JP2017030281A - 清掃装置、画像形成装置 - Google Patents

清掃装置、画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017030281A
JP2017030281A JP2015154235A JP2015154235A JP2017030281A JP 2017030281 A JP2017030281 A JP 2017030281A JP 2015154235 A JP2015154235 A JP 2015154235A JP 2015154235 A JP2015154235 A JP 2015154235A JP 2017030281 A JP2017030281 A JP 2017030281A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cleaning
nozzle surface
less
contact length
nozzle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015154235A
Other languages
English (en)
Inventor
真鍋 力
Tsutomu Manabe
力 真鍋
岩石 晃
Akira Iwaishi
晃 岩石
裕次郎 福田
Yujiro Fukuda
裕次郎 福田
堀 健志
Kenji Hori
健志 堀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2015154235A priority Critical patent/JP2017030281A/ja
Publication of JP2017030281A publication Critical patent/JP2017030281A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】接触長さが2〔mm〕以上5〔mm〕以下で、かつ、移動速度が300〔mm/s 〕とされ、または、接触長さが3〔mm〕以上5〔mm〕以下で、かつ、移動速度が300〔mm/s 〕以上750〔mm/s 〕以下とされていない場合と比して、ノズル及びノズル面を効果的に清掃することができる清掃装置、及び画像形成装置を得る。【解決手段】接触長さが2〔mm〕以上5〔mm〕以下で、かつ、移動速度が300〔mm/s 〕の場合、または、接触長さが3〔mm〕以上5〔mm〕以下で、かつ、移動速度が300〔mm/s 〕以上750〔mm/s 〕以下の場合は、清掃性評価及びダメージ性評価共に「○」となった。【選択図】図5

Description

本発明は、清掃装置、及び画像形成装置に関する。
特許文献1には、インクが付着したノズル面を洗浄液で湿潤された払拭部材で払拭清掃する際に、インクと洗浄液との混合液の特性を制御することでノズル面を液残りなく洗浄する清掃装置が記載されている。
特開2014−73627号公報
インクがノズル面あるいはノズル内部で増粘すると、洗浄液が付与された払拭部材で払拭清掃しても吐出特性に影響がない程度に清掃できない場合がある。また、近年、樹脂等を含む機能性インクが使用され、十分に清掃され難くなっている。本発明の課題は、払拭部材(清掃部材)の移動方向におけるノズル面と払拭部材との接触長さが規定されていない場合と比して、ノズル面及びノズル内部を効果的に清掃することである。
本発明の請求項1に係る清掃装置は、洗浄液が付与され、液滴を吐出する複数のノズルが形成されたノズル面と接触しながら一方向に相対的に移動して前記ノズル及び前記ノズル面を清掃する清掃部材を備え、前記一方向における前記清掃部材と前記ノズル面との接触長さと、前記清掃部材の移動速度との関係は、接触長さが2〔mm〕以上5〔mm〕以下で、かつ、移動速度が300〔mm/s 〕とされ、または、接触長さが3〔mm〕以上5〔mm〕以下で、かつ、移動速度が300〔mm/s 〕以上750〔mm/s 〕以下とされていることを特徴とする。
本発明の請求項2に係る清掃装置は、洗浄液が付与され、液滴を吐出する複数のノズルが形成されたノズル面と接触しながら一方向に相対的に移動して前記ノズル面を清掃する清掃部材を備え、前記一方向における前記清掃部材と前記ノズル面との接触長さと、相対移動する前記清掃部材と一の前記ノズルとが接触している接触時間との関係は、接触長さが2〔mm〕以上5〔mm〕以下で、かつ、接触時間が8.9〔msec〕以上22.2〔msec〕以下とされ、または、接触長さが3〔mm〕以上5〔mm〕以下で、かつ、接触時間が4.0〔msec〕以上22.2〔msec〕以下とされていることを特徴とする。
本発明の請求項3に係る清掃装置は、請求項1又は2に記載の清掃装置において、前記清掃部材は、不織布であって、厚さ0.8〔mm〕以上とされていることを特徴とする。
本発明の請求項4に係る画像形成装置は、記録媒体を搬送する搬送部と、搬送される記録媒体に液滴を吐出する複数のノズルが形成されたノズル面を有する吐出部材と、前記吐出部材の前記ノズル面を清掃する請求項1〜3の何れか1項に記載の清掃装置と、を備えることを特徴とする。
本発明の請求項1に記載の清掃装置によれば、接触長さが2〔mm〕以上5〔mm〕以下で、かつ、移動速度が300〔mm/s 〕とされ、または、接触長さが3〔mm〕以上5〔mm〕以下で、かつ、移動速度が300〔mm/s 〕以上750〔mm/s 〕以下とされていない場合と比して、ノズル及びノズル面を効果的に清掃することができる。
本発明の請求項2に記載の清掃装置によれば、接触長さが2〔mm〕以上5〔mm〕以下で、かつ、接触時間が8.9〔msec〕以上22.2〔msec〕以下とされ、または、接触長さが3〔mm〕以上5〔mm〕以下で、かつ、接触時間が4.0〔msec〕以上22.2〔msec〕以下とされていない場合と比して、ノズル面を効果的に清掃することができる。
本発明の請求項3に記載の清掃装置によれば、清掃部材が、厚さ0.8〔mm〕未満の不織布である場合と比して、ノズル及びノズル面を効果的に清掃することができる。
本発明の請求項4に記載の画像形成装置によれば、請求項1〜3の何れか1項に記載の清掃装置を備えていない場合と比して、出力画像の品質低下を抑制することができる。
(A)(B)(C)本発明の第1実施形態に係る清掃装置に備えられた清掃ユニット、及び画像形成装置に備えられた吐出ヘッドを示した断面図である。 (A)(B)本発明の第1実施形態に係る清掃装置、及び画像形成装置に備えられた吐出ヘッドを示した正面図である。 (A)(B)本発明の第1実施形態に係る清掃装置の評価結果を表で示した図面である。 本発明の第1実施形態に係る清掃装置の評価結果を表で示した図面である。 本発明の第1実施形態に係る清掃装置の評価結果を表で示した図面である。 本発明の第1実施形態に係る清掃装置の評価結果を表で示した図面である。 (A)(B)本発明の実施形態に係る画像形成装置に備えられた吐出ヘッド等を示した断面図である。 本発明の第1実施形態に係る画像形成装置を示した概略構成図である。 本発明の第1実施形態に係る画像形成装置を示した概略構成図である。
本発明の実施形態に係る清掃装置、及び画像形成装置の一例を図1〜図9に従って説明する。なお、図中に示す矢印Hは装置上下方向(鉛直方向)を示し、矢印Wは装置幅方向(水平方向)を示し、矢印Dは装置奥行方向(水平方向)を示す。
(全体構成)
画像形成装置10は、インクジェット記録装置であり、図9に示されるように、記録媒体としてのシート部材Pが収容する用紙収容部12と、用紙収容部12の上方側に配置され、シート部材Pに画像を形成する画像形成部14と、シート部材Pを搬送する搬送部16とを備えている。
〔用紙収容部〕
用紙収容部12は、複数のシート部材Pが積載される用紙収容部材20と、用紙収容部材20に積載された最上位のシート部材Pをシート部材Pの搬送経路28に送り出す送出ロール22とを備えている。
〔搬送部〕
搬送部16は、用紙収容部12から供給されたシート部材Pを搬送経路28に沿って搬送する複数の搬送ロール(符号省略)と、画像形成部14で画像が形成されたシート部材Pを搬送経路28に沿って装置本体10Aの上部に形成された排紙部24に搬送する複数の搬送ロール(符号省略)とを備えている。
〔画像形成部〕
画像形成部14は、回転駆動する駆動ロール34と、駆動ロール34に対して図中右側に配置され、回転可能とされる従動ロール36と、駆動ロール34と従動ロール36とに巻き掛けられた搬送ベルト38とを備えている。そして、搬送ベルト38は、静電吸着によりシート部材Pを保持しながら搬送するようになっている。
また、駆動ロール34と従動ロール36との間で、搬送ベルト38の上方側には、搬送されるシート部材Pにインク滴(液滴)を吐出するイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及びブラック(K)の4色それぞれに対応した4つの吐出ヘッド30Y、30M、30C、30Kが配置されている。なお、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及びブラック(K)を区別する場合は、符号の末尾にアルファベットを付し、特に区別しない場合は、符号の末尾のアルファベットを省略する
各色の吐出ヘッド30(吐出部材の一例)は、搬送経路28の一部を構成する搬送ベルト38の平端部38Fと対向しおり、吐出ヘッド30Y、30M、30C、30Kが、シート部材Pの搬送方向(以下単に「搬送方向」)にこの順番で並んでいる。
さらに、画像形成部14は、各色の吐出ヘッド30を夫々清掃する清掃装置50Y、50M、50C、50Kを備えている。
なお、吐出ヘッド30及び清掃装置50については、後述する。
(全体構成の作用)
次に、画像形成装置10を用いてシート部材Pに画像を形成させる作用について説明する。
用紙収容部材20に積載された最上位のシート部材Pが、送出ロール22によって搬送経路28に送り出される。搬送経路28に送り出されたシート部材Pは、複数の搬送ロールによって搬送経路28に沿って搬送される。さらに、シート部材Pは、搬送ベルト38に静電吸着(保持)される。
搬送ベルト38に静電吸着されたシート部材Pは、周回する搬送ベルト38によって平端部38Fを搬送される。そして、各色の吐出ヘッド30から吐出されるインク滴(液滴)によって、シート部材Pに画像が形成される。
画像が形成されたシート部材Pは、剥離プレート(図示省略)によって搬送ベルト38から剥離する。剥離したシート部材Pは、搬送経路28に沿って複数の搬送ロールによって搬送され、排紙部24に排出される。
(要部構成)
次に、吐出ヘッド30と清掃装置50とについて説明する。
〔吐出ヘッド〕
各色の吐出ヘッド30は、図9に示されるように、インク滴(液滴)を吐出する複数のノズル46(図1(A)参照)が形成されると共に、搬送ベルト38によって搬送されるシート部材Pと対向するノズル面48を有している。そして、このノズル面48は、図2(A)(B)に示されるように、装置奥行方向に延び、このノズル面48には、撥水処理が施されている。
また、各色の吐出ヘッド30は、図示せぬ移動機構によって、シート部材Pにインク滴を吐出して画像を形成する形成位置(図9参照)と、形成位置に対して上方側の退避位置(図8参照)とに移動するようになっている。
〔清掃装置〕
各色の清掃装置50は、図示せぬ移動機構によって、待機位置(図9参照)と、ノズル面48と対向する清掃位置(図8参照)とに移動するようになっている。
具体的には、各色の吐出ヘッド30が形成位置に配置されている場合に、清掃装置50Yと清掃装置50Mとは、図9に示されるように、装置幅方向に並べられ、吐出ヘッド30Yに対して図中左側の待機位置に配置されている。これに対して、清掃装置50Cと清掃装置50Kとは、装置幅方向に並べられ、吐出ヘッド30Kに対して図中右側の待機位置に配置されている。
さらに、各色の吐出ヘッド30が退避位置に移動した場合に、各色の清掃装置50は、図8に示されるように、装置幅方向に移動して、各色の吐出ヘッド30のノズル面48と対向する清掃位置に移動するようになっている。
図2(A)(B)には、退避位置に移動した吐出ヘッド30と、清掃位置に移動した清掃装置50とが示されている。清掃装置50は、図2(A)(B)に示されるように、装置奥行方向に延びるレール部材54と、レール部材54に移動可能に支持されている清掃ユニット56とを備えている。さらに、清掃装置50は、清掃ユニット56を移動させる移動部材58と、後述する清掃部材64に洗浄液を付与する付与部材66とを備えている。
清掃ユニット56は、レール部材54に支持されている被支持部材60と、被支持部材60において吐出ヘッド30側に固定されている弾性材料で形成された弾性部材62と、弾性部材62を覆う布状の清掃部材64とを備えている。弾性部材62は、装置幅方向から見て半円状とされ、本実施形態では、シリコンゴムを用いて形成されている。さらに、清掃部材64は、弾性部材62の円弧状の面を覆っており、本実施形態では、ポリエステル製の不織布が重ねられ、自然状態(乾燥状態で、かつ、無負荷状態)で、厚さ0.8〔mm〕とされている。清掃部材64(不織布)の厚さについては、清掃部材64による洗浄液の保持性能を考慮して決められており、厚さ0.8〔mm〕であれば、ノズル面48を清掃するための洗浄液を保持できるようになっている。
移動部材58は、清掃ユニット56を装置奥行方向に移動させるための駆動力を生じるモータ58Aを備えている。これにより、清掃部材64とノズル面48とが接触した状態で、清掃ユニット56が、装置奥行方向の一方側(図中左側)から他方側(図中右側)へ、または、装置奥行方向の他方側から一方側へ移動するようになっている。
付与部材66は、図2(A)に示されるように、清掃ユニット56がレール部材54の一方側に配置された状態で、清掃部材64と対向する位置に配置されている。付与部材66は、予め決められた時間毎に、洗浄液を清掃部材64に付与するようになっている。これにより、清掃装置50(清掃部材64)がノズル面48を清掃する場合には、常に、清掃部材64は、洗浄液を保持している。なお、本実施形態では、洗浄液として、界面活性剤を含んだ液体が用いられている。
本実施形態では、清掃ユニット56の移動方向における清掃部材64とノズル面48との接触長さ(以下「接触長さ」)と、清掃ユニット56の移動速度との関係については、一定の関係とされ、接触長さが2〔mm〕以上5〔mm〕以下で、かつ、移動速度が300〔mm/s 〕とされ、または、接触長さが3〔mm〕以上5〔mm〕以下で、かつ、移動速度が300〔mm/s 〕以上750〔mm/s 〕以下とされている。
この構成において、図1(A)(B)(C)に示されるように、清掃部材64がノズル面48に接触した状態で、清掃ユニット56が装置奥行方向の一方側から他方側へ、または、他方側から一方側へ移動することで、清掃ユニット56(清掃部材64)は、ノズル46、及びノズル面48を清掃するようになっている。
(作用)
次に、清掃装置50の作用を、清掃装置50の評価と共に説明する。
先ず、清掃装置50の評価について説明する。清掃装置50の評価は、清掃装置50を富士ゼロックス社製の1400 Inkjet Color Continuous Feed Printing Systemに装着して行った。なお、この画像形成装置のノズル46の直径は、20〔μm〕である。
評価については、ノズル面に対する清掃性評価(以下「清掃性評価」)と、ノズル面に対するダメージ性評価(以下「ダメージ性評価」)とを行った。
〔清掃性評価〕
清掃性評価では、A4サイズのシート部材Pを用いて黒色のベタ画像を6000〔枚〕、かつ、A4のシート部材Pを用いて黒色のハーフトーン画像を6000〔枚〕出力させた後、清掃ユニット56をノズル面48の一方側から他方側へ移動させた。そして、吐出ヘッド30によってインク滴の予備吐出(パージ)を一回させた後、A4のシート部材Pを用いて黒色のハーフトーン画像を出力させ、この出力画像を評価した。
ここで、レール部材54の上下方向の位置を変えてノズル面48に対する清掃部材64の押付力を変えることで、清掃ユニット56の移動方向における清掃部材64とノズル面48との接触長さを、2〔mm〕、3〔mm〕、5〔mm〕、7〔mm〕とした。また、清掃ユニット56(清掃部材64)の移動速度を、750〔mm/s〕、300〔mm/s〕、188〔mm/s〕とした。このように、接触長さ、及び移動速度を変えて、清掃性評価を12回行った。
清掃性評価の評価基準については、清掃後の出力画像を目視してスジムラが無い場合は「○」、スジムラが発生した場合は「×」とした。なお、スジムラについは、ノズル46内の汚れが起因してインク滴の吐出方向が変わることで発生すると考えられる。
図3(A)に示される表には、移動する清掃部材64と一の(一個の)ノズル46とが接触している接触時間(以下「接触時間」)が示され、図3(B)に示される表には、清掃性評価の評価結果が示されている。
この評価結果より、清掃性評価については、接触長さが2〔mm〕以上7〔mm〕以下で、かつ、移動速度が300〔mm/s 〕の場合、または、接触長さが3〔mm〕以上7〔mm〕以下で、かつ、移動速度が300〔mm/s 〕以上750〔mm/s 〕以下の場合は、「○」となった。
換言すれば、清掃性評価については、接触長さが2〔mm〕以上7〔mm〕以下で、かつ、接触時間が8.9〔msec〕以上31.1〔msec〕以下の場合、または、接触長さが3〔mm〕以上7〔mm〕以下で、かつ、接触時間が4.0〔msec〕以上31.1〔msec〕以下の場合は、「○」となった。
なお、移動速度が188〔mm/s 〕の場合は、インク滴の予備吐出(パージ)を複数回行うと、出力画像のスジムラが無くなった。
〔ダメージ性評価〕
ダメージ性評価では、ノズル面48に対する清掃部材64の押付力を変えることで、清掃ユニット56の移動方向における清掃部材64とノズル面48との接触長さを、2〔mm〕、3〔mm〕、5〔mm〕、7〔mm〕とした。また、清掃ユニット56(清掃部材64)の移動速度を、750〔mm/s〕、300〔mm/s〕、188〔mm/s〕とした。
そして、清掃ユニット56をノズル面48に対して5000回往復させ後に、ノズル面48に対する水の接触角を測定した。この接触角を測定することで、ノズル面48に施された撥水処理のダメージ度合いを評価した。
ダメージ性評価の評価基準については、ノズル面48に対する水の接触角が、90〔°〕以下の場合は、「×」とした。なお、ダメージ性評価前においては、ノズル面48に対する水の接触角は、110〔°〕程度であった。
ダメージ性評価の評価結果については、図4の表に示されるように、接触長さが7〔mm〕の場合は、「×」となり、その他の場合は、「○」となった。
このように、清掃性評価とダメージ性評価とを考慮すると、図5の表に示されるように、接触長さが2〔mm〕以上5〔mm〕以下で、かつ、移動速度が300〔mm/s 〕の場合、または、接触長さが3〔mm〕以上5〔mm〕以下で、かつ、移動速度が300〔mm/s 〕以上750〔mm/s 〕以下の場合は、「○」となった。
〔その他〕
次に、清掃性評価を行った場合のノズル46から浸入した洗浄液の浸透高さ(浸入高さ)について検討する。
先ず、洗浄液の浸透高さについて検討する理由について説明する。図7(A)に示されるように、ノズル46周りの汚れ102は、ノズル面48に付着する汚れ102Aとノズル46の内部に付着する汚れ102Bとに分けられる。そこで、ノズル面48に付着する汚れ102Aは、移動する清掃部材64によって清掃される。しかし、ノズル46の内部に付着する汚れ102Bを清掃するには、洗浄液の浸透高さ(図7(B)の寸法H1)が重要である。このため、洗浄液の浸透高さについて検討する。
洗浄液の浸透高さについては、下記式(1)を用いて算出した。なお、式(1)は、Lucas−Washburnの式である。
L=(rγcosθ・t/2η)^(1/2)・・・・(1)
L:洗浄液の浸透高さ
r:ノズルの半径(本実施形態では、10〔μm〕)
γ:洗浄液の表面張力(本実施形態では、30〔mN/m〕)
η:洗浄液の粘度(本実施形態では、1〔mP・s〕)
θ:ノズル面に対する洗浄液の接触角(本実施形態では、π/2〔rad〕を代入)
t:ノズルと清掃部材との接触時間(本実施形態では、図3(A)の表の値を代入)
図6に示される表には、式(1)から算出した洗浄液の浸透高さが記載されている。図6に示す表、及び図3(B)に示す表より、洗浄液の浸透高さが、50〔μm〕以上139〔μm〕以下の場合に、清掃性評価については、「○」となる。
(まとめ)
以上説明したように、接触長さが2〔mm〕以上5〔mm〕以下で、かつ、移動速度が300〔mm/s 〕の場合、または、接触長さが3〔mm〕以上5〔mm〕以下で、かつ、移動速度が300〔mm/s 〕以上750〔mm/s 〕以下の場合は、清掃性評価及びダメージ性評価共に「○」となった。また、本実施形態では、接触長さと清掃ユニット56の移動速度との関係については、接触長さが2〔mm〕以上5〔mm〕以下で、かつ、移動速度が300〔mm/s 〕とされ、または、接触長さが3〔mm〕以上5〔mm〕以下で、かつ、移動速度が300〔mm/s 〕以上750〔mm/s 〕以下とされている。これより、本実施形態では、このように接触長さを規定しない場合と比して、ノズル46及びノズル面48が効果的に清掃される。
また、図3(A)に示す表の接触時間、及び図5に示す表の評価結果から、接触長さが2〔mm〕以上5〔mm〕以下で、かつ、接触時間が8.9〔msec〕以上22.2〔msec〕以下の場合、または、接触長さが3〔mm〕以上5〔mm〕以下で、かつ、接触時間が4.0〔msec〕以上22.2〔msec〕以下の場合は、清掃性評価とダメージ性評価との両方が「○」となった。このように、接触長さと、移動する清掃部材64と一のノズル46との接触時間との関係が規定することで、ノズル面48と清掃部材64との接触長さを規定しない場合と比して、ノズル46及びノズル面48が効果的に清掃される。
また、本実施形態では、清掃部材64は、不織布が重ねられ、厚さ0.8〔mm〕とされている。これにより、厚さ0.8〔mm〕未満の場合と比して、清掃部材64が洗浄液を十分に保持し、ノズル46及びノズル面48が効果的に清掃される。
また、画像形成装置10おいては、ノズル46及びノズル面48が効果的に清掃されることで、出力画像の品質低下が抑制される。
なお、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は係る実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態をとることが可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記実施形態では、吐出ヘッド30に対して清掃ユニット56を移動させたが、清掃ユニットに対して吐出ヘッドを移動させてもよく、清掃ユニット及ぶ吐出ヘッドの両方を移動させてもよい。
また、上記実施形態では、清掃部材64に不織布を用いたが、洗浄液を保持可能な他の部材を用いてもよい。
また、上記実施形態では、清掃部材64に、厚さ0.8〔mm〕の不織布を用いたが、洗浄液の保持性を考慮し、厚さ0.8〔mm〕以上の不織布であればよい。なお、この場合の最大厚さは、洗浄液が清掃部材に吸い取られないように、5〔mm〕以下が望ましい。
10 画像形成装置
16 搬送部
30 吐出ヘッド(吐出部材の一例)
46 ノズル
48 ノズル面
50 清掃装置
58 移動部材
64 清掃部材

Claims (4)

  1. 洗浄液が付与され、液滴を吐出する複数のノズルが形成されたノズル面と接触しながら一方向に相対的に移動して前記ノズル及び前記ノズル面を清掃する清掃部材を備え、
    前記一方向における前記清掃部材と前記ノズル面との接触長さと、前記清掃部材の移動速度との関係は、
    接触長さが2〔mm〕以上5〔mm〕以下で、かつ、移動速度が300〔mm/s 〕とされ、または、接触長さが3〔mm〕以上5〔mm〕以下で、かつ、移動速度が300〔mm/s 〕以上750〔mm/s 〕以下とされている清掃装置。
  2. 洗浄液が付与され、液滴を吐出する複数のノズルが形成されたノズル面と接触しながら一方向に相対的に移動して前記ノズル面を清掃する清掃部材を備え、
    前記一方向における前記清掃部材と前記ノズル面との接触長さと、相対移動する前記清掃部材と一の前記ノズルとが接触している接触時間との関係は、
    接触長さが2〔mm〕以上5〔mm〕以下で、かつ、接触時間が8.9〔msec〕以上22.2〔msec〕以下とされ、または、接触長さが3〔mm〕以上5〔mm〕以下で、かつ、接触時間が4.0〔msec〕以上22.2〔msec〕以下とされている清掃装置。
  3. 前記清掃部材は、不織布であって、厚さ0.8〔mm〕以上とされている請求項1又は2に記載の清掃装置。
  4. 記録媒体を搬送する搬送部と、
    搬送される記録媒体に液滴を吐出する複数のノズルが形成されたノズル面を有する吐出部材と、
    前記吐出部材の前記ノズル面を清掃する請求項1〜3の何れか1項に記載の清掃装置と、
    を備える画像形成装置。
JP2015154235A 2015-08-04 2015-08-04 清掃装置、画像形成装置 Pending JP2017030281A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015154235A JP2017030281A (ja) 2015-08-04 2015-08-04 清掃装置、画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015154235A JP2017030281A (ja) 2015-08-04 2015-08-04 清掃装置、画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017030281A true JP2017030281A (ja) 2017-02-09

Family

ID=57987017

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015154235A Pending JP2017030281A (ja) 2015-08-04 2015-08-04 清掃装置、画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017030281A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8109595B2 (en) Droplet ejection apparatus and cleaning method of a droplet receiving surface
US7810897B2 (en) Droplet ejection apparatus and cleaning method of a droplet receiving surface
JP2007083496A (ja) 液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置並びに液滴吐出ヘッドのクリーニング方法
JP5467117B2 (ja) 液体吐出装置、液体吐出ヘッドの清掃装置及びインクジェット記録装置
JP2004009667A (ja) インクジェット記録装置
JP2017052117A (ja) 液体噴射装置及びクリーニング装置
JP2019155716A (ja) 液体吐出装置、及び液体吐出ヘッドのクリーニング方法
JP2011067985A (ja) 液体吐出ヘッド清掃装置およびインクジェット記録装置、液体吐出ヘッド清掃方法
JP2006272554A (ja) 液滴吐出装置
JP7205172B2 (ja) 払拭部材、払拭方法、および画像形成装置
JP6069994B2 (ja) キャップ部材、液体吐出装置、画像形成装置
US20170253045A1 (en) Liquid ejecting apparatus
JP2006341392A (ja) 液滴吐出装置及び拭取部材のクリーニング方法
JP2017030281A (ja) 清掃装置、画像形成装置
JP4636044B2 (ja) 液体吐出装置
JP2019147262A (ja) 液体吐出装置用払拭部材、液体吐出ヘッドの払拭装置、液体吐出ヘッドの払拭方法、及び液体吐出装置
JP2011025476A (ja) インクジェット記録装置及び液滴吐出手段の回復方法
JP2018034452A (ja) 液滴吐出装置
JP6450962B2 (ja) 記録装置
JP2020199634A (ja) キャリッジ及び画像形成装置
JP2009148967A (ja) 液滴吐出装置
JP2006305989A (ja) 液滴吐出装置及び液滴吐出ヘッドのクリーニング方法
JP2015150835A (ja) 画像形成装置及びカートリッジホルダ
JP4622200B2 (ja) インクジェット捺染装置
JP2011131193A (ja) 流体噴射装置