WO2011155155A1 - アーク溶解炉装置 - Google Patents
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Definitions
- the rotating means 25 is disposed outside the housing 2, is connected to a rotating shaft 22 extending from the inside of the melting chamber 2a to the outside, and according to a signal from the control device 30.
- the rotary shaft 22 is rotated.
- the rotating means 25 may be anything as long as it can rotate the rotating shaft 22 in accordance with a control signal from the control device 30.
- a servo motor or the like can be used.
- control apparatus 30 is comprised by the computer provided with memory and CPU, for example, receives the various requests
- the memory stores a control program for controlling the operation of the arc melting furnace apparatus 1.
- the function of the control device 30 is realized by the CPU executing the control program stored in the memory.
- FIG. 10 is a perspective view schematically showing the inside of the melting chamber 2a
- FIG. 11 is a cross-sectional view of the reversing member 23a and the reversing auxiliary member 32.
- the third embodiment is different from the second embodiment in that a reverse assisting member 32 is provided instead of the reverse assisting member 31.
- the inversion assisting member 32 is different from the inversion assisting member 31 shown in FIGS. 8 and 9 only in the shape of a cylinder having openings at the upper and lower ends as shown in the figure.
- the entire recessed portion 4a is covered by the lower opening of the inversion assisting member 32.
- the height dimension (cylinder length) Se of the inversion assisting member 32 is formed at least equal to or greater than the depth of the recessed portion 4a in order to prevent the alloy lump M from protruding from the recessed portion 4a.
- the upper limit of the height dimension (cylinder length) Se is not required to be supported by the ceiling of the housing 2, but in reality, it is formed with a marginal dimension after investigating the jumping height of the alloy lump M. Is desirable.
- the material of the inversion assisting member 32 is formed of the same material as that of the second embodiment.
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Abstract
Description
しかしながら、水冷鋳型上で金属材料を溶解しているため、鋳型に接する溶湯底面は冷却されている。そのため、底部に位置する溶融金属が液相から固相にすぐに変化し、充分な攪拌ができないという技術的課題があった。
そこで従来は、前記課題を解決するため、溶解した合金材料Mを冷却後、図14に示すように、溶解室210の外から操作する反転棒205により銅鋳型201上で材料Mを反転させ、再び溶解し、その後続けて冷却、反転、溶解のプロセスを複数回繰り返すことによって攪拌を行い、材料Mを合金化する方法が用いられている。尚、前記したようなアーク溶解炉については、特許文献1に開示されている。
そのため、本発明によれば、上述した従来技術のように、溶解室の外から反転棒を操作し、当該反転棒の先端部に材料を引っかけて反転させるという熟練を要する面倒な作業が不要となり、作業者の操作負担が軽減されると共に、作業時間を短縮することができる。
また、上記の反転補助部材の構成によれば、合金塊が反転部材から離れて、外側に飛び出しても、反転補助部材に当たって(衝突して)跳ね返されるため、凹陥部に速やかに反転落下させることができる。
このような反転補助部材において、合金塊が当接した際の撓み量を、反転部材の回転動作を阻害しない寸法に設計しておくことにより、反転部材の回転動作が阻害されないため、反転部材(反転機構)の損傷を防止することができる。
特に、前記のように反転補助部材が、前記ハースの上面側に凹曲面が形成されるように湾曲して形成されると共に、その下端部において支持固定され、上端部が自由端として形成されている場合には、いわゆる片持ちバネとなるため、合金塊が当接した際の撓み量を大きくすることができる。
このような反転補助部材によれば、反転部材の回転に伴い合金塊が上方へ弾き飛ばされても、反転補助部材の内面に当たるため、凹陥部からの飛び出しを防止し、その結果、装置の損傷を防止することができ、また装置の連続運転時における突発の事故停止を回避することができる。
このような反転補助部材によれば、反転部材の回転に伴い合金塊が上方へ弾き飛ばされても、反転補助部材の内側面に当たる、或いは、内側面に当たらず再び凹陥部内に落下して戻るため、凹陥部からの飛び出しを防止することができる。
また、前記反転補助部材は、その熱伝導率が200W/m・K以上の材質により形成され、例えば、銅または銅を含む合金により形成されていることが望ましい。
このように反転補助部材がハースと所定間隔をもって分離され配置されることにより、加熱機構(電極)と反転補助部材との間におけるアーク放電の発生を抑制することができる。また、反転補助部材が、前記のような材質により形成されていることにより、仮に反転補助部材に放電電流が流れ、多量の熱量が一度に与えられても、反転補助部材の溶解を防止することができる。
また、前記反転部材は、半円リング状または部分的に円弧を有する部分リング状になされていてもよい。
先ず、本発明の第一の実施形態のアーク溶解炉装置1の全体構成例を図1乃至図4を用いて説明する。
図1及び図2に示すように、アーク溶解炉装置1は、内部に溶解室2aが形成されたハウジング2と、溶解室2aの内部に敷設されたガイド機構3と、ガイド機構3に支持された水冷銅製のハース4と、ハース4の上に載置された金属材料を加熱溶解して、合金塊を生成する加熱機構10と、ハース4の上に載置された前記金属材料を加熱溶解して得られた合金塊を自動的に反転させる反転機構20と、装置全体の動作を制御する制御装置30(図2参照)とを備えている。
尚、不活性ガス供給部(図示せず)が設けられ、この不活性ガス供給部から溶解室2aの内部に不活性ガスが供給、封入され、溶解室2a内は不活性ガス雰囲気となされている。
尚、本実施形態のアーク溶解炉装置1は、反転機構20の構造に特徴があるため、以下の説明では反転機構20の構造を詳細に説明し、その他の構成についてはその説明を簡略化する。
尚、前記ガイド機構3の具体的な構成について特に限定されるものではないが、例えば、ガイド機構3を、ハウジング2の長手方向に沿って敷設されたガイドレール3aと、当該ガイドレール3aに摺動自在に支持され、かつガイドレール3a上を往復自在に動作する移動体(図示せず)とによって構成しても良い。このガイド機構3にあっては、この移動体(図示せず)の上にハース4を固定し、この移動体を、例えばモータによりガイドレール3a上を往復動させることにより、ハース4を移動させる。
このように、前記ハース4内部には冷却管が設けられ冷却水が循環するように構成されているため、ハース4上面の温度(凹陥部(るつぼ)4a内表面の温度)の調整が図られる。
また、テーブル6には、貫通孔6a(図1参照)が形成されている。この貫通孔6aは、ハンドル13で操作される電極12を挿通し、この貫通孔6aを挿通した電極12によって、凹陥部4aに収容された金属材料を溶解する作業が行える径に形成されている。
また、テーブル6には、加熱変形を防止する水冷パイプ6bが設けられている。
尚、回転軸22、反転部材23及び反転補助部材24は、防錆効果を有する金属材料(例えば、ステンレス)により形成されていることが望ましい。
尚、図1では、回転軸22と反転部材23とが一体的に形成されているが特にこれに限定されるものではない。例えば、回転軸22と、反転部材23とを別体の部品として構成し、これら部材を一体的に取付けたものであっても良い。
しかも、反転補助部材24がバネ性を有しているため、仮に前記合金塊Mが反転部材23と反転補助部材24との間に挟まれても、反転補助部材24が撓み、反転部材23に対して多大な負荷が作用することがなく、反転部材23の回転動作は阻害されず、反転部材23の損傷や、回転手段25の故障を抑制することができる。
まず、作業者がハンドル13で電極12を操作してハース4の凹陥部4aに投入された金属材料を加熱溶解させることにより、当該凹陥部4aの内部に合金塊Mが生成される。
そして、合金塊Mが生成されると、制御装置30に制御されたガイド機構3が駆動され、ハース4をスライドさせ、合金塊Mが収容された凹陥部4aを反転部材23と相対向する位置まで移動させる(反転部材23の下方位置まで移動させる)。
これにより、図5(a)に示すように、前記生成された合金塊Mが収容されている凹陥部4aが、反転部材23と相対向する。
この反転部材23が回転を始めると、反転部材23の外周縁が凹陥部4aの内面に沿って回転移動し、図5(b)及び図5(c)に示すように、反転部材23の外周縁(リング状部材の外周縁)により、凹陥部4a内の合金塊Mは押されて、凹陥部4aの内部に沿って上方に移動する。
前記表裏反転した合金塊Mは、反転部材23の貫通孔23aを挿通して、凹陥部4aに落下する。その結果、図5(e)に示すように、前記落下した合金塊Mは、凹陥部4a内に表裏反転した状態で収容される。
即ち、反転部材23が回転している最中に、前記合金塊Mが反転部材23から離れて、外側に飛び出した場合、反転部材23の回転軌道の外側近傍に配置された反転補助部材24に、合金塊Mが当接する。
その結果、図6(b)及び図6(c)に示すように、反転補助部材24に付勢された合金塊Mは、凹陥部4aの上方側から反転部材23の貫通孔23aを通って、凹陥部4aの内部に速やかに反転落下し、凹陥部4aの内部に表裏反転した状態で収容される。
そのような固着物Nが存在する状態で、反転部材23を回転させた場合、図7(b)に示すように反転部材23が固着物Nに接触する(引っ掛かる)ことがあった。そして、反転部材23が固着物Nに引っ掛かると、その回転トルクが大きくなって固着物Nを剥がし、図7(c)に示すように剥がれた固着物Nを弾き飛ばす虞があった。或いは、反転部材23と固着物Nとの接触が解除された際(反転部材23の変形により、その縁部が固着物Nを乗り越えた際)、反転部材23の回転速度が急激に上昇し、図7(c)に示すように、合金塊Mを凹陥部4aの外に高速に弾き飛ばす虞があった。
図8は、溶解室2aの内部を模式的に示す斜視図であり、図9は、反転部材23aおよび反転補助部材31の断面図である。図8,図9において、先に第一の実施形態で説明した構成要素と実質的に同一、若しくは相当する部材については同じ符号で示している。
また、反転補助部材31は、前記第一の実施形態と同様に、横板材27に支持された板材26によって支持固定されている。具体的には、反転補助部材31の一端部が、前記凹陥部4aの上端側から上方に所定間隔Sc、上端縁(反転部材23の外周縁が上方に向けて回動する側の上端縁)から外方に所定間隔Sdをもって配置されている。
ここで、アーク放電は、電極12(タングステン12a)と設置されたハース4の凹陥部4aとの間でなされる。そのため、反転補助部材31がハース4の近傍にいると、反転補助部材31に対してアーク放電がなされる場合がある。
そのため、反転補助部材31がハース4と間隔Scをもって分離され、かつ横板材27をセラミック材とする等の手段によりハウジング2とは絶縁された状態とする(即ち電気的に浮いた状態で配置される)ことにより、電極12(タングステン12a)と反転補助部材31との間におけるアーク放電の発生を抑制するようになされている。また、反転補助部材31が、前記のような材質により形成されていることにより、仮に反転補助部材31に放電電流が流れ、多量の熱量が一度に与えられても、反転補助部材31の溶解を防止することができる。
また、例え凹陥部4aの上端縁部に生じた固着物に反転部材23が接触し、その固着物、あるいは合金塊Mを弾き飛ばしても、それらは反転補助部材31の内面に当たるため、合金塊Mの凹陥部4aからの飛び出しを防止することができる。
この第三の実施の形態にあっては、前記第二の実施形態とは、反転補助部材31に代えて反転補助部材32が設けられる点が異なる。具体的には、反転補助部材32は、図8,9に示した反転補助部材31とは形状のみが異なり、図示するように上下端に開口を有する円筒形状となされている。
これにより反転補助部材32の下開口は、少なくとも反転部材23の外周縁が上方に向けて回動する側の凹陥部4aの上端縁を覆うようになされている。好ましくは、図示するように、反転補助部材32の下開口により凹陥部4aの全体を覆う状態となされる。
また、反転補助部材32の高さ寸法(筒長さ)Seは、合金塊Mの凹陥部4aからの飛び出しを防ぐため、少なくとも凹陥部4aの深さと同程度以上に形成される。高さ寸法(筒長さ)Seの上限は、ハウジング2の天井に支えなければよいことになるが、実際には合金塊Mの飛び跳ねる高さを調査した後に余裕のある寸法で形成されることが望ましい。
また、反転補助部材32の材質も、前記第二の実施形態と同様の材質により形成されていることが望ましい。
また、例え凹陥部4aの上端縁部に生じた固着物に反転部材23が接触し、その固着物、あるいは合金塊Mを上方へ弾き飛ばしても、それらは反転補助部材32の内面に当たる、或いは、内側面に当たらず再び凹陥部4a内に落下するため、合金塊Mの凹陥部4aからの飛び出しを防止することができる。
なお、この第三の実施形態においては、反転補助部材32は、上下端に開口を有する円筒形状としたが、上端が蓋(図示せず)により閉じられる形状としてもよい(即ち、少なくとも下端側が開口した円筒形状であればよい)。
また、上述した実施形態では、直方体のハース4としたが、上面を円形として、複数の凹陥部4aを同心円上に円周に沿って配置してもよい。
さらに、上述した実施形態では、凹陥部4aをハース4の動力を用いた移動方向に直交する方向(短手方向)に2列配置したが、2列に限定されず、1列のみの構成でもよい。また、さらに多数の凹陥部4aを配置した構成(例えば3列以上)であってもよく、その場合には、ハース4の移動は、直交する両方向ともに動力を用いて制御信号に従い移動させる方法が好ましい。
また、上述した実施形態では、回転軸22はハース4の上面と平行に配置したが、前記のように凹陥部4aをハース4の動力を用いた移動方向に直交する方向(短手方向)に1列のみとした場合は、回転軸22はハース4の上面と必ずしも平行である必要はない。例えば、回転軸22と回転手段25と回転運動を伝達するジョイント等を省スペースに配置したい場合には、反転部材23を斜め上方から凹陥部4aに挿入する形態(即ち回転軸22がハース上面と平行ではなく所定の傾斜角を持つ状態)とすることもできる。前記傾斜角は、45°以下である必要があり、具体的には、その角度は合金塊Mの大きさとハース4の濡れ性等で決まる合金塊M(粗い合金塊)の形状により決定される。
例えば、反転部材23は、図12(b)に示すように中心に貫通孔が形成されたリング形状を半割した半円リング状、或いは、図12(c)に示すように部分的に円弧を有する部分リング状になされていてもよい。さらに、反転部材23が部分リング状の場合、図12(d)に示すように、左右の回転軸22のうち一方側が欠けた状態(回転軸22の先端に部分リングが形成された形状)であっても、その部分リングが合金塊Mの大きさに合わせた形状であればよい。
1 アーク溶解炉装置
2 ハウジング
2a 溶解室(ハウジング)
3 ガイド機構
3a ガイドレール(ガイド機構)
4 ハース
4a 凹陥部(ハース)
5 真空ポンプ
6 テーブル
6a 貫通孔(テーブル)
6b 水冷パイプ(テーブル)
10 加熱機構
11 保持管(加熱機構)
12 電極(加熱機構)
12a タングステン(陰極(加熱機構))
13 ハンドル(加熱機構)
20 反転機構
21 支持部材(反転機構)
22 回転軸(反転機構)
23 反転部材(反転機構)
23a 貫通孔(反転部材(反転機構))
24 反転補助部材(反転機構)
25 回転手段(反転機構)
26 板材(反転機構)
27 横板材(反転機構)
30 制御装置
31 反転補助部材(反転機構)
32 反転補助部材(反転機構)
Claims (9)
- 溶解室が形成されたハウジングと、該溶解室の内部に設置された凹陥部を有するハースと、前記凹陥部に投入された金属材料を加熱溶解し粗合金塊を生成する加熱機構とを備えたアーク溶解炉装置において、
前記溶解室の内部に立設した支持部材に回転自在に支持され、その外周縁が前記凹陥部の内面に沿って回転移動して該凹陥部に生成された合金塊をハースの上方に持ち上げて反転させる反転部材と、
前記凹陥部の上方であって、かつ前記反転部材の回転軌道の外側に設けられた反転補助部材とを備え、
前記合金塊が反転補助部材に当接した際、前記反転補助部材によって、該合金塊を前記凹陥部に落下させることを特徴とするアーク溶解炉装置。 - 前記反転補助部材は、バネ性を有する板状、且つ前記ハースの上面側に凹曲面が形成されるように湾曲して形成されると共に、その下端部において支持固定され、上端部が自由端として形成され、
前記合金塊が前記反転補助部材に当接した際、反転補助部材が撓むと共に、前記反転補助部材によって、該合金塊を前記凹陥部に落下させることを特徴とする請求項1に記載されたアーク溶解炉装置。 - 前記反転補助部材は、上方に向けて断面円弧状の凹みを有する逆碗形状に形成され、
該反転補助部材は、少なくとも前記反転部材の外周縁が上方に向けて回動する側の前記凹陥部の上端縁を覆うように配置されていることを特徴とする請求項1に記載されたアーク溶解炉装置。 - 前記反転補助部材は、少なくとも下端側に開口を有する所定長さの筒状に形成され、
前記開口が、少なくとも前記反転部材の外周縁が上方に向けて回動する側の前記凹陥部の上端縁を覆うように配置されていることを特徴とする請求項1に記載されたアーク溶解炉装置。 - 前記反転補助部材は、
前記ハースの上面に対し所定の間隔をもって配置され、前記ハースと電気的に絶縁されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載されたアーク溶解炉装置。 - 前記反転補助部材は、
その熱伝導率が200W/m・K以上の材質により形成されていることを特徴とする請求項5に記載されたアーク溶解炉装置。 - 前記反転補助部材は、銅または銅を含む合金により形成されていることを特徴とする請求項6に記載されたアーク溶解炉装置。
- 前記反転部材は、その中心に貫通孔が形成されたリング状になされ、
前記反転補助部材に当接した合金塊は、前記反転部材の貫通孔を通って、前記凹陥部に落下するようになされていることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載のアーク溶解炉装置。 - 前記反転部材は、半円リング状または部分的に円弧を有する部分リング状になされていることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載のアーク溶解炉装置。
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