JPH0751065Y2 - バルーン付きカテーテル - Google Patents

バルーン付きカテーテル

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JPH0751065Y2
JPH0751065Y2 JP1989112811U JP11281189U JPH0751065Y2 JP H0751065 Y2 JPH0751065 Y2 JP H0751065Y2 JP 1989112811 U JP1989112811 U JP 1989112811U JP 11281189 U JP11281189 U JP 11281189U JP H0751065 Y2 JPH0751065 Y2 JP H0751065Y2
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JP
Japan
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balloon
tube
shaft tube
adhesive
catheter
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JP1989112811U
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幸雄 新井
敦 小森
正志 西川
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Shin Etsu Polymer Co Ltd
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Shin Etsu Polymer Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、医療用のバルーン付きカテーテル、特には患
者の体内でバルーンを膨張させたときにバルーンチュー
ブが偏膨張せず、均一に膨張するようにしたことにより
固定性を安定強化し、液もれ防止性をも改良したバルー
ン付きカテーテルに関するものである。
〔従来の技術〕
一般に、尿道などの体内を診断する際に用いられるバル
ーン付きカテーテルについては各種の材質から造られた
ものが知られているが、通常シリコーンゴムで造られた
ものが衛生上、または物性上から好ましいものとされて
いる。
そして、このバルーン付きカテーテルについてはシャフ
トチューブにバルーンチューブでバルーン形成部を設
け、患者の体内に挿入したのちに通常は3%生理食塩
水、滅菌液等を送入してこのバルーンを膨張させてこの
カテーテルを体内に固定するものが多用されている。
〔考案が解決しようとする課題〕 しかし、この従来のバルーン付きカテーテルではシャフ
トチューブに対するバルーン部の接着が第7図Aに示し
たようにシャフトチューブaにバルーンチューブbを挿
入したのち、バルーン有効長の両端外側のバルーンチュ
ーブとシャフトチューブの間隙にシリコーン系接着剤
(RTV,LTV,LIMS等)を注入し、バルーンチューブの内面
とシャフトチューブの外面を接着した内部接着部cとバ
ルーンチューブの両端とシャフトチューブの段差部分に
シリコーン系接着剤を付着させた外部接着部dとで結合
されていて、この外部接着部dはバルーンチューブbと
シャフトチューブaの段差を無くし、体内に挿入しやす
くすると共に、そのときの患者の苦痛を低減する働きを
しており、バルーンチューブbとシャフトチューブaの
接着力は内部接着部cによって得ていて、バルーンチュ
ーブbの密閉性はその両方によって得ている。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところが、この従来のバルーン付きカテーテルでは、バ
ルーンチューブbとシャフトチューブaとは製造作業
上、隙間のあるルーズに嵌挿するものの、その間隙は非
常に小さいので、そこへ接着剤を注入するのは非常に微
妙で困難な作業で機械化が難しく人手に頼らざるを得な
いので、生産性を高められずコスト高となるし、この内
部接着部cの配備は接着の安全性は増加するものの、バ
ルーンチューブbとシャフトチューブaの間に間隙があ
るため、その間隙への余分な接着剤のバルーン有効長境
界線内への流れ込みを防ぐことができず、またその現象
は毛細管現象という自然現象によって引き起こされるた
め、流れ込み量等のコントロールも出来ないので、バル
ーン有効長の両端境界線に凹凸が生じたり斜めになった
りして第7図Bの如くバルーンが片膨らみしてしまい均
一には膨張しないので、カテーテルを体内に固定するこ
とができず、この外側を通過する小水などを完全にスト
ップさせることができないという不利があって問題があ
った。
本考案は、これら従来の欠点を適確に排除しようとする
もので、バルーン形成部を均一に膨張することが容易に
可能でカテーテルを体内に安定に固定保持できるバルー
ン付きカテーテルを構成が簡単で生産性も著しく向上で
きる安価な形態で提供することを目的とするものであ
る。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、シャフトチューブの先端部付近にバルーンチ
ューブをもってバルーン形成部を備えたカテーテルにお
いて、前記シャフトチューブの外径より小さい内径を持
ったバルーンチューブをシャフトチューブに弾性的に嵌
装し、該バルーンチューブの両端部にバルーンチューブ
とシャフトチューブ間への接着剤浸入阻止の密着手段を
備え、該両端面から外方に向かって或いは両端面と外周
面を含んでシャフトチューブの外周部に外部接着部をそ
れぞれ設けて密閉結合したものである。
〔作用〕
本考案では、シャフトチューブ1に設けたバルーンチュ
ーブ2を均一に膨張させるため、シャフトチューブ1に
バルーンチューブ2を接着させる際に、バルーンチュー
ブ2をシャフトチューブ1の少なくとも両端部分におい
て間隙がないに等しい状態で弾性的に嵌装し、このバル
ーンチューブ2の両端部にバルーンチューブとシャフト
チューブ間への接着剤浸入阻止手段を備え、該両端面か
ら外方に向かって或いは両端面と外周面とを含んでシャ
フトチューブ1の外周部に外部接着部3を接着剤で塗布
して固着するとバルーンチューブとシャフトチューブの
間に接着剤が流れ込まずに接着境界線が真っすぐになっ
て均一となるので、このバルーンを膨張させたときに膨
張の偏りがなくなってバルーンが均一に膨張するように
なり、したがってこのカテーテルが体内に容易に固定さ
れるようになるし、液もれもなく安全に用いられるもの
である。
〔実施例〕
本考案の実施例を第1〜2図にもとづいて説明すると、
先端キャップ4と基部5とを両端に備えたシャフトチュ
ーブ1の先端部付近にバルーンチューブ2をもってバル
ーン形成部を備えたカテーテル6において、前記シャフ
トチューブ1の外径より小さい内径を持ったバルーンチ
ューブ2をシャフトチューブ1に弾性的に嵌装し、該バ
ルーンチューブ2の両端部にバルーンチューブ2とシャ
フトチューブ1間への接着剤浸入阻止の密着手段、例え
ばバルーンチューブ2の両端外周を先細りとなるテーパ
ー面部22或いは両端内周に突設した真っすぐなリブ21
備え、該両端面から外方に向かってシャフトチューブの
外周部に外部接着部3をそれぞれ設けて密閉結合してバ
ルーン付きカテーテル6としてある。
この場合、前記シャフトチューブ1は通常ゴム、例えば
各種合成ゴム、特には衛生上の見地からシリコーンゴム
で作られるが、ラテックス製ゴムで作られたものでよ
い。このシャフトチューブ1に嵌装したバルーンチュー
ブ2の前後にはシャフトチューブ1とバルーンチューブ
2との間隙がない状態下で弾性的に嵌装される。例えば
バルーンチューブ2の内径をシャフトチューブ1の外径
より、0〜1mm、望むらくは0〜0.5mm小さくし、バルー
ンチューブ2の全長をバルーン有効長と同等とし隙間な
く密着性を強くしてバルーンチューブ2とシャフトチュ
ーブ1との間に接着剤の浸入を阻止し、内部接着をやめ
て、外部接着部3のみとしてしまう。
この場合、バルーンチューブ2の端面積総数は2.0mm2
15mm2とするのがよく、端面積増加のためにチューブ肉
厚0.3〜0.6mm程度とするのがよい。また外部接着部3は
バルーンチューブ2とシャフトチューブ1の接着、バル
ーンチューブ2の密閉性、バルーンチューブ2とシャフ
トチューブ1の段差を無くすというすべての働きを合わ
せ持つことになるが、必要に応じ前記バルーンチューブ
2の両端部分のみ或いは間隙をおいてシャフトチューブ
1との密着部分を適宜形成するようにしてもよく、この
シャフトチューブ1とバルーンチューブ2との内外径同
等部分の形成はシャフトチューブ1を径方向に回転させ
ながら接着性をもつ常温硬化性ゴムをディスペンサーを
用いて所定の位置に定量吐出させて硬化させるか、シャ
フトチューブ1の所定の位置にリングを印刷してもよい
し、さらにはシャフトチューブと同一寸法又はそれ以上
の大きさの内径をもつOリングを挿貫させるようにすれ
ばよい。なお、バルーンチューブ2に設けられる前記接
着剤浸入阻止の密着手段としてのリブ21は、嵌挿接触部
周部に少なくとも1本又は1本以上設けるが、この高さ
は0.05〜1.0mmの範囲とすることがよい。
また、前記外部接着部3としては、シャフトチューブ1,
バルーンチューブ2が、いずれもシリコーンゴムで作ら
れたものとされることから、シリコーン系のRTV,LTV,LI
MS等のゴム接着剤を用いて形成することがよい。
この本考案のバルーン付きカテーテル6において、バル
ーン膨張用の3%生理食塩水,滅菌液等を送入するため
のサイドルーメン8,開孔7を有する。
さらに、前記シャフトチューブ1ではバルーン形成部と
して外部接着部3によってバルーンチューブ2が接着さ
れているものであるが、この外部接着部3については、
このカテーテルを人体に挿入するときの抵抗感を減退さ
せるために第2図に示す用にその外側に接着剤層31を設
けるようにすることがよい。
しかして、本考案のバルーン付きカテーテルは人体に挿
入後、外部からサイドルーメン8を介して生理食塩水を
送入すると、これが開孔7を通りバルーンチューブ2を
膨張させるのであるが、第7図Bに示すような偏膨張が
なくなり上下に均一に行われるようになるので、カテー
テルが人体内に安定に固着されるし、このバルーン膨張
部外側を流れる流体を完全に停止させることができると
いう有利性が与えられる。
第2図の具体例では、前記バルーンチューブ2の両端外
周を先細りとなるテーパー面部22に形成して隙間なく密
着させて、両端縁の相様性が強く接着剤浸入阻止と共に
テーパー面部22上に外部接着部3をオーバーハングさせ
て接着層31を設けて接着力の増大をはかると共に、先細
りの外部接着部となってカテーテルを体内に挿入すると
きの抵抗感を減少させるのに役立っている。
第3図〜第5図の各例では、接着剤浸入阻止手段として
前記バルーンチューブ2の内周に真っすぐなリブ21を形
成してシャフトチューブ1との嵌着部分を強く締めつけ
密着できるようにし、接着部3の接着剤が毛細管現象に
よりバルーンチューブとシャフトチューブの境界面に流
れ込むのをくい止めるように配慮してある。このリブ21
はバルーンチューブ2の両端縁のみ或いは適宜間隔をお
いて複数配列したり(第3,4図)、リブ21を内周に設け
ると共に、バルーンチューブ2の両端外周をテーパー面
にしたり(第5図)して、両端部分の肉厚に密着性保持
が適確となるように考慮してある。このようなリブ21
形状・本数・位置は任意であり、またリブはシャフトチ
ューブの外径より0〜1.0mm小さいバルーンチューブの
内径面よりさらに内側に突出している。
第6図例では、前記シャフトチューブ1のバルーン形成
部の外径を小さくして段差を設け、ここにバルーンチュ
ーブ2を嵌合接着させたもので、リブ21を有するバルー
ンチューブ2を用いて接着力の増強に役立たせ接着剤浸
入阻止と外部接着部3の剥離防止が適確化されている。
〔考案の効果〕
本考案のバルーン付きカテーテルは、シャフトチューブ
の外径より小さい内径を持ったバルーンチューブをシャ
フトチューブに弾性嵌装し、該バルーンチューブの両端
部にバルーンチューブとシャフトチューブ間への接着剤
浸入阻止の密着手段を備え、該両端面から外方に向かっ
て或いは両端面と外周面を含んでシャフトチューブの外
周部に外部接着部をそれぞれ設けて密閉結合したことに
より、バルーンチューブとシャフトチューブの間隙はバ
ルーンチューブが強く締めつけられて全く無くなるの
で、外部接着の接着剤が両者間に流れ込むことは完全に
防ぐことができてバルーンチューブのシャフトチューブ
への接着が均一とされるので、バルーン形成部を膨張さ
せたときに膨張の偏りがなくなって均一に膨張するよう
になってカテーテルの人体内への固定が安定,確実に行
われるし、この膨張部位の外側の液体の流れを完全に停
めることができる。また、バルーン有効長の境界線はバ
ルーンチューブ両端部となり、バルーンチューブを金型
で成形する方法はもとより、両端部を後加工によりカッ
トする方法等によってもバルーンチューブの両端部を凹
凸や斜めにすることなく、真っすぐにすることは簡単で
片膨らみが少なく、ほぼ均一に膨らむバルーンが得ら
れ、人手に頼らず内部接着加工は不要で機械化生産が容
易でバルーンカテーテルの製造工程が簡素化でき、歩留
りも向上するので、安価な、更にまた、片膨らみの少な
い性能の良い製品を提供することができるなど実用上の
効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施態様によるバルーン付きカテー
テルの全体側面図、第2図はバルーン形成部の拡大縦断
面図、第3図乃至第6図はそれぞれ他の実施例のバルー
ン形成部の拡大縦断面図、第7図A・Bは従来例のバル
ーン形成部の膨張前後の縦断面図を示したものである。 1……シャフトチューブ、2……バルーンチューブ、21
……リブ、3……外部接着部、4……先端キャップ、5
……基部、6……バルーン付きカテーテル、7……開
孔、8……サイドルーメン。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シャフトチューブの先端部付近にバルーン
    チューブをもってバルーン形成部を備えたカテーテルに
    おいて、前記シャフトチューブの外径より小さい内径を
    持ったバルーンチューブをシャフトチューブに弾性的に
    嵌装し、該バルーンチューブの両端部にバルーンチュー
    ブとシャフトチューブ間への接着剤浸入阻止の密着手段
    を備え、該両端面から外方に向かって或いは両端面と外
    周面を含んでシャフトチューブの外周部に外部接着部を
    それぞれ設けて密閉結合したことを特徴とするバルーン
    付きカテーテル。
JP1989112811U 1989-09-28 1989-09-28 バルーン付きカテーテル Expired - Lifetime JPH0751065Y2 (ja)

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JP1989112811U JPH0751065Y2 (ja) 1989-09-28 1989-09-28 バルーン付きカテーテル

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JPH0353256U JPH0353256U (ja) 1991-05-23
JPH0751065Y2 true JPH0751065Y2 (ja) 1995-11-22

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Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63246177A (ja) * 1987-04-02 1988-10-13 オリンパス光学工業株式会社 バル−ンカテ−テル
JPH01254172A (ja) * 1988-04-01 1989-10-11 Olympus Optical Co Ltd バルーンカテーテル
JPH0251556U (ja) * 1988-10-04 1990-04-11
JPH0515322Y2 (ja) * 1989-02-09 1993-04-22

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JPH0353256U (ja) 1991-05-23

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