WO2013179354A1 - 波動歯車装置および可撓性内歯歯車 - Google Patents

波動歯車装置および可撓性内歯歯車 Download PDF

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Abstract

 波動歯車装置(1)では、カップ形状の可撓性外歯歯車(2)の内側に円環状の剛性外歯歯車(3)が配置されている。可撓性内歯歯車(2)の内歯形成部分(16)と、波動発生器(4)によって押圧されて楕円状に撓められる被押圧円筒部分(17)とが、中心軸線(1a)の方向にずらした位置に形成されている。可撓性外歯歯車(4)の内側に波動発生器(4)が配置され、当該波動発生器(4)によって被押圧円筒部分(17)をその半径方向の内側から外側に押圧することで、当該被押圧円筒部分(17)が楕円状に撓められている。波動歯車装置(1)の外径寸法が可撓性外歯歯車(2)の外径寸法によって決まるので、外径寸法の小さな波動歯車装置を実現できる。

Description

波動歯車装置および可撓性内歯歯車
 本発明は、可撓性内歯歯車の外側空間を有効利用可能な波動歯車装置に関する。
 波動歯車装置としては、特許文献1に開示されているようなカップ型と呼ばれるものが知られており、この形式の波動歯車装置では、剛性外歯歯車の内側に配置された可撓性内歯歯車がカップ形状をしている。可撓性内歯歯車は、半径方向に撓み可能な円筒状胴部と、この一方の端から半径方向の内方に延びているダイヤフラムと、ダイヤフラムの内周縁に連続して形成されている厚肉の円環状あるいは円盤状のボスとを備えている。円筒状胴部におけるダイヤフラムとは反対側の開口縁の側の部位が内歯形成部分であり、その外周面に外歯が形成されている。
 可撓性内歯歯車は、その内歯形成部分の内側に装着されている楕円状輪郭の波動発生器によって楕円状に撓められて、剛性外歯歯車に対して部分的に噛み合っている。波動発生器を回転すると、両歯車の噛み合い位置が周方向に移動し、両歯車の歯数差に応じた相対回転が両歯車の間に発生する。一方の歯車を回転しないように固定しておくことで、他方の歯車から減速回転が出力される。波動発生器は、円環状の剛性のカム板と、このカム板の楕円状輪郭の外周面に装着されたウエーブベアリングから構成されている。
 また、波動歯車装置としては、特許文献2に開示されているようなシルクハット型と呼ばれるものが知られており、この形式の波動歯車装置は、剛性外歯歯車の内側に配置された可撓性内歯歯車がシルクハット形状をしている。可撓性内歯歯車は、半径方向に撓み可能な円筒状胴部と、この一方の端から半径方向の外方に広がっているダイヤフラムと、ダイヤフラムの外周縁に連続して形成されている厚肉の円環状ボスとを備えている。円筒状胴部におけるダイヤフラムとは反対側の開口縁の側の部位が内歯形成部分であり、その外周面に外歯が形成されている。
 可撓性内歯歯車は、その内歯形成部分の内側に装着されている楕円状輪郭の波動発生器によって楕円状に撓められて、剛性外歯歯車に対して部分的に噛み合っている。波動発生器を回転すると、両歯車の噛み合い位置が周方向に移動し、両歯車の歯数差に応じた相対回転が両歯車の間に発生する。一方の歯車を回転しないように固定しておくことで、他方の歯車から減速回転が出力される。波動発生器は、円環状の剛性のカム板と、このカム板の楕円状輪郭の外周面に装着されたウエーブベアリングから構成されている。
 さらに、波動歯車装置としては、特許文献3に開示されているようなフラット型と呼ばれるものが知られており、この形式の波動歯車装置では、剛性外歯歯車の内側に配置された可撓性内歯歯車が、半径方向に撓み可能な円筒状胴部と、この円形外周面に形成された外歯とを備えたシンプルな形状をしている。
 可撓性内歯歯車の外側には2個の剛性外歯歯車が並列配置されており、その内側に装着されている楕円状輪郭の波動発生器によって楕円状に撓められて、剛性外歯歯車のそれぞれに対して部分的に噛み合っている。波動発生器を回転すると、可撓性内歯歯車と2個の剛性外歯歯車との間の噛み合い位置がそれぞれ周方向に移動する。一方の剛性外歯歯車の歯数は可撓性内歯歯車と同一であり、他方の剛性外歯歯車の歯数は可撓性内歯歯車よりも少ない。したがって、可撓性内歯歯車は歯数が同一の剛性外歯歯車と一体となって回転し、歯数の異なる剛性外歯歯車との間には、両歯車の歯数差に応じた相対回転が発生する。一方の剛性外歯歯車を回転しないように固定しておくことで、他方の剛性外歯歯車から減速回転が出力される。波動発生器は、円環状の剛性のカム板と、このカム板の楕円状輪郭の外周面に装着されたウエーブベアリングから構成されている。
特開2012-072912号公報 特開2009-257510号公報 特開2009-156462号公報
 ここで、従来におけるカップ型の波動歯車装置では、最も外側に位置する剛性内歯歯車によって装置外径寸法が規定される。剛性内歯歯車が制約となって、カップ型の波動歯車装置の外径寸法を小さくすることに限界がある。
 また、従来におけるシルクハット型の波動歯車装置では、シルクハット形状の可撓性内歯歯車における円筒状胴部一端から半径方向の外方にダイヤフラムが延び、その外周縁に円環状のボスが形成されている。また、円筒状胴部の外側には剛性内歯歯車が配置されている。このように円筒状胴部の外周部分には、ダイヤフラムおよびボスと、剛性内歯歯車が位置しており、これらの間に大きなデッドスペースが生じやすい。
 一方、従来におけるフラット型の波動歯車装置では、円筒状の可撓性内歯歯車の外側に配置された2個の剛性内歯歯車によって装置外径寸法が規定される。したがって、カップ型の波動歯車装置の場合と同様に、剛性内歯歯車が制約となって、フラット型の波動歯車装置の外径寸法を小さくすることに限界がある。
 本発明の課題は、外径寸法を小さくするのに適したカップ型の波動歯車装置、および、カップ形状の可撓性内歯歯車を提案することにある。
 また、本発明の課題は、外周側のスペースを有効利用可能なシルクハット型の波動歯車装置、および、シルクハット形状の可撓性内歯歯車を提案することにある。
 さらに、本発明の課題は、外径寸法を小さくするのに適したフラット型の波動歯車装置、および、可撓性内歯歯車を提案することにある。
 本発明の波動歯車装置では、内歯歯車を半径方向に撓み可能な可撓性内歯歯車とし、外歯歯車を剛性外歯歯車とし、可撓性内歯歯車の内側に剛性外歯歯車が配置されている。また、可撓性内歯歯車における内歯形成部分と、当該可撓性内歯歯車における波動発生器によって押圧されて楕円状に撓められる被押圧部分とが、当該可撓性内歯歯車の中心軸線の方向にずらした位置に形成されている。さらに、可撓性内歯歯車の内側に波動発生器が配置され、当該波動発生器によって被押圧部分をその半径方向の内側から外側に押圧することで、当該被押圧部分が楕円状に撓められている。
 このように、本発明では、可撓性内歯歯車の円筒状胴部において、内歯形成部分と被押圧部分とを、中心軸線の方向における異なる位置、典型的には相互に隣接した位置に形成してある。内歯形成部分と被押圧部分とを中心軸線の方向にずらしてあるので、波動発生器を、剛性外歯歯車と同じく、可撓性内歯歯車の円筒状胴部の内側に配置し、内側から被押圧部分を外側に押圧して当該被押圧部分を楕円状に撓めることが可能である。被押圧部分を楕円状に撓めると円筒状胴部が全体として楕円状に撓み、内歯形成部分も楕円状に撓むので、当該内歯形成部分に形成されている内歯が剛性外歯歯車の外歯に対して部分的に噛み合った状態を形成できる。
 本発明の波動歯車装置では、その可撓性内歯歯車の円筒状胴部の内側に剛性外歯歯車および波動発生器が配置されているので、可撓性内歯歯車の円筒状胴部の外側空間を有効活用できる。
 カップ型の波動歯車装置の場合には、カップ形状の可撓性内歯歯車の外径寸法によって装置外径寸法が決まる。可撓性の歯車の外側に剛性の歯車が配置されている構成に比べて、装置外径寸法を小さくすることが容易であり、設置スペースが少なくて済む。
 シルクハット型の波動歯車装置の場合には、シルクハット形状の可撓性内歯歯車の円筒状胴部の外周側に歯車などの構成部品が無いので、この外周側の空間が、ダイヤフラムおよびボスと歯車とによって仕切られたデッドスペースとして残ってしまうことがなく、部品配置スペース等として有効に利用することができる。
 フラット型の波動歯車装置の場合には、円筒形状の可撓性内歯歯車の外径寸法によって装置外径寸法が決まる。よって装置外径寸法を小さくすることが容易であり、設置スペースが少なくて済む。
 また、本発明では、可撓性内歯歯車の内側に、潤滑剤の供給対象あるいはグリース塗布対象の剛性外歯歯車および波動発生器が配列されている。したがって、従来のように、可撓性の歯車の外側および内側に潤滑対象部品が配置されている場合に比べて、潤滑剤の供給範囲あるいはグリース塗布範囲を少なくすることができ、これらの部位の潤滑を効率良く行うことができる。
(a)は本発明を適用したカップ型の波動歯車装置の実施の形態を示す概略断面図であり、(b)はその概略端面図である。 (a)は図1のカップ形状の可撓性内歯歯車の撓み状態を模式的に示す縦断面図であり、(b)はその横断面図である。 (a)は本発明を適用したシルクハット型の波動歯車装置の実施の形態を示す概略縦断面図であり、(b)はその概略端面図である。 (a)は図3のシルクハット型の可撓性内歯歯車の撓み状態を模式的に示す縦断面図であり、(b)はその横断面図である。 (a)は本発明を適用したフラット型の波動歯車装置の実施の形態を示す概略縦断面図であり、(b)はその概略端面図である。 図5のフラット型の可撓性内歯歯車の撓み状態を模式的に示す横断面図である。
 以下に図面を参照して本発明を適用した波動歯車装置の実施の形態を説明する。
(実施の形態1:カップ形状の波動歯車装置)
 図1(a)は本発明を適用したカップ型の波動歯車装置の実施の形態を示す概略断面図であり、(b)はその概略端面図である。これらの図を参照して説明すると、カップ型の波動歯車装置1は、カップ形状の可撓性内歯歯車2と、この内側に同軸状態に配置されている円環状の剛性外歯歯車3と、可撓性内歯歯車2の内側における剛性外歯歯車3の隣接位置に配置されている波動発生器4を備えている。波動発生器4は、可撓性内歯歯車2を楕円状に撓めて、当該可撓性内歯歯車2の内歯5が、剛性外歯歯車3の外歯6に対して、円周方向に180度離れた2箇所(短軸28上に位置する部分)で噛み合った状態を形成する。
 波動発生器4を、波動歯車装置1の中心軸線1aを中心としてモータなどの高速回転駆動源によって回転させると、外歯6に対する内歯5の噛み合い位置が円周方向に移動する。内歯5の歯数は外歯6の歯数に対して2n枚(n:正の整数)だけ多い。一般的には2枚多い。したがって、両歯車2、3の噛み合い位置が円周方向に移動すると、両歯車の歯数差に応じた相対回転が両歯車の間に発生する。一方の歯車は回転しないように固定され、他方の歯車から出力回転が取り出される。
 可撓性内歯歯車2は、半径方向に撓み可能な円筒状胴部11と、この円筒状胴部11における一方の端11aから半径方向の内方に延びているダイヤフラム12と、このダイヤフラム12の内周縁に連続して形成されている厚肉の円環状のボス13とを備えている。ボス13には円周方向に沿って所定の間隔で複数のボルト穴14が形成されており、固定側部材あるいは負荷側部材(図示せず)に連結固定可能となっている。
 円筒状胴部11は、ダイヤフラム12の側から中心軸線1aの方向に沿って、一定長さの円筒部分15、これに連続している内歯5が形成されている内歯形成円筒部分16、および、これに連続している被押圧円筒部分17を備えている。被押圧円筒部分17の先端縁が可撓性内歯歯車2の円筒状胴部11の他方の開口縁11bとなっている。被押圧円筒部分17は後述のように波動発生器4によって内側から外側に押圧されて楕円状に撓められる部分である。
 剛性外歯歯車3は、内歯形成円筒部分16の内側に同心状に配置されている。剛性外歯歯車3にはボルト穴等が形成されており、固定側部材あるいは負荷側部材(図示せず)に連結固定可能となっている。
 波動発生器4は、剛性外歯歯車3に対して中心軸線1aの方向における開口縁11bの側に隣接した位置において、円筒状胴部11の被押圧円筒部分17の内側に同心状に配置されている。波動発生器4は、剛性の円環状部材21と、この内側に装着されているウエーブベアリング22を備えている。円環状部材21の外周面23は楕円状輪郭をした一定幅の面である。ウエーブベアリング22は半径方向に撓み可能な外輪24、内輪25を備えており、これらは、楕円状輪郭の外周面23に装着されて楕円形状に撓められており、これらの間に形成されている楕円状の軌道内にボール26が転動可能な状態で挿入されている。楕円状に撓められている外輪24の外周面に、可撓性内歯歯車2の円筒状胴部11の被押圧円筒部分17が嵌め込まれて楕円状に撓められている。
 図2(a)は可撓性内歯歯車2の撓み状態を模式的に示す縦断面図であり、図2(b)は可撓性内歯歯車2の撓み状態および剛性外歯歯車3との噛み合い状態を模式的に示す横断面図である。波動発生器4によって円筒状胴部11の被押圧円筒部分17が半径方向の内側から外側に押圧されて楕円状に撓められている。これにより、円筒状胴部11は全体として楕円状に撓む。また、撓み量はダイヤフラム12の側の端11aから反対側の開口縁11bに向けて、ダイヤフラム12からの距離に応じて増加する。
 図2(a)の下半部分に示すように、楕円の長軸27上の位置ではダイヤフラム12からの距離に応じて撓み量が正方向に漸増し、同図の上半部分に示すように、楕円の短軸28上の位置では撓み量が負方向に漸増する。この結果、波動発生器4によって楕円状に撓められた被押圧円筒部分17に隣接した内歯形成円筒部分16も楕円状に撓められる。よって、内歯形成円筒部分16の内歯5も楕円状に撓められて、その短軸28上の位置にある内歯部分5a、5bが剛性外歯歯車3における外歯部分6a、6bに噛み合った状態が形成される。
 したがって、可撓性内歯歯車2の内側に配置されている波動発生器4は、可撓性内歯歯車2の外側において剛性外歯歯車3に対峙する位置に配置されている波動発生器と同様に機能する。
 再び、図1を参照して説明すると、このように構成されたカップ型の波動歯車装置1では、カップ形状の可撓性内歯歯車2の外側には、波動歯車装置1の構成部品は配置されていない。したがって、波動歯車装置1の外径寸法は可撓性内歯歯車2の外径寸法によって決まるので、外径の小さな波動歯車装置を実現できる。また、可撓性内歯歯車2の外周側の空間を有効利用することができる。
 また、剛性外歯歯車3と波動発生器4が、可撓性内歯歯車2の内側において隣接した位置に配置されている。したがって、これらの部位が可撓性内歯歯車2の外側および内側に分かれて配置されている場合に比べて、グリース塗布範囲が少なくて済む。よって、これらの部位の潤滑を効率良く行うことができる。
 なお、上記の例では、内歯形成円筒部分16に対して開口縁11bの側に被押圧円筒部分17を形成してある。被押圧円筒部分17を内歯形成円筒部分16に対してダイヤフラム12の側に隣接配置することも可能である。また、内歯形成円筒部分16に対して中心軸線1aの方向に所定距離だけ離して被押圧円筒部分17を形成することも可能である。
(実施の形態2:シルクハット型の波動歯車装置)
 図3(a)は本発明を適用したシルクハット型の波動歯車装置の実施の形態を示す概略断面図であり、(b)はその概略端面図である。これらの図を参照して説明すると、シルクハット型の波動歯車装置31は、シルクハット形状の可撓性内歯歯車32と、この内側に同軸状態に配置されている剛性外歯歯車33と、可撓性内歯歯車32の内側における剛性外歯歯車33の隣接位置に配置されている波動発生器34を備えている。波動発生器34は、可撓性内歯歯車32を楕円状に撓めて、当該可撓性内歯歯車32の内歯35が、剛性外歯歯車33の外歯36に対して、円周方向に180度離れた2箇所(短軸上に位置する部分)で噛み合った状態を形成する。
 波動発生器34を、波動歯車装置31の中心軸線31aを中心としてモータなどの高速回転駆動源によって回転させると、外歯36に対する内歯35の噛み合い位置が円周方向に移動する。内歯35の歯数は外歯36の歯数に対して2n枚(n:正の整数)だけ多い。一般的には2枚多い。したがって、両歯車32、33の噛み合い位置が円周方向に移動すると、両歯車の歯数差に応じた相対回転が両歯車の間に発生する。一方の歯車は回転しないように固定され、他方の歯車から出力回転が取り出される。
 可撓性内歯歯車32は、半径方向に撓み可能な円筒状胴部41と、この円筒状胴部41における一方の端41aから半径方向の外方に延びているダイヤフラム42と、このダイヤフラム42の外周縁に連続して形成されている厚肉の円環状のボス43とを備えている。ボス43には円周方向に沿って所定の間隔で複数のボルト穴44が形成されており、固定側部材あるいは負荷側部材(図示せず)に連結固定可能となっている。
 円筒状胴部41は、ダイヤフラム42の側から中心軸線31aの方向に沿って、一定長さの円筒部分45、これに連続している内歯35が形成されている内歯形成円筒部分46、および、これに連続している被押圧円筒部分47を備えている。被押圧円筒部分47の先端縁が可撓性内歯歯車32の円筒状胴部41の他方の開口縁41bとなっている。被押圧円筒部分47は後述のように波動発生器34によって内側から外側に押圧されて楕円状に撓められる部分である。
 剛性外歯歯車33は、内歯形成円筒部分46の内側に同心状に配置されている。剛性外歯歯車33にはボルト穴等が形成されており、固定側部材あるいは負荷側部材(図示せず)に連結固定可能となっている。
 波動発生器34は、剛性外歯歯車33に対して中心軸線31aの方向における開口縁41bの側に隣接した位置において、円筒状胴部41の被押圧円筒部分47の内側に同心状に配置されている。波動発生器34は、剛性の円環状部材51と、この外側に装着されているウエーブベアリング52を備えている。円環状部材51の外周面53は楕円状輪郭をした一定幅の面である。ウエーブベアリング52は半径方向に撓み可能な外輪54、内輪55を備えており、これらは、楕円状輪郭の外周面53に装着されて楕円形状に撓められており、これらの間に形成されている楕円状の軌道内にボール56が転動可能な状態で挿入されている。楕円状に撓められている外輪54の外周面に、可撓性内歯歯車32の円筒状胴部41の被押圧円筒部分47が嵌め込まれて楕円状に撓められている。
 図4(a)は可撓性内歯歯車32の撓み状態を模式的に示す縦断面図であり、図4(b)は可撓性内歯歯車32の撓み状態および剛性外歯歯車33との噛み合い状態を模式的に示す横断面図である。波動発生器34によって円筒状胴部41の被押圧円筒部分47が半径方向の内側から外側に押圧されて楕円状に撓められ、これにより、円筒状胴部41は全体として楕円状に撓む。また、撓み量はダイヤフラム42の側の端41aから反対側の開口縁41bに向けて、ダイヤフラム42からの距離に応じて増加する。
 図4(a)の下半部分に示すように、楕円の長軸57上の位置ではダイヤフラム42からの距離に応じて撓み量が正方向に漸増し、同図の上半部分に示すように、楕円の短軸58上の位置では撓み量が負方向に漸増する。この結果、波動発生器34によって楕円状に撓められた被押圧円筒部分47に隣接した内歯形成円筒部分46も楕円状に撓められる。よって、内歯形成円筒部分46の外歯36も楕円状に撓められて、その短軸58上の位置にある内歯部分35a、35bが剛性外歯歯車33における外歯部分36a、36bに噛み合った状態が形成される。
 したがって、可撓性内歯歯車32の内側に配置されている波動発生器34は、従来のように可撓性内歯歯車32の内側において剛性外歯歯車33に対峙する位置に配置されている波動発生器と同様に機能する。
 再び、図3を参照して説明すると、このように構成されたシルクハット型の波動歯車装置31では、可撓性内歯歯車32の内側に剛性外歯歯車33および波動発生器34が配置されている。したがって、可撓性内歯歯車32の外側の空間は、波動歯車装置31の構成部品に邪魔されることなく、部品、配線等の設置スペースとして有効活用できる。
 また、剛性外歯歯車33と波動発生器34が、可撓性内歯歯車32の内側において隣接した位置に配置されている。したがって、これらの部位が可撓性内歯歯車32の外側および内側に配置されている場合に比べて、グリース塗布範囲が少なくて済む。よって、これらの部位の潤滑を効率良く行うことができる。
 なお、上記の例では、波動発生器34を、剛性外歯歯車33に対して、可撓性内歯歯車32の開口縁41bの側に配置してある。波動発生器34を剛性外歯歯車33に対して、可撓性内歯歯車32のダイヤフラム42の側に配置することも可能である。すなわち、被押圧円筒部分47を内歯形成円筒部分46に対してダイヤフラム42の側に隣接配置することも可能である。また、内歯形成円筒部分46に対して中心軸線31aの方向に所定距離だけ離して被押圧円筒部分47を形成することも可能である。
(実施の形態3:フラット型の中空波動歯車装置)
 図5(a)は本発明を適用したフラット型の波動歯車装置の実施の形態を示す概略縦断面図であり、(b)はその概略端面図である。これらの図を参照して説明すると、フラット型の中空波動歯車装置61は、円筒形状の可撓性内歯歯車62と、この内側に並列配置した円環状の第1、第2剛性外歯歯車63S、63Dと、可撓性内歯歯車62の内側に同軸状態に配置されている第1、第2波動発生器64(1)、64(2)を備えている。
 第1、第2波動発生器64(1)、64(2)は、第1、第2剛性外歯歯車63S、63Dを挟み、それらの両側に隣接配置されている。第1波動発生器64(1)は第1剛性外歯歯車63Sに対して中心軸線61aの方向における一方の側に隣接配置されており、第2波動発生器64(2)は第2剛性外歯歯車63Dに対して中心軸線61aの方向における他方の側に隣接配置されている。第1、第2波動発生器64(1)、64(2)は、可撓性内歯歯車62を楕円状に撓めて、当該可撓性内歯歯車62の内歯65が、第1、第2剛性外歯歯車63S、63Dの外歯66S、66Dに対して、円周方向に180度離れた2箇所(短軸上に位置する部分)で噛み合った状態を形成する。
 波動発生器64(1)、64(2)を、中空波動歯車装置61の中心軸線61aを中心としてモータなどの高速回転駆動源によって一体回転させると、外歯66S、66Dに対する内歯65の噛み合い位置が円周方向に移動する。内歯65の歯数は外歯66Dと同一であるが、外歯66Sに対しては2n枚(n:正の整数)だけ多く、一般的には2枚多い。したがって、第2剛性外歯歯車63Dは可撓性内歯歯車62と一体となって回転する。これに対して、第1剛性外歯歯車63Sと可撓性内歯歯車62の間の噛み合い位置が円周方向に移動すると、両歯車の歯数差に応じた相対回転が両歯車の間に発生する。例えば、第1剛性外歯歯車63Sを回転しないように固定すると、他方の第2剛性外歯歯車63Dは可撓性内歯歯車62と一体となって回転するので、ここから出力回転を取り出すことができる。
 可撓性内歯歯車62は、半径方向に撓み可能な円筒状胴部71を備えており、この円筒状胴部71の両側は第1、第2開口縁71a、71bとなっている。円筒状胴部71は、中心軸線61aの方向に沿って、第1開口縁71aの側から、一定長さの第1被押圧円筒部分77(1)、内歯65が形成されている内歯形成円筒部分76、および、第2被押圧円筒部分77(2)を備えており、第2被押圧円筒部分77(2)の先端縁が他方の開口縁71bとなっている。第1被押圧円筒部分77(1)は後述のように第1波動発生器64(1)によって内側から外側に押圧されて楕円状に撓められる部分であり、第2被押圧円筒部分77(2)は第2波動発生器64(2)によって内側から外側に押圧されて楕円状に撓められる部分である。
 第1、第2剛性外歯歯車63S、63Dは、内歯形成円筒部分76の内側に同心状に隣接配置されている。第1、第2剛性外歯歯車63S、63Dのそれぞれは、固定側部材あるいは負荷側部材(図示せず)に連結固定可能となっている。
 第1、第2波動発生器64(1)、64(2)は同一構成のものであり、第1、第2剛性外歯歯車63S、63Dに対して、それぞれ開口縁71a、71bの側に隣接した位置において、円筒状胴部71の第1、第2被押圧円筒部分77(1)、77(2)の内側に同心状に配置されている。第1、第2波動発生器64(1)、64(2)は一体となって同一速度で同一方向に回転する。
 各波動発生器64(1)、64(2)は、剛性の円環状部材81と、この外側に装着されているウエーブベアリング82を備えている。円環状部材81の外周面83は楕円状輪郭をした一定幅の面である。ウエーブベアリング82は半径方向に撓み可能な外輪84、内輪85を備えており、これらは、楕円状輪郭の外周面83に装着されて楕円形状に撓められており、これらの間に形成されている楕円状の軌道内にボール86が転動可能な状態で挿入されている。楕円状に撓められている外輪84の外周面には、可撓性内歯歯車62の円筒状胴部71の第1、第2被押圧円筒部分77(1)、77(2)のそれぞれが嵌め込まれて楕円状に撓められている。
 図6は可撓性内歯歯車62の撓み状態および第2剛性外歯歯車63Dとの噛み合い状態を模式的に示す横断面図である。図5(a)、図6から分かるように、第1、第2波動発生器64(1)、64(2)によって、円筒状胴部71の第1、第2被押圧円筒部分77(1)、77(2)のそれぞれが、半径方向の内側から外側に押圧されて楕円状に撓められ。これにより、円筒状胴部71の中心軸線61aの方向における各位置において同一の楕円状の形状に撓む。
 したがって、可撓性内歯歯車62の内側に配置されている第1、第2波動発生器64(1)、64(2)は、従来のように可撓性内歯歯車62の内側において第1、第2剛性外歯歯車63S、63Dに対峙する位置に配置されている波動発生器と同様に機能する。
 再び、図5を参照して説明すると、このように構成されたフラット型の中空波動歯車装置61では、円筒状の可撓性内歯歯車62の外側には、中空波動歯車装置61の構成部品は配置されていない。したがって、中空波動歯車装置61の外径寸法は可撓性内歯歯車62の外径寸法によって決まるので、外径の小さな波動歯車装置を実現できる。また、可撓性内歯歯車2の外周側の空間を有効利用することができる。
 また、第1、第2剛性外歯歯車63S、63Dと、第1、第2波動発生器64(1)、64(2)が、可撓性内歯歯車62の外側において並列配置されている。したがって、これらの部位が可撓性内歯歯車62の外側および内側に配置されている場合に比べて、グリース塗布範囲が少なくて済む。よって、これらの部位の潤滑を効率良く行うことができる。
 なお、上記の例では、被押圧円筒部分77(1)、77(2)を内歯形成円筒部分76の両側に隣接配置してある。これらを相互に離して配置することも可能である。また、一方の被押圧円筒部分および、これに対応する一方の波動発生器を省略して、単一の被押圧円筒部分および単一の波動発生器を備えた構成を採用することも可能である。

Claims (15)

  1.  可撓性内歯歯車と、当該可撓性内歯歯車の内側に配置した剛性外歯歯車と、前記可撓性内歯歯車を楕円状に撓めて前記剛性外歯歯車に部分的に噛み合わせると共に両歯車の噛み合い位置を周方向に移動させる波動発生器とを有し、
     前記可撓性内歯歯車は、少なくとも一方の端が開口縁となっている半径方向に撓み可能な円筒状胴部を備えており、
     前記円筒状胴部は、内歯が形成されている内歯形成部分と、当該内歯形成部分を楕円状に撓めるために前記波動発生器によって半径方向に押圧される被押圧部分とを備えており、
     前記内歯形成部分および前記被押圧部分は、前記可撓性内歯歯車の中心軸線の方向に沿って見た場合に、前記円筒状胴部における異なる部位に形成されており、
     前記波動発生器は、前記円筒状胴部の内側に配置され、前記被押圧部分をその半径方向の内側から外側に押圧して当該被押圧部分を楕円状に撓めていることを特徴とする波動歯車装置。
  2.  請求項1において、
     前記内歯形成部分および前記被押圧部分は前記中心軸線の方向に隣接した位置に形成されていることを特徴とする波動歯車装置。
  3.  請求項2において、
     前記被押圧部分は、前記円筒状胴部における前記開口縁から前記中心軸線の方向に所定長さの部分であることを特徴とする波動歯車装置。
  4.  請求項1ないし3のうちのいずれかの項において、
     前記波動発生器は、楕円状輪郭の外周面を備えた剛性部材と、楕円状に撓められた状態で前記外周面に装着されているウエーブベアリングとを備えており、
     前記ウエーブベアリングの外輪の外周面によって、前記円筒状胴部の前記被押圧部分が楕円状に撓められていることを特徴とする波動歯車装置。
  5.  請求項1ないし4のうちのいずれかの項において、
     前記可撓性内歯歯車は、前記円筒状胴部の他方の端から半径方向の内方にダイヤフラムが広がっているカップ形状の可撓性内歯歯車であることを特徴とする波動歯車装置。
  6.  請求項1ないし4のうちのいずれかの項において、
     前記可撓性内歯歯車は、前記円筒状胴部の他方の端から半径方向の外方にダイヤフラムが広がっているシルクハット形状の可撓性内歯歯車であることを特徴とする波動歯車装置。
  7.  請求項1ないし4のうちのいずれかの項において、
     前記剛性外歯歯車は、前記可撓性内歯歯車と同一歯数の第1剛性外歯歯車と、前記可撓性内歯歯車より歯数の多い第2剛性外歯歯車とを備え、前記第1、第2剛性外歯歯車は同軸状態で前記中心軸線の方向に隣接配置されており、
     前記円筒状胴部の前記開口縁は、前記円筒状胴部の両側の第1開口縁および第2開口縁であり、
     前記円筒状胴部の前記被押圧部分は、前記内歯形成部分を挟み、前記中心軸線の方向の両側に形成した第1被押圧部分および第2被押圧部分であり、
     前記波動発生器は、前記第1被押圧部分をその半径方向の内側から外側に押圧して当該第1被押圧部分を楕円状に撓めている第1波動発生器、および、前記第2被押圧部分をその半径方向の内側から外側に押圧して当該第2被押圧部分を楕円状に撓めている第2波動発生器であることを特徴とする波動歯車装置。
  8.  請求項1に記載の波動歯車装置の可撓性内歯歯車であって、
     一方の端が開口縁となっている半径方向に撓み可能な円筒状胴部と、この円筒状胴部の他方の端から、半径方向の外方あるいは内方に向けて広がっているダイヤフラムとを備えており、
     前記円筒状胴部は、内歯が形成されている内歯形成部分と、当該円筒状胴部を楕円状に撓めるために前記波動歯車装置の波動発生器によって半径方向に押圧される被押圧部分とを備えており、
     前記内歯形成部分および前記被押圧部分は、前記可撓性内歯歯車の中心軸線の方向に沿って見た場合に、前記円筒状胴部における異なる部位に形成されていることを特徴とする波動歯車装置の可撓性内歯歯車。
  9.  請求項8において、
     前記内歯形成部分および前記被押圧部分は前記中心軸線の方向に隣接した位置に形成されていることを特徴とする波動歯車装置の可撓性内歯歯車。
  10.  請求項9において、
     前記被押圧部分は、前記円筒状胴部における前記開口縁から前記中心軸線の方向に所定幅の部分であることを特徴とする波動歯車装置の可撓性内歯歯車。
  11.  請求項8ないし10のうちのいずれかの項において、
     前記ダイヤフラムが前記円筒状胴部の前記他方の端から半径方向の内方に延びているカップ形状をしていることを特徴とする波動歯車装置の可撓性内歯歯車。
  12.  請求項8ないし10のうちのいずれかの項において、
     前記ダイヤフラムが前記円筒状胴部の前記他方の端から半径方向の外方に延びているシルクハット形状をしていることを特徴とする波動歯車装置の可撓性内歯歯車。
  13.  請求項1に記載の波動歯車装置の可撓性内歯歯車であって、
     半径方向に撓み可能な円筒状胴部と、前記円筒状胴部の一方の端に形成した第1開口縁と、前記円筒状胴部の他方の端に形成した第2開口縁とを備え、
     前記円筒状胴部は、内歯が形成されている内歯形成部分と、当該内歯形成部分を楕円状に撓めるために前記波動歯車装置の波動発生器によって半径方向に押圧される被押圧部分とを備えており、
     前記被押圧部分は、前記内歯形成部分を挟み、前記中心軸線の方向の両側に形成した第1被押圧部分および第2被押圧部分であることを特徴とする波動歯車装置の可撓性内歯歯車。
  14.  請求項13において、
     前記第1被押圧部分および前記第2被押圧部分は、それぞれ、前記内歯形成部分に対して、前記中心軸線の方向に隣接した位置に形成されていることを特徴とする波動歯車装置の可撓性内歯歯車。
  15.  請求項14において、
     前記第1被押圧部分は、前記円筒状胴部における前記第1開口縁から前記中心軸線の方向に所定幅の部分であり、
     前記第2被押圧部分は、前記円筒状胴部における前記第2開口縁から前記中心軸線の方向に所定幅の部分であることを特徴とする波動歯車装置の可撓性内歯歯車。
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