JP2019003012A - レンズ装置、撮像装置、およびレンズ装置の製造方法 - Google Patents

レンズ装置、撮像装置、およびレンズ装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明の目的は、固定筒と移動筒の螺子部の損傷を少なくガタを抑制するとともに組立性を向上したレンズ装置を提供することである。【解決手段】 上記目的を達成するために、本発明は、光学部材を保持し、外周面もしくは内周面の一方の面に螺子部が形成された移動筒と、外周面もしくは内周面のうち、前記移動筒の螺子部に対向する面に螺子部が形成され、前記移動筒を光軸方向に移動可能に螺合する固定筒と、を備えたレンズ装置であって、前記固定筒もしくは前記移動筒のうち、外周面に前記螺子部が形成された方には被押圧部が、内周面に前記螺子部が形成された方には押圧部が、それぞれ設けられており、前記被押圧部は、前記押圧部から押圧されることを特徴とする。【選択図】 図2

Description

本発明はレンズ装置、特に駆動機構を有するレンズ装置、およびこれを有する撮像装置に関するものである。
ヘリコイド機構により、レンズ等の光学部材を保持する移動筒を光軸方向へ移動させ、フォーカスやズームを行うレンズ装置が知られている。一般的にヘリコイド機構は、光軸回りの回転を規制された固定筒と、光軸回りに回転可能な移動筒が螺子部を介して螺合する構成である。移動筒が回転操作されると、移動筒は固定筒に対して光軸方向前後に相対移動する。
しかし、移動筒と固定筒の螺子部には公差や製造上の誤差が生じるため、光軸方向及び径方向にガタが生じ易い。特に近年では高画質化への要求が顕著なので、ガタの抑制されたレンズ装置が求められている。
特許文献1では、移動筒の周囲に設けた螺子部の各山の間に金属球を配置し、金属球を付勢する弾性部材を設けることで、ヘリコイド機構のガタを抑制した構造が開示されている。特許文献2では、光軸方向に分割された第1および第2の筒体が、弾性部材で連結されている。この弾性部材が、第1および第2の筒体と螺合する第3の筒体を付勢することで、第1と第3、および第2と第3のヘリコイド機構のガタを抑制する構造が開示されている。
特開2009−80437 特開平8−304688
しなしながら、特許文献1、2で開示された構造では螺子部が付勢されているため、螺子部に摩耗が生じ、ガタが増加する恐れがある。また、摩耗粉が生じて螺子部同士の螺合部分に挟まると、レンズ装置の操作性が悪化したり、像飛びが発生して光学性能が低下したりする恐れもある。また特許文献1の構造では、間隔の狭い螺子部の各山の間に金属球を配置する必要があるので、組立の難易度が高い。
そこで本発明の目的は、固定筒と移動筒の螺子部の損傷を少なくガタを抑制するとともに組立性を向上したレンズ装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明は、光学部材を保持し、外周面もしくは内周面の一方の面に螺子部が形成された移動筒と、外周面もしくは内周面のうち、前記移動筒の螺子部に対向する面に螺子部が形成され、前記移動筒を光軸方向に移動可能に螺合する固定筒と、を備えたレンズ装置であって、前記固定筒もしくは前記移動筒のうち、外周面に前記螺子部が形成された方には被押圧部が、内周面に前記螺子部が形成された方には押圧部が、それぞれ設けられており、前記被押圧部は、前記押圧部から押圧されることを特徴とする。
本発明によれば、固定筒と移動筒の螺子部の損傷を少なくガタを抑制するとともに組立性を向上したレンズ装置を提供することができる。
ズームレンズ系全体の構成を示す図 本発明の実施例1におけるガタ抑制構造の詳細図 本発明の実施例1におけるガタ抑制構造の斜視図 本発明の実施例2におけるガタ抑制構造の詳細図 本発明の実施例3におけるガタ抑制構造の詳細図 押圧機構を1箇所配置した際のガタ抑制構造の詳細図 押圧機構をヘリコイド以外の箇所に当接させた図
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
(実施例1)
(光学部材の構成)
図1は本発明におけるズームレンズ系(レンズ装置)全体の構成を示す図である。図2は本発明の実施例1におけるガタ抑制構造の詳細図である。図3は実施例1におけるガタ抑制構造の斜視図である。なお、螺子部の構造は簡略化して概念を示しており、以下の図も同様である。
はじめに図1を参照して、本実施例におけるズームレンズ系(レンズ装置)全体の構成について説明する。
レンズ装置1では、フォーカス操作環2aが回動されると、移動筒(不図示)に保持された光学移動群(不図示)が光軸A方向に沿って移動することにより、フォーカス調整がなされる。
また、ズーム操作環2bが回動されると、光学移動群が光軸A方向に沿って移動することにより、ズーム調整がなされる。
また、アイリス操作環2cが回動されると、絞り径が変化することにより、光量の調整がなされる。
また、F.B.操作環3または、マクロ操作環4が回動されると、光学移動群が光軸A方向に移動するこにより、撮像素子までの合焦距離の調整がなされる。
以上が、ズームレンズ系全体の構成である。
(ヘリコイド機構部の構成)
次に、図2を参照して、レンズ装置1の内部構造であるヘリコイド機構部5について説明する。
光学移動群は、レンズ群(光学部材)6と、レンズ群6を保持する移動筒7、レンズ群6を移動筒7に対して光軸A方向に位置決めする押え環(不図示)を有する。
ヘリコイド機構部5は、移動筒7の外周面に設けられたオスヘリコイド(螺子部)97と、固定筒8の内周面に設けられたメスヘリコイド(螺子部)98が螺合する構造である。
移動筒7は、ピン(不図示)によって固定筒8の外周部に設けた操作環(不図示)と連結される。
以上の構造により、移動筒7は、固定筒8の内側に、光軸方向に移動可能に螺合される。すなわち、操作環を介して光学移動群(すなわち移動筒7)が回転動作されると、同時に光軸Aの方向に沿って直進移動される。移動筒7が回動される方向によって、直進移動の向きが変わる。
以上が、ヘリコイド機構部5の構成である。
(ガタ抑制機構の構成)
次に、図2、3を用いてヘリコイド機構部5に設けられたガタ抑制構造の構成を説明する。
固定筒8の側面には、開口10が、移動筒7の一部を露出するように形成される。この開口10には、移動筒7を押圧する押圧機構11が挿入される。本実施例においては、押圧機構11の挿入の向き(方向)は、光軸Aを含む断面において光軸Aと実質的に直交する方向である。
押圧機構11は、押圧部13とバネ部材14から構成される。押圧部13は固定筒8に形成された開口10に嵌合する。少なくとも光軸Aの方向において嵌合していることが好ましい。この場合、開口10を押圧部13の光軸A方向の位置規制として機能させることができる。
開口10は更に、押圧機構11とともに、封止部材(蓋部材)12によって封止される。封止部材12は、固定筒8に固定されている。封止部材12と押圧部13の間には、ばね部材(付勢部材)14が設けられる。ばね部材14は、封止部材12から移動筒7に向けて押圧部13を付勢している。
なお本実施例では、ばね部材14によって付勢力を発生させている。しかし、付勢部材はこれに限られず、例えばゴム部材、弾性変形可能な樹脂部材、等を用いてもよい。
移動筒7には、オスヘリコイド97とは別に、移動筒7の周方向に延びる溝15が形成される。この溝15の底の面(被押圧部)に、押圧部10がばね部材14の付勢力によって当接する。
本実施例においては、溝15の形状は、光軸を中心とした螺旋状の形状である。この溝15の底の面は、開口10を通じて外部に露出する。溝15の底の面の全体が開口10から露出している必要はなく、押圧部10の大きさやレンズ群(光学部材)6の移動量に応じて、少なくとも一部が押圧できるように露出していればよい。
この溝15の幅は、光軸Aを含む断面において、押圧部13よりも大きいことが望ましい。押圧部13をレンズ鏡筒に組んだ状態で、溝15の光軸Aを含む断面における溝15の光軸方向の長さが、押圧部13の光軸方向の長さより長いと、より組み立てやすいためである。またこの溝15の周方向長さは、光学移動群が光軸方向に移動する量(移動筒7の回転の範囲)に応じて決まる。
本実施例においては以上の構成によって、押圧機構11が、移動筒7の径方向であって光軸Aに向かう向きに、移動筒7を押圧することになる。
以上が本実施例のガタ抑制構造の構成である。
(ガタ抑制構造の効果)
次に、図2を参照しながらガタ抑制構造の効果を説明する。
開口10に嵌合し、ガイドされる押圧部13の押圧力は、矢印Bの向きに加わる。この向きは、前述のように移動筒7の径方向であって光軸Aに向かう向きである。この押圧力によって、移動筒7は矢印Cの方向に押しつけられる。
移動筒7が矢印Cの方向に押しつけられると、オスヘリコイド97の傾斜面7aと、メスヘリコイド98の傾斜面8aとが当接する。傾斜部同士が当接するため、矢印Cの方向のガタが抑制されると同時に、光軸Aの方向のガタも抑制される。
また、押圧部13は開口10と嵌合するので、光軸A方向への位置決めが一意になされる。この構成では、オスヘリコイド98の各山の間の位置となるように調整してから、押圧部13を組む必要がなくなり、代わりに押圧部13を開口10に差し込むだけで済むから、作業性が向上する。
すなわち本実施例のレンズ装置の組立方法は、初めの工程では、上記の溝15が形成された移動筒7および開口10が形成された固定筒8と、押圧部13と、ばね部材14と、封止部材12と、を用意する。次の工程では、固定筒8と移動筒7を螺合させる。この螺合の位置は、調整された所定の位置である必要はない。具体的には、移動筒7が、固定筒8に対して実際に動く範囲内におさまるように、互いを螺合させておけばよい。
さらに次の工程では、押圧部13とバネ部材14を開口10に挿入させる。最後の工程では、封止部材12によって開口10を塞ぐ。これらの工程により、バネ部材14に押圧部13を溝15の面に向けて付勢させ、ガタを抑制するレンズ装置を組み立てることができる。
更に、押圧部10は直接オスヘリコイド97を押圧しないので、押圧部10によるオスヘリコイド97の損傷が非常に小さい。また前述のように、押圧部10は溝15の底の面を押圧する構造のため、溝15の底の面が摩耗した場合は、発生した摩耗粉が溝15の底に残り、オスヘリコイド97とメスヘリコイド98とに挟持される摩耗粉を少なくすることができる。したがって、操作性の悪化、および光学性能の低下を抑制でき、レンズ品質を向上させることが可能となる。
(被押圧部の変形例)
なお本実施例では押圧部10に押圧される被押圧部を、溝15の底面として説明した。しかし、被押圧部はこれに限られない。例えば光軸を含む断面がV字形状となるV字溝を形成し、その両側面を被押圧部として用いてもよい。
すなわち、光軸を中心とした螺旋状に形成された溝形状の有する面のうち、いずれかの面を被押圧部として用いれば、本実施例は実施可能である。
(実施例2)
図4は本発明の実施例2におけるガタ抑制構造の詳細図である。図4を用いて、本実施例におけるレンズ装置を説明する。
本実施例では、実施例1に対して押圧機構16と、移動筒7と固定筒8の間に形成されたヘリコイド(オスヘリコイド177、およびメスヘリコイド178)が異なる。その他の構成については実施例1と同様である。以下、実施例1と異なる部分についてのみ説明を行い、その他の同一部分については同一符号を付し、説明を省略する。
(構成)
本実施例では、開口10が固定筒8を図4のD方向(光軸Aもしくは移動筒7の軸と交差する方向であって、光軸Aに近づくほど物体側、もしくは像面側に近づき傾斜する方向)に貫通して形成される。言い換えると、移動筒7の軸となす角が鋭角となる方向に形成される。この開口10沿って押圧機構16が挿入される。したがって、本実施例においては押圧機構16が移動筒7を矢印Dの方向へ押圧する。この押圧力は、光軸Aと直交する方向にも、光軸Aに沿った方向にもはたらく。
押圧機構16は、球形状の押圧部18と、押圧部18を保持する保持部19を備える保持板20と、封止部材(蓋部材)12から保持板20を押圧するバネ部材(付勢部材)14とから構成される。保持部19は、球形状の押圧部18保持するための半球状の凹形状を有する。保持板20は、固定筒8に設けられた開口10に嵌合する。
押圧部18は、バネ部材14が発生する付勢力により、移動筒7のオスヘリコイド177に設けられた被押圧部152に押圧される。本実施例における被押圧部152の形状は、光軸Aを含む面における断面形状が半球状になるような溝形状である。なお、後述するが被押圧部152の形状はこれに限られない。
本実施例におけるオスヘリコイド(螺子部)177、およびメスヘリコイド178(螺子部)の螺子山は、図4に示すように、光軸Aを含む面における断面形状が矩形を有している。
(効果)
以上のような構成とすることで、実施例1において得られる効果に加えて以下の効果を得ることができる。
本実施例のようにオスヘリコイド177、およびメスヘリコイド178の螺子山の光軸Aを含む面における断面形状が矩形に近い場合、光軸A方向と直交する方向から移動筒7を押圧しても、光軸A方向のガタを十分に抑制できない。オスヘリコイド177、およびメスヘリコイド178の螺子山の光軸Aを含む面における断面形状が矩形に近い場合とは、例えば、台形螺子等を用いた場合が該当する。
そこで本実施例2のように、押圧機構16が光軸Aと斜めに交わる方向(矢印D)から、被押圧部を押圧する構成を備えることで、移動筒7は、光軸A方向にも押圧される。したがって、ヘリコイド17の移動筒7側の光軸A方向面7bと、ヘリコイド17の固定筒8側の光軸A方向面8bが当接する。同時に、ヘリコイド17の移動筒7側の固定筒8側の直交方向面7cと、固定筒8側の直交方向面8cとが当接する。
これにより、ヘリコイド17の螺子山の光軸Aを含む面における断面形状が矩形に近い場合であっても、光軸A方向と、光軸Aと直交するC方向のガタを抑制する効果が得られる。
また、本実施例では押圧部18を球形状とした。これによって、被押圧部との接触抵抗が少なくなり、操作感への影響を小さくすることができる。さらに押圧部は付勢部材と被押圧部の間で回転可能に保持されている。したがって、レンズの駆動時の押圧部と被押圧部の接触部の摩擦は転がり摩擦となり、摩擦抵抗が低減されるので、操作感への影響を更に小さくすることができる。
(変形例)
本実施例では押圧部18の形状を球形状としたが、被押圧部と接触する部分において凸の曲面形状を含めば効果を得ることが可能である。また、例えば被押圧部152の形状を、光軸Aを含む断面において矩形の溝形状にしてもよい。この場合も更に接触抵抗を抑制できる。
押圧部が回転可能な構成としては、例えば押圧部が光軸Aに平行な軸とベアリングを有する構成であっても、効果を得ることが可能である。
(実施例3)
図5は本発明の実施例3におけるガタ抑制構造の詳細図である。図6には、本実施例の発揮する効果を説明するため、押圧機構を1箇所配置した際のガタ抑制構造の詳細図を示す。以下では実施例1と異なる部分についてのみ説明を行い、その他の同一部分については同一符号を付し、説明を省略する。
本実施例は、移動筒7に対して開口10が光軸Aの方向に複数形成されている点で、他の実施例と異なる。
(構成)
本実施例では、開口10は光軸A方向で異なる位置に2箇所、形成されている。これらの開口10に対応して、押圧機構11と押圧機構21は配置される。なお押圧機構21は実施例1で示した押圧機構11と同様の構成である。
(効果)
次に、図6も参照しながら押圧機構を光軸Aと異なる位置に2か所配置した際の効果について以下に述べる。
図6に示すように、押圧機構が1か所設けられた場合、光学移動群はその位置によって、光学移動群の倒れ中心O周りのモーメントMを受ける。したがって、光学移動群はモーメントM方向へ、ヘリコイド9のガタ内で倒れてしまう。これにより、光学の周辺性能の低下が生じる可能性がある。
しかしながら本実施例では、図5に示すように、押圧部が光軸Aの方向に間隔をあけて2か所配置されている。光学移動群の倒れ中心O周りのモーメントは、互いに打ち消し合う方向にはたらくので、倒れを抑制することができる。このように実施例1の効果に加え、光学の周辺性能の低下を抑制することができる。
なお、倒れの影響を抑えたい特定の位置(例えば光学部材の中心や主点などの位置)を、二つの押圧部の光軸方向における中心の近傍に配置すれば、その特定の位置における倒れの影響を更に小さくすることができる。
(実施例4)
図7は、本発明の実施例4におけるガタ抑制構造の詳細図である。図7を用いて、本実施例におけるレンズ装置を説明する。以下では実施例1と異なる部分についてのみ説明を行い、その他の同一部分については同一符号を付し、説明を省略する。
(構成)
本実施例における移動筒7は、二点鎖線Lを境界に、オスヘリコイド97の設けられる領域と、設けられない領域Sを有している。このように、移動筒に形成する被押圧部の形状が溝形状でなくても、本発明は実施可能である。
オスヘリコイド97の設けられない領域Sの形状は、円柱面になっている。また本実施例では、その円柱面の径は、移動筒7の外側に螺合する固定筒8に形成されたメスヘリコイド(螺子部)98の最小径以下、すなわちメスヘリコイド98の山の径以下になっている。円柱面の径がメスヘリコイド98の山の径以下であることにより、固定筒8は、その内部であってメスヘリコイド98がある領域にも、移動筒7の円柱面を収容することができる。
(効果)
このように、より単純な形状で螺子部の損傷を少なく固定筒と移動筒のヘリコイドガタを抑制するとともに組立性を向上したレンズ装置を提供することができる。
(変形例)
本実施例では、被押圧部が、二点鎖線Lを境界にして隔てられた、円柱面で構成される例で説明した。しかし、被押圧部の形状は、二点鎖線Lを境界にして隔てられた円柱面に限らず、移動筒(もしくは固定筒)の軸を中心とする円周に沿って移動する直線を母線とする面を有する形状であれば、本発明は実施可能である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種趣の変形及び変更が可能である。
本実施形態では押圧機構を押圧部とバネ部材により構成したが、バネ部材をゴム部材にしても構わない。更に、押圧部と封止部材(蓋部材)は一体的に形成しても構わない。
以上の説明では、移動筒の外周面にオスヘリコイドを設け、固定筒の内周面にメスヘリコイドを設け、固定筒の内部に移動筒を螺合する例を説明した。しかし、移動筒の内周面であって、光学部材に影響のない範囲にメスヘリコイドを設け、固定筒の外周面にオスヘリコイドを設け、移動筒の内部に固定筒を螺合する構成でも本発明は実施可能である。この場合は、移動筒に開口を、固定筒に被押圧部を形成すればよい。
すなわち本発明では、移動筒の外周面もしくは内周面のうち一方の面に螺子部が、固定筒の外周面もしくは内周面うち、移動筒の螺子部が形成された面に対向する方の面に螺子部が、それぞれ形成される。そして、これらの螺子部が互いに螺合するようにレンズ装置を構成すればよい。この場合、移動筒と固定筒のうち、外側に螺合された方(内周面に螺子部が形成された方)に開口を形成して、内側に螺合された方(外周面に螺子部が形成された方)に被押圧部を形成すればよい。
また、以上の説明では付勢部材であるばね部材が、押圧部を被押圧部に付勢することで、被押圧部が押圧される構成で説明した。しかし、付勢部材を構成しなくても、本発明は実施可能である。例えば、固定筒を外側とする構成(固定筒の内周面に螺子部が形成される構成)であれば、固定筒の内周面に、押圧部として凸部を設ける。該凸部は固定筒と別体が好ましい。別体の場合は、別の材質、例えば摺動性のよい樹脂を用いても良い。この場合は、固定筒の内部の所定の位置に移動筒を組んだ後、押圧部を適切な圧力で移動筒の被押圧部を押圧するように、固定することになる。
本発明はレンズ装置の例で説明したが、撮像素子を含むカメラと、カメラに被写体からの光を導くレンズ装置と、を有する撮像装置においても本発明は実施可能である。この場合、前述のカメラに被写体からの光を導くレンズ装置として、以上説明した本実施形態におけるレンズ装置を用いることが望ましい。
7 移動筒
8 固定筒
97、177 オスヘリコイド(螺子部)
98、178 メスヘリコイド(螺子部)
10 開口
13、18 押圧部
15、152 溝(被押圧部)
本発明はレンズ装置撮像装置、およびレンズ装置の製造方法に関するものである。
本発明の目的は、例えば、固定筒と移動筒間の螺子部ガタの少なさの点で有利なレンズ装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明は、光学部材を保持し、外周面および内周面のうち一方螺子部が形成された移動筒と、
外周面および内周面のうち前螺子部に対向する他方に螺子部が形成され、前記移動筒をその光軸方向に移動可能に前記移動筒と螺合する固定筒と、
備えたレンズ装置であって、
記移動筒および前記固定筒のうち、外周面螺子部が形成された方には被押圧部が、内周面螺子部が形成された方には押圧部が、それぞれ設けられ
前記被押圧部は、前記押圧部により押圧されてい
とを特徴とするレンズ装置である
本発明によれば、例えば、固定筒と移動筒間の螺子部ガタの少なさの点で有利なレンズ装置を提供することができる。

Claims (12)

  1. 光学部材を保持し、外周面もしくは内周面の一方の面に螺子部が形成された移動筒と、
    外周面もしくは内周面のうち、前記移動筒の螺子部に対向する面に螺子部が形成され、前記移動筒を光軸方向に移動可能に螺合する固定筒と、
    を備えたレンズ装置であって、
    前記固定筒もしくは前記移動筒のうち、外周面に前記螺子部が形成された方には被押圧部が、内周面に前記螺子部が形成された方には押圧部が、それぞれ設けられており、
    前記被押圧部は、前記押圧部から押圧される
    ことを特徴とするレンズ装置。
  2. 前記固定筒もしくは前記移動筒のうち、内周面に前記螺子部が形成された方には開口が、外周面に前記螺子部が形成された方には前記開口から露出する位置に前記被押圧部が、それぞれ形成されており、
    前記開口には、前記押圧部と、前記押圧部を付勢する付勢部材を挿入させ、蓋部材によって前記開口を塞ぐことで、前記被押圧部が前記付勢部材に付勢された前記押圧部から押圧される
    ことを特徴とする請求項1に記載のレンズ装置。
  3. 前記被押圧部は、光軸を中心として螺旋状に形成された溝形状の有する面のうち、いずれかの面である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のレンズ装置。
  4. 前記被押圧部は、
    前記固定筒および前記移動筒に形成された、互いに螺合する前記螺子部のうち、前記固定筒もしくは前記移動筒の内周面に形成された方の前記螺子部の最小径以下の径を有する円柱面である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のレンズ装置。
  5. 前記レンズ装置の光軸を含む断面において、前記開口は光軸と交差する方向であって、光軸に近づくほど物体側もしくは像面側に近づく方向に傾斜して形成される
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項記載のレンズ装置。
  6. 前記レンズ装置の光軸方向において、前記開口は複数形成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のレンズ装置。
  7. 前記レンズ装置の光軸方向において、前記被押圧部は前記開口と嵌合する
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項記載のレンズ装置。
  8. 前記レンズ装置の光軸を含む断面において、前記被押圧部の光軸方向の長さは、前記押圧部の光軸方向の長さよりも長い
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載のレンズ装置。
  9. 前記押圧部は前記被押圧部と接触する部分において、凸の曲面形状を有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載のレンズ装置。
  10. 前記押圧部は前記被押圧部と前記付勢部材との間で回転可能である
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載のレンズ装置。
  11. 撮像素子を含むカメラと、
    被写体からの光を前記カメラに導く請求項1乃至10のいずれか一項に記載のレンズ装置と、を有する
    ことを特徴とする撮像装置。
  12. レンズ装置の組立方法であって、
    光学部材を保持し、外周面もしくは内周面の一方の面に螺子部が形成された移動筒と、外周面もしくは内周面のうち、前記移動筒の螺子部に対向する面に螺子部が形成され、前記移動筒を光軸方向に移動可能に螺合する固定筒であって、前記固定筒もしくは前記移動筒のうち、内周面に前記螺子部が形成された方には開口が、外周面に前記螺子部が形成された方には前記開口から露出する位置に前記被押圧部が、それぞれ形成された前記移動筒および前記固定筒と、押圧部と、付勢部材と、蓋部材と、を用意する工程と、
    前記固定筒と、前記移動筒を螺合させる工程と、
    前記押圧部および前記付勢部材を前記開口に挿入する工程と、
    前記蓋部材によって前記開口を塞ぎ、前記付勢部材に前記押圧部を前記被押圧部に向けて付勢させる工程と、を備えており、
    前記被押圧部が前記付勢部材に付勢された前記押圧部から押圧される
    ことを特徴とするレンズ装置の組立方法。
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