が設けられている。このワーク投入装置は、ワークを収容する箱状の投入用バケットと、この投入用バケットを傾動させるためのバケットローダとを備えている。このバケットローダは、投入用バケットを搬入出口16へ昇降させると共に投入用バケットに収容されたワークを搬入出口16の上方からキャビネット12の内部におけるワーク投入位置P1の位置(図8A参照)にあるドラム14の内部へ投入させるために傾動するようになっている。   
 さらに、キャビネット12の搬入出口16側とワーク投入装置との間には、図示しないワーク排出装置が設けられている。このワーク排出装置は、ワーク排出時にワーク排出位置P3の位置(図8E参照)にあるドラム14の内部から搬入出口16の下側を介して排出されるショット処理を施されたワークを受ける搬出振動フィーダのワーク受けトラフと、このワーク受けトラフ内のワークをショット処理装置10の外部へ搬出する搬出振動フィーダとを備えている。
 キャビネット12の内部には、循環装置34が設けられている。この循環装置34は、投射材を上方に持ち上げる図示しないバケットが取り付けられたバケットエレベータ36と、バケットエレベータ36の上部排出口と連結されるセパレータ38と、セパレータ38の下方に設けられた上部スクリューコンベア39及び投射材タンク40と、投射材タンク40から投射機42に取り付けられている後述する導入筒44へと接続される導入管46(図5参照)と、を有している。また、キャビネット12の下部には、投射材がバケットエレベータ36側に回収される下部スクリューコンベア48が設けられている(図2参照)。
 さらに、バケットエレベータ36及びセパレータ38は、ダクト50を介して集塵装置52と接続されている。この集塵装置52は、図示しない吸引ファンを備えており、これによってキャビネット12内の下部に集まらない軽い粉塵等が吸引排出される。
 図3に示すように、投射機42は、本体ケース54と、本体ケース54の内部に収容された図示しない羽根車と、を備えた遠心式の投射機である。本体ケース54は、側面視で略台形形状に形成されている(図5も参照)と共にこの略台形形状の上辺側端部と下辺側端部とが開口された角筒状に形成されている。そして、本体ケース54の上辺側端部には、ケース蓋56がシール材を介して開口を塞ぐように取り付けられる。また、本体ケース54の下辺側端部は、扉部20の外側面に取り付けられている。
 扉部20は、略矩形の略板状に形成されている(図9参照)。この扉部20には、投射口43が形成されており、この投射口43を通じて投射機42から投射材がドラム14内に投射される。
 扉部20のドラム14側面には、複数の突出部68が形成されている。これらの突出部68は、扉部20の外縁からドラム14側へ突出した扉側壁部23と、この扉側壁部23に対向しかつドラム14の円筒軸心L側に形成された外側突出部69と、扉側壁部23と外側突出部69との間に設けられたシール部材73と、円筒軸心Lの方向視で環状に設けられかつドラム14の外周壁15を外側と内側から挟むように配置された一対の内側突出部71と、を含んでいる。このように、ドラム14と扉部20の一対の内側突出部71との対向部分は、ラビリンス構造となっている。また、シール部材73は、キャビネット12の処理側開口部24が形成された壁部70に当接されている。ここで、ドラム14と扉部20の突出部68とは、接触しないようになっているため、ドラム14は、扉部20とは接触することなく、自転可能である。
 また、図10A及び図10Bに示すように、扉部20には、吸気開口57、58が設けられている。この吸気開口57には、プロテクタ60が設けられており、このプロテクタ60は、ドラム側部材62と扉外方側部材64とを備えている。ドラム側部材62は、略矩形箱型かつ吸気開口57よりも大きいサイズに形成され、吸気開口57を扉部20の裏面側から覆うようになっている(図9参照)。なお、ドラム側部材62の下方側の端部66は、吸気開口57と離間されていると共に、ドラム側部材62の内部と連通可能に開放されている。
 プロテクタ60の扉外方側部材64は、吸気開口57と略同一のサイズの内部空間を有する略角筒状に形成されている。扉外方側部材64の軸方向の両端部には、側壁部74に対して略直交する向きに延設されたフランジ76が形成されている。なお、扉部20側のフランジ76は、扉部20と接合されていると共に、扉部20側のフランジ76と反対側のフランジ76には、メッシュ材78が取り付けられている。
 また、扉外方側部材64の側壁部74には、同一方向に延伸されたアングル材80が3つ並べて取り付けられている。このアングル材80は、長手方向に直交する断面形状が略L字状とされていると共に、吸気開口57を塞がないように同一方向に傾けて取り付けられている。
 吸気開口58にも、同様に、ドラム側部材84と扉外方側部材86とを備えたプロテクタ88が設けられている。このプロテクタ88は、プロテクタ60に対してサイズ及び扉外方側部材86内に設けられたアングル材80の本数が異なっている以外は略同等の構造である。
 図1に示すように、扉部20には、複数のリンクアーム90が取り付けられている。このリンクアーム90は、扉部20の上方側に左右一対に設けられた第1リンクアーム92と、扉部20の下方側に左右一対に設けられた第2リンクアーム94と、を備えている。第1リンクアーム92は、上下方向に沿って延設された長尺状に形成されていると共に、第1リンクアーム92の長手方向の一端部96は、扉部20の外側面の上方側に取り付けられた第1ブラケット98に回転自在に取り付けられている(図3及び図4参照)。また、第1リンクアーム92の長手方向の他端部100は、キャビネット12の第1ブラケット98の上方側の部位に回転自在に取り付けられている。
 また、第2リンクアーム94は、第1リンクアーム92と同様に、上下方向に沿って延設された長尺状に形成されていると共に、第2リンクアーム94の長手方向の一端部97は、扉部20の外側面における下方側に取り付けられた第2ブラケット102に回転自在に取り付けられている(図3及び図4参照)。また、第2リンクアーム94の長手方向の他端部101は、キャビネット12の第2ブラケット102の上方側の部位に回転自在に取り付けられている。
 扉部20には、開閉用シリンダ104が設けられている。この開閉用シリンダ104は、扉部20の下面沿いに伸縮する構造であると共に、先端部に連結アーム106が取り付けられている。この連結アーム106は、扉部20の下面に略垂直な方向に沿って長尺状とされていると共に、基端部108が第1リンクアーム92の他端部100に対応した位置に固定されている。そして、開閉用シリンダ104が収縮すると、連結アーム106が基端部108を中心に先端部を下方側へと移動させる方向へ回動して、これによって扉部20がドラム14の開口を開放する方向へ移動する(図4参照)。ここで、扉部20がドラム14の開口18を開いた状態では、扉部20の投射口43がドラム14の開口の上方に配置されるようになっている。
 図5に示すように、扉部20の投射機42には、導入筒44が取り付けられている。この導入筒44は、上側導入筒45と下側導入筒47とを備えている。上側導入筒45は、上下方向を軸方向とする略円筒状に形成されていると共に、上方側の端部に投射材導入口110が形成されている。この投射材導入口110は、下方側の端部の開口よりも開口面積が大きく設定されている。また、上側導入筒45の下端部には、上側導入筒フランジ49が形成されている。
 下側導入筒47は、上下方向を軸方向とする略円筒状に形成されていると共に、上端部が上側導入筒45の下端部に接続されかつ下端部が投射機42の本体ケース54の側面に接続されるように屈曲されている。ここで、下側導入筒47の上端部には、下側導入筒フランジ51が形成されており、この下側導入筒フランジ51が上側導入筒フランジ49に接合され、上側導入筒45と下側導入筒47とが接続されている。
 投射機42の上方側には、投射材タンク40が設けられている。この投射材タンク40の下端部には、下方側へ開口された開口が形成されていると共に、この開口に対応した位置に導入管46が取り付けられている。導入管46は、上側導入管114と下側導入管115と流量調整装置112とを備えており、投射材タンク40に貯留されかつ投射材タンク40から下方側へと流れる投射材の量は流量調整装置112により調整可能となっている。そして、流量調整装置112を通過する投射材は、上側導入管114を通って下方側へと流される。
 上側導入管114の下端部には、下側導入管115が設けられている。この下側導入管115は、上下方向を軸方向とする略円筒状に形成されている。また、下側導入管115の上端部の開口は、下端部の開口よりも大きく設定されている。そして、上側導入管114と下側導入管115との間には、関節部118が設けられている。この関節部118は、下側導入管115を上側導入管114の下端部に接続すると共に、上側導入管114に対して下側導入管115を屈曲させるためのものである。ここで、下側導入管115は、扉部20の開閉に合わせて移動する導入筒44に追従するように屈曲される(図6参照)。また、下側導入管115の上端部の開口内には、上側導入管114の下端部の一部が挿入されている。さらに、下側導入管115の下端部は、一部が上側導入筒45の投射材導入口110内に挿入されている。
 図7Aに示すように、ドラム14の外周壁15には、遮蔽部材120が設けられている。この遮蔽部材120は、ドラム14の外周壁15の複数の貫通孔32が形成された部位に対応して設けられている。遮蔽部材120は、ドラム14の円筒軸心Lを中心とした円筒状に形成された第1遮蔽部124と、ドラム14の円筒軸心Lに沿って円筒状に形成されかつ第1遮蔽部124の外側に設けられた第2遮蔽部126とを備えた二重構造となっている。第1遮蔽部124の円筒軸心Lに沿った長さは、ドラム底壁26の外方側の一部を覆う長さに設定されている。また、第2遮蔽部126の円筒軸心Lに沿った長さは、ドラム14の外周壁15における貫通孔32が形成された部位の外方側を覆う長さに設定されている。ここで、第2遮蔽部126は、ドラム14の外周壁15に形成された複数の突出部128の一部によって部分的に支持されている。
 第1遮蔽部124の下端部と第2遮蔽部126の下端部とには、遮蔽底部130が取り付けられている。この遮蔽底部130の中心部には、ドラム底壁26が挿入されている。
 図7Bに示すように、第1遮蔽部124には、板厚方向に貫通された第1連通孔132が複数形成されている。また、第2遮蔽部126には、板厚方向に貫通されかつ第1連通孔132と重ならない位置に形成された第2連通孔134が複数形成されている。この第1連通孔132は、第1遮蔽部124の遮蔽底部130側の一部の範囲内に形成されており、本実施形態では第1遮蔽部124の略中央部(図中鎖線A参照)から遮蔽底部130の間に形成されている。同様に、第2連通孔134も、第2遮蔽部126の遮蔽底部130側の一部の範囲内に形成されており、本実施形態では第2遮蔽部126の図中鎖線Aに対応した位置から遮蔽底部130の間に形成されている。
 図3及び図4に示すように、ドラム14及び遮蔽部材120の外側には、ドラムケース136が設けられている。このドラムケース136は、ドラム14の円筒軸心Lを中心とした有底筒状に形成されていると共に、底部138にはドラム底壁26が締結されている。また、ドラムケース136の外周部には、ケース壁部材140が設けられている。このケース壁部材140は、略板状に形成された複数の部材により形成されており、ドラムケース136に対して着脱可能とされている。ケース壁部材140は、ドラム14の開口18の近傍からドラム底壁26を略覆うように配置されている。ここで、ケース壁部材140の下方側には、ドラムケース136の内部と外部(キャビネット12の内部)とを連通する投射材排出口142が設けられている。また、ケース壁部材140となる複数の部材は、単体で作業者が持ち運びできる大きさに設定されている。
 ドラムケース136の上方側の端部144には、上側当接部材146が設けられている。この上側当接部材146は、ドラムケース136の外方側へと延設されている。また、キャビネット12の上壁部148の内側面からキャビネット12内へ延設されたゴム製の上側受け部154が設けられている。上側当接部材146は、ドラム14がワーク処理位置P2に配置された状態で、上側受け部154に当接するようになっている。
 ドラムケース136の底部138の下方側の外側面には、下側当接部材150が設けられており、この下側当接部材150は、ドラムケース136の外方側へと延設されている。また、キャビネット12の下壁部152の内側面からキャビネット12内へ延設されたゴム製の下側受け部156が設けられている。下側当接部材150は、ドラム14がワーク処理位置に配置された状態で下側受け部156に当接するようになっている。この構造により、投射機42から投射された投射材がキャビネット12の搬入出口16から外部へと漏れるのが抑制される。
 扉部20の下端部21の下方側には、投射材受け158が設けられている。この投射材受け158は、キャビネット12の処理側開口部24の下方側の壁部164から外方側へと突出して設けられている。また、投射材受け158は、一対の側壁160と、この側壁160の下端部を連結しかつキャビネット12側に近づくに連れて下方側へと傾けられた底壁162とを備え、突出方向に直交する方向の断面が略U字状に形成されている。ここで、投射材受け158の突出量は、扉部20がドラム14の開口を開閉する際の扉部20の下端部21の移動範囲に対応した量とされている。具体的には、扉部20がドラム14の開口を閉じた状態(図3参照)及び扉部20がドラム14の開口を開いた状態(図4参照)のそれぞれの状態において、投射材受け158は、扉部20の下端部21の下方側に配置されるように、突出している。
 また、キャビネット12の壁部164には、連通部165が形成されている。この連通部165は、投射材受け158の近傍かつ投射材受け158の底壁162に対して上方側に配置されていると共に、キャビネット12の外側及び内側を連通するように壁部164を貫通して形成されている。
 次に、上述した本実施形態によるショット処理装置10の動作について説明する。
 図8Aに示すように、ワークをドラム14内に搬入する際には、ドラム14の開口18が上方側へ向けて搬入出口16から突出するように、回動軸L2を中心にワーク投入位置P1へ回動される。この状態で、ワーク投入装置によってショット処理装置10の外部から搬入されたワークがドラム14の内部へと投入される。
 そして、ドラム14内にワークの投入が完了すると、図8Bに示すように、ドラム14は回動軸L2を中心としてドラム14の開口18と投射機42とが対向するワーク処理位置P2へ回動される。ドラム14がワーク処理位置P2に配置されると、図8Cに示すように、扉部20がドラム14の開口18を閉じる。これにより、キャビネット12の内部は、扉部20、上側当接部材146、上側受け部154、下側当接部材150及び下側受け部156によって密閉される。この状態で、ドラム14は円筒軸心Lを中心に自転する。これによって、ドラム14内のワークが攪拌される。
 ドラム14が円筒軸心Lを中心に自転すると共に、投射機42、バケットエレベータ36、下部スクリューコンベア48、集塵装置52を作動させる(図1参照)。これにより、投射材がバケットエレベータ36からセパレータ38及び投射材タンク40を経て導入管46及び導入筒44(図5参照)を通って投射機42に投入される。そして、投射機42から投射材がドラム14内のワークへ投射され、ワークにショット処理が施される。
 ドラム14内に投射された投射材は、ショット処理時に発生した粉塵や破砕物(スケール)等と共にドラム14の回転によってドラム14の貫通孔32(図7A及び図7B参照)からドラム14の外部に排出される。排出された投射材等は、遮蔽部材120及びドラムケース136を介してキャビネット12の内部における下部に集められて、下部スクリューコンベア48によってバケットエレベータ36の下部に集約される。そして、バケットエレベータ36によってセパレータ38に運ばれ、セパレータ38にて再使用可能な投射材と粉塵及び破砕物等が分離される。この分離された投射材は、上部スクリューコンベア39によって投射材タンク40へ運ばれて投射材タンク40に貯留されると共に導入管46及び導入筒44を通って投射機42へ供給されて再使用される。また、粉塵及び破砕物等は、破砕物排出パイプ53(図1参照)を通ってショット処理装置10外へと排出される。なお、キャビネット12の下部に集まらない軽い粉塵等は集塵装置52によって吸引排出される。
 ショット処理が終了した場合、投射機42の作動が止められ、図8Dに示すように、扉部20がドラム14の開口18を開く。そして、図8Eに示すように、ドラム14は回動軸L2を中心にワーク排出位置P3へ回動され、ドラム14の開口18が装置下方側へ向けてキャビネット12の搬入出口16から突出する。これにより、ドラム14内のワークがワーク排出装置のワーク受けトラフへ移動して、搬出振動フィーダ等でショット処理装置10の外部へ搬出され、一連の作業が終了する。
 次に、本実施形態のショット処理装置10による作用効果を説明する。
 本実施形態によるショット処理装置10において、図3に示すように、ドラム14の開口18を開閉する扉部20に投射機42が設けられているので、ドラム14内のワークと投射機42との間の距離が比較的短くなり、ワークへの投射材の投射効率を良好にすることができる。また、ドラム14の開口18を開く際に扉部20に設けられた投射機42の投射口43は、ドラム14の開口18の上方に配置される。したがって、扉部20が移動する際に投射機42から投射口43を通じて漏れた投射材は、ドラム14の開口18内に落下する。つまり、ショット処理装置10の外部に投射材が飛散するのを抑制することができる。これにより、投射効率を低下させることなく外部への投射材の飛散を抑制することができる。
 また、扉部20がドラム14の開口18を開いた状態及び閉じた状態のそれぞれにてリンクアーム90の他端部100、101は一端部96、97よりも上方側に位置している。したがって、扉部20は、キャビネット12から吊り下げられた状態とされていると共に、キャビネット12から吊り下げられた範囲内で移動してドラム14の開口18を開閉する。つまり、ドラム14の開口18を開閉する扉部20の移動範囲は小さい。さらに、扉部20を開閉する際にリンクアーム90が水平になると、リンクアーム90を回転させる回転負荷が最大となるが、本実施形態のリンクアーム90は、扉部20を開閉する際に水平とならない。この結果、少ない動力で扉部20を可動させることができるため、扉部20を可動させる装置を小型化し、さらに消費エネルギを少なくすることができる。これにより、コスト及びランニングコストを抑制することができる。
 さらに、扉部20の開閉時に投射機42から投射材が漏れた場合に、扉部20の下端部21の移動範囲に対応した投射材受け158にて投射材を受けることができる。つまり、ショット処理装置10の外部に投射材が飛散するのをより抑制することができる。これにより、ショット処理装置10の外部への投射材の飛散をより抑制することができる。
 さらにまた、キャビネット12の外部に設けられた投射材受け158にて受けた投射材は、連通部165を介してキャビネット12の内部へ流すことができる。したがって、投射材受け158から投射材が溢れてショット処理装置10の外部に投射材が飛散するのを抑制することができる。また、投射材受け158に溜まった投射材を作業者が回収する作業が不要となる。
 また、投射機42から投射された投射材がドラム14の貫通孔32を通過しても、遮蔽部材120の第1遮蔽部124や第2遮蔽部126に投射材が当たるので、この投射材の勢いを減衰させながら第1遮蔽部124の第1連通孔132や第2遮蔽部126の第2連通孔134を通じてキャビネット12内の下部へと投射材を落下させる。したがって、ドラム14の貫通孔32から外部に出た投射材が跳ね返ってキャビネット12から外部へ飛散するのを抑制することができる。これにより、ショット処理装置10の外部への投射材の飛散をより一層抑制することができる。
 さらに、ドラム14の貫通孔32から外部に出た投射材は、遮蔽部材120さらにはドラムケース136に当たってより一層減衰されるため、投射材によるキャビネット12の内部の摩耗をより一層抑制することができる。これにより、ランニングコストをより低減することができる。さらに、ドラムケース136が設けられることで、ドラムケース136がいわば遮音壁となってワークの研掃時の騒音を低減させることができる。
 また、ドラム14の貫通孔32からドラム14の外部に出た投射材は、ドラムケース136に当たって減衰してドラムケース136の下方側に形成された投射材排出口142からキャビネット12内の下部へと投射材を落下させる。したがって、ドラム14の貫通孔32から外部に出た投射材が跳ね返ってキャビネット12から外部へ飛散するのを抑制することができる。
 また、ドラムケース136のケース壁部材140は、着脱可能とされていると共に、作業者が持ち運びできる大きさに設定された部材を複数組み合わせているので、投射材が当たることで摩耗した場合でも容易に交換することが可能となる。つまり、メンテナンス性を向上させることができる。
 さらに、投射機42から投射された投射材が、ドラム14内で反射して扉部20の吸気開口57、58へ飛散しても、プロテクタ60、88によって投射材が吸気開口57、58から扉部20の外部へと出るのが抑制される。これにより、ショット処理装置10の外部への投射材の飛散をさらに一層抑制することができる。
 また、導入筒44は、扉部20の開閉により移動した場合でも投射材タンク40の導入管46から投射材を受けることができるように投射材導入口110の大きさが設定されているので、導入管46から投射材がショット処理装置10の外部に飛散するのを抑制することができる。これにより、ショット処理装置10の外部への投射材の飛散をさらに抑制することができる。
 また、導入管46は、導入筒44の移動に追従するようになっているので、導入筒44が扉部20の開閉により移動した場合でも投射材タンク40内の投射材を導入筒44へより確実に供給することができる。つまり、導入管46から投射材がショット処理装置10の外部に飛散するのをより抑制することができる。これにより、ショット処理装置10の外部への投射材の飛散を一層抑制することができる。
 さらに、導入管46には、関節部118が形成されているので、導入筒44が扉部20の開閉により移動した場合でも、導入管46は無理なく屈曲することができる。これにより、導入管46に掛かる負荷が軽減されるため、導入管46が蛇腹式のホースやゴムのホースで構成された場合と比べて導入管46の耐久性を向上させることができる。これにより、ランニングコストを低減することができる。
 なお、本実施形態では、導入管46は、関節部118によって導入筒44に追従するようになっているが、これに限らず、蛇腹式のホースを使用して導入筒44に追従させるようにしてもよい。
 また、扉部20は、扉部20、第1リンクアーム92、第2リンクアーム94及びキャビネット12からなる4リンク機構によって開閉する構造となっているが、これに限らず、単体のリンクアームのみで開閉するようにしてもよい。
 以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
 10 ショット処理装置
 12 キャビネット
 14 ドラム
 15 外周壁
 18 開口
 20 扉部
 21 下端部
 26 ドラム底壁(底壁)
 32 貫通孔
 40 投射材タンク
 42 投射機
 43 投射口
 44 導入筒
 46 導入管
 57 吸気開口
 60 プロテクタ
 90 リンクアーム
 96 一端部
100 他端部
110 投射材導入口
118 関節部
120 遮蔽部材
124 第1遮蔽部
126 第2遮蔽部
132 第1連通孔
134 第2連通孔
136 ドラムケース
142  投射材排出口
 P1 ワーク投入位置
 P2 ワーク処理位置
 P3 ワーク排出位置

Claims (12)

  1.  ワークを投射材により研掃するショット処理装置であって、
     キャビネットと、
     このキャビネット内に納められ、ワークを投入可能な開口を備えた有底筒状に形成されたドラムであって、ワークが投入されるワーク投入位置、ワークが投射材により研掃されるワーク処理位置及び前記ワークが排出されるワーク排出位置に選択的に配置される前記ドラムと、
     このドラム内に投射材を投射する投射機と、
     前記ドラムの開口を開閉すると共に投射材の投射口が形成された蓋部であって、前記投射機が取り付けられ、前記投射口から投射材が投射されるようになっている前記蓋部と、を有し、
     前記蓋部は、前記ドラムの開口を開く際に前記投射口が前記ドラムの開口の上方に配置されている、ショット処理装置。
  2.  前記扉部は、リンクアームを介して前記キャビネットに取り付けられ、このリンクアームは、一端部が前記扉部に回転自在に取り付けられ、他端部が前記キャビネットに回転自在に取り付けられ、前記リンクアームの他端部は、前記扉部が前記ドラムの開口を開いた状態及び閉じた状態のそれぞれにおいて前記一端部よりも上方側に位置している、請求項1記載のショット処理装置。
  3.  更に、前記キャビネットの前記蓋部の下端部の下方側に設けられた投射材受けを有し、この投射材受けは、前記蓋部の下端部の開閉時における水平方向の移動範囲に対応して設けられている、請求項1又は請求項2記載のショット処理装置。
  4.  前記キャビネットの前記投射材受けの近傍且つ上方側に、前記投射材受けと前記キャビネットの内部とを連通する連通部が形成されている、請求項3記載のショット処理装置。
  5.  前記ドラムの外周壁に複数の貫通孔が設けられ、更に、これらの複数の貫通孔を前記ドラムの外部から覆うように設けられた遮蔽部材を有し、この遮蔽部材は、複数の第1連通孔が形成された第1遮蔽部とこの第1遮蔽部の第1連通孔に重ならない位置に複数の第2連通孔が形成された第2遮蔽部を備えた二重構造である、請求項1乃至4の何れか1項に記載のショット処理装置。
  6.  前記ドラムは、外周壁及び底壁を備え、前記ドラムの外側には、外周壁及び底壁を一体的に覆うドラムケースが設けられている、請求項1乃至4の何れか1項に記載のショット処理装置。
  7.  前記遮蔽部材の外方側には、前記ドラム及び前記遮蔽部材を覆っているドラムケースが設けられている、請求項5記載のショット処理装置。
  8.  前記ドラムケースの下方側に、前記ドラムがワーク処理位置にあるとき、前記ドラムケースの内部の投射材を前記ドラムケースの外部へと排出する投射材排出口が形成されている、請求項6又は請求項7記載のショット処理装置。
  9.  前記扉部には、扉部の外部と貫通する吸気開口が形成されていると共に、この吸気開口の前記ドラム側には、前記投射材がこの吸気開口を通じて前記扉部の外部へ通るのを抑制するプロテクタが設けられている、請求項1乃至8の何れか1項に記載のショット処理装置。
  10.  更に、前記投射機の上方側に設けられ、前記投射材を貯留する投射材タンクと、この投射材タンクに取り付けられ、前記投射材を下方側に供給する導入管と、この導入管の下方側に設けられた導入筒と、を有し、この導入筒には、前記導入管に対応した位置に上方側へ向けて開口した投射材導入口が形成され、この導入筒の投射材導入口は、前記扉部の開閉時に前記導入筒が移動しても前記導入管から供給される前記投射材を受けることができる大きさに設定されている、請求項1乃至9の何れか1項に記載のショット処理装置。
  11.  前記導入筒は、前記扉部の開閉に合わせて移動し、前記導入管は、この導入筒の移動に追従して可動する、請求項10記載のショット処理装置。
  12.  前記導入管には、前記導入筒に追従して屈曲する関節部が形成されている、請求項11記載のショット処理装置。
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