明細書
金属ナノ粒子およびその製造方法 技術分野
本発明はヽ 金属ナノ粒子おょぴその 造方法に関する。 さ らに詳 し < は 、 少な く と も 1 種の金属 7U素を含むナノ サ ィ ズの コ ァ部の表面に、 分子内に親水性部位と疎水性部位 と を有する有機化合物が配位結合してなる金属ナノ粒子、 特に高密度磁気記録媒体や磁気抵抗効果'素子な どに有用な 磁性体合金ナノ 結晶粒子、 並びに HU記金属ナノ粒子を、 簡 便にかつ安価に製造する方法に関する も のでめ る 。 背景技術
F e P t 、 F e P d および C o P t 等の磁性材料は A u
C u 一 I 型 L 1 。規則相において、 大さ な結晶磁 異方性 を示 し、 粒子径が 1 0 n m以下であつても磁気記録情報を 安定に維持でき るので、 高密度磁気記録材料と して注目 さ れている。
近年、 s . S u n らに よ ってィ匕学合成法によ り 作製した
F e P t ナノ粒子が報告された ( S . ¾ u n e t a 1 .
S c 1 e n c e , 2 8 7 , ( 2 0 0 0 ) , ρ 1 9 8 9 参 照 ) 。 こ の F e P t ナノ粒子は表面が有機分子で覆われて り 、 有機溶媒に均一分散させる こ と が可能である えれ 以来 、 化学合成法によ る F e P t 、 F e P d 、 C o P t な どの合金ナノ粒子に関する研究が盛んに行われる よ う にな つてきた。
化学合成法によ り 作製された F e P t ナノ粒子の結晶構 は 、 通吊 f a c e — c e n t e r e d c u b i c ( f c c ) でめ り 、 5 5 0 。C 〜 7 0 0 °C程度の ί諷曰度で熱処理す る こ と によ つ て 1 。規則相に相転移する こ と が知 られて いる
従水ヽ こ の よ う な化学合成法によ り 作製される F e P t ナノ粒子の製造法は、 以下のも のが知 られている。
S . S U n e t a 1 . , S C 1 e n c e , 2 8 7 , (
2 0 0 0 ) ρ 1 9 8 9 では、 F e ねよぴ P t 塩をジ— n
―ォクチルェ一テルな どの高沸点溶媒中でヽ 有機保護剤 と なる脂肪酸 よび脂肪族ァ ミ ンの存在下ヽ ポ リ ォール等の
、
兀剤によ り 還元する こ と で合成している o
特開 2 0 0 6 - 2 4 9 4 9 3 号公報では有機保護剤と な る脂肪酸と脂肪族ァ ミ ンの混合物をヽ 金属塩に対して、 モ ル比で 5倍以上過剰に加え、 そのまま溶媒と して使用 し、 ポ V ォ一ル等の還元剤を別に加えてヽ 金属塩 ■&Γ 返 兀する こ と で F e P t ナノ粒子を合成 している また 、 特開 2 0 0
1 一 2 9 2 0 3 9 号公報では、 3S 兀剤 と なるァノレコールを 溶媒と して使用 し、 ポ リ ビュルピ口 リ ド、ン等の有機保護剤 を別に加 X.る こ と で F e P t ナノ粒子を Π 成 している。 発明の開示
発明が解決しよ う とする課題
述のよ 5 な手法によ り 作製した F e P t ナノ粒子を用 いて 、 t¾密度磁気記録媒体ゃ磁 is抗効果素子な どのデ Λ ィ ス の作製や 、 医療用磁性ビーズと して細胞ゃ生体高分子
への選択的吸着能を付与する際には、 特開 2 0 0 3 ― 1 6
8 6 0 6 号公報によ って示される よ う な、 機能性の官能基 を有する有機保護分子をナノ 子の有機保護分子表面に導 入 し、 化学結合を介 して、 ナノ粒子を基板や抗体等に固定 化する必要がある。
特開 2 0 0 3 一 1 6 8 6 0 6 号公幸艮ではヽ 金属コァ表面 を S 1 O 2 1 よ う な酸化物で被覆後ヽ 機能性の官能基を有 する シラ ン力 ップジ ング剤を用いて 、 酸化物表面を修飾す - る とで機能性の官能基を導入してレ、る
しかし この方法ではヽ 金属コア部表面に酸化物層を形 成する必要がある ので 、 ナノ粒子が本来持つている撳気特 性が低下した り 、 製造ェ程が複雑になる と いつた問題点が ある
従つて 、 金属コ ァ部表面に直接機能性の官能基を有する 有機保護分子を導入する こ と が望ま しい の場 Π ゝ ナノ 粒子の製造過程で 、 機能性の官能基を持つ有機分子を同時 に加えて製造する か 、 ナノ粒子作製後に 、 表面の有機分子 を置換する必要がある
S - S u n e t a 1 ' S c 1 e n C e ί 2 8 7 , (
2 0 0 0 ) J P 1 9 8 9 、 特開 2 0 0 6 2 4 9 4 9 3 号 公報 ぴ特開 2 0 0 1 ― 2 9 2 0 3 9 号公報の方法では ヽ 2 0 0 。c以上の高 ί皿曰条件で原料の金属塩または錯体を熱 分解または 元する こ と でナノ粒子を製造するため、 機能 性官能基を持つ有機分子の沸点が低レ、 P は 、 高圧条件下 で反応を行 必要があ り また、 沸点が高い場合でも 、 機 目匕性の官能基が熱によつて分解されて しまいヽ 本来の機能
を果たせな < なる。 そのため、 ナノ粒子の製造過程で、 機 能性の官能基を持つ有機分子を同時に加えて製造する こ と はでき ない
また 、 s • S u n e t a 1 . ; , S c i e n c e , 2 8
7 , ( 2 0 0 0 ) , p 1 9 8 9 な らぴに特開 2 0 0 6 - 2
4 9 4 9 3 号公報で使用 して!/、る 、 カルボン酸、 ァ ミ ン、 チォ一ルな どは金属コア表面に対してイ オン結合 (力ノレボ ン酸 または配位結合 (ァ ミ ン、 チオール) を介 して、 強 固に付着 しているので、 ナノ粒子製造後に機能性官能基を 持つ有機分子に置換する こ と が困難である ( H . G . B a g a r 1 a e t a 1 . , JL a n g m u l r , 2 2 , (
2 0 0 6 ) , p 7 7 3 2 参照) 。
また 特開 2 0 0 1 - 2 9 2 0 3 9 号公報で使用 してレ、 るポ ビ二ルピロ リ ド ン等の水溶性高分子は、 Τ . T s u k u d a e t a 1 . , M R S J . , ( 2 0 0 0 ) , P
9 2 9 のよ 5 な手法で、 トノレェン等の非極性有機溶媒中に ナノ結 曰
曰曰を抽出する こ と によ って他の有機保護分子への置
· - 換を行 5 と が可能であるが、 この と き に使用でき る有機 保護分子は 、 ナノ粒子を非極性有機溶媒中に抽出 し 、 安定 に分散させる こ と が可能な長鎖のアルキ ノレ基を持つアルキ ルモ ノ 力 ルボ ン酸、 アルキルモ ノ ァ ミ ン、 アルキルモ ノ チ ォ一ルな どに限られるため、 ナノ粒子の有機保護分子表面 が 、 化学 を形成する こ と ができ ないアルキル基で覆わ れるのでヽ 基板や抗体に対して化学結合を作る こ と が出来 ない
また従来法では、 反応溶液にアルコ ールゃァセ ト ン と い つた極性の有機溶媒を大量に加え、 未反応イ オンや残存有 機物 とナノ粒子と の溶解度の差を用いて、 合成 したナノ粒 子の精製、 単離を行っていた。
し力、しな力 S ら、 特開 2 0 0 6 ― 2 4 9 4 9 3 号公報の方 法では、 合金ナノ粒子の F e と P t の組成比が L 1 。規則 相への相転移が起こ る範囲のものを得るためには、 金属塩 が還元される温度以上の沸点を持つ 、 長鎖の脂肪酸と脂肪 族ア ミ ンを混合物と して使用 しなければな ら なレ、ため、 選 択可能な試薬が限られる また 元剤 と して用いるポ リ ォールも、 使用する脂肪酸と脂肪族ァ ミ ンと混和する も の でなければ、 十分に金属塩を する こ と ができ ない。 そ のため、 使用する脂肪酸 脂肪族ァ ミ ンに α わせた ¾兀斉 を別途用意しなければな らない
特開 2 0 0 1 — 2 9 2 0 3 9 号公報の方法では、 アルコ 一ル中で反応を行 う ため ァルコ一ルに対して可溶な有機 保護剤を別途用意しなければな ら ない。
ナノ 結晶の精製、 単離のために極性の有機溶媒を大量に 使用する こ と は、 廃液、 排ガス処理に費用が り 、 また 環境面でも好ま しく ない
本発明は、 このよ う な 情のも と でな されたものであ り
、 金属ナノ粒子の溶媒分散性を保持しつつ 、 製造後の後ェ 程で任意の機能性有機分子を金属コァ表面に導入可能な金 属ナノ粒子を提供する こ と を 目 的 とする。 また、 有機溶媒 や還元剤、 有機保護剤な どを別途用いる必要がな く 、 ¾ に対する負荷が小さい上 、 簡便な操作で、 安価に製造し得
る新規な金属ナノ粒子、 特に高密度磁気記録媒体、 磁気抵 抗効果素子および医療用磁性ビーズなどに有用な磁性体合 金ナノ粒子、 並びに前記金属ナノ粒子の製造方法を提供す る こ と を 目 的とする ものである。 課題を解決するための手段
本発明者らは 、 tu記目 白勺を達成するために鋭思研究を重 ね ,こ ロ条 、 少な く と も 1 種の金属兀素を含むコ ァ部の表面 に、 分子内に親水性部位 と疎水性部位と を有する有機化合 物力 s、 該親水性部位のエーテル基 、 ケ 卜 ン基または水酸基 の o原子を介して配位結合してなる金属ナノ粒子 、 特に 性体合金ナノ 晶粒子によ り 、 その 目 的を 成し得る こ と ヽ そ して、 こ の金属ナノ粒子は、 分子内に親水性部位と 水性部位を有する有機化合物を用いる こ と によ り 、 環境に 与 る負荷が /j、さ く 、 かつ簡便なプロ セスで、 安価に製造 し得る こ と を見出 した。 本発明は、 かかる知見に基づいて 兀成 したも の である。
すなわち、 本発明は、
( 1 ) 少な く と も 1 種の金属元素を含むコ ア部 と 、 該コァ 部の表面に付着 してなる有機化合物 と を有する金属ナノ粒 子であって、
刖記有機化合物が、 分子内に親水性部位と疎水性部位を 有 し 、 力 っ該親水性部位が、 iu記コ ァ部の表面に o原子を 介 して配位結合してレヽる こ と を特徴とする金属ナノ粒子ヽ
( 2 ) 少な く と も 1 種の金属元素を含むコア部 と 、 該コ ァ 部の表面に付着 してなる有機化合物 と を有する金属ナノ 粒
子であって、
前記有機化合物が、 分子内に親水性部位と 疎水性部位 を有 し、 かつ該親水性部位が、 前記コア部の表面にエ ー テル基、 ケ ト ン基または水酸基の 0原子を介 して結合 し てい る こ と を特徴とする金属ナノ粒子、
( 3 ) 前記有機化合物の親水性部位が、 少な く と も 1 つの 水酸基を有する前記 ( 1 ) 又は ( 2 ) のいずれか 1 項に記 載の金属ナノ粒子、
( 4 ) 前記有機化合物が、 R ( O C H 2 C H 2 ) n O H (
R ァ ルキル基を含む官能 、 n ≥ 1 ) を含む冃リ ( 1 )
〜 ( 3 ) 項のレヽずれか 1 項に記載の金属ナノ粒子、
( 5 ) 目 U記コァ部が 、 周期表 (長周期型) 3 〜 : 1 0 族の 4 期に属する金属元素の少な < と も 1 種と 、 白金族元素の 少な < と ち 1 種と を含む目リ記 ( 1 ) 〜 ( 4 ) のいずれカ 1 項に記載の金属ナノ粒子ヽ
( 6 ) 周期表 3 〜 1 0族の 4周期に属する金属元素の少な
< と も 1 種が、 F e 、 c O 及び N i の中から選ばれる少な
< と も 1 種である 目 U記 ( 5 ) に記載の金属ナノ粒子
( 7 ) 記コ ァ部が 、 F e ねよび Zまたは C o と 、 P d お 、
よび /または P t と を含む刖記 ( 6 ) に記 の金属ナノ粒 子ヽ
、
( 8 ) 刖記 ( 1 ) 又は ( 2 ) に記載の金属ナノ粒子の製造 方法であつ て、 ( a ) 分子内に親水性部位と疎水性部位を 有する有機化合物中に、 少な < と も 1 種の金ノ禹兀 の塩ま たは錯体を溶解させて、 該有機化合物の溶液を調製するェ ίロ
ヽ 及ぴ ( b ) 目 U 己有機化合物の溶液を 1 5 0 〜 3 2 0 °C
の 1皿曰度で加熱処理し、 少な く と も 1 種の金属元素を含む金 属ナノ結晶を生成させる工程 、 を含むこ と を特徴とする金 属ナノ粒子の製造方法、
( 9 ) さ らに、 ( b ) 工程に続いて、 ( c ) 金属ナ ノ ; ノ W fcnfc 曰 曰曰 を含む反応液に水を加える こ と によ り 、 該金属ナノ 結晶を 沈 feeさせて反応液から分離するェ程を含む前記 ( 8 ) に記 載の金属ナノ 粒子の製造方法 、
( 1 0 ) ( a ) 工程で用レヽる少な < と も 1 種の金属元素の 塩または錯体が、 塩化物、 硫酸塩 、 硝酸塩、 カ ルボン酸塩 ヽ ァセチルァ セ トナ ト錯体、 ェチ レンジア ミ ン錯体 、 ァン
、 ン錯体、 シク ロペンタ ジェ二ル錯体または ト リ フ ェ ニル ホス フ ィ ン錯体である前記 ( 8 ) または ( 9 ) に記载の金 属ナノ粒子の製造方法、
( 1 1 ) ( a ) 工程で用いる分子内に親水性部位と疎水性 部位を有する有機化合物が、 炭素数 6 以上のアルキル基を 含む疎水性部位を有し、 かつ分子内に少な く と も 1 つの水 酸基を有する前記 ( 8 ) 〜 ( 1 0 ) のレヽずれカ 1 j に記載 の金属ナノ粒子の製造方法、
( 1 2 ) 前記有機化合物が、 R ( O ( ti 2 し jrl ) n O H
( R : アルキル基を含む官能基、 n ≥ 1 ) を含む目 IJ記 ( 8
) 〜 ( 1 1 ) に記載の金属ナノ粒子の製造方法、
を提供する も のである。 発明の効果
本発明によれば、 少な く と も 1 種の金属元素を含むナノ サイ ズのコア部の表面に、 分子内に親水性部位と疎水性部
位 と を有する有機化合物が、 該親水性部位の〇原子を介 し て配位結合 してな る金属ナノ 粒子、 特に高密度磁気記録媒 体や磁気抵抗効果素子な どに有用 な磁性体合金ナノ 粒子を 提供する こ と ができ る ο
ま た、 本発明の製造方法に よればヽ 目 IJ 己 属ナノ 粒子を
、 分子内に親水性部位 と 疎水性部位を有する有機化合物を 用いる こ と に ヽ に与 る負荷が小 さ < 、 力 っ簡便 なプロセスでヽ 安価に製造する こ と ができ る o 図面の簡単な 明
図 1 は 、 本発明の実施例で用レ、た有機化合物の構造式 示す図である ο 発明 を実施する ための最良の形態
まずヽ 本発明の金属ナノ 粒子について 明する。
[金属ナノ 子 ]
本発明の金属ナノ 粒子はヽ 少な < と ち 1 種の金属 7Π素を 含むコ ァ部 と ヽ 該コ ァ部の表面に付着 してな る有機化合物 と を有 し 、 該有機化合物がヽ 分子内に 水性部位 と 疎水性 部位を有する と に 、 該親水性部位がヽ 記コ ア部の表面 にエ ーテル基ヽ ケ 卜 ン基ま たは水酸基の o原子を介 して結 合 している こ と を特徴 と する o ェ一テル基 、 ケ ト ン基ま た は水酸基はヽ それ ら の 〇原子 と コ ァ部表面 と の結合を、 配 位結合と する こ と を可能 と する o
(コ ァ部 )
本発明の金属ナノ 粒子に け る ァ部はヽ 少な く と も 1
種の金属元素を含むナ ノ サイ ズの も のであ る が、 周期表
( 周期型) 3 〜 1 0族の 4 周期に する金属 7C の少な
< と も 1 種と ヽ 白金族元素の少な く と も 1 種と を含む合金 である こ と が好ま しい。 F e よび /または C 0 と 、 Ρ d よぴ /または P t と を,含む合金である こ と が よ り 好ま し レ、 ο 従来 、 3 〜 1 0 族の 4周期に属する金属元素をコ ァ部 に含む金属ナノ粒子において 、 力ルボン酸ィォンな どが ァ部 と の結合部分に用い られてきた 0 力ルボン酸ィォンは
3 〜 1 0 族の 4周期元素 と 強固なィォン結合を作るためヽ 力ルボン酸ィ ォンを 部位に有する有機化合物 (有機配 位子 ) は 、 溶媒分散性を有する金属ナノ結 Β日を得るために は好ま しい有機化合物 と いえる 。 しかしなが ら 、 金属ナノ 粒子製适 、£b後にヽ 金属コァ部に fcfc ム 1
'Τ'Ρ 口 した有機化合物を他の有 機保護材に置換する 際には、 力ノレボン酸イ オ ン の よ う な
「強固なィ ォン結合」 を形成する有機化合物は好ま し く な い。 これに対して、 本発明の構成によればヽ 金属ナノ粒子 の金属コ ァ部と 有機化合物 (有機配位子) と の i= ム部位は エーテノレ基ヽ ケ ト ン基、 水酸基な どの中性 0原子を介した 配位結合によ る も の であ り ヽ ィ ォン ^口 口 (C-比ベて TP ^口 、弱 いため、 他の有機化合物 (有機保護材) と の置換が容易で ある。 すなわち 、 本発明の構成は 周期表 (長周期 je 、 3
〜 1 0族の 4周期に属する金 J禹兀素をコ ア部に有する金属 ナノ粒子にねいて特に効果が発揮され 0 な ヽ 本発明の 配位結合につい が弱い」 と記載したがヽ れは 、 外部から影響 (金属コア部 と ィ ォン結合可能な有機化合物 の添加な ど ) を受けた場 a に 、口 Π を解除する - と が可能で
あ る こ と を意味する も のであっ てヽ 有機化合物が金属 コ ア か ら 自 然脱離 しゃすいこ と を意味する も のではない。 後述 の と お り 、 本発明の構成に よればヽ 有機化合物は金属 コ ア 表面 と 多点で結合可能でめ る ためヽ 自 然脱離はき わめて少 なレヽ 。 すなわち、 本発明の構成に よれば 、 金属 コ ア表面 と 有機化合物の関係は、 白 然脱離は生 じず 、 力、つ 、 置換力 s容 易であ る と レ、 う 、 き わめて取扱に優れた構成でめ る 。
記周期表 (長周期型 ) 3 〜 1 0 族の 4 周期に属する金 属 7C素は、 S c 、 T i ヽ V 、 C r ゝ M n 、 F e ヽ C o お よ び N i であ り 、 これ ら の中で F e ヽ C o お よび N i 力 ら選 ばれる少な < と も 1 種であ る こ と が好ま しい。 一方、 肓 U記 白金族元素は 、 R u 、 R h 、 P d ヽ O s 、 I r 及び P t で あ り 、 これ ら の中の少な < と ち 1 種が用い られる。 3 〜 丄
0 族の 4 周期に'属する金属兀 は 、 単独あ る レヽは 白金族元 素 と の合金を作る こ と に よ り 、 磁性を発現する の で、 高密 ノス \ 6C 媒体や磁気抵抗効果素子な どに有用 な材料 と な ス
当該コ ア部を構成する合金 と しては、 F e お よび Zまた は C ο と 、 Ρ d お よび /ま たは P t と を含むも のが特に好 ま しい。 こ の よ う な合金は 、 高密度磁気記録媒体や磁気抵 抗効果素子な どに有用な磁性体合金であ る
ま た、 前記合金は、 さ ら に、 第二金属元素 と し て 、 A g ヽ C u 、 S b ヽ b 1 よび P b の 中力 ら選ばれる少な く と も 1 種の元ン を含むこ と ができ る こ の よ う な第三金属元 素を含む前記合金は、 L 1 。規則相への相転移温度を下げ る効果を有 して レヽる。
本発明の金属ナノ 粒子に レ、ては、 その使用用途に ¾ る が、 溶媒分散性や取扱の便宜の観点か ら 、 コ ァ部の平均 粒径は、 通常 1 〜 1 5 n m 口;度ヽ 好ま し く は 3 〜 ェ 0 n m であ り 、 さ ら に好ま し く は 4 〜 8 n mであ る o 使用用途 と して、 例えば磁性粒子 と して用い る場合にはヽ 4 〜 8 n m であ る こ と が好ま しい。
(有機化合物)
本発明の金属ナ ノ 粒子に いて 、 刖記コ ァ部の表面に付 着 してな る有機化合物は 、 分子内に親水性部位 と 疎水性部 位 と を有する と 共に、 該鋭水性部位が、 目 U記コ ァ部の表面 に o原子を介 して配位結合 してな る構造を有 している o こ こ で、 該親水性部位にェ一テル基 、 ケ ト ン基ま たは水酸基 を具備する こ と で、 これ ら の基の O原子 と コ ァ部表面 と の 結合を、 配位結合 と する と を可能 と する。
親水性部位は 、 その中に含まれる エーテノレ基 、 ケ 卜 ン基 ま たは水酸基の O原子を介 して コ ァ部の表面に 口t
Π してい る 。 エーテル基 、 ケ ト ン基ヽ 水酸基を具備 させる こ と でヽ 水性部位が コ ァ部の表面に 2 箇所以上で結合させる こ と が可能 と な る。 常に 2 箇所で &± A
TP口 Π している必要はないがヽ 一方の結合が解除 されて も が 存する こ と にな る ため ヽ 再度 2 箇所以上の結合がな さ れる可能性も め り 、 有機化
P 物が コ ア部表面力 ら離脱する可能性をき わめて低減でさ る 。 親水性部位が コ ア部の表面に 1 箇所のみで結合 される 状況では、 唯一の結合が解除 さ れた時点で有機化合物はコ ァ部表面か ら離脱 し、 溶媒中へ拡散する 。 すなわちヽ 単 の結合のみでは 、 一旦離脱 した有機化合物が再ぴコ ァ部表
面に結合する可能性はき わめて低 く 、 3 ァ部 面の有機化 o 物の 1 ι ノスを保持でさ な く な り ヽ 結果 と して金属ナノ 粒子 の溶媒分散性を保持でさ な く な る 。 本発明の 5 にェ一テ ル基ヽ ケ ト ン基ヽ 水酸 等を介 して結合させる と はヽ 金 属ナノ粒子の溶媒分散性の観点か ら、 非常に重要であ る 当該有機化合物 と しては、 炭素数 6 以上ヽ 好ま し < は 8
〜 2 4 のァルキル基を含む疎水性部位を有 しヽ かつ分子内 に少な < と あ 1 つの水酸基を有する も のをヽ 好ま し < 挙げ る こ と ができ る 灰素数を 6 以上に限定 した理由 はヽ 6 未 満の場 P ヽ 疎水性部位の長 さ が不十分でノハ、極性溶媒中への 分散性が得 られなレ、か ら であ り 灰素数は 8 以上が よ 好 ま しい 方、 炭素数が 2 4 よ り 大き い と 流動性が得 られ に < < 、 実験操作性が亜 く 実用的でなレヽ の でヽ 灰素数は 2
4 以下が よ り 好ま しい 当該有機化合物は 、 水酸基を有す る こ と に よ り 、 兀剤 と しての機能を果たすこ と がでさ る こ のよ う な有機化合物 と しては 、 例えばポ y ォキシェチ レ ンァルキノレェ テル 、 ァルキル力ノレボン酸ポ V ォキシェ チ レンェステノレ 、 ァルキルグル ピラ ノ シ ヽ ァルキルマ ル 卜 シ ド、 、 ポ リ ォキシェチ レン ソルビタ ンモ ノ ァルキルェ ステル等を好ま し < 挙げる こ と ができ る
· - れら の中でヽ 親水性部位がヽ 未 ¾ 水酸基を もつェチ レング リ 一ル 又はポ リ ェチ レ ング リ コ 一ル基であ る も のが好ま し < 、 例 ばポ リ ォキシェチ レンァルキルェ一テ ルヽ ァルキル力ルボン酸ポ リ ォキシェチ レン工ステルヽ ポ ォキシェチ レン ソルビタ ンモ ノ アルキルェステルを好 な も の と して挙げる と がでさ る れ ら の化合物は 、 本
発明 の有機化合物力 ヽ R ( O C H 2 C Η L 2 ) n O H ( R アルキル基を含む官飽目匕基、 n ≥ 1 ) を含むも の と して表す こ と ちでき る。
当該有機化合物の練水性部位を構成する 灰素数 6 以上の アルキル基は、 直鎖状 、 分岐状 、 環状のいずれであつ て も よ い。 こ の炭素数 6 以上のァルキル基 と しては、 例えば 、 各種へキ シル基、 各種へプチル基ヽ 各種ォク チル基、 各種 ア シノレ基、 各種 ドテ シル基 、 各種テ 卜 ラテシル基、 各種へ キサデシル基、 各種ォク タデシル基 、 各種ィ コ シル基ヽ シ ク ロへキシルェチル基 、 シ ク π へキシルプ ピル基な どが 挙げ られ、 好ま し < は灰 ¾5数が 8 〜 2 4 のァルキル基が挙 げ られる。
本発明の金属ナノ 粒子は 、 その ァ部表面に、 当該有機 化合物が、 その親水性部位を介 して配位結合 してい る ため
、 金属ナノ 粒子同士の凝集を防ぎ 、 疎水性部位が金属ナノ
- 粒子の外側を向 く と で、 極性の小 さ な有機溶媒に対する 良好な分散性を付与する こ と がでさ る こ と か ら 、 当該有機 化合物は、 有機保護剤 と しての役割も果たす o
で、 本発明の金属ナノ 粒子の コ ァ部 と そ の コ ア部の 表面に付着 してな る有機化合物 と の ^口 CI について説明する 両者は 、 配位結合に よ つ て している 具体的にはヽ コ ァ部表面に存在する金属原子がヽ ァ部表面に付着する有 機化合物のポ リ オキシェチ レ ン鎖やェステル結合部位に存 在するエ ーテノレ基ヽ ケ ト ン基ま たは水酸基の 中性酸素原子 が持つ孤立電子対の供与に よ つ てヽ コ ァ部表面の金属原子 と 有機化合物の親水性部位 と が 1ΐ-α α してい る o よ / 記
エーテノレ基、 ケ ト ン Sまたは水酸基の中性 0原子を介 した 配位結合は、 従来の金属ナノ粒子に見られる Ν ヽ S ヽ また は P と いつた原子を介 した配位結合に比べて弱 < ヽ 有機化 合物が親水性部位に中性 0原子を 1 つ しか持たない場口 ヽ 配位結合が容易に切れてヽ 有機化合物は金属コ ァ表面から 脱離するため、 金属ナノ粒子は溶媒中にお!/ヽて良好な分散 状態を保持する こ と ができ ない。 しかし、 本発明の金属ナ ノ粒子に含まれる有機化合物は親水性部位に複数の酸素原 子を有してお り 、 コァ部 と有機化合物と はコ ア部表面に いて複数 A 占
ソ ロ 口 Λ?、が形成可能である ( 2 点以上で ^口 口 可能 な構成) 。 このため、 本発明の金属ナノ粒子はヽ コァ部 と 有機化合物 と は安定して結合してお り 、 こ の安定した ^口ム口 に よ って 、 金属ナノ粒子は溶媒中において良好な分散状態 を保持する こ と が可能と なつてレ、る。
また、 本発明の金属ナノ粒子は、 コァ部表面に付着 して いる有機化合物を他の有機化合物に置換可能である こ と も 特徴と して挙げる こ と がで ¾■ る。
従来の金属ナノ粒子では 、 コ ア部 と その表面に付着して なる有機化合物は 、 N ヽ S 、 または Ρ と レヽつた原子を介 し た配位結合、 または力ルボン酸イ オンな どのァ二ォン性 0 原子を介したィ ォノ ) isfc π によって結合している ο N 、 S ヽ
P の各原子は、 白金族兀素に対して、 配位結合によ つて非
·>- 常に強固に結合する。 のため、 1 種以上の 白金族兀素を 含む金属ナノ粒子を製造する際に、 Ν 、 S 、 Ρ原子を介 し て金属ナノ粒子のコァ部表面に付着する有機保護材を用レ、 十' +H. A
·¾? ロ ヽ 金属ナノ粒子製造後に、 他の有機保護材に す
る こ と ができず、 金属ナノ粒子 面に種々 の機能性有機分 子を導入する こ と が困難であ り 金属ナノ粒子の機能設計 を行 際に障害と なる。 N 、 s P原子を介して金属ナノ 粒子のコァ部表面に付着する有機保護材と しては、 ア ミ ン チォ ル、 ホ ス フィ ン、 二 卜 リ ル 、 ピ リ ジンな どが挙げら れる
また 、 力ルボン酸イ オンは、 3 〜 1 0 族の 4周期元素 と 強固なィ ォン to fcfc A π を作るため、 |PJ様に金属ナノ粒子製造後 に 他の有機 ni材に置換する こ と でさず 、 金属ナノ粒 子 面に種 の機能性有機分子を導入する こ と が困難であ ス
しかしなが ら、 本発明の金属ナノ粒子は 有機化合物が 白 身の親水性部位に存在するェ一テノレ ケ ト ン基または 水酸基の中性 0原子を介 して、 配位結合によつてコア部表 面に付着 してお り これらの結合は、 金属の種類によ らず 比較的結合が弱いため、 容易に他の有機化合物 と置換可能 である 。 例 ば、 コァ部表 に付着 している有機化合物は ァ へ ン 、 力ルボン酸 、 チォ一ル ホス フ ィ ン 、 二 ト リ ル ピ V ジンな どの有機化合物 と容易に置換可能であ り 、 置換 後 金属ナノ粒子はその置換された化合物によ ってコア部 表面が ί禾 ρ¾された金属ナノ粒子と なる。 の置換は、 コ ァ 部 と 有機化合物の親水性部位の酸素原子と の配位結合が ァ部 と ァ ミ ン 、 力ルボン酸 、 チォ一ル、 ホスフ ィ ン、 二 卜 リ ル ピ リ ジンな どの化合物 と へ、、
の結合と比 れば弱いため でめる
次に 、 本発明の金厍ナノ粒子の製造方法について説明す
[金属ナノ 粒子の 造方法]
本発明の金属ナノ粒子を製造する方法については、 前述 した性状を有する 属ナノ粒子が得られる方法であればよ
< 、 特に制限はないが、 以下に示す本発明の方法によれば
、 目 的とする金属ナ-ノ粒子を、 簡単な操作で 、 安価に効率
、
よ く 製造する こ と ができ る上、 環境に与 る負荷が小さい
本発明の金属ナノ粒子の製造方法はヽ ( a ) 分子内に親 水性部位と疎水性部位を有する有機化合物中に、 少な く と も 1 種の金属元素の塩または錯体を溶解させて、 該有機化 合物の溶液 ¾ ρ周製する工程、 ( b ) 記有機化合物の溶液 を 1 5 0 〜 3 2 0 °cの温度で加熱処理しヽ 少な く と も 1 種 の金属元素を含む金属ナノ結晶を生成させるェ程 、 及び場 合によ り 、 ( c ) 金属ナノ結晶を含む反応液に水を力 Dえる こ と によ り ヽ 亥金属ナノ 結晶を沈殿させて反応液から分離 する工程を含むこ と を特徴とする。
( ( a ) ェ程)
こ の ( a ) ェ程は 、 分子内に親水性部位と疎水性部位を 有する有機化合物中に、 少な く と も 1 種の金属元素の塩又 は錯体を溶解させて 、 該有機化合物の溶液を調製する工程 である。
当該 a ) ェ程において用いる、 分子内に親水性部位と 疎水性部位を有する有機化合物につレ、てはヽ BU述した金属 ナノ粒子の説明において示した と お り である
本発明の方法においては、 こ の有機化 □ 物中に金属元素
の塩又は錯体を溶解させ、 加熱処理して金属ナノ 結晶を生 成させる関係上、 前記有機化合物 と しては、 融点が 1 0 0
°C以下である こ と が好ま し く 、 4 0 °C以下である こ と がよ り 好ま しい。
本発明の方法においては、 当該有機化合物は、 溶媒と し ての機能、 還元剤 と しての機能及び有機保護剤 と しての機 能を兼備する こ と になる o
分子内に親水性部位と 珠水性部位を有する有機化合物は、 分子量が高く なる と 、 粘性が著し く 高 く なつて く る o 粘性 の高い有機化合物を採用する場合、 後述する ( a ) ェ程に おいて、 その有機化合物に金属元素の塩または錯体を溶解 させる こ と に支障をきたすこ と も ある。 こ のよ う な場 P に は、 粘性が低く 、 有機化合物の親水性部位が金属ナノ粒子 のコ ア部表面に付着する こ と に影響を与えない他の有機化 合物を混合して有機化合物の溶液の粘性を調製 して も よい。 こ の よ う な溶液の調製のために混合する有機化合物 と して はォク タデセ ン、 テ ト ラエチ レンダ リ コ ール等が挙げられ る。 こ の よ う に、 粘性の低い有機化合物を混合する こ と に よ って係る工程を容易にする こ と が可能 と なる。 またヽ 混 合する有機化合物は、 後述する ( b 工程における加熱 nn 度よ り も高い沸点を有する ものが好ま しい。 これは 、〉s
、 π する有機化合物の沸点が後述する ( b 工程における加熱 温度よ り も低い場合には 、 後述する ( b 工程における加 熱において所望の温度まで昇温させる こ と ができ な < なる カ らである。 また、 他の有機化合物を混合させる こ と によ つて、 金属ナノ粒子の ァ部表面に付着 させる有機化合物
と 他の有機化合物 と か ら な る溶液におけ る前者の有機化合 物の割合が低 く な る こ と に よ っ て、 後述する ( b ) 工程に おいて生成する金属ナノ 粒子の コ ア部形成におけ る還元 さ れた金属の集結の頻度が上が る (コ ア部表面に付着する有 機化合物が コ ア部に付着する機会の頻度が下が る) こ と に つなが り 、 金属ナノ 粒子のサイ ズを制御する こ と も可能 と な る 。 また さ ら に、 他の有機化合物の混合比はヽ 生成 され る金属ナノ 粒子の分散性を考慮 して、 8 0 質 、
里 %以下 と す る こ と が好ま し く 、 さ ら には 、 7 0 質量 %以下 と する こ と が よ り 好ま しい ο
ま た、 当該 ( a ) 工程にねいては、 金属元素の塩又は錯 体 と して 、 塩化物、 硫酸 -tnn. ヽ 硝酸塩、 力ノレボン酸塩 、 ァセ チルァセ ト ナ 卜錯体、 ェ チ.レ ン ジァ ミ ン錯体 、 ァ ン ミ ン錯 体、 シ ク ロ ぺ ン タ ジェ 二ル錯体、 ト リ フ ェ 二ル ス フ ィ ン 錯体 、 π ァ リ ル錯体な どを挙げる こ と ができ る o
本発明の方法においては、 少な く と ち 1 種の金属元素の 塩又は錯体が用い られる が、 合金 ノ-ノ /fe晶粒子を生成させ る観点 ら 、 刖記周期表 (長周期型) 3 〜 ェ 0'族の 4 周期 に属する少な < と も 1 種の金属元素の塩又は錯体 と 、 少な
< と も 1 種の 白金族元素の塩又は錯体 と の組合わせを用い る こ しい。 また 曰
と が好ま 磁性体合金ナノ ^口 曰曰粒子を生成さ せる観点力 ら、 F e 、 C o 及び N i 力 ら選ばれる少な く と も 1 種の金属元素の塩又は錯体 と 、 少な く と も 1 種の 白金 族元素の塩又は錯体 と の組合わせを用い る こ と が よ り 好ま し く 、 F e お よび/または C o の塩又は錯体 と 、 P d お よ ぴ /または P t の塩又は錯体 と の組合わせを用いる こ と が
さ ら に好ま しい
■■、
本発明の方法に いてはヽ さ ら に、 刖記金属兀 の inn. ^ は錯体 と に、 第二金属兀素 と して、 A g 、 C U 、 S b 、
B i および P b の 中か ら選ばれる少な < と も 1 種の金属元 素の塩ま たは錯体を併用する こ と も でさ る o
本発明の方法に いては 、 有機化合物に対する全金 ,禹元 素の塩または錯体の添加量は特に制限はないが 、 該有機化 合物 1 0 0 m 1 に対 し、 全金属元素の塩または錯体を 、 通 常 0 . 1 ~ 3 0 m m o 1 度 、 好ま し < は 0 5 〜 5 m m o 1 程度ヽ さ ら に好ま し < は 0 . 8 〜 2 m m o 1 度添加 する のが ぶ い。
ま た、 F e お よび /ま たは C o の塩ま たは錯体 と 、 P d お よび/ま たは P t の塩ま たは錯体 と の組合わせを用いる 場合、 前者 と 後者の使用割 は、 巨 的 と する組成の合金ナ ノ 結曰曰 子が得 られる よ 5 に 、 ほぼ化学量卿的量であ る こ と が好ま しい。
( ( b ) ェ程)
こ の ( b ) ェ ί口 ΐは 、 刖記 ( a ) 工程で m製 された有機化 合物の溶液を、 1 5 0 〜 3 2 0 °Cの温 で加熱処理 し 、 少 な く と も 1 種の 曰
金属元素を含む金属ナノ 結 s曰を生成 させる 工程である 。 加熱処理温度が 1 5 0 °C未満では金属 iおの還 元力 s十分に起こ らず 、 ま た 、 反応速度が遅 < て実用的でな
< 、 3 2 0 °Cを え る と ヽ 有機化合物の分解な どが生 じる 場合があ る 。 好ま しい加熱処理温度は 1 8 0 〜 3 1 0 。C 、 さ ら に好ま し く は 2 0 0 〜 3 0 0 °Cの車 β囲であ る 0 ま た、 加熱処理時間はヽ 加熱処理温度に よ り な り 、 一概に決め
る こ と はでき ないがヽ 通常 5 〜 3 0 0分程度ヽ 好ま しく は
1 0 〜 1 2 0 分程度 、 さ ら に好ま し く は 3 0 〜 6 0 分程度 である o なお 、 至素ガスやァル ゴンガスな どの不活性ガス
- 雰囲 下で反 j¾、 ¾r行 と が好ま しい。
( C c ) 工程 )
こ の ( c ) 工程はヽ 必要に応 じ施されるェ であつて、 刖記 ( b ) ェ程終了後 、 金属ナノ 晶を含む反応液に水を 加える と によ り 、 該金属ナノ 結晶を沈 せて反 )¾、液か ら分離するェ程でめる 0
本発明の方法で用レ、る有機化合物は、 親水性部位を有 し ヽ 水混和性を有する こ と から、 金属ナノ 結晶を含む反応液 に水を加える こ と によ り 、 該金属ナノ結 Β曰は容易に沈殿を
, 形成する ので 、 従来公知の固液分離手段によ つて、 該金属 ナノ 晶を取 り 出 し 、 乾燥する こ と がでさ る ο
このぶ う に して得られた金属ナノ粒子は、 そのコ ァ部表 面にヽ 当該有機化合物が 、 そ の親水性部位の ο原子を介 し て配位結合 し、 該有機化合物の疎水性部位が金属ナノ粒子 の外側を向 く こ と から、 ト ルエ ンな どの極性の小さ な有機 溶媒に容易に分散させる こ と ができ、 コア部表面に付着 し ている有機化合物は、 ァ ミ ン、 カルボン酸、 チオール、 ホ ス フイ ン、 二 ト リ ル、 ピ リ ジンな どの機能性有機化合物 と 容易に置換する こ と が可能である。
また、 得られた金属ナノ粒子が、 F e P t 、 C o P t ま たは F e P d合金ナノ結晶粒子である場合、 結晶構造は、 通常 f a c e — c e n t e r e d c u b i c ( f e e ) であ り 、 5 5 0 °C〜 7 0 0 °C程度の温度で熱処理する こ と
によって L 1 Q規則相に相転移する。 実施例
以下、 本発明を実施例によ り ヽ さ ら に詳細に 明するが 、 本発明は、 これらの例によ つてなんら限定される もので はない。 また 、 各実施例 よぴ参考例で使用 した有機化合 物について、 その構造式を図 1 に示 した 実施例 1
テ 卜 ラ ェチ レ ン グ リ コ ノレ ド了 シルェ テノレ (図 1 昭い、 炭素数 1 2 の ァ /レキノレ を含む) 2 0 m 1 に ト リ ス (ァセ チルァセ ト ナ ト ) 鉄 ( ) 4 0 m g ヽ ビス (ァセ チルァセ 卜ナ 卜 ) 白金 ( Π ) 44 m g をカロ . 、 A r ガス 分囲 下で 撹拌しなが ら 3 0 0 °Cで 3 0 分加埶を行なつた 反 J¾、溶液
、土
を室温まで冷却 した後ヽ 精製水を 4 0 0 m 1 加え 心分離 を行い 、 沈殿物を 1 . 3 3 X 1 0 3 Ρ a 以下の言. 中で乾 燥させた後 、 ト ルエ ンに単分散させる こ と によ り テ 卜 ラ工 チレ ング リ 3 —ル ドデシノレ エ ーテルで表面を保護された F
、
e P t ナノ 結晶の トルェン分散液を作製した。 刖記 卜ルェ ン分散液 1 0 m 1 に、 0 • 5 Mのチォ リ ン ゴ酸水溶液を加 ヽ 室温にて 1 時間撹拌する と 、 F e P t ナノ 結 曰
曰曰が 卜ル ェン相から水相に移動 した 。 得られた F e P t ナノ 曰 曰曰 の 表面保 機分子がテ 卜 ラェチ レ ング リ コ 一ル ド、了 シルェ 一テルからチオ リ ン ゴ酸に置換された と を F T 一 I R測 定によ り 確 Βί§、した。.得られたナノ 結 曰
曰曰 の組成比を誘導 ^口 π プラズマ原子発光法に り 測定した 7|¾果を表 1 に示す 得
られたナノ 結晶の粒子像を透過型電子顕微鏡で観察し、 平 均粒径を抽出 した結果を表 1 に示す。 また、 得られたナノ 結晶は 1 . 3 3 X 1 0 — 3 P a の真空中で 7 0 0 °C、 3 0 分加熱処理をする こ と で、 L 1 。相へ相転移する こ と を X 線回折によ り 確認した。 実施例 2
テ ト ラエチ レンダ リ コ ー ノレ ドデシノレ エ ーテ /レ (図 1 参照、 炭素数 1 2 のアルキル基を含む) 2 0 m l に ト リ ス (ァセ チルァセ トナ ト) コ ノ ル ト ( m ) 4 0 m g 、 ビス (ァセチ ノレァセ トナ ト) 白金 ( Π ) 4 4 m g を力!]え、 A r ガス雰囲 気下で撹拌しなが ら 3 0 0 °Cで 3 0 分加熱を行なった。 反 応溶液を室温まで冷却 した後、 精製水を 4 0 0 m 1 加え遠 心分離を行い、 沈殿物を 1 . 3 3 X 1 0 3 P a 以下の真空 中で乾燥させた後、 トルエンに単分散させる こ と によ り テ ト ラエチ レング リ コ ー ノレ ドデシルエーテルで表面を保護さ れた C o P t ナノ 結晶の トルエ ン分散液を作製 した。 前記 トルエン分散液 1 0 m l に、 0 . 5 Mのチォ リ ンゴ酸水溶 液を加え、 室温にて 1 時間撹拌する と 、 C o P t ナノ結晶 力 S トルエン相から水相に移動 した。 得られた C o P t ナノ 結晶の表面保護有機分子がテ ト ラエチ レング リ コール ドデ シルエーテルか ら チオ リ ン ゴ酸に置換された こ と を F T —
I R測定によ り 確認 した。 得られたナノ 結晶の組成比、 平 均粒径を実施例 1 と 同様の方法で調べた結果を表 1 に示す。 ま た、 得られたナ ノ 結晶は 1 . 3 3 X 1 0 — 3 P a の真空 中で 7 0 0 °C, 3 0 分加熱処理をする こ と で、 L 1 。相へ
相転移する こ と を X線回折によ り 確認した。 実施例 3
ポ y 才キ シエチ レ ン ( 5 ) ソ ル ビタ ンモ ノ ドデシノレエス テノレ (図 1 参照、 炭素数 1 2 のアルキル基を含む) 2 0 m
1 に塩化鉄 ( DI ) 六水和物 3 1 m g 、 塩ィヒパ ラ ジ ウ ム
( π ) 2 0 m g を加え、 A r ガス雰囲気下で撹拌しなが ら
3 0 0 °Cで 3 0分加熱を行なった。 反応溶液を室温まで冷 却 した後、 精製水を 4 0 0 m 1 加え遠心分離を行い、 沈殿 物を 1 . 3 3 X 1 0 3 P a 以下の真空中で乾燥させた後、 卜 ノレェ ンに単分散 させる こ と に よ り ポ リ オキシエ チ レ ン
( 5 ) ソ ルビタ ンモ ノ ドデシノレエ ス テノレ で表面を保護され た F e P d ナノ結晶の トルエン分散液を作製 した。 前記 ト ノレェン分散液 1 0 m 1 に、 0 . 5 Mのチオリ ンゴ酸水溶液 を加ん 、 室温にて 1 時間撹拌する と 、 F e P d ナノ 結晶が トルェン相から水相に移動 した。 得られた F e P d ナノ 結 晶の表 保護有機分子がポ リ オキ シエチ レ ン ( 5 ) ソル ビ タ ンモノ ド'デシルエ ス テル力ゝらチオ リ ン ゴ酸に置換された こ と を F T 一 I R測定に よ り 確認 した。 得られたナノ結晶 の組成比、 平均粒径を実施例 1 と 同様の方法で調べた結果 を表 1 に示す。 また、 得 られたナノ 結晶は 1 . 3 3 X 1 0
- 3 P a の真空中で 7 0 0 °C, 3 0 分加熱処理をする こ で 、 L 1 。相へ相転移する こ と を X線回折によ り 確認した。 実施例 4
ポ リ オキ シエチ レ ン ( 5 ) ソル ビタ ンモ ノ ドデ シルエス
テル (図 1 参照、 炭素数 1 2 のアルキル基を含む) 2 0 m
1 に塩化コ Λ ノレ 卜 ( Π ) 1 5 m g 、 塩化パラ ジウム ( Π )
2 0 m g をカロえ A r ガス雰囲気下で撹拌 しなが ら 3 0
0 。cで 3 0 分加熱を行なった。 反応溶液を室温まで冷却 し た後 、 in製水を 4 0 0 m 1 加え遠心分離を行い、 沈殿物を
1 3 3 X 1 0 3 P a 以下の真空中で乾燥させた後 、 卜ノレ ェ ンに単分散 させる こ と に よ り ポ リ オキシエチ レン ( 5 ) ソルビタ ンモ ノ ド'デシルエステルで表面を保護された C o
P d ナノ 結晶の 卜ルェン分散液を作製 した。 前記 トノレェ ン 分散液 1 0 m 1 に 、 0 . 5 Mのチオ リ ンゴ酸水溶液を力 Pえ、 室温にて 1 時間撹拌する と 、 C o P dナノ 結晶力 S トノレェ ン 相から水相に移動 した。 得られた C o P d ナノ 結晶の表面 保護有機分子がポ リ オキシエチ レン ( 5 ) ソル ビタ ンモ ノ ド、 シルェステルか らチオ リ ン ゴ酸に置換された こ と を F
T ― I R測定によ り 確認した。 得られたナノ結晶の組成比、' 平均粒径を実施例 1 と 同様の方法で調べた結果を表 1 に示
実施例 5
ポ リ ォキシエチ レン ( 2 ) ノ ユルフ ェ 二ルエーテル (図
1 参照 、 灰素数 9 のアルキル基を含む) 2 0 m 1 に ト リ ス
(ァセチルァセ トナ ト) コパル ト ( Π ) 5 8 m g をカ卩え、
A r ガス 分囲気下で撹拌しな力 S ら 2 5 0 °Cで 3 0 分加熱を 行なつた 反応溶液を室温まで冷却 した後 、 精製水を 4 0 0 m 1 加え遠心分離を行い、 沈殿物を 1 . 3 3 X 1 0 3 P a 以下の真空中で乾燥させた後、 トルエ ンに単分散させる
こ と に よ り ポ リ オキ シエチ レ ン ( 2 ) ノ エルフ エ ニルエー テルで表面を保護 された C o ナノ 結晶の ト ルエ ン分散液を 作製 した。 前記 ト ルエ ン分散液 1 0 m l に、 0 . 5 Mの チ オ リ ンゴ酸水溶液を加え、 室温にて 1 時間撹拌する と 、 C o ナノ 結晶が トルエ ン相か ら水相に移動 した。 得 られた C o ナ ノ 結晶 の 表面保護有機分子 が ポ リ オ キ シエ チ レ ン
( 2 ) ノ 二ルフ ェ ニルェーテノレ力ゝ らチオ リ ン ゴ酸に 換さ れた こ と を F T 一 I R測定に よ り 確認 した。 得 られたナノ 結晶の組成比 、 平均粒径を実施例 1 と 同様の方法で調ベた 結果を表 1 に示す 実施例 6
ポ リ オキシェチ レ ン ( 2 ) ノ ユ ル フ ェ ニ ル工一テル (図
1 参照、 炭素数 9 のアルキル基を含む) 2 0 m 1 に 卜 リ ス
(ァセ チルァセ ト ナ ト) 白金 ( Π ) 8 8 m g を加え 、 A r ガス雰囲気下で撹拌 しなが ら 2 0 0 °Cで 3 0 分加熱を行な つ た 反 i¾、溶液を i よ で冷却 した後、 精製水を 4 0 0 m
1 加 X. m 、分離を行い、 沈殿物 を 1 . 3 3 X 1 0 P a 以 下の真空中で乾燥 させた後、 トルエ ンに単分散 させる こ と に よ り ポ リ ォキ シェチ レ ン ( 2 ) ノ ユ ル フ ェ 二ルェ一テノレ で表面を保護 さ れた P t ナノ 結晶の トルエン分散液を作製 した
刖 IE トルェ ン分散液 1 0 m 1 に、 0 . 5 Mのチォ リ ンゴ 酸水溶液を加え、 室温にて 1 時間撹拌する と 、 P t ナノ 晶が ト ルェ ン相か ら水相に移動 した。 得 られた P t ナノ 結 曰
曰曰の表面 fe護有機分子がポ リ オキシエチ レン ( 2 ) ノ 二ル
フ ェ二ルエーテノレ力ゝらチオ リ ン ゴ酸に置換されたこ と を F τ ― I R測定によ り 確認 した 。 得られたナノ 結晶の組成比 平均粒径を実施例 1 と 同様の方法で調ベた結果を表 1 に示 す o 実施例 7
ポ ォキ シエチ レ ン ( 2 ) ノ ユルフ ェ 二ノレエーテル (図
1 参昭、 ヽ 炭素数 9 の ア ルキル基を含む) 2 0 m 1 に ト リ ス
(ァセチルァセ トナ ト) パラ ジゥム ( Π ) 6 8 m g をカロえ
A r ガス雰囲気下で撹拌しなが ら 2 0 0 °Cで 3 0 分加熱を 行なつた 。 反応溶液を室温まで冷却 した後 、 精製水を 4 0
0 m 1 加え遠心分離を行い、 沈殿物を 1 . 3 3 X 1 0 3 P a 以下の真空中で乾燥させた後、 ト ルエ ンに単分散させる と によ り ポ リ ォキ シェチ レ ン ( 2 ) ノ ニノレ フ エ ニノレエ — テルで表面を保護 された P d ナノ 結晶の トルェ ン分散液を 作製 した 。 前記 ト ルエ ン分散液 1 0 m 1 に 、 0 . 5 Mのチ ォ リ ン ゴ酸水溶液を加え、 室温にて 1 時間撹拌する と 、 P d ナノ 晶カ S ト ルエ ン相力 ら水相に移動 した。 得られた P d ナ ノ ΐ晶 の表面保護有機分子が ポ リ ォ キ シエ チ レ ン
( 2 ) ノ ニルフエニルエ ーテルからチオ リ ン ゴ酸に置換さ れたこ と を F Τ — I R測定によ り 確認した 。 得られたナノ 結 曰
B曰の組成比、 平均粒径を実施例 1 と 同様の方法で調べた 結果を表 1 に示す。 実施例 8
テ ト ラ エチ レ ン グ リ コ ール ドデシルエーテル (図 1 参照
炭素数 1 2 のアルキル基を含む) 2 O m l に ト リ ス (ァセ チルァセ ト ナ ト ) 鉄 ( ΊΒ. ) 4 0 m g 、 ビス (ァセ チルァセ ト ナ ト) 白金 ( Π ) 4 4 m g およびモ ノ ァセチルァセ ト ナ ト銀 ( I ) 1 2 m g を加え、 A r ガス雰囲気下で撹拌 しな が ら 3 0 0 °Cで 3 0 分加熱を行なっ た。 反応溶液を室温ま で冷却 した後、 精製水を 4 0 0 m 1 加え遠心分離を行い、 沈殿物を 1 . 3 3 X I 0 3 P a 以下の真空中 で乾燥 させた 後、 ト ルエ ン に単分散 させる こ と に よ り テ ト ラ エ チ レ ング リ コ ール ドデシルエーテルで表面を保護 さ れた F e P t A g ナノ 結晶の ト ルエ ン分散液を作製 した。 前記 ト ルエ ン分 散液 1 0 m 1 に、 0 . 5 Mのチオ リ ンゴ酸水溶液を加え、 室温にて 1 時間撹拌する と 、 F e P t A g ナノ 結晶が トル ェ ン相力 ら水相に移動 した。 得 られた F e P t A g ナノ 結 晶の表面保護有機分子がテ ト ラエチ レ ンダ リ コ ール ドデシ ルエーテルか らチオ リ ン ゴ酸に置換された こ と を F T — I R測定に よ り 確認 した。 得 られたナノ 結晶の組成比、 平均 粒径を実施例 1 と 同様の方法で調べた結果を表 1 に示す。 ま た、 得 られたナ ノ 結晶 は 1 . 3 3 X 1 0 3 P a の真空 中で 4 5 0 °C , 3 0 分加熱処理をする こ で、 L 1 。相へ相 転移する こ と を X線回折に よ り 確認 した。 実施例 9 ' テ ト ラ エチ レング リ コ ール ドデシルエーテル (図 1 参照、 炭素数 1 2 の アルキル基を含む) 2 0 m l に ト リ ス (ァセ チルァセ ト ナ ト ) コ バル ト ( Π ) 2 9 m g 、 ビス (ァセ チ ルァセ ト ナ ト) 白金 ( Π ) 4 4 m g および酢酸鉛 ( Π ) 三
水和物 2 2 m g を加え、 A r ガス雰囲気下で撹拌 しなが ら 3 0 0 °Cで 3 0分加熱を行なった。 反応溶液を室温まで 冷却 した後、 精製水を 4 0 0 m 1 加え遠心分離を行い、 沈 殿物を 1 . 3 3 X I 0 3 P a 以下の真空中で乾燥させた後、 トルエンに単分散させる こ と によ り テ ト ラエチ レンダリ コ 一ル ドデシルエーテルで表面を保護された C o P t P ナ ノ結晶の ト ルエ ン分散液を作製 した。 前記 ト ルエ ン分散液 1 0 m 1 に、 0 . 5 Mのチオ リ ンゴ酸水溶液をカ卩え、 室温 にて 1 時間撹拌する と、 C o P t P b ナノ結晶が ト ルエ ン 相力ゝら水相に移動 した。 得られた C o P t P b ナノ 結晶の 表面保護有機分子がテ ト ラエチ レ ンダ リ コール ドデシルェ 一テルからチオ リ ンゴ酸に置換されたこ と を F T — I R測 定によ り 確認した。 得られたナノ 結晶の組成比、 平均粒径 を実施例 1 と 同様の方法で調べた結果を表 1 に示す。 また、 得 られたナノ 結晶は 1 . 3 3 X I 0 — 3 P a の真空中で 4 5 0 °C , 3 0 分加熱処理をする こ で、 L 1 。相へ相転移す る こ と を X線回折によ り 確認した。 実施例 1 0
ェチ レ ン グ リ コ ー ノレ ドデシノレェ一テル (図 1 参 昭い、 、 灰索 数 1 2 の アルキル基を含む) 1 0 m 1 にォク タデセ ン 1 0 m 1 を加えた以外は実施例 1 と 同様の工程によ り ヽ ェチ レ ング y コ一ノレ ドテ シノレエ ーテノレで表面が保護された F e P t ナノ結晶粒子の ト ルエ ン分散液を作製 した後、 F e P t ナノ 結晶粒子を水相へ相転移させる こ と で、 F e P t ナノ 結晶粒子の水分散液を得た。 得られたナノ結晶の組成比、
平均粒径を実施例 1 と 同様の方法で調ベた結果を表 1 に示 す。 得 られたナノ 結晶は 1 . 3 3 X 1 0 一 3 P a の真空中 で 7 0 0 。c 、 3 0 分加熱処理をする こ と で、 L 1 。相へ転 移する こ と を X線回折によ り 確認した ο 実施例 1 1
ェチ レ ング リ 3 一 ノレ ドテ シノレェーテノレ (図 1 参照、 炭素 数 1 2 のァルキル基を含む) 1 0 m 1 にテ ト ラエチ レ ング リ コール 1 0 m 1 を加えた以外は実施例 1 と 同様の工程に よ り 、 ェチ.レ ング リ コ 一ノレ ドデシノレェ一テノレで表面が保護 された F e P t ナノ 結晶粒子の トノレェン分散液を作製した 後、 F e P t ナノ結晶粒子を水相へ相転移させる こ と で、
F e P t ナノ 曰
7Γ、口 曰曰粒子の水分散液を得た 。 得られたナノ 結 晶の組成比ヽ 平均粒径を実施例 1 と 同様の方法で調べた結 果を表 1 に示す。 得 られたナノ 結晶は : 1 . : 3 3 X 1 0 — 3 & の真空中で 7 0 0 、 3 0 分加熱処理をする こ と で、 L 1 。相へ転移する こ と を X線回折によ り 確認した。 実施例 1 2
ジエ チ レ ング リ コーノレ n —へキ シルエ ーテノレ (図 1 参照 炭素数 6 のアルキル基を含む) 2 0 m l に ト リ ス (ァ セ チルァセ ト ナ ト ) 鉄 ( ΠΙ ) 4 0 m g 、 ビス (ァセ チルァセ トナ ト ) 白金 ( Π ) 44 mg をカ卩え、 A r ガス雰囲気下で 撹拌しなが ら 3 0 0 °Cで 3 0 分加熱を行なった。 反応溶液 を室温ま で冷却 した後、 精製水を 4 0 0 m加え遠心分離 を行い、 沈殿物を 1 . 3 3 X 1 0 3 P a 以下の真空中で
乾燥させた後、 ト ルエ ン に単分散させる こ と によ り ジェチ レ ングリ コール n — へキ シルエーテルで表面を保護された F e P t ナ ノ 結晶の ト ルエ ン分散液を作製した。 前記 ト ル ェン分散液 1 0 m 1 に、 0 . 5 Mの.チオ リ ンゴ酸水溶液を 力 Dえ、 室温にて 1 時間撹拌する と 、 F e P t ナノ結晶力 S ト ルェ ン相から水相に移動 した。 得られた F e P t ナノ 結晶 の表面保護有機分子がジエチ レ ン グ リ コ ール n —へキ シル エーテルからチオ リ ン ゴ酸に置換されたこ と を F T — I R 測定によ り 確認 した。 得られたナノ結晶の組成比、 平均粒 径を実施例 1 と 同様の方法で調べた結果を表 1 に示す。 ま た、 1 . 3 3 ズ 1 0 _ 3 ? & の真空中で 7 0 0 ¾、 3 0 分 加熱処理をする こ で、 L 1 。相へ相転移する こ と を X 線回 折によ り 確認した。 実施例 1 3
ジェチ レ ング リ コ ー ノレ 2 ― メ チノレペ ンチ /レエーテノレ (図 1 参照、 炭素数, 6 の アルキル基を含む) 2 0 m 1 に ト リ ス (ァセ チルァ .セ ト ナ ト ) 鉄 ( IH ) 4 0 m g 、 ビス (ァセ チルァセ ト ナ ト ) 白金 ( Π ) 44 mg を力!]え、 A r ガス雰 囲気下で撹拌しなが ら 3 0 0 °Cで 3 0分加熱を行なった。 反応溶液を室温まで冷却 した後、 精製水を 4 0 0 m加え 遠心分離を行い、 沈殿物を 1 . 3 3 X 1 0 3 P a 以下の 真空中で乾燥させた後、 ト ルエ ンに単分散させる こ と によ り ジエチ レ ン グ リ コ ール 2 — メ チノレペ ンチルエーテルで表 面を保護された F e P t ナノ 結晶の ト ルエ ン分散液を作製 した。 前記 ト ルエ ン分散液 1 0 m l に、 0 . 5 Mのチオリ
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ンコ酸水溶液を加え、 室温にて 1 時間撹拌する と 、 F e P t ナノ結晶が ト ル エ ン相から水相に移動 した。 得られた F e P t ナノ 結晶の表面保護有機分子がジエチ レ ング リ コー ル 2 ―メ チルペ ンチノレ エ一テルからチォ リ ンゴ酸に置換さ れたこ と を F T — I R測定によ り 確認した。 得られたナノ 結 曰
曰曰の組成比、 平均粒径を実施例 1 と 同様の方法で HHへた 結果を表 1 に示す。 また、 1 . 3 3 X 1 0 — 3 P a の直空 中で 7 0 0 °C、 3 0 分加熱処理をする こ で、 L l 。相へ相 転移する こ と を X線回折によ り 確認した。 参考例 1
ジェチ レ ン グ リ コーノレ n —ペ ンチノレエ ーテノレ (図 1 参照、 灰素数 5 のアルキル基を含む) 2 0 m l に ト リ ス (ァセ チルァセ ト ナ ト ) 鉄 ( HI ) 4 0 m g 、 ビス (ァ セ チルァセ 卜ナ 卜 ) 白金 ( Π ) 44 mg をカ卩え、 A r ガス雰囲気下で 撹拌しなが ら 3 0 0 °Cで 3 0 分加熱を行なった。 反応溶液 を室 曰 ま で冷却 した後、 精製水を 4 0 0 m加え遠心分離 を行い 、 沈殿物を 1 . 3 3 X 1 0 3 P a 以下の真空中で 乾 させた後、 ト ルエ ン、 塩化メ チ レ ン と いった無極性有 機溶媒に対して分散させる こ と ができ なかった。 本参考例 によ り 、 疎水性部位に含まれるアルキル基が炭素数 5 の有 機化合物を用いた場合、 溶媒分散性が十分に得られないこ と が、確 れ ヒ 比較例 1
n — ォ ク チノレ エ ーテノレ 4 m 1 に ト リ ス (ァセ チノレアセ ト
ナ 卜 ) 鉄 ( IH ) 4 0 m g 、 ビス (ァセチルァセ トナ 卜) 白 金 ( π ) 44 m g 、 ォ レイ ン酸 0 . 4 m l 、 ォレィ ルア ミ ン 0 . 4 m 1 および 1 , 2 —へキサデカ ンジォ一ル 4 8 0 m g を加 、 A r ガス雰囲気下で撹拌しなが ら 2 8 0 °Cで
3 0 分加埶、、、を行なった。 反応溶液を室温まで冷却 した後、 ェタ ノ一ルを 4 0 0 m 1 カ卩ぇ遠心分離を行レヽ、 沈 hi物を 1
3 3 X 1 0 3 P a 以下の真空中で乾燥させた後 、 卜ルェン に単分散させる こ と によ り ォレイ ン酸とォレイルァ ミ ンで 表面を保護された F e P t ナノ 結晶の ト ルエ ン分散液を作 製した。 記 ト ルエ ン分散液 1 0 m 1 に、 0 . 5 Mのチォ リ ン ゴ酸水溶液を加え、 室温にて 1 時間撹拌したが 、 F e
P t ナノ 晶は ト ルエ ン相力ゝら水相に移動 しな つた。 得 られた F e P t ナノ結晶の表面にォレイ ン酸と ォレィルァ
、 ンが残つてレヽる こ と を F T — I R測定によ り 確 p£した。 本比較例によ り 、 イ オン結合性の配位子で表面を保護した
Π には 、 他の有機化合物への置換が十分に出来なレヽこ と が確認された。
表 1
表 1 か ら分かる よ う に、 実施例で得られた合金ナノ 結晶 粒子の平均粒径は 4 〜 7 n mの範囲にあ り 、 2 成分系合金 の組成も ほぼ原子比で 1 : 1 である こ と が分力、る。
なお、 各実施例および参考例について、 使用 した有機化 合物は図 1 の構造式の と お り であるが、 図 1 に示された 「 〇」 のすベての O原子において、 金属コア表面 と配位結合 可能である。
産業上の利用可能性
本発明の金属ナノ粒子は 、 少な く と も 1 種の金属元素を 含むナノ サィ ズのコア部の表面に、 分子内に親水性部位と 疎水性部位と を有する有機化合物が、 該親水性部位を介 し て配位結合してなる金属ナノ粒子であって、 製造後に有機 化合物を他の機能性官能基を有する有機化合物 と置換容易 であ り 、 特に高密度磁気記録媒体や磁気抵抗効果素子な ど に有用である