JP6161533B2 - チタン連続鋳造装置 - Google Patents

チタン連続鋳造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6161533B2
JP6161533B2 JP2013265400A JP2013265400A JP6161533B2 JP 6161533 B2 JP6161533 B2 JP 6161533B2 JP 2013265400 A JP2013265400 A JP 2013265400A JP 2013265400 A JP2013265400 A JP 2013265400A JP 6161533 B2 JP6161533 B2 JP 6161533B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plasma arc
titanium
mold
upper opening
plasma
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013265400A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014140894A (ja
Inventor
秀豪 金橋
秀豪 金橋
大山 英人
英人 大山
中岡 威博
威博 中岡
瑛介 黒澤
瑛介 黒澤
一之 堤
一之 堤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP2013265400A priority Critical patent/JP6161533B2/ja
Publication of JP2014140894A publication Critical patent/JP2014140894A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6161533B2 publication Critical patent/JP6161533B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D11/00Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths
    • B22D11/001Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths of specific alloys
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D11/00Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths
    • B22D11/04Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths into open-ended moulds
    • B22D11/041Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths into open-ended moulds for vertical casting
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D11/00Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths
    • B22D11/10Supplying or treating molten metal
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D11/00Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths
    • B22D11/10Supplying or treating molten metal
    • B22D11/11Treating the molten metal
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D21/00Casting non-ferrous metals or metallic compounds so far as their metallurgical properties are of importance for the casting procedure; Selection of compositions therefor
    • B22D21/002Castings of light metals
    • B22D21/005Castings of light metals with high melting point, e.g. Be 1280 degrees C, Ti 1725 degrees C
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D27/00Treating the metal in the mould while it is molten or ductile ; Pressure or vacuum casting
    • B22D27/04Influencing the temperature of the metal, e.g. by heating or cooling the mould
    • B22D27/06Heating the top discard of ingots
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D7/00Casting ingots, e.g. from ferrous metals
    • B22D7/005Casting ingots, e.g. from ferrous metals from non-ferrous metals

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
  • Continuous Casting (AREA)

Description

本発明は、チタン又はチタン合金の円柱状の鋳塊を連続的に引き抜きながら鋳造するチタン連続鋳造装置に関する。
純チタンおよびチタン合金は、優れた軽量性、耐熱性、耐腐食性等を有することから、化学・電気プラントや、航空機、スポーツ用品など高付加価値製品に欠かせない金属素材である。このような純チタンやチタン合金で製造されるチタン金属製品は、チタン鋳塊に対する圧延や鍛造等の工程を経て製作されるが、チタン鋳塊の製造技術としては、以下に説明する消耗電極式真空アーク溶解VAR(Vacuum Arc Remelting)法、電子ビームを用いたハース溶解EB(Electron Beam)法、及びプラズマアークを用いたハース溶解PAM(Plasma Arc Melting)法などが存在する。
消耗電極式真空アーク溶解VAR法は、純チタンまたはチタン合金からなるチタン鋳塊の溶解方法として従来から多用されている技術である。このVAR法は、高真空、あるいは不活性ガス(Ar、He)雰囲気下の溶解炉内で、チタン鋳塊の原料を用いて予め製造された消耗電極と水冷銅るつぼ内の溶湯との間にアーク(直流アーク)を発生させ、このアークを熱源として消耗電極を溶解し、溶解した消耗電極の溶湯からチタン鋳塊を得る方法である。
VAR法では、チタン鋳塊の原料を完全に溶解して、チタン鋳塊の成分を均一化するために、通常は、1回目の溶解で得られたチタン鋳塊を消耗電極として再度、2回目の溶解を行う。特に、航空機用途のチタン合金では、更なるチタン鋳塊の成分均一化によって成分偏析を低減させるために、溶解を3回行うことがある。
ハース溶解EB法は、スポンジチタンやスクラップなどが溶解された原料を水冷銅ハースへ供給し、電子ビームを熱源としてこれら溶解原料を加熱した上で連続的に水冷銅鋳型に流し込み、この鋳型から連続的に引き抜くことによってチタン鋳塊を製造する技術である。このEB法では、高真空環境下において、水冷銅鋳型内の湯面温度の均一性の保持と凝固抑止のために、溶湯表面に電子ビームを照射しながら引き抜きを行う。このとき、高いエネルギー密度を有する電子ビームを高真空環境下で照射することによって、蒸気圧の高いAlなどの低融点金属は蒸発してしまうので、溶解原料の成分制御が難しい。従って、このEB法は主に純チタン鋳塊の製造に好適な技術であるといえる。
ハース溶解PAM法は、スポンジチタンやスクラップなどが溶解された原料を水冷銅ハースへ供給し、プラズマアークを熱源としてこれら溶解原料を加熱した上で連続的に水冷銅鋳型に流し込み、この鋳型から連続的に引き抜くことによってチタン鋳塊を製造する技術である。このPAM法では、不活性ガス環境下において、プラズマトーチから発生させたアークを溶湯表面に照射しながら引き抜きを行う。PAM法は、不活性ガス環境下で実施されるため、溶湯の蒸発ロスが少なく、溶解原料の成分制御が比較的容易であるので、チタン合金の鋳塊製造に好適な技術であるといえる。
EB法及びPAM法は共に、VAR法のように消耗電極を作成する必要が無く、溶解原料から直接にチタン鋳塊を製造できるため、VAR法より生産性の高い溶解方法として注目されている。
特許文献1は、EB法の一例であって、溶湯表面を電子ビームで照射しながら引き抜きを行う高融点金属インゴットの製造方法を開示している。特許文献1の高融点金属インゴットの製造方法は、電子ビーム溶解炉を構成する鋳型内に溶湯を供給して鋳型プールを形成しつつ、上記鋳型プールの底部近傍の冷却固化したインゴット部分を回転させながら引き抜く高融点金属インゴットの製造方法であって、上記鋳型プール面に照射する電子ビームのうち、鋳型プールの中心部に比べて、上記鋳型に隣接した鋳型プールの周縁部に沿った電子ビームのエネルギー密度を高めて照射することを特徴とするものである。
特開2009−172665号公報
上述したように、特許文献1の技術で採用されるEB法は、溶解原料から直接にチタン鋳塊を製造できるためVAR法より生産性の高い溶解方法であるが、電子ビームを用いるが故に高真空環境下で実施しなければならず、溶解原料の成分制御が要求されるチタン合金の鋳塊製造には適していない。
そこで、最近では、内部欠陥がなく均質成分のチタン合金鋳塊を製造する手段として、ハース溶解、特に、蒸発ロスの少ないPAM法が推奨され始めている。しかし、従来のPAM法において成分偏析の少ない鋳塊を製造するためには鋳塊の径に限界があり、チタン合金中における成分偏析を抑制し、高品質な鋳塊を製造することは困難であった。
具体的に述べると、溶解したチタン合金を鋳型に注湯しつつ鋳型内の溶湯をプラズマトーチで加熱しながら下方に引き抜くPAM法を用いた鋳造方法においては、溶湯上面の中心部分をプラズマで加熱すると当該中心部分が最も深くなる溶湯プールが形成される。溶湯プールとは溶湯の凝固界面位置のことである。鋳型の径を大きくして引き抜くチタン鋳塊の径を大きくすると、溶湯プールの中心部分が深くなりすぎ、成分偏析が顕著となる。
成分偏析が問題とならないチタン鋳塊の径は、従来ではφ300〜400mmが限界であり、チタン合金鋳塊では、VAR法において最大φ900mm(3回溶解)、PAM法では最大φ500mm程度といわれている。しかし、鋳塊から鍛造工程を経て、熱処理を行うことで均質な材料組織を形成させて、疲労強度など機械的特性に優れた製品を得るには、φ800mm以上、望ましくは、φ1,000mm以上の大径の鋳塊が求められる。このため、大径のチタン鋳塊及びチタン合金鋳塊においても、成分偏析を小径の鋳塊における成分偏析と同等、もしくは、それ以下となるように制御できる鋳造方法が求められている。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであって、大径のチタン鋳塊またはチタン合金鋳塊を連続鋳造する場合でも、当該鋳塊の成分偏析を抑制できるチタン連続鋳造装置を提供することを目的とする。
上記課題を達成するために、本発明は、以下の技術的手段を採用した。
本発明に係る第1のチタン連続鋳造装置は、チタン又はチタン合金の溶湯を流し込むための円形の上側開口を有する上部及びチタン又はチタン合金の鋳塊を連続的に引き抜くための下側開口を有する底部を有する鋳型と、それぞれが前記鋳型の上側開口に対向するように配置され、前記鋳型の上側開口に向けてプラズマアークを照射する第1及び第2のプラズマアーク照射部と、少なくとも前記第2のプラズマアーク照射部を前記鋳型の上側開口の中心周りに回転させる駆動装置と、を備え、前記第1のプラズマアーク照射部は、前記第2のプラズマアーク照射部よりも前記上側開口の中心寄りに配置され、前記第1のプラズマアーク照射部は、前記鋳型の上側開口側からチタン連続鋳造装置を見たときに、前記鋳型の上側開口の中心から外れた位置に配置され、前記駆動装置は、前記第1及び前記第2のプラズマアーク照射部を前記鋳型の上側開口の中心周りに回転させることを特徴とする。
た、好ましくは、前記第1及び第2のプラズマアーク照射部は、前記鋳型の上側開口側からチタン連続鋳造装置を見たときに、前記鋳型の上側開口の中心を通る同一直線上に、かつ、前記中心を挟んで反対の位置に配置され、前記駆動装置は、第1及び第2のプラズマアーク照射部を同じ方向に回転させるとよい。
さらに、好ましくは、前記第2のプラズマアーク照射部のプラズマアーク出力は、前記第1のプラズマアーク照射部のプラズマアーク出力よりも大きいとよい。
また、好ましくは、前記第1及び第2のプラズマアーク照射部は、それぞれ第1及び第2のプラズマトーチであり、前記第2のプラズマトーチのプラズマアーク出力は、前記第
1のプラズマトーチのプラズマアーク出力よりも大きいとよい。
ここで、好ましくは、前記第1プラズマアーク照射部は、少なくとも一つのプラズマトーチを有し、前記第2プラズマアーク照射部は、前記第1プラズマアーク照射部のプラズマトーチよりも多くの複数のプラズマトーチを有するとよい。
本発明のチタン連続鋳造装置によれば、大径のチタン鋳塊またはチタン合金鋳塊を連続鋳造する場合でも、当該鋳塊の成分偏析を抑制できる。
本発明の実施形態によるチタン連続鋳造装置を示す斜視図である。 本実施形態によるチタン連続鋳造装置における、水冷銅鋳型、中央部加熱トーチ、及び外周部加熱トーチを示す平面図である。 本実施形態によるチタン連続鋳造装置における、水冷銅鋳型、中央部加熱トーチ、及び外周部加熱トーチを示す断面図である。 均一加熱を行う比較例による溶湯への入熱量の分布と、本実施形態による溶湯への入熱量の分布と、を示すグラフである。 均一加熱を行う比較例における溶湯プールの形状と、本実施形態における溶湯プールの形状と、を示すグラフである。 溶湯への断面入熱量と溶湯プール深さの関係を示すグラフである。 溶湯プールの深さに対する成分偏析率を示すグラフである。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明を具体化した一例であって、その具体例をもって本発明の構成を限定するものではない。従って、本発明の技術的範囲は、本実施形態に開示内容だけに限定されるものではない。
図1を参照しながら、本実施形態によるチタン連続鋳造装置1について説明する。以下の説明では、重力方向を下方といい、その反対方向を上方という。
図1は、本実施形態によるチタン連続鋳造装置1を示す。このチタン連続鋳造装置1は、チタンの鋳塊及びチタン合金の鋳塊を製造することができる装置であるが、本実施形態では、チタン合金の鋳塊を製造する場合について説明する。
図1に示すように、チタン連続鋳造装置1は、水冷銅ハース2と、水冷銅鋳型3と、複数の加熱トーチと、を含む。
水冷銅ハース2は、チタン合金鋳塊の原料として溶解されたチタン合金(以下、溶解チタン合金又は溶湯と呼ぶ)を溜めるためのもので、箱型である。水冷用鋳型3は、本実施形態に係る鋳型に相当する。この水冷用鋳型3には水冷銅ハース2から溶解チタン合金が注入され、当該水冷用鋳型3からチタン合金鋳塊11が下方に引き抜かれる。複数の加熱トーチは、水冷銅鋳型3に注入された溶解チタン合金を加熱するものであり、溶解チタン合金の溶湯表面である湯面のうちの中央部を加熱するための中央部加熱トーチ4と、外周部を加熱するための外周部加熱トーチ5と、を個別に含むことを特徴の一つとしている。
以下、チタン連続鋳造装置1の構成について詳しく説明する。
図1に示すように、水冷銅ハース2は、例えば、箱型の水槽に類似した形状を有する銅製の容器であって、該容器の内壁は銅製とされている。この銅製の壁の内部には、注入された高温の溶解チタン合金の熱による水冷銅ハース2の損傷を防ぐために水冷機構が設けられている。また、水冷銅ハース2は、水冷銅ハース2内の溶解チタン合金を所定の流量で吐出する吐出口2aを有している。この水冷銅ハース2に注入され一旦蓄えられた溶解チタン合金は吐出口2aから水冷銅鋳型3に注入される。複数の加熱トーチは、水冷銅ハース2の上方に設けられ、この水冷銅ハース2に蓄えられた溶解チタン合金の温度が低下して凝固しないように、プラズマアークを用いて該溶解チタン合金を加熱する。
次に、図2A,図2Bを参照しながら、水冷銅鋳型3、中央部加熱トーチ4及び外周部加熱トーチ5の構成について説明する。中央部加熱トーチ4は、水冷銅鋳型3の上方に設けられる第1の加熱トーチであり、外周部加熱トーチ5は、同じく水冷銅鋳型3の上方に設けられる第2の加熱トーチである。
図2A,図2Bは、水冷銅鋳型3、中央部加熱トーチ4、及び外周部加熱トーチ5の配置を示す。図2Aは、水冷銅鋳型3を上方から見たときの溶解チタン合金の湯面6、及び湯面6に対する中央部加熱トーチ4及び外周部加熱トーチ5の配置を示す平面図であり、図2Bは、水冷銅鋳型3、中央部加熱トーチ4、及び外周部加熱トーチ5の配置を示す斜視図である。
図2Bに示す如く、水冷銅鋳型3は、円柱形状の外観を有する桶に類似した形状を有する。水冷銅鋳型3は、貫通孔を囲むテーパー状の内周面を有し、この内周面は、当該貫通孔のうち径が大きい側の端が水冷銅鋳型3の上側開口3aを構成している。ここでテーパー状とは、円柱形状の水冷銅鋳型3の軸心に沿って一方の端部から他方の端部にかけて略円錐台状に縮径する形状のことである。水冷銅ハース2と同様に、水冷銅鋳型3は銅製の内壁を有する。この銅製の内壁の内部には、注入された高温の溶解チタン合金の熱による当該内壁の損傷を防ぐために水冷機構が設けられている。
水冷銅鋳型3は、水冷銅ハース2の吐出口2aの下方に配置される。詳しくは、該吐出口2aの下方に上側開口3a、すなわち、貫通孔の端部を構成する開口のうち径が大きい側の開口が位置する。水冷銅鋳型3は、上記開口のうち貫通孔の径が小さい方の下側開口を囲む底部を有し、この底部には、水冷銅ハース2から水冷用鋳型3に注入された溶解チタン合金をチタン合金鋳塊11として当該水冷用鋳型3から引き抜くための引抜装置12が設けられている。上記貫通孔及びこれを囲む内周面のテーパー角度は、引抜速度により変化するチタン鋳塊あるいはチタン合金鋳塊の凝固収縮に対応できるように設定される。当該内周面は、凝固収縮により水冷銅鋳型と鋳塊との間に生じ得る隙間を防止できる形状であれば、必ずしもテーパー状である必要はない。
このチタン連続鋳造装置1は、さらに、複数の電磁攪拌装置9を備える。これらの電磁攪拌装置9は、水冷用鋳型3の外壁面に沿って設けられ、当該水冷用鋳型3に注入された溶解チタン合金に対してその外周側から磁場を印加し、これにより当該溶解チタン合金の外周部を流動させて攪拌する。当該電磁攪拌装置9の使用は、溶解チタン合金の流動状態を変化させて溶解チタン合金の温度をより高位に、かつ、均一にする効果を得ることを可能にし、また、溶解チタン合金の凝固界面位置である溶湯プールの形状を変化させることも可能にする。
第1の加熱トーチ(第1のプラズマアーク照射部)である中央部加熱トーチ4は、プラズマアークを発生させるトーチであり、水冷銅鋳型3の上側開口3aの中央部の上方であ
って、この実施形態では鋳型3の上側開口3aの側からチタン連続鋳造装置を見たときに鋳型3の上側開口の中心から外れた位置に配置される。従って、中央部加熱トーチ4は、水冷銅鋳型3に注入される溶解チタン合金の湯面6のうち上側開口3aの中央部に存在する部分の上方に配置され、発生したプラズマアークを溶解チタン合金の湯面6に照射することによって当該溶解チタン合金の湯面6の中央部を上方から加熱する。
第2の加熱トーチ(第2のプラズマアーク照射部)である外周部加熱トーチ5は、同じくプラズマアークを発生するトーチであり、水冷銅鋳型3の上部開口内で中央部を取り囲む外周部の上方に配置される。従って、外周部加熱トーチ5は、水冷銅鋳型3に注入される溶解チタン合金の湯面6のうち上側開口3aの外周部に存在する部分の上方に配置され、発生したプラズマアークを溶解チタン合金の湯面6に照射することによって溶解チタン合金の湯面6の外周部を上方から加熱する。
次に、溶解チタン合金の湯面6を示す図2Bを参照しながら、上側開口3a及び湯面6の中央部及び外周部を定義すると共に、中央部加熱トーチ4及び外周部加熱トーチ5の配置を説明する。溶解チタン合金が水冷銅鋳型3をほぼ満たすように注入されたとき、溶解チタン合金の湯面6は水冷銅鋳型3の上側開口3aとほぼ一致する円形である。この場合、上側開口3aの半径と湯面6の半径とは等しいとみなすことができ、これを半径rとする。
本発明に係る上側開口及び湯面の中央部及び外周部の定義は相対的なものである。鋳型である水冷銅鋳型3の開口部における中央部は、例えば、上側開口3a及び湯面6の中心から半径r/3以内の領域にある溶湯の表面部分とすることができる。その場合、外周部は、半径r/3〜rの領域にある溶湯の表面部分となる。また、円形の上側開口3a及び湯面6の中心から半径r/2以内の領域を中央部とし、この中央部を取り囲む半径r/2〜rの領域を外周部とすることもできる。
ただし、溶解チタン合金が水冷銅鋳型3を満たしておらず湯面6が上側開口3aよりも低い位置にあるとき、上述の半径rは、その低い位置にある湯面6の半径、又はその湯面6に対応する位置での水冷銅鋳型3の内周面の半径とする。
このような中央部及び外周部の定義の下、中央部加熱トーチ4は、上側開口3aの中央部の上方に設けられて湯面6の中央部に水冷銅鋳型3の上方からプラズマアークを照射し、外周部加熱トーチ5は、上側開口3aの外周部の上方に設けられて湯面6の外周部に向けて水冷銅鋳型3の上方からプラズマアークを照射する。
図2Aに示すように、湯面6に対する中央部加熱トーチ4のプラズマ照射位置と外周部加熱トーチ5のプラズマ照射位置とは、上側開口3a及び湯面6の中心を通る同一直線上に並んでいるのが好ましく、さらに、上側開口3a及び湯面6の径方向に沿って上記中心を挟んだほぼ反対の位置に配置されるのが、好ましい。図2Aは中央部トーチ有効範囲7及び外周部トーチ有効範囲8を示す。中央部トーチ有効範囲7は、中央部加熱トーチ4から広がるプラズマアークによって湯面6が直接的に加熱される領域であり、中央部の一部と重なっている。外周部トーチ有効範囲8は外周部加熱トーチ5から広がるプラズマアークによって湯面6が直接的に加熱される領域であり、外周部の一部と重なっている。図2A及び図2Bから分かるように、中央部トーチ有効範囲7の面積は中央部の全面積よりも小さく、外周部トーチ有効範囲8の面積は外周部の全面積よりも小さい。
そこで、本実施形態では、さらに、図2Bに示すような駆動装置10を備える。この駆動装置10は、中央部加熱トーチ4と外周部加熱トーチ5とを、図2Aで示した相対位置関係を保ちながら湯面6の中心周りに同じ方向に回転させることで、中央部トーチ有効範囲7を上側開口3aの中央部にある湯面6の中央部のほぼ全域を通過させ、外周部トーチ有効範囲8を上側開口3aの外周部にある湯面6の外周部のほぼ全域を通過させる。具体的に、駆動装置10は、例えば、1つのモータと互いに長さの異なる2つのアームとを備え、短いアームはモータと中央部加熱トーチ4とに接続され、長いアームはモータと外周部加熱トーチ5とに接続され、モータの回転駆動により、2つのアームを介して中央部加熱トーチ4および外周部加熱トーチ5とを回転駆動させるものとすることができるが、本発明はこのような例に限定されない。
この駆動装置10による両加熱トーチ4,5の回転によって、中央部トーチ有効範囲7の通過領域と外周部トーチ有効範囲8の通過領域とが、湯面6のほぼ全面を覆うので、溶湯の全表面すなわち湯面6の全体を確実に加熱することができる。すなわち、本実施形態では、上述のような各加熱トーチ4及び5の回転によって溶湯の均熱加熱が実現される。各加熱トーチ4,5の回転方向は互いに同一であればよく、時計回りでも半時計周りでも差し支えない。また、中央部加熱トーチ4が、鋳型3の上側開口側からチタン連続鋳造装置を見たときに当該鋳型3の上側開口の中心と重なるように配置されている場合、駆動装置10は両加熱トーチ4,5のうちの外周部加熱トーチ5のみを回転させるものでもよい。
加えて、外周部加熱トーチ5へ印加する電圧を中央部加熱トーチ4へ印加する電圧よりも大きくすることで、外周部加熱トーチ5のプラズマアーク出力を中央部加熱トーチ4のプラズマアーク出力より大きくし、溶湯の中央部への入熱量に対し外周部への入熱量を大きくして、溶解チタン合金の加熱を制御することができる。
例えば、上側開口3a及び湯面6の中心から半径r/3以内の領域にある溶湯への入熱量よりも、半径r/3〜rの領域にある溶湯への入熱量が大きくなるように、中央部加熱トーチ4及び外周部加熱トーチ5の出力を設定することができる。
以下、図3〜図6を参照しながら、本実施形態によるチタン連続鋳造装置1を用いてチタン合金鋳塊11を製造したときに発生する成分偏析について検討する。なお、図3〜図6は、本実施形態の水冷銅鋳型3内における溶解チタン合金(溶湯)の挙動をコンピュータシミュレーションした結果である。
まず、図3、図4において、「均一加熱(強)」、「均一加熱(弱)」と記してあるグラフは比較例による溶湯加熱であり、「回転トーチ」と記してあるグラフは、本実施形態に拠る方法である。本実施形態の水冷銅鋳型3では、その上側開口3aの上方に複数のプラズマトーチが配置され、当該複数のプラズマトーチが、上側開口3a及び湯面6の径方向に沿って配置され且つ上側開口3a及び湯面6の中心周りを回転する。この回転する複数のプラズマトーチの出力は、上側開口3aの中央部に存在する溶湯への入熱量に対して、上側開口3aの中央部を取り囲む外周部に存在する溶湯への入熱量が大きくなるように設定されている。
図4は、大径のチタン合金鋳塊(例えばφ1,200mm)を対象とし、その伝熱及び凝固を考慮して溶融プール深さの分布を検討した結果を示す。この図4によれば、比較例のように鋳型上面から溶湯に対して2,000kWの均一加熱を行って溶湯表面全体を溶融状態に保持するためには、表面積について単位面積あたり1.06MW/mの入熱量が必要である。すなわち、溶湯に対する均一加熱が2,000kW以上であれば、図4に示されるようにそのときの凝固面露出距離Aが小さく、水冷銅鋳型3の開口の周縁近傍において溶湯が溶融状態で存在することになる。しかしながら、溶湯プールの深さは非常に深いものとなり、成分偏析発生の可能性が大きい。溶湯プールの深さが大きいほど成分偏析が著しいことは図6から明らかである。
一方、溶湯に対する均一加熱が600kW程度の弱状態であれば、大きな凝固面露出距離Bが生じ、水冷銅鋳型3の開口の周縁近傍において溶湯が凝固状態となることが分かる。このように、溶湯表面が凝固した場合、連続的に引き抜いて鋳塊を製造することが困難となる。その一方、溶湯プールの深さは小さいので、成分偏析の回避には好都合である(図6参照)。
本実施形態の回転トーチでは、湯面について2,000kWの均一加熱の状態に類似する状態を実現することができる。すなわち、溶湯の凝固面露出距離が小さく、水冷銅鋳型3の開口の周縁近傍において溶湯が溶融状態で存在し、連続鋳造に好適な状態となっている。しかも、溶湯プールの深さは中程度であり、成分偏析の発生を抑制するのに好都合な状態となっている。
さらに本願の発明者らは、本実施形態の回転トーチでは、溶湯に対する入熱量が非常に小さくて済むことについても知見を得ている。
図3は、図4の溶湯プール状態における、均一加熱及び回転トーチによる溶湯への入熱
量の分布をそれぞれ示す。図3から明らかなように、均一加熱を行う比較例(2,000kW)では表面積について単位面積あたりの入熱量が1.06MW/mであるのに対し、本実施形態による回転トーチにおいて必要な湯面6への入熱量は約1/3でよく、溶湯に加えるエネルギー量を大幅に低減可能とする。
図5及び以下の表1は、図3、図4で知見された事項をまとめたものである。これらに示されているように、回転トーチを採用することで、少ない入熱量でありながら、均熱加熱(強)に比して小さめの溶鋼プール深さを実現することができる。当然、溶湯表面に凝固部分は存在せず、チタン合金鋳塊の鋳造に好適であると考えられる。
以上まとめれば、溶湯の中央部よりも外周部の領域において、選択的に加熱量を相対的に大きくすることによって、従来のφ800mmを超える大径のチタン合金鋳塊でも成分偏析を従来程度に制御できる。
特に、チタン合金鋳塊において、溶湯プールの深さ及び形状を制御することによって鋳塊の引き抜き方向に沿った成分偏析を半減させることができれば、β変態点を高位側にシフトすることができ、機械的特性の向上・発現のための熱処理温度を上げることができる。例えば、疲労強度を高位に安定化させられる可能性がある。従って、本実施形態の回転トーチは、チタン合金鋳塊の鋳造に好適であると考えられる。
最後に、既に述べたように、図2A,図2Bに示される水冷銅鋳型3の周辺部に電磁コイル等で構成された電磁攪拌装置9を配置して溶湯に外部磁場を付与することで、溶湯の外周部を流動及び攪拌することにより、溶湯プールの形状を、図4に示すような下に凸ではなく、溶湯プールの底が平坦な台形形状に近接させることができる。これによって、チタン合金鋳塊の周方向(つまり、径方向)における成分偏析をより低減することができ、更には、溶湯プールの深さが小さくなることによる偏析低減効果によって、全体としてより高品質なチタン合金鋳塊を製造することができる。
なお、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。特に、今回開示された実施形態において、明示的に開示されていない事項、例えば、運転条件や操業条件、各種パラメータ、構成物の寸法、重量、体積などは、当業者が通常実施する範囲を逸脱するものではなく、通常の当業者であれば、容易に想定することが可能な値を採用している。
上述の実施形態に係るチタン連続鋳造装置1では、上側開口3aの外周部における湯面6の上方に配置された外周部加熱トーチ5の出力を、上側開口3aの中央部における湯面6の上方に配置された中央部加熱トーチ4の出力よりも大きくすることで、内周部への入熱量よりも大きい熱量を湯面6の外周部へ加えることが可能である。しかし、加熱トーチは互いに出力の異なる2つの中央部加熱トーチ4及び外周部加熱トーチ5に限定されない。例えば、互いに同じ出力をもつ複数の加熱トーチを具備し、そのうち中央部加熱トーチとして機能する加熱トーチの数よりも外周部加熱トーチとして機能する加熱トーチの数が多い態様でも、内周部への入熱量よりも大きい熱量を湯面の外周部へ加えることができる。
すなわち、中央部に存在する湯面への入熱量よりも大きい熱量を外周部に存在する湯面へ加えるという条件を満たす範囲で、用いる加熱トーチの数及び配置は様々に工夫することができる。
以上のように、本発明によれば、大径のチタン鋳塊またはチタン合金鋳塊を連続鋳造す
る場合でも、当該鋳塊の成分偏析を抑制できるチタン連続鋳造装置が提供される。
本発明が提供する第1のチタン連続鋳造装置は、チタン又はチタン合金の溶湯を流し込むための円形の上側開口を有する上部及びチタン又はチタン合金の鋳塊を連続的に引き抜くための下側開口を有する底部を有する鋳型と、それぞれが前記鋳型の上側開口に対向するように配置され、前記鋳型の上側開口に向けてプラズマアークを照射する第1及び第2のプラズマアーク照射部と、少なくとも前記第2のプラズマアーク照射部を前記鋳型の上側開口の中心周りに回転させる駆動装置と、を備える。前記第1のプラズマアーク照射部は、前記第2のプラズマアーク照射部よりも前記上側開口の中心寄りに配置される。
この装置によれば、第1及び第2のプラズマアーク照射部の組み合わせと、少なくとも第2のプラズマアーク照射部の回転と、により、溶湯の加熱の均一化を図ることができ、これにより、チタン鋳塊またはチタン合金鋳塊の成分偏析を抑制することができる。
前記第1のプラズマアーク照射部は、前記鋳型の上側開口側からチタン連続鋳造装置を見たときに、前記鋳型の上側開口の中心から外れた位置に配置され、前記駆動装置は、前記第1及び前記第2のプラズマアーク照射部を前記鋳型の上側開口の中心周りに回転させる、ことが、好ましい。このように第2のプラズマアーク照射部に加えて第1のプラズマ照射部も回転することにより、さらに均一な溶湯の加熱が実現される。
より好ましくは、前記第1及び第2のプラズマアーク照射部は、前記鋳型の上側開口側からチタン連続鋳造装置を見たときに、前記鋳型の上側開口の中心を通る同一直線上に、かつ、前記中心を挟んで反対の位置に配置され、前記駆動装置は、第1及び第2のプラズマアーク照射部を同じ方向に回転させるのが、好ましい。このような第1及び第2のプラズマアーク照射部の配置は、両プラズマアーク照射部の回転による溶湯の加熱の均一性をさらに高めることができる。
また、前記第2のプラズマアーク照射部のプラズマアーク出力は、前記第1のプラズマアーク照射部のプラズマアーク出力よりも大きいことが、好ましい。これにより、各プラズマアーク照射部が受け持つ加熱領域の大きさに適した当該プラズマ照射部の出力が設定される。
具体的に、前記第1及び第2のプラズマアーク照射部が、それぞれ第1及び第2のプラズマトーチであり、前記第2のプラズマトーチのプラズマアーク出力が、前記第1のプラズマトーチのプラズマアーク出力よりも大きいものや、前記第1プラズマアーク照射部は、少なくとも一つのプラズマトーチを有し、前記第2プラズマアーク照射部は、前記第1プラズマアーク照射部のプラズマトーチよりも多くの複数のプラズマトーチを有するものが、好適である。
前記第1のプラズマアーク照射部は、あるいは、前記鋳型の上側開口側からチタン連続鋳造装置を見たときに前記鋳型の上側開口の中心と重なるように配置されるものでもよい。
また、本発明が提供する第2のチタン連続鋳造装置は、チタン又はチタン合金の溶湯を流し込むための円形の上側開口を有する上部及びチタン又はチタン合金の鋳塊を連続的に引き抜くための下側開口を有する底部を有する鋳型と、プラズマアークを利用して前記鋳型の上側開口側から前記鋳型内の溶湯を加熱する複数のプラズマトーチと、を備える。前記複数のプラズマトーチは、前記上側開口の中央部に存在する溶湯への入熱量に対して前記上側開口の中央部を取り囲む外周部に存在する溶湯への入熱量が大きくなるように配置される。
本発明において、前記上側開口の中央部及び外周部は、適宜設定されることが可能である。例えば、前記上側開口の半径をrとしたときに、当該上側開口の中央部は前記上側開口の中心から半径r/3以内の領域の部分であり、前記上側開口の外周部は半径r/3〜rの領域の部分とすることができる。
好ましくは、前記複数のプラズマトーチが、前記上側開口の径方向について互いに異なる位置に配置され、かつ、前記上側開口の中心周りを回転可能である複数の回転トーチを含むことが、好ましい。これらの回転トーチの回転は、プラズマトーチによって直接加熱することが可能な溶融の範囲を大幅に広げることを可能にする。
好ましくは、前記複数のプラズマトーチは、前記上側開口の中央部の上方に配置された第1のプラズマトーチと、前記上側開口の外周部の上方に配置された第2のプラズマトーチとを含み、前記第2のプラズマトーチの出力が、前記第1のプラズマトーチの出力より大きいのがよい。
1 チタン連続鋳造装置
2 水冷銅ハース
2a 吐出口
3 水冷銅鋳型
3a 上側開口
4 中央部加熱トーチ
5 外周部加熱トーチ
6 湯面
7 中央部トーチ有効範囲
8 外周部トーチ有効範囲
9 電磁攪拌装置
10 駆動装置
11 チタン合金鋳塊
12 引抜装置

Claims (5)

  1. チタン連続鋳造装置であって、
    チタン又はチタン合金の溶湯を流し込むための円形の上側開口を有する上部及びチタン又はチタン合金の鋳塊を連続的に引き抜くための下側開口を有する底部を有する鋳型と、
    それぞれが前記鋳型の上側開口に対向するように配置され、前記鋳型の上側開口に向けてプラズマアークを照射する第1及び第2のプラズマアーク照射部と、
    少なくとも前記第2のプラズマアーク照射部を前記鋳型の上側開口の中心周りに回転させる駆動装置と、を備え、
    前記第1のプラズマアーク照射部は、前記第2のプラズマアーク照射部よりも前記上側開口の中心寄りに配置され、
    前記第1のプラズマアーク照射部は、前記鋳型の上側開口側からチタン連続鋳造装置を見たときに、前記鋳型の上側開口の中心から外れた位置に配置され、
    前記駆動装置は、前記第1及び前記第2のプラズマアーク照射部を前記鋳型の上側開口の中心周りに回転させる
    ことを特徴とするチタン連続鋳造装置。
  2. 前記第1及び第2のプラズマアーク照射部は、前記鋳型の上側開口側からチタン連続鋳造装置を見たときに、前記鋳型の上側開口の中心を通る同一直線上に、かつ、前記中心を挟んで反対の位置に配置され、
    前記駆動装置は、第1及び第2のプラズマアーク照射部を同じ方向に回転させることを特徴とする請求項1に記載のチタン連続鋳造装置。
  3. 前記第2のプラズマアーク照射部のプラズマアーク出力は、前記第1のプラズマアーク照射部のプラズマアーク出力よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載のチタン連続鋳造装置。
  4. 前記第1及び第2のプラズマアーク照射部は、それぞれ第1及び第2のプラズマトーチであり、
    前記第2のプラズマトーチのプラズマアーク出力は、前記第1のプラズマトーチのプラズマアーク出力よりも大きいことを特徴とする請求項3に記載のチタン連続鋳造装置。
  5. 前記第1プラズマアーク照射部は、少なくとも一つのプラズマトーチを有し、前記第2プラズマアーク照射部は、前記第1プラズマアーク照射部のプラズマトーチよりも多くの複数のプラズマトーチを有することを特徴とする請求項3に記載のチタン連続鋳造装置。
JP2013265400A 2012-12-28 2013-12-24 チタン連続鋳造装置 Expired - Fee Related JP6161533B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013265400A JP6161533B2 (ja) 2012-12-28 2013-12-24 チタン連続鋳造装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012287368 2012-12-28
JP2012287368 2012-12-28
JP2013265400A JP6161533B2 (ja) 2012-12-28 2013-12-24 チタン連続鋳造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014140894A JP2014140894A (ja) 2014-08-07
JP6161533B2 true JP6161533B2 (ja) 2017-07-12

Family

ID=51020366

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013265400A Expired - Fee Related JP6161533B2 (ja) 2012-12-28 2013-12-24 チタン連続鋳造装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US9682421B2 (ja)
JP (1) JP6161533B2 (ja)
DE (1) DE112013006290B4 (ja)
WO (1) WO2014103245A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7126819B2 (ja) 2017-11-29 2022-08-29 株式会社ミツトヨ 測定装置、及び測定方法

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6185450B2 (ja) * 2014-12-01 2017-08-23 株式会社神戸製鋼所 チタンまたはチタン合金からなる丸型インゴットの連続鋳造における湯面入熱量の規定方法、およびそれを用いた連続鋳造方法
FR3033508B1 (fr) * 2015-03-12 2018-11-09 Safran Aircraft Engines Procede de fabrication de pieces de turbomachine, ebauche et piece finale
JP7135556B2 (ja) * 2018-08-06 2022-09-13 日本製鉄株式会社 チタン鋳塊の製造方法
JP7406075B2 (ja) 2019-11-15 2023-12-27 日本製鉄株式会社 チタン鋳塊の製造方法およびチタン鋳塊製造鋳型
CN112517889B (zh) * 2020-10-30 2021-12-24 中国航发北京航空材料研究院 一种钛合金机匣铸造过程冒口动态加热系统及方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS464356Y1 (ja) 1968-03-22 1971-02-15
US3894573A (en) * 1972-06-05 1975-07-15 Paton Boris E Installation and method for plasma arc remelting of metal
JPS63157739A (ja) 1986-12-19 1988-06-30 Kawasaki Steel Corp 高融点金属の中空鋳塊の製造装置
JP2000274957A (ja) 1999-03-19 2000-10-06 Toshiba Corp 電子ビーム溶解炉
US6561259B2 (en) 2000-12-27 2003-05-13 Rmi Titanium Company Method of melting titanium and other metals and alloys by plasma arc or electron beam
US6712875B1 (en) 2002-09-20 2004-03-30 Lectrotherm, Inc. Method and apparatus for optimized mixing in a common hearth in plasma furnace
US6868896B2 (en) 2002-09-20 2005-03-22 Edward Scott Jackson Method and apparatus for melting titanium using a combination of plasma torches and direct arc electrodes
JP5027682B2 (ja) 2008-01-28 2012-09-19 東邦チタニウム株式会社 高融点金属インゴットの製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7126819B2 (ja) 2017-11-29 2022-08-29 株式会社ミツトヨ 測定装置、及び測定方法

Also Published As

Publication number Publication date
DE112013006290T5 (de) 2015-10-22
US9682421B2 (en) 2017-06-20
JP2014140894A (ja) 2014-08-07
WO2014103245A1 (ja) 2014-07-03
US20150343521A1 (en) 2015-12-03
DE112013006290B4 (de) 2018-08-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6161533B2 (ja) チタン連続鋳造装置
US10654106B2 (en) Process for producing metals and metal alloys using mixing cold hearth
JP2009125811A (ja) 高活性チタン金属の遠心鋳造方法
JP6052805B2 (ja) チタン鋳塊の製造方法
CN102912152B (zh) 抑制高Nb含量的高温合金宏观偏析的真空电弧重熔方法
JP5027682B2 (ja) 高融点金属インゴットの製造方法
JP6242645B2 (ja) プラズマ溶解装置及びプラズマ溶解方法
JP2010037651A (ja) 真空アーク溶解法によるチタンインゴットの製造方法
JP5788691B2 (ja) 金属溶製用溶解炉およびこれを用いた金属の溶製方法
CN111089484A (zh) 一种等离子冷床凝壳炉的控制系统及控制方法
JP2002508496A (ja) 特殊金属の溶融および鋳込み
JP6611331B2 (ja) チタンまたはチタン合金からなるスラブの連続鋳造方法
JP6234841B2 (ja) チタンまたはチタン合金からなる鋳塊の連続鋳造装置
JP5822519B2 (ja) 金属溶製用溶解炉
KR20140129338A (ko) 티타늄 또는 티타늄 합금을 포함하여 이루어지는 주괴의 연속 주조용 주형 및 이것을 구비한 연속 주조 장치
JP2007024396A (ja) 誘導加熱溶解炉
JP2018069265A (ja) 鋳造装置
JP5261216B2 (ja) 長尺鋳塊の溶解製造方法
JP2010516904A (ja) 電気誘導エネルギーを用いた第4b族金属の加工
JP5701720B2 (ja) チタンまたはチタン合金からなる鋳塊の連続鋳造用の鋳型およびこれを備えた連続鋳造装置
JP6022416B2 (ja) チタンまたはチタン合金からなる鋳塊の連続鋳造装置
JP7339098B2 (ja) アーク溶解炉装置及び被溶解物のアーク溶解方法
JP2011230125A (ja) 長尺鋳塊の溶解製造方法
JP2021079395A (ja) チタン鋳塊の製造方法
JP5521617B2 (ja) 連続鋳造装置および金属鋳塊の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150901

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160727

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160809

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161004

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170328

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170420

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20170428

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170613

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170613

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6161533

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees