WO2010016436A1 - 光学式自動認識コード及びそれを用いた管理システム - Google Patents

光学式自動認識コード及びそれを用いた管理システム Download PDF

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    • G06K19/06Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings characterised by the kind of the digital marking, e.g. shape, nature, code

Definitions

  • this marking is realized by simply marking with a felt-tip pen or the like due to man-hours. In this way, it is a general technique that a person marks the passage date and time of a process.
  • Medium The means / material used when marking the object is called “medium”. Specifically, it corresponds to ink used for marking, a price tag to be applied to the object to be marked, a product tag, and the like.
  • ink for direct printing is an example of the medium.
  • Product tag and “price tag” in the case of “hanging” a product tag with a code symbol are also examples of the medium.
  • the above-mentioned adhesive seal corresponds to a suitable example of this “medium”.
  • each unit code mark and when the number of color area cells in the partial sequence is 2n-1 with respect to the number n of color area cells, two unit code marks are It is determined that the central color area cells in the partial row are continuously connected so as to face each other as a common cell, and n unit cells are taken out from the central color area cell in opposite directions, and two unit code marks are obtained.
  • An optical automatic recognition code reading method comprising: taking out and decoding each of the steps.
  • the code symbols marked in each process can be read individually, and can be read even when they are integrated into one code symbol.
  • the operator can press the stamp roughly without using a nerve at the marking position, and even in that case, the code can be read accurately.
  • B_B is recognized as one B color area cell.
  • R_R, G_G, R_R in a portion where color cells of the same color continue, it cannot be recognized as two color region cells, so one color region It will be certified as a cell. as a result, RGRBRGRBRGBRBGG And the color area cells are recognized as being arranged.
  • Embodiment 2 Use of Ambient Color K 2
  • the example using the surrounding color K has been described.
  • the surrounding color K since the code symbol can be separated by the K, the other end opposite to the end with K is It is not always necessary to use a fixed color.

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Abstract

 作業者が簡単に(ラフに)自動認識シンボルをマーキングすることを許容できる管理システムであって、この自動認識シンボルを読み取れればその製品の製造過程を容易に知ることができるような管理システムを提供する。  色彩の並び、組み合わせ、遷移などによってデータを表す光学式自動認識コード(色彩配列による自動認識コード)を各工程毎に対象物にマーキングする。コードシンボルは、複数の色彩領域セルを列状に配列したものであって、構成セル数が一定で、左端が必ずRセルとなり、右端は非RであるG又はBセルであるようなコードシンボルを採用する。このような構成のコードシンボルを用いれば、端部が隣の他のコードシンボルと接触したり一部重なった場合でも、誤って同一のセルと認識してしまうことが無く、それぞれのコードシンボルを区別してデコード可能である。

Description

光学式自動認識コード及びそれを用いた管理システム
 本発明は、追記可能なコード体系を実現する技術分野に関する。
 具体的には、本発明は、寸法形状に依存せず、色彩の配列・組み合わせ・並び・順番によってデータを担持するコードシステム「色彩配列コード」を利用して、いわゆる追記が可能なコードシステムを実現する技術分野に関する。
 本発明は、このような、追記可能なコード体系について、シンボロジー及びその応用に関する発明である。
 なお、本発明では、「色彩配列コード」を利用しているが、このコードは、発明者が既に出願している(特願2006-196705 特願2006-196548号等)の技術を応用することで可能である。
 より詳細に言えば、本発明は、光学的に自動認識コードを読み取り、デコードする技術の一応用に関する。
 本発明は、上述したように、自動認識コードを必要に応じて簡単に追記し、且つ効率よく認識できる手段を提案するものである。
 このような追記可能なコードはしばしば必要性が指摘されている。
 例えば、以下のような場合に、追記可能な自動認識コードが必要とされる。
 (1)想定場面その1
 例えば、複雑に各工程が入り組んだ製造工程などでは、その各工程単位毎に、簡単に、低コストで、製品にコードを付加することがしばしば望まれている。
 これは、製造された製品がどのような工程を辿ったか、簡単にかつ精度良判別するためである。製品によっては、何回も検査工程を通過するかもしれないし、また、品質に応じて種々の個別の加工工程が必要となる場合もある。
 したがって、その製品が、どのような工程を通過して製造されたかを把握することは品質管理の面からも極めて重要である。ところが、製品によって、辿る工程の数や種類が異なるため、一般的なコードでは対応が困難な場合が多い。そのため、実際に、辿った工程の全てを自動的に把握するシステムはほとんど知られていない。
 さて、今日、市場の要求により製品仕様がますます複雑化、且つコスト削減のために速やかに工程を作業を終えるために、いくつもの工程単位が複雑に絡み合っている例が少なくない。したがって、このように製品の多様性が増している現代においては、各製品毎に細かな品質を管理する必要が年々増大している。
 基板アッセンブル工程の例
 例えば、基板アセンブル作業を例に取ってみてみよう。
・単位工程が枝分かれしている。
・ある単位工程を通過するものとスキップするものに製品が分けられる。
・チェックにより、ある工程をやり直す場合がある。
のように、製造の工程にも様々なバリエーションが存在し、同一工程を2回以上通過する場合もある。
 また、設計変更や部品管理の都合などで、ある工程を通過した日時や、使用部品によってその履歴を記録しておくのが望ましい場面が数多く存在する。
 従来技術:ペン等によるマーキング
 現状では、これら(工程の通過日時、使用部品の履歴など)を記録するために、工程毎に製品にペン等によるマーキングをするのが一般的である。
 このマーキングは、多くの場合、工数の関係上、フェルトペンなどで簡単に印をつけることによって実現している。このように、人間が工程の通過日時等をマーキングしていくのが一般的な手法であった。
 しかしながら、工程が複雑になると、人間がこれらのマーキングを行うことが煩雑になってくる。さらに、急いでマーキングする関係上、そのマーキングも判別しにくくなる場合が多い。
 また、このようなマーキングの判読は人間の目視によるため、人為ミスが避けられない。また、データベースなどに記録を残す場合、結局、手入力が必要となり、誤操作と作業効率の悪さが目立つ結果となる場合が多かった。
 また、一方、フェルトペン等によるマーキングによらずに、メモ紙などを付加することも頻繁に行われるが、そのメモの紛失、作業効率の悪さ、誤判読等、上述したマーキングと本質的に同様の問題がつきまとう傾向にあった。
 従来技術:シリアルナンバー
 一方、予め製品にシリアルナンバーを打って、あるいはこれをバーコード化して、工程毎に読ませることで履歴を管理する方法も考えられる。この手法は、シリアルナンバー毎(製品毎)にその通過した工程や時刻をデータベース等に格納しておくことが好ましい。
・個別の履歴の識別のためにはいちいち上記データベースを参照する必要がある。
・各工程にシリアルナンバーの読み取り機器をセットする必要がある。例えば、バーコードで実現されている場合は、そのバーコードの読み取り機器を設けておく必要がある。 特に、外注への展開や、ライン編成換えなどでは、著しく面倒な作業が強いられることが想定される)等、コスト的なデメリットがある。
・また、人間(作業者)が、バーコードから直感的にその内容を判別することは困難であるので、作業効率が落ちる恐れがある。
 さらに、もともと、製品(例えば基板)にシリアルナンバーを表すバーコードを打つスペースが製品上に無い場合もある。特に、精度良大容量のバーコード(2次元バーコード等)を打つための時間、設備等を準備することが困難な場合も多い。
 以上のような問題点があった。
 そこで、製造工程においては、各工程単位毎に、
・作業者が簡単に(ラフに)マーキングすることができる。言い換えれば、マーキングする場所等の制限が少なく、多少ずれていても問題が無いマーキングを行いたいのである。
・作業者が目視で直感的にある程度、前工程などの履歴を認識できる。
・これら各工程の履歴が、簡単に(一度に)精度良く読み取れる。
・さらに、読み取りが自動的に行ういわゆる自動認識できる手段が欲しい。
 このようなシステムが従来から望まれている。
 ここで、従来の技術でこのような目的を達成できるかどうかその可能性を検討してみる。
 (1)従来の1次元バーコードや2次元バーコード
 代表的な自動認識コードとしてこれらバーコードが知られている。このバーコードを利用して、上述したようなシステムの構築を検討する。
 ・まず、各工程単位でバーコードをマーキングする方法としては、ラベル貼り付けが好ましい。直接マーキングすることは、一般的には、精度の面で困難だからである。
 ・しかし、ラベルを貼るスペースが無い場合では。このような方法が採れない。
 ・さらに、ラベルが貼れた場合でも、ラベル代のコストがかかる。
 ・また、粘着ラベルの場合、その剥がれの可能性を無視することはできない。その一方、強力な粘着材を用いると、ラベルの貼り付け誤りがあった場合に、今度はうまく剥がれず、無理に剥がすと製品表面が汚れてしまうという問題もある。
 ・また、複数のバーコードを一括で読み取ることができないため、1個1個読み取る必要があり、読み取りに非常に手間がかかる。
 ・作業者がバーコードを見てもその内容が直感的に判別しにくい。
と言う問題がある。
 (2)RFID
 RFIDは、近年広く利用されてきている自動認識コードである。このRFIDによって、上述したようなシステムの構築を検討する。
 ・まず、RFIDのタグそのもののコストがかかってしまうという問題がある。
 ・さらに、周囲の材質(金属等)が読み取りに影響を与える場合がある。したがって、製品が金属製の場合、このRFIDは、大変使いにくいことが知られている。
 ・RFIDのタグを貼り付けるスペースが必要である。
 ・また、RFIDが剥がれてしまう恐れがある。その一方、強力な粘着材を用いると、RFIDの貼り付け誤りがあった場合に、今度はうまく剥がれず、無理に剥がすと製品表面が汚れてしまうという問題もある。
 用語の説明
 色彩配列による自動認識コードは、いわゆる光学式認識コードの一種である。光学式認識コードに関する用語を若干説明する。
 コードシンボル:
 所定のデータを表す、具体的な1個1個の光学式認識コードその物、一塊りの図形・図形群を、特に「コードシンボル」と呼ぶ。又は単に「シンボル」と呼ぶ場合もある。また、自動認識コードの1単位であるので、「単位コードマーク」と呼ぶ場合もある。
 さらに、便宜上、この「コードシンボル」その物を「タグ」と呼ぶ場合もたまにある。但し、タグは、基本的には、物品(被印物)に付す媒体を言う。例えば、値段のタグ、商品タグ、等である。
 光学式認識コード(光学式自動認識コード):
 「光学式認識コード」と言う場合は、一般に個別の具体的なコードシンボルではなく、そのようなコード「体系」を意味する言葉として用いる場合が多い。例えば「QRコード(登録商標)という名称の光学式認識コード。」のように表現し、一般には「コード体系」を表す語である。
 また、光学式認識コードは、一般に機械によって自動的に認識されるので、光学式自動認識コードと呼ばれることも多い。
 被印物:
 光学式認識コードのコードシンボルを付与する物品・対象物を「被印物」と呼ぶ。
 マーキング:
 被印物に光学式認識コードの各コードシンボルを付与する作業を「マーキング」と呼ぶ。マーキングは、コードシンボルを被印物に直接「印刷」する処理の他、コードシンボルを付した「粘着シール」を貼付する動作や、コードシンボルを付したタグを「掛ける」動作、等が「マーキング」の好適な例に相当する。特に、被印物が販売の対象となる商材・商品である場合、コードシンボルを付したタグとしては、「値札」や「商品ブランドタグ」等が該当する。このような「値札」にコードシンボルを付して「商品」に取り付けることが広く行われている。この取り付けには、近年プラスチックのワイヤーが用いられることが多い。これらのような「取り付け」も、上記「マーキング」の好適な例である。
 また、被印物の容器にコードシンボルを付す行為も、実質的な面を考慮してマーキングと呼ばれることが多い。
 マーキング色: 
 コードシンボルに用いられる1又は2色以上の色彩を「マーキング色」と呼ぶ。マーキング色は「信号色」とも呼ばれる。マーキング色としては、典型的には3色程度が識別精度等も考慮すると妥当である。例えば、RGBの3色や、CMYの3色等が好適である。
 媒体:
 被印物にマーキングを施す際に用いる手段・材料を「媒体」と呼ぶ。具体的には、マーキングに用いるインクや、被印物に掛ける値札、商品タグ、等が相当する。例えば、直接印刷する場合の「インク」は上記媒体の一例である。また、コードシンボルを付した商品タグを「掛ける」場合の「商品タグ」「値札」も媒体の一例である。また、上述した粘着シールもこの「媒体」の好適な一例に相当する。
 クワイアットゾーン:
 マーキング色以外の色彩による領域で、コードシンボルの境界、コードシンボル以外の領域を「クワイアットゾーン」と呼ぶ。
 なお、マーキング色以外の色彩を特に、「周囲色」と呼ぶ。
 従来の先行特許技術
 ここで、従来の先行特許技術を、数種説明する。
 例えば、下記特許文献1には、印刷情報ラベルや製本情報ラベルを用いて本の生産管理をするシステムが開示されている。
 また、下記特許文献2には、バーコード一体型のRFIDを用いて図書館の管理を行うシステムが開示されている。
 また、下記特許文献3には、複数のバーコードを添付した格納箱を用いて工程管理を行うシステムが開示されている。
 また、下記特許文献4には、バーコードを用いて、製品が修理工程の何処にあるのかを容易に管理するシステムが開示されている。特に、工程毎にバーコードを読み取り、データベースに記憶することによって、その製品が何処にいるかを管理する技術が開示されている。
 また、下記特許文献5には、光ディスクの内周にバーコードを設けて、生産日やシリアルナンバー等を記録する技術が開示されている。
特開2007-133480号公報 特開2007-011827号公報 特開平2005-071149号公報 特開2004-145560号公報 特開2002-050088号公報
 本発明では、複雑な工程を経る作業において、用いることができる(製品)管理システムを実現することを目的とする。
 具体的には、上記のような複雑な製造工程においても、作業者が簡単に(ラフに)自動認識シンボルをマーキングすることを許容できるシステムを実現することを目的とする。
 また、この自動認識シンボルを読み取れればその製品の製造過程を容易に知ることができるようなシステムを提供する。すなわち、作業者が目視で直感的にある程度、前工程などの履歴を認識できることを可能とするシステムを実現することを目的とする。
 さらに、本発明は、これら各工程の履歴が、簡単に(一度に)精度良読み取ることを可能とするシステム。自動認識することができる手段を実現することを目的とする。
 さらに、本発明は、この「自動認識できる手段」を、「色彩配列コード」を有効に使って提供することを目的とする。
 色彩配列コードとは、先にも述べたように、「寸法形状に依存せず、色彩の配列・組み合わせ・並び・順番によってデータを担持するコードシステム、及びそのコードシステムにおいて用いられるコードシンボルを言う。
 特に、本発明は、追記可能なコードを実現することによって、各製品の製造工程を容易に管理することができるシステムを実現することを目的とする。
 なお、本件において、色彩の「配列」とは、色彩の並び、色彩の順番、色彩の組み合わせ、色彩の遷移等を意味する。また、本件において、nは特に断らない限り正の整数である。
 さて、本発明は、具体的には、下記のような手段を採用する。
 (1)本発明は、上記課題を解決するために、色彩の配列のみでデータを表す光学式自動認識コードにおいて、被印物に対して、前記光学式自動認識コードの単位コードマークを複数個連続して接してマーキングした場合でも、個々の前記単位コードマークを区別してデコードすることが可能な光学式自動認識コードである。
 (2)また、本発明は、上記(1)記載の光学式自動認識コードにおいて、前記単位コードマークは、列状に色彩領域セルが配列された構成をなし、前記色彩領域セルの配列によって前記データを表すことを特徴とする光学式自動認識コードである。
 (3)また、本発明は、上記(2)記載の光学式自動認識コードにおいて、前記光学式自動認識コードの各単位コードマークは、それを構成する色彩領域セルの個数nが同一であり、前記光学式自動認識コードの各単位コードマークは、その一方端に所定の第1の色彩の色彩領域セルが配置され、他方端に、前記第1の色彩とは異なる他の色彩の色彩領域セルが配置されていることを特徴とする光学式自動認識コードである。
 (4)また、本発明は、上記(2)記載の光学式自動認識コードにおいて、前記光学式自動認識コードの各単位コードマークは、その一方端に単位コードマークで使用される所定の第1の色彩の色彩領域セルが配置され、前記光学式自動認識コードの各単位コードマークは、その他方端に単位コードマークで使用されない周囲色の色彩領域セルが配置され、前記光学式自動認識コードに含まれる色彩領域セルの数は、各単位コードマークで同一の個数nであることを特徴とする光学式自動認識コードである。
 (5)また、本発明は、上記(2)記載の光学式自動認識コードにおいて、前記光学式自動認識コードの各単位コードマークは、その一方端に単位コードマークで使用されない周囲色の色彩領域セルが配置され、前記光学式自動認識コードに含まれる色彩領域セルの数は、各単位コードマークで同一の個数nであることを特徴とする光学式自動認識コードである。
 (6)また、本発明は、上記(2)記載の光学式自動認識コードにおいて、前記光学式自動認識コードの各単位コードマークは、その両端に単位コードマークで使用されない周囲色の色彩領域セルが配置されていることを特徴とする光学式自動認識コードである。
 (7)また、本発明は、上記(2)記載の光学式自動認識コードにおいて、前記光学式自動認識コードの各単位コードマークは、新たに被印物上にマーキングされる場合であって、既に他の単位コードマークが被印物上にマーキングされているときは、前記新たなマーキングされる単位コードマークの色彩は、前記他の単位コードマークの色彩に基づき、複数の候補から選択され、前記新たなマーキングされる単位コードマークは、前記他の単位コードマークに隣接してマーキングされることを特徴とする光学式自動認識コードである。
 (8)また、本発明は、複数種類の工程を施す被印物の管理を行うためのデータを表す光学式自動認識コードにおいて、前記各工程毎に、前記光学式自動認識コードの単位コードマークを割り当て、さらに、前記各工程毎に、前記単位コードマークをマーキングする位置を前記被印物上に設け、前記いずれかの工程が完了するたびに、前記被印物上の前記対応する位置に前記対応する単位コードマークがマーキングされることを特徴とする工程管理のための光学式自動認識コードである。
 (9)また、本発明は、上記(2)記載の光学式自動認識コードにおいて、前記光学式自動認識コードの各単位コードマーク中の色彩領域セルの並びのうち、データを表す並びの逆順の並びは、データを表す並びとして用いられず、データを表す並びとして用いられていない順が検知された場合には、データを表す並びとは逆順に色彩領域セルが並んでいることを検知することが可能なことを特徴とする光学式自動認識コードである。
 (10)また、本発明は、上記(2)記載の光学式自動認識コードにおいて、前記光学式自動認識コードの各単位コードマーク中の色彩領域セルの並びのうち、データを表す並びの逆順の並びも、また同一のデータを表すことを特徴とする光学式自動認識コードである。
 (11)また、本発明は、上記(1)~(10)記載のいずれか1項に記載の光学式自動認識コードの単位コードマークを前記被印物にマーキングする装置において、前記単位コードマークを表す色彩毎に設けられた色彩付着手段を備え、前記各色彩付着手段は、前記被印物に色彩を付すための前記被印物と接触するインク付着部を備えることを特徴とするスタンプ装置である。
 (12)また、本発明は、上記(11)記載のスタンプ装置において、前記色彩付着手段は、マーキングしたい色彩を前記被印物に付す浸透印手段であることを特徴とするスタンプ装置である。
 (13)また、本発明は、上記(1)~(10)記載のいずれか1項に記載の光学式自動認識コードが付された物品である。
 (14)本発明は、上記(3)記載の光学式自動認識コードを読み取る方法において、前記光学式自動認識コードの1個以上のコードシンボル群を撮影し、得られた画像データから色彩領域セルが連なって成る列を取り出すステップと、前記取り出した色彩領域セルの列中で、前記第1の色彩の色彩領域セルが配置されている端部を一方端として選び、この一方端から、コードシンボルを構成する色彩領域セルの個数nずつ、色彩領域セルの部分列を取り出すステップと、取り出した部分列毎に前記単位コードマークと見なしてデコードするステップと、を含むことを特徴とする光学式自動認識コードの読み取り方法である。
 (15)また、本発明は、上記(14)記載の光学式自動認識コードを読み取る方法において、(条件1)前記取り出した色彩領域セルが連なって成る列の前記一方端から、前記色彩領域セルの個数nセル毎に前記第1の色彩の色彩領域セルが配置されていること、(条件2)前記取り出した色彩領域セルが連なって成る列の総セル数が、前記色彩領域セルの個数nの倍数であること、(条件3)前記取り出した色彩領域セルが連なって成る列の他方端が、前記第1の色彩とは異なる色彩領域セルが配置されていること、の3条件のうちいずれかの条件を満たさない場合は、読み取り処理を中止することを特徴とする光学式自動認識コード読み取り方法である。
 (16)また、本発明は、上記(4)記載の光学式自動認識コードを読み取る方法において、前記光学式自動認識コードの1個以上のコードシンボル群を撮影し、得られた画像データから色彩領域セルが連なって成る列を取り出すステップと、前記取り出した色彩領域セルの列中で、前記周囲色の色彩領域セルで区切り、色彩領域セルの部分列を取り出すステップと、前記部分列の色彩領域セル数が、前記色彩領域セルの個数nである場合は、その部分列を前記単位コードマークと見なしてデコードするステップと、前記部分列の色彩領域セル数が前記色彩領域セルの個数nに対して、2n-1である場合であって、前記部分列の中央の色彩領域セルが前記第1の色彩領域セルであり、前記部分列の両端部の色彩領域セルが共に第1の色彩とは異なる色彩であるときは、2個の単位コードマークが、前記中央の第1の色彩領域セルを共通するセルとして対向するように連続して接続している判断し、記中央の第1の色彩領域セルから、反対方向にそれぞれnセル筒取り出して2個の単位コードマークを取り出し、それぞれデコードするステップと、を含むことを特徴とする光学式自動認識コード読み取り方法である。
 (17)また、本発明は、上記(4)記載の光学式自動認識コードを読み取る方法において、前記光学式自動認識コードの1個以上のコードシンボル群を撮影し、得られた画像データから色彩領域セルが連なって成る列を取り出すステップと、前記列の色彩領域セル数が、前記色彩領域セルの個数nである場合は、その列を前記単位コードマークと見なしてデコードするステップと、前記列の色彩領域セル数が前記色彩領域セルの個数nに対して、2n-1である場合であって、前記部分列の中央の色彩領域セルが前記第1の色彩領域セルであり、前記部分列の両端部の色彩領域セルが共に第1の色彩とは異なる色彩であるときは、2個の単位コードマークが、前記中央の第1の色彩領域セルを共通するセルとして対向するように連続して接続している判断し、記中央の第1の色彩領域セルから、反対方向にそれぞれnセル筒取り出して2個の単位コードマークを取り出し、それぞれデコードするステップと、を含むことを特徴とする光学式自動認識コード読み取り方法である。
 (18)また、本発明は、上記(5)記載の光学式自動認識コードを読み取る方法において、前記光学式自動認識コードの1個以上のコードシンボル群を撮影し、得られた画像データから色彩領域セルが連なって成る列を取り出すステップと、前記取り出した色彩領域セルの列中で、前記周囲色の色彩領域セルで区切り、前記周囲色の色彩領域セルを端部に備えた色彩領域セルの部分列を取り出すステップと、前記部分列の色彩領域セル数が、前記色彩領域セルの個数nに対して2nであった場合は、中央で分割して2個の単位コードマークであると見なして、それぞれの単位コードマークをデコードするステップと、前記部分列の色彩領域セル数が、前記色彩領域セルの個数nに対して2n-1である場合は、2個の単位コードマークが、その部分列の中央の色彩領域セルを共通するセルとして対向するように連続して接続している判断し、中央の色彩領域セルから反対方向にそれぞれnセルずつ取り出して2個の単位コードマークを取り出し、それぞれデコードするステップと、を含むことを特徴とする光学式自動認識コード読み取り方法である。
 (19)また、本発明は、上記(5)記載の光学式自動認識コードを読み取る方法において、前記光学式自動認識コードの1個以上のコードシンボル群を撮影し、得られた画像データから色彩領域セルが連なって成る列を取り出すステップと、前記列の色彩領域セル数が、前記色彩領域セルの個数nに対して2nであった場合は、中央で分割して2個の単位コードマークであると見なして、それぞれの単位コードマークをデコードするステップと、前記列の色彩領域セル数が、前記色彩領域セルの個数nに対して2n-1である場合は、2個の単位コードマークが、その列の中央の色彩領域セルを共通するセルとして対向するように連続して接続している判断し、中央の色彩領域セルから反対方向にそれぞれnセルずつ取り出して2個の単位コードマークを取り出し、それぞれデコードするステップと、を含むことを特徴とする光学式自動認識コード読み取り方法である。
 (20)また、本発明は、上記(6)記載の光学式自動認識コードを読み取る方法において、前記光学式自動認識コードの1個以上のコードシンボル群を撮影し、得られた画像データから色彩領域セルが連なって成る列を取り出すステップと、前記取り出した色彩領域セルの列中で、前記周囲色の色彩領域セルで区切り、前記周囲色の色彩領域セルを端部に備えた色彩領域セルの部分列を取り出すステップと、前記取り出した部分列を、前記光学式認識コードの単位コードマークと見なして、それぞれデコードするステップと、
 を含むことを特徴とする光学式自動認識コード読み取り方法である。
 (21)また、本発明は、上記(1)~(10)記載のいずれか1項に記載の光学式自動認識コードを用いて、物品に関する作業を管理するシステムにおいて、前記光学式認識コードの単位コードマークを、前記作業を構成する複数の工程毎に、マーキングするステップと、前記マーキングされた1個以上の単位コードマークを読み取り、物品の工程の実施状況を取得するステップと、を含むことを特徴とする物品の管理システムである。
 (22)また、本発明は、上記(21)記載の物品の管理システムにおいて、前記作業は製造作業であり、前記作業を構成する工程は製造工程であることを特徴とする物品の管理システムである。
 (23)また、本発明は、上記(21)記載の物品の管理システムにおいて、前記作業は物流作業であり、前記作業を構成する工程は流通工程であることを特徴とする物品の管理システムである。
 (24)また、本発明は、上記(21)記載の物品の管理システムにおいて、前記作業は修理作業であり、前記作業を構成する工程はリペア工程であることを特徴とする物品の管理システムである。
 (25)また、本発明は、上記(21)記載の物品の管理システムにおいて、前記物品は書類であり、前記作業は書類編集作業であり、前記作業を構成する工程は編集のための小工程であることを特徴とする物品の管理システムである。
 (26)また、本発明は、上記(21)記載の物品の管理システムにおいて、前記物品は書類であり、前記作業は書類閲覧作業であり、前記作業を構成する工程は各人がその書類を閲覧する工程であることを特徴とする物品の管理システムである。
 (27)また、本発明は、上記(21)~(26)のいずれか1項に記載の物品の管理システムにおいて、該単位コードマークは、該当する工程毎に準備されていることを特徴とすることを特徴とする物品の管理システムである。
 (28)また、本発明は、上記(21)~(26)のいずれか1項に記載の物品の管理システムにおいて、該単位コードマークは、時間情報を表すことを特徴とする物品の管理システムである。
 (29)また、本発明は、上記(21)~(26)のいずれか1項に記載の物品の管理システムにおいて、該単位コードマークは、工程における特徴(使用部品、作業できばえ、所要時間、顧客要求、特殊処理等)を表すことを特徴とする物品の管理システムである。
 以上述べたように、本発明によれば、物品に複数の光学式自動認識コードをマーキングしてもそれらを区別して認識することができるので、例えば、複数の工程からなる作業の管理等を容易に実行することが可能である。
 また、特に、本発明の光学式自動認識コードによれば、隣接する光学式自動認識コードと接しても、互いに区別することが可能であり、また、逆向きにマーキングしてもその光学式認識コードを認識することが可能であるので、各工程において精密なマーキングは不要となり、操作者が簡易にマーキングすることができるシステムを構築することが可能である。
基板アッセンブリ作業の工程図である。 各工程単位毎に個別の色彩配列を持ったスタンプを用いて、基板の端面にマーキングする様子を示す説明図である。 平面に対するマーキングの例である。
 10 基板
 20a、20b スタンプ
 100 円筒状の製品
 200a、200b スタンプ
 以下、図面に基づき、本発明の好適な実施の形態について説明する。
 第1 基板アッセンブリ作業に適用した例
 基板アッセンブリ作業に、色彩配列コードを適用して製品管理を行う例を説明する。図1には、この基板アッセンブリ作業の工程図が示されている。この図に示すように、アッセンブリ作業は、第1工程から、第6工程までの6個の工程で構成されている。
 このような6個の工程からなる基板アッセンブリ作業において、例えば、下記のような工程順で各製品が組み立てられるものとして説明を行う。
 バリエーションa:第1工程-第2工程-第3工程-第6工程
 バリエーションb:第1工程-第3工程-第6工程
 バリエーションc:第1工程-第2工程-第3工程-第5工程-第6工程
 バリエーションd:第1工程-第2工程-第4工程-第5工程-第6工程
 製造される製品は、製品の種類、グレード、品質、等級によって、上記バリエーションa、b、c、dのいずれかの「バリエーション」で各製品を製造する。すなわち製造作業のバリエーションが4種類あり、製品の等級や種別によって、それぞれ対応するバリエーションの製造作業が利用される。
 また、最終製品チェックにおいて、各工程において、やり直し作業が発生し、その例として下記のバリエーションa’a”を挙げよう。
 バリエーションa’:第1工程-第2工程-第3工程-第6工程-第1工程-第6工程
 バリエーションa”:第1工程-第2工程-第3工程-第6工程-第3工程-第6工程
 このように、修正が加わる場合の製造作業にも種々のバリエーションが存在する。
 (1)マーキング
 さて、本実施の形態では、各工程単位毎に色彩配列による自動認識コードをマーキングしていくことが特徴事項の一つである。
 具体的な例を以下に示そう。
 本実施の形態において、図2のように、各工程単位毎に個別の色彩配列を持ったスタンプを用意し、工程単位毎に作業進捗にあわせてこのスタンプで製品所定位置に(この場合は基板の端面)にマーキングするものである。
 例えば、図2(a)の例では、第1工程において、「RGB」なる色彩の並びであるコードシンボルが、基板10の端面に付される。ここで、Bは青を表し、Gは緑を表し、Rは赤を表す。このコードシンボルをマーキングするために、図2に示すように、RGBの並びで色彩を表すスタンプ20aを用いる。
 このようなスタンプは、例えば、いわゆる浸透印を3色分(RGB)並べて配置し一体構成とすることによって構成することが好適である。
 又は、3色分のスタンプ台(朱肉)を、3個連結して配置しておき、図2(a)のような3個の凸部を有するスタンプのその3個の凸部を各色の朱肉に当接するように連続して配置上記スタンプ台(朱肉)に押しつけて、各凸部にそれぞれの色彩の顔料・染料を付着させることも好適である。
 但し、異なる色のスタンプ台をある程度小型に形成し、これを並べて配置しておく必要があり、且つ、操作者がそれぞれの色彩を認識してスタンプをスタンプ台に当接・押しつける必要がある。使いやすさの点からは、最初に述べた異なる色彩(RGB等)の小型の浸透印を組み合わせて一体構成する構成の方が、優れている場合が多いであろう。
 また、図2(b)においては、第2工程において、「RBR」なる色彩の並びであるコードシンボルが、基板10の端面にスタンプ20bを用いて付される。図2(b)に示されているように、第1工程のコードシンボルに引き続いて、第2工程のコードシンボルが付されている。この結果、図2(b)に示すように、第1工程、第2工程を通過した基板には、「RGBRBR」という色彩の並びのコードシンボルが付されることになる。
 なお、このようにしてマーキングした色彩配列による自動認識コードを読み取るシステムは、本願の発明者が開発し、既に特許出願の対象としている色彩配列のみによるコード体系の読み取るシステムである。
 このコード読み取りシステムは、色彩エリア(セル)の形状、寸法に依存せずデータを読み取ることが可能であり、また、エリアセンサで捕らえた複数のコードシンボルを一括同時に読み取り、デコードできるという特長を併せ持っている。
 本実施の形態では、図1、図2に示すような一列状に並ぶ色彩配列による自動認識コードを採用している例を示しているが、これは本願発明者らが開発した1Dカラービットコードと呼ばれる自動認識コードの一種である。本実施の形態では、この1Dカラービットコードの一種を用いて説明を行うが、他にも、色彩の並び、組み合わせ等のみでデータを表すコード体系であればどのようなものでも良い。
 例えば、本願発明者が開発した以下のようなコード体系を利用可能である。
   1Dカラービットコード   特願2006-196548号
   1.5Dカラービットコード 特願2006-196705号
 このうち、1Dカラービットコードについては、その一種を本実施の形態で説明している。1.5Dカラービットコードは、複数本の断続する色帯を平行に配置したものであり、各色帯が示す/示されないによってデータを表す。このコードもまた色彩の組み合わせ等でデータを表すものであり、寸法や形状等に特段の制限は無い。
 これらの自動認識コードは、色彩の並び、順番、組み合わせ等(の少なくともいずれか)でデータを表し、その形態・形状には特段の規定が無いコードである。
 したがって、色彩の順番・並びが把握できればデータを復元できるので、形状の自由度が非常に高いという特徴を有する。
 また、この色彩配列による自動認識コードの特長の一つとして、少数(3色)の色彩のみを用いて、形状に制約を受けないコードを構成し、且つこれを容易に読み取ることができる点がある。
 使用する色彩の数に特段の制限は本来的には無いが、読み取りの精度等を考慮し、3色程度の色彩法が一般的には好適である。本実施の形態でも、主として3色の例を説明する。もちろん、本発明その物は、3色に限定されるものではなく、4色・5色以上でも有用である。
 したがって、このコード体系を用いることにより、以下のような事項(1)(2)が可能である。
 (1)上記の様な簡単なスタンプによるマーキングであっても、その内容をデコードし、基板がどのようなプロセスを通過してきたかを把握することが可能である。この結果、アッセンブル途中の基板が生産作業のどの工程を施されたかを容易に知ることができる。さらに、今後どのような工程を通過するべきかを知ることが容易となる。
 (2)また、上記の様に、複数の工程を通過し2個以上のマーク(コードシンボル)が連続してマーキングされた場合でも、以下のような処理が可能である。
 (2a)各色彩配列の間隔が開いている場合は、個別のコードとして一括デコード可能である。
 (2b)各色彩配列の間隔が開いてい無い場合には便宜上、1つのコードシンボルとしてデコードすることが可能である。例えば、上記図2の例では、6個の色彩セルを検知する場合は、その6個の色彩セルからなる1個のコードシンボルとして読み取り、そのデータを解釈することによって、第1工程・第2工程の処理が完了したことを知ることが可能である。
 (2c)また、各色彩配列の間隔が開いている場合には、個別のコードシンボルとして読み取ることになる。
 このように、本実施の形態では、各工程でマーキングされるコードシンボルを、個別に読み込むことができると共に、一体化して1個のコードシンボルとなっている場合でも読み取ることができる。その結果、作業者は、マーキング位置に神経を使うこと無く、ラフにスタンプを押すことができ、その場合でも的確にコードの読み取りが可能である。
 以下、このようなことを可能とするためのコードや読み取り機の動作の詳細について説明する。
 コードシンボルの構成の詳細
 以下、実際のコードシンボルの例を説明する。本実施の形態で使用するコードシンボルの色彩配列について考察する。上述したように、本実施の形態(本発明)において、マーキングは連続している場合と個々に分かれている場合があり、両者において全く同じデータが読み取れる必要がある。
 例えば、図1のような基板アッセンブリ作業においては、以下のような色彩配列による自動認識コードを適用することを提案する。

 提案するコードシンボル群
  第1工程:RGRG
  第2工程:RGRB
  第3工程:RGBG
  第4工程:RBGB
  第5工程:RBRG
  第6工程:RBRB

 このように、構成セル数が一定で、左端と右端が必ず異なる色彩であるように、各コードシンボルを設計する。上記例では、左端が必ずRセルとなり、右端は非RであるG又はBセルである。
 このような構成のコードシンボルを用いれば、端部が隣の他のコードシンボルと一部重なった場合でも、誤って同一のセルと認識してしまうことが無い。
 上述したように、1Dカラービットコードのような「色彩配列による自動認識コード」では、色彩の並び、変化によって、データを表しており、絶対的な位置は見ていない。したがって、同じ色彩の色彩セルが密着・重畳して配置されると、原理的には、多少大きな面積の「1個の」色彩セルとして認定されてしまう。
 そこで、本実施の形態では、上記のような構成のコードシンボルの構成を採用することによって、隣接するコードシンボルの左端(右端)と右端(左端)とが重なってもそれらを別の色彩セルと認識でき、誤りを防止しているのである。
 また、基板の端部にマーキングをしているので、読み取り方向は常に端面の伸展方向と定められており、あるコードシンボルの右端(左端)と、それに隣接する他のコードシンボルの左端(右端)とが誤って同一のセルのものと認定されてしまうことを防止することができる。
 さて、上記のような色彩構成のコードシンボル群を採用した場合、図1で示す基板アッセンブリ作業において説明した各バリエーションを通過した基板には、以下のようなマーキングが行われる。なお、以下の説明で「連続して」とは、各シンボル間に隙間が無く、確信帽の色彩セルが互いに接して連続して配置されている状態を言う。

(a)バリエーションa:第1工程_第2工程_第3工程_第6工程
          → RGRG_RGRB_RGBG_RBRB
 この場合、各シンボルが連続して(隙間無く)マーキングされた場合は
            RGRGRGRBRGBGRBRB
 とマーキングされることになる。

(b)バリエーションb:第1工程_第3工程_第6工程
          → RGRG_RGBG_RBRB
 この場合、各シンボルが連続して(隙間無く)マーキングされた場合は
            RGRGRGBGRBRB
 とマーキングされることになる。

(c)バリエーションc:第1工程_第2工程_第3工程_第5工程_第6工程
          → RGRG_RGRB_RGBG_RBRG_RBRB
 この場合、各シンボルが連続して(隙間無く)マーキングされた場合は
            RGRGRGRBRGBGRBRGRBRB
 とマーキングされることになる。

(d)バリエーションd:第1工程_第2工程_第4工程_第5工程_第6工程
          → RGRG_RGRB_RGBG_RBRG_RBRB
 この場合、各シンボルが連続して(隙間無く)マーキングされた場合は
            RGRGRGRBRGBGRBRGRBRB
 とマーキングされることになる。

(a’)バリエーションa’
    :第1工程_第2工程_第3工程_第6工程_第1工程_第6工程
   → RGRG_RGRB_RGBG_RBRB_RGRG_RBRB
 この場合、各シンボルが連続して(隙間無く)マーキングされた場合は
     RGRGRGRBRGBGRBRBRGRGRBRB
 とマーキングされることになる。

(a’’)バリエーションa’’
    :第1工程_第2工程_第3工程_第6工程_第3工程_第6工程
   → RGRG_RGRB_RGBG_RBRB_RGRG_RBRB
 この場合、各シンボルが連続して(隙間無く)マーキングされた場合は
     RGRGRGRBRGBGRBRBRGRGRBRB 
 とマーキングされることになる。

 読み取りアルゴリズム
このように、各シンボルが連続して隙間無くマーキングされた場合の読み取りアルゴリズムは、以下のようになる。
 まず、本実施例1で提案するコードシンボルは、いずれも以下のような性質を有している。
 ・必ず左端がRである。 
 ・必ず右端が非Rである。 
 ・セル数が全て4個である。
 これらの性質を利用して、以下のようにして読み取りを行う。
 (ステップ1)隙間無く連続してマーキングされた一連の色彩セルの連続を、撮像手段で一括して撮像して読み取る。
 (ステップ2)撮像によって得られた画像データを処理して、色彩セルの一連の並びを認識して切り出す。このような画像処理、切り出し処理は、既に本願発明者が別途特許出願をしている(特願2007-130504など)。
 簡単に述べれば、撮影して得られた画像データ中から、コードシンボルを構成する色彩を識別して、この画像データ中から色彩領域を形成し、各色彩領域の接続状態を追跡することによって検査し、1列状に連なる色彩領域「群」を見つける。見いだされた色彩領域群が「色彩配列による自動認識コード」であると認識するのである。ここで、見いだされる色彩配列による自動認識コードは、本願発明者が「1Dカラービットコード」と呼ぶ色彩配列による自動認識コードの一種である。なお、シンボルの切り出し動作の詳細は上記特許出願を参照されたい。
 (ステップ3)
 認識した一列の色彩配列群に対して、以下の条件を満たすか否か確認を行う。
 (条件1)まず、左端の色彩セルから1番目、5番目・・(1+4×(n-1))番目がRであることを確認する。ここで、nは3以上の整数である。
 なお、一列の色彩配列セルの端部にある色彩セルを検査し、R(赤)である方を左端と見なす。そして、他方を右端と見なす。
 (条件2)次に、総セル数が、4×n個であり(4の倍数)ことを確認する。
 (条件3)右端の色彩セルが非Rであることを確認する。
 (ステップ4)
 上記ステップ3で確認した条件が全て満たされていた場合に、左端から、1番目、5番目・・(1+4×(n-1))番目のRを起点にして、そこから4個の色彩セルを取り出し、取り出した4個の色彩セルを個々のコードシンボルとして取り扱う。そして、個々のコードシンボルをデコードして、原データを得る
 なお、「色彩配列による自動認識コード」を読み取る装置(アルゴリズム)は、背景中に偶然存在する色彩セルの配列が自動認識コードに該当する場合、そのコードシンボルもデコードしようとする。これは、色彩の並びでコードシンボルを識別しており、位置的な情報を用いていないためである。
 したがって、コードシンボルとして用いる色彩配列が長大なほど、背景に偶然そのコードシンボルと同様の色彩の並びが存在してしまう確率を下げることが可能である。したがって、色彩配列の長さは、長いほど、誤読防止の点で有利である。上記の実施例では、4個の色彩セルから1個のコードシンボルを構成する例を説明したが、8個、10個程度と増やせば増やすほど、誤読は防止可能である。但し、工場等の基板をアッセンブルする現場においては、赤や青等の原色(有彩色)の並びはほとんど存在しないので、上述した4個のセルからなるコードシンボルを用いてもほとんど誤読は生じない。
 また、予め、基板のアッセンブル作業を行われる作業場所でそのような色彩が背景に存在するか調べて、そこには無い色彩をコードシンボルを構成する色彩として用いることにすることが誤読防止の観点からは好適である。
 極端な例を挙げると、1個の色彩セルをコードシンボルとすることも考えられる。例えば1個の色彩セル「R」コードシンボルとして用いると、背景に「R」が存在すればその「R」を全てデコードしてしまうことになり、極めて不都合である。
 なお、好適な読み取り動作の詳細は上で述べた通りであるが、エラーがほとんど生じ無い場合は、エラー検知等を行わない簡易な構成でもかまわない。例えば、以下のような流れで読み取りを行うことも好適である。
 まず、色彩配列による自動認識コード(光学式自動認識コード)の1個以上のコードシンボル群を撮影し、得られた画像データから色彩領域セルが連なって成る列を取り出す。
 次に、取り出した色彩領域セルの列中で、予め決められた第1の色彩(これまでの例を踏襲すれば例えばR)の色彩領域セルが配置されている端部を一方端として選び、この一方端から、コードシンボルを構成する色彩領域セルの個数nずつ(上記例で言えば4個ずつ)、色彩領域セルのいわば部分列を取り出す。
 そして、この取り出した部分列は、原コードシンボルであるので、この原コードシンボルをデコードする。単純に言えば、このようにしてデコードが行われる。
 このようなデコードにおいて、コードシンボル群の撮影は、CCD等を用いた撮像手段、ビデオカメラ等が用いられる。これらを用いて撮影した画像データは、コンピュータ等で、画像処理の対象となり、上述のように各色彩の領域に分けられ、それの連なっている列を追跡して得る。得た色彩の「列」について、上述のような処理を行えば原データを復元できる。復元した(デコードした)データはコンピュータのディスプレイや所定のプリンタ手段で印刷することで好ましい。
 反対方向にスタンプをした場合に対する対処
 さて、これまで述べてきた手法で、操作者は各工程を通過したことを、スタンプを用いて、製品(基板)に色彩配列による自動認識コードをマーキングすることによって、容易に製品に製造工程の履歴を記録することができた。
 特に、本実施例によれば、各コードシンボルが離間せず、密着して隙間が無く連続してマーキングされた場合でも、個々のコードシンボルを識別することが可能であるので、マーキングの際の高い精度が不要であり、操作者が簡易に手軽にマーキングをすることが可能である。その結果、操作者の負担を増やすこと無く、各製品の製造履歴の管理を行うことができ、製品に付されたコードシンボルを読み取ることによって、容易にその製品の作業プロセスを知ることが可能である。
 ところで、実施例1では、図2で説明したように、所定の色彩を一列状に並べたスタンプを用いていたので、操作者が誤って逆向きにスタンプを押してしまう可能性がある。すなわち、第1工程の「RGRG」を誤って逆向きに「GRGR」と押してしまうのである。第2工程や第5工程のスタンプを逆に押してしまった場合の例を示そう。
 例えば、
 第2工程_第2工程(逆押し)____第5工程_第5工程(逆押し)____第3工程
 は、
 RGRB_BRGR(RGRBの逆)_RBRG_GRBR(RBRGの逆)_RGBG
 と並ぶ。
 これが、連続的に隙間無くマーキングされてしまうと、上の例で、B_Bが1個のBの色彩領域セルと認定されてしまう。同様に、上の例では、コードシンボルの境界で、R_R、G_G、R_Rのように、同色の色彩セルが連続する部分ではそれが2個の色彩領域セルとは認定できないので1個の色彩領域セルと認定されてしまう。その結果、
 RGRBRGRBRGRBRGBG
と、色彩領域セルが並んでいるものとして認識される。
上で説明したデコードのアルゴリズムによれば、この並びは、上で説明した各条件を満たすので、
 RGRB_RGRB_RGRB_RGBG
とも(一見正しく)読むことができてしまい、正しくデコードできていないにもかかわらず、エラーと認識することができない。
 このような誤読ケースを防ぐ方法として、色彩配列の各コードシンボルにおいて、少なくとも左右いずれかの側に周囲色相当(本例では無彩色なので、周囲色として(黒=K)を用いる)を配置する方法が有効である。
 周囲色とは、色彩配列による自動認識コードを構成するマーキング色ではない、背景を表す色彩である。クワイエットゾーン色と呼ぶ場合もある。
 以下に、周囲色を利用した例を示す
 実施例1において示した色彩配列に対して右端側にKを配する例を提案する。具体的には、以下の通りである。

第1工程:RGRGK
第2工程:RGRBK
第3工程:RGBGK
第4工程:RBGBK
第5工程:RBRGK
第6工程:RBRBK

 このとき上述した例と同様の事例で説明すると
 第2工程__第2工程(逆押し)______第5工程__第5工程(逆押し)_____第3工程
 は
 RGRBK_KBRGR(RGRBKの逆)_RBRGK_KGRBR(RBRGの逆)_RGBGK
となり、
RGRBKBRGRBRGKGRBRGBGK
と読み取る。このとき、上述したように、同種色彩は1つのセルとして認識される。すなわち、K_Kは、1個の色彩領域セルKとして認識され、R_Rも1個のRの色彩領域セルとして認識される。R_Rの例は、上記の例では2カ所存在する。
 さて、このような場合、Kは周囲色であり色彩配列はそこで区切られることが明らかである。したがって、左端から、順次Kで区切ると、
 RGRB
 BRGRBRG
 GRBRGBG
の3個の色彩配列による自動認識コードと認識される。 
 このうちRGRBはそのままデコード可能である。また、BRGRBRGと、GRBRGBGは、
 ・中央(左端から4番目)がRであり、
 ・両端が非Rであり
 ・総セル数が7であることから
2つの色彩配列が、Rを中央に左右逆転して連続した形と判定することができる。
 このように、本実施例2において特徴的なことは、反転したコードシンボルは、隣接する他のコードシンボルとRが重畳して接続しているであろうと考えたことである。
 このような考え・判断に基づき、上記3個の条件が満たされた色彩配列による自動認識コードは、Rを中心として一方が反転した色彩配列による自動認識コードと、反転していない色彩配列による自動認識コードと、が隣接した結果であると判断したものである。
 このように、本実施例2では、上記のような条件が満たされた場合、中央のRを先頭に(このRを左端と見なして)、左右に向かってそれぞれ色彩の配列を読み取り、デコードを行った。
 実施例2は、一方端が「R」であり、他方端が「非R+K」であるコードシンボルを利用する例を説明した。このようなコードシンボルを用いれば、コードシンボルが反転していても、上記のようなアルゴリズムで各コードシンボルを識別することが可能である。
 実施例2のまとめ
 要するに、実施例2におけるコードシンボルのK端(右端)は、たとえコードシンボルが反転しても、周囲色であることからそこがコードシンボルの区切りであることを認識することができる。
 また、実施例2のコードシンボルのR端(左端)は、コードシンボルが反転して、他のコードシンボルのR端と接触した場合は、そのRを中心として通常のセル数n(例えば4)に対しての2n-1個(例えば7個)のセル数のコードシンボルが表れる。したがって、そのRを中心として(そのRを左端と見なして両方向にコードシンボルが伸びていると見なしてコードシンボルを読み込めば、正しく読み取ることが可能である。
 なお、ここで、セル数nとは、周囲色Kを除いた「R~非R」までのセル数である。周囲色のセルの場合、アルゴリズムによってはそれをコードシンボルの一部と見なさず、背景と見なす場合もあるからである。また、背景色と極めて近い場合も背景の一部と見なされて、セルとは見なされ無い場合もあるから、ここでは特にセルの数には含めていない。
 例えば、アルゴリズムによっては、周囲色として無彩色を用いる場合もあり、この場合は、白~灰色~黒等が周囲色となる。このような場合に「黒」を上記Kとして用いることなどが考えられる。背景が白い場合には、この「黒」を周囲色Kのセルとして認識することが可能である。一方、背景が黒い場合は、この「黒」は上述したような周囲色Kのセルとして認識されずに単なる背景として認識されることもある。もちろんこの場合は、各コードシンボルが分離して認識されているので、それぞれを個別にデコードすれば良いことは明らかである。
 一方の端にRセルをおき、他方の単に非R+Kをおいた場合の読み取り動作の詳細は上述の通りであるが、原理的にその骨子だけを述べれば以下の通りとなる。
 まず、光学式自動認識コードの1個以上のコードシンボル群を撮影し、画像データを得る。この撮影は、CCD等を用いたデジタルカメラやビデオカメラ等の撮影手段を用いる。得られた画像データから同じ色彩が付された領域である色彩領域を検出し、コードシンボルを構成する色彩の色彩領域セルを見つけ出す。
 そして、この色彩領域セルが連なって成る「列」を取り出す。
 次に、この「列」を、周囲色の色彩領域セルで区切り、部分列を取り出す。この動作が本実施の形態において特徴的なことである。常住したように、周囲色の色彩領域セルは背景によっては「セル」とは見なされ無い場合もあるが、その場合は、背景でコードシンボルが既に区切られているので、部分列にする必要が無くなる。
 次に、部分列の色彩領域セル数が、前記色彩領域セルの個数nである場合は、その部分列はコードシンボル(単位コードマーク)であるので、そのままデコードする。
 前記部分列の色彩領域セル数が色彩領域セルの個数n(例えば4)に対して、2n-1(例えば7)である場合であって、前記部分列の中央の色彩領域セルが所定の第1の色彩領域セル(上記の例で言えばRセル)であり、前記部分列の両端部の色彩領域セルが共に所定の第1の色彩とは異なる色彩であるときは、2個のコードシンボル(単位コードマーク)が、前記中央の第1の色彩領域セル(Rセル)を共通するセルとして対向するように連続して接続していると判断できる。
 したがって、中央の第1の色彩領域セル(Rセル)から、反対方向にそれぞれnセル(4セル)ずつ取り出して2個のコードシンボル(単位コードマーク)を取り出し、それぞれデコードする。
 以上のような処理が読み出し処理の骨子である。
 上記画像処理の処理はコンピュータが行うことが好ましい。また、デコードによって得られた原データは、ディスプレイに表示したり、プリンタに印刷することが好適である。
 実施例2の変形例 (周囲色Kの利用その2)
 実施例2では、周囲色Kを用いた例を説明したが、周囲色Kを用いる場合、そのKでコードシンボルの区切りをつけることができるので、Kを付した端とは逆の他方端は、必ずしも決まった色彩である必要は無い。
 つまり、周囲色Kを除いて、残りの色彩領域セルの配列について、その順番が正か逆によるデータの誤認が無ければ、必ずしも(K端以外の他の)端点が決まった色彩である必要は無いのである。
 このような場合に、色彩領域セルの配列中の色彩領域セルの個数が周囲色のKセルを除いた本来の個数n個を越えて連続したときは、以下のように判断すれば良い。なお、ここでは、コードシンボルに含まれる色彩領域セルの個数は、このnに周囲色Kの色彩領域セルの個数1を加えたn+1である。但し、読み取りの際には、周囲色はセルとは見なされない場合もあるので、コードシンボルのセル数としては、nと認識される場合が多いであろう。
 (1)さて、まずKセルを除いたセル数が個々のコードシンボルの本来の(Kセルを除いたセル数である)nに対して、2nとなった場合は、その中央部分から左右に分割し、それぞれ左右のnセルが個々のコードシンボルを構成すると見なせば良い。
 (2)一方、(Kセルを除いた)セル数がn-1の場合は中央のセルが、本来2個のセルであったセルが同一色であって、1個の色彩領域セルであると認定されたものであると判断することができる。したがって、この場合は、中央の色彩領域のセルが、左右のコードシンボルの双方の端部となっていると考えて、中央の色彩領域セルを端部として左右方向にそれぞれnセルずつ取りし、そのそれぞれを、連続した色彩配列による自動認識コードと認定することが妥当である。
 このように、一方端にKセルを設けるという発想でコードシンボルを構成した場合は、
そのコードシンボルが反転した場合でも、Kセルが存在する側の区切りは、明確に把握することが可能である。
 一方、Kセルが存在しない端部同士が接することになった場合、その接する色彩領域セルの色彩が同一であれば、接する2個の色彩領域セルは、その同一色の1個の色彩領域セルと読み取られるので、上記(2)の場合のように、セル数は本来のセル数から1減じられてn-1個の色彩領域セルが存在すると認定される。この場合は、上記(2)のような処理とすることが妥当である。
 また、Kセルが存在しない端部同士が接することになった場合、その接する色彩領域セルの色彩が異なる場合は、接する2個の色彩領域セルは、統合して1個の色彩領域セルと読み取られることは無いので、上記(1)の場合のように、セル数は本来のセル数の2倍である2nになるだけである。この場合は、上記(1)のような処理とすることが妥当である。
 以下、具体的な例を示す。下記に示す具体例では、一方端がKであることが規定されているが、他方端については特段の規定は無く、上記これまでの実施例とは異なりRである必用は無い。

 「具体例1」
 以下の2種のコードシンボルを用いる例を示す。これらのシンボルは、色彩領域セルの総数は5であり、Kセルを除いたセル数は4(=n)である。

第1シンボル:GBGRK
第2シンボル:BRGBK

 第1シンボルが反転し、第2シンボルと接して「連続して」並べられた場合、以下のように認識される。

KRGBGBRGBK

この場合、Kセルで区切った抽出した「RGBGBRGB」は、8個のセルであるので、中央で分割し、それぞれの「RGBG」「BRGB」を取り出す。さらに、これら2個のコードシンボルがKセルを境界として接していないので、前半部分が反転していることが判明する。
 すなわち、上記取り出した「RGBG」は反転しており、正しくは、「GBGR」であると判断することができる。Kまで含めた全体の構成で言えば、「GBGRK」と言うのが原コードシンボル(第1シンボル)である。
 一方、上記取り出した「BRGB」は、反転していないので、Kまで含めた全体の構成で言えば、「BRGBK」というのが原コードシンボル(第2シンボル)である。

 「具体例2」
 以下の例も2種のコードシンボルを用いる例を示す。具体例1と同様に、これらのシンボルも、色彩領域セルの総数は5であり、Kセルを除いたセル数は4(=n)である。

第3シンボル:GBGRK
第4シンボル:GRGBK

 第3シンボルが反転し、第4シンボルと接して「連続して」並べられた場合、以下のように認識される。

KRGBGRGBK

 この場合、Kセルで区切った抽出した「RGBGRGB」は、7個のセルであるので、中央のセルが2個のコードシンボルに共通のセルであると判断する。そして、この中央の「G」セルから左右に色彩領域セルを辿っていき、それぞれ「GBGR」「GRGB」を取り出す。さらに、これら2個のコードシンボルの右端としてKセルを付加すれば、それぞれ、原コードシンボル「GBGRK」(第3シンボル)、「GRGBK」(第4シンボル)が得られる。
 
 「具体例3」
 次に、色彩領域セルの総数は4であり、Kセルを除いたセル数は3(=n)である2個のコードシンボルの具体例を示す。

 第5シンボル:GBGK
 第6シンボル:RBRK

 第5シンボルが反転し、第6シンボルと接して「連続して」並べられた場合、以下のように認識される。

KGBGRBRK

この場合、Kセルで区切った抽出した「GBGRBR」は、6個のセルであるので、中央で分割し、それぞれの「GBG」「RBR」を取り出す。さらに、これら2個のコードシンボルがKセルを境界として接していないので、前半部分が反転していることが判明する。
 すなわち、上記取り出した「GBG」は反転しており、正しくは、「GBG」であると判断することができる。Kまで含めた全体の構成で言えば、「GBGK」というのが原コードシンボル(第5シンボル)である。
 一方、上記取り出した後半の「RBR」は、反転していないので、Kまで含めた全体の構成で言えば、「RBRK」と言うのが原コードシンボル(第6シンボル)である。

 「具体例4」
 次も、色彩領域セルの総数は4であり、Kセルを除いたセル数は3(=n)である2個のコードシンボルの具体例を示す。

第7シンボル:GBGK
第8シンボル:GRGK

 第7シンボルが反転し、第8シンボルと接して「連続して」並べられた場合、以下のように認識される。(中央で隣接する2個のGセルが1個の色彩領域セルと認識される)

KGBGRGK

 この場合、Kセルで区切った抽出した「GBGRG」は、5個のセルであるので、中央のセルが2個のコードシンボルに共通のセルであると判断する。そして、この中央の「G」セルから左右に色彩領域セルを辿っていき、それぞれ「GBG」「GRG」を取り出す。さらに、これら2個のコードシンボルの右端としてKセルを付加すれば、それぞれ、原コードシンボル「GBGK」(第7シンボル)、「GRGK」(第8シンボル)が得られる。
 本実施例2の変形例の読み取り動作は詳細には上述した通りであるが、その骨子は、以下の通りである。
 まず、色彩配列による自動認識コード(光学式自動認識コード)の1個以上のコードシンボル群を撮影して画像データを得、この画像データから色彩領域セルが連なって成る列を取り出す。この動作はこれまで述べた動作と同様である。
 この列の色彩領域セル数が、前記色彩領域セルの個数n(例えば4)に対して2n(例えば8)であった場合は、中央で分割して2個の単位コードマークであると見なして、それぞれの単位コードマークをデコードする。なお、nは、これまで述べた通り、周囲色Kを除いたセル数である。
 次に、前記列の色彩領域セル数が、前記色彩領域セルの個数n(例えば4)に対して2n-1(例えば7)である場合は、2個の単位コードマークが、その列の中央の色彩領域セルを共通するセルとして対向するように連続して接続している判断し、中央の色彩領域セルから反対方向にそれぞれnセルずつ取り出して2個の単位コードマークを取り出し、それぞれデコードする。
 このようにして、原データを読み取る。これまで述べた例と同様に、画像処理はコンピュータで行うことが好ましく、色彩領域セルの数によって、単位コードマークの取り出し方が変わってくる点が特徴的な点である。また、これまで述べた例と同様に、得られた原データはディスプレイに表示したり、プリンタで印刷するのが好適である。
 正順か、逆順かの識別
 さて、これら具体例では、色彩領域セルの配列について、その順番が正か逆によるデータの誤認が無いことを前提としたが、そのようなコードを構成することは、以下のような手段で行うことができる。
 (1)一般に、色彩配列による自動認識コード(光学式自動認識コード)の各コードシンボル(単位コードマーク)の色彩領域セルの並びのうち、データを表す並びと、データを表さない並び、を分けて利用する場合が多い。
 理論的には、もちろん、配列の種類(色彩の組み合わせ)の数と、同種類のデータを表せるが、種類の数と、表したいデータの数とは必ずしも一致し無い場合もある。また、誤り訂正のために、コードシンボルに冗長性を持たせることも多い。この場合、使用していないコードシンボルが検出されれば、エラーが生じたことが検知され、必要に応じてエラー訂正等が行われる。
 特に、本実施例では、データを表す並びの逆順の並びを使用しないことを提案する。つまり、データを表す(正順)の逆順の並びは、常にデータとして用いないのである。これによって、正順か、逆順かを明確に識別することができるとともに、元の正順のデータを速やかに知ることができ、デコード(コードシンボルの読み取り)がし易い色彩配列による自動認識コードが得られる。
 (2)また、逆順の配列を、その正順のデータと同一のデータを表すものとして規定することも好ましい。
 このように色彩配列による自動認識コードの配列を定義することによって、逆順のデータでも正順のデータを容易に復元する(デコードする)ことができる色彩配列による自動認識コードが得られる。
 「実施例2の変形例その2」
 上述した具体例1~4では、各色彩配列による自動認識コード(のコードシンボル)が同一セル数として説明してきた。セルとは、そのコードを構成する色彩領域セルを意味する。色彩領域セルとは、画像データ中の領域であって、同一の色彩が付されたと見なされる色彩領域のうち、コードシンボルのセルであると認定された色彩領域を言う。
 しかし、両端に周囲色Kを配した場合は、各コードシンボルがKセルで明示的に区切られ、連続することが無いので、セル数に関する制約は不要となる。
 この場合は、読み取り動作の特徴的な点は、周囲色による分離のみで最終的なコードシンボル(単位コードマーク)得ることができる点である。具体的には以下のような処理となる。
 まず、これまでと同様に、色彩配列による自動認識コード(光学式自動認識コード)の1個以上のコードシンボル群を撮影し、得られた画像データから色彩領域セルが連なって成る列を取り出す。
 そして、前記取り出した色彩領域セルの列を、前記周囲色の色彩領域セルKで区切り、前記周囲色の色彩領域セルを端部に加えた形の色彩領域セルの部分列を取り出す。
 このようにして取り出した部分列を、前記光学式認識コードの単位コードマークと見なして、それぞれデコードするのである。
 第2 実施の形態2(マーキングをよりシンプルにした例)
 これまで、各工程においてできるだけ簡単に、制約を持たせずにマーキングすることを重視した例を説明してきた。
 しかし、ある程度、作業に精度を期待できる場合には、その代わりにマーキング色を減少させる(シンプルにする)ことができる場合がある。
 例えば、マーキングに次のような条件のうちいずれかの条件を付加する。
 (1)既に打たれたマークに(必ず)連続する様にマーキングする。
 (2)既に打たれたマークに対して、マーキングの色彩を選択する。
 (3)工程順と関係なく、各工程でマーキングする位置を予め決めておく。
 これらのようなルールを予め決めておくことによって、各工程のマーキング色(色彩配列による自動認識コードを構成する色彩)を少なく(例えば1色のみに)することが可能である。
 また、全体を読み取ることで、全体の来歴を判別することも、上記提案する「色彩配列による自動認識コード」によって可能である。
 上記ルール(1)及び(2)を採用した例を説明する。
 既に、基板に「RGB」というコードシンボルがマーキングされている場合、例えば、第2工程の終了後、操作者は、この第2工程を表すRを、既存の「RGB」に対して接するように(連続して)マーキングする。これは、第2工程を「R」1色で表現したものである。
RGB←R

RGBR
 
 次に、第3工程が終了した後、操作者は、この第3工程を表すR又はBを、既に付されている上記「RGBR」に対して接するように(連続して)マーキングする。この際、操作者は既に付されているコードシンボルの色彩を見て、同一色とならないように色彩を選択する。本実施例では、既に「RGBR」が付されているので、この右端の「R」と重ならないように、操作者は「B」を選択し、この「B」を第3工程を表すコードシンボルとしてマーキングする。このマーキングは、既存のコードシンボルと接するように(連続して)行われる。本実施例では、第3工程を表すコードシンボルとして「R」又は「B」を用いている。そして、操作者は、これらのコードシンボルのうち、既に付されたコードシンボルの右端と色彩が重ならないように、「R」又は「B」のいずれかのコードシンボルを選択する。
 本実施例では、上述したように、既に「RGBR」が付されているので、この右端の「R」と重ならないように、操作者は例えば「B」を選択する。
RGBR←R又はB(この例では、作業者はBを選択する)

RGBRB

 次に、第4工程が終了した後、操作者は、この第4工程を表すBRB又はGRGを、既に付されている上記「RGBRB」に対して接するように(連続して)マーキングする。この際、操作者は既に付されているコードシンボルの色彩を見て、同一色が接して付されることが無いように、色彩を選択する。
 本実施例では、既に「RGBRB」が付されているので、この右端の「B」と重ならないように、すなわち左端が「B」ではないコードシンボルを選択する。すなわち、操作者は、「GRG」を選択し、この「GRG」を第4工程を表すコードシンボルとしてマーキグする。このマーキングは、既存のコードシンボルと接するように(連続して)行われる。
 本実施例では、第4工程を表すコードシンボルとして「BRB」又は「GRG」を用いている。そして、操作者は、これらのコードシンボルのうち、既に付されたコードシンボルの右端と色彩が重ならないように、「BRB」又は「GRG」のいずれかのコードシンボルを選択する。
 本実施例では、上述したように、既に「RGBRB」が付されているので、この右端の「B」と重ならないように、操作者は「GRG」を選択する。
RGBRB←BRB又はGRG(この例では、作業者はGRGを選択する)

RGBRBGRG

 このように、本実施例3によれば、マーキング色をより単純化することができ、短い、すなわち構成する色彩領域セルの数が少ないコードシンボルを用いることが可能である。さらに、各工程を表すコードシンボルの長さも同一の長さとする必要が無く、上述のように、長さが「1」すなわち構成する色彩領域セルの数が1である場合も利用することが可能である。
 本実施例では、このように複数の候補を各工程毎に用意しておき、操作者が、既存のマーキングされたコードシンボル(単位コードマーク)に基づき、適宜マーキングするコードマーキングを選択していったものである。
 本実施例4では、上記ルール(3)を採用する例を説明する。このルール(3)は、位置が決められているので全ての位置を含むように撮像することによって、各工程のうち、通過した工程、まだ通過していない工程を、容易に知ることができ、また人間が肉眼で見た場合でも直感的に位置によって通過した処理やまだ通過していない処理を認識することが可能である。
 各コードマークは、色彩領域セルの形状や位置・大きさ等に特段の規定は無く、色彩の配列でデータを表すが、そのコードシンボルをマーキングする位置については、予め決めておいても問題は無い。
 これまで上述してきた実施の形態では、コードシンボルのマーキングの位置決めはいわば「ラフ」にのみ決められており、「概ね、既にマーキングされているコードシンボルの近い位置」にマーキングするように緩く決められていた。
 しかし、予め各工程毎にマーキング位置を決めておいても、操作者の負担はそれほど増えないと考えられるので、マーキング位置を決めておくことは対象物によっては好適である。
 まず、いずれの処理も通過してい無い場合は、下記のように空状態である。
_________

 次に、第2工程を通過すると、
_R_______
となる。

 次に、第6工程を通過すると、
_R___B___
となる。

 次に、第8工程を通過すると、
_R___B_G_
となる。

 また次に、第3工程を通過すると、
_RR__B_G_
となる。

 さらにまた次に、第1工程を通過すると、

BRR__B_G_
となる。

 また次に、第5工程を通過すると、
BRR_GB_G_
となる。以下、同様にして、

BRR_GBRG_  (第7工程通過)

BRRGGBRG_  (第4工程通過)

BRRGGBRGG  (第9工程通過)

 以上のようにして、付されたコードシンボルの全体を撮像し、その位置からどの工程が通過しておりどの工程が未通過であるのかを容易に知ることが可能である。なお、位置に関する情報を無視して、隣接する同一色を同一色彩の色彩領域セルと判断すると、上記コードシンボルの集合体は、
BRGBRG
と認識される。
 なお、このように、本実施の形態2で提案したシステムによれば、色彩パターンによって作業者が直感的に製品の製造状況を読み取る可能性を増すことができる。

 第3 実施の形態3 平面に対するマーキング
 実施の形態1や実施の形態2においては、コードシンボルが一列状(1次元的に)に配置される例を説明してきた。このような例は、例えば、基板の端面等の一直線状の部位にマーキングを行う場合に非常に好適である。
 しかしながら、本発明は、このようなケースにかぎらず、平面(2次元的)に対するマーキングでも応用ができることは言うまでも無い。また、全てのコードシンボルが一列状に同じ向きに並ぶ場合でなくともかまわない。
 具体的な一例が図3に示されている。
 この図3には、アッセンブルの対象が基板ではなく、円筒状の製品100である例が示されている。
 図3(a)には、第1工程を通過した製品100に対してスタンプ200aを用いて「RGBG」なる色彩配列による自動認識コードをマーキングする様子が示されている。
 次に、図3(b)には、第2工程を通過した製品100に対してスタンプ200bを用いて「RGRG」なる色彩配列による自動認識コードをマーキングする様子が示されている。この際、マーキングする位置は、必ずしも第1工程の色彩配列による自動認識コードに「続けて」連続的にする必要は無く、異なる位置にマーキングすることも好適である。一般的には、その製品100の形状に鑑みて、妥当なマーキング箇所が決定されるであろう。
 図3に示した例では、製品100が円筒状であるので、操作者が一方から見て、全てのコードシンボルが見渡せることが好適である。そのため、円筒状の製品100の円周に沿ってコードシンボルを並べるのではなく、むしろ、円筒の側面上で、同一の角度方向にコードシンボルを高さ方向に重ねてマーキングすることが好適である。ここで、角度とは、円周上の角度を言い、円筒の中心軸を中心とした角度である。
 この結果、図3(b)に示すように、「RGBG」というコードシンボルの下部に、「RGRG」という第2工程に対応するコードシンボルがマーキングされる。
 次に、図3(c)には、第3工程を通過した製品100に対してスタンプ200cを用いて「RBRG」なる色彩配列による自動認識コードをマーキングする様子が示されている。
 特に、スタンプ200cを用いたマーキングでは、図3(c)に示すように、「RGRG」に続けて縦向きにマーキングが行われている。すなわち、マーキングは必ずしも第1工程や第2工程の色彩配列による自動認識コードと同じ向きにする必要は無く、異なる向きにマーキングすることも好適である。一般的には、その製品100の形状に鑑みて、妥当なマーキングの方向が決定されるであろう。
 図3に示した例では、製品100が円筒状であるので、本実施の形態で採用する色彩配列による自動認識コードのように、一列状の色彩領域セルから構成される自動認識コードは、円周方向に向かってマーキングする場合は、いわば曲面に沿ってマーキングを行う必要がある。これに対して、円筒の側面の縦方向にマーキングすることによって、曲面方向にマーキング数のではなく平面的にマーキングを行うことが可能となる。
 図3(c)では、一列状に色彩領域セルが配列した色彩配列による自動認識コードを、縦方向にマーキングする例を示した。

 まとめ
 以上、本発明の色彩配列による自動認識コードを各工程毎にマーキングすることによって、どの工程が未通過で、どの工程が通過したか、を容易に認識できるシステムを構成した。
 この色彩配列による自動認識コードは、本願発明者が既に特許出願している1Dカラービットコードや、1.5Dカラービットコードを利用することができる。特に、これまで述べた実施の形態では1Dカラービットコードの例を示している。
 また、隣接する色彩配列による自動認識コードと離間してマーキングする場合だけでなく、既にマーキングされた1Dカラービットコードと接するようにマーキングしても、各コードシンボル(単位コードマークとも呼ぶ)を区別して認識することができるので、利便性に富むシステムを構築できる。

 第4 実施の形態4 他の変形例
 (1)上述した例では、製造作業に色彩配列による自動認識コードを用いて、物品管理を行う仕組みを説明した。この仕組みによれば、各工程毎に、操作者が色彩配列による自動認識コードをマーキングしていく。そして、そのマーキングされた色彩配列による自動認識コードを読み取れればその物品がこれまで経てきた工程を容易に知ることが可能である。
 ここで、色彩配列による自動認識コードの各コードシンボルは、各工程に対応させたので、当然、各工程を表すものである。さらに、各コードシンボルは、工程に関する情報だけでなく、時間情報も含めることも好適である。この結果、工程を通過した時刻や、工程に係った時間を記録することによって、より正確に工程の実行内容を知ることができる。また、コードシンボルは、時間情報だけでなく、使用した部品や、工程のできばえ、顧客の要求、特殊な処理をした場合はその特殊処理、に関する情報を含めることができ、より利便性の高いシステムを構築することができる。これらを記録するためには、複数のスタンプを用いても良いし、色彩を変更可能なスタンプを用いることも好適である。
 (2)上述した例では、製造作業の例を示したが、他の処理、例えば流通でも同様のシステムを適用することができる。
 この場合は、各工程としては、トラック運送工程、列車運送工程等、物流の一つ一つのプロセスが工程となる。そして、各工程毎にコードシンボルがマーキングされる。なお、物流の場合は、製品が段ボール等の容器に収容されている場合もあるので、マーキングはその製品その物ではなく、容器上に行われることが多いであろう。しかし、この場合も実質的には、容器を通じて各製品にマーキングしていることになる。
 (3)上述した例では、製造作業・物流作業の例を示したが、他の処理、例えば修理でも同様のシステムを適用することができる。
 この場合は、各工程としては、分解工程、清掃工程、物理検査工程、部品検査工程・・・等々の修理の各ステップが工程となる。各工程毎にコードシンボルを割り当て、どのような工程で修理が行われたかを管理することが可能である。
 特に、修理の場合は、同様の工程を経て修理される例は少なく、各故障等に応じて、種々の工程の通過パターンが生じると考えられるので、本システムを利用する価値が大であると考えられる。
 (4)さらに、マーキングの対象物として、書類を用いることも好適である。書類に対して、誰の検査を受けたか、誰が編集したかによって、各工程毎にそれぞれマーキングしていくことによって書類の通過工程を管理することが可能である。各工程は、下書き、添削、修正、等になる。
 書類としては、種々の書類が考えられる。例えば、回覧書類の場合は、各人が閲覧することを「工程」ととらえることが可能である。そして、各人がそれぞれ閲覧工程を終了させた後、自分の工程を表す色彩配列による自動認識コードをスタンプで付していくことなどが好ましい運用形態の一つである。このような形態においては、各色彩配列による自動認識コードはいわば各人の印鑑に相当し、且つ、読み取り機械で読み取ることができ、誰が閲覧が終了しているかを機械的に知ることが可能である。
 その他、複数の人間が閲覧するような書類であれば好適に利用可能である。例えば、複数人の証人がいる決済書や、稟議書などでも利用することが可能であり、誰が承認を行っており、未承認は誰か等を容易に知ることが可能である。

Claims (29)

  1.  色彩の配列のみでデータを表す光学式自動認識コードにおいて、
     被印物に対して、前記光学式自動認識コードの単位コードマークを複数個連続して接してマーキングした場合でも、個々の前記単位コードマークを区別してデコードすることが可能な光学式自動認識コード。
  2.  請求項1記載の光学式自動認識コードにおいて、
     前記単位コードマークは、列状に色彩領域セルが配列された構成をなし、前記色彩領域セルの配列によって前記データを表すことを特徴とする光学式自動認識コード。
  3.  請求項2記載の光学式自動認識コードにおいて、
     前記光学式自動認識コードの各単位コードマークは、それを構成する色彩領域セルの個数nが同一であり、
     前記光学式自動認識コードの各単位コードマークは、その一方端に所定の第1の色彩の色彩領域セルが配置され、他方端に、前記第1の色彩とは異なる他の色彩の色彩領域セルが配置されていることを特徴とする光学式自動認識コード。
  4.  請求項2記載の光学式自動認識コードにおいて、
     前記光学式自動認識コードの各単位コードマークは、その一方端に単位コードマークで使用される所定の第1の色彩の色彩領域セルが配置され、
     前記光学式自動認識コードの各単位コードマークは、その他方端に単位コードマークで使用されない周囲色の色彩領域セルが配置され、
     前記光学式自動認識コードに含まれる色彩領域セルの数は、各単位コードマークで同一の個数nであることを特徴とする光学式自動認識コード。
  5.  請求項2記載の光学式自動認識コードにおいて、
     前記光学式自動認識コードの各単位コードマークは、その一方端に単位コードマークで使用されない周囲色の色彩領域セルが配置され、
     前記光学式自動認識コードに含まれる色彩領域セルの数は、各単位コードマークで同一の個数nであることを特徴とする光学式自動認識コード。
  6.  請求項2記載の光学式自動認識コードにおいて、
     前記光学式自動認識コードの各単位コードマークは、その両端に単位コードマークで使用されない周囲色の色彩領域セルが配置されていることを特徴とする光学式自動認識コード。
  7.  請求項2記載の光学式自動認識コードにおいて、
     前記光学式自動認識コードの各単位コードマークは、新たに被印物上にマーキングされる場合であって、既に他の単位コードマークが被印物上にマーキングされているときは、
     前記新たなマーキングされる単位コードマークの色彩は、前記他の単位コードマークの色彩に基づき、複数の候補から選択され、
     前記新たなマーキングされる単位コードマークは、前記他の単位コードマークに隣接してマーキングされることを特徴とする光学式自動認識コード。
  8.  複数種類の工程を施す被印物の管理を行うためのデータを表す光学式自動認識コードにおいて、
     前記各工程毎に、前記光学式自動認識コードの単位コードマークを割り当て、さらに、前記各工程毎に、前記単位コードマークをマーキングする位置を前記被印物上に設け、
     前記いずれかの工程が完了するたびに、前記被印物上の前記対応する位置に前記対応する単位コードマークがマーキングされることを特徴とする工程管理のための光学式自動認識コード。
  9.  請求項2記載の光学式自動認識コードにおいて、
     前記光学式自動認識コードの各単位コードマーク中の色彩領域セルの並びのうち、データを表す並びの逆順の並びは、データを表す並びとして用いられず、
     データを表す並びとして用いられていない順が検知された場合には、データを表す並びとは逆順に色彩領域セルが並んでいることを検知することが可能なことを特徴とする光学式自動認識コード。
  10.  請求項2記載の光学式自動認識コードにおいて、
     前記光学式自動認識コードの各単位コードマーク中の色彩領域セルの並びのうち、データを表す並びの逆順の並びも、また同一のデータを表すことを特徴とする光学式自動認識コード。
  11.  請求項1~10のいずれか1項に記載の光学式自動認識コードの単位コードマークを前記被印物にマーキングする装置において、
     前記単位コードマークを表す色彩毎に設けられた色彩付着手段を備え、
     前記各色彩付着手段は、前記被印物に色彩を付すための前記被印物と接触するインク付着部を備えることを特徴とするスタンプ装置。
  12.  請求項11記載のスタンプ装置において、
     前記色彩付着手段は、マーキングしたい色彩を前記被印物に付す浸透印手段であることを特徴とするスタンプ装置。
  13.  請求項1~10のいずれか1項に記載の光学式自動認識コードが付された物品。
  14.  請求項3記載の光学式自動認識コードを読み取る方法において、
     前記光学式自動認識コードの1個以上のコードシンボル群を撮影し、得られた画像データから色彩領域セルが連なって成る列を取り出すステップと、
     前記取り出した色彩領域セルの列中で、前記第1の色彩の色彩領域セルが配置されている端部を一方端として選び、この一方端から、コードシンボルを構成する色彩領域セルの個数nずつ、色彩領域セルの部分列を取り出すステップと、
     取り出した部分列毎に前記単位コードマークと見なしてデコードするステップと、
    を含むことを特徴とする光学式自動認識コードの読み取り方法。
  15.  請求項14記載の光学式自動認識コードを読み取り方法において、
     (条件1)前記取り出した色彩領域セルが連なって成る列の前記一方端から、前記色彩領域セルの個数nセル毎に前記第1の色彩の色彩領域セルが配置されていること、
     (条件2)前記取り出した色彩領域セルが連なって成る列の総セル数が、前記色彩領域セルの個数nの倍数であること、
     (条件3)前記取り出した色彩領域セルが連なって成る列の他方端が、前記第1の色彩とは異なる色彩領域セルが配置されていること、
     の3条件のうちいずれかの条件を満たさない場合は、読み取り処理を中止することを特徴とする光学式自動認識コード読み取り方法。
  16.  請求項4記載の光学式自動認識コードを読み取る方法において、
     前記光学式自動認識コードの1個以上のコードシンボル群を撮影し、得られた画像データから色彩領域セルが連なって成る列を取り出すステップと、
     前記取り出した色彩領域セルの列中で、前記周囲色の色彩領域セルで区切り、色彩領域セルの部分列を取り出すステップと、
     前記部分列の色彩領域セル数が、前記色彩領域セルの個数nである場合は、その部分列を前記単位コードマークと見なしてデコードするステップと、
     前記部分列の色彩領域セル数が前記色彩領域セルの個数nに対して、2n-1である場合であって、前記部分列の中央の色彩領域セルが前記第1の色彩領域セルであり、前記部分列の両端部の色彩領域セルが共に第1の色彩とは異なる色彩であるときは、2個の単位コードマークが、前記中央の第1の色彩領域セルを共通するセルとして対向するように連続して接続している判断し、記中央の第1の色彩領域セルから、反対方向にそれぞれnセル筒取り出して2個の単位コードマークを取り出し、それぞれデコードするステップと、
     を含むことを特徴とする光学式自動認識コード読み取り方法。
  17.  請求項4記載の光学式自動認識コードを読み取る方法において、
     前記光学式自動認識コードの1個以上のコードシンボル群を撮影し、得られた画像データから色彩領域セルが連なって成る列を取り出すステップと、
     前記列の色彩領域セル数が、前記色彩領域セルの個数nである場合は、その列を前記単位コードマークと見なしてデコードするステップと、
     前記列の色彩領域セル数が前記色彩領域セルの個数nに対して、2n-1である場合であって、前記部分列の中央の色彩領域セルが前記第1の色彩領域セルであり、前記部分列の両端部の色彩領域セルが共に第1の色彩とは異なる色彩であるときは、2個の単位コードマークが、前記中央の第1の色彩領域セルを共通するセルとして対向するように連続して接続している判断し、記中央の第1の色彩領域セルから、反対方向にそれぞれnセル筒取り出して2個の単位コードマークを取り出し、それぞれデコードするステップと、
     を含むことを特徴とする光学式自動認識コード読み取り方法。
  18.  請求項5記載の光学式自動認識コードを読み取る方法において、
     前記光学式自動認識コードの1個以上のコードシンボル群を撮影し、得られた画像データから色彩領域セルが連なって成る列を取り出すステップと、
     前記取り出した色彩領域セルの列中で、前記周囲色の色彩領域セルで区切り、前記周囲色の色彩領域セルを端部に備えた色彩領域セルの部分列を取り出すステップと、
     前記部分列の色彩領域セル数が、前記色彩領域セルの個数nに対して2nであった場合は、中央で分割して2個の単位コードマークであると見なして、それぞれの単位コードマークをデコードするステップと、
     前記部分列の色彩領域セル数が、前記色彩領域セルの個数nに対して2n-1である場合は、2個の単位コードマークが、その部分列の中央の色彩領域セルを共通するセルとして対向するように連続して接続している判断し、中央の色彩領域セルから反対方向にそれぞれnセルずつ取り出して2個の単位コードマークを取り出し、それぞれデコードするステップと、
     を含むことを特徴とする光学式自動認識コード読み取り方法。
  19.  請求項5記載の光学式自動認識コードを読み取る方法において、
     前記光学式自動認識コードの1個以上のコードシンボル群を撮影し、得られた画像データから色彩領域セルが連なって成る列を取り出すステップと、
     前記列の色彩領域セル数が、前記色彩領域セルの個数nに対して2nであった場合は、中央で分割して2個の単位コードマークであると見なして、それぞれの単位コードマークをデコードするステップと、
     前記列の色彩領域セル数が、前記色彩領域セルの個数nに対して2n-1である場合は、2個の単位コードマークが、その列の中央の色彩領域セルを共通するセルとして対向するように連続して接続している判断し、中央の色彩領域セルから反対方向にそれぞれnセルずつ取り出して2個の単位コードマークを取り出し、それぞれデコードするステップと、
     を含むことを特徴とする光学式自動認識コード読み取り方法。
  20.  請求項6記載の光学式自動認識コードを読み取る方法において、
     前記光学式自動認識コードの1個以上のコードシンボル群を撮影し、得られた画像データから色彩領域セルが連なって成る列を取り出すステップと、
     前記取り出した色彩領域セルの列中で、前記周囲色の色彩領域セルで区切り、前記周囲色の色彩領域セルを端部に備えた色彩領域セルの部分列を取り出すステップと、
     前記取り出した部分列を、前記光学式認識コードの単位コードマークと見なして、それぞれデコードするステップと、
     を含むことを特徴とする光学式自動認識コード読み取り方法。
  21.  請求項1~請求項10のいずれかに記載の光学式自動認識コードを用いて、物品に関する作業を管理するシステムにおいて、
     前記光学式認識コードの単位コードマークを、前記作業を構成する複数の工程毎に、マーキングするステップと、
     前記マーキングされた1個以上の単位コードマークを読み取り、物品の工程の実施状況を取得するステップと、
     を含むことを特徴とする物品の管理システム。
  22.  請求項21記載の物品の管理システムにおいて、
     前記作業は製造作業であり、前記作業を構成する工程は製造工程であることを特徴とする物品の管理システム。
  23.  請求項21記載の物品の管理システムにおいて、
     前記作業は物流作業であり、前記流通作業を構成する工程は物流を構成する各流通工程であることを特徴とする物品の管理システム。
  24.  請求項21記載の物品の管理システムにおいて、
     前記作業は修理作業であり、前記修理作業を構成する工程であることを特徴とする物品の管理システム。
  25.  請求項21記載の物品の管理システムにおいて、
     前記物品は書類であり、
     前記作業は書類編集作業であり、前記作業を構成する工程は各人がそれぞれ編集を行う工程であることを特徴とする物品の管理システム。
  26.  請求項21記載の物品の管理システムにおいて、
     前記物品は書類であり、
     前記作業は書類閲覧作業であり、前記作業を構成する工程は各人がその書類を閲覧する工程であることを特徴とする物品の管理システム。
  27.  請求項21~26のいずれか1項に記載の物品の管理システムにおいて、該単位コードマークは、該当する工程毎に準備されていることを特徴とすることを特徴とする物品の管理システム。
  28.  請求項21~26のいずれか1項に記載の物品の管理システムにおいて、該単位コードマークは、時間情報を表すことを特徴とする物品の管理システム。
  29.  請求項21~26のいずれか1項に記載の物品の管理システムにおいて、該単位コードマークは、工程における特徴(使用部品、作業できばえ、所要時間、顧客要求、特殊処理等)を表すことを特徴とする物品の管理システム。
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