WO2012114862A1 - ターボ分子ポンプのボルト締結構造およびターボ分子ポンプ - Google Patents

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  • the number of pins is N
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Abstract

 本発明は、ターボ分子ポンプのボルト締結構造であって、ロータ軸中心に関して同心円状に配置された複数のボルトによって、第1の部材を第2の部材に対して軸方向に締結し、ロータ軸中心に関して同心円状に複数配置され、締結された第1および第2の部材の対向する面の各々に、互いに対向するように形成された一対の非貫通のピン穴と、一対のピン穴毎に設けられ、該一対のピン穴に挿入されるピンと、を備え、ボルトと第1の部材に形成されたボルト孔との隙間寸法をDb、ピンと第1および第2の部材に形成された一対のピン穴との隙間寸法をそれぞれDp1、Dp2としたときに、隙間寸法Db、Dp1、Dp2は式「Db≧(Dp1+Dp2)」を満足するように設定されている。

Description

ターボ分子ポンプのボルト締結構造およびターボ分子ポンプ
 本発明は、ターボ分子ポンプのボルト締結構造、および、そのターボ分子ポンプのボルト締結構造を備えるターボ分子ポンプに関する。
 ターボ分子ポンプを構成する部材同士の締結には、同心円状に配置された複数本のボルトにて固定する構造が一般的である。ターボ分子ポンプではロータが数万r.p.mで高速回転しており、万が一、回転中にロータが破壊した場合には、ロータの回転エネルギーによって、静止側(例えばポンプケーシング)に回転方向の大きな力(衝撃力)が伝達される。そのため、この大きな衝撃がポンプケーシングを介して真空チャンバ側まで伝達されないように、ポンプを装置に固定するボルトや、ポンプケーシングとベースとを締結しているボルトなどを塑性変形させることで、衝撃を吸収する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010-180732号公報
 しかしながら、上述のようにボルトを変形させることによって破壊時のエネルギーを吸収させる構成の場合、金属強度における塑性変形領域は破断に限りなく近い状態であるため、想定される破壊エネルギーの見積もり誤差が大きかったり、想定以上の破壊エネルギーがが発生した場合には、結果的にボルトが破断するおそれがあった。そのため、装置側への衝撃は低減できても、ボルト破断をもたらす。
 本発明の第1の態様によると、ロータ軸中心に関して同心円状に配置された複数のボルトによって、第1の部材を第2の部材に対して軸方向に締結する、ターボ分子ポンプのボルト締結構造であって、ロータ軸中心に関して同心円状に複数配置され、締結された第1および第2の部材の対向する面の各々に、互いに対向するように形成された一対の非貫通のピン穴と、一対のピン穴毎に設けられ、該一対のピン穴に挿入されるピンと、を備え、ボルトと第1の部材に形成されたボルト孔との隙間寸法をDb、ピンと第1および第2の部材に形成されたピン穴との隙間寸法をそれぞれDp1、Dp2としたときに、隙間寸法Db、Dp1、Dp2は式「Db≧(Dp1+Dp2)」を満足するように設定されている。
 本発明の第2の態様によると、ロータ軸中心に関して同心円状に配置された複数のボルトおよびナットによって、第1の部材を第2の部材に対して軸方向に締結する、ターボ分子ポンプのボルト締結構造であって、ロータ軸中心に関して同心円状に複数配置され、締結された第1および第2の部材の対向する面の各々に、互いに対向するように形成された一対の非貫通のピン穴と、一対のピン穴毎に設けられ、該一対のピン穴に挿入されるピンと、を備え、ボルトと第1の部材に形成されたボルト孔との隙間寸法をDb1、ボルトと第1の部材に形成されたボルト孔との隙間寸法をDb2、ピンと第1および第2の部材に形成された一対のピン穴との隙間寸法をそれぞれDp1、Dp2としたときに、隙間寸法Db1、Db2、Dp1、Dp2は次式「(Db1+Db2)≧(Dp1+Dp2)」を満足するように設定されている。
 本発明の第3の態様によると、第1の態様または第2の態様のターボ分子ポンプのボルト締結構造において、ピン穴の底部を貫通すると共に該ピン穴より小径のピン装着確認用孔が、第1および第2の部材に形成されたピン穴の少なくとも一方に形成されている。
 本発明の第4の態様によると、第1乃至第3の態様のいずれか一つの態様のターボ分子ポンプのボルト締結構造において、ピンに平行ピンを用いられている。
 本発明の第5の態様によると、第1乃至第4の態様のいずれか一つの態様のターボ分子ポンプのボルト締結構造を備えたターボ分子ポンプであって、ロータと、ロータが収納され、第1の部材としてのフランジが形成されたポンプケーシングと、ポンプケーシングが固定され、第2の部材としてのポンプベースと、を備え、ピンの本数をN、ロータ破壊時に生じるポンプベースの回転トルクをτb、ピンの1本当たりのせん断方向の破壊に要する負荷(耐トルク値)をτpとしたときに、式「N≧τb/τp」を満足するようにピンの本数Nが設定される。
 本発明によれば、ターボ分子ポンプの安全性の向上を図ることができる。
磁気軸受式ターボ分子ポンプのポンプ本体の概略構成を示す断面図である。 図1のケーシング2とベース1のA-A断面図であり、ケーシング2とベース1との締結構造を示す図である。 (a)は図2のB-B断面を示す図であり、(b)はC-C断面を示す図である。 ピン穴101,102の変形例を示す図である。 電源一体型のターボ分子ポンプの一例を示す外観図である。 ボルト、ナット締結構造を示す図である。
 以下、図を参照して本発明を実施するための形態について説明する。図1は、磁気軸受式ターボ分子ポンプにおけるポンプ本体の概略構成を示す断面図である。このターボ分子ポンプは,例えば半導体製造装置等において、チャンバ内の真空排気に用いられる。
 ターボ分子ポンプのポンプ本体Tは、ベース1と、ベース1の上面に載置される略円筒形状のケーシング2と,ケーシング2内に回転可能に設けられたロータ3とを備えている。ケーシング2の下端にはフランジ2bが設けられており、このフランジ2bとベース1とは複数本のボルト52により締結されている。ケーシング2の上端に設けられた吸気口フランジ部2aは、図示しない半導体製遣装置側の真空チャンバのフランジに、ボルトによって締結される。
 高速回転されるロータ3は,遠心カに耐えられるように比強度の高いアルミニウム合金によって構成されている。ロータ3は、ベース1の内部に回転可能に支持された回転軸部3aに締結されている。回転軸部3aは、上下一対のラジアル磁気軸受4およびアキシャル磁気軸受5により非接触支持され、モータ6により回転駆動される。アキシャル磁気軸受5は、回転軸3aの下部に設けられたロータディスク42を上下から挟むように配置されている。ロータディスク42は、固定用ナット43により回転軸部3aに取り付けられている。
 ロータ3の釣鐘状筒部30の外周面には、軸方向に間隔をあけて複数段の回転翼31が形成されている。さらに、釣鐘状筒部30の下部には、略円筒形状の回転円筒部32が延設されている。すなわち、高真空側に回転翼31が、低真空側に回転円筒部32が設けられている。図1に示す例では、回転円筒部32の外径は、釣鐘状筒部30の外径よりも大きく設定されている。ロータ3に形成された複数段の回転翼31と回転円筒部32とが、回転側の排気機能部を構成する。
 モータ6には、例えばDCブラシレスモ-タが用いられる。その場合、回転軸部3a側には永久磁石を内蔵するモータロータが装着され、ベース1側には回転磁界を形成するためのモータステータが設けられる。なお、ベース1 側には、磁気軸受4、5の故障時に機能する非常用のメカニカルベアリング7が設けられている。
 ロータ3に形成された回転翼31の各段の間には、固定翼21が交互に挿設されている。これらの回転翼31および固定翼21によりタービン翼部が構成される。各段の固定翼21はスペーサ22を介して積層され、これら固定翼21とスペーサ22とにより積層体が形成されている。スペーサ22は略リング形状を成し、固定翼21は周方向に2分割した半割れ形状を成している。固定翼21とスペーサ22から成る積層体は、ボルト52の締結力により、ベース1の上端とケーシング2の上端の間に挟持されている。積層体の周囲はケーシング2で覆われている。
 回転円筒部32の周囲には、回転円筒部32の外周面に対向して固定円筒24が配設されている。固定円筒24はベース1にボルト固定されている。固定円筒24の内周面には螺旋状溝が形成されており、回転円筒部32と固定円筒24との隙間が、上下方向のガス通路を形成している。これらの回転円筒部32および固定円筒24はモレキュラードラッグポンプ部を構成する。このようなターボ分子ポンプにおいて、ロータ3をモータ6により高速回転させると、ケーシング上端の吸気口8から流入したガス分子は、ターピン翼部およびモレキュラードラッグポンプ部の各ガス通路を経て、排気口9から排気される。このガス分子の流れにより吸気口8側が高真空状態となる。
 ターボ分子ポンプにおいては、ロータ3が高速回転するため、回転中のロータ3には大きな遠心力がかかり高応力状態となっている。特に、回転円筒部32が高応力となり、この回転円筒部32の部分から破壊が発生する場合が多い。回転円筒部32が破壊すると、破壊による飛散物が遠心力によって固定円筒24に衝突し、固定円筒部24が固定されているベース1にロータ3の回転方向と同方向の大きな回転トルクが発生する。そのため、従来は、ベース1とケーシング2とを締結しているボルト52の本数は、破壊時の回転トルクに耐えられるように、(予想される回転トルク)/(ボルト1本当たりの耐トルク値)以上の本数に設定されるのが一般的である。
 ただし、ボルトの場合、ネジ谷部の断面積が他の部分よりも断面積が小さくなっていることと、ネジ谷部の断面形状が鋭角的になっているため、このネジ谷部に応力集中が発生しやすい。そのため、ボルト52のみで回転トルクを受ける締結構造の場合、応力集中が起こるネジ谷部においてボルト破断が発生しやすいという欠点があった。
 このようなことから、本実施の形態では、ベース1とケーシング2との締結構造を、図2,3に示すような構造とした。図2,3は、図1のケーシング2とベース1との締結構造を説明する図である。図2は図1のケーシング2とベース1のA-A断面を示す図である。図1に示したように、ケーシング2の下端にはフランジ2bが形成されており、このフランジ2bをベース1にボルト締結することによりケーシング2がベース1に固定されている。図2に示す例では6本のボルト52が使用されている。
 ケーシング2は中心軸がロータ3の中心軸とほぼ一致するようにベース1に固定され、フランジ2bに形成されるボルト孔110は、ケーシング2の中心軸に対して同心円上に配置されている。また、図2の符号100で示す部材は、ベース1とケーシング2との締結部に設けられたピンである。ピン100には例えば平行ピンが用いられ、6本のピン100が、ボルト52が配置されている同心円と同一円上に配置されている。
 図3(a)は、図2のB-B断面を示し、図3(b)は図2のC-C断面を示す。図3(a)に示すように、ベース1およびフランジ2bには、非貫通のピン穴101,102
が形成されている。ピン100は、ピン穴101,102によって形成される袋状のピン穴に収納されている。ピン100の長さおよび各ピン穴101,102の深さは、ポンプ本体Tを正立姿勢とした場合、倒立姿勢とした場合のいずれの場合においても、ピン100が両方のピン穴101,102に必ず挿入されるように設定されている。
 本実施の形態では、ケーシング2をベース1にボルト固定する際に、予め、ベース1側のピン穴101にピン100が挿入されているような構成としている。そのため、ピン100とピン穴101との隙間寸法Dp1は、ピン100とピン穴102との隙間寸法Dp2よりも小さく設定されている。
 一方、ボルト締結構造においては、図3(b)に示すように、ボルト52はベース側に形成された雌ねじと螺合している。ボルト孔110の内径寸法は、ボルト軸とボルト孔110との間に寸法Dbの隙間が形成されるように設定されている。さらに、ピン穴101,102とピン100との隙間寸法Dp1,Dp2および隙間寸法Dpは、次式(1)が満足されるように設定されている。
  Db≧(Dp1+Dp2)  …(1)
 式(1)は、ロータ破壊によりベース1に回転トルクが発生した場合、ボルト52のボルト軸がボルト孔110の内周面に当接する前に、ピン100がピン穴101,102の内周面に当接するための条件である。すなわち、回転トルクをピン100のみで受け止めるような構成となっている。この場合、ピン100の本数Nは、ロータ破壊時に生じるベース1の回転トルクをτb、ピン100の1本当たりのせん断方向の破壊に要する負荷(耐トルク値)をτpとしたとき、次式(2)を満足するように設定される。
  N≧τb/τp   …(2)
 上述のようなピン100をボルト締結部に設けることにより、ロータ破壊時の回転トルクをボルト52よりも先にピン100に作用させることができる。さらに、式(2)を満足するようにピン100を設定することにより、ピン100の破断を防止することができる。また、ピン100に平行ピンのように断面が軸方向に一様で表面が平滑な部材を用いることで、ネジ谷部のような応力集中の発生を避けることができる。
 もちろん、衝撃によりピン100やピン穴101,102に変形が生じた場合には、ボルト52にも回転トルクが作用するが、その大きさは十分小さい。そのため、ボルト52の強度としては、締結時の軸方向の引っ張り強度を主に考慮すれば良く、従来のように、ボルト52によって回転トルクを受け止める締結構造に比べ、ボルト52の本数を減らすことが可能である。
 このように、回転トルクはピン100で分担し、ケーシング2のベース1への固定はボルト52で分担するというに機能分担することにより、ボルト本数の削減によるコスト低減、さらには、ボルト本数削減に伴う締結作業の簡素化を図ることができる。
 図4は、ピン100が装着されるピン穴101,102の変形例を示す図である。この変形例では、ピン穴102の底部にピン穴102よりも小径の貫通孔103を形成した。この貫通孔103は、以下のような機能を有している。
 貫通孔103の1番目の機能は、ピン穴101,102内にピン100が装着されているか否かを確認するための確認窓としての機能である。図3(a)に示したピン穴101,102の場合、ボルト締結後は、ピン穴101,102にピン100が装着されているか否かを確認することができない。一方、図4に示すピン穴101,102の場合には、ボルト締結後であっても貫通孔103からピン100の有無を確実に確認することができ、ピン100の装着忘れを防止することができる。
 貫通孔103の2番目の機能は、ピン100に回転トルクが作用したことによって、ピン100がピン穴101の側面に食い込んで抜けなくなった場合に、ピン100を取り外すための作業穴としての機能である。そのような場合、貫通孔103から棒状の治具を挿入し、ピン100を叩き出すことでピン100をピン穴101から取り外すことが容易にできる。本実施の形態の場合、ピン穴101の方がピン穴102よりも小径なので、ピン100はピン穴101に取り残されやすい。しかし、ピン100がピン穴102の方に取り残された場合を考慮して、ピン穴101,102の両方に貫通孔103を形成するようにしても良い。
 なお、上述した実施の形態では、ベース1とケーシング2とのボルト締結構造に本発明を適用した場合について説明したが、他の部分のボルト締結構造にも適用することができる。例えば、ロータ3と回転軸部3aとのボルト締結部分にも適用できるし、フランジ2aと装置側とのボルト締結にも適用可能である。
 また、ターボ分子ポンプには、ポンプ本体と電源装置とが一体となった一体式のターボ分子ポンプがあり、図5は、その一例を示す外観図である。ベース120の下部には冷却装置113が取り付けられ、その冷却装置113の下部に電源装置140が取り付けられている。ベース112と冷却装置113とは複数のボルト13Bで締結されており、冷却装置113と電源装置140とは複数のボルト14Bにより締結されている。
 そのため、ロータ破壊時の衝撃によって、ケーシング130とベース120とを締結しているボルト12Bに対しては回転方向のせん断荷重が作用し、重量物である電源装置140の慣性により、電源装置140と冷却装置113とを締結しているボルト13Bには回転方向とは逆方向に、せん断荷重が作用することになる。よって、このようなボルト締結構造に本発明を適用した場合にも、上述した場合と同様の作用効果を奏することができる。
 なお、上記の本発明によるターボ分子ポンプの締結構造では、たとえば図1や図3に示すように、図中で上方側から、すなわちケーシング2のフランジ2b側からボルト201をフランジ2bに設けたボルト孔を通してベース1側に設けた雌ねじと螺合する構造として説明した。
 しかしながら、このボルト201のボルト孔をベース1側に設け、ボルト201を下側から、すなわちベース1からこのボルト孔を通してフランジ2bの設けた雌ねじと螺合する構造としてもよい。この構造では、上記の隙間寸法Dbはベース1側に設けられたボルト孔とボルト201の軸との間に形成される隙間となる。
 さらに、本発明は図6に示すような、ボルト201とナット202を用いて、2つのフランジ200と2aとを締結するボルト締結構造にも適用することができる。
 このような締結構造は、例えば、フランジ2aとターボ分子ポンプが装着される装置側との締結には、このようなボルト締結構造が用いられる場合が多いが、ケーシング2とベース1との締結にも使用することも可能である。図6では、フランジ2aと装置側のフランジ200に用いた場合を示した。フランジ2aとフランジ200との間には、図4に示すようなピン構造が採用されており、図6では図示を省略したが、例えば、フランジ2a側にピン穴101および貫通孔103が形成され、装置側のフランジ200にピン穴102が形成されている。
 なお、図6に示す締結構造で、上下を逆にした締結構造であってもよい。ボルト201を上側から、すなわちフランジ200側から通して、フランジ2a側のボルトで締結する構造となる。
 図6に示すようなボルト201とナット202を用いたボルト締結構造の場合、フランジ2a,200のどちらのボルト孔に関してもボルト201の軸との間に隙間が形成されることになる。フランジ200側の隙間寸法をDb1、フランジ2a側の隙間寸法をDb2とした場合、図4の隙間寸法Dp1、Dp2および隙間寸法Db1、Db2は、次式(3)を満足するように設定されている。これは、上述した式(1)に代わる条件式である。
  (Db1+Db2)≧(Dp1+Dp2)  …(3)
 以上の説明は本発明の実施形態の例であり、本発明はこれらの実施形態に限定されない。当業者であれば、本発明の特徴を損なわずに様々な変形実施が可能である。したがって、本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。
 次の優先権基礎出願の開示内容は引用文としてここに組み込まれる。
 日本国特許出願第2011年第36013号(2011年2月22日出願)
 

Claims (5)

  1.  ロータ軸中心に関して同心円状に配置された複数のボルトによって、第1の部材を第2の部材に対して軸方向に締結する、ターボ分子ポンプのボルト締結構造であって、
     前記ロータ軸中心に関して同心円状に複数配置され、締結された前記第1および第2の部材の対向する面の各々に、互いに対向するように形成された一対の非貫通のピン穴と、
     前記一対のピン穴毎に設けられ、該一対のピン穴に挿入されるピンと、を備え、
     前記ボルトと前記第1の部材に形成されたボルト孔との隙間寸法をDb、前記ピンと前記第1および第2の部材に形成された一対のピン穴との隙間寸法をそれぞれDp1、Dp2としたときに、隙間寸法Db、Dp1、Dp2は式「Db≧(Dp1+Dp2)」を満足するように設定されているターボ分子ポンプのボルト締結構造。
  2.  ロータ軸中心に関して同心円状に配置された複数のボルトおよびナットによって、第1の部材を第2の部材に対して軸方向に締結する、ターボ分子ポンプのボルト締結構造であって、
     前記ロータ軸中心に関して同心円状に複数配置され、締結された前記第1および第2の部材の対向する面の各々に、互いに対向するように形成された一対の非貫通のピン穴と、
     前記一対のピン穴毎に設けられ、該一対のピン穴に挿入されるピンと、を備え、
     前記ボルトと前記第1の部材に形成されたボルト孔との隙間寸法をDb1、前記ボルトと前記第1の部材に形成されたボルト孔との隙間寸法をDb2、前記ピンと前記第1および第2の部材に形成された一対のピン穴との隙間寸法をそれぞれDp1、Dp2としたときに、隙間寸法Db1、Db2、Dp1、Dp2は次式「(Db1+Db2)≧(Dp1+Dp2)」を満足するように設定されているターボ分子ポンプのボルト締結構造。
  3.  請求項1または2に記載のターボ分子ポンプのボルト締結構造において、
     前記ピン穴の底部を貫通すると共に該ピン穴より小径のピン装着確認用孔が、前記一対のピン穴の少なくとも一方に形成されている。
  4.  請求項1乃至3のいずれか一項に記載のターボ分子ポンプのボルト締結構造において、
     前記ピンに平行ピンを用いられている。
  5.  請求項1乃至4のいずれか一項に記載のターボ分子ポンプのボルト締結構造を備えたターボ分子ポンプであって、
     ロータと、
     前記ロータが収納され、前記第1の部材としてのフランジが形成されたポンプケーシングと、
     前記ポンプケーシングが固定され、前記第2の部材としてのポンプベースと、を備え、
     前記ピンの本数をN、ロータ破壊時に生じる前記ポンプベースの回転トルクをτb、前記ピンの1本当たりの耐トルク値をτpとしたときに、式「N≧τb/τp」を満足するように前記ピンの本数Nが設定されるターボ分子ポンプ。
     
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