WO2017169818A1

WO2017169818A1 - ロールスクリーン装置

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Publication number: WO2017169818A1
Application number: PCT/JP2017/010561
Authority: WO
Inventors: 戸田宏次; 守谷将人
Original assignee: セイキ販売株式会社
Priority date: 2016-03-30
Filing date: 2017-03-16
Publication date: 2017-10-05
Also published as: EP3438407B1; EP3438407A1; TWI708886B; US20190119979A1; EP3438407A4; ES2900261T3; TW201809446A; US10920488B2

Abstract

【課題】横引きロールスクリーンの自重による弛み等の変形を防止可能にしスクリーン装置を提供する。【解決手段】スクリーン１０の上端のファスナー状部材１１を抜止状態で摺動自在に係合させるスリット５１を設けたガイド部材５０を、その上方に上下方向の撓みを許容する空間Ａを形成した状態で、その両端部５０ａ，５０ｂをスクリーン枠の上部横枠２０に固定すると共に、該上部横枠内の突出壁２４の上側に該ガイド部材の鍔部５３を位置させて、該突出壁と該鍔部の間に、ガイド部材に対して上方向の付勢力を付与するバネ部材７０を設けることにより、ガイド部材を介して展張状態にあるスクリーンに対してその重量による吊下形態の変形を抑制する。

Description

ロールスクリーン装置

　本発明は、建物の開口部に装着するためのスクリーン装置に関し、より具体的には、防虫や遮光、目隠し、断熱又は装飾等のために用いる横引きのロールスクリーン装置に関する。

　従来から、横引きのロールスクリーン装置として、例えば特許文献１に開示されているように、巻取り軸に巻き取られたスクリーン（網：特許文献１参照）を収容する巻取りボックス（框）と、そのスクリーンの上下端をガイドするガイド部材（ガイド体）を組み込んだ上下一対の横枠（框）とを備え、その巻取り軸から繰出したスクリーンの上下端部をそれぞれ上記ガイド部材でガイドさせることによって、上記スクリーンを横引きで開閉可能としたスクリーン装置（横引き網戸）が知られている。このような既知のスクリーン装置においては、スクリーンの上下縁部に、多数の係合片（凸条）を全長に亘って取り付けたファスナー状部材を設けると共に、上下のガイド部材にこれら係合片の幅よりも開口幅が狭いスリットを形成し、これらの係合片が、そのスリットに対して抜け止めされた状態で移動自在に取り付けられている。

　ところで、このような横引きのロールスクリーン装置が設置される建物開口部には、様々なサイズのものがあって、開口幅や開口面積のより大きい建物開口部にもこのようなロールスクリーン装置を装着したいという要望があり、その場合に、開口幅や開口面積に合わせてより大型のスクリーン枠及びスクリーン（網）を使用する必要がある。しかしながら、既成のロールスクリーン装置において使用しているスクリーンの支持のための部材を用いたスクリーン枠に、そのような大型のスクリーンを張設しようとすると、スクリーンの重量がより大きくなるため、該スクリーンの重量で上記部材の一部に撓みや歪み等の変形が生じたりする虞がある。また、強度的に不十分なスクリーン枠を設置しているところに、スクリーンとしてより厚手で単位面積当たりの重量が重いスクリーンを用いたいなどの要望もあり、そのような場合も同様である。

特開２００８－５７２３２号公報

　本発明は、上記に鑑みなされたもので、その技術的課題は、スクリーンの展張状態において、該スクリーンの自重によりそれを支持するスクリーンのガイド部材に撓みや歪みが生じ、それに起因して該スクリーンが変形し、或いはスクリーン自体が経年変化により垂れ下がったりして見苦しくなるのを簡易な手段で抑制可能にし、しかも、その構成が操作框の円滑な作動を妨げたり、上記スクリーンの上縁部に設けてガイド部材に係合させるファスナー状部材に負荷を掛けたりすることがないロールスクリーン装置を提供することにある。

　上記課題を解決するため、本発明によれば、スクリーン枠が、少なくとも一対の対向する側枠とそれらの上端間に配設される下方に開放した溝状の上部横枠とを備えることにより構成され、上記側枠の一方は、スクリーンの一端を巻き取る巻取り軸を収容してなる巻取りボックスとして構成され、上記側枠の他方は、上記スクリーンの他端に取り付けた操作框がスクリーンの展張時に当接する受け枠として構成され、上記上部横枠の内部には、長手方向に沿って上記スクリーンの上端を摺動自在に保持するガイド部材が収容されており、該ガイド部材は、その下面に、上記スクリーンの上端に沿って取り付けたガイド用のファスナー状部材を抜止状態で摺動自在に係合させるスリットが開設されたものであり、上記巻取りボックスから繰出されるスクリーンの先端側には、上記上部横枠に沿って該スクリーンをスライドさせる操作框が取り付けられているロールスクリーン装置において、次のような構成を備えていることを特徴とするロールスクリーン装置が提供される。

　即ち、下方に開放した溝状の上記上部横枠内に、該上部横枠に直接または間接的に支持されてその長手方向に沿って内向きに対設された一対の突出壁が設けられ、一方、上記ガイド部材には、上記スリットを形成する両側の側壁から長手方向に沿って外側向きに突設された一対の鍔部を備え、上記上部横枠内において、上記ガイド部材は、その一対の鍔部を上記一対の突出壁の上側にそれぞれ対向させて配置すると共に、そのスリットの両側の側壁を該一対の突出壁間に配置し、且つ該上部横枠内において該ガイド部材の上にそれ自体が上方向に撓むことを許容する空間を形成した状態で、該ガイド部材の両端部が上部横枠に対して固定されており、上記ガイド部材の鍔部とそれに対向する突出壁との間に、上記ガイド部材に対して上向きの付勢力を付与する付勢部材が設けられ、該付勢部材が展張状態にあるスクリーンに対して上記ガイド部材を介して作用させる付勢力が、該スクリーンの重量による吊下形態の変形を抑制する範囲に設定されているものである。

　本発明に係る上記ロールスクリーン装置の好ましい実施形態においては、上記操作框の上端部に一対の係合鉤を対向設置すると共に、上記ガイド部材の両側壁に、その長手方向に沿って上記係合鉤が係合して吊下されることにより摺動する係合段部をそれぞれ形成し、上記操作框が、上記ガイド部材の係合段部に沿ってスクリーンの開閉範囲において摺動自在に形成される。

　上記構成を有する本発明のロールスクリーン装置は、巻取り軸にスクリーンが巻き取られてそれが巻取りボックスに収納されている状態では、上記ガイド部材の鍔部とそれに対向する突出壁との間に設けたバネ材等の付勢部材の上向きの付勢力により、ガイド部材の中央部が押し上げられた状態にある。この状態から操作框によりスクリーンを繰り出して展張させると、操作框の上端部の一対の係合鉤が上記ガイド部材の両側壁の係合段部に係合して摺動し、そのため、操作框及びスクリーンの重量と、両端部が上部横枠に対して固定されているガイド部材の強度及びガイド部材の中央部を押し上げている付勢部材の付勢力とがバランスする状態にガイド部材が保持され、このガイド部材の適切なバランス位置をガイド部材の定常移動経路として上記ガイド部材の強度及び上記バネ材の付勢力を設定しておくことにより、操作框の円滑な作動が妨げられたり、上記スクリーンの上縁部に設けてガイド部材に係合させているファスナー状部材に大きな負荷が掛かるようなことはなく、操作框をスムースに作動させることが可能になる。

　上記操作框による操作によりスクリーンが展張されると、上記ガイド部材には操作框の重量が作用しなくなるので、前述したスクリーンが巻取り軸に巻き取られている状態にあるときのガイド部材の全体に対して、スクリーンの重量が作用することになり、そのため、操作框の重量を除くスクリーンの重量と、両端部が上部横枠に対して固定されているガイド部材の強度及びガイド部材の中央部を押し上げているバネ材の付勢力とがバランスする状態にガイド部材を保持することになり、それらを適切に設定しておくことにより、スクリーンの展張状態においてガイド部材に撓みや歪みが生じたり、それに起因して該スクリーンが変形するのを抑制することができる。

　本発明に係るロールスクリーン装置の好ましい実施形態においては、上記上部横枠の内側に、下方に向けて開放する溝状に形成した内横枠を、巻取りボックスの上端部にヒンジを介して連結することにより、下方に回動自在に取り付け、その先端側に上記受け枠の上端部の係止凹部に係脱可能にした係止突部を設け、それによって、上記操作框を巻取りボックス側に移動させた状態で、上記内横枠を上記ヒンジにより巻取りボックスに沿うところまで下方に回動可能とし、上部横枠内に設ける前記一対の突出壁を該内横枠内にそれと一体的に設け、上記ガイド部材は、上記内横枠の内部において該一対の突出壁の上側に一対の鍔部を対向させて配置し、その両端を上記内横枠の両端部を介して上部横枠に固定したものとして構成することができる。

　本発明に係るロールスクリーン装置においては、スクリーンの展張状態において、該スクリーンの自重によりそれを支持する部材等に撓みや歪みが生じ、それに起因して該スクリーンが垂れ下がる等の見苦しい変形をするのを抑制可能にする機構を採用していることから、長期の使用などに伴って付勢部材の付勢力やガイド部材の固定状態等の調整を行うことが予測されるが、上記上部横枠の内側に回動可能にした内横枠を設けている構成は、建物開口部に対するスクリーン装置の着脱やメンテナンス等を容易にするだけでなく、内横枠をコンパクトに折り畳んで上記調整等の作業を容易にするために有効なものである。

　本発明に係るロールスクリーン装置の他の好ましい実施形態においては、上記付勢部材をバネ材により構成し、上記ガイド部材の鍔部と上記上部横枠内の突出壁の何れか一方に該バネ材の一端部を固定し、他方に他端部が当接又は固定される。また、溝状をなす上記上部横枠内に、その長手方向に沿って上記ガイド部材の一対の鍔部の下面に向けて上向きに突設され、該ガイド部材がスクリーンの重量により下がる限度を設定するところの一対のリブが設けられる。

　更に、本発明に係るロールスクリーン装置の他の好ましい実施形態においては、上記スクリーン枠の上部に前記ガイド部材を設けると同時に、該スクリーン枠が、上記一対の対向する側枠の下端間に配設される上方に開放した溝状の下部横枠を備えるものとし、該下部横枠の内部に、長手方向に沿って上記スクリーンの下端を摺動自在に保持する下部のガイド部材が収容され、該ガイド部材の上面に、上記スクリーンの下端に沿って取り付けたガイド用のファスナー状部材を抜止状態で摺動自在に係合させるスリットが開設されているものとして構成される。

　また、本発明に係るロールスクリーン装置の他の好ましい実施形態においては、上記スクリーン枠の上部横枠の内側に、巻取りボックスの上端部にヒンジを介して内横枠を回動自在に連結すると同時に、上記スクリーン枠が、上記一対の側枠の下端間に配設される上方に開放した溝状の下部横枠を備え、該下部横枠は、巻取りボックスの下端部にヒンジを介して連結することにより、上方に回動自在に取り付けると共に、その先端側を上記受け枠の下端部係脱可能とし、それによって、上記操作框を巻取りボックス側に移動させた状態で、上記下部横枠を上記ヒンジにより巻取りボックスに沿う方向に回動可能とし、該下部横枠の内部に、長手方向に沿って上記スクリーンの下端を摺動自在に保持する下部のガイド部材が収容され、該ガイド部材の上面に、上記スクリーンの下端に沿って取り付けたガイド用のファスナー状部材を抜止状態で摺動自在に係合させるスリットが開設されているものとして構成される。

　更に、本発明に係るロールスクリーン装置の更に他の好ましい実施形態においては、上記スクリーン枠が、上記一対の対向する側枠の下端間に、スクリーンの下端側のファスナー状部材を係合させてガイドするスクリーンガイド及びその動きをガイドするガイドレールを備え、上記ガイドレールは、一定幅の薄板状でその幅方向の中央部において延びる凸段部を有するものであり、一方、上記スクリーンガイドは、多数のガイド駒を一列に配列させて、各ガイド駒の上端部に設けた貫通孔に一連の可撓性のワイヤーを挿通することにより、上記ガイド駒同士を全体として上に凹に湾曲可能に連結したガイド駒の連結体として構成し、上記ガイド駒の各上面には、スクリーンの下端側のファスナー状部材が抜止状態で係合されるスリットを、多数のガイド駒を連結したときに単一の直線状のスリット列になるように開設し、また上記各ガイド駒の下面には、上記ガイドレールの凸段部に対して跨乗させるための凹部を形成し、そのガイド駒の連結体を、操作框の内部を上下方向に延びる収納室から上記ガイドレール上に、その凸段部に対して跨乗させて導出入可能とし、このスクリーンガイドの一端を、巻取りボックスの下端に対して、該巻取りボックスから繰り出されるスクリーンの下端のファスナー状部材がガイド駒上のスリット列に係合するように連結しているものとして構成される。

　このように、本発明に係るロールスクリーン装置によれば、スクリーンの展張状態において、該スクリーンの自重によりそれを支持するスクリーンのガイド部材に撓みや歪みが生じ、それに起因して該スクリーンが変形し、或いはスクリーン自体が経年変化により垂れ下がったりして見苦しくなるのを簡易な手段で抑制可能にし、しかも、その構成が操作框の円滑な作動を妨げたり、上記スクリーンの上縁部に設けてガイド部材に係合させるファスナー状部材に負荷を掛けたりすることがないロールスクリーン装置を提供することができる。

本発明の第１実施例に係るロールスクリーン装置の構成を示す部分破断正面図である。図１におけるＩＩ－ＩＩ線での拡大断面を中間省略して示す断面図である。図１におけるガイド部材の要部斜視図である。上記第１実施例においてスクリーンを張設した状態を説明するための部分正面図である。図４におけるＶ－Ｖ線での拡大断面を示す要部詳細図である。第１実施例におけるスクリーンの開閉途中の状態を説明するための部分正面図である。図６におけるＶＩＩ－ＶＩＩ線での拡大断面図である。本発明の第２実施例に係るロールスクリーン装置を示す部分破断正面図である。図８において、ファスナー状部材がガイド駒のスリットに係合した状態を示す断面図である。

　以下に、図１～図７を参照しながら、本発明に係るロールスクリーン装置の第１実施例について説明する。本実施例のロールスクリーン装置１Ａは、防虫や遮光、目隠し、断熱又は装飾等を目的として建物開口部に装着されるもので、例えばロール式の網戸装置、目隠し装置又は日よけ装置等に適用可能なものであるが、その中でも特にロール式網戸装置に好適である。

　このロールスクリーン装置１Ａは、そのスクリーン１０を張設するスクリーン枠が、少なくとも、スクリーン１０の上方に配置される上部横枠２０と、この上部横枠２０の両端において縦方向に延設される一対の対向する側枠とにより構成されている。上記側枠の一方は、スクリーン１０の一端を巻き取る巻取り軸２がその軸回りに回動自在に支持されて収容された巻取りボックス３として構成され、上記側枠の他方は、該巻取りボックス３に対向配置される受け枠４として構成されている。また、上記巻取り軸２に巻き取られたスクリーン１０の導出端に連結されて、上記巻取りボックス３と受け枠４との間に位置し、それらと互いに平行を成して摺動自在に配置されたスクリーンの操作框４０を備えている。なお、上記受け枠４は、スクリーンの端部に取り付けた操作框４０をスクリーン１０の展張時に当接させるものである。

　上記スクリーン１０の上下端には、後述する上部のガイド部材５０と下部のガイド部材６０に対して摺動自在に係合させるためのファスナー状部材１１，１２が、溶着や接着等により固定されている。このファスナー状部材１１，１２は、合成樹脂シートや布等から成る可撓性の帯状体の長手方向に延びた一方の側端縁に、その全長に亘って多数の係合片１３（所謂スライドファスナーの務歯）を一列に固定したものである。上記スクリーン１０がそれ自体の重量で吊下できる場合には、スクリーン１０の下端にファスナー状部材１２を取り付けてガイド部材６０によりガイドさせる必要はないが、該スクリーンのの下端にガイド部材６０を取り付けてその重量によりスクリーンを緊張状態に保持させることもできる。なお、スクリーン１０の一端は巻取り軸２に連結され、該巻取り軸２内には、スクリーン１０を巻き取るための駆動源として、コイルスプリング５が内蔵されている。

　上記上部横枠２０は、下方に向けて開放する溝状の長尺材として形成されていて、建物開口部の上部開口枠に固定するように構成され、該上部横枠２０の内部には、同様に下方に向けて開放する溝状に形成された長尺の内横枠２２が設けられている。該内横枠２２は、その一端側が巻取りボックス３の上端部にヒンジ２２ａを介して連結され、他端側が下方に回動自在であるが、その先端側には、係止突部２９が設けられ、一方、受け枠４の上端部には該係止突部２９を係合させる係止凹部２８が設けられ、該係止突部２９が受け枠４に対して係脱可能になっている。この係止突部２９は、バネ４８を介して内横枠２２に出没自在に保持され、このバネ４８の伸縮によって係止凹部２８との係脱が可能となっている。

　上記内横枠２２の構成は、建物開口部に対するスクリーン装置１Ａの着脱やメンテナンス等の際に、内横枠２２をコンパクトに折り畳み可能にするものである。即ち、上記内横枠２２は、上部横枠２０の下方に位置する巻取りボックス３側に操作框４０を移動させた状態で、上記ヒンジ２２ａにより巻取りボックス３に沿うところまで下方に回動可能にしたものであり、更に、後述するように、スクリーン枠の下部横枠３２についても上記折り畳みと同等のコンパクト化を可能にすれば、建物開口部に対するロールスクリーン装置の組み付けやメンテナンス等のための部分的な分解、解体を容易にすることができる。

　上記上部横枠２０にヒンジ２２ａにより連結された内横枠２２について更に具体的に説明すると、該内横枠２２の内部には、スクリーン１０及び操作框４０の上端部の横方向の摺動をガイドするための前記ガイド部材５０が収容されている。該ガイド部材５０は、合成樹脂によって長尺の直線状に形成され、上記内横枠２２内において該ガイド部材５０の上にそれが上方向に撓むことを許容する空間Ａを形成した状態で、該ガイド部材５０の両端部５０ａ，５０ｂが内横枠２２に対して取り付けられ、そのため、後述するところから分かるように上下方向に若干の可撓性を有している。

　また、上記内横枠２２には、図５及び図７に示すように、互いに対向して長手方向に延びる両側壁２３，２３の下端から内向きに一対の突出壁２４，２４が突設され、これらの突出壁２４，２４の先端縁間に開口部２５を形成させると共に、該先端縁から後述するガイド部材５０の一対の鍔部５３，５３の下面に向けて上向きに延びる一対のリブ２７，２７が設けられている。該リブ２７は、ガイド部材５０に吊下されるスクリーン１０等の重量により下がる限度を設定するものである。更に、上記突出壁２４，２４の下面から下方に垂下する一対の延出壁２６，２６が設けられている。これらの突出壁２４，２４、延出壁２６，２６、及びリブ２７，２７は、いずれも内横枠２２の長手方向に沿って延設されているものである。

　一方、上記ガイド部材５０には、その下面に、スクリーン１０の上端縁のファスナー状部材１１を抜止状態で摺動自在に係合させるスリット５１が、長手方向に沿って開設されている。このスリット５１は、その溝幅が上記ファスナー状部材１１の先端部の係合片１３の幅よりも小さく、その奥部側の幅が該係合片１３の幅よりも大きく形成されている。そのため、スクリーン１０が上記巻取りボックス３から繰り出されてスリット５１の内側に係合片１３が挿入されている状態においては、該ファスナー状部材１１がそのスリット５１の内側に係合し、該スリット５１から抜脱するのが防止される。

　また、上記ガイド部材５０のスリット５１を形成する一対の側壁５２，５２の上端部には、長手方向に延びる外側向きの一対の鍔部５３，５３が突設され、それらの鍔部５３，５３の下方に、同じく長手方向に沿って外側向きに操作框４０を支持する係合段部５４，５４が突設されている。上記一対の鍔部５３，５３の先端間の幅は、内横枠２２の両側壁２３，２３間において上記開口部２５の幅よりも大きく形成され、また、ガイド部材５０の両側壁５２，５２の外面間の距離は、内横枠２２の開口部２５の幅よりも若干小さく形成されている。上記係合段部５４，５４は、操作框４０の上端部に相対峙させて立設した一対の係合鉤４１，４１を係合させて、該操作框４０を摺動自在にガイドさせるものである。そして、この係合鉤４１，４１と係合段部５４，５４とは、内横枠２２における一対の延出壁２６，２６の間に位置させて、それらの係合の離脱を抑止している。

　更に、上記ガイド部材５０における鍔部５３，５３の長手方向の略中央部には、図３に示しているような板バネ等のバネ材７０により形成されて、ガイド部材５０に対し上向きの付勢力を付与する付勢部材が設けられている。該付勢部材を構成する上記バネ材７０の一端部の鍔部５３，５３に対する固定は、該鍔部５３，５３に設けられた貫通孔５６，５６にそれぞれのバネ材７０の一方の端部を通して鍔部５３の上面に導出させたうえで、逆方向に折り返すことにより形成した固定部７２によって行い、該バネ材７０の他端はその固定部７２から斜め下方に傾斜させて、その先端部に下方に凸に湾曲させた当接部７１を形成させ、それを上部横枠２０内の固定部（ここでは内横枠２２の突出壁２４）上に当接させている。

　なお、上記バネ材７０は、ガイド部材５０の鍔部５３と内横枠２２内の突出壁２４の何れか一方に該バネ材の一端部を固定し、他方に他端部を摺動可能に当接又は固定することができる。また、上記バネ材７０の固定部７２は、リベット止めやネジ止め等であっても差し支えない。更に、上記付勢部材としては、板バネ以外のバネ材や各種弾性材を用いることもでき、それらの設置範囲をガイド部材５０の長手方向に適宜拡げることもできる。

　上記ガイド部材５０の鍔部５３とそれに対向する突出壁２４との間において、付勢部材であるバネ材７０が上記ガイド部材５０に対して作用させる付勢力は、該ガイド部材を介して展張状態にあるスクリーンに対して作用させることになるが、この付勢力は、スクリーンの重量による吊下形態の変形を抑制する範囲に設定される必要がある。なお、スクリーン１０を展張した状態において、ガイド部材５０が所望の湾曲状或いは略直線状になるように、ガイド部材５０に作用するバネ材７０の付勢力やスクリーン１０の重さ等との関係が調整されていることが望ましいが、該ガイド部材５０の両端部５０ａ，５０ｂを固定する際の緊張力等の調整を可能にしておくこともできる。

　図２、図５及び図７に示すように、上記ガイド部材５０は、その鍔部５３，５３を内横枠２２の突出壁２４，２４の上側にそれぞれ配置すると共に、上記スリット５１を形成している側壁５２，５２を、上記開口部２５を通して一対の突出壁２４，２４間に配した状態で、内横枠２２内に収容されるようにし、図４及び図６に示すように、そのガイド部材５０の両端部５０ａ，５０ｂが内横枠２２に対して直接的に固定されているのであるが、それは該ガイド部材５０が上記上部横枠２０に間接的に固定されていることになる。そして、このガイド部材５０よりも上部、すなわち、このガイド部材５０と内横枠２２との間には空間Ａが形成され、これによってガイド部材５０における上記両端部５０ａ，５０ｂの間の中間部分が、内横枠２２内において上方に湾曲して撓むことができるようになっている。

　なお、上記第１実施例では、前述のように上記内横枠２２が上部横枠２０内にヒンジ２２ａにより回動可能に設けられ、その組立や、メンテナンス等のための一部の分解、解体等のために利用できるものであるが、そのような必要がなければ上記上部横枠２０内に内横枠２２を設ける必要はなく、その場合には、当然に当該内横枠２２自体を設置することなく、該内横枠２２内に設けるものとして上述した突出壁２４、延出壁２６及びリブ２７等の構成は、ガイド部材５０との関連において必要なものであるから、それらは上記上部横枠２０における対応部位に直接的に設けることになり、また、上記ガイド部材５０は当然に上部横枠２０の内部に配設して、その両端を上部横枠２０に直接的に固定することになる。

　しかしながら、図１～図７に示す第１実施例では、上部横枠２０の内部に内横枠２２を配設するものとして構成しているので、以下においては、その内横枠２２を備えた構成について説明し、必要に応じて、内横枠２２を設置しない場合の説明を補足することにする。

　次に、上記ガイド部材５０をそれに取り付けた一対のバネ材７０，７０により上方に付勢する付勢機構の構成及びその動作について、図３、図４及び図７等を参照して説明する。
　上記ロールスクリーン装置１Ａにおいては、上記一対のバネ材７０，７０が、ガイド部材５０の長手方向のほぼ中央において、ガイド部材５０の鍔部５３とそれに対向する内横枠２２の突出壁２４との間に反発力を作用させるようにして縮設されたものであるから、ガイド部材５０の鍔部５３，５３に対しては常に上方への付勢力が付与され、そのため、巻取り軸２にスクリーン１０がすべて巻き取られている状態では、上記付勢力によりガイド部材５０の鍔部５３が押し上げられた状態にある。但し、スクリーン１０は繰り出されていないのでバネ材７０の付勢力の影響を受けることはない。

　この状態から、操作框４０によりスクリーン１０を繰り出して展張させると、操作框４０の上端部の一対の係合鉤４１，４１が上記ガイド部材５０の両側壁５２，５２の係合段部５４，５４に係合して摺動を開始し、そのため、操作框４０及びスクリーン１０の重量と、両端部５０ａ，５０ｂが固定されているガイド部材５０の強度及びガイド部材５０の中央部を押し上げているバネ材７０の付勢力とがバランスする状態にガイド部材５０が保持され、操作框４０の進行に伴ってガイド部材５０の巻取りボックス３側におけるスクリーン１０の重量も次第に大きくなるが、これらの重量の変動は急激なものではなく、そのため、操作框４０の円滑な摺動が妨げられたり、スクリーン１０の上縁部に設けているファスナー状部材１１に大きな負荷が掛かるようなことはなく、操作框４０をスムースに移動させることができる。

　上記操作框４０による操作でスクリーン１０が完全に展張されると、スクリーン１０の重量がガイド部材５０の全長に均等に作用することになるが、操作框４０の重量は作用しなくなり、この場合のガイド部材５０の上下方向の適切なバランス位置をガイド部材５０の定常移動経路として、上記ガイド部材５０の強度や上記バネ材７０の付勢力等を設定しておくことにより、操作框４０をスムースに作動させることが可能になると同時に、スクリーン１０の展張状態におけるガイド部材５０に撓みや歪みが生じたり、それに起因して該スクリーンが変形するのを抑制することができる。

　以上においては、上部のガイド部材５０によるスクリーン１０の上部の支持態様について説明したが、以下においては、下部のガイド部材６０によるスクリーン１０の下部の保持の態様について説明する。

　このロールスクリーン装置１Ａのスクリーン枠の下部は、上部横枠２０に対応する部材を備えることなく、図１、図２、図４及び図６に示すような、前記上部横枠２０内に配設した内横枠２２に相当する部材を、下部横枠３２として備えるもので、該下部横枠３２は、基本的には内横枠２２と比べて上下が対称になっており、該内横枠２２と同様に、該下部横枠３２における基端側がヒンジ３２ａによって上方に回動自在であり、図示を省略しているが、その先端側が上部と同様に受け枠４の下端部に対して係脱可能に係止可能に形成されている。この構成は、上部横枠２０内の前記内横枠２２と同様に、折り畳みによるコンパクト化を可能にし、建物開口部に対するロールスクリーン装置の組み付けやメンテナンス等のための部分的な分解、解体を容易にするものである。

　上記下部横枠３２の内部構造は、図１から分かるように、前記内横枠２２と上下が略対称をなすもので、互いに対向する両側壁３３，３３の上端から内向きに一対の突出壁３４，３４が突設され、これらの突出壁３４，３４の先端縁間に開口部３５を形成させると共に、該先端縁から下部のガイド部材６０の一対の鍔部６３，６３の上面に向けて下向きに延びる一対のリブ３７，３７が設けられている。更に、上記突出壁３４の上面から上方に向けて一対の延出壁３６，３６が立設されている。これらの突出壁３４、延出壁３６及びリブ３７はいずれも下部横枠３２の長手方向に沿って延設されているものである。

　この下部横枠３２の内部には、上記スクリーン１０及び操作框４０の下端部を横方向に摺動自在に案内するガイド部材６０が収容されている。該下部のガイド部材６０も、上部のガイド部材５０と同様の構成を有しているが、それとは上下が対称であり、具体的には、スクリーン１０の下端側のファスナー状部材１２を抜止状態で係合させるスリット６１、鍔部６３，６３、及び係合段部６４，６４を有し、両端が下部横枠３２に対して固定されている。しかしながら、下部のガイド部材６０には上部のガイド部材５０のようなバネ材７０等からなる付勢部材が設けられていないため、鍔部６３，６３にバネ材７０を固定するような貫通孔は設けていない。なお、図では下部のガイド部材６０にバネ材７０等からなる付勢部材を示していないが、それを設置してスクリーンに対し上下方向への引張力を作用させることもできる。

　また、図２に示すように、上記操作框４０は、その上端部に相対峙させて立設した係合鉤４１，４１を上部のガイド部材５０の係合段部５４，５４に係合させてガイドしているが、該操作框４０の下端部には、上端部と同様の一対の係合鉤４２，４２を設け、この一対の係合鉤４２，４２で下部のガイド部材６０の係合段部６４，６４を両側から挟むことにより、操作框４０の下部をガイド部材６０に摺動自在に保持させている。そして、上記係合鉤４２，４２と係合段部６４，６４とは、下部横枠３２における一対の延出壁３６，３６の間に位置させている。

　上記構成によれば、スクリーン１０が巻取りボックス３から繰り出されて張設された状態においては、スクリーン１０の上下端のファスナー状部材１１，１２が、上下部のガイド部材５０，６０のスリット５１，６１に対して抜止状態で係合することにより、下部のガイド部材６０がスクリーン１０に吊り下げられるため、該スクリーン１０に対しては上下方向に張力が付与された状態となる。
　また、上述した構成を有するロールスクリーン装置においては、上部の内横枠２２及び下部横枠３２の回動により、メンテナンス等を容易に行うことが可能になり、上下部のガイド部材５０，６０の両端の５０ａ，５０ｂの固定を解除可能にしておけば、それらのガイド部材５０，６０が上部の内横枠２２及び下部横枠３２から取り外し可能となり、ガイド部材５０，６０の取り換えや付勢部材の交換を行うことも可能になる。

　次に、図８、図９を参照しながら、本発明に係るロールスクリーン装置の第２実施例について説明する。なお、ここでは上記第１実施例と異なる構成部分について説明し、実質的に同じ構成部分については、重複記載を避けるため、図中の各構成要素に第１実施例と同じ符号を付して具体的な説明を省略する。

　まず、この第２実施例に係るロールスクリーン装置１Ｂと、上記第１実施例のロールスクリーン装置１Ａとの主な相違点は、巻取り軸２から繰り出されるスクリーン１０の下端部をガイドするスクリーンガイド８０の構成にある。即ち、この第２実施例に係るロールスクリーン装置１Ｂでは、上記第１実施例におけるスクリーン枠の下部横枠３２の配設位置に、スクリーン１０の下端側のファスナー状部材１２を係合させてガイドするたのめスクリーンガイド８０及びそれの動きをガイドするガイドレール８１を備えている。

　上記ガイドレール８１は、図８及び図９に示すように、一定幅の薄板状で、その幅方向の中央部において延びる凸段部８１ｂの両側面に一対の凹溝８１ａ，８１ａを形成したものであり、該凸段部８１ｂを躓かない高さにしてバリアフリー化を図っている。また、下端側のファスナー状部材１２を摺動自在に係合させてガイドするスクリーンガイド８０は、多数のガイド駒８３を一列に配列させて、互いに隣接するガイド駒８３同士を屈曲可能に連結することにより、全体として上に凹に湾曲可能にしたガイド駒の連結体により構成し、それを、操作框４０の内部を上下方向に延びる収納室４３から上記ガイドレール８１上に導出入可能にしたものである。

　上記スクリーンガイド８０を構成するガイド駒８３は、その上面に、スクリーン１０の下端側のファスナー状部材１２が抜止状態で係合されるスリット８４が開設され、しかも、そのスリット８４は、多数のガイド駒８３を連結したときに単一の直線状のスリット列をなすように形成されている。また、該ガイド駒８３の上端部における上記スリット８４の両側には、該スリット８４に沿って一対の貫通孔８３ａが設けられ、そこに可撓性のワイヤー８５を挿通することによって、上述のように、多数のガイド駒８３が相互に屈曲可能に連結されている。更に、上記ガイド駒８３の下面には、上記ガイドレール８１の凸段部８１ｂに対して跨乗させるための凹部８３ｂが形成されている。

　このスクリーンガイド８０は、操作框４０の動きに連動して、スクリーン１０の巻取り時に操作框４０内の入出口４４を通じて操作框４０の内部の収納室４３に収納され、スクリーン１０の張設時にのみ上記ガイドレール８１の設置部位に導出されるようにしたものであり、そのため、該スクリーンガイド８０の一端を巻取りボックス３の下端に対し、ガイド駒８３上のスリット８４をスクリーン１０のファスナー状部材１２の導出位置に合わせて連結し、一方、該スクリーンガイド８０の他端は、操作框４０の内部の収納室４３に挿通したうえで、その先端に可撓性のワイヤー４５を連結し、該ワイヤー４５の先端を上記収納室４３の上端から受け枠４側に導き、上部横枠２０内の内横枠２２に連結している。このスクリーンガイドの連結構造は、操作框４０を平行移動させるために有効なものである。

　このような構成を有するロールスクリーン装置１Ｂにおいて、上記操作框４０を横引きにより移動させてスクリーンを展張させると、スクリーンガイド８０は、巻取りボックス３から繰り出されたスクリーン１０の下端側のファスナー状部材１２をスリット８４に係合させながら、該操作框４０内から入出口４４を通じて上記ガイドレール８１上に直線的に導出される。逆に、スクリーンを収納すると、ガイドレール８１上から上記入出口４４を通じて上方に湾曲しながら操作框４０の収納室４３内に収納されていく。

　そして、この第２実施例においても、上記第１実施例と同様にして、両端部５０ａ，５０ｂが固定されたガイド部材５０の略中央部が、バネ材７０によって上方に付勢されると共に、そのガイド部材５０の上方に該ガイド部材５０の撓みを許容する空間Ａが形成されているため、図４及び図５に示すように、バネ材７０の付勢力でガイド部材５０が上方へ撓むことにより、張設したスクリーン１０の中央部分が持ち上げられ、その結果、スクリーン１０の上下方向への張りが維持されて弛みや撓みを防止することができる。

　但し、このとき、上記スクリーンガイド８０がガイドレール８１に対して上方向に浮上しないように係合していないと、スクリーン１０を完全に展張した状態において、バネ材７０の付勢力でスクリーンガイド８０がガイドレール８１から浮上することになるため、スクリーンガイド８０に一定の重さを持たせておくとか、ガイド駒８３の下面における凹部８３ｂの両側面からガイドレール８１の凸段部８１ｂの両側の凹溝８１ａに係合する凸部を設けて、ガイド駒８３がガイドレール８１から浮上するのを抑制する必要がある。

　更に、上記第２実施例においても、上記第１実施例と同様に、操作框４０が中間位置にある開閉操作時には、図６及び図７に示すように、操作框４０の係合鉤４１がガイド部材５０の係合段部５４，５４に対して上方から当接することで、ガイド部材５０の撓みが抑制され、その結果、ファスナー状部材１１への負荷を軽減することができ、スクリーン１０の開閉操作をスムーズに行うことができる。

　以上において、本発明に係るロールスクリーン装置の各実施例について説明してきたが、本発明は上記の実施例に限定されることなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない範囲で様々な設計変更が可能であることは言うまでもない。

　　１Ａ，１Ｂ　　ロールスクリーン装置
　　２　　　巻取り軸
　　３　　　巻取りボックス
　　４　　　受け枠
　　５　　　コイルスプリング
　１０　　　スクリーン
　１１，１２　　ファスナー状部材
　２０　　　上部横枠
　２２　　　内横枠
　２２ａ，３２ａ　　ヒンジ
　２３，３３　　側壁
　２４，３４　　突出壁
　２５，３５　　開口部
　２６，３６　　延出壁
　２７，３７　　リブ
　２８　　　係止凹部
　２９　　　係止突部
　３２　　　下部横枠
　４０　　　操作框
　４１，４２　　係合鉤
　４３　　　収納室
　４４　　　入出口
　４５　　　ワイヤー
　４８　　　バネ
　５０，６０　　ガイド部材
　５０ａ，５０ｂ　　端部
　５１，６１　　スリット
　５２　　　側壁
　５３，６３　　鍔部
　５４，６４　　係合段部
　５６　　　貫通孔
　７０　　　バネ材
　７１　　　当接部
　７２　　　固定部
　８０　　　スクリーンガイド
　８１　　　ガイドレール
　８１ａ　　凹溝
　８１ｂ　　凸段部
　８３　　　ガイド駒
　８３ａ　　貫通孔
　８３ｂ　　凹部
　８４　　　スリット
　８５　　　ワイヤー
　　Ａ　　　空間

Claims

　スクリーン枠が、少なくとも一対の対向する側枠とそれらの上端間に配設される下方に開放した溝状の上部横枠とを備えることにより構成され、上記側枠の一方は、スクリーンの一端を巻き取る巻取り軸を収容してなる巻取りボックスとして構成され、上記側枠の他方は、上記スクリーンの他端に取り付けた操作框がスクリーンの展張時に当接する受け枠として構成され、上記上部横枠の内部には、長手方向に沿って上記スクリーンの上端を摺動自在に保持するガイド部材が収容されており、該ガイド部材は、その下面に、上記スクリーンの上端に沿って取り付けたガイド用のファスナー状部材を抜止状態で摺動自在に係合させるスリットが開設されたものであり、上記巻取りボックスから繰出されるスクリーンの先端側には、上記上部横枠に沿って該スクリーンをスライドさせる操作框が取り付けられているロールスクリーン装置において、
　下方に開放した溝状の上記上部横枠内に、該上部横枠に直接または間接的に支持されてその長手方向に沿って内向きに対設された一対の突出壁が設けられ、
　一方、上記ガイド部材には、上記スリットを形成する両側の側壁から長手方向に沿って外側向きに突設された一対の鍔部を備え、
　上記上部横枠内において、上記ガイド部材は、その一対の鍔部を上記一対の突出壁の上側にそれぞれ対向させて配置すると共に、そのスリットの両側の側壁を該一対の突出壁間に配置し、且つ該上部横枠内において該ガイド部材の上にそれ自体が上方向に撓むことを許容する空間を形成した状態で、該ガイド部材の両端部が上部横枠に対して固定されており、
　上記ガイド部材の鍔部とそれに対向する突出壁との間に、上記ガイド部材に対して上向きの付勢力を付与する付勢部材が設けられ、該付勢部材が展張状態にあるスクリーンに対して上記ガイド部材を介して作用させる付勢力が、該スクリーンの重量による吊下形態の変形を抑制する範囲に設定されている、
ことを特徴とするロールスクリーン装置。
　上記操作框の上端部に一対の係合鉤を対向設置すると共に、上記ガイド部材の両側壁に、その長手方向に沿って上記係合鉤が係合して吊下されることにより摺動する係合段部をそれぞれ形成し、
　上記操作框が、上記ガイド部材の係合段部に沿ってスクリーンの開閉範囲において摺動自在に形成されている、
ことを特徴とする請求項１に記載のロールスクリーン装置。
　上記上部横枠の内側に、下方に向けて開放する溝状に形成した内横枠を、巻取りボックスの上端部にヒンジを介して連結することにより、下方に回動自在に取り付け、その先端側に上記受け枠の上端部の係止凹部に係脱可能にした係止突部を設け、それによって、上記操作框を巻取りボックス側に移動させた状態で、上記内横枠を上記ヒンジにより巻取りボックスに沿うところまで下方に回動可能とし、
　上部横枠内に設ける前記一対の突出壁を該内横枠内にそれと一体的に設け、上記ガイド部材は、上記内横枠の内部において該一対の突出壁の上側に一対の鍔部を対向させて配置し、その両端を上記内横枠の両端部を介して上部横枠に固定している、
ことを特徴とする請求項１に記載のロールスクリーン装置。
　上記操作框の上端部に一対の係合鉤を対向設置すると共に、上記ガイド部材の両側壁に、その長手方向に沿って上記係合鉤が係合して吊下されることにより摺動する係合段部をそれぞれ形成し、
　上記操作框が、上記ガイド部材の係合段部に沿ってスクリーンの開閉範囲において摺動自在に形成されている、
ことを特徴とする請求項３に記載のロールスクリーン装置。
　上記付勢部材をバネ材により構成し、上記ガイド部材の鍔部と上記上部横枠内の突出壁の何れか一方に該バネ材の一端部を固定し、他方に他端部を当接又は固定していることを特徴とする請求項１～４のいずれかに記載のロールスクリーン装置。
　溝状をなす上記上部横枠内に、その長手方向に沿って上記ガイド部材の一対の鍔部の下面に向けて上向きに突設され、該ガイド部材がスクリーンの重量により下がる限度を設定するところの一対のリブを設けている、
ことを特徴とする請求項１～４のいずれかに記載のロールスクリーン装置。
　上記スクリーン枠が、上記一対の対向する側枠の下端間に配設される上方に開放した溝状の下部横枠を備え、該下部横枠の内部に、長手方向に沿って上記スクリーンの下端を摺動自在に保持する下部のガイド部材が収容され、該ガイド部材の上面に、上記スクリーンの下端に沿って取り付けたガイド用のファスナー状部材を抜止状態で摺動自在に係合させるスリットが開設されている、
ことを特徴とする請求項１又は２に記載のロールスクリーン装置。
　上記スクリーン枠が、上記一対の対向する側枠の下端間に配設される上方に開放した溝状の下部横枠を備え、該下部横枠は、巻取りボックスの下端部にヒンジを介して連結することにより、上方に回動自在に取り付けると共に、その先端側を上記受け枠の下端部係脱可能とし、それによって、上記操作框を巻取りボックス側に移動させた状態で、上記下部横枠を上記ヒンジにより巻取りボックスに沿う方向に回動可能とし、
　該下部横枠の内部に、長手方向に沿って上記スクリーンの下端を摺動自在に保持する下部のガイド部材が収容され、該ガイド部材の上面に、上記スクリーンの下端に沿って取り付けたガイド用のファスナー状部材を抜止状態で摺動自在に係合させるスリットが開設されている、
ことを特徴とする請求項３又は４に記載のロールスクリーン装置。
　上記スクリーン枠が、上記一対の対向する側枠の下端間に、スクリーンの下端側のファスナー状部材を係合させてガイドするスクリーンガイド及びその動きをガイドするガイドレールを備え、
　上記ガイドレールは、一定幅の薄板状でその幅方向の中央部において延びる凸段部を有するものであり、
　一方、上記スクリーンガイドは、多数のガイド駒を一列に配列させて、各ガイド駒の上端部に設けた貫通孔に一連の可撓性のワイヤーを挿通することにより、上記ガイド駒同士を全体として上に凹に湾曲可能に連結したガイド駒の連結体として構成し、上記ガイド駒の各上面には、スクリーンの下端側のファスナー状部材が抜止状態で係合されるスリットを、多数のガイド駒を連結したときに単一の直線状のスリット列になるように開設し、また上記各ガイド駒の下面には、上記ガイドレールの凸段部に対して跨乗させるための凹部を形成し、そのガイド駒の連結体を、操作框の内部を上下方向に延びる収納室から上記ガイドレール上に、その凸段部に対して跨乗させて導出入可能とし、このスクリーンガイドの一端を、巻取りボックスの下端に対して、該巻取りボックスから繰り出されるスクリーンの下端のファスナー状部材がガイド駒上のスリット列に係合するように連結している、
ことを特徴とする請求項１～４のいずれかに記載のロールスクリーン装置。