WO2015104810A1 - Fpga及び該fpgaを用いた高信頼システム - Google Patents

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Abstract

FPGAのチップ内で論理部を2重化してその出力を比較することにより故障を検出する場合であっても、比較器自体もFPGA内部に持つため、故障検出のためのテストパターン数が大幅に増えるという問題があった。FPGA(100)を複数の論理部(180,190)により構成し、第1の論理部(190)をプログラム可能性の低い構成とし、第2の論理部(180)はプログラム可能性が高い構成とする。本来の使用目的とする論理回路を2重化して第2の論理部(180)に実装し、入力信号の一致/不一致を判定する比較器を第1の論理部(190)に実装して、該2重化した論理回路の出力を該比較器で比較することにより、一致時にはその論理回路は正常、不一致時にはその論理回路は異常であると判定する。

Description

FPGA及び該FPGAを用いた高信頼システム
 本発明は、FPGAに係り、特に誤り検出機能を有するFPGA及び該FPGAを用いた高信頼システムに関する。
 制御の自動化が進み、電子制御装置の安全性、信頼性の要求が高まってきている。その電子制御装置の安全性を確保するために、異常発生時に直ちにその異常を検出して動作を停止することが求められている。
 従来、論理回路は、固定論理を提供するCBIC(Cell-based Integrated Circuit)によるASIC(Application Specified Integrated Circuit)やゲートアレイにより実現されることが多い。しかし、近年ではムーアの法則にしたがった集積度の向上に伴い、ASICを製造するためのマスクの設計製造コストが高騰する傾向にあり、よほどの量産品でない限りASICを適用できなくなることが予測される。
 特に、本発明の対象とする高い信頼性及び高い安全性が求められるシステム(例えば、鉄道の信号保安システムなど)では、用途の特殊性から自ずと生産量が限られる状況にある。そこで、そのような製造に際して初期費用を抑えられるFPGA(Field Programmable Gate Array)の利用が期待される。
 しかし、FPGAの特有の問題として、FPGAを構成するLUT(Look-Up Table)のテストパターン爆発問題がある。これについては、LUTをブラックボックスとする「Cell Fault Model」によると、x入力のLUTについて全ての故障を検出するためには、2のテストパターンが必要である。
 例えば、nビットの2組の信号同士を比較する比較器を想定すると、最終出力のみを観測した場合にはFPGA全体がブラックボックスと見做されるので、FPGA内の故障を検出するためには22n(ただし、n:比較ビット数)のテストパターンが必要となる。
 CBICやゲートアレイにより実現した論理回路は、固定された論理であり故障パターンも限定されるために、検出するためのテストパターンも数も限定される。これに対して、FPGAにより実現した論理回路では、本来の目的のために使用する論理に加えて、プログラマブル機能のための論理をLUTが含むため、より多くの故障パターンを想定する必要がある。そのために、それらを検出するためのテストパターン数が大幅に増えるということに起因してこの問題が生じるのである。
 論理部を2重化してその出力を比較することにより故障を検出する方法が、従来から取られており、例えば、先行技術文献1(特開2011-138852号公報)では、2重化した論理部とその出力を比較する比較器を1チップ内に実装するのに好適なピン配置を開示している。
 FPGAのテスト方法に関して、例えば、先行技術文献2(特開2000-315767号公報)では、半導体チップ上に、複数の基本論理セル(CLB)とこれらの基本論理セル間の信号線の接続を切替え可能な可変スイッチ回路(CSW)とを備え、上記各基本論理セルごとに、回路が正常か異常かを示す信号を出力可能とする方法が開示されている。
 また、先行技術文献3(特開平9-178822号公報)では、プログラマブル・ゲート・アレイが、このプログラマブル・ゲート・アレイの様々な機能サブシステムをテストするためのテスト・サブシステムを含む。そのテスト・サブシステムを使用する一連のテスト方法は、様々なサブシステムの相互依存度を考慮に入れてプログラマブル・ゲート・アレイの機能性をテストすることにより、そこでの障害分離を可能にする方法が開示されている。
 さらに、先行技術文献4(特開平1-136415号公報)では、電気的にプログラム可能な素子にプログラムされている情報、及びビットメモリ回路が正常に動作するかどうかを互いに独立に検査する手段を、ビットメモリ回路に設ける方法が開示されている。
 そして、先行技術文献5(特表2005-518749号公報)では、固定論理を含むFPGAが開示されている。
特開2011-138852号公報 特開2000-315767号公報 特開平9-178822号公報 特開平1-136415号公報 特表2005-518749号公報
 以上で述べた従来技術により、FPGAのチップ内で論理部を2重化してその出力を比較することにより故障を検出する場合であっても、比較器自体もFPGA内部に持つため、先に述べた故障検出のためのテストパターン数が大幅に増えるという問題の解決には至らない。
 そこで、本発明では、FPGAのチップ内の論理部を2重化してその出力を比較することにより故障を検出するセルフチェッキング比較器を実現するにあたって、上記の課題となる比較器の故障検出手段を提供することを目的とする。
 上記目的を達成するために、本発明では、FPGAを複数の論理部により構成し、第1の論理部をプログラム可能性(プログラマビリティ)の低い構成とし、他方の第2の論理部をプログラム可能性の高い構成とする。本来の使用目的とする論理回路(以下、「機能ブロック」と呼ぶ)を2重化して第2の論理部に実装し、入力信号の一致/不一致を判定する比較器を第1の論理部に実装して、該2重化した機能ブロックの出力を該比較器で比較することにより、一致時にはその機能ブロックは正常、不一致時にはその機能ブロックは異常であると判定する。
 先に述べたように、FPGAによる論理回路の故障検出の阻害要因として、プログラム可能性を高めるために余分な機能を、論理エレメント、さらにはLUTが有することが挙げられる。したがって、プログラム可能性の高い論理部は故障検出容易性が劣り、逆に、故障検出容易性の高い論理部はプログラム可能性が劣り、実装面積が増加するといったデメリットがある。つまり、FPGAでは、プログラム可能性と故障検出容易性とは相反する関係にある。
 そこで、本発明は、プログラム可能性(または、故障検出容易性)が異なる第1及び第2の論理部を用意し、機能ブロックをプログラム可能性が高い第2の論理部に実装することで、より柔軟に回路を構成し、かつ、故障検出の要となる比較器を故障検出容易性の高い第1の論理部に実装することで、より容易に故障検出を実現する。
 本発明によれば、FPGA特有の課題であったLUTのテストパターン爆発問題を回避し、FPGA全体としてプログラム可能性と故障検出容易性の両立を図ることができる。
図1は、本発明に係るFPGAの実施例1の構成図である。 図2は、第2の論理部を4つ設けた実施例2のFPGAの構成図である。 図3は、実施例3に係る機能ブロック用論理エレメント110と比較器用論理エレメント110’の構成を比較した図である。 図4は、実施例3に係る機能ブロック用論理エレメント110の構成を示す図である。 図5は、実施例3に係る機能ブロック用論理エレメント110のLUTの詳細を示すである。 図6は、実施例3に係る比較器用論理エレメント110’の構成を示す図である。 図7は、実施例3に係る比較器用論理エレメント110’をAND-ORツリーで構成した図である。 図8は、実施例3に係る比較器用論理エレメント110’を排他的論理和で構成した図である。 図9は、実施例3に係る比較器用論理エレメント110’を固定論理による比較器で構成した図である。 図10は、実施例4に係る機能ブロック用相互接続構造130と比較器用相互接続構造130’の構成を比較した図である。 図11は、実施例4に係る機能ブロック用相互接続構造130または比較器用相互接続構造130’の構成を示す図である。 図12は、実施例4に係る機能ブロック用相互接続構造130または比較器用相互接続構造130’の別の構成を示す図である。 図13は、実施例4に係る比較器用相互接続構造130’の別の構成を示す図である。 図14は、セルフチェッキング論理を設けた実施例5のFPGAの構成図である。 図15は、実施例5による高信頼システムに適用した構成を示す図である。 図16は、本発明に係るFPGAを鉄道のブレーキ制御システムに適用した実施例6の構成図である。
 以下、本発明の実施形態として、実施例1~実施例6について図面と照らし合わせながら順に説明する。
 本発明に係るFPGAの基本的な実施形態として、実施例1を図1に示す。
 FPGA100は、プログラム可能性は低いが故障検出容易性の高い第1の論理部190-abとプログラム可能性が高い第2の論理部180-a及び180-bとから構成されている。第1の論理部190-abには比較器、第2の論理部180-a、180-bには2重化した機能ブロックが実装される。2重化した機能ブロック、すなわち、第2の論理部180-a及び180-bの出力を第1の論理部190に実装された比較器で比較することにより、第2の論理部180-a及び180-bに実装された2重化した機能ブロックの故障を検出することができる。
 第1の論理部190-abは、プログラム可能性は低いが故障検出容易性の高い比較器用論理エレメント(比較器用LE)110’、比較器用相互接続構造130’及び配線要素140から構成されている。
 第2の論理部180-a及び180-bは、プログラム可能性が高い機能ブロック用論理エレメント110(機能ブロック用LE)、機能ブロック用相互接続構造130及び配線要素140から構成されている。
 なお、第1の論理部190-abと第2の論理部180-a及び180-bとの間は、比較器用相互接続構造130’を介して接続されている。
 実施例1では、第2の論理部が2つで構成される場合を示したが、実施例2では、図2に示すように、第2の論理部が180-a、b、c及びdと4つで構成される場合を示す。これにより、4つの第2の論理部の間に第1の論理部190-ab、bc、cd及びdaを配置した構成も可能となり、2以上の任意の数の第2の論理部180を有する構成が可能となる。
 なお、第1の論理部190-ab、bc、cd及びdaには、実施例1のように、2つの第2の論理部の出力を比較して2重化した機能ブロックの故障を検出する比較器だけでなく、3つ以上の第2の論理部の出力を比較し多数決により3重化等した機能ブロックの故障を検出する多数決回路を実装することも可能である(図2では、括弧書きで多数決回路用LEとして示す)。このように多数決回路を第1の論理部で構成することにより、故障検出が容易となる。
 図3に、機能ブロック用論理エレメント110と比較器用論理エレメント110’の各構成の比較を示す。
 機能ブロック用論理エレメント110は、プログラム可能性が高いコンフィギュレーションRAM(図中は、コンフィグRAM)などの揮発性素子によるLUTで構成される。
 比較器用論理エレメント110’は、不揮発性素子(EPROM、EEPRON、フラッシュメモリ、ヒューズ型素子及びアンチヒューズ型素子など)によるLUT、AND-ORツリー、固定論理EOR及び固定論理比較器等で構成される。これにより、故障モードが限定されるため、故障検出が容易な構造となっている。
 機能ブロック用論理エレメント110の具体的な構成を図4、図5に示す。
 機能ブロック用論理エレメント110は、一般的に、LUT111、ラッチ112及びセレクタ113から構成される。セレクタ113は、LUT111からの出力信号またはラッチ112を介してCLKに同期した出力信号を選択して、論理エレメント110からの出力とする。
 LUT111は、入力信号に基づきプログラム情報に従って信号を出力する。その手段として、一般的には、図5に示すように、入力信号(nビット)をデコーダー114で2のエントリーにデコードし、記憶素子115はそのデコードされたエントリーに対応する値を出力する。見方を変えれば、nビットの入力を持つLUT111は、nビットのアドレス入力を持つメモリと等価である。
 なお、記憶素子115の各エントリーのデータは、多くのFPGAではコンフィギュレーションRAM(構成RAM)に記憶されたデータで実現されることが多い。
 また、図6に示すように、記憶素子115’として不揮発性メモリを用いれば比較器用論理エレメント110’とすることができる。これによれば、比較器が必要である時には、所定の比較器の論理を記憶素子115’に設定すれば第2の論理部よりも高い故障検出性を備えた比較器を実現でき、比較器が不要である時には、所定の論理態様を記憶素子115’に設定すれば他の論理回路を実現することができる。
 次に、比較器用論理エレメント110’のその他の具体例を、図7、図8及び図9に示す。
 図7は、AND-ORツリーにより構成した比較器用論理エレメント110’の具体例である。配線要素140とAND-ORツリー116の入力線との交点に接続選択要素117を有する。各接続選択要素117は、大電流を流すことにより焼き切るヒューズ型、または大電流を流すことにより相変化を引き起こして導通させるアンチヒューズ型素子により実現できる。これによれば、比較器が必要である時には、所定の比較器の論理を各接続選択要素117に設定すれば第2の論理部よりも高い故障検出性を備えた比較器を実現でき、比較器が不要である時には、所定の論理態様を各接続選択要素117に設定すれば他の論理回路を実現することができる。
 図8は、固定論理による排他的論理和EOR118を含む比較器用論理エレメント110’の具体例である。排他的論理和EOR118は、比較器の構成要素ともなり、加えて、加算器やパリティ生成器等の構成要素ともなる。そのため、比較器が必要である時には、第2の論理部よりも高い故障検出性を備えた比較器を実現でき、比較器が不要である時には、加算機能やパリティ生成機能により他の論理回路を実現することができる。
 図9は、固定論理による比較器119を含む比較器用論理エレメント110’の具体例である。この固定論理による比較器119は、図8で示したような固定論理による排他的論理和EORや固定論理による論理和ORを組み合わせることにより構成される。これによれば、第2の論理部よりも高い故障検出性を備えた比較器を実現することができる。
 図10に、機能ブロック用相互接続構造130と比較器用相互接続構造130’の各構成の比較を示す。
 機能ブロック用相互接続構造130は、プログラム可能性の高いコンフィギュレーションRAM(図中は、コンフィグRAM)などの揮発性素子によるスイッチで構成される。
 比較器用相互接続構造130’は、不揮発性素子(EPROM、EEPRON、フラッシュメモリ、ヒューズ素子及びアンチヒューズ型素子など)によるスイッチ等の固定論理比較器等で構成される。これにより、故障モードが限定されるため、故障検出が容易な構造となっている。
 機能ブロック用相互接続構造130または比較器用相互接続構造130’の具体的な構成を図11及び図12に示す。
 FPGAのチップ上においては、縦横に伸びる配線要素140の各交点に相互接続構造130または130’があり、図11及び図12に示すように、スイッチにより配線要素140間の接続を切り替えている。ここで、機能ブロック用相互接続構造130の場合には揮発性素子によりスイッチを制御し、比較器用相互接続構造130’の場合には不揮発性素子によりスイッチを制御している。
 図11は、全ての配線要素140間で接続の切り替えが可能な具体例である。図12は、対角部分で交差する配線要素140間でのみ接続の切り替えが可能な具体例である。
 図11の具体例の方が、接続自由度は高いがその分スイッチの数も多くなり、ハードウェア量が大きくなる。なお、スイッチによる接続の制御は、多くのFPGAではコンフィギュレーションRAM(構成RAM)に記憶されたデータで実現されることが多い。
 また、図13は、スイッチ部分を接続選択要素117で構成した比較器用相互接続構造130’の具体例である。各接続選択要素117は、大電流を流すことにより焼き切るヒューズ型素子、または、所定の電圧を印加して絶縁破壊を起こすか、電流を流すことにより結晶構造の変化を引き起こして導通させるアンチヒューズ型素子により実現される。
 図14は、以上で述べた本発明に係るFPGAにセルフチェッキング論理を設けた実施例5の構成図である。図に示すように、FPGAであるチップ100の中央部に第1の論理部である比較器(さらに望ましくは、セルフチェッキング比較器)190を配置し、その両側に第2の論理部である2重化した機能ブロックA(180-a)及び機能ブロックB(180-b)を配置する。この構成によれば、機能ブロックA(180-a)または機能ブロックB(180-b)の故障は、両者の出力の不一致としてセルフチェッキング比較器190で検出することができる。
 また、機能ブロックA(180-a)及び機能ブロックB(180-b)の間にセルフチェッキング比較器190を挟む構造を採用することで、機能ブロックA(180-a)と機能ブロックB(180-b)間の距離を確保でき、相関故障の確率を下げることができる。さらに、このセルフチェッキング比較器を機能ブロック間に挟む構造は、例えば、図2のように、4つの機能ブロックを配置した構成においても各2つの機能ブロック間に適用できるものである。
 なお、セルフチェッキング比較器の構成方法としては、例えば、特開平7-234801号公報に開示されているが、本発明に係るFPGAにより故障検出容易性の高い第1の論理部に比較器を構成することで、従来のFPGAに比べてより容易にセルフチェッキング比較器を実現することができる。
 図15は、実施例5による高信頼システムの具体例である。第2の論理部で構成され、高信頼システムとして本来の機能を担うために、機能ブロックは機能ブロックA(180-a)及び機能ブロックB(180-b)により2重化され、両方の出力は第1の論理部であるセルフチェッキング比較器190で比較される。
 実施例5による高信頼システムは、セルフチェッキング比較器190で異常が検出された場合には、FPGAの出力を停止するかまたはこのシステムの動作の安全を確保する指令信号を出力する。ここで、FPGAの出力を停止するかまたはシステムの動作の安全を確保する信号を出力する方法としては、出力回路400をセルフチェッキング比較器190の出力で制御する方法、出力回路400からの出力信号をセルフチェッキング比較器190の出力で遮断する方法及び出力回路400への電源をセルフチェッキング比較器190の出力で遮断する方法などが挙げられる。また、システムの動作の安全を確保する指令信号の具体例として、例えば、鉄道のブレーキ制御システムにおいては減速指令信号を出力し、踏切制御装置においては踏切を遮断する指令信号を出力する方法などが考えられる。
 図16は、本発明に係るFPGAを鉄道のブレーキ制御システムに適用した実施例6の構成図である。
 FPGAであるチップ100内の第1の論理部で構成する周波数比較器190には、以下の2つの信号が入力される。片方は、鉄道車両500の車輪501に取り付けられた周波数発電機502から鉄道車両500の速度に比例した周波数の実速度信号503が出力され、チップ100に入力される。他方は、地上子504から送られる鉄道車両500の制限速度に比例した周波数の信号が、鉄道車両500に取り付けられたアンテナ505で受信されて、制限速度信号506としてチップ100に入力される。
 図16において、実線の実速度信号503及び実線の制限速度信号506は、それぞれが機能ブロックB(180-b)及び機能ブロックA(180-a)をインタフェースとして周波数比較器190に入力されるケースを示し、破線の実速度信号503及び破線の制限速度信号506は、それぞれがダイレクトに周波数比較器190に入力されるケースを示している。
 以上のようにして、FPGAであるチップ100に入力された実速度信号503及び制限速度信号506は、第1の論理部で構成される周波数比較器190で比較され、実速度信号503が制限速度信号506を上回る場合にはブレーキ指令が出力され、実速度信号503が制限速度信号506を上回らない場合にはブレーキ指令は出力されない。これにより、鉄道車両500の速度が制限速度を上回る場合には、ブレーキが自動的に動作して制限速度以下にまで速度を下げるので安全性が確保される。
 なお、フェールセーフな周波数比較器の構成方法としては、例えば、特開平8-237801号公報に開示されているが、本発明に係るFPGAにより故障検出容易性の高い第1の論理部により周波数比較器を構成することで、従来のFPGAに比べてより容易に安全性の高いフェールセーフな周波数比較器を実現することができる。
100……FPGA
110……機能ブロック用論理エレメント
110’……比較器用論理エレメント
130……機能ブロック用相互接続構造
130’……比較器用相互接続構造
140……配線要素
180……第2の論理部(機能ブロック)
190……第1の論理部(セルフチェッキング比較器、周波数比較器)
111……LUT
112……ラッチ
113……セレクタ
114……デコーダー
115……記憶素子
116……AND-ORツリー
117……接続選択要素
118……排他的論理和EOR
119……固定論理による比較器
400……出力回路
500……鉄道車両
501……車輪
502……周波数発電機
503……実速度信号
504……地上子
505……アンテナ
506……制限速度信号

Claims (9)

  1.  比較器として機能する論理エレメントを複数個有する第1の論理部と、
     前記比較器による比較対象となるデータ信号を生成または保持する論理エレメントを複数個有する第2の論理部を複数個と
    を備え、
     前記第1の論理部内の各論理エレメントの相互接続構造及び前記第1の論理部と前記複数個の第2の論理部それぞれを結ぶ相互接続構造を不揮発性素子により構成し、
     前記複数個の第2の論理部内の各論理エレメントの相互接続構造を揮発性素子により構成する
    ことを特徴とするFPGA。
  2.  請求項1記載のFPGAであって、
     前記第1の論理部は、当該FPGAであるチップの中央部分に配置され、
     前記複数個の第2の論理部は、少なくとも2つの領域として前記第1の論理部を挟むように該第1の論理部の各両端側にそれぞれ配置される
    ことを特徴とするFPGA。
  3.  請求項1記載のFPGAであって、
     前記比較器は、前記複数個の第2の論理部それぞれからの出力データを入力し、それらの一致不一致を判定する
    ことを特徴とするFPGA。
  4.  請求項1記載のFPGAであって、
     前記比較器は、前記複数個の第2の論理部それぞれからの出力信号を入力し、少なくとも2つの入力信号の周波数の大小関係を判定する
    ことを特徴とするFPGA。
  5.  請求項1記載のFPGAであって、
     前記比較器は、前記複数個の第2の論理部の内から3つ以上の出力を比較してその多数決を採る多数決回路を構成する
    ことを特徴とするFPGA。
  6.  請求項1記載のFPGAであって、
     前記第1の論理部内の論理エレメントは、固定論理による比較器またはAND-ORアレイを含むプログラム可能な論理回路またはルックアップテーブルを含むプログラム可能な論理回路のいずれかにより構成され、
     前記第2の論理部内の論理エレメントは、ルックアップテーブルを含むプログラム可能な論理回路により構成される
    ことを特徴とするFPGA。
  7.  請求項6記載のFPGAであって、
     前記第1の論理部内の論理エレメントを構成する前記プログラム可能な論理回路には不揮発性素子を用い、
     前記第2の論理部内の論理エレメントを構成する前記プログラム可能な論理回路には揮発性素子を用いる
    ことを特徴とするFPGA。
  8.  請求項3記載のFPGAを用いる高信頼システムであって、
     前記比較器の出力が不一致を示す場合には、当該FPGAの出力を停止するかまたは当該システムの動作の安全を確保するための指令信号を出力する
    ことを特徴とする高信頼システム。
  9.  請求項4記載のFPGAを鉄道車両のブレーキ制御に用いる高信頼システムであって、
     前記比較器への前記2つの入力信号の内の第1の入力信号は、前記複数個の第2の論理部の1つから出力される車両の制限速度に比例した周波数の信号であり、
     前記比較器への前記2つの入力信号の内の第2の入力信号は、前記複数個の第2の論理部の1つから出力される車両の実速度に比例した周波数の信号であり、
     前記第2の入力信号の周波数が前記第1の入力信号の周波数を上回るとブレーキ指令を出力する
    ことを特徴とする高信頼システム。
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