JPH11264626A - 室外機ユニット及び空気調和機 - Google Patents

室外機ユニット及び空気調和機

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JPH11264626A
JPH11264626A JP6905498A JP6905498A JPH11264626A JP H11264626 A JPH11264626 A JP H11264626A JP 6905498 A JP6905498 A JP 6905498A JP 6905498 A JP6905498 A JP 6905498A JP H11264626 A JPH11264626 A JP H11264626A
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JP
Japan
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heat exchanger
outdoor
outdoor unit
refrigerant
indoor
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JP6905498A
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Takaaki Ootsuka
高秋 大塚
Tsukasa Kasagi
司 笠木
Saburo Kawaguchi
三郎 川口
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱交換室内にメンテナンス可能な利用空間を
創出するとともに、室外機ファンから吹き出される風が
障害物にあたらないような室外機ユニット及び空気調和
機を提供する。 【解決手段】 室外機ユニット20には、室外熱交換器
31等を備えた熱交換室23と、圧縮機33等からなる
冷媒回路やガスエンジン等を備えた機械室24とから構
成されている。上記の室外熱交換器31は、室外機ユニ
ット20の両側面に備えられる形態となっている。これ
ら一対の室外熱交換器31のうち、室外機ユニット20
前面側に設置されているものは、鉛直方向より斜めにさ
れている。このことにより、熱交換室23天井面に設置
されている室外機ファン91は、鉛直方向より斜めの方
向を向くことになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧縮機をガスエン
ジンによって駆動するとともに、暖房運転時には、当該
ガスエンジンの排気ガスを液冷媒の加熱源として利用す
るガスヒートポンプ式空気調和機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ヒートポンプを利用して冷暖房を行う空
気調和機は、室内熱交換器、圧縮機、室外熱交換器、膨
張弁等の要素を含む冷媒回路を備えている。室内の冷暖
房は、冷媒がこの回路を巡る途中で室内熱交換器及び室
外熱交換器において、それぞれ熱の交換を行うことによ
って実現される。また、この冷媒回路には、室外熱交換
器による冷媒の熱の受け取り(暖房運転時)のみに頼る
のではなく、冷媒そのものを直接的に加熱するための冷
媒加熱器が設置されることがある。
【0003】ところで、近年、上記の冷媒回路中の圧縮
機の動力源として、通常使用されている電動機に代わ
り、ガスエンジンを利用するものが開発されている。こ
のガスエンジンを利用した空気調和機は、一般にガスヒ
ートポンプ式空気調和機(以下GHPと略す)と呼ばれ
ている。このGHPによれば、比較的安価であるガスを
燃料として利用できるため、電動機を利用した圧縮機を
備えた空気調和機(以下EHPと略す)のように、ラン
ニングコストがかさむということがなく消費者にとって
コストダウンが可能となる。
【0004】また、GHPにおいては、例えば暖房運転
時に、ガスエンジンから排出される高温の排気ガスの熱
を冷媒の加熱源として利用すれば、優れた暖房効果を得
ることが可能になるとともに、エネルギの利用効率を高
めることができる。ちなみに、低外気温時の暖房能力
は、EHPと比較して1.2〜1.5倍ほど高くなる。また、
このような仕組みを導入すれば、冷媒回路中において、
上述したような冷媒加熱器等の機器を特別に設置する必
要がなくなる。
【0005】その他、GHPでは、暖房運転時に必要な
室外熱交換器の霜除去動作いわゆるデフロスト動作も、
エンジンの排熱を利用して実施することができる。一般
に、EHPにおけるデフロスト動作は、暖房運転を停止
して一時的に冷房運転を行って室外熱交換器の霜除去を
行うようになされている。この場合、室内に対しては冷
風が吹き出すことになるから、室内環境の快適性を損な
うこととなる。GHPでは、上記したような事情から連
続暖房運転が可能となり、EHPで懸念されるような問
題の発生がない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように多くの利点
を有するGHPであるが、従来からのGHPに関して
は、次のような問題点が指摘されている。従来のGHP
における室外機ユニット20は、図5に示すように、一
対の室外熱交換器31を備えた熱交換室23と、ガスエ
ンジン、冷媒回路部等を備えた機械室24とにより構成
されている。
【0007】上記した室外熱交換器31は、熱交換室2
3内で比較的大きな容積を占めている。これは、冷媒と
室外環境との熱交換を十分に行うために、当該冷媒が外
気と触れる面積はなるべく大きくとることが必要である
ことや、ガスエンジンの冷却水用ラジエタ53等がこの
室外熱交換器に一体的に付設されているためである。
【0008】また、室外熱交換器31の設置は、図5に
示すように、室外機ユニット20の両側面を覆うような
形態での設置がなされる。したがって、室外熱交換器3
1の背側には、ちょうど一対の室外熱交換器31により
挟まれた比較的広い空間が生じることになる。しかし、
この空間には、メンテナンス時に作業員が進入すること
が不可能なことから、新たな機器等の設置を行うことの
できないデッドスペースとなってしまっている。
【0009】また、熱交換室23には、室外熱交換器3
1の働きを補助するための室外機ファン91が設置され
ている。しかし、室外熱交換器31が上記したような設
置形態であると、室外機ファン91の設置は必然的に熱
交換室23天井面ということになり、風向が鉛直上方と
なってしまっていた。このことから、室外機ファン91
からの風が、設置場所等によっては建築物のひさしの下
面にあたってしまう等の問題があった。
【0010】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、熱交換室内にメンテナン
ス可能な利用空間を創出するとともに、室外熱交換器か
ら吹き出される風が真上の障害物にあたらないようにす
ることが可能な室外機ユニット及び空気調和機を提供す
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために以下の手段をとった。すなわち、本発明
の室外機ユニットは、鉛直方向より斜めに設置される室
外熱交換器を備えた熱交換室と、前記室外熱交換器又は
室内環境と冷媒との熱交換を実現する室内熱交換器に高
温高圧のガス冷媒を送出するための圧縮機と、該圧縮機
の動力源となるガスエンジンとを備えた機械室とから構
成されていることを特徴とするものである。
【0012】これによれば、室外熱交換器が鉛直方向よ
り斜めに設置されていることから、室外機ユニットの天
井面も水平方向から斜めに設置することが可能となる。
これにより、室外機ファンの風向きを鉛直上方から傾け
させることが可能となる。さらに、熱交換室内には、斜
めとされた室外熱交換器の前方に空間部が形成されるこ
とになる。
【0013】また、本発明の空気調和機は、鉛直方向よ
り斜めに設置される室外熱交換器を備えた熱交換室と、
前記室外熱交換器又は室内熱交換器に高温高圧のガス冷
媒を送出するための圧縮機と、該圧縮機の動力源となる
ガスエンジンとを備えた機械室とから構成されるている
室外機ユニットと、室内の空気を吸い込んで吹き出し口
から吹き出すファンと、前記室外機ユニットから供給さ
れる冷媒と前記ファンで吸い込んだ室内の空気との間で
熱交換させる室内熱交換器とを備えた室内機ユニットと
が設けられていることを特徴とするものである。
【0014】これによれば、この空気調和機は、上述し
た各種作用を備えた室外機ユニットが設けられている。
このことから、本発明による空気調和機は前記同様の作
用、すなわち、室外機ファンからの風の向きを鉛直上方
から傾けさせること、及び熱交換室に空間部が形成され
ること、という作用を得ることができる空気調和機であ
るということができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下では、本発明の実施の形態に
ついて、図1から図4を参照して説明する。図1に示す
GHP(空気調和機)1は、大きく室内機ユニット10
及び室外機ユニット20から構成されている。室内機ユ
ニット10には、冷房運転時に低温低圧の液冷媒を蒸発
気化させて室内の空気から熱を奪い、暖房運転時には高
温高圧のガス冷媒を凝縮液化させて室内の空気を暖める
室内熱交換器11と、室内の空気を吸い込んで室内熱交
換器11を通し、冷媒と熱交換させた後に吹き出し口か
ら吹き出す室内機ファン12とを具備している。
【0016】室外機ユニット20は、その内部でさらに
冷媒回路を構成する冷媒回路部30と、ガスエンジン4
1を中心として、これに付随する機器を備えたガスエン
ジン部40の大きく二つの構成部分により構成されてい
る。
【0017】冷媒回路部30内には、室外熱交換器3
1、水熱交換器32、圧縮機33、アキュムレータ3
4、四方弁35、オイルセパレータ36、及び膨張弁3
7が具備されている。室外熱交換器31は、冷房運転時
に高温高圧のガス冷媒を凝縮液化させて屋外の空気に放
熱し、逆に暖房運転時には低温低圧の液冷媒を蒸発気化
させて室外気から熱を奪う。つまり、冷暖房それぞれの
運転時において、室外熱交換器31は、先の室内熱交換
器11と逆の働きを行うことになる。
【0018】水熱交換器32は、後述するガスエンジン
41の冷却水から冷媒が熱を回収するために設けられて
いる。すなわち、暖房運転時において、冷媒は室外熱交
換器31における熱交換のみに頼るのではなく、ガスエ
ンジン41の冷却水からも熱を与えられることになるか
ら、暖房運転の効果をより高めることが可能となる。
【0019】圧縮機33は、室内熱交換器11又は室外
熱交換器31のいずれかより吸入されるガス冷媒を圧縮
して高温高圧のガス冷媒として吐出する。これにより冷
房時には、外気温が高い場合でも、冷媒は室外熱交換器
31を通して室外気に放熱する事が可能となり、暖房時
には室内熱交換器11を通して室内空気に熱を与えるこ
とが可能となる。
【0020】アキュムレータ34は、圧縮機33に流入
するガス冷媒に含まれる液状成分を貯留するために設け
られている。また、四方弁35は、圧縮機33において
圧縮された高温高圧のガス冷媒を室内熱交換器11又は
室外熱交換器31のいずれかに選択的に送出するために
設けられている。
【0021】オイルセパレータ36は、冷媒中に含まれ
る油分を分離するものである。また、膨張弁37は、冷
房運転時に室外熱交換器31から送出される高温高圧の
液冷媒を減圧、膨張させて低温低圧の液冷媒とするため
のものである。
【0022】一方、ガスエンジン部40にはガスエンジ
ン41を中心として、冷却水系50、排気ガス系60、
燃料吸入系70、及びエンジンオイル系80の四つの系
が具備されている。ガスエンジン41は、冷媒回路部3
0内に設置されている圧縮機33とシャフト又はベルト
等により接続されており、ガスエンジン41から圧縮機
33に動力が伝達されるようになっている。
【0023】冷却水系50は、水ポンプ51、リザーバ
タンク52、ラジエタ53を備え、これらにより構成さ
れる回路を巡る冷却水により、ガスエンジン41を冷却
するための系である。水ポンプ51は、ガスエンジン4
1の冷却水を回路に循環させるために設けられている。
リザーバタンク52は、この回路を流れる冷却水におい
て、その余剰分を一時貯蔵しておく、あるいは冷却水が
回路に不足した場合にそれを供給するためのものであ
る。ラジエタ53は、室外熱交換器31と一体的に構成
されたものであって、冷却水がガスエンジン41から奪
った熱を外気に放出するために設けられている。
【0024】冷却水系50には、上記した構成の他に排
気ガス熱交換器54が設けられている。これは排気ガス
の熱を冷却水に回収するために設けられているものであ
る。また、冷却水系50には先に説明した水熱交換器3
2が備えられ、冷媒回路部30及び冷却水系50の両系
に跨るように配置されている。これらのことから、暖房
運転時には、冷却水はガスエンジン41から熱を奪うだ
けでなく排気ガスからも熱を回収し、かつその回収され
た熱が、冷却水より水熱交換器32を通して冷媒に与え
られる仕組みになっている。
【0025】排気ガス系60は、マフラ61、排気トッ
プ62、ドレンフィルタ63を備え、ガスエンジン41
から排出される排気ガスを外部へ導くための系である。
マフラ61は、ガスエンジン41が排気ガスを排出する
ときに伴う騒音を吸収するために設けられている。排気
トップ62は、排気ガスに含まれている水分を分離し、
これを外部環境に飛散させることのないように設けられ
ている。この働きの観点から、排気トップ62は、別名
排気セパレータと呼ばれることもある。ドレンフィルタ
63は、いま述べた排気トップ62から分離された水分
を一時貯蔵しておくために設けられている。また、ドレ
ンフィルタ63内部には中和剤が備えられている。これ
は、排気ガスに含まれている水分が一般に強酸性となっ
ていることに対応しており、この酸性水分を中和して無
害化する目的で備えられているものである。
【0026】燃料吸入系70は、ガスレギュレータ7
1、電磁弁72、吸気ボックス73、エアクリーナ74
を備え、ガスエンジン41に燃料及び空気を供給するた
めの系である。ガスレギュレータ71は、電磁弁72を
介して室外ユニット20の外部から供給されるガスの送
出圧力を調整するために設けられている。一方、吸気ボ
ックス73は、室外ユニット20外部から空気を取り入
れるために設けられている。また、吸気ボックス73
は、この吸気時に発生する騒音を防止する働きも担って
いる。エアクリーナ74は、このように吸入された空気
から塵埃を取り除くために設けられている。上記したよ
うに外部より供給されたガス及び空気はそれぞれ、図1
に示すように、ガスレギュレータ71、エアクリーナ7
4を通過した後、混合されてガスエンジン41に送り込
まれ燃料として使用されることになる。
【0027】エンジンオイル系80はオイルサブタンク
81を備え、ガスエンジン41に潤滑油を供給するため
に設けられている。ガスエンジン41下部には、このオ
イルサブタンク81内のオイルを受け入れるためにオイ
ルパン41aが設けられている。
【0028】以上述べた構成のうち室外機ユニット20
として説明した各部及び各系は、図2、図3に示すよう
に、室外機筐体21内に収められている。これらの図に
示されているように、室外機筐体21内部は仕切板22
により上下に二分割された形態となっている。いまこれ
ら上下の空間をそれぞれ、熱交換室23、機械室24と
呼ぶことにする。なお、図2及び図3では、図1にて説
明したような配管類に関して、その図示を省略したもの
となっている。
【0029】熱交換室23には、室外機筐体21の前面
及び背面をすべて覆うように室外熱交換器31、ラジエ
タ53が備えられている。これら室外熱交換器31及び
ラジエタ53は、前述したように一体的な構造とされて
いる。また、熱交換室23には、図1に示した要素のう
ち、マフラ61、排気トップ62、吸気ボックス73等
が備えられている。ちなみに、図2に示されているマフ
ラ61及び排気トップ62、及びこれを繋ぐ配管60a
並びに吸気ボックス73等は、図3においてはその図示
を省略した。
【0030】熱交換室23には、上記に示した構成要素
の他、室外機ファン91、ファンモータ92、ファン取
付具93が備えられている。室外機ファン91は、室外
機筐体21の天井面から吊り下げられたファン取付具9
3に装着されたファンモータ92の出力軸に取り付けら
れている。本実施形態においては、この室外機ファン9
1は2セット取り付けられている。また、これら室外機
ファン91の取付位置に対応するように、室外機筐体2
1の天井面には開口部94が設けられており、該開口部
94には網状覆蓋95が設けられている。この室外機フ
ァン91は、室外熱交換器31の働きを補助するもので
ある。
【0031】また、熱交換室23内には、仕切板22上
に換気ボックス96が2個備えられ、そのそれぞれの内
部には換気ファン97が設けられている。これら換気ボ
ックス96及び換気ファン97は、機械室24内部の熱
を熱交換室23に導くために設けられている。したがっ
て、機械室24内で熱せられた空気は、換気ファン9
7、熱交換室23、室外機ファン91の経路を通って室
外機筐体21の外部へと排出されることになる。なお、
吸気ボックス73は、これら両換気ボックス96の上部
に載置されている。吸気ボックス73から吸入された空
気は、両換気ボックス96間の空間部を通じてガスエン
ジン41に届くようにされている。
【0032】次に、機械室24についての説明を行う。
機械室24内には、図1にて説明した各部及び各系の構
成要素のほとんどが収められている。これら構成要素の
内、図2、図3においては、冷媒回路部30における圧
縮機33、アキュムレータ34、四方弁35、オイルセ
パレータ36、及びガスエンジン部40におけるガスエ
ンジン41、ドレンフィルタ63、エアクリーナ74を
それぞれ示した。
【0033】機械室24内には、上記した構成要素の
他、排水パイプ101が設けられている。この排水パイ
プ101は、仕切板22に設けられた開口部22aと室
外機筐体21の床面開口部25とを繋ぐパイプである。
これは先述した天井面開口部94を通して室外機筐体2
1内部に入り込んだ雨水を、該室外機筐体21外部に排
出するために設けられている。
【0034】また、機械室24内には、基礎板102、
防振ゴム103が設けられている。基礎板102は略四
角形状の板であり、機械室24内に収められている冷媒
回路部30、ガスエンジン部40内の各構成要素を載置
するための床面として使用されている。この基礎板10
2下面の四隅には、防振ゴム103が配されている。し
たがって、基礎板102及び防振ゴム103は、この上
方に載置される冷媒回路部30、ガスエンジン部40か
ら発生する機械的振動を抑制する働きを担っている。
【0035】以下では、上記の構成となるGHP1にお
いて、室内冷房及び暖房のそれぞれの運転時の作用につ
いて説明する。まず、冷房運転時において、冷媒回路部
30の四方弁35は、圧縮機33と室外熱交換器31、
室内熱交換器11とアキュムレータ34、がそれぞれ接
続された状態となっている。この状態では、圧縮機33
より吐出された高温高圧のガス冷媒は、図1に実線の矢
印で示すように流れ、四方弁35を通って室外熱交換器
31に送られる。
【0036】高温高圧のガス冷媒は室外熱交換器31で
凝縮液化され、屋外の空気に放熱して高温高圧の液冷媒
となる。さらにこの高温高圧の液冷媒は膨張弁37を通
過する過程で減圧されて低温低圧の液冷媒となり、室内
機ユニット10に送られる。
【0037】室内機ユニット10に送られた低温低圧の
液冷媒は室内熱交換器11で蒸発気化され、室内の空気
から熱を奪って冷却したのち、低温低圧のガス冷媒とな
り、室外機ユニット20内の冷媒回路部30に送られ
る。
【0038】冷媒回路部30に送られた低温低圧のガス
冷媒は四方弁35を経てアキュムレータ34に流入し、
液状成分が分離されたのち圧縮機33に吸入される。圧
縮機33に吸入されたガス冷媒は圧縮機33の作動によ
り圧縮され、高温高圧のガス冷媒となって再び室外熱交
換器31に送られる。
【0039】一方、暖房運転時においては、四方弁35
は圧縮機33と室内熱交換器11、室外熱交換器31と
アキュムレータ34、がそれぞれ接続された状態となっ
ている。この状態では、圧縮機33より吐出された高温
高圧のガス冷媒は、図1に示す波線の矢印で示すように
流れ、四方弁35を通って室内機ユニット10の室内熱
交換器11に送られる。
【0040】高温高圧のガス冷媒は室内熱交換器11で
凝縮液化され、室内の空気に放熱して暖めたのち、高温
高圧の液冷媒となって室外機ユニット20内の冷媒回路
部30に送られる。冷媒回路部30に送られた高温高圧
の液冷媒は、室外熱交換器31へと流入する。室外熱交
換器31においては、高温高圧の液冷媒は外気から熱を
奪い蒸発気化して低温低圧のガス冷媒となる。
【0041】上記の低温低圧のガス冷媒は水熱交換器3
2に流入し、エンジン冷却水との間で熱交換を行ってさ
らに加熱された高温高圧のガス冷媒となる。この高温高
圧のガス冷媒は、アキュムレータ34に流入し液状成分
が分離されたのち圧縮機33に吸入される。圧縮機33
に吸入されたガス冷媒は圧縮され、さらに高温高圧のガ
ス冷媒となって再び室内熱交換器11に送られる。
【0042】これより本発明の特徴部分についての説明
を行う。本実施形態における室外熱交換器31は、図3
に示すように、室外機筐体21の前面側及び背面側にそ
れぞれ設置された一対の当該室外熱交換器31のうち、
前面側のものが鉛直方向より斜めに設置された形態とな
っている。このことにより、熱交換室23前面には空間
部Vが形成されることになる。
【0043】また、室外熱交換器31が上記したような
設置状況となることから、室外機筐体21の天井面を、
図3に示すように、その法線方向が斜め上方を向くよう
にすることができる。これにともなって、室外機ファン
91の設置方向も変更することが可能となり、その風向
きを斜め上方となるようにすることができる。
【0044】これらのことにより、例えば、GHP1を
冷房運転のモードで稼働させた場合には、室外熱交換器
31から屋外に吹き出される風、すなわち、室外機ファ
ン91により吹き出される風の向きは斜め上方となるこ
とから、仮にこの室外機ユニット20の上方に建築物の
ひさし等が設けられている場合においても、室外機ファ
ン91に期待される室外熱交換器31の補助としての働
きに対して十分な効果を期待することができる。
【0045】さらに、空間部Vには、本来機械室24内
に設置されている機器を新たに設置することが可能とな
り、室外機ユニット20全体としての有効な空間利用が
できる。例えば、この空間部Vには、先述した冷却水系
50におけるリザーバタンク52、水熱交換器32、冷
媒回路の配管等の設置を行えばよい。また、この場合、
空間部Vが室外機筐体21の前面側に存在していること
から、メンテナンス作業も容易に実施することができ
る。
【0046】以下では本実施形態に関する補足事項につ
いて説明する。まず、本発明における室外熱交換器31
の形態は、上記したものに限られない。例えば、図4に
示すように、室外熱交換器31の下半部は鉛直とされ、
上半分が鉛直より斜めとされているようなものであって
もよい。これによっても、熱交換室23の前面に空間部
Vを形成することも可能である。また、上記実施形態で
述べた作用、効果を同様に享受することができる。
【0047】また、場合によっては、背面側の室外熱交
換器31を斜めに設置しても構わない。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の室外機ユ
ニットは、鉛直方向より斜めに設置された室外熱交換器
を備えていることから、室外機ファンの風向きを鉛直上
方から傾けさせること、熱交換室内に空間部を形成する
こと、が可能となる。このことにより、室外機ファンの
室外熱交換器の補助としての働きに対して、十分な効果
を期待することができる。さらに、前記空間部には、本
来機械室内に設置されている機器等を移設することが可
能となり、室外機ユニット内の有効な空間利用が可能と
なる。
【0049】加えて、本発明の空気調和機は、上記各特
徴を備えた室外機ユニットが設けられたものであること
から、同様な効果を享受することができる。特に、室外
機ファンの能力を十分に発揮できるという効果は、冷媒
と外気との熱交換を促進することになるから、室内機ユ
ニットにおける高いエアコンディショニング能力を期待
することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る空気調和機内に配置された冷媒
回路及びガスエンジンを中心とした冷却水回路等の結線
状況を示した説明図である。
【図2】 本発明に係る室外機ユニットの内部及び外観
を示す正面図である。
【図3】 図2に示す室外機ユニットの内部及び外観を
示す側面図である。
【図4】 図3に示す室外機ユニット内の室外熱交換器
とは別の形態を示す側面図である。
【図5】 従来の室外機ユニットの内部及び概観を示す
側面図である。
【符号の説明】
1 GHP(空気調和機) 10 室内機ユニット 11 室内熱交換器 12 室内機ファン(ファン) 20 室外機ユニット 23 熱交換室 24 機械室 31 室外熱交換器 33 圧縮機 41 ガスエンジン 91 室外機ファン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川口 三郎 愛知県名古屋市中村区岩塚町字九反所60番 地の1 中菱エンジニアリング株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉛直方向より斜めに設置される室外熱交
    換器を備えた熱交換室と、 前記室外熱交換器又は室内熱交換器に高温高圧のガス冷
    媒を送出するための圧縮機と、該圧縮機の動力源となる
    ガスエンジンとを備えた機械室とから構成されているこ
    とを特徴とする室外機ユニット。
  2. 【請求項2】 鉛直方向より斜めに設置される室外熱交
    換器を備えた熱交換室と、 前記室外熱交換器又は室内熱交換器に高温高圧のガス冷
    媒を送出するための圧縮機と、該圧縮機の動力源となる
    ガスエンジンとを備えた機械室とから構成されるている
    室外機ユニットと、 室内の空気を吸い込んで吹き出し口から吹き出すファン
    と、前記室外機ユニットから供給される冷媒と前記ファ
    ンで吸い込んだ室内の空気との間で熱交換させる室内熱
    交換器とを備えた室内機ユニットとが設けられているこ
    とを特徴とする空気調和機。
JP6905498A 1998-03-18 1998-03-18 室外機ユニット及び空気調和機 Withdrawn JPH11264626A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20130091930A (ko) * 2012-02-09 2013-08-20 엘지전자 주식회사 공기조화기의 실외기

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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