JPH11281097A - 室外機ユニット及び空気調和機 - Google Patents

室外機ユニット及び空気調和機

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JPH11281097A
JPH11281097A JP10082097A JP8209798A JPH11281097A JP H11281097 A JPH11281097 A JP H11281097A JP 10082097 A JP10082097 A JP 10082097A JP 8209798 A JP8209798 A JP 8209798A JP H11281097 A JPH11281097 A JP H11281097A
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heat exchanger
outdoor
outdoor unit
refrigerant
gas engine
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JP10082097A
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Takaaki Otsuka
高秋 大塚
Tsukasa Kasagi
司 笠木
Saburo Kawaguchi
三郎 川口
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機械室用の換気ボックス、ガスエンジン用の
吸気ボックスにより装置全体が大容積とならないような
室外機ユニット及び空気調和機を提供する。 【解決手段】 室外機ユニット20には、室外熱交換器
31等を備えた熱交換室23と、圧縮機33等からなる
冷媒回路やガスエンジン41等を備えた機械室24とか
ら構成されている。前記室外熱交換器31は熱交換室2
3の前後面に設置されている。このうち前面側のものは
鉛直方向より斜めに設置されている。このことにより、
仕切板22上では、前後面の室外熱交換器31の設置距
離が狭くなっている。この部分には、機械室24内の空
気を換気する換気ボックスB1及びガスエンジン41に
空気を供給する吸気ボックスB2が備えられている。こ
れらボックスは、仕切板22上のほぼ全面にわたって設
けられているため十分な容積が確保されたものとなって
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧縮機をガスエン
ジンによって駆動するとともに、暖房運転時には、当該
ガスエンジンの排気ガスを液冷媒の加熱源として利用す
るガスヒートポンプ式空気調和機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ヒートポンプを利用して冷暖房を行う空
気調和機は、室内熱交換器、圧縮機、室外熱交換器、膨
張弁等の要素を含む冷媒回路を備えている。室内の冷暖
房は、冷媒がこの回路を巡る途中で室内熱交換器及び室
外熱交換器において、それぞれ熱の交換を行うことによ
って実現される。また、この冷媒回路には、室外熱交換
器による冷媒の熱の受け取り(暖房運転時)のみに頼る
のではなく、冷媒そのものを直接的に加熱するための冷
媒加熱器が設置されることがある。
【0003】ところで、近年、上記の冷媒回路中の圧縮
機の動力源として、通常使用されている電動機に代わ
り、ガスエンジンを利用するものが開発されている。こ
のガスエンジンを利用した空気調和機は、一般にガスヒ
ートポンプ式空気調和機(以下GHPと略す)と呼ばれ
ている。このGHPによれば、比較的安価であるガスを
燃料として利用できるため、電動機を利用した圧縮機を
備えた空気調和機(以下EHPと略す)のように、ラン
ニングコストがかさむということがなく消費者にとって
コストダウンが可能となる。
【0004】また、GHPにおいては、例えば暖房運転
時に、ガスエンジンから排出される高温の排気ガスの熱
を冷媒の加熱源として利用すれば、優れた暖房効果を得
ることが可能になるとともに、エネルギの利用効率を高
めることができる。ちなみに、低外気温時の暖房能力
は、EHPと比較して1.2〜1.5倍ほど高くなる。また、
このような仕組みを導入すれば、冷媒回路中において、
上述したような冷媒加熱器等の機器を特別に設置する必
要がなくなる。
【0005】その他、GHPでは、暖房運転時に必要な
室外熱交換器の霜除去動作いわゆるデフロスト動作も、
エンジンの排熱を利用して実施することができる。一般
に、EHPにおけるデフロスト動作は、暖房運転を停止
して一時的に冷房運転を行って室外熱交換器の霜除去を
行うようになされている。この場合、室内に対しては冷
風が吹き出すことになるから、室内環境の快適性を損な
うこととなる。GHPでは、上記したような事情から連
続暖房運転が可能となり、EHPで懸念されるような問
題の発生がない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように多くの利点
を有するGHPであるが、従来からのGHPに関して
は、次のような問題点が指摘されている。従来のGHP
における室外機ユニット20は、図4に示すように、室
外熱交換器を備えた熱交換室23と、ガスエンジン4
1、冷媒回路部等を備えた機械室24とにより構成され
ている。
【0007】また、機械室24には換気ボックス96に
覆われるようにして換気ファン97が設けられている。
この換気ファン97は熱交換室23と機械室24の境界
面となる仕切板22上に取り付けられ、ガスエンジン4
1から発生した熱を外部に導くために設けられているも
のである。さらに、換気ボックス96上面には、ガスエ
ンジン41に空気を供給するための吸気ボックス73が
備えられている。
【0008】室外機ユニット20を構成する上記構成要
素のうち、換気ボックス96と吸気ボックス73は、ガ
スエンジン41から発生する騒音を外部に漏らさないよ
うにする環境装置としての働きも担っている。このた
め、これら両ボックス(96、73)においては、ガス
エンジン41から発生する比較的大きい音を完全に吸収
するために、その容積を大きくとらなければならない。
【0009】したがって、上記換気ボックス96及び吸
気ボックス73の容積により、熱交換室23も比較的大
きなものを用意しなければならず、必然的に室外機ユニ
ット20も大容積となり、設置場所の選定などにおいて
障害となることがあった。また、両ボックス(96、7
3)は、熱交換室23内において比較的大きな容積を占
めることになる。このことは、室外機ユニット20内に
おいて、他の機器の自由な設置、すなわち、室外機ユニ
ット20内における各機器の自由なレイアウトを制限す
るものとなっていた。
【0010】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、機械室用の換気ボック
ス、ガスエンジン用の吸気ボックスがもつ容積により装
置全体が大容積とならないような室外機ユニット及び空
気調和機を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために以下の手段をとった。すなわち、本発明
の室外機ユニットは、室外熱交換器を備えた熱交換室
と、前記室外熱交換器又は室内熱交換器に高温高圧のガ
ス冷媒を送出するための圧縮機と、該圧縮機の動力源と
なるガスエンジンとを備えた機械室と、前記熱交換室と
前記機械室との境界に設けられる仕切板に換気ボックス
及び吸気ボックスとが併設されていることを特徴とする
ものである。
【0012】これによれば、仕切板上に換気ボックスと
吸気ボックスとが併設されていることから、熱交換室内
において両ボックスが大きな容積を占めることがない。
また、仕切板の部材と換気ボックス及び吸気ボックスの
一部部材とは兼用可能となる。
【0013】また、本発明の空気調和機は、室外熱交換
器を備えた熱交換室と、前記室外熱交換器又は室内熱交
換器に高温高圧のガス冷媒を送出するための圧縮機と、
該圧縮機の動力源となるガスエンジンとを備えた機械室
と、前記熱交換室と前記機械室との境界に設けられる仕
切板に換気ボックス及び吸気ボックスとが併設されてい
る室外機ユニットと、室内の空気を吸い込んで吹き出し
口から吹き出すファンと、前記室外機ユニットから供給
される冷媒と前記ファンで吸い込んだ室内の空気との間
で熱交換させる室内熱交換器とを備えた室内機ユニット
とが設けられていることを特徴とする。
【0014】この空気調和機は、請求項1記載の室外機
ユニットを備えたものであることから、上述したのと同
様な作用、すなわち、室外機ユニットにおける熱交換室
内で換気ボックス及び吸気ボックスが大きな容積を占め
るようなことがなく、かつ仕切板の部材と換気ボックス
及び吸気ボックスの一部部材とが兼用可能となっている
空気調和機であるということができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下では、本発明の実施の形態に
ついて、図を参照して説明する。図1に示すGHP(空
気調和機)1は、大きく室内機ユニット10及び室外機
ユニット20から構成されている。室内機ユニット10
には、冷房運転時に低温低圧の液冷媒を蒸発気化させて
室内の空気から熱を奪い、暖房運転時には高温高圧のガ
ス冷媒を凝縮液化させて室内の空気を暖める室内熱交換
器11と、室内の空気を吸い込んで室内熱交換器11を
通し、冷媒と熱交換させた後に吹き出し口から吹き出す
室内機ファン12とを具備している。
【0016】室外機ユニット20は、その内部でさらに
冷媒回路を構成する冷媒回路部30と、ガスエンジン4
1を中心として、これに付随する機器を備えたガスエン
ジン部40の大きく二つの構成部分により構成されてい
る。
【0017】冷媒回路部30内には、室外熱交換器3
1、水熱交換器32、圧縮機33、アキュムレータ3
4、四方弁35、オイルセパレータ36、及び膨張弁3
7が具備されている。室外熱交換器31は、冷房運転時
に高温高圧のガス冷媒を凝縮液化させて屋外の空気に放
熱し、逆に暖房運転時には低温低圧の液冷媒を蒸発気化
させて室外気から熱を奪う。つまり、冷暖房それぞれの
運転時において、室外熱交換器31は、先の室内熱交換
器11と逆の働きを行うことになる。
【0018】水熱交換器32は、後述するガスエンジン
41の冷却水から冷媒が熱を回収するために設けられて
いる。すなわち、暖房運転時において、冷媒は室外熱交
換器31における熱交換のみに頼るのではなく、ガスエ
ンジン41の冷却水からも熱を与えられることになるか
ら、暖房運転の効果をより高めることが可能となる。
【0019】圧縮機33は、室内熱交換器11又は室外
熱交換器31のいずれかより吸入されるガス冷媒を圧縮
して高温高圧のガス冷媒として吐出する。これにより冷
房時には、外気温が高い場合でも、冷媒は室外熱交換器
31を通して室外気に放熱する事が可能となり、暖房時
には室内熱交換器11を通して室内空気に熱を与えるこ
とが可能となる。
【0020】アキュムレータ34は、圧縮機33に流入
するガス冷媒に含まれる液状成分を貯留するために設け
られている。また、四方弁35は、圧縮機33において
圧縮された高温高圧のガス冷媒を室内熱交換器11又は
室外熱交換器31のいずれかに選択的に送出するために
設けられている。
【0021】オイルセパレータ36は、冷媒中に含まれ
る油分を分離するものである。また、膨張弁37は、冷
房運転時に室外熱交換器31から送出される高温高圧の
液冷媒を減圧、膨張させて低温低圧の液冷媒とするため
のものである。
【0022】一方、ガスエンジン部40にはガスエンジ
ン41を中心として、冷却水系50、排気ガス系60、
燃料吸入系70、及びエンジンオイル系80の四つの系
が具備されている。ガスエンジン41は、冷媒回路部3
0内に設置されている圧縮機33とシャフト又はベルト
等により接続されており、ガスエンジン41から圧縮機
33に動力が伝達されるようになっている。
【0023】冷却水系50は、水ポンプ51、リザーバ
タンク52、ラジエタ53を備え、これらにより構成さ
れる回路を巡る冷却水により、ガスエンジン41を冷却
するための系である。水ポンプ51は、ガスエンジン4
1の冷却水を回路に循環させるために設けられている。
リザーバタンク52は、この回路を流れる冷却水におい
て、その余剰分を一時貯蔵しておく、あるいは冷却水が
回路に不足した場合にそれを供給するためのものであ
る。ラジエタ53は、室外熱交換器31と一体的に構成
されたものであって、冷却水がガスエンジン41から奪
った熱を外気に放出するために設けられている。
【0024】冷却水系50には、上記した構成の他に排
気ガス熱交換器54が設けられている。これは排気ガス
の熱を冷却水に回収するために設けられているものであ
る。また、冷却水系50には先に説明した水熱交換器3
2が備えられ、冷媒回路部30及び冷却水系50の両系
に跨るように配置されている。これらのことから、暖房
運転時には、冷却水はガスエンジン41から熱を奪うだ
けでなく排気ガスからも熱を回収し、かつその回収され
た熱が、冷却水より水熱交換器32を通して冷媒に与え
られる仕組みになっている。
【0025】排気ガス系60は、マフラ61、排気トッ
プ62、ドレンフィルタ63を備え、ガスエンジン41
から排出される排気ガスを外部へ導くための系である。
マフラ61は、ガスエンジン41が排気ガスを排出する
ときに伴う騒音を吸収するために設けられている。排気
トップ62は、排気ガスに含まれている水分を分離し、
これを外部環境に飛散させることのないように設けられ
ている。この働きの観点から、排気トップ62は、別名
排気セパレータと呼ばれることもある。ドレンフィルタ
63は、いま述べた排気トップ62から分離された水分
を一時貯蔵しておくために設けられている。また、ドレ
ンフィルタ63内部には中和剤が備えられている。これ
は、排気ガスに含まれている水分が一般に強酸性となっ
ていることに対応しており、この酸性水分を中和して無
害化する目的で備えられているものである。
【0026】燃料吸入系70は、ガスレギュレータ7
1、電磁弁72、吸気ボックスB2、エアクリーナ74
を備え、ガスエンジン41に燃料及び空気を供給するた
めの系である。ガスレギュレータ71は、電磁弁72を
介して室外ユニット20の外部から供給されるガスの送
出圧力を調整するために設けられている。一方、吸気ボ
ックスB2は、室外ユニット20外部から空気を取り入
れるために設けられている。また、吸気ボックスB2
は、この吸気時に発生する騒音を防止する働きも担って
いる。エアクリーナ74は、このように吸入された空気
から塵埃を取り除くために設けられている。上記したよ
うに外部より供給されたガス及び空気はそれぞれ、図1
に示すように、ガスレギュレータ71、エアクリーナ7
4を通過した後、混合されてガスエンジン41に送り込
まれ燃料として使用されることになる。
【0027】エンジンオイル系80はオイルタンク81
を備え、ガスエンジン41に潤滑油を供給するために設
けられている。ガスエンジン41下部には、このオイル
タンク81内のオイルを受け入れるためにオイルパン4
1aが設けられている。
【0028】以上述べた構成のうち室外機ユニット20
として説明した各部及び各系は、図2、図3に示すよう
に、室外機筐体21内に収められている。これらの図に
示されているように、室外機筐体21内部は仕切板22
により上下に二分割された形態となっている。いまこれ
ら上下の空間をそれぞれ、熱交換室23、機械室24と
呼ぶことにする。なお、図2及び図3では、図1にて説
明したような配管類に関して、その図示を省略したもの
となっている。
【0029】熱交換室23には、室外機筐体21の前面
及び背面をすべて覆うように室外熱交換器31、ラジエ
タ53が備えられている。これら室外熱交換器31及び
ラジエタ53は、前述したように一体的な構造とされて
いる。
【0030】熱交換室23には、上記に示した構成要素
の他、室外機ファン91、ファンモータ92、ファン取
付具93が備えられている。室外機ファン91は、室外
機筐体21の天井面から吊り下げられたファン取付具9
3に装着されたファンモータ92の出力軸に取り付けら
れている。本実施形態においては、この室外機ファン9
1は2セット取り付けられている。また、これら室外機
ファン91の取付位置に対応するように、室外機筐体2
1の天井面には開口部94が設けられており、該開口部
94には網状覆蓋95が設けられている。この室外機フ
ァン91は、室外熱交換器31の働きを補助するもので
ある。
【0031】次に、機械室24についての説明を行う。
機械室24内には、図1にて説明した各部及び各系の構
成要素のほとんどが収められている。これら構成要素の
内、図2、図3においては、冷媒回路部30における圧
縮機33、アキュムレータ34、四方弁35、オイルセ
パレータ36、及びガスエンジン部40におけるガスエ
ンジン41、エアクリーナ74等をそれぞれ示した。
【0032】機械室24内には、上記した構成要素の
他、排水パイプ101が設けられている。この排水パイ
プ101は、仕切板22に設けられた開口部22aと室
外機筐体21の床面開口部25とを繋ぐパイプである。
これは先述した天井面開口部94を通して室外機筐体2
1内部に入り込んだ雨水を、該室外機筐体21外部に排
出するために設けられている。
【0033】また、機械室24内には、基礎板102、
防振ゴム103が設けられている。基礎板102は略四
角形状の板であり、機械室24内に収められている冷媒
回路部30、ガスエンジン部40内の各構成要素を載置
するための床面として使用されている。この基礎板10
2下面の四隅には、防振ゴム103が配されている。し
たがって、基礎板102及び防振ゴム103は、この上
方に載置される冷媒回路部30、ガスエンジン部40か
ら発生する機械的振動を抑制する働きを担っている。
【0034】以下では、上記の構成となるGHP1にお
いて、室内冷房及び暖房のそれぞれの運転時の作用につ
いて説明する。まず、冷房運転時において、冷媒回路部
30の四方弁35は、圧縮機33と室外熱交換器31、
室内熱交換器11とアキュムレータ34、がそれぞれ接
続された状態となっている。この状態では、圧縮機33
より吐出された高温高圧のガス冷媒は、図1に実線の矢
印で示すように流れ、四方弁35を通って室外熱交換器
31に送られる。
【0035】高温高圧のガス冷媒は室外熱交換器31で
凝縮液化され、屋外の空気に放熱して高温高圧の液冷媒
となる。さらにこの高温高圧の液冷媒は膨張弁37を通
過する過程で減圧されて低温低圧の液冷媒となり、室内
機ユニット10に送られる。
【0036】室内機ユニット10に送られた低温低圧の
液冷媒は室内熱交換器11で蒸発気化され、室内の空気
から熱を奪って冷却したのち、低温低圧のガス冷媒とな
り、室外機ユニット20内の冷媒回路部30に送られ
る。
【0037】冷媒回路部30に送られた低温低圧のガス
冷媒は四方弁35を経てアキュムレータ34に流入し、
液状成分が分離されたのち圧縮機33に吸入される。圧
縮機33に吸入されたガス冷媒は圧縮機33の作動によ
り圧縮され、高温高圧のガス冷媒となって再び室外熱交
換器31に送られる。
【0038】一方、暖房運転時においては、四方弁35
は圧縮機33と室内熱交換器11、室外熱交換器31と
アキュムレータ34、がそれぞれ接続された状態となっ
ている。この状態では、圧縮機33より吐出された高温
高圧のガス冷媒は、図1に示す波線の矢印で示すように
流れ、四方弁35を通って室内機ユニット10の室内熱
交換器11に送られる。
【0039】高温高圧のガス冷媒は室内熱交換器11で
凝縮液化され、室内の空気に放熱して暖めたのち、高温
高圧の液冷媒となって室外機ユニット20内の冷媒回路
部30に送られる。冷媒回路部30に送られた高温高圧
の液冷媒は、室外熱交換器31へと流入する。室外熱交
換器31においては、高温高圧の液冷媒は外気から熱を
奪い蒸発気化して低温低圧のガス冷媒となる。
【0040】上記の低温低圧のガス冷媒は水熱交換器3
2に流入し、エンジン冷却水との間で熱交換を行ってさ
らに加熱された高温高圧のガス冷媒となる。この高温高
圧のガス冷媒は、アキュムレータ34に流入し液状成分
が分離されたのち圧縮機33に吸入される。圧縮機33
に吸入されたガス冷媒は圧縮され、さらに高温高圧のガ
ス冷媒となって再び室内熱交換器11に送られる。
【0041】以下では、本発明の主要部に係る説明を行
う。熱交換室23の前面側に設置されている室外熱交換
器31は、図3に示すように、鉛直方向より斜めに設置
されている。このことから、前後面それぞれにおける室
外熱交換器31の設置距離は、仕切板22上において前
後面方向で狭い状態となっている。そして、この前後面
の室外熱交換器31に挟まれた部分には、側方断面が台
形状とされた換気ボックスB1及び吸気ボックスB2が
設けられている。
【0042】換気ボックスB1は機械室24内の熱を熱
交換室23へ逃すために設けられているもので、仕切板
22上に換気口B11、熱交換室23に通ずる排出口B
12が備えられている。吸気ボックスB2はガスエンジ
ン41に空気を送るために設けられているもので、熱交
換室23に連通する吸気口B21、エアクリーナ74に
接続される送気口B22が備えられている。これら換気
ボックスB1及び吸気ボックスB2は、図2に示すよう
に、仕切板22上のほぼ全面にわたって設けられてい
る。
【0043】換気ボックスB1及び吸気ボックスB2
は、図2及び図3に示すように、互いが隣接するように
併設されている。また、これらボックス(B1、B2)
の内部には吸音材NSが張り付けられている。これは換
気及び吸気に伴う騒音あるいはガスエンジン41から発
生する騒音等が外部へと漏れ出すの防ぐために設けられ
ているものである。
【0044】このような設置形態となる換気ボックスB
1及び吸気ボックスB2は、図2及び図3から明らかな
ように、十分な容積が確保されていることがわかる。す
なわち、本実施形態では、換気ボックスB1及び吸気ボ
ックスB2は、仕切板22とほぼ一体化された状態で熱
交換室23内にコンパクトに収められているにもかかわ
らず、大容積化が達成されており、ガスエンジン41が
発する騒音に対して十分な消音効果を見込むことが可能
となっている。このことにより、室外機ユニット20全
体としては、小容積化が可能となり設置場所選定の際に
困難が伴うことがない。また、これに関連して、これら
換気ボックスB1及び吸気ボックスB2の部材の一部と
仕切板22の部材との兼用化がなされていることから、
室外機ユニット20製作のコストダウンが図れる。
【0045】また、換気ボックスB1及び吸気ボックス
B2が上記のようなコンパクトな設置形態となっている
ことから、室外機ユニット20内における各機器の自由
なレイアウトを行うことが可能となる。これは、例え
ば、前面側の室外熱交換器31を鉛直方向より斜めに設
置したことにより形成された空間部Vに、本来機械室2
4内に収められていた機器を移設することなどにより実
現できる。
【0046】なお、本実施形態においては、室外熱交換
器31が鉛直方向より斜めに設置された形態となってい
たが、本発明はこのことに特に限定されるものではな
い。例えば、熱交換室23の前後面を覆うように室外熱
交換器31が鉛直に設置されているような室外機ユニッ
トであっても、上記したような換気ボックスB1及び吸
気ボックスB2の併設形態をとることは可能である。こ
のとき、熱交換室23内における両ボックス(B1、B
2)の小容積化は、上記の例と同様に達成することがで
きるから、このような形態であっても本発明の趣旨を逸
脱するものではないことは明らかである。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の室外機ユ
ニットには、熱交換室と機械室との境界に設けられる仕
切板に換気ボックス及び吸気ボックスが併設されている
ことから、室外機ユニットのコンパクト化を達成するこ
とができる。このことにより、当該室外機ユニットの設
置場所の選定に困難が伴うようなことがない。また、室
外機ユニット内に収められる各機器のレイアウトが自由
になる。さらに、仕切板の一部を換気ボックス及び吸気
ボックス等の部材の一部と兼用できるためコストダウン
が図れる。
【0048】また、本発明の空気調和機は、上記特徴を
備えた室外機ユニットを備えていることから、上述と同
様な効果を得ることが可能となる。すなわち、この空気
調和機は、室外機ユニットの設置場所の選定が自由で、
かつ当該室外機ユニット内における各機器のレイアウト
を自由に行うことができるとともに、コストダウンが図
れる空気調和機であるということができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る空気調和機内に配置された冷媒
回路及びガスエンジンを中心とした冷却水回路等の結線
状況を示した説明図である。
【図2】 本発明に係る室外機ユニットの内部及び外観
を示す正面図である。
【図3】 図2に示す室外機ユニットの内部及び外観を
示す側面図である。
【図4】 従来の室外機ユニットの内部及び外観を示す
正面図である。
【符号の説明】
1 GHP(空気調和機) 10 室内機ユニット 11 室内熱交換器 12 室内機ファン(ファン) 20 室外機ユニット 23 熱交換室 24 機械室 31 室外熱交換器 33 圧縮機 41 ガスエンジン B1 換気ボックス B2 吸気ボックス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川口 三郎 愛知県名古屋市中村区岩塚町字九反所60番 地の1 中菱エンジニアリング株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室外熱交換器を備えた熱交換室と、 前記室外熱交換器又は室内熱交換器に高温高圧のガス冷
    媒を送出するための圧縮機と、該圧縮機の動力源となる
    ガスエンジンとを備えた機械室と、 前記熱交換室と前記機械室との境界に設けられる仕切板
    に換気ボックス及び吸気ボックスとが併設されているこ
    とを特徴とする室外機ユニット。
  2. 【請求項2】 室外熱交換器を備えた熱交換室と、 前記室外熱交換器又は室内熱交換器に高温高圧のガス冷
    媒を送出するための圧縮機と、該圧縮機の動力源となる
    ガスエンジンとを備えた機械室と、 前記熱交換室と前記機械室との境界に設けられる仕切板
    に換気ボックス及び吸気ボックスとが併設されている室
    外機ユニットと、 室内の空気を吸い込んで吹き出し口から吹き出すファン
    と、前記室外機ユニットから供給される冷媒と前記ファ
    ンで吸い込んだ室内の空気との間で熱交換させる室内熱
    交換器とを備えた室内機ユニットとが設けられているこ
    とを特徴とする空気調和機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2001051859A1 (en) * 2000-01-14 2001-07-19 Toshiba Carrier Corporation Outdoor unit of air conditioner
EP1150078A3 (de) * 2000-04-29 2002-01-02 KLH Kältetechnik GmbH Ventilatoranordnung für Flüssigkeitskühlsatz
KR20130091930A (ko) * 2012-02-09 2013-08-20 엘지전자 주식회사 공기조화기의 실외기

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