JP2003344745A - レンズ鏡胴 - Google Patents

レンズ鏡胴

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JP2003344745A
JP2003344745A JP2002153198A JP2002153198A JP2003344745A JP 2003344745 A JP2003344745 A JP 2003344745A JP 2002153198 A JP2002153198 A JP 2002153198A JP 2002153198 A JP2002153198 A JP 2002153198A JP 2003344745 A JP2003344745 A JP 2003344745A
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Japan
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barrel
lens
peripheral surface
cam
pin
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JP2002153198A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Takei
敏明 武井
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Nidec Copal Corp
Original Assignee
Nidec Copal Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】カム溝とフォロワピンとを用いたレンズ鏡胴に
おいて、落下の際の衝撃力等によりフォロワピンがカム
溝から抜け落ちるのを防止する。 【解決手段】カム溝33を内周面30aに有するカム筒
30、カム溝33に挿入されるフォロワピン42を外周
面41aに有しレンズG1を保持するレンズ保持筒41
とを備え、カム筒30の回動によりレンズ保持筒41が
光軸方向Lに繰り出すレンズ鏡胴において、レンズ保持
筒41の外周面41a上でフォロワピン42が無い領域
に、カム筒30の内周面30aに当接する当接ピン43
を設ける。これにより、レンズ保持筒41がカム筒30
から突出した状態で外力を受けても、当接ピン43が、
レンズ保持筒41の歪等によるフォロワピン42の移動
を規制するため、フォロワピン42がカム溝33から脱
落するのを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光軸方向において
レンズを移動させるレンズ鏡胴に関し、特に、駆動機構
としてカム溝とフォロワピンとを含むレンズ鏡胴に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のレンズ鏡胴としては、レンズを保
持したレンズ保持筒にフォロワピンを設け、レンズ保持
筒を収容する鏡筒(カム筒)の内周面においてフォロワ
ピンを受け入れるカム溝を設けた構成を備え、鏡筒を回
転させることでカム溝がフォロワピンにカム作用を及ぼ
し、レンズ保持筒が光軸方向に出没するものが知られて
いる。
【0003】このレンズ鏡胴においては、レンズ保持筒
が突出した(繰り出した)状態で、落下あるいは他の物
体との衝突等によりレンズ保持筒に外力が加わると、フ
ォロワピンがカム溝から外れる方向に第1の歪又はずれ
が生じ、又、フォロワピンが無い領域では、レンズ保持
筒(の外周面)と鏡筒(の内周面)とが密着する方向に
第2の歪又はずれが生じる。この第2の歪等は、第1の
歪等を助長する傾向にあり、その結果、外力の程度によ
っては、フォロワピンがカム溝から容易に脱落する場合
があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記フォロワピンの脱
落を防止するために、一般的には、フォロワピンの掛か
りを増やすためにカム溝を深くし、あるいは、耐衝撃性
を高めて変形し難くすることが考えられるが、この場
合、鏡筒あるいはレンズ保持筒の肉厚が厚くなって鏡筒
及びレンズ保持筒の外径が大きくなり、その結果、レン
ズ鏡胴の大型化を招くことになる。また、レンズ保持筒
の外周面と鏡筒の内周面とが全域で密着するように形成
することも考えられるが、この場合、摺動面での摩擦抵
抗が増加し、駆動負荷の増加を招くことになる。
【0005】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて
成されたものであり、その目的とするところは、構造の
簡略化、低コスト化等を図りつつ、落下等の際の衝撃力
によりフォロワピンがカム溝から脱落するのを防止で
き、円滑な出没動作が得られるレンズ鏡胴を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のレンズ鏡胴は、
光軸方向においてカム作用をなすカム溝を内周面に有す
るカム筒と、カム溝に挿入されるフォロワピンを内周面
から離隔した外周面に有すると共にレンズを保持するレ
ンズ保持筒とを備え、カム筒の回動によりレンズ保持筒
が往復動してレンズを光軸方向に移動させるレンズ鏡胴
であって、上記レンズ保持筒とカム筒との間に、フォロ
ワピンが径方向に移動してカム溝から離脱するのを規制
する規制手段を設けた、ことを特徴としている。この構
成によれば、レンズ保持筒がカム筒から突出した状態
で、レンズ保持筒が外力を受けても、規制手段により、
径方向(カム溝から外れる方向)へのフォロワピンの移
動が規制される。これにより、フォロワピンがカム溝か
ら離脱するのを防止できる。
【0007】上記構成において、規制手段は、レンズ保
持筒の外周面及びカム筒の内周面の一方から突出してレ
ンズ保持筒の外周面及びカム筒の内周面の他方に当接す
る突出部からなる、構成を採用できる。この構成によれ
ば、レンズ保持筒の外周面とカム筒の内周面との間に突
出部(例えば、長い畝状の突出壁あるいは円柱状の突起
等)が介在することになり、両者間で発生する摩擦抵抗
等を抑制しつつ、両者の径方向における相対的な歪ある
いはずれ等が規制される。
【0008】上記構成において、突出部は、レンズ保持
筒の外周面から突出してカム筒の内周面に当接する略円
柱状の当接ピンからなる、構成を採用できる。この構成
によれば、レンズ保持筒の外周面から突出する当接ピン
が、カム筒の内周面に当接して、径方向における両者の
相対的な移動が規制される。特に、当接部が略円柱状の
当接ピンであるため、長尺な畝状の突出壁等に比べて駆
動負荷が軽減される。また、当接ピンとフォロワピンと
が一体的に移動するため、両者の相対的な移動による衝
突等を考慮する必要がなく、レイアウト設計の自由度が
増す。
【0009】上記構成において、フォロワピンは、レン
ズ保持筒の外周面において周方向に等間隔に複数配置さ
れ、当接ピンは、フォロワピン同士の間に配置されてい
る、構成を採用できる。この構成によれば、複数のフォ
ロワピンに対して、それぞれのフォロワピンの間に当接
ピンが設けられているため、レンズ保持筒に対していず
れの方向から衝撃力等が加わっても、フォロワピンがカ
ム溝から脱落するのを規制する作用が均一に得られる。
【0010】上記構成において、当接ピンは、レンズ保
持筒の外周面において、フォロワピンのそれぞれに対し
て径方向の反対側に配置されている、構成を採用でき
る。この構成によれば、フォロワピンがカム溝から離脱
する方向の反対側に当接ピンが配置されているため、フ
ォロワピンの脱落が確実に防止される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、添付図面を参照しつつ説明する。図1ないし図8
は、本発明に係るレンズ鏡胴の一実施形態を示すもので
あり、図1は正面図、図2は正面から見た断面図、図3
及び図4は光軸方向に沿った断面図、図5はカム筒の内
側から見た展開図、図6はレンズ保持筒の正面図及び側
面図、図7及び図8はレンズ保持筒の回転を規制するキ
ー筒を示す正面図及び側面図並びに展開図である。
【0012】このレンズ鏡胴は、図1及び図2に示すよ
うに、略矩形形状の輪郭をなしローパスフィルタ、CC
D等が取り付けられるベース10、ベース10に固着さ
れた固定筒20、固定筒20の内側において回転及び直
進自在に支持されたカム筒30、カム筒30の内側にお
いて光軸方向Lに移動自在に支持された第1レンズ群4
0及び第2レンズ群50、第1レンズ群40及び第2レ
ンズ群50の回転を規制するキー筒60、ベース10に
対して光軸方向Lに移動自在に支持された第3レンズ群
70、カム筒30を駆動する駆動機構80、第3レンズ
群70を駆動する駆動機構90等を備えている。
【0013】固定筒20は、図1ないし図4に示すよう
に、光軸方向Lに軸心をもつ円筒状に、樹脂材料により
成型されて、ベース10に固着されている。固定筒20
の内周面には、図3及び図4に示すように、等間隔に配
置され略V字状の断面をなす3つのカム溝21(但し図
中には1つのみ示す)等が一体的に成型されている。
【0014】カム筒30は、図1ないし図4に示すよう
に、光軸方向Lに軸心をもつ円筒状に、樹脂材料により
成型されて、固定筒20の内側に同軸に配置されてい
る。カム筒30の外周面には、図3及び図4に示すよう
に、周方向において等間隔(略120度間隔)に配置さ
れ略円錐台形状をなす3つのフォロワピン31(但し図
中には1つのみ示す)、弧状歯車部32等が一体的に成
型されている。3つのフォロワピン31は、固定筒20
の3つのカム溝21に挿入されている。したがって、カ
ム筒30は、駆動機構80により回転させられると、カ
ム溝21のカム作用により、固定筒20に対して光軸方
向Lにおいて前進(突出)又後退(没入)する。
【0015】カム筒30の内周面30aには、図2ない
し図5に示すように、それぞれ3本のカム溝33,34
が成型されている。カム溝33,34は、型抜き勾配を
設けるため略V字状の断面に形成されており、後述する
第1レンズ群40のフォロワピン42及び第2レンズ群
50のフォロワピン52をそれぞれ受け入れ、光軸方向
Lにおいてカム作用を及ぼす。
【0016】第1レンズ群40は、図2ないし図4に示
すように、レンズG1、レンズG1を保持するレンズ保
持筒41等を備えている。レンズ保持筒41は、樹脂材
料により成型されており、図2及び図6に示すように、
その外周面41aには、3つのフォロワピン42及び突
出部(規制手段)としての3つの当接ピン43が一体的
に成型されている。3つのフォロワピン42は、図2及
び図6に示すように、外周面41aから径方向外側に略
円錐台形状に突出して形成され、かつ、周方向に等間隔
(略120度間隔)に配置されて、それぞれのカム溝3
3に挿入されている。
【0017】3つの当接ピン43は、図2及び図6に示
すように、外周面41aから径方向外側に略円柱状に突
出して形成され、かつ、周方向に等間隔(略120度間
隔)でフォロワピン42同士の略中間に配置されて、そ
れぞれの端面43aがカム筒30の内周面30aに当接
するようになっている。
【0018】ここで、図6に示すように、それぞれの当
接ピン43は、レンズ保持筒41の中心C及びフォロワ
ピン42を通る直線上に並ぶように、すなわち、それぞ
れのフォロワピン42に対向するように径方向の反対側
に配置されている。したがって、フォロワピン42がカ
ム溝33から外れるように(径方向内側に)、レンズ保
持筒41がカム筒30に対して相対的に移動しようとす
ると、対向する当接ピン43が、カム筒30の内周面3
0aに当接してその移動を規制する。すなわち、当接ピ
ン43が規制手段として機能する。
【0019】第2レンズ群50は、図3及び図4に示す
ように、レンズG2、レンズG2を保持するレンズ保持
枠51、レンズ保持枠51に固定されたシャッタユニッ
トS等を備えている。レンズ保持枠51は、3つのフォ
ロワピン52(但し、図3及び図4においては1つのみ
示す)をもつように、樹脂材料により成型されている。
3つのフォロワピン52は、レンズ保持枠51から径方
向外側に略円錐台形状に突出して形成され、かつ、周方
向に等間隔(略120度間隔)に配置されて、それぞれ
のカム溝34に挿入されている。
【0020】カム筒30の内側でかつレンズ保持筒41
及びレンズ保持枠51の外側には、図2ないし図4に示
すように、キー筒60が配置されている。キー筒60
は、第1レンズ群40及び第2レンズ群50を、回転を
規制しつつ光軸方向Lに案内するものであり、それ自身
が回転しないように固定筒20に一端部が掛止されつつ
光軸方向Lに移動自在に取り付けられている。すなわ
ち、カム筒30が回転しつつ光軸方向Lに移動する際
に、キー筒60は、回転せず光軸方向Lにのみ移動する
ようになっている。
【0021】キー筒60は、図7及び図8に示すよう
に、円筒部61と、円筒部61の一端に形成された環状
フランジ62とをもつように、樹脂材料により成型され
ている。円筒部61には、フォロワピン42を挿通させ
る長孔61a、当接ピン43を挿通させる長孔61b、
フォロワピン52を挿通させる長孔61cが、それぞれ
3本ずつ光軸方向Lに伸長して形成されている。
【0022】円筒部61の先端側には、図7(b)及び
図8に示すように3つの掛止爪61dが形成されてお
り、図3及び図4に示すよに、カム筒30の環状溝30
bに掛止されて、カム筒30の回転を許容しつつ光軸方
向Lにおいてカム筒30と一体的に移動するようになっ
ている。また、環状フランジ62は、固定筒20の内周
面の一部に掛止されて、キー筒60の回転を規制してい
る。
【0023】ここで、レンズ保持筒41、キー筒60、
及びカム筒30は、図2ないし図4に示すように、同軸
にて入れ子状に組み込まれており、カム筒30の内周面
30aとレンズ保持筒41aの外周面41aとの間に、
キー筒60が配置されている。すなわち、外周面41a
は、内周面30aから所定の距離だけ離隔した位置にあ
り、お互いがそれぞれ相対的に移動(回転あるいは直
進)できるように、径方向においてお互いの間に若干の
隙間をもって取り付けられている。
【0024】上記のような隙間をもつ関係において、レ
ンズ保持筒41が衝撃力等を受けると、フォロワピン4
2がカム溝33から脱落する方向に、レンズ保持筒41
に傾き、歪、ずれ等が発生しようとするが、フォロワピ
ン42の反対側にはカム筒30の内周面30aに当接す
る当接ピン43があるため、この傾き、歪、ずれ等が規
制されて、フォロワピン42の脱落が防止される。
【0025】第3レンズ群70は、図1、図3及び図4
に示すように、レンズG3、レンズG3を保持するレン
ズ保持枠71を備えている。レンズ保持枠71は、固定
筒20の外側に配置されたモータ91、モータ91によ
り駆動されるリードスクリュー、レンズ保持枠71に保
持されリードスクリューに螺合したナット等を含む駆動
機構90により、光軸方向Lにおいて前進及び後退して
合焦動作を行なう。
【0026】駆動機構80は、図1及び図2に示すよう
に、ベース10に固定されたモータ81、その駆動軸に
固着されたウォーム82、ベース10に支持されウォー
ム82に噛合するウォームホイール83、ウームホイー
ル83と同軸にて一体的に形成されたウォーム84、ベ
ース10に支持されウォーム84に噛合するウォームホ
イール85、ウォームホイール85と同軸にて一体的に
形成された歯車86、ベース10に支持され歯車86及
び弧状歯車部32に噛合する歯車87等により形成され
ている。
【0027】すなわち、モータ81が回転すると、ウォ
ーム82、ウォームホイール83、ウォーム84、ウォ
ームホイール85、歯車86、歯車87を介して、カム
筒30が固定筒20に対して相対的に回転すると共に光
軸方向Lに移動する。そして、第1レンズ群40及び第
2レンズ群50は、キー筒60により回転を規制されつ
つ、光軸方向Lにそれぞれ繰り出し(前進し)又は繰り
込んで(後退して)、例えば、図3に示す沈胴位置から
望遠撮影位置を経て、図4に示す広角端撮影位置までの
間を移動し、幅広い撮影が行なえるように所望の変倍位
置に移動させられる。
【0028】次に、上記のレンズ鏡胴がデジタルカメラ
に搭載された場合の一般的な動作について説明する。先
ず、非撮影の沈胴状態において、第1レンズ群40及び
第2レンズ群50並びにカム筒30は、図3に示すよう
に、光軸方向Lの後方に向けて後退した位置にある。こ
のとき、フォロワピン42は、カム溝33及び長孔61
aに対して、図5中の符号42で示す位置にあり、当接
ピン43は、長孔61bに対して、図5中の符号43で
示す位置にあり、フォロワピン52は、カム溝34及び
長孔61cに対して、図5中の符号52で示す位置にあ
る。
【0029】すなわち、この沈胴状態においては、カム
筒30及びレンズ保持筒41は、殆んど固定筒20内に
没入した状態となっているため、操作者が誤ってデジタ
ルカメラを落下させたとしても、その衝撃力はカメラ本
体あるいは固定筒20により受け止められる。したがっ
て、レンズ保持筒41が直接衝撃力を受けて、フォロワ
ピン42カム溝33から脱落することはない。
【0030】この沈胴状態から、駆動機構80によりカ
ム筒30が回転させられると、フォロワピン31がカム
溝21に案内されて移動し、カム筒30は光軸方向Lの
前方に向かって繰り出す。また、カム筒30の回転によ
り、フォロワピン42,52がそれぞれカム溝33,3
4に案内されて、レンズ保持筒41(第1レンズ群4
0)は前方に繰り出し、一方、レンズ保持枠51(第2
レンズ群50)は若干後退して、先ず望遠端撮影位置に
位置付けられる。
【0031】この望遠端撮影位置において、フォロワピ
ン42は、カム溝33及び長孔61aに対して、図5中
の符号42´で示す位置にあり、当接ピン43は、長孔
61bに対して、図5中の符号43´で示す位置にあ
り、フォロワピン52は、カム溝34及び長孔61cに
対して、図5中の符号52´で示す位置にある。
【0032】さらに続いて、カム筒30が同一方向に回
転させられると、フォロワピン42,52がカム溝33
に案内されて、レンズ保持筒41(第1レンズ群40)
は、図4に示すように最も突出した位置に繰り出し、一
方、レンズ保持枠51(第2レンズ群50)は、逆向き
に最も後退して、広角端撮影位置に位置付けられる。
【0033】このとき、フォロワピン42は、カム溝3
3及び長孔61aに対して、図5中の符号42´´で示
す位置にあり、当接ピン43は、長孔61bに対して、
図5中の符号43´´で示す位置にあり、フォロワピン
52は、カム溝34及び長孔61cに対して、図5中の
符号52´´で示す位置にある。一方、第3レンズ群7
0は、駆動機構90(モータ91等)により、第1レン
ズ群40及び第2レンズ群50の位置に応じた合焦点位
置に移動する。
【0034】このように、変倍調整が行なわれて、図4
に示すように、レンズ保持筒41が固定筒20及びカム
筒30から突出した状態にあるとき、操作者が誤ってデ
ジタルカメラを落下させた場合、特に、レンズ鏡胴が下
向きになっていると、その衝撃力は、最も突出したレン
ズ保持筒41で受け止められることになる。
【0035】すなわち、レンズ保持筒41に衝撃力(外
力)が加わると、フォロワピン42がカム溝33から外
れる方向に、レンズ保持筒41がカム筒30に対して傾
き、歪、あるいはずれを生じようとするが、フォロワピ
ン42が無い直径方向の反対側の領域には、カム筒30
の内周面30aに当接する当接ピン43が設けられてい
るため、この当接ピン43が、レンズ保持筒41の傾
斜、歪、ずれ等を規制し、フォロワピン42がカム溝3
3から脱落するのを防止できる。
【0036】また、複数のフォロワピン42に対向し
て、複数の当接ピン43が周方向に等間隔で配置されて
いるため、衝撃力を受ける方向がレンズ保持筒41のい
ずれの方向からであっても、いずれかの当接ピン43
が、レンズ保持筒41の傾斜、歪、ずれ等を規制するた
め、フォロワピン42がカム溝33から脱落するのを防
止できる。
【0037】上記実施形態においては、フォロワピン4
2がカム溝33から離脱するのを規制する規制手段とし
て、円柱状の当接ピン43を示したが、これに限定され
るものではなく、長尺な畝状の突出壁、その他の形状を
なす突起であってもよい。また、上記実施形態において
は、当接ピン43をレンズ保持筒41の外周面41aに
一体的に形成して径方向外向きに突出させたが、これに
限定されるものではなく、カム筒30の内周面30aに
一体的に形成し、径方向内向きに突出させてレンズ保持
筒41の外周面41aに当接させる構成であってもよ
い。さらに、上記実施形態においては、3つのフォロワ
ピン42を周方向に等間隔で配置し、隣接するフォロワ
ピン42同士の中間にそれぞれ当接ピン43を配置した
が、これに限定されるものではなく、フォロワピン42
同士の中間位置から若干ずれた位置に配置してもよく、
又、フォロワピン42及び当接ピン43の個数も3つに
限らず、それ以上の個数を採用してもよい。
【0038】上記実施形態においては、第1レンズ群4
0、第2レンズ群50、及び第3レンズ群70を備える
レンズ鏡胴において、本発明に係る構成を採用したが、
これに限定されるものではなく、カム筒30内に一つの
レンズ群だけを配置する構成において、本発明に係る構
成を採用してもよい。
【0039】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のレンズ鏡胴
によれば、カム溝を内周面に有するカム筒、フォロワピ
ンを外周面に有すると共にレンズを保持するレンズ保持
筒を備えた構成において、レンズ保持筒とカム筒との間
に、フォロワピンが径方向に移動してカム溝から離脱す
るのを規制する規制手段を設けたことにより、レンズ保
持筒がカム筒から突出した状態で、レンズ保持筒が外力
を受けても、規制手段により、径方向(カム溝から外れ
る方向)へのフォロワピンの移動が規制されるため、フ
ォロワピンがカム溝から離脱するのを防止できる。
【0040】規制手段として、レンズ保持筒の外周面と
カム筒の内周面との間に突出部を設けることにより、両
者間で発生する摩擦抵抗等を抑制しつつ、両者の径方向
における相対的な傾斜、歪、ずれ等を規制して、フォロ
ワピンの脱落を防止できる。特に、突出部として、レン
ズ保持筒の外周面から突出してカム筒の内周面に当接す
る略円柱状の当接ピンを採用することにより、駆動負荷
が軽減し、又、当接ピンとフォロワピンとの相対的な移
動による衝突等を考慮する必要がなく、レイアウト設計
の自由度が増加する。さらに、当接ピンを、フォロワピ
ンに対して径方向の反対側に配置することにより、フォ
ロワピンの脱落を確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレンズ鏡胴の一実施形態を示す正
面図である。
【図2】図1に示すレンズ鏡胴の正面断面図である。
【図3】レンズ保持筒及びカム筒が沈胴した状態を示す
縦断面図である。
【図4】レンズ保持筒及びカム筒が繰り出した広角端撮
影位置にある状態を示す縦断面図である。
【図5】カム筒の内周面とフォロワピン及び当接ピンと
の位置関係を示す展開図である。
【図6】レンズ保持筒を示すものであり、(a)は正面
図、(b)は外周面を示す側面図である。
【図7】キー筒を示すものであり、(a)は正面断面
図、(b)は外周面を示す側面図である。
【図8】キー筒の外周面を示す展開図である。
【符号の説明】
10 ベース 20 固定筒 21 カム溝 30 カム筒 30a 内周面 31 フォロワピン 33,34 カム溝 40 第1レンズ群 G1 レンズ 41 レンズ保持筒 41a 外周面 42 フォロワピン 43 当接ピン(突出部、規制手段) 43a 端面 50 第2レンズ群 G2 レンズ 51 レンズ保持枠 52 フォロワピン 60 キー筒 61a,61b,61c 長孔 70 第3レンズ群 G3 レンズ 71 レンズ保持枠 80 駆動機構 81 モータ 82,84 ウォーム 83,85 ウォームホイール 86,87 歯車 90 駆動機構 L 光軸方向

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光軸方向においてカム作用をなすカム溝
    を内周面に有するカム筒と、前記カム溝に挿入されるフ
    ォロワピンを前記内周面から離隔した外周面に有すると
    共にレンズを保持するレンズ保持筒とを備え、前記カム
    筒の回動により前記レンズ保持筒が往復動して、前記レ
    ンズを光軸方向に移動させるレンズ鏡胴であって、 前記レンズ保持筒とカム筒との間に、前記フォロワピン
    が径方向に移動して前記カム溝から離脱するのを規制す
    る規制手段を設けた、ことを特徴とするレンズ鏡胴。
  2. 【請求項2】 前記規制手段は、前記外周面及び内周面
    の一方から突出して前記外周面及び内周面の他方に当接
    する突出部からなる、ことを特徴とする請求項1記載の
    レンズ鏡胴。
  3. 【請求項3】 前記突出部は、前記外周面から突出して
    前記内周面に当接する略円柱状の当接ピンからなる、こ
    とを特徴とする請求項2記載のレンズ鏡胴。
  4. 【請求項4】 前記フォロワピンは、前記レンズ保持筒
    の外周面において周方向に等間隔に複数配置され、 前記当接ピンは、前記フォロワピン同士の間に配置され
    ている、ことを特徴とする請求項3記載のレンズ鏡胴。
  5. 【請求項5】 前記当接ピンは、前記レンズ保持筒の外
    周面において、前記フォロワピンのそれぞれに対して径
    方向の反対側に配置されている、ことを特徴とする請求
    項4記載のレンズ鏡胴。
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