WO2017164043A1 - 充填方法 - Google Patents

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Abstract

この充填方法は、処理対象物(1)の表面(1a)に開口する微細空間(2)に熱硬化性樹脂(3)を充填する充填工程と、熱硬化性樹脂中の溶剤を蒸発させる第1加熱工程と、第1加熱工程の後、熱硬化性樹脂のうち、微細空間を覆う第1部分(10)を残して他の第2部分(20)を除去する第1除去工程と、第1除去工程の後、熱硬化性樹脂を硬化させる第2加熱工程と、を備える。

Description

充填方法
 この発明は、充填方法に関し、特に、処理対象物に形成された微細空間に熱硬化性樹脂を充填する充填方法に関する。また、さらに好適には、この発明は、熱硬化性樹脂を用いて貫通電極の絶縁層を形成する方法に関する。
 従来、処理対象物に形成された微細空間に熱硬化性樹脂を充填する充填方法が知られている。このような充填方法は、たとえば、特許第5593228号公報に開示されている。
 上記特許第5593228号公報には、基板(処理対象物)に形成された溝からなるリング構造(微細空間)に誘電材料(熱硬化性樹脂)を充填する充填方法が開示されている。この充填方法では、基板の表面上に熱硬化性樹脂層が成膜され、リング構造に熱硬化性樹脂が充填される。その後、基板の表面上の熱硬化性樹脂層が除去される。次に、リング構造の内側にある内部支柱構造が除去されて、この空間内に導電性材料が充填される。これにより、導電性材料により基板の貫通電極が構成され、リング構造に充填された熱硬化性樹脂により、貫通電極を取り囲む絶縁層が構成される。
 上記特許第5593228号公報では、内部支柱構造を除去する際に、基板の表面上に成膜された熱硬化性樹脂のうち内部支柱構造の上部の部分だけを除去して、残りの熱硬化性樹脂を内部支柱構造を除去するためのレジストマスクとして利用する第1方法と、基板の表面上の熱硬化性樹脂を完全に除去した後で別の樹脂膜をレジストマスクとして成膜する第2方法とが開示されている。上記特許第5593228号公報では、基板の表面上に形成された熱硬化性樹脂の除去は、リソグラフィーおよびエッチングにより行うことが開示されている。
特許第5593228号公報
 ここで、熱硬化性樹脂は、樹脂材料が溶け込んだ溶剤を蒸散させる第1の加熱工程(プリベーク)と、樹脂材料を硬化させる第2の加熱工程(キュア)との二段階の工程により硬化する。プリベークおよびキュアのそれぞれの工程において熱硬化性樹脂が収縮して体積が減少するため、基板上の熱硬化性樹脂は、体積減少量を逆算して余分に供給され、十分な厚みが確保される必要がある。
 そのため、内部支柱構造の上部の熱硬化性樹脂だけを除去して、残りの熱硬化性樹脂をレジストマスクとして利用する第1方法の場合、熱硬化性樹脂の厚みに対して内部支柱構造の直径が小さすぎる(微細空間が小さすぎる)と、リソグラフィーの際に内部支柱構造の上部の部分の深さ方向に十分な光を照射できなくなるため、内部支柱構造の上部の部分を内部支柱構造表面まで完全に除去することができなくなる。そのため、熱硬化性樹脂の厚みに対して微細空間の外形寸法(内部支柱構造の直径)が小さい場合には、基板の表面上の熱硬化性樹脂を除去した後で、別途レジストマスクの成膜を行う第2方法を採用する必要が生じる。
 しかしながら、基板(処理対象物)の表面上の熱硬化性樹脂の除去がキュアの前に行われる場合、リング構造(微細空間)内の熱硬化性樹脂がキュアの工程における体積減少によって不足してしまう場合がある。
 一方、基板(処理対象物)の表面上に形成された熱硬化性樹脂の除去がキュアの後に行われる場合、熱硬化性樹脂が硬化するため、除去が困難になるか、除去できても時間がかかり処理効率が低下する。
 この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の目的は、処理対象物の表面上に形成される熱硬化性樹脂の厚みに比べて小さい外形寸法を有する微細空間に対して、微細空間内の熱硬化性樹脂の供給不足を抑制しつつ、第2加熱工程の後でも処理対象物の表面上の熱硬化性樹脂を容易に除去することが可能な充填方法を提供することである。
 上記目的を達成するために、この発明による充填方法は、処理対象物の表面に開口するように形成された微細空間内に熱硬化性樹脂を充填する充填方法であって、処理対象物の表面に、微細空間への充填量よりも多い量の熱硬化性樹脂を供給して、微細空間に熱硬化性樹脂を充填する充填工程と、処理対象物を加熱して微細空間に充填された熱硬化性樹脂に含まれる溶剤を蒸発させる第1加熱工程と、第1加熱工程の後、処理対象物の表面に存在する熱硬化性樹脂のうち、微細空間を覆う第1部分を残して他の第2部分を除去する第1除去工程と、第1除去工程の後、処理対象物を加熱して熱硬化性樹脂を硬化させる第2加熱工程と、を備える。なお、「微細空間」とは、主にエッチング処理により処理対象物に形成された100μm以下の幅を有する微細な溝や100μm以下の孔径を有する微細な非貫通穴を意味する。処理対象物は、たとえばシリコン基板やガラス基板などの半導体用基板を含む概念である。また、「硬化」とは、物質を硬くすることであり、液体や気体から固体に状態を変化させる固化を含む広い概念である。熱硬化性樹脂の硬化は、たとえば架橋による硬化であってもよいし、縮合による硬化であってもよく、熱硬化性樹脂の硬化をもたらす反応の種類は特に限定されない。
 この発明による充填方法では、上記のように、熱硬化性樹脂に含まれる溶剤を蒸発させる第1加熱工程の後、処理対象物の表面に存在する熱硬化性樹脂のうち、微細空間を覆う第1部分を残して他の第2部分を除去する第1除去工程を設け、第1除去工程の後に、熱硬化性樹脂を硬化させる第2加熱工程を行う。これにより、処理対象物の表面で微細空間を覆う第1部分を残して第2加熱工程(キュア)を行うことができるので、微細空間内の熱硬化性樹脂の体積減少に伴って、第1部分の熱硬化性樹脂を微細空間内に引き込み補充することができる。その結果、微細空間内の熱硬化性樹脂の供給不足を抑制することができる。また、第1部分以外の他の第2部分を処理対象物の表面から除去した状態で第2加熱工程を行うことができるので、第2加熱工程の後では、処理対象物の表面に硬化した熱硬化性樹脂が有る領域と無い領域とができる。そのため、処理対象物の表面の全面に硬化した熱硬化性樹脂が形成される場合と比べて、熱硬化性樹脂を容易に除去することができる。これらの結果、処理対象物の表面上に形成される熱硬化性樹脂の厚みに比べて小さい外形寸法を有し、熱硬化性樹脂をレジストマスクとして利用できないような微細空間に対して、微細空間内の熱硬化性樹脂の供給不足を抑制しつつ、第2加熱工程の後でも処理対象物の表面上の熱硬化性樹脂を容易に除去することができる。
 上記発明による充填方法において、好ましくは、第1除去工程は、感光性を有する熱硬化性樹脂の第1部分または第2部分に光を照射する露光工程と、露光工程の後、熱硬化性樹脂の第2部分を現像液により除去する現像工程と、を含む。なお、第1部分に光を照射する構成は、非感光部(第2部分)が現像液により除去されるネガ型の除去工程となり、第2部分に光を照射する構成は、感光部(第2部分)が現像液により除去されるポジ型の除去工程となる。このように構成すれば、容易かつ精度よく、処理対象物の表面から第1部分を残しつつ第2部分を除去することができる。また、微細空間上の局所領域に光を照射する場合と異なり、微細空間を覆う広い領域(または第1部分の周辺の広い領域)を露光させるので、熱硬化性樹脂の膜厚が大きい場合にも、確実に露光を行うことができる。また、第1加熱工程の後で第1除去工程が行われるので、露光工程に先立って、第1加熱工程によって熱硬化性樹脂を仮固化(仮硬化)しておくことができる。
 上記発明による充填方法において、好ましくは、第2加熱工程の後、第1部分を含む処理対象物の表面において存在する熱硬化性樹脂を物理的に除去する第2除去工程をさらに備える。このように構成すれば、第2部分の除去によって処理対象物の表面に僅かに熱硬化性樹脂が残るだけの状態にすることができるので、たとえば超音波振動の付与やブラシのような除去部材による外力付与を行うだけの物理的な除去によって、容易に、第2加熱工程の後で処理対象物の表面に残存する硬化した熱硬化性樹脂を除去することができる。
 上記発明による充填方法において、好ましくは、微細空間は、平面視において柱状部分を取り囲む円環形状を有し、熱硬化性樹脂の第1部分の厚みは、柱状部分の外径よりも大きい。このように柱状部分の外径に比べて熱硬化性樹脂の第1部分の厚みが大きい場合には、柱状部分上の熱硬化性樹脂のみに対して十分な露光を行うことが困難となるため、熱硬化性樹脂をレジストマスクとして利用することができない。本発明では、このような場合、処理対象物の表面上の熱硬化性樹脂の不要部分を選択して容易に除去することができる。
 上記発明による充填方法において、好ましくは、第1部分は、平面視において、微細空間の面積よりも大きい面積を有する。このように構成すれば、第1部分として十分な量(体積)の熱硬化性樹脂を確保することができるので、第2加熱工程の後に処理対象物の表面に残存する熱硬化性樹脂を低減しつつ、微細空間内の熱硬化性樹脂の体積減少に伴う熱硬化性樹脂の補充に必要な量を十分に確保することができる。
 上記発明による充填方法において、好ましくは、第1部分は、微細空間の体積と熱硬化性樹脂の体積収縮率とに基づく微細空間内の樹脂減少量に応じた体積を有する。このように構成すれば、第2加熱工程による微細空間内の樹脂減少量を補充するのに必要な量(体積)の熱硬化性樹脂を第1部分に確保しつつ、第1部分の体積を必要最小限に抑制することができる。その結果、微細空間内の熱硬化性樹脂の供給不足を防止し、かつ、処理対象物の表面上の熱硬化性樹脂を極力削減して、より一層除去を容易化することができるようになる。
 上記発明による充填方法において、好ましくは、第1除去工程において、隣り合う微細空間を覆う第1部分同士が互いに分離されるように、処理対象物の表面の第2部分を除去する。ここで、複数の微細空間が近距離で隣り合うような場合に、それぞれの第1部分同士がつながっていると、熱硬化性樹脂の体積減少に伴ってそれぞれの微細空間内に引き込まれて補充される熱硬化性樹脂の量が偏る可能性が生じる。これに対して、隣り合う微細空間を覆う第1部分同士が互いに分離される本発明によれば、個々の微細空間に対する樹脂補充量が第1部分によって個別に確保されるので、微細空間内の熱硬化性樹脂の供給不足をより確実に抑制することができる。
 上記発明による充填方法において、好ましくは、平面視において、第1部分の中心は、微細空間の中心と略一致する。このように構成すれば、第1部分の熱硬化性樹脂が微細空間内に補充される際に、位置によって補充量に偏りが生じることを抑制することができる。
 上記発明による充填方法において、好ましくは、第1部分は、平面視で微細空間の外縁と略平行な外縁部を有する。このように構成すれば、たとえば円形状の微細空間に対して概ね同心円となるように第1部分を残せば、微細空間の外縁から第1部分の外縁部までの距離を微細空間の位置によらずに概ね一定にすることができる。これにより、第1部分の熱硬化性樹脂が微細空間内に補充される際に、補充量に偏りが生じることを抑制することができる。
 上記発明による充填方法において、好ましくは、第1部分は、平面視で角部を有する。このように構成すれば、たとえば角部を有する矩形状の第1部分を残せば、円形状の第1部分と比較して面積を確保しやすく、微細空間内への熱硬化性樹脂の補充量を容易に確保することができる。また、第2加熱工程の後で処理対象物の表面に残存する硬化した熱硬化性樹脂を除去する場合に、角部が存在することによって、硬化した熱硬化性樹脂に外力を付与しやすくなるので、処理対象物の表面に残存する熱硬化性樹脂の除去を容易化することができる。
 本発明によれば、上記のように、処理対象物の表面上に形成される熱硬化性樹脂の厚みに比べて小さい外形寸法を有する微細空間に対して、微細空間内の熱硬化性樹脂の供給不足を抑制しつつ、第2加熱工程の後でも処理対象物の表面上の熱硬化性樹脂を容易に除去することができる。
本実施形態による充填方法により熱硬化性樹脂が充填されたウェハを模式的に示した断面図(A)および平面図(B)である。 図1に示したウェハに貫通電極が形成された状態を示した断面図(A)および平面図(B)である。 ウェハの準備工程を説明するためのウェハの断面図および平面図である。 熱硬化性樹脂の充填工程を説明するためのウェハの断面図および平面図である。 プリベーク工程を説明するためのウェハの断面図および平面図である。 露光工程を説明するためのウェハの断面図および平面図である。 現像工程を説明するためのウェハの断面図および平面図である。 焼成工程を説明するためのウェハの断面図および平面図である。 第2除去工程を説明するためのウェハの断面図および平面図である。 第1除去工程により形成される熱硬化性樹脂の第1部分を示した平面図(A)および断面図(B)である。 貫通電極を形成するためのレジストマスクの成膜工程を説明するためのウェハの断面図および平面図である。 貫通電極を形成するための穴形成工程を説明するためのウェハの断面図および平面図である。 貫通電極を形成するための金属充填工程を説明するためのウェハの断面図および平面図である。 貫通電極を形成するための残渣除去工程を説明するためのウェハの断面図および平面図である。 熱硬化性樹脂の第1部分についての第1変形例を説明するためのウェハの平面図である。 熱硬化性樹脂の第1部分についての第2変形例を説明するためのウェハの平面図である。
 以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
 まず、図1~図10を参照して、本実施形態による充填方法について説明する。
 本実施形態による充填方法は、処理対象物に形成された微細空間に熱硬化性樹脂を充填する方法に関する。本実施形態による充填方法は、特に、熱硬化性樹脂を用いて、処理対象物に形成される貫通電極の絶縁層を形成する方法に関する。
(処理対象物)
 図1に示すように、処理対象物は、たとえば、シリコンやガラスなどにより形成されたウェハ1である。ウェハ1は、半導体素子やMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)デバイスなどが形成される半導体基板である。本実施形態による充填方法は、ウェハ1に形成された微細空間2に、熱硬化性樹脂3を充填して焼成する。
 ウェハ1は、シリコンなどの半導体材料から構成されている。また、ウェハ1は、平面的に見て、たとえば約200mmの径を有する略円形状(図示せず)であり、複数のチップを切り出すことが可能である。また、ウェハ1には、エッチング処理などの前工程により、複数の微細空間2が形成されている。たとえば、ウェハ1には、おおよそ100万個の微細空間2が形成されている。なお、各図は、ウェハ1の一部分を拡大して示しており、全体を示したものではない。
 微細空間2は、ウェハ1の表面1aに開口するように形成されている。微細空間2は、たとえばウェハ1を貫通しない穴部であり、ウェハ1の表面1aに開口すると共に、表面1aとは反対の反対面1bには開口しない。図1に示す微細空間2は、開口2a、内側面2bおよび底部2cを有する環状溝である。微細空間2は、平面視において柱状部分1cを取り囲む円環形状を有する。なお、便宜的に、環状の微細空間2の内側面2bのうち外側の内側面を外周面と言い、内側の内側面(柱状部分1cの外周面)を内周面という。微細空間2は、外周面の直径(外周径)D1、内周面の直径(内周径)D2、を有する円形状に形成されている。微細空間2は、厚み方向に直交する水平方向における幅W、厚み方向の深さL1を有する。
 微細空間2の外周径D1は、たとえば約250μm以下であり、好ましくは10μm以下である。微細空間2の内周径D2は、たとえば約50μm以下であり、微細空間2の幅Wはたとえば約100μm以下である。微細空間2の内周径D2および幅Wは、外周径D1の範囲内で整合するように決められる。微細空間2の厚み方向の深さL1は、微細空間2の深さL1と幅Wとのアスペクト比(L1/W)が約2以上約20以下を満たすように、幅Wに応じて決められるのが好ましい。一例として、たとえば内周径D2は約3μmであり、外周径D1は約7μmである。この場合、微細空間2の幅Wは約2μmであり、深さL1はたとえば約20μmである(アスペクト比(L1/W)=約10)。
 微細空間2内には、本実施形態による充填方法によって、熱硬化性樹脂3が充填される。熱硬化性樹脂3は、たとえば絶縁性材料として、常温より高くかつ約350℃以下の処理温度で硬化する樹脂が用いられる。好ましくは、熱硬化性樹脂3は、常温より高くかつ約250℃以下の処理温度で硬化する樹脂である。熱硬化性樹脂3としては、フッ素樹脂、ポリイミド樹脂、フェノール樹脂、シリコン樹脂、および、エポキシ樹脂がある。具体的には、フッ素樹脂として、旭硝子株式会社製のAL-X2003やAL-X2010などのAL-X2000シリーズが該当する。また、ポリイミド樹脂として、旭化成イーマテリアル株式会社製のPIMEL(登録商標)BM302やBL301が該当する。また、フェノール樹脂として、JSR株式会社製のELPAC(登録商標)WPR1201やWPR5100が該当する。
 熱硬化性樹脂3は、図2に示すように、後工程によって形成される貫通電極4の絶縁層として機能する。貫通電極4は、たとえば、複数のチップを積み重ねて実装する3次元実装における、上下のチップ間での電気的接続を行うための電極(シリコン貫通電極)として機能する。
 貫通電極4は、たとえば鉛フリー半田などの金属材料からなる。貫通電極4に用いる金属材料としては、Au、Ag、Cu、Pt、Pd、Ir、Al、Ni、Sn、In、Bi、Znやこれらの合金を採用することができるし、上記以外の金属材料を用いてもよい。
 貫通電極4は、直径D3を有する。直径D3は、たとえば微細空間2の内周径D2よりも小さい(D2>D3)。一例として、貫通電極4の直径D3は、たとえば約2μmである。内周径D2=約3μmに対して直径D3=約2μmである場合、貫通電極4と熱硬化性樹脂3との間には、ウェハ1の一部分としての筒状の周壁部1dが形成される。
 貫通電極4は、たとえば図1のウェハ1の微細空間2における外径D2の柱状部分1cに、エッチングなどにより穴部5を形成し、穴部5内に金属材料を充填することにより形成される。なお、本実施形態による充填方法は、少なくとも熱硬化性樹脂3を充填すれば足り、穴部5への金属材料の充填工程を含まなくてもよい。
 (充填方法)
 本実施形態による充填方法の概要について説明する。本実施形態では、まず、図3に示すように、微細空間2が形成されたウェハ1が準備される。本実施形態による充填方法は、ウェハ1に微細空間2を形成する工程を含んでいてもよい。微細空間2はたとえばエッチングによりウェハ1に形成され、微細空間2の形成時に成膜されるレジストマスクはウェハ1の表面1aから除去されている。
 準備されたウェハ1に対して、図4に示す充填工程が行われる。充填工程では、ウェハ1の表面1aに熱硬化性樹脂3を供給して、微細空間2に熱硬化性樹脂3を充填する。ウェハ1の表面1aには、微細空間2への充填量よりも多い量の熱硬化性樹脂3が供給される。熱硬化性樹脂3の供給量は、後述するように熱硬化性樹脂3を硬化させるまでの過程での熱硬化性樹脂3の体積収縮を考慮して決定される。充填される熱硬化性樹脂3は、硬化前の樹脂材料と溶剤との混合物であり、流動性を有している。
 充填工程の後に、図5に示すプリベーク工程が行われる。プリベーク工程では、ウェハ1を加熱して、微細空間2に充填された熱硬化性樹脂3に含まれる溶剤を蒸発させる。充填工程によって充填された硬化前の熱硬化性樹脂3から溶剤が蒸発することにより、熱硬化性樹脂3は体積が減少する。プリベーク工程は、特許請求の範囲の「第1加熱工程」の一例である。
 本実施形態による充填方法では、プリベーク工程の後に、図6および図7に示す第1除去工程が行われる。第1除去工程は、プリベーク工程の後、ウェハ1の表面に存在する熱硬化性樹脂3のうち、微細空間2を覆う第1部分10を残して他の第2部分20を除去する工程である。第1除去工程によって、熱硬化性樹脂3は、微細空間2の内部に充填された部分と、ウェハ1の表面1a上で微細空間2を覆う第1部分10とが残され、ウェハ1の表面1a上で第1部分10の周囲の部分(第2部分20)は取り除かれる(図7参照)。
 第1除去工程の後、図8に示す焼成工程(キュア)が行われる。焼成工程は、ウェハ1を加熱して熱硬化性樹脂3を硬化させる工程である。焼成工程の加熱温度は、プリベーク工程の加熱温度よりも高い。熱硬化性樹脂3は、焼成工程において加えられた熱によって硬化する。焼成工程は、特許請求の範囲の「第2加熱工程」の一例である。なお、説明の便宜のため、硬化前と硬化後とで熱硬化性樹脂3のハッチングの種類を変更して示している。
 この焼成工程においても、熱硬化性樹脂3は体積が減少する。焼成工程における微細空間2内の熱硬化性樹脂3の体積減少分は、ウェハ1の表面1a上において微細空間2を覆う第1部分10によって補われる。また、第1部分10の熱硬化性樹脂3自体も焼成によって体積が減少する。その結果、焼成工程後に、ウェハ1の表面1a上において微細空間2上または微細空間2の周囲には、硬化済みの熱硬化性樹脂3が僅かに残存するのみとなる。
 本実施形態では、焼成工程の後、図9に示す第2除去工程が行われる。第2除去工程は、ウェハ1の表面1a上に僅かに残存する硬化済みの熱硬化性樹脂3の残渣を取り除く残渣除去工程である。これにより、図1に示したように、微細空間2に熱硬化性樹脂3が充填されたウェハ1が得られる。
 以下、各工程について詳細に説明する。
 (充填工程)
 充填工程(図4参照)は、たとえばスピンコートなどにより行うことができる。スピンコートでは、ウェハ1を回転させながら、熱硬化性樹脂3を表面1a上に供給する。一例として、まず、ウェハ1を約500rpm以下で低速回転させながら、ウェハ1の表面1a側(Z1側)から熱硬化性樹脂3をウェハ1に滴下する。低速回転に伴って熱硬化性樹脂3がウェハ1上で円形状に拡げられる。そして、ウェハ1の低速回転を一時停止した後、次にウェハ1を約500rpm以上約4500rpm以下で高速回転させる。高速回転により、熱硬化性樹脂3がウェハ1上で、回転速度に応じた所定の膜厚で均一な膜状に塗布される。これにより、ウェハ1の表面1a(微細空間2の内側面2b)に熱硬化性樹脂3が所定の膜厚t1で塗布される。
 充填工程は、スピンコートの他、スキージなどの塗布部材(図示せず)を用いてウェハ1の表面1a上に供給した熱硬化性樹脂3を塗り拡げる方法や、熱硬化性樹脂3の貯留槽にウェハ1の表面1aを浸す浸漬により充填する方法などが利用可能である。
 充填工程でウェハ1の表面1a上に形成される熱硬化性樹脂3の膜厚t1は、プリベーク工程および焼成工程の各工程による熱硬化性樹脂3の体積減少を考慮して、十分な膜厚となるように決定される。熱硬化性樹脂3の体積減少は、材料により異なるが、プリベーク工程でたとえば約40%~約50%の体積減少率となり、焼成工程でたとえば約15%~約30%の体積減少率となる。たとえば微細空間2の深さL1が10μm前後の場合、膜厚t1は、約5μm以上であり、好ましくは約7μm以上である。一例として、膜厚t1は、約10μmである。体積減少を考慮して、膜厚t1は、微細空間2の深さL1の0.5倍~1.5倍が好ましい。
 (プリベーク工程)
 プリベーク工程(図5参照)は、たとえば加熱源(ヒーター)40を備えた処理室内でウェハ1を加熱することにより行うことができる。プリベーク工程では、処理室内が所定のプリベーク温度まで加熱され、ウェハ1が処理室内で所定時間の間保持される。プリベーク温度や保持時間などの加熱条件は、熱硬化性樹脂3の種類に応じて設定される。微細空間2内の熱硬化性樹脂3は、プリベーク工程の間に溶剤が蒸発して体積減少し、ウェハ1の表面1aの膜状部分(膜厚t1)から微細空間2内に流動する。これにより、微細空間2内の熱硬化性樹脂3の体積減少分が補充される。
 プリベーク工程では、たとえば処理室内に不活性ガスを導入し、膜状の熱硬化性樹脂3の表面を加圧することが好ましい。たとえば、処理室内を、大気圧より大きく約0.5MPa以下の高圧環境にする。これにより、膜状の熱硬化性樹脂3のうち、処理室内に露出する全表面が加圧された状態となるので、微細空間2内への熱硬化性樹脂3の補充がより確実に行われる。なお、溶剤の蒸発により、ウェハ1の表面1aの膜状部分でも体積が減少する。プリベーク工程の結果、熱硬化性樹脂3の膜厚は、t2(<t1)となる。膜厚t2は、たとえば膜厚t1が約10μmの場合に約5~6μm程度となる。プリベーク工程によって、第1除去工程(露光工程)に先立って、熱硬化性樹脂3が仮固化(仮硬化)される。
 (第1除去工程)
 第1除去工程は、たとえばフォトリソグラフィ工程であり、露光工程(図6参照)と現像工程(図7参照)とを含む。この場合、熱硬化性樹脂3は、感光性樹脂材料からなる。露光工程は、感光性を有する熱硬化性樹脂3の第1部分10または第2部分20に光を照射する(感光させる)工程であり、現像工程は、露光工程の後、熱硬化性樹脂3の第2部分20を現像液34により除去する工程である。
 図6に示す露光工程では、透光性のガラス基板31などに遮光部32が予めパターン形成されたフォトマスク30がウェハ1の上側(膜状の熱硬化性樹脂3の上側)に配置される。そして、フォトマスク30の上方から、光源33により紫外線などの光がウェハ1の表面1aに照射される。照射された光が遮光部32によって遮られることにより、ウェハ1の表面1aの熱硬化性樹脂3は、遮光部32に遮光されて感光しない非感光部と、光照射により感光する感光部とが形成される。
 なお、感光性樹脂材料(熱硬化性樹脂3)の種類によって、感光部分が現像液34によって除去されるポジ現像と、非感光部分が現像液34によって除去されて感光部分が残るネガ現像とがある。ポジ現像の場合には、熱硬化性樹脂3の第1部分10を遮光し、第2部分20に光が照射されるように、遮光部32がパターン形成される。ネガ現像の場合には、熱硬化性樹脂3の第2部分20を遮光し、第1部分10に光が照射されるように、遮光部32がパターン形成される。図6は、ネガ現像の例を示しているが、ポジ現像でもよい。
 露光工程の後、フォトマスク30が取り除かれ、図7に示す現像工程において、ウェハ1の表面1a上(熱硬化性樹脂3上)に現像液34が供給される。現像液34は、感光性樹脂材料の種類に応じて適宜選択される。ポジ現像、ネガ現像のいずれの場合でも、現像液34によって熱硬化性樹脂3の第2部分20(破線部)が除去され、第1部分10が残される。
 〈第1部分〉
 図10(A)および(B)に示すように、第1部分10は、ウェハ1の表面1a上において、微細空間2を覆うように形成される。また、好ましくは、第1部分10は、平面視において、微細空間2の面積よりも大きい面積を有する。つまり、第1部分10は、平面視で微細空間2の全体と、微細空間2の周辺部を覆うように形成される。第1部分10は、平面視で微細空間2の全体を覆っている。
 本実施形態では、第1部分10は、平面視で微細空間2の外縁と略平行な外縁部11を有する。図10において、第1部分10の外縁部11は、全周にわたって微細空間2の外縁(外周側の内側面2b)と概ね平行となっている。すなわち、図10では、第1部分10は、平面視で、円形状(円環形状)の微細空間2と相似形状となっており、円形状に形成されている。平面視において、第1部分10の外径D4は、微細空間2の外周径D1よりも大きい。
 また、本実施形態では、平面視において、第1部分10の中心12は、微細空間2の中心2dと略一致する。つまり、平面視において、第1部分10の外縁部11から微細空間2の外縁(内側面2b)までの距離L2が、中心周りの全周にわたって概ね一定となる。
 図10(B)において、第1部分10は、厚みt3を有する。第1部分10の厚みt3は、現像工程後の、膜状の熱硬化性樹脂3の膜厚t3(図7参照)と略一致する。
 本実施形態では、第1部分10は、微細空間2の体積と熱硬化性樹脂3の体積収縮率とに基づく微細空間2内の樹脂減少量に応じた体積を有する。具体的には、第1除去工程によって残される第1部分10の体積は、焼成工程における微細空間2内の熱硬化性樹脂3の体積減少量と概ね等しいか僅かに大きくなるように設定される。
 ここで、第1部分10は、第1除去工程後にウェハ1の表面1a上に残り微細空間2を覆う部分である。図10の例において、第1部分10の体積V2は、π×(D4/2)2×t3である。微細空間2の体積V1は、π×{(D1-D2)/2}2×L1である。熱硬化性樹脂3の焼成工程における体積減少率をK[%]とすれば、焼成工程における微細空間2内での樹脂減少量(減少する体積の大きさ)は、K×V1となる。第1部分10の体積V2は、V2≧(K×V1)となるように決定される。この結果、焼成工程における微細空間2内の樹脂減少量を補うことが可能な大きさの第1部分10がウェハ1の表面1a上に残される。
 第1部分10の体積V2は(K×V1)以上であって、なるべく小さい方が好ましい。第1部分10の体積V2を(K×V1)以上の必要最小限とすることによって、充填不良の発生を抑制しつつ、焼成工程後におけるウェハ1の表面1a上の残渣(図10(B)の破線部参照)の量を極力抑制できる。
 本実施形態では、熱硬化性樹脂3の第1部分10の厚みt3は、柱状部分1cの外径D2よりも大きい。第1部分10の厚みt3は、充填工程における熱硬化性樹脂3の膜厚t1に依存する。膜厚t1には、成膜上の制約や、体積減少によってウェハ1の表面1aが露出する部分が生じないようにするのに必要な厚みなど、種々の制約がある。そのため、第1除去工程としては、厚みt3を前提として、第1部分10が所望の体積V2を有するように、外径D4を調整すればよい。外径D4は、フォトマスク30の遮光部32のパターン形成によって適宜調整可能である。
 なお、図6(露光工程)に示すように、ウェハ1において複数の微細空間2が並んで配置される場合、本実施形態では、第1除去工程において、隣り合う微細空間2を覆う第1部分10同士が互いに分離されるように、ウェハ1の表面1aの第2部分20を除去する。すなわち、第1除去工程では、第1部分10は、平面視において第2部分20に取り囲まれるように形成される。そして、現像工程において、第1部分10を取り囲む第2部分20が除去される。この結果、図7に示したように、隣り合う微細空間2を覆う第1部分10同士がつながる部分がなく、互いに分離する。
 〈第2部分〉
 第2部分20は、ウェハ1の表面1a上の熱硬化性樹脂3のうち、第1除去工程によって除去される部分である。図6のネガ現像の場合、遮光部32により覆われる部分が第2部分20であり、ポジ現像の場合、遮光部32から露出する部分が第2部分となる。第1除去工程において、少なくとも第1部分10の周囲に存在する第2部分20が除去される。本実施形態では、たとえばウェハ1の表面1a上の熱硬化性樹脂3のうち、第1部分10以外の部分全部が、第2部分20として除去される。
 なお、たとえばスピンコートによってウェハ1の表面1a上に熱硬化性樹脂3を成膜した場合、ウェハ1の外周部で熱硬化性樹脂3が表面張力によって盛り上がるエッジビードが形成されたり、ウェハ1の反対面1b側まで熱硬化性樹脂3が回り込んだりする場合がある。第1除去工程では、このような不要な熱硬化性樹脂3も除去することが可能である。
 なお、ウェハ1の表面1a上の熱硬化性樹脂3は、第1部分10と第2部分20とによって構成されている必要はない。たとえば、第1除去工程以降の何らかの処理工程でウェハ1の表面1a上の熱硬化性樹脂3を利用できる場合、第1部分10以外に残しておく部分があってもよい。その場合、第1部分10がウェハ1の表面1a上に残る部分とつながっていてもよい。
 現像工程により第2部分20が除去されると、ウェハ1が洗浄され現像液34が除去される。
 (焼成工程)
 図8に示した焼成工程(キュア)は、上記プリベーク工程と同様の構成によって実施可能である。焼成工程では、処理室内が所定のキュア温度まで加熱され、ウェハ1が処理室内で所定時間の間保持される。キュア温度や保持時間などの加熱条件は、熱硬化性樹脂3の種類に応じて設定される。微細空間2内の熱硬化性樹脂3は、焼成工程の間に反応が進行して硬化する。焼成工程の間にも、微細空間2内の熱硬化性樹脂3は体積減少し、ウェハ1の表面1aの第1部分10から熱硬化性樹脂3が微細空間2内に流動することによって、体積減少分が補充される。
 上述の通り第1部分10の体積V2を適切に設定することにより、焼成工程の後では、ウェハ1の表面1a上には、熱硬化性樹脂3の残渣(硬化後の第1部分10)が僅かに残るのみとなる。たとえば焼成工程の後の第1部分10の厚みは、t4(<t3)となる。厚みt4は、たとえば約2μ以下であり、好ましくは1μm以下である。また、第1除去工程によって第1部分10の周囲の第2部分20が十分に除去される場合、焼成工程の後では、ウェハ1の表面1a上には、微細空間2の上部に僅かな熱硬化性樹脂3が点在するのみとなる。
 (第2除去工程)
 本実施形態では、図9に示す第2除去工程は、第1部分10を含むウェハ1の表面1aにおいて点在する熱硬化性樹脂3を物理的に除去する工程である。物理的な除去とは、たとえば一般的な研削研磨加工のほか、超音波振動により第1部分10の残渣を除去する方法や、ブラシなどの除去部材50によって第1部分10の残渣を掻き取る方法などが採用できる。第1除去工程によって僅かな第1部分10の残渣が残るだけであるため、ウェハ1の表面1aの全体(全面)に対して残渣除去を行う必要がない。つまり、ウェハ1の表面1a全体の研磨や研削、化学的な処理工程を行う必要はなく、ウェハ1の表面1aに僅かに残る第1部分10の残渣に対して局所的な残渣除去を行うだけで済む。また、ウェハ1の表面1a全体に対して残渣除去を行う場合でも、除去すべき残渣が表面1a上において局所的に存在するだけであるので、熱硬化性樹脂3の残渣は容易に除去される。これにより、図1に示した充填構造が得られる。
(貫通電極の形成)
 次に、本実施形態の充填方法によって熱硬化性樹脂3の充填を行った場合の、後続する貫通電極4の形成について簡単に説明する。
 図11に示すように、まず、ウェハ1の表面1a上に、レジストマスク41が成膜される。レジストマスク41の膜厚t11は、微細空間2の中央の柱状部分1cの外径D2よりも小さく、より具体的には、後工程によって形成される貫通電極4の直径D3よりも小さくなるように設定される。これは、穴部5の形成のために、柱状部分1cの上部のレジストマスク41を除去して柱状部分1cを露出させる開口42を形成する必要があるためである。露光・現像処理によってレジストマスク41を除去する場合、膜厚t11と貫通電極4の直径D3(開口42の直径)とのアスペクト比(t11/D3)が概ね1以下に限定される。アスペクト比が概ね1よりも大きくなる場合(膜厚t11が大きすぎる場合)、直径D3の局所範囲に限定して、膜厚t11のレジストマスク41の最深部まで光が届かせることが困難になるためである。たとえば、直径D3=約2μmの場合、膜厚t11は約2μm以下に設定される。
 レジストマスク41が成膜された後、露光・現像処理によって柱状部分1cの上部のレジストマスク41が除去され開口42が形成される。開口42は、直径D3を有し、柱状部分1cを露出させる。
 次に、図12に示すように、エッチングなどにより、露出した柱状部分1cの中心に直径D3の穴部5を形成する。そして、図13に示すように、ウェハ1の表面1a(レジストマスク41の表面)上に溶融金属4aを供給し、穴部5内に溶融金属4aを充填する。
 溶融金属4aの硬化後、ウェハ1の表面1a上に残る金属膜およびレジストマスク41が除去される。また、溶融金属4aの硬化後、機械研磨などによってウェハ1の反対面1bを金属材料および熱硬化性樹脂3が露出するまで除去することにより、図2に示した貫通電極4が形成される。
(本実施形態の効果)
 本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
 本実施形態では、上記のように、熱硬化性樹脂3に含まれる溶剤を蒸発させるプリベーク工程の後、ウェハ1の表面1aに存在する熱硬化性樹脂3のうち、微細空間2を覆う第1部分10を残して他の第2部分20を除去する第1除去工程を設け、第1除去工程の後に、熱硬化性樹脂3を硬化させる焼成工程を行う。これにより、ウェハ1の表面1aで微細空間2を覆う第1部分10を残して焼成工程(キュア)を行うことができるので、微細空間2内の熱硬化性樹脂3の体積減少に伴って第1部分10の熱硬化性樹脂3を微細空間2内に補充することができる。その結果、微細空間2内の熱硬化性樹脂3の供給不足を抑制することができる。また、第1部分10以外の他の第2部分20をウェハ1の表面1aから除去した状態で焼成工程を行うことができるので、焼成工程の後では、ウェハ1の表面1aに硬化した熱硬化性樹脂3が有る領域と無い領域とができる。そのため、ウェハ1の表面1aの全面に硬化した熱硬化性樹脂3が形成される場合と比べて、熱硬化性樹脂3を容易に除去することができる。これらの結果、ウェハ1の表面1a上に形成される熱硬化性樹脂3の厚みに比べて小さい外形寸法(D1、D2)を有し、熱硬化性樹脂3をレジストマスク41として利用できないような微細空間2に対して、微細空間2内の熱硬化性樹脂3の供給不足を抑制しつつ、焼成工程の後でもウェハ1の表面1a上の熱硬化性樹脂3を容易に除去することができる。
 また、本実施形態では、上記のように、感光性を有する熱硬化性樹脂3の第1部分10または第2部分20に光を照射する露光工程と、露光工程の後、熱硬化性樹脂3の第2部分20を現像液34により除去する現像工程と、を含む第1除去工程を行う。これにより、容易かつ精度よく、ウェハ1の表面1aから第1部分10を残しつつ第2部分20を除去することができる。また、微細空間2上の局所領域(柱状部分1c)に光を照射する場合と異なり、微細空間2を覆う第1部分10を含む領域(または第1部分10の周辺領域)を露光させるので、熱硬化性樹脂3の膜厚t2が大きい場合にも、確実に露光を行うことができる。また、プリベーク工程の後で第1除去工程が行われるので、露光工程に先立って、プリベーク工程によって熱硬化性樹脂3を仮固化(仮硬化)しておくことができる。
 また、本実施形態では、上記のように、焼成工程の後、第1部分10を含むウェハ1の表面1aにおいて存在する熱硬化性樹脂3を物理的に除去する第2除去工程をさらに行う。これにより、第2部分20の除去によってウェハ1の表面1aに僅かに熱硬化性樹脂3が残るだけの状態にすることができるので、超音波振動の付与やブラシのような除去部材50による外力付与を行うだけの簡単な物理的な除去によって、容易に、焼成工程の後でウェハ1の表面1aに残存する硬化した熱硬化性樹脂3を除去することができる。
 また、本実施形態の充填方法は、上記のように、熱硬化性樹脂3の第1部分10の厚みt3が、柱状部分1cの外径D2よりも大きい場合(プリベーク工程後の熱硬化性樹脂3をレジストマスク41として利用するのが困難な場合)において、特に有用である。すなわち、このように柱状部分1cの外径D2に比べて熱硬化性樹脂3の第1部分10の厚みt3が大きい場合(アスペクト比t3/D3が1よりも大きくなる場合)には、柱状部分1c上の熱硬化性樹脂3のみに対して十分な露光を行うことが困難となるため、熱硬化性樹脂3をレジストマスク41として利用することができない。本実施形態では、このような場合に、ウェハ1の表面1a上の熱硬化性樹脂3の不要部分を選択して容易に除去することができる。
 プリベーク工程後の熱硬化性樹脂3の膜厚t2(図5参照)が、柱状部分1cの外径D2よりも小さい場合、焼成工程(キュア)における体積減少量を賄うだけの熱硬化性樹脂3をウェハ1の表面1a上に確保することが困難となる。そのため、焼成工程(キュア)における体積減少量を賄うためには、ある程度の膜厚t2が必要となる。その結果、柱状部分1cの外径D2が小さく(貫通電極4の直径D3が小さく)なる場合には、熱硬化性樹脂3の膜厚t2を柱状部分1cの外径D2以下とすることは困難となる。このような場合、プリベーク工程後の熱硬化性樹脂3を図11に示したレジストマスク41として利用することは困難であり、柱状部分1cに貫通電極4用の穴部5を形成する際には別途レジストマスク41を成膜することが必要となる。
 このような場合に、第2部分20を除去することなく焼成工程(キュア)を行う場合、充填不良は抑制できるものの、硬化済みの熱硬化性樹脂3がウェハ1の表面1a上を全体にわたって覆うこととなる。熱硬化性樹脂3は、硬化すると除去するのが困難となり、たとえば研磨を行ってもウェハ1を削ることなく表面1a上の熱硬化性樹脂3のみを除去することは困難である。これに対して、本実施形態では、充填不良を抑制可能な最低限の熱硬化性樹脂3のみを第1部分10として残し、第2部分20を除去することができるので、焼成工程(キュア)を行った後の硬化後の熱硬化性樹脂3(硬化後の第1部分10)を容易に除去することができる。
 また、本実施形態では、上記のように、第1部分10を、平面視において、微細空間2の面積よりも大きい面積を有するように形成する。これにより、第1部分10として十分な量(体積)の熱硬化性樹脂3を確保することができる。その結果、焼成工程の後にウェハ1の表面1aに残存する熱硬化性樹脂3を低減しつつ、微細空間2内の熱硬化性樹脂3の体積減少に伴う熱硬化性樹脂3の補充に必要な量を十分に確保することができる。
 また、本実施形態では、上記のように、第1部分10を、微細空間2の体積V1と熱硬化性樹脂3の体積収縮率とに基づく微細空間2内の樹脂減少量(K×V1)に応じた体積V2を有するように形成する。これにより、焼成工程による微細空間2内の樹脂減少量を補充するのに必要な量(体積)の熱硬化性樹脂3を第1部分10に確保しつつ、第1部分10の体積V2を必要最小限に抑制することができる。その結果、微細空間2内の熱硬化性樹脂3の供給不足を防止し、かつ、ウェハ1の表面1a上の熱硬化性樹脂3を極力削減して、より一層除去を容易化することができるようになる。
 また、本実施形態では、上記のように、第1除去工程において、隣り合う微細空間2を覆う第1部分10同士が互いに分離されるように、ウェハ1の表面1aの第2部分20を除去する。これにより、隣り合う第1部分10同士がつながっている場合と異なり、個々の微細空間2に対する樹脂補充量が第1部分10によって個別に確保されるので、微細空間2内の熱硬化性樹脂3の供給不足をより確実に抑制することができる。
 また、本実施形態では、上記のように、平面視において、第1部分10の中心を、微細空間2の中心と略一致させる。これにより、第1部分10の熱硬化性樹脂3が微細空間2内に補充される際に、位置によって補充量に偏りが生じることを抑制することができる。
 また、本実施形態では、上記のように、第1部分10に、平面視で微細空間2の外縁と略平行な外縁部11を設ける。これにより、円形状の微細空間2に対して概ね同心円となるように第1部分10を残すことにより、微細空間2の外縁(内側面2b)から第1部分10の外縁部11までの距離L2を微細空間2の位置によらずに概ね一定にすることができる。これにより、第1部分10の熱硬化性樹脂3が微細空間2内に補充される際に、補充量に偏りが生じることを抑制することができる。
[変形例]
 なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
 たとえば、上記実施形態では、平面視で、円形状(円環形状)の微細空間2に対して、相似形状(円形状)の第1部分10を形成する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、平面視で、第1部分10が微細空間2とは異なる(相似でない)形状を有してもよい。
 具体的には、図15に示す第1変形例の第1部分110は、平面視で矩形状を有する。矩形状の第1部分110は、2点鎖線で示した円形状の第1部分10と比較して、面積(体積)を確保しやすい点に利点がある。すなわち、図15のように隣接する微細空間2の間のピッチpが小さい場合などには、配列方向に沿う辺を含む矩形状に第1部分10を形成することによって、隣接する第1部分10同士がつながることなく、十分な面積(体積)を確保することができる。図15は、隣接する第1部分10同士がつながってしまう場合でも、同一面積の矩形状の第1部分110を形成することにより、間隔CLを隔てて第1部分110同士を離間させることが可能となる例を示している。
 図16に示す第2変形例の第1部分210は、平面視で概ね円形状であるが、一部に角部115を有する。第1変形例の第1部分110や第2変形例の第1部分210のように、第1部分に、平面視で角部115を設けてもよい。このように構成すれば、円形状の第1部分10と比較して面積を確保しやすく、微細空間2内への熱硬化性樹脂3の補充量を容易に確保することができる。また、焼成工程(キュア)の後でウェハ1の表面1aに残存する硬化した熱硬化性樹脂3を除去する場合に、角部115が存在することによって、硬化した熱硬化性樹脂3に外力を付与しやすくなるので、ウェハ1の表面1aに残存する熱硬化性樹脂3の除去を容易化することができる。
 なお、上記実施形態では、平面視で、円形状(円環形状)の微細空間2の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、微細空間は、平面視で、矩形状やその他の多角形状、楕円形状などであってもよい。
 また、上記実施形態では、第1除去工程が露光工程と現像工程とを含む例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、ウェハ1の表面1a上の熱硬化性樹脂3のうち、第2部分20を除去して第1部分10を残すことが可能であれば、どのような方法で第1除去工程を実施してもよい。露光・現像を行わない場合には、熱硬化性樹脂3に感光性材料を用いる必要はない。
 また、上記実施形態では、焼成工程(キュア)の後、ウェハ1の表面1aにおいて存在する熱硬化性樹脂3(第1部分10の残渣)を物理的に除去する第2除去工程を実施する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、焼成後の第1部分10の残渣を化学的に除去してもよい。
 また、上記実施形態では、微細空間2の体積V1と熱硬化性樹脂3の体積収縮率Kとに基づく微細空間2内の樹脂減少量に応じて、第1部分10の体積V2を最小限に設定する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、第1部分10の体積V2を樹脂減少量よりも十分に大きくなるように設定してもよい。ただし、第1部分10の体積V2を抑制するほど、焼成工程後のウェハ1の表面1a上からの除去が容易となるので、ばらつきなども考慮した上で体積V2が必要最小限に近くなるように設定されることが好ましい。
 また、上記実施形態では、隣り合う第1部分10同士が互いに分離されるように、ウェハ1の表面1aの第2部分20を除去する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、隣り合う第1部分10同士が互いに連続していてもよい。
 また、上記実施形態では、平面視において、第1部分10の中心12が微細空間2の中心2dと略一致する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、第1部分10の中心12と微細空間2の中心2dとがずれていてもよい。
 また、上記実施形態では、第1部分10が平面視で微細空間2の外縁と略平行な外縁部11を有する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、図15の第1変形例において示したように、第1部分110の外縁部11が平面視で微細空間2の外縁(内側面2b)と平行にならなくてもよい。
 1 ウェハ(処理対象物)
 1a 表面
 1c 柱状部分
 2 微細空間
 2d 微細空間の中心
 3 熱硬化性樹脂
 10、110、210 第1部分
 11 外縁部
 12 第1部分の中心
 20 第2部分
 34 現像液
 115 角部

Claims (10)

  1.  処理対象物の表面に開口するように形成された微細空間内に熱硬化性樹脂を充填する充填方法であって、
     前記処理対象物の表面に、前記微細空間への充填量よりも多い量の前記熱硬化性樹脂を供給して、前記微細空間に前記熱硬化性樹脂を充填する充填工程と、
     前記処理対象物を加熱して前記微細空間に充填された前記熱硬化性樹脂に含まれる溶剤を蒸発させる第1加熱工程と、
     前記第1加熱工程の後、前記処理対象物の表面に存在する前記熱硬化性樹脂のうち、前記微細空間を覆う第1部分を残して他の第2部分を除去する第1除去工程と、
     前記第1除去工程の後、前記処理対象物を加熱して前記熱硬化性樹脂を硬化させる第2加熱工程と、を備える、充填方法。
  2.  前記第1除去工程は、
      感光性を有する前記熱硬化性樹脂の前記第1部分または前記第2部分に光を照射する露光工程と、
      前記露光工程の後、前記熱硬化性樹脂の前記第2部分を現像液により除去する現像工程と、を含む、請求項1に記載の充填方法。
  3.  前記第2加熱工程の後、前記第1部分を含む前記処理対象物の表面において存在する前記熱硬化性樹脂を物理的に除去する第2除去工程をさらに備える、請求項1または2に記載の充填方法。
  4.  前記微細空間は、平面視において柱状部分を取り囲む円環形状を有し、
     前記熱硬化性樹脂の前記第1部分の厚みは、前記柱状部分の外径よりも大きい、請求項1~3のいずれか1項に記載の充填方法。
  5.  前記第1部分は、平面視において、前記微細空間の面積よりも大きい面積を有する、請求項1~4のいずれか1項に記載の充填方法。
  6.  前記第1部分は、前記微細空間の体積と前記熱硬化性樹脂の体積収縮率とに基づく前記微細空間内の樹脂減少量に応じた体積を有する、請求項1~5のいずれか1項に記載の充填方法。
  7.  前記第1除去工程において、隣り合う前記微細空間を覆う前記第1部分同士が互いに分離されるように、前記処理対象物の表面の前記第2部分を除去する、請求項1~6のいずれか1項に記載の充填方法。
  8.  平面視において、前記第1部分の中心は、前記微細空間の中心と一致する、請求項1~7のいずれか1項に記載の充填方法。
  9.  前記第1部分は、平面視で前記微細空間の外縁と略平行な外縁部を有する、請求項1~8のいずれか1項に記載の充填方法。
  10.  前記第1部分は、平面視で角部を有する、請求項1~9のいずれか1項に記載の充填方法。
PCT/JP2017/010469 2016-03-25 2017-03-15 充填方法 WO2017164043A1 (ja)

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