WO2012147188A1 - 接続方法及び接続治具 - Google Patents

接続方法及び接続治具 Download PDF

Info

Publication number
WO2012147188A1
WO2012147188A1 PCT/JP2011/060334 JP2011060334W WO2012147188A1 WO 2012147188 A1 WO2012147188 A1 WO 2012147188A1 JP 2011060334 W JP2011060334 W JP 2011060334W WO 2012147188 A1 WO2012147188 A1 WO 2012147188A1
Authority
WO
WIPO (PCT)
Prior art keywords
fpc
liquid crystal
crystal panel
connection
layer
Prior art date
Application number
PCT/JP2011/060334
Other languages
English (en)
French (fr)
Inventor
浜田英伸
細川一平
Original Assignee
富士通フロンテック株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 富士通フロンテック株式会社 filed Critical 富士通フロンテック株式会社
Priority to PCT/JP2011/060334 priority Critical patent/WO2012147188A1/ja
Priority to TW101101953A priority patent/TW201243444A/zh
Publication of WO2012147188A1 publication Critical patent/WO2012147188A1/ja

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/13Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells
    • G02F1/133Constructional arrangements; Operation of liquid crystal cells; Circuit arrangements
    • G02F1/1333Constructional arrangements; Manufacturing methods
    • G02F1/1345Conductors connecting electrodes to cell terminals
    • G02F1/13452Conductors connecting driver circuitry and terminals of panels

Definitions

  • the present invention relates to a connection method and a connection jig, and more particularly to a connection method and a connection jig for connecting a liquid crystal panel and an FPC (Flexible Printed Circuits) for connecting a signal processing board.
  • FPC Flexible Printed Circuits
  • the signal processing board is generally formed on the back surface of the liquid crystal panel so that its outer shape is substantially the same size as the liquid crystal panel or smaller than the liquid crystal panel.
  • the flexible cable for signal application connected to the liquid crystal panel is connected to the connector of the signal processing board which generates the signal corresponding to one liquid crystal panel.
  • connection jig of the present invention has the above-mentioned commonality in the plurality of liquid crystal panel side FPCs including at least the first layer and the second layer connected to the common FPC.
  • Connection portion of the second-layer liquid crystal panel side FPC that is outside the bent portion that is bent after connection to the FPC, and connection portion of the first-layer liquid crystal panel side FPC that is inside the bent portion. Is used to connect the two liquid crystal panel side FPCs formed so as to be relatively shorter than the interval between the connection portions provided in advance in the common FPC to the common FPC.
  • FIG. 1C is a diagram in which the connection head 11 is lowered to the position indicated by the broken line 11a shown in FIG. 1A, and the bonding portion between the panel side FPC 18 and the common FPC 19 is connected by thermocompression bonding.
  • the thermosetting adhesive 25 containing conductive particles is melted by heating and crushed by pressure by the connection head 11 heated by the heater 12.
  • the panel mounting surface 42 has a third-layer panel-side FPC 28c connected by crimping to the connection portion 25 of the common FPC 32, and the overlapping position of the panel-side FPC 28c.
  • the panel-side FPC 28b of the second layer positioned is shown.
  • connection portion 27a-1 of the panel side FPC 28a that has not reached the adhesion portion 32 of the common FPC 32 in the first connection jig 41 reaches the connection portion 25 in the second connection jig 44 having a large inclination angle. become.

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Nonlinear Science (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Combinations Of Printed Boards (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Abstract

 本発明においては、制御基板側の共通化FPCに接続される少なくとも第1層目、及び第2層目からなる複数枚の液晶パネル側FPCにおいて、接続後に曲げられる曲げ部分の外側となる第2層目の液晶パネル側FPCの接続部と、それよりも曲げ部分の内側となる第1層目の液晶パネル側FPCの接続部とを相対的に共通化FPCに予め設けられた接続部と接続部との間隔よりも短くなるよう形成し、共通化FPCと2枚の液晶パネル側FPCとを接続して、パネル背面側に曲げ、共通化FPCをパネル背面に設置される制御基板のコネクタに接続する。

Description

接続方法及び接続治具
 本発明は、接続方法及び接続治具に係わり、更に詳しくは液晶パネルと信号処理基板を接続するFPC(Flexible Printed Circuits) とを接続する接続方法及び接続治具に関する。
 従来、液晶表示装置は、液晶パネルと、この液晶パネルを動作させるための信号を液晶パネルに印加するための信号処理基板とから成っている。この液晶パネルが組み込まれる本体装置には、例えば携帯電話等のように、寸法に制約があって大型化できないものがある。
 このような場合、信号処理基板は、その外形が液晶パネルとほぼ同サイズか液晶パネルよりも小さく形成されて、液晶パネルの裏面に配置されるのが一般的である。そして、液晶パネルに接続されている信号印加用フレキシブルケーブルは、1枚の液晶パネルに対応して信号を発生させている信号処理基板のコネクタに接続されている。
 この場合、信号印加用フレキシブルケーブル(以下、パネル側FPCという)のコネクタに接続される端部側は、液晶パネルの端部を回り込むように液晶パネルの背面に折り返されて、信号処理基板、及びそのコネクタと共に液晶パネルの背面に配置される。
 ところで、液晶パネルが、単色の液晶パネルであれば何ら問題は生じない。しかし、近年では、携帯電話の液晶パネルもカラー表示となって、赤、緑、青の3色を発色する3層の液晶パネルとなって多層化されている。
 ところが、3層の液晶パネル1枚毎に対応して信号を発生させている駆動回路基板のコネクタに接続している3枚のパネル側FPCは、層を形成する枚数分だけ接続数が増し、これに対応して、信号処理基板が液晶パネルの背面で占める盤面領域を広くしなければならないという問題がある。
 そして、この問題を解決するために、各液晶パネルに接続しているパネル側FPCに接続するコネクタ側のFPCケーブルを共通化し、各液晶パネルに印加する信号を変更して対処するようにして、信号を発生する信号処理基板の接続部分の領域増加を抑止する方法が種々提案されている。
 例えば、一方では配線パターンを介して制御基板側端子に直接に接続し、他方では制御基板の端部を回り込むように曲がって、スルーホールを介して制御基板の裏面に配置されている液晶パネルの辺端部の裏側に形成された複数のパネル側端子に接続されたFPC基板の配置形態を示す技術が知られている。(例えば、特許文献1参照。)
 また、狭額縁・薄型構造の液晶パネルにあって、可変型抵抗器の実装位置が制約を受けることなく、機械的強度の低下をもたらさず組立時に可変型抵抗器の破損を生じさせない信号処理基板および液晶表示装置が知られている。(例えば、特許文献2参照。)
 この特許文献2の図3及び段落[0035]の記載を見ると、TCP(Transmission Control Protocol) 規格の通信処理基板と液晶パネルのTFT(薄膜トランジスタ駆動)基板とを接続するフレキシブル接続ケーブルが、バックライトモールドの外周に沿って回り込むように曲がって配置されている構成が示されている。
 上記特許文献1又は特許文献2に示される技術は、多層化された液晶パネルについては言及していない。しかし、特許文献3には、液晶表示装置において、多層化されたフレキシブル基板のFPCの接続関係と配線についての技術が提案されている。
 この特許文献3の図26及び段落[0110]の記載を見ると、一端が液晶表示素子の基板の端部に接続され、他端が当該基板の下面又は上面に折り返される信号入力用のフレキシブル基板において、突出部分のポリイミドフィルムの端部を折り曲げ線方向に沿って波状又は鋸歯状等に成形した構成が示されている。
 図7A、図7Bは、上記特許文献3の技術構成を分かりやすく簡略に示す図である。図7Aは3層の液晶パネル1と、この液晶パネル1の上から第1層、第2層、及び第3層のそれぞれに接続されている3枚のパネル側FPC2(2a、2b、2c)を示している。
 図7Aには更に、信号処理基板3のコネクタ4から伸びだした共通化FPC5と、この共通化FPC5の下面の、3枚のパネル側FPC2の接続端部に位置する共通化接続部6に対応する位置に予め仮接着された導電粒子を含んだ熱硬化接着剤7を示している。導電粒子を含んだ熱硬化接着剤7で相互に接着されるパネル側FPC2及び共通化FPC5の接着部分には、特には図示しないが、導体パターンが形成されている。
 図7Bは、図示を省略した圧着装置で、パネル側FPC2と共通化FPC5の接着部が図7Aの状態で圧着され、3枚のパネル側FPC2が矢印aで示すように曲げられて、信号処理基板3と共通化FPC5が液晶パネル1の裏面に配置された状態を示す図であり、パネル側FPC2を直線状態で接続すると、内側のパネル側FPC2がFPC2で形成される円弧の内側でシワが寄る状態となり、各FPCの接続部分に応力が集中することになる。
 ところで、特許文献3(特開2000-47209号公報)の技術では、基板の下面又は上面に折り返される信号入力用のフレキシブル基板の突出部分の端部を、折り曲げ線方向に沿って波状又は鋸歯状の山部と谷部を有する形状に成形したことで、折り曲げ部の応力集中を分散させ、折り曲げ部で良好な曲げを付けることができ、断線の発生を抑制し、信頼性を向上することができるとしている。
特開2006-201216号公報 特開2001-185404号公報 特開2000-47209号公報
 しかしながら、折り曲げ部の応力集中を分散させるため曲げ部分のFPCに折り曲げ線方向に沿って波状又は鋸歯状の山部と谷部を有する形状に成形することは、FPCを複数回、山部と谷部に折り曲げる空間が必要となり、曲げ部のRが大きくなりFPCが大型化するという問題がある。
 また、鋸歯状に成形したことで折り曲げ部のFPCに対する応力集中を分散させることが出来るとはいっても、全体的にみれば、複数層のフレキシブル基板の曲げ部分では、外側と内側のFPCには曲率半径に対する内外差の有る応力が残されている。
 この全体的に見た場合の曲率半径の内外差、つまり直線を曲げたと見た場合の弧長差は曲げ部のFPCの矢印b1、b2、b3、b4、b5、b6で示す接着部に歪を引き起こす。この歪は経時的には接着部分の剥がれを引き起こす虞が多分にある。
 本発明は、上記従来の課題を解決するものであって、共通化FPCと接続後に複数枚重なったパネル側FPCを曲げる場合に、接続の際に曲げの内外で弧長差を考慮した接続を行って、弧長差による歪を解消すると共に曲げ部のRを可及的に小さくしてパネル側FPCの大型化を抑止する接続方法及び接続装置を提供することを目的とする。
 上記課題を解決するために、本発明の接続方法は、共通化FPCにより接続される少なくとも第1層目、及び第2層目からなる複数枚の液晶パネル側FPCにおいて、接続後に曲げられる曲げ部分の外側となる上記第2層目の液晶パネル側FPCの接続部と、曲げ部分の内側となる上記第1層目の液晶パネル側FPCの接続部とをそれぞれ相対的に、上記共通化FPCに予め設けられた接続部と接続部との間隔よりも短くなるよう形成し、上記共通化FPCと上記液晶パネル側FPCとを接続する、ように構成される。
 この接続方法においては、例えば、上記共通化FPCと上記液晶パネル側FPCとを接続するに際し、上記第2層目の液晶パネル側FPCを通常の状態で接続し、上記第2層目の液晶パネル側FPCを撓ませて該撓みにより上記第2層目の液晶パネル側FPCが直線的に短くなった方向へ上記共通化FPCを引き寄せ、上記第1層目の液晶パネル側FPCの接続部を上記共通化FPCの接続部に位置合わせして該位置合わせした位置を仮固定し、上記共通化FPCの上記接続部に、上記第1層目の液晶パネル側FPCの上記接続部を接続する、ように構成される。
 この接続方法においては、例えば、上記共通化FPCと上記複数枚の液晶パネル側FPCとを接続するに際し、上記複数枚を3枚としたとき、第3層目の液晶パネル側FPCを通常の状態で接続し、上記第3層目の液晶パネル側FPCを撓ませて該撓みにより上記第3層目の液晶パネル側FPCが直線的に短くなった方向へ上記共通化FPCを引き寄せ、上記第2層目の液晶パネル側FPCの接続部を上記共通化FPCの接続部に位置合わせして該位置合わせした位置を仮固定し、上記共通化FPCの上記接続部に、上記第2層目の液晶パネル側FPCの上記接続部を接続し、上記第3層目の液晶パネル側FPCを更に撓ませると共に上記第2層目の液晶パネル側FPCを撓ませて該撓みにより上記第3層目及び上記第2層目の液晶パネル側FPCが直線的に短くなった方向へ上記共通化FPCを引き寄せ、上記第1層目の液晶パネル側FPCの接続部を上記共通化FPCの接続部に位置合わせして該位置合わせした位置を仮固定し、上記共通化FPCの上記接続部に、上記第1層目の液晶パネル側FPCの上記接続部を接続する、ように構成される。
 また、上記課題を解決するために、本発明の接続治具は、共通化FPCに接続される少なくとも第1層目、及び第2層目からなる複数枚の液晶パネル側FPCにおいて、上記共通化FPCとの接続後に曲げられる曲げ部分の外側となる上記第2層目の液晶パネル側FPCの接続部と、それよりも曲げ部分の内側となる上記第1層目の液晶パネル側FPCの接続部とが相対的に上記共通化FPCに予め設けられた接続部と接続部との間隔よりも短くなるよう形成されている上記2枚の液晶パネル側FPCを上記共通化FPCに接続するに際して用いられる接続治具において、該接続治具は、所定の傾斜角度を有する液晶パネル載置面を有し、該液晶パネル載置面に上記2枚の液晶パネルを装着した際に、上面側液晶パネル側FPCの接続部が、下面側液晶パネルに接続された共通化FPCの上記上面側液晶パネルとの接続部と一致する位置になっている、ように構成される。
 この接続治具において、例えば、上記共通化FPCに接続される上記複数枚の液晶パネル側FPCの枚数を3枚としたとき、上記共通化FPCとの接続後に曲げられる曲げ部分の外側となる第3層目又は上記第2層目の液晶パネル側FPCの接続部と、それよりも曲げ部分の内側となる上記第2層目又は上記第1層目の液晶パネル側FPCの接続部とをそれぞれ相対的に上記共通化FPCに予め設けられた接続部と接続部との間隔よりも短くなるよう形成されている上記3枚の液晶パネル側FPCを上記共通化FPCに接続するに際して用いられる接続治具において、該接続治具は、所定の傾斜角度を有する液晶パネル載置面を有し、該液晶パネル載置面に上記3枚の液晶パネルを装着した際に、上面側液晶パネル側FPCの接続部が、下面側液晶パネルに接続された共通化FPCの上記上面側液晶パネルとの接続部と一致する位置になっている、ように構成される。
 上記いずれの場合も、上記接続治具は、上記傾斜面の角度を調整可能であるように構成される。
 本発明の接続方法及び接続治具は、パネル側FPCを共通化FPCに接続してから曲げるに際し、パネル側FPCが弧長差に応じた長さで接続されているので、曲げ部の接着部に生じる応力に内外差がなく、経時的に安定した接着部を有する曲げ構造が得られるという効果を奏する。
実施例1に係る接続方法において液晶パネルの信号入力線であるパネル側FPCと制御基板の信号出力線である共通FPCとの接着に使用される接続装置を示す図である。 パネル側FPCと共通FPCとの接着位置の状態を示す図である。 接続ヘッドが接着位置まで降下してパネル側FPCと共通FPCの接着部を熱圧着により接続した図である。 透明樹脂パネル(パネル)とこのパネルか伸び出した信号入力線であるパネル側FPCを示す図である。 パネル側FPCと共通FPCの接続前の相互の位置関係と接続後にパネル側FPCをパネル裏面側に曲げて制御基板に接続された状態を示す図である。 3枚重ねのパネルからそれぞれ伸び出す3枚のパネル側FPCの曲げ部分を拡大して長さを算出するための模式図として示す図である。 図2Cに基づいて算出された関係式から導き出される共通化FPCの各導電粒子を含んだ熱硬化接着剤と、これらにそれぞれ対応するパネル側FPCの先端とのズレ量を示す図である。 第3層目のパネル側FPCを通常の状態で接続装置の接続ヘッドにより共通化FPCの導電粒子を含んだ熱硬化接着剤の接着部に圧着して接続する状態を示す図である。 第3層目のパネル側FPCを撓ませて、その撓みにより共通化FPCをパネル側に引き寄せる状態を示す図である。 仮融着させたパネル側FPCと共通化FPCとの接続部を接続ヘッドにより圧着して接続させる状態を示す図である。 第3層目のパネル側FPCを更に撓ませると共に第2層目のパネル側FPCを撓ませて共通化FPCを引き寄せ、半田コテを用いて接続部を加熱し、導電粒子を含んだ熱硬化接着剤を溶融させて、パネル側FPCと共通化FPCとを仮融着させる状態を示す図である。 第3層目のパネル側FPCを更に撓ませると共に第2層目のパネル側FPCを撓ませて共通化FPCを引き寄せ、半田コテを用いて接続部を加熱し、導電粒子を含んだ熱硬化接着剤を溶融させて、パネル側FPCと共通化FPCとを仮融着させる状態(図3D)の斜視図である。 仮融着させたパネル側FPCと共通化FPCとの接続部を圧着ヘッドにより圧着して接続させる状態を示す図である。 パネル側FPCと共通化FPとの接続が完了した破線で示す状態から3枚のパネルの裏面に配置される制御基板のコネクタに共通化FPCを接続するために実線で示すように3枚のパネル側FPCを円弧を描くように3枚のパネルの下面(裏面)側に曲げた状態を示す図である。 第3層目のパネル側FPCを通常の状態で接続ヘッドにより共通化FPCの接着部へ圧着により接続する状態を示す図である。 第1の接続治具とそのパネル載置面に2枚重ねのパネルが載置された状態を示す図である。 共通化FPCの接着部に重なるように位置決めされた第2層目のパネル側FPCの接着部を半田コテを用いて加熱して導電粒子を含んだ熱硬化接着剤を溶融させ、パネル側FPCと共通化FPCとを仮融着させる状態を示す図である。 共通化FPCの接着部に重なるように位置決めされた第2層目のパネル側FPCの接着部を半田コテを用いて加熱して導電粒子を含んだ熱硬化接着剤を溶融させ、パネル側FPCと共通化FPCとを仮融着させる状態(図4C)の斜視図である。 仮融着させたパネル側FPCの接着部と共通化FPCの接続部を接続ヘッドにより圧着して接続させる状態を示す図である。 2枚重ねの第3層目のパネル側FPC及び第2層目のパネル側FPCと共通化FPCとの接続が終了して成る中間パーツを第1の接続治具から取り出した状態を示す図である。 二層目用と三層目用と異なる理由を説明する図である。 第2の接続治具に載置された3枚重ねのパネルの第1層目のパネル側FPCaの接着部を共通化FPCの接着部に半田コテを用いて仮融着させる状態を示す図である。 図5Bの仮融着の作業状態を示す斜視図である。 仮融着させたパネル側FPCの接着部と共通化FPCの接続部を接続ヘッドにより圧着して接続させる状態を示す図である。 3枚重ねの第3、第2、第1層目のパネル側FPCと共通化FPCとの接続が終了してパネル側FPCと共通化FPCとから成る完成パーツを第2の接続治具から取り出した状態を示す図である。 パネル側FPCと共通化FPCの接続が完了した破線で示す状態から3枚のパネルの裏面(図では上面側)に配置される制御基板のコネクタに共通化FPCを接続するために実線で示すように3枚のパネル側FPCを円弧を描くように3枚のパネルの上面(裏面)側に曲げた状態を示す図である。 パネルの傾きとパネル側FPCの先端部の伸びの関係を説明する図(その1)である。 パネルの傾きとパネル側FPCの先端部の伸びの関係を説明する図(その2)である。 従来の多層化されたフレキシブル基板のFPCの接続関係と配線についての技術を分かりやすく簡略に示す図(その1)である。 従来の多層化されたフレキシブル基板のFPCの接続関係と配線についての技術を分かりやすく簡略に示す図(その2)である。
 以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
 図1Aは、実施例1に係る接続方法において液晶パネルの信号入力線であるパネル側FPCと制御基板の信号出力線である共通化FPCとの接着に使用される接続装置を示す図である。同図には、接続ヘッド上下機構部10と、その下部に装着された接続ヘッド11が示されている。
 接続ヘッド11には、ヒータ12が内蔵されている。その接続ヘッド11の下方には石英ガラス等からなる接続受板13が配置されている。接続受板13の一方の側方(図1Aでは左方)に、吸着盤14が配置されている。
 吸着盤14の上面は、接続受板13の上面と同一平面内に並んで配置されている。この吸着盤14の上面14aには、特には図示しないが、多数の孔が設けられている。この吸着盤14は内空になっており、その内空に真空ポンプ15に接続されたパイプ16が接続されている。
 真空ポンプ15が駆動されると、パイプ16を介して吸着盤14の内空の空気が吸引され、吸着盤14の内空に負圧が発生する。この負圧によって、外部の空気が上記多数の孔を通って矢印cで示すように、内空内に吸引される。
 吸着盤14の上面に、液晶パネル17が載置されると、液晶パネル17によって塞がれた孔の分だけ外部の空気の吸引が阻害され、内空の内外に気圧差が発生する。この気圧差は内空内よりも外部の方が高いので液晶パネル17が吸着盤14の上面に吸着されて位置固定される。
 液晶パネル17からは、信号入力線を構成するパネル側FPC18が延び出している。液晶パネル17が吸着盤14の上面に載置されると、パネル側FPC18の先端が接続受板13の上面の矢印dで示す接着位置に位置決めされるようになっている。接着位置に位置決めされたパネル側FPC18の先端は、導体部が露出している接続部となっている。
 このパネル側FPC18の先端の接続部に、図外の制御基板と接続される共通化FPC19の先端が重ねられている。共通化FPC19の先端も導体部が露出した接続部になっており、更にその接続部には導電粒子を含む熱硬化接着剤が予め貼着されている。
 パネル側FPC18と共通化FPC19とを接着する際には、接続ヘッド上下機構部10に降下駆動され、ヒータ12により加熱された接続ヘッド11が破線11aで示す位置まで降下してパネル側FPC18と共通化FPC19の接着部を熱圧着により接続する。
 図1Bは、矢印dで示すパネル側FPC18と共通化FPC19との接着位置の状態を示す図である。
 図1Bには、パネル側FPC18のフレキシブル樹脂膜21と、このフレキシブル樹脂膜21の一方の面(図1Bでは下面)に形成されたプリント配線22と、共通化FPC19のフレキシブル樹脂膜23と、このフレキシブル樹脂膜23の一方の面(図1Bでは上面)に形成されたプリント配線24と、プリント配線22の接着位置とプリント配線24の接着位置との間に位置決めされた導電粒子を含む熱硬化接着剤25を示している。
 図1Cは、接続ヘッド11が図1Aに示す破線11aで示す位置まで降下して、パネル側FPC18と共通化FPC19の接着部を熱圧着により接続した図である。導電粒子を含んだ熱硬化接着剤25が、ヒータ12により加熱された接続ヘッド11によって、加熱で溶融され且つ圧力で押し潰されている。
 この押し潰しによって、導電粒子を含んだ熱硬化接着剤25に含まれている導電性粒子26が、パネル側FPC18と共通化FPC19の接続部を介して、それぞれのプリント配線22と24を導通させる。
 図2A~図2Dは、実施例1の接続方法の基本概念を説明する図である。図2Aは部材構成の1つとして、PET等からなる厚さ0.3mmの透明樹脂パネル(液晶パネルの1色に対応するもので、以下、単にパネルという)27と、このパネル27か伸び出した信号入力線であるパネル側FPC28を示している。
 図2Bは液晶パネルを3枚重ねた場合の例で、3枚に重ねたパネル27(27a、27b、27c)からそれぞれ伸び出すパネル側FPC28(28a、28b、28c)と制御基板29のコネクタ31に接続する共通化FPC32との接続関係と、接続後の態様を示す図である。
 尚、図2Bの二点鎖線eより右は、接続前の相互の位置関係を示し、一点鎖線fより下は、接続後の3枚のパネル側FPC28を矢印gで示すように3枚のパネル27の下面(裏面)側に曲げて、パネル27の裏面に配置される制御基板29に共通化FPC32を介して接続された状態を示す図である。
 図2Bには、3枚のパネル27の裏面に配置された制御基板29から伸び出す共通化FPC32とパネル27の裏面との間に形成される間隙がαmmであること、接続幅は3mmであること、共通化FPC32に予め形成されている3箇所の導電粒子を含んだ熱硬化接着剤25の各々の間隔がβmmであること、及びパネル側FPC28bと28cの先端が、それぞれ対応する導電粒子を含んだ熱硬化接着剤25の位置よりも、矢印h及びiで示すように、短いことが示されている。
 図2Cは、図2Bの曲げ部分を拡大して示す図であり、この図2Cは、3枚重ねのパネル27からそれぞれ伸び出す3枚のパネル側FPC28a、28b、及び28cの長さを算出するための模式図として示している。
 図2Cにおいて、1枚のパネル27の厚さを0.3mmとすると、第1層目のパネル27aの側面中央から伸び出すパネル側FPC28aは、パネル27aの裏面から0.15mm離れた位置から伸び出していることになる。
 前述したように、共通化FPC32とパネル27の裏面との間に形成される間隙をαmm、接続幅を3mm、導電粒子を含んだ熱硬化接着剤25と25の間隔をβmm、パネル側FPC28の厚みを0.06mmとする。そして、α+0.15mmの距離内で鋸刃状にならずに半円を形成するパネル側FPC28a(L1)の曲率半径をr1、パネル側FPC28b(L2)の曲率半径をr2、パネル側FPC28c(L3)の曲率半径をr3とする。
 そうすると、各パネル側FPC28の曲率半径r1、r2、r3は、
   r1=(α+0.15)/2
   r2=r1+0.06
   r3=r1+0.12
と表すことができ、これらの式から、各パネル側FPC28の長さL1、L2、L3は、
   L1=r1*3.14+2*β+3=1.57*α+2*β+3.24
   L2=r2*3.14+0.3+β+3=(α/2+0.135)*3.14+β+3.3=1.57*α+β+3.72
   L3=r3*3.14+0.6+3=(α/2+0.195)*3.14+3.6=1.57*α+4.21
で表すことができる。ここで、α=2mm、β=6mmとすると、
   L1=18.38mm
   L2=12.86mm
   L3=7.35mm
となる。直線的な接続であれば、接続ピッチ(導電粒子を含んだ熱硬化接着剤25と25の間隔)は、β=6mmの長さの差となるが、パネル側FPC28の曲げ込みがあるため、
   L1-L2=5.52mm(-0.48mm)
   L2-L3=5.51mm(-0.49mm)
となる。
 図2Dは、上記の関係式から導き出される共通化FPC32の各導電粒子を含んだ熱硬化接着剤25と、これらにそれぞれ対応するパネル側FPC28a(L1)、28b(L2)、28c(L3)の先端とのズレ量を示す図である。
 図3A~図3Gはパネルを3層重ねた場合の例で、上記のように導電粒子を含んだ熱硬化接着剤25との位置ズレを形成されたパネル側FPC28aと28bを有する3枚のパネル側FPC28の共通化FPC32への接続方法を示す図である。
 尚、以下の説明及び図面では、接続ヘッド11のみを簡略に示し、その他の図1に示した接続ヘッド上下機構部10、ヒータ12、接続受板13、吸着盤14等の構成は図示を省略している。
 先ず、図3Aに示すように、第3層目のパネル側FPC28cを、図1Aに示した通常の状態で、ヒータ12で加熱された接続ヘッド11により、共通化FPC32の導電粒子を含んだ熱硬化接着剤25の接着部(以下、接着部25ともいう)へ、圧着により接続する。
 次に、図3Bに示すように、第3層目のパネル側FPC28cを撓ませて、その撓みにより第3層目のパネル側FPC28cが直線(破線33参照)的に短くなった方向へ共通化FPC32を引き寄せる。
 そして、第2層目のパネル側FPC28bの接続部を共通化FPC32の接続部25に位置合わせして、その位置合わせした位置を固定するために、接続部よりも離れた位置で、パネル側FPC28bと共通化FPC32とをズレ防止テープ34を用いて固定する。
 そして、半田コテ35を用いて接続部の両端を加熱し、導電粒子を含んだ熱硬化接着剤25を適宜に溶融させて、パネル側FPC28bと共通化FPC32との接続部を仮融着させる。
 続いて、図3Cに示すように、仮融着させたパネル側FPC28bと共通化FPC32との接続部25を接続ヘッド11により圧着して接続させる。
 次に、図3Dに示すように、第3層目のパネル側FPC28cを更に撓ませると共に第2層目のパネル側FPC28bを撓ませて、その撓みにより第3層目及び第2層目のパネル側FPC28c及び28bが直線(破線33、36参照)的に短くなった方向へ共通化FPC32を引き寄せる。
 そして、第1層目のパネル側FPC28aの接続部を共通化FPC32の接続部25に位置合わせして、その位置合わせした位置を固定するために、接続部よりも離れた位置で、パネル側FPC28aと共通化FPC32とをズレ防止テープ34を用いて固定する。
 そして、半田コテ35を用いて接続部の両端を加熱し、導電粒子を含んだ熱硬化接着剤25を適宜に溶融させて、パネル側FPC28aと共通化FPC32との接続部を仮融着させる。
 図3Eは、半田コテ35を用いてパネル側FPC28aと共通化FPC32との接続部を仮融着させる作業状態を示す斜視図である。図3Eには、図3A~図3Dに示した構成と同一の構成部分には図3A~図3Dと同一の番号を付与して示している。
 その後、図3Fに示すように、仮融着させたパネル側FPC28aと共通化FPC32との接続部を接続ヘッド11により圧着して接続させる。
 図3Gは、パネル側FPC28c、28b、28aと共通化FPC32との接続が完了してズレ防止テープ34を取り外した直後の破線で示す状態37から、3枚のパネル27の裏面に配置される制御基板29(図2B参照)のコネクタに共通化FPC32を接続するために、実線で示すように3枚のパネル側FPC28を円弧38を描くように3枚のパネル27の下面(裏面)側に曲げた状態を示す図である。
 上述したように、先に接続されたパネル側FPC28を撓ませて、共通化FPC32を接着部の位置ずれ分だけ引き寄せながら、次のパネル側FPC28を接着部に接着する。これにより、図2Cで説明したように、第1層目のパネル27aの裏面と共通化FPC32との間隙を2mmという狭い間隙に維持しながら鋸刃状にならずに半円をなすパネル側FPC28の曲げが形成される。
 実施例2においては、図2B~図2Dに示した導電粒子を含んだ熱硬化接着剤25との位置ズレを形成されたパネル側FPC28aと28bを有する3枚のパネル側FPC28を共通化FPC32に接続する際に、実施例1の様にパネル側FPCを強制的にたわませないで接続する治具について説明する。
 なお、実施例2においても、図1Aに示した接続装置が用いられ、接続部の圧着による接着の原理は図1B及び図1Cの場合と同様である。
 図4A~図4F及び図5A~図5Fは、導電粒子を含んだ熱硬化接着剤25との位置ズレを形成されたパネル側FPC28aと28bを有する3枚のパネル側FPC28の共通化FPC32への接続方法と、その接続作業に用いられる治具について説明する図である。
 尚、以下の説明及び図面では、治具の他には、接続ヘッド11のみを簡略に示し、その他の図1に示した接続ヘッド上下機構部10、ヒータ12、接続受板13、吸着盤14等の構成は図示を省略している。
 図4Aは、第3層目のパネル側FPC28cを、図1Aに示した通常の状態で、接続ヘッド11により、共通化FPC32の接続部25へ、圧着により接続する状態を示している。
 図4Bは、第1の接続治具41を示す図である。第1の接続治具41は角度θの傾斜角度を有するパネル載置面42を備えている。このパネル載置面42には、接続装置の吸着盤14の上面14aと同様に多数の孔が設けられている。
 そして、第1の接続治具41の内部には、特には図示しないが、吸着機能連通機構が設けられている。この第1の接続治具41の底面が接続装置のパネル載置面としての吸着盤14の上面14aに載置されると、吸着盤14の上面14aのパネル吸着機能が、第1の接続治具41の内部の吸着機能連通機構を通して、角度θの傾斜角度を有するパネル載置面42に作用する。
 このパネル載置面42には、図4Aに示したように共通化FPC32の接続部25へ圧着により接続された第3層目のパネル側FPC28cと、このパネル側FPC28cに重ねてその重ね位置を位置決めされた第2層目のパネル側FPC28bを示している。
 この第2層目のパネル側FPC28bを共通化FPC32に接続するに際しては、図4Bに示すように、第3層目のパネル27cの面が角度θの傾斜角度を有するパネル載置面42に載置される。図4Bは、第3層目のパネル27cの面に、パネル載置面42に作用する吸着機能連通機構を通した吸着の作用が働いている状態を示している。
 パネル載置面42のパネル載置面42に、2枚重ねの第3層目のパネル側FPC28cと第2層目のパネル側FPC28bを上記ように載置したとき、第2層目のパネル側FPC28bの先端の接着部28b-1が、これに対応する共通化FPC32の接続部25に、ちょうど重なるようにパネル載置面42の傾斜の角度θが設定されている。
 図4Cは、上記のように共通化FPC32の接続部25に重なるように位置決めされた第2層目のパネル側FPC28bの先端の接続部28b-1を、半田コテ35を用いて接続部25に沿って加熱し、導電粒子を含んだ熱硬化接着剤25を適宜に溶融させて、パネル側FPC28bと共通化FPC32との接続部25を仮融着させる状態を示す図である。
 図4Dは、半田コテ35を用いてパネル側FPC28bと共通化FPC32との接続部25を仮融着させる作業状態を示す斜視図である。図4Dには、図4A~図4Cに示した構成と同一の構成部分には図4A~図4Cと同一の番号を付与して示している。
 図4Eは、図4C、図4Dに示すように仮融着させたパネル側FPC28bの接着部28b-1と共通化FPC32の接続部25を接続ヘッド11により圧着して接続させる状態を示している。
 図4Fは、2枚重ねの第3層目のパネル側FPC28c及び第2層目のパネル側FPC28bと、共通化FPC32との接続が終了して、パネル側FPC28c及び28bと共通化FPC32とから成る中間パーツ43を第1の接続治具41から取り出した状態を示している。
 図5Aは、中間パーツ43を第1の接続治具41から取り出す理由を説明する図である。上記の次の接続では、中間パーツ43の第2層目のパネル側FPC28bに、第1層目のパネル側FPC28aを重ねて、その接着部27a-1を共通化FPC32の接着部25に接続する必要がある。
 しかし、前述したように、各パネル側FPC28の先端(接着部)の間隔と、共通化FPC32の接着部25の間隔とには、位置ずれがある。このため、3枚重ねのパネル27を、そのまま第1の接続治具41に載置したのでは、パネル側FPC28aの接続部27a-1が共通化FPC32の接続部25に適正な位置で重ならない。すなわち、相互の間に位置ずれが起きてしまう。
 このため、共通化FPC32を矢印jで示すパネル27側方向に引き寄せて位置ずれを解消する必要がある。そこで、共通化FPC32を引き寄せる代わりに、第2の接続治具44を用いて、パネル側FPC28aの接続部27a-1を共通化FPC32に近づけて、共通化FPC32の接着部32に重なるようにする。
 第2の接続治具44も、そのパネル載置面45が傾斜して形成されている。そして、その傾斜の角度δは、第1の接続治具41のパネル載置面42の傾斜の角度θよりも大きく形成されている。
 ここで第2の接続治具44に共通化FPC32を固定して、パネル載置面45にパネル27を載置すると、パネル27は、第1の接続治具41のときよりも大きく傾く。パネル27が傾くと、共通化FPC32が既に接続されている第3及び第2層目のパネル側FPC28c及び28bの曲がりと、自然に曲げられたこれから接続される第1層目のパネル側FPC28aの曲がりとでは曲率が変わる。
 この曲率の変りかたは、ある角度内では傾斜角度が大きい分だけ大きくなる。したがって、第1の接続治具41では共通化FPC32の接着部32に達しなかったパネル側FPC28aの接続部27a-1が、傾斜角度の大きな第2の接続治具44では接続部25に届くようになる。
 図5Aに示すように、第2の接続治具44は、第1の接続治具41よりも長さkだけ短い。そして、パネル載置面45の傾斜角δが、第1の接続治具41の傾斜角θよりも大きい。この両方の変化があいまって、第2の接続治具44を用いると、パネル側FPC28aの接着部27a-1が接着部32に届くようになる。
 図5Bは、上記のように第2の接続治具44に載置された3枚重ねのパネル27の第1層目のパネル側FPC28aの接続部28a-1を、共通化FPC32の接続部25に、半田コテ35を用いて仮融着させる状態を示している。
 図5Cは図5Bの仮融着の作業状態を示す斜視図である。図5Cには、図5A、図5Bに示した構成と同一の構成部分には図5A、図5Bと同一の番号を付与して示している。
 図5Dは、上記の仮融着させたパネル側FPC28aの接続部28a-1と共通化FPC32の接続部25を接続ヘッド11により圧着して接続させる状態を示している。
 図5Eは、3枚重ねの第3層目のパネル側FPC28c、第2層目のパネル側FPC28b及び第1層目のパネル側FPC28aと、共通化FPC32との接続が終了して、パネル側FPC28c、28b及び28aと共通化FPC32とから成る完成パーツ46を第2の接続治具44から取り出した状態を示す図である。
 図5Fは、破線で示す図5Eに示した完成パーツ46の状態から、3枚のパネル27の裏面(パネル側FPC28aの裏面)に配置される制御基板29(図2B参照)のコネクタに共通化FPC32を接続するために、実線で示すように3枚のパネル側FPC28を円弧を描くように3枚のパネル27の裏面側に曲げた状態を示す図である。
 上述したように、この実施例2の場合は、第1及び第2の接続治具を用いて、パネルの傾斜により、接着部間の位置ずれを、ズレ防止テープを用いることなく位置合わせして接着する。これにより、図2Cで説明したように、第1層目のパネル27aの裏面と共通化FPC32との間隙を2mmという狭い間隙に維持しながら鋸刃状にならずに半円をなすパネル側FPC28の曲げが形成される。
 図6A、図6Bは、パネル27の傾きと、パネル側FPC28の先端部の伸びの関係を説明する図である。尚、図6Aは、説明を簡便にするために、パネル27が2枚重ねの場合を示し、且つ接続治具として第1の接続治具41を示している。
 図6Aに示すように、2枚重ねのパネル27(27c、27b)が第1の接続治具41に載置された実線の位置から、第2の接続治具44の載置位置であった破線の位置に傾きを大きくすると、これから接続を行う上のパネル27bのパネル側FPC28bの接続部28b-1の先端が距離mだけ先に伸びる。しかし、傾きを大きくすると無制限に接続部28b-1の先端が伸びるわけではない。
 図6Bは、パネル27の傾きと、パネル側FPC28の先端部の伸びの関係を示す図表である。同図表は実験値によるものであるが、同図表に示すように、傾き角度が5°から30°までは、目標位置(接続部25)までの位置の差mが、0.37mmから0.02mmまで徐々に短くなっていく。
 しかし、傾きが30°よりも大きくなると、垂直位置の45°まで、5°置きに、0.08mm、0.18mm、0.29mmと、差mが大きくなっていく。したがって、接続治具のパネル載置台の傾きは、図6Bに示す図表を用いて適正に決定される。
 以上の例では、液晶パネルを3枚重ねた場合の例で説明したが、これに限らず、液晶パネルが2枚以上の複数層であればよい。
 液晶パネルと信号処理基板を接続するFPC(Flexible Printed Circuits) とを接続する接続方法及び接続治具に利用することができる。
  1 液晶パネル
  2(2a、2b、2c) パネル側FPC
  3 信号処理基板
  4 コネクタ
  5 共通化FPC
  6 共通化接続部
  7 導電粒子を含んだ熱硬化接着剤
 10 接続ヘッド上下機構部
 11 接続ヘッド
 12 ヒータ
 13 接続受板
 14 吸着盤
   14a 上面
 15 真空ポンプ
 16 パイプ
 17 液晶パネル
 18 パネル側FPC
 19 共通FPC
 21、23 フレキシブル樹脂膜
 22、24 プリント配線
 25 導電粒子を含んだ熱硬化接着剤(接続部)
 26 導電性粒子
 27(27a、27b、27c) 液晶パネル(パネル)
 28(28a、28b、28c) パネル側FPC
 29 制御基板
 31 コネクタ
 32 共通化FPC
 33 直線位置
 34 ズレ防止テープ
 35 半田コテ
 36 直線位置
 37 接続完了直後の状態
 38 曲げ部の円弧
 41 第1の接続治具
 42 パネル載置面
 43 中間パーツ
 44 第2の接続治具
 45 パネル載置面
 46 完成パーツ

Claims (6)

  1.  共通化FPCにより接続される少なくとも第1層目、及び第2層目からなる複数枚の液晶パネル側FPCにおいて、
     接続後に曲げられる曲げ部分の外側となる前記第2層目の液晶パネル側FPCの接続部と、曲げ部分の内側となる前記第1層目の液晶パネル側FPCの接続部とをそれぞれ相対的に、前記共通化FPCに予め設けられた接続部と接続部との間隔よりも短くなるよう形成し、
     前記共通化FPCと前記液晶パネル側FPCとを接続する、
     ことを特徴とする接続方法。
  2.  前記共通化FPCと前記液晶パネル側FPCとを接続するに際し、
     前記第2層目の液晶パネル側FPCを通常の状態で接続し、
     前記第2層目の液晶パネル側FPCを撓ませて該撓みにより前記第2層目の液晶パネル側FPCが直線的に短くなった方向へ前記共通化FPCを引き寄せ、
     前記第1層目の液晶パネル側FPCの接続部を前記共通化FPCの接続部に位置合わせして該位置合わせした位置を仮固定し、
     前記共通化FPCの前記接続部に、前記第1層目の液晶パネル側FPCの前記接続部を接続する、
     ことを特徴とする請求請1記載の接続方法。
  3.  前記共通化FPCと前記複数枚の液晶パネル側FPCとを接続するに際し、前記複数枚を3枚としたとき、
     第3層目の液晶パネル側FPCを通常の状態で接続し、
     前記第3層目の液晶パネル側FPCを撓ませて該撓みにより前記第3層目の液晶パネル側FPCが直線的に短くなった方向へ前記共通化FPCを引き寄せ、
     前記第2層目の液晶パネル側FPCの接続部を前記共通化FPCの接続部に位置合わせして該位置合わせした位置を仮固定し、
     前記共通化FPCの前記接続部に、前記第2層目の液晶パネル側FPCの前記接続部を接続し、
     前記第3層目の液晶パネル側FPCを更に撓ませると共に前記第2層目の液晶パネル側FPCを撓ませて該撓みにより前記第3層目及び前記第2層目の液晶パネル側FPCが直線的に短くなった方向へ前記共通化FPCを引き寄せ、
     前記第1層目の液晶パネル側FPCの接続部を前記共通化FPCの接続部に位置合わせして該位置合わせした位置を仮固定し、
     前記共通化FPCの前記接続部に、前記第1層目の液晶パネル側FPCの前記接続部を接続する、
     ことを特徴とする請求請1記載の接続方法。
  4.  共通化FPCに接続される少なくとも第1層目、及び第2層目からなる複数枚の液晶パネル側FPCにおいて、前記共通化FPCとの接続後に曲げられる曲げ部分の外側となる前記第2層目の液晶パネル側FPCの接続部と、それよりも曲げ部分の内側となる前記第1層目の液晶パネル側FPCの接続部とが相対的に前記共通化FPCに予め設けられた接続部と接続部との間隔よりも短くなるよう形成されている前記2枚の液晶パネル側FPCを前記共通化FPCに接続するに際して用いられる接続治具において、
     該接続治具は、所定の傾斜角度を有する液晶パネル載置面を有し、該液晶パネル載置面に前記2枚の液晶パネルを装着した際に、上面側液晶パネル側FPCの接続部が、下面側液晶パネルに接続された共通化FPCの前記上面側液晶パネルとの接続部と一致する位置になっている、
     ことを特徴とする接続治具。
  5.  前記共通化FPCに接続される前記複数枚の液晶パネル側FPCの枚数を3枚としたとき、
     前記共通化FPCとの接続後に曲げられる曲げ部分の外側となる第3層目又は前記第2層目の液晶パネル側FPCの接続部と、それよりも曲げ部分の内側となる前記第2層目又は前記第1層目の液晶パネル側FPCの接続部とをそれぞれ相対的に前記共通化FPCに予め設けられた接続部と接続部との間隔よりも短くなるよう形成されている前記3枚の液晶パネル側FPCを前記共通化FPCに接続するに際して用いられる接続治具において、
     該接続治具は、所定の傾斜角度を有する液晶パネル載置面を有し、該液晶パネル載置面に前記3枚の液晶パネルを装着した際に、上面側液晶パネル側FPCの接続部が、下面側液晶パネルに接続された共通化FPCの前記上面側液晶パネルとの接続部と一致する位置になっている、
     ことを特徴とする接続治具。
  6.  前記接続治具は、前記傾斜面の角度を調整可能であることを特徴とする請求項4又は5記載の接続治具。
PCT/JP2011/060334 2011-04-27 2011-04-27 接続方法及び接続治具 WO2012147188A1 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2011/060334 WO2012147188A1 (ja) 2011-04-27 2011-04-27 接続方法及び接続治具
TW101101953A TW201243444A (en) 2011-04-27 2012-01-18 Connection method and connection jig

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2011/060334 WO2012147188A1 (ja) 2011-04-27 2011-04-27 接続方法及び接続治具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
WO2012147188A1 true WO2012147188A1 (ja) 2012-11-01

Family

ID=47071729

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
PCT/JP2011/060334 WO2012147188A1 (ja) 2011-04-27 2011-04-27 接続方法及び接続治具

Country Status (2)

Country Link
TW (1) TW201243444A (ja)
WO (1) WO2012147188A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016170264A (ja) * 2015-03-12 2016-09-23 株式会社ジャパンディスプレイ 表示装置の製造方法
WO2020044171A1 (ja) * 2018-08-31 2020-03-05 株式会社半導体エネルギー研究所 表示装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002140023A (ja) * 2000-10-31 2002-05-17 Optrex Corp 液晶表示装置
JP2002169490A (ja) * 2000-12-01 2002-06-14 Minolta Co Ltd 積層型表示パネル及び表示装置
JP2005202074A (ja) * 2004-01-14 2005-07-28 Mitsubishi Electric Corp 液晶表示装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002140023A (ja) * 2000-10-31 2002-05-17 Optrex Corp 液晶表示装置
JP2002169490A (ja) * 2000-12-01 2002-06-14 Minolta Co Ltd 積層型表示パネル及び表示装置
JP2005202074A (ja) * 2004-01-14 2005-07-28 Mitsubishi Electric Corp 液晶表示装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016170264A (ja) * 2015-03-12 2016-09-23 株式会社ジャパンディスプレイ 表示装置の製造方法
WO2020044171A1 (ja) * 2018-08-31 2020-03-05 株式会社半導体エネルギー研究所 表示装置
CN112534492A (zh) * 2018-08-31 2021-03-19 株式会社半导体能源研究所 显示装置
CN112534492B (zh) * 2018-08-31 2023-12-05 株式会社半导体能源研究所 显示装置
US11907017B2 (en) 2018-08-31 2024-02-20 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Display device

Also Published As

Publication number Publication date
TW201243444A (en) 2012-11-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3792554B2 (ja) 表示モジュール及びフレキシブル配線板の接続方法
WO2021031378A1 (zh) 一种显示面板及其制备方法、显示装置
WO2007063667A1 (ja) 回路部材、電極接続構造及びそれを備えた表示装置
JP2012093498A (ja) 画像表示装置
CN111796463B (zh) 显示模组
TW201031959A (en) Display panel and repair method thereof
CN113470538A (zh) 一种微型发光二极管拼接显示屏及其制备方法
JP4939964B2 (ja) 画像表示素子
JP2009186707A (ja) 電気光学装置の製造方法、電気光学装置
JP3533519B2 (ja) Tft基板、フィルムキャリアおよび液晶表示素子の製法
WO2012147188A1 (ja) 接続方法及び接続治具
JP5550430B2 (ja) ディスプレイ装置の実装方法
CN107507513A (zh) 一种显示面板和显示器
JP6006955B2 (ja) 接続体の製造方法、接続方法
US11361719B2 (en) Backlight module, display device and manufacturing method thereof
CN211086853U (zh) 显示装置
KR101842065B1 (ko) 연성 회로 기판
WO2016152124A1 (ja) フレキシブルプリント配線基板
TWI336878B (ja)
JP2017215499A (ja) 表示装置の製造方法
JPH07140479A (ja) Lcdユニット
JP2009194142A (ja) フレキシブル基板の接合構造
CN203070258U (zh) 一种红外触摸屏
JP2008216466A (ja) 表示装置およびその製造方法
JP2000223531A (ja) テープキャリアパッケージおよびそれを用いた液晶モジュール

Legal Events

Date Code Title Description
121 Ep: the epo has been informed by wipo that ep was designated in this application

Ref document number: 11864495

Country of ref document: EP

Kind code of ref document: A1

NENP Non-entry into the national phase

Ref country code: DE

122 Ep: pct application non-entry in european phase

Ref document number: 11864495

Country of ref document: EP

Kind code of ref document: A1

NENP Non-entry into the national phase

Ref country code: JP