WO2013094224A1 - 蒸留塔システム及びそれを用いた塩化ビニリデンモノマーの蒸留方法 - Google Patents

蒸留塔システム及びそれを用いた塩化ビニリデンモノマーの蒸留方法 Download PDF

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distillation
column
vinylidene chloride
chloride monomer
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修作 柴田
隆史 濱村
司 池田
貴則 折笠
松崎 光浩
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株式会社クレハ
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C17/00Preparation of halogenated hydrocarbons
    • C07C17/38Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives
    • C07C17/383Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives by distillation

Definitions

  • the present invention relates to a distillation tower system and a method for distillation of vinylidene chloride monomer using the same.
  • the first distillation column 10 has a tower body formed by connecting a plurality of spans 10c in series. A re-dispersion plate (not shown) may be provided on the span 10c as necessary.
  • the top 10a of the first distillation column 10 is connected to the cooler 12 via a line L10. From the cooler 12, the line L11a and the line L12 branch, the line L11a is connected to the storage tank 13, the storage tank 13 is connected to the tower top 10a of the first distillation column 10 via the line L11b, and the line L12 is gas-treated. Connected to part 14.
  • a reboiler 15 is provided at the bottom 10 b of the first distillation column 10. The bottom 10b of the first distillation column 10 is connected to the feed port 21 of the second distillation column 20 via a line L13.
  • the distillation third tower 30 has a tower body formed by connecting a plurality of spans 30c in series.
  • the span 30c preferably has a redispersion plate 36.
  • the number of redispersion plates 36 of the third distillation column 30 is preferably smaller than the number of redispersion plates 26 of the second distillation column 20. The number of parts of the third distillation column can be reduced.
  • the top 30a of the third distillation column 30 is connected to the reflux condenser 34 via the line L30.
  • the third distillation column 30 may have a reflux line (not shown).
  • a reboiler 35 is provided at the bottom 30 b of the third distillation column 30.
  • FIG. 3 shows a configuration having two systems, a first system 100 and a second system 101
  • FIG. 4 shows a first system 100, a second system 101, and a third system 102.
  • a form with three lines was shown.
  • the throughput per unit in the second distillation column 20 increases, the purity of the recovered monomer tends to decrease.
  • the number of units in the second distillation column 20 is increased to reduce the throughput per unit, and recovery. A decrease in the purity of the monomer to be produced can be suppressed.
  • the third distillation column 30 since the feed amount to the third distillation column 30 is relatively smaller than the feed amount to the second distillation column 20, the third distillation column 30 can cope with one unit.
  • a vinylidene chloride monomer (hereinafter sometimes referred to as VD) is usually chlorinated with vinyl chloride (hereinafter sometimes referred to as VC) or 1,2-dichloroethane (hereinafter sometimes referred to as EDC). It is synthesized by using 1,1,2-trichloroethane (hereinafter sometimes referred to as 112TCE) and then dehydrochlorinating with alkali.
  • the purity of the crude vinylidene chloride monomer after the synthesis is, for example, 90% by mass or more.
  • Impurities are, for example, VC, dichloroethylene (hereinafter sometimes referred to as DCE), trichlorethylene (hereinafter sometimes referred to as Tricl), and 112 TCE.
  • the temperature of the bottom 20b of the second distillation column 20 is preferably set higher than the lower limit (47.5 ° C.) of the boiling point of DCE.
  • the temperature of the top 20a of the second distillation column 20 is preferably set higher than the boiling point of VD (31.7 ° C.) and lower than the lower limit of the boiling point of DCE (47.5 ° C.). .
  • the boiling point of DCE is lower than the lower limit (47.5 ° C.)
  • DCE is recovered together with VD from the tower top 20a, and the purity may be lowered.

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Abstract

 本発明の目的は、高純度のモノマーの回収率を効率的に向上できる蒸留塔システム及びそれを用いた塩化ビニリデンモノマーの蒸留方法を提供することである。 本発明に係る蒸留塔システム1は、モノマーを合成した後の粗モノマーを精製するための蒸留塔システムにおいて、粗モノマーが供給されて、塔頂部10aから低沸点成分を分離し、塔底部10bから低沸点成分を除去した粗モノマーを回収する蒸留第1塔10と、低沸点成分を除去した粗モノマーが供給されて、塔頂部20aから精製したモノマーを回収し、塔底部20bからハイボイラーを回収する蒸留第2塔20と、ハイボイラーが供給されて、塔頂部30aから精製したモノマーを回収し、塔底部30bから蒸留残渣を分離する蒸留第3塔30と、を有する。

Description

蒸留塔システム及びそれを用いた塩化ビニリデンモノマーの蒸留方法
 本発明は、蒸留塔システム及びそれを用いた塩化ビニリデンモノマーの蒸留方法に関する。
 多成分を含む原液から目的とする成分の精製は、例えば、低沸点成分を除去する蒸留塔及び高沸点成分を除去する蒸留塔の二段階で行われる。二段階の精製に用いられる蒸留塔システムとしては、例えば、高沸点成分を除去するための第1充填カラム及び低沸点成分を除去するための第2充填カラムを並列して、これらの2本の充填カラムを上部の充填部において互いに連結し、かつ、コンデンサを共用させた一体型構造を有する蒸留塔が提案されている(例えば、特許文献1を参照。)。モノマーを合成した後の粗モノマーは、未反応物、副生成物などの不純物を含む。高純度のモノマーは、通常、二段階の精製で取り出される。
特開2001-179002号公報
 蒸留第1塔及び蒸留第2塔からなる二段階の蒸留塔システムを用いて粗モノマーを精製すると、蒸留残渣として分離される高沸点成分を含有する塔底液(以降、ハイボイラーという。)中には、未回収のモノマーが含まれる。例えば、塩化ビニリデンモノマーの場合、ハイボイラーは、未回収の塩化ビニリデンモノマーを15~35質量%含む。そこで、ハイボイラー中のモノマーの濃度を低くして、精製するモノマーの回収率を向上することが望まれている。しかし、蒸留第1塔及び蒸留第2塔からなる二段階の蒸留塔システムでは、ハイボイラーからのモノマーの回収率を高くするにつれて、モノマーとともに蒸発する不純物(高沸点成分)の濃度が多くなり、モノマーの純度が低下してしまう。そのため、ハイボイラー中のモノマーの更なる回収は、断念せざるを得ないのが実情であった。
 本発明の目的は、高純度のモノマーの回収率を効率的に向上できる蒸留塔システム及びそれを用いた塩化ビニリデンモノマーの蒸留方法を提供することである。
 本発明に係る蒸留塔システムは、モノマーを合成した後の粗モノマーを精製するための蒸留塔システムにおいて、前記粗モノマーが供給されて、塔頂部から低沸点成分を分離し、塔底部から低沸点成分を除去した粗モノマーを回収する蒸留第1塔と、前記低沸点成分を除去した粗モノマーが供給されて、塔頂部から精製したモノマーを回収し、塔底部からハイボイラーを回収する蒸留第2塔と、前記ハイボイラーが供給されて、塔頂部から精製したモノマーを回収し、塔底部から蒸留残渣を分離する蒸留第3塔と、を有することを特徴とする。
 本発明に係る蒸留塔システムでは、前記蒸留第2塔及び前記蒸留第3塔は再分散板を有し、かつ、前記蒸留第3塔の再分散板の数量が前記蒸留第2塔の再分散板の数量よりも少ないことが好ましい。蒸留第3塔の部品点数を削減することができる。
 本発明に係る蒸留塔システムでは、前記蒸留第1塔と該蒸留第1塔の下流側につながる前記蒸留第2塔とを一対とする系統を二系統以上有し、前記蒸留第3塔を1基有し、かつ、前記系統が並列関係をなして前記蒸留第3塔につながることが好ましい。モノマーの合成量の増加に容易に対応することができる。また、蒸留第2塔のメンテナンスを容易に行うことができる。
 本発明に係る塩化ビニリデンモノマーの蒸留方法は、塩化ビニリデンモノマー(1,1‐ジクロロエチレン)を合成した後の粗塩化ビニリデンモノマーを蒸留で精製するための塩化ビニリデンモノマー蒸留方法において、蒸留第1塔に前記粗塩化ビニリデンモノマーを供給し、塔頂部から低沸点成分を分離し、塔底部から低沸点成分を除去した粗塩化ビニリデンモノマーを回収する工程1と、蒸留第2塔に前記低沸点成分を除去した粗塩化ビニリデンモノマーを供給し、塔頂部から精製した塩化ビニリデンモノマーを回収し、塔底部からハイボイラーを回収する工程2と、蒸留第3塔に前記ハイボイラーを供給し、塔頂部から精製した塩化ビニリデンモノマーを回収し、塔底部から蒸留残渣を分離する工程3と、を有することを特徴とする。
 本発明に係る塩化ビニリデンモノマーの蒸留方法では、前記蒸留第3塔の還流比を前記蒸留第2塔の還流比よりも大きくすることが好ましい。塩化ビニリデンモノマーを回収する効率を更に高めることができる。
 本発明に係る塩化ビニリデンモノマーの蒸留方法では、前記蒸留第3塔の塔底部温度を前記蒸留第2塔の塔底部温度よりも高くすることが好ましい。塩化ビニリデンモノマーを回収する効率を更に高めることができる。
 本発明に係る塩化ビニリデンモノマーの蒸留方法では、前記蒸留第2塔に供給する前記低沸点成分を除去した粗塩化ビニリデンモノマーに、前記蒸留第3塔に供給する前記ハイボイラーよりも、重合抑制剤を高濃度で添加することが好ましい。蒸留第2塔のメンテナンスの回数を削減することができる。
 本発明に係る塩化ビニリデンモノマーの蒸留方法では、前記蒸留第2塔の塔底部から回収したハイボイラー中の塩化ビニリデンモノマー濃度を35質量%以下とし、前記蒸留第3塔の塔底部から分離した蒸留残渣中の塩化ビニリデンモノマー濃度を5質量%以下とすることが好ましい。高純度の塩化ビニリデンモノマーの回収率をより向上することができる。
 本発明は、高純度のモノマーの回収率を効率的に向上できる蒸留塔システム及びそれを用いた塩化ビニリデンモノマーの蒸留方法を提供することができる。
本実施形態に係る蒸留塔システムの一例を示す概念図である。 本実施形態に係る蒸留塔システムの一例を示す系統図であり、一系統からなる形態である。 本実施形態に係る蒸留塔システムの一例を示す系統図であり、二系統からなる形態である。 本実施形態に係る蒸留塔システムの一例を示す系統図であり、三系統からなる形態である。
 次に、本発明について実施形態を示して詳細に説明するが本発明はこれらの記載に限定して解釈されない。本発明の効果を奏する限り、実施形態は種々の変形をしてもよい。
 本実施形態に係る蒸留塔システム1は、モノマーを合成した後の粗モノマーを精製するための蒸留塔システムにおいて、粗モノマーが供給されて、塔頂部10aから低沸点成分を分離し、塔底部10bから低沸点成分を除去した粗モノマーを回収する蒸留第1塔10と、低沸点成分を除去した粗モノマーが供給されて、塔頂部20aから精製したモノマーを回収し、塔底部20bからハイボイラーを回収する蒸留第2塔20と、ハイボイラーが供給されて、塔頂部30aから精製したモノマーを回収し、塔底部30bから蒸留残渣を分離する蒸留第3塔30と、を有する。
 蒸留第1塔10は、複数個のスパン10cを直列に接続して塔体をなしている。スパン10cには、必要に応じて再分散板(不図示)を設けてもよい。蒸留第1塔10の塔頂部10aはラインL10を介して冷却器12につながる。冷却器12からは、ラインL11a及びラインL12が分岐し、ラインL11aは貯留タンク13につながり、貯留タンク13はラインL11bを介して蒸留第1塔10の塔頂部10aにつながり、ラインL12はガス処理部14につながる。蒸留第1塔10の塔底部10bにはリボイラ15が設けられる。蒸留第1塔10の塔底部10bは、ラインL13を介して蒸留第2塔20のフィード口21につながる。
 蒸留第2塔20は、複数個のスパン20cを直列に接続して塔体をなしている。スパン20cは、再分散板26を有することが好ましい。蒸留第2塔20の塔頂部20aはラインL20を介して凝縮器(リフラックスコンデンサ)24につながる。蒸留第2塔20は、不図示の還流ラインを有していてもよい。蒸留第2塔20の塔底部20bにはリボイラ25が設けられる。蒸留第2塔の塔底部20bは、ラインL23を介して蒸留第3塔30のフィード口31につながる。
 蒸留第3塔30は、複数個のスパン30cを直列に接続して塔体をなしている。スパン30cは、再分散板36を有することが好ましい。本実施形態に係る蒸留塔システム1では、蒸留第3塔30の再分散板36の数量が蒸留第2塔20の再分散板26の数量よりも少ないことが好ましい。蒸留第3塔の部品点数を削減することができる。蒸留第3塔30の塔頂部30aはラインL30を介してリフラックスコンデンサ34につながる。蒸留第3塔30は、不図示の還流ラインを有していてもよい。蒸留第3塔30の塔底部30bにはリボイラ35が設けられる。蒸留第3塔30の塔底部30bは、ラインL33を介して蒸留残渣用タンク52につながる。蒸留第3塔30へのフィード量は、蒸留第2塔20へのフィード量と比較して例えば1/10程度であるため、蒸留第3塔30は、その塔径を蒸留第2塔20の塔径よりも細くすることができる。
 図2は、本実施形態に係る蒸留塔システムの一例を示す系統図であり、一系統からなる形態である。本実施形態に係る蒸留塔システム1は、図2に示すように、蒸留第1塔10と蒸留第2塔20と蒸留第3塔30とをそれぞれ1基ずつ有し、蒸留第1塔10と蒸留第2塔20と蒸留第3塔30とが直列につながることが好ましい。
 図3は、本実施形態に係る蒸留塔システムの一例を示す系統図であり、二系統からなる形態である。図4は、本実施形態に係る蒸留塔システムの一例を示す系統図であり、三系統からなる形態である。本実施形態に係る蒸留塔システム1では、図3及び図4に示すように、蒸留第1塔10と蒸留第1塔10の下流側につながる蒸留第2塔20とを一対とする系統100,101,・・を二系統以上有し、蒸留第3塔30を1基有し、かつ、系統100,101,・・が並列関係をなして蒸留第3塔30につながることが好ましい。本実施形態に係る蒸留塔システム1では、二系統、三系統、四系統、・・と増設することで、更なる処理量の増加に対応できる。具体例として、図3には、第一の系統100及び第二の系統101の二系統を有する形態、図4には、第一の系統100、第二の系統101及び第三の系統102の三系統を有する形態を示した。蒸留第2塔20の1基あたりの処理量が多くなるほど、回収されるモノマーの純度は低下する傾向にあるところ、蒸留第2塔20の基数を増やして1基あたりの処理量を減らし、回収されるモノマーの純度の低下を抑制することができる。ここで、蒸留第3塔30へのフィード量は、蒸留第2塔20へのフィード量と比較して相対的に少ないため、蒸留第3塔30は1基で対処することができる。ところで、蒸留第2塔20の塔底部20bにおいて、低分子の重合体が生成すると塔底液の粘度が高くなり、蒸留の効率が低下するため、定期的に重合体を除去する保守作業が必要となる。そこで、二系統以上を有することで、保守作業を行う系統(例えば、第一の系統100)だけを停止し、残りの系統(例えば、第二の系統101及び/又は第三の系統102)では蒸留操作を続けることができる。よって、二系統以上を有する場合には、蒸留第3塔30の手前に、各系統100,101,・・の切替手段110を設けることが好ましい。図3に示す二系統の形態を例にとって説明すると、切替手段110は、系統100,101と蒸留第3塔30との間の回路を、第一の系統100若しくは第二の系統101のいずれか一方だけを開とする、第一の系統100及び第二の系統101の両方を開とする又は第一の系統100及び第二の系統101の両方を閉とする、4つのモードの切り替えをする。そして、第一の系統100で蒸留操作を行いつつ、第2の系統101だけを停止して保守作業を行う又は第一の系統100だけを停止して保守作業を行いつつ、第2の系統101で蒸留操作を行うことができる。
 本実施形態に係る蒸留塔システム1では、蒸留第1塔10と蒸留第2塔20との間及び/又は蒸留第2塔20と蒸留第3塔30との間にバッファータンク(不図示)を設けてもよい。本実施形態に係る蒸留塔システム1は、バッファータンク(不図示)の有無にかかわらず、粗モノマーを連続式蒸留で精製することができる。連続式蒸留に用いる連続式蒸留塔システムは、蒸留第1塔10と蒸留第2塔20と蒸留第3塔30とを同時に運転し、粗モノマーを連続して供給し、かつ、精製したモノマーを連続して回収する蒸留塔システムである。また、本実施形態に係る蒸留塔システム1は、バッファータンク(不図示)を設けることで、一部の蒸留塔を停止することができ、メンテナンスが容易となる。具体的に説明すると、例えば、図1の蒸留塔システム1において、蒸留第2塔20の塔底部20bと蒸留第3塔30のフィード口31との間に、バッファータンク(不図示)を設ければ、蒸留第3塔30を停止してメンテナンスを行いつつ、蒸留第2塔20では蒸留作業を続けて回収したハイボイラーをバッファータンク(不図示)に貯留しておくことができる。バッファータンク(不図示)は、蒸留第2塔20の塔底部20bと蒸留第3塔30のフィード口31との間の他、蒸留第1塔10の塔底部10bと蒸留第2塔20のフィード口21との間に設けてもよい。
 次に、本実施形態に係る塩化ビニリデンモノマーの蒸留方法の一例について、図1を参照しながら説明する。本実施形態に係る塩化ビニリデンモノマーの蒸留方法は、塩化ビニリデンモノマー(1,1‐ジクロロエチレン)を合成した後の粗塩化ビニリデンモノマーを蒸留で精製するための塩化ビニリデンモノマー蒸留方法において、蒸留第1塔10に粗塩化ビニリデンモノマーを供給し、塔頂部10aから低沸点成分を分離し、塔底部10bから低沸点成分を除去した粗塩化ビニリデンモノマーを回収する工程1と、蒸留第2塔20に低沸点成分を除去した粗塩化ビニリデンモノマーを供給し、塔頂部20aから精製した塩化ビニリデンモノマーを回収し、塔底部20bからハイボイラーを回収する工程2と、蒸留第3塔30にハイボイラーを供給し、塔頂部30aから精製した塩化ビニリデンモノマーを回収し、塔底部30bから蒸留残渣を分離する工程3と、を有する。
 塩化ビニリデンモノマー(以降、VDということもある。)は、通常、塩化ビニル(以降、VCということもある。)又は1,2‐ジクロロエタン(以降、EDCということもある。)を塩素化して、1,1,2‐トリクロロエタン(以降、112TCEということもある。)とし、次いでアルカリで脱塩化水素をして合成される。この合成後の粗塩化ビニリデンモノマーの塩化ビニリデンモノマーの純度は、例えば、90質量%以上である。不純物は、例えば、VC、ジクロロエチレン(以降、DCEということもある。)トリクロロエチレン(以降、Triclということもある。)、112TCEである。低沸点成分はVD(沸点31.7℃)の沸点よりも沸点が低い成分であり、例えば、VC(沸点-13.7℃)である。高沸点成分はVDよりも沸点が高い成分であり、例えば、DCE(沸点47.5~60.4℃)、Tricl(沸点86.6℃)、112TCE(沸点113.3℃)である。
 VDの蒸留の作用を説明する。まず、沸点が31.7℃未満の成分と31.7℃以上の成分とに分ける(低沸点成分の除去)。次に、沸点が31.7℃以下の成分と31.7℃を超える成分とに分ける(高沸点成分を残してVDを回収)。
 各工程について順に説明する。
(工程1)
 粗塩化ビニリデンモノマーをフィード口11から蒸留第1塔10に供給すると、低沸点成分を多く含む蒸気は塔頂部10aに移動し、塩化ビニリデンモノマー及び高沸点成分を多く含む液体は塔底部10bに移動する。低沸点成分を多く含む蒸気は、塔頂部10aから冷却器12に移動する。冷却によって気体となった低沸点成分をガス処理部14に分離する。また、液体として分離した成分は貯留タンク13に貯留後、流量を調整しながら蒸留第1塔10に還流液として送り戻す。一方、塔底部10bに移動した液体(塔底液)は、リボイラ15の加熱によって蒸気となって上昇し、冷却されて液体となり、再び塔底部10bに戻る。これらを繰り返すことで、塔頂部10aから低沸点成分を分離し、塔底部10bから低沸点成分を除去した粗塩化ビニリデンモノマーを回収する。低沸点成分を除去した粗塩化ビニリデンモノマー中の塩化ビニリデンモノマーの純度は、例えば、91質量%以上である。
 蒸留第1塔10の塔底部10b及び塔頂部10aの温度は、塩化ビニリデンモノマーの沸点(31.7℃)よりも低く設定する。塔底部10bの温度は、31.7℃未満であることが好ましい。31.7℃以上では、低沸点成分と塩化ビニリデンモノマーとを分離することができない場合がある。また、塔頂部10aの温度は、28℃以下であることが好ましい。
(工程2)
 蒸留第1塔10の塔底部10bに回収した低沸点成分を除去した粗塩化ビニリデンモノマーをフィード口21から蒸留第2塔20に供給すると、塩化ビニリデンモノマーを多く含む蒸気は塔頂部20aに移動し、高沸点成分を多く含む液体は塔底部20bに移動する。塩化ビニリデンモノマーを多く含む蒸気は、リフラックスコンデンサ24に移動し液化して、貯留タンク27に貯留後、流量を調整しながら精製モノマー用貯留タンク51に回収する。また、塩化ビニリデンモノマーを多く含む蒸気は流量を調整しながら蒸留第2塔20に還流液として送り戻してもよい。一方、塔底部20bに移動した液体は、リボイラ25の加熱によって蒸気となって上昇し、冷却されて液体となり、再び塔底部20bに戻る。これらを繰り返すことで、塔頂部20aから精製した塩化ビニリデンモノマーを回収し、塔底部20bからハイボイラーを回収する。
 ここで、ハイボイラーは未回収の塩化ビニリデンモノマーを含むが、蒸留第2塔20では、この未回収のモノマーを回収するための強制的な蒸留操作をせずに回収する。ハイボイラー中の塩化ビニリデンモノマー濃度は、35質量%以下であることが好ましい。35質量%を超えると、蒸留第3塔30への負荷が大きくなるためである。
 蒸留第2塔20の塔底部20bの温度は、DCEの沸点の下限値(47.5℃)よりも高く設定することが好ましい。また、蒸留第2塔20の塔頂部20aの温度は、VDの沸点(31.7℃)よりも高く、かつ、DCEの沸点の下限値(47.5℃)よりも低く設定することが好ましい。DCEの沸点の下限値(47.5℃)以上では、塔頂部20aからVDとともにDCEが回収されて純度が低下する場合がある。
 蒸留第2塔20の還流比は、3以下であることが好ましい。3を超えると、塔底部20aの温度が上昇して、冷却に過大なエネルギーを要する。ここで、還流比は、蒸留第2塔20に供給する粗塩化ビニリデンモノマーの流量(フィード量D20)に対する還流液の流量(リフラックス量R20)の割合(R20/D20)である。
(工程3)
 工程2で回収したハイボイラーをフィード口31から蒸留第3塔30に供給すると、塩化ビニリデンモノマーを多く含む蒸気が塔頂部30aに移動し、高沸点成分を多く含む液体は塔底部30bに移動する。塩化ビニリデンモノマーを多く含む蒸気は、リフラックスコンデンサ34に移動し液化して、貯留タンク37に貯留後、流量を調整しながら精製モノマー用貯留タンク51に回収する。また、精製した塩化ビニリデンモノマーは、流量を調整しながら蒸留第2塔20に還流液として送り戻してもよい。一方、塔底部30bに移動した液体は、リボイラ35の加熱によって蒸気となって上昇し、冷却されて液体となり、再び塔底部30bに戻る。これらを繰り返すことで、塔頂部30aから精製した塩化ビニリデンモノマーを回収し、塔底部30bから蒸留残渣を分離する。
 蒸留残渣中の塩化ビニリデンモノマーの濃度は、ハイボイラー中の塩化ビニリデンモノマーの濃度よりも低い。蒸留残渣中の塩化ビニリデンモノマー濃度は、5質量%以下であることが好ましい。より好ましくは、4質量%以下である。
 蒸留第3塔30の塔底部30bの温度は、DCEの沸点の下限値(47.5℃)よりも高く設定することが好ましい。塔底部30bの温度は、80℃以下であることが好ましい。80℃を超えると、冷却に過大なエネルギーを要する。蒸留第3塔30の塔底部30bの温度は、蒸留第2塔20の塔底部20bの温度よりも高く設定することが好ましい。蒸留第2塔20の塔底部20bの温度を相対的に低くすることで、蒸留第2塔20の塔頂部20aから回収する成分にDCEなどの不純物が含有して、VDの純度が低下するのを防止することができる。また、蒸留第3塔30の塔底部30bの温度を相対的に大きくしても、蒸留第3塔30のフィード量は少ないため、回収する塩化ビニリデンモノマーの純度を保持しつつ、回収率を向上することができる。蒸留第3塔30の塔頂部30aの温度は、VDの沸点(31.7℃)よりも高く、かつ、DCEの沸点の下限値(47.5℃)よりも低く設定することが好ましい。DCEの沸点の下限値(47.5℃)以上では、塔頂部20aからVDとともにDCEなどの不純物が回収されて純度が低下する場合がある。
 蒸留第3塔30の還流比は、10以下であることが好ましい。ここで、還流比は、蒸留第3塔30に供給するハイボイラーの流量(フィード量D30)に対する還流液の流量(リフラックス量R30)の割合(R30/D30)である。本実施形態に係る塩化ビニリデンモノマーの蒸留方法では、蒸留第3塔30の還流比を蒸留第2塔20の還流比よりも大きくすることが好ましい。蒸留第2塔20の還流比を相対的に小さくすることで、塩化ビニリデンモノマーを回収する効率を更に高めることができる。また、蒸留第3塔に供給されるハイボイラー中のVDの濃度は蒸留第2塔に供給される蒸留第1塔10の塔底液中のVDの濃度よりも低いため、蒸留第3塔30の還流比を相対的に大きくしても、効率よく塩化ビニリデンモノマーを回収することができる。
 蒸留第1塔及び蒸留第2塔からなる二段階の蒸留塔システムでは、蒸留第2塔の分離効率を高め、ハイボイラーからVDの回収率を向上させる処置として、蒸留第2塔の塔底部の温度を高めるか、及び/又は還流比を増加させるなどの処置を講じなければならなかった。しかし、蒸留第2塔の塔底部の温度が高すぎたり、還流比が大きすぎたりすると、VDとともにDCEなどの不純物も蒸発して塔頂部から回収する成分の組成(以降、Top組成という。)が悪化するため、VDの回収率の向上に限界があった。このTop組成の悪化は、処理量が多くなるほど顕著となる。よって、ハイボイラー中のVDの濃度を犠牲にしてTop組成のVDの純度を保持していた。これに対して、本実施形態に係る蒸留塔システムでは、蒸留第2塔20の下流に蒸留第3塔30を設けた。すなわち、蒸留第2塔ではTop組成のVDの純度だけに着目して緩和な条件で蒸留を行い、蒸留第3塔30でハイボイラーの蒸留を行う。そうすると、蒸留第3塔へのフィード液中のVD濃度は蒸留第2塔へのフィード液のVDの濃度よりも低く、かつ、蒸留第3塔30へのフィード量は蒸留第2塔20へのフィード量よりも少ないため、回収する塩化ビニリデンモノマーの純度を保持しつつ、最終的なVDの回収率を蒸留第1塔及び蒸留第2塔からなる二段階の蒸留塔システムのVDの回収率よりも高くすることができる。
 本実施形態に係る塩化ビニリデンモノマーの蒸留方法では、蒸留第2塔20に供給する低沸点成分を除去した粗塩化ビニリデンモノマーに、蒸留第3塔30に供給するハイボイラーよりも、重合抑制剤を高濃度で添加することが好ましい。蒸留第2塔のメンテナンスの回数を削減することができる。
 次に、本発明の実施例を挙げて説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
(実験例1)
 蒸留第1塔と蒸留第2塔と蒸留第3塔とをそれぞれ1基ずつ有し、蒸留第1塔と蒸留第2塔と蒸留第3塔とが直列につながる蒸留塔システムを用いて、粗塩化ビニリデンモノマーの精製を行った。各蒸留塔の塔底部の温度及び塔頂部の温度を表1に示す。
(実験例2)
 第一の系統として蒸留第1塔と蒸留第2塔とを一対とする系統及び第二の系統として蒸留第1塔と蒸留第2塔とを一対とする系統並びに1基の蒸留第3塔からなり、かつ、第一の系統及び第二の系統が並列関係をなして蒸留第3塔につながる蒸留塔システムを用いて、粗塩化ビニリデンモノマーの精製を行った。各蒸留塔の塔底部の温度及び塔頂部の温度を表1に示す。
(実験例3)
 第一の系統として蒸留第1塔と蒸留第2塔とを一対とする系統及び第二の系統として蒸留第1塔と蒸留第2塔とを一対とする系統からなる蒸留塔システムを用いて、粗塩化ビニリデンモノマーの精製を行った。各蒸留塔の塔底部の温度及び塔頂部の温度を表1に示す。
 実験例1~実験例3における蒸留第1塔の粗塩化ビニリデンのモノマーのフィード量、リフラックス量及び還流比、蒸留第2塔の低沸点成分を除去した粗塩化ビニリデンのモノマーのフィード量、リフラックス量、還流比及びハイボイラー(塔底液)中の塩化ビニリデンモノマーの濃度、実験例1及び実験例2における蒸留第3塔のハイボイラーのフィード量、リフラックス量、還流比及び蒸留残渣(塔底液)中の塩化ビニリデンモノマーの濃度をそれぞれ表2に示した。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000001
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000002
 表1からわかるように、実験例1ではハイボイラー中の塩化ビニリデンモノマーの濃度が27質量%であり、実験例2ではハイボイラー中の塩化ビニリデンモノマーの濃度が第一の系統及び第二の系統の平均値で27質量%であった。これに対して、実験例3では、ハイボイラー中の塩化ビニリデンモノマーの濃度が第一の系統及び第二の系統の平均値で、19質量%であった。すなわち、実験例1及び実験例2の蒸留第2塔の分離効率は実験例3の分離効率よりも低い。実験例1及び実験例2の蒸留塔システムは、蒸留第3塔を有するため、蒸留第2塔の分離効率を意図的に低下させて、蒸留第2塔における冷媒及び蒸気の使用量を削減することができる。また、蒸留第3塔のフィード量は、蒸留第2塔のフィード量と比較して1/10程度であるため、蒸留第3塔は塔底部の温度及び還流比を蒸留第2塔よりも高く設定しても、塔頂部から高純度の塩化ビニリデンモノマーを回収することができる。
 実験例1及び実験例2では、最終的な未回収の塩化ビニリデンモノマーの濃度は蒸留残渣中の塩化ビニリデンモノマーの濃度であり、3質量%であった。一方、実験例3では、最終的な未回収の塩化ビニリデンモノマーの濃度はハイボイラー中の塩化ビニリデンモノマーの濃度であり、第一の系統及び第二の系統の平均値で、19質量%であった。以上より、本発明に係る蒸留塔システムは、蒸留第1塔及び蒸留第2塔からなる2段階の蒸留塔システムよりも塩化ビニリデンモノマーの回収率が向上できることを確認した。
1 蒸留塔システム
10 蒸留第1塔
10a 塔頂部
10b 塔底部
10c スパン
11 フィード口
12 冷却器
13 貯留タンク
14 ガス処理部
15 リボイラ
20 蒸留第2塔
20a 塔頂部
20b 塔底部
20c スパン
21 フィード口
24 リフラックスコンデンサ
25 リボイラ
26 再分散板
27 貯留タンク
30 蒸留第3塔
30a 塔頂部
30b 塔底部
30c スパン
31 フィード口
34 リフラックスコンデンサ
35 リボイラ
36 再分散板
37 貯留タンク
51 精製モノマー用貯留タンク
52 蒸留残渣用タンク
100 第一の系統
101 第二の系統
102 第三の系統
110 切替手段
H 温水

Claims (8)

  1.  モノマーを合成した後の粗モノマーを精製するための蒸留塔システムにおいて、
     前記粗モノマーが供給されて、塔頂部から低沸点成分を分離し、塔底部から低沸点成分を除去した粗モノマーを回収する蒸留第1塔と、
     前記低沸点成分を除去した粗モノマーが供給されて、塔頂部から精製したモノマーを回収し、塔底部からハイボイラーを回収する蒸留第2塔と、
     前記ハイボイラーが供給されて、塔頂部から精製したモノマーを回収し、塔底部から蒸留残渣を分離する蒸留第3塔と、を有することを特徴とする蒸留塔システム。
  2.  前記蒸留第2塔及び前記蒸留第3塔は再分散板を有し、かつ、前記蒸留第3塔の再分散板の数量が前記蒸留第2塔の再分散板の数量よりも少ないことを特徴とする請求項1に記載の蒸留塔システム。
  3.  前記蒸留第1塔と該蒸留第1塔の下流側につながる前記蒸留第2塔とを一対とする系統を二系統以上有し、前記蒸留第3塔を1基有し、かつ、前記系統が並列関係をなして前記蒸留第3塔につながることを特徴とする請求項1又は2に記載の蒸留塔システム。
  4.  塩化ビニリデンモノマー(1,1‐ジクロロエチレン)を合成した後の粗塩化ビニリデンモノマーを蒸留で精製するための塩化ビニリデンモノマー蒸留方法において、
     蒸留第1塔に前記粗塩化ビニリデンモノマーを供給し、塔頂部から低沸点成分を分離し、塔底部から低沸点成分を除去した粗塩化ビニリデンモノマーを回収する工程1と、
     蒸留第2塔に前記低沸点成分を除去した粗塩化ビニリデンモノマーを供給し、塔頂部から精製した塩化ビニリデンモノマーを回収し、塔底部からハイボイラーを回収する工程2と、
     蒸留第3塔に前記ハイボイラーを供給し、塔頂部から精製した塩化ビニリデンモノマーを回収し、塔底部から蒸留残渣を分離する工程3と、を有することを特徴とする塩化ビニリデンモノマーの蒸留方法。
  5.  前記蒸留第3塔の還流比を前記蒸留第2塔の還流比よりも大きくすることを特徴とする請求項4に記載の塩化ビニリデンモノマーの蒸留方法。
  6.  前記蒸留第3塔の塔底部温度を前記蒸留第2塔の塔底部温度よりも高くすることを特徴とする請求項4又は5に記載の塩化ビニリデンモノマーの蒸留方法。
  7.  前記蒸留第2塔に供給する前記低沸点成分を除去した粗塩化ビニリデンモノマーに、前記蒸留第3塔に供給する前記ハイボイラーよりも、重合抑制剤を高濃度で添加することを特徴とする請求項4~6のいずれか一つに記載の塩化ビニリデンモノマーの蒸留方法。
  8.  前記蒸留第2塔の塔底部から回収したハイボイラー中の塩化ビニリデンモノマー濃度を35質量%以下とし、前記蒸留第3塔の塔底部から分離した蒸留残渣中の塩化ビニリデンモノマー濃度を5質量%以下とすることを特徴とする請求項4~7のいずれか一つに記載の塩化ビニリデンモノマーの蒸留方法。
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