JP2016085383A - レンズ鏡筒および撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型かつ簡易な構成で容易に組み立て可能なレンズ鏡筒を提供する。
【解決手段】レンズ鏡筒(6)は、カム溝(3c)が形成されたカム筒(3)と、カム溝(3c)に追従可能なフォロワ手段(2a)を有するレンズ保持手段(2)とを有し、レンズ保持手段(2)は、カム筒(3)の径方向に弾性的に変位可能な弾性手段(2b)を備え、フォロワ手段(2a)は、弾性手段(2b)の上に設けられ、カム溝(3c)は、カム筒(3)の端部を含まない所定の範囲内において形成されており、レンズ保持手段(2)をカム筒(3)に組み込む際に、フォロワ手段(2a)は、弾性手段(2b)がカム筒(3)の径方向に弾性変形しながらカム筒(3)の内部に侵入し、カム溝(3c)に挿入される。
【選択図】図1

Description

本発明は、デジタルカメラなどの撮像装置のレンズ鏡筒に関する。
撮像装置は、ズーム機構を用いてレンズ鏡筒のレンズユニットを光軸方向に移動させることによりズーミングが可能である。例えば、直進溝を備えた固定筒の外周にカム溝を備えたカム筒を配置し、レンズ群を直進溝に直進ガイドさせながらカム溝に追従させる。これにより、カム筒を回転させてレンズユニットを光軸方向に移動させることにより、ズーミングを行うことができる。また、複数のレンズユニットを駆動するには、複数のレンズユニットに対応する複数のカム溝をカム筒に形成する必要がある。
特許文献1には、カム溝にレンズユニットのフォロワ手段を組み込むためのカム溝導入部を、他のカム溝と干渉しないように迂回して配置し、互いのカム溝が干渉しないように構成されたズームレンズ鏡筒が開示されている。特許文献2には、外周からカムフォロワをレンズホルダに挿入可能なレンズ鏡筒が開示されている。
特開2002−215042号公報 特開2005−115169号公報
しかしながら、特許文献1の構成では、カム溝を大きく迂回させてカム溝の経路を長くするため、カム筒の内周における必要な表面積が増加し、大きいカム筒を用いる必要がある。特許文献2の構成では、カム筒の内部にレンズホルダを組み込んだ後、カム筒の側面に形成された開口からフォロワピンのみを挿入してレンズホルダに組み込むことができる。ただしこの場合、カム筒の外周に開口を形成する必要があり、また外部から別体のフォロワを組み込む必要もある。このため、部品点数が増え、組み立て作業も煩雑となる。
そこで本発明は、小型かつ簡易な構成で容易に組み立て可能なレンズ鏡筒および撮像装置を提供する。
本発明の一側面としてのレンズ鏡筒は、カム溝が形成されたカム筒と、前記カム溝に追従可能なフォロワ手段を有するレンズ保持手段とを有し、前記レンズ保持手段は、前記カム筒の径方向に弾性的に変位可能な弾性手段を備え、前記フォロワ手段は、前記弾性手段の上に設けられ、前記カム溝は、前記カム筒の端部を含まない所定の範囲内において形成されており、前記レンズ保持手段を前記カム筒に組み込む際に、前記フォロワ手段は、前記弾性手段が該カム筒の前記径方向に弾性変形しながら前記カム筒の内部に侵入し、前記カム溝に挿入される。
本発明の他の側面としての撮像装置は、前記レンズ鏡筒と、前記レンズ鏡筒のレンズユニットを介して形成された光学像を光電変換する撮像素子とを有する。
本発明の他の目的及び特徴は、以下の実施形態において説明される。
本発明によれば、小型かつ簡易な構成で容易に組み立て可能なレンズ鏡筒および撮像装置を提供することができる。
本実施形態におけるレンズ鏡筒の第二レンズ保持手段およびカム筒の斜視図である。 本実施形態におけるレンズ鏡筒の収納状態(電源OFF時)の断面図である。 本実施形態におけるレンズ鏡筒の操出状態(電源ON時)の断面図である。 本実施形態におけるレンズ鏡筒の第二レンズ保持手段の斜視図である。 本実施形態におけるレンズ鏡筒のカム筒の断面図である。 本実施形態におけるレンズ鏡筒の断面図である。 本実施形態におけるレンズ鏡筒の断面図である。 本実施形態におけるレンズ鏡筒の断面図である。 本実施形態におけるレンズ鏡筒の断面図である。 本実施形態におけるレンズ鏡筒を備えた撮像装置の外観斜視図である。 本実施形態における撮像装置の背面図である。 本実施形態における撮像装置のブロック図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
まず、図7a、図7b、および、図8を参照して、本実施形態におけるレンズ鏡筒を備えた撮像装置について説明する。図7aは、撮像装置(デジタルカメラ23)の外観斜視図(正面斜視図)である。図7bは、撮像装置の背面図である。図8は、撮像装置のブロック図である。本実施形態のデジタルカメラ23は、撮影位置と収納位置との間で光軸方向にレンズユニットを移動して撮影倍率を変更するズーム機構を備える。
図7aに示されるように、デジタルカメラ23の正面には、被写体の構図を決定するファインダ21、測光および測距(焦点検出)を行う際に用いられる補助光源20、ストロボ22、および、レンズ鏡筒6(鏡筒部)が配置されている。また、デジタルカメラ23の上面には、レリーズボタン17、ズームスイッチ18、および、電源切換えボタン19が配置されている。図7bに示されるように、デジタルカメラ23の背面には、操作ボタン26〜31、LCDなどのディスプレイ25(液晶部)、および、ファインダ接眼部24が配置されている。
ディスプレイ25は、メモリ38に保存された画像データやメモリカードから読み込んだ画像データを画面上に表示する画像表示手段である。制御部(制御系)は、CPU44、ROM43、および、RAM45により構成されている。制御部は、バス42を介して、レリーズボタン17、操作ボタン26〜31、ディスプレイ25、メモリ38、および、メモリカードドライブ40などの各種の構成要素と接続されている。
駆動回路41は、バス42を介して制御部と接続されている。また駆動回路41は、ズーム機構32、フォーカス駆動機構16、シャッタ駆動機構33、絞り駆動機構34、CCDやCMOSなどの撮像素子15、および、ストロボ22の各部と接続されており、各部は制御部からの信号に基づいて制御される。ズーム機構32は、モータを介してレンズ鏡筒6(鏡筒部)を駆動する。フォーカス駆動機構16は、モータを介してフォーカスレンズ12を駆動する。シャッタ駆動機構33は、シャッタ7aを駆動する。絞り駆動機構34は、絞り7bを駆動する。撮像素子15は、レンズ鏡筒6のレンズユニットを介して形成された光学像(被写体像)を光電変換して画像信号を出力する。このような構成により、駆動回路41は、制御部(CPU44)からの信号に基づいて各部の駆動を制御する。
ROM43には、前述の各部の機能を制御する各種の制御プログラムが記憶されている。RAM45には、各種の制御プログラムに必要なデータが記憶されている。アナログ信号処理部35は、撮像素子15から出力された画像データに対してアナログ処理を施し、A/D変換部36に出力する。A/D変換部36は、撮像素子15から得られたアナログデータをデジタルデータに変換し、デジタル信号処理部37に出力する。デジタル信号処理部37は、A/D変換部36で変換されたデジタルデータに対して所定の処理を行い、画像データとしてメモリ38に出力する。そして画像データは、メモリ38に記憶される。
メモリ38に記憶された画像データに対しては、操作ボタン27の操作に応じて、圧縮伸張部39によるJPEGやTIFFなどの圧縮処理が施される。画像データは、圧縮伸張部39による圧縮処理後、メモリカードドライブ40に装着されたメモリカードに出力されて記憶される。また圧縮伸張部39は、メモリ38に記憶された画像データやメモリカードに記憶された画像データの伸張処理を行う。伸張処理後の画像データは、バス42を介して、ディスプレイ25(表示部)に表示することが可能である。ユーザは、ディスプレイ25に表示された画像を見て、その画像が不要であると判断した場合、操作ボタン28の操作によってその画像を消去することができる。
次に、図1乃至図3を参照して、デジタルカメラ23に設けられたレンズ鏡筒6の構成について説明する。図1は、本実施形態におけるレンズ鏡筒6の第二レンズ保持手段2およびカム筒3の斜視図である。図2aは、レンズ鏡筒6の収納状態(電源オフ時)の断面図である。図2bは、レンズ鏡筒6の操出状態(電源オン時)の断面図である。図3は、第二レンズ保持手段2の斜視図である。
図2aおよび図2bに示されるように、レンズ鏡筒6は、第一レンズユニット5、第二レンズユニット1、第三レンズユニット8、第四レンズユニット10、および、フォーカスレンズ12(フォーカスレンズユニット)を有する。第一レンズユニット5は、第一レンズ保持手段61により保持されている。第一レンズ保持手段61の背後(像側)には、第二レンズユニット1を保持する第二レンズ保持手段2が配置されている。第二レンズ保持手段2の背後(像側)には、シャッタ7a(シャッタユニット)および絞り7b(絞りユニット)が一体的に構成された絞り・シャッタ手段7が配置されている。絞り・シャッタ手段7の背後(像側)には、第三レンズユニット8を保持する第三レンズ保持手段9が配置されている。第三レンズ保持手段9の背後(像側)には、第四レンズユニット10を保持する第四レンズ保持手段11が配置されている。第四レンズ保持手段11の背後(像側)には、フォーカスレンズ12を保持するフォーカスレンズ保持手段13が配置されている。
図1、図2a、および、図2bに示されるように、レンズ鏡筒6は固定筒4を有する。固定筒4の外周には、カム筒3が設けられている。また、最も背面側(像側)には、撮像素子15を保持する撮像素子保持手段14が設けられている。また、フォーカス駆動機構16(フォーカス駆動手段)は、撮像素子保持手段14の前方(物体側)に固定されている。フォーカス駆動機構16であるモータにはスクリューが具備されており、フォーカスレンズ保持手段13がその動作に追従可能に構成されている。このような構成により、フォーカスレンズ12は光軸OAに沿った前後方向(光軸方向)に移動可能であり、撮像装置全体のピントを合わせる(焦点調節を行う)ことができる。
カム筒3の内周には、カム溝3a(第二カム溝)が形成されている。カム溝3aには、固定筒4に設けられたフォロワ手段4aが当接するように構成されている。カム筒3の外周には、カム溝3f(第一レンズ追従カム溝)が形成されている。第一レンズ保持手段61は、カム溝3fに追従するように構成されている。カム筒3の内周には、カム溝3c(第二レンズ追従カム溝)が形成されている。第二レンズ保持手段2に設けられたフォロワ手段2aは、カム溝3cに追従するように構成されている。またカム筒3の内周には、他の複数のカム溝が形成されている。絞り・シャッタ手段7、第三レンズ保持手段9、および、第四レンズ保持手段11は、これらの複数のカム溝のそれぞれに追従するように構成されている。
固定筒4には、直進規制手段4bが設けられている。直進規制手段4bは、第二レンズ保持手段2を直進ガイドする。また固定筒4には、不図示のガイドバーが取り付けられており、絞り・シャッタ手段7、第三レンズ保持手段9、および、第四レンズ保持手段11が直進ガイドされる。固定筒4の先端付近(最も物体側の近傍)には、第一レンズ保持手段61を直進ガイドするための直進規制手段4dが設けられている。直進規制手段4dは、第一レンズ保持手段61の内周に形成された第一直進溝6aに嵌合して規制を行うことにより、第一レンズ保持手段61を直進ガイドする。
図3に示されるように、第二レンズ保持手段2は、その背面(外面)に、3つの梁形状部を有する。3つの梁形状部のそれぞれの先端には、フォロワ手段2aが設けられている。3つの梁形状部のそれぞれは、第二レンズ保持手段2の径方向(光軸直交方向)に撓むことが可能な弾性力を有する(弾性変形可能な)弾性手段2bである。本実施形態において、フォロワ手段2aおよび弾性手段2bは、周方向に等分に(略120度間隔で)配置されている。ただし本実施形態において、フォロワ手段2a(弾性手段2b)の個数や配置間隔はこれに限定されるものではない。
次に、図4乃至図6bを参照して、第二レンズ保持手段2をカム筒3に組み込む際の様子について説明する。図4は、カム筒3の断面図である。図5aは、レンズ鏡筒6の断面図(側面断面図)であり、第二レンズ保持手段2がカム筒3に組み込まれる状態を示している。図5aの左側図は、右側図中の領域A1の拡大図である。図5bは、レンズ鏡筒6の断面図(側面断面図)である。図6aは、レンズ鏡筒6の断面図(正面断面図)であり、図5a中の線X−Xで切断した断面図を示している。図6aの左側図は、右側図中の領域A2の拡大図である。図6bはレンズ鏡筒6の断面図であり、左側図はレンズ鏡筒6の側面断面図、右側図は図5b中の範囲D1における正面断面図の拡大図をそれぞれ示している。
図5aに示されるように、固定筒4に対してカム筒3が一体的に組み込まれた状態で、第二レンズ保持手段2を前方(物体側)から挿入する。このとき、カム筒3の内周に形成されているカム溝3c(第一カム溝)の延長上にあるカム導入溝3gと、固定筒4に設けられている直進規制手段4bとの位相を合わせてから、第二レンズ保持手段2のフォロワ手段2aを同じ位相に合わせて挿入する。なお本実施形態において、カム導入溝3gはカム溝3cの一部であり、カム導入溝3gおよびカム溝3cの両方をまとめてカム溝3cと呼ぶ場合がある。
図4および図5aに示されるように、カム筒3に形成されているカム導入溝3gの前方(物体側)には、固定筒4に設けられたフォロワ手段4aが当接するように構成されたカム溝3a(第二カム溝)が、周方向に沿ってカム筒3の全周に設けられている。本実施形態において、カム溝3aの深さ(周方向と直交する方向すなわち径方向におけるカム溝3aの深さ)は、カム導入溝3gの深さよりも深い。また本実施形態において、カム導入溝3gは、カム筒3の前面(物体側の端部)まで延びておらず、カム溝3aにより遮断されている(カム溝3aよりも像側の位置において途切れている)。またカム筒3には、カム溝3aに沿って遮断リブ3b(遮断部)が設けられている。遮断リブ3bの存在により、カム溝3cはカム筒3の外部(物体側の端部すなわちカム溝3a)まで延びることができない。このような構成により、カム溝3aは周方向において分断されることなく、カム筒3の全周に形成することができる。
図6bに示されるように、第二レンズ保持手段2をカム筒3に組み込む際には、第二レンズ保持手段2に設けられた弾性手段2bが矢印で示される方向(内周方向すなわち径方向)に向かって撓む(弾性変形する)。これにより、弾性手段2b上に設けられたフォロワ手段2aが内周方向(径方向)に変位する。その状態で第二レンズ保持手段2をカム筒3の内部(像側方向)に押しこむことにより、フォロワ手段2aはカム筒3のカム溝3aおよび遮断リブ3bを乗り越えることができる。そして、フォロワ手段2aがカム導入溝3gに到達すると、フォロワ手段2aとカム導入溝3gとが当接する。これにより、カム溝3cがカム筒3の前面(第二レンズ保持手段2をカム筒3に組み込む際の第二レンズ保持手段2の挿入面である物体側の面)まで延びていなくても、フォロワ手段2aとカム溝3cとを当接(嵌合)させることが可能となる。
なお、カム筒3にカム溝3aが存在せず、カム溝3cがカム筒3の内部にのみ形成され、カム溝3cの導入部がカム筒3の外部(前面)まで延びていない場合でも、弾性手段2bが撓むことによりフォロワ手段2aをカム溝3cに嵌合させることができる。導入部をカム溝に設けなくても、フォロワ手段2aをカム溝3cに嵌合させることが可能となるため、レンズ鏡筒6の設計レイアウトの自由度が増す。
図4および図5aに示されるように、カム筒3の前方(物体側)には、斜面形状の誘い込みである導入斜面3d(第一導入部)が形成されている。このため、フォロワ手段2aを導入斜面3d(第一導入斜面)に前方から押しこむことにより、フォロワ手段2aおよび弾性手段2bがカム筒3の内周側に変位(変形)しやすくなり、第二レンズ保持手段2とカム筒3との組み立てが容易となる。また本実施形態において、カム導入溝3gと遮断リブ3bとの境界にも、導入斜面3dと逆の斜面形状を有する導入斜面3e(第二導入部)が形成されている。これにより、第二レンズ保持手段2をカム筒3から分解する(すなわち、第二レンズ保持手段2を組み立て時とは逆方向である物体側に移動させる)ことも容易となる。
図6aに示されるように、第二レンズ保持手段2のフォロワ手段2aには、周方向(R方向)に脱落防止リブ2c(突起部)が設けられている。固定筒4には、フォロワ手段2aを直進ガイドする直進規制手段4bが形成されている。これにより、脱落防止リブ2cの外縁(先端部)が直進規制手段4bに当接するように構成されている。また図6aに示されるように、固定筒4には、カム筒3のカム溝に追従するように設けられたフォロワ手段4a−1(固定フォロワ手段)および弾性力により内周方向(径方向)に変位可能なフォロワ手段4a−2、4a−3(弾性フォロワ手段)が設けられている。
フォロワ手段2aは弾性手段2bの上に設けられているため、レンズ鏡筒6(デジタルカメラ23)の使用時に衝撃を受け、または落下させると、その影響によりフォロワ手段2a(弾性手段2b)が内周側に撓む可能性がある。このため、固定筒4の直進規制手段4bの内周側において、リブ形状を有するフォロワ脱落規制部4c(脱落規制部)が直進規制手段4bの両側に設けられている。このような構成により、仮にフォロワ手段2a(弾性手段2b)が内周側に撓んだ場合でも、脱落防止リブ2cがフォロワ脱落規制部4cに当接することにより、フォロワ手段2aがカム溝3cから脱落するのを効果的に防止することができる。
第二レンズ保持手段2をカム筒3に組み込む際には、フォロワ手段2aがカム溝3aを乗り越えるために弾性手段2bの弾性力により内周側に移動する。このとき、脱落防止リブ2cが固定筒4と干渉しないように構成することが好ましい。このため、フォロワ手段2aがカム溝3aを乗り越えて内周側にはみ出す範囲(範囲D1)においては、直進規制手段4bにフォロワ脱落規制部4cを設けず、それ以外の範囲(範囲D2)にのみフォロワ脱落規制部4cを設けるように構成する。図6bの右側図(図5bの範囲D1における正面断面図の拡大図)に示されるように、範囲D1において、直進規制手段4bにはフォロワ脱落規制部4cが形成されていない。
このように本実施形態のレンズ鏡筒6は、カム溝3c(第一カム溝)が形成されたカム筒3と、カム溝3cに追従可能なフォロワ手段2aを有するレンズ保持手段(第二レンズ保持手段2)とを有する。レンズ保持手段は、カム筒3の径方向に弾性的に変位可能な弾性手段2bを備え、フォロワ手段2aは、弾性手段2bの上に設けられている。カム溝3cは、カム筒3の端部(物体側の端部)を含まない所定の範囲内において形成されている。また、レンズ保持手段をカム筒3に組み込む際に、フォロワ手段2aは、弾性手段2bがカム筒3の径方向に弾性変形しながらカム筒3の内部に侵入し(物体側から像側へ移動し)、カム溝3cに挿入される(カム溝3cに当接する)。
また好ましくは、カム筒3には、第二カム溝(カム溝3a)が形成されており、カム溝3cは、第二カム溝を含まない所定の範囲内において形成されている。レンズ保持手段をカム筒3に組み込む際に、フォロワ手段2aは、弾性手段2bがカム筒3の径方向に弾性変形しながら第二カム溝から退避してカム筒3の内部に侵入し、カム溝に挿入される。より好ましくは、レンズ鏡筒6は、第二カム溝に追従可能な固定筒フォロワ手段(フォロワ手段4a)を有する固定筒4を有する。カム筒3は、固定筒4に対して周方向に回転可能である。
好ましくは、固定筒4は、レンズ保持手段を直進規制する直進規制手段4bを有する。レンズ保持手段のフォロワ手段2aは、直進規制手段4bにより直進ガイドされることにより、レンズ保持手段は固定筒4に対して直進移動可能である。より好ましくは、レンズ保持手段のフォロワ手段2aには、直進規制手段4bからの脱落を防止する突起部(脱落防止リブ2c)が設けられている。より好ましくは、直進規制手段4bには、直進規制手段4bからのフォロワ手段2aの脱落を防止する脱落規制部(フォロワ脱落規制部4c)が設けられている。より好ましくは、直進規制手段4bは、第二カム溝から所定の距離よりも近い第一領域(範囲D1)およびこの所定の距離よりも遠い第二領域(範囲D2)に形成されている。脱落規制部は、直進規制手段4bのうち第二領域に設けられており、第一領域には設けられていない。また好ましくは、固定筒フォロワ手段は、弾性力により変位可能なフォロワ手段4a−2、4a−3を含む。
好ましくは、カム筒3には、カム筒3の端部と第二カム溝との間において、斜面形状を有する第一導入部(導入斜面3d)が設けられている。より好ましくは、カム筒3には、第二カム溝に関してカム筒3の端部との反対側において、第一導入部の斜面形状とは逆の斜面形状を有する第二導入部(導入斜面3e)が設けられている。また好ましくは、カム筒3には、カム溝3cと第二カム溝との間に、カム溝3cから延長したカム導入溝3gが形成されている。レンズ保持手段をカム筒3に組み込む際に、フォロワ手段2aは、カム導入溝3gに挿入された後にカム溝3cに挿入される(フォロワ手段2aは、カム導入溝3gに当接した状態で像側へ移動し、カム溝3cに当接する)。
本実施形態のレンズ鏡筒では、鏡筒外形を大きくせず、さらに部品を増やすことなく、複数のカム溝を交差して配置することができ、設計の自由度を向上させることが可能となる。また本実施形態のレンズ鏡筒は、落下や衝撃に強く、組立作業性にも優れている。このため本実施形態によれば、小型かつ簡易な構成で容易に組み立て可能なレンズ鏡筒および撮像装置を提供することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
本実施形態のデジタルカメラ23は、レンズ鏡筒6と撮像素子15を有する撮像装置本体とが一体的に構成された撮像装置であるが、これに限定されるものでない。本実施形態は、撮像装置本体に対して着脱可能なレンズ装置(レンズ鏡筒6)にも適用可能である。
2 レンズ保持手段
2a フォロワ手段
2b 弾性手段
3 カム筒
3c カム溝
6 レンズ鏡筒

Claims (12)

  1. カム溝が形成されたカム筒と、
    前記カム溝に追従可能なフォロワ手段を有するレンズ保持手段と、を有し、
    前記レンズ保持手段は、前記カム筒の径方向に弾性的に変位可能な弾性手段を備え、
    前記フォロワ手段は、前記弾性手段の上に設けられ、
    前記カム溝は、前記カム筒の端部を含まない所定の範囲内において形成されており、
    前記レンズ保持手段を前記カム筒に組み込む際に、前記フォロワ手段は、前記弾性手段が該カム筒の前記径方向に弾性変形しながら前記カム筒の内部に侵入し、前記カム溝に挿入される、ことを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 前記カム筒には、第二カム溝が形成されており、
    前記カム溝は、前記第二カム溝を含まない所定の範囲内において形成されており、
    前記レンズ保持手段を前記カム筒に組み込む際に、前記フォロワ手段は、前記弾性手段が該カム筒の前記径方向に弾性変形しながら前記第二カム溝から退避して前記カム筒の内部に侵入し、前記カム溝に挿入されることを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記第二カム溝に追従可能な固定筒フォロワ手段を有する固定筒を更に有し、
    前記カム筒は、前記固定筒に対して周方向に回転可能であることを特徴とする請求項2に記載のレンズ鏡筒。
  4. 前記固定筒は、前記レンズ保持手段を直進規制する直進規制手段を有し、
    前記レンズ保持手段の前記フォロワ手段は、前記直進規制手段により直進ガイドされることにより、前記レンズ保持手段は前記固定筒に対して直進移動可能であることを特徴とする請求項3に記載のレンズ鏡筒。
  5. 前記レンズ保持手段の前記フォロワ手段には、前記直進規制手段からの脱落を防止する突起部が設けられていることを特徴とする請求項4に記載のレンズ鏡筒。
  6. 前記直進規制手段には、該直進規制手段からの前記フォロワ手段の脱落を防止する脱落規制部が設けられていることを特徴とする請求項5に記載のレンズ鏡筒。
  7. 前記直進規制手段は、前記第二カム溝から所定の距離よりも近い第一領域および該所定の距離よりも遠い第二領域に形成されており、
    前記脱落規制部は、前記直進規制手段のうち前記第二領域に設けられており、前記第一領域には設けられていないことを特徴とする請求項6に記載のレンズ鏡筒。
  8. 前記固定筒フォロワ手段は、弾性力により変位可能なフォロワ手段を含むことを特徴とする請求項3乃至7のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。
  9. 前記カム筒には、該カム筒の端部と前記第二カム溝との間において、斜面形状を有する第一導入部が設けられていることを特徴とする請求項2乃至8のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。
  10. 前記カム筒には、前記第二カム溝に関して該カム筒の前記端部との反対側において、前記第一導入部の前記斜面形状とは逆の斜面形状を有する第二導入部が設けられていることを特徴とする請求項9に記載のレンズ鏡筒。
  11. 前記カム筒には、前記カム溝と前記第二カム溝との間に、該カム溝から延長したカム導入溝が形成されており、
    前記レンズ保持手段を前記カム筒に組み込む際に、前記フォロワ手段は、前記カム導入溝に挿入された後に該カム溝に挿入されることを特徴とする請求項2乃至10のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。
  12. 請求項1乃至11のいずれか1項に記載されたレンズ鏡筒と、
    前記レンズ鏡筒のレンズユニットを介して形成された光学像を光電変換する撮像素子と、を有することを特徴とする撮像装置。
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