WO2014103266A1 - 防振天井パネル、これを備えた天井構成部材、及びこれを備えた建築物 - Google Patents

防振天井パネル、これを備えた天井構成部材、及びこれを備えた建築物 Download PDF

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Abstract

 建築現場での施工作業を簡略化することができる防振天井パネル、これを備えた天井構成部材、及びこれを備えた建築物を提供する。防振天井パネル(8A~8D)は、互いに格子状に連結された野縁(10a~10d)及び野縁受け(11a~11d)と、野縁受け(11a~11d)に取り付けられたダイナミックダンパ(12)とを備えている。各野縁(10a~10d)の両端部には、支持部材(7)に取付可能な取付部(18)がそれぞれ設けられている。取付部(18)は、各野縁(10a~10d)が縦方向に並ぶととともに横方向に延び、かつ、各野縁受け(11a~11d)が各野縁(10a~10d)よりも上に配置された状態で支持部材(7)に取付可能である。

Description

防振天井パネル、これを備えた天井構成部材、及びこれを備えた建築物
 本発明は、建築物の上層階と下層階との間に設けられた天井に関する。
 例えば、特許文献1に記載のように、上層階から下層階への衝撃音の伝搬を低減するための天井構造が知られている。
 特許文献1に記載の天井構造は、上層階の床梁に吊下げられた天井下地材と、天井下地材に取り付けられた複数のダイナミックダンパとを備えている。天井下地材は、互いに平行に配置された複数の野縁と、各野縁に対して直交した状態で各野縁に上から組み付けられた複数の野縁受けとを備えている。複数の野縁受けのうちの数本の野縁受けは、吊下げ具を介して床梁に吊下げられている。ダイナミックダンパは、野縁受けに取り付けられた弾性体と、弾性体に連結された重量体とを備えている。
 特許文献1に記載の天井構造において、上層階からの振動が天井下地材に伝搬すると、野縁受けに対して質量体が振動する。これにより、上層階から下層階への衝撃音の伝搬を低減することができる。
 しかしながら、特許文献1に記載の天井構造では、建築現場での施工作業が煩雑である、という問題がある。
 特許文献1に記載の天井構造を施工するためには、現場にて野縁と野縁受けとが互いに直交し、かつ、野縁の上に野縁受けが位置するように、野縁及び野縁受けの向き及び位置を調整しながら両者を結合する必要がある。また、野縁と野縁受けとを規定の位置関係で結合するために所定の順序で両者を組付ける必要もある。したがって、建築現場での施工作業が煩雑となる。
 特に、野縁及び野縁受けは、それぞれ部屋(天井)の大きさに応じて調整された長い部材であるため、それ自体の取り扱いが難しい。この点も施工作業を煩雑にする要因となっている。
特許第4306644号明細書
 本発明の目的は、建築現場での施工作業を簡略化することができる防振天井パネル、これを備えた天井構成部材、及びこれを備えた建築物を提供することにある。
 本願発明者等は、天井を構成する部材から数本の野縁受けを吊下げる構成に代えて、天井下地を支持するための支持部材を吊下げることにより、天井下地を細分化させて支持部材に支持させることができる点に着目して、本願発明に想到した。
 具体的に、本発明は、上層階の床を構成するための床構成部材と、下層階の天井を構成するために前記床構成部材からそれぞれ吊下げられ、縦方向に沿って延びるとともに横方向に並ぶ複数の支持部材とを有する建築物において、横方向に互いに隣接する前記支持部材の間に取り付けられる防振天井パネルであって、互いに格子状に連結された複数の野縁及び複数の野縁受けと、前記各野縁受けの少なくとも1つに取り付けられた複数のダイナミックダンパとを備え、前記各野縁の両端部には、前記支持部材に取付可能な取付部がそれぞれ設けられ、前記取付部は、前記各野縁が縦方向に並ぶととともに横方向に延び、かつ、前記各野縁受けが前記各野縁よりも上に配置された状態で前記支持部材に取付可能である、防振天井パネルを提供する。
 また、本発明は、上層階の床を構成するための床構成部材を有する建築物において、下層階の天井を構成するための天井構成部材であって、前記床構成部材に取り付けられる上端部をそれぞれ有する複数の吊り部材と、前記各吊り部材の下端部に取り付けられているとともに、縦方向に沿って延びるとともに横方向に並ぶ複数の支持部材と、前記横方向に互いに隣接する前記支持部材の間に取り付けられた前記防振天井パネルであって、前記縦方向及び前記横方向に並ぶ複数の防振天井パネルと、を備えている、天井構成部材を提供する。
 また、本発明は、上層階の床を構成するための床構成部材と、下層階の天井を構成するための、前記天井構成部材とを備えている、建築物を提供する。
 本発明によれば、建築現場での施工作業を簡略化することができる。
本発明の実施形態に係る建築物の一部を拡大して示す概略側面図である。 図1に示す天井構成部材の平面図である。 図2に示す防振天井パネルの平面図である。 図3に示す防振天井パネルの正面図である。 図3のV-V線断面図である。 図2のVI-VI線断面図である。 本発明の実施形態の変形例を示す断面図である。
 以下添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
 図1を参照して、本実施形態に係る建築物1は、上層階1aと、下層階1bとを有する。具体的に、建築物1は、上層階1aの床を構成するための床構成部材2と、下層階1bの天井を構成するための天井構成部材3とを備えている。なお、以下の説明において、図1の紙面と直交する方向を縦方向と定義し、水平面上で縦方向と直交する方向を横方向と定義する。
 図1では、床構成部材2として、床スラブが例示されている。
 天井構成部材3は、床構成部材2に取り付けられた上端部をそれぞれ有する複数の吊り部材6と、各吊り部材6の下端部に取り付けられているとともに横方向に並ぶ複数の支持部材7と、横方向に互いに隣接する支持部材7の間に取り付けられた複数の防振天井パネル8A~8D(図2参照)と、防振天井パネル8A~8Dの下面に取り付けられた被覆パネル(被覆部材)16とを備えている。
 吊り部材6は、吊りボルト6aと、吊りボルト6aの両端に設けられたナット6bとを備えている。吊りボルト6aの上端部は、床構成部材2に対して固定されている。一方、吊りボルト6aの下端部は、後述する支持部材7に対してナット6bにより上方向に抜け止めされている。したがって、ナット6bの吊りボルト6aに対する締め付け位置を調整することにより、支持部材7の高さ位置を調整することができる。
 図1及び図6を参照して、支持部材7は、いわゆるハット型の断面形状を有するとともに、縦方向に延びる鋼材である。具体的に、支持部材7は、吊り部材6が固定される固定部7aと、固定部7aの横方向の両端部から下に曲がる一対の屈曲部7bと、屈曲部7bの下端部から横方向の反対側に向けてそれぞれ延びる一対の被取付部7cとを備えている。
 固定部7aには、吊りボルト6aの下端部を挿通するために上下方向に貫通する複数の挿通孔7d(図2参照)が形成されている。具体的に、本実施形態の支持部材7には、縦方向に並ぶ複数の挿通孔7dが形成されている。つまり、各支持部材7は、縦方向に並ぶ複数の吊り部材6によって床構成部材2から吊られている。ここで、縦方向に並ぶ挿通孔7d(吊り部材6)のピッチP2は、図2に示すように、各支持部材7の横方向のピッチP1と実質的に同一に設定されている。これにより、天井構成部材3により構成される天井面に生じる振動モードを特定のモードに限定することができる。
 図6を参照して、被取付部7cは、後述する防振天井パネル8A~8Dの横方向の端部が載置された状態で当該防振天井パネル8A~8Dを下から取付可能である。具体的に、被取付部7cには、当該被取付部7cを上下方向に貫通する貫通穴7eが形成されている。貫通穴7eに対して下から挿入されたビスB1を締め付けることにより、防振天井パネル8A~8Dを被取付部7cに脱着可能に取り付けることができる。以下、図2を参照して、防振天井パネル8A~8Dについて説明する。
 防振天井パネルは、互いに隣接する支持部材7の間に取り付けられている。そのため、縦方向に沿って複数の防振天井パネルを配置することができる。また、3本以上の支持部材を設けることにより、横方向に複数の防振天井パネルを配置することができる。図2では、防振天井パネル8Aと8Bとが縦方向に並び、防振天井パネル8Aの横に防振天井パネル8Cが並び、かつ、防振天井パネル8Bの横に防振天井パネル8Dが並ぶ例を示す。防振天井パネル8A~8Dは、それぞれ同様の構成を有する。そのため、以下、図3~図6を参照して、防振天井パネル8Aの具体的構成について説明する。
 防振天井パネル8Aは、互いに格子状に連結された複数の野縁10a~10d及び複数の野縁受け11a~11dと、複数のダイナミックダンパ12と、各野縁10a~10dと各野縁受け11a~11dとを連結するための連結金具14と、各野縁10a~10dの間に設けられた複数の吸音材17(図5参照)と、各野縁受け11a~11dとの間で各吸音材17を挟持する挟持パネル(挟持部材)15とを備えている。
 各野縁10a~10dは、金属製の管状部材である。また、各野縁10a~10dの横方向の両端部には、前記支持部材に取付可能な取付部18がそれぞれ設けられている。取付部18は、各野縁10a~10dが縦方向に並ぶとともに横方向に延び、かつ、各野縁受け11a~11dが各野縁10a~10dよりも上に配置された状態で、支持部材7に取付可能である。具体的に、取付部18は、図6に示すように、前記支持部材7の被取付部7c上に載せられた状態で支持部材7に取付可能である。また、取付部18は、取り外し可能な状態で支持部材7に取付可能である。本実施形態に係る取付部18は、前記ビスB1の締め付けによって当該ビスB1が貫通するように設定された肉厚を有する部分により構成されている。
 各野縁受け11a~11dは、上下方向に対向する一対のフランジ(符号省略)と、各フランジの端部同士を連結するウェブ(符号省略)とを有するゲート型の断面形状を有する金属製の部材である。また、各野縁受け11a~11dを構成する板材の厚みは、各野縁10a~10dの周壁の厚みよりも厚い。
 ダイナミックダンパ12は、野縁受けに取り付けられた弾性体(符号省略)と、弾性体に連結された重量体とを有し、野縁受けに対して重量体が振動することにより防振天井パネル8Aに生じた振動を低減するものである。
 また、ダイナミックダンパ12は、図2に示すように、防振天井パネル8Aと8B(防振天井パネル8Cと8D)とを縦方向に並べた状態において、縦方向に並ぶ全てのダイナミックダンパ12のピッチP3が実質的に同一となるように配置されている。また、ダイナミックダンパ12は、防振天井パネル8Aと8C(防振天井パネル8Bと8D)とを横方向に並べた状態において、横方向に並ぶ全てのダイナミックダンパ12のピッチP4が実質的に同一となるように配置されている。以下、図2及び図3を参照して、まず、野縁10a~10d及び野縁受け11a~11dの配置について説明する。
 野縁10a~10dは、実質的に同一の長さを有する。また、各野縁受け11a~11dは、実質的に同一の長さを有する。
 各野縁10a~10dは、各野縁受け11a~11dの一方の端部同士を連結する野縁10a(以下、第1端部用野縁10aともいう)と、各野縁受け11a~11dの他方の端部同士を連結する野縁10b(以下、第2端部用野縁10bともいう)と、第1端部用野縁10aと第2端部用野縁10bとの間に設けられた野縁10c、10d(以下、中間野縁10c、10dともいう)とを備えている。各野縁10a、10c、10dの間のピッチは、それぞれピッチP3(図2参照)である。一方、中間野縁10dと第2端部用野縁10bとの間のピッチは、前記ピッチP3よりも短いピッチP5である。そして、防振天井パネル8Aと8Bとを縦方向に並べた状態における、防振天井パネル8Aの第2端部用野縁10bと防振天井パネル8Bの第1端部用野縁10aとの間のピッチは、ピッチP6である。ピッチP6は、ピッチP3からピッチP5を減じたものである。したがって、防振天井パネル8Aの第2端部用野縁10bと防振天井パネル8Bの第1端部用野縁10aとの間のピッチは、ピッチP3となる。なお、本実施形態において、ピッチP6は、防振天井パネル8Aの第2端部用野縁10bと防振天井パネル8Bの第1端部用野縁10aとを密着させた状態における両野縁10a、10b間のピッチである。この状態において、防振天井パネル8Aの各野縁受け11a~11dの端部と、防振天井パネル8Bの各野縁受け11a~11dの端部とは、防振天井パネル8Aの第2端部用野縁10b上で互いに当接する。
 各野縁受け11a~11dは、各野縁10a~10dの一方の端部同士を連結する野縁受け11a(以下、第1端部用野縁受け11aともいう)と、各野縁10a~10dの他方の端部同士を連結する野縁受け11b(以下、第2端部用野縁受け11bともいう)と、第1端部用野縁受け11aと第2端部用野縁受け11bとの間に設けられた野縁受け11c、11d(以下、中間野縁受け11c、11dともいう)とを備えている。各野縁受け11a、11c、11dの間のピッチは、それぞれピッチP4である。一方、中間野縁受け11dと第2端部用野縁受け11bとの間のピッチは、前記ピッチP4よりも短いピッチP7である。そして、防振天井パネル8Aと8Cとを横方向に並べた状態における、防振天井パネル8Aの第2端部用野縁受け11bと防振天井パネル8Cの第1端部用野縁受け11aとの間のピッチは、ピッチP8である。ピッチP8は、ピッチP4からピッチP7を減じたものである。したがって、防振天井パネル8Aの第2端部用野縁受け11bと防振天井パネル8Cの第1端部用野縁受け11aとの間のピッチは、ピッチP4となる。ピッチP4は、前記ピッチP3と実質的に同一である。
 そして、各ダイナミックダンパ12は、各野縁受け11a~11dのうちの第2端部用野縁受け11b以外のものと各野縁10a~10dのうち第2端部用野縁10b以外のものとの交点のみに配置されている。したがって、図2に示すように、縦方向及び横方向に複数の防振天井パネル8A~8Dを配置した場合に、各ダイナミックダンパ12の縦方向及び横方向のピッチが実質的に同一のピッチP3、P4となる。
 連結金具14は、図4及び図6に示すように、各野縁10a~10dと各野縁受け11a~11dとを連結する。具体的に、連結金具14は、各野縁10a~10dの外周面に係合可能な係合部と、各野縁受け11a~11dのフランジを係止可能な係止部とを有する周知のものである。連結金具14を省略して、各野縁10a~10dと各野縁受け11a~11dとを溶接等の手段によって直接連結してもよい。
 挟持パネル15は、図5に示すように、各野縁受け11a~11dとの間で各吸音材17を挟持した状態で、各野縁10a~10dの下面に対してビスB2によって取り付けられている。具体的に、挟持パネル15は、図6に示すように、取付部18を下に開放するように各野縁10a~10dに取り付けられている。したがって、挟持パネル15により各吸音材17を保持しながら、ビスB1による支持部材7に対する各防振天井パネル8A~8Dの取り付けが許容される。
 被覆パネル16は、各防振天井パネル8A~8Dの挟持パネル15に下から取り付けられている。具体的に、被覆パネル16は、各野縁10a~10dの取付部18、ビスB1、及び支持部材7の被取付部7cを下から覆う。これにより、天井構成部材3の外観が良好となる。
 以上説明したように、前記実施形態に係る防振天井パネル8A~8Dでは、野縁10a~10dと野縁受け11a~11dとが予め格子状に連結されているとともに各野縁10a~10dの両端部には支持部材7に取付可能な取付部18が設けられている。そのため、互いに隣接する一対の支持部材7に対してそれぞれ取付部18を取り付けることにより、野縁10a~10d及び野縁受け11a~11dを支持部材7に支持させることができる。したがって、建築現場において野縁と野縁受けとの位置関係を調整しつつ両者を連結する作業を省略することができる。
 また、前記実施形態に係る防振天井パネル8A~8Dは、床構成部材2から吊下げられた複数の支持部材7のうち互いに隣接したもの同士の間に取り付けられる。そのため、支持部材7の数量を増やすことにより、防振天井パネル8A~8Dの1つ当たりの大きさを小さくすることができる。したがって、従来のように天井の大きさに応じた長さを有する野縁及び野縁受けと比較して、野縁及び野縁受けを短くすることができる。
 したがって、前記実施形態によれば、建築現場での施工作業を簡略化することができる。
 前記実施形態では、取付部18が支持部材7の被取付部7c上に載せられた状態で支持部材7に取付可能であるため、防振天井パネル8A~8Dの重量を支持部材7に預けた状態で防振天井パネル8A~8Dを支持部材7に取り付けることができる。これにより、作業者が防振天井パネル8A~8Dを持ち上げた状態で当該防振天井パネル8A~8Dを支持部材7に取り付ける場合と比較して、作業者の負担を軽減することができる。
 また、前記実施形態では、防振天井パネル8Aが支持部材7に取り付けられた状態で、野縁10a~10dに生じる荷重を支持部材7によって下から受けることができる。そのため、2枚の防振天井パネル(例えば、防振天井パネル8Aと8C)を支持部材7を挟んで横方向に並べた状態において、各防振天井パネル8A、8Cの野縁10a~10dを横方向に並べることにより、各野縁10a~10dの間を連結する補強部材として支持部材7を利用することができる。つまり、各野縁10a~10dと支持部材7の一部とによって横方向に延びる1本の仮想的な野縁を形成することができる。したがって、複数の防振天井パネル8A~8Dにより構成される天井の強度を向上することができる。
 前記実施形態によれば、野縁10a、10c、10dと野縁受け11a、11c、11dとの連結部分、つまり、上層階から下層階への振動の伝達経路上にダイナミックダンパ12が取り付けられている。そのため、上層階から下層階への衝撃音の伝搬をより確実に抑制することができる。
 なお、前記実施形態では、各ダイナミックダンパ12が野縁10a、10c、10dと野縁受け11a、11c、11dとの交点に配置された例について説明した。しかし、ダイナミックダンパ12は、各野縁受け11a~11dの少なくとも1つに取り付けることができ、その取付位置は、限定されない。
 前記実施形態では、各防振天井パネル8A~8Dにおいて、複数のダイナミックダンパ12が縦方向及び横方向に等間隔(ピッチP3、P4)で配置されている。これにより、防振天井パネル8A~8Dのダイナミックダンパ12が設けられている範囲内で満遍なく防振効果を発揮させることができる。
 前記実施形態では、各野縁10a~10dの端部が第1端部用野縁受け11a及び第2端部用野縁受け11bにより連結されているとともに、各野縁受け11a~11dの端部が第1端部用野縁10a及び第2端部用野縁10bにより連結されている。これにより、各野縁10a~10d及び各野縁受け11a~11dの端部が自由端である場合と比較して、各野縁10a~10d及び各野縁受け11a~11dの端部の変形や破損等を抑制することができる。したがって、防振天井パネル8A~8Dの強度を向上することができる。
 前記実施形態では、第2端部用野縁10bと各野縁受け11a~11dとの交点及び第2端部用野縁受け11bと各野縁10a~10dとの交点には、ダイナミックダンパ12が設けられていない。そのため、第1端部用野縁10aと第2端部用野縁10bとが互いに隣接するように2つの防振天井パネル(例えば、防振天井パネル8Aと8B)を縦方向に並べた場合に、各防振天井パネル8A、8Bの境界部分にダイナミックダンパ12が集中配置されるのを抑制することができる。同様に、第1端部用野縁受け11aと第2端部用野縁受け11bとが互いに隣接するように2つの防振天井パネル(例えば、防振天井パネル8Aと8C)を横方向に並べた場合に、各防振天井パネル8A、8Cの境界部分にダイナミックダンパ12が集中配置されるのを抑制することができる。したがって、複数の防振天井パネル8A~8Dを施工した状態において、各防振天井パネル8A~8Dにより構成される天井面において満遍なく防振効果を発揮させることができる。
 前記実施形態では、防振天井パネル8A~8Dを縦方向及び横方向に並べた状態において、各ダイナミックダンパ12を実質的に同一のピッチP3、P4で縦方向及び横方向に並べることができる。したがって、複数の防振天井パネル8A~8Dにより形成される天上面において満遍なく防振効果を発揮させることができる。
 なお、前記実施形態では、各野縁10a~10dの端部同士を端部用野縁受け11a、11bにより連結するとともに、各野縁受け11a~11dの端部同士を端部用野縁10a、10bにより連結している。しかし、前記実施形態は、各野縁10a~10d及び各野縁受け11a~11dの端部同士を連結することに限定するものではない。端部用野縁及び端部用野縁受けを省略した場合には、隣り合う防振天井パネル8A~8D間のダイナミックダンパ12の集中配置を避けることができる。したがって、複数の防振天井パネル8A~8Dを並べた状態において、ダイナミックダンパ12を等間隔で配置し易くなる。
 また、ダイナミックダンパ12の配置とは無関係の第2端部用野縁10b及び第2端部用野縁受け11bのみを省略することもできる。このようにすれば、野縁10b及び野縁受け11bを省略することにより、防振天井パネル8A~8Dの軽量化及びコストダウンを図ることができる。
 前記実施形態では、取付部18が支持部材7に対して取り外し可能である。そのため、建築物1の解体時に防振天井パネル8A~8Dを支持部材7から取り外すことにより、当該防振天井パネル8A~8Dをリサイクルすることができる。従来のように、天井の大きさに応じた長さを有する野縁及び野縁受けを用いる場合には、建築物の解体時に床構成部材から取り外すことだけでなく、これを建築物の外側に搬送することも困難である。これに対し、上述のように、防振天井パネル8A~8Dをコンパクトに構成することが可能であり、解体時の取り外し作業及び搬送作業を効率的に行なうことが可能である。
 前記実施形態では、床構成部材2と天井構成部材3との連結位置(各吊り部材)の縦方向のピッチP2と横方向のピッチP1とを実質的に同一にすることができる。これにより、天井構成部材3により構成される天井面に生じる振動モードを特定の振動モードに限定することができる。したがって、ダイナミックダンパ12の共振周波数のチューニング範囲を限定することができるため、防振効果をより向上することができる。
 前記実施形態では、支持部材7の横方向の両側に被取付部7cが設けられている。そのため、互いに隣接する支持部材7の被取付部7c上に防振天井パネル8A~8Dを載せ、この状態で、防振天井パネル8A~8Dを下から支持部材7に取り付けることができる。したがって、支持部材7の下に位置する作業者が防振天井パネル8A~8Dを持ち上げた状態で当該防振天井パネル8A~8Dを支持部材に取り付ける場合と比較して、作業者の負担を軽減することができる。
 前記実施形態では、各防振天井パネル8A~8Dが挟持パネル15と野縁受け11a~11dとの間に挟持された吸音材17を有する。これにより、上層階から下層階への衝撃音の伝搬をより効果的に抑制することができる。ここで、野縁受け11a~11dとの間で吸音材を挟持する挟持パネル15は、取付部18を下に開放するように各野縁10a~10dに固定されている。これにより、上述した衝撃音の抑制効果を得ながら取付部18の被取付部7cに対する取り付けが許容される。そして、前記実施形態では、取付部18を下から覆うように挟持パネル15に固定された被覆パネル16が設けられている。これにより、防振天井パネル8A~8Dと支持部材7との取付部分を下から被覆して、天井構成部材の外観を良好にすることができる。
 前記実施系値では、各吊り部材6が各支持部材7の高さ位置を調整可能である。これにより、各防振天井パネル8A~8Dの高さ位置を調整することにより、各防振天井パネル8A~8Dにより構成される天井面を平らにし、かつ、水平にする等の調整(不陸の調整)が可能となる。
 なお、前記実施形態では、床構成部材2として床スラブ(例えば、鉄筋コンクリートスラブ)を例示したが、床構成部材2はこれに限定されない。床構成部材2は、例えば、床材と、この床材を下から支持する複数の床梁5(図7参照)とを備えていてもよい。この場合、同図に示すように、床梁5に対して吊り部材6の上端部を取り付けることができる。
 また、前記実施形態では、ダイナミックダンパ12を有する天井構成部材3について説明したが、天井構成部材3は、自らの変形により振動を減衰させる防振材を有していてもよい。例えば、図7に示すように、吊り部材6のナット6bと床梁5との間に弾性材料により構成された防振材19を設けることができる。これにより、防振材19の弾性変形によって、上層階で生じた振動が下層階へ伝搬するのを抑制することができる。特に、ダイナミックダンパ12は、その共振周波数がチューニングされた特定の帯域において振動の伝播を抑制するため、重量床衝撃音の低減に有効であるのに対し、防振材19は、比較的に広い帯域において振動を抑制するため、軽量床衝撃音の低減に有効である。ここで、重量床衝撃音は、上層階の人間が走り回ったとき等に発生する低周波数の振動に起因する衝撃音である。また、軽量床衝撃音は、物が落下したとき又は物を引きずったとき等に発生する中高域周波数の振動に起因する衝撃音である。
 ただし、RC構造においては、床材の重量を大きくすることにより、容易に軽量床衝撃音の低減を図ることができる。そのため、鉄筋コンクリート構造においては、防振材19を省略することができる。
 なお、前記実施形態では、4本の野縁10a~10dと、4本の野縁受け11a~11dとを有する防振天井パネル8A~8Dについて説明したが、野縁及び野縁受けの本数は、複数本であれば限定されない。ダイナミックダンパの数量も、複数であれば限定されない。
 なお、上述した具体的実施形態には以下の構成を有する発明が主に含まれている。
 本願発明者等は、天井を構成する部材から数本の野縁受けを吊下げる構成に代えて、天井下地を支持するための支持部材を吊下げることにより、天井下地を細分化させて支持部材に支持させることができる点に着目して、本願発明に想到した。
 具体的に、本発明は、上層階の床を構成するための床構成部材と、下層階の天井を構成するために前記床構成部材からそれぞれ吊下げられ、縦方向に沿って延びるとともに横方向に並ぶ複数の支持部材とを有する建築物において、横方向に互いに隣接する前記支持部材の間に取り付けられる防振天井パネルであって、互いに格子状に連結された複数の野縁及び複数の野縁受けと、前記各野縁受けの少なくとも1つに取り付けられた複数のダイナミックダンパとを備え、前記各野縁の両端部には、前記支持部材に取付可能な取付部がそれぞれ設けられ、前記取付部は、前記各野縁が縦方向に並ぶととともに横方向に延び、かつ、前記各野縁受けが前記各野縁よりも上に配置された状態で前記支持部材に取付可能である、防振天井パネルを提供する。
 本発明では、複数の野縁と複数の野縁受けとが予め格子状に連結されているとともに各野縁の両端部には支持部材に取付可能な取付部が設けられている。そのため、互いに隣接する一対の支持部材に対してそれぞれ取付部を取り付けることにより、複数の野縁及び複数の野縁受けを支持部材に支持させることができる。したがって、建築現場において野縁と野縁受けとの位置関係を調整しつつ両者を連結する作業を省略することができる。
 また、本発明に係る防振天井パネルは、床構成部材から吊下げられた複数の支持部材のうち互いに隣接したもの同士の間に取り付けられる。そのため、支持部材の数量を増やすことにより、防振天井パネルの1つ当たりの大きさを小さくすることができる。したがって、従来のように天井の大きさに応じた長さを有する野縁及び野縁受けと比較して、野縁及び野縁受けを短くすることができる。
 したがって、本発明によれば、建築現場での施工作業を簡略化することができる。
 前記防振天井パネルにおいて、前記複数のダイナミックダンパは、前記各野縁と前記各野縁受けとの交点に配置されていることが好ましい。
 この態様によれば、野縁と野縁受けとの連結部分、つまり、上層階から下層階への振動の伝達経路上にダイナミックダンパが取り付けられている。そのため、上層階から下層階への衝撃音の伝搬をより確実に抑制することができる。
 前記防振天井パネルにおいて、前記各野縁及び前記野縁受けは、前記各ダイナミックダンパの縦方向及び横方向のピッチが実質的に同一となるように配置されていることが好ましい。
 この態様では、防振天井パネルに設けられた複数のダイナミックダンパが縦方向及び横方向に等間隔で配置されている。これにより、防振天井パネルの各ダイナミックダンパが設けられている範囲内で満遍なく防振効果を発揮させることができる。
 なお、前記態様において『ピッチが実質的に同一』とは、防振天井パネルの各ダイナミックダンパが設けられている範囲内で、満遍なく防振効果を発揮させることができる程度にピッチが共通することを意味する。
 前記防振天井パネルにおいて、前記各野縁は、実質的に同一の長さを有するとともに、前記各野縁受けは、実質的に同一の長さを有し、前記各野縁は、前記各野縁受けの一方の端部同士を連結する第1端部用野縁と、前記各野縁受けの他方の端部同士を連結する第2端部用野縁とを含み、前記各野縁受けは、前記各野縁の一方の端部同士を連結する第1端部用野縁受けと、前記各野縁の他方の端部同士を連結する第2端部用野縁受けとを含み、前記ダイナミックダンパは、前記各野縁受けのうちの前記第2端部用野縁受け以外のものと前記各野縁のうち前記第2端部用野縁以外のものとの交点のみに配置されていることが好ましい。
 この態様では、各野縁の端部が第1端部用野縁受け及び第2端部用野縁受けにより連結されているとともに、各野縁受けの端部が第1端部用野縁及び第2端部用野縁により連結されている。これにより、各野縁及び各野縁受けの端部が自由端である場合と比較して、各野縁及び各野縁受けの端部の変形や破損等を抑制することができる。したがって、防振天井パネルの強度を向上することができる。
 なお、前記態様において『実質的に同一の長さ』とは、各野縁と各野縁受けとが格子状に連結された状態を維持しつつ、各端部用野縁及び各端部用野縁受けにより野縁の端部同士及び野縁受けの端部同士を連結することができる程度に各野縁の長さが共通し、かつ、各野縁受けの長さが共通することを意味する。
 また、前記態様では、第2端部用野縁と各野縁受けとの交点及び第2端部用野縁受けと各野縁との交点には、ダイナミックが設けられていない。そのため、第1端部用野縁と第2端部用野縁とが互いに隣接するように2つの防振天井パネルを縦方向に並べた場合に、各防振天井パネルの境界部分にダイナミックダンパが集中配置されるのを抑制することができる。同様に、第1端部用野縁受けと第2端部用野縁受けとが互いに隣接するように2つの防振天井パネルを横方向に並べた場合に、各防振天井パネルの境界部分にダイナミックダンパが集中配置されるのを抑制することができる。したがって、複数の防振天井パネルを施工した状態において、各防振天井パネルにより構成される天井面上において満遍なく防振効果を発揮させることができる。
 前記防振天井パネルにおいて、前記第2端部用野縁と前記第1端部用野縁とが互い隣接するように2つの防振天井パネルが縦方向に並べられた状態において、縦方向に並ぶ全てのダイナミックダンパのピッチが実質的に同一となるように、前記各野縁同士の間隔が設定され、前記第2端部用野縁受けと前記第1端部用野縁受けとが互いに隣接するように2つの防振天井パネルが前記支持部材を挟んで横方向に並べられた状態において、横方向に並ぶ全てのダイナミックダンパのピッチが実質的に同一となるように、前記各野縁受け同士の間隔が設定され、前記各ダイナミックダンパの縦方向及び横方向のピッチが実質的に同一であることが好ましい。
 この態様では、複数の防振天井パネルを縦方向及び横方向に並べた状態において、各ダイナミックダンパを実質的に同一のピッチで縦方向及び横方向に並べることができる。したがって、複数の防振天井パネルにより形成される天上面において満遍なく防振効果を発揮させることができる。
 なお、前記態様において『ピッチが実質的に同一』とは、複数の防振天井パネルにより形成される天上面において、満遍なく防振効果を発揮させることができる程度にピッチが共通することを意味する。
 また、本発明は、上層階の床を構成するための床構成部材を有する建築物において、下層階の天井を構成するための天井構成部材であって、前記床構成部材に取り付けられる上端部をそれぞれ有する複数の吊り部材と、前記各吊り部材の下端部に取り付けられているとともに、縦方向に沿って延びるとともに横方向に並ぶ複数の支持部材と、前記横方向に互いに隣接する前記支持部材の間に取り付けられた前記防振天井パネルであって、前記縦方向及び前記横方向に並ぶ複数の防振天井パネルと、を備えている、天井構成部材を提供する。
 本発明では、上述した防振天井パネルを有する。そのため、本発明に係る天井構成部材を施工する場合、建築現場において野縁と野縁受けとの位置関係を調整しつつ両者を連結する作業を省略することができる。また、従来のように天井の大きさに応じた長さを有する野縁及び野縁受けと比較して、野縁及び野縁受けを短くすることができる。
 したがって、本発明によれば、建築現場での施工作業を簡略化することができる。
 前記天井構成部材において、前記各支持部材は、それぞれ縦方向に並ぶ複数の吊り部材によって支持されており、前記各吊り部材の縦方向のピッチは、前記各支持部材の横方向のピッチと実質的に同一であることが好ましい。
 この態様では、床構成部材と天井構成部材との連結位置(各吊り部材)の縦方向のピッチと横方向のピッチとを実質的に同一にすることができる。これにより、天井構成部材により構成される天井面に生じる振動モードを特定の振動モードに限定することができる。したがって、ダイナミックダンパの共振周波数のチューニング範囲を限定することができるため、防振効果をより向上することができる。
 前記天井構成部材において、前記各支持部材の横方向の両側には、前記取付部が載置された状態で当該取付部を下から取付可能な被取付部がそれぞれ設けられ、前記各防振天井パネルは、前記各野縁の間に配置された複数の吸音材と、前記各野縁受けとの間で前記各吸音材を挟持するとともに前記取付部を下に開放するように前記各野縁に固定された挟持部材とを有し、前記天井構成部材は、前記取付部を下から覆うように前記挟持部材に固定された被覆部材をさらに備えていることが好ましい。
 この態様では、支持部材の横方向の両側に被取付部が設けられている。そのため、互いに隣接する支持部材の被取付部上に防振天井パネルを載せ、この状態で、防振天井パネルを下から支持部材に取り付けることができる。したがって、作業者が防振天井パネルを持ち上げた状態で当該防振天井パネルを支持部材に取り付ける場合と比較して、作業者の負担を軽減することができる。
 また、前記態様では、防振天井パネルが支持部材に取り付けられた状態で、野縁に生じる荷重を支持部材によって下から受けることができる。そのため、2枚の防振天井パネルを支持部材を挟んで横方向に並べた状態において、各防振天井パネルの野縁を横方向に並べることにより、各野縁の間を連結する補強部材として支持部材を利用することができる。つまり、各野縁と支持部材の一部とによって横方向に延びる1本の仮想的な野縁を形成することができる。したがって、複数の防振天井パネルにより構成される天井の強度を向上することができる。
 さらに、前記態様では、各防振天井パネルが挟持部材と野縁受けとの間に挟持された吸音材を有する。これにより、上層階から下層階への衝撃音の伝搬をより効果的に抑制することができる。ここで、野縁受けとの間で吸音材を挟持する挟持部材は、取付部を下に開放するように各野縁に固定されている。これにより、上述した衝撃音の抑制効果を得ながら取付部の被取付部に対する取り付けが許容される。そして、前記態様では、取付部を下から覆うように挟持部材に固定された被覆部材が設けられている。これにより、防振天井パネルと支持部材との取付部分を下から被覆して、天井構成部材の外観を良好にすることができる。
 前記天井構成部材において、前記各吊り部材は、床構成部材に対する各支持部材の高さ位置を調整可能な状態で前記各支持部材を支持することが好ましい。
 この態様では、各吊り部材が各支持部材の高さ位置を調整可能である。これにより、各防振天井パネルの高さ位置を調整することにより、各防振天井パネルにより構成される天井面を平らにし、かつ、水平にする等の調整(不陸の調整)が可能となる。
 また、本発明は、上層階の床を構成するための床構成部材と、下層階の天井を構成するための、前記天井構成部材とを備えている、建築物を提供する。

Claims (10)

  1.  上層階の床を構成するための床構成部材と、下層階の天井を構成するために前記床構成部材からそれぞれ吊下げられ、縦方向に沿って延びるとともに横方向に並ぶ複数の支持部材とを有する建築物において、横方向に互いに隣接する前記支持部材の間に取り付けられる防振天井パネルであって、
     互いに格子状に連結された複数の野縁及び複数の野縁受けと、
     前記各野縁受けの少なくとも1つに取り付けられた複数のダイナミックダンパとを備え、
     前記各野縁の両端部には、前記支持部材に取付可能な取付部がそれぞれ設けられ、
     前記取付部は、前記各野縁が縦方向に並ぶととともに横方向に延び、かつ、前記各野縁受けが前記各野縁よりも上に配置された状態で前記支持部材に取付可能である、防振天井パネル。
  2.  前記複数のダイナミックダンパは、前記各野縁と前記各野縁受けとの交点に配置されている、請求項1に記載の防振天井パネル。
  3.  前記各野縁及び前記野縁受けは、前記各ダイナミックダンパの縦方向及び横方向のピッチが実質的に同一となるように配置されている、請求項2に記載の防振天井パネル。
  4.  前記各野縁は、実質的に同一の長さを有するとともに、前記各野縁受けは、実質的に同一の長さを有し、
     前記各野縁は、前記各野縁受けの一方の端部同士を連結する第1端部用野縁と、前記各野縁受けの他方の端部同士を連結する第2端部用野縁とを含み、
     前記各野縁受けは、前記各野縁の一方の端部同士を連結する第1端部用野縁受けと、前記各野縁の他方の端部同士を連結する第2端部用野縁受けとを含み、
     前記ダイナミックダンパは、前記各野縁受けのうちの前記第2端部用野縁受け以外のものと前記各野縁のうち前記第2端部用野縁以外のものとの交点のみに配置されている、請求項1に記載の防振天井パネル。
  5.  前記第2端部用野縁と前記第1端部用野縁とが互い隣接するように2つの防振天井パネルが縦方向に並べられた状態において、縦方向に並ぶ全てのダイナミックダンパのピッチが実質的に同一となるように、前記各野縁同士の間隔が設定され、
     前記第2端部用野縁受けと前記第1端部用野縁受けとが互いに隣接するように2つの防振天井パネルが前記支持部材を挟んで横方向に並べられた状態において、横方向に並ぶ全てのダイナミックダンパのピッチが実質的に同一となるように、前記各野縁受け同士の間隔が設定され、
     前記各ダイナミックダンパの縦方向及び横方向のピッチが実質的に同一である、請求項4に記載の防振天井パネル。
  6.  上層階の床を構成するための床構成部材を有する建築物において、下層階の天井を構成するための天井構成部材であって、
     前記床構成部材に取り付けられる上端部をそれぞれ有する複数の吊り部材と、
     前記各吊り部材の下端部に取り付けられているとともに、縦方向に沿って延びるとともに横方向に並ぶ複数の支持部材と、
     前記横方向に互いに隣接する前記支持部材の間に取り付けられた、請求項1~5の何れか1項に記載の防振天井パネルであって、前記縦方向及び前記横方向に並ぶ複数の防振天井パネルと、を備えている、天井構成部材。
  7.  前記各支持部材は、それぞれ縦方向に並ぶ複数の吊り部材によって支持されており、
     前記各吊り部材の縦方向のピッチは、前記各支持部材の横方向のピッチと実質的に同一である、請求項6に記載の天井構成部材。
  8.  前記各支持部材の横方向の両側には、前記取付部が載置された状態で当該取付部を下から取付可能な被取付部がそれぞれ設けられ、
     前記各防振天井パネルは、前記各野縁の間に配置された複数の吸音材と、前記各野縁受けとの間で前記各吸音材を挟持するとともに前記取付部を下に開放するように前記各野縁に固定された挟持部材とを有し、
     前記天井構成部材は、前記取付部を下から覆うように前記挟持部材に固定された被覆部材をさらに備えている、請求項6又は7に記載の天井構成部材。
  9.  前記各吊り部材は、床構成部材に対する各支持部材の高さ位置を調整可能な状態で前記各支持部材を支持する、請求項6~8の何れか1項に記載の天井構成部材。
  10.  上層階の床を構成するための床構成部材と、
     下層階の天井を構成するための、請求項6~9の何れか1項に記載の天井構成部材とを備えている、建築物。
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