WO2016125303A1 - アクチュエータ - Google Patents

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Definitions

  • the engine room has a limited space, and an automobile manufacturer can arrange an external magnetic field generation source near the actuator in order to minimize the engine layout by concentrating parts and wiring. Therefore, the actuator needs to have a structure that is not easily affected by the external magnetic field as much as possible so that the position detection accuracy is not greatly deteriorated even in such an arrangement environment.
  • the magnetic sensor for detecting the magnetic flux density in at least two directions of the magnetic field changing with the reciprocating movement of the magnet since the magnetic sensor for detecting the magnetic flux density in at least two directions of the magnetic field changing with the reciprocating movement of the magnet is used, it is not necessary to converge the magnetic flux of the magnet in one direction.
  • a structure without a stator can be provided. Therefore, the influence of the external magnetic field on the magnetic sensor can be reduced, and the position detection accuracy is improved.
  • FIG. 3 is a graph showing the relationship between the magnetic flux density detected by the magnetic sensor 20 and the position of the shaft 2 in the y-axis direction. Since the position of the sensor magnet 22 in the y-axis direction changes with the movement of the shaft 2 in the y-axis direction, the magnetic flux densities in the y-axis direction and the z-axis direction passing through the magnetic sensor 20 also change. Therefore, the position of the shaft 2 in the y-axis direction can be determined from the magnetic flux density detected by the magnetic sensor 20. In the example of FIG. 3, the magnetic flux density detected by the magnetic sensor 20 increases as the shaft 2 moves in the direction of closing the waste gate valve.
  • the calculation function for converting the magnetic flux density into the shaft position may be provided in an IC constituting the magnetic sensor 20, or may be provided in another control circuit (not shown).

Abstract

 アクチュエータ(1)は、シャフト(2)の往復移動に連動して往復移動するセンサ用マグネット(22)と、センサ用マグネット(22)の往復移動に伴って変化するセンサ用マグネット磁界(B)のy軸方向とz軸方向の磁束密度を検出する磁気センサ(20)とを備えるので、センサ用マグネット(22)の磁束を1方向に収束させる必要がなくなり、センサ用ステータを廃止することができる。そのため、磁気センサ(20)に対する外部磁界(C,C1)の影響を低減できる。

Description

アクチュエータ
 この発明は、直動式のアクチュエータに関するものである。
 自動車の排出ガス規制は年々厳しくなる傾向にあり、将来は更に規制が進むと予想される。そのため、排出ガス規制対策としてエンジンとその周辺装置の電動化が進み、制御駆動部に電動アクチュエータが用いられることが多い(例えば、特許文献1,2参照)。
 アクチュエータの駆動方式は回転式と直動式に分類される。回転式のアクチュエータは、ロータの回転方向にシャフトが回転する。直動式のアクチュエータは、ロータの回転方向に対して垂直な方向にシャフトが往復移動する。
特開2010-13179号公報 特表2014-509362号公報
 アクチュエータをエンジンルーム内で用いる場合、高精度、高耐熱および高寿命が要求される。例えば、ターボチャージャのウェイストゲートバルブを開閉制御する直動式アクチュエータにおいては、バルブ開度を一定に保持するモードがあるため、シャフトの位置を検出するセンサの位置検出精度と、シャフトの推力を保つためにロータコイルが通電され続けることによる発熱に対するセンサの耐熱性とが設計上の重要なパラメータとなる。
 センサの位置検出精度はしばしば、エンジンルーム内に設置されたオルタネータもしくはスタータ等から発生する磁界、または周辺配線に高電流が通電された際に発生する磁界といった外部磁界の影響により、大きく悪化する。センサの位置検出精度が悪化することによってシャフトの目標位置と実位置とに差異が発生すると、ターボチャージャの過給圧が異常に高まり、タービンを損傷する懸念がある。
 エンジンルーム内は限られたスペースであり、自動車メーカは部品および配線を密集させることによりエンジンレイアウトの最小化を計るため、アクチュエータの近くに外部磁界発生源が配置され得る。よって、アクチュエータは、そのような配置環境であっても位置検出精度が大きく悪化しないように、できる限り外部磁界の影響を受けにくい構造にする必要がある。
 ここで、直動式アクチュエータに使用される磁気センサを説明する。従来の直動式アクチュエータにおいては、シャフトの往復移動に連動して往復移動するセンサ用マグネットと、センサ用マグネットの往復移動に伴って変化する磁界の1方向の磁束密度を検出する磁気センサと、センサ用マグネットの磁束を1方向に収束させるセンサ用ステータとが設置されている。センサ用ステータは鉄系材料の磁性体である。センサ用マグネットの往復移動方向における位置に応じて、センサ用ステータに流れる磁束密度が変化するため、磁気センサが検出した磁束密度からシャフトの往復移動方向の位置への変換が可能である。
 ここで、アクチュエータの周囲に外部磁界が発生している場合、センサ用マグネットの磁束に加えて外部磁界の磁束もセンサ用ステータに収束してしまうため、磁気センサが検出する磁束密度が高くなり、シャフトの位置が誤検出される。
 外部磁界の影響を受けにくくするためには、磁性体であるセンサ用ステータを設けない構造とすることも考えられるが、単にセンサ用ステータを設けない構造にした場合、センサ用マグネットの磁束が発散してしまう。すると、磁束密度とシャフト位置との直線性が低下するなどして磁気センサの位置検出精度が著しく悪化したり、磁気センサの検出限界である必要磁束密度を確保することができなくなるなどしてシャフトの位置検出が不可能となったりする。
 この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、磁気センサに対する外部磁界の影響を低減して位置検出精度を向上させることを目的とする。
 この発明に係るアクチュエータは、シャフトをその軸方向に往復移動させるものであって、シャフトの往復移動に連動して往復移動するマグネットと、マグネットの往復移動に伴って変化する磁界の少なくとも2方向の磁束密度を検出する磁気センサとを備えるものである。
 この発明によれば、マグネットの往復移動に伴って変化する磁界の少なくとも2方向の磁束密度を検出する磁気センサを用いるようにしたので、マグネットの磁束を1方向に収束させる必要がなくなり、センサ用ステータを設けない構造にすることができる。そのため、磁気センサに対する外部磁界の影響を低減でき、位置検出精度が向上する。
この発明の実施の形態1に係るアクチュエータの構成例を示す断面図である。 図1のうち、磁気センサ周辺部の構成を示す拡大図である。 実施の形態1の磁気センサが検出する磁束密度とシャフトの位置との関係を示すグラフである。 実施の形態1において、ターボチャージャの過給圧とシャフトの位置との関係を示すグラフである。 実施の形態1の理解を助けるための参考例として、従来の磁気センサを用いた場合のアクチュエータの構成を示す断面図である。 図5の参考例において、磁気センサが検出する磁束密度とシャフトの位置との関係を示すグラフである。 図5の参考例において、ターボチャージャの過給圧とシャフトの位置との関係を示すグラフである。
 以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
 図1は、この発明の実施の形態1に係るアクチュエータ1の構成例を示す断面図である。アクチュエータ1は、直動式であって、シャフト2をその軸方向に往復移動させる。実施の形態1では、シャフト2の軸方向をy軸と呼び、y軸に直交する方向をx軸およびz軸と呼ぶ。図1の紙面上では、y軸が上下方向になり、x軸が左右方向になり、z軸が奥行き方向になる。
 以下では、直動式のアクチュエータ1を、ターボチャージャのウェイストゲートバルブを開閉する用途に用いるものとして説明する。なお、ウェイストゲート用に限定されるものではなく、どのような用途に用いても構わない。
 モータ部3は、シャフト2をy軸方向に往復移動させる駆動力を発生可能なものであれば、どのようなものを用いても構わない。図1では、モータ部3としてブラシ付きモータを用いた例を示している。モータハウジング4に2箇所の軸受5,6が設置され、パイプ7が回転自在に支持されている。パイプ7の外周面に、ロータとなるロータコア8とロータ巻線9とが固定されている。また、パイプ7の一端側にコンミテータ10が固定され、ロータ巻線9がコンミテータ10に接続されている。モータハウジング4の内周面には、ロータを取り囲むように、ステータとなるマグネット11とバックヨーク12とが固定されている。
 パイプ7の中にはシャフト2が配置されている。パイプ7の内周面には雌ねじ部13が形成されている。また、シャフト2の外周面には雄ねじ部14が形成されており、この雄ねじ部14が雌ねじ部13にねじ込まれて結合される。シャフト2の一端側は、モータハウジング4を貫通して、不図示のウェイストゲートバルブに連結される。シャフト2の他端側には、磁気センサ20と、センサ用シャフト21と、センサ用マグネット22とが配置されている。磁気センサ20等の詳細は後述する。
 コネクタ端子15に電圧が印加されると、電流がブラシ16を流れ、コンミテータ10を介して、ロータ巻線9に通電される。ロータ巻線9に通電されることにより、ロータコア8が磁化され、極を形成する。磁化されたロータコア8がマグネット11に引き付けられることにより、ロータが回転し、ロータに一体化されたパイプ7とコンミテータ10も回転する。コンミテータ10の回転に伴いロータ巻線9に流れる電流の相が切り替わることにより、ロータコア8の極も切り替わり、ロータが回転し続ける。ロータの回転運動は、パイプ7の雌ねじ部13とシャフト2の雄ねじ部14の結合によってy軸方向の直動運動に変換され、シャフト2がモータハウジング4の外へ押し出される。ロータ巻線9に流れる電流が逆転すると、ロータが逆向きに回転し、シャフト2がモータハウジング4の内へ引き込まれる。シャフト2の往復移動に伴い、ウェイストゲートバルブが開閉する。
 図2は、図1に示した磁気センサ20の周辺部の拡大図である。
 センサハウジング17の内部には、少なくとも2方向の磁束密度を検出する磁気センサ20が固定されている。また、センサハウジング17の内部には、シャフト2の端面に接するセンサ用シャフト21が配置され、このセンサ用シャフト21にはセンサ用マグネット22が固定されている。よって、シャフト2のy軸方向の往復移動に連動して、センサ用シャフト21とセンサ用マグネット22が往復移動する。センサ用マグネット22が往復移動するy軸方向における範囲をAとする。センサ用マグネット22の磁界B(以下、センサ用マグネット磁界Bと呼ぶ)を、図2に矢印で示す。センサハウジング17とセンサ用シャフト21は、非磁性体である。
 磁気センサ20は、複数のホール素子を内蔵したホールIC(Integrated Circuit)であり、任意の複数方向の磁束密度を検出可能である。図2の例では、センサ用マグネット磁界Bのy軸方向とz軸方向の磁束密度を磁気センサ20の検出対象とするが、別の方向を検出対象としてもよいし、さらには3方向以上を検出対象としてもよい。
 図3は、磁気センサ20が検出する磁束密度とシャフト2のy軸方向における位置との関係を示すグラフである。シャフト2のy軸方向への移動に伴ってセンサ用マグネット22のy軸方向における位置が変化するため、磁気センサ20を通過するy軸方向とz軸方向の磁束密度も変化する。よって、磁気センサ20が検出した磁束密度から、シャフト2のy軸方向の位置が分かる。図3の例では、ウェイストゲートバルブを閉じる方向にシャフト2が移動するほど、磁気センサ20が検出する磁束密度が高くなる。なお、磁束密度をシャフト位置に変換する演算機能は、磁気センサ20を構成するICに持たせてもよいし、別の制御回路(不図示)に持たせてもよい。
 この磁気センサ20、特にホール素子が実装されたセンシング部20aは、センサ用マグネット22の往復移動範囲Aの中心部に配置されることが望ましい。そして、センサ用マグネット22が往復移動範囲Aの両端部にあるとき、磁気センサ20で検出されるセンサ用マグネット磁界Bの磁束密度が、少なくとも磁気センサ20の検出限界である必要磁束密度以上となるように、センサ用マグネット22の大きさおよび種類などを決定しておく。これにより、センサ用マグネット22を最小化することが可能である。
 ウェイストゲート用のアクチュエータ1の場合、センサ用マグネット22は、サマリウムコバルト磁石を用いることが望ましい。サマリウムコバルト磁石は、温度に対する磁力の変化率が小さく、高温使用に適しているため、磁気センサ20に対する温度変化の影響を低減でき、位置検出精度が向上する。
 ここで、外部磁界C,C1を、図2に矢印で示す。外部磁界C,C1は、例えばエンジンルーム内に設置されたオルタネータもしくはスタータ等から発生する磁界、または周辺配線に高電流が通電された際に発生する磁界などである。また、外部磁界C,C1は同一の外部磁界発生源(不図示)から発生しているが、外部磁界Cに比べて外部磁界C1の方が外部磁界発生源から遠いため磁束密度が低い。
 以下では、本実施の形態1で用いる複数方向の磁束密度を検出可能な磁気センサ20について説明した図2~図4と、従来用いられている1方向の磁束密度を検出可能な磁気センサについて説明した図5~図7とを比較しながら、本実施の形態1の効果を説明する。
 図5は、本実施の形態1の理解を助けるための参考例であり、従来の磁気センサ105を用いた場合のアクチュエータ100の構成を示す断面図である。参考例のアクチュエータ100において、y軸方向に往復移動するシャフト101の端部にセンサ用シャフト102が配置され、センサ用シャフト102にセンサ用マグネット103が固定されている。シャフト101が往復移動すると、これに連動してセンサ用シャフト102とセンサ用マグネット103も往復移動する。センサ用マグネット103の周囲には、鉄系材料の磁性体から成るセンサ用ステータ104が設置され、センサ用マグネット103の磁束をy軸方向に収束させる役割を果たしている。センサ用ステータ104に収束したセンサ用マグネット103の磁界D(以下、センサ用マグネット磁界Dと呼ぶ)を、図5に矢印で示す。磁気センサ105は、1方向の磁束密度を検出するタイプであり、センサ用ステータ104に流れるy軸方向の磁束密度を検出する。
 図6は、参考例の磁気センサ105が検出する磁束密度とシャフト101のy軸方向における位置との関係を示すグラフである。センサ用マグネット103のy軸方向の位置に応じてセンサ用ステータ104を流れる磁束密度が変化するため、磁気センサ105が検出した磁束密度からシャフト101のy軸方向の位置へ換算が可能である。図6の例では、ウェイストゲートバルブを閉じる方向にシャフト101が移動するほど、磁気センサ105が検出する磁束密度が高くなる。
 図5に矢印で示すような外部磁界Cが発生している場合、センサ用マグネット磁界Dの磁束に加えて外部磁界Cの磁束もセンサ用ステータ104に収束してしまうため、磁気センサ105が検出する磁束密度が高くなり、シャフト101の位置が誤検出される。図6の場合、磁気センサ105は、センサ用マグネット磁界Dの磁束密度に加えて外部磁界Cの磁束密度βも検出してしまうため、シャフト101の検出位置P3が実位置P1よりもバルブ閉方向に誤検出される。ウェイストゲートバルブの開度が不十分の場合、ターボチャージャが過給圧になってタービンブレードに生じる負荷が大きくなる。負荷が破損限界を超えると、タービンブレードの一部が変形したり破損したりする可能性がある。
 図7は、参考例におけるターボチャージャの過給圧、つまりタービンブレードに生じる負荷とシャフト101のy軸方向における位置との関係を示すグラフである。外部磁界Cの磁束密度βの影響により、シャフト誤検出位置P3でタービンブレードにかかる負荷Q3は破損限界Qthより低くなっているが、実位置P1での実負荷Q1は破損限界Qthを超えている。このように、外部磁界Cの影響により磁気センサ105の位置検出精度が悪化すると、タービンが損傷する可能性がある。
 図5で説明したように、参考例のアクチュエータ100においては1方向の磁束密度を検出する磁気センサ105を使用していたので、磁束を1方向に収束させるためのセンサ用ステータ104が必要であった。また、磁気センサ105が外部磁界発生源から離れた場所に設置されていたとしても、センサ用ステータ104の端部は外部磁界発生源に近いため、外部磁界Cの影響を受けやすかった。
 これに対し、実施の形態1のアクチュエータ1においては複数方向の磁束密度を検出する磁気センサ20を使用するので、磁束を1方向に収束させる必要がなく、センサ用ステータを設けない構造にすることができる。よって、センサ用マグネット磁界Bに外部磁界C,C1が収束せず、磁気センサ20に対する外部磁界C,C1の影響を低減することができる。また、磁気センサ20を外部磁界発生源から離して配置することができるので、外部磁界Cより磁束密度が低い外部磁界C1の影響を受けるのみとなる。従って、磁気センサ20が検出する磁束密度は、センサ用マグネット磁界Bの磁束密度と外部磁界C1の磁束密度αとの合算値となる。図3と図6を比較するとα<βであり、参考例の磁気センサ105が検出するシャフト誤検出位置P3に比べて、実施の形態1の磁気センサ20が検出するシャフト誤検出位置P2のほうが実位置P1に近い。つまり、参考例に比べて、実施の形態1の場合のほうが磁気センサに対する外部磁界の影響を低減でき、位置検出精度が向上する。
 図4は、本実施の形態1におけるターボチャージャの過給圧、つまりタービンブレードに生じる負荷とシャフト2のy軸方向における位置との関係を示すグラフである。磁気センサ20に影響する外部磁界C1の磁束密度αが低く、またセンサ用ステータを設けた場合のように外部磁界C1の磁束が収束することもないため、シャフト2の実位置P1でタービンブレードにかかる実負荷Q1と誤検出位置P2での負荷Q2との差異も小さくなり、タービンの変形あるいは破損を防止することができる。
 以上より、実施の形態1によれば、アクチュエータ1は、シャフト2に連動して往復移動するセンサ用マグネット22と、センサ用マグネット22の往復移動に伴って変化する磁界の少なくとも2方向の磁束密度を検出する磁気センサ20とを備えるので、センサ用マグネット22の磁束を1方向に収束させる必要がなくなり、センサ用ステータを設けない構造にすることができる。そのため、磁気センサ20に対する外部磁界の影響を低減でき、位置検出精度が向上する。
 また、センサ用ステータを設けない構造としたことにより、部品点数を削減できる。さらに、センサ用ステータの位置決めも不要になるため、センサハウジング17を成形する金型の構造が簡単になる。
 また、センサ用ステータを設けない構造としたことにより磁気センサ周辺部の重量を軽減できるため、振動による磁気センサ周辺部の振動加速度の低下が可能となり、耐振性が向上する。さらに、センサ用ステータを設けない構造としたことにより、センサ用ステータを設けた構造と比べてアクチュエータ1の小型化および低コスト化が可能となる。
 また、実施の形態1によれば、磁気センサ20は、センサ用マグネット22の往復移動範囲Aの中心部に配置されているので、センサ用マグネット22を最小化することが可能となり、コストを低減できる。
 また、実施の形態1によれば、センサ用マグネット22としてサマリウムコバルト磁石を使用するので、磁気センサ20に対する温度変化の影響を低減でき、位置検出精度が向上する。
 なお、本発明はその発明の範囲内において、実施の形態の任意の構成要素の変形、または実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
 この発明に係るアクチュエータは、磁気センサに対する外部磁界の影響を低減するようにしたので、ウェイストゲートバルブ用のアクチュエータなどに用いるのに適している。
 1,100 アクチュエータ、2,101 シャフト、3 モータ部、4 モータハウジング、5,6 軸受、7 パイプ、8 ロータコア、9 ロータ巻線、10 コンミテータ、11 マグネット、12 バックヨーク、13 雌ねじ部、14 雄ねじ部、15 コネクタ端子、16 ブラシ、17 センサハウジング、20,105 磁気センサ、20a センシング部、21,102 センサ用シャフト、22,103 センサ用マグネット、104 センサ用ステータ。

Claims (4)

  1.  シャフトをその軸方向に往復移動させるアクチュエータにおいて、
     前記シャフトの往復移動に連動して往復移動するマグネットと、
     前記マグネットの往復移動に伴って変化する磁界の少なくとも2方向の磁束密度を検出する磁気センサとを備えることを特徴とするアクチュエータ。
  2.  前記磁気センサは、前記マグネットが往復移動する範囲の中心部に配置されていることを特徴とする請求項1記載のアクチュエータ。
  3.  前記マグネットは、サマリウムコバルト磁石であることを特徴とする請求項1記載のアクチュエータ。
  4.  自動車のエンジンルーム内に設置されてウェイストゲートバルブを開閉することを特徴とする請求項1記載のアクチュエータ。
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WO2018150575A1 (ja) * 2017-02-20 2018-08-23 三菱電機株式会社 ターボチャージャ用アクチュエータ
JPWO2018150575A1 (ja) * 2017-02-20 2019-06-27 三菱電機株式会社 ターボチャージャ用アクチュエータ

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