JP2005115169A - レンズ鏡筒 - Google Patents

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Abstract

【課題】レンズ鏡筒に外力等が加わった場合にカムフォロワのローラ部材の破損や変形及びカム溝からの脱落を抑止し常に円滑な動作を確保するレンズ鏡筒を提供する。
【解決手段】カム溝13aを有する第1の枠部材13と、カムフォロワ軸11gとカムフォロワ軸に対して内径で嵌合し外径はカム溝に係合する第1のローラ部16とこれと同様にカムフォロワ軸に対して内径で嵌合し外径はカム溝に係合する第2のローラ部(大径部)とからなるカムフォロワ11cを有する第1の枠部材11とを具備して構成する。
【選択図】図1

Description

この発明は、レンズ鏡筒、詳しくは光軸に沿う方向に移動する枠部材と、この枠部材を光軸に沿う方向へと移動させる枠部材等からなり、カメラ等の光学機器に適用されるレンズ鏡筒に関するものである。
従来より、カメラ等の光学機器に適用されるレンズ鏡筒においては、例えば光学系の焦点距離を所定の範囲内で連続的に又は段階的に変更したり焦点位置の調節を行なうことを目的として、光学系を構成するレンズ群をその光軸に沿う方向に進退させるための機構を備えてなるものが一般的に実用化されている。
このような機構を備えた従来のレンズ鏡筒は、通常の場合、複数のレンズ群のそれぞれを光軸に沿う方向へ所定量だけ移動させることによって所望の変倍動作(ズーム動作という)を実現したり、焦点調節動作(合焦動作又はフォーカス動作という)を行ない得るようにするために、複数のレンズ群をそれぞれ保持する複数のレンズ枠やこれら複数のレンズ枠をその光軸に沿う方向へと移動させ所定の位置に配置する駆動部材となるカム枠等の複数の枠部材等によって構成されている。
そして、各レンズ枠に設けられるカムフォロワと、上記複数の枠部材に形成されるカム溝とを係合させ、上記カム枠等を所望のときに所定の方向へ所定量だけ回動させ移動させることで所望の変倍動作や焦点調節動作等を行ない得るようになっている。この場合において、例えばレンズ枠やカム枠等の枠部材については樹脂部材によって形成されており、カムフォロワ等は金属部材等の硬質部材を用いて形成されているのが一般的である。
一方、このような機構を備えた従来のレンズ鏡筒が適用されるカメラ等の光学機器は、使用者が気軽に持ち歩いてさまざまな場所で使用されるものであることから、その使用中や携帯時において、例えば機器を落下させたり他の物体に衝突させたりする等の可能性が有り、このような場合にはレンズ鏡筒に対して意図しない外力や衝撃力が加わってしまう場合がある。
このような外力や衝撃力(以下、単に外力等という)が、例えばレンズ鏡筒の前面側に加わった場合には、カムフォロワとカム溝との係合部位において、金属部材等の硬質部材からなるカムフォロワが、これより軟質の樹脂部材等からなる枠部材のカム溝の周縁部に対して強い力量で衝突することになる。このような場合には、カム溝の周縁部の一部に、例えば盛り上がり部や潰れや打痕等の変形が生じてしまうことが考えられる。
このような部材変形が生じてしまうと、例えば枠部材に形成された変形部位が隣接する他の枠部材の内周面等に干渉(当接)することも考えられ、この干渉等によって枠部材同士の円滑な動作が得られなくなってしまうことになる。したがって、これに起因してレンズ鏡筒自体の円滑な動作が阻害され、レンズ群の円滑な回動及び進退動作を阻害してしまう原因になってしまう。
そこで、例えば特開2001−264613号公報等においては、複数のローラ列を移動筒のガイド溝に沿わせて配置したレンズ鏡筒についての開示がなされている。当該公報によって開示されているレンズ鏡筒におけるローラ軸は、ガイド溝との摺接部位となる外周部位に断面が円弧状に形成される樹脂製ローラを被覆したボールベアリングによって軸支される支軸からなり、この支軸はゴム製の支持リング(弾性部材)を介して移動筒に取り付けられている。これにより移動筒は弾性部材を介してローラ軸を支持し、かつローラ軸は円弧形状の樹脂製ローラを介してガイド溝に摺接するようになるので、移動筒に外力が加わった時には弾性部材がその外力を吸収し、かつローラ軸の樹脂製ローラがガイド溝内壁面への負荷を軽減し打痕等が生じるのを抑制している。
特開2001−264613号公報
ところが、上記特開2001−264613号公報によって開示されるレンズ鏡筒においては、外力等を吸収するために設けられる構成が複雑になってしまうという問題点がある。特に、近年においては、カメラ等の光学機器は、その携帯性を考慮して機器自体の小型化傾向があり、上記公報の技術に開示されるような複雑な機構を小型光学機器に採用することは、機器の大型化及び機構の複雑化という観点から望ましい手段ではない。
また、加わる外力等によっては、ローラ軸に一体に形成される樹脂製ローラがガイド溝の内壁面に衝突し押し付けられることによって破損したり変形してしまったりすることも考えられる。
さらに、樹脂製ローラは、摺動性の高い材質で形成されるのが普通である。したがって、枠部材に対する外力等に起因して枠部材に歪みが生じたりすると、ローラ軸がガイド溝から脱落してしまうということも考えられる。
本発明は、上述した点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、レンズ鏡筒に対して意図しない外力等が加わった場合に、カムフォロワを構成するローラ部材の破損や変形を抑止し、カムフォロワがカム溝等から脱落するのを抑止して、常に円滑な動作を確保し得ると共に、小型化を阻害することのないレンズ鏡筒を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明によるレンズ鏡筒は、カム溝を有する第1の枠部材と、カムフォロワ軸と、当該カムフォロワ軸に対して内径で嵌合し外径は上記カム溝に係合する第1のローラ部と、この第1のローラ部と同様に上記カムフォロワ軸に対して内径で嵌合し外径は上記カム溝に係合する第2のローラ部とからなるカムフォロワを有する第2の枠部材とを具備することを特徴とする。
本発明によれば、レンズ鏡筒に対して意図しない外力等が加わった場合に、カムフォロワを構成するローラ部材の破損や変形を抑止し、カムフォロワがカム溝等から脱落するのを抑止して、常に円滑な動作を確保し得ると共に、小型化を阻害することのないレンズ鏡筒を提供することができる。
以下、図示の実施の形態によって本発明を説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態のレンズ鏡筒の構成部材を示す分解斜視図である。また、図2は本実施形態のレンズ鏡筒の一部を示し、当該レンズ鏡筒を組み立てた状態において回転枠(第1の枠部材)に形成されるカム溝と1群レンズ枠(第2の枠部材)に植設されるカムフォロワとの係合状態を示す図であって、図1のA−A線に沿う部位に相当する要部拡大断面図である。
図1に示すように、本実施形態のレンズ鏡筒1は、第1群レンズ11aを保持する第2の枠部材である1群レンズ枠11と、第2群レンズ12aを保持する2群レンズ枠12と、本レンズ鏡筒1が適用されるカメラ等の光学機器の固定部材(図示せず)に対して固定保持される固定枠14と、この固定枠14の外周側において回動自在に配設される第1の枠部材である回転枠13等の複数の枠部材によって構成されている。
1群レンズ枠11は、例えば略円筒形状の樹脂部材等によって形成されており、その内部の所定の位置、即ち先端寄りの位置には上記第1群レンズ11aが固定保持されている。また、1群レンズ枠11の外周面上であって、その後端縁部近傍の所定の位置には複数の第1カムフォロワ11cが植設されている。
当該第1カムフォロワ11cは、例えば金属部材等の硬質部材によって形成されるカムフォロワ軸である軸部材11gと、例えばポリアセタール等の摺動性の高い合成樹脂等によって形成される略円筒形状のローラ部材16とによって構成されている。
軸部材11gの一端側は、中程の軸部よりも外径寸法が大きく形成されており、この部位を大径部というものとする。この大径部は、ある程度の厚さ寸法、即ち図2に示す厚さ寸法Tを有して形成されている。つまり、この大径部は、軸部材11gの軸部に対して内径で嵌合すべく一体に形成されており、その外径は後述する回転枠13の第1カム溝13aに係合する第2のローラ部となっている。なお、本実施形態においては、当該第2のローラ部である軸部材11gの大径部は回転するものではないが、ここでは便宜的にこのように定義する。
また、軸部材11gの中程の軸部には、上記ローラ部材16が回動自在に配設されている。そのために、当該ローラ部材16の内径寸法は、軸部材11gの軸部の直径よりも若干大きめに設定されている。つまり、ローラ部材16は、軸部材11gに対して内径で嵌合し、外径は後述する回転枠13の第1カム溝13aに係合する第1のローラ部となっている。
そして、軸部材11gの他端側には雄ネジが形成されていて、この雄ネジは、1群レンズ枠11の後端縁部近傍の所定の位置に形成されカムフォロワ取り付け部となるネジ孔11bに対して螺合している。これにより、軸部材11gは1群レンズ枠11の外周面上における所定の位置に外側に向けて植設されている。
つまり、第1カムフォロワ11cは、軸部材11gの軸部にローラ部材16を回動自在に配設した状態で、軸部材11gの雄ネジを1群レンズ枠11のネジ孔11bに螺合させることで、当該1群レンズ枠11の外周面上に植設されている。そして、このとき軸部材11gからローラ部材16が抜け落ちないように、軸部材11gの大径部の外径寸法はローラ部材16の内径寸法よりも充分大きくなるように形成されている。
なお、本実施形態においては、三本の第1カムフォロワ11cが1群レンズ枠11の外周面上において略等間隔となる位置にそれぞれ設けられている。
さらに図2に示すように、ローラ部材16の外径寸法D1は、軸部材11gの大径部の直径寸法D2に比べて若干大きくなるように形成されている。
具体的には、例えばローラ部材16の外径寸法D1についての許容差を、−(マイナス)0.01〜−0.04mm(ミリメートル)に設定したとすると、軸部材11gの大径部の直径寸法D2についての許容差は、−0.05〜−0.08mmに設定する。
このような許容差の設定を行なうことによって、ローラ部材16の外周面は常に後述する第1カム溝13aの内壁面に摺接することになる一方、軸部材11gの大径部の外周面は、通常の場合には、第1カム溝13aの内壁面に摺接しない状態となっている(図2参照)。
2群レンズ枠12は、例えば円環形状の樹脂部材等からなり、その内側に上記第2群レンズ12aが固定保持されている。また、2群レンズ枠12の外周面上の所定の位置には複数の第2カムフォロワ12cが植設されている。この第2カムフォロワ12cは、上述の第1カムフォロワ11cと全く同様の部材及び形状で構成されている。即ち、第2カムフォロワ12cは、金属部材等の硬質部材からなる軸部材12gと合成樹脂等からなるローラ部材16とによって形成されており、2群レンズ枠12の外周面上において略等間隔となる位置に形成されカムフォロワ取り付け部となるネジ孔12bに対して、ローラ部材16を軸部材12gの軸部に回動自在に配設した状態で軸部材12gの雄ネジが螺合することにより、三本の第2カムフォロワ12cが配設されている。
固定枠14は、略円筒形状の樹脂部材等によって形成されており、その周面上には、光軸Oに沿う方向に所定の長さ寸法を有する三本の直進溝14aが、当該固定枠14の周面上において略等間隔で形成されている。そして、この直進溝14aには、第1カムフォロワ11cと第2カムフォロワ12cとが摺動自在に係合している。
つまり、この固定枠14の内部には、上述の1群レンズ枠11と2群レンズ枠12とが前面側から順に光軸Oに沿う方向に回動自在かつ進退自在に配設されており、各レンズ枠11及び12の第1カムフォロワ11c及び第2カムフォロワ12cは、当該固定枠14の直進溝14aに係合した後、後述する回転枠13の第1カム溝13a及び第2カム溝13bのそれぞれに摺動自在に係合している。
また、当該固定枠14の最後端部にはフランジ部14fが形成されており、本レンズ鏡筒1は、このフランジ部14fを介してカメラの本体固定部等の固定部材(図示せず)に対してネジ止め等の固定手段を用いて固定保持されるようになっている。
回転枠13は、略円筒形状の樹脂部材等によって形成されており、上記固定枠14の外周側において回動自在に配設されている。つまり、この回転枠13の内側に固定枠14が挿通するようになっている。
この回転枠13には、上述の第1カムフォロワ11cが係合する第1カム溝13aと上述の第2カムフォロワ12cが係合する第2カム溝13bとの二本のカム溝が外周面上の所定の位置に三対穿設されている。
したがってこれにより、第1カムフォロワ11cと第2カムフォロワ12cとは、上述したように固定枠14の直進溝14aに係合した後、第1カム溝13a及び第2カム溝13bにそれぞれ摺動自在に係合している。
なお、固定枠14の先端周縁部には、その外周面上にCリング溝14dが形成されていて、Cリング15が嵌合するようになっている。このCリング15は、本レンズ鏡筒1を組み立てた状態とした時に、固定枠14の外周面上に配設される回転枠13が抜け落ちないように係止するための係止部材となっている。
このように構成されるレンズ鏡筒1が組み立てられた状態における第1カム溝13aに係合する第1カムフォロワ11cの状態は、図2に示すようになる。
図2に示す通常状態では、ローラ部材16の先端寄りの部位における外周面が常に第1カム溝13aと摺接しており、軸部材11gの大径部の外周面は第1カム溝13aの内壁面に対して摺接していない状態となっている。
この状態において、例えば1群レンズ枠11に対して図1及び図2に示す矢印F方向からの外力等が加わった場合には、第1カムフォロワ11cのローラ部材16が第1カム溝13aの内壁面に対して強い力量で押しつけられることになる。これにより、当該ローラ部材16は自身の有する弾性力によって若干圧縮した状態になる。その後、軸部材11gの大径部の外周面が第1カム溝13aの内壁に当接し、この当接部位において、外力等Fの力量を受けることになる。これにより、ローラ部材16は、それ以上の圧縮状態にはならず、よってローラ部材16が破損したり変形したりすることが防止されると共に、第1カムフォロワ11cが第1カム溝13aから脱落してしまうことをも防いでいる。
以上説明したように上記第1の実施形態によれば、第1カムフォロワ11cを軸部材11gとローラ部材16によって構成し、通常状態においては、第1カム溝13aに対してはローラ部材16のみを摺接させるようにしておき、外力等Fが生じた場合には、軸部材11gの大径部がその第1カム溝13aの内壁面に当接することで加わる外力等Fを受けるように構成している。したがって、これによって、簡単な構成によってローラ部材16の破損を防止することができると共に、第1カムフォロワ11cの第1カム溝13aからの脱落をも防ぐことができる。
また、簡単な構成であるので、レンズ鏡筒1自体の大型化を阻止することができると共に、レンズ鏡筒1の製造コストを抑えることにも寄与することができる。
上述の第1の実施形態では、第1のカムフォロワ11cを軸部材11gとローラ部材16とによって構成しているが、このうちローラ部材16の形態としては、これに限ることはなく、例えば次に示す変形例も考えられる。
図3は、本発明の第1の実施形態の変形例を示す図であって、本変形例のレンズ鏡筒を組み立てた状態において回転枠(第1の枠部材)に形成されるカム溝と1群レンズ枠(第2の枠部材)に植設されるカムフォロワとの係合状態を示す要部拡大断面図である。なお、この図3は、上述の第1の実施形態における図2に相当する図である。
本変形例においては、上述の第1の実施形態のレンズ鏡筒1に対して用いる第1カムフォロワ(11cc)の構成が異なるのみである。したがって、上述の第1の実施形態と同様の構成については、その詳細な説明及び図示を省略し、異なる部位についてのみ以下に説明する。
図3に示すように、本変形例のレンズ鏡筒において用いられる第1カムフォロワ11ccは、例えば金属部材等の硬質部材によって形成されるカムフォロワ軸である軸部材11ggと、例えばポリアセタール等の摺動性の高い合成樹脂等によって形成される二つのローラ部材(第1ローラ部材16a及び第2ローラ部材16b)とによって構成されている。
軸部材11ggは、上述の第1の実施形態における軸部材11gと略同様の構成からなるものであるが、図3に示すように一端側に設けられる大径部の直径寸法D3がやや小径に形成されている点が異なる。
この軸部材11ggの大径部には、その外周側及び下面側を覆うように第2ローラ部材16bが略摺動自在に配設されている。つまり、第2ローラ部材16bは断面が略凹形状に形成され、その底面には軸部材11ggの中程の軸部が摺動自在に貫通し、当該軸部と略同径の孔が形成されている。そして、この第2ローラ部材16bの外径寸法D2は、後述する略円筒形状からなる第1ローラ部材16aの外径寸法D1よりも若干小径に形成されている。
第1ローラ部材16aは、軸部材11gの中程の軸部において回動自在に配設されている。そのために、当該第1ローラ部材16aの内径寸法は、軸部材11ggの軸部の直径よりも若干大きめに設定されている。
そして、第1カムフォロワ11cは、次のようにして組み立てられる。即ち、まず第2ローラ部材16bの孔に軸部材11ggの軸部を貫通させた後、当該第2ローラ部材16bを軸部材11ggの大径部の外周側と下面側を覆う位置に配設する。第2ローラ部材16bは、この位置で回動自在の状態となる。そして、この状態では、第2ローラ部材16bは軸部材11ggの大径部から抜け落ちないようになっている。
続いて軸部材11ggの軸部に第1ローラ部材16aを回動自在に配設する。この状態で、軸部材11ggの雄ネジを1群レンズ枠11のネジ孔11bに螺合させることで、当該1群レンズ枠11の外周面上に第1カムフォロワ11ccが植設される。この状態では、第1ローラ部材16aは軸部材11ggの軸部から抜け落ちないようになっている。
そして、この場合において、第1ローラ部材16aの外径寸法D1は、第2ローラ部材16bの外径寸法D2に対して若干大きくなるように、各ローラ部材(16a及び16b)の許容差が設定されている。
以上のように構成される上記変形例の第1カムフォロワ11ccが用いられるレンズ鏡筒によっても、上述の第1の実施形態と全く同様の効果を得ることができる。
さらに、本変形例においては、第1カムフォロワ11ccの軸部材11ggの大径部に当該第2ローラ部材16bを配置したことから、この第2ローラ部材16bが第1カム溝13aに当接ても、その内壁面に打痕等の変形を生じさせないという効果もある。
なお、この変形例の構成では、第2ローラ部材16bを設けるようにしているが、この場合にも、第1ローラ部材16aと第1カム溝13aとの摺接部位は充分に確保されている必要がある。したがって、本変形例の構成は、例えば回転枠13の肉厚寸法が、比較的厚めに設定されるレンズ鏡筒に対して適用するのが望ましい。
次に、本発明の第2の実施形態のレンズ鏡筒について、以下に説明する。
図4は、本発明の第2の実施形態のレンズ鏡筒の構成部材を示す分解斜視図である。また、図5は本実施形態のレンズ鏡筒の一部を示し、当該レンズ鏡筒を組み立てた状態において固定枠(第1の枠部材)に形成されるカム溝と1群レンズ枠(第2の枠部材)に植設されるカムフォロワとの係合状態を示す図であって、図4のB−B線に沿う部位に相当する要部拡大断面図である。
図4に示すように、本実施形態のレンズ鏡筒1Aの全体的な構成は、基本的には上述の第1の実施形態のレンズ鏡筒1と略同様であって、上述の第1の実施形態においては、固定枠14に直進溝14aを、回転枠13に第1カム溝13a及び第2カム溝13bを形成した形態としているが、本実施形態においては、固定枠14Aに第1カム溝14Aa及び第2カム溝14Abを、回転枠13Aに直進溝13Aaを形成した形態としている点が異なる。そして、本実施形態においては、図5に示すように第1カム溝14Aa及び第2カム溝14Abに係合する第1カムフォロワ11Ac及び第2カムフォロワ12Acの構成が上述の第1及び第2のカムフォロワ11c及び12cに比べて若干異なるのみである。したがって、上述の第1の実施形態と同様の構成部材については同じ符号を附してその説明は省略し、上記異なる点についてのみ以下に詳述する。
本実施形態のレンズ鏡筒1Aは、上述の第1の実施形態と同様に、第1群レンズ11aを保持する第2の枠部材である1群レンズ枠11と、第2群レンズ12aを保持する2群レンズ枠12と、本レンズ鏡筒1Aが適用されるカメラ等の光学機器の固定部材(図示せず)に対して固定保持される第1の枠部材である固定枠14Aと、この固定枠14Aの外周側において回動自在に配設される回転枠13A等の複数の枠部材によって構成されている。
固定枠14Aは、略円筒形状の樹脂部材等によって形成されており、1群レンズ枠11の第1カムフォロワ11Acが係合する第1カム溝14Aaと2群レンズ枠12の第2カムフォロワ12Acが係合する第2カム溝14Abとの二本のカム溝が外周面上の所定の位置に三対穿設されている。そして、この二本のカム溝(14Aaと14Ab)には、第1カムフォロワ11Acと第2カムフォロワ12cとがそれぞれ摺動自在に係合している。
つまり、この固定枠14Aの内部には、上述の1群レンズ枠11と2群レンズ枠12とが前面側から順に光軸Oに沿う方向に回動自在かつ進退自在に配設されており、各レンズ枠11及び12の第1カムフォロワ11Ac及び第2カムフォロワ12Acは、第1カム溝14Aaと第2カム溝14Abとのそれぞれに係合した後、後述する回転枠13Aの直進溝13Aaに摺動自在に係合している。
回転枠13Aは、略円筒形状の樹脂部材等によって形成されており、その周面上には、光軸Oに沿う方向に所定の長さ寸法を有する三本の直進溝13Aaが、当該回転枠13Aの周面上において略等間隔で形成されている。そして、この回転枠13Aは、固定枠14Aの外周側において回動自在に配設されている。
第1カムフォロワ11Ac及び第2カムフォロワ12Acは、全く同様に形成されている。以下の説明では、第1カムフォロワ11Acを例に挙げてその構成を説明するが、第2のカムフォロワ12Acについても全く同様である。
第1カムフォロワ11Acは、例えば金属部材等の硬質部材によって形成されるカムフォロワ軸である軸部材11Agと、例えばポリアセタール等の摺動性の高い合成樹脂等によって形成される略円筒形状のローラ部材16Aとによって構成されている。
軸部材11Agの一端側は、中程の軸部よりも外径寸法が大きく形成された大径部が形成されている。本実施形態においては、この大径部は、当該レンズ鏡筒が組み立てられた状態において、回転枠13Aの直進溝13Aaに係合すると共に、固定枠14Aのカム溝(14Aaと14Ab)の一部を挿通する領域まで、ある程度の深さ寸法T2を有して形成されている(図5参照)。
また、軸部材11Agの中程の軸部には、ローラ部材16Aが回動自在に配設されている。そして、軸部材11Agの他端側には雄ネジが形成されていて、この雄ネジは、1群レンズ枠11のネジ孔11bに螺合している。これにより、軸部材11Agは1群レンズ枠11の外周面上における所定の位置に外側に向けて植設されている。
この場合において、第1カムフォロワ11Acは、軸部材11Agの軸部にローラ部材16Aを回動自在に配設した状態で、軸部材11Agの雄ネジを1群レンズ枠11のネジ孔11bに螺合させる。これにより1群レンズ枠11の外周面上に第1カムフォロワ11Acが植設される。このとき、軸部材11Agの大径部の外径寸法はローラ部材16Aの内径寸法よりも充分大きくなるように形成されていることから、軸部材11Agからローラ部材16Aが抜け落ちないようになっている。
さらに図5に示すように、ローラ部材16Aの外径寸法D1は、軸部材11Agの大径部の直径寸法D2に比べて若干大きくなるように形成されているのは、上述の第1の実施形態と同様である。これにより、ローラ部材16Aの外周面は常に第1カム溝14Aaの内壁面に摺接することになる一方、軸部材11Agの大径部の外周面は、通常の場合には、直進溝13Aaに摺接しながら、第1カム溝14Aaの内壁面には摺接しない状態となっている(図5参照)。その他の構成は、上述の第1の実施形態と略同様である。
このように構成されるレンズ鏡筒1Aが組み立てられた状態における第1カム溝14Aaに係合する第1カムフォロワ11Acの状態は、図5に示すようになる。
図5に示す通常状態では、ローラ部材16Aの所定の部位における外周面が常に第1カム溝14Aaと摺接しており、軸部材11Agの大径部の外周面の所定の部位は第1カム溝14Aaの内壁面に摺接していない状態となっている。
この状態において、例えば1群レンズ枠11に対して図4及び図5に示す矢印F方向からの外力等が加わった場合には、第1カムフォロワ11Acのローラ部材16Aが第1カム溝14Aaの内壁面に対して強い力量で押し付けられることになる。これにより、当該ローラ部材16Aは自身の有する弾性力によって若干圧縮した状態になる。その後、軸部材11Agの大径部の外周面が第1カム溝14Aaの内壁に当接し、この当接部位において、外力等Fの力量を受けることになる。これにより、ローラ部材16Aは、それ以上の圧縮状態にはならず、よってローラ部材16Aが破損したり変形したりすることが防止されると共に、第1カムフォロワ11Acが第1カム溝14Aaから脱落してしまうことをも防いでいる。
以上説明したように上記第2の実施形態によれば、カム溝(14Aaと14Ab)を有する枠部材(固定枠14A)が回転枠13Aの内側に配設されている場合においても容易に適用することができ、上述の第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
上述の第2の実施形態についても、ローラ部材16Aの形態としてはこれに限ることはなく、例えば次に示す変形例も考えられる。
図6は、本発明の第2の実施形態の変形例を示す図であって、本変形例のレンズ鏡筒を組み立てた状態において固定枠(第1の枠部材)に形成されるカム溝と1群レンズ枠(第2の枠部材)に植設されるカムフォロワとの係合状態を示す要部拡大断面図である。なお、この図6は、上述の第1の実施形態における図2又はその変形例における図3に相当する図である。
本変形例においては、上述の第2の実施形態のレンズ鏡筒1Aに対して用いる第1カムフォロワ(11Acc)の構成が異なるのみである。したがって、上述の第2の実施形態と同様の構成については、その詳細な説明及び図示を省略し、異なる部位についてのみ以下に説明する。
図6に示すように、本変形例のレンズ鏡筒において用いられる第1カムフォロワ11Accは、例えば金属部材等の硬質部材によって形成されるカムフォロワ軸である軸部材11Aggと、例えばポリアセタール等の摺動性の高い合成樹脂等によって形成される二つのローラ部材(第1ローラ部材16Aa及び第2ローラ部材16Ab)とによって構成されている。
軸部材11Aggは、上述の第2の実施形態における軸部材11Agと略同様の構成からなるものである。この軸部材11Aggの軸部には、第1ローラ部材16Aa及び第2ローラ部材11Abが回動自在に配設されている。
そして、第1ローラ部材16Aaは第2ローラ部材16Abよりも若干大きく形成されている。この場合における両ローラ部材(16Aaと16Ab)の寸法関係は、上述の第2の実施形態における軸部材11Agの大径部とローラ部材16Aとの寸法関係と同様である。
そして、第1カムフォロワ11Accは、次のようにして組み立てられる。即ち、まず軸部材11Aggの軸部に対して第2ローラ部材16Ab及び第1ローラ部材16Aaを順に挿通させ当該軸部において回動自在に配置した後、軸部材11Aggの雄ネジを1群レンズ枠11のネジ孔11bに螺合させる。これにより、当該1群レンズ枠11の外周面上に第1カムフォロワ11Accが植設される。
この状態においては、第2ローラ部材16Abは軸部材11Aggの大径部によって抜け落ちないようにされている。また、第1ローラ部材16Aaは1群レンズ枠11の外周面によって軸部材11ggの軸部から抜け落ちないようになっている。
以上のように構成される上記変形例の第1カムフォロワ11Accが用いられるレンズ鏡筒によっても、上述の第2の実施形態と全く同様の効果を得ることができる。
なお、第2の実施形態において、軸部材11Agの軸径D2が直進溝と係合するわけであるから、精度を要するレンズ鏡筒においては、D2より大きい径のローラ16Aは回転枠13Aが固定枠14Aに嵌合する前に固定枠14Aのカム溝14Aaも嵌め込んでおくとよい。また、ローラ部材16Aa及び16Abも同様である。
次に、本発明の第3の実施形態のレンズ鏡筒について、以下に説明する。
図7は、本発明の第3の実施形態のレンズ鏡筒の構成部材を示す分解斜視図である。また、図8は本実施形態のレンズ鏡筒の一部を示し、当該レンズ鏡筒を組み立てた状態において回転枠(第1の枠部材)に形成されるカム溝と1群レンズ枠(第2の枠部材)に植設されるカムフォロワとの係合状態を示す図であって、図7のC−C線に沿う部位に相当する要部拡大断面図である。
本実施形態のレンズ鏡筒1Bは、基本的には上述の第1の実施形態と略同様の構成からなるものであって、図7及び図8に示すように1群レンズ枠11Bに植設される第1カムフォロワ11Bcの構成と、各枠部材の組み込み方が異なるものである。
即ち、本実施形態のレンズ鏡筒1Bは、図7に示すように第1群レンズ11aを保持する第2の枠部材である1群レンズ枠11Bと、第2群レンズ12aを保持する2群レンズ枠12Bと、本レンズ鏡筒1Bが適用されるカメラ等の光学機器の固定部材(図示せず)に対して固定保持される固定枠14Bと、この固定枠14Bの外周側において回動自在に配設される第1の枠部材である回転枠13B等の複数の枠部材によって構成されている。
1群レンズ枠11Bは、例えば略円筒形状の樹脂部材等によって形成されており、その内部の所定の位置、即ち先端寄りの位置には上記第1群レンズ11aが固定保持されている。また、1群レンズ枠11Bの外周面上であって、その後端縁部近傍の所定の位置には複数の第1カムフォロワ11Bcが植設されている。
当該第1カムフォロワ11Bcは、例えば金属部材等の硬質部材によって形成されるカムフォロワ軸である軸部材11Bgと、例えばポリアセタール等の摺動性の高い合成樹脂等によって形成される二つのローラ部材(16Baと16Bb)とによって構成されている。
軸部材11Bgは、一端側に二つのローラ部材(16Baと16Bb)を配設する軸部が形成されており、他端側には1群レンズ枠11Bの所定の位置に設けられる孔に嵌合する基部が形成されている。そして、軸部と基部との間の中程の部位には固定枠14Bの直進溝14Baに係合するカム部が形成されてなるものである。
軸部材11Bgの軸部には、第1ローラ部材16Baと第2ローラ部材16Bbとが嵌合しており、この二つのローラ部材(16Baと16Bb)は、回転枠13Bの第1カム溝13Baに摺動自在に係合するようになっている。この場合において、第2ローラ部材16Bbが軸部の先端側に、第1ローラ部材16Baが軸部のカム部寄りの位置に配設されている。
なお、第1ローラ部材16Baの直径寸法は第2ローラ部材16Bbの直径寸法よりも若干大きくなるように形成されている。つまり、両ローラ部材(16Baと16Bb)の寸法関係は、上述の第1の実施形態における軸部材11gの大径部の直径寸法とローラ部材16の直径寸法との関係と同様になっている。これにより、第1ローラ部材16Baの外周面は、常に第1カム溝13Baの内壁面に摺接することになる一方、第2ローラ部材16Bbの外周面は、通常の場合には第1カム溝13Baの内壁面に摺接しない状態となっている(図8参照)。
軸部材11Bgの基部は、1群レンズ枠11Bの後端縁部近傍の所定の位置に形成されカムフォロワ取り付け部となる孔に対して嵌合している。これにより、軸部材11Bgは1群レンズ枠11Bの外周面上における所定の位置に外側に向けて植設されている。
なお、本実施形態においては、三本の第1カムフォロワ11Bcが1群レンズ枠11Bの外周面上において略等間隔となる位置にそれぞれ設けられている。
2群レンズ枠12Bは、例えば円環形状の樹脂部材等からなり、その内側に上記第2群レンズ12aが固定保持されている。そして、2群レンズ枠12Bの外周面上の所定の位置には複数の第2カムフォロワ12Bcが植設されている。
固定枠14Bは、略円筒形状の樹脂部材等によって形成されており、その周面上には、光軸Oに沿う方向に所定の長さ寸法を有する三本の直進溝14Baが、当該固定枠14Bの周面上において略等間隔で形成されている。そして、この直進溝14Baには、第1カムフォロワ11Bcと第2カムフォロワ12Bcとが摺動自在に係合するようになっている。
この固定枠14Bの内部には、上述の1群レンズ枠11Bと2群レンズ枠12Bとが前面側から順に光軸Oに沿う方向に回動自在かつ進退自在に配設されるようになっており、各レンズ枠11B及び12Bの第1カムフォロワ11Bc及び第2カムフォロワ12Bcは、当該固定枠14Bの直進溝14Baに係合した後、後述する回転枠13Bの第1カム溝13Ba及び第2カム溝13Bbのそれぞれに摺動自在に係合するようになっている。
当該固定枠14Bの最後端部にはフランジ部14fが形成されており、本レンズ鏡筒1Bは、このフランジ部14fを介してカメラの本体固定部等の固定部材(図示せず)に対してネジ止め等の固定手段を用いて固定保持されるようになっている。
なお、直進溝14Baは、フランジ部14fの基部にまで延設されており、このフランジ部14fの一部を切り欠いてカムフォロワ導入口14eが形成されている。
また、固定枠14Bの先端周縁部には、その外周面上にCリング溝14dが形成されていて、Cリング15が嵌合するようになっている。このCリング15は、本レンズ鏡筒1を組み立てた状態とした時に、固定枠14Bの外周面上に配設される回転枠13Bが抜け落ちないように係止するための係止部材となっている。
回転枠13Bは、略円筒形状の樹脂部材等によって形成されており、上記固定枠14Bの外周側において回動自在に配設されている。つまり、この回転枠13Bの内側に固定枠14Bが挿通するようになっている。
この回転枠13Bには、上述の第1カムフォロワ11Bcが係合する第1カム溝13Baと上述の第2カムフォロワ12Bcが係合する第2カム溝14Bbとの二本のカム溝が外周面上の所定の位置に三対穿設されており、第1カム溝13Baと第2カム溝13Bbとは、当該回転枠13Bの後端縁部から光軸Oに沿う方向に形成されるカムフォロワ導入溝13eによって連設されている。
したがって、第1カムフォロワ11Bcと第2カムフォロワ12Bcとは、上述したように固定枠14Bの直進溝14Baに係合した後、第1カム溝13Ba及び第2カム溝13Bbにそれぞれ摺動自在に係合している。
以上の構成部材より構成される本実施形態のレンズ鏡筒1Bを組み立てる際には、例えば固定枠14Bに対してその外周上に回転枠13Bを配設し、Cリング15をCリング溝14dに嵌合させる。これにより、回転枠13Bは固定枠14Bに対して回動自在の状態で、かつ前面側に抜け落ちない状態となる。
ここで、固定枠14Bの直進溝14Baのカムフォロワ導入口14eと回転枠13Bのカムフォロワ導入溝13eとを合致させ、その状態において、1群レンズ枠11Bを固定枠14Bの内部へ挿入する。このとき第1カムフォロワ11Bcをカムフォロワ導入口14eから導入し、回転枠13Bのカムフォロワ導入溝13eを摺動させながら前方へと進め、最終的に第1カム溝13Baに係合させる。
同様にして、2群レンズ枠12Bを固定枠14Bの内部へ挿入する。このとき第2カムフォロワ12Bcをカムフォロワ導入口14eから導入し、回転枠13Bのカムフォロワ導入溝13eを摺動させながら前方へと進め、最終的に第2カム溝13Bbに係合させる。
そして、固定枠14Bをカメラの本体固定部等の固定部材(図示せず)に対してネジ止め等の固定手段によって固定保持させる。
このようにして組み立てられた状態のレンズ鏡筒1Bにおける第1カム溝13aと、これに係合する第1カムフォロワ11cの状態は、図8に示すようになる。
この場合において、1群レンズ枠11Bに対して図7及び図8に示す矢印F方向からの外力等が加わると、第1カムフォロワ11Bcは回転枠13Bの第1カム溝13Baの内壁面に押し付けられる。このとき、第1ローラ部材16Baは自身の有する弾性力によって若干圧縮した状態になる。その後、第2ローラ部材16Bbの外周面が第1カム溝13Baの内壁に当接し、この当接部位において、外力等Fの力量を受けることになる。これにより、第1ローラ部材16Baは、それ以上の圧縮状態にはならず、よって第1ローラ部材16Baが破損したり変形したりすることが防止され、第1カムフォロワ11Bcの第1カム溝13Baからの脱落も防止される。
以上説明したように上記第3の実施形態によっても、上述の第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、以上説明した第1ローラ及び第2ローラは、理想はその軸に関して回転した方が望ましいが、必ずしも回転させる必要はない。
本発明の第1の実施形態のレンズ鏡筒の構成部材を示す分解斜視図。 図1A−A線に沿う部位に相当する要部拡大断面図。 本発明の第1の実施形態の変形例のレンズ鏡筒を組み立てた状態において回転枠(第1の枠部材)に形成されるカム溝と1群レンズ枠(第2の枠部材)に植設されるカムフォロワとの係合状態を示す要部拡大断面図。 本発明の第2の実施形態のレンズ鏡筒の構成部材を示す分解斜視図。 図4のB−B線に沿う部位に相当する要部拡大断面図。 本発明の第2の実施形態の変形例のレンズ鏡筒を組み立てた状態において固定枠(第1の枠部材)に形成されるカム溝と1群レンズ枠(第2の枠部材)に植設されるカムフォロワとの係合状態を示す要部拡大断面図。 本発明の第3の実施形態のレンズ鏡筒の構成部材を示す分解斜視図。 図7のC−C線に沿う部位に相当する要部拡大断面図。
符号の説明
1・1A・1B……レンズ鏡筒
11・11B……1群レンズ枠
11a……第1群レンズ
11c・11cc・11Ac・11Acc・11Bc……第1カムフォロワ
11g・11gg・11Ag・11Agg・11Bg……軸部材(カムフォロワ軸)
11Ab 第2ローラ部材
12・12B……2群レンズ枠
12a……第2群レンズ
13・13A・13B……回転枠
13a・13Ba……第1カム溝
13b・13Bb……第2カム溝
13Aa……直進溝
13e……カムフォロワ導入溝
14・14A・14B……固定枠
14a……直進溝
14Aa……第1カム溝
14Ab……第2カム溝
14Ba……直進溝
14e……カムフォロワ導入口
16・16A……ローラ部材(第1のローラ部)
16a・16Aa・16Ba……第1ローラ部材
16b・16Ab・16Bb……第2ローラ部材
代理人弁理士伊藤進

Claims (3)

  1. カム溝を有する第1の枠部材と、
    カムフォロワ軸と、当該カムフォロワ軸に対して内径で嵌合し外径は上記カム溝に係合する第1のローラ部と、この第1のローラ部と同様に上記カムフォロワ軸に対して内径で嵌合し外径は上記カム溝に係合する第2のローラ部とからなるカムフォロワを有する第2の枠部材と、
    を具備することを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 上記第1のローラ部は合成樹脂によって形成され、
    上記第2のローラ部は上記第1のローラ部よりも硬質の材料によって形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 上記第2のローラ部の外径寸法は、上記第1のローラ部の外径寸法よりも小径であることを特徴とする請求項2に記載のレンズ鏡筒。
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