WO2010084653A1

WO2010084653A1 - 表示装置および表示装置に装着されるフレーム

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Publication number: WO2010084653A1
Application number: PCT/JP2009/068701
Authority: WO
Inventors: 勝則志茂; 孝文原; 絵理子若林; 沙織南保
Original assignee: シャープ株式会社
Priority date: 2009-01-23
Filing date: 2009-10-30
Publication date: 2010-07-29
Also published as: CN102292756A; US20110267751A1

Abstract

　本発明によって提供される表示装置では、フレーム３０を構成する複数の辺のうちの対向する一対の辺のそれぞれには凸部５２，６２と、内周側パネル配置部に配置される表示パネル１０との間のクリアランスを調整するクリアランス調整部材５４，６４が少なくとも一部を該内周側パネル配置部に張り出した状態でそれぞれ付設されており、一方のクリアランス調整部材５４の内周側パネル配置部に張り出した部分の張出し方向の厚みと、他方のクリアランス調整部材６４の内周側パネル配置部に張り出した部分の張出し方向の厚みとが相互に異なる。

Description

表示装置および表示装置に装着されるフレーム

　本発明は、表示パネルを備える表示装置および該表示装置に装備されるフレーム（枠体）に関する。

　近年、テレビ、パソコン等の表示装置（ディスプレイ）として、矩形状の液晶表示パネルを備えた液晶表示装置が広く用いられている。
　この種の表示装置においては、上記表示パネルの前面側には枠体であるベゼル（表枠）が配置され、該パネルの背面側には、該パネルとその光源であるバックライト装置との間にフレーム（例えば樹脂製のフレームはＰシャーシとも呼ばれる。）が配置されている。このベゼルおよびフレームは、それぞれ、上記液晶表示パネルの中央における表示領域（アクティブエリア）を矩形状に囲む額縁形状に形成されている。そして、該ベゼルおよびフレームは、該表示パネルの前後両側から該パネルの矩形状の周縁部を狭持している。

　上記フレームの一態様として、例えば特許文献１に示されるようなフレームが知られている。当該フレームの液晶表示パネルに対向する面の内周部分にはパネル配置エリアが形成されている。且つ、該フレームの少なくとも一つの辺部において当該パネル配置エリアよりも外周部分には、当該パネル配置エリア（内周部分）に載置された液晶表示パネルの側面に当接可能なリブ若しくは段差から成る凸部が形成されている。
　かかる態様のフレームを使用する場合には、上記パネル配置エリアに液晶表示パネルを載置する際、上記凸部を液晶表示パネルの位置決めに使用することができる。すなわち、上記凸部にパネルの側面を当接させることによりフレームに対する液晶表示パネルの配置位置が決定される。そして、その位置決めされた状態でベゼルを被せて当該位置（すなわち予め設定されている正しい位置）でフレームとベゼルとの間にパネルを狭持することができる。典型的には、上記凸部にパネル側面が当接された状態（すなわち位置決めされた状態）のとき、その液晶表示パネルがフレームのいずれか一方の辺側に偏ることなくフレームの中央に配置され得るように、当該凸部の形成位置が予め決定されている。

日本国特許出願公開平８－１７９２８３号公報

　ところで、近年、液晶表示パネルの大型化に伴ってフレームも大型化してきている。かかる大型フレームを一部材として成形することは効率的ではない。このため、額縁状フレームを幾つかに分断した形状の複数のフレーム構成部材を成形し、液晶表示装置の構築時にそれら複数のフレーム構成部材を相互に接続することによってフレームを形成することが行われている。この場合、一つのフレームを構築するために用いられるフレーム構成部材の種類は少ないほど効率的である。したがって、フレーム構成部材を相互に接続して構築されるフレームがその中心点に対して点対称を実現するように形状が定められているフレーム構成部材が使用される。典型的には、矩形状フレームの場合、フレーム構築時に点対称を実現する１種類のコ字状フレーム構成部材が使用されるか、若しくは、フレーム構築時に点対称を実現する２種類（若しくは表裏同一形状であれば１種類）のＬ字状フレームが使用される。

　ところで、このような点対称を実現するフレーム構成部材を使用する場合、上述したような上記凸部による液晶表示パネルの位置決めを形成することが困難となる。すなわち、点対称を実現するフレーム構成部材に上記凸部を形成した場合、構築されたフレームにおいてその凸部と点対称となる位置にも当該凸部と同じ凸部が配置されることとなる。したがって、当該二つの凸部は、それら凸部の間に形成される上記パネル配置エリアの大きさを規制する存在となってしまう。
　より具体的に説明すると、いずれか一方の凸部にパネル側面が当接された状態のときに当該パネルがフレームの中央に配置され得るように凸部を形成すると、点対称の位置にある他方の凸部もまたフレームの中央に配置されたパネルの反対側の側面に当接する位置に存在することとなる。このことは、両凸部間のパネル配置エリアのサイズが、液晶表示パネルの両側面間のサイズと同じことを意味しており、パネル配置エリアに液晶表示パネルを載置する際のクリアランスが全く存在しないことを意味している。このような状態では、相互に点対称の位置にある二つの凸部が障壁となって、液晶表示パネルのパネル配置エリアへの載置を著しく困難なものとする。
　一方、上記クリアランスを確保できるような位置に凸部を設けようとすると、点対称の位置にある他方の凸部との間、すなわち両凸部間のパネル配置エリアのサイズが、液晶表示パネルの両側面間のサイズよりも過剰に広くなる。このことは、両凸部のうちの一方の凸部に液晶表示パネルの一側面を当接した状態では、当該パネルがフレームの中央に配置され得ないことを意味している。このため、液晶表示パネルのフレーム上での位置決めが困難となる。

　そこで本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、上記のごとき点対称を実現する幾つかのフレーム構成部材を使用する場合であっても、正しく表示パネルを位置決めし得る手段を備えた液晶表示装置その他の表示装置を提供することである。また、そのような手段を備えた表示装置用フレームの提供を他の目的とする。

　上記目的を実現するべく、本発明によって提供される表示装置は、矩形状の表示パネルと、該表示パネルの背面側に配置される額縁状のフレームと、上記表示パネルの前面側に配置される額縁状のベゼルとを備える。そして、上記パネルは上記フレームとベゼルとの間に挟持されている。上記フレームの上記パネルに対向する面は、該パネルの周縁部の少なくとも一部が配置される内周側パネル配置部と、該内周側パネル配置部よりも外周側に形成された凸部とを有している。ここで、上記フレームを構成する複数の辺のうちの対向するいずれか一対の辺のそれぞれには上記凸部が形成されている。該凸部と上記内周側パネル配置部に配置される表示パネルとの間のクリアランスを調整するためのクリアランス調整部材が少なくとも一部を該内周側パネル配置部に張り出した状態で（上記一対の辺に）それぞれ付設されている。そして、上記一対の辺のうちの一方の辺に設けられたクリアランス調整部材の上記内周側パネル配置部に張り出した部分の該張出し方向の厚みと、該一対の辺のうちの他方の辺に設けられたクリアランス調整部材の上記内周側パネル配置部に張り出した部分の該張出し方向の厚みとが相互に異なるように、該一対の辺間においてクリアランス調整部材の形状が相互に異なっていることを特徴とする。

　本発明に係る表示装置では、該表示装置が備えるフレームにおいて、上記クリアランス調整部材が設けられている。このことにより、各凸部と上記表示パネルとの間に確保したクリアランスの大きさが調整され、該クリアランス調整部材を備えた状態における上記両凸部間のパネル配置エリアのサイズを、上記表示パネルの両側面間のサイズに近似させることができる。このため、上記表示パネルは、かかるフレームの中央部ごく近傍に配置され、該表示パネルの位置決めを好適に行うことができる。ここで、上記クリアランス調整部材のうちのどちらか一方を位置決め部材として決めておくことは、該部材に上記表示パネルを当接させることにより上記フレームの中央部に表示パネルを配置できるので好ましい。
　また、上記一対の辺のそれぞれに設けられたクリアランス調整部材では、上記張出し方向の厚みが相互に異なる。このことにより、例えば、表示パネルを上記位置決め部材として機能し得る（典型的には上記厚みが大きい側の）クリアランス調整部材に当接させながらフレーム上に配置すると、他方（典型的には上記厚みが小さい側）のクリアランス調整部材（の側面）と上記液晶パネルの側面との間に僅かな隙間が生じる。すなわち、かかる隙間がクリアランスとなり得るため、上記表示パネルを上記凸部や上記クリアランス調整部材に干渉させることなく、容易にフレーム上に配置することができる。
　したがって、本発明によって、フレームに対する位置決めを好適に行いつつ表示パネルを容易に配置することを実現する好ましい表示装置が提供される。

　ここで開示される表示装置の好ましい一態様では、上記一対の辺のうちの一方の辺に設けられたクリアランス調整部材は、該一対の辺のうちの他方の辺に設けられたクリアランス調整部材よりも肉厚に形成されていることを特徴とする。
　かかる構成の表示装置では、上記一対のクリアランス調整部材の全体形状は直方体形状或いは円柱（若しくは円筒）形状であることが好ましい。このようなクリアランス調整部材のうち一方のクリアランス調整部材が他方よりも全体的に肉厚に形成されることにより、両クリアランス調整部材の上記張出し方向の厚みを相違させることを容易に実現することができる。

　ここで開示される表示装置の別の好ましい一態様では、上記厚みの異なる上記一対の辺のうちの一方の辺に設けられたクリアランス調整部材と、該一対の辺のうちの他方の辺に設けられたクリアランス調整部材とは、視覚によって両クリアランス調整部材が識別できるように少なくとも一方に着色若しくはマーキングが施されていることを特徴とする。
　かかる構成の表示装置では、上記クリアランス調整部材が視覚によって識別できる。このことにより、例えば位置決め部材として設定された側のクリアランス調整部材を容易に識別することができるので、フレームに対する液晶パネルの位置決めを効率よく行うことができる。

　ここで開示される表示装置のさらに好ましい一態様では、上記クリアランス調整部材は弾性体によって形成されていることを特徴とする。
　かかる構成の表示装置では、上記クリアランス調整部材が、例えばゴム材またはエラストマー等の弾性体から形成されている。このことにより、以下のような効果が奏される。まず、上記クリアランス調整部材に表示パネルを当接させながらフレーム上に配置する際には、該表示パネルを上記一方のクリアランス調整部材に押し当てて該部材を圧縮し、該部材の上記張出し方向の厚みを減ずることにより、他方のクリアランス調整部材と表示パネルの側面部との間に形成される隙間（クリアランス）を増大させることができる。このことにより、表示パネルのフレームへの配置をより容易に行うことができる。
　また、上記表示パネルが配置された際には、上記圧縮されたクリアランス調整部材が復元し得るので、かかる復元後には上記表示パネル上記はフレーム上の正しい位置に配置される。
　さらに、クリアランス調整部材が緩衝材として機能し得る。例えば表示パネルをフレームに配置する際や構築された表示装置の運搬時等に該表示パネルに与えられる衝撃や激しい振動が緩和されてフレームとの接触が大幅に軽減される。このことにより、かかるフレームとの接触による表示パネルの損傷を防止することができる。

　ここで開示される表示装置の別の好ましい一態様では、上記フレームは複数のフレーム構成部材が相互に接続されて構築されている。上記複数のフレーム構成部材は、該複数のフレーム構成部材が相互に接続されて構築されたフレームがその中心点に対して点対称を実現する形状に形成されていることを特徴とする。
　かかる構成の表示装置によると、複数のフレーム構成部材から構成されたフレームであって上記点対称を実現する形状に形成されたフレームを用いる場合であっても、かかるフレームに対する位置決めを好適に行いつつ表示パネルを容易に配置することができる。

　本発明は、他の側面として、ここで開示される表示装置に具備されたフレームを提供する。かかるフレームは、矩形状の表示パネルを備える表示装置において該表示パネルの背面側に配置される額縁状のフレームである。かかるフレームにおける表示装置の構築時に上記パネルに対向する面は、該パネルの周縁部の少なくとも一部が配置される内周側パネル配置部と、該内周側パネル配置部よりも外周側に形成された凸部とを有している。ここで、フレームを構成する複数の辺のうちの対向するいずれか一対の辺のそれぞれには上記凸部が形成されている。該凸部と上記内周側パネル配置部に配置される表示パネルとの間のクリアランスを調整するためのクリアランス調整部材が少なくとも一部を上記内周側パネル配置部に張り出した状態で（上記一対の辺に）それぞれ付設されている。そして、上記一対の辺のうちの一方の辺に設けられたクリアランス調整部材の内周側パネル配置部に張り出した部分の該張出し方向の厚みと、該一対の辺のうちの他方の辺に設けられたクリアランス調整部材の内周側パネル配置部に張り出した部分の該張出し方向の厚みとが相互に異なるように、該一対の辺間においてクリアランス調整部材の形状が相互に異なっていることを特徴とする。

　本発明に係る表示装置用フレームでは、上記一対のクリアランス調整部材が設けられている。したがって、かかるフレームを用いることにより、該フレームに対する位置決めを好適に行いつつ表示パネルを容易に配置することが実現される好ましい表示装置が提供される。

　ここで開示される表示装置用フレームの好ましい一態様では、上記一対の辺のうちの一方の辺に設けられたクリアランス調整部材は、該一対の辺のうちの他方の辺に設けられたクリアランス調整部材よりも肉厚に形成されていることを特徴とする。
　かかる構成の表示装置用フレームでは、クリアランス調整部材のうち一方のクリアランス調整部材が他方よりも全体的に肉厚に形成される。したがって、かかるフレームを用いることにより、両クリアランス調整部材の上記張出し方向の厚みを相違させることが容易に実現される表示装置が提供される。

　ここで開示される表示装置用フレームの別の好ましい一態様では、上記厚みの異なる上記一対の辺のうちの一方の辺に設けられたクリアランス調整部材と、該一対の辺のうちの他方の辺に設けられたクリアランス調整部材とは、視覚によって両クリアランス調整部材が識別できるように少なくとも一方に着色若しくはマーキングが施されていることを特徴とする。
　かかる構成の表示装置用フレームでは、上記クリアランス調整部材が視覚によって識別できる。したがって、かかるフレームを用いることにより、例えば位置決め部材として設定された側のクリアランス調整部材が容易に識別されて上記液晶パネルの位置決めを効率よく行うことが実現される表示装置が提供される。

　ここで開示される表示装置用フレームのさらに好ましい一態様では、上記クリアランス調整部材は弾性体によって形成されていることを特徴とする。
　かかる構成の表示装置用フレームを用いることにより、表示パネルをフレームに容易に配置できること、表示パネルをフレーム上の正しい位置に配置できること、および該フレームとの接触による表示パネルの損傷を防止できることをいずれも実現し得る表示装置が提供される。

　ここで開示される表示装置用フレームの別の好ましい一態様では、複数のフレーム構成部材が相互に接続されて構築されている。上記複数のフレーム構成部材は、該複数のフレーム構成部材が相互に接続されて構築されたフレームがその中心点に対して点対称を実現する形状に形成されていることを特徴とする。
　かかる構成の表示装置用フレームを用いる場合であっても、該フレームに対する位置決めを好適に行いつつ表示パネルを容易に配置することが実現される表示装置が提供される。

本発明の一実施形態に係る液晶表示装置の構成を模式的に示す分解斜視図である。本発明の一実施形態に係る液晶表示装置の構成を模式的に示す断面図である。本発明の一実施形態に係る液晶表示装置が備えるフレームを模式的に示す全体斜視図である。本発明の一実施形態に係る液晶表示装置が備えるフレームを模式的に示す分解斜視図である。図３のＶ部分の拡大図であって、一対のクリアランス調整部材のうちの一方がフレームに配置された状態を示す模式的な図である。図３のＶＩ部分の拡大図であって、一対のクリアランス調整部材のうちの他方がフレームに配置された状態を示す模式的な図である。液晶パネルを、クリアランス調整部材を備えたフレーム上に配置する状態を示す斜視図である。液晶パネルがフレーム上に配置された状態におけるフレームの要部を示す平面図である。

　以下、図面を参照しながら、本発明の好適ないくつかの実施形態を説明する。なお、本明細書において特に言及している事項（例えば、フレームの構成）以外の事柄であって本発明の実施に必要な事柄（例えば、液晶パネルの構成や構築方法、液晶表示装置に装備される光源の構成や該光源の駆動方式に係る電気回路等）は、当該分野における従来技術に基づく当業者の設計事項として把握され得る。本発明は、本明細書に開示されている内容と当該分野における技術常識とに基づいて実施することができる。

　以下、図１～図８を参照しながら、本発明の好ましい一実施形態に係る表示装置について、表示パネルとして液晶パネル１０を備えたアクティブマトリックス方式（ＴＦＴ型）の液晶表示装置１００を例に挙げて説明する。なお、以下の図面において、同じ作用を奏する部材、部位には同じ符号を付し、重複する説明は省略または簡略化することがある。また、各図における寸法関係（長さ、幅、厚さ等）は、必ずしも実際の寸法関係を正確に反映するものではない。また、以下の説明において、「前面」または「表側」とは液晶表示装置１００における視聴者に面する側（すなわち液晶パネル側）をいい、「後面」、「背面」または「裏側」とは液晶表示装置１００における視聴者に面しない側（すなわちバックライト装置側）をいうこととする。

　図１および図２を参照しつつ、液晶表示装置１００の構成について説明する。図１に示されるように、液晶表示装置１００は、液晶パネル１０と、該液晶パネル１０の後面側（図１における下側）に配置された外部光源であるバックライト装置７０とを備えている。かかる液晶パネル１０およびバックライト装置７０はベゼル２０等により組み付けられることで一体的に保持されている。

　図１および図２に示されるように、液晶パネル１０は、概して、全体として矩形の形状を有している。また、かかる液晶パネル１０は、その中央領域に画素が形成されている領域であって画像を表示する表示領域１０ａを有している。かかる液晶パネル１０は、互いに対向する一対の透光性のガラス基板１１，１２と、その間に封入された液晶層１３とから構成されるサンドイッチ構造を有している。かかる基板１１，１２には、製造工程でそれぞれマザーガラスと称される大型の母材から切り出されたものを使用している。上記一対の基板１１，１２のうち、表側がカラーフィルタ基板（ＣＦ基板）１２であり、裏側がアレイ基板１１である。なお、基板１１および１２の周縁部（液晶パネル１０における周縁部）には、上記表示領域１０ａの周囲を囲むようにシール材１５が設けられている。かかるシール材１５は、液晶層１３を封止している。液晶層１３は、液晶分子を含む液晶材料から構成される。かかる液晶材料は、基板１１，１２の間の電界印加に伴って液晶分子の配向が操作され光学特性が変化する。液晶層１３には、かかる層１３の厚み（ギャップ）を確保するためのスペーサ（図示せず）が典型的には複数箇所に配置されている。また、両基板１１，１２における互いに対向する側（内側）の面には、それぞれ液晶分子の配向方向を決定する配向膜（図示せず）が形成されており、対向しない側（外側）の面には、それぞれ偏光板１６および１７が貼り付けられている。

　ここで開示される液晶パネル１０において、アレイ基板１１の表側（液晶層１３に臨む側）には、画像を表示させるための画素（詳細にはサブ画素）が配列している。また、かかるアレイ基板１１の表側には、各画素（サブ画素）を駆動するための複数の図示しないソース配線およびゲート配線が格子状のパターンをなすように形成されている。かかる配線に囲まれた各格子領域には、（サブ）画素電極およびスイッチング素子である薄膜トランジスタ（ＴＦＴ）が設けられている。画素電極は、典型的には透明な導電材料であるＩＴＯ（Ｉｎｄｉｕｍ　Ｔｉｎ　Ｏｘｉｄｅ：インジウム酸化スズ）からなる。これらの画素電極には、画像に応じた電圧が上記ソース配線および薄膜トランジスタを介して所定のタイミングで供給される。
　他方、ＣＦ基板１２には、上記アレイ基板１１の１つの画素電極に対してＲ（赤），Ｇ（緑），Ｂ（青）のいずれか１つのカラーフィルタが対向している。また、かかるＣＦ基板１２には、該各色のカラーフィルタを区画するブラックマトリクス、さらに該カラーフィルタとブラックマトリクスの表面上に一様に形成された共通電極（透明電極）が設けられている。
　また、図１に示されるように、上記ソース配線およびゲート配線は、典型的には液晶パネル１０の周辺に設けられた外部駆動回路（ドライバＩＣ）１４であって画像信号等を供給可能な外部駆動回路１４に接続されている。
　なお、上述した画素の構成や電極の配線自体は、従来の液晶パネルを製造する場合と同様でよく、本発明を特徴付けるものではない。このため、これ以上の詳細な説明は省略する。

　上記液晶パネル１０の後面側（裏側）に配置されるバックライト装置７０は、図１および図２に示されるように、複数本の線状の光源（例えば蛍光管、典型的には冷陰極蛍光管）７２と、光源７２を収納するケース（シャーシ）７４とから構成されている。ケース７４は、表側に向けて開口した箱形形状を有している。ケース７４内には、光源７２が平行に配列されている。ケース７４と光源７２との間には、光源７２の光を効率的に視聴者側に反射させるための反射部材７６が配置されている。

　また、上記ケース７４の開口部には、複数のシート状の光学部材７８が積層されて該開口部を覆うように配置されている。光学部材７８の構成としては、例えば、バックライト装置７０側から液晶パネル１０側に向かって順に、拡散板、拡散シート、レンズシート、および輝度上昇シートから構成されているが、この組合せおよび順序に限定されない。さらに、光学部材７８をケース７４に挟んで保持するために、ケース７４には、略枠状のフレーム３０が設けられている。なお、上記ケース７４の裏側には、インバータ回路を搭載するための図示しないインバータ回路基板と、各光源７２に電力を供給する昇圧回路としての図示しないインバータトランスが設けられている。これらは本発明を特徴付けるものではないため説明は省略する。

　上述のように、バックライト装置７０の前面側には光学部材７８が配置されている。液晶パネル１０の表示領域１０ａに相当する部分が開口しているフレーム３０は、上記光学部材７８をバックライト装置７０と狭持するようにして上記光学部材７８の前面側に装着されている。フレーム３０の前面側には、該フレーム３０の前面部３０ａ（図３参照）上に液晶パネル１０が載置されている。さらに該液晶パネル１０の前面側には、枠状のベゼル２０が装着されている。かかる液晶パネル１０は、典型的には、上記ベゼル２０とフレーム３０のそれぞれの間に配置される。そしてかかる液晶パネル１０は、典型的には、例えばゴム材やエラストマー等の弾性体からなる緩衝材（図示せず）を介して上記ベゼル２０とフレーム３０によって挟持されている。

　以上のような構成の液晶パネル１０やバックライト装置７０等を備える液晶表示装置１００は、アレイ基板１１とＣＦ基板１２に制御された電圧を印加することによって液晶層１３中の液晶分子を操作し、バックライト装置７０からの光を液晶パネル１０において通過または遮断させる。また、液晶表示装置１００は、バックライト装置７０の輝度等も制御しつつ、所望の画像を上記液晶パネル１０の表示領域１０ａに表示させる。

　次に、図３～図８を参照しつつ本実施形態の液晶表示装置１００に係るフレーム３０の構成についてより詳細に説明する。ここで、図３は、液晶表示装置１００が備えるフレーム３０を模式的に示す全体斜視図である。図４は、液晶表示装置１００が備えるフレーム３０を模式的に示す分解斜視図である。図５は、図３のＶ部分の拡大図であって、一対のクリアランス調整部材５４，６４のうちの一方５４がフレーム３０に配置された状態を示す模式的な図である。図６は、図３のＶＩ部分の拡大図であって、一対のクリアランス調整部材５４，６４のうちの他方６４がフレーム３０に配置された状態を示す模式的な図である。図７は、液晶パネル１０を、クリアランス調整部材５４，６４を備えたフレーム３０上に配置する状態を示す斜視図である。図８は、液晶パネル１０がフレーム３０上に配置された状態におけるフレーム３０の要部（フレーム角部４５周辺）を示す平面図である。
　本実施形態に係るフレーム３０は、図３に示されるように、液晶パネル１０の後面側に配置される。該フレーム３０は、上記液晶パネル１０の中央における表示領域１０ａを矩形状に囲むように形成された平面視枠形状の部品である。また、かかるフレーム３０は、上記液晶パネル１０の前面において上記表示領域１０ａを矩形状に囲むように配置されたベゼル２０とともに、上記表示領域１０ａの周縁部（矩形状周縁部）を保持する構成である。かかるフレーム３０は、液晶パネル１０が載置されて該パネル１０の裏側面と接する前面部３０ａと、該前面部３０ａから垂直に伸びて上記矩形状周縁部（すなわち表示領域１０ａを矩形状に囲む四辺）のうちの長辺の側面部分を覆う側面部３０ｂとを備えている。このような全体構成のフレーム３０は、上記矩形状周縁部を四分割する計四つのフレーム構成部材３２，４２から構成されている。すなわち、該四つのフレーム構成部材３２，４２が相互に連結されることにより、上記のような枠形状のフレーム３０が形成されている。

　フレーム構成部材３２，４２は、図４に示されるように、上記矩形状のフレーム３０を構成する四辺における各辺の略中央部分を分断して上記フレーム３０を四分割するような形状であって、上記フレーム３０の四隅の角部３０ｃを一つずつ含む平面視Ｌ字状に形成されている。また、かかるフレーム構成部材３２，４２は、上記フレーム３０の前面部３０ａを構成するフレーム前面部３３，４３と、上記フレーム３０の側面部３０ｂを構成するフレーム側面部３４，４４と、上記フレーム３０の角部３０ｃを構成するフレーム角部３５，４５とを備える。ここで、図示しないが、かかるフレーム前面部３３，４３およびフレーム側面部３４，４４は、例えば液晶パネル１０駆動時に発生する熱の放出効率の向上および／または材料費削減のために、所定間隔で並んだ複数の開口部（例えば矩形状開口部）を備えていてもよい。
　フレーム構成部材３２は、上述のように平面視Ｌ字状の形状を有している。該フレーム構成部材３２は、フレーム３０の四辺のうちの長辺（厳密には該長辺の半分）と上記四辺のうちの短辺（厳密には該短辺の半分）を構成している。当該長辺部分と該短辺部分との直交部であるフレーム角部３５は上記フレーム３０の四隅のうちの一つの角部３０ｃを形成している。かかるフレーム角部３５におけるフレーム前面部３３上には、液晶パネル１０の搭載時に該パネル１０の角部が配置されるパネル配置構造５０が形成されている。かかるパネル配置構造５０は、フレーム３０の構築時には後述のパネル配置構造６０と上記長辺方向において対向している。また、フレーム構成部材３２の両端部３８，３９は、フレーム構成部材４２の端部４８，４９と連結するための連結構造を備えた連結部３８，３９となっている。

　一方、フレーム構成部材４２は、上記フレーム構成部材３２と同様に、平面視Ｌ字状の形状を有している。該フレーム構成部材４２は、フレーム３０の四辺のうちの長辺（厳密には該長辺の半分）と上記四辺のうちの短辺（厳密には該短辺の半分）を構成している。当該長辺部分と該短辺部分との直交部であるフレーム角部４５は上記フレーム３０の四隅のうちの一つの角部３０ｃを形成している。かかるフレーム角部４５におけるフレーム前面部４３上には、液晶パネル１０の搭載時に該パネル１０の角部が配置されるパネル配置構造６０が形成されている。かかるパネル配置構造６０は、フレーム３０の構築時には上記パネル配置構造５０と上記長辺方向において対向している。また、フレーム構成部材４２の両端部４８，４９は、フレーム構成部材３２の端部３８，３９と連結するための連結構造を備えた連結部４８，４９となっている。なお、上記連結構造は、図４に示されるような形態に限定されず、フレーム構成部材３２，４２同士の連結が確実に実現する限りにおいて制限されない。
　このような形状の二つのフレーム構成部材３２と二つのフレーム構成部材４２とが、同じフレーム構成部材同士で対角に向かい合うように配置されて矩形状を形成している。そして、各フレーム構成部材３２，４２の端部における連結部３８と４８、および連結部３９と４９とが互いに連結されることによりフレーム３０が構成されている。このことにより、かかるフレーム３０は、該フレーム３０の中心点に対して点対称を実現している。

　次に、図５を参照しつつ、上記フレーム構成部材３２のフレーム角部３５におけるフレーム前面部３３上に形成されたパネル配置構造５０について説明する。
　図５に示されるように、フレーム構成部材３２のフレーム角部３５に形成されたパネル配置構造５０は、フレーム前面部３３から上方に向けて所定高さで突出したリブ状の凸部５２と、該凸部５２に隣接して配置されるクリアランス調整部材５４とを備えている。かかる凸部５２は、上記フレーム角部３５の直角形状に沿うように平面視略Ｌ字状に形成（典型的にはフレーム構成部材３２と一体成形）されている。フレーム前面部３３における上記凸部５２よりも内周側は、液晶パネル１０の周縁部（上記矩形状周縁部）が配置される内周側パネル配置部３６となっている。ここで、上記フレーム３０において、対角に配置された二つのフレーム構成部材３２のそれぞれに形成された凸部５２の内側に形成される矩形状の領域は、上記液晶パネル１０が配置されるパネル配置エリア３０ｄとなっている。上記凸部５２の形成位置は、かかるパネル配置エリア３０ｄが上記液晶パネル１０の実際の大きさよりもわずかに大きくなるように、上記フレーム前面部３３上に設定されることが好ましい。

　平面視略Ｌ字状の上記凸部５２は、上記フレーム３０の短辺方向に沿う側の一部がフレーム３０の内周縁に対して（外周縁側に）凹んで凹部５２ａを形成している。かかる凹部５２ａにはクリアランス調整部材５４が付設されている。かかるクリアランス調整部材５４は、典型的にはゴム材またはエラストマー等の弾性体から構成されて扁平な直方体形状に形成されている。本実施形態では、かかる直方体形状のクリアランス調整部材５４における一方の長辺側の側面部５５が、上記凸部５２における上記短辺方向に沿う部分であって上記凹部５２ａを除く部分よりも、上記内周縁側に向けてわずかに張り出すように配置（付設）されている。すなわち、かかるクリアランス調整部材５４の一部は、上記内周側パネル配置部３６にＷ_１の厚み分だけ張り出している。上記凸部５２に上記凹部５２ａが形成されていると、クリアランス調整部材５４の付設位置を特定し易いので好ましいが、上記凹部５２ａの要否は特に限定されない。また、上記凸部５２の平面形状は、上記クリアランス調整部材５４が該凸部５２よりも上記内周側パネル配置部３６に張り出すように配置される限りにおいて特に制限されない。

　上記クリアランス調整部材５４を備えた上記フレーム３０において、上記パネル配置エリア３０ｄに上記液晶パネル１０が配置されると、かかる液晶パネル１０の四隅の角部の一つは上記略Ｌ字状の凸部５２に沿うように上記内周側パネル配置部３６上に配置される。このとき、上記液晶パネル１０のクリアランス調整部材５４の上記張り出した側面部５５は、該液晶パネル１０の側面部の一部と当接し得る当接面部５５となっている。クリアランス調整部材５４は、フレーム３０の対角状に配置された二つのフレーム構成部材３２のうち両方のフレーム角部３５に設けられた凸部５２のうちどちらか一方に付設されていればよい。
　ここで、該液晶パネル１０を上記当接面部５５に当接させながら上記パネル配置エリア３０ｄに配置すると、自動的に正しい位置（典型的にはフレーム３０の中央部と液晶パネル１０の中央部とが一致するような位置）に配置されることが好ましい。このことを実現するように上記クリアランス調整部材５４の上記張出し方向の厚み（すなわち上記直方体形状の短辺方向の長さ）が調整されて（すなわち上記当接面部５５の位置が調整されて）いることが好ましい。これにより、かかるクリアランス調整部材５４は、液晶パネル１０の位置決め部材として機能し得る。なお、図５において、符号５６は、上記凸部５２の外周側に形成されて、フレーム３０と該フレーム３０の上方に配置されるベゼル２０とを固定するための嵌合部である。

　次に、図６を参照しつつ、上記フレーム構成部材４２のフレーム角部４５におけるフレーム前面部４３上に形成されたパネル配置構造６０について説明する。
　図６に示されるように、フレーム構成部材４２のフレーム角部４５に形成されたパネル配置構造６０は、上記パネル配置構造５０と同様の構成でよい。すなわち、フレーム前面部４３から上方に向けて所定高さで突出したリブ状の凸部６２と、該凸部６２に隣接して配置されるクリアランス調整部材６４とを備えている。かかる凸部６２は、上記フレーム角部４５の直角形状に沿うように平面視略Ｌ字状に形成（典型的にはフレーム構成部材４２と一体成形）されている。かかる凸部６２よりも内周側のフレーム前面部４３は、上記内周側パネル配置部３６と同じく内周側パネル配置部４６となっている。

　平面視略Ｌ字状の上記凸部６２は、上記凸部５２と同様に、上記フレーム３０の短辺方向に沿う側の一部がフレーム３０の内周縁に対して（外周縁側に）凹んで凹部６２ａを形成している。かかる凹部６２ａにはクリアランス調整部材６４が付設されている。かかるクリアランス調整部材６４は、典型的にはゴム材またはエラストマー等の弾性体から構成されて扁平な直方体形状に形成されており、本実施形態では、かかる直方体形状の一方の長辺側の側面部６５が、上記凸部６２における上記短辺方向に沿う側の上記凹部６２ａを除く部分よりも上記内周縁に向けてわずかに張り出すように配置（付設）されている。すなわち、かかるクリアランス調整部材６４の一部は、上記内周側パネル配置部４６にＷ_２の厚み分だけ張り出している。かかるクリアランス調整部材６４は、上記クリアランス調整部材５４と同様に、フレーム３０の対角状に配置された二本のフレーム構成部材４２の各フレーム角部４５に設けられた凸部６２のうちどちらか一方に付設されていればよい。しかし、二本のフレーム構成部材３２と二本のフレーム構成部材４２とから構成されるフレーム３０において、クリアランス調整部材５４，６４が一つずつのみ付設される場合には、本実施形態に係る図３、図４および図７に示されるように、上記一つのクリアランス調整部材５４と上記一つのクリアランス調整部材６４とが互いに上記フレーム３０の長辺方向で対向するように付設することが好ましい。
　ここで、かかるクリアランス調整部材６４において上記クリアランス調整部材５４と相違する点は、かかるクリアランス調整部材６４における上記内周側パネル配置部４６に張り出した部分の張出し方向の厚みＷ_２が、上記クリアランス調整部材５４の上記内周側パネル配置部３６に張り出した部分の張出し方向の厚みＷ_１に比べて小さいことである。かかる張出し方向の厚みＷ_１，Ｗ_２の相違は、クリアランス調整部材５４がクリアランス調整部材６４よりも肉厚に形成されることにより容易に実現され得る。かかる厚みの一例として、本実施形態では、上記クリアランス調整部材５４の上記厚みＷ_１が３．０ｍｍであり、上記クリアランス調整部材６４の上記厚みＷ_２は２．５ｍｍである。クリアランス調整部材６４の上記厚みＷ_２が薄いことにより、内周側パネル配置部４６に液晶パネル１０が配置された際には、上記当接面部５５と液晶パネル１０の側面部分は当接状態にある一方、上記長辺側の側面部６５と液晶パネル１０の側面部分との間に僅かな隙間６７が生じるようになっている（図８参照）。また、上記クリアランス調整部材６４は、上記クリアランス調整部材５４と視覚的に識別し易いように異なる色に着色されているか、またはマーキングが施されていることが好ましく、本実施形態では、両クリアランス調整部材５４，６４は相違する色に着色されている。なお、図６において、符号６６は、上記凸部６２の外周側に形成されて、フレーム３０と該フレーム３０の上方に配置されるベゼル２０とを固定するための嵌合部である。

　上記のような構成のフレーム３０に液晶パネル１０を配置する際は、例えば以下のように行う。図７に示されるように、まず、かかる液晶パネル１０を、該パネル１０（の裏面）とフレーム３０の前面部３０ａとが互いに対向し、パネル配置エリア３０ｄの上方に位置するように配置する。次いで、位置決め部材として機能し得るクリアランス調整部材５４を備えるパネル配置構造５０が形成されたフレーム角部３５（フレーム３０の角部３０ｃ）に対して、液晶パネル１０における上記フレーム角部３５に対応する角部１０ｂを近づける。そして、該角部１０ｂが、上記フレーム角部３５の略Ｌ字状の凸部５２における角部（厳密には、クリアランス調整部材５４が配置された状態における内周側パネル配置部３６の角部分または入隅部分）に当接するように、上記液晶パネル１０をフレーム３０に対して傾斜するように配置する。このとき、液晶パネル１０の側面部分をクリアランス調整部材５４の当接面部５５に当接させる。
　次に、液晶パネル１０を上記傾斜方向に沿って押圧し、上記当接面部５５を介して弾性体からなるクリアランス調整部材５４をわずかに圧縮する。そして、かかるクリアランス調整部材５４と液晶パネル１０との接触（押圧）部分を中心に液晶パネル１０を回動させるようにして、該液晶パネル１０の上記角部１０ｂと長辺方向に対向する角部１０ｃを、上記クリアランス調整部材６４を備えるパネル配置構造６０の凸部６２に配置する。
　ここで、図８に示されるように、上記パネル配置構造６０は、上記クリアランス調整部材６４と液晶パネル１０の側面部分との間には、隙間６７が形成されるように構成されている。このため、かかる隙間６７がクリアランスとなって、上記液晶パネル１０のフレーム３０への配置を容易に行うことができる。また、上記クリアランス調整部材５４が弾性体から構成されるので、上記圧縮分と上記隙間６７との総和がクリアランスとなり得、より一層上記パネル１０の配置が容易となる。
　以上のようにして、上記液晶パネル１０を正しい位置に位置決めしつつ、容易にフレーム３０に配置することが実現される。

　なお、本実施形態に係る液晶表示装置１００の構築方法については、従来の構築方法と同様でよく、特に制限はない。例えば、上記のように液晶パネル１０を正しい位置に位置決めしつつフレーム３０に配置した後、該フレーム３０のさらに背面側に光学部材７８、およびケース７４に収容されたバックライト装置７０を装着する。そして、液晶パネル１０の前面側にベゼル２０を配置することにより、上記液晶パネル１０をフレーム３０と狭持するとともに、該液晶パネル１０、フレーム３０、およびバックライト装置７０全体を組み付ける。このようにして液晶表示装置１００を構築することができる。

　以上、本発明を好適な実施形態により説明してきたが、こうした記述は限定事項ではなく、勿論、種々の改変が可能である。例えば、上記の実施形態では、フレーム３０は四分割されて二種類のフレーム構成部材３２，４２が二本ずつ用いられた構成であるが、例えば二本のコ字状のフレーム構成部材により二分割されるような構成のフレームであってもよい。
　また、上記実施形態では二つのクリアランス調整部材５４，６４は、視覚的に識別可能なように、相互に異なる色に着色されているが、かかる着色の代わりにマーキング（例えば一方にＲｉｇｈｔ、他方にＬｅｆｔと印字されている。）が施されていてもよい。
　また、上記実施形態では、表示装置の典型例として液晶表示装置について説明したが、本発明は同様のパネル配置構造を備える種々の表示装置に適用可能である。

　本発明によると、フレームに対する表示パネルの位置決めを効率よく好適に行いつつ該表示パネルを容易に配置することを実現する好ましい表示装置が提供される。

　Ｗ_１，Ｗ_２　張出し方向の厚み
　１０　　液晶パネル
　１０ａ　表示領域
　１１　　アレイ基板
　１２　　カラーフィルタ（ＣＦ）基板
　１３　　液晶層
　２０　　ベゼル
　３０　　フレーム
　３２　　フレーム構成部材
　３６　　内周側パネル配置部
　４２　　フレーム構成部材
　４６　　内周側パネル配置部
　５０　　パネル配置構造
　５２　　凸部
　５４　　クリアランス調整部材
　６０　　パネル配置構造
　６２　　凸部
　６４　　クリアランス調整部材
　７０　　バックライト装置
１００　　液晶表示装置

Claims

　矩形状の表示パネルと、
　前記表示パネルの背面側に配置される額縁状のフレームと、
　前記表示パネルの前面側に配置される額縁状のベゼルと
を備える表示装置であって、
　前記パネルは前記フレームとベゼルとの間に挟持されており、
　前記フレームの前記パネルに対向する面は、該パネルの周縁部の少なくとも一部が配置される内周側パネル配置部と、該内周側パネル配置部よりも外周側に形成された凸部とを有しており、
　ここで前記フレームを構成する複数の辺のうちの対向するいずれか一対の辺のそれぞれには前記凸部が形成されており、該凸部と前記内周側パネル配置部に配置される表示パネルとの間のクリアランスを調整するためのクリアランス調整部材が少なくとも一部を該内周側パネル配置部に張り出した状態でそれぞれ付設されており、
　前記一対の辺のうちの一方の辺に設けられたクリアランス調整部材における前記内周側パネル配置部に張り出した部分の該張出し方向の厚みと、該一対の辺のうちの他方の辺に設けられたクリアランス調整部材における前記内周側パネル配置部に張り出した部分の該張出し方向の厚みとが相互に異なるように、該一対の辺間においてクリアランス調整部材の形状が相互に異なっていることを特徴とする、表示装置。
　前記一対の辺のうちの一方の辺に設けられたクリアランス調整部材は、該一対の辺のうちの他方の辺に設けられたクリアランス調整部材よりも肉厚に形成されていることを特徴とする、請求項１に記載の表示装置。
　前記厚みの異なる前記一対の辺のうちの一方の辺に設けられたクリアランス調整部材と、該一対の辺のうちの他方の辺に設けられたクリアランス調整部材とは、視覚によって両クリアランス調整部材が識別できるように少なくとも一方に着色若しくはマーキングが施されていることを特徴とする、請求項１又は２に記載の表示装置。
　前記クリアランス調整部材は弾性体によって形成されていることを特徴とする、請求項１～３のいずれかに記載の表示装置。
　前記フレームは複数のフレーム構成部材が相互に接続されて構築されており、
　前記複数のフレーム構成部材は、該複数のフレーム構成部材が相互に接続されて構築されたフレームがその中心点に対して点対称を実現する形状に形成されていることを特徴とする、請求項１～４のいずれかに記載の表示装置。
　矩形状の表示パネルを備える表示装置において該表示パネルの背面側に配置される額縁状のフレームであって、
　表示装置の構築時に前記パネルに対向する面は、該パネルの周縁部の少なくとも一部が配置される内周側パネル配置部と、該内周側パネル配置部よりも外周側に形成された凸部とを有しており、
　ここでフレームを構成する複数の辺のうちの対向するいずれか一対の辺のそれぞれには前記凸部が形成されており、該凸部と前記内周側パネル配置部に配置される表示パネルとの間のクリアランスを調整するためのクリアランス調整部材が少なくとも一部を前記内周側パネル配置部に張り出した状態でそれぞれ付設されており、
　前記一対の辺のうちの一方の辺に設けられたクリアランス調整部材の内周側パネル配置部に張り出した部分の該張出し方向の厚みと、該一対の辺のうちの他方の辺に設けられたクリアランス調整部材の内周側パネル配置部に張り出した部分の該張出し方向の厚みとが相互に異なるように、該一対の辺間においてクリアランス調整部材の形状が相互に異なっていることを特徴とする、表示装置用フレーム。
　前記一対の辺のうちの一方の辺に設けられたクリアランス調整部材は、該一対の辺のうちの他方の辺に設けられたクリアランス調整部材よりも肉厚に形成されていることを特徴とする、請求項６に記載のフレーム。
　前記厚みの異なる前記一対の辺のうちの一方の辺に設けられたクリアランス調整部材と、該一対の辺のうちの他方の辺に設けられたクリアランス調整部材とは、視覚によって両クリアランス調整部材が識別できるように少なくとも一方に着色若しくはマーキングが施されていることを特徴とする、請求項６又は７に記載のフレーム。
　前記クリアランス調整部材は弾性体によって形成されていることを特徴とする、請求項６～８のいずれかに記載のフレーム。
　複数のフレーム構成部材が相互に接続されて構築されており、
　前記複数のフレーム構成部材は、該複数のフレーム構成部材が相互に接続されて構築されたフレームがその中心点に対して点対称を実現する形状に形成されていることを特徴とする、請求項６～９のいずれかに記載のフレーム。