WO2012073906A1 - ベルトクリーニング装置、ベルト搬送装置及び画像記録装置 - Google Patents

ベルトクリーニング装置、ベルト搬送装置及び画像記録装置 Download PDF

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Abstract

ベルトクリーニング装置(4 )は、ブラシローラ(4 1 )を有する。ローラ(4 1 )の毛(4 1 2 )の一部は無端ベルト(2 3 )に接触する。毛(4 1 2 )の一部は桶(4 2 )内の清掃液に浸漬される。ローラ(4 1 )はベルト(2 3 )の移動方向と逆方向に回転されるので、液は毛(4 1 2 )で掻き上げられ、ベルト(2 3 )を洗浄する。ローラ(4 1 )は、多数の穴(4 1 1 b )を有するブラシ軸(4 1 1 )を有する。穴(4 1 1 b )は軸方向に3 ― 4 m m のピッチで、円周方向に3 - 7 度のピッチで、千鳥状に形成される。穴(4 1 1 b )に植毛される毛(4 1 2 )は、0 . 0 5 ― 0 . 2 0 m m の直径及び1 5 ― 2 0 m m の自由長を有する。ローラ(4 1 )が回転されるとき、毛(4 1 2 )先端の線速は1 2 0 . 8 ― 2 0 1 . 3 m m / s である。本装置(4 )は、ベルト(2 3 )表面に付着したインクを残らず取り除く。

Description

ベルトクリーニング装置、ベルト搬送装置及び画像記録装置
 本発明は、ベルトクリーニング装置、ベルト搬送装置及び画像記録装置に関し、詳しくは、ブラシローラによるベルトのクリーニング性に優れるベルトクリーニング装置、ベルト搬送装置及び画像記録装置に関する。
 近年、紙、布帛等の種々の記録媒体に対して高精細な画像を記録する装置として、インクジェット方式による画像記録装置が広く普及している。特に、記録媒体が長尺ウェブ状である場合には、無端ベルトを有するベルト搬送装置を使用し、記録媒体を無端ベルト上に密着させて搬送することが行われている。
 その際、記録媒体のミスフィードやいわゆる縁なし印刷、インクの裏抜け等のために、記録ヘッドから吐出されたインクが無端ベルトに付着する場合があり、無端ベルトに付着したインクが無端ベルト上に新たに供給されてきた記録媒体に転移して記録媒体を汚してしまう等のトラブルが生じる。
 また、記録媒体は、その種類によって紙粉や糸くず、前処理剤等の汚染物質を発生する場合があり、これらが無端ベルト上のインクと混合して異物として付着してしまう場合がある。
 無端ベルトに付着した異物を放置した場合、これが新たに供給される記録媒体の裏面に付着して製品品質を低下させたり、無端ベルトと記録媒体との間の摩擦に影響を与えて記録媒体の搬送を不安定化させたりする問題が生じる。
 そのため、通常、このようなベルト搬送装置又は画像記録装置には、無端ベルトの表面に付着した異物をクリーニングするためのベルトクリーニング装置が設けられている。
 従来、無端ベルトの表面をクリーニングする技術として、無端ベルトの表面に当接して摺擦するブラシローラが知られている(特許文献1)。
特開2008-44108号公報
 特許文献1に記載の技術においては、ブラシローラの下方に洗浄水が貯留された水受け部が配設され、ブラシ毛の一部が洗浄水に浸漬されている。このため、ブラシローラが回転すると、ブラシ毛によって洗浄水が水受け部から掻き上げられ、無端ベルトの表面を洗浄水によって洗浄するようになっている。
 このような技術において、ブラシローラとしては、通常、金属製のブラシ軸の外周面に、スパイラル状にブラシ毛を植毛したものが用いられている。
 しかし、このようなブラシローラでは、掻き上げ時に洗浄水の抜けが多く、無端ベルトの表面に充分な洗浄水を付着させることが困難であった。また、無端ベルトの表面に対してブラシが非接触となる部位が発生し易かった。その結果、ブラシローラによる無端ベルトのクリーニング性が充分に得られず、インク等の異物が無端ベルト表面に筋状に残留する問題を生じた。
 また、ブラシローラによる無端ベルト表面のクリーニングには、ブラシローラ回転時におけるブラシ毛先端の線速も大きく影響することがわかった。
 そこで、本発明の課題は、ブラシローラが無端ベルトの表面に多量の清掃液を付着させると共に、無端ベルトの表面に対するブラシ非接触部の形成を防止することができるようにすることにより、ブラシローラによる無端ベルトのクリーニング性に優れるベルトクリーニング装置、ベルト搬送装置及び画像記録装置を提供することにある。
 また本発明の他の課題は、以下の記載によって明らかとなる。
 上記課題は、以下の各発明によって解決される。
1.被搬送物を載置して搬送する無端ベルトに接触して、前記無端ベルト表面に付着した異物を洗浄するためのブラシ毛を、ブラシ軸の外周面に植毛してなるブラシローラと、前記ブラシローラを回転させる駆動部と、前記ブラシローラの前記ブラシ毛先端の線速及び回転方向を所定の回転条件とするように前記駆動部を制御する制御部と、前記ブラシ毛の一部が含浸される清掃液が貯留される清掃桶とを有し、前記ブラシローラの回転により、前記ブラシ毛が前記清掃液を掻き上げて、前記無端ベルト表面を清掃液によって洗浄するように構成されたベルトクリーニング装置において、前記ブラシローラは、前記ブラシ軸の外周面に軸方向のピッチが3mm以上4mm以下の範囲且つ円周方向のピッチが3度以上7度以下の範囲で千鳥状に多数形成された各々の植毛用穴に、線径が0.05mm以上0.20mm以下の範囲の前記ブラシ毛を、自由長が15mm以上20mm以下の範囲となるように植毛してなり、前記制御部は、前記ブラシローラを前記ブラシ毛先端の線速が120.8mm/s以上201.3mm/s以下の範囲で前記無端ベルトの移動方向に対して逆方向に回転させるように前記駆動部を制御することを特徴とするベルトクリーニング装置。
2.前記ブラシ軸は、樹脂からなるブラシ植毛部を有することを特徴とする上記1.記載のベルトクリーニング装置。
3.被搬送物を上面に載置して搬送する無端ベルトと、前記無端ベルト表面のクリーニングを行うための上記1.又は2.記載のベルトクリーニング装置を備えることを特徴とするベルト搬送装置。
4.前記被搬送物として記録媒体を上面に載置して搬送する無端ベルトと、前記無端ベルトに載置された前記記録媒体上に画像データに基づいてインクを吐出して記録を行う記録手段と、前記無端ベルト表面のクリーニングを行うための上記1.又は2.記載のベルトクリーニング装置を備えることを特徴とする画像記録装置。
 本発明によれば、ブラシローラが無端ベルトの表面に多量の清掃液を付着させることができると共に、無端ベルトの表面に対するブラシ非接触部の形成を防止することができ、ブラシローラによる無端ベルトのクリーニング性に優れるベルトクリーニング装置、ベルト搬送装置及び画像記録装置を提供することができる。
本発明に係る画像記録装置の一例を示す概略構成図 植毛用穴の配列パターンを示す図 ブラシ毛の先端形状を説明する図
 以下、図面を参照して本発明を実施するための形態を説明する。
 図1は、本発明に係る画像記録装置の一例を示す概略構成図であり、図中、1は画像記録装置であり、この画像記録装置1は、ベルト搬送装置2、記録ヘッド3、ベルトクリーニング装置4を備えている。
 ベルト搬送装置2は、所定の間隔をおいて平行に配置された複数(図示の例では2つ)のローラ21、22に亘って所定幅の無端ベルト23が張架されている。これらローラ21、22間に架け渡された無端ベルト23の上面は、被搬送物である記録媒体Pを密着させて載置する載置面とされている。
 一方のローラ21は図示しない副走査モータからの駆動力を伝達可能に接続された駆動ローラ、他方のローラ22は従動ローラであり、駆動ローラ21が副走査モータの回転駆動によって、図1において反時計回りに所定の速度で回転することにより、従動ローラ22との間に架け渡された無端ベルト23を回転移動させ、その上面に載置される記録媒体Pを副走査方向である図中のA方向に向けて搬送するようになっている。
 記録媒体Pには、例えば、紙、布帛、プラスチックフィルム、ガラス板等、インクジェット記録に通常使用される記録媒体を使用することができる。記録媒体Pは所定サイズに裁断されたシート状であってもよいし、ロール状に巻回された元巻きから連続して繰り出される長尺状であってもよい。特に、布帛は、インクが裏抜けし易いため、無端ベルト23の表面にインクが付着するおそれが高く、後述するベルトクリーニング装置4を備えることによって特に顕著な効果が得られるために好ましい。
 記録ヘッド3は、無端ベルト23上の記録媒体Pが載置される面の上方に所定の間隔をおいて配設されており、その下面に設けられた多数のノズルからインク滴を吐出することにより、記録媒体P上に所望の画像を記録するインクジェットヘッドである。この記録ヘッド3は、図示しないキャリッジに搭載されて、画像記録時に記録媒体Pの搬送方向と直交する主走査方向に往復移動するシャトル型の記録ヘッドであってもよいし、無端ベルト23の幅方向に亘って固定状に架け渡され、連続的に搬送される記録媒体P上にインク滴を吐出することによって画像を記録するライン型の記録ヘッドであってもよい。
 ベルトクリーニング装置4は、本発明において駆動ローラ21の近傍に配置されており、無端ベルト23の搬送方向に沿って順に配設される散水パイプ40、ブラシローラ41を有している。
 このうち散水パイプ40は、その下方に配置される清掃桶42に貯留された清掃液を供給ポンプ43の駆動によって無端ベルト23の表面に向けて噴射することにより、該無端ベルト23の表面に付着した異物を洗浄する。
 ブラシローラ41は、無端ベルト23の全幅に亘って架け渡された円柱状のブラシ軸411の外周面に全周に亘ってブラシ毛412が植毛されてローラ状に形成されている。ブラシ毛412の先端は、散水パイプ40による散水位置よりも無端ベルト23の回転移動方向の下流側において無端ベルト23の表面に常時接触状態にあり、ブラシ軸411が駆動部としての駆動モータ413によって回転することにより、該無端ベルト23の表面を摺擦して洗浄する。
 ブラシローラ41の下部において、ブラシ毛412は清掃桶42内の清掃液に一部浸漬しており、回転時に清掃液を掻き上げて無端ベルト23の表面に付着させることにより、異物の除去効果を高めている。
 図中400は、ベルトクリーニング装置4が備える制御部である。制御部400は、ブラシローラ41のブラシ毛412先端の線速及び回転方向を所定の回転条件とするように駆動モータ413を制御している。
 図2は、ブラシ毛412の配列パターンを説明するためのブラシ軸411の概略斜視図である。
 図2において、411aはブラシ軸411の外周面であり、411bは外周面411aに形成されたブラシ毛412の植毛用穴である。
 本発明において、植毛用穴411bは、ブラシ軸411の軸方向及び円周方向に沿って千鳥状に形成されている。
 すなわち、植毛用穴411bは、ブラシ軸411の軸方向に沿って所定のピッチで配列された軸方向列(2次植毛用穴列411b’’)が、ブラシ軸411の円周方向に沿って所定のピッチで配列されているが、隣接する軸方向列同士は、互いにブラシ軸411の軸方向に半ピッチずれている。このため、各植毛用穴411bは、ブラシ軸411の円周方向に沿って所定のピッチで配列された円周方向列(1次植毛用穴列411b’)が、ブラシ軸411の軸方向に沿って所定のピッチで配列され、隣接する円周方向列同士は、互いにブラシ軸411の軸方向に半ピッチずれている。
 本発明において、この植毛用穴411bの軸方向のピッチは3mm以上4mm以下の範囲、円周方向のピッチは3度以上7度以下の範囲とされる。
 なお、本明細書において、上記軸方向のピッチとは、円周方向に沿って整列された植毛用穴411bからなる1次植毛用穴列411b’同士が互いに隣接する間隔をいう。本発明の場合、ブラシの植毛用穴の軸方向ピッチが3mm以上4mm以下であり、当該範囲外の軸方向ピッチのものと比べて植毛されるブラシによる清掃液の掻き上げ力を十分に発揮する事ができる。
 また、本明細書において、上記周方向のピッチとは、軸方向に沿って整列された植毛用穴411bからなる2次植毛用穴列411b’’同士が互いに隣接する間隔をいい、ブラシ軸411の軸中心Oを基準とする角度で示される。本発明の場合、ブラシの植毛用穴の円周方向のピッチが3度以上7度以下の範囲で形成されており、これにより上記軸方向のピッチと相俟って、当該範囲外の円周方向ピッチで形成されたブラシローラに比べて植毛されるブラシによる清掃液の掻き上げ力を十分に発揮する事ができる
 本発明において、ブラシ軸411の外周面411aに形成された各々の植毛用穴411bには、線径が0.05mm以上0.20mm以下の範囲のブラシ毛412が多数本束ねられて植毛される。
 本発明において、ブラシ毛412は、自由長が15mm以上20mm以下の範囲となるように植毛用穴411bに植毛される。なお、本明細書において、ブラシ毛412の自由長とは、植毛用穴411bに植毛された状態のブラシ毛412におけるブラシ軸411の外周面411aから突出している部分の長さをいう。
 ブラシローラ41がこれらの条件を満たすことにより、円周方向及び軸方向に隣接する植毛用穴411bにそれぞれ植毛されたブラシ毛412の束の内部に清掃液が毛管現象によって蓄えられる以外に、隣接する植毛用穴411bにそれぞれ植毛されたブラシ毛412の束間にも清掃液を蓄えるための液溜まり部410が好適に形成されるようになる。
 さらに、本発明において、制御部400は、ブラシローラ41を、ブラシ毛412先端の線速が120.8mm/s以上201.3mm/s以下の範囲で、無端ベルト23の回転移動方向に対して逆方向に回転(図1中反時計回り)させるように駆動モータ413を制御する。例えば、ブラシローラ41の径(ブラシ毛412先端までの径とする)が100mm、ブラシローラ41の駆動モータ413に対する減速比が1/26であるとした場合、ブラシ毛412先端の線速を120.8mm/sとするためには、駆動モータ413の回転速度を、120.8[mm/s]×60[s/m]×26/(100[mm]×3.14)=600[rpm]に制御すればよい。
 本発明においては、ブラシローラ41を上記の条件で回転することにより、清掃桶42内の清掃液は、各ブラシ毛412の束内に蓄えられるのに加えて、上述した液溜まり部410に蓄えられ、ブラシローラ41が、ブラシ毛412先端の線速が所定範囲となるように回転することによって無端ベルト23の表面において好適に放出されるようになる。この結果、無端ベルト23の表面に多量の清掃液を付着させることが可能となる。
 いずれかが上記範囲から外れると、ブラシ毛412内に清掃液を蓄える効果が低減し、清掃液を効率良く掻き上げて無端ベルト23の表面に付着させることが難しくなる。また、ブラシ毛412先端の線速が低すぎると、蓄えられた清掃液を無端ベルト23の表面に付着させる勢いが劣り、また、高すぎると、ブラシ毛412が無端ベルト23の表面に接触する前に清掃液がブラシ毛412から放出されてしまい、いずれも清掃効率が低下する。
 清掃液の放出には遠心力も作用する。遠心力を最適化して無端ベルト23の表面に付着する清掃液を更に増加させる上で、ブラシ軸の径は50mm以上70mm以下の範囲とすることが好ましい。
 また、本発明において、ブラシローラ41が回転すると、円周方向に多数並設された2次植毛用穴列411b’’が順次無端ベルト23に接触していく。このとき、配列パターンが千鳥状であるが故に、隣接する2次植毛用穴列411b’’間において、植毛用穴411bは軸方向のピッチ分だけずれて設けられているため、接触を互いに補い合うことができる。これにより、無端ベルト23の表面に対するブラシ非接触部の形成を防止することが可能となる。
 以上に説明した通り、本発明のベルトクリーニング装置4によれば、ブラシローラ41が無端ベルト23の表面に多量の清掃液を付着させると共に、無端ベルト23の表面に対するブラシ非接触部の形成を防止することが可能となるため、ブラシローラ41による無端ベルト23のクリーニング性が飛躍的に向上する効果を奏する。
 本発明において、植毛用穴411bの穴径は、3mm以上4mm以下の範囲であることが好ましい。これにより、液溜まり部410による清掃液の掻き上げ量が更に増加すると共に、無端ベルト23の表面に対するブラシ非接触部の形成を更に防止することが可能となるため、ブラシローラ41による無端ベルト23のクリーニング性が更に向上する。
 また、1つの植毛用穴411bに植毛されるブラシ毛412の本数は、通常、植毛用穴411bに略最密状態で充填されるように選択され、植毛用穴411bの穴径が3mm以上4mm以下の範囲であれば、200本以上800本以下の範囲であることが好ましく、400本以上600本以下の範囲であることがより好ましい。
 植毛用穴411bへのブラシ毛412の植毛方法は、格別限定されず、例えば、接着剤等の固定手段により好ましく植毛することができる。
 ブラシ毛412の材質は、格別限定されず、天然毛、人工毛を問わず使用できるが、インク等の除去性能に優れる点でナイロンやポリプロピレン等の樹脂が好適である。
 本発明において、ブラシ毛412の断面形状は、格別限定されるものではなく、例えば円形状、楕円形状、又は、三角形状、四角形状等の多角形状のものを好ましく例示できる。
 ブラシ毛412の断面形状が円形状又は楕円形状の場合は、無端ベルト23の表面にブラシ毛412が接触した際において清掃液の放出性に優れる。この結果、無端ベルト23への清掃液の付着量を増加できる効果を奏する。
 一方、ブラシ毛412の断面形状が三角形状、四角形状等の多角形状の場合は、ブラシ毛412の側面に平面部が形成される。平面部に対して清掃液は好適に表面張力を発現できるようになるため、掻き上げ時において清掃液の保持性に優れる。この結果、無端ベルト23への清掃液の付着量を増加できる効果を奏する。
 断面形状が円形状、楕円形状、又は、三角形状、四角形状等の多角形状のブラシ毛412から選ばれる数種を組み合わせて用いることも好ましいことである。
 本発明において、ブラシ毛412の先端形状は、格別限定されるものではなく、例えば図3に示すように、先端が尖っているもの(図3(a))や、先端がブラシ毛412の線径よりも大径に形成されたもの((図3(b))を好ましく例示できる。図3(b)の例では、先端をブラシ毛412の線径よりも大径の球状に形成した例を示したが、必ずしも球状に限定されるものではない。
 ブラシ毛412の先端が尖っているものである場合は、無端ベルト23の表面にブラシ毛412が接触した際において清掃液の放出性に優れる。この結果、無端ベルト23への清掃液の付着量を増加できる効果を奏する。
 一方、ブラシ毛412の先端がブラシ毛412の線径よりも大径に形成されたものである場合は、ブラシ毛412間に清掃液を蓄えやすくなるため、掻き上げ時において清掃液の保持性に優れる。この結果、無端ベルト23への清掃液の付着量を増加できる効果を奏する。
 先端が尖ったブラシ毛412、又は、先端がブラシ毛412の線径よりも大径に形成されたブラシ毛412から選ばれる数種を組み合わせて用いることも好ましいことである。
 本発明において、ブラシ毛412の更に好ましい態様としては、植毛される各々のブラシ毛412が、清掃液の放出性に優れる断面形状(例えば円形状又は楕円形状)と清掃液の保持性に優れる先端形状(例えば先端がブラシ毛412の線径よりも大径に形成されたもの)とを併せ持つか、あるいは、清掃液の保持性に優れる断面形状(三角形状、四角形状等の多角形状)と清掃液の放出性に優れる先端形状(先端が尖っているもの)とを併せ持つことである。これにより、ブラシローラ41が無端ベルト23の表面に更に多くの清掃液を付着させることが可能となるため、ブラシローラによる無端ベルトのクリーニング性が更に向上する効果を奏する。
 ブラシ軸411の材質は、格別限定されるものではないが、従来のように金属を用いた場合はブラシ軸411の中央部が自重によりたわみを生じて無端ベルト23との接触が不安定化し易いため、本発明においては、ブラシ軸を軽量な材質で形成することが好ましい。特にナイロンやポリプロピレン等の樹脂が軽量且つ強度に優れるため好適である。従って、少なくともブラシ毛が植毛される様、植毛用穴が形成されたブラシ軸の外周面のブラシ植毛部はこのような樹脂で形成されている事が好ましい。   
 本発明において、無端ベルト23の表面に対するブラシローラ41のニップ量(押し込み量)は1.5mm以上2.5mm以下の範囲で、無端ベルト23の幅方向に亘って均一とすることが好ましい。これにより、クリーニング性が更に向上する効果を奏する。特に、上述したようにブラシ軸411の材質をナイロンやポリプロピレン等の樹脂から形成した場合は、ニップ量を無端ベルト23の幅方向に亘って長期にわたって均一に保持することが可能となる。
 以下に、本発明の実施例を説明するが、本発明はかかる実施例によって限定されない。
(実施例1)
<ブラシローラ>
 ポリプロピレンからなるロール状の樹脂に、穴径が3mmの植毛用穴を、軸方向のピッチ4mm、円周方向のピッチ5度の千鳥状の配列パターンとなるように設けた。
 各々の植毛用穴に、線径0.05mmのナイロン製のブラシ毛を、1つの植毛用穴あたり800本、自由長が15mmとなるように植毛し、ブラシローラを得た。
<洗浄方法>
 得られたブラシローラを備えた図1に示したものと同様の画像記録装置を用いて捺染印刷を行うと共に、下方を清掃液に着水した状態のブラシローラにより、無端ベルト表面に付着したインクの洗浄を行った。
 ブラシローラの回転方向は逆転とし、ブラシ毛先端の線速が120.8mm/sとなるように制御した。ブラシローラの無端ベルト表面に対するニップ量は2mmとした。
<評価方法>
 ブラシローラ通過後における無端ベルト表面のインク滴の有無を観察し、クリーニング性を以下の基準で評価した。結果を表1に示す。
◎:インク滴の残りがない。
△:インク滴が少し残る。
×:インク滴が多く残る。 
(実施例2)
 実施例1において、植毛用穴の穴径を4mmとし、ブラシ毛の線径を0.10mmとし、1つの植毛用穴あたり400本植毛したこと以外は、実施例1と同様にして、ブラシローラを得た。
 洗浄方法は実施例1と同様とし、実施例1と同様の評価を行った。結果を表1に示す。
(実施例3)
 実施例1において、植毛用穴の穴径を4mmとし、ブラシ毛の線径を0.20mmとし、1つの植毛用穴あたり200本植毛したこと以外は、実施例1と同様にして、ブラシローラを得た。
 洗浄方法は、実施例1において、ブラシ毛先端の線速を201.3mm/sとしたこと以外は実施例1と同様とし、実施例1と同様の評価を行った。評価結果を表1に示す。
(実施例4)
 実施例1において、植毛用穴の軸方向のピッチを3mmとし、ブラシ毛の自由長を20mmとしたこと以外は、実施例1と同様にして、ブラシローラを得た。
 洗浄方法は実施例1と同様とし、実施例1と同様の評価を行った。結果を表1に示す。
(比較例1)
 実施例1において、植毛用穴の軸方向のピッチを3mmとし、ブラシ毛の自由長を20mmとしたこと以外は、実施例1と同様にして、ブラシローラを得た。
 洗浄方法は、実施例1において、ブラシ毛先端の線速を60.4mm/sとしたこと以外は実施例1と同様とし、実施例1と同様の評価を行った。結果を表1に示す。
(比較例2)
 実施例1において、植毛用穴の軸方向のピッチを3mmとし、ブラシ毛の自由長を20mmとしたこと以外は、実施例1と同様にして、ブラシローラを得た。
 洗浄方法は、実施例1において、ブラシ毛先端の線速を302.0mm/sとしたこと以外は実施例1と同様とし、実施例1と同様の評価を行った。結果を表1に示す。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000001

 
<評価>
 ブラシローラの構成及びブラシ毛先端の線速が本発明の範囲を共に満たす実施例1~4では、インク滴の残りがなく、クリーニング性に優れることがわかる。
 一方、ブラシ毛先端の線速が、本発明の範囲(120.8mm/s以上201.3mm/s以下の範囲)に満たない比較例1、及び、本発明の範囲を超える比較例2では、無端ベルト表面にインク滴が残り、クリーニング性に劣ることがわかる。
1:画像記録装置
 10:制御部
 11:画像メモリ
 12:検出手段
2:ベルト搬送装置
 21:駆動ローラ
 22:従動ローラ
 23:無端ベルト
3:記録ヘッド
4:ベルトクリーニング装置
 40:散水パイプ
 41:ブラシローラ
  410:液溜まり部
  411:ブラシ軸
   411a:ブラシ軸の円周面
   411b:植毛用穴
  412:ブラシ毛
 42:清掃桶
P:記録媒体
 

Claims (4)

  1.  被搬送物を載置して搬送する無端ベルトに接触して、前記無端ベルト表面に付着した異物を洗浄するためのブラシ毛を、ブラシ軸の外周面に植毛してなるブラシローラと、
     前記ブラシローラを回転させる駆動部と、
     前記ブラシローラの前記ブラシ毛先端の線速及び回転方向を所定の回転条件とするように前記駆動部を制御する制御部と、
     前記ブラシ毛の一部が含浸される清掃液が貯留される清掃桶とを有し、
     前記ブラシローラの回転により、前記ブラシ毛が前記清掃液を掻き上げて、前記無端ベルト表面を清掃液によって洗浄するように構成されたベルトクリーニング装置において、
     前記ブラシローラは、前記ブラシ軸の外周面に軸方向のピッチが3mm以上4mm以下の範囲且つ円周方向のピッチが3度以上7度以下の範囲で千鳥状に多数形成された各々の植毛用穴に、線径が0.05mm以上0.20mm以下の範囲の前記ブラシ毛を、自由長が15mm以上20mm以下の範囲となるように植毛してなり、
     前記制御部は、前記ブラシローラを前記ブラシ毛先端の線速が120.8mm/s以上201.3mm/s以下の範囲で前記無端ベルトの移動方向に対して逆方向に回転させるように前記駆動部を制御することを特徴とするベルトクリーニング装置。
  2.  前記ブラシ軸は、樹脂からなるブラシ植毛部を有することを特徴とする請求項1記載のベルトクリーニング装置。
  3.  被搬送物を上面に載置して搬送する無端ベルトと、
     前記無端ベルト表面のクリーニングを行うための請求項1又は2記載のベルトクリーニング装置を備えることを特徴とするベルト搬送装置。
  4.  前記被搬送物として記録媒体を上面に載置して搬送する無端ベルトと、
     前記無端ベルトに載置された前記記録媒体上に画像データに基づいてインクを吐出して記録を行う記録手段と、
     前記無端ベルト表面のクリーニングを行うための請求項1又は2記載のベルトクリーニング装置を備えることを特徴とする画像記録装置。
     
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