WO2016167108A1

WO2016167108A1 - プリンタ

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Publication number: WO2016167108A1
Application number: PCT/JP2016/059838
Authority: WO
Inventors: 土屋　雅広; 森　幸博; 寿美男渡邉
Original assignee: 富士通コンポーネント株式会社
Priority date: 2015-04-15
Filing date: 2016-03-28
Publication date: 2016-10-20
Also published as: EP3284605A1; US20190283474A1; JP2016203382A; KR20170128446A; US10357984B2; EP3284605A4; CN107405932A; KR20190069609A; US20180079242A1

Abstract

プリンタは、記録ヘッドと、プラテンローラと、前記記録ヘッドが取り付けられ、記録紙を供給する給紙口が設けられた第１のケースと、前記プラテンローラが取り付けられ、前記記録紙を排紙する排紙口が設けられた第２のケースと、前記第１のケースに設けられ、前記プラテンローラの軸を回転可能な状態で支持する支持部を含むロックレバーとを有し、前記第１のケースと前記第２のケースとを接続することにより、前記支持部に前記プラテンローラの軸が入るよう構成されている。

Description

プリンタ

　本開示の一側面は、プリンタに関する。

　レシート等を発行するプリンタは、商店等のレジスタ、銀行等におけるＡＴＭ（Automated Teller Machine）等の用途に用いられている。このようなプリンタは、記録紙を搬送しながら印字ヘッドにより記録紙に印字を行ない、カッターで記録紙を切断する。

　このようなプリンタにおいては、記録紙としてロール紙が用いられている。

特開２０１３－１０２６９号公報特開２００９－９６５９５号公報

　プリンタでは、ロール紙を支持する給紙軸や、ロール紙を格納する記録紙ホルダなど、ロール紙を保持するための構造が用いられている。

　また、レシート等を発券する発券装置などへの組み込みユニットとして使用するプリンタと、スタンドアローン装置として使用するプリンタとでは、その用途や使用環境が異なり、設計思想も異なるため、各々独自の構成を有している。しかしながら、スタンドアローン装置として使用するプリンタを組み込みユニットとして使用できれば部品等を共有化でき、低コストでプリンタを提供できる。

　本開示の一側面によれば、プリンタは、記録ヘッドと、プラテンローラと、前記記録ヘッドが取り付けられ、記録紙を供給する給紙口が設けられた第１のケースと、前記プラテンローラが取り付けられ、前記記録紙を排紙する排紙口が設けられた第２のケースと、前記第１のケースに設けられ、前記プラテンローラの軸を回転可能な状態で支持する支持部を含むロックレバーとを有し、前記第１のケースと前記第２のケースとを接続することにより、前記支持部に前記プラテンローラの軸が入るよう構成されている。

　本開示の一側面によれば、スタンドアローン装置としても、装置の組み込みユニットとしても使用可能なプリンタが提供できる。

給紙軸が設けられたプリンタの斜視図給紙軸が設けられたプリンタの内部斜視図記録紙を入れる記録紙ホルダが設けられたプリンタの斜視図記録紙を入れる記録紙ホルダが設けられたプリンタの内部斜視図第１の実施の形態におけるプリンタの斜視図第１の実施の形態におけるプリンタの側面図第１の実施の形態におけるプリンタの断面斜視図第１の実施の形態におけるプリンタの断面斜視図第１の実施の形態におけるプリンタのプリンタメカ部の斜視図第１の実施の形態におけるカッターなしのプリンタの断面斜視図第１の実施の形態におけるカッターなしのプリンタメカ部の斜視図第１の実施の形態におけるカッターなしのプリンタメカ部の斜視図第１のケースと第２のケースとが離れた状態を示す図第１のケースと第２のケースとが離れた状態を示す図プリンタから記録紙を除去する方法を説明する図ロックレバーの説明図ロックレバーの説明図ロックレバーの説明図ロックレバーの説明図ロックレバーの説明図ロックレバーの説明図ロックレバーの説明図第１の実施の形態におけるプリンタの断面図第１の実施の形態におけるプリンタの断面図第１の実施の形態におけるプリンタの斜視図第１の実施の形態におけるプリンタの斜視図第１の実施の形態におけるプリンタの底面斜視図第１の実施の形態におけるプリンタの底面図第１の実施の形態におけるプリンタの断面図第１の実施の形態におけるプリンタの底面斜視図第１の実施の形態におけるプリンタの底面図第１の実施の形態におけるプリンタの断面図第１の実施の形態におけるプリンタの断面斜視図第１の実施の形態におけるプリンタの斜視図プリンタの発券装置への取付方法の説明図プリンタの発券装置への取付方法の説明図プリンタの発券装置への取付方法の説明図プリンタの発券装置への取付方法の説明図プリンタの発券装置への取付方法の説明図プリンタの発券装置への取付方法の説明図プリンタの発券装置への取付方法の説明図プリンタの発券装置への取付方法の説明図プリンタの発券装置への取付方法の説明図プリンタの発券装置への取付方法の説明図プリンタの発券装置への取付方法の説明図第１の実施の形態におけるカッターなしのプリンタの斜視図第１の実施の形態におけるカッターなしのプリンタの断面斜視図第１の実施の形態におけるカッターなしのプリンタの斜視図第１の実施の形態におけるスタンドアローンプリンタの斜視図第１の実施の形態における独立したプリンタの内部斜視図制御基板を含んでいないプリンタの内部斜視図プレゼンタが接続されたプリンタの説明図ベゼルが接続されたプリンタの説明図フラッパの説明図フラッパの説明図フラッパの説明図フラッパの説明図フラッパの説明図フラッパの説明図第２の実施の形態におけるプリンタ装置の斜視図第２の実施の形態におけるプリンタ装置の筐体の斜視図第２の実施の形態におけるプリンタ装置の筐体の斜視図第２の実施の形態の変形例に係るプリンタ装置の斜視図第２の実施の形態の変形例に係るプリンタ装置の設置方法の説明図第２の実施の形態の変形例に係るプリンタ装置の設置方法の説明図第２の実施の形態の変形例に係るプリンタ装置の設置方法の説明図

　本発明を実施するための形態について、以下に説明する。尚、同じ部材等については、同一の符号を付して説明を省略する。

　図１及び図２に基づき、ロール状の記録紙（以下、「ロール紙」とも称する）を支持する給紙軸が設けられているプリンタを説明する。このプリンタは、記録紙に印字する印字ユニット９１０、記録紙を切断するカッター９１１を有しており、カッター９１１により切断された記録紙は排紙口９１２より排紙される。ロール紙９００は、アーム９１３に接続された給紙軸９１４にロール紙９００中心の開口部を入れることにより設置される。また、プリンタには、プリンタの制御を行うための制御基板９１５も設けられている。図１はプリンタの斜視図であり、図２は内部斜視図である。

　次に、図３及び図４に基づき、ロール紙が入れられる記録紙ホルダが設けられたプリンタを説明する。このプリンタは、印字ユニット９２０、カッター９２１を有し、カッター９２１により切断された記録紙は排紙口９２２より排紙される。ロール紙９００は、プリンタ内の記録紙ホルダ９２３内に入れられる。また、プリンタ制御のための制御基板９２５も設けられている。図３はこのプリンタの斜視図であり、図４は内部斜視図である。

　図１から図４に示すプリンタは、大きく設計変更しなければ、発券装置等の様々な装置の組み込みユニットとして使用することはできない。

　〔第１の実施の形態〕
　（プリンタ）
　次に、第１の実施の形態におけるプリンタ１００を、図５から図１２に基づき説明する。図５はカッター３０が取り付けられているプリンタ１００の斜視図であり、図６は側面図であり、図７及び図８は断面斜視図である。図９はプリンタ１００の内部に設けられるプリンタメカ部の斜視図である。また、図１０はカッター３０が取り付けられていないプリンタ１００の斜視図であり、図１１及び図１２はカッター３０が取り付けられていないプリンタメカ部の斜視図である。

　プリンタ１００は、記録ヘッドであるサーマルヘッド１０が搭載されたブロック（「ヘッドモジュール」）と、プラテンローラ２０とカッター３０とが設けられているブロック（「カッターモジュール」）とを結合させて構成される。図９ではヘッドモジュールとカッターモジュールとが結合されており、手前に位置するのがカッターモジュール、後ろ側に位置するのがヘッドモジュールである。

　サーマルヘッド１０は、搬送用モータ４０及びカッター用モータ５０とともにヘッドモジュールを構成し、第１のケース６０内に収納される。プラテンローラ２０は搬送用モータ４０により駆動され、カッター３０とともにカッターモジュールを構成し、第２のケース７０に取り付けられる。カッター３０は固定刃３１と、カッター用モータ５０によって図示上下方向に駆動される可動刃３２とを有する。

　第１のケース６０は、互いに分離可能な上部ケース６０ａと下部ケース６０ｂとを有する。本実施の形態において、第１のケース６０は樹脂で、第２のケース７０は板金でそれぞれ形成されているが、いずれも他の材料を用いることが可能である。

　記録紙２００（図１５参照）は第１のケース６０の給紙口６１よりプリンタ１００に入れられ、サーマルヘッド１０とプラテンローラ２０の間を通り印字された後、第２のケース７０に形成された排紙口７１より排紙される。

　プリンタ１００は、第２のケース７０にカッターモジュールを設置することにより、図５から図９に示すカッターありプリンタとして構成できる。また、カッターモジュールに代えて、カッター３０を含まずプラテンローラ２０を搭載するプラテンモジュールを第２のケース７０に取り付けることにより、図１０から図１２に示すカッターなしプリンタとしても構成できる。カッターモジュールあるいはプラテンモジュールのいずれかを第２のケース７０に取り付けることにより、同一のプリンタをカッターあり又はカッターなしプリンタとして構成できる。

　図１１及び図１２は、プラテンモジュールとヘッドモジュールとを組み合わせたプリンタメカ部を図示する。図１１の手前（図１２奥側）にプラテンモジュールが、図１２の手前（図１１奥側）にヘッドモジュールが配置される。プラテンモジュールにはカッター３０は設けられていないため、図示のヘッドモジュールとプラテンモジュールのいずれにもカッター用モータ５０は設けられていない。
　なお、以下、カッターモジュールとプラテンモジュールとを区別する必要のない場合には、両者を総称して「カッターモジュール」と称する。

　カッターありプリンタでは、第１のケース６０と第２のケース７０との間に枠状部材７０ａが設けられている。一方、カッターなしプリンタには枠状部材７０ａは設けられない。枠状部材７０ａは、カッターモジュールとプラテンモジュールとの寸法（厚さ）の差に相当する幅を有し、カッターあり／なし時のケース長を調整する。なお、図示の例では、カッターあり／なしのそれぞれのプリンタで第２のケース７０の構成を変えているが、双方のプリンタで第２のケース７０の構成を共通にしてもよい。

　図５及び図７に示すように、プリンタ１００では第１のケース６０と第２のケース７０が接続された状態で記録紙２００に印字が可能である。この状態から開放ノブ８０を動かすことにより、図１３及び図１４に示すように、第１のケース６０を第２のケース７０から離すことができる。第１のケース６０と第２のケース７０とを離すことにより、プリンタ１００内に詰まった記録紙を取り除きやすくなる。

　記録紙２００が詰まった場合、開放ノブ８０を動かすことにより、図１５に示すように第２のケース７０に対して第１のケース６０を移動させて両者を離し、記録紙２００を引き抜く。開放ノブ８０には、図１６から図１８に示すように、回動軸８２を中心に回動するロックレバー８１が接続されており、プラテンローラ２０の軸２１はロックレバー８１の支持部８３に回転可能に支持される。ヘッドモジュールとカッターモジュールとは、プラテンローラ２０の軸２１が支持部８３に支持された状態で互いに接続される。図１６及び図１７はプリンタ１００の断面斜視図であり、第１のケース６０と第２のケース７０が接続され、軸２１が支持部８３に支持されている状態を示す。図１８はプリンタ１００の断面斜視図であり、第１のケース６０と第２のケース７０とが離れ、軸２１が支持部８３から外れた状態を示す。第１のケース６０を第２のケース７０から分離することで、図１８に示すように第１のケース６０と第２のケース７０との間に隙間が形成される。

　図１９から図２１は、開放ノブ８０を操作したときの各部の動作を説明する図である。図１９は支持部８３がプラテンローラ２０の軸２１を支持している状態を示し、図２０及び図２１の破線は開放ノブ８０を動かして支持部８３が軸２１から離れた状態を示している。

　図１９のカッターモジュールとヘッドモジュールとが接続している状態では、サーマルヘッド１０の背面がバネ１１により図示上方に付勢され、サーマルヘッド１０とプラテンローラ２０は接触している。

　図２０に示すように、開放ノブ８０を動かすとロックレバー８１が回動軸８２を中心に回動して図示右側に移動する。これにより、支持部８３がプラテンローラ２０の軸２１から離れ、ヘッドモジュールとカッターモジュールとの接続状態が解除される。軸２１が支持部８３から離れると、サーマルヘッド１０がバネ１１の付勢力により上方向に動き、プラテンローラ２０は上方に付勢される。しかし、プラテンローラ２０の設けられているカッターモジュールは第２のケース７０に固定されているためにプラテンローラ２０の上方への移動は規制され、図２１に破線にて図示するようにプラテンローラ２０は左方向に付勢される。このとき、プラテンモジュールとヘッドモジュールとの接続状態が解除されていることから、左方向への付勢力によって、第２のケース７０は第１のケース６０に対して図示左方向に相対移動し、第１のケース６０と第２のケース７０が離れる。尚、図２２に示すように、ロックレバー８１には、支持部８３が軸２１を支持する位置にロックレバー８１を戻す方向にロックレバー８１を付勢する巻きバネ８４が接続されている。巻きバネ８４の一端はヘッドモジュールのフレームに固定され、他端はロックレバー８１に係合している。

　図２３は、第１のケース６０と第２のケース７０が接続されている状態のプリンタ１００の断面図であり、図２４は開放ノブ８０を動かして第１のケース６０と第２のケース７０とを離した状態のプリンタ１００の断面図である。図２３の状態では、ヘッドモジュールとカッターモジュールとが接続されており、サーマルヘッド１０にプラテンローラ２０が圧接している。図２３の状態で開放ノブ８０を動かすことにより、図２４に示すように第２のケース７０が図面において左方向にスライドし第１のケース６０と離れ、カッターモジュールとヘッドモジュールとは分離可能な状態になる。また、図２４に示すように、第２のケース７０が第１のケース６０から図示矢印方向に離れることで、プラテンローラ２０とサーマルヘッド１０との接触が解除され、両者の間に隙間が生じる。これにより、記録紙２００の搬送路が開放されるため、詰まった記録紙を容易に除去できる。

　図２５及び図２６は、第１のケース６０と第２のケース７０とが分離している状態のプリンタ１００の斜視図である。第２のケース７０の底面７２の中央には１組のスライド部７３が設けられている。各スライド部７３は、上側に延びる垂直部と垂直部の一端から水平に延びる水平部とを含み、Ｌ字形状を有している。また、図２７及び図２８、図３０及び図３１に示すように、第１のケース６０の底面６２の中央には第２のケース７０に対する第１のケース６０の移動方向に延びる溝６３が形成されている。溝６３にはネジ穴が設けられ、溝６３の幅は、２つのスライド部７３の水平部の間隔とほぼ等しい。また、第１のケース６０はネジ６５を挿入する穴が設けられた支持部６４を有する。

　第１のケース６０を第２のケース７０に取り付ける際は、溝６３にスライド部７３を入れ、スライド部７３の下面に支持部６４を被せ、支持部６４に設けられた穴にネジ６５を挿入して溝６３のネジ穴にねじ込む。尚、２つのスライド部７３の水平部の間には、ネジ６５と干渉することなく溝６３内をスライド部７３がスライドできるように、間隔が設けられている。

　第１のケース６０の底面６２に設けられた溝６３をスライド部７３がスライドすることにより、第１のケース６０と第２のケース７０とを、図２３のように接続させたり、図２４のように離したりできる。溝６３と支持部６４との間でスライド部７３をスライド可能に支持することにより、第１のケース６０から第２のケース７０が離れた際に、第２のケース７０が第１のケース６０と完全に分離することを防ぐことができる。

　本実施の形態においては、図３０から図３３に示すように、溝６３の第２のケース７０側の端部６３ａにスライド部７３の端７３ａが接触すると、第１のケース６０のスライド動作が止まる。一方、図２７、図２８では、第１のケース６０が最も第２のケース７０に近づいており、このときに端部６３ａと端７３aとの間隔が最も開いている。このように、スライド部７３は、第１のケース６０と第２のケース７０が接続されて端部６３ａと端７３aとが最も離れている状態から、端部６３ａとスライド部７３とが接触するまでの範囲で移動可能である。図２７から図２９に、スライド部７３の移動可能領域が示されている。端部６３ａとスライド部７３の端７３aとの接触により、第２のケース７０に対する第１のケース６０の移動量を制限でき、第２のケース７０から第１のケース６０が外れることも防止できる。

　尚、図２７は、第１のケース６０と第２のケース７０が接続されている状態のプリンタ１００の底面斜視図であり、図２８は底面図であり、図２９は断面図である。図３０は、第１のケース６０と第２のケース７０とが離れている状態のプリンタ１００の底面斜視図であり、図３１は底面図であり、図３２は断面図である。図３３は、プリンタ１００の断面斜視図である。

　プリンタ１００では、図３４に示すように、ドライバー等の工具を用いることなく、コイン等によりネジ６５を回すことによって第１のケース６０を第２のケース７０に取り付けることが可能である。

　（発券装置等への設置）
　本実施の形態におけるプリンタ１００は、レシート発券機等の他の装置（以下、総称して「発券装置」と称する）の壁面にプリンタモジュールとして設置できる。具体的には、図３５から図３８に示すように、第２のケース７０の排紙口７１が設けられている背面７４を発券装置の壁面２１０にネジどめすることにより、プリンタ１００を発券装置に設置できる。発券装置の壁面２１０には、プリンタの排紙口７１に対応する位置に、記録紙２００が排出される開口２１１が形成されている。

　図３５は、給紙口６１が上側を向くように配置したプリンタ１００の斜視図であり、図３６は、図３５の向きで発券装置の壁面２１０に取り付けられたプリンタ１００の斜視図である。この場合、記録紙２００の上側が印字面の裏、つまり記録紙の下側が印字面となる。また、図３７は、給紙口６１が下側を向くように配置したプリンタ１００の斜視図であり、図３８は、図３７の向きで壁面２１０に取り付けられたプリンタ１００の斜視図である。図３７及び図３８では記録紙２００の上側が印字面となる。

　また、図３９は、排紙口７１が上側を向くように配置したプリンタ１００を示しており、図４０は、図３９の向きで壁面２１０に取り付けられたプリンタ１００の斜視図である。また、図４１は、排紙口７１が下側を向くように配置したプリンタ１００の斜視図であり、図４２は、図４１の向きで壁面２１０に取り付けられたプリンタ１００の斜視図である。図３９及び図４０、図４１及び図４２に示されるように、本実施の形態によるプリンタ１００は、第２のケース７０の底面７２を、発券装置の壁面２１０にネジ止めにより設置できる。この場合、プリンタ１００が取り付けられる壁面２１０に対し垂直な壁面２１２には、排紙口７１に対応する位置に記録紙２００が排出される開口２１１が形成される。記録紙２００は、図３９及び図４０では上側に、図４１及び図４２では下側に排紙される。

　図４３Ａから４３Ｃに示すように、プリンタ１００およびロール状の記録紙２００が設置されるホルダ２２０を壁面２１０または壁面２１２に取り付けることも可能である。

　（カッターなしのプリンタ）
　次に、図４４から図４６に基づき、カッターなしのプリンタについて説明する。カッターモジュールに代えて、カッター３０を含まないプラテンモジュールを第２のケース７０に取り付けることにより、プリンタ１００をカッターなしプリンタにすることができる。図４４から図４６の例では、第２のケース７０にプラテンローラ２０を含むプラテンローラユニット（プラテンモジュール）２２が取り付けられている。図４４は、第１のケース６０と第２のケース７０とが接続されたカッターなしプリンタの斜視図であり、図４５は、断面斜視図である。図４６は、第１のケース６０と第２のケース７０とが離れている状態のカッターなしプリンタの斜視図である。

　カッターなしプリンタの場合も、図４６に示すように開放ノブ８０の操作によって第１のケースを第２のケースに対して移動させ、プラテンローラ２０とサーマルヘッド１０との間を開けることができる。

　（独立したプリンタ）
　本実施の形態におけるプリンタ１００は、プリンタユニットとして発券装置の内部に設置するだけではなく、図４７及び図４８に示すように、スタンドアローンのプリンタとしても使用できる。
　この場合、下部ケース６０ｂの前面には、プリンタ１００の操作に必要なオペレーションパネルなどが配置される。図４７及び図４８に示す例では、下部ケース６０ｂの前面に、プリンタの動作状態を示すＬＥＤ（ｌｉｇｈｔ　ｅｍｉｔｔｉｎｇ　ｄｉｏｄｅ）９１、記録紙２００を切断する際に操作されるカットキー９２、記録紙２００を搬送する際に操作されるフィードキー９３、インターフェースとしてのＲＳ２３２Ｃ端子９４、ＵＳＢ（ｕｎｉｖｅｒｓａｌ　ｓｅｒｉａｌ　ｂｕｓ）端子９５、電源の供給ためのＡＣアダプタ端子９６が設けられている。また、図４８に図示されるように、プリンタ１００をスタンドアローンの装置として機能させるための制御基板９７が、第１のケース６０内に設けられている。なお、図４７及び図４８に示す要素は例であり、これらの要素を省略したり、他の要素を加えてもよい。

　プリンタ１００をモジュールとして発券装置に設置する場合には、プリンタ１００に制御基板９７を設けてもよく、また、図４９に示すようにプリンタ１００には制御基板を設けず、発券装置の制御部等によりプリンタ１００を制御してもよい。

　（排紙口）
　プリンタ１００には、図５０に示すように、第２のケース７０の排紙口７１に対応する位置に、ユーザが抜き取らなかった記録紙２００を内部に回収するプレゼンタ２３０を接続してもよい。また、図５１に示すように、排紙口７１の美観やデザインを向上させるベゼル２４０を接続してもよい。

　（給紙口）
　本実施の形態におけるプリンタ１００は、図５２Ａから図５３Ｂに示すように、第１のケース６０の給紙口６１に対応する位置にフラッパ６６が設けられる。フラッパ６６は、第１のケース６０に、回動軸６６ａを中心に回動可能に取り付けられている。印字時には、図５２Ａ及び５２Ｂに示すようにフラッパ６６は閉じられ、記録紙２００のガイドとして機能する。プリンタ１００に詰まった記録紙２００を除去する場合などには、図５３Ａ及び５３Ｂに示すように、フラッパ６６を上げて開き給紙口６１を広げることにより、記録紙２００が取り除きやすくなる。

　また、図５４Ａに示すように、フラッパ６６を閉じる方向に付勢する板バネ６７がフラッパ６６に接続されていてもよい。板バネ６７の付勢力により、給紙口６１から給紙される記録紙２００にテンションをかけるダンパーとしてフラッパ６６を機能させることができる。また、図５４Ｂに示すように、板バネ６７に代えて、トーションバネ６８を用いてもよい。

　〔第２の実施の形態〕
　次に、第２の実施の形態によるプリンタ装置１０００を説明する。図５５は、プリンタ装置１０００の斜視図であり、図５６及び図５７は筐体３００の斜視図である。

　第２実施の形態によるプリンタ装置１０００は、筐体３００と第１の実施の形態のプリンタ１００とを含む。

　プリンタ装置１０００では、筐体３００の内部にプリンタ１００とロール紙２００とが設置される。筐体３００は、ロール紙２００を設置する領域３１０と、プリンタ１００を設置する領域３２０とを有し、領域３１０にはロール紙２００を設置するための給紙軸３１１が設けられている。プリンタ１００により印字され排紙口７１より排紙された記録紙は、筐体３００の排紙口３２１より排紙される。

　筐体３００の外側には、平面状の第１の設置面３０１と第２の設置面３０２とが形成されている。プリンタ装置１０００を机や壁面に設置する場合、壁面等と接する面は第１の設置面３０１であっても、第２の設置面３０２であってもよい。また、筐体３００の側面となる第３の設置面３０３を壁面等に設置してもよい。

　図５８は、第２の実施の形態の変形例に係るプリンタ装置１０００'の斜視図である。プリンタ装置１０００'は筐体４００とプリンタ１００とを含む。筐体４００にはロール紙２００が設置される。筐体４００は、ロール紙２００を設置する領域４１０と、プリンタ１００を設置する領域４２０とを有し、領域４１０には給紙軸４１１が設けられる。記録紙は排紙口４２１より排紙される。

　筐体４００の外側には、平面状の第１の設置面４０１、第２の設置面４０２、第３の設置面４０３が形成されている。プリンタ装置１０００'は、取付面と接する面を、図５９Ａに示されるように第１の設置面４０１としても、図５９Ｂに示されるように第２の設置面４０２としても、または図５９Ｃに示されるように第３の設置面４０３としてもよい。

　以上、本発明の実施に係る形態について説明したが、上記内容は、発明の内容を限定するものではない。

　本願は２０１５年４月１５日に出願した日本国特許出願第２０１５－０８３２７３号に基づきその優先権を主張するものであり、同日本国出願の全内容を参照することにより本願に援用する。

１０　　　　サーマルヘッド
２０　　　　プラテンローラ
２１　　　　軸
３０　　　　カッター
４０　　　　搬送用モータ
５０　　　　カッター用モータ
６０　　　　第１のケース
６０ａ　　　上部ケース
６０ｂ　　　下部ケース
６１　　　　給紙口
６２　　　　底面
６３　　　　溝
６３ａ　　　端部
６４　　　　支持部
６５　　　　ネジ
６６　　　　フラッパ
７０　　　　第２のケース
７１　　　　排紙口
７２　　　　底面
７３　　　　スライド部
７４　　　　背面
８０　　　　開放ノブ
８１　　　　ロックレバー
８２　　　　回動軸
８３　　　　支持部
８４　　　　巻きバネ
１００　　　プリンタ
２００　　　記録紙
１０００　　プリンタ装置
１０００'　プリンタ装置

Claims

　記録ヘッドと、
　プラテンローラと、
　前記記録ヘッドが取り付けられ、記録紙を供給する給紙口が設けられた第１のケースと、
　前記プラテンローラが取り付けられ、前記記録紙を排紙する排紙口が設けられた第２のケースと、
　前記第１のケースに設けられ、前記プラテンローラの軸を回転可能な状態で支持する支持部を含むロックレバーとを有し、
　前記第１のケースと前記第２のケースとを接続することにより、前記支持部に前記プラテンローラの軸が入るよう構成されていることを特徴とするプリンタ。
　前記第２のケースはスライド部を含み、
　前記第１のケースには、前記スライド部が入る溝が設けられており、
　前記ロックレバーの操作により前記スライド部が前記溝内をスライドし、前記第１のケースに対して前記第２のケースが移動することを特徴とする請求項１に記載のプリンタ。
　前記記録ヘッドを前記プラテンローラに向けて付勢するバネをさらに有し、
　前記ロックレバーの操作により前記支持部が前記プラテンローラの軸から離れ、前記バネの付勢力によって前記記録ヘッドが前記プラテンローラを押し、前記第１のケースと前記第２のケースとが離れることを特徴とする請求項１に記載のプリンタ。
　前記第２のケースの、前記排紙口に対応する位置に接続されたベゼルをさらに含むことを特徴とする請求項１に記載のプリンタ。
　前記第１のケース及び前記第２のケースのいずれか一方には、オペレーションパネル及びインターフェースが設けられていることを特徴とする請求項１に記載のプリンタ。
　請求項１に記載のプリンタと、
　前記プリンタを収納するプリンタ収容部と、記録紙を収納する記録紙収容部と、前記記録紙を排紙する排紙口とを有する筐体部材と、を有することを特徴とするプリンタ装置。
　記録ヘッドを有する第１のケースと、
　プラテンローラを有する第２のケースと、
　前記第１のケースに設けられ、前記プラテンローラの軸を支持するロックと、を有し、
　前記ロックにより前記軸が支持されている状態で、前記第１のケースと前記第２のケースとが接続し、前記ロックによる前記軸の支持が解除された状態で、前記第１のケースが前記第２のケースから分離可能となることを特徴とするプリンタ。