WO2017138244A1 - 冷凍サイクル装置 - Google Patents

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Abstract

基板(83B)に設けられたパワー素子(83A)と、基板(83B)が取り付けられるコントロールボックス(81)と、コントロールボックス(81)の外部に設けられて内部に流通する冷媒によりパワー素子(83A)を冷却する冷媒ジャケット(87)と、冷媒ジャケット(87)が取り付けられるブラケット(93)と、コントロールボックス(81)およびブラケット(93)のそれぞれを独立して固定するベース(85)と、を備える。これにより、パワー素子(83A)への荷重の作用をより低減する。

Description

冷凍サイクル装置
 本発明は、冷凍サイクル装置に関するものである。
 冷媒が循環して蒸気圧縮式の冷凍サイクルを行う空気調和機では、圧縮機の電動機の運転状態を制御するために、インバータ回路などの電気回路が搭載される。一般的にこのインバータ回路には高熱を生ずるパワー素子が用いられ、従来の空気調和機ではこのパワー素子が動作可能な温度よりも高温にならないように、パワー素子を冷却する手段が設けられている。
 従来、例えば、特許文献1では、パワー素子が取り付けられたプリント基板と、冷凍サイクルに使用する冷媒が内部に流通する冷媒ジャケットと、スペーサを介してプリント基板が固定されたスイッチボックスとを備えて、冷媒ジャケットを流通する冷媒によってパワー素子を冷却する空気調和機が記載されている。この空気調和機では、パワー素子は、伝熱板を介して冷媒ジャケットに取り付けられ、伝熱板は、スイッチボックスに取り付けられている。
特許第4488093号公報
 特許文献1に記載の空気調和機では、冷媒ジャケットが伝熱板を介してスイッチボックスに間接的に固定され、プリント基板と冷媒ジャケットとがスイッチボックスによって連結されるため、冷媒配管を伝わってきた振動により冷媒ジャケットが加振された場合に、プリント基板と冷媒ジャケットとが同様の動き(振動)をすると記載されている。
 しかしながら、冷媒ジャケット、伝熱板、プリント基板、パワー素子は、全てスイッチボックスに固定されていることから、冷媒ジャケットが加振されるとスイッチボックスが振動の吸収を委ねられ、結果としてパワー素子を含む全てに振動が伝達される。従って、パワー素子への荷重の作用をより低減することが望まれている。
 本発明は、上述した課題を解決するものであり、パワー素子への荷重の作用をより低減することのできる冷凍サイクル装置を提供することを目的とする。
 上述の目的を達成するために、第1の発明の冷凍サイクル装置は、基板に設けられたパワー素子と、前記基板が取り付けられるコントロールボックスと、前記コントロールボックスの外部に設けられて内部に流通する冷媒により前記パワー素子を冷却する冷媒ジャケットと、前記冷媒ジャケットが取り付けられるブラケットと、前記コントロールボックスおよび前記ブラケットのそれぞれを独立して固定するベースと、を備えることを特徴とする。
 この冷凍サイクル装置によれば、パワー素子を冷却する冷媒ジャケットが、基板を介してパワー素子が取り付けられるコントロールボックスとは独立してブラケットでベースに固定されている。従って、冷媒が流通することで伝わってきた振動により冷媒ジャケットが加振された場合に、この冷媒ジャケットの振動をコントロールボックスとは独立してブラケットが吸収する。この結果、パワー素子への振動の伝達を低減することができ、パワー素子への荷重の作用をより低減することができる。
 また、第2の発明の冷凍サイクル装置は、第1の発明において、前記基板は、前記冷媒ジャケットと共に前記コントロールボックス側に着脱可能に設けられ、前記コントロールボックス側に支持されることを特徴とする。
 この冷凍サイクル装置によれば、基板および冷媒ジャケットをコントロールボックス側に支持させることで、冷媒ジャケットをコントロールボックスと一体に組み立てることができる。例えば、冷媒ジャケットの内部に冷媒を流通させる冷媒配管が冷凍サイクル装置の他所に接続されていない組み立て時に、冷媒ジャケットをコントロールボックスと一体に組み立てることで組み立て性を向上することができる。
 また、第3の発明の冷凍サイクル装置は、第1の発明において、前記基板は、前記冷媒ジャケットと共に前記ブラケット側に着脱可能に設けられ、前記ブラケット側に支持されることを特徴とする。
 この冷凍サイクル装置によれば、基板および冷媒ジャケットをブラケット側に支持させることで、基板およびパワー素子を冷媒ジャケットと共にブラケット側に残してコントロールボックスを取り外すことができる。例えば、冷媒ジャケットの内部に冷媒を流通させる冷媒配管が冷凍サイクル装置の他所に接続された後のメンテナンス時に、冷媒ジャケットと冷媒ジャケットにより冷却されるパワー素子および基板とを外すことなく残してコントロールボックスを取り外すことで、メンテナンス性を向上することができる。
 また、第4の発明の冷凍サイクル装置は、第1の発明において、前記冷媒ジャケットと前記パワー素子とは、伝熱板を介して互いに取り付けられることを特徴とする。
 この冷凍サイクル装置によれば、冷媒ジャケットとパワー素子とを伝熱板を介して取り付けることで、冷媒が流通することで伝わってきた振動により冷媒ジャケットが加振された場合に、この冷媒ジャケットの振動を伝熱板が吸収する。この結果、パワー素子への振動の伝達をより低減することができ、パワー素子への荷重の作用をより低減することができる。
 また、第5の発明の冷凍サイクル装置は、第4の発明において、前記基板は、前記伝熱板を介して前記コントロールボックスに取り付けられることを特徴とする。
 この冷凍サイクル装置によれば、基板が伝熱板に取り付けられることで、冷媒が流通することで伝わってきた振動により冷媒ジャケットが加振された場合に、この冷媒ジャケットの振動を伝熱板が吸収すると共に、パワー素子と同様に基板にも伝達される。この結果、パワー素子と基板とに同一の振動が伝わることにより、パワー素子と基板との接続が外れるようなことを防ぐことができる。
 また、第6の発明の冷凍サイクル装置は、第4または第5の発明において、前記基板は、前記伝熱板を介して前記冷媒ジャケットと共に前記コントロールボックス側に着脱可能に設けられ、前記コントロールボックス側に支持されることを特徴とする。
 この冷凍サイクル装置によれば、基板、伝熱板および冷媒ジャケットをコントロールボックス側に支持させることで、冷媒ジャケットをコントロールボックスと一体に組み立てることができる。例えば、冷媒ジャケットの内部に冷媒を流通させる冷媒配管が冷凍サイクル装置の他所に接続されていない組み立て時に、冷媒ジャケットをコントロールボックスと一体に組み立てることで組み立て性を向上することができる。
 また、第7の発明の冷凍サイクル装置は、第4または第5の発明において、前記基板は、前記伝熱板を介して前記冷媒ジャケットと共に前記ブラケット側に着脱可能に設けられ、前記ブラケット側に支持されることを特徴とする。
 この冷凍サイクル装置によれば、基板、伝熱板および冷媒ジャケットをブラケット側に支持させることで、基板およびパワー素子を冷媒ジャケットと共にブラケット側に残してコントロールボックスを取り外すことができる。例えば、冷媒ジャケットの内部に冷媒を流通させる冷媒配管が冷凍サイクル装置の他所に接続された後のメンテナンス時に、冷媒ジャケットと冷媒ジャケットにより冷却されるパワー素子および基板とを外すことなく残してコントロールボックスを取り外すことで、メンテナンス性を向上することができる。
 本発明によれば、パワー素子への荷重の作用をより低減することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る冷凍サイクル装置の冷媒回路図である。 図2は、本発明の実施形態1に係る冷凍サイクル装置における冷却装置の拡大図である。 図3は、本発明の実施形態1に係る冷凍サイクル装置における冷却装置の拡大図である。 図4は、本発明の実施形態1に係る冷凍サイクル装置における冷却装置の拡大図である。 図5は、本発明の実施形態1に係る冷凍サイクル装置における冷却装置の拡大図である。 図6は、本発明の実施形態1に係る冷凍サイクル装置における冷却装置の拡大図である。 図7は、本発明の実施形態2に係る冷凍サイクル装置における冷却装置の拡大図である。 図8は、本発明の実施形態2に係る冷凍サイクル装置における冷却装置の拡大図である。 図9は、本発明の実施形態2に係る冷凍サイクル装置における冷却装置の拡大図である。 図10は、本発明の実施形態3に係る冷凍サイクル装置における冷却装置の拡大図である。 図11は、本発明の実施形態3に係る冷凍サイクル装置における冷却装置の拡大図である。 図12は、本発明の実施形態3に係る冷凍サイクル装置における冷却装置の拡大図である。 図13は、本発明の実施形態3に係る冷凍サイクル装置における冷却装置の拡大図である。 図14は、本発明の実施形態3に係る冷凍サイクル装置における冷却装置の拡大図である。 図15は、本発明の実施形態に係る冷凍サイクル装置の他の例の冷媒回路図である。
 以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
 図1は、本実施形態に係る冷凍サイクル装置の冷媒回路図である。
 図1では、冷凍サイクル装置の適用の一例としてマルチ形空気調和装置1を示している。なお、冷凍サイクル装置は、図には明示しないが、ヒートポンプに適用可能である。マルチ形空気調和装置1は、1台の室外機3と、室外機3から導出されるガス側配管5および液側配管7と、このガス側配管5および液側配管7間に分岐器9を介して並列に接続されている複数台の室内機11A,11Bと、から構成されている。
 室外機3は、冷媒を圧縮するインバータ駆動の圧縮機13と、冷媒の循環方向を切り換える四方切換弁17と、冷媒と外気とを熱交換させる室外熱交換器19と、暖房用の室外膨張弁(EEVH)23と、液冷媒を貯留するレシーバ25と、液冷媒に過冷却を与える過冷却熱交換器27と、過冷却熱交換器27に分流される冷媒量を制御する過冷却用膨張弁(EEVSC)29と、圧縮機13に吸入される冷媒ガスから液分を分離し、ガス分のみを圧縮機13に吸入させるアキュムレータ31と、ガス側操作弁33と、液側操作弁35と、を備えている。
 室外機3側の上記各機器は、吐出配管37A、ガス配管37B、液配管37C、ガス配管37D、吸入配管37E、および過冷却用の過冷却用分岐配管37Fなどの冷媒配管を介して公知の如く接続され、室外側冷媒回路39を構成している。また、室外機3には、室外熱交換器19に対して外気を送風する室外ファン41が設けられている。
 ガス側配管5および液側配管7は、室外機3のガス側操作弁33および液側操作弁35に接続される冷媒配管であり、現場での据え付け施工時に、室外機3とそれに接続される室内機11A,11Bとの間の距離に応じてその長さが設定されるようになっている。ガス側配管5および液側配管7の途中には、適宜数の分岐器9が設けられ、この分岐器9を介してそれぞれ適宜台数の室内機11A,11Bが接続されている。これによって、密閉された1系統の冷凍サイクル45が構成されている。
 室内機11A,11Bは、冷媒と室内空気とを熱交換させて室内の空調に供する室内熱交換器47と、冷房用の室内膨張弁(EEVC)49と、室内熱交換器47を通して室内空気を循環させる室内ファン51と、を備えており、室内側の分岐ガス側配管5A,5Bおよび分岐液側配管7A,7Bを介して分岐器9に接続されている。
 上記マルチ形空気調和装置1において、暖房運転は、以下のように行われる。圧縮機13により圧縮された高温高圧の冷媒ガスは、吐出配管37Aに吐出された後、四方切換弁17によりガス配管37D側に循環される。この冷媒は、ガス側操作弁33、ガス側配管5を経て室外機3から導出され、更に分岐器9、室内側の分岐ガス側配管5A,5Bを経て室内機11A,11Bへと導入される。
 室内機11A,11Bに導入された高温高圧の冷媒ガスは、室内ファン51により循環される室内空気と熱交換される。この熱交換によって室内空気は加熱されて室内の暖房に供される。一方、冷媒は凝縮され、室内膨張弁(EEVC)49、分岐液側配管7A,7Bを経て分岐器9に至り、他の室内機からの冷媒と合流された後、液側配管7を経て室外機3に戻される。
 室外機3に戻った冷媒は、液側操作弁35、液配管37Cを経て過冷却熱交換器27に至り、冷房時の場合と同様に過冷却が付与された後、レシーバ25に流入され、いったん貯留されることにより循環量が調整される。この液冷媒は、液配管37Cを介して室外膨張弁(EEVH)23に供給され、そこで断熱膨張された後、室外熱交換器19へと流入される。
 室外熱交換器19では、室外ファン41から送風される外気と冷媒とが熱交換され、冷媒は外気から吸熱して蒸発ガス化される。この冷媒は、室外熱交換器19からガス配管37B、四方切換弁17、吸入配管37Eを経て過冷却用分岐配管37Fからの冷媒と合流され、アキュムレータ31に導入される。アキュムレータ31では、冷媒ガス中に含まれている液分が分離されてガス分のみが圧縮機13へと吸入され、圧縮機13において再び圧縮される。以上のサイクルを繰り返すことによって暖房運転が行われる。
 一方、冷房運転は、以下のように行われる。圧縮機13で圧縮された高温高圧の冷媒ガスは、吐出配管37Aに吐出される。その後、冷媒ガスは、四方切換弁17によりガス配管37B側に循環され、室外熱交換器19で室外ファン41により送風される外気と熱交換されて凝縮液化される。この液冷媒は、室外膨張弁23を通過し、レシーバ25にいったん貯留される。
 レシーバ25で循環量が調整された液冷媒は、液配管37Cを介して過冷却熱交換器27を流通される過程で、過冷却用分岐配管37Fに一部が分流され、過冷却用膨張弁(EEVSC)29で断熱膨張された冷媒と熱交換されて過冷却度が付与される。この液冷媒は、液側操作弁35を経て室外機3から液側配管7へと導出され、更に液側配管7に導出された液冷媒は、分岐器9により各室内機11A,11Bの分岐液側配管7A,7Bへと分流される。
 分岐液側配管7A,7Bに分流された液冷媒は、各室内機11A,11Bに流入し、室内膨張弁(EEVC)49で断熱膨張され、気液二相流となって室内熱交換器47へと流入される。室内熱交換器47では、気液二相流となった冷媒は、室内ファン51により循環される室内空気とが熱交換される。この熱交換により室内空気は冷却されて室内の冷房に供される。一方、冷媒はガス化され、分岐ガス側配管5A,5Bを経て分岐器9に至り、他の室内機からの冷媒ガスとガス側配管5で合流される。
 ガス側配管5で合流された冷媒ガスは、再び室外機3に戻り、ガス側操作弁33、ガス配管37D、四方切換弁17を経て吸入配管37Eに至り、過冷却用分岐配管37Fからの冷媒ガスと合流された後、アキュムレータ31に導入される。アキュムレータ31では、冷媒ガス中に含まれている液分が分離され、ガス分のみが圧縮機13へと吸入される。この冷媒は、圧縮機13において再び圧縮され、以上のサイクルを繰り返すことによって冷房運転が行われる。このように冷媒サイクル装置としてのマルチ形空気調和装置1は、冷媒を循環させる冷媒回路を構成する。
 このような冷凍サイクル装置において、圧縮機13の運転を制御するため、インバータ回路などの電気回路が設けられている。そして、電気回路は冷却装置により冷却される。以下、電気回路を冷却する冷却装置の各実施形態について説明する。
[実施形態1]
 図2~図6は、本実施形態に係る冷凍サイクル装置における冷却装置の拡大図である。
 図2に示すように、冷却装置80は、コントロールボックス81を筐体としてその内部に電気回路83などが収容される。コントロールボックス81は、ボックス本体81Aと、分割部81Bとを有している。ボックス本体81Aは、電気回路83などが収容される筐体部材である。このボックス本体81Aは、上述した室外機3の各構成が支持されるベース85にネジ101Aにより着脱可能に取り付けられる。分割部81Bは、ボックス本体81Aに対してネジ101Bにより着脱可能に取り付けられ筐体部材の一部の開口を開閉する蓋部材である。
 電気回路83は、パワー素子83Aが基板83Bに設けられて接続されている。基板83Bは、ボックス本体81Aとしての筐体部材の内側で、分割部81Bに対してスペーサ101Cを介在してネジ101Dにより着脱可能に取り付けられている。なお、図3に示すように、基板83Bは、分割部81Bに対してロッキングサポート101Eにより着脱可能に取り付けられていてもよい。
 分割部81Bは、ボックス本体81Aとしての筐体部材の内外に貫通する貫通穴81Baが形成されている。そして、分割部81Bは、貫通穴81Baを塞ぐように冷媒ジャケット87がネジ101Fにより着脱可能に取り付けられている。電気回路83のパワー素子83Aは、ボックス本体81Aとしての筐体部材の内側で、冷媒ジャケット87に対して伝熱シート89を介してネジ101Gにより着脱可能に取り付けられている。
 冷媒ジャケット87は、内部に冷媒が流通する冷媒配管87Aを有し、当該冷媒配管87Aがアルミブロックである第一伝熱部材87Bおよび第二伝熱部材87Cに挟まれるように設けられている。冷媒配管87Aは、図1に示すように、室外機3において室外熱交換器19と室内熱交換器47との間となる液配管37Cと吸入配管37Eとをバイパスして接続されて液配管37Cから液冷媒の一部が流通される。第一伝熱部材87Bと第二伝熱部材87Cとは、ネジ101Hにより着脱可能に取り付けられている。そして、第一伝熱部材87Bは、分割部81Bの貫通穴81Baを塞ぐようにネジ101Fにより分割部81Bに対して着脱可能に取り付けられ、かつ電気回路83のパワー素子83Aがネジ101Gにより着脱可能に取り付けられている。第二伝熱部材87Cは、その外縁に、取付片91がネジ101Iにより着脱可能に取り付けられている。取付片91は、第二伝熱部材87Cの外周に延出するように取り付けられる。この取付片91は、ブラケット93に対してネジ101Jにより着脱可能に取り付けられている。ブラケット93は、ベース85に対してネジ101Kにより着脱可能に取り付けられている。
 このような構成の冷凍サイクル装置は、冷媒ジャケット87の内部の冷媒配管87Aに流通する冷媒によりパワー素子83Aが冷却される。これにより、パワー素子83Aが動作可能な温度よりも高温にならないようにしている。
 図4~図6を参照して上述した構成の組み立ておよびメンテナンス時分解について説明する。
 組み立て時は、図4に示すように、コントロールボックス81は、ベース85に取り付けられる以前に、電気回路83および冷媒ジャケット87の第一伝熱部材87Bが取り付けられる。その後、図5に示すように、冷媒ジャケット87の第一伝熱部材87Bに冷媒配管87Aおよび第二伝熱部材87Cが取り付けられ、かつ第二伝熱部材87Cに取付片91が取り付けられる。コントロールボックス81は、この形態から、図2に示すように、ベース85に取り付けられる。一方、冷媒ジャケット87は、この形態から、図2に示すようにベース85に取り付けられたブラケット93に取り付けられる。
 メンテナンス時は、図6に示すように、コントロールボックス81は、ボックス本体81Aが分割部81Bおよびベース85から取り外される。分割部81Bは、電気回路83の基板83Bが取り付けられ、かつ冷媒ジャケット87が取り付けられている。このため、パワー素子83Aを含む電気回路83は、分割部81Bおよび冷媒ジャケット87を介してブラケット93に取り付けられたままであり、ベース85に取り付けられている。従って、冷媒ジャケット87や電気回路83をベース85側に残したままボックス本体81Aを取り出し、ボックス本体81Aに収容されている構成のメンテナンスを行う。なお、図には明示しないが、電気回路83の基板83Bから配線されたケーブルは、コネクタを介してボックス本体81A内の他の基板などに接続されており、ボックス本体81Aを分割部81Bおよびベース85から取り外す際は当該コネクタを外すことで、電気回路83がボックス本体81Aから分離される。
 ここで、図2に示すように、ボックス本体81Aと分割部81Bとを接合するネジ101Bは、ボックス本体81Aの内部から取り付けまたは取り外しを行うように設けられる。また、冷媒ジャケット87とブラケット93とを接合するネジ101Iは、コントロールボックス81とは反対側から取り付けまたは取り外しを行うように設けられる。このコントロールボックス81とは反対側は、室外機3において壁側など閉鎖された側となる裏側であり、コントロールボックス81側は、室外機3において開放された側となる表側である。すなわち、組み立て時は、冷凍サイクル装置の設置前であるから室外機3の裏側でも作業が可能であるから、ベース85に取り付けられたブラケット93に冷媒ジャケット87を取り付けることができる。一方、メンテナンス時は、冷凍サイクル装置の設置後であるから室外機3の裏側では作業がし難いため、コントロールボックス81側で分割部81Bからボックス本体81Aの取り外しを行えるようにしている。また、ブラケット93の裏側であってコントロールボックス81とは反対側に、比較的故障し難い機器(例えば、電解コンデンサなど)を配置すれば、当該機器がコントロールボックス81の外側に配置されるので、コントロールボックス81を小型化することができる。
 このように、本実施形態の冷凍サイクル装置は、基板83Bに設けられたパワー素子83Aと、基板83Bが取り付けられるコントロールボックス81と、コントロールボックス81の外部に設けられて内部に流通する冷媒によりパワー素子83Aを冷却する冷媒ジャケット87と、冷媒ジャケット87が取り付けられるブラケット93と、コントロールボックス81およびブラケット93のそれぞれを独立して固定するベース85と、を備える。
 この冷凍サイクル装置によれば、パワー素子83Aを冷却する冷媒ジャケット87が、基板83Bを介してパワー素子83Aが取り付けられるコントロールボックス81とは独立してブラケット93でベース85に固定されている。従って、冷媒が流通することで冷媒配管87Aを伝わってきた振動により冷媒ジャケット87が加振された場合に、この冷媒ジャケット87の振動をコントロールボックス81とは独立してブラケット93が吸収する。この結果、コントロールボックス81の強度に頼らずパワー素子83Aへの振動の伝達を低減することができ、パワー素子83Aへの荷重の作用をより低減することができる。
 また、本実施形態の冷凍サイクル装置では、基板83Bは、冷媒ジャケット87と共にコントロールボックス81側に着脱可能に設けられ、コントロールボックス81側に支持される。
 この冷凍サイクル装置によれば、基板83Bおよび冷媒ジャケット87をコントロールボックス81側に支持させることで、冷媒ジャケット87をコントロールボックス81と一体に組み立てることができる。例えば、冷媒ジャケット87の内部に冷媒を流通させる冷媒配管87Aが冷凍サイクル装置の他所に接続されていない組み立て時に、冷媒ジャケット87をコントロールボックス81と一体に組み立てることで組み立て性を向上することができる。
 また、本実施形態の冷凍サイクル装置では、基板83Bは、冷媒ジャケット87と共にブラケット93側に着脱可能に設けられ、ブラケット93側に支持される。
 この冷凍サイクル装置によれば、基板83Bおよび冷媒ジャケット87をブラケット93側に支持させることで、基板83Bおよびパワー素子83Aを冷媒ジャケット87と共にブラケット93側に残してコントロールボックス81を取り外すことができる。例えば、冷媒ジャケット87の内部に冷媒を流通させる冷媒配管87Aが冷凍サイクル装置の他所に接続された後のメンテナンス時に、冷媒ジャケット87と冷媒ジャケット87により冷却されるパワー素子83Aおよび基板83Bとを外すことなく残してコントロールボックス81を取り外すことで、メンテナンス性を向上することができる。
[実施形態2]
 図7~図9は、本実施形態に係る冷凍サイクル装置における冷却装置の拡大図である。
 図7に示すように、冷却装置80は、コントロールボックス81を筐体としてその内部に電気回路83などが収容される。コントロールボックス81は、ボックス本体81Aと、分割部81Bとを有している。ボックス本体81Aは、電気回路83などが収容される筐体部材である。このボックス本体81Aは、上述した室外機3の各構成が支持されるベース85にネジ101Aにより着脱可能に取り付けられる。分割部81Bは、ボックス本体81Aに対してネジ101Bにより着脱可能に取り付けられ筐体部材の一部の開口を開閉する蓋部材である。
 電気回路83は、パワー素子83Aが基板83Bに設けられて接続されている。基板83Bは、ボックス本体81Aとしての筐体部材の内側で、分割部81Bに対してスペーサ101Cを介在してネジ101Dにより着脱可能に取り付けられている。なお、図3に示すように、基板83Bは、分割部81Bに対してロッキングサポート101Eにより着脱可能に取り付けられていてもよい。
 分割部81Bは、ボックス本体81Aとしての筐体部材の内外に貫通する貫通穴81Baが形成されている。そして、分割部81Bは、貫通穴81Baを塞ぐように冷媒ジャケット87がネジ101Fにより着脱可能に取り付けられている。電気回路83のパワー素子83Aは、ボックス本体81Aとしての筐体部材の内側で、冷媒ジャケット87に対して伝熱シート89を介してネジ101Gにより着脱可能に取り付けられている。
 冷媒ジャケット87は、内部に冷媒が流通する冷媒配管87Aを有し、当該冷媒配管87Aがアルミブロックである伝熱部材87Dの内部に挿入して設けられている。冷媒配管87Aは、図1に示すように、室外機3において室外熱交換器19と室内熱交換器47との間となる液配管37Cと吸入配管37Eとをバイパスして接続されて液配管37Cから液冷媒の一部が流通される。伝熱部材87Dは、分割部81Bの貫通穴81Baを塞ぐようにネジ101Fにより分割部81Bに対して着脱可能に取り付けられ、かつ電気回路83のパワー素子83Aがネジ101Gにより着脱可能に取り付けられている。伝熱部材87Dは、その外縁に、取付片91がネジ101Iにより着脱可能に取り付けられている。取付片91は、伝熱部材87Dの外周に延出するように取り付けられる。この取付片91は、ブラケット93に対してネジ101Jにより着脱可能に取り付けられている。ブラケット93は、ベース85に対してネジ101Kにより着脱可能に取り付けられている。
 このような構成の冷凍サイクル装置は、冷媒ジャケット87の内部の冷媒配管87Aに流通する冷媒によりパワー素子83Aが冷却される。これにより、パワー素子83Aが動作可能な温度よりも高温にならないようにしている。
 図8および図9を参照して上述した構成の組み立ておよびメンテナンス時分解について説明する。
 組み立て時は、図8に示すように、コントロールボックス81は、ベース85に取り付けられる以前に、電気回路83および冷媒ジャケット87の伝熱部材87Dが取り付けられる。そして、冷媒ジャケット87の伝熱部材87Dは、取付片91が取り付けられる。コントロールボックス81は、この形態から、図7に示すように、ベース85に取り付けられる。一方、冷媒ジャケット87は、この形態から、図7に示すようにベース85に取り付けられたブラケット93に取り付けられる。
 メンテナンス時は、図9に示すように、コントロールボックス81は、ボックス本体81Aが分割部81Bおよびベース85から取り外される。分割部81Bは、電気回路83の基板83Bが取り付けられ、かつ冷媒ジャケット87が取り付けられている。このため、パワー素子83Aを含む電気回路83は、分割部81Bおよび冷媒ジャケット87を介してブラケット93に取り付けられたままであり、ベース85に取り付けられている。従って、冷媒ジャケット87や電気回路83をベース85側に残したままボックス本体81Aを取り出し、ボックス本体81Aに収容されている構成のメンテナンスを行う。なお、図には明示しないが、電気回路83の基板83Bから配線されたケーブルは、コネクタを介してボックス本体81A内の他の基板などに接続されており、ボックス本体81Aを分割部81Bおよびベース85から取り外す際は当該コネクタを外すことで、電気回路83がボックス本体81Aから分離される。
 ここで、図7に示すように、ボックス本体81Aと分割部81Bとを接合するネジ101Bは、ボックス本体81Aの内部から取り付けまたは取り外しを行うように設けられる。また、冷媒ジャケット87とブラケット93とを接合するネジ101Iは、コントロールボックス81とは反対側から取り付けまたは取り外しを行うように設けられる。このコントロールボックス81とは反対側は、室外機3において壁側など閉鎖された側となる裏側であり、コントロールボックス81側は、室外機3において開放された側となる表側である。すなわち、組み立て時は、冷凍サイクル装置の設置前であるから室外機3の裏側でも作業が可能であるから、ベース85に取り付けられたブラケット93に冷媒ジャケット87を取り付けることができる。一方、メンテナンス時は、冷凍サイクル装置の設置後であるから室外機3の裏側では作業がし難いため、コントロールボックス81側で分割部81Bからボックス本体81Aの取り外しを行えるようにしている。また、ブラケット93の裏側であってコントロールボックス81とは反対側に、比較的故障し難い機器(例えば、電解コンデンサなど)を配置すれば、当該機器がコントロールボックス81の外側に配置されるので、コントロールボックス81を小型化することができる。
 このように、本実施形態の冷凍サイクル装置は、基板83Bに設けられたパワー素子83Aと、基板83Bが取り付けられるコントロールボックス81と、コントロールボックス81の外部に設けられて内部に流通する冷媒によりパワー素子83Aを冷却する冷媒ジャケット87と、冷媒ジャケット87が取り付けられるブラケット93と、コントロールボックス81およびブラケット93のそれぞれを独立して固定するベース85と、を備える。
 この冷凍サイクル装置によれば、パワー素子83Aを冷却する冷媒ジャケット87が、基板83Bを介してパワー素子83Aが取り付けられるコントロールボックス81とは独立してブラケット93でベース85に固定されている。従って、冷媒が流通することで冷媒配管87Aを伝わってきた振動により冷媒ジャケット87が加振された場合に、この冷媒ジャケット87の振動をコントロールボックス81とは独立してブラケット93が吸収する。この結果、コントロールボックス81の強度に頼らずパワー素子83Aへの振動の伝達を低減することができ、パワー素子83Aへの荷重の作用をより低減することができる。
 また、本実施形態の冷凍サイクル装置では、基板83Bは、冷媒ジャケット87と共にコントロールボックス81側に着脱可能に設けられ、コントロールボックス81側に支持される。
 この冷凍サイクル装置によれば、基板83Bおよび冷媒ジャケット87をコントロールボックス81側に支持させることで、冷媒ジャケット87をコントロールボックス81と一体に組み立てることができる。例えば、冷媒ジャケット87の内部に冷媒を流通させる冷媒配管87Aが冷凍サイクル装置の他所に接続されていない組み立て時に、冷媒ジャケット87をコントロールボックス81と一体に組み立てることで組み立て性を向上することができる。
 また、本実施形態の冷凍サイクル装置では、基板83Bは、冷媒ジャケット87と共にブラケット93側に着脱可能に設けられ、ブラケット93側に支持される。
 この冷凍サイクル装置によれば、基板83Bおよび冷媒ジャケット87をブラケット93側に支持させることで、基板83Bおよびパワー素子83Aを冷媒ジャケット87と共にブラケット93側に残してコントロールボックス81を取り外すことができる。例えば、冷媒ジャケット87の内部に冷媒を流通させる冷媒配管87Aが冷凍サイクル装置の他所に接続された後のメンテナンス時に、冷媒ジャケット87と冷媒ジャケット87により冷却されるパワー素子83Aおよび基板83Bとを外すことなく残してコントロールボックス81を取り外すことで、メンテナンス性を向上することができる。
[実施形態3]
 図10~図14は、本実施形態に係る冷凍サイクル装置における冷却装置の拡大図である。
 図10に示すように、冷却装置80は、コントロールボックス81を筐体としてその内部に電気回路83などが収容される。コントロールボックス81は、ボックス本体81Aからなる。ボックス本体81Aは、電気回路83などが収容される筐体部材である。このボックス本体81Aは、上述した室外機3の各構成が支持されるベース85にネジ101Aにより着脱可能に取り付けられる。
 ボックス本体81Aは、その筐体部材の内外に貫通する貫通穴81Aaが形成されている。そして、ボックス本体81Aは、貫通穴81Aaを塞ぐように伝熱板95がネジ101Bにより着脱可能に取り付けられている。伝熱板95は、アルミブロックからなる伝熱部材であり、かつ貫通穴81Aaを開閉する蓋部材として構成される。
 電気回路83は、パワー素子83Aが基板83Bに設けられて接続されている。基板83Bは、ボックス本体81Aとしての筐体部材の内側で、伝熱板95に対してスペーサ101Cを介在してネジ101Dにより着脱可能に取り付けられている。なお、図11に示すように、基板83Bは、伝熱板95に形成された凹部95aを塞ぐように伝熱板95に対してネジ101Lにより着脱可能に取り付けられた支持板97に対してロッキングサポート101Eにより着脱可能に取り付けられていてもよい。電気回路83のパワー素子83Aは、ボックス本体81Aとしての筐体部材の内側で、伝熱板95に対して伝熱シート89を介してネジ101Gにより着脱可能に取り付けられている。
 冷媒ジャケット87は、内部に冷媒が流通する冷媒配管87Aを有し、当該冷媒配管87Aがアルミブロックである伝熱部材87Dの内部に挿入して設けられている。冷媒配管87Aは、図1に示すように、室外機3において室外熱交換器19と室内熱交換器47との間となる液配管37Cと吸入配管37Eとをバイパスして接続されて液配管37Cから液冷媒の一部が流通される。伝熱部材87Dは、ボックス本体81Aとしての筐体部材の外側で、伝熱板95に対して伝熱シート96を介してネジ101Hにより着脱可能に取り付けられている。伝熱部材87Dは、その外縁に、取付片91がネジ101Iにより着脱可能に取り付けられている。取付片91は、伝熱部材87Dの外周に延出するように取り付けられる。この取付片91は、ブラケット93に対してネジ101Jにより着脱可能に取り付けられている。ブラケット93は、ベース85に対してネジ101Kにより着脱可能に取り付けられている。
 このような構成の冷凍サイクル装置は、冷媒ジャケット87の内部の冷媒配管87Aに流通する冷媒により伝熱板95を介してパワー素子83Aが冷却される。これにより、パワー素子83Aが動作可能な温度よりも高温にならないようにしている。
 図12~図14を参照して上述した構成の組み立ておよびメンテナンス時分解について説明する。
 組み立て時は、図12に示すように、コントロールボックス81は、ベース85に取り付けられる以前に、電気回路83および伝熱板95が取り付けられる。その後、図13に示すように、伝熱板95に冷媒ジャケット87の伝熱部材87Dが取り付けられ、かつ伝熱部材87Dに取付片91が取り付けられる。コントロールボックス81は、この形態から、図10に示すように、ベース85に取り付けられる。一方、冷媒ジャケット87は、この形態から、図10に示すようにベース85に取り付けられたブラケット93に取り付けられる。
 メンテナンス時は、図14に示すように、コントロールボックス81は、ボックス本体81Aが伝熱板95およびベース85から取り外される。伝熱板95は、電気回路83の基板83Bが取り付けられ、かつ冷媒ジャケット87が取り付けられている。このため、パワー素子83Aを含む電気回路83は、伝熱板95および冷媒ジャケット87を介してブラケット93に取り付けられたままであり、ベース85に取り付けられている。従って、冷媒ジャケット87や電気回路83をベース85側に残したままボックス本体81Aを取り出し、ボックス本体81Aに収容されている構成のメンテナンスを行う。なお、図には明示しないが、電気回路83の基板83Bから配線されたケーブルは、コネクタを介してボックス本体81A内の他の基板などに接続されており、ボックス本体81Aを伝熱板95およびベース85から取り外す際は当該コネクタを外すことで、電気回路83がボックス本体81Aから分離される。
 ここで、図10に示すように、ボックス本体81Aと伝熱板95とを接合するネジ101Bは、ボックス本体81Aの内部から取り付けまたは取り外しを行うように設けられる。また、冷媒ジャケット87とブラケット93とを接合するネジ101Iは、コントロールボックス81とは反対側から取り付けまたは取り外しを行うように設けられる。このコントロールボックス81とは反対側は、室外機3において壁側など閉鎖された側となる裏側であり、コントロールボックス81側は、室外機3において開放された側となる表側である。すなわち、組み立て時は、冷凍サイクル装置の設置前であるから室外機3の裏側でも作業が可能であるから、ベース85に取り付けられたブラケット93に冷媒ジャケット87を取り付けることができる。一方、メンテナンス時は、冷凍サイクル装置の設置後であるから室外機3の裏側では作業がし難いため、コントロールボックス81側で伝熱板95からボックス本体81Aの取り外しを行えるようにしている。また、ブラケット93の裏側であってコントロールボックス81とは反対側に、比較的故障し難い機器(例えば、電解コンデンサなど)を配置すれば、当該機器がコントロールボックス81の外側に配置されるので、コントロールボックス81を小型化することができる。
 このように、本実施形態の冷凍サイクル装置は、基板83Bに設けられたパワー素子83Aと、基板83Bが取り付けられるコントロールボックス81と、コントロールボックス81の外部に設けられて内部に流通する冷媒によりパワー素子83Aを冷却する冷媒ジャケット87と、冷媒ジャケット87が取り付けられるブラケット93と、コントロールボックス81およびブラケット93のそれぞれを独立して固定するベース85と、を備える。
 この冷凍サイクル装置によれば、パワー素子83Aを冷却する冷媒ジャケット87が、基板83Bを介してパワー素子83Aが取り付けられるコントロールボックス81とは独立してブラケット93でベース85に固定されている。従って、冷媒が流通することで冷媒配管87Aを伝わってきた振動により冷媒ジャケット87が加振された場合に、この冷媒ジャケット87の振動をコントロールボックス81とは独立してブラケット93が吸収する。この結果、パワー素子83Aへの振動の伝達を低減することができ、パワー素子83Aへの荷重の作用をより低減することができる。
 また、本実施形態の冷凍サイクル装置では、冷媒ジャケット87とパワー素子83Aとは、伝熱板95を介して互いに取り付けられる。
 この冷凍サイクル装置によれば、冷媒ジャケット87とパワー素子83Aとを伝熱板95を介して取り付けることで、冷媒が流通することで冷媒配管87Aを伝わってきた振動により冷媒ジャケット87が加振された場合に、この冷媒ジャケット87の振動を伝熱板95が吸収する。この結果、コントロールボックス81の強度に頼らずパワー素子83Aへの振動の伝達をより低減することができ、パワー素子83Aへの荷重の作用をより低減することができる。
 また、本実施形態の冷凍サイクル装置では、基板83Bは、伝熱板95を介してコントロールボックス81に取り付けられる。
 この冷凍サイクル装置によれば、基板83Bが伝熱板95に取り付けられることで、冷媒が流通することで冷媒配管87Aを伝わってきた振動により冷媒ジャケット87が加振された場合に、この冷媒ジャケット87の振動を伝熱板95が吸収すると共に、パワー素子83Aと同様に基板83Bにも伝達される。この結果、パワー素子83Aと基板83Bとに同一の振動が伝わることにより、パワー素子83Aと基板83Bとの接続が外れるようなことを防ぐことができる。
 また、本実施形態の冷凍サイクル装置では、基板83Bは、伝熱板95を介して冷媒ジャケット87と共にコントロールボックス81側に着脱可能に設けられ、コントロールボックス81側に支持される。
 この冷凍サイクル装置によれば、基板83B、伝熱板95および冷媒ジャケット87をコントロールボックス81側に支持させることで、冷媒ジャケット87をコントロールボックス81と一体に組み立てることができる。例えば、冷媒ジャケット87の内部に冷媒を流通させる冷媒配管87Aが冷凍サイクル装置の他所に接続されていない組み立て時に、冷媒ジャケット87をコントロールボックス81と一体に組み立てることで組み立て性を向上することができる。
 また、本実施形態の冷凍サイクル装置では、基板83Bは、伝熱板95を介して冷媒ジャケット87と共にブラケット93側に着脱可能に設けられ、ブラケット93側に支持される。
 この冷凍サイクル装置によれば、基板83B、伝熱板95および冷媒ジャケット87をブラケット93側に支持させることで、基板83Bおよびパワー素子83Aを冷媒ジャケット87と共にブラケット93側に残してコントロールボックス81を取り外すことができる。例えば、冷媒ジャケット87の内部に冷媒を流通させる冷媒配管87Aが冷凍サイクル装置の他所に接続された後のメンテナンス時に、冷媒ジャケット87と冷媒ジャケット87により冷却されるパワー素子83Aおよび基板83Bとを外すことなく残してコントロールボックス81を取り外すことで、メンテナンス性を向上することができる。
 ところで、図15は、本実施形態に係る冷凍サイクル装置の他の例の冷媒回路図である。図1に示す冷凍サイクル装置においては、過冷却熱交換器27と、過冷却用膨張弁29と、過冷却用分岐配管37Fとで構成された過冷却回路を含む。この図1に示す構成の場合、冷媒配管87Aは、液配管37Cにおいて過冷却用分岐配管37Fを接続した位置よりも液側操作弁35寄りの位置に接続される。一方、図15に示す冷凍サイクル装置は、過冷却回路である過冷却熱交換器27と、過冷却用膨張弁29と、過冷却用分岐配管37Fとを含まない構成であり、過冷却回路に係わらず液配管37Cに接続される。
 81 コントロールボックス
 83A パワー素子
 83B 基板
 85 ベース
 87 冷媒ジャケット
 93 ブラケット
 95 伝熱板

Claims (7)

  1.  基板に設けられたパワー素子と、
     前記基板が取り付けられるコントロールボックスと、
     前記コントロールボックスの外部に設けられて内部に流通する冷媒により前記パワー素子を冷却する冷媒ジャケットと、
     前記冷媒ジャケットが取り付けられるブラケットと、
     前記コントロールボックスおよび前記ブラケットのそれぞれを独立して固定するベースと、
     を備えることを特徴とする冷凍サイクル装置。
  2.  前記基板は、前記冷媒ジャケットと共に前記コントロールボックス側に着脱可能に設けられ、前記コントロールボックス側に支持されることを特徴とする請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  3.  前記基板は、前記冷媒ジャケットと共に前記ブラケット側に着脱可能に設けられ、前記ブラケット側に支持されることを特徴とする請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  4.  前記冷媒ジャケットと前記パワー素子とは、伝熱板を介して互いに取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  5.  前記基板は、前記伝熱板を介して前記コントロールボックスに取り付けられることを特徴とする請求項4に記載の冷凍サイクル装置。
  6.  前記基板は、前記伝熱板を介して前記冷媒ジャケットと共に前記コントロールボックス側に着脱可能に設けられ、前記コントロールボックス側に支持されることを特徴とする請求項4または5に記載の冷凍サイクル装置。
  7.  前記基板は、前記伝熱板を介して前記冷媒ジャケットと共に前記ブラケット側に着脱可能に設けられ、前記ブラケット側に支持されることを特徴とする請求項4または5に記載の冷凍サイクル装置。
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