WO2014088011A1 - 透明部材および発光モジュール - Google Patents

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Abstract

 表面に凹部を有し、該表面にはフッ素原子が存在することを特徴とする透明部材。

Description

透明部材および発光モジュール
 本発明は、透明部材に関し、特に、発光モジュール等に適用され得る透明部材に関する。
 近年、長寿命で低消費電力の光源として、LEDなどの発光素子を有する発光モジュールが開発されている。
 一般に、発光モジュールは、例えば、LEDのような半導体製の発光素子、波長変換部材、および透明部材を備える。波長変換部材は、蛍光体を有し、発光素子から放射される光を波長変換して、別の波長の光を放射する役割を有する。透明部材は、光を外部に出射する出射面としての役割を有する。
 このような発光モジュールが作動する際には、まず発光素子から第1の波長の光が放射される。発光素子から生じた光は、波長変換部材に入射される。波長変換部材に入射された第1の波長の光は、一部がここで波長変換され、これにより第2の波長の光が生じる。波長変換部材によって変換されなかった第1の波長の光と、第2の波長の光とが合成されて、所望の波長の光が形成される。この光が透明部材の側から出射されることにより、発光モジュールの外部に、所望の波長の光を出射させることができる。
 ここで、発光素子および/または波長変換部材から放射される光が発光モジュール内で全反射(内部反射)すると、透明部材を介して外部に出射される光の量が減り、発光モジュールの輝度が低下してしまう。このため、発光モジュールにおいては、光の内部反射を抑制して、光取り出し効率を高めることが重要な課題となっている。
 このような観点から、これまで、取り出し効率を高めることを目的として、様々な構成の発光モジュールが開示されている。例えば、特許文献1には、透明部材の表面に複数の突起を形成することにより、発光モジュールの光取り出し効率を高めることが開示されている。
特開2010-219163号公報
 前述のように、特許文献1には、透明部材の表面に複数の突起を形成することにより、発光モジュールの光取り出し効率を高めることが記載されている。
 しかしながら、発光モジュールにおける光取り出し効率の向上に対しては、今もなお強い要望がある。
 本発明は、このような背景に鑑みなされたものであり、本発明では、発光モジュール等に使用された際に、光取り出し効率を高めることが可能な透明部材を提供することを目的とする。
 本発明では、表面に凹部を有し、該表面にはフッ素原子が存在することを特徴とする透明部材が提供される。
 ここで、本発明による透明部材において、前記表面に対する前記凹部の面積比は、5%~100%の範囲であっても良い。
 また、本発明による透明部材において、前記凹部は、平均最大寸法Rが20nm~2000nmの範囲であっても良い。
 また、本発明による透明部材において、前記凹部の平均最大寸法Rに対する前記凹部の平均深さdの比をアスペクト比A(A=d/R)とした場合、前記アスペクト比Aは、0.1~3.0の範囲であっても良い。
 また、本発明による透明部材において、前記フッ素原子の濃度は、前記表面からの深さ方向とともに減少しても良い。
 また、本発明による透明部材において、前記表面における前記フッ素原子の濃度は、0.1wt%以上であっても良い。
 また、本発明による透明部材において、前記凹部は、略半球状の形状を有しても良い。
 さらに、本発明では、発光素子と、波長変換部材と、透明部材と、を備え、前記透明部材は、前述のような特徴を有する透明部材である、発光モジュールが提供される。
 本発明では、光取り出し効率を高めることが可能な透明部材を提供することができる。
本発明の一実施例による透明部材を概略的に示した断面図である。 本発明の一実施例による透明部材の凹部の断面形態の一例を模式的に示した図である。 本発明の一実施例による透明部材の表面における、フッ素原子濃度の深さ方向のプロファイルを示したグラフである。 本発明の一実施例による透明部材の製造方法のフローの一例を模式的に示した図である。 高温HF処理装置の一構成例を模式的に示した図である。 発光モジュールの一構成例を概略的に示した断面図である。 別の発光モジュールの一構成例を概略的に示した断面図である。 例1に係るガラス板の処理表面の表面SEM写真の一例を示した図である。 例1に係るガラス板の処理表面の断面SEM写真の一例を示した図である。
 以下、図面を参照して、本発明について詳しく説明する。
 (本発明の一実施例による透明部材)
 図1には、本発明の一実施例による透明部材の断面を概略的に示す。
 図1に示すように、本発明の一実施例による透明部材110は、第1の表面115および第2の表面120を有する。
 透明部材110の第1の表面115には、複数の凹部130が形成されており、隣接する凹部同士の間には、平坦部140が存在する。
 なお、図1に示した透明部材110の断面形態は、単なる一例に過ぎないことに留意する必要がある。例えば、凹部130の数は、一つ以上である限り特に限られない。また、凹部130の断面形態は、必ずしも図1に示したような「半球状」である必要はない。また、例えば、第1の表面115における凹部130の数が多い場合には、平坦部140がほとんど観察されない場合もある。
 また、図1からは明らかではないが、透明部材110の第1の表面115には、フッ素原子(F)が含有されている。
 フッ素原子(F)の存在態様は、特に限られないが、例えば、フッ素原子(F)は、透明部材110の第1の表面115から、透明部材110の内部方向に向かって徐々に減少するようなプロファイルで分布しても良い。
 ここで、透明部材110の第2の表面120から入射した光が、透明部材110の内部を通過し、透明部材110の第1の表面115から出射される場合について考える。
 透明部材110は、第1の表面115に凹部130を有する。この凹部130の存在により、透明部材110の内部を進行する光は、透明部材110の第1の表面115において各方向に散乱される。このため、透明部材110の内部で全反射される光の量が減少する。
 また、透明部材110は、第1の表面115にフッ素原子(F)を含有する。フッ素原子(F)の屈折率は、約1.3前後である。また、透明部材110がガラス、樹脂またはプラスチック等で構成されると仮定すると、この透明部材110は、通常約1.5程度の屈折率を有する。
 もし、透明部材110の第1の表面115にフッ素原子(F)が存在しない場合、透明部材110の第2の表面120から入射した光は、透明部材110から出射される際に、透明部材110の第1の表面115/空気の界面、すなわち屈折率1.5/1.0の界面を通過することになる。この界面における屈折率の変化幅は、比較的大きい。このため、光がこの界面に入射した際に、光の一部に反射が生じ得る。
 一方、透明部材110の第1の表面115にフッ素原子(F)が存在する場合、透明部材110の第2の表面120から入射した光は、透明部材110から出射される際に、透明部材110のフッ素原子(F)を含む第1の表面115/空気の界面、すなわち屈折率1.3/1.0の界面を通過することになる。この界面では、第1の表面115がフッ素原子(F)を含まない場合に比べて、屈折率の急激な変化が有意に抑制されている。特に、フッ素原子(F)の濃度が、透明部材110の第1の表面115から、透明部材110の内部方向に向かって徐々に減少するようなプロファイルを有する場合、この屈折率の変動抑制効果は、よりいっそう高められる。
 このため、透明部材110では、第1の表面115/空気の界面で反射される光の量を有意に低減することができ、第1の表面115からより多くの光を出射させることができる。
 以上のように、透明部材110では、第1の表面115が凹部を有し、フッ素原子(F)を含むという特徴により、透明部材110を、例えば発光モジュールに適用した場合、透明部材110を介して、発光モジュールから出射される光の取り出し効率を有意に高めることが可能になる。
 (本発明の一実施例による透明部材の詳細について)
 次に、図面を参照して、図1に示したような本発明の一実施例による透明部材110の仕様等について、より詳細に説明する。
 透明部材110は、透明な部材で構成される限り、その材質は、特に限られない。透明部材110は、例えば、ガラス、樹脂、またはプラスチック等で構成されても良い。透明部材110は、ガラス物品であっても良い。
 なお、本願において、「透明」とは、全光線透過率が50%以上の状態を意味する。
 透明部材110がガラスで構成される場合、その組成は、特に限られない。ガラスは、例えば、ソーダライムシリケートガラス、アルミノシリケートガラス、ボレートガラス、リチウムアルミノシリケートガラス、ホウケイ酸ガラス、または無アルカリガラスで構成されても良い。あるいは、ガラスは、
(i)モル%で表示した組成で、SiOを50~80%、Alを0.1~25%、LiO+NaO+KOを3~30%、MgOを0~25%、CaOを0~25%およびZrOを0~5%を含むガラス;
(ii)モル%で表示した組成が、SiOを50~74%、Alを1~10%、NaOを6~14%、KOを3~11%、MgOを2~15%、CaOを0~6%およびZrOを0~5%含有し、SiOおよびAlの含有量の合計が75%以下、NaOおよびKOの含有量の合計が12~25%、MgOおよびCaOの含有量の合計が7~15%であるガラス; 
(iii)モル%で表示した組成が、SiOを68~80%、Alを4~10%、NaOを5~15%、KOを0~1%、MgOを4~15%およびZrOを0~1%含有するガラス;または
(iv)モル%で表示した組成が、SiOを67~75%、Alを0~4%、NaOを7~15%、KOを1~9%、MgOを6~14%およびZrOを0~1.5%含有し、SiOおよびAlの含有量の合計が71~75%、NaOおよびKOの含有量の合計が12~20%であり、CaOを含有する場合、その含有量が1%未満であるガラス; 
であっても良い。
 また、透明部材110は、板状または箔状の形状であっても良い。板状または箔状の透明部材110の厚さは、例えば、0.1mm~2mmの範囲であっても良く、0.5mm~1mmの範囲であっても良い。
 透明部材110の第1の表面115に形成される凹部130の形態は、特に限られない。
 例えば、凹部130において、開口の形態(凹部130を第1の表面115の上部から見たときの形態)は、特に限られず、開口は、略円形、略楕円形、または略矩形状であっても良い。
 また、凹部130は、断面が略半球状であっても良い。ここで、「略半球状」とは、球または楕円球を正確に半分に切断した形態の他、略球または略楕円球を、中心を通らないように切断することにより得られる形態も含まれる。
 図2には、透明部材110の第1の表面115に形成される凹部130の断面形態の一例を模式的に示す。
 図2に示すように、本願では、凹部130の開口の寸法をRとし、凹部130の深さをdとする。なお、開口の寸法Rは、開口の最大寸法を表す。例えば、開口が略円形の場合、Rは円の直径であり、開口が略楕円形の場合、Rは長軸の長さであり、開口が略矩形状(略台形形状を含む)の場合、Rは、最大の対角線長さである。従って、以降寸法Rを、「最大寸法」Rと称する。
 また、最大寸法Rに対する深さdの比を、アスペクト比A(A=d/R)として規定する。
 ここで、凹部130の平均最大寸法Rは、例えば、20nm~2000nmの範囲であり、50nm~800nmの範囲であることが好ましく、100nm~600nmの範囲であることがより好ましい。また、凹部130の平均深さdは、例えば、20nm~1000nmの範囲であり、35nm~200nmの範囲であることが好ましい。さらに、凹部130のアスペクト比Aは、例えば、0.1~3.0の範囲の範囲であり、0.2~0.7の範囲であることが好ましく、0.3~0.6の範囲がより好ましい。
 また、第1の表面115における凹部130の面積率Sは、例えば、5%~100%の範囲の範囲であり、30%以上であることが好ましい。40%以上であっても良く、50%以上であっても良い。ここで、面積率Sは、第1の表面115の所定の面積の領域に占める凹部130の面積の割合(%表示)を意味する。従って、面積率S=100%とは、図1における平坦部140が、実質的に存在しないことを意味する。
 前述のように、透明部材110の第1の表面115には、フッ素原子(F)が含有されている。
 第1の表面115におけるフッ素原子(F)の含有量は、例えば、0.1wt%~0.4wt%の範囲であっても良く、0.2wt%~0.3wt%であっても良い。なお、このような表面のフッ素原子(F)の含有量は、例えば、蛍光X線分析法により測定することができる。
 なお、フッ素原子(F)は、有意な濃度で表面に存在する限り、その態様は特に限られない。例えば、フッ素原子(F)は、深さ方向において、いかなる態様で存在していても良い。
 図3には、透明部材110の第1の表面115におけるフッ素原子(F)濃度の深さ方向プロファイルの一例を示す。このグラフは、透明部材110の第1の表面115におけるSIMS分析によって得られたものである。
 図3の例では、フッ素原子(F)は、透明部材110の第1の表面115から、深さ約10μmの範囲まで、徐々に減少するようなプロファイルで分布していることがわかる。ちなみに、この透明部材の場合、最表面におけるフッ素原子(F)の含有量は、約0.2wt%である。
 ただし、フッ素原子(F)濃度の深さ方向プロファイルは、このような態様に限られるものではなく、フッ素原子(F)は、例えば、ある深さ領域において、一定の濃度で存在していても良い。
 (透明部材の製造方法について)
 次に、前述のような特徴を有する本発明の透明部材の製造方法の一例について説明する。
 なお、ここでは、透明部材がガラス板で構成される場合を例に、透明部材の製造方法の一例について説明する。
 図4には、本発明の一実施例による透明部材の製造方法のフローを示す。
 図4に示すように、本発明の一実施例による透明部材の製造方法は、
 高温のガラス板を、フッ素原子含有気体または液体に暴露するステップ(ステップS110)と、
 フッ酸溶液中で、前記ガラス板をエッチング処理するステップ(ステップS120)と、
 を有する。
 以下、各工程について説明する。
 (ステップS110)(第1の処理)
 まず、ガラス板が準備される。また、高温環境下で、このガラス板をフッ素原子含有気体または液体に暴露する処理が実施される。このステップS110は、ガラス板の表面に、フッ素原子(F)を含有させるために実施される。また、このステップS110により、ガラス板の表面に、nmオーダーの微細な凹部が形成される。
 準備するガラス板の組成は、特に限られず、ガラス板は、ソーダライムシリケートガラス、アルミノシリケートガラス、ボレートガラス、リチウムアルミノシリケートガラス、ホウケイ酸ガラス、または無アルカリガラスで構成されても良い。
 また、ガラス板の製造方法は、特に限定されず、フロート法、ダウンドロー法(例えば、フュージョン法など)、またはプレス法など、各種方法が適用できる。
 また、フッ素原子含有気体または液体は、例えば、フッ化水素(HF)(ガスまたは液体)、フロン(例えば、クロロフルオロカーボン、フルオロカーボン、ハイドロクロロフルオロカーボン、ハイドロフルオロカーボン、およびハロン)、フッ化水素酸、フッ素単体、トリフルオロ酢酸、四フッ化炭素、四フッ化ケイ素、五フッ化リン、三フッ化リン、三フッ化ホウ素、三フッ化窒素、および三フッ化塩素などから選定されても良い。
 このステップS110の実施形態としては、様々な態様が存在する。
 ガラス板の温度は、例えば、ガラス転移温度をTgとしたとき、(Tg-200)℃~(Tg+300)℃の範囲とすることが好ましく、(Tg-200)℃~(Tg+250)℃の範囲がより好ましい。ガラス板の温度は、例えば、500℃~1000℃の範囲であっても良い。
 ここでは、一例として、ガラス板を、フッ化水素(HF)ガスを含む処理ガス(以下、単に「処理ガス」と称する)に暴露することにより、ガラス板の表面に、フッ素(F)を含有させる方法について説明する(以下、この方法(工程)を、「高温HF処理方法(工程)」と称する)。
 この高温HF処理方法では、高温のガラス板が処理ガスに暴露されるため、比較的容易に、ガラスの表面にフッ素原子(F)を含有させることができる。
 図5には、高温HF処理装置の一構成例を示す。
 図5に示すように、この処理装置200は、ガラス板250に処理ガスを供給するインジェクタ210を備える。ガラス板250は、水平に(矢印F1の方向に)搬送される。インジェクタ210は、ガラス板250の上方に配置される。
 インジェクタ210は、処理ガスの流通路となる複数のスリット215、220、および225を有する。すなわち、インジェクタ210は、中央部分に鉛直方向(Z方向)に沿って設けられた第1のスリット215と、該第1のスリットを取り囲むように、鉛直方向(Z方向)に沿って設けられた第2のスリット220と、該第2のスリット220を取り囲むように、鉛直方向(Z方向)に沿って設けられた第3のスリット225とを備える。
 第1のスリット215の一端(上部)は、フッ化水素ガス源(図示されていない)とキャリアガス源(図示されていない)とに接続されており、第1のスリット215の他端(下部)は、ガラス板250の方に配向される。同様に、第2のスリット220の一端(上部)は、希釈ガス源(図示されていない)に接続されており、第2のスリット220の他端(下部)は、ガラス板250の方に配向される。第3のスリット225の一端(上部)は、排気系(図示されていない)に接続されており、第3のスリット225の他端(下部)は、ガラス板250の方に配向される。
 なお、インジェクタ210の底面とガラス板250の間の距離は、50mm以下であることが好ましい。この距離を50mm以下とすることにより、処理ガスが未利用のまま、大気中に拡散することが抑制され、所望の量の処理ガスを確実にガラス板250の表面に到達させることができる。一方、ガラス板250との距離が短すぎると、ガラス板250とインジェクタ210が接触する可能性が高まる。
 このように構成された処理装置200を使用して、ガラス板250の処理を実施する場合、まず、フッ化水素ガス源(図示されていない)から、第1のスリット215を介して、矢印F2の方向に、フッ化水素ガスが供給される。また、希釈ガス源(図示されていない)から、第2のスリット220を介して、矢印F3の方向に、窒素等の希釈ガスが供給される。なお、第1のスリット215には、フッ化水素ガスに加えて、窒素などのキャリアガスを同時に供給しても良い。
 ここで、ガラス板250は、矢印F1の方向に移動している。このため、ガラス板250がインジェクタ210の下側を通過する際に、ガラス板250は、第1のスリット215および第2のスリット220から供給された処理ガスに接触する。これにより、ガラス板250の表面が処理される。
 なお、ガラス板250の表面に供給された処理ガスは、矢印F4に沿って水平方向(X方向)に移動してガラス板250の処理に使用された後、矢印F5のように移動して、排気系に接続された第3のスリット225を介して、処理装置200の外部に排出される。
 ここで、ガラス板250への処理ガスの供給速度(流速)や、ガラス板250のインジェクタ210の通過時間は、特に限られない。処理ガスの供給速度は、例えば、10cm/秒~200cm/秒の範囲であっても良く、50cm/秒~100cm/秒の範囲であっても良い。また、ガラス板250のインジェクタ210の通過時間(図5の距離Tを通過する時間)は、1秒~120秒の範囲であり、4秒~60秒の範囲であることが好ましく、4秒~30秒の範囲であることがより好ましい。
 このように、処理装置200を使用することにより、搬送状態のガラス板250に対して、処理ガスによる処理を実施することができる。
 なお、図5に示した処理装置200は、単なる一例に過ぎず、その他の装置を使用して、フッ化水素ガスを含む処理ガスによるガラス板の高温HF処理を実施しても良い。
 また、高温HF処理方法以外の方法で、高温環境下で、ガラス板に対して、フッ素原子含有気体または液体に暴露する処理が実施されても良い。
 (ステップS120)(第2の処理)
 次に、前述のステップS110の処理が完了したガラス板に対して、エッチング溶液によるエッチング処理が実施される。エッチング処理は、ガラス板の極表面部分を除去し、前述のステップS110で形成された凹部の形状を整えるために実施される。
 エッチング処理は、例えば、ガラス板をエッチング溶液中に浸漬することにより実施される。
 この場合、エッチング溶液は、フッ酸(HF)を含む。フッ酸の濃度は、これに限られるものではないが、例えば、0.001wt%~25wt%の範囲であり、0.01wt%~10wt%の範囲であることが好ましく、0.1wt%~2wt%の範囲であることが好ましい。エッチング液に含まれるフッ酸濃度は、ガラスのエッチング速度に影響し、フッ酸濃度が高いほどエッチング速度が上昇する。
 エッチング溶液は、さらに、LiOH、NaOH、KOH、RbOH、およびCsOH等の共塩基性の液体を含んでも良い。
 エッチング溶液の量は、特に限られないが、ガラス板に対して十分な量のエッチング溶液を使用することが好ましい。例えば、ガラス板の表面積50cm当たり、25ml以上の溶液を用いても良い。
 エッチング処理時間、すなわちガラス板のエッチング溶液中の浸漬時間は、ガラス板の寸法によっても変化するが、例えば1秒~60秒程度である。エッチング処理時間は、プロセス効率の点で、10秒~5分程度が好ましく、20秒~3分程度がより好ましい。
 エッチング処理中に、ガラス板に超音波による振動を加えても良い。あるいは、エッチング溶液をバブリングしたり撹拌させた状態で、ガラス板をエッチングしても良い。
 エッチング温度は、例えば、10℃~50℃程度であり、15℃~25℃の範囲であることが好ましい。エッチング処理は、室温(25℃)で実施しても良い。
 エッチング処理が完了した後、ガラス板は、エッチング溶液から取り出され、例えば、水洗等により、エッチング溶液が速やかに除去される。その後、ガラス板は、乾燥処理される。
 以上のような工程を経て、例えば、図1に示したような、表面に凹部を有し、該表面にフッ素原子が含有されたガラス製の透明部材を製造することができる。
 なお、以上説明した本発明による透明部材の製造方法は、単なる一例に過ぎず、透明部材は、その他の方法で製造されても良い。例えば、前述の製造方法において、ステップS120、すなわちエッチング溶液によるエッチング処理は、省略しても良い。
 (透明部材の適用例について)
 次に、図面を参照して、本発明による透明部材の適用例について説明する。
 図6には、例えば光源等に使用される、発光モジュールの構成を概略的に示す。
 図6に示すように、発光モジュール300は、例えばLEDのような半導体製の発光素子310が配置された基板320、封止材330、および透明部材340を有する。
 基板320の発光素子310が設置された側には、さらに側壁325が設置されている。側壁325は、内表面に反射性の部材を有し、あるいは少なくとも内表面が反射性の部材で構成される。
 封止材330は、樹脂マトリクス中に、蛍光体のような波長変換部材335を分散させることにより構成される。封止材330は、発光素子310を完全に被覆するようにして、基板320および側壁325で形成された空間に充填される。
 透明部材340は、第1の表面345および第2の表面347を有する。透明部材340は、第2の表面347の側が封止材330と接するようにして、封止材330の上部に配置される。発光モジュール300において、透明部材340の側が、光取り出し側となる。
 ここで、透明部材340は、前述のような特徴を有する本発明の一実施例による透明部材(例えば、図1に示した透明部材110)で構成される。より具体的には、透明部材340の第1の表面345には、複数の凹部(図示されていない)が形成されているとともに、フッ素原子(F)が含有されている。
 このような発光モジュール300において、動作の際には、発光素子310から第1の波長を有する第1の光が放射される。この第1の光は、封止材330中に含まれる波長変換部材335により、第2の波長を有する第2の光に変換される。発光モジュール300の内部で発生した第1の光および第2の光は、透明部材340の側(図Aの上方)に向かって進行する。なお、発光モジュール300の側面には、反射性の側壁325が配置されている。このため、発光モジュール300の内部で発生した第1の光および第2の光が、側部から外部に出射されることはない。
 ここで、発光モジュール300において、透明部材340が存在しない場合、第1の光および第2の光は、封止材330/空気界面を通過して、外部に出射される。この界面では、屈折率は、封止材330を構成する樹脂マトリクスの屈折率(約1.5)から、空気の屈折率(1.0)まで変化する。従って、この界面を通る第1の光および第2の光は、比較的大きな屈折率の変動を受ける。このため、これらの光の一部に内部反射が生じ、第1の光および第2の光を十分に取り出すことができなくなる可能性がある。
 しかしながら、発光モジュール300は、透明部材340を有し、この透明部材340は、前述のような特徴を有する本発明の一実施例による透明部材で構成される。
 この場合、第1の光および第2の光は、透明部材340から出射される際に、透明部材340のフッ素原子(F)を含む第1の表面345/空気の界面、すなわち屈折率1.3/1.0の界面を通過することになる。この界面では、屈折率の急激な変化が有意に抑制されている。このため、発光モジュール300では、透明部材340の第1の表面345/空気の界面で反射される光の量を有意に低減することができ、透明部材340の第1の表面345から、より多くの光を出射させることができる。
 また、透明部材340の第1の表面345には、微細な凹部が形成されており、第1および第2の光は、透明部材340の第1の表面345において各方向に散乱される。このため、発光モジュール300の内部で全反射される光の量を低減することができる。
 このような効果により、発光モジュール300では、光取り出し効率を有意に高めることが可能になる。
 図7には、発光モジュールの別の構成を概略的に示す。
 図7に示すように、この発光モジュール400は、LEDのような発光素子410が配置された基板420、波長変換部材435、および透明部材440を有する。発光モジュール400は、透明部材440の側が光取り出し面となる。
 波長変換部材435は、蛍光体を含み、発光素子410から放射される第1の波長を有する第1の光を、第2の波長を有する第2の光に変換することができる。
 ここで、透明部材440は、前述のような特徴を有する本発明の一実施例による透明部材(例えば、図1に示した透明部材110)で構成される。より具体的には、透明部材440の第1の表面445には、複数の凹部(図示されていない)が形成されているとともに、フッ素原子(F)が含有されている。
 このような透明部材440を備える発光モジュール400においても、前述のような効果により、透明部材440の側からの光取り出し効率を有意に高めることが可能になることは明らかであろう。
 次に、本発明の実施例について説明する。なお、以下の説明において、例1~例13は、実施例であり、例14は、比較例である。
 (例1)
 前述の図4に示した方法、すなわちステップS110(第1の処理)およびステップS120(第2の処理)を実施することにより、透明部材としてのガラス板(以下、「例1に係るガラス板」と称する)を製造した。
 なお、第1の処理は、前述の高温HF処理方法により実施した。また、処理ガスによるガラス板の処理には、前述の図5に示した処理装置200を使用した。
 使用ガラス板は、モル%表示で、64.3%のSiO、8.0%のAl、12.5%のNaO、4.0%のKO、10.5%のMgO、0.1%のCaO、0.1%のSrO、0.1%のBaO、および0.5%のZrOを含む。
 処理ガスには、窒素ガスとフッ化水素ガスの混合ガスを使用した。処理ガス中のフッ化水素ガスの濃度は、1.2vol%とした。処理ガスの供給速度は、60cm/秒とした。処理温度(処理の際のガラス板温度)は、750℃とした。また、処理時間(ガラス板のインジェクタの通過時間)は、3秒とした。
 次に、第2の処理として、得られたガラス板(約50mm×約50mm×約0.7mm)を、フッ酸溶液でエッチング処理した。フッ酸溶液中のフッ酸濃度は、1wt%である。また、エッチング時間は、30秒とし、フッ酸溶液の温度は、25℃とした。エッチング処理は、フッ酸溶液およびガラス板を静止させた状態で実施した。
 ガラス板をフッ酸溶液中に完全に浸漬し、30秒経過後、ガラス板を取り出し、水洗、乾燥した。
 これにより、例1に係るガラス板が得られた。
 (例2~例13)
 例1と同様の方法により、例2~例13に係るガラス板を製作した。ただし、例2~例13では、第1の処理における条件の一部、および/または第2の処理における条件の一部を、例1で使用した条件と変更した。
 例1~例13に係るガラス板の製造条件を、まとめて表1に示した。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000001
 なお、表1に示されていない条件は、例1~例13において、同一とした。
 (例14)
 フロート法で製造されたガラス板に対して、第1の処理を行わず、第2の処理のみを実施し、例14に係るガラス板を作成した。
 なお、このガラス板の組成は、例1~例13において使用したガラス板と同様である。また、第2の処理の条件は、例2の場合と同じ条件とした。
 前述の表1には、例14に係るガラス板の製造条件を示した。
 (評価)
 次に、例1~例14に係るガラス板を用いて、以下に示す各種評価を実施した。
 (凹部の評価)
 電界放出型走査電子顕微鏡(FE-SEM)を用いて各ガラス板の表面および断面を観察した。なお、例1~例13に係るガラス板において、観察対象表面は、第1の処理の際に、処理ガスが吹き付けられた処理面(以下、「処理表面」と称する)とした。一方、例14に係るガラス板では、両表面の間で処理の差はないため、一方の表面を観察対象表面とした。以降、例14に係るガラス板の場合も、観察対象表面を「処理表面」と称する。
 図8には、参考のため、例1に係るガラス板の処理表面の表面SEM写真の一例を示す。また、図9には、参考のため、例1に係るガラス板の処理表面の断面SEM写真の一例を示す。
 これらの写真から、例1に係るガラス板の処理表面には、略半球状の凹部が多数形成されていることがわかる。例2~例13に係るガラス板の処理表面においても、このような凹部が多数観察された。なお、凹部の数は、第1の処理における処理温度が低いほど、多くなる傾向にあった。また、凹部の開口の最大寸法Rおよび凹部の深さdは、第2の処理におけるフッ酸濃度が高く、処理時間が長くなるほど、増大する傾向にあった。
 これに対して、例14に係るガラス板の処理表面には、凹部は認められなかった。
 各ガラス板の処理表面の観察結果から、処理表面に形成された凹部開口の最大寸法R、凹部の深さd、アスペクト比A(A=d/R)、および凹部の面積比Sを測定した。
 なお、凹部開口の最大寸法Rおよび凹部の深さdは、各凹部において得られた値を平均して算出した。また、凹部の面積比Sは、各ガラス板の処理表面における凹部開口の占める割合から算定した。具体的には、以下の手順で凹部の面積比Sを求めた:まず、SEMにより、ガラス板の処理表面の任意の3μm四方の領域に存在する凹部の数、および凹部開口の寸法を測定する。次に、得られたこれらの値から、測定領域全体に対する凹部の占める面積を計算し、これを凹部の面積比Sとした。
 結果を前述の表1の評価結果の欄(凹部開口の最大寸法R、凹部の深さd、アスペクト比A、および面積比Sの欄)にまとめて示した。なお、例14に係るガラス板では、処理表面に凹部が観察されなかったため、表1では、評価結果を「-」(面積比Sは0)で表記した。
 (フッ素濃度分析)
 次に、例1~例14に係るガラス板を用いて、処理表面のフッ素濃度を分析した。フッ素濃度は、蛍光X線分析装置(ZSX PrimusII;Rigaku社製)により測定した。
 各ガラス板において得られた結果を、前述の表1の評価結果の欄(表面F濃度の欄)にまとめて示した。
 この結果から、例1~例13に係るガラス板の処理表面には、少なくとも0.14wt%以上のフッ素原子が含有されていることが確認された。一方、例14に係るガラス板では、フッ素原子の濃度は、検出限界値以下であった。
 例1~例13に係るガラス板の処理表面を約50μm程度研磨してから、同様の測定を実施した。その結果、いずれのガラス板においても、研磨表面には、フッ素原子が含まれていないことが確認された(フッ素原子濃度は、検出限界以下であった)。この結果から、例1~例13に係るガラス板において、フッ素原子は、処理表面の表面近傍にのみ含有されていることがわかった。
 (光取り出し効率測定)
 次に、例1~例14に係るガラス板を用いて発光モジュールを作製し、該発光モジュールを用いて、光取り出し効率の測定を実施した。
 作製した発光モジュールは、前述の図6に示した構成を有する。ここで、発光モジュールのうち、透明部材以外の部分には、市販の青色LEDチップのパッケージ(Platinum Dragon Blue;OSRAM社製)を使用した。このパッケージは、不透明セラミック基板に取り付けられた発光素子(青色LED素子)、内面に反射膜を有するセラミック製側壁、ならびに側壁および基板で囲まれた空間に充填された、発光素子を被覆する樹脂層を有する。
 透明部材には、例1~例14に係るガラス板を使用した。ガラス板は、グリセリンを介して、処理表面が外側となるようにして、パッケージの上部に配置した。
 なお、図6とは異なり、作製した発光モジュールにおいて、樹脂層に波長変換素子は含まれていない。従って、この発光モジュールでは、青色の光を測定対象として、光取り出し効率を測定した。
 以下、例1~例14に係るガラス板を用いて作製した発光モジュールを、それぞれ、例1~例14に係る発光モジュールと称する。なお、比較のため、例14に係るガラス板と同様の組成を有し、第1および第2の処理のいずれも実施していないガラス板を透明部材として使用し、同様の構成の発光モジュール(参照モジュール)を作製した。
 光取り出し効率の測定には、6インチの積分球を備えるLED全光束測定装置(スペクトラコープ社製)を使用した。この装置により、各発光モジュールの発光素子の2端子間に350mAの電流を印加した状態で、透明部材の側から出射される光の量を測定し、青色LEDから出射される光の量に対する、透明部材を介することによって増加した光の量の向上率を光取り出し効率として定義した。
 なお、各発光モジュールの光取り出し効率は、参照モジュールにおいて得られた光取り出し効率の値をベース(1.0)とし、規格化して示した。
 各ガラス板において得られた光取り出し効率の測定結果を、前述の表1の評価結果の欄(光取り出し効率の欄)にまとめて示した。
 この結果から、例1~例13に係る発光モジュールにおける光取り出し効率は、参照モジュールにおいて得られた値の1.25倍~1.75倍まで向上することがわかった。一方、例14に係る発光モジュールにおける光取り出し効率は、参照モジュールにおいて得られた値とほとんど変わらないことがわかった。
 このように、処理表面に凹部を有し、フッ素原子が含有された例1~例13に係るガラス板では、処理表面に凹部を有さず、フッ素原子を含まない例14に係るガラス板に比べて、光取り出し効率が有意に向上することが確認された。
 本発明は、例えば、透明部材を有する発光モジュール等に利用することができる。
 本願は2012年12月7日に出願した日本国特許出願2012-267751号に基づく優先権を主張するものであり同日本国出願の全内容を本願に参照により援用する。
 110   透明部材
 115   第1の表面
 120   第2の表面
 130   凹部
 140   平坦部
 200   処理装置
 210   インジェクタ
 215、220、225 スリット
 250   ガラス板
 300   発光モジュール
 310   発光素子
 320   基板
 325   側壁
 330   封止材
 335   波長変換部材
 340   透明部材
 345   第1の表面
 347   第2の表面
 400   発光モジュール
 410   発光素子
 420   基板
 435   波長変換部材
 440   透明部材
 445   第1の表面
 

Claims (8)

  1.  表面に凹部を有し、該表面にはフッ素原子が存在することを特徴とする透明部材。
  2.  前記表面に対する前記凹部の面積比は、5%~100%の範囲である、請求項1に記載の透明部材。
  3.  前記凹部は、平均最大寸法Rが20nm~2000nmの範囲である、請求項1または2に記載の透明部材。
  4.  前記凹部の平均最大寸法Rに対する前記凹部の平均深さdの比をアスペクト比A(A=d/R)とした場合、前記アスペクト比Aは、0.1~3.0の範囲である、請求項1乃至3のいずれか一つに記載の透明部材。
  5.  前記フッ素原子の濃度は、前記表面からの深さ方向とともに減少する、請求項1乃至4のいずれか一つに記載の透明部材。
  6.  前記表面における前記フッ素原子の濃度は、0.1wt%以上である、請求項1乃至5のいずれか一つに記載の透明部材。
  7.  前記凹部は、略半球状の形状を有する、請求項1乃至6のいずれか一つに記載の透明部材。
  8.  発光素子と、波長変換部材と、透明部材と、を備え、
     前記透明部材は、請求項1乃至7のいずれか一つに記載の透明部材である、発光モジュール。
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