WO2017010527A1

WO2017010527A1 - 車両用灯具

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Publication number: WO2017010527A1
Application number: PCT/JP2016/070739
Authority: WO
Inventors: 恭史鈴木
Original assignee: 市光工業株式会社
Priority date: 2015-07-13
Filing date: 2016-07-13
Publication date: 2017-01-19
Also published as: JP6648430B2; JP2017022032A; EP3324104A4; EP3324104A1

Abstract

小型化が可能で発光部の小さい車両用灯具を提供すること。本発明の車両用灯具は、基板（３１）上に発光チップ（３２）を有する半導体型の光源（３０）と、光源（３０）が前面（２１ａ）に配置されるベース部（２１）を有するヒートシンク（２０）と、光源（３０）の前方側に配置され、レンズ部（６１）の外周に取付部（フランジ部（６２））を有するレンズ（６０）と、取付部（フランジ部（６２））を受ける開口縁部（５１ａ）と開口縁部（５１ａ）からヒートシンク（２０）側に伸びる外周部（５１ｂ）を有し、レンズ（６０）をヒートシンク（２０）に取付けるレンズホルダ（５０）（第１レンズホルダ（５１））と、を備える。レンズ部（６１）の水平方向の幅が基板（３１）の水平方向の横幅以下であるとともに、開口縁部（５１ａ）の水平方向の開口幅が基板（３１）の水平方向の横幅以下である。

Description

車両用灯具

　本発明は車両用灯具に関するものである。

　従来、光源として用いられる半導体発光素子と、前記半導体発光素子から出射される光を投影して照射面から外部へ照射する投影レンズとを備え、前記投影レンズは前記照射面における少なくとも中心部が第１の制御部として形成され前記照射面における少なくとも外周部のうち少なくとも一部が第２の制御部として形成され、前記投影レンズの焦点を通る光軸上の発光点から出射された光が、前記第１の制御部からは光軸に平行な平行光として照射されると共に前記第２の制御部からは光軸に平行な線分に対して外側に照射され、前記投影レンズの少なくとも前記第１の制御部が光を拡散する拡散部として形成されたことを特徴とする車輌用前照灯が知られている（特許文献１参照）。

　特許文献１には、半導体発光素子から出射された光の青色の成分が配光パターンにおける外周部に到達し難くなり色収差が発生し難くなると共に拡散部から照射される光が拡散されて青色の成分に混じり易くなる。このため、配光パターンにおける青色の発生が抑制され良好な配光パターンを形成することができることが記載されている。

　特許文献１の図２を見ると、点灯時には投影レンズが発光して見えることになるが、ベース部とベース部上に配置される半導体発光素子とからなる発光体に対してかなり大きい投影レンズが使用されている。このため、特許文献１では車両用灯具としての発光部が比較的大きなものになっていると考えられる。

特開２０１３―１５２８４４号公報

　ところで、近年、車両用灯具の小型化に合わせて、発光部も小さくしてスリムな見栄えの車両用灯具が求められる場合がある。
　本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、小型化が可能で発光部の小さい車両用灯具を提供することを目的とする。

　本発明は、上記目的を達成するために以下の構成によって把握される。
　（１）本発明の車両用灯具は、基板上に発光チップを有する半導体型の光源と、前記光源が前面に配置されるベース部を有するヒートシンクと、前記光源の前方側に配置され、レンズ部の外周に取付部を有するレンズと、前記取付部を受ける開口縁部と前記開口縁部から前記ヒートシンク側に伸びる外周部を有し、前記レンズを前記ヒートシンクに取付けるレンズホルダと、を備え、前記レンズ部の水平方向の幅が前記基板の水平方向の横幅以下であるとともに、前記開口縁部の水平方向の開口幅が前記基板の水平方向の横幅以下である。
　（２）上記（１）の構成において、前記基板の鉛直方向の縦幅が前記レンズ部の鉛直方向の幅以上であるとともに、前記基板の鉛直方向の縦幅が前記開口縁部の鉛直方向の開口幅以上である。
　（３）上記（２）の構成において、前記ベース部の後面に設けられる複数の放熱フィンと、前記放熱フィンの後方に配置される冷却ファンと、を備え、前記ベース部には、前記放熱フィン同士の間の部分に前面と後面とが連通する切り欠きが形成され、前記切り欠きは、少なくとも前記基板の一部に重なる位置まで形成されている。
　（４）上記（２）の構成において、前記基板の発光チップの設けられる側の面が白色である。
　（５）上記（１）の構成において、前記発光チップよりも鉛直方向の上側若しくは下側に位置し、前記基板上に設けられる電気コネクタを備え、前記開口縁部の外形が前記取付部の外形と略同じであり、前記レンズホルダは、前記外周部から前記ヒートシンク側に突出するように形成され、正面視で見て、前記発光チップを挟んで前記電気コネクタと反対側となる鉛直方向の下側若しくは上側に位置する１つの他方側脚部と、前記外周部から前記ヒートシンク側に突出するように形成され、正面視で見て、前記発光チップよりも前記電気コネクタ側の前記電気コネクタよりも左右外側に位置する２つの一方側脚部と、を備え、前記一方側脚部及び前記他方側脚部は、それぞれ、前記ヒートシンク側が前記外周部側よりも外側に位置するように前記外周部から前記ヒートシンク側に伸びる立脚部と前記立脚部から前記ベース部の前面と略平行になるように折れ曲がる折曲部とを有し、前記一方側脚部の折曲部は、前記開口縁部の対角線上から前記電気コネクタ側の範囲に位置するとともに、水平方向に対して交差する方向に伸びるように形成されている。
　（６）上記（５）の構成において、前記外周部は、前記開口縁部から前記ヒートシンク側に向かって末広がりの形状に形成されており、前記一方側脚部の前記立脚部及び前記他方側脚部の前記立脚部が、前記外周部の末広がりの傾斜に沿うように形成されることで、前記ベース部側が前記外周部側よりも外側に位置するようにされている。

　本発明によれば、小型化が可能で発光部の小さい車両用灯具を提供することができる。

本発明に係る実施形態の車両用灯具を備えた車両の平面図である。本発明に係る第１実施形態の灯具ユニットを正面から見た正面図である。本発明に係る第１実施形態の灯具ユニットの分解斜視図である。本発明に係る第１実施形態の灯具ユニットを上から見た上面図である。本発明に係る第２実施形態の灯具ユニットを正面から見た正面図である。

　以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態（以下、「実施形態」と称する）について詳細に説明する。実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号を付している。また、実施形態及び図中において、特に断りがない場合、「前」、「後」は、各々、車両の「前進方向」、「後進方向」を示し、「上」、「下」、「左」、「右」は、各々、車両に乗車する運転者から見た方向を示す。

　本発明の実施形態に係る車両用灯具は、図１に示す車両１０２の前方の左右のそれぞれに設けられる車両用前照灯（１０１Ｒ、１０１Ｌ）であり、以下では単に車両用灯具と記載する。

（第１実施形態）
　本実施形態の車両用灯具は、車両前方側に開口したハウジング（図示せず）と開口を覆うようにハウジングに取付けられるアウターレンズ（図示せず）を備え、ハウジングとアウターレンズとで形成される灯室内に灯具ユニット１０（図２参照）などが配置されている。

（灯具ユニット）
　図２は、車両左側用の灯具ユニット１０の正面図である。
　図２に示すように、灯具ユニット１０は、複数の発光チップ３２が横並びに配列されており、先行車との位置関係などに応じて、一部若しくは全部の発光チップ３２を点消灯させる、いわゆる、ＡＤＢ（Ａｄａｐｔｉｖｅ　Ｄｒｉｖｉｎｇ　Ｂｅａｍ）制御を行うことができる配光可変型のハイビーム配光用ユニットである。

　なお、車両右側用の灯具ユニットは車両左側用の灯具ユニット１０と対称なだけなので、以下では主に、この車両左側用の灯具ユニット１０を例にとって説明を行う。

　図３は、灯具ユニット１０の分解斜視図である。
　図３に示すように、灯具ユニット１０は、ヒートシンク２０と、光源３０と、反射ボード４０と、レンズホルダ５０と、レンズ６０と、冷却ファン７０と、を備えている。

（ヒートシンク）
　ヒートシンク２０は、ベース部２１と、放熱フィン２２と、冷却ファン取付部２３と、を備えている。

　ベース部２１の前面２１ａは、光源３０を配置する光源配置部を構成している。ベース部２１の前面２１ａの反対側に位置する後面２１ｂには、水平方向に並ぶように複数の放熱フィン２２が後面２１ｂから後方に伸びるように形成されている。

　ベース部２１の後面２１ｂの水平方向の左右外側には、冷却ファン７０を取付ける冷却ファン取付部２３が、放熱フィン２２と同様に、後面２１ｂから後方に伸びるように形成されている。

　ベース部２１の前面２１ａの鉛直方向の略上下中央には、光源３０及び反射ボード４０を取付ける時の位置合せのための左右一対のボス２４ａと、光源３０及び反射ボード４０を取付け固定するネジ８４を螺合させるための、左右一対のネジ固定孔２４ｂが左右一対のボス２４ａの少し上側に位置する位置に形成されている。

　また、ベース部２１は、鉛直方向の略上下中央の左右外側の位置において、一部が外側に突出する形状部分が形成されている。この突出した部分には、ヒートシンク２０にレンズホルダ５０を取付ける時の位置合わせのための左右一対のボス２５ａと、レンズホルダ５０を取付け固定するネジ８５を螺合させるための、左右一対のネジ固定孔２５ｂが左右一対のボス２５ａの少し上側に位置する位置に形成されている。

　さらに、ベース部２１の水平方向の略左右中央の下側にも、レンズホルダ５０を取付け固定するネジ８５を螺合させるための、１つのネジ固定孔２５ｂが設けられている。

　一方、冷却ファン取付部２３にも、冷却ファン７０を取付けるためのネジ８７を螺合させるための、ネジ固定孔（図示せず）が設けられている。

（冷却ファン）
　冷却ファン７０は、電気を供給することでインペラ７１が回転し、そのインペラ７１で発生した風を放熱フィン２２に送るように放熱フィン２２の後方に配置される。

　具体的には、冷却ファン７０には、ネジ８７を通すネジ孔７２がインペラ７１の外周を覆うケーシング７３に形成されており、このネジ孔７２に後方よりネジ８７を通し、ネジ８７をヒートシンク２０の冷却ファン取付部２３に設けられたネジ固定孔（図示せず）に螺合させることで、放熱フィン２２の後方に位置するように冷却ファン７０が取付けられる。

　なお、冷却ファン７０を設けることは、必須ではないものの、本実施形態のように、複数の発光チップ３２を設ける場合は、その発光チップ３２の数の増加に伴って、発熱量も増加するので冷却ファン７０を設けるようにし、効率よく冷却するようにすることが好適である。

（光源）
　光源３０は、基板３１上に複数（１１個）の発光チップ３２（ＬＥＤチップ）が横並びに配列された半導体型の光源であり、基板３１上には、発光チップ３２（ＬＥＤチップ）に給電などを行うための電気コネクタ３３が設けられている。

　また、基板３１の発光チップ３２が設けられる位置の左右外側には、ヒートシンク２０のベース部２１に設けられたボス２４ａを通すボス孔３４ａとネジ８４を通すネジ孔３４ｂとが形成されている。

　本実施形態では、図２に示すように、灯具ユニット１０の光軸中心Ｏを挟んで車両外側に５つの発光チップ３２が設けられ、車両内側に６つの発光チップ３２が設けられている。

　本実施形態の灯具ユニット１０は、上述したように車両左側用の車両用灯具に設けられる灯具ユニット１０を例にとっており、ハイビーム配光パターンの左側半分に相当する配光パターンを形成するものになっている。尚、本発明に係る車両用灯具は、車両左側上方の配光パターンを形成する左側の灯具ユニット１０と、車両右側上方の配光パターンを形成する右側の灯具ユニット１０と、を備える。

　したがって、図２の左側が車両内側であり、図２の右側が車両外側になっており、本実施形態では、光軸中心Ｏを挟んで配置される発光チップ３２の数を車両内側の方が１つ多くなるようにしている。

　ここで、車両内側の発光チップ３２からの光の像は、レンズ６０を介して車両外側に照射されることになる。
　このため、本実施形態のように、車両内側の発光チップ３２を多く配置するようにすることで、ハイビーム配光パターンを車両外側に広げることができ、車両外側の視認範囲を広くすることができる。
　なお、車両右側用の灯具ユニットにおいても車両内側の発光チップの数を増やすことで車両外側の視認範囲を広くすることができる。

　本実施形態では、光軸中心Ｏを挟んで車両外側に配置される発光チップ３２の数よりも車両内側に配置される発光チップ３２の数を１つ多くした場合を示しているが、さらに多くしても良い。

　また、基板３１上に設けられる発光チップ３２の数は、ＡＤＢ制御等を考えなければ特に制限されるものではないことは言うまでもないが、５個以上である場合、基板３１等が大きくなりやすく、スリム化を行う意義が大きいと言えるので、５個以上の発光チップ３２を有するような光源３０の場合が好適であると言える。

　なお、本実施形態では、発光チップ３２をＬＥＤチップとした半導体型の光源３０の場合を示しているが、これに限定されるものではなく、例えば、発光チップ３２を半導体レーザチップやＥＬ（有機ＥＬ）チップとした半導体型の光源であっても良い。

　ところで、上述のように、複数の発光チップ３２を用いるようにすると、その分だけ発熱量が増加することになるので、効率よく冷却が行えることが好適である。

　そこで、本実施形態では、基板３１に銅プレート上に短絡しないように給電配線などがプリント配線された放熱型基板を用いるようにしている。
　このようにすることで、発光チップ３２が発光するときに発生する熱を熱抵抗の低い基板３１を介して速やかにヒートシンク２０に伝搬させることができるので冷却効率を高めることが可能である。

　なお、基板３１は銅プレートを用いるものに限られず、例えば、アルミプレートをベースとする放熱型基板や、エポキシ層と金属材料層を多層に積層した放熱型基板などであっても良い。

（反射ボード）
　図３に示すように、反射ボード４０は、底部４１と底部４１の水平方向の左右外側に設けられ、底部４１から鉛直方向の上側に伸びる左右一対の取付腕部４２が形成されている。

　そして、この取付腕部４２には、ヒートシンク２０のベース部２１に設けられたボス２４ａを通すボス孔４４ａとネジ８４を通すネジ孔４４ｂとが形成されている。このため、光源３０及び反射ボード４０は、以下の手順でヒートシンク２０に取付けることができる。

　まず、光源３０の基板３１のボス孔３４ａにベース部２１のボス２４ａを通すようにして、光源３０をベース部２１の前面２１ａに配置する。このとき、ボス２４ａの先端側が基板３１のボス孔３４ａから突出する。

　次に、反射ボード４０の取付腕部４２のボス孔４４ａに、この突出したボス２４ａを通すようにして、反射ボード４０を基板３１上に当接配置し、その後、ネジ８４を反射ボード４０の取付腕部４２のネジ孔４４ｂ及び基板３１のネジ孔３４ｂを通してベース部２１のネジ固定孔２４ｂに螺合させる。
　つまり、反射ボード４０及び光源３０は、ネジ８４で共止め状態でベース部２１に固定される。

　図３に示すように、反射ボード４０の底部４１には、反射面４５が形成されている。
より具体的には、反射面４５は、発光チップ３２の下端近傍に配置される上辺４５ａから前方に向かって下方に傾斜する面になっている。

　そして、発光チップ３２を発光させると、この反射面４５に光の像が映り込み、発光面と映り込んだ像が繋がったような光の像がレンズ６０を介して前方に照射されることになる。

　このため、各発光チップ３２が形成する各配光パターンは、実際の発光面からの光のみで形成される場合に比較して、鉛直方向に拡大されたものとすることができる。

　但し、反射ボード４０は、光学的な観点からすると設けることが好ましいが、レンズ６０を通して視認される場合があるので見栄えの観点からすると設けないことが望まれる場合がある。

　なお、反射ボード４０を用いたときと同様の発光像を、反射ボード４０を用いないで形成したい場合には、発光チップ３２の列を、さらに、下側に設けるようにすればよい。このように、反射ボード４０は必須の構成ではなく、必要に応じて設ける任意の構成である。

（レンズ）
　レンズ６０は、レンズ部６１とレンズ部６１の外周に設けられたフランジ部６２（取付部）と、を備えている。レンズ部６１が、発光チップ３２からの光を配光制御して所定の配光パターンを形成するように光を前方に照射する部分であり、本実施形態のレンズ６０は、正面視が、矩形状である。

　より具体的には、レンズ部６１は、発光チップ３２側の光が入射する入射面６１ａ及び光が出射する出射面６１ｂが共に出っ張るように形成された自由曲面からなる。入射面６１ａ及び出射面６１ｂが所定の配光制御を行う面形状となるように形成されている。

　また、レンズ６０は、ポリカーボネート系樹脂やアクリル系樹脂を好適に用いることができるが、発光チップ３２からの熱の問題がある場合には、耐熱性に優れるポリカーボネート系樹脂が良い。一方、レンズ６０は、配光パターンにおける青色分光色の発生を抑制したい場合には、屈折率の波長依存性が少なく分光が抑制しやすいアクリル系樹脂を用いるのが好適である。

　そして、図２を見るとわかるように、レンズ部６１の水平方向の幅が、水平方向に見たときの発光チップ３２の列幅の２倍を超えない程度に小型化され、基板３１の水平方向の横幅以下となるほどに小型化されている。
　したがって、発光チップ３２を発光させたときに、発光して発光部となるレンズ部６１がかなり小さくなっているためスリムな見栄えが実現できる。

　ところで、本実施形態のレンズ部６１は、図示を省略しているが入射面６１ａに水平方向に伸びる凸条の微細光拡散構造（より具体的には、横長かまぼこ状の微細光拡散構造）を鉛直方向に連続して設けるようにしている。
　これによって、各発光チップ３２からの光は、入射面６１ａからレンズ部６１に入射するときに上下方向に広がり、配光パターンを上下方向に暈すことができるようになっている。

　また、本実施形態のレンズ部６１は、図示を省略しているが出射面６１ｂに鉛直方向に伸びる凸条の微細光拡散構造（より具体的には、縦長かまぼこ状の微細光拡散構造）を水平方向に連続して設けるようにしている。
　これによって、光が出射面６１ｂから出射するときに左右方向に広がり、配光パターンを左右方向に暈すことができる。

　上述のように、本実施形態の灯具ユニット１０は、ＡＤＢ制御が行えるものであり、各発光チップ３２からの光が形成する、例えば、矩形状の配光パターンが隣接する配光パターンと一部で重なるように前方に照射されており、先行車との位置関係などに応じて、一部若しくは全部の発光チップ３２を点消灯することで、先行車に対するグレア光が抑制できるようになっている。

　一方、このように配光パターンが重なる場合、配光パターンの重なりの境界線において、光度差によるスジが現れる場合があるが、上述のように、配光パターンを暈すようにすることで、光度差によるスジが現れるのを抑制することができる。

　また、入射面６１ａ及び出射面６１ｂの凸条の微細光拡散構造は、レンズ部６１を正面から見たときに、クロスしてメッシュ状の微細光拡散構造を設けているのと同様の状態となっている。
　このため、レンズ６０を通して中の状態が視認され難くなっているので、図２では、内部の状態がわかるように素通しで内部の状態を描いているが、発光チップ３２、反射ボード４０、ネジ８４及び電気コネクタ３３が目立ち難いようにでき、見栄えを良くできるという効果もある。

（レンズホルダ）
　図３に示すように、レンズホルダ５０は、ヒートシンク２０側に配置される第１レンズホルダ５１と第１レンズホルダ５１の前方側に配置される第２レンズホルダ５２で構成されている。

　第１レンズホルダ５１は、レンズ６０のフランジ部６２（取付部）を受ける開口縁部５１ａと開口縁部５１ａからヒートシンク２０側に伸びる外周部５１ｂと、を有している。外周部５１ｂの鉛直方向の上側の部分には、電気コネクタ３３の接続部３３ａに外部からアクセスできるように、電気コネクタ３３の接続部３３ａに対応した切欠部５１ｃが設けられている。

　開口縁部５１ａの開口内形は、レンズ６０のレンズ部６１の外形に略等しくされており、開口縁部５１ａの外形は、レンズ６０のフランジ部６２（取付部）の外形と略等しくされている。
　このように、開口縁部５１ａは、小型化されているレンズ６０の設計を無駄にしないように、レンズ６０と同程度のサイズに設計されている。
　したがって、図２を見ると理解できるように、開口縁部５１ａの水平方向の開口幅は、基板３１の水平方向の横幅以下になっている。

　一方、この開口縁部５１ａからストレート形状で外周部５１ｂを形成すると、外周部５１ｂが基板３１に接触してしまうことになるので、図３に示すように、外周部５１ｂは、ヒートシンク２０側に向かって緩やかに末広がりとなる形状として、基板３１の水平方向の横幅と略同じぐらいまで広がるようにしている。

　その上で、図３に示すように、第１レンズホルダ５１には、外周部５１ｂの末広がりに沿って外周部５１ｂからヒートシンク２０側に伸びる立脚部５１ｄａと、その立脚部５１ｄａからベース部２１の前面２１ａと略平行になるように折れ曲がる折曲部５１ｄｂとからなる３つの脚部５１ｄ（図２参照）が設けられている。

　図４は、灯具ユニット１０を上から見た上面図である。
　図４に示すように、立脚部５１ｄａが末広がりに沿って外周部５１ｂから伸びるように形成されているので、立脚部５１ｄａは、ヒートシンク２０側が外周部５１ｂ側よりも外側に位置するようになっている。さらに、外側にＲ形状で逃げるようにしながら、折曲部５１ｄｂが形成されることで、折曲部５１ｄｂが基板３１を避けてベース部２１に設置されるようになっている。
　このため、基板３１の熱で脚部５１ｄが劣化することが回避できるとともに、取付作業中に基板３１を傷つけることも避けることができるようになっている。

　さらに、図２を参照しながら、この３つの脚部５１ｄの配置の状態などを含め、詳しく説明する。
　図２では、第１レンズホルダ５１に被さるように第２レンズホルダ５２が位置しているため、第１レンズホルダ５１自体は見えていないが、図３を見るとわかるように、第２レンズホルダ５２の形状は、基本的に第１レンズホルダ５１と同様の形状をしており、第２レンズホルダ５２の脚部５２ｄの真裏に第１レンズホルダ５１の脚部５１ｄがある。
　また、第１レンズホルダ５１の開口縁部５１ａも第２レンズホルダ５２の開口縁部５２ａの真裏の位置に位置する。

　このため、以下の説明が、第２レンズホルダ５２の脚部５２ｄ及び開口縁部５２ａの真裏に位置する第１レンズホルダ５１の脚部５１ｄや開口縁部５１ａを指摘して行っているものである点に留意されたい。

　図２を見るとわかるように、３つの脚部５１ｄの配置は、正面視で、２つの脚部５１ｄ（一方側脚部）が、鉛直方向の上下位置で発光チップ３２よりも少し電気コネクタ３３側で電気コネクタ３３よりも水平方向の左右外側に位置し、残る１つの脚部５１ｄ（他方側脚部）が、発光チップ３２を挟んで電気コネクタ３３と反対となる鉛直方向の下側に位置し、且つ、水平方向の略中央に位置するようになっている。

　なお、本実施形態では、電気コネクタ３３が発光チップ３２より鉛直方向の上側に配置されているが、電気コネクタ３３は発光チップ３２の鉛直方向の下側に配置されても良く、その場合でも、３つの脚部５１ｄは、電気コネクタ３３を基準としたときに、相対的に図２に示す配置状態（つまり、図２の上下を逆転したような状態）とすればよい。
　つまり、上述の説明において、上側としているところを下側とし、下側としているところを上側と読み替えた３つの脚部５１ｄの配置状態とすればよい。

　電気コネクタ３３よりも水平方向の左右外側に位置する２つの脚部５１ｄ（一方側脚部）の折曲部５１ｄｂには、図３に示すように、ヒートシンク２０のベース部２１に設けられたボス２５ａを通すボス孔５５ａとネジ８５を通すネジ孔５５ｂとが形成されている。一方、図２を見るとわかるように、発光チップ３２を挟んで電気コネクタ３３と反対となる鉛直方向の下側に位置する脚部５１ｄ（他方側脚部）の折曲部５１ｄｂには、ネジ８５を通すネジ孔５５ｂ（図示せず）だけが形成されている。

　このように、下側に位置する脚部５１ｄ（他方側脚部）の折曲部５１ｄｂに対しては位置合わせのためのボスを通さないようにすることで、三角形に配置された３つのボスに対して位置合わせをするように第１レンズホルダ５１をヒートシンク２０上に配置する作業を行わなくてよいため、作業性を格段に良くすることが可能となる。

　そして、図２を参照して説明した上述の脚部５１ｄの配置とすると、脚部５１ｄの配置状態を三角形の各頂点に位置するような配置状態とすることができるので、ヒートシンク２０に対して安定した固定を行うことができる。

　ところで、水平方向の左右外側に位置する脚部５１ｄ（一方側脚部）が左右外側に出っ張るように配置されていなければ、更なる小型化が可能である。
　そこで、図２に開口縁部５１ａの対角線をＺ軸として示しているが、この対角線上から矢印Ｐで示す電気コネクタ３３側の範囲で、電気コネクタ３３に重ならない程度の位置に水平方向の左右外側に位置する脚部５１ｄ（一方側脚部）の折曲部５１ｄｂを位置させるようにし、左右横側に出っ張らないように、その折曲部５１ｄｂを水平方向に交差する方向（例えば、鉛直方向）に伸びるように形成するようにすれば、より一層の小型化が可能となるため好適である。
　なお、このときには、当然、第２レンズホルダ５２の脚部５２ｄも第１レンズホルダ５１の脚部５１ｄ（一方側脚部）の位置変更に合わせるように位置を変更する。

　次に、第２レンズホルダ５２について説明する。
　図３に示すように、第２レンズホルダ５２は、基本的な形状は、第１レンズホルダ５１と同様であり、レンズ６０のレンズ部６１の外形と略等しい開口内形の開口縁部５２ａを有している。この開口縁部５２ａがレンズ６０のフランジ部６２（取付部）を第１レンズホルダ５１の開口縁部５１ａ側に押付けるようにすることで、レンズ６０のフランジ部６２（取付部）が前後で挟持され、レンズ６０は、レンズホルダ５０に保持される。

　第２レンズホルダ５２も開口縁部５２ａからヒートシンク２０側に向かって、第１レンズホルダ５１の外周部５１ｂの末広がりに沿うように、末広がりに広がる外周部５２ｂを有している。
　この外周部５２ｂの鉛直方向の上側の部分にも、第１レンズホルダ５１と同様に電気コネクタ３３に対応した切欠部５２ｃが形成されている。

　一方、第２レンズホルダ５２は、第１レンズホルダ５１上に重なるように配置される。このため、図３に示すように、脚部５２ｄに関しては、外周部５２ｂのヒートシンク２０側の略周縁部から外側に、第１レンズホルダ５１の脚部５１ｄの折曲部５１ｄｂに沿うように形成された折曲部だけからなる脚部５２ｄになっている。

　そして、図２を見ればわかるように、電気コネクタ３３の左右外側に位置する２つの脚部５２ｄには、ヒートシンク２０のベース部２１に設けられたボス２５ａを通すボス孔５４ａとネジ８５を通すネジ孔５４ｂ（図３参照）とが形成されている。一方、発光チップ３２を挟んで電気コネクタ３３と反対となる鉛直方向の下側に位置する脚部５２ｄには、ネジ８５を通すネジ孔５４ｂ（図示せず）だけが形成されている。

　第２レンズホルダ５２も小型化されているレンズ６０の設計を無駄にしないように、出来るだけ外形寸法が小さくなるように形成されている。
　より具体的には、第２レンズホルダ５２は、第１レンズホルダ５１上に第２レンズホルダ５２を重ねることができるように、第２レンズホルダ５２の略肉厚分だけ第１レンズホルダ５１の外形寸法より外形寸法を大きくしたものに留めている。

　そして、レンズホルダ５０によるヒートシンク２０へのレンズ６０の取付けは、図３を参照しながら説明すると、以下のようにして行うことができる。まず、第１レンズホルダ５１のボス孔５５ａにベース部２１のボス２５ａを通すようにして、第１レンズホルダ５１をベース部２１上に配置する。このとき、ボス２５ａの先端側が第１レンズホルダ５１のボス孔５５ａから突出する。

　そして、第２レンズホルダ５２に外周部５２ｂの後方側からレンズ６０を挿入し、レンズ６０のフランジ部６２（取付部）が開口縁部５２ａに当接してレンズ６０のレンズ部６１が開口縁部５２ａの開口を通じて前方に出た状態とした後に、第２レンズホルダ５２の外周部５２ｂ内に第１レンズホルダ５１を収納するように第１レンズホルダ５１上に第２レンズホルダ５２を被せていき、第２レンズホルダ５２のボス孔５４ａにボス２５ａを挿入する。

　最後に、ネジ８５を第２レンズホルダ５２側から、第２レンズホルダのネジ孔５４ｂ及び第１レンズホルダのネジ孔５５ｂを通してベース部２１のネジ固定孔２５ｂに螺合させる。つまり、第１レンズホルダ５１及び第２レンズホルダ５２は、ネジ８５で共止め状態でベース部２１に固定される。

　以上のようにして、組立が終ると、図２及び図４に示した灯具ユニット１０となる。上記では、レンズホルダ５０を第１レンズホルダ５１と第２レンズホルダ５２との２つのレンズホルダで構成するようにしたが、さらに、小型化を行うために第２レンズホルダ５２を省略するのが好適である。

　この場合、挟み込みによるレンズ６０の把持ができなくなるので、例えば、レンズ６０のフランジ部６２を直接、第１レンズホルダ５１の開口縁部５１ａに溶着や接着することで、第１レンズホルダ５１に対してレンズ６０を固定するようにすればよい。

　一方、図２を見るとわかるように、反射ボード４０を省略することで基板３１の水平方向の横幅をより小さくすることが可能でるが、そうすると、正面視で、基板３１の水平方向の端がレンズ部６１内に位置するようになるため、基板３１の左右側の段差が見えるなどして見栄えが低下することがある。
　また、基板３１を小さくすると放熱性の低下にもつながることになる。

　したがって、反射ボード４０を省略する場合でも、基板３１の水平方向の横幅は、上述したように、レンズ部６１、開口縁部５１ａの開口幅及び開口縁部５２ａの開口幅よりも大きくしておくことが望ましい。

　以上のように、本実施形態では、レンズ６０を小型化し、その小型化の設計を無駄にしないように、レンズホルダ５０などについても小型化を図っている。
　特に、レンズ６０の周辺は、レンズ６０のサイズに対して第２レンズホルダ５２の略肉厚程度しか外形が大きくなっていない。このため、ベゼルやインナーパネルから視認される側に位置するように配置されるレンズ６０周辺の外形を極めてスリムに抑えることができている。したがって、単に車両用灯具の小型化が図られているだけではなく、その小型化に合ったスリムな発光部（レンズ部）を演出することが可能な車両用灯具になっている。

（第２実施形態）
　図５は、本発明の第２実施形態に係る車両用灯具の灯具ユニット１０’を正面から見た正面図である。
　第２実施形態も基本的な構成は、第１実施形態と同様であり、以下では、主に異なる点について説明し、第１実施形態と同様である部分については、説明を割愛する場合がある。

　まず、図２を参照するとわかるように、第１実施形態では、光源３０の基板３１は、鉛直方向の下端が反射ボード４０の鉛直方向の下端と略等しい位置となるようになっている。

　一方、第２実施形態では、基板３１の鉛直方向の縦幅を下側に伸ばすようにしている。図５に示すように、基板３１の鉛直方向の縦幅が、レンズ６０のレンズ部６１の鉛直方向の幅以上であるとともに、第１レンズホルダ５１の開口縁部５１ａの鉛直方向の開口幅及び第２レンズホルダ５２の開口縁部５２ａの鉛直方向の開口幅以上であるようにしている。

　このため、図５に示すように、正面視で、レンズ部６１を見たときに、レンズ部６１の全面に基板３１が位置するため、基板３１の端が視認されることなく、見栄えをより一層向上させることが可能である。
　しかも、本実施形態では、基板３１が放熱型基板であるので、このように基板３１の面積を増やすことで、放熱を高めることができる。

　一方、レンズ部６１の全面に基板３１があるので、この基板３１の発光チップ３２が設けられる面に着色を行うと、その色がレンズ部６１に映り込み、レンズ部６１の見栄えを制御することが可能となる。

　例えば、発光チップ３２が点灯していない時に、レンズ部６１を目立たないようにしたい場合には、基板３１の発光チップ３２が設けられる面の色を黒にしておくとよい。
　なお、このように黒色とすると、熱の吸収も良くなることから、放熱効率の向上が可能である。

　一方、基板３１の発光チップ３２が設けられる面の色を白にすると、レンズ部６１を白色系に見せることができ、クリアな感じの見栄えにすることができる。
　見栄えという点からすれば、クリアな感じが求められることが多いため、基板３１の発光チップ３２が設けられる面の色を白色にしておくのが好ましいと考えられる。

　ところで、第２実施形態のように、正面視で見たときに、レンズ部６１内全体に基板３１が存在すれば、図５からもわかるように、当然、基板３１の裏側の状態が視認されることはない。

　そこで、図５に示すように、ベース部２１の前面２１ａと後面２１ｂ（図３参照）とが連通する切り欠き２７をベース部２１に形成するようにしている。
　より具体的には、放熱フィン２２同士の間の位置を切り欠くことで切り欠き２７を形成しており、本実施形態では、ベース部２１の鉛直方向の下側から上側に向かって、基板３１の発光チップ３２が位置する部分、若しくは、その近傍まで切り欠いた切り欠き２７としている。

　このようにすると、本実施形態のように、冷却ファン７０（図３参照）を設けている場合、その冷却ファン７０からの風を直接、放熱型基板である基板３１に当てることができ、冷却効率をより一層高めることができる。

　なお、このように切り欠き２７を設ける場合、図５に示すように、発光チップ３２を挟んで電気コネクタ３３の反対側に位置する第２レンズホルダ５２の脚部５２ｄ及び第１レンズホルダ５１の脚部５１ｄ（他方側脚部）の折曲部５１ｄｂをネジ固定するのではなく、ヒートシンク２０に当接して姿勢安定性を保つものとして、切り欠き２７の形成を優先させてもよい。

　また、第１実施形態と同様に、電気コネクタ３３の反対側に位置する第２レンズホルダ５２の脚部５２ｄ及び第１レンズホルダ５１の脚部５１ｄ（他方側脚部）の折曲部５１ｄｂにネジ孔を設け、これに対応するヒートシンク２０のベース部２１の部分にネジ固定孔を設け、ネジ固定を行うようにしても良い。

　以上、具体的な実施形態を基に本発明の説明を行ってきたが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。
　第１実施形態及び第２実施形態では、ＡＤＢ（ＡｄａｐｔｉｖｅＤｒｉｖｉｎｇＢｅａｍ）制御を行うことができる車両用灯具について主に説明してきた。しかしながら、これに限定されるものではなく、技術的思想を逸脱することのない変更や改良を行ったものも発明の技術的範囲に含まれるものであり、そのことは当業者にとって特許請求の範囲の記載から明らかである。

１０、１０’ 灯具ユニット
２０ヒートシンク
２１ベース部
２１ａ前面
２１ｂ後面
２２放熱フィン
２３冷却ファン取付部
２４ａ、２５ａボス
２４ｂ、２５ｂネジ固定孔
２７切り欠き
３０光源
３１基板
３２発光チップ
３３電気コネクタ
３４ａボス孔
３５ｂネジ孔
４０反射ボード
４１底部
４２取付腕部
４４ａボス孔
４４ｂネジ孔
４５反射面
４５ａ上辺
５０レンズホルダ
５１第１レンズホルダ
５１ａ開口縁部
５１ｂ外周部
５１ｃ切欠部
５１ｄ脚部
５１ｄａ立脚部
５１ｄｂ折曲部
５２第２レンズホルダ
５２ａ開口縁部
５２ｂ外周部
５２ｃ切欠部
５２ｄ脚部
５４ａ、５５ａボス孔
５４ｂ、５５ｂネジ孔
６０レンズ
６１レンズ部
６１ａ入射面
６１ｂ出射面
６２フランジ部
７０冷却ファン
７１インペラ
７２ネジ孔
７３ケーシング
８４、８５、８７ネジ
１０１Ｌ、１０１Ｒ車両用前照灯
１０２車両
Ｏ光軸中心
Ｚ対角線

Claims

　基板上に発光チップを有する半導体型の光源と、
　前記光源が前面に配置されるベース部を有するヒートシンクと、
　前記光源の前方側に配置され、レンズ部の外周に取付部を有するレンズと、
　前記取付部を受ける開口縁部と前記開口縁部から前記ヒートシンク側に伸びる外周部を有し、前記レンズを前記ヒートシンクに取付けるレンズホルダと、を備え、
　前記レンズ部の水平方向の幅が前記基板の水平方向の横幅以下であるとともに、前記開口縁部の水平方向の開口幅が前記基板の水平方向の横幅以下であることを特徴とする車両用灯具。
　前記基板の鉛直方向の縦幅が前記レンズ部の鉛直方向の幅以上であるとともに、前記基板の鉛直方向の縦幅が前記開口縁部の鉛直方向の開口幅以上であることを特徴とする請求項１に記載の車両用灯具。
　前記ベース部の後面に設けられる複数の放熱フィンと、
　前記放熱フィンの後方に配置される冷却ファンと、を備え、
　前記ベース部には、前記放熱フィン同士の間の部分に前面と後面とが連通する切り欠きが形成され、
　前記切り欠きは、少なくとも前記基板の一部に重なる位置まで形成されていることを特徴とする請求項２に記載の車両用灯具。
　前記基板の発光チップの設けられる側の面が白色であることを特徴とする請求項２に記載の車両用灯具。
　前記発光チップよりも鉛直方向の上側若しくは下側に位置し、前記基板上に設けられる電気コネクタを備え、
　前記開口縁部の外形が前記取付部の外形と略同じであり、
　前記レンズホルダは、
　前記外周部から前記ヒートシンク側に突出するように形成され、正面視で見て、前記発光チップを挟んで前記電気コネクタと反対側となる鉛直方向の下側若しくは上側に位置する１つの他方側脚部と、
　前記外周部から前記ヒートシンク側に突出するように形成され、正面視で見て、前記発光チップよりも前記電気コネクタ側の前記電気コネクタよりも左右外側に位置する２つの一方側脚部と、を備え、
　前記一方側脚部及び前記他方側脚部は、それぞれ、前記ヒートシンク側が前記外周部側よりも外側に位置するように前記外周部から前記ヒートシンク側に伸びる立脚部と前記立脚部から前記ベース部の前面と略平行になるように折れ曲がる折曲部とを有し、
　前記一方側脚部の折曲部は、前記開口縁部の対角線上から前記電気コネクタ側の範囲に位置するとともに、水平方向に対して交差する方向に伸びるように形成されていることを特徴とする請求項１に記載の車両用灯具。
　前記外周部は、前記開口縁部から前記ヒートシンク側に向かって末広がりの形状に形成されており、
　前記一方側脚部の前記立脚部及び前記他方側脚部の前記立脚部が、前記外周部の末広がりの傾斜に沿うように形成されることで、前記ベース部側が前記外周部側よりも外側に位置するようにされていることを特徴とする請求項５に記載の車両用灯具。
　前記基板は、前記基板の水平方向において、少なくとも５個以上の前記発光チップを配置した前記光源を有している、ことを特徴とする請求項１に記載の車両用灯具。
　当該車両用灯具は、車両左側上方の配光パターンを形成する左側の車両用灯具と、車両右側上方の配光パターンを形成する右側の車両用灯具と、を備える、ことを特徴とする請求項１に記載の車両用灯具。