WO2015182694A1 - バーナー及び燃料気化装置 - Google Patents

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Abstract

 バーナー(20)は、燃焼部(21)と、燃料供給部(22)と、気化器(30)と、空気供給部(45)と、制御部(50)とを含む。燃料供給部(22)は燃焼部(21)に燃料を供給する。気化器(30)は、燃料供給部(22)が燃焼部(21)に供給する燃料を電気ヒーター(32)で加熱して燃料を気化させる。空気供給部(45)は気化器(30)に空気を供給する。制御部(50)は、燃料供給部(22)による燃料の供給、電気ヒーター(32)に対する電力の供給、及び、空気供給部(45)による空気の供給を制御する。制御部(50)は、燃料供給部(22)による燃料の供給を停止した状態で、空気供給部(45)による空気の供給を行う。制御部(50)は、電気ヒーター(32)に対して電力を供給して電気ヒーター(32)の温度を燃料が燃焼可能な燃焼可能温度に制御する。

Description

バーナー及び燃料気化装置
 本発明は、燃料を気化する気化器を備えたバーナー、及び、燃料を気化する燃料気化装置に関する。
 従来から、ディーゼルエンジンの排気通路には、排気に含まれる微粒子(PM:Particulate Matter)を捕捉するディーゼルパティキュレートフィルター(DPF:Diesel Particulate Filter)が配設されている。こうしたDPFにおいては、微粒子の捕捉機能を保持するために、DPFの捕捉した微粒子を排気を用いて焼却する再生処理が行なわれる。
 例えば、特許文献1では、DPFの前段に配設されたバーナーにおいて燃料と空気との混合気を燃焼させた燃焼ガスを生成し、その生成された燃焼ガスを排気通路に供給することにより、DPFに流入する排気を昇温させる再生処理が開示されている。
 また、排気通路に燃焼ガスを供給するバーナーとして、燃料を加熱する電気ヒーターを有する気化器で予め燃料を気化させ、その気化した燃料で混合気を生成するバーナーも知られている。
特開2011-185493号公報
 ところで、気化器においては、燃料の気化にともなう未揮発成分が変質することによりデポジットが生成される。こうしたデポジットが堆積すると、気化器内の流路が狭くなったり、燃料に対する電気ヒーターの伝熱性能が低下したりする。なお、こうしたデポジットの堆積は、電気ヒーターを用いた気化器に限らず、燃料を気化する気化器に共通する。
 本発明は、燃料を気化させる気化器におけるデポジットの堆積を抑えることが可能なバーナー及び燃料気化装置を提供することを目的とする。
 上記課題を解決するバーナーは、燃料が燃焼する燃焼室を有する燃焼部と、燃料を供給する燃料供給部と、前記燃料供給部が供給した燃料を加熱部で加熱して当該燃料を気化させた気化燃料を前記燃焼室に供給する気化器と、前記気化器に空気を供給する空気供給部と、前記燃料供給部による燃料の供給、前記加熱部の加熱、及び、前記空気供給部による空気の供給を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記燃料供給部による燃料の供給を停止した状態で、前記空気供給部による空気の供給と前記加熱部の加熱とを行い、前記加熱部の温度が燃料の燃焼可能な燃焼可能温度以上である状態を空気雰囲気下にて形成する。
 上記課題を解決する燃料気化装置は、燃料を燃焼する燃焼室を有する燃焼部に燃料を供給する燃料供給部と、前記燃料供給部が供給した燃料を加熱部で加熱して気化させた気化燃料を前記燃焼室に供給する気化器と、前記気化器に空気を供給する空気供給部と、前記燃料供給部による燃料の供給、前記加熱部の加熱、及び、前記空気供給部による空気の供給を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記燃料供給部による燃料の供給を停止した状態で、前記空気供給部による空気の供給と前記加熱部の加熱とを行い、前記加熱部の温度が燃料の燃焼可能な燃焼可能温度以上である状態を空気雰囲気下にて形成する。
 上記構成によれば、燃料の供給が停止した状態において、気化器に対する空気の供給と加熱部の加熱とが行われる。これにより、気化器の内部空間が空気雰囲気、すなわち酸素雰囲気下に置かれた状態にて加熱部の温度が燃焼可能温度に制御される。その結果、気化器内のデポジットを燃焼させることが可能であることから、気化器におけるデポジットの堆積が抑えられる。
 上記バーナーにおいて、前記空気供給部は、エンジンの吸気通路の中で過給機を構成するコンプレッサーの下流に位置する部分に通じる空気通路と、前記空気通路を開閉する空気弁と、を備え、前記制御部は、前記空気弁を開状態に制御することにより前記気化器に空気を供給し、前記空気弁を閉状態に制御することにより前記気化器への空気の供給を停止することが好ましい。
 上記構成によれば、エンジンの吸気を圧縮する機能と、気化器に供給される空気を圧縮する機能とを1つのコンプレッサーが兼ね備えるため、気化器に供給される空気の圧力を高めるうえでの構成が簡素化される。
 上記バーナーは、前記燃焼部に空気を供給する燃焼用空気供給部を備え、前記燃焼用空気供給部は、前記燃焼部と前記吸気通路とを接続する燃焼用空気通路と、前記燃焼用空気通路を開閉する燃焼用空気弁とを備え、前記空気通路は、前記燃焼用空気弁の上流にて前記燃焼用空気通路から分岐することが好ましい。
 上記構成によれば、燃料の燃焼に用いられる空気と、デポジットの燃焼に用いられる空気とが、共通する燃焼用空気通路を流れるため、燃焼部と気化器とに空気を供給するうえでの構成が簡素化される。
 上記バーナーにおいて、前記加熱部が電気ヒーターであり、前記制御部は、前記燃料供給部による燃料の供給が終了した直後に、前記電気ヒーターの温度が燃料の燃焼可能な燃焼可能温度以上である状態を空気雰囲気下にて形成することが好ましい。
 上記構成によれば、燃焼部に対する燃料の供給が終了した直後、すなわち気化器に残存した燃料を変質前に燃焼させることができる。これにより、デポジットの生成そのものを抑えることができる。
 上記バーナーにおいて、前記加熱部が電気ヒーターであり、前記制御部は、前記電気ヒーターの温度が燃料の燃焼可能な燃焼可能温度以上である状態を空気雰囲気下にて形成したのちに、前記燃料供給部による燃料の供給を開始することが好ましい。
 上記構成によれば、デポジットの除去が行われてから燃焼部に対する燃料の供給が開始されることから、燃料の気化を効率的に行うことができる。
 上記バーナーにおいて、前記気化器は、前記燃焼室を区画する区画部材で構成され、前記加熱部は、前記区画部材に形成された流路を流れる燃料を前記燃焼室の燃焼熱で気化させる熱交換部であり、前記燃料供給部は、前記燃焼室に燃料を供給する第1燃料供給部と前記燃焼室に前記熱交換部を通じて燃料を供給する第2燃料供給部とを備え、前記制御部は、前記第1燃料供給部による燃料の供給、前記第2燃料供給部による燃料の供給、前記燃焼室における燃料の燃焼、及び、前記空気供給部による空気の供給を制御し、前記第2燃料供給部による燃料の供給を停止した状態で、前記第1燃料供給部が供給する燃料を前記燃焼室で燃焼させながら前記空気供給部による空気の供給を行い、前記熱交換部の温度が燃料の燃焼可能な燃焼可能温度以上である状態を空気雰囲気下にて形成してもよい。
 上記構成によれば、第2燃料供給部が停止した状態において、第1燃料供給部が供給した燃料を燃焼室で燃焼させながら気化器に対する空気の供給が行われる。これにより気化器の内部空間が空気雰囲気、すなわち酸素雰囲気下に置かれた状態にて熱交換部の温度が燃焼可能温度に制御される。その結果、気化器内のデポジットを燃焼させることが可能であることから、気化器におけるデポジットの堆積が抑えられる。
 上記バーナーにおいて、前記加熱部は、前記第1燃料供給部が供給した燃料を加熱する第1加熱部と前記第2燃料供給部が供給した燃料を加熱する第2加熱部とを備え、前記第1加熱部は、電気ヒーターであり、前記第2加熱部は、前記熱交換部であり、前記気化器は、前記電気ヒーターを有する第1気化器と前記熱交換部を有する第2気化器とを備え、前記空気供給部は、前記第1気化器に空気を供給する第1空気供給部と前記第2気化器に空気を供給する第2空気供給部とを備え、前記制御部は、前記電気ヒーターに対する電力の供給を制御し、前記第2燃料供給部による燃料の供給を停止した状態で、前記電気ヒーターによって気化された気化燃料を前記燃焼室で燃焼させながら前記第2空気供給部による空気の供給を行い、前記熱交換部の温度が燃料の燃焼可能な燃焼可能温度以上である状態を空気雰囲気下にて形成し、続けて、前記第1燃料供給部による燃料の供給を停止した状態で、前記電気ヒーターに対する電力の供給を継続したまま前記第1空気供給部による空気の供給を行い、前記電気ヒーターの温度が燃料の燃焼可能な燃焼可能温度以上である状態を空気雰囲気下にて形成することが好ましい。
 上記構成によれば、第2気化器におけるデポジットを燃焼させたのち、続けて、第1気化器の内部空間が空気雰囲気、すなわち酸素雰囲気下に置かれた状態にて電気ヒーターの温度が燃焼可能温度に制御される。これにより、第1気化器内のデポジットを燃焼させることが可能であることから、第1気化器内のデポジットの堆積が抑えられる。また、熱交換部の加熱には電気ヒーターによる気化燃料の燃焼熱が利用されることから、第1気化器におけるデポジットの燃焼を開始する際に電気ヒーターが昇温した状態にある。その結果、電気ヒーターの温度が燃焼可能温度に到達するまでに要する時間を短縮することができる。
 上記バーナーにおいて、前記燃焼部は、混合気を燃焼させた燃焼ガスが噴き出す噴出し口が形成された筒端を有する第1筒部と、開放された筒端である開放端と、閉塞された筒端である閉塞端とを有する第2筒部であって、前記第1筒部内を前記開放端から前記噴出し口に向かって延び、前記開放端に対する前記噴出し口側に前記閉塞端が位置する前記第2筒部と、前記第1筒部の内周面と前記第2筒部の外周面とを接続するバーナーヘッドとを備え、前記区画部材は、前記第2筒部と前記バーナーヘッドとを備え、前記第1筒部内の空間を前記第2筒部内の空間を含む予混合室と前記第2筒部の外側であって前記噴出し口に通じる燃焼室とに区画し、前記バーナーヘッドには、前記予混合室の混合気を前記燃焼室へ通過させる連通路が形成され、前記熱交換部は、前記第2筒部に形成され、前記第2筒部は、前記第2筒部の外表面を受熱面として有し、かつ、前記流路を有するものとすることができる。
第1実施形態におけるバーナーの概略構成を示す概略構成図であって、バーナーが搭載されるエンジンとともに示す図である。 第1実施形態において、燃焼前処理の手順の一例を示すフローチャートである。 第1実施形態において、燃焼後処理の手順の一例を示すフローチャートである。 第2実施形態におけるバーナーの概略構成を示す概略構成図である。 第2実施形態において、受熱筒とカバーの斜視構造を示す斜視図である。 第2実施形態において、バーナーの作動態様の一例を示すタイミングチャートである。 変形例において、バーナーの作動態様の一例を示すタイミングチャートである。
 (第1実施形態)
 図1~図3を参照して、バーナー及び燃料気化装置を具体化した第1実施形態について説明する。
 図1に示されるように、ディーゼルエンジン10(以下、単にエンジン10という。)の排気通路11には、排気中に含まれる微粒子を吸着するディーゼルパティキュレートフィルター12(以下、DPF12という。)が搭載されている。DPF12は、例えば多孔質の炭化ケイ素で形成されたハニカム構造を有し、ハニカム構造を構成する柱体の内壁面に排気中の微粒子を捕捉する。DPF12の前段には、DPF12に流入する排気を昇温させることでDPF12の再生処理を実行するバーナー20が搭載されている。
 バーナー20は、燃料を燃焼する燃焼部21を備える。燃焼部21は、燃料と空気との混合気を生成し、その生成した混合気を燃焼させる。これにより燃焼部21は、DPF12に流入する排気を昇温させる燃焼ガスを生成する。
 燃焼部21に燃料を供給する燃料供給部22は、燃料タンク23内の燃料を燃料通路24及び供給ノズル25を通じて燃焼部21の内部空間に供給する。燃料供給部22は、エンジン10を動力源とする機械式のポンプであって、燃料通路24を通じて燃料タンク23内の燃料を燃焼部21へと圧送する燃料ポンプ26を有する。燃料ポンプ26は、吐出圧力が所定圧力を超えると余剰な燃料を燃料ポンプ26の上流側に還流させるリリーフ弁を内蔵している。燃料供給部22は、燃料通路24における燃料ポンプ26の下流に位置し、燃料通路24を通る燃料の圧力である燃料圧力Pfを検出する燃料圧力センサー27、及び、燃料通路24を通る燃料の温度である燃料温度Tfを検出する燃料温度センサー28を有する。燃料供給部22は、燃料通路24における燃料温度センサー28の下流に位置し、燃料通路24を開閉する燃料弁29を有する。燃料供給部22は、燃料弁29が開状態にあるときに燃焼部21に対して燃料を供給し、燃料弁29が閉状態にあるときに燃焼部21に対する燃料の供給を停止する。燃料通路24には、燃料弁29と供給ノズル25との間に位置し燃焼部21に供給される燃料を気化する気化器30が設けられている。
 気化器30は、電気ヒーター32(以下、単にヒーター32という。)と、ヒーター32を収容するケース33と、を有する。気化器30は、ヒーター32とケース33との隙間によって形成された燃料の流路を有している。ヒーター32は、温度調整器35を介して電源装置31に電気的に接続されており、電源装置31から電力を供給されることで発熱する。電源装置31は、所定の出力電圧を有する直流電源である。温度調整器35は、電源装置31が入力する直流電圧を任意の直流電圧に変換したうえでヒーター32に出力する。
 燃焼部21に空気を供給する燃焼用空気供給部40は、燃焼用空気通路41を有する。燃焼用空気通路41の下流端は、燃焼部21に接続されている。燃焼用空気通路41の上流端は、エンジン10の吸気通路13、詳細にはコンプレッサー15の下流に位置する吸気通路13の部位に接続されている。コンプレッサー15は、排気通路11に配設されるタービン14とともに回転する。燃焼用空気供給部40は、燃焼用空気通路41の途中に位置し、燃焼用空気通路41の流路断面積を変更可能な燃焼用空気弁42を有する。燃焼用空気供給部40は、燃焼用空気通路41における燃焼用空気弁42の下流の部位に位置し、空気の圧力である空気圧力Paを検出する空気圧力センサー43、及び、空気の温度である空気温度Taを検出する空気温度センサー44を有する。燃焼用空気供給部40は、燃焼用空気弁42が開状態にあるとき、コンプレッサー15によって圧縮された空気の一部を燃焼部21に供給する。
 バーナー20は、気化器30に空気を供給する空気供給部45を備える。空気供給部45は、空気通路46を有する。空気通路46の下流端は、気化器30に接続されている。空気通路46の上流端は、燃焼用空気弁42よりも上流にて燃焼用空気通路41に接続されている。すなわち、空気通路46は、燃焼用空気弁42の上流にて燃焼用空気通路41から分岐する通路である。空気供給部45は、空気通路46を開閉する空気弁47を有する。空気供給部45は、空気弁47が開状態にあるとき、コンプレッサー15によって圧縮された空気の一部を気化器30に供給する。
 バーナー20では、燃料供給部22による燃料の供給、燃焼用空気供給部40による燃焼部21への空気の供給、ヒーター32に対する電力の供給、空気供給部45による気化器30への空気の供給、これらが制御部50によって制御される。制御部50は、CPU、各種制御プログラムや各種データが格納されたROM、各種演算における演算結果や各種データが一時的に格納されるRAM等によって構成され、ROMに格納された各制御プログラムに基づいて各種処理を実行する。なお、ここでは、バーナー20の作動態様について、DPF12に付着した微粒子を焼却する処理である再生処理を例にとって説明する。再生処理では、燃焼部21において燃焼ガスを生成する燃焼処理の他、燃焼処理に先行して気化器30で行われる燃焼前処理と、燃焼処理の終了後に気化器30で行われる燃焼後処理と、が行われる。
 制御部50は、燃料圧力センサー27から燃料圧力Pf、燃料温度センサー28から燃料温度Tf、空気圧力センサー43から空気圧力Pa、空気温度センサー44から空気温度Taを取得する。また、制御部50は、ヒーター32の温度を検出するためのセンサー51からの検出信号に基づき、ヒーター32の温度を示す温度検出値Thを取得する。このセンサー51としては、例えば、ヒーター32の温度を直接測定する温度センサー、ヒーター32に供給される電流値を検出する電流センサー、これらが挙げられる。
 この他、制御部50は、各種のセンサー52から各種情報を取得する。各種のセンサー52から取得される情報には、DPF12の上流における排気の流量である上流側排気流量Qe1、DPF12の上流における排気の圧力である上流側排気圧力Pe1、DPF12の上流における排気の温度である上流側排気温度Te1が含まれる。また、各種のセンサー52から取得される情報には、DPF12の温度であるDPF温度Td、DPF12の下流における排気の圧力である下流側排気圧力Pe2、コンプレッサー15に流入する空気の量である吸入空気量Qa、燃焼用空気弁42の開度Aが含まれる。
 制御部50は、上流側排気圧力Pe1と下流側排気圧力Pe2との差圧ΔPと、上流側排気流量Qe1とに基づいて、DPF12における微粒子の堆積量Mを所定の周期で算出する。制御部50は、その算出した堆積量Mが予め設定された閾値αよりも高くなると、DPF12の再生処理を開始する。すなわち、制御部50は、堆積量Mが閾値αよりも高くなると燃焼前処理を開始し、燃焼前処理が終了すると続けて燃焼処理を実行する。一方、制御部50は、燃焼処理の実行中に算出される微粒子の堆積量Mが、予め設定された閾値β(<α)よりも低くなると燃焼処理を終了して燃焼後処理を開始する。閾値βは、DPF12に堆積していた微粒子が十分に焼却されたと判断可能な閾値である。なお、再生処理の開始時、燃料弁29、燃焼用空気弁42、及び、空気弁47は閉状態にあり、また、ヒーター32に対する電力の供給が遮断された状態にある。
 制御部50は、燃料弁29の開閉を制御することで、燃料供給部22による燃焼部21への燃料の供給を制御する。
 燃焼前処理において、制御部50は、燃料弁29を閉状態に維持することで、燃料供給部22による燃焼部21への燃料の供給が停止されている状態を維持する。
 燃焼処理において、制御部50は、燃料弁29の開閉を制御することにより燃料供給部22による燃料の供給を行う。制御部50は、例えば、上流側排気流量Qe1、上流側排気温度Te1、DPF温度Td、DPF12の目標温度、これらに基づいて、燃焼部21に供給する単位時間あたりの燃料の質量流量である燃料供給量を算出する。燃料供給量Qfは、DPF12に流入する排気を昇温させることでDPF12を目標温度まで昇温させるために必要な燃料量であって、気化器30を通って燃焼部21に供給される燃料の量である。そして、制御部50は、燃料圧力Pfと燃料温度Tfとに基づいて、燃料供給量Qfの分だけの燃料が気化器30に供給されるように燃料弁29の開閉を制御する。制御部50は、燃焼処理の実行中に算出される微粒子の堆積量Mが閾値βよりも低くなると、燃料弁29を閉状態に制御して燃料供給部22による燃料の供給を停止する。
 燃焼後処理において、制御部50は、燃料弁29を閉状態に維持することで、燃料供給部22による燃焼部21への燃料の供給が停止されている状態を維持する。
 制御部50は、温度調整器35の出力を制御することでヒーター32への電力の供給を制御する。
 燃焼前処理において、制御部50は、燃料と空気との混合気(言い換えるとデポジット及び空気)が燃焼可能な温度である燃焼可能温度Th1、例えば400℃程度に温度検出値Thが維持されるように温度調整器35の出力を制御する。
 燃焼処理において、制御部50は、燃料供給量Qfに基づいて、燃料供給量Qfの分の燃料が気化するのに十分な電力がヒーター32に供給されるように温度調整器35の出力を制御する。また制御部50は、堆積量Mが閾値βよりも低くなってもヒーター32に対する電力の供給を継続する。
 燃焼後処理において、制御部50は、温度検出値Thが燃焼可能温度Th1に維持されるように温度調整器35の出力を制御する。また制御部50は、温度検出値Thが燃料の燃焼を示す閾値Th2未満の状態が所定期間だけ継続すると、温度調整器35の出力を制御してヒーター32に対する電力の供給を遮断する。
 制御部50は、燃焼用空気弁42の開度を制御することで燃焼用空気供給部40による燃焼部21への空気の供給を制御する。
 燃焼前処理において、制御部50は、燃焼用空気弁42を閉状態に維持して、燃焼用空気供給部40による空気の供給が停止されている状態を維持する。
 燃焼処理において、制御部50は、燃焼用空気供給部40による燃焼部21への空気の供給を行う。制御部50は、例えば、燃料供給量Qfに応じた空気量、すなわち、燃料供給量Qf分の燃料を燃焼させるのに必要な単位時間あたりの空気量である空気供給量Qsを算出する。制御部50は、例えば、燃焼用空気弁42の開度A、空気圧力Pa、空気温度Taに基づいて、空気供給量Qsの分だけの空気が燃焼部21に供給されるように燃焼用空気弁42の開度を制御する。制御部50は、燃焼処理の実行中に算出される微粒子の堆積量Mが閾値βよりも低くなると、燃焼用空気弁42を閉状態に制御して燃焼用空気供給部40による燃焼部21への空気の供給を停止する。
 燃焼後処理において、制御部50は、燃焼用空気弁42を閉状態に維持して、燃焼用空気供給部40による空気の供給が停止されている状態を維持する。
 制御部50は、空気弁47の開閉を制御することにより、空気供給部45による気化器30への空気の供給を制御する。燃焼前処理及び燃焼後処理において、制御部50は、空気弁47を予め定めた期間だけ開状態に維持しその後閉状態となるように制御する空気供給動作を行う。燃焼処理において、制御部50は、空気弁47を閉状態に制御し、空気供給部45による気化器30への空気の供給を停止する。なお、燃料気化装置は、燃料供給部22、気化器30、温度調整器35、空気供給部45、制御部50によって構成される。
 図2を参照して燃焼処理に先行して行われる燃焼前処理の手順の一例について説明する。
 図2に示されるように、制御部50は、最初のステップS11において、空気供給動作を行う。次に、制御部50は、ヒーター32への電力の供給を開始する(ステップS12)。以後、制御部50は、温度検出値Thが燃焼可能温度Th1に維持されるように温度調整器35の出力を制御する。
 次のステップS13において制御部50は、温度検出値Thが燃焼可能温度Th1に到達したか否かを判断する(ステップS13)。温度検出値Thが燃焼可能温度Th1に到達していない場合(ステップS13:NO)、制御部50は、温度検出値Thが燃焼可能温度Th1に到達するまでステップS13の処理を繰り返し実行する。
 一方、温度検出値Thが燃焼可能温度Th1に到達すると(ステップS13:YES)、制御部50は、ステップS14の処理を実行する。ステップS14において制御部50は、ステップS14に移行してからの所定期間中に、閾値Th2よりも高い温度検出値Thを検出するか否かを判断する。すなわち、制御部50は、気化器30において燃焼が生じたか否かを判断する。
 所定期間中に閾値Th2よりも高い温度検出値Thが検出された場合(ステップS14:YES)、制御部50は、空気供給動作を行ったのち(ステップS15)、再びステップS14の処理に移行する。
 一方、所定期間中に閾値Th2よりも高い温度検出値Thが検出されなかった場合(ステップS14:NO)、制御部50は、ヒーター32に対する電力の供給を維持したまま燃焼前処理を終了する。
 制御部50は、燃焼前処理を終了すると燃焼処理を実行し、燃焼処理が終了すると燃焼後処理を連続して行う。
 図3を参照して燃焼後処理の手順の一例について説明する。なお、燃焼後処理の開始時、ヒーター32は、燃焼処理から継続して電源装置31から電力が供給されている。
 図3に示されるように、制御部50は、最初のステップS21において、空気供給動作を行う。次のステップS22にて制御部50は、ステップS22に移行してからの所定期間中に、閾値Th2よりも高い温度検出値Thを検出するか否かを判断する。すなわち、制御部50は、気化器30の内部空間において燃料が燃焼したか否かを判断する。
 所定期間中に閾値Th2よりも高い温度検出値Thが検出された場合(ステップS22:YES)、制御部50は、空気供給動作を行ったのち(ステップS23)、再びステップS22の処理に移行する。
 一方、所定期間中に閾値Th2よりも高い温度検出値Thが検出されなかった場合(ステップS22:NO)、制御部50は、温度調整器35の出力を制御してヒーター32に対する電力の供給を遮断し(ステップS24)、燃焼後処理を終了する。これにより、再生処理が終了する。
 次に、上述した構成のバーナー20の作用について説明する。
 上述したバーナー20では、燃焼前処理及び燃焼後処理において、燃焼部21に対する燃料の供給が停止した状態で、気化器30に対する空気の供給とヒーター32に対する電力の供給とが行われる。これにより、気化器30の内部空間が酸素雰囲気下に置かれた状態でヒーター32の温度が燃焼可能温度Th1に制御される。これにより、気化器30の内部空間にあるデポジットを燃焼させることが可能であることから、気化器30におけるデポジットの堆積が抑えられる。
 また、気化器30に空気が供給されることによって、気化器30の内部空間、及び、気化器30よりも下流における燃料通路24、これらに残存している燃料を供給ノズル25から燃焼部21に排出することが可能である。これにより、気化器30におけるデポジットの堆積が抑えられるとともに、気化器30と供給ノズル25との間における燃料通路24でのデポジットの堆積が抑えられる。
 上記第1実施形態によれば、以下に列挙する効果(利点)を得ることができる。
 (1)気化器30におけるデポジットの堆積が抑えられる。
 (2)気化器30と供給ノズル25とを繋ぐ燃料通路24におけるデポジットの堆積が抑えられる。
 (3)燃焼部21は排気通路11に連通するため、気化器30に供給される空気の圧力は高い方が好ましい。この点、空気供給部45の空気通路46は、コンプレッサー15の下流における吸気通路13に通じている。すなわち、気化器30には、コンプレッサー15によって加圧された空気が供給される。その結果、気化器30に供給される空気の圧力を高めるうえでの構成が簡素化される。
 (4)空気通路46は、燃焼用空気通路41から分岐した通路である。そのため、気化器30及び燃焼部21の双方に対して吸気通路13を流れる空気を供給するうえでの構成が簡素化される。
 (5)燃焼処理に続けて燃焼後処理が行われることで、気化器30に残存した燃料を変質前に燃焼させることができる。その結果、デポジットの生成そのものを抑えることができる。
 (6)燃焼処理に先行して燃焼前処理が行われることで、前回の再生処理において燃焼されなかったデポジットや前回の再生処理から今回の再生処理までの間に気化器30に混入した異物を除去してから、燃料供給部22による燃料の供給を開始することが可能である。その結果、ヒーター32による燃料の気化を効率的に行うことができる。
 (7)燃焼前処理では、空気供給動作が行われてからヒーター32に対する電力の供給が開始される。すなわち、気化器30の内部空間に残存している燃料のうちで燃焼部21に排出可能な燃料を燃焼部21に排出してからヒーター32の昇温が開始される。これにより、気化器30に残存している燃料に奪われる熱が減少することから、温度検出値Thが燃焼可能温度Th1に到達するまでに要する時間を短くすることができる。
 (8)また、ヒーター32に対する電力の供給が開始される前に空気供給動作を行った後は、気化器30には、温度検出値Thが燃焼可能温度Th1に到達するまでに新たな空気が供給されることがない。その結果、温度検出値Thが燃焼可能温度Th1に到達するまでに要する時間をさらに短くすることができる。
 (9)閾値Th2よりも高い温度検出値Thが検出された場合には、新たに空気供給動作が行われる。これにより、気化器30に新たな酸素が供給されることから、気化器30に残存している燃料が燃焼しやすくなる。
 なお、上記第1実施形態は、以下のように適宜変更して実施することもできる。
 ・制御部50は、燃料の供給を停止した状態で気化器30に対して空気を供給するとともにヒーター32の温度を燃焼可能温度Th1に制御するうえでは、上記再生処理において、燃焼前処理だけを行ってもよいし、燃焼後処理だけを行ってもよい。
 ・また、制御部50は、燃焼前処理と同様の処理を再生処理と再生処理との間に行ってもよい。こうした構成であっても、気化器30の内部空間にあるデポジットを燃焼させることができる。
 ・空気通路46は、燃焼用空気通路41から分岐する通路に限らず、例えば気化器30と吸気通路13とを接続する通路であってもよい。
 ・空気通路46は、気化器30に対して空気を供給するうえでは、燃料弁29と気化器30との間における燃料通路24に接続されていてもよい。
 ・気化器30に対して供給される空気は、吸気通路13を流れる空気に限らず、ブレーキ用のエアタンクに貯留されている空気やバーナー用に設置されるブロワーが供給する空気であってもよい。
 ・酸素雰囲気下にあるヒーター32の温度が燃焼可能温度以上である状態が形成されればよい。そのため、空気供給部45は、例えば、燃料の供給を停止した状態で気化器30に対して空気を供給し続けてもよい。
 ・バーナー20は、DPF12の再生処理に限らず、例えば排気を浄化する触媒を昇温させるために排気を昇温する触媒昇温処理を実行してもよい。そして、この触媒昇温処理において、上記燃焼前処理及び燃焼後処理の少なくとも一方が実行されてもよい。
 (第2実施形態)
 図4~図6を参照して、バーナー及び燃料気化装置を具体化した第2実施形態について説明する。なお、第2実施形態においては、第1実施形態と異なる部分について詳細に説明し、第1実施形態と同様の部分については同様の符号を付すことによりその詳細な説明は省略する。また、第2実施形態では、第1実施形態にて説明した燃料供給部22を第1燃料供給部22、燃料弁29を第1燃料弁29、気化器30を第1気化器30、空気供給部45を第1空気供給部45、空気通路46を第1空気通路46、空気弁47を第1空気弁47という。また、ヒーター32は、第1加熱部として機能する。
 図4に示すように、第2実施形態のバーナー55は、ヒーター32で燃料を気化する第1燃料供給部22に加えて、燃焼部60における燃料の燃焼熱を利用して燃料を気化する第2燃料供給部122を備えている。
 まず、第2実施形態のバーナー55の燃焼部60について説明する。
 燃焼部60の基板61には、第1筒部の一例である円筒状を有した内筒70が固定されている。内筒70の基端である筒端は、基板61によって閉塞されている。内筒70の先端部には、環状の噴出し板71が固定され、噴出し板71の内側縁によって噴出し口72が区画されている。
 内筒70の内側には、円筒状の筒部80が位置し、内筒70の内側面と筒部80の外側面とが、筒部80と一連である環状の連結壁部81によって連結されている。連結壁部81の外周縁は、内筒70の基板61寄りの位置に固定されている。これにより、連結壁部81は、内筒70の内側面と筒部80の外側面との隙間を閉塞している。連結壁部81は、筒部80に近い部位ほど噴出し口72寄りに位置する形状を有している。筒部80は、連結壁部81と連結する部分から噴出し口72へ向けて延び、噴出し口72に近い筒端は、開口している。筒部80の内径は、筒部80の内側面に付着した燃料が噴出し口72に向かって排出されやすいように、噴出し口72に向けて徐々に拡径している。
 内筒70は、内筒70と連結壁部81とが連結する部分から基板61に向かって延出する延出部73を有する。延出部73には、第1空気導入口74が周方向に沿って所定間隔を隔てて形成されている。第1空気導入口74は、延出部73によって囲まれる空間である混合室101内に燃焼用空気を導入する。延出部73には、第1空気導入口74の開口縁から延出部73の周壁の一部を内側へ切り起こした切り起こし片75が形成されている。この切り起こし片75は、内筒70の中心軸線の周りを旋回する旋回流を混合室101に生成する。混合室101に導入された空気は、噴出し口72寄りに位置した筒部80内の空間によって構成された混合室102に流入する。内筒70には、内筒70の内側に燃焼用空気を導入するための複数の第2空気導入口76が形成されている。複数の第2空気導入口76の各々は、着火部99よりも噴出し口72寄りに位置している。
 内筒70の内側には、第2筒部を構成する受熱筒90が位置している。受熱筒90は、開放された筒端である開放端を備え、受熱筒90には、開放端を通じて筒部80が内挿されている。受熱筒90は閉塞部91を備える。受熱筒90が有する2つの筒端のなかで筒部80よりも噴出し口72寄りに位置する筒端は、閉塞部91によって閉塞された閉塞端である。すなわち、閉塞部91は、第2筒部の閉塞端を構成している。受熱筒90の内部には混合室102,103,104が形成される。混合室102,103,104は、延出部73によって囲まれ連結壁部81より基板61寄りに位置する混合室101と連続している。受熱筒90開放端は、内筒70の内周面と受熱筒90の外周面とを接続する環状のバーナーヘッド95に固定されている。
 図5に示すように、受熱筒90の外周面は、第2筒部を構成するカバー92によって被覆されている。この第2筒部は、受熱筒90とカバー92とで構成されている。受熱筒90とカバー92とは、バーナーとして機能し得るように耐熱性に優れ、さらに熱伝導性に優れたSUS310といった金属材料で形成されている。受熱筒90の外周面とカバー92とは、第1燃焼室108の燃焼熱を液体燃料の気化熱に変換する熱交換部93を構成する。受熱筒90及びカバー92で構成される第2筒部は第2気化器として機能し、熱交換部93は第2加熱部として機能する。
 受熱筒90の外周面90aには、互いに平行に形成された複数の溝部93aが周回方向に沿って形成されている。互いに平行な複数の溝部93aは、連結溝部93bによって連結されている。複数の溝部93a、及び、連結溝部93bが、第2筒部の閉塞端から開放端に亘って連続する溝部を構成している。
 受熱筒90の外表面のなかで閉塞部91と対向する先端面には、受熱筒90の中心から径方向に沿って延在し溝部93aに接続される流入溝部93cが設けられている。流入溝部93cの一端部は液体燃料供給通路123と接続される。液体燃料供給通路123は、受熱筒90の内部空間である混合室102,103を受熱筒90の中心軸線方向に延在する。流入溝部93cの他端部は、複数の溝部93aのなかで最も先端に位置する溝部93aに接続される。
 さらに、受熱筒90の外周面90aにおいて、複数の溝部93aのなかで最も基端に位置する溝部93aには、受熱筒90の外周壁を厚さ方向に貫通した流出口93dが設けられている。すなわち、受熱筒90の開放端は、第2筒部における流出端の一例であり、流出口93dは、熱交換部93の内部と受熱筒90の内部における混合室104とを連通する。流出口93dは、外周面90aの周回方向に、例えば等間隔に設けられ、混合室102の周回方向に均等に気化燃料を流出するように構成されている。勿論、流出口93dの間隔や数はこれに限定されるものではない。
 以上のような受熱筒90には、有底筒状のカバー92が嵌合される。このカバー92は、円筒状の周壁で受熱筒90の外周面90aを覆い、かつ、カバー92の先端壁である底壁92aは、第2筒部の閉塞端を構成し、受熱筒90の閉塞部91を覆う。カバー92は、受熱筒90に嵌合されると、円筒状の周壁92bの内面が溝部93aを構成する溝壁93eの外側端部と当接し、受熱筒90とカバー92との間に液体燃料の流路を構成する。また、カバー92の底壁92aは、流入溝部93cを閉塞し、溝部93aへの流入路を構成する。すなわち、受熱筒90の閉塞端、及び、カバー92の先端壁は、第2筒部における流入端の一例であり、流入溝部93cと流出口93dとの間には、溝部93aと連結溝部93bとによって閉塞された流路が構成される。
 以上のように構成された熱交換部93において第1燃焼室108で火炎が生成されると、カバー92の外表面が受熱面として機能し、第1燃焼室108における燃焼熱でカバー92及び受熱筒90が加熱される。一方で、液体燃料供給通路123からは、流入溝部93cを経て溝部93aに液体燃料が供給される。この液体燃料は、図5中矢印に示すように、流入溝部93cから順に溝部93a及び連結溝部93bを伝って流出口93dへと流れる。この過程で、熱交換部93は、第1燃焼室108の燃焼熱を液体燃料の気化熱に変換し、液体燃料を気化燃料に変える。これにより、流出口93dからは、気化燃料が受熱筒90内部の混合室104に流出される。溝部93aを流れる液体燃料は、溝部93aの構成面やカバー92の内面に直に接触するので、熱交換効率を高めることができる。
 図4に示すように、バーナーヘッド95の内周縁は、受熱筒90の外周面90aの全周にわたって受熱筒90と連結し、バーナーヘッド95の外周縁は、内筒70の内側面の全周に亘って内筒70と連結されている。バーナーヘッド95、受熱筒90、及び、カバー92は、内筒70の内部空間を2つの空間に区画する区画部材である。2つの空間のなかの一方は、バーナーヘッド95と受熱筒90とを境にした噴出し口72寄りの空間である燃焼室107であり、2つの空間のなかの他方は、バーナーヘッド95と受熱筒90とを境にした基板61寄りの空間である予混合室100である。バーナーヘッド95には、これら燃焼室107と予混合室100とを連通する複数の連通路96が形成されている。バーナーヘッド95の混合室105寄りの面には、複数の連通路96を覆う金網97が取り付けられている。
 バーナーヘッド95に対して噴出し口72寄りの箇所には、点火プラグ98の着火部99が位置している。点火プラグ98は、受熱筒90が内挿される円筒状の外筒110に固定されている。着火部99は、外筒110及び内筒70に形成された貫通孔を通じて内筒70内に位置している。
 バーナー55には、筒部80よりも噴出し口72寄りに位置する混合室103が形成されている。混合室103は、受熱筒90及び閉塞部91に囲まれる空間であって混合室102と連通する。さらに、筒部80と受熱筒90との隙間には、混合室103と連通する混合室104が形成される。この混合室104には、熱交換部93で気化した気化燃料が流出口93dを通じて流入する。さらに、連結壁部81とバーナーヘッド95との間には、混合室104に連なる混合室105が形成される。これら混合室101,102,103,104,105によって、予混合室100が形成される。
 バーナー55には、内筒70と受熱筒90との隙間である第1燃焼室108と、内筒70によって囲まれる空間の中で閉塞部91よりも噴出し口72寄りに位置する第2燃焼室109とが形成される。これら第1燃焼室108と第2燃焼室109とによって燃焼室107が形成される。
 バーナー55は、混合室101に対して燃料を供給する第1燃料供給部22と、混合室104に対して燃料を供給する第2燃料供給部122とを備える。基板61の中央部分には、第1燃料供給部22の供給ノズル25と、第2燃料供給部122の液体燃料供給通路123とが固定されている。
 第1燃料供給部22の供給ノズル25の先端は、混合室101に位置している。第1燃料供給部22が供給した液体燃料は第1気化器30にて気化される。供給ノズル25から混合室101に供給された気化燃料は、第1空気導入口74を通じて混合室101に流入した燃焼用空気と混ざることで混合気を生成する。混合気は、混合室102を噴出し口72に向かって流れたのち、混合室103にて転回されて混合室104を混合室102とは反対方向に向かって流れる。その後、混合気は、混合室105にて再び転回した後、バーナーヘッド95の連通路96を通じて燃焼室107に流入する。
 第2燃料供給部122は、燃料通路24における燃料温度センサー28と燃料弁29との間から分岐する分岐通路124を有する。分岐通路124は、燃料通路24と液体燃料供給通路123とを接続する。液体燃料供給通路123は、混合室101,102,103を通り閉塞部91の中心部まで延び、流入溝部93cと接続されている。分岐通路124には、分岐通路124を開閉する第2燃料弁125が配設されている。第2燃料弁125は、デューティ制御により分岐通路124を開閉するノーマリークローズ型の電磁弁である。第2燃料供給部122は、第2燃料弁125を通過した液体燃料を液体燃料供給通路123を通じて熱交換部93に供給する。液体燃料は、液体燃料供給通路123が受熱筒90の中心軸線方向に延在していることから、流入溝部93cに至る前段でも加熱される。そして、液体燃料は、熱交換部93の先端に位置する流入溝部93cから溝部93aを経て連結溝部93bを伝わり、熱交換部93の基端に位置する流出口93dへと流れる。この際、第1燃焼室108における燃料の燃焼によって熱交換部93が加熱されていると、液体燃料は、流入溝部93cから流出口93dまでの間において、燃料の燃焼熱によって気化する。熱交換部93で生成された気化燃料は、流出口93dから混合室104へ流入する。混合室104,105では、この気化燃料と燃焼用空気とが混合した混合気が生成される。その後、混合気は、混合室105にて転回した後、バーナーヘッド95の連通路96を通じて燃焼室107に流入する。
 燃焼室107に流入した混合気が着火部99によって着火されることで、燃焼室107には、燃焼中の混合気である火炎、燃焼後の混合気である燃焼ガス、これらを含む燃焼反応ガスが生成される。受熱筒90及びカバー92は、噴出し口72に向かって流れる燃焼反応ガスによって加熱され、熱交換部93内を流れる燃料と混合室103,104内の混合気とを加熱する。
 また、バーナー55の基板61には、内筒70が内挿される外筒110が固定される。外筒110の2つの筒端のうち、基端側の筒端は、基板61によって閉塞されている。外筒110の先端側の筒端には環状の閉塞板131が設けられ、閉塞板131は外筒110と受熱筒90との隙間を閉塞する。
 外筒110の噴出し口72寄りの端部には燃焼用空気通路41の下流端が接続されている。燃焼用空気弁42が開状態にあるとき、内筒70と外筒110との隙間の空気流通室132には、燃焼用空気通路41を通じて、吸気通路13を流れる吸気の一部が燃焼用空気として流入する。この燃焼用空気は、複数の第2空気導入口76を通じて燃焼室107に供給され、複数の第1空気導入口74を通じて混合室101に導入される。
 また、バーナー55は、液体燃料供給通路123に空気を供給する第2空気供給部126を備える。第2空気供給部126は、第1空気通路46から分岐する第2空気通路127と、第2空気通路127を開閉する第2空気弁128とを有する。第2空気弁128は、デューティ制御により第2空気通路127を開閉するノーマリークローズ型の電磁弁である。第2空気供給部126は、第2空気弁128が開状態にあるとき、コンプレッサーによって圧縮された空気の一部を液体燃料供給通路123に供給する。
 上述した第1燃料供給部22による燃料の供給、ヒーター32に対する電力の供給、燃焼用空気供給部40による燃焼部60への空気の供給、第1空気供給部45による第1気化器30への空気の供給、及び、点火プラグ98の駆動は、制御部50によって制御される。また、第2燃料供給部122による燃料の供給、及び、第2空気供給部126による液体燃料供給通路123への空気の供給は、制御部50によって制御される。
 なお、第2実施形態において、制御部50は、燃料を気化可能な温度であって燃焼可能温度Th1以上の温度である気化温度Th3に温度検出値Thが維持されるようにヒーター32に対する電力の供給を行う。そのため、第1気化器30については、単位時間あたりに気化可能な燃料の最大量である最大気化量Qf1が設定されている。
 図6を参照して、バーナー55の作動態様について、DPFの再生処理を例にとって説明する。図6に示すように、再生処理では、DPF12に付着した微粒子を焼却する燃焼処理の他、燃焼処理の終了後に行われる燃焼後処理とが行われる。
 制御部50は、上流側排気圧力Pe1と下流側排気圧力Pe2との差圧ΔPと、上流側排気流量Qe1とに基づく堆積量Mが閾値αよりも高くなると、DPF12の再生処理を開始する。すなわち、制御部50は、燃焼処理を開始する。一方、制御部50は、燃焼処理の実行中に算出される微粒子の堆積量Mが、閾値β(<α)よりも低くなると燃焼処理を終了して燃焼後処理を開始する。閾値βは、予め設定された閾値であってDPF12に堆積していた微粒子が十分に焼却されたと判断可能な閾値である。なお、再生処理の開始時、第1燃料弁29、燃焼用空気弁42、第1空気弁47、第2燃料弁125、第2空気弁128は閉状態にあり、また、ヒーター32に対する電力の供給が遮断された状態にある。
 燃焼処理において、制御部50は、再生処理の開始時刻t1にてヒーター32への電力の供給を開始する。制御部50は、温度検出値Thが気化温度Th3に到達した時刻t2において、第1燃料弁29の開閉を制御することにより第1燃料供給部22による燃料の供給を開始する。これにより、混合室101には供給ノズル25から気化燃料が供給される。また制御部50は、時刻t2において、燃焼用空気弁42の開度を制御することにより燃焼部60に対する燃焼用空気の供給を開始する。そして制御部50は、点火プラグ98を制御することで混合気に着火し、バーナー55を燃焼状態に制御する。なお、図6において、バーナー55は、燃焼用空気弁42が開状態のときに燃焼状態にあり、燃焼用空気弁42が閉状態のときに非燃焼状態にある。
 制御部50は、燃料圧力Pfと燃料温度Tfとに基づいて第1燃料供給部22による燃料の供給量を徐々に増量し、時刻t3において第1気化器30に対して最大気化量Qf1の分の燃料を供給する。また制御部50は、燃焼用空気弁42の開度A、空気圧力Pa、空気温度Taに基づいて燃焼用空気弁42を制御することで、第1燃料供給部22が供給する燃料量に応じた空気供給量Qsを燃焼部60に供給する。時刻t4において、熱交換部93での燃料の気化が可能となる燃料量を第1燃料供給部22から供給し終える。制御部50は、時刻t4において、第2燃料供給部122による燃料の供給を開始する。なお、この時刻t4は、受熱筒90に取り付けた温度センサーの検出値に基づいて判断されてもよい。
 時刻t4から次の時刻t5までの期間、制御部50は、ヒーター32に対する電力の供給を継続しながら第1及び第2燃料弁29,125の開閉を制御して最大気化量Qf1の分の燃料を燃焼部60に供給する。このとき、制御部50は、時間の経過とともに、第1燃料供給部22による燃料供給量を少なくしつつ、かつ、第2燃料供給部122による燃料供給量を多くしながら最大気化量Qf1の分の燃料を燃焼部60に供給する。第2燃料供給部122が供給した燃料は、熱交換部93にて気化されたのち混合室104に気化燃料として流入する。そして制御部50は、時刻t5において、第1燃料弁29を閉状態に制御するとともにヒーター32への電力の供給を遮断する。このとき、バーナー55は、第2燃料供給部122による燃料の供給により燃焼状態が維持される。
 続けて制御部50は、燃料供給量Qfを演算するとともに空気供給量Qsを演算する。制御部50は、燃料供給量Qfの分の燃料が燃焼部60に供給されるように第2燃料弁125の開閉を制御するとともに、空気供給量Qsの分の空気が燃焼部60に供給されるように燃焼用空気弁42の開閉を制御する。このとき、第2燃料供給部122が供給した燃料は、熱交換部93にて気化されたのち混合室104に気化燃料として流入し、やがて燃焼室107にて燃焼する。
 このように燃料を気化させる熱交換部93では、燃料の気化にともなう未揮発成分が変質することによりデポジットが生成される。そのため、第1気化器30だけでなく、熱交換部93においてもデポジットの堆積が抑えられることが好ましい。制御部50は、時刻t6において燃焼処理の実行中に算出される微粒子の堆積量Mが閾値βよりも低くなると燃焼処理を終了し、続けて燃焼後処理を実行する。燃焼後処理は、第1気化器30及び熱交換部93におけるデポジットの堆積を抑える処理である。
 燃焼後処理において、制御部50は、最大気化量Qf1の分の燃料を第2燃料供給部122から燃焼部60に供給するとともに、ヒーター32に対する電力の供給を開始する。次の時刻t7において温度検出値Thが気化温度Th3に到達すると、制御部50は、時刻t7から次の時刻t8までの期間、ヒーター32に対する電力の供給を継続しながら第1及び第2燃料弁29,125の開閉を制御して最大気化量Qf1の分の燃料を燃焼部60に供給する。このとき、制御部50は、時間の経過とともに、第2燃料供給部122による燃料供給量を少なくしつつ、かつ、第1燃料供給部22による燃料供給量を多くしながら最大気化量Qf1の分の燃料を燃焼部60に供給する。時刻t8において制御部50は、第2燃料弁125を閉状態に制御する。そして制御部50は、時刻t8から所定時間経過後の時刻t9までの期間、第1燃料供給部22及び第1気化器30による気化燃料を用いてバーナー55を燃焼状態に維持しつつ、第2空気弁128を開状態に制御して液体燃料供給通路123に空気を供給する。
 液体燃料供給通路123に対する空気の供給により、液体燃料供給通路123及び熱交換部93内のうちで混合室104に排出可能な燃料が混合室104に排出される。これにより、熱交換部93内に付着しているデポジット及び熱交換部93内に残存している残存燃料は空気雰囲気下に置かれる。また、熱交換部93は、燃料が排出された状態で燃焼熱を受熱するため、燃焼可能温度Th1よりも高い温度まで昇温する。すなわち、熱交換部93内のデポジット及び残存燃料は、空気雰囲気下において、燃焼可能温度Th1よりも高い温度の雰囲気下に置かれる。これにより、熱交換部93内にあるデポジット及び残存燃料を燃焼させることが可能であることから、熱交換部93におけるデポジットの堆積が抑えられる。
 時刻t9において、制御部50は、第1燃料弁29及び燃焼用空気弁42を閉状態に制御することでバーナー55を非燃焼状態に制御する。そして制御部50は、ヒーター32に対する電力の供給を継続しながら、予め定めた期間だけ経過した時刻t10までの期間、第1空気弁47を開状態に制御する。これにより、第1気化器30の内部空間にあるデポジットが酸素雰囲気下において燃焼除去されることから、第1気化器30におけるデポジットの堆積が抑えられる。なお、燃料気化装置は、第2燃料供給部122、受熱筒90及びカバー92、熱交換部93、第1燃料供給部22、第2空気供給部126、及び、制御部50によって構成される。
 上記第2実施形態によれば、以下に列挙する効果(利点)を得ることができる。
 (1)第2燃料供給部122による燃料の供給を停止し、かつ、バーナー55を燃焼状態に制御した状態で熱交換部93に空気が供給される。これにより、熱交換部93におけるデポジット及び残存燃料が燃焼する。その結果、熱交換部93におけるデポジットの堆積が抑えられる。
 (2)熱交換部93におけるデポジット及び残存燃料を燃焼させたのち、続けて、第1燃料弁を閉状態に制御し、第1気化器30に空気を供給した状態でヒーター32の温度が燃焼可能温度以上に制御される。これにより、第1気化器30におけるデポジット及び残存燃料が燃焼することから、第1気化器30におけるデポジットの堆積が抑えられる。また、熱交換部93の加熱にはヒーター32による気化燃料が利用されることから、第1気化器30におけるデポジットの燃焼を開始する際、ヒーター32は、既に昇温した状態にある。その結果、ヒーター32の温度が燃焼可能温度に到達するまでに要する時間を短縮することもできる。
 (3)燃焼後処理において、熱交換部93におけるデポジット及び残存燃料の燃焼を第1気化器30よりも先に行うことで、燃焼処理にともなって昇温した熱交換部93を有効的に利用することができる。その結果、熱交換部93におけるデポジット及び残存燃料の燃焼に要する時間を短縮することができる。
 (4)第2空気通路127は、コンプレッサー15の下流における吸気通路13に通じている第1空気通路46から分岐している。これにより、熱交換部93には、コンプレッサー15によって加圧された空気が供給される。その結果、熱交換部93に供給される空気の圧力を高めるうえでの構成が簡素化される。
 (5)また、第1空気通路46が燃焼用空気通路41から分岐した通路である。そのため、第1気化器30、燃焼部60、及び、熱交換部93に対して吸気通路13を流れる空気を供給するうえでの構成が簡素化される。
 (6)燃焼処理に続けて燃焼後処理が行われることで、熱交換部93及び第1気化器30に残存した燃料を変質前に燃焼させることができる。その結果、デポジットの生成そのものを抑えることができる。
 (7)バーナー55が燃焼状態に維持された状態で熱交換部93に空気が供給される。その結果、空気の供給にともなう熱交換部93の温度低下が抑えられることで、熱交換部93におけるデポジット及び残存燃料をより確実に燃焼させることができる。
 (8)ここで、ヒーター32のみで燃料を気化させるとなれば、燃料供給量Qfによっては多大な電力が必要とされる。この点、バーナー55においては、熱交換部93が加熱されると、第2燃料供給部122による燃料の供給を開始し、第1燃料供給部22による燃料の供給とヒーター32に対する電力の供給とを停止する。その結果、燃焼反応ガスの熱を有効的に利用しつつ、ヒーター32における消費電力を抑えることができる。
 なお、上記第2実施形態は、以下のように適宜変更して実施することもできる。
 ・第2空気通路127は、第1空気通路46から分岐した通路に限らず、燃焼用空気通路41に対して直接接続された通路であってもよい。
 ・バーナー55は、第1燃料供給部22が供給した燃料を気化する第1気化器30を備えていなくともよい。すなわち、バーナー55は、例えば第1燃料供給部22が供給する液体燃料を混合室101に噴霧する構成であってもよい。こうした構成によれば、バーナー55の全体構成の簡素化が図られる。
 ・加熱部である熱交換部93は、燃焼室107の燃焼熱で燃料を気化させるものであればよく、例えば、流路が内筒70の外周面に接触する構成であってもよいし、流路が燃焼室107内を通る構成であってもよい。
 ・図7に示すように、燃焼処理中においてもヒーター32に対する電力の供給、及び、第1燃料供給部22による燃料の供給が行われてもよい。
 この場合、制御部50は、再生処理の開始時刻t11にてヒーター32への電力の供給を開始する。制御部50は、温度検出値Thが気化温度Th3に到達した時刻t12において、第1燃料供給部22による燃料の供給を開始する。これにより、混合室101には供給ノズル25から気化燃料が供給される。また制御部50は、時刻t12において、燃焼用空気弁42の開度を制御することにより燃焼部60に対する燃焼用空気の供給を開始する。そして制御部50は、点火プラグ98を制御することで混合気に着火し、バーナー55を燃焼状態に制御する。制御部50は、熱交換部93での燃料の気化が可能となる所定量の燃料を第1燃料供給部22から供給し終えた時刻t13から第2燃料供給部122による燃料の供給を開始する。
 第2燃料供給部122による燃料の供給を開始すると、制御部50は、燃料供給量Qfを演算するとともに空気供給量Qsを演算する。制御部50は、ヒーター32に対する電力の供給を維持しつつ、燃料供給量Qfのうちで最大気化量Qf1を第1燃料供給部22から燃焼部60に供給し、残りの分を第2燃料供給部122から燃焼部60に供給する。また制御部50は、空気供給量Qsの分の空気が燃焼部60に供給されるように燃焼用空気弁42の開閉を制御する。このように制御部50は、第1燃料供給部22による気化燃料の供給を継続して行う。そして制御部50は、時刻t14において堆積量Mが閾値βよりも低くなると燃焼処理を終了し、続けて燃焼後処理を実行する。
 燃焼後処理において、制御部50は、ヒーター32に対する電力の供給、及び、第1燃料供給部22による燃料の供給を維持することでバーナー55を燃焼状態に維持するとともに、第2燃料供給部122による燃料の供給を停止する。そして制御部50は、時刻t14から次の時刻t15までの期間、第2空気弁128を開状態に制御して液体燃料供給通路123に空気を供給する。これにより、熱交換部93におけるデポジット及び残存燃料が酸素雰囲気下において燃焼除去されることから、熱交換部93におけるデポジットの堆積が抑えられる。
 時刻t15において、制御部50は、第2空気弁128を閉状態に制御するとともに、第1燃料弁29及び燃焼用空気弁42を閉状態に制御することでバーナー55を非燃焼状態に制御する。そして制御部50は、ヒーター32に対する電力の供給を継続しながら、予め定めた時間が経過した時刻t16まで第1空気弁47を開状態に制御する。これにより、第1気化器30の内部空間にあるデポジットが酸素雰囲気下において燃焼除去されることから、第1気化器30におけるデポジットの堆積が抑えられる。
 このようにヒーター32に対する電力の供給を継続して行うことで燃焼後処理の開始時にヒーター32を昇温させる必要がなくなる。その結果、燃焼後処理に要する時間を短縮することができる。
 ・熱交換部93に対して供給される空気は、吸気通路13を流れる空気に限らず、ブレーキ用のエアタンクに貯留されている空気やバーナー用に設置されるブロワーが供給する空気であってもよい。
 ・制御部50は、バーナー55を燃焼状態に制御したのちに第2空気供給部126から熱交換部93に空気を供給する処理を再生処理と再生処理との間に行ってもよい。このとき、制御部50は、まず、ヒーター32に対する電力の供給を開始し、温度検出値Thが燃焼可能温度Th1に到達すると第1燃料供給部22による燃料の供給を開始する。次に、制御部50は、燃焼用空気弁42を開状態に制御するとともに点火プラグ98を制御し、バーナー55を燃焼状態に制御する。制御部50は、熱交換部93での燃料の燃焼が可能となる燃料量を第1燃料供給部22から供給すると、第2空気弁128を開状態に制御して液体燃料供給通路123に空気を供給する。そして、制御部50は、バーナー55の燃焼状態、および、第2空気供給部126による空気の供給が所定時間だけ継続すると、第1燃料弁29、燃焼用空気弁42、および、第2空気弁125を閉状態に制御するとともにヒーター32に対する電力の供給を遮断する。こうした構成であっても、熱交換部93デポジットを燃焼させることができる。
 ・バーナー55は、DPF12の再生処理に限らず、例えば排気を浄化する触媒を昇温させるために排気を昇温する触媒昇温処理を実行してもよい。そして、この触媒昇温処理において、上述した燃焼処理及び燃焼後処理が実行されてもよい。
 10…ディーゼルエンジン、11…排気通路、12…ディーゼルパティキュレートフィルター、13…吸気通路、14…タービン、15…コンプレッサー、20…バーナー、21…燃焼部、22…燃料供給部、23…燃料タンク、24…燃料通路、25…供給ノズル、26…燃料ポンプ、27…燃料圧力センサー、28…燃料温度センサー、29…燃料弁、30…気化器、31…電源装置、32…電気ヒーター、33…ケース、35…温度調整器、40…燃焼用空気供給部、41…燃焼用空気通路、42…燃焼用空気弁、43…空気圧力センサー、44…空気温度センサー、45…空気供給部、46…空気通路、47…空気弁、50…制御部、51,52…センサー、55…バーナー、60…燃焼部、61…基板、70…内筒、71…噴出し板、72…噴出し口、73…延出部、74…第1空気導入口、75…切り起こし片、76…第2空気導入口、80…筒部、81…連結壁部、90…受熱筒、90a…外周面、91…閉塞部、92…カバー、92a…底壁、92b…周壁、93…熱交換部、93a…溝部、93b…連結溝部、93c…流入溝部、93d…流出口、93e…溝壁、95…バーナーヘッド、96…連通路、97…金網、98…点火プラグ、99…着火部、100…予混合室、101,102,103,104,105…混合室、107…燃焼室、108…第1燃焼室、109…第2燃焼室、110…外筒、122…第2燃料供給部、123…液体燃料供給通路、124…分岐通路、125…第2燃料弁、126…第2空気供給部、127…第2空気通路、128…第2空気弁、131…閉塞板、132…空気流通室。

Claims (9)

  1.  燃料が燃焼する燃焼室を有する燃焼部と、
     燃料を供給する燃料供給部と、
     前記燃料供給部が供給した燃料を加熱部で加熱して当該燃料を気化させた気化燃料を前記燃焼室に供給する気化器と、
     前記気化器に空気を供給する空気供給部と、
     前記燃料供給部による燃料の供給、前記加熱部の加熱、及び、前記空気供給部による空気の供給を制御する制御部とを備え、
     前記制御部は、
     前記燃料供給部による燃料の供給を停止した状態で、前記空気供給部による空気の供給と前記加熱部の加熱とを行い、前記加熱部の温度が燃料の燃焼可能な燃焼可能温度以上である状態を空気雰囲気下にて形成する
     バーナー。
  2.  前記空気供給部は、
     エンジンの吸気通路の中で過給機を構成するコンプレッサーの下流に位置する部分に通じる空気通路と、
     前記空気通路を開閉する空気弁と、を備え、
     前記制御部は、
     前記空気弁を開状態に制御することにより前記気化器に空気を供給し、前記空気弁を閉状態に制御することにより前記気化器への空気の供給を停止する
     請求項1に記載のバーナー。
  3.  前記燃焼部に空気を供給する燃焼用空気供給部をさらに備え、
     前記燃焼用空気供給部は、
     前記燃焼部と前記吸気通路とを接続する燃焼用空気通路と、
     前記燃焼用空気通路を開閉する燃焼用空気弁と、を備え、
     前記空気通路は、前記燃焼用空気弁の上流にて前記燃焼用空気通路から分岐する
     請求項2に記載のバーナー。
  4.  前記加熱部が電気ヒーターであり、
     前記制御部は、
     前記燃料供給部による燃料の供給が終了した直後に、前記電気ヒーターの温度が燃料の燃焼可能な燃焼可能温度以上である状態を空気雰囲気下にて形成する
     請求項1~3のいずれか一項に記載のバーナー。
  5.  前記加熱部が電気ヒーターであり、
     前記制御部は、
     前記電気ヒーターの温度が燃料の燃焼可能な燃焼可能温度以上である状態を空気雰囲気下にて形成したのちに、前記燃料供給部による燃料の供給を開始する
     請求項1~4のいずれか一項に記載のバーナー。
  6.  前記気化器は、前記燃焼室を区画する区画部材で構成され、
     前記加熱部は、前記区画部材に形成された流路を流れる燃料を前記燃焼室の燃焼熱で気化させる熱交換部であり、
     前記燃料供給部は、
     前記燃焼室に燃料を供給する第1燃料供給部と前記燃焼室に前記熱交換部を通じて燃料を供給する第2燃料供給部とを備え、
     前記制御部は、
     前記第1燃料供給部による燃料の供給、前記第2燃料供給部による燃料の供給、前記燃焼室における燃料の燃焼、及び、前記空気供給部による空気の供給を制御し、
     前記第2燃料供給部による燃料の供給を停止した状態で、前記第1燃料供給部が供給する燃料を前記燃焼室で燃焼させながら前記空気供給部による空気の供給を行い、前記熱交換部の温度が燃料の燃焼可能な燃焼可能温度以上である状態を空気雰囲気下にて形成する
     請求項1~3のいずれか一項に記載のバーナー。
  7.  前記加熱部は、前記第1燃料供給部が供給した燃料を加熱する第1加熱部と前記第2燃料供給部が供給した燃料を加熱する第2加熱部とを備え、
     前記第1加熱部は、電気ヒーターであり、前記第2加熱部は、前記熱交換部であり、
     前記気化器は、前記電気ヒーターを有する第1気化器と前記熱交換部を有する第2気化器とを備え、
     前記空気供給部は、前記第1気化器に空気を供給する第1空気供給部と前記第2気化器に空気を供給する第2空気供給部とを備え、
     前記制御部は、
     前記電気ヒーターに対する電力の供給を制御し、
     前記第2燃料供給部による燃料の供給を停止した状態で、前記電気ヒーターによって気化された気化燃料を前記燃焼室で燃焼させながら前記第2空気供給部による空気の供給を行い、前記熱交換部の温度が燃料の燃焼可能な燃焼可能温度以上である状態を空気雰囲気下にて形成し、続けて、前記第1燃料供給部による燃料の供給を停止した状態で、前記電気ヒーターに対する電力の供給を継続したまま前記第1空気供給部による空気の供給を行い、前記電気ヒーターの温度が燃料の燃焼可能な燃焼可能温度以上である状態を空気雰囲気下にて形成する
     請求項6に記載のバーナー。
  8.  前記燃焼部は、
     混合気を燃焼させた燃焼ガスが噴き出す噴出し口が形成された筒端を有する第1筒部と、
     開放された筒端である開放端と、閉塞された筒端である閉塞端とを有する第2筒部であって、前記第1筒部内を前記開放端から前記噴出し口に向かって延び、前記開放端に対して前記噴出し口寄りに前記閉塞端が位置する前記第2筒部と、
     前記第1筒部の内周面と前記第2筒部の外周面とを接続するバーナーヘッドとを備え、
     前記区画部材は、
     前記第2筒部と前記バーナーヘッドとを備え、前記第1筒部内の空間を前記第2筒部内の空間を含む予混合室と前記第2筒部の外側であって前記噴出し口に通じる燃焼室とに区画し、
     前記バーナーヘッドには、前記予混合室の混合気を前記燃焼室へ通過させる連通路が形成され、
     前記熱交換部は、前記第2筒部に形成され、
     前記第2筒部は、前記第2筒部の受熱面として機能する外表面を有し、かつ、前記流路を有する
     請求項6または7に記載のバーナー。
  9.  燃料が燃焼する燃焼室を有する燃焼部に燃料を供給する燃料供給部と、
     前記燃料供給部が供給した燃料を加熱部で加熱して気化させた気化燃料を前記燃焼室に供給する気化器と、
     前記気化器に空気を供給する空気供給部と、
     前記燃料供給部による燃料の供給、前記加熱部の加熱、及び、前記空気供給部による空気の供給を制御する制御部とを備え、
     前記制御部は、
     前記燃料供給部による燃料の供給を停止した状態で、前記空気供給部による空気の供給と前記加熱部の加熱とを行い、前記加熱部の温度が燃料の燃焼可能な燃焼可能温度以上である状態を空気雰囲気下にて形成する
     燃料気化装置。
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