JP5442162B1 - 波動歯車装置および可撓性外歯歯車 - Google Patents

波動歯車装置および可撓性外歯歯車 Download PDF

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Abstract

中空波動歯車装置(1)では、可撓性外歯歯車(3)の円筒状胴部(11)を外側から取り囲む状態に、剛性内歯歯車(2)と波動発生器(4)が、中心軸線(1a)の方向に隣接配置されている。円筒状胴部(11)の外歯形成円筒部分(16)に隣接する被押圧円筒部分(17)は、その外側に配置した波動発生器(4)によって外側から押圧されて楕円状に撓められ、これにより、外歯(5)が剛性内歯歯車(2)の内歯(6)に部分的に噛み合った状態になる。中空部(30)の内径寸法を、可撓性外歯歯車(3)の円筒状胴部(11)の内径とすることができ、大きな内径の中空部(30)を備えた中空波動歯車装置(1)を実現できる。

Description

本発明は、可撓性外歯歯車の内部空間を有効利用可能な波動歯車装置に関する。
波動歯車装置としては、特許文献1に記載されているようなシルクハット型と呼ばれるものが知られている。この形式の波動歯車装置は、その装置中心部に装置中心軸線の方向に貫通する内径の大きな中空部を形成しやすく、中空部は配線用スペース等として利用できる。
シルクハット型の波動歯車装置では、剛性内歯歯車の内側に配置された可撓性外歯歯車がシルクハット形状をしている。可撓性外歯歯車は、半径方向に撓み可能な円筒状胴部と、この一方の端から半径方向の外方に広がっているダイヤフラムと、ダイヤフラムの外周縁に連続して形成されている厚肉の円環状ボスとを備えている。円筒状胴部におけるダイヤフラムとは反対側の開口縁の側の部位が外歯形成部分であり、その外周面に外歯が形成されている。
可撓性外歯歯車は、その外歯形成部分の内側に装着されている楕円状輪郭の波動発生器によって楕円状に撓められて、剛性内歯歯車に対して部分的に噛み合っている。波動発生器を回転すると、両歯車の噛み合い位置が周方向に移動し、両歯車の歯数差に応じた相対回転が両歯車の間に発生する。一方の歯車を回転しないように固定しておくことで、他方の歯車から減速回転が出力される。波動発生器は、円環状の剛性のカム板と、このカム板の楕円状輪郭の外周面に装着されたウエーブベアリングから構成されている。シルクハット型の波動歯車装置では、波動発生器の中空穴、すなわち、そのカム板に形成した中空穴の内径によって、波動歯車装置の中空部の内径が規定される。
また、波動歯車装置としては、特許文献2に記載されているようなカップ型と呼ばれるものが知られている。この形式の波動歯車装置では、剛性内歯歯車の内側に配置された可撓性外歯歯車がカップ形状をしている。可撓性外歯歯車は、半径方向に撓み可能な円筒状胴部と、この一方の端から半径方向の内方に延びているダイヤフラムと、ダイヤフラムの内周縁に連続して形成されている厚肉の円環状あるいは円盤状のボスとを備えている。円筒状胴部におけるダイヤフラムとは反対側の開口縁の側の部位が外歯形成部分であり、その外周面に外歯が形成されている。
可撓性外歯歯車は、その外歯形成部分の内側に装着されている楕円状輪郭の波動発生器によって楕円状に撓められて、剛性内歯歯車に対して部分的に噛み合っている。波動発生器を回転すると、両歯車の噛み合い位置が周方向に移動し、両歯車の歯数差に応じた相対回転が両歯車の間に発生する。一方の歯車を回転しないように固定しておくことで、他方の歯車から減速回転が出力される。波動発生器は、円環状の剛性のカム板と、このカム板の楕円状輪郭の外周面に装着されたウエーブベアリングから構成されている。
さらに、波動歯車装置としては、特許文献3に記載されているようなフラット型と呼ばれるものが知られている。この形式の波動歯車装置では、剛性内歯歯車の内側に配置された可撓性外歯歯車が、半径方向に撓み可能な円筒状胴部と、この円筒状胴部の円形外周面に形成された外歯とを備えたシンプルな形状をしている。
可撓性外歯歯車の外側には2つの剛性内歯歯車が並列配置されている。可撓性外歯歯車の内側に装着されている楕円状輪郭の波動発生器によって当該可撓性外歯歯車は楕円状に撓められて、剛性内歯歯車のそれぞれに対して部分的に噛み合っている。波動発生器を回転すると、可撓性外歯歯車と2つの剛性内歯歯車との間の噛み合い位置がそれぞれ周方向に移動する。一方の剛性内歯歯車の歯数は可撓性外歯歯車と同一であり、他方の剛性内歯歯車の歯数は可撓性外歯歯車よりも多い。したがって、可撓性外歯歯車は歯数が同一の剛性内歯歯車と一体となって回転し、歯数の異なる剛性内歯歯車との間には、両歯車の歯数差に応じた相対回転が発生する。一方の剛性内歯歯車を回転しないように固定しておくことで、他方の剛性内歯歯車から減速回転が出力される。波動発生器は、円環状の剛性のカム板と、このカム板の楕円状輪郭の外周面に装着されたウエーブベアリングから構成されている。
特開2009−257510号公報 特開2012−072912号公報 特開2009−156462号公報
ここで、従来におけるシルクハット型の波動歯車装置では、シルクハット形状の可撓性外歯歯車の内部に装着された波動発生器に形成した中空穴によって、波動歯車装置の中空部の内径が規定される。換言すると、波動発生器の中空穴の径が制約となって、波動歯車装置の中空部の内径を大きくすることができない。
また、従来におけるカップ型の波動歯車装置では、カップ形状の可撓性外歯歯車の開口縁の側に波動発生器が配置されている。このため、カップ形状の可撓性外歯歯車の内側には、波動発生器によって封鎖された大きなデッドスペースが発生しやすい。
さらに、従来におけるフラット型の波動歯車装置では、円筒状の可撓性外歯歯車の内側に装着された波動発生器に形成した中空穴によって、波動歯車装置の中空部の内径が規定される。換言すると、波動発生器の中空穴の径が制約となって、波動歯車装置の中空部の内径を大きくすることができない。
本発明の課題は、内径の大きな中空部を備えたシルクハット型の波動歯車装置、および、そのために用いるシルクハット形状の可撓性外歯歯車を提案することにある。
また、本発明の課題は、カップ形状の可撓性外歯歯車の内側を、部品、配線等の設置スペースとして有効利用することのできるカップ型の波動歯車装置、および、そのために用いるカップ形状の可撓性外歯歯車を提案することにある。
さらに、本発明の課題は、内径の大きな中空部を備えたフラット型の波動歯車装置、および、そのために用いる可撓性外歯歯車を提案することにある。
本発明の波動歯車装置では、可撓性外歯歯車における外歯形成部分と、可撓性外歯歯車における波動発生器によって押圧されて楕円状に撓められる被押圧部分とを、当該可撓性外歯歯車の中心軸線の方向にずらした位置に形成してある。また、波動発生器を可撓性外歯歯車の円筒状胴部の外側に配置し、その被押圧部分を半径方向の外側から内側に押圧して、当該被押圧部分を楕円状に撓めている。
すなわち、従来においては、可撓性外歯歯車の円筒状胴部における外歯形成部分を波動発生器によって楕円状に撓めており、外歯形成部分と波動発生器によって押圧される被押圧部分とが同一の部位であった。また、このために、波動発生器は可撓性外歯歯車の外歯形成部分の内側に配置され、内側から外歯形成部分の内周面を外方に押圧して当該外歯形成部分を楕円状に撓めていた。
これに対して、本発明では、可撓性外歯歯車の円筒状胴部において、外歯形成部分と被押圧部分とを、中心軸線の方向における異なる位置、典型的には相互に隣接した位置に形成してある。また、外歯形成部分と被押圧部分とを中心軸線の方向にずらしてあるので、波動発生器を可撓性外歯歯車の円筒状胴部の外側に配置し、外側から被押圧部分を内方に押圧して当該被押圧部分を楕円状に撓めることが可能である。被押圧部分を楕円状に撓めると円筒状胴部が全体として楕円状に撓み、外歯形成部分も楕円状に撓むので、当該外歯形成部分に形成されている外歯が剛性内歯歯車の内歯に対して部分的に噛み合った状態を形成できる。
本発明の波動歯車装置では、その可撓性外歯歯車の円筒状胴部の外側に波動発生器が配置されているので、可撓性外歯歯車の円筒状胴部の内側空間を有効活用できる。
シルクハット型の波動歯車装置の場合には、シルクハット形状の可撓性外歯歯車の円筒状胴部の内周面によって装置中心部を中心軸線の方向に貫通して延びる中空部が形成される。従来のように可撓性外歯歯車の内側の波動発生器に形成した中空穴よって中空部の内径が制限される場合とは異なり、内径の大きな中空部を備えた中空波動歯車装置を実現できる。
カップ型の波動歯車装置の場合には、カップ形状の可撓性外歯歯車の外側に波動発生器が配置されているので、可撓性外歯歯車の開口部が波動発生器によって封鎖されることが無い。よって、カップ形状の可撓性外歯歯車の内側がデッドスペースとなってしまうことがなく、内側のスペースを部品配置用スペース、配線用スペース等として有効活用することができる。
フラット型の波動歯車装置の場合には、円筒形状の可撓性外歯歯車の内周面によって装置中心部を中心軸線の方向に貫通する中空部が形成される。従来のように可撓性外歯歯車の内側の波動発生器に形成した中空穴によって中空部の内径が制限される場合とは異なり、内径の大きな中空部を備えた中空波動歯車装置を実現できる。
また、本発明では、可撓性外歯歯車の外側に、潤滑剤の供給対象あるいはグリース塗布対象の剛性内歯歯車および波動発生器が配列されている。したがって、従来のように、可撓性外歯歯車の外側に剛性内歯歯車が配置され、その内側に波動発生器が配置されていた場合に比べて、潤滑剤の供給範囲あるいはグリース塗布範囲を少なくすることができ、これらの部位の潤滑も容易に行うことができるという利点もある。
(a)は本発明を適用したシルクハット型の波動歯車装置の実施の形態を示す概略縦断面図であり、(b)はその概略端面図である。 (a)は図1のシルクハット型の可撓性外歯歯車の撓み状態を模式的に示す縦断面図であり、(b)はその横断面図である。 (a)は本発明を適用したカップ型の波動歯車装置の実施の形態を示す概略断面図であり、(b)はその概略端面図である。 (a)は図3のカップ形状の可撓性外歯歯車の撓み状態を模式的に示す縦断面図であり、(b)はその横断面図である。 (a)は本発明を適用したフラット型の波動歯車装置の実施の形態を示す概略縦断面図であり、(b)はその概略端面図である。 図5のフラット型の可撓性外歯歯車の撓み状態を模式的に示す横断面図である。
以下に図面を参照して本発明を適用した波動歯車装置の実施の形態を説明する。
(実施の形態1:シルクハット型の中空波動歯車装置)
図1(a)、(b)を参照して説明すると、シルクハット型の中空波動歯車装置1は、円環状の剛性内歯歯車2と、この剛性内歯歯車2の内側に同軸状態に配置されているシルクハット形状の可撓性外歯歯車3と、この可撓性外歯歯車3の外側における剛性内歯歯車2の隣接位置に配置されている波動発生器4を備えている。波動発生器4は、可撓性外歯歯車3を楕円状に撓めて、当該可撓性外歯歯車3の外歯5が、剛性内歯歯車2の内歯6に対して、円周方向に180度離れた2箇所(長軸上に位置する部分)で噛み合った状態を形成する。
波動発生器4を、中空波動歯車装置1の中心軸線1aを中心としてモータなどの高速回転駆動源によって回転させると、内歯6に対する外歯5の噛み合い位置が円周方向に移動する。外歯5の歯数は内歯6の歯数に対して2n枚(n:正の整数)だけ少ない。一般的には2枚少ない。両歯車2、3の噛み合い位置が円周方向に移動すると、両歯車の歯数差に応じた相対回転が両歯車の間に発生する。一方の歯車は回転しないように固定され、他方の歯車から出力回転が取り出される。
可撓性外歯歯車3は、半径方向に撓み可能な円筒状胴部11と、この円筒状胴部11における一方の端11aから半径方向の外方に延びているダイヤフラム12と、このダイヤフラム12の外周縁に連続して形成されている厚肉の円環状のボス13とを備えている。ボス13には円周方向に沿って所定の間隔で複数のボルト穴14が形成されており、固定側部材あるいは負荷側部材(図示せず)に連結固定可能となっている。
円筒状胴部11は、ダイヤフラム12の側から中心軸線1aの方向に沿って、一定長さの円筒部分15、これに連続している外歯5が形成されている外歯形成円筒部分16、および、これに連続している被押圧円筒部分17を備えている。被押圧円筒部分17の先端縁が可撓性外歯歯車3の円筒状胴部11の他方の端であり、この端は開口縁11bとなっている。被押圧円筒部分17は後述のように波動発生器4によって外側から内側に押圧されて楕円状に撓められる部分である。
剛性内歯歯車2は、外歯形成円筒部分16を同心状に取り囲む状態に配置されている。剛性内歯歯車2には円周方向に沿って所定の角度間隔でボルト穴18、19が形成されており、固定側部材あるいは負荷側部材(図示せず)に連結固定可能となっている。
波動発生器4は、剛性内歯歯車2に対して中心軸線1aの方向における開口縁11bの側に隣接した位置において、円筒状胴部11の被押圧円筒部分17を同心状に取り囲む状態に配置されている。波動発生器4は、剛性の円環状部材21と、この内側に装着されているウエーブベアリング22を備えている。円環状部材21の内周面23は楕円状輪郭をした一定幅の面である。ウエーブベアリング22は半径方向に撓み可能な外輪24、内輪25を備えており、これらは、楕円状輪郭の内周面23に装着されて楕円形状に撓められており、これらの間に形成されている楕円状の軌道内にボール26が転動可能な状態で挿入されている。楕円状に撓められている内輪25の内側には、可撓性外歯歯車3の円筒状胴部11の被押圧円筒部分17が嵌め込まれて楕円状に撓められている。
図2(a)は可撓性外歯歯車3の撓み状態を模式的に示す縦断面図であり、図2(b)は可撓性外歯歯車3の撓み状態および剛性内歯歯車2との噛み合い状態を模式的に示す横断面図である。波動発生器4によって円筒状胴部11の被押圧円筒部分17が半径方向の外側から内側に押圧されて楕円状に撓められる。これにより、円筒状胴部11は全体として楕円状に撓む。また、撓み量はダイヤフラム12の側の端11aから反対側の開口縁11bに向けて、ダイヤフラム12からの距離に応じて増加する。
図2(a)の下半部分に示すように、楕円の長軸27上の位置ではダイヤフラム12からの距離に応じて撓み量が正方向に漸増し、同図の上半部分に示すように、楕円の短軸28上の位置では撓み量が負方向に漸増する。この結果、波動発生器4によって楕円状に撓められた被押圧円筒部分17に隣接した外歯形成円筒部分16も楕円状に撓められる。よって、外歯形成円筒部分16の外歯5も楕円状に撓められて、その長軸27上の位置にある外歯部分5a、5bが剛性内歯歯車2における内歯部分6a、6bに噛み合った状態が形成される。
したがって、可撓性外歯歯車3の外側に配置されている波動発生器4は、従来のように可撓性外歯歯車3の内側において剛性内歯歯車2に対峙する位置に配置されている波動発生器と同様に機能する。
再び、図1を参照して説明すると、このように構成されたシルクハット型の中空波動歯車装置1では、その装置中心部を中心軸線1aの方向に貫通して延びている中空部30が形成されている。この中空部30は、可撓性外歯歯車3の円筒状胴部11の内周面11cによって規定されている。
したがって、中空波動歯車装置1によれば、可撓性外歯歯車3の円筒状胴部11の内側に波動発生器が配置されている場合とは異なり、当該波動発生器に形成した貫通穴の内径寸法によって中空部30の内径寸法が制限されることがなく、中空部30の内径寸法を従来に比べて大幅に大きくすることができる。
また、剛性内歯歯車2と波動発生器4が、可撓性外歯歯車3の外側において隣接した位置に配置されている。したがって、これらの部位が可撓性外歯歯車3の外側および内側に配置されている場合に比べて、グリース塗布範囲が少なくて済む。よって、これらの部位の潤滑を効率良く行うことができる。
なお、上記の例では、波動発生器4を、剛性内歯歯車2に対して、可撓性外歯歯車3の開口縁11bの側に配置してある。波動発生器4を剛性内歯歯車2に対して、可撓性外歯歯車3のダイヤフラム12の側に配置することも可能である。すなわち、被押圧円筒部分17を外歯形成円筒部分16に対してダイヤフラム12の側に隣接配置することも可能である。また、外歯形成円筒部分16に対して中心軸線1aの方向に所定距離だけ離して被押圧円筒部分17を形成することも可能である。
(実施の形態2:カップ形状の波動歯車装置)
図3(a)は本発明を適用したカップ型の波動歯車装置の実施の形態を示す概略断面図であり、(b)はその概略端面図である。これらの図を参照して説明すると、カップ型の波動歯車装置41は、円環状の剛性内歯歯車42と、この剛性内歯歯車42の内側に同軸状態に配置されているカップ形状の可撓性外歯歯車43と、この可撓性外歯歯車43の外側における剛性内歯歯車42の隣接位置に配置されている波動発生器44を備えている。波動発生器44は、可撓性外歯歯車43を楕円状に撓めて、当該可撓性外歯歯車43の外歯45が、剛性内歯歯車42の内歯46に対して、円周方向に180度離れた2箇所(長軸上に位置する部分)で噛み合った状態を形成する。
波動発生器44を、波動歯車装置41の中心軸線41aを中心としてモータなどの高速回転駆動源によって回転させると、内歯46に対する外歯45の噛み合い位置が円周方向に移動する。外歯45の歯数は内歯46の歯数に対して2n枚(n:正の整数)だけ少ない。一般的には2枚少ない。両歯車42、43の噛み合い位置が円周方向に移動すると、両歯車の歯数差に応じた相対回転が両歯車の間に発生する。一方の歯車は回転しないように固定され、他方の歯車から出力回転が取り出される。
可撓性外歯歯車43は、半径方向に撓み可能な円筒状胴部51と、この円筒状胴部51における一方の端51aから半径方向の内方に延びているダイヤフラム52と、このダイヤフラム52の内周縁に連続して形成されている厚肉の円環状のボス53とを備えている。ボス53には円周方向に沿って所定の間隔で複数のボルト穴54が形成されており、固定側部材あるいは負荷側部材(図示せず)に連結固定可能となっている。
円筒状胴部51は、ダイヤフラム52の側から中心軸線41aの方向に沿って、一定長さの円筒部分55、これに連続している外歯45が形成されている外歯形成円筒部分56、および、これに連続している被押圧円筒部分57を備えている。被押圧円筒部分57の先端縁が可撓性外歯歯車43の円筒状胴部51の他方の端であり、この端は開口縁51bとなっている。被押圧円筒部分57は後述のように波動発生器44によって外側から内側に押圧されて楕円状に撓められる部分である。
剛性内歯歯車42は、外歯形成円筒部分56を同心状に取り囲む状態に配置されている。剛性内歯歯車42には円周方向に沿って所定の角度間隔でボルト穴58が形成されており、固定側部材あるいは負荷側部材(図示せず)に連結固定可能となっている。
波動発生器44は、剛性内歯歯車42に対して中心軸線41aの方向における開口縁51bの側に隣接した位置において、円筒状胴部51の被押圧円筒部分57を同心状に取り囲む状態に配置されている。波動発生器44は、剛性の円環状部材61と、この内側に装着されているウエーブベアリング62を備えている。円環状部材61の内周面63は楕円状輪郭をした一定幅の面である。ウエーブベアリング62は半径方向に撓み可能な外輪64、内輪65を備えており、これらは、楕円状輪郭の内周面63に装着されて楕円形状に撓められており、これらの間に形成されている楕円状の軌道内にボール66が転動可能な状態で挿入されている。楕円状に撓められている内輪65の内側には、可撓性外歯歯車43の円筒状胴部51の被押圧円筒部分57が嵌め込まれて楕円状に撓められている。
図4(a)は可撓性外歯歯車43の撓み状態を模式的に示す縦断面図であり、図4(b)は可撓性外歯歯車43の撓み状態および剛性内歯歯車42との噛み合い状態を模式的に示す横断面図である。波動発生器44によって円筒状胴部51の被押圧円筒部分57が半径方向の外側から内側に押圧されて楕円状に撓められ、これにより、円筒状胴部51は全体として楕円状に撓む。また、撓み量はダイヤフラム52の側の端51aから反対側の開口縁51bに向けて、ダイヤフラム52からの距離に応じて増加する。
図4(a)の下半部分に示すように、楕円の長軸67上の位置ではダイヤフラム52からの距離に応じて撓み量が正方向に漸増し、同図の上半部分に示すように、楕円の短軸68上の位置では撓み量が負方向に漸増する。この結果、波動発生器44によって楕円状に撓められた被押圧円筒部分57に隣接した外歯形成円筒部分56も楕円状に撓められる。よって、外歯形成円筒部分56の外歯45も楕円状に撓められて、その長軸67上の位置にある外歯部分45a、45bが剛性内歯歯車42における内歯部分46a、46bに噛み合った状態が形成される。
したがって、可撓性外歯歯車43の外側に配置されている波動発生器44は、従来のように可撓性外歯歯車43の内側において剛性内歯歯車42に対峙する位置に配置されている波動発生器と同様に機能する。
再び、図3を参照して説明すると、このように構成されたカップ型の波動歯車装置41では、カップ形状の可撓性外歯歯車43の内側は、円筒状胴部51、ダイヤフラム52およびボス53の内周面によって規定される大きな内部空間69が形成されており、この内部空間69は可撓性外歯歯車43の開口縁51bから開口している。したがって、従来のように、可撓性外歯歯車43の円筒状胴部51の内側に波動発生器が配置され、可撓性外歯歯車43の内部空間が当該波動発生器によって封鎖され、大きなデッドスペースが出来てしまうことが無い。この内部空間69を部品装着用あるいは配線用のスペースとして有効利用することができる。
また、剛性内歯歯車42と波動発生器44が、可撓性外歯歯車43の外側において隣接した位置に配置されている。したがって、これらの部位が可撓性外歯歯車43の外側および内側に分かれて配置されている場合に比べて、グリース塗布範囲が少なくて済む。よって、これらの部位の潤滑を効率良く行うことができる。
なお、上記の例では、外歯形成円筒部分56に対して開口縁51bの側に被押圧円筒部分57を形成してある。被押圧円筒部分57を外歯形成円筒部分56に対してダイヤフラム52の側に隣接配置することも可能である。また、外歯形成円筒部分56に対して中心軸線41aの方向に所定距離だけ離して被押圧円筒部分57を形成することも可能である。
(実施の形態3:フラット型の中空波動歯車装置)
図5(a)は本発明を適用したフラット型の波動歯車装置の実施の形態を示す概略縦断面図であり、(b)はその概略端面図である。これらの図を参照して説明すると、フラット型の中空波動歯車装置71は、円環状の第1、第2剛性内歯歯車72S、72Dと、これら第1、第2剛性内歯歯車72S、72Dの内側に同軸状態に配置されている円筒形状の可撓性外歯歯車73と、この可撓性外歯歯車73の外側に同軸状態に配置されている第1、第2波動発生器74(1)、74(2)を備えている。
第1、第2波動発生器74(1)、74(2)は、第1、第2剛性内歯歯車72S、72Dを挟み、それらの両側に隣接配置されている。第1波動発生器74(1)は第1剛性内歯歯車72Sに対して中心軸線71aの方向における一方の側に隣接配置されており、第2波動発生器74(2)は第2剛性内歯歯車72Dに対して中心軸線71aの方向における他方の側に隣接配置されている。第1、第2波動発生器74(1)、74(2)は、可撓性外歯歯車73を楕円状に撓めて、当該可撓性外歯歯車73の外歯75が、第1、第2剛性内歯歯車72S、72Dの内歯76S、76Dに対して、円周方向に180度離れた2箇所(長軸上に位置する部分)で噛み合った状態を形成する。
波動発生器74を、中空波動歯車装置71の中心軸線71aを中心としてモータなどの高速回転駆動源によって回転させると、内歯76S、76Dに対する外歯75の噛み合い位置が円周方向に移動する。外歯75の歯数は、内歯76Dと同一であるが、内歯76Sに対しては2n枚(n:正の整数)だけ少なく、一般的には2枚少ない。したがって、第2剛性内歯歯車72Dは可撓性外歯歯車73と一体となって回転する。これに対して、第1剛性内歯歯車72Sと可撓性外歯歯車73の間の噛み合い位置が円周方向に移動すると、両歯車の歯数差に応じた相対回転が両歯車の間に発生する。例えば、第1剛性内歯歯車72Sを回転しないように固定すると、他方の第2剛性内歯歯車72Dは可撓性外歯歯車73と一体となって回転して、ここから出力回転を取り出すことができる。
可撓性外歯歯車73は、半径方向に撓み可能な円筒状胴部81を備えており、この円筒状胴部81の両側は第1、第2開口縁81a、81bとなっている。円筒状胴部81は、中心軸線71aの方向に沿って、第1開口縁81aの側から、一定長さの第1被押圧円筒部分87(1)、外歯75が形成されている外歯形成円筒部分86、および、第2被押圧円筒部分87(2)を備えており、第2被押圧円筒部分87(2)の先端縁が他方の開口縁81bとなっている。第1被押圧円筒部分87(1)は後述のように第1波動発生器74(1)によって外側から内側に押圧されて楕円状に撓められる部分であり、第2被押圧円筒部分87(2)は第2波動発生器74(2)によって外側から内側に押圧されて楕円状に撓められる部分である。
第1、第2剛性内歯歯車72S、72Dは、外歯形成円筒部分86を同心状に取り囲む状態で隣接配置されている。第1、第2剛性内歯歯車72S、72Dのそれぞれは、固定側部材あるいは負荷側部材(図示せず)に連結固定可能となっている。
第1、第2波動発生器74(1)、74(2)は同一構成のものであり、第1、第2剛性内歯歯車72S、72Dに対して、それぞれ開口縁81a、81bの側に隣接した位置において、円筒状胴部81の第1、第2被押圧円筒部分87(1)、87(2)をそれぞれ同心状に取り囲む状態に配置されている。第1、第2波動発生器74(1)、74(2)は一体となって同一速度で同一方向に回転する。
各波動発生器74(1)、74(2)は、剛性の円環状部材91と、この内側に装着されているウエーブベアリング92を備えている。円環状部材91の内周面93は楕円状輪郭をした一定幅の面である。ウエーブベアリング92は半径方向に撓み可能な外輪94、内輪95を備えており、これらは、楕円状輪郭の内周面93に装着されて楕円形状に撓められており、これらの間に形成されている楕円状の軌道内にボール96が転動可能な状態で挿入されている。楕円状に撓められている内輪95の内側には、可撓性外歯歯車73の円筒状胴部81の第1、第2被押圧円筒部分87(1)、87(2)のそれぞれが嵌め込まれて楕円状に撓められている。
図6は可撓性外歯歯車73の撓み状態および第2剛性内歯歯車72Dとの噛み合い状態を模式的に示す横断面図である。図5(b)、図6から分るように、第1、第2波動発生器74(1)、74(2)によって、円筒状胴部81の第1、第2被押圧円筒部分87(1)、87(2)のそれぞれが、半径方向の外側から内側に押圧されて楕円状に撓められ、これにより、円筒状胴部81は中心軸線71aの方向における各位置において同一の楕円状の形状に撓む。よって、外歯形成円筒部分86の外歯75も楕円状に撓められて、その長軸97上の位置にある外歯が第1、第2剛性内歯歯車72S、72Dにおける内歯に噛み合った状態が形成される。
したがって、可撓性外歯歯車73の外側に配置されている波動発生器74は、従来のように可撓性外歯歯車73の内側において第1、第2剛性内歯歯車72S、72Dに対峙する位置に配置されている波動発生器と同様に機能する。
再び、図5を参照して説明すると、このように構成されたフラット型の中空波動歯車装置71では、その装置中心部を中心軸線71aの方向に貫通して延びている中空部99が形成されている。この中空部99は、可撓性外歯歯車73の円筒状胴部81の内周面81cによって規定されている。
したがって、中空波動歯車装置71によれば、可撓性外歯歯車73の円筒状胴部81の内側に波動発生器が配置されている場合とは異なり、当該波動発生器に形成した貫通穴の内径寸法によって中空部99の内径寸法が制限されることがなく、中空部99の内径寸法を従来に比べて大幅に大きくすることができる。
また、第1、第2剛性内歯歯車72S、72Dと、第1、第2波動発生器74(1)、74(2)が、可撓性外歯歯車73の外側において並列配置されている。したがって、これらの部位が可撓性外歯歯車73の外側および内側に配置されている場合に比べて、グリース塗布範囲が少なくて済む。よって、これらの部位の潤滑を効率良く行うことができる。
なお、上記の例では、被押圧円筒部分87(1)、87(2)を外歯形成円筒部分86の両側に隣接配置してある。これらの間を離して、これらの部分を配置することも可能である。また、一方の被押圧円筒部分および、これに対応する一方の波動発生器を省略して、単一の被押圧円筒部分および単一の波動発生器を備えた構成を採用することも可能である。

Claims (15)

  1. 剛性内歯歯車と、当該剛性内歯歯車の内側に配置した可撓性外歯歯車と、当該可撓性外歯歯車を楕円状に撓めて前記剛性内歯歯車に部分的に噛み合わせると共に両歯車の噛み合い位置を周方向に移動させる波動発生器とを有し、
    前記可撓性外歯歯車は、少なくとも一方の端が開口縁となっている半径方向に撓み可能な円筒状胴部を備えており、
    前記円筒状胴部は、外歯が形成されている外歯形成部分と、当該外歯形成部分を楕円状に撓めるために前記波動発生器によって半径方向に押圧される被押圧部分とを備えており、
    前記外歯形成部分および前記被押圧部分は、前記可撓性外歯歯車の中心軸線の方向において、前記円筒状胴部における異なる部位に形成されており、
    前記波動発生器は、前記円筒状胴部の外側に配置され、前記被押圧部分を外側から半径方向の内側に押圧して当該被押圧部分を楕円状に撓めていることを特徴とする波動歯車装置。
  2. 請求項1において、
    前記外歯形成部分および前記被押圧部分は前記中心軸線の方向に隣接した位置に形成されていることを特徴とする波動歯車装置。
  3. 請求項2において、
    前記被押圧部分は、前記円筒状胴部における前記開口縁から前記中心軸線の方向に所定長さの部分であることを特徴とする波動歯車装置。
  4. 請求項1ないし3のうちのいずれかの項において、
    前記波動発生器は、楕円状輪郭の内周面を備えた剛性部材と、楕円状に撓められた状態で前記内周面に装着されているウエーブベアリングとを備えており、
    前記ウエーブベアリングの内輪の内周面によって、前記円筒状胴部の前記被押圧部分が楕円状に撓められていることを特徴とする波動歯車装置。
  5. 請求項1ないし4のうちのいずれかの項において、
    前記可撓性外歯歯車は、前記円筒状胴部の他方の端から半径方向の外方にダイヤフラムが広がっているシルクハット形状の可撓性外歯歯車であり、
    前記円筒状胴部の内周面は、装置中心部を前記中心軸線の方向に貫通して延びる装置中空部を規定していることを特徴とする波動歯車装置。
  6. 請求項1ないし4のうちのいずれかの項において、
    前記可撓性外歯歯車は、前記円筒状胴部の他方の端から半径方向の内方にダイヤフラムが広がっているカップ形状の可撓性外歯歯車であることを特徴とする波動歯車装置。
  7. 請求項1ないし4のうちのいずれかの項において、
    前記剛性内歯歯車は、前記可撓性外歯歯車と同一歯数の第1剛性内歯歯車と、前記可撓性外歯歯車より歯数の多い第2剛性内歯歯車とを備え、前記第1、第2剛性内歯歯車は同軸状態で前記中心軸線の方向に隣接配置されており、
    前記円筒状胴部の前記開口縁は、前記円筒状胴部の両側の第1開口縁および第2開口縁であり、
    前記円筒状胴部の前記被押圧部分は、前記外歯形成部分を挟み、前記中心軸線の方向の両側に形成した第1被押圧部分および第2被押圧部分であり、
    前記波動発生器は、前記第1被押圧部分を外側から半径方向の内側に押圧して当該第1被押圧部分を楕円状に撓めている第1波動発生器、および、前記第2被押圧部分を外側から半径方向の内側に押圧して当該第2被押圧部分を楕円状に撓めている第2波動発生器であることを特徴とする波動歯車装置。
  8. 請求項1に記載の波動歯車装置の可撓性外歯歯車であって、
    一方の端が開口縁となっている半径方向に撓み可能な円筒状胴部と、この円筒状胴部の他方の端から、半径方向の外方あるいは内方に向けて広がっているダイヤフラムとを備えており、
    前記円筒状胴部は、外歯が形成されている外歯形成部分と、当該円筒状胴部を楕円状に撓めるために前記波動歯車装置の波動発生器によって半径方向に押圧される被押圧部分とを備えており、
    前記外歯形成部分および前記被押圧部分は、前記可撓性外歯歯車の中心軸線の方向において、前記円筒状胴部における異なる部位に形成されていることを特徴とする波動歯車装置の可撓性外歯歯車。
  9. 請求項8において、
    前記外歯形成部分および前記被押圧部分は前記中心軸線の方向に隣接した位置に形成されていることを特徴とする波動歯車装置の可撓性外歯歯車。
  10. 請求項9において、
    前記被押圧部分は、前記円筒状胴部における前記開口縁から前記中心軸線の方向に所定幅の部分であることを特徴とする波動歯車装置の可撓性外歯歯車。
  11. 請求項8ないし10のうちのいずれかの項において、
    前記ダイヤフラムは前記円筒状胴部の前記他方の端から半径方向の外方に広がったシルクハット形状をしていることを特徴とする波動歯車装置の可撓性外歯歯車。
  12. 請求項8ないし10のうちのいずれかの項において、
    前記ダイヤフラムが前記円筒状胴部の前記他方の端から半径方向の内方に延びているカップ形状をしていることを特徴とする波動歯車装置の可撓性外歯歯車。
  13. 請求項1に記載の波動歯車装置の可撓性外歯歯車であって、
    半径方向に撓み可能な円筒状胴部と、前記円筒状胴部の一方の端に形成した第1開口縁と、前記円筒状胴部の他方の端に形成した第2開口縁とを備え、
    前記円筒状胴部は、外歯が形成されている外歯形成部分と、当該外歯形成部分を楕円状に撓めるために前記波動歯車装置によって半径方向に押圧される被押圧部分とを備えており、
    前記被押圧部分は、前記外歯形成部分を挟み、前記中心軸線の方向の両側に形成した第1被押圧部分および第2被押圧部分であることを特徴とする波動歯車装置の可撓性外歯歯車。
  14. 請求項13において、
    前記第1被押圧部分および前記第2被押圧部分は、それぞれ、前記外歯形成部分に対して、前記中心軸線の方向に隣接した位置に形成されていることを特徴とする波動歯車装置の可撓性外歯歯車。
  15. 請求項14において、
    前記第1被押圧部分は、前記円筒状胴部における前記第1開口縁から前記中心軸線の方向に所定幅の部分であり、
    前記第2被押圧部分は、前記円筒状胴部における前記第2開口縁から前記中心軸線の方向に所定幅の部分であることを特徴とする波動歯車装置の可撓性外歯歯車。
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