WO2014054519A1

WO2014054519A1 - 照明装置、表示装置、及びテレビ受信装置

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Publication number: WO2014054519A1
Application number: PCT/JP2013/076220
Authority: WO
Inventors: 和也近藤
Original assignee: シャープ株式会社
Priority date: 2012-10-04
Filing date: 2013-09-27
Publication date: 2014-04-10
Also published as: US20150241730A1

Abstract

バックライト装置２４は、ＬＥＤ２８と、四辺の端縁部の各々に開口１８ｓが設けられた光学シート１８と、光学シート１８を支持する支持部材１４と、光学シート１８の四辺の端縁部を各々係止する係止部１５であって、支持面１４ｃから立ち上がるとともに開口１８ｓを貫通する貫通部１５ａと、貫通部１５ａの先端から光学シート１８の中心位置から離れる側に延びる延出部１５ｂと、を有し、延出部１５ｂが開口１８ｓの開口幅より小さいものとされるとともに、延出部１５ｂの光学シート１８に向けられた側に延出部１５ｂの先端から中腹にかけて傾斜する第１傾斜面が設けられることで、延出部１５ｂがその先端から中腹にかけて拡径するものとされた係止部１５と、を備える。

Description

照明装置、表示装置、及びテレビ受信装置

　本発明は、照明装置、表示装置、及びテレビ受信装置に関する。

　例えば、液晶テレビなどの液晶表示装置は、その表示パネルである液晶パネルが自発光しないため、別途に照明装置としてバックライト装置を必要としている。この種のバックライト装置は、その機構によって直下型とエッジライト型とに大別される。このような直下型またはエッジライト型のバックライト装置では、いずれの型においても、その表示面側に、光源から出射された光に光学作用を付与する（面状の光にする等）ための機能を有する光学シートが配される。

　上記のような光学シートを備えるバックライト装置において、光学シートの端縁を支持する枠状の支持面を有する支持部材が配された構成が知られている。このような支持部材は、通常、支持面上にピン状の係止部が設けられており、この係止部が光学シートの端縁に設けられた開口に貫通されることで、光学シートが係止される構成とされている。この種のバックライト装置を備える液晶表示装置が、例えば特許文献１に開示されている。

特開２００２－１９６３１２号公報

（発明が解決しようとする課題）
　ところで近年、液晶表示装置を電子看板（デジタルサイネージ）として用いる技術が普及している。このような電子看板は、その性質上、様々な向き（縦置き、横置き等）で配置される。ここで、平面視方形状をなす光学シートの一辺の端縁部のみが筐体（支持部材）に対して係止される構成とされていると、例えば光学シートの係止された側が下側となった状態で液晶表示装置が配置された場合、光学シートがその自重によって下方へずれ、係止部から外れてしまう虞がある。そこで、電子看板等に用いられる液晶表示装置においては、液晶表示装置がどのような向きで配置された場合であっても光学シートが筐体（支持部材）から脱落しないようにするため、平面視方形状をなす光学シートの各辺（四辺の端縁部）をそれぞれ筐体に対して係止する必要がある。

　平面視方形状をなす光学シートの各辺（四辺の端縁部）が筐体に対して係止される構成のバックライト装置では、熱膨張等によって光学シートの各端縁部が外側に向かって伸長すると、係止部によって係止された光学シートの各辺に応力が加わることとなる。そこで、係止部の先端を爪状とすることで、光学シートの端縁部が外側に向かって伸長した場合に光学シートの端縁部に設けられた開口が係止部から外れ易いものとした構成が知られている。これにより、光学シートの端縁部が外側に向かって伸長した場合に光学シートの端縁部の伸長を許容させることができ、熱膨張等による光学シートの伸長に起因する光学シートの撓みや破壊等を防ぐことができる。しかしながら、このように係止部の先端が爪状とされていると、一旦伸長した光学シートが収縮する際に、光学シートの端縁部に設けられた開口の開口縁が係止部に引っ掛かってしまい、光学シートに皺が発生したり光学シートが破損したりすることがある。

　本明細書で開示される技術は、上記の課題に鑑みて創作されたものである。本明細書では、光学シートの各端縁が係止される構成の照明装置において、光学シートの収縮時に当該光学シートに皺等が発生することを防止ないし抑制できる技術を提供することを目的とする。

（課題を解決するための手段）
　本明細書で開示される技術は、光源と、前記光源からの光に光学作用を付与する光学シートであって、平面視方形状をなし、その四辺の端縁部の各々に開口が設けられた光学シートと、前記光学シートの前記端縁部を支持する支持面を少なくとも有する枠状の支持部材と、前記光学シートの前記四辺の端縁部を各々係止する係止部であって、前記支持面から前記光学シート側に立ち上がるとともに前記開口を貫通する貫通部と、該貫通部の先端から折れ曲がって前記光学シートのシート面に沿って該光学シートの中心位置から離れる側に延びる延出部と、を有し、該延出部の延びる長さが、前記開口の該延出部の延びる方向に沿った開口幅より小さいものとされるとともに、前記延出部の前記光学シートに向けられた側に該延出部の先端から中腹にかけて傾斜する傾斜面が設けられることで、該延出部がその先端から中腹にかけて拡径するものとされた係止部と、を備える照明装置に関する。

　光学シートの各端縁が係止部によって係止される構成の照明装置では、光源の点灯時に発せられる熱によって光学シートが伸長して上記開口が係止部の貫通部から外れた後、縮む際に、光学シートの各端縁に設けられた各開口の開口縁が係止部の先端に引っ掛かり、光学シートに皺が発生したり光学シートが破損したりすることがある。この点、上記の照明装置では、係止部における延出部の先端から中腹にかけて上記の形状の傾斜面が設けられていることで、一旦伸長した光学シートが収縮する際に、開口縁が傾斜面と当接し、光学シートが縮むのにつれて開口縁が傾斜面の形状に従って光学シート側及び貫通部側に近づきながら滑らかに移動する。その結果、光学シートの開口が係止部の貫通部に入り込み、光学シートが再び係止部に係止された状態となる。このように、上記の照明装置では、光学シートの各端縁が筐体に対して係止される構成の照明装置（デジタルサイネージ等）において、光学シートが一旦膨張した後収縮する場合に、光学シートの各端縁が係止された状態に戻すことができ、これにより、光学シートに皺が発生したり光学シートが破損したりすることを防止ないし抑制することができる。なお、上記の照明装置では、延出部の延びる長さが、開口の延出部の延びる方向に沿った開口幅より小さいものとされているので、照明装置の製造工程において、光学シートのシート面を支持面と平行にさせた状態で係止部の延出部を開口に挿通させることができ、光学シートを係止部に係止させることができる。

　前記傾斜面に曲率が設けられていてもよい。
　この構成によると、開口の開口縁が傾斜面と当接した状態で光学シートがさらに縮む際に、傾斜面が平坦面とされている場合と比べて開口縁が傾斜面に従って一層滑らかに移動されるものとすることができる。

　前記貫通部は、前記支持面に対して直角に立ち上がるものとされ、前記延出部は、前記貫通部に対して直角に折れ曲がるものとされていてもよい。
　この構成によると、延出部が貫通部に対して鈍角及び鋭角をなして折れ曲がるものとされた構成と比べて、開口の開口縁が傾斜面と当接した状態の光学シートがさらに縮む際に開口縁が傾斜面に従って滑らかに移動され易いものとすることができる。

　前記延出部の先端と前記光学シートとの間の距離が該光学シートの厚みより小さいものとされていてもよい。
　この構成によると、係止部に係止された状態の光学シートが支持面から浮き上がりそうになった場合であっても、すぐに光学シートが延出部と当接するため、光学シートがそれ以上浮き上がることを防止することができる。このため光学シートを係止部によって安定して係止することができる。

　前記光学シートにおける前記四辺の端縁部の各々に該光学シートの中心位置から離れる側に向かって凸状に延出するタブ部が設けられ、前記開口の各々が前記タブ部に設けられていてもよい。
　この構成によると、例えば、支持面における光学シートの外周と重畳する部位のうちタブ部を除いた部位に段差を設け、その段差上に他の部材を配置する等のような構成を実現することができる。

　少なくとも一方の端面に設けられた光入射面と、一方の板面に設けられた光出射面と、を有し、前記光入射面が前記光源の発光面と対向するとともに、前記光出射面が前記光学シートの前記シート面と離間した形で対向して配された導光板をさらに備えてもよい。
　この構成によると、エッジライト型の照明装置を実現しながら、光学シートが導光板から離間されていることで、導光板の光出射面から出射されて光学シートに向かう光が導光板と光学シートとの間で好適に拡散されるので、良好な輝度分布を得ることができる。

　前記係止部が弾性変形可能とされていてもよい。
　この構成によると、照明装置の製造工程において係止部に光学シートの開口を係止させる際に、係止部を弾性変形させながら係止させることができるので、光学シートを係止させ易いものとすることができる。

　本明細書で開示される技術では、上記照明装置からの光を利用して表示を行う表示パネルを備える表示装置も新規で有用である。

　上記表示装置において、前記表示パネルは、前記光学シートを挟んで前記支持面とは反対側に配され、前記支持部材は、前記表示パネルの端縁を支持するパネル支持面をさらに有してもよい。
　この構成によると、表示パネルを支持するための部材を別途配さなくとも、支持部材を、表示パネルを支持するための部材として利用することができる。

　上記表示装置において、前記表示パネルは、前記パネル支持面に支持されることで前記光学シートと離間した形で配されていてもよい。
　表示パネルが光学シート上に積層した形で配されていると、光学シートのシート面が表示パネルの板面によって押圧され、光学シートが撓みやすいものとなる。上記の構成によれば、光学シートと表示パネルとが離間した形で配されているので、表示パネルに起因して光学シートが撓むことを防止することができる。

　本明細書で開示される技術では、上記表示パネルを、液晶を用いた液晶パネルとする表示装置も、新規で有用である。また、上記の表示装置を備えるテレビ受信装置も、新規で有用である。

（発明の効果）
　本明細書で開示される技術によれば、光学シートの各端縁が係止される構成の照明装置において、光学シートの収縮時に当該光学シートに皺等が発生することを防止ないし抑制することができる。

実施形態１に係るデジタルサイネージＤＳの分解斜視図液晶表示装置１０の分解斜視図液晶表示装置１０の短辺方向に沿った断面の断面図液晶表示装置１０の要部断面図光学シート１８が係止されたフレーム１４を表側から視た平面図光学シート１８が係止された状態の係止部１５を表側から視た拡大斜視図光学シート１８が係止された状態の係止部１５の断面図光学シート１８が係止部１５の第１傾斜面１５ｂ１に従って縮んでいる状態の係止部１５の断面図光学シート１１８が係止された状態の実施形態２に係る係止部１１５の断面図光学シート２１８が係止された状態の実施形態３に係る係止部２１５の断面図実施形態４に係るテレビ受信装置ＴＶの分解斜視図

　＜実施形態１＞
　図面を参照して実施形態１を説明する。本実施形態では、デジタルサイネージＤＳについて例示する。なお、各図面の一部にはＸ軸、Ｙ軸およびＺ軸を示しており、各軸方向が各図面で共通した方向となるように描かれている。このうちＹ軸方向は、鉛直方向と一致し、Ｘ軸方向は、水平方向と一致している。また、特に断りがない限りは、上下の記載については鉛直方向を基準とし、図２ないし図４においては、上側を液晶表示装置１０の表側、下側を液晶表示装置１０の裏側とする。

　デジタルサイネージＤＳは、液晶表示装置（表示装置の一例）１０と、当該液晶表示装置１０を挟むようにして収容する表裏両キャビネットＣａ、Ｃｂと、電源Ｐと、チューナーＴと、を備えている。デジタルサイネージＤＳは、図１に示す向きに限定されず、様々な向きで配置されて使用される。例えば、図１で示すデジタルサイネージＤＳの上側の部位を下側に配置して使用することもあれば、図１で示すデジタルサイネージＤＳの右側あるいは左側の部位を下側に配置して使用することもある。液晶表示装置１０は、全体として横長の方形を成しており、表示パネルである液晶パネル１６と、外部光源であるバックライト装置（照明装置の一例）２４とを備え、これらが枠状を成すベゼル１２などにより一体的に保持されるようになっている。液晶表示装置１０において液晶パネル１６は、画像を表示可能な表示面が表側を向いた姿勢で組み付けられている。

　ベゼル１２は、ステンレス等の剛性に優れた金属製とされており、図２及び図３に示すように、液晶パネル１６に並行するとともに平面視において略枠状の板面をなす部位と、その略枠状の板面をなす部位の外周端部から裏側に向けて延びるとともに略短筒状をなす筒状の板面とからなる。ベゼル１２は、液晶パネル１６の表示面の端縁に沿って延在しており、当該端縁を表側から押さえることで液晶パネル１６を保持するものとされる。このため、ベゼル１２は、液晶表示装置１０の表側の外観を構成するものとされる。

　続いて、液晶パネル１６について説明する。液晶パネル１６は、透明な（高い透光性を有する）一対のガラス基板が所定のギャップを隔てた状態で貼り合わせられるとともに、両ガラス基板間に液晶層（図示しない）が封入された構成とされる。一方のガラス基板には、互いに直交するソース配線とゲート配線とに接続されたスイッチング素子（例えばＴＦＴ）と、そのスイッチング素子に接続された画素電極、さらには配向膜等が設けられ、他方のガラス基板には、Ｒ（赤色），Ｇ（緑色），Ｂ（青色）等の各着色部が所定配列で配置されたカラーフィルタや対向電極、さらには配向膜等が設けられている。このうち、ソース配線、ゲート配線および対向電極などには、図示しない駆動回路基板から画像を表示するのに必要な画像データや各種制御信号が供給されるようになっている。なお、両ガラス基板の外側には偏光板（図示しない）が配されている。

　続いてバックライト装置２４の構成について説明する。バックライト装置２４は、図２及び図３に示すように、表側（光出射側、液晶パネル１６側）に向けて開口する略箱型をなすシャーシ２２と、シャーシ２２の表側に配されたフレーム（支持部材の一例）１４と、フレーム１４の開口を覆うようにして配される光学シート１８とを備える。さらに、シャーシ２２内には、一対のＬＥＤユニット３２，３２と、ＬＥＤユニット３２からの光を光学シート１８（液晶パネル１６）へと導光する導光板２０と、が収容されている。シャーシ２２内において導光板２０の長辺側の両側面（光入射面）２０ａはそれぞれＬＥＤユニット３２と対向する位置に配されており、当該ＬＥＤユニット３２から出射される光を液晶パネル１６側へ導く。そして、この導光板２０の表側に導光板２０の表面（光出射面２０ｂ）から離間した形で光学シート１８が配されている。本実施形態に係るバックライト装置２４では、導光板２０および光学シート１８が液晶パネル１６の直下に配されていると共に光源であるＬＥＤユニット３２が導光板２０の側端部に配されてなる、いわゆるエッジライト方式（サイドライト方式）を採用している。以下では、バックライト装置２４の各構成部品について詳しく説明する。

　シャーシ２２は、例えばアルミニウム板や電気亜鉛めっき鋼板（ＳＥＣＣ）などの金属板からなり、図２及び図３に示すように、液晶パネル１６と同様に横長の方形状をなす底板２２ａと、底板２２ａの両長辺の各外縁から立ち上がる側板２２ｂ，２２ｃと、底板２２ａの両短辺の各外縁から立ち上がる側板とから構成されている。シャーシ２２（底板２２ａ）は、その長辺方向がＸ軸方向（水平方向）と一致し、短辺方向がＹ軸方向（鉛直方向）と一致している。底板２２ａは、シャーシ２２内に収容された導光板２０及び反射シート２６に沿って延在するとともに、これらを裏側から支持している。底板２２ａの裏側外部には、液晶パネル１６に駆動のための信号を供給する図示しないコントロール基板が取り付けられている。なお、底板２２ａには、上記したコントロール基板と同様にして、ＬＥＤユニット３２に駆動電力を供給する図示しないＬＥＤ駆動基板などの他の基板類が取り付けられている。

　ＬＥＤユニット３２は、樹脂製の矩形状を成すＬＥＤ基板３０に、ＬＥＤ２８が一列に並んだ構成となっている。ＬＥＤ基板３０は、図２及び図３に示すように、シャーシ２２の長辺方向（Ｘ軸方向）に沿って延在する細長い板状をなすとともに、その板面をＸ軸方向及びＺ軸方向に並行した姿勢、つまり液晶パネル１６及び導光板２０の板面と直交させた姿勢でシャーシ２２内に収容されている。ＬＥＤ基板３０は、導光板２０に対して所定の間隔を空けつつ導光板２０の長辺側の両端面（光入射面２０ａ）に隣り合う形で配されるとともに、シャーシ２２の長辺側の両側板２２ｂ，２２ｃにおける内面にそれぞれ取り付けられている。ＬＥＤ基板３０のうち内側、つまり導光板２０側を向いた板面には、ＬＥＤ２８が表面実装されており、ここがＬＥＤ２８の実装面３０ａとされる。ＬＥＤ２８は、ＬＥＤ基板３０の実装面３０ａにおいて、その長さ方向（Ｘ軸方向）に沿って複数が所定の間隔を空けつつ一列に（直線的に）並列配置されている。Ｘ軸方向について隣り合うＬＥＤ２８間の間隔、つまりＬＥＤ２８の配列ピッチは、ほぼ等しいものとされている。

　ＬＥＤ２８は、ＬＥＤ基板３０に固着される基板部上にＬＥＤチップ（図示せず）を樹脂材により封止した構成とされる。基板部に実装されるＬＥＤチップは、主発光波長が１種類とされ、具体的には、青色を単色発光するものが用いられている。その一方、ＬＥＤチップを封止する樹脂材には、ＬＥＤチップから発せられた青色の光により励起されて所定の色を発光する蛍光体が分散配合されており、全体として概ね白色光を発するものとされる。なお、蛍光体としては、例えば黄色光を発光する黄色蛍光体、緑色光を発光する緑色蛍光体、及び赤色光を発光する赤色蛍光体の中から適宜組み合わせて用いたり、またはいずれか１つを単独で用いたりすることができる。このＬＥＤ２８は、ＬＥＤ基板３０に実装された面とは反対側の面が発光面となる、いわゆる頂面発光型とされている。

　導光板２０は、屈折率が空気よりも十分に高く且つほぼ透明な（透光性に優れた）合成樹脂材料（例えばＰＭＭＡなどのアクリル樹脂やポリカーボネートなど）からなる。導光板２０は、図２に示すように、液晶パネル１６及びシャーシ２２と同様に平面に視て横長の方形状をなすとともに光学シート１８よりも厚みが大きな板状をなしており、その板面における長辺方向がＸ軸方向と、短辺方向がＹ軸方向とそれぞれ一致し、且つ板面と直交する板厚方向がＺ軸方向と一致している。導光板２０は、図２及び図３に示すように、一対のＬＥＤユニット３２，３２の間に、主板面（表側の板面）である光出射面２０ｂを光学シート１８側に向け、光出射面２０ｂとは反対側の板面（裏側の板面）である反対面２０ｃを反射シート２６側に向ける形で配され、当該反射シート２６を介してシャーシ２２の底板２２ａによって支持されている。即ち、導光板２０は、ＬＥＤユニット３２との並び方向がＹ軸方向と一致しており、光学シート１８及び反射シート２６との並び方向がＺ軸方向と一致するものとされる。導光板２０は、各ＬＥＤユニット３２からＹ軸方向に沿って発せられた光を長辺側の端面（光入射面）から導入するとともに、その光を内部で伝播させつつ光学シート１８側へ向くよう立ち上げて光出射面２０ｂから出射させる機能を有する。

　反射シート２６は、長方形のシート状を成し、合成樹脂製とされると共にその表面が光反射性に優れた白色とされている。反射シート２６は、その長辺方向がＸ軸方向と一致し、その短辺方向がＹ軸方向と一致するとともに、導光板２０の反対面２０ｃとシャーシ２２の底板２２ａとの間に挟持された形で配されている。反射シート２６は、その表側に反射面を有しており、この反射面が導光板２０の反対面２０ｃと当接している。そして、反射シート２６は、ＬＥＤユニット３２又は導光板２０の反対面２０ｃからその反射面側へ漏れた光を反射させることが可能となっている。

　光学シート１８は、可撓性を有しており、図２に示すように、液晶パネル１６及びシャーシ２２の底板２２ａと同様に平面に視て横長の方形状をなしている。光学シート１８は、導光板２０側から順に、拡散シート１８ａ、レンズシート１８ｂ、反射型偏光板１８ｃが積層されたものである。光学シート１８は、液晶パネル１６と導光板２０との間に介在して配されることで、導光板２０からの出射光を透過するとともにその透過光に所定の光学作用を付与しつつ液晶パネル１６に向けて出射させる。光学シート１８は、液晶パネル１６との間にわずかな隙間を空けた状態で配されている。また、光学シート１８は、その端縁が後述するフレーム１４のフレーム枠状部１４ａの内縁に囲まれた開口よりも一回り大きいものとされ、その外縁部がフレーム枠状部１４ａ上に支持されている。これにより、図３に示すように、ＬＥＤユニット３２と導光板２０との間に形成された空間と、光学シート１８の端部と、の間はフレーム１４によって隔てられた構成となっている。光学シート１８は、平面視における大きさが液晶パネル１６とほぼ等しい大きさとされているものの、光学シート１８の端縁には、図２及び図３に示すように、液晶パネル１６の外端よりも外側に延出する複数のタブ部１８ｅが設けられている。タブ部１８ｅについては、後で詳しく説明する。

　フレーム１４は、プラスチック等の合成樹脂製とされており、図２及び図３に示すように、光学シート１８及び導光板２０（液晶パネル１６）に並行するとともに平面に視て略枠状をなすフレーム枠状部１４ａと、フレーム枠状部１４ａの外周縁部から裏側に向けて突出するとともに略短筒状をなすフレーム筒状部１４ｂとから構成される。フレーム枠状部１４ａは、導光板２０の外周縁部に沿って延在しており、その裏側に配される導光板２０の外周縁部をほぼ全周にわたって表側から覆うことが可能とされる。その一方で、フレーム枠状部１４ａは、その表側に配される光学シート１８における外周端部をほぼ全周にわたって裏側から受ける（支持する）ことができる。つまり、フレーム枠状部１４ａは、光学シート１８と導光板２０との間に介在する形で配されている。また、フレーム枠状部１４ａにおける一対の長辺部分は、導光板２０の光入射面２０ａ側の端部とＬＥＤユニット３２とを一括して表側から覆うものとされる。フレーム筒状部１４ｂは、シャーシ２２の側板２２ｂ，２２ｃにおける外面に宛てがわれた状態で取り付けられている。フレーム筒状部１４ｂの外面は、上述したベゼル１２の筒状の板面における内面と当接した形で配されている。

　フレーム枠状部１４ａには、図２及び図３に示すように、その内縁部に裏側から表側に向かって外側に広がるものとされた複数の段差が設けられている。具体的には、フレーム枠状部１４ａは、３つの段差面によりなっている。このうち上段の面は、上述したベゼル１２の枠状の板面における内面と当接することでベゼル１２を支持するものとされている。中段の面は、光学シート１８の表面よりも表側に位置する高さに設けられており、液晶パネル１６の外縁が支持されるパネル支持面１４ｄとされている。これにより、液晶パネル１６と光学シート１８とは、互いに離間した形でフレーム１４によって支持されている。下段の面は、光学シート１８の外縁部が支持されるものとされている。また、下段の面には、この面と同じ高さで（Ｚ軸方向における位置が同一で）フレーム枠状部１４ａの外側に向かって延出するとともにフレーム枠状部１４ａの外側に開口するものとされた複数の延出面（支持面の一例）１４ｃが設けられている。各延出面１４ｃには、光学シート１８が係止されるフック状の係止部１５が設けられている。この係止部１５については、後で詳しく説明する。

　続いて本実施形態の要部である、光学シート１８のタブ部１８ｅの構成、係止部１５の構成、及び係止部１５による光学シート１８の係止態様について説明する。図５に示すように、光学シート１８における四辺の端縁部の各々には、光学シート１８の中心位置から離れる側に向かって凸状に延出する平面視方形状のタブ部１８ｅが設けられている。このタブ部１８ｅは、光学シート１８を構成する３枚のシート状部材１８ａ，１８ｂ，１８ｃのそれぞれについて同じ配置、同じ形状、同じ大きさで設けられている。タブ部１８ｅは、光学シート１８の長辺をなす端縁のうち一方の端縁（図３における左側に位置する端縁）に１つ設けられ、光学シート１８の長辺をなす端縁のうち他方の端縁（図３における右側に位置する端縁）に３つ設けられ、光学シート１８の短辺をなす両端縁にそれぞれ２つずつ設けられている（図５参照）。各タブ部１８ｅは、上述したフレーム枠状部１４ａにおける延出面１４ｃと対応する部位に設けられており、延出面１４ｃ上に配されることで当該延出面１４ｃに支持されている。

　各タブ部１８ｅには、タブ部１８ｅをその厚み方向（Ｚ軸方向）に貫通する開口１８ｓがそれぞれ設けられている。各開口１８ｓは、図５に示すように、平面視略方形状をなすものとされている。なお、この開口１８ｓについても、光学シート１８を構成する３枚のシート状部材１８ａ，１８ｂ，１８ｃのそれぞれについて同じ配置、同じ形状、同じ大きさ設けられている。

　フレーム枠状部１４ａにおける各延出面１４ｃ上には、図４及び図５に示すように、それぞれフック状の係止部１５が設けられている。係止部１５は、延出面１４ｃから表側に立ち上がる貫通部１５ａと、貫通部１５ａの先端から折れ曲がって延びる延出部１５ｂと、から構成され、弾性変形可能とされている。係止部１５を構成する貫通部１５ａは、平面に視て光学シート１８の端縁に沿った細長い板状とされ、各延出面１４ｃに対して直角をなすように表側に延びるとともに、各タブ部１８ｅに設けられた開口１８ｓを貫通するものとされている。貫通部１５ａは、各タブ部１８ｅに設けられた開口１８ｓの開口縁から離間した状態で当該開口１８ｓを貫通している。また、貫通部１５ａは、図４に示すように、その先端がフレーム枠状部１４ａにおけるパネル支持面１４ｄとベゼル１２が支持された上段の面との間に位置するような高さまで延びている。従って、光学シート１８のタブ部１８ｅがそのシート面方向（Ｘ－Ｙ平面方向）に移動したとしても、貫通部１５ａがタブ部１８ｅに設けられた開口１８ｓの開口縁と当接し、当該タブ部１８ｅがそれ以上シート面方向に移動することが防止される。このため、光学シート１８は、貫通部１５ａによって当該光学シート１８のシート面方向（Ｘ－Ｙ平面方向）への移動が規制されている。

　係止部１５を構成する延出部１５ｂは、貫通部１５ａの先端から貫通部１５ａに対して直角に折れ曲がって板状に延びている。延出部１５ｂは、光学シート１８のシート面に沿って（詳しくはＹ軸方向に沿って）、光学シート１８の中心位置から離れる側に延びるものとされている。延出部１５ｂの先端は、光学シート１８のタブ部１８ｅにおける先端よりも手前側（内側）であって、タブ部１８ｅの開口１８ｓにおける外側の開口縁よりも外側に位置している。即ち、延出部１５ｂの先端は、タブ部１８ｅのシート面上に位置するものとされている。従って、光学シート１８のタブ部１８ｅが表側（上側）に浮き上がったとしても、当該タブ部１８ｅが延出部１５ｂと当接し、当該タブ部１８ｅがそれ以上浮き上がることが防止される。このため、光学シート１８は、延出部１５ｂによって当該光学シート１８の厚み方向（Ｚ軸方向）への移動が規制されている。以上のように、光学シート１８のタブ部１８ｅは、係止部１５によってＸ－Ｙ平面方向及びＺ軸方向への移動が規制されている（図６参照）。即ち、光学シート１８は係止部１５によってフレーム１４に対して係止されていると言える。

　延出部１５ｂの先端の形状について詳しく説明する。図７に示すように、延出部１５ｂの先端における光学シート１８に向けられた側（裏側）には、延出部１５ｂの先端から中腹にかけて傾斜する第１傾斜面（傾斜面の一例）１５ｂ１が設けられている。この第１傾斜面１５ｂ１は、表側から裏側に向かって傾斜する平坦面とされている。また、延出部１５ｂの先端における光学シート１８に向けられた側とは反対側（表側）にも、延出部１５ｂの先端から中腹にかけて傾斜する第２傾斜面１５ｂ３が設けられている。この第２傾斜面１５ｂ３は裏側から表側に向かって傾斜する平坦面とされている。これら第１傾斜面１５ｂ１及び第２傾斜面１５ｂ３によって、延出部１５ｂは、その先端から中腹にかけて拡径する形状となっている。また、第１傾斜面１５ｂ１と第２傾斜面１５ｂ３の間、即ち延出部１５ｂの最も先端には、フレーム筒状部１４ｂの板面（シャーシ２２の側板２２ｂ，２２ｃの板面）と平行な先端面１５ｂ２が設けられている。なお、延出部１５ｂの先端と光学シート１８との間の距離は、光学シート１８の厚みより小さいものとされている。

　また、図７に示すように、係止部１５を構成する延出部１５ｂは、その延びる長さＷ２が、タブ部１８ｅに設けられた開口１８ｓにおける延出部１５ｂの延びる方向（Ｙ軸方向）に沿った開口幅Ｗ１より小さいものとされている。このため、光学シート１８のシート面をフレーム枠状部１４ａの延出面１４ｃと平行とさせた状態で、係止部１５の延出部１５ｂをタブ部１８ｅの開口１８ｓに引っ掛けることなく、係止部１５の貫通部１５ａをタブ部１８ｅの開口１８ｓに貫通させることが可能となっている。

　続いて、バックライト装置２４の製造工程において、フレーム１４に設けられた各係止部１５に対して光学シート１８を係止させる際の手順について説明する。光学シート１８を各係止部１５に係止させる場合、光学シート１８のシート面をフレーム枠状部１４ａの延出面１４ｃと平行とさせた状態で、フレーム枠状部１４ａの表側から光学シート１８をフレーム枠状部１４ａに近付け、フレーム枠状部１４ａの四辺のうち一辺側に設けられた係止部１５に対して、当該係止部１５の貫通部１５ａをタブ部１８ｅの開口１８ｓに貫通させる。このとき、上述したように、係止部１５の延出部１５ｂをタブ部１８ｅの開口１８ｓに引っ掛けることなく、貫通部１５ａを開口１８ｓに貫通させることができ、当該開口１８ｓを当該係止部１５に係止させることができる。次に、光学シート１８を、フレーム枠状部１４ａの四辺のうち係止部１５に係止された側とは異なる三辺のいずれかの側にずらす。これにより、フレーム枠状部１４ａの四辺のうち光学シート１８が係止された一辺側とは異なる辺側に設けられた係止部と、当該係止部１５と対応するタブ部１８ｅの開口１８ｓとを平面視において重畳させることができる。

　次に、この重畳させた係止部１５とタブ部１８ｅの開口１８ｓとを上記と同様の手順で係止させる。以降、フレーム枠状部１４ａの四辺のうち光学シート１８が係止されていない側へずらし、同様の手順によってフレーム枠状部１４ａの各辺にそれぞれ設けられた係止部１５に対して光学シート１８の四辺の各端縁部を係止させる。これにより、光学シート１８をフレーム１４に対して係止させることができる。このようにして係止された光学シート１８は、その四辺の端縁部の各々がフレーム１４に対して係止されているため、光学シート１８における四辺の端縁部のうち、いずれの端縁部が下側となるようにバックライト装置２４が配置された場合であっても、当該光学シート１８がフレーム１４から外れ難いものとなっている。このため、本実施形態に係るバックライト装置２４は、デジタルサイネージＤＳの照明装置として好適に利用することができる。

　さて、本実施形態に係るバックライト装置２４では、ＬＥＤ２８から発せられる熱等によって光学シート１８が熱膨張することがある。光学シート１８が熱膨張すると、光学シート１８の各端縁部が外側（光学シート１８の中心位置から離れる側）に向かって伸長するとともに、光学シート１８の各端縁部が撓んで表側へ反ってしまうことがある。この場合、光学シート１８のタブ部１８ｅが外側へずれるとともに当該タブ部１８ｅがフレーム枠状部１４ａの延出面１４ｃから浮き上がり、これにより、当該タブ部１８ｅが係止部１５から外れ易い状態となってしまうことがある。そして、その後光学シート１８が低温状態に移行すると、光学シート１８の各端縁部は内側（光学シート１８の中心位置へ近づく側）に縮むとともに、反っていた光学シート１８の各端縁部が元の状態へと回復する。このとき、光学シート１８のタブ部１８ｅに設けられた開口１８ｓの開口縁が係止部１５の延出部１５ｂの先端に引っ掛かる可能性がある。この点、本実施形態では、上記のように係止部１５の延出部１５ｂの先端に第１傾斜面１５ｂ１が設けられていることから、図８に示すように、光学シート１８が縮む際にタブ部１８ｅの開口１８ｓの開口縁がこの第１傾斜面１５ｂ１に当接することとなる。その後、第１傾斜面１５ｂ１に当接した開口１８ｓの開口縁は、光学シート１８が縮むにつれて第１傾斜面１５ｂ１上を当該第１傾斜面１５ｂ１に従って移動する。即ち、開口１８ｓの開口縁は、第１傾斜面１５ｂ１が傾斜する側、即ち内側（光学シート１８の中心位置に近づく側）かつ裏側（フレーム枠状部１４ａの延出面１４ｃに近づく側）へと滑らかに移動する。これにより、光学シート１８のタブ部１８ｅは、熱膨張する前の状態（タブ部１８ｅの開口１８ｓが係止部１５に確実に係止されているときの状態）と同じ位置へと戻ることとなる。

　上述のように、光学シート１８の各端縁が係止部１５によって係止される構成のバックライト装置２４では、ＬＥＤ２８の点灯時に発せられる熱によって光学シート１８が伸長して上記開口１８ｓが係止部１５の貫通部１５ａから外れた後、ＬＥＤ２８が消灯することで低温状態に移行して光学シート１８が縮む際に、光学シート１８の各端縁に設けられた各開口１８ｓの開口縁が係止部１５の先端に引っ掛かり、光学シート１８に皺が発生したり光学シート１８が破損したりすることがある。この点、本実施形態のバックライト装置２４では、係止部１５における延出部１５ｂの先端から中腹にかけて上記の形状の傾斜面が設けられていることで、一旦伸長した光学シート１８が収縮する際に、開口縁が第１傾斜面１５ｂ１と当接し、光学シート１８が縮むのにつれて開口縁が第１傾斜面１５ｂ１の形状に従って光学シート１８側及び貫通部１５ａ側に近づきながら滑らかに移動する。その結果、光学シート１８の開口１８ｓが係止部１５の貫通部１５ａに入り込み、光学シート１８が再び係止部１５に係止された状態となる。このように、本実施形態のバックライト装置２４では、光学シート１８が一旦膨張した後収縮する場合に、光学シート１８の各端縁が係止された状態に戻すことができ、これにより、光学シート１８に皺が発生したり光学シート１８が破損したりすることを防止ないし抑制することができる。即ち本実施形態のバックライト装置２４は、光学シート１８の各端縁がフレーム１４に係止されることでデジタルサイネージＤＳの照明装置として好適に利用できる構成のバックライト装置２４でありながら、光学シート１８における皺の発生や光学シート１８の破損を防止ないし抑制することができる。

　また、本実施形態のバックライト装置２４では、貫通部１５ａが、延出面１４ｃに対して直角に立ち上がるものとされ、延出部１５ｂが、貫通部１５ａに対して直角に折れ曲がるものとされている。このような構成とされていることで、延出部１５ｂが貫通部１５ａに対して鈍角及び鋭角をなして折れ曲がるものとされた構成と比べて、開口１８ｓの開口縁が第１傾斜面１５ｂ１と当接した状態の光学シート１８がさらに縮む際に開口縁が第１傾斜面１５ｂ１に従って滑らかに移動され易いものとすることができる。

　また、本実施形態のバックライト装置２４では、延出部１５ｂの先端と光学シート１８との間の距離が該光学シート１８の厚みより小さいものとされている。このような構成とされていることで、係止部１５に係止された状態の光学シート１８が延出面１４ｃから浮き上がりそうになった場合であっても、すぐに光学シート１８が延出部１５ｂと当接するため、光学シート１８がそれ以上浮き上がることを防止することができる。このため光学シート１８を係止部１５によって安定して係止することができる。

　また、本実施形態のバックライト装置２４は、光出射面２０ｂが光学シート１８のシート面と離間した形で対向して配された導光板２０を備えるエッジライト型のバックライト装置２４とされている。このような構成とされていることで、導光板２０の光出射面２０ｂから出射されて光学シート１８に向かう光が導光板２０と光学シート１８との間で好適に拡散されるので、良好な輝度分布を得ることができる。

　また、本実施形態のバックライト装置２４は、係止部１５が弾性変形可能とされている。このような構成とされていることで、バックライト装置２４の製造工程において係止部１５に光学シート１８の開口１８ｓを係止させる際に、係止部１５を弾性変形させながら係止させることができるので、光学シート１８を係止させ易いものとすることができる。

　また、本実施形態のバックライト装置２４を備える液晶表示装置１０では、液晶パネル１６が、フレーム１４のパネル支持面１４ｄに支持されることで光学シート１８と離間した形で配されている。ここで、液晶パネル１６が光学シート１８上に積層した形で配されていると、光学シート１８のシート面が液晶パネル１６の板面によって押圧され、光学シート１８が撓みやすいものとなる。この点、本実施形態の構成によれば、光学シート１８と液晶パネル１６とが離間した形で配されているので、液晶パネル１６に起因して光学シート１８が撓むことを防止することができる。

　＜実施形態２＞
　図面を参照して実施形態２を説明する。実施形態２は、係止部１１５における延出部１１５ｂの先端の形状が実施形態１のものと異なっている。その他の構成については実施形態１のものと同様であるため、構造、作用、及び効果の説明は省略する。なお、図９において、図７の参照符号に数字１００を加えた部位は、実施形態１で説明した部位と同一である。

　実施形態２に係るバックライト装置では、図９に示すように、係止部１１５における延出部１１５ｂの先端に、延出部１１５ｂの先端から中腹にかけて外側に膨らんだ形の曲面（傾斜面の一例）１１５ｂ１が設けられている。この曲面は、延出部１１５ｂの先端における光学シート１１８に向けられた側（裏側）と、延出部１１５ｂの先端における光学シート１１８に向けられた側とは反対側（表側）と、にそれぞれ設けられている。換言すれば、実施形態２における延出部１１５ｂの先端の形状は、実施形態１の延出部１５ｂにおける第１傾斜面１５ｂ１と第２傾斜面１５ｂ３とにそれぞれ曲率が設けられた形状であると言うこともできる。実施形態２では、延出部１１５ｂの先端がこのような形状とされていることで、開口１１８ｓの開口縁が当該曲面１１５ｂ１と当接した状態で光学シート１１８がさらに縮む際に、曲面１１５ｂ１が平坦面とされている場合と比べて開口縁が曲面１１５ｂ１に従って一層滑らかに移動されるものとすることができる。

　＜実施形態３＞
　図面を参照して実施形態３を説明する。実施形態３は、係止部２１５における延出部２１５ｂの先端の形状が実施形態１のものと異なっている。その他の構成については実施形態１のものと同様であるため、構造、作用、及び効果の説明は省略する。なお、図１０において、図７の参照符号に数字２００を加えた部位は、実施形態１で説明した部位と同一である。

　実施形態３に係るバックライト装置では、図１０に示すように、延出部２１５ｂの先端における光学シート２１８に向けられた側（裏側）に、延出部２１５ｂの先端から中腹にかけて傾斜する傾斜面２１５ｂ１が設けられている。この傾斜面２１５ｂ１は、表側から裏側に向かって傾斜する平坦面とされている。この傾斜面２１５ｂ１によって、延出部２１５ｂは、その先端から中腹にかけて拡径する形状となっている。また、延出部２１５ｂの最も先端には、光学シート２１８の厚み方向（Ｚ軸方向）に沿った平面状の先端面２１５ｂ２が設けられている。即ち、実施形態３における延出部２１５ｂの先端は、実施形態１における延出部１５ｂの先端の形状から第２傾斜面を除いた形状と同一形状である。このような構成とされている場合であっても、一旦伸長した光学シート２１８が収縮する際に、開口縁が傾斜面２１５ｂ１と当接し、光学シート２１８が縮むのにつれて開口縁が傾斜面２１５ｂ１の形状に従って光学シート２１８側及び貫通部２１５ａ側に近づきながら滑らかに移動する。このため、光学シート２１８が一旦膨張した後収縮する場合に、光学シート２１８の各端縁が係止された状態に戻すことができ、これにより、光学シート２１８に皺が発生したり光学シート２１８が破損したりすることを防止ないし抑制することができる。

　＜実施形態４＞
　図面を参照して実施形態４を説明する。実施形態４は、テレビ受信装置ＴＶについて例示する。なお、図１１における液晶表示装置３１０は、実施形態１における液晶表示装置１０と同一の構成である。本実施形態では、液晶表示装置３１０を挟むようにして収容する表裏両キャビネットＣａ、Ｃｂと、電源Ｐと、チューナーＴとに加えて、液晶表示装置３１０を所定の向きで支持するためのスタンドＳを備えている。このように液晶表示装置３１０をデジタルサイネージＤＳ以外の表示媒体として利用する場合であっても、通常の向きとは異なる向きで配置される可能性があるので、光学シートの各端縁がフレームに対して係止される構成とすることは有用である。このような構成のテレビ受信装置ＴＶにおいて、本実施形態では、光学シートが一旦膨張した後収縮する場合に、光学シートの各端縁が係止された状態に戻すことができ、これにより、光学シートに皺が発生したり光学シートが破損したりすることを防止ないし抑制することができる。

　上記の各実施形態の変形例を以下に列挙する。
（１）上記の各実施形態では、デジタルサイネージあるいはテレビ受信装置として利用される構成を例示したが、その他の表示媒体として利用される構成であってもよい。

（２）上記の各実施形態では、エッジライト型のバックライト装置を例示したが、直下型のバックライト装置であってもよい。

（３）上記の各実施形態では、光学シートの端縁にタブ部が設けられ、そのタブ部に開口が設けられた構成を例示したが、光学シートの端縁にタブ部が設けられておらず、光学シートの端縁に直接開口が設けられた構成であってもよい。

（４）上記の各実施形態以外にも、フレーム枠状部の形状、フレーム枠状部における係止部が設けられる位置については、適宜に変更可能である。

（５）上記の各実施形態以外にも、係止部の形状、配置、フレーム枠状部の各端縁に設けられる個数等については、適宜に変更可能である。

（６）上記の各実施形態以外にも、光学シートに設けられる開口の形状、配置、開口の個数等については、適宜に変更可能である。

（７）上記の各実施形態では、表示パネルとして液晶パネルを用いた液晶表示装置を例示したが、他の種類の表示パネルを用いた表示装置にも本発明は適用可能である。

（８）上記の各実施形態では、チューナーを備えたテレビ受信装置を例示したが、チューナーを備えない表示装置にも本発明は適用可能である。

　以上、本発明の各実施形態について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。

　また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。

　ＤＳ…デジタルサイネージ、ＴＶ：テレビ受信装置、Ｃａ、Ｃｂ…キャビネット、Ｔ…チューナー、Ｓ…スタンド、１０…液晶表示装置、１２、１１２、２１２、３１２、４１２…ベゼル、１４、１１４、２１４…フレーム、１４ａ、１１４ａ、２１４ａ…フレーム枠状部、１４ｂ、１１４ｂ、２１４ｂ…フレーム筒状部、１５、１１５、２１５…係止部、１５ａ、１１５ａ、２１４ａ…貫通部、１５ｂ、１１５ｂ、２１５ｂ…延出部、１５ｂ１…第１傾斜面、１６…液晶パネル、１８、１１８、２１８…光学シート、１８ｅ、１１８ｅ、２１８ｅ…タブ部、１８ｓ、１１８ｓ、２１８ｓ…開口、２０…導光板、２２…シャーシ、２４、１２４、２２４、３２４、４２４…バックライト装置、２６…反射シート、２８…ＬＥＤ、３０…ＬＥＤ基板、３２…ＬＥＤユニット

Claims

　光源と、
　前記光源からの光に光学作用を付与する光学シートであって、平面視方形状をなし、その四辺の端縁部の各々に開口が設けられた光学シートと、
　前記光学シートの前記端縁部を支持する支持面を少なくとも有する枠状の支持部材と、
　前記光学シートの前記四辺の端縁部を各々係止する係止部であって、前記支持面から前記光学シート側に立ち上がるとともに前記開口を貫通する貫通部と、該貫通部の先端から折れ曲がって前記光学シートのシート面に沿って該光学シートの中心位置から離れる側に延びる延出部と、を有し、該延出部の延びる長さが、前記開口の該延出部の延びる方向に沿った開口幅より小さいものとされるとともに、前記延出部の前記光学シートに向けられた側に該延出部の先端から中腹にかけて傾斜する傾斜面が設けられることで、該延出部がその先端から中腹にかけて拡径するものとされた係止部と、
　を備える照明装置。
　前記傾斜面に曲率が設けられている、請求項１に記載の照明装置。
　前記貫通部は、前記支持面に対して直角に立ち上がるものとされ、
　前記延出部は、前記貫通部に対して直角に折れ曲がるものとされている、請求項１または請求項２に記載の照明装置。
　前記延出部の先端と前記光学シートとの間の距離が該光学シートの厚みより小さいものとされている、請求項１から請求項３のいずれか１項に記載の照明装置。
　前記光学シートにおける前記四辺の端縁部の各々に該光学シートの中心位置から離れる側に向かって凸状に延出するタブ部が設けられ、
　前記開口の各々が前記タブ部に設けられている、請求項１から請求項４のいずれか１項に記載の照明装置。
　少なくとも一方の端面に設けられた光入射面と、一方の板面に設けられた光出射面と、を有し、前記光入射面が前記光源の発光面と対向するとともに、前記光出射面が前記光学シートの前記シート面と離間した形で対向して配された導光板をさらに備える、請求項１から請求項５のいずれか１項に記載の照明装置。
　前記支持部材は、前記導光板と前記光学シートとの間に介在する形で配されている請求項６に記載の照明装置。
　前記係止部が弾性変形可能とされている、請求項１から請求項７のいずれか１項に記載の照明装置。
　請求項１から請求項８のいずれか１項に記載の照明装置からの光を利用して表示を行う表示パネルを備える表示装置。
　前記表示パネルは、前記光学シートを挟んで前記支持面とは反対側に配され、
　前記支持部材は、前記表示パネルの端縁を支持するパネル支持面をさらに有する、請求項９に記載の表示装置。
　前記表示パネルは、前記パネル支持面に支持されることで前記光学シートと離間した形で配されている、請求項１０に記載の表示装置。
　前記表示パネルの端縁を前記支持部材側とは反対側から押さえるベゼルが備えられ、
　前記支持部材は、前記パネル支持面よりも上段の面により前記ベゼルを支持するものとされており、
　前記貫通部は、その先端が前記パネル支持面と前記ベゼルが支持された前記上段の面との間に位置するような高さまで延びている請求項９または請求項１０に記載の表示装置。
　前記表示パネルが液晶を用いた液晶パネルである、請求項９から請求項１２のいずれか１項に記載の表示装置。
　請求項９から請求項１３のいずれか１項に記載の表示装置を備える、テレビ受信装置。