WO2014129276A1 - レンズ鏡筒および撮像装置 - Google Patents

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    • G03B19/02Still-picture cameras
    • G03B19/12Reflex cameras with single objective and a movable reflector or a partly-transmitting mirror

Definitions

  • the focal position and focal length can be varied by moving a focusing lens and a variable power lens (hereinafter referred to as a movable lens) constituting an imaging optical system in the optical axis direction.
  • a cam mechanism is used to move the movable lens.
  • the cam mechanism forms a cam groove at a desired angle with respect to the optical axis in a cam cylinder that can rotate around the optical axis, and a cam follower protruding from a holding member of the movable lens is slidably fitted into the cam groove.
  • the movable lens is moved by rotating the cam cylinder (see Patent Document 1).
  • the cam groove 161 penetrates the inside and outside of the outer cam cylinder 160 with a predetermined width, and is formed in a predetermined shape having a predetermined angle with respect to the optical axis OA direction. Note that the shape of the end portion on the front surface side of the cam groove 161 that is curved at an angle substantially orthogonal to the optical axis OA from the relationship of the position setting of the lens unit L1 is inevitably formed during processing. In the present embodiment, six cam grooves 161 are provided in the circumferential direction corresponding to cam follower pins 180 of the moving frame 170 described later.
  • the second recess 132 formed in the outer fixed cylinder 130 and the first recess 162 formed in the outer cam cylinder 160 act as a deformation absorbing portion, and the outer cam cylinder 160 due to the deformation of the cam groove 161. Functions to prevent rotation failure.
  • the cam groove sliding roller 183, the deformation restricting roller 184, and the straight groove sliding roller 185 are fitted on the outer periphery of the shaft portion 181a of the outer frame portion 181, that is, the protruding portion 190B.
  • a threaded portion 185a is provided on the inner diameter side of the straight groove sliding roller 185, and the threaded portion 185a and the outer diameter threaded portion 181d of the outer frame portion 181 are screwed together, whereby the cam groove sliding roller 183 is deformed.
  • the restriction roller 184 and the straight groove sliding roller 185 are fixed to the outer frame portion 181.

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Abstract

 耐衝撃性の高いレンズ鏡筒および撮像装置を提供する。 本発明のレンズ鏡筒100は、カム溝161を備えるカム筒160と、可動レンズL1を保持すると共に前記カム溝161に嵌合するカムフォロア180を有し、前記カム筒160の回転によって前記可動レンズL1の光軸方向に移動操作される移動枠170と、を備えるレンズ鏡筒100であって、前記カム筒160の内周面と外周面の少なくとも一方の面における前記カム溝161の周囲に、第一凹部162が設けられていること、を特徴とする。

Description

レンズ鏡筒および撮像装置
 本発明は、レンズ鏡筒および撮像装置に関する。
 カメラ等の撮像装置に用いられるレンズ鏡筒では、結像光学系を構成する合焦レンズや変倍レンズ(以下、可動レンズと呼ぶ)を光軸方向に移動させて焦点位置や焦点距離を可変調節する。
 可動レンズの移動操作には、カム機構が用いられる。カム機構は、光軸回りに回転可能なカム筒に光軸に対して所望の角度のカム溝を形成すると共に、可動レンズの保持部材に突設したカムフォロアをカム溝に摺動移動可能に嵌合させ、カム筒の回転操作によって可動レンズを移動させるものである(特許文献1参照)。
特開2012-27069号公報
 カム機構を利用して可動レンズを移動操作するレンズ鏡筒では、落下等による可動レンズやその保持部材への衝撃力の作用によって、カムフォロアがカム溝のカム面に大きな力で圧接してカムフォロアやカム面に変形や破損を生じることがある。カムフォロアやカム面に変形や破損を生じると、カム筒が円滑に回転できなくなり、可動レンズの移動操作が困難となる。
 本発明の課題は、耐衝撃性の高いレンズ鏡筒および撮像装置を提供することである。
 本発明は、以下のような解決手段により前記課題を解決する。
 本発明の第1の見地によると、カム溝を備えるカム筒と、可動レンズを保持すると共に前記カム溝に嵌合するカムフォロアを有し、前記カム筒の回転によって前記可動レンズの光軸方向に移動操作される移動枠と、を備えるレンズ鏡筒であって、前記カム筒の内周面と外周面の少なくとも一方の面における前記カム溝の周囲に、第一凹部が設けられていること、を特徴とするレンズ鏡筒を提供する。
 前記カム筒における前記第一凹部が形成される箇所は、前記カム筒の被写体側先端部であってもよい。
 前記第一凹部は、前記カム筒における周方向に沿って溝状に形成されていてもよい。
 前記カム筒における前記第一凹部が形成される箇所は、前記カム溝と前記カムフォロアの移動操作される方向とが成す角が最も大きな箇所であってもよい。
 前記カム筒と径方向に隣接する筒部材における前記カム筒と隣接する周面に、第二凹部が設けられていてもよい。
 前記カムフォロアは、前記レンズ保持枠内に固定されている固定部と、前記レンズ保持枠から突き出している突出部と、前記突出部の外周に挿入されている、摺動ローラ及び前記摺動ローラよりも硬く且つ小径の変形規制ローラと、を備えていてもよい。
 前記突出部は、前記カムフォロアは、前記レンズ保持枠内に固定されている固定部と、前記レンズ保持枠から突き出すとともに、大径部及び小径部を有する突出部と、前記小径部の外周には、前記大径部よりも大径の摺動ローラが挿入されていてもよい。
 本発明によれば、耐衝撃性の高いレンズ鏡筒および撮像装置を提供できる。
本発明の一実施形態であるレンズ鏡筒をカメラ本体に装着して構成されたカメラの概念図である。 レンズ鏡筒の断面図である。 図2のA部拡大図である。 レンズ群の移動機構部分の分解斜視図である。 外カム筒におけるカム溝の前面側端部を示す部分拡大図である。 第二凹部および第一凹部の作用を説明する当該部位に拡大断面図である。 第一凹部の異なる例を示す図5と対応する図である。 カムフォロアピンの拡大断面図である。 図8とは異なる構成のカムフォロアピンの拡大断面図である。 カム溝の形状と第一凹部の配置部分との関係を説明する図である。 カム溝の形状と第一凹部の配置部分との関係を説明する図である。
 以下、図面等を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
 図1は、本発明の一実施形態であるレンズ鏡筒100をカメラ本体10に装着して構成されたカメラ1の概念図である。
 なお、以下の各図には、説明と理解を容易にするために、XYZ直交座標系を設けた。この座標系では、撮影者が光軸OAを水平として横長の画像を撮影する場合のカメラの位置(以下、正位置という)において撮影者から見て左側に向かう方向をXプラス方向とし、正位置において上側に向かう方向をYプラス方向とする。また、正位置において被写体に向かう方向をZプラス方向とする。このZプラス方向を前面側、Zマイナス方向を背面側とも呼称する。さらに、光軸OA(すなわちZ軸)と平行な方向の移動を「直進」、光軸OAを中心とする回動を「回転」と呼称する。
 カメラ1は、カメラ本体10と、レンズ鏡筒100と、によって構成されている。レンズ鏡筒100は、その基端部に備えるレンズマウントLMが、カメラ本体10のボディマウントBMと係合することで、カメラ本体10に着脱可能に装着されている。
 カメラ本体10は、光像を電気信号に変換する撮像素子11を備え、この撮像素子11による撮像データを画像処理して図示しない記録部に記録するいわゆるデジタル一眼レフカメラである。なお、本発明はデジタル一眼レフカメラに限定されるものではない。
 つぎに、図1~図4を参照して、レンズ鏡筒100について詳細に説明する。
 図2は、レンズ鏡筒100の断面図であって、光軸OAを挟んで上側が広角端、下側が望遠端を示している。
 図3は、図2のA部拡大図である。
 図4は、レンズ群L1の移動機構部分の分解斜視図である。
 図5は、外カム筒160におけるカム溝161の前面側端部の部分拡大図である。
 図6は、第二凹部132および第一凹部162の作用を説明する当該部位の拡大断面図である。
 レンズ鏡筒100は、5群のレンズ群L1,L2,L3,L4,L5を備え、焦点距離を変更可能ないわゆるズームレンズである。レンズ鏡筒100は、レンズ群L1,L3,L5が光軸OA方向(Z方向)に各々所定量移動することで焦点距離が連続的に変化する。
 また、レンズ鏡筒100は、合焦レンズ群であるレンズ群L3が光軸OA方向に移動することで合焦距離(ピント位置)が変化する。
 レンズ群L2,L4は、移動しない固定レンズ群である。
 レンズ鏡筒100は、外観筒110の内部に、基端側から順に内固定筒120と外固定筒130とが固定されており、これらが当該レンズ鏡筒100の骨格を構成している。
 外観筒110の外周には、ズーム操作環111と、フォーカス環112とが、それぞれ回転可能に設けられている。
 ズーム操作環111は、連動ピン113を介して後述する外カム筒160および内カム筒140と連繋しており、その回転によって外カム筒160および内カム筒140を回転操作可能となっている。また、フォーカス環112は、連動キー114を介して内カム筒140と連繋しており、その回転によって内カム筒140を回転操作可能となっている。
 内固定筒120は、図示しないが、第3レンズ群L3の移動を案内する光軸OAと平行な直進溝を備えている。
 内固定筒120の内周側には、内カム筒140が回転可能に配設され、この内カム筒140の内部に、第3レンズ群L3と第4レンズ群とが配設されている。
 内カム筒140には、第3レンズ群L3を移動操作するカム溝141が、光軸OA方向に対して所定の角度を有して形成されている。
 レンズ群L3は第3レンズ枠150に保持されており、この第3レンズ枠150の外周に突設されたカムピン151が、内カム筒140のカム溝141に摺動移動可能に貫通して外周側に突出し、先端が内固定筒120の直進溝に摺動移動可能に嵌合している。
 これにより、ズーム操作環111またはフォーカス環112の操作によって内カム筒140が回転すると、カム溝141がカムピン151を操作し、第3レンズ群L3がカム溝141の変位に応じて光軸OA方向に移動するようになっている。
 外固定筒130は、外周面に第1レンズ群L1の移動を案内する直進溝131(図4に示す)を備え、内周側にレンズ群L2を支持している。
 直進溝131は、所定幅で所定深さの溝状であって、光軸OAと平行に形成されている。直進溝131は、後述する移動枠170のカムフォロアピン180と対応しており、本実施形態では周方向に6条設けられている。
 また、外固定筒130の前面端部近傍の外周部位には、第二凹部132が形成されている。この第二凹部132については、後に詳述する。
 なお、本実施形態では、外固定筒130は金属によって形成されているものである。
 外固定筒130の外周側には、外カム筒160が相対回転可能且つ光軸OA方向には相対移動不能に設けられている。
 外カム筒160は、金属によって円筒状に形成された部材であって、レンズ群L1を移動操作するカム溝161を備えている。
 カム溝161は、所定幅で外カム筒160の内外を貫通し、光軸OA方向に対して所定の角度を有する所定形状に形成されている。
 なお、カム溝161の前面側端部の、レンズ群L1の位置設定の関係から光軸OAと略直交する角度に湾曲したような形状は、加工時に必然的に形成されるものである。
 カム溝161は、後述する移動枠170のカムフォロアピン180と対応して本実施形態では周方向に6条設けられている。
 また、外カム筒160の、カム溝161の前面側には、第一凹部162が形成されている。この第一凹部162については、後に詳述する。
 外カム筒160の外周側には、レンズ群L1を保持する移動枠170が光軸OA方向に移動可能に設けられている。
 移動枠170は、先端にレンズ群L1を保持する円筒状の部材であって、外カム筒160の外周と外観筒110の内周との間に配設されている。
 移動枠170の基端側(背面側)の内周には、カムフォロアピン180が突設されている。
 カムフォロアピン180は、外カム筒160のカム溝161を摺動移動可能に貫通し、先端が外固定筒130の直進溝131に摺動移動可能に嵌合している。カムフォロアピン180は、周方向に6本設けられている。
 これにより、ズーム操作環111の操作によって外カム筒160が回転すると、そのカム溝161が移動枠170のカムフォロアピン180を操作し、移動枠170はカム溝161の変位に応じて光軸OA方向に移動するようになっている。
 なお、カムフォロアピン180は、耐衝撃構造を備えているが、これについては後に詳述する。
 そして、上記のように構成されたレンズ鏡筒100は、使用者によるズーム操作環111の回転操作によって外カム筒160および内カム筒140が回転して、レンズ群L1,L3,L5が光軸OA方向に各々所定量移動し、図2の上側に示す広角端から下側に示す望遠端の間で焦点距離が連続的に変化する。また、フォーカス環112の回転操作によって、内カム筒140が回転して、レンズ群L3が光軸OA方向に所定量移動し、合焦距離(ピント位置)が変化する。
 ここで、図2に示すように、望遠端では、レンズ群L1,L3,L5がそれぞれ前面側に移動しており、最も前面側に位置するレンズ群L1は、外観筒110の前面側端部より大きく突出する。
 この状態で、移動枠170に設けられたカムフォロアピン180は、外カム筒160のカム溝161および外固定筒130の直進溝131の前面側端に嵌合している。
 つまり、カムフォロアピン180は、図5に2点鎖線で示すように、カム溝161の前面側の部位に位置している。
 上記のような望遠端において、カメラ1を誤って落下させる等によって突出している移動枠170に対して背面側に向かう衝撃力が作用すると、カムフォロアピン180は、図5中に矢印で示す方向の力で、外カム筒160のカム溝161の前面側端部における背面側のカム面161aに強く圧接し、当該カム面161aを外周側または内周側に盛り上げるように変形させてしまうことがある。
 このような変形が生ずると、その変形部(盛り上がり)が外カム筒160の外周側に隣接して位置する外固定筒130や外カム筒160の内周側に隣接して位置する外固定筒130と干渉し、その結果、外カム筒160の回転が困難となる回転障害を招く。
 本実施形態によると、外固定筒130に形成された第二凹部132および外カム筒160に形成された第一凹部162が、変形吸収部として作用し、カム溝161の変形による外カム筒160の回転障害を防ぐように機能する。
 以下、この第一凹部162と第二凹部132とについて説明する。
 外カム筒160の第一凹部162は、外カム筒160の外周面に周方向に連続する所定幅で所定深さの溝状形成されている。
 上記のように形成された第一凹部162は、図6に二点鎖線で示すように、カム溝161のカム面161aがカムフォロアピン180によって強い力で押圧されて外周側に盛り上がりXを形成しても、移動枠170の内周面から逃げているために変形が吸収され、外カム筒160と移動枠170との干渉を回避できる。これにより、カム溝161のカム面161aの変形による外カム筒160の回転障害を防ぐことができる。
 また、外固定筒130の第二凹部132は、外固定筒130の外周面に周方向に連続する所定幅で所定深さの溝状に形成されている。第二凹部132のZ軸方向における位置は、外カム筒160の第一凹部162と対応している。
 上記のように形成された第二凹部132は、図6中に2点鎖線で示すように、外カム筒160のカム溝161のカム面161aがカムフォロアピン180によって強い力で押圧されて内周側に盛り上がりYを形成しても、外カム筒160の内周から逃げているために変形が吸収され、外カム筒160と外固定筒130との干渉を回避できる。これにより、カム溝161のカム面161aの変形による回転障害を防ぐことができる。
 なお、外カム筒160の第一凹部162および外固定筒130の第二凹部132は、必ずしも周方向に連続する溝状でなくても良い。例えば、図7に前述の図5と対応する図を示すように、カム溝161の前面側端部と対応する周辺部位のみの大きさの凹部163としても良い。
 上記実施形態は、外カム筒160および外固定筒130を金属材料の機械加工によって製造する設定であるために加工性の観点(旋盤等による加工が容易)から周方向に連続させたものである。
 外カム筒160および外固定筒130を射出成形によって製造する場合には、図7に示すように必要部位のみの大きさの凹部163とすれば、製造が容易となると共に連続する溝を形成することによる機械的強度の低下を抑制できる。
 また、上記実施形態は、外カム筒160のカム溝161のカム面161aの内周側への変形による外固定筒130との干渉を避けるために、外固定筒130の外周に第二凹部132を形成している。これは外カム筒160の肉厚が過剰に薄くなるのを避けるためであって、外カム筒160の厚さを確保できれば、その内周側に凹部を形成しても良い。
 つぎに、図8および図9を参照して、移動枠170に設けられたカムフォロアピン180の耐衝撃構造について説明する。
 図8は、カムフォロアピン180の拡大断面図である。図9は、図8とは異なる構成のカムフォロアピン180’の拡大断面図である。
 図8に示すカムフォロアピン180は、軸部182及び外枠部181からなる本体部190と、カム溝摺動ローラ183と、変形規制ローラ184と、直進溝摺動ローラ185と、により構成されている。
 本体部190は、移動枠170に取り付けられる固定部190Aと、移動枠170から突出した突出部190Bとを有する。
 外枠部181は、小径の円筒状の支持軸部181aと、その上端に設けられた大径のフランジ181bとを備えている。支持軸部181aの内径側には内径ネジ部181cが形成されている。また、支持軸部181aの外径側には、外径ネジ部181dが形成されている。
 軸部182は、ネジ部182bと、その基端に設けられた大径薄肉の頭部182aとを備えている。この頭部182aは、移動枠170の外周面に形成された収容凹部172に収容されて外周面より外側には突出しないようになっている。
 外枠部181のフランジ181bは、移動枠170の内周面に形成された支持凹部171に嵌入されている。
 外枠部181は、移動枠170の外周面側から当該移動枠170を貫通し、ネジ部182bと内径ネジ部181cとが螺合する。これにより、軸部182と外枠部181とが移動枠170に装着される。
 カム溝摺動ローラ183、変形規制ローラ184、および直進溝摺動ローラ185は、外枠部181の軸部181a、すなわち突出部190Bの外周に嵌挿されている。
 直進溝摺動ローラ185の内径側には、ネジ部185aが設けられ、このネジ部185aと外枠部181の外径ネジ部181dとが螺合することで、カム溝摺動ローラ183、変形規制ローラ184、および直進溝摺動ローラ185が、外枠部181に固定される。
 カム溝摺動ローラ183は、外カム筒160のカム溝161に摺動移動可能に嵌合する径で、軸方向における厚さは外カム筒160の厚さより所定量薄く設定されている。このカム溝摺動ローラ183は、ポリアセタール樹脂やフッ素樹脂等の自己潤滑性および耐摩耗性の高い高機能樹脂によって形成されている。
 変形規制ローラ184は、カム溝摺動ローラ183より高剛性の金属によって形成され、外径はカム溝摺動ローラ183より所定量小さく(半径でΔd)、軸方向における厚さは、カム溝摺動ローラ183と合算すると外カム筒160(カム溝161)の厚さより僅かに大きく設定されている。これにより、変形規制ローラ184は、ほぼ全体が外カム筒160のカム溝161内に位置するようになっている。
 直進溝摺動ローラ185は、カム溝摺動ローラ183と同様に高機能樹脂によって形成されている。直進溝摺動ローラ185の径は、外固定筒130の直進溝131(図4に示す)に摺動移動可能に嵌合するように設定されている。
 なお、カム溝摺動ローラ183および直進溝摺動ローラ185は、径の異なるものが複数用意され、組立時において対応する外カム筒160のカム溝161および外固定筒130の直進溝131の仕上がり寸法との関係において適当な嵌合公差となるものが用いられる。
 上記のように構成されたカムフォロアピン180は、カム溝摺動ローラ183が外カム筒160のカム溝161内を摺動移動し、直進溝摺動ローラ185が外固定筒130の直進溝131(図4に示す)内を摺動移動する。
 変形規制ローラ184は、カム溝161内に位置するがカム溝摺動ローラ183より小径であるため通常時にはカム溝161のカム面161aに当接しない。
 このように、通常時には高機能樹脂によって形成されたカム溝摺動ローラ183および直進溝摺動ローラ185が、金属によって形成されたカム溝161および直進溝131の内部を摺動移動する構成であるため、摩擦が少なく摩耗や摩耗屑の発生を抑えられる。
 ここで、レンズ鏡筒100が望遠端の状態において、カメラ1を誤って落下させる等によって突出している移動枠170に背面側に向かう衝撃力が作用すると、カム溝摺動ローラ183が外カム筒160のカム溝161のカム面161aに強い力で圧接する(図5参照)。
 その結果、樹脂製のカム溝摺動ローラ183は変形するが、その変形量が所定量(Δd)を超えると変形規制ローラ184がカム溝161のカム面161aに当接し、カム溝摺動ローラ183のそれ以上の変形を規制する(図8参照)。
 これにより、カム溝摺動ローラ183の過大な変形による破損を防ぐことができ、カム溝摺動ローラ183の過大な変形や破損による外カム筒160の回転障害の発生を抑制できる。
 図9は、前述したカムフォロアピン180と異なる構成のカムフォロアピン180’を示す。なお、図9に示すカムフォロアピン180’の基本的な構成は図8のカムフォロアピン180と同様であるため、同機能の構成要素には同符号を付して説明は省略する。
 カムフォロアピン180’は、外枠部181に、変形規制ローラ184と同様に機能する変形規制部181eを一体に備えたものである。
 変形規制部181eは、軸部181aとフランジ181bの間に、所定厚さ(軸方向の長さ)として形成されている。
 変形規制部181eの径は、変形規制ローラ184と同様に、カム溝摺動ローラ183より所定量小さく設定されている。また、変形規制部181eの厚さは、カム溝摺動ローラ183が必要十分な厚さを確保できるように設定される。図9では、変形規制ローラ184を同時に備えているが、この変形規制ローラ184は省いても良い。
 このような構成のカムフォロアピン180’は、変形規制部181eがカム溝摺動ローラ183の過大な変形・破損を防ぎ、それによる外カム筒160の回転障害の発生を抑制できる。
 また、変形規制ローラ184を省くことが可能であって、そうすることにより部品点数の削減によって製造コストを低減できる。 
 以上、本実施形態によると、以下の効果を有する。
(1)本実施形態によれば、外カム筒160におけるカム溝161の前面側端部と対応する外周部位に形成された第一凹部162と、この第一凹部162と対応する外固定筒130の外周部位に形成された第二凹部132とが、外カム筒160におけるカム溝161のカム面161aの変形に対する逃げとなる。
 これにより、衝撃力の作用によってカムフォロアピン180が外カム筒160におけるカム溝161のカム面161aを変形させた場合でも、その変形部の外カム筒160との干渉を回避して、外カム筒160の回転障害を防ぐことができる。その結果、高い耐衝撃性を備えるレンズ鏡筒とすることができる。
(2)本実施形態のカムフォロアピン180,180’は、外カム筒160のカム溝161に摺動移動可能に嵌合するカム溝摺動ローラ183に対して所定量小径の変形規制ローラ184や変形規制部181eを備えている。変形規制ローラ184および変形規制部181eは、衝撃力の作用によってカム溝摺動ローラ183が外カム筒160のカム溝161のカム面161aに圧接した場合でも、その所定量以上の変形を防ぐ。
 これにより、過大な変形によるカム溝摺動ローラ183の破損を回避して、外カム筒160の回転障害を防ぐことができる。その結果、高い耐衝撃性を備えるレンズ鏡筒とすることができる。
(変形形態)
 以上、説明した実施形態に限定されることなく、以下に示すような種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明の範囲内である。
(1)本実施形態は、本発明を外カム筒160のカム溝161の前面側端部(フック状の部分)と対応する部位に凹部(第一凹部162および第二凹部132)を設けたものである。
 しかし、凹部を設ける部位は、カム溝の端部に限定されるものではなく、衝撃力の作用によってカムフォロアがカム面に圧接されるカム溝形状の部位を対象とする。
 衝撃力の作用によってカムフォロアがカム面に圧接されるカム溝形状の部位とは、たとえば、広角端において移動枠170に対して背面側に向かう衝撃力が作用した場合にカムフォロアピン180が当接するカム溝161の背面側端部と対応する部位も対象となり得、ここに凹部を設けても良い。
 また、図10Aに概念的に示すように、カムフォロアピン180がカム溝161によって直進溝131に沿って移動する構成において、カム溝161が途中で屈曲してカム溝161とカムフォロアピン180の移動操作される方向(光軸OA方向すなわちZ軸方向と一致)とが成す角θが変化しているとする。
 このような構成では、図中矢印で示すように、カムフォロアピン180に対してカム溝161における小さな角度(θ1)側から大きな角度(θ2)側に向かう方向の衝撃力が作用すると、カムフォロアピン180はその前方側のカム面161aに圧接する。
 このような場合には、このカム溝161の角度が小さな角度から大きな角度に変化する方向におけるカム溝161の屈曲部位161bの外角側であるカム面161aの近傍(図中ハッチングを施した領域)を対象部位として、ここを含むように凹部を設ければ良い。
 さらに、図10Bに概念的に示すように、カム溝161が複数回屈曲しており、カム溝161とカムフォロアピン180の移動操作される方向(光軸OA方向すなわちZ軸方向と一致)とが成す角(θ)が異なる(θ3~θ5)領域が複数存在する場合には、最も大きな角度(θ4)の領域のカムフォロアピン180が圧接される側のカム面161aの近傍(図中ハッチングを施した領域)を対象部位として、ここを含むように凹部を設ければ良い。
(2)上記実施形態は、本発明を変倍操作するカム機構部分に適用したものであるが、合焦レンズを移動操作するカム機構部分等、他の構成要素を移動操作する部位に適用しても良い。
 なお、実施形態及び変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本発明は以上説明した実施形態によって限定されることはない。
 1:カメラ、10:カメラ本体、100:レンズ鏡筒、130:外固定筒、131:直進溝、132:第一凹部、160:外カム筒、161:カム溝、161a:カム面、161b:屈曲部位、162:第2凹部、163:凹部、170:移動枠、171:支持凹部、172:収容凹部、180:カムフォロアピン、183:カム溝摺動ローラ、184:変形規制ローラ、185:直進溝摺動ローラ、190B:突出部

Claims (8)

  1.  カム溝を備えるカム筒と、
     可動レンズを保持すると共に前記カム溝に嵌合するカムフォロアを有し、前記カム筒の回転によって前記可動レンズの光軸方向に移動操作される移動枠と、
    を備えるレンズ鏡筒であって、
     前記カム筒の内周面と外周面の少なくとも一方の面における前記カム溝の周囲に、第一凹部が設けられていること、
     を特徴とするレンズ鏡筒。
  2.  請求項1に記載のレンズ鏡筒であって、
     前記カム筒における前記第一凹部が形成される箇所は、
     前記カム筒の被写体側先端部であること、
     を特徴とするレンズ鏡筒。
  3.  請求項1または2に記載のレンズ鏡筒であって、
     前記第一凹部は、前記カム筒における周方向に沿って溝状に形成されていること、
     を特徴とするレンズ鏡筒。
  4.  請求項1から3のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒であって、
     前記カム筒における前記第一凹部が形成される箇所は、前記カム溝と前記カムフォロアの移動操作される方向とが成す角が最も大きな箇所であること、
     を特徴とするレンズ鏡筒。
  5.  請求項1から4のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒であって、
     前記カム筒と径方向に隣接する筒部材における前記カム筒と隣接する周面に、第二凹部が設けられていること、
     を特徴とするレンズ鏡筒。
  6.  請求項1から5のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒であって、
     前記カムフォロアは、
     前記レンズ保持枠内に固定されている固定部と、
     前記レンズ保持枠から突き出している突出部と、
     前記突出部の外周に挿入されている、摺動ローラ及び前記摺動ローラよりも硬く且つ小径の変形規制ローラと、
     を備えること、
     を特徴とするレンズ鏡筒。
  7.  請求項1から6のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒であって、
     前記突出部は、
     前記カムフォロアは、
     前記レンズ保持枠内に固定されている固定部と、
     前記レンズ保持枠から突き出すとともに、変形規制大径部及び小径部を有する突出部と、
     前記小径部の外周には、前記大径部よりも大径の摺動ローラが挿入されていること、
     を特徴とするレンズ鏡筒。
  8.  請求項1から7のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒を備える撮像装置。
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