JPH11281197A - 室外機ユニット及び空気調和機 - Google Patents

室外機ユニット及び空気調和機

Info

Publication number
JPH11281197A
JPH11281197A JP10082098A JP8209898A JPH11281197A JP H11281197 A JPH11281197 A JP H11281197A JP 10082098 A JP10082098 A JP 10082098A JP 8209898 A JP8209898 A JP 8209898A JP H11281197 A JPH11281197 A JP H11281197A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooling water
heat exchanger
water system
reservoir tank
gas engine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10082098A
Other languages
English (en)
Inventor
Takaaki Otsuka
高秋 大塚
Tsukasa Kasagi
司 笠木
Saburo Kawaguchi
三郎 川口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP10082098A priority Critical patent/JPH11281197A/ja
Publication of JPH11281197A publication Critical patent/JPH11281197A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P80/00Climate change mitigation technologies for sector-wide applications
    • Y02P80/10Efficient use of energy, e.g. using compressed air or pressurized fluid as energy carrier
    • Y02P80/15On-site combined power, heat or cool generation or distribution, e.g. combined heat and power [CHP] supply

Landscapes

  • Other Air-Conditioning Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガスエンジンの冷却水系において、当該冷却
水系内に紛れ込んだ空気が手間をかけることなく外部へ
と放出されるような室外機ユニット及び空気調和機を提
供する。 【解決手段】 室外機ユニット20は、室外熱交換器3
1を備えた熱交換室23と、ガスエンジンや、圧縮機、
アキュムレータ34等を要素とする冷媒回路部を設置し
た機械室24とにより構成されている。ガスエンジン周
囲には冷却水系が設けられている。この冷却水系には、
当該系内に冷却水を供給する又は余剰分を回収するため
のリザーバタンク52、及び冷却水がガスエンジンから
奪った熱を屋外に放出するためのラジエタ53が備えら
れている。本発明においては、リザーバタンク52内の
水位面52Lが、冷却水系において最も高い位置の水位
とされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧縮機をガスエン
ジンによって駆動するとともに、暖房運転時には、当該
ガスエンジンの排気ガスを液冷媒の加熱源として利用す
るガスヒートポンプ式空気調和機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ヒートポンプを利用して冷暖房を行う空
気調和機は、室内熱交換器、圧縮機、室外熱交換器、膨
張弁等の要素を含む冷媒回路を備えている。室内の冷暖
房は、冷媒がこの回路を巡る途中で室内熱交換器及び室
外熱交換器において、それぞれ熱の交換を行うことによ
って実現される。また、この冷媒回路には、室外熱交換
器による冷媒の熱の受け取り(暖房運転時)のみに頼る
のではなく、冷媒そのものを直接的に加熱するための冷
媒加熱器が設置されることがある。
【0003】ところで、近年、上記の冷媒回路中の圧縮
機の動力源として、通常使用されている電動機に代わ
り、ガスエンジンを利用するものが開発されている。こ
のガスエンジンを利用した空気調和機は、一般にガスヒ
ートポンプ式空気調和機(以下GHPと略す)と呼ばれ
ている。このGHPによれば、比較的安価であるガスを
燃料として利用できるため、電動機を利用した圧縮機を
備えた空気調和機(以下EHPと略す)のように、ラン
ニングコストがかさむということがなく消費者にとって
コストダウンが可能となる。
【0004】また、GHPにおいては、例えば暖房運転
時に、ガスエンジンから排出される高温の排気ガスの熱
を冷媒の加熱源として利用すれば、優れた暖房効果を得
ることが可能になるとともに、エネルギの利用効率を高
めることができる。ちなみに、低外気温時の暖房能力
は、EHPと比較して1.2〜1.5倍ほど高くなる。また、
このような仕組みを導入すれば、冷媒回路中において、
上述したような冷媒加熱器等の機器を特別に設置する必
要がなくなる。
【0005】その他、GHPでは、暖房運転時に必要な
室外熱交換器の霜除去動作いわゆるデフロスト動作も、
エンジンの排熱を利用して実施することができる。一般
に、EHPにおけるデフロスト動作は、暖房運転を停止
して一時的に冷房運転を行って室外熱交換器の霜除去を
行うようになされている。この場合、室内に対しては冷
風が吹き出すことになるから、室内環境の快適性を損な
うこととなる。GHPでは、上記したような事情から連
続暖房運転が可能となり、EHPで懸念されるような問
題の発生がない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように多くの利点
を有するGHPであるが、従来からのGHPに関して
は、次のような問題点が指摘されている。GHPを構成
する室外機ユニットは、室外熱交換器を備えた熱交換室
と、ガスエンジン、圧縮機を主体とした冷媒回路部を備
えた機械室とにより構成されている。このうち機械室内
に収められているガスエンジン周囲には、当該ガスエン
ジンが発する熱を除去するための冷却水系が設けられて
いる。この冷却水系は、ガスエンジンの安定した運転を
実施するために、GHPにおいて欠かせざる構成要素で
ある。
【0007】ところで、上記冷却水系内には、冷却水が
ガスエンジンから奪った熱を屋外に放出するためのラジ
エタが備えられている。すなわち、このラジエタは過熱
された冷却水から熱を奪い、再び冷却水の冷却能力を高
めるための熱交換器といえる。通常、このラジエタは前
記した室外熱交換器(冷媒系の熱交換器)と一体的に構
成されている。また、冷却水系には、当該系内に冷却水
を供給する又は余剰分を回収するためのリザーバタンク
が備えられている。さらに、冷却水系内には、冷却水を
循環させる動力源となる水ポンプ、冷却水系内に侵入し
た空気を外部へ放出するためのエア抜き弁等が設けられ
ている。
【0008】上記冷却水系に冷却水を注入するときに
は、リザーバタンクに直結しているバルブを開状態とし
水ポンプを作動させると、全冷却水系に水が行き渡るよ
うになる。このとき同時に、空気が冷却水系内に紛れ込
むことは回避できない。この空気が冷却水系内に混入し
たままの状態で運転を続行すると、ラジエタ上部にいわ
ゆるエア溜まりが生じる等の不具合を生じ、ガスエンジ
ンの十分な冷却を行うことができなくなるなど、GHP
の健全な運転が阻害される。
【0009】したがって、冷却水系内への注水終了後に
はエア抜きを行う必要がある。ところが、このエア抜き
は、ガスエンジンを停止した状態で行わなければなら
ず、しかもエア抜き弁を開状態とするのは、手動に頼ら
ねばならなかった。したがって、エア抜き時には事実上
GHPの運転を停止せざるを得ず、また、エア抜き弁は
手動操作により開閉されるもののため手間がかかってい
た。
【0010】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、ガスエンジンの冷却水系
において、当該冷却水系内に紛れ込んだ空気が手間をか
けることなく外部へと放出されるような室外機ユニット
及び空気調和機を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために以下の手段をとった。すなわち、本発明
の室外機ユニットは、室外熱交換器を備えた熱交換室
と、前記室外熱交換器又は室内熱交換器に高温高圧のガ
ス冷媒を送出するための圧縮機と、該圧縮機の動力源と
なるガスエンジンと、該ガスエンジンから熱を奪うため
の冷却水を循環させる冷却水系とが設けられた機械室と
を備えた室外機ユニットであって、前記冷却水系には、
該冷却水系に水を供給する又は該冷却水系に余剰してい
る水を回収するリザーバタンクが備えられており、この
リザーバタンクは、該リザーバタンク内の水位面が前記
冷却水系内で最高位となるように設置されていることを
特徴とするものである。また、冷却水系の最高位にはエ
ア抜き管を有している。
【0012】これによれば、リザーバタンクの水位面
が、冷却水系内において最も高い水位面となっているこ
とから、リザーバタンク内の水は自然に下方へ、例え
ば、ラジエタ等へと流入していくことになる。この場合
において、当該ラジエタには空気溜まりが発生すること
がないのと同時に、冷却水系内の空気はすべてリザーバ
タンクに集積することになる。
【0013】また、本発明の空気調和機は、室外熱交換
器を備えた熱交換室と、前記室外熱交換器又は室内熱交
換器に高温高圧のガス冷媒を送出するための圧縮機と、
該圧縮機の動力源となるガスエンジンと、該ガスエンジ
ンから熱を奪うための冷却水を循環させる冷却水系とが
設けられた機械室とを備え、前記冷却水系には、該冷却
水系に水を供給する又は該冷却水系に余剰している水を
回収するリザーバタンクが備えられており、このリザー
バタンクは、該リザーバタンク内の水位面が前記冷却水
系内で最高位となるように設置されている室外機ユニッ
トと、室内の空気を吸い込んで吹き出し口から吹き出す
ファンと、前記室外機ユニットから供給される冷媒と前
記ファンで吸い込んだ室内の空気との間で熱交換させる
室内熱交換器とを備えた室内機ユニットとを備えてなる
ことを特徴とする。
【0014】この空気調和機は、前記した室外機ユニッ
トを備えたものであることから、上述したのと同様な作
用を得ることが可能な空気調和機である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下では、本発明の実施の形態に
ついて、図1から図3を参照して説明する。図1に示す
GHP(空気調和機)1は、大きく室内機ユニット10
及び室外機ユニット20から構成されている。室内機ユ
ニット10には、冷房運転時に低温低圧の液冷媒を蒸発
気化させて室内の空気から熱を奪い、暖房運転時には高
温高圧のガス冷媒を凝縮液化させて室内の空気を暖める
室内熱交換器11と、室内の空気を吸い込んで室内熱交
換器11を通し、冷媒と熱交換させた後に吹き出し口か
ら吹き出す室内機ファン12とが具備されている。
【0016】室外機ユニット20は、その内部でさらに
冷媒回路を構成する冷媒回路部30と、ガスエンジン4
1を中心として、これに付随する機器を備えたガスエン
ジン部40の大きく二つの構成部分により構成されてい
る。
【0017】冷媒回路部30内には、室外熱交換器3
1、水熱交換器32、圧縮機33、アキュムレータ3
4、四方弁35、オイルセパレータ36、及び膨張弁3
7が具備されている。室外熱交換器31は、冷房運転時
に高温高圧のガス冷媒を凝縮液化させて屋外の空気に放
熱し、逆に暖房運転時には低温低圧の液冷媒を蒸発気化
させて室外気から熱を奪う。つまり、冷暖房それぞれの
運転時において、室外熱交換器31は、先の室内熱交換
器11と逆の働きを行うことになる。
【0018】水熱交換器32は、後述するガスエンジン
41の冷却水から冷媒が熱を回収するために設けられて
いる。すなわち、暖房運転時において、冷媒は室外熱交
換器31における熱交換のみに頼るのではなく、ガスエ
ンジン41の冷却水からも熱を与えられることになるか
ら、暖房運転の効果をより高めることが可能となる。
【0019】圧縮機33は、室内熱交換器11又は室外
熱交換器31のいずれかより吸入されるガス冷媒を圧縮
して高温高圧のガス冷媒として吐出する。これにより冷
房時には、外気温が高い場合でも、冷媒は室外熱交換器
31を通して室外気に放熱する事が可能となり、暖房時
には室内熱交換器11を通して室内空気に熱を与えるこ
とが可能となる。
【0020】アキュムレータ34は、圧縮機33に流入
するガス冷媒に含まれる液状成分を貯留するために設け
られている。また、四方弁35は、圧縮機33において
圧縮された高温高圧のガス冷媒を室内熱交換器11又は
室外熱交換器31のいずれかに選択的に送出するために
設けられている。
【0021】オイルセパレータ36は、冷媒中に含まれ
る油分を分離するものである。また、膨張弁37は、冷
房運転時に室外熱交換器31から送出される高温高圧の
液冷媒を減圧、膨張させて低温低圧の液冷媒とするため
のものである。
【0022】一方、ガスエンジン部40にはガスエンジ
ン41を中心として、冷却水系50、排気ガス系60、
燃料吸入系70、及びエンジンオイル系80の四つの系
が具備されている。ガスエンジン41は、冷媒回路部3
0内に設置されている圧縮機33とシャフト又はベルト
等により接続されており、ガスエンジン41から圧縮機
33に動力が伝達されるようになっている。
【0023】冷却水系50は、水ポンプ51、リザーバ
タンク52、ラジエタ53を備え、これらにより構成さ
れる回路を巡る冷却水により、ガスエンジン41を冷却
するための系である。水ポンプ51は、ガスエンジン4
1の冷却水を回路に循環させるために設けられている。
リザーバタンク52は、この回路を流れる冷却水におい
て、その余剰分を一時貯蔵しておく、あるいは冷却水が
回路に不足した場合にそれを供給するためのものであ
る。ラジエタ53は、室外熱交換器31と一体的に構成
されたものであって、冷却水がガスエンジン41から奪
った熱を外気に放出するために設けられている。
【0024】冷却水系50には、上記した構成の他に排
気ガス熱交換器54が設けられている。これは排気ガス
の熱を冷却水に回収するために設けられているものであ
る。また、冷却水系50には先に説明した水熱交換器3
2が備えられ、冷媒回路部30及び冷却水系50の両系
に跨るように配置されている。これらのことから、暖房
運転時には、冷却水はガスエンジン41から熱を奪うだ
けでなく排気ガスからも熱を回収し、かつその回収され
た熱が、冷却水より水熱交換器32を通して冷媒に与え
られる仕組みになっている。
【0025】排気ガス系60は、マフラ61、排気トッ
プ62、ドレンフィルタ63を備え、ガスエンジン41
から排出される排気ガスを外部へ導くための系である。
マフラ61は、ガスエンジン41が排気ガスを排出する
ときに伴う騒音を吸収するために設けられている。排気
トップ62は、排気ガスに含まれている水分を分離し、
これを外部環境に飛散させることのないように設けられ
ている。この働きの観点から、排気トップ62は、別名
排気セパレータと呼ばれることもある。ドレンフィルタ
63は、いま述べた排気トップ62から分離された水分
を一時貯蔵しておくために設けられている。また、ドレ
ンフィルタ63内部には中和剤が備えられている。これ
は、排気ガスに含まれている水分が一般に強酸性となっ
ていることに対応しており、この酸性水分を中和して無
害化する目的で備えられているものである。
【0026】燃料吸入系70は、ガスレギュレータ7
1、電磁弁72、吸気ボックス73、エアクリーナ74
を備え、ガスエンジン41に燃料及び空気を供給するた
めの系である。ガスレギュレータ71は、電磁弁72を
介して室外ユニット20の外部から供給されるガスの送
出圧力を調整するために設けられている。一方、吸気ボ
ックス73は、室外ユニット20外部から空気を取り入
れるために設けられている。また、吸気ボックス73
は、この吸気時に発生する騒音を防止する働きも担って
いる。エアクリーナ74は、このように吸入された空気
から塵埃を取り除くために設けられている。上記したよ
うに外部より供給されたガス及び空気はそれぞれ、図1
に示すように、ガスレギュレータ71、エアクリーナ7
4を通過した後、混合されてガスエンジン41に送り込
まれ燃料として使用されることになる。
【0027】エンジンオイル系80はオイルサブタンク
81を備え、ガスエンジン41に潤滑油を供給するため
に設けられている。ガスエンジン41下部には、このオ
イルサブタンク81内のオイルを受け入れるためにオイ
ルパン41aが設けられている。
【0028】以上述べた構成のうち室外機ユニット20
として説明した各部及び各系は、図2、図3に示すよう
に、室外機筐体21内に収められている。これらの図に
示されているように、室外機筐体21内部は仕切板22
により上下に二分割された形態となっている。いまこれ
ら上下の空間をそれぞれ、熱交換室23、機械室24と
呼ぶことにする。なお、図2及び図3では、図1にて説
明したような配管類に関して、その図示を省略したもの
となっている。
【0029】熱交換室23には、室外機筐体21の前面
及び背面をすべて覆うように室外熱交換器31、ラジエ
タ53が備えられている。これら室外熱交換器31及び
ラジエタ53に関する構造については、後に詳述する。
また、熱交換室23には、図1に示した要素のうち、マ
フラ61、排気トップ62、吸気ボックス73等が備え
られている。ちなみに、図2に示されているマフラ61
及び排気トップ62、及びこれを繋ぐ配管60aは、図
3においてはその図示を省略した。
【0030】熱交換室23には、上記に示した構成要素
の他、室外機ファン91、ファンモータ92、ファン取
付具93が備えられている。室外機ファン91は、室外
機筐体21の天井面から吊り下げられたファン取付具9
3に装着されたファンモータ92の出力軸に取り付けら
れている。本実施形態においては、この室外機ファン9
1は2セット取り付けられている。また、これら室外機
ファン91の取付位置に対応するように、室外機筐体2
1の天井面には開口部94が設けられており、該開口部
94には網状覆蓋95が設けられている。この室外機フ
ァン91は、室外熱交換器31の働きを補助するもので
ある。
【0031】また、熱交換室23内には、仕切板22上
に換気ボックス96が2個備えられ、そのそれぞれの内
部には換気ファン97が設けられている。これら換気ボ
ックス96及び換気ファン97は、機械室24内部の熱
を熱交換室23に導くために設けられている。したがっ
て、機械室24内で熱せられた空気は、換気ファン9
7、熱交換室23、室外機ファン91の経路を通って室
外機筐体21の外部へと排出されることになる。なお、
吸気ボックス73は、これら両換気ボックス96の上部
に載置されている。吸気ボックス73から吸入された空
気は、両換気ボックス96間の空間部を通じてガスエン
ジン41に届くようにされている。ちなみに、図2に示
されている換気ボックス96、換気ファン97は、図3
においてはその図示を省略した。
【0032】次に、機械室24についての説明を行う。
機械室24内には、図1にて説明した各部及び各系の構
成要素のほとんどが収められている。これら構成要素の
内、図2、図3においては、冷媒回路部30における圧
縮機33、アキュムレータ34、四方弁35、オイルセ
パレータ36、及びガスエンジン部40におけるガスエ
ンジン41、ドレンフィルタ63、エアクリーナ74を
それぞれ示した。
【0033】機械室24内には、上記した構成要素の
他、排水パイプ101が設けられている。この排水パイ
プ101は、仕切板22に設けられた開口部22aと室
外機筐体21の床面開口部25とを繋ぐパイプである。
これは先述した天井面開口部94を通して室外機筐体2
1内部に入り込んだ雨水を、該室外機筐体21外部に排
出するために設けられている。
【0034】また、機械室24内には、基礎板102、
防振ゴム103が設けられている。基礎板102は略四
角形状の板であり、機械室24内に収められている冷媒
回路部30、ガスエンジン部40内の各構成要素を載置
するための床面として使用されている。この基礎板10
2下面の四隅には、防振ゴム103が配されている。し
たがって、基礎板102及び防振ゴム103は、この上
方に載置される冷媒回路部30、ガスエンジン部40か
ら発生する機械的振動を抑制する働きを担っている。
【0035】以下では、上記の構成となるGHP1にお
いて、室内冷房及び暖房のそれぞれの運転時の作用につ
いて説明する。まず、冷房運転時において、冷媒回路部
30の四方弁35は、圧縮機33と室外熱交換器31、
室内熱交換器11とアキュムレータ34、がそれぞれ接
続された状態となっている。この状態では、圧縮機33
より吐出された高温高圧のガス冷媒は、図1に実線の矢
印で示すように流れ、四方弁35を通って室外熱交換器
31に送られる。
【0036】高温高圧のガス冷媒は室外熱交換器31で
凝縮液化され、屋外の空気に放熱して高温高圧の液冷媒
となる。さらにこの高温高圧の液冷媒は膨張弁37を通
過する過程で減圧されて低温低圧の液冷媒となり、室内
機ユニット10に送られる。
【0037】室内機ユニット10に送られた低温低圧の
液冷媒は室内熱交換器11で蒸発気化され、室内の空気
から熱を奪って冷却したのち、低温低圧のガス冷媒とな
り、室外機ユニット20内の冷媒回路部30に送られ
る。
【0038】冷媒回路部30に送られた低温低圧のガス
冷媒は四方弁35を経てアキュムレータ34に流入し、
液状成分が分離されたのち圧縮機33に吸入される。圧
縮機33に吸入されたガス冷媒は圧縮機33の作動によ
り圧縮され、高温高圧のガス冷媒となって再び室外熱交
換器31に送られる。
【0039】一方、暖房運転時においては、四方弁35
は圧縮機33と室内熱交換器11、室外熱交換器31と
アキュムレータ34、がそれぞれ接続された状態となっ
ている。この状態では、圧縮機33より吐出された高温
高圧のガス冷媒は、図1に波線の矢印で示すように流
れ、四方弁35を通って室内機ユニット10の室内熱交
換器11に送られる。
【0040】高温高圧のガス冷媒は室内熱交換器11で
凝縮液化され、室内の空気に放熱して暖めたのち、高温
高圧の液冷媒となって室外機ユニット20内の冷媒回路
部30に送られる。冷媒回路部30に送られた高温高圧
の液冷媒は、室外熱交換器31へと流入する。室外熱交
換器31においては、高温高圧の液冷媒は外気から熱を
奪い蒸発気化して低温低圧のガス冷媒となる。
【0041】上記の低温低圧のガス冷媒は水熱交換器3
2に流入し、エンジン冷却水との間で熱交換を行ってさ
らに加熱された高温高圧のガス冷媒となる。この高温高
圧のガス冷媒は、アキュムレータ34に流入し液状成分
が分離されたのち圧縮機33に吸入される。圧縮機33
に吸入されたガス冷媒は圧縮され、さらに高温高圧のガ
ス冷媒となって再び室内熱交換器11に送られる。
【0042】以下では本発明の主要な部分についての説
明を行う。図1にて説明した冷却水系50内にあるリザ
ーバタンク52、ラジエタ53は、図3に示すような配
置関係にある。リザーバタンク52は、室外機ユニット
20の前面側に設けられた室外熱交換器31が鉛直方向
より斜めに設置されることによって形成される空間部V
に設置されている。また、ラジエタ53は、室外機ユニ
ット20の後面側に設けられた室外熱交換器31の下方
部分に設置されている。ラジエタ53と室熱交換器31
とは、それら内部を巡る流体の違い(ラジエタ53は
水、室外熱交換器31は冷媒)はあるものの、外気との
熱交換を行うという基本的な機能は同様なものであるこ
とから、両者(53、31)ともその形状は蛇行した配
管により構成されており、外見上は一体的となっている
ものである。さらに、これらリザーバタンク52とラジ
エタ53とは、エア抜き管50aにより互いに連結され
ている。
【0043】ところで、上記したリザーバタンク52及
びラジエタ53の設置は、図3に示すように、リザーバ
タンク52内の水位面52Lがラジエタ53内を通過す
る冷却水の水位面53Lよりも常に高い位置となるよう
になされる。つまり、これら両者間の水の流れは、自然
にリザーバタンク52からラジエタ53へというものに
なる。なお、冷却水系50を構成するその他の構成要素
は機械室24内に設置されていることから、リザーバタ
ンク52の水位面52Lは、冷却水系50の中で最高位
にあるということになる。
【0044】このような設置状況では、リザーバタンク
52内の水は自然にラジエタ53へと流入していく。つ
まり、ラジエタに空気溜まりが発生することがないのと
同時に、冷却水系50内に紛れ込んだ空気はすべてリザ
ーバタンク52に集まることになる。つまり、冷却水系
50へ混入した空気は、リザーバタンク52の容器天井
面と水位面52Lとの間にすべて集積されることにな
る。これは、リザーバタンク52内の水位面52Lが、
冷却水系50内において最高水位であることから当然導
かれる帰結である。
【0045】このことにより、従来必要とされていた、
冷却水系50内空気の排除作業、すなわち、一旦ガスエ
ンジン41を停止して手動にてエア抜き弁を開状態とす
ることで行っていたエア抜き作業は、本実施形態の冷却
水系50には全く必要がなくなる。というのは、上記し
たように空気は自然にリザーバタンク52に集積される
ため、当該リザーバタンク52上面にピンホール等を設
けておくことで、ガスエンジン41運転時に自然にエア
抜きを行うことが可能となるためである。したがって、
本実施形態の冷却水系50においては、エア抜きという
メンテナンス作業が全く必要なくなる。つまり、その相
応分のコストを削減することが可能となる。また、従来
の冷却水系50では必須であったエア抜き弁を設ける必
要がない。このことも、室外機ユニット20全体におい
て、コスト低減に貢献することとなる。
【0046】なお、本実施形態におけるリザーバタンク
52とラジエタ53の設置状況は、上記及び図3で説明
したような形態に限定されるものではない。例えば、簡
単には図3の例とは逆にリザーバタンク52が後面側、
ラジエタ53を前面側に設置するような形態であっても
よい。要は、本発明においては、リザーバタンク52の
水位面52Lが、冷却水系50内で最も高い位置となる
ように室外機ユニット20において配置されていればよ
い。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の室
外機ユニットは、ガスエンジン周囲に付設された冷却水
系において、その構成要素であるリザーバタンクの配置
状況を次のように規定するものである。すなわち、リザ
ーバタンク内の水位面が冷却水系内で最高位となるよう
に設置されている。このことから、リザーバタンク内の
水は自然にラジエタ等へと流入していく。この場合にお
いて、当該ラジエタには空気溜まりが発生することがな
いのと同時に、冷却水系内の空気はすべてリザーバタン
クに集積することになる。したがって、従来必要とされ
てきた冷却水系のエア抜きというメンテナンス作業は全
く必要がなくなり、この相応分のコストを削減すること
ができる。
【0048】また、請求項2記載の空気調和機は、上記
特徴を備えた室外機ユニットをその構成要素の一部とし
ていることから、上記と同様な効果を享受できる空気調
和機であるということができる。特に、空気調和機全体
としてみた場合には、従来エア抜きメンテナンス時に必
要であった運転停止が不要になることによって、連続運
転が可能になるという効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る空気調和機内に配置された冷媒
回路及びガスエンジンを中心とした冷却水回路等の結線
状況を示した説明図である。
【図2】 本発明に係る室外機ユニットの内部及び外観
を示す正面図である。
【図3】 図2に示す室外機ユニットの内部及び外観を
示す側面図である。
【符号の説明】
1 GHP(空気調和機) 10 室内機ユニット 11 室内熱交換器 12 室内機ファン(ファン) 20 室外機ユニット 23 熱交換室 24 機械室 31 室外熱交換器 33 圧縮機 41 ガスエンジン 50 冷却水系 52 リザーバタンク 52L リザーバタンクの水位面
フロントページの続き (72)発明者 川口 三郎 愛知県名古屋市中村区岩塚町字九反所60番 地の1 中菱エンジニアリング株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室外熱交換器を備えた熱交換室と、 前記室外熱交換器又は室内熱交換器に高温高圧のガス冷
    媒を送出するための圧縮機と、該圧縮機の動力源となる
    ガスエンジンと、該ガスエンジンから熱を奪うための冷
    却水を循環させる冷却水系とが設けられた機械室とを備
    えた室外機ユニットであって、 前記冷却水系には、該冷却水系に水を供給する又は該冷
    却水系に余剰している水を回収するリザーバタンクが備
    えられており、 前記リザーバタンクは、該リザーバタンク内の水位面が
    前記冷却水系内で最高位となるように設置されているこ
    とを特徴とする室外機ユニット。
  2. 【請求項2】 室外熱交換器を備えた熱交換室と、 前記室外熱交換器又は室内熱交換器に高温高圧のガス冷
    媒を送出するための圧縮機と、該圧縮機の動力源となる
    ガスエンジンと、該ガスエンジンから熱を奪うための冷
    却水を循環させる冷却水系とが設けられた機械室とを備
    え、 前記冷却水系には、該冷却水系に水を供給する又は該冷
    却水系に余剰している水を回収するリザーバタンクが備
    えられており、 前記リザーバタンクは、該リザーバタンク内の水位面が
    前記冷却水系内で最高位となるように設置されている室
    外機ユニットと、 室内の空気を吸い込んで吹き出し口から吹き出すファン
    と、前記室外機ユニットから供給される冷媒と前記ファ
    ンで吸い込んだ室内の空気との間で熱交換させる室内熱
    交換器とを備えた室内機ユニットとを備えてなることを
    特徴とする空気調和機。
JP10082098A 1998-03-27 1998-03-27 室外機ユニット及び空気調和機 Pending JPH11281197A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10082098A JPH11281197A (ja) 1998-03-27 1998-03-27 室外機ユニット及び空気調和機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10082098A JPH11281197A (ja) 1998-03-27 1998-03-27 室外機ユニット及び空気調和機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11281197A true JPH11281197A (ja) 1999-10-15

Family

ID=13764952

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10082098A Pending JPH11281197A (ja) 1998-03-27 1998-03-27 室外機ユニット及び空気調和機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11281197A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20130091930A (ko) * 2012-02-09 2013-08-20 엘지전자 주식회사 공기조화기의 실외기
CN111457615A (zh) * 2020-04-23 2020-07-28 广东轻工职业技术学院 一种直燃型再生干燥系统及其使用方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20130091930A (ko) * 2012-02-09 2013-08-20 엘지전자 주식회사 공기조화기의 실외기
CN111457615A (zh) * 2020-04-23 2020-07-28 广东轻工职业技术学院 一种直燃型再生干燥系统及其使用方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6769481B2 (en) Outdoor heat exchanger unit, outdoor unit, and gas heat pump type air conditioner
JPH11316062A (ja) 室外機ユニットおよび空気調和機
JPH11281197A (ja) 室外機ユニット及び空気調和機
JPH11270923A (ja) 室外機ユニットおよび空気調和機
JPH11281200A (ja) 室外機ユニットおよび空気調和機
JP3825168B2 (ja) 室外機ユニットおよび空気調和機
JPH11281097A (ja) 室外機ユニット及び空気調和機
JP2000028219A (ja) 室外機ユニットおよび空気調和機
CN212499783U (zh) 一种改进架构的车载空气调节装置
JPH11257794A (ja) 室外機ユニットおよび空気調和機
JPH11281198A (ja) 室外機ユニット及び空気調和機
JPH11247715A (ja) ガスエンジン装置、室外機ユニット及び空気調和機
JPH11294894A (ja) 室外機ユニットおよび空気調和機
JPH11281195A (ja) 室外機ユニット及び空気調和機
JPH11264627A (ja) 室外機ユニット及び空気調和機
JPH11257691A (ja) 室外機ユニットおよび空気調和機
JPH11248287A (ja) ガスエンジン装置、室外機ユニット及び空気調和機
JP3924066B2 (ja) 室外機ユニットおよび空気調和機
JPH11264626A (ja) 室外機ユニット及び空気調和機
JPH11281205A (ja) 室外機ユニットおよび空気調和機
JPH11287529A (ja) 室外機ユニット及び空気調和機
JPH11280575A (ja) 室外機ユニットおよび空気調和機
JPH11281194A (ja) ガスエンジン装置、室外機ユニット及び空気調和機
JP3817240B2 (ja) エンジンヒートポンプ
JP3617854B2 (ja) エンジンヒートポンプ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050304

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060811

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060822

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061219