WO2017188124A1 - カフ付チューブ - Google Patents

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Abstract

カフ付チューブ(1)は、生体における管組織の管内方に挿入可能なチューブ(10)と、チューブ(10)の外周面に設けられてなり、チューブ(10)の外周面との間への流体の導入により膨張するカフ(12)と、を備える。カフ(12)は、筒形状を有し、チューブ(10)の延伸方向における一部領域を全周に亘り覆うとともに、筒軸方向両端部分でチューブ(10)の延伸方向における所定部分にそれぞれ固定されてなるカフ本体部材(120)と、カフ本体部材(120)の内周面における筒軸方向中間部分に対し、カフ本体部材(120)の内側に向けて突出するとともに、カフ(12)の膨張時において、カフ本体部材(120)の外周面に凹凸が現れるように接合されてなる凸部材(121~123)と、を有する。カフ(12)は、膨張時において、カフ本体部材(120)の外周面における凹凸が現れる部分が管組織に対する滑り止め部となる。

Description

カフ付チューブ
 本発明は、生体の管組織内に挿入するためのカフ付チューブに関する。
 従来から、生体の管組織内に挿入するためのカフ付チューブが知られている(例えば、特許文献1)。
 特許文献1で提案されているカフ付チューブは、チューブと、チューブに取り付けられたカフとを備えている。カフは、チューブの延伸方向の一部領域に対して、チューブの外周面の一部を全周に亘り覆うように取り付けられている。カフには、チューブの延伸方向に沿って設けられたインフレーションラインが接続されており、インフレーションラインを介した流体(気体、液体)の導入により膨張可能となっている。例えば、カフ付チューブを左気管支へ挿入する場合には、先ず、患者の口腔からチューブを挿入する。このとき、カフが取り付けられた側を先端側として挿入する。そして、ファイバースコープやエックス線などを用いた確認により、チューブの先端が左気管支と左上葉気管支との分岐部の少し手前に達した時点で、カフを膨張させる。
 カフは、膨張により、当該カフの外周面が気管支の内面に密に当接する。これにより、カフ付チューブを用いた施術が可能となる。
 ところで、施術の開始にあたっては、カフ付チューブを挿入した後に、患者の姿勢を変化させることがある。例えば、人工呼吸器等の接続を目的としてチューブを挿入する場合には、患者を仰臥位にし、その口腔からチューブを挿入し、カフを膨張させた後に、患者の姿勢を側臥位に変換する。そして、チューブに人工呼吸器を接続する。
 カフ付チューブに対しては、上記のような患者の姿勢変化を行った際にも、カフの正確な固定位置の維持が要求される。このような要求に対して、カフの外周面に滑り止め部を設ける構成が提案されている(特許文献2)。特許文献2では、カフの外周面から外向きに突出する凸部を設けて滑り止め部としている。この構成のカフ付チューブによれば、チューブの挿入後において、患者の姿勢変化を行う場合であっても、カフの固定位置を確実に維持することができる。
特開2011-67596号公報 特開2013-202200号公報
 しかしながら、特許文献2で提案されている構造のカフ付チューブにおいては、高い安全性を確保しながら、製造コストの低減を図ることが難しい。具体的に、特許文献2の技術では、カフ本体と凸部とを一体形成して、外周面に凸部を有するカフを設けている。このように、カフ本体と凸部とを一体成型する方法としては、例えば、ディッピング成形があるが、ディッピング成形を用いる場合には、製造コストの高騰を招いてしまう。特許文献2の技術では、凸部の一部がカフ本体から剥離などすることを抑制し、凸部が患者の体内に欠損部分が残留するという危険を回避するようにしている。このため、特許文献2の技術では、安全性確保という観点から一体成型でのカフ製造を行うこととしている。
 一方、製造コストの低減という観点からは、ブロー成形などを用い製造したカフ本体部材の外周面に、別部材からなる凸部材を接着してなる構成も考えられる。
 しかしながら、カフ本体部材の外周面に、別部材である凸部材を接着した構成では、何らかの原因で凸部材がカフ本体部材から外側に剥がれ、患者の管組織内に残留してしまうことも考えられる。よって、カフ本体部材の外周面に凸部材を接着してなるカフを用いることは安全面で問題を有する。
 以上のような課題は、気管挿管チューブのみならず、生体の管組織に挿入するようなカフ付チューブに対しても同様である。
 本発明は、高い安全性を確保しながら、製造コストの低減を図ることができるカフ付チューブを提供することを目的とする。
 本発明の一態様に係るカフ付チューブは、生体における管組織の管内方に挿入可能なチューブと、チューブの外周面に設けられてなり、チューブの外周面との間への流体の導入により膨張するカフと、を備える。カフは、筒形状を有し、チューブの延伸方向における一部領域を全周に亘り覆うとともに、筒軸方向両端部分でチューブの延伸方向における所定部分にそれぞれ固定されてなるカフ本体部材と、カフ本体部材の内周面における筒軸方向中間部分に対し、カフ本体部材の内側に向けて突出するとともに、カフの膨張時において、カフ本体部材の外周面に凹凸が現れるように接合されてなる凸部材と、を有する。
 そして、カフは、膨張時において、カフ本体部材の外周面における上記凹凸が現れる部分が管組織に対する滑り止め部となることを特徴とする。
第1実施形態に係るカフ付チューブ1の全体構成を示す模式斜視図である。 カフ付チューブ1における気管支カフ12の構成を示す模式断面図である。 凸部材121の構成を示す模式横断面図である。 凸部材122の構成を示す模式横断面図である。 凸部材123の構成を示す模式横断面図である。 気管支カフ12が左気管支J内で膨張した状態を示す模式縦断面図である。 カフ付チューブ1を患者Jの気管Jおよび気管支Jに挿管した状態を示す模式断面図である。 ブロー成形を用いカフ本体部材120を形成した状態を示す模式縦断面図である。 塗布法を用いカフ本体部材120の一方の表面120bに凸部材121~123を形成した状態を示す模式縦断面図である。 図9の状態からカフ本体部材120を裏返しにした模式縦断面図である。 第2実施形態に係るカフ付チューブ3の一部構成を示す模式縦断面図である。 第3実施形態に係るカフ付チューブ4の一部構成を示す模式縦断面図である。 第4実施形態に係るカフ付チューブ5の一部構成を示す模式縦断面図である。 第5実施形態に係るカフ付チューブ6の一部構成を示す模式縦断面図である。 第6実施形態に係るカフ付チューブの気管支カフ72の構成を示す模式横断面図である。 第7実施形態に係るカフ付チューブの気管支カフ82の構成を示す模式横断面図である。 第8実施形態に係るカフ付チューブの気管支カフ92の構成を示す模式横断面図である。 凸部材121~123の配置領域を説明するための模式縦断面図である。
 以下では、実施形態について、図面を参酌しながら説明する。なお、以下で説明の形態は、本発明を分かりやすく説明するための例であって、本発明は、その本質的な構成を除き何ら以下の形態に限定を受けるものではない。
 [第1実施形態]
 1.全体構成
 本実施形態に係るカフ付チューブ1の全体構成について、図1を用い説明する。なお、本実施形態に係るカフ付チューブ1は、分離肺換気用具(ダブルルーメン気管内チューブ)を一例としている。
 カフ付チューブ1は、細長い管であるチューブ10を有する。チューブ10は、患者の気管への挿入時の作業性を考慮して、可撓性を有する。チューブ10の一端側には、気管カフ11が取り付けられている。さらに、チューブ10には、気管カフ11が取り付けられた箇所よりも先端側に、気管支カフ12が取り付けられている。気管カフ11と気管支カフ12とは、チューブ10の延伸方向において、互いに間隔をあけて取り付けられている。
 チューブ10の他端には、分岐部13を介して2本の分岐チューブ14,15が接続されている。分岐チューブ14,15のそれぞれは、ポート20,21を介して接続チューブ22,23に接続されている。接続チューブ22,23は、人工呼吸器などに接続されるものである。
 また、チューブ10の他端側には、2本のインフレーションライン16,17も接続されている。インフレーションライン16,17のそれぞれの先端部には、バルブ18,19が取り付けられている。
 二点鎖線で囲むA部分に示すように、チューブ10は、互いに気密分離された気管ルーメン10c、気管支ルーメン10d、気管カフ用細管10e、気管支カフ用細管10fが形成されている。気管ルーメン10cは、分岐チューブ15を介して接続チューブ23に接続され、二点鎖線で囲むA部分に示すように、一端が気管カフ11が取り付けられた箇所よりも少し先の部分で開口されている(開口部10a)。これより、チューブ10は、気管カフ11が取り付けられた箇所よりも先端側の部分の外径が、その他の部分よりも小径となっている。
 また、気管支ルーメン10dは、分岐チューブ14を介して接続チューブ22に接続され、もう一方の先端で開口されている(開口部10b)。
 なお、気管カフ用細管10eは、一端が気管カフ11の内面とチューブ10の外周面との間の空間に開口し、他端がインフレーションライン17に接続されている。気管支カフ用細管10fは、一端が気管支カフ12の内面とチューブ10の外周面との間の空間に開口し、他端がインフレーションライン16に接続されている。
 2.気管支カフ12の構成
 カフ付チューブ1に具備される気管支カフ12の構成について、図2を用い説明する。なお、図2では、収縮した状態の気管支カフ12について、模式的に図示している。
 図2に示すように、気管支カフ12は、筒形状を有するカフ本体部材120と、カフ本体部材120の内周面に接合された3条の凸部材121~123と、の組み合わせを以って構成されている。カフ本体部材120は、チューブ10の外周面におけるX軸方向の一部を全周に亘り覆う。
 また、カフ本体部材120は、X軸方向(筒軸方向)の両端部分でチューブ10の外周面に気密に接合され(接合部分)、これによりチューブ10へのカフ12の固定部分12a,12bが構成されている。カフ本体部材120は、X軸方向において、接合部分同士の間に位置する筒中間部分を有する。
 3条の凸部材121~123は、互いにX軸方向に間隔をあけ、X軸方向に直交する方向に周回する状態で、カフ本体部材120の一方の表面(内周面)120bにおける上記筒中間部分に接合されている。図2の二点鎖線で囲むB部分には、カフ本体部材120の一方の表面(内周面)120bに対して凸部材122が接合された状態を一例として示している。
 カフ本体部材120では、凸部材121~123が接合されている上記筒中間部分は、上記接合部分よりも、X軸方向に直交する径方向に大径である。
 図2に示すように、チューブ10の外周面と気管支カフ12におけるカフ本体部材120の内周面との間に形成される内部空間120aは、気管支カフ用細管10fに対して、連通孔10gにより連通している。これにより、インフレーションライン16から流体(気体、液体)が導入された場合、気管支カフ用細管10fを介して連通孔10gを通じて内部空間120aに流体(気体、液体)が充填される。これより、気管支カフ12が膨張する。
 3.凸部材121~123の形状
 気管支カフ12における凸部材121~123の形状について、図3~図5を用い説明する。図3は、図2のIII-III断面での凸部材121の模式横断面構成を示し、図4は、図2のIV-IV断面での凸部材122の模式横断面構成を示し、図5は、図2のV-V断面での凸部材123の模式横断面構成を示す。なお、図3~図5では、分かり易いようにカフ本体部材120の外形断面を円環形状としているが、実際には、その状態に応じて種々の形状をとり得る。
 図3に示すように、凸部材121は、ともに弧形状を有する部材要素121a,121bの組み合わせを以って構成されている。部材要素121aは、カフ本体部材120の一方の表面(内周面)120bに対して周方向領域AR11で密に接合され、部材要素121bは、カフ本体部材120の一方の表面(内周面)120bに対して周方向領域AR12で密に接合されている。
 部材要素121aと部材要素121bとは、弧の端部同士が離間しており、カフ本体部材120の一方の表面(内周面)120bが直接内部空間120aを臨む(周方向領域AR13,AR14)。換言すると、本実施態様に係る気管支用カフ12においては、カフ本体部材120の周方向において、凸部材121が周方向領域AR13,AR14で途切れた横断面形状を有している。
 図4に示すように、凸部材122も、ともに弧形状を有する部材要素122a,122bの組み合わせを以って構成されている。部材要素122a,122bは、カフ本体部材120の一方の表面(内周面)120bに対して、それぞれ周方向領域AR21,AR22で密に接合されている。そして、凸部材122についても、周方向領域AR23、AR24で途切れた横断面形状を有している。
 なお、凸部材122の途切れた部分である周方向領域AR23、AR24については、凸部材121の途切れた部分である周方向領域AR13,AR14に対して90°の位相差をもって配置されている。
 図5に示すように、凸部材123も、ともに弧形状を有する部材要素123a,123bの組み合わせを以って構成されている。部材要素123a,123bは、カフ本体部材120の一方の表面(内周面)120bに対して、それぞれ周方向領域AR31,AR32で密に接合されている。そして、凸部材123についても、周方向領域AR33、AR34で途切れた横断面形状を有している。
 なお、凸部材123の途切れた部分である周方向領域AR33、AR34については、凸部材121の途切れた部分である周方向領域AR13,AR14と同位相であり、凸部材122の途切れた部分である周方向領域AR23,AR24に対して90°の位相差をもって配置されている。
 以上のように、凸部材121~123を位相差をもって配置することにより、3つの凸部材を重ね、紙面に垂直な方向から平面視する場合には、ある凸部材の途切れた部分に対して他の凸部材の弧形状部分が重なることで、全体として周上に途切れた部分が生じないようになる。これより、カフ12の筒軸方向(チューブ10の延伸方向)での高いシール性を確保することができる。
 なお、図3~図5に示すように、本実施形態では、周方向領域AR13,AR14,AR23,AR24,AR33、AR34については、横断面において、それぞれ20°~40°(例えば、30°)の角度の領域としている。ただし、これについては、適宜変更が可能である。
 4.気管支カフ12の膨張状態での形態
 気管支カフ12の膨張状態での形態について、図6を用い説明する。図6は、気管支カフ12が左気管支J内で膨張した状態での形態を示す模式縦断面図である。
 内部空間120aに対し気管支カフ用細管10fおよび連通孔10gを通し流体が導入されると、導入された流体の容量に応じて、内部空間120aが膨張する。これにより、気管支カフ12のカフ本体部材120の筒中間部分(X軸方向における接合部分同士の間に位置する部分)が、X軸方向に直交する径方向に向け拡径される。このとき、カフ本体部材120の内周面に接合されている凸部材121~123についても、追従して拡径される。そして、図6の二点鎖線で示すC部分に示すように、流体の充填圧力が所定値に達した時点で、気管支カフ12におけるカフ本体部材120の外周面の一部が、左気管支Jに密に当接する。
 ここで、図6のC部分に示すように、カフ本体部材120における一方の表面(内周面)120bは、凸部材122が接合された箇所で径方向外向きに凹む。そして、カフ本体部材120における他方の表面(外周面)120cは、一方の表面(内周面)120bが凹んだ箇所で、同様に径方向外向きに膨らむものと考えられる。これは、可撓性の材料からなる容器に流体を充填するに従って、内周面が自然平衡形状をとるように力が作用して変位することに起因するものである。
 なお、図6のC部分では、凸部材122が接合された箇所だけを抜き出して図示しているが、他の凸部材121,123が接合された箇所での、膨張時における形態も同様となる。これより、カフ12の膨張時において、カフ本体部材120の他方の表面(外周面)120cにおける、一方の表面(内周面)120bに凸部材121~123が接合された領域に凹凸が現れる。
 従って、気管支カフ12では、膨張時において、カフ本体部材120の一方の表面(内周面)120bに凸部材121~123が接合された箇所およびその周辺領域で、凹と凸とが繰り返された形態をとる。このため、当該領域が気管支カフ12の膨張時における滑り止め部として機能することになる。
 5.挿管手順
 本実施形態に係るカフ付チューブ1の挿管手順について、図7を用い説明する。なお、上述のように、本実施形態に係るカフ付チューブ1は、分離肺換気用具であり、挿管後に人工呼吸器などを接続し、患者Jの右肺と左肺とを分離して換気するための用具である。
 先ず、挿管に先立つ準備として、チューブ10にスタイレット(不図示)を挿入する。
 また、患者Jの体位を仰臥位にするとともに、スニッフィングポジションとする。
 次に、気管カフ11および気管支カフ12を収縮させた状態で、患者Jの口腔Jからカフ付チューブ1を挿入する。カフ付チューブ1の先端部(開口部10b側の先端部)を、気管Jから左気管支Jまで挿入する。そして、先端部が左上葉気管支の分岐部分まで挿入された時点で挿入を停止する。
 次に、気管Jおよび左気管支Jに対するカフ付チューブ1の位置を維持しながら、スタイレットを抜去して、インフレーションライン16,17の先端に取り付けられたバルブ18,19にそれぞれカフ用シリンジを接続する。そして、各カフ用シリンジから流体を送出して、気管J内で気管カフ11を膨張させ、左気管支J内で気管支カフ12を膨張させる。
 その後、患者Jの姿勢を仰臥位から側臥位に変換して、接続チューブ22,23(図7では、接続チューブ22のみを図示)に人工呼吸器を接続する。
 6.構造面での効果
 左気管支Jに対する気管支カフ12の固定は、成人男性でも左気管支Jにおける4~5cmという狭い範囲内に維持する必要がある。また、上述のように、気管支カフ12の膨張後、患者Jの体位を仰臥位から側臥位に変換する必要もある。このような状況にあっても、本実施形態に係るカフ付チューブ1では、少なくとも気管支カフ12に滑り止め機能を付与しているので、左気管支Jに対する気管支カフ12の位置ズレを生じ難い。
 また、本実施形態に係るカフ付チューブ1では、カフ本体部材120の内周面に対して凸部材121~123を接合することにより、滑り止め機能を付与している。このため、仮に、何らかの原因で凸部材121~123の一部がカフ本体部材120から剥離するようなことがあっても、剥離した凸部材121~123は、カフ本体部材120の内方に落ち、患者Jの体内に残留するという事態を回避することができる。よって、本実施形態に係るカフ付チューブでは、高い安全性を確保することができる。
 また、本実施形態に係るカフ付チューブでは、カフ本体部材120に対して、周方向に延びる線形状の凸部材121~123を接合しているので、チューブ10の軸方向への滑りを効果的に抑制することができる。
 また、各凸部材121~123については、周回方向に一部が途切れた形状のものとしたので、気管支カフ12の収縮時における凸部材121~123の屈曲を防ぐことができ、膨張時における所望の形状を得るのに優位である。具体的に、図3~図5に示すように、凸部材121~123における各部材要素121a,122a,123aと各部材要素121b,122b,123bとの弧の端部同士が周方向領域AR13,AR14,AR23,AR24,AR33,AR34で離間している。これら途切れた部分(周方向領域AR13,AR14,AR23,AR24,AR33,AR34)を設けることにより、気管支カフ12の収縮時において、各部材要素121a,121b,122a,122b,123a,123bが屈曲するようなことがない。このため、各凸部材121~123は、膨張時においても、図3~図5に示すような弧形状を維持することができ、滑り止め部としての機能をより確実に得ることが可能となる。
 また、本実施形態に係るカフ付チューブ1では、気管支カフ12に3条の凸部材121~123を備える構成としたので、1条の凸部材だけを備える場合に比べて、高い滑り止め効果を得ることができる。そして、3条の凸部材121~123における途切れた部分の位相について、少なくとも一部で位相差を有し配置することとした。これより、左気管支Jに対する高いシール性の確保という観点から優れる。即ち、本実施形態では、位相差を設けない場合に比べて、より高いシール性を確保するのに優位である。
 以上より、本実施形態に係るカフ付チューブ1は、高い安全性を有する。
 7.気管支カフ12の製造方法
 気管支カフ12の製造方法について、図8~図10を用い説明する。
 先ず、図8に示すように、ブロー成形法を用いカフ本体部材120を形成する。カフ本体部材120に形成材料としては、例えば、ポリ塩化ビニル(Polyvinyl Chloride:PVC)、ポリウレタン、シリコーンゴムや天然ゴムなどを採用することができる。
 形成されたカフ本体部材120は、図2などに示す状態に対し、一方の表面120bが外周面となっており、他方の表面120cが内周面となっている。カフ本体部材120の形状については、両端部分に小径部分120e,120iを有し、中間の部分に大径部分120gを有するとともに、小径部分120e,120iと大径部分120gとの各間に互いを一体に連結する連結部分120f,120hを有する。連結部分120f,120hは、外向きに膨らんだ斜面となっている。
 次に、図9に示すように、カフ本体部材120の一方の表面120bに対して、3条の凸部材121~123を形成する。3条の凸部材121~123の形成は、例えば、高粘度の接着剤を塗布することにより行う。また、接着剤の塗布には、例えば、インクジェット法や、ロールコート法などの塗布法を用いることができる。
 そして、乾燥させて硬化させることにより凸部材121~123が形成できる。完成した凸部材121~123は、カフ12の想定される膨張範囲において、カフ本体部材120と同じか、より高い柔軟性を有することが望ましい。凸部材121~123の形成に用いる具体的な材料としては、例えば、UV硬化型などのアクリル樹脂系接着剤、ニトリルゴム系などのゴム系溶剤型接着剤、塩化ビニル樹脂系溶剤型接着剤、シリコーン樹脂系接着剤、変成シリコーン樹脂系接着剤、変成シリコーン樹脂にエポキシ樹脂を混合してなる接着剤、シリル化ウレタン樹脂系接着剤などをあげることができる。
 次に、図9に示すように、カフ本体部材120の表裏を裏返しにする(矢印D,D)。これにより、図10に示すように、カフ本体部材120の一方の表面120bが内面側となり、他方の表面120cが表面側となる。凸部材121~123も、内面側に配置され、内部空間120aを臨む。
 以上のようにして、カフ12が完成する。
 8.製造方法面での効果
 本実施形態に係るカフ12は、例えば、ブロー成形などで予めカフ本体部材120を形成し、その後に凸部材121~123を接合するので、上記特許文献2のように、例えば、ディッピング成形などを用い、カフに凸部を一体形成する場合に比べて、製造方法の選択の自由度が高まり、製造コストの低減が可能である。
 [第2実施形態]
 第2実施形態について、図11を用い説明する。図11は、第2実施形態に係るカフ付チューブ3の構成の内、気管支カフ32およびその周辺領域だけを抜き出して図示している。なお、図11において、上記第1実施形態に係るカフ付チューブ1と同じ構成の部分には、同一の符号を付しており、以下では、その説明を省略する。
 図11に示すように、カフ付チューブ3における気管支カフ32には、カフ本体部材120の一方の表面(内周面)120bに1条の凸部材321が配置されている。凸部材321は、X軸方向において、カフ本体部材120における大径部分の略中央部分に配置されている。図示を省略しているが、凸部材321についても、カフ本体部材120の一方の表面(内周面)120bに対して、一部で途切れた弧形状を有している。
 本実施形態に係るカフ付チューブ3においても、気管支カフ32の膨張時に、カフ本体部材120の他方の表面(外周面)120cの一部(凸部材321が配置された箇所とその周辺部分)が滑り止め部として機能することになる。
 また、本実施形態に係る気管支カフ32では、凸部材321の形成条数を“1条”とし、上記第1実施形態よりも少なくしている。これにより、気管支カフ32では、その膨張時における、カフ本体部材120の大径部分の内のシール領域を広くとることができる。よって、本実施形態では、高いシール性を確保するのに優位である。
 また、凸部材321の条数を“1条”としているので、複数条の凸部材を形成する場合に比べて、形成に係る工数低減を図ることができる。これより、第2実施形態に係るカフ付チューブ3では、その製造コストの低減が可能となる。
 なお、本実施形態に係る凸部材321についても、途中で途切れた部分を有しているので、1条ではなく、2条であるという見方もできる。
 [第3実施形態]
 第3実施形態について、図12を用い説明する。図12についても、第3実施形態に係るカフ付チューブ4の構成の内、気管支カフ42およびその周辺領域だけを抜き出して図示している。そして、図12においても、上記第1実施形態に係るカフ付チューブ1と同じ構成の部分には、同一の符号を付しており、以下では、その説明を省略する。
 図12に示すように、カフ付チューブ4における気管支カフ42には、カフ本体部材120の一方の表面(内周面)120bに2条の凸部材421,422が配置されている。本実施形態においても、2条の凸部材421,422は、X軸方向において、カフ本体部材120における大径部分の略中央部分に配置されている。また、凸部材421,422も、それぞれがカフ本体部材120の一方の表面(内周面)120bに沿って周方向に延びる線形状であって、一部で途切れた弧形状となっている。
 凸部材421と凸部材422とは、途切れた部分同士が位相差を有するように配置されている。これについては、図3の凸部材121と、図4の凸部材122との関係、あるいは、図4の凸部材122と、図5の凸部材123との関係と同じである。
 本実施の形態に係るカフ付チューブ4では、気管支カフ42に2条の凸部材421,422を具備する構成を採用した。これにより、本実施形態では、凸部材421,422の条数を“2条”とすることで、条数が“1条”の場合に比べて、より高い滑り止め効果を得ることができる。
 また、本実施形態に係る気管支カフ42では、2条の凸部材421,422を具備することにより、気管支カフ42では、その膨張時における、カフ本体部材120の大径部分の内のシール領域を広くとることができる。また、各凸部材421,422同士を互いに位相差をつけて配置しているので、高いシール性を確保するのに優位である。
 さらに、本実施形態では、気管支カフ42に2条の凸部材421,422を配置することとしているので、上記第1実施形態に比べて、凸部材421,422の形成に係る工数低減を図ることができ、製造コストの低減が可能となる。
 なお、本実施形態に係る凸部材421,422についても、それぞれが途中で途切れた部分を有しているので、2条ではなく、4条であるという見方もできる。
 [第4実施形態]
 第4実施形態について、図13を用い説明する。図13についても、第4実施形態に係るカフ付チューブ4の構成の内、気管支カフ52およびその周辺領域だけを抜き出して図示している。また、図13においても、上記第1実施形態に係るカフ付チューブ12と同じ構成の部分には、同一の符号を付しており、以下では、その説明を省略する。
 図13に示すように、本実施形態に係るカフ52では、カフ本体部材120の一方の表面(内周面)120bに複数の凸部材521が分散配置されている。それぞれの凸部材521は、略半球形状(ドット状)を有している。また、凸部材521同士は、間に間隔をあけて配置されている。
 なお、図13では、複数の凸部材521は、カフ本体部材120の一方の表面(内周面)120bに対して、X軸方向に直交する方向に列をなした状態で図示しているが、複数の凸部材521の配置形態については、これに限定を受けるものではない。例えば、ランダム(非規則的)に配置することとしてもよい。
 本実施形態では、気管支カフ52に複数の凸部材521を具備する構成を採用した。これにより、本実施形態でも、カフ本体部材120の一方の表面(内周面)120bに凸部材521を接合してカフ52を構成することにより、気管支カフ52の膨張時において、カフ本体部材120の他方の表面(外周面)120cにおける凸部材521を接合した領域が滑り止め部として機能する。このため、患者の姿勢変化などによっても、気管支カフ52の固定位置について正確に維持することができる。
 また、本実施形態では、半球形状の凸部材521を複数設けることとしたので、線形状の凸部材を設ける場合に比べて、形成に係る煩雑な作業を必要とせず、製造コストの低減を図るのに優位である。形成方法は、例えば、インクジェット法などで間欠的に接着剤を塗布し、乾燥させるという方法を採用することもできる。
 [第5実施形態]
 第5実施形態について、図14を用い説明する。図14についても、第5実施形態に係るカフ付チューブ6の構成の内、気管支カフ62およびその周辺領域だけを抜き出して図示している。また、図14においても、上記第1実施形態に係るカフ付チューブ1と同じ構成の部分には、同一の符号を付しており、以下では、その説明を省略する。
 図14に示すように、本実施形態に係る気管支カフ62では、カフ本体部材120の一方の表面(内周面)120bに対して、1条の凸部材621が、螺旋形状をなすように接合されている。換言すると、図14に示すように、本実施形態に係るカフ62では、X軸方向に直交する平面方向に対し、斜め方向となるように凸部材621が配置されている。
 なお、凸部材621は、X軸方向において、カフ本体部材120の大径部分における筒軸方向の略中央部分に配置されている。また、凸部材621も、一部で途切れた弧形状となっている。このため、凸部材621は、1条ではなく、複数条であるという見方もできる。
 本実施の形態に係るカフ付チューブ6においても、カフ62において、カフ本体部材120の他方の表面(外周面)120cの一部が滑り止め部として機能し、他の一部がシール部として機能する。このため、カフ付チューブ6を用いる場合には、患者Jの左気管支Jに対する高いシール性を確保しながら、例えば、患者の姿勢を仰臥位から側臥位に変換したような場合にあっても、気管支カフ62の固定位置を正確に維持することができる。
 [第6実施形態]
 第6実施形態について、図15を用い説明する。図15は、気管支カフ72を、その筒軸方向(X軸方向)の一方から見た模式横断面図であり、上記第1実施形態における図3~図5に相当する。
 図15に示すように、気管支カフ72においては、凸部材721が閉じた円環形状をなし、途切れた部分を有していない。このような形状を有する凸部材721の配置によっても、膨張時における滑り止め部としての機能を十分に発揮しうる。
 なお、気管支カフ72においても、その膨張時において、凸部材721が、少なくともカフ72の膨張範囲において、カフ本体部材120と同じか、より高い柔軟性を有することが望ましい。これにより、カフ72の膨張時において、凸部材721がカフ本体部材120に柔軟に追従し、カフ本体部材120の外周面への凹凸形成という観点から望ましい。
 以上より、本実施形態に係るカフ付チューブでも、気管支カフ72が、患者Jの左気管支Jに対する高いシール性を有するとともに、滑り止め機能も備える。
 なお、図15では、1つの凸部材721だけを図示しているが、複数の凸部材が筒軸方向(紙面に垂直な方向)に互いに間隔をあけて配置されていてもよい。この場合、全ての凸部材を閉じた円環形状としてもよいし、一部の凸部材について周上の一部で途切れた弧形状としてもよい。
 [第7実施形態]
 第7実施形態について、図16を用い説明する。図16は、気管支カフ82を、筒軸方向(X軸方向)の一方から見た模式横断面図である。
 図16に示すように、気管支カフ82において、凸部材821は、略C字型をしている。凸部材821は、カフ本体部材120の一方の表面(内周面)120bに対して周方向領域AR81で密に接合され、周方向領域AR82で途切れた横断面形状を有している。
 本実施形態に係る気管支カフ82では、周上1か所で途切れた凸部材821を具備することとしている。このような形態を採用する場合にも、上記第1実施形態における凸部材121~123を具備する気管支カフ12と同様、その膨張時において、カフ本体部材120の他方の表面(外周面)における凸部材821が形成された領域が滑り止め部としての機能を果たす。
 そして、カフ本体部材120の大径部分における他の部分が、患者Jの左気管支Jに対するシール部としての機能を果たす。以上より、途切れた部分が周上1か所存在する凸部材821を有する本実施形態でも、上記同様の効果を得ることができる。
 なお、図16では、1つの凸部材821だけを図示しているが、複数の凸部材が筒軸方向(紙面に垂直な方向)に互いに間隔をあけて配置されていてもよい。この場合、途切れた部分周方向領域(AR82)同士を、互いに位相をずらした形態とすることもできる。
 [第8実施形態]
 第8実施形態について、図17を用い説明する。図17は、気管支カフ92を、筒軸方向(X軸方向)の一方から見た模式横断面図である。
 図17に示すように、気管支カフ92に具備の凸部材921は、ともに弧形状を有する8つの部材要素921a~921hの組み合わせを以って構成されている。部材要素921a~921hは、それぞれカフ本体部材120の一方の表面(内周面)120bに対して周方向領域AR91~AR98で密に接合されている。
 8つの部材要素921a~921hの隣り合う要素同士は、弧の端部同士が離間しており、当該離間した各領域では、カフ本体部材120の一方の表面(内周面)120bが直接内部空間120aを臨む(周方向領域AR99~AR106)。換言すると、本実施態様に係る気管支用カフ92においては、カフ本体部材120の周方向において、凸部材921が周方向領域AR99~AR106での8か所で途切れた横断面形状を有している。
 本実施形態に係るカフ付チューブでも、上記第1実施形態などと同様の効果を得ることができる。
 なお、図17では、部材要素921a~921hの存在する領域(AR91~AR98)と、途切れた領域(周方向領域AR99~AR106)とが、略同等の周長としているが、必ずしも周長を同等にする必要はない。例えば、各部材要素921a~921hの周長よりも、途切れた領域(周方向領域AR99~AR106)の周長が短いという構成を採用することもできる。また、部材要素921a~921h同士の周長や、途切れた領域(周方向領域AR99~AR106)同士の周長についても、それぞれ異なるようにすることもできる。
 [カフにおける筒軸方向での凸部材の配置領域]
 カフにおける筒軸方向(X軸方向)での凸部材の配置形態について、図18を用い説明する。なお、図18では、上記第1実施形態における気管支カフ12を一例として採用し、患者Jの左気管支J内でカフ12を膨張させた状態を図示している。
 図18に示すように、カフ本体部材120は、筒両端部分がチューブ10への固定部分を有している。カフ本体部材120において、固定部分は、他の部分よりも小径である。また、カフ本体部材120は、カフ12の膨張時において、患者Jの左気管支Jの内壁に当接する大径部分を有するとともに、小径の固定部分と大径部分との間を一体に連結する連結部分を有している。
 ここで、カフ本体部材120の内周面に3条の凸部材121~123が接合されている領域E,Eは、大径部分のX軸方向中間の位置にある(筒中間部分)。そして、X軸方向において、大径部分における領域E,Eの両外側の領域E~Eは、患者Jの左気管支Jに密に当接するシール部分である。
 以上のように、カフ12において、カフ本体部材120の大径部分の内、X軸方向における連結部分との境界から間隔をあけた領域(筒中間部分)に滑り止め部を設け、その両外側をシール部分として機能するようにしているので、優れたシール性を確保することができるとともに、優れた滑り止め機能を付与することができる。
 なお、領域E,Eについても、シール機能を有するものであり、当該機能に加えて滑り止め機能も有するものである。このため、気管支カフにおいて、大径部分の全体に亘り、互いに間隔をあけた複数の凸部材を配置する形態とすることも可能である。この場合には、凸部材と凸部材との間が、それぞれシール性を担保する領域となり、凸部材を設けた部分とその近傍が気管支Jに対する滑り止め部として機能する。
 また、領域E,Eは、カフ本体部材120の大径部分に対し、X軸方向の中央部分に設ける場合だけでなく、X軸方向の一方にオフセットさせて設けることもできる。
 さらに、凸部材の形態についても、上記第1実施形態の形態だけでなく、上記第2実施形態から上記第8実施形態の何れかの形態に係る凸部材を採用することも可能である。
 [変形例]
 上記第1実施形態から上記第8実施形態においては、気管支カフ12,32,42,52,62,72,82,92に滑り止め部を設ける点について説明したが、気管カフ11に同様の滑り止め部を設けることもできる。このように気管カフ11にも滑り止め部を設けた場合には、患者Jの姿勢の変換などの際に、気管Jに対する気管カフ11の滑りも防止でき、気管カフ11の正確な位置を確保することができる。また、気管カフ11にだけ上記滑り止め部を設けることとしてもよい。
 また、上記第1実施形態から上記第8実施形態では、ダブルルーメン気管内チューブをカフ付チューブの一例として採用したが、本発明はこれに限定を受けるものではない。例えば、本発明に係るカフ付チューブは、血管、胆管、食道、尿道、その他の生体の管組織内に挿入するチューブと、管組織内の一部で膨張可能なカフとを有する他の用具に対して適用が可能である。また、本発明に係るカフ付チューブの使用対象については、人体の管組織に限定されるものではない。例えば、犬や牛などの動物の管組織を対象とするものであってもよい。
 また、図7に示すように、上記第1実施形態では、カフ付チューブ1を口腔Jから挿管することとしたが、本発明はこれに限定を受けるものではない。例えば、カフ付チューブを鼻腔Jから挿管することとしてもよい。なお、このように鼻腔Jから挿管する場合には、チューブの径や、カフのサイズなどを鼻腔サイズに適合させる必要が生じる。
 また、上記第1実施形態から上記第8実施形態では、凸部材121~123,321,421,422,521,621,721,821,921の横断面形状を半円形状としたが、本発明はこれに限定を受けるものではない。例えば、半長円形状や半楕円形状、さらには多角形状の横断面形状を有する凸部材を採用することもできる。
 また、上記第1実施形態から上記第8実施形態では、周方向に均一の高さ(厚み)の凸部材121~123,321,421,422,521,621,721,821,921を接合することとしたが、本発明はこれに限定を受けるものではない。本発明に係るカフ付チューブのカフでは、周方向において、厚みに偏差を有する(周方向に薄厚がある)凸部材を設けることも可能である。
 また、上記第4実施形態では、ドット状の凸部材521をカフ本体部材120の一方の表面(内周面)120bの全周に亘り設けることとしたが、周上の一部に設け、残りの部分には設けないこととしてもよい。これにより、膨張時における滑り止め部としての機能を得ることができるとともに、脱気時(カフの収縮時)における凸部材の屈曲を防ぐことができる。よって、周上の一部に凸部材521を設けない領域(凸部材521が途切れた領域)を設定すれば、膨張時における凸部材の形状を所望な形状とすることができる。
 また、上記第1実施形態から上記第8実施形態では、カフ本体部材120の一方の表面(内周面)120bに対する凸部材121~123,321,421,422,521,621,721,821,921の接合を、接着によるものとすることとした。しかし、本発明はこれに限定を受けるものではない。例えば、用いる材料によっては、熱を用いた溶着などの接合方法や超音波接合法なども採用することができる。
 また、上記第1実施形態から上記第8実施形態では、気管支カフ12,32,42,52,62,72,82,92におけるシール性を確保するために、カフ本体部材120の大径部分における筒軸方向の一部領域にだけ滑り止め部を設けることとしたが、本発明はこれに限定を受けるものではない。例えば、本発明に係るカフ付チューブでは、大径部分における筒軸方向の全領域に滑り止め部を設けることとしてもよい。この場合においても、X軸方向における凸部材同士の間の領域が、気管支Jに対するシール性を担保する領域とすることができる。
 [本発明の各態様]
 本発明の一態様に係るカフ付チューブは、生体における管組織の管内方に挿入可能なチューブと、チューブの外周面に設けられてなり、チューブの外周面との間への流体の導入により膨張するカフと、を備える。カフは、筒形状を有し、チューブの延伸方向における一部領域を全周に亘り覆うとともに、筒軸方向両端部分でチューブの延伸方向における所定部分にそれぞれ固定されてなるカフ本体部材と、カフ本体部材の内周面における筒軸方向中間部分に対し、カフ本体部材の内側に向けて突出するとともに、カフの膨張時において、カフ本体部材の外周面に凹凸が現れるように接合されてなる凸部材と、を有する。
 そして、カフは、膨張時において、カフ本体部材の外周面における上記凹凸が現れる部分が管組織に対する滑り止め部となることを特徴とする。
 上記態様に係るカフ付チューブでは、カフ本体部材の内周面における筒軸方向中間部分に凸部材を接合している。このため、上記のように、カフの膨張時において、カフ本体部材の外周面における、内周面に凸部材が接合された箇所およびその周辺領域で、凹凸が現れる。これより、カフの膨張時に、カフ本体部材の外周面に凹凸が現れる部分が、管組織に対する滑り止め部として機能することになる。
 なお、本態様に係るカフ付チューブでは、カフ本体部材の内周面に凸部材を接合している。よって、仮にカフ本体部材から凸部材が剥離するような事態が生じても、剥離した凸部材は、カフ本体部材の内方に落ち、患者の体内に残留することはない。従って、上記態様に係るカフ付チューブでは、高い安全性を確保することができる。
 また、本態様に係るカフ付チューブでは、カフ本体部材と凸部材とを別部材として形成しておき、これを接合することでカフを形成することができる。このため、上記特許文献2で提案の技術のように、製造コストの高騰を招くことを抑制することが可能となる。即ち、上記特許文献2で提案の技術では、例えば、ディッピング成形などにより、外周面に滑り止め部を一体形成するため、製造方法に起因して製造コストの高騰を招くこととなるが、本態様では、カフ本体部材と凸部材とを別々の部材として設けることができるので、製造方法の自由度が高くなり、製造コストの低減を図ることが可能となる。例えば、カフ本体部材の製造には、ブロー成形法などを用いることができる。
 従って、本態様に係るカフ付チューブでは、高い安全性を確保しながら、製造コストの低減を図ることができる。
 本発明の別態様に係るカフ付チューブでは、上記態様に係るカフ付チューブにおいて、凸部材が第1凸部材および第2凸部材および第3凸部材を含み、第1凸部材および第2凸部材および第3凸部材は、カフ本体部材の筒軸方向に互いに間隔をあけて配置されている、という構成にしてもよい。
 この態様に係るカフ付チューブでは、カフ本体部材の内面を側面視した場合に、何れも第1凸部材および第2凸部材および第3凸部材が並行していることになる。このように3条の第1凸部材、第2凸部材、第3凸部材をカフ本体部材に接合することにより、カフの膨張時において、カフ本体部材の該当領域に凹と凸とが交互に複数形成されることになり、滑り止め部としての機能がより一層高められる。
 なお、本発明は、凸部材が2条の凸部材(第1凸部材、第2凸部材)を含む構成、即ち、並行する2条の凸部材をカフ本体部材の内面に接合してなる形態も排除するものではない。
 本発明の別態様に係るカフ付チューブは、上記態様に係るカフ付チューブにおいて、第1凸部材および第2凸部材および第3凸部材が、それぞれカフ本体部材の内周面に沿って、周方向に延びる線形状を有する、とすることもできる。この態様に係るカフ付チューブでは、ドット状の凸部材を採用する場合に比べて、カフの膨張時における滑り止め機能がより高く発揮される。即ち、線形状の凸部材を採用し、前記のように配置することにより、ドット状の凸部材とする場合に比べて、カフの膨張時におけるカフ本体部材の筒軸方向への摩擦力を増やすことができ、滑り止め機能が高いことになる。
 なお、凸部材が1つの凸部材を含む場合には、当該1つの凸部材を線形状とすること、および、凸部材が2つの凸部材を含む場合には、当該2つの凸部材のそれぞれを線形状とすることも、本発明は排除するものではない。
 本発明の別態様に係るカフ付チューブは、上記態様に係るカフ付チューブにおいて、カフ本体部材を筒軸方向の一方側から断面視する場合に、線形状の第1凸部材、第2凸部材、および第3凸部材のそれぞれが、カフ本体部材の周方向に対し、一部が途切れた弧形状を有している、とすることもできる。この態様に係るカフ付チューブでは、カフの収縮時において、各途切れた部分が凸部材の屈曲を抑制する領域として機能する。これより、本態様に係るカフ付チューブでは、カフの収縮時における凸部材(第1凸部材、第2凸部材、第3凸部材)の屈曲を抑制することができ、膨張時における第1凸部材、第2凸部材、および第3凸部材の各形状を所望な形状(弧形状)とすることができる。このため、この態様に係るカフ付チューブでは、膨張時におけるカフの滑り止め機能がより高く発揮される。
 なお、カフ本体部材に接合する凸部材が1つあるいは2つの凸部材を含む場合にあっても、上記同様に、途切れた部分を設けることにより、カフの収縮時における屈曲を抑制することができる。
 また、本発明は、第1凸部材、第2凸部材、および第3凸部材の内、一部の凸部材が周上に途切れた部分を有する弧形状のものとし、残りの凸部材が途切れた部分を有さない環状のものとすることも排除するものではない。
 本発明の別態様に係るカフ付チューブは、上記態様に係るカフ付チューブにおいて、カフ本体部材を筒軸方向の一方から平面視する場合に、第1凸部材および第2凸部材および第3凸部材が、一の凸部材における途切れた部分に対して他の凸部材における弧形状部分が重なることにより、全体として周上に途切れる部分が生じないように、位相差を有し配置されている、とすることもできる。この態様に係るカフ付チューブでは、カフ本体部材の筒軸方向におけるシール性の向上を図ることができる。即ち、凸部材の接合により、カフ膨張時におけるカフ本体部材の表面に凹凸が現れても、筒軸方向に凹部分が連通することがなく、シール性の確保という観点で望ましい。
 本発明の別態様に係るカフ付チューブは、上記態様に係るカフ付チューブにおいて、カフ本体部材が、筒軸方向両端部分(筒両端部分)のチューブとの固定に係る一対の固定部分と、少なくとも膨張時において一対の固定部分よりも大径の大径部分と、一対の固定部分と大径部分との間を一体に連結している一対の連結部分とから構成されており、筒軸方向中間部分(筒中間部分)が大径部分の一部であって、大径部分と一対の連結部分との各境界からそれぞれ間隔をあけた領域に配置されている、とすることもできる。
 このように、大径部分と一対の連結部分との各境界からそれぞれ間隔をあけた領域に、凸部材を接合することにより、カフによるシール機能と、上記滑り止め機能とを高い次元で両立することが可能となる。即ち、大径部分における筒軸方向中間部分(滑り止め部)を除く部分が、高いシール機能を得ることができる領域となる(シール部分)。シール部分では、内周面に凸部材が接合されていないので、カフの膨張時において、滑らかな外周面を以って患者の管組織に密着することになる。そして、筒軸方向中間部分(筒中間部分)は、上述のように滑り止め機能部分となる。これより、本態様に係るカフ付チューブでは、カフによるシール機能と、上記滑り止め機能とを高い次元で両立することが可能となる。
 本発明の別態様に係るカフ付チューブは、上記態様に係るカフ付チューブにおいて、凸部材が少なくともカフの膨張範囲において、カフ本体部材と同じか、より高い柔軟性を有する、とすることもできる。この態様に係るカフ付チューブでは、凸部材の接合により、流体導入時におけるカフ本体部材の膨張が妨げられ難くなり、高いシール機能を得るのに優位である。
 なお、上記のように、凸部材に第2凸部材および第3凸部材が含まれる場合にあっては、これら第2凸部材および第3凸部材についても、少なくともカフの膨張範囲において、カフ本体部材と同じか、より高い柔軟性を有する、とすることもできる。このような構成を採用すれば、上述同様に、第2凸部材および第3凸部材の接合によっても、流体導入時におけるカフ本体部材の膨張が妨げられ難くなる。

Claims (7)

  1.  カフ付チューブであって、
     生体における管組織の管内方に挿入可能なチューブと、
     前記チューブの外周面に設けられてなり、前記チューブの外周面との間への流体の導入により膨張するカフと、
    を備え、
     前記カフは、
     筒形状を有し、前記チューブの延伸方向における一部領域を全周に亘り覆うとともに、筒軸方向両端部分で前記チューブの延伸方向における所定部分にそれぞれ固定されてなるカフ本体部材と、
     前記カフ本体部材の内周面における筒軸方向中間部分に対し、前記カフ本体部材の内側に向けて突出するとともに、前記カフの膨張時において、前記カフ本体部材の外周面に凹凸が現れるように接合されてなる凸部材と、
    を有し、
     前記カフは、膨張時において、前記カフ本体部材の外周面における前記凹凸が現れる部分が前記管組織に対する滑り止め部となる
     ことを特徴とするカフ付チューブ。
  2.  前記凸部材は、第1凸部材および第2凸部材および第3凸部材を含み、
     前記第1凸部材および前記第2凸部材および前記第3凸部材は、前記カフ本体部材の筒軸方向に互いに間隔をあけて配置されている
     ことを特徴とする請求項1記載のカフ付チューブ。
  3.  前記第1凸部材および前記第2凸部材および前記第3凸部材は、それぞれ前記カフ本体部材の内周面に沿って、周方向に延びる線形状を有する
     ことを特徴とする請求項2記載のカフ付チューブ。
  4.  前記カフ本体部材を筒軸方向の一方側から断面視する場合に、
     前記第1凸部材および前記第2凸部材および第3凸部材は、それぞれ前記カフ本体部材の周方向に対し、一部が途切れた弧形状を有している
     ことを特徴とする請求項3記載のカフ付チューブ。
  5.  前記カフ本体部材を筒軸方向の一方側から平面視する場合に、
     前記第1凸部材および前記第2凸部材および前記第3凸部材は、一の凸部材における途切れた部分に対して他の凸部材における弧形状部分が重なることにより、全体として周上に途切れる部分が生じないように、位相差を有し配置されている
     ことを特徴とする請求項4記載のカフ付チューブ。
  6.  前記カフ本体部材は、前記筒軸方向両端部分の前記チューブとの固定に係る一対の固定部分と、少なくとも膨張時において前記一対の固定部分よりも大径の大径部分と、前記一対の固定部分と前記大径部分との間を一体に連結している一対の連結部分とから構成されており、
     前記筒軸方向中間部分は、前記大径部分の一部であって、前記大径部分と前記一対の連結部分との各境界からそれぞれ間隔をあけた領域に配置されている
     ことを特徴とする請求項1から請求項5の何れか記載のカフ付チューブ。
  7.  前記凸部材は、少なくとも前記カフの膨張範囲において、前記カフ本体部材と同じか、より高い柔軟性を有する
     ことを特徴とする請求項1から請求項6の何れか記載のカフ付チューブ。
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