非対称構造を有する線状ポリ イ ミ ド前駆体、 ポリ イ ミ ドおよび それらの製造方法
技術分野
本発明は、従来よ り も優れた溶解性および優れた熱可塑性を有 し、 かつ高ガラス転移温度明および高靭性を併せ持つポリ イ ミ ド、 その前駆体およびそれらの製造方法に関する。さ らに、本発明は、 該ポリ イ ミ ドを用いた、 耐熱性接着剤、 錮張積層板 ( C CL) およ 書
びフ レキシブルプ リ ン ト配線回路 ( F P C ) にも関する。
背景技術
ポリ イ ミ ドは優れた耐熱性のみならず、耐薬品性、耐放射線性、 電気絶縁性、 優れた機械的性質などの特性を併せ持つこ とから、 現在 F P C用基板、 Tap e Automate d Bonding( T A B )用基材、 半導体素子の保護膜、 集積回路の層間絶縁膜など、 様々な電子デ バイ ス に広く 利用 されている。ポリ イ ミ ドはこれらの特性以外に も、 製造方法の簡便さ、 極めて高い膜純度、 入手可能なモノ マー の豊富さ と これを用いた物性改良の し易さ といったこ とから、近 年益々その重要性.が高まっている。
電子機器の軽薄短小化が進むにつれてポ リ イ ミ ドへの要求特 性も年々厳しさを増している。 ハ ンダ耐熱性だけに止ま らず、 熱 サイ クルや吸湿に対するポリ イ ミ ドフ ィ ルムの寸法安定性、透明 性、 金属基板との接着性、 成型加工性、 スルーホールなどの微細 加工性など、複数の特性を同時に満足する多機能性ポリ イ ミ ド材 料が求め られるよ う になってきてレヽる。
近年、 F P C用基板と してのポリ イ ミ ドの需要が飛躍的に増加
している。 F P C用基板の材料となる銅張
シブル銅張積層板 ( F C C L ) の構成は主に 3 つの様式に分類さ れる。 すなわち、 1 ) ポリイ ミ ドフ ィ ルム と銅箔と をエポキシ系 接着剤などを用いて貼り付ける 3層タイプ、 2 ) 銅箔にポリ イ ミ ドワ ニス の塗付後、 乾燥するか、 または銅箔にポリ イ ミ ド前駆体 (ポリ ア ミ ド酸) ワ ニスを塗布後、 乾燥およびイ ミ ド化する力 或はポリ ィ ミ ドフ ィルム上に銅の蒸着ゃスパッ クな どによ り シ 一ド層を形成後、銅メ ツキして銅層を形成する無接着剤 2層タイ プ、 3 ) 接着層と して熱可塑性ポ リ イ ミ ドを用い、 ポリイ ミ ドフ イ ルム と銅箔を接着する擬似 2層タイプが知 られている。
ポ'リ イ ミ ドフ ィ ルム に高度な寸法安定性が要求される用途で は接着剤を使用 しない 2層 F C C Lが有利であるが、キャ ス ト法 によるポリ イ ミ ド膜形成工程は片面しか適用できず、ポリ イ ミ ド フ ィ ルム の両面に銅箔を貼り 付ける場合 (両面銅張積層板) は、 熱ラ ミネー ト法による擬似 2層タイプが優れている。
両面銅張積層板用ポリ イ ミ ドと しては、寸法安定性に優れた低 線熱膨張性の非熱可塑性ポリ イ ミ ドフ ィ ルムをコア層 と して、そ の両面に熱可塑性ポリ イ ミ ド層を形成したも のが用いられる。 こ のよ う な 3層構造のポリ イ ミ ドフ ィ ルムは、放電処理などで接看 強化処理を施した非熱可塑性ポ リ イ ミ ドフ ィ ルム の両面に熱可 塑性ポ V イ ミ ドワ ニスを塗付後乾燥するか、または非熱可塑タィ プのポ V イ ミ ド前駆体層の両面に熱可塑性タ イ プのポ リ ィ S ド、 前駆体層を形成した後、 イ ミ ド化して作製される。
こ の 、 用いられる熱可塑性ポリ イ ミ ドは、 その熱溶融性を高 めるため 、 通常、 主鎖骨格にエーテル結合などの屈曲基やメ タ結 合などの非対称結合を導入して、分子運動性を高める分子設計が 為される 。 しかしながら、 ポリ イ ミ ドの加工性の向上のために熱 可塑性を高めよ う とする と、ポリ イ ミ ドのガラス転移温度の大幅
な低下を招いて しま う。 このよ う に、 ポリ イ
性と高ガラス転移温度を両立させる こ とは、ポリ イ ミ ドの分子設 計上容易ではない。
ポリ イ ミ ドの加工性の向上のために、 有機溶媒溶解性 (特公昭
4 6 - 0 1 6 9 0 6 号公報)および熱可塑性を両立させる努力も 行われている。有機溶媒溶解性および熱可塑性を併せ持つ市販の ポリ イ ミ ドの例と して、 U L T E M 1 0 0 0 (General Electri c社) が知 られている。 しかし、 ガラス転移温度が 2 1 5 °Cとハ ンダ耐熱性が不十分であ り 、 F P C用途に適用不可である。
現在、擬似 2層 F C C Lに使用されている熱可塑性ポリ イ ミ ド 層のガラス転移温度は最高でも 2 5 0 °C程度である。 しかしなが ら、 近年、 ハンダの脱鉛化に伴い、 ポリ イ ミ ド接着剤のガラス転 移温度のさ らなる改善が強く 求められている。ハンダ温度が高い 場合、 熱可塑性ポリ イ ミ ド接着層の急激な温度上昇によ り 、 接着 層に吸着された水分も影響して接着力が急激に低下する深刻な 問題が指摘されている。
ガラ ス転移温度を犠牲にする こ となく 、ポリ イ ミ ドの熱可塑性 を改善するだめに有効な手段と して、非対称構造を有するテ ト ラ カルボン酸二無水物を使用する技術が開示されている (例えば、 Macromol'ecules, vol.3 2 , 3 8 7 ( 1 9 9 9 ) , 特開平 8 — 3 1 9 4 7 0号公報, 特表 2 0 0 6 — 5 1 0 0 6 1 号公報, 特表 2 0 0 6 - 5 0 9 8 8 8号公報参照) 。 これらの技術によれば、 従 来用いられていた下記式 ( 5 ) で表される対称構造の 3 , 3 ' , 4, 4 , ー ビフエニルテ トラカルボン酸二無水物 ( s - B P D A) の代わり に、 下記式 ( 6 ) で表される非対称構造の 2, 3 , 3 ' , 4 ' ー ビフエニルテ ト ラカルボン酸二無水物 ( a — B P D A ) を 使用 し、 適当な屈曲性ジァ ミ ンと組合せるこ とで、 ポリ イ ミ ドに おいて高いガラス転移温度を保持しなが ら熱可塑性を同時に達
成する こ とが可能である。
しかしながら、 a — B P D Aを用いて得られたポリ イ ミ ドは有 機溶媒に対する溶解性や、膜靭性が必ずしも十分でないとい う欠 点がある。 も し、 高いガラス転移温度を保持しながら、 高い有機 溶媒溶解性、 優れた熱可塑性、 高い膜靭性を全て満足するポリ イ ミ ドが得られれば、従来にない擬似 2層 F C C Lに極めて有用な 高温接着材料を提供し得るが、そのよ う な材料は知られてい.ない のが現状である。
従って本発明の 目 的は、優れた加工性すなわち従来よ り も優れ た溶解性おょぴ優れた熱可塑性を有し、かつ高ガラ,ス転移温度お よび高靭性を併せ持つポリ イ ミ ド、その前駆体およびそれらの製 造方法を提供する こ とである。 さ らに、 本発明の目 的は、 該ポリ イ ミ ドを用いた、 耐熱性接着剤、 銅張積層板 ( CCL) およぴフ レ キシブルプリ ン ト配線回路 ( F P C ) を提供する こ とでもある。 発明の開示
上記目的は以下の本発明によって達成される。
すなわち、 本発明は、 0 . 5 d L / g以上の固有粘度を有し、 かつ下記一般式 ( 1 ) およぴ一般式 ( 2 ) からなる群よ り選ばれ
る少なく と も 1 つの式で表される操り返し- sing)線状ポリイ ミ ド前駆体である。
(—般式 ( 1 ) および ( 2 ) 中、 Xは、 1, 4 — ビス ( 4 —ア ミ ノ フ エ ノ キシ) ベンゼ ンの残基およびビス ( 4 一 ア ミ ノ ー 3 — メ チルフエニル)メ タ ンの残基以外の 2価の芳香族基或は脂肪族基 を表す。 )
なお、 こ の線状ポリ イ ミ ド前駆体は、 該 Xが、 下記一般式 ( 3 ) で表される基を含む 2価基で、 該一般式 ( 3 ) の基の該 Xに対す るモル分率を Y とする と、 該 Yが 0 . 1 〜 1 . 0 であるのが好ま しい。
(一般式 ( 3 ) 中、 2個の Rは同一または異なるメ チル基または ト リ フルォロメ チル基を表す。 )
また、 本発明は、 メ 口 ファ ン酸二無水物おょぴその誘導体から 選ばれる少なく と も 1種のモノ マーと、 1, 4一ビス ( 4—ア ミ
ノ フエ ノ キシ) ベンゼンおよぴビス ( 4 ーァ
ェニル) メ タン以外のジア ミ ンモノ マーを、 合計モノ マー濃度が 1 0 〜 5 0質量%である有機溶媒中で、溶液粘度が最大になる時 間まで重合する上記いずれかの線状ポリ イ ミ ド前駆体の製造方 でち める。 さ らに、 本発明は、 下記一般式 ( 4 ) で表される繰り返し単位 を含み、 かつ 0 . 5 d L / g以上の固有粘度を有するポリ イ ミ ド でもある。
(一般式 ( 4 ) 中、 Xは、 1 , 4 _ビス ( 4 一ア ミ ノ フエ ノ キシ) ベンゼンの残基およびビス ( 4 一ア ミ ノ 一 3 —メ チルフ エ -ル) メ タ ンの残基以外の 2価の芳香族基或は脂肪族基を表す。 )
なお、 このポリ イ ミ ドは、 該 Xが、 下記一般式 ( 3 ) で表され る基を含む 2価基で、 該一般式 ( 3 ) の基の該 Xに対するモル分 率を Z とする と、 該 Zが 0 . 1 〜 1 . 0であるのが好ま しい。
(一般式'( 3 ) 中、 2個の Rは同一または異なるメ チル基または ト リ フルォロ メ チル基を表す。 )
また、 上記のいずれかのポリ ィ ミ ドは、 2 7 0 °C以上のガラス 転移温度、 非プロ ト ン性有機溶媒への溶解度が 1 0質量%以上、 銅箔と積層体を作製した際ピール強度が 0 . 8 k g f Z c ni以上、
および破断伸ぴ 1 0 %以上の膜勒性を有 さ らに、 本発明は、 前述のいずれかの線状ポリ イ ミ ド前駆体の 溶液 ·を、熱および脱水環化試薬からなる群よ り選ばれる少なく と も 1種を用いて処理する上記いずれかのポリ ィ ミ ドの製造方法で もある。
また、'本発明は、 メ 口 フ ァ ン酸二無水物およびその誘導体から 選ばれる少なく と も 1種のモ ノ マーと、 1, 4 — ビス ( 4 —アミ ノ フ エ ノ キシ) ベンゼ ンお よびビス ( 4 一ア ミ ノ ー 3 — メ チルフ ヱニル) メ タン以外のジァミ ンモ ノ マーを溶媒中で反応させ、 対 応する反応中間体を単離する こ と なく 、ワンポッ トで重縮合反応 する上記いずれかのポリ ィ ミ ドの製造方法でもある。 さ らに、 本発明は、 上記のいずれかのポリ ィ ミ ドを含有する耐 熱性接着剤でもある。
また、 本発明は、 上記の耐熱性接着剤、 非熱可塑性ポリ イ ミ ド フ ィ ルムおよび銅箔からなる(co mp ris ing)銅張積層板でもある。
さ らに、 本発明は、 上記の銅張積層板を用いたフ レキシブルプ リ ン ト配線回路でもある。
また、 本発明は、 上記の銅張積層板の銅層を、 エッチングして 得られたフ レキシブルプリ ン ト配線回路でもあ.る。
さ らに、 本発明は、 下記一般式 ( 1 ) または ( 2 ) で表される 繰り 返し単位を含み、 かつ 0 . 5 d L Z g以上の固有粘度を有す るこ とを特徴とする線状ポリ イ ミ ド前駆体でもある。
(一般式 ( 1 ) および ( 2 ) 中、 Xは、 1 , 4 一 ビス ( 4 —アミ ノ フエ キシ) ベンゼンの残基およびビス ( 4 —ア ミ ノ ー 3 —メ チルフエニル)メ タ ンの残基以外の 2価の芳香族基或は脂肪族基 を表す。 ) 図面の簡単な説明
図 1 は、実施例 1 に記載のポリ ィ ミ ド膜の赤外線吸収スぺク ト ルである。 図 1 のピーク を以下に示す。
1: 3647.72 (62.4) 2: 3491.47 (63.1) 3: 3053.59 (57.5)
4 : 2968.71 (42.7) 5: 2874.19 (61.6) 6: 2447.89 (70.1)
7: 1892.34 (69.9) 8: 177467 (27.7) 9: : 1738.02 (0.8)
10 ; : 1597.20 (32.1) 11 : 1502.68 (1.1) 12: : 1404.30 (22.9)
13 : 1371.51 (3.7) 14: : 1290.49 (28.3) 15 : 1246.13 (0.6)
16 ; : 1172.83 (13.9) 17: ; 1141.96 (19.9) 18: : 1114.96 (18.9)
19 : : 1093.74 (24.7) 20: : 1014.65 (38.2) 21 : 976.07 (50.9)
22 : 952.92 (53.5) 23 : 875.76 (29.4) 24 : 85454 (35.4)
25 : 831.39 (23.0) 26 : 746.52 (45.6) 27 : 725.30 (25.3)
図 2 は、実施例 2 に記載のポリ イ ミ ド
ルである。 図 2 の ピーク を以下に示す。
1: 2363.01 (59.9) 2: 1776.60 (58.3) 3: 1732.23 (46.6)
4: 1601.06 (58.3) 5: 1502.68 (44.7) 6: 1371.51 (53.5)
7 : 1248.06 (46.8) 8: 1207.55 (52.0) 9: 1174.75 (50.0)
10 : : 1138.10 (57.8) 11: : 1016.58 (65.7) 12 : 968.35 (63.0)
13: 929.77 (64.0) 14 : 831.39 (62.5) 15 : 725.30 (63.5)
16 : 609.56 (69.2) 17 : 516.97 (68.0) 18 : 20.52 (71.4)
図 3 は、実施例 3 に記載のポ リ イ ミ ド膜の赤外線吸収スぺク ト ルである。 図 3 のピーク を以'下に示す。
1: 3630.36 (73.8) 2: 3084.45 (71.2) 3: 1776.60 (52.6) 4: 1726.45 (7.6) 5: 1672.43 (39.4) 6: 1957.20 (35.3) 7: 1564.41 (56.2) 8: 1506.54 (13.2) 9: 1487.25 (20.9) 10: 1446.74 (53.6) 11: 1337.30 (22.4) 12: 1311.71 (56.4) 13: 1238.41 (19.5) 14 : 1167.04 (58.2) 15 : 1114.96 (50.3) 16: 1014.65 (80.7) 17: 976.07 (76.0) 18: 837.18 (64.7) 19: 785.10 (72.7) 20: 725.30 (49.5) 21: 686.72 (74.4) 22: 626.92 (75.1) 23: 515.04 (80.0) .24: 462.96 (90.0)
'図 4 は、実施例 4 に記載のポ リ イ ミ ド
ルである。 '図 4 の ピーク を以下に示す。
1: 3504.97 (77.1) 2: 3096.03 (73.2) 3: 2361.08 (80.5)
4: 1786.24 (48.7) 5: : 1734.16 (2.5) 6: 1614.56 (57.0)
7: 1491.11 (14.6) 8: 1425.52 (18.2) 9: 1402.38 (40.4)
10 : 1363.80 (5.4) 11: : 1311.71 (14.5) 12: : 1257.70 (50.5)
13: : 1209.48 (32.2) 14 : : 1178.61 (14.3) 15 : 1141.96 (8.0)
16: : 1076.38 (30.3) 17: : 1059.02 (47.0) 18: : 1006.93 (60.7)
19 : 976.07 (59.9) 20 : 895.05 (63.2) 21 : 868.05 (66.7)
22 : 839.11 (59.7) 23 : 760.02 (66.0) 24 : 742.66 (52.2)
25 : 723.37 (41.3) 26 : 669.36 (57.1) 27 : 626.92 (49.9)
28 : 555.55 (61.7)
3 5 は、実施例 5 に記載のポ リ ィ ミ ド膜の赤外線吸収ス ルである。 図 5 の ピ一ク を以下に示す。
1: 3645.79 (94.0) 2: 3275.42 (83.4) 3: 3082.53 (71.5) 4: 2889.63 (94.0) 5: 2444.03 (96.6) 6: 2052.44 (97.9) 7: 1776.60 (55.7) 8 1726.45 (6.0) 9: 1672.43 (29.8) 10: 1593.35 (20.1) 11 156441 (47.0) 12: 1506.54 (4.3) 13: 1479.53 (7.3) 14 1446.74 (56.0) 15: 1379.23 (20.5) 16: 1311.71 (50.6) 17 1265.42 (13.1) 18: 1222.98 (5.1) 19: 1170.90 (33.4) 20 1122.67 (23.6) 21: 1014.65 (79.1) 22: 968.35 (40.0) 23 : 881.55 (68.0) 24: 835.25 (43.4) 25: 779.31 (80.0) 26 : 725.30 (43.9)
π
" s) S9"TSS: 3δ (9*85) 89O9S: n
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発明を実施するための最良の形態
次に発明を実施するための最良の形態を挙げて本発明をさ ら に詳しく 説明する。 、
<分子設計〉
まず、本発明の線状ポリ イ ミ ド前駆体およびポリ イ ミ ドを製造 するために用いられるテ トラカルボン酸二無水物 (モノマー) に ついて説明する。
本発明によれば、汎用テ ト ラカルボン酸二無水物成分と して従 来から用いられている下記式 .( 7 ) で表される ピロ メ リ ッ ト酸ニ 無水物 (以下 P MD Aと称する) の代わ り に、 その異性体である 下記式 ( 8 ) で表されるメ ロ ファ ン酸二無水物 (以下 M P D Aと 称する) を使用する。 このこ と によって、 上記要求特性を全て満 たすポリ イ ミ ドを得るこ とができ る。
P M D Aを用いて得られた従来型のポリ ィ ミ ドでは、ジィ ミ ド 部位が直線状構造になるのに対して、 M P D Aを用いて得られた ポリ イ ミ ドでは立体的な折曲が り構造が主鎖中に導入され、これ によ り ポリ マ ー鎖のスタ ッキングが起き るため、高い熱可塑性が 発現される。 その一方で、 非対称構造である こ と に起因してメ 口 フ ァ ン酸部位の局所的な内部回転が抑制される こ と によ り 、高い ガラス転移温度が保持される ものと考え られる。
このよ う な主鎖中の折曲 り構造は、ジア ミ ン成分と して下記式 ( 9 )で表されるメ タ フェニ レンジア ミ ンを用いる こ と によ って も導入する こ と は可能であるが、メ タフェニレンジア ミ ンの使用 は、 得られるポリ イ ミ ドの有機溶媒に対する溶解性 (以下、 溶解 性と も呼ぶ) の改善に殆ど寄与しないばかり か、 しばしばガラス 転移温度の劇的な低下など、 好ま しく ない結果を招く。
M P D Aと重合させるジァ ミ ン と しては、エーテル結合を含有 する ものが候捕と して挙げられる。 この組み合わせは、 得られる ポ V ィ ミ ドにおレヽて高い溶解性、高い熱可塑性および高い膜靭性 を 時に達成するためには有効である。 しかしなが ら、 汎用のェ
一テル基含有ジァ ミ ンである 4, 4 ' 一オ
4, 4 , 一 O D Aと称する) を用いる と、 得られたポリ イ ミ ドの 溶解性が不十分になる畏れがある。 発明者らは、 好ま しく は代表 的な高靭性榭脂であるポリ カーボネー トの主鎖骨格の構造単位 を含む下記一般式 ( 1 0 ) で表されるジァミ ンを用いる こ とで、 得られるポリイ ミ ドにおいて溶解性を犠牲にする こ と なく 、高靭 性を達成するこ とが可能である こ と を見出 した。 .
一般式 ( 1 0 ) 中、 2個の Rは同一または異なるメ チル基また は ト リ フルォロ メ チル基を表す。
上記ジァミ ン (一般式 ( 1 0' ) ) を、 本発明の線状ポリ イ ミ ド 前駆体およびポリ イ ミ ドの原料と して使用する場合、全ジア ミ ン の 1 0 〜 1 0 0モル。 /0 (モル分率 0 . 1 〜 : L . 0 ) になる範囲で 用いる こ とが好ま しい。 よ り 好ま しく は 3 0 ~ 1 0 0モル%であ る。 上記ジァミ ンの全ジァ ミ ン中における使用量が 1 0 % (モル 分率 0 . 1 ) 以上である と、 得られるポリ イ ミ ドの溶解性や熱可 塑性が達成され易い。 上記一般式 ( 1 0 ) のジァ ミ ン と併用する 好ま しい他のジアミ ンと しては特に限定されないが、例えば、 4, 4 ' 一ォキシジァニ リ ン、 3 , 4 ' —ォキシジァ - リ ンなどが挙 げられる。
本発明のポリ イ ミ ドを用いた接着剤によ る銅箔と の接着性お よび製造コ ス ト の観点から、 用い られるジア ミ ン と して下記式 ( 1 1 ) で表される、 2, 2 — ビス ( 4 一 ( 4 —アミ ノ フエノ キ シ) フエニル) プロノ、。ン(以下 B A P P と称する) が最適である。
く線状ポリ イ ミ ド前駆体製造時の環状オリ ゴマー生成の制御〉 次に本発明の線状ポ リ イ ミ ド前駆体およびポ リ イ ミ ドの製造 方法について説明する。
M P D Aはその特徴的な酸無水物基の結合位置によ り 、ジアミ ンと組み合わせて線状ポリ イ ミ ド前駆体或はポ リ イ ミ ドを製造 する際に、 下記式 ( 1 2 ) に例示される よ う な環状イ ミ ドおよび /または環状アミ ド (両者を環状オリ ゴマーと も呼ぶ) を生成す る傾向力 sある こ とが、 Macromolecules, vol.3 5, 8 7 0 8 ( 2 0 0 2 ) に開示されている。 よって、 M P D Aを用いる'と、 目的 とする線状の高分子量ポリ イ ミ ド前駆体が得られにく い と い う 問題がある。 '
下記の如き環状オリ ゴマ一は分子量が低いために、ポ.リ マー鎖 同士の絡み合い.に乏しく 、熱可塑性や溶解性は対応する線状ポリ マーよ り も高く なる こ とが予想されるが、一方で膜靭性が著しく 低下し、 接着剤用樹脂と して機能しなく なる畏れがある。 したが つて、 本発明のポリ イ ミ ドは、 線状のポリ イ ミ ドの方がよ り 好ま しい。 しかし、 発明 目 的を損なわない限り環状ポリ イ ミ ドを排除 する ものでもない。 例えば、 線状ポリ イ ミ ドに環状ポリ ィ ミ ドが 混入しても構わない。
M P D A と反 、させる ジァ ミ ン と して、 4 , 4 ' —メ チレンジ ァ二 ジ ン 、 4 , ' 一ォキシジァニ リ ンおょぴ 1 , 4 一 ビス ( 4 一ァ 、 ノ フェノ キシ)ベンゼンのよ う な対称性の高い構造の屈曲 性ジァ ヽ ンを単独で用いた場合、 式 ( 1 2 ) で表される よ う な環 状ィ 、 が形成され易い傾向がある。 したがって、 高分子量の線 状ポ ィ ミ ド、前駆体およびポリ イ ミ ドを得るには、 3 , 4 ' —ォ キシジァ二 リ ンのよ う な非対称性ジア ミ ンの使用が効果的であ る。
上記のよ う に、 4 , 4 , ーメ チレンジァニ リ ンのよ う な対称性 の高い構造の屈曲性ジァ ミ ンを用いた場合であっても、重合反応 初期においてー且は、 高分子量の線状ポリ ィ ミ ド前駆体 (ポリ ァ ミ ック酸) が生成して重合反応溶液の急激な粘度増加が起こる。 しかしなが ら、 その後、 該ジァミ ンの屈曲性のため、 環形成に有 利な位置に近接したア ミ ド結合同士で、ア ミ ド交換反応が起こ り 安定な環状アミ ドへと変換されて しまい、溶液粘度が急激に低下 する。 よって、 本発明の線状ポリ イ ミ ド前駆体は、 重合反応溶液 の粘度を追跡して最も粘度が高く なったタイ ミ ングで、重合溶液
を貧溶媒中に滴下する こ とで、環状オリ ゴ
高分子量の線状ポ リ イ ミ ド前駆体の状態で単離する こ と ができ る。 '
また、そのタイ ミ ングで重合溶液中に脱水環化試薬を投入する か、 若しく は重合溶液を加熱して環化脱水反応 (イ ミ ド化反応) させる こ とで、 高分子量のポリ イ ミ ドを製造する こ と ができる。 ー且、 ィ ミ ド化すれば、 もはや環状オリ ゴマーへ変換される畏れ はない。 なお、 こ こで言う脱水環化試薬とは、 脱水縮合反応によ り 生成する水を除去する こ と によって縮合反応を促進する試薬 である。 このよ う な試薬の例と して、 酸無水物類などの水分と反 応する試薬、 ゼォライ ト類ゃシ リ カゲルなどの水分吸着剤、 硫酸 ナ ト リ ゥムなどの水和吸収剤、 トルエンなどのよ う な水と共沸混 合物を形成する物質などが挙げられる。 なかでも、 酸無水物や、 酸無水物と ァ ミ ン類と の混合物が好ま しいもの と して挙げられ る。 よ り好ま しく は、 無水酢酸、 あるいは無水酢酸と三級ア ミ ン 類の混合物が例示でき る。 特には、 ピリ ジン、 キノ リ ンおよび/ または ト リ ェチルァ ミ ンを、無水酢酸と組み合わせた混合物が好 適に用いられる。
線状ポリ イ ミ ド前駆体を製造する際、モノマー濃度が低い場合 には、 分子間反応よ り も分子内反応の方が優先的にな り 、 環状ォ リ ゴマーが生成し易い。 そのため、 高分子量の線状ポリ イ ミ ド前 駆体を得るためにはモノ マー濃度はでき るだけ高 く 設定する こ とが有効である。 本発明では、 合計のモノ マー濃度が 1 0 〜 5 0 質量%で、溶液粘度が最大になる時間まで重合するのが好ま しい。
線状ポ リ イ ミ ド前駆体を製造する際に使用する溶媒の選択も 重要である。 高分子量の線.状ポ リ イ ミ ド前駆体を得るためには、 線状ポリ イ ミ ド前駆体に対する溶媒の親和力ができ るだけ高い ほど有効である。親和性の高い溶媒では溶媒分子がポリ マー鎖コ
ィル内に侵入してポ'リ マー鎖が拡がるため ,. _ .
り 環状オリ ゴマーが生成しにく い条件となる。 M P D Aとジアミ ンと を用いる線状ポリイ ミ ド前駆体重合反応系では、汎用のアミ ド系溶媒で比較する と、 N —メ チル _ 2 — ピロ リ ドン ( N M P ) の方が、 N., N—ジメ チルァセ トアミ ド (D M A c ) よ り も重合 溶液の粘度低下の速度が遅く 、高分子量の線状ポリ イ ミ ド前駆体 を製造し易い溶媒である。 ぐ線状ポリ イ ミ ド前駆体の製造方法 >
次に本発明の線状ポ リ イ ミ ド前駆体の製造方法について具体 的に説明する。線状ポリ イ ミ ド前駆体の製造は以下のよ う にして 行う。 まず、 ジァ ミ ン成分 (モノ マー) を重合溶媒に溶解し、 ジ アミ ン と実質的に等モルの前記式 ( 8 ) で表されるメ 口フ ァ ン酸 二無水物 (モノ マー) 粉末をこの溶液に徐々 に添加 し、 メ カ二力 ルスターラーを用いて室温で 0 . 5〜 4 8 時間 ¾拌する。この.際、 合計のモノ マー濃度は 1 0〜 5 0質量%、好ま しく は 2 0〜 4 0 質量%である。この合計モノ マー濃度範囲で重合を行う こ と によ り 均一で高重合度の線状ポ リ イ ミ ド前駆体'溶液を得る こ と がで き る。 ,
モノ マー濃度が高いほど高重合度の線状ポ リ イ ミ ド前駆体が 得られる傾向があるため、ポリ イ ミ ドの高靭性を確保するために はでき るだけ高いモノ マー濃度で重合を開始する こ とが好ま し い。 また、 重合反応溶液を頻繁にサンプリ ングして粘度測定する か、 トルクメーター付攪拌装置で粘度変.化を追跡するこ とで、 溶 液粘度が最大になる重合反応時間を正確に把握し、そのタイ ミ ン グでイ ミ ド化を行う こ とが望ま しい。
重合溶媒と しては特に限定されないが、 N —メ チルー 2 — ピロ リ ドン ( NMP ) 、 N , N —ジメ チルァセ トア ミ ド ( DMAc) 、 N,
N —ジェチルァセ トアミ ド、 N , N —ジメ ラ
キサメ チルホスホルア ミ ド、 ジメ チルスルホキシ ド、 y 一ブチロ ラ ク ト ン、 1 , 3 —ジメ チルー 2 —イ ミ ダゾ リ ジノ ン、 1 , 2 — ジメ ト キシェタ ン一 ビス ( 2 —メ ト キシェチ /レ) エーテル、 テロ ラ ヒ ドロ フ ラ ン、 1 , 4 一ジォキサン、 ピコ リ ン、 ピ リ ジン、 ァ セ ト ン、 ク ロ 口 ホルム、 トルエン、 キシレンな どの非プロ ト ン性 溶媒おょぴ、 フエ ノ ール、 o —ク レゾ一ノレ、 m —ク レゾ一 /レ、 ρ —ク レゾーノレ、 o — ク ロ 口 フ エ ノ ーノレ、 m—ク ロ 口 フエ ノ ーノレ、 p —ク ロ 口 フエノールなどのプロ ト ン性溶媒が使用可能である。 また、 これらの溶媒は単独でも、 2種類以上混合して用いても よ. い。 重合反応溶液の粘度の低下が緩やかである とい う理由から、 N —メ チルー 2 —ピロ リ ドンが好適に用いられる。
なお、 本発明の溶媒への溶解性は、 上述の非プロ ト ン性溶媒の う ちの少なく と も 1 種の溶媒に対する溶解度が 1 0 質量%以上 の場合に'溶解性が有る と判断する。
得られるポ リ イ ミ ドの要求特性を著しく 損なわない範囲で使 用可能な芳香族ジァミ ンと しては特に限定されないが、 2 , 2 -' — ビス ( ト リ フルォロ メ チル) ベンジジン、 p —フエ二 レンジァ ミ ン、 m — フエ二レンジァミ ン、 2 , 4 ージァ ミ ノ トルエン、 2 , 5 —ジァ ミ ノ トルエン、 2 , 4 —ジア ミ ノ キシレン、 2 , 4 —ジ ァ ミ ノデュ レン、 4 , 4 ' ージア ミ ノ ジフエニルメ タ ン、 4 , 4 ' ーメ チレンビス ( 2 —メ チルァニ リ ン) 、 4 , 4 , ーメ チレンビ ス ( 2 —ェチノレア二 リ ン) 、 4 , 4 , ーメ チレンビス ( 2 , 6 一 ジメ チルァニ リ ン) 、 4 , 4 , ーメ チレンビス ( 2 , 6 —ジェチ ルァニ リ ン) 、 4 , 4 ' ージア ミ ノ ジフ エニルエーテル、 3 , 4 ' —ジア ミ ノ ジフエニルェ一テル、 3 , 3 ' ージア ミ ノ ジフ エニル エ ーテノレ、 2 , 4 , ージア ミ ノ ジフ エ -ノレエ ーテノレ、 4 , 4 ' 一 ジア ミ ノ ジフエニルスルフォン、 3 , 3 ' —ジア ミ ノ ジフエニル
スルフォン、 4, 4 ' ージァミ ノべンゾフユ .
ァ ミ ノべンゾフエ ノ ン、 4, 4 , ージァ ミ ノべンズァニリ ド、 ベ ンジジン、 3 , 3 , ージヒ ドロ キシベンジジン、 3, 3 ' —ジメ ト キシベンジジン、 o — ト リ ジン、 m— ト リ ジン、 1, 3 — ビス ( 4 —ア ミ ノ フエ ノ キシ) ベンゼン、 1, 3 — ビス ( 3 —ァ ミ ノ フエ ノ キシ) ベンゼン、 4 , 4, 一ビス ( 4 一ア ミ ノ フエ ノ キシ) ビフ エ二ル、 ビス ( 4 一 ( 3 —ア ミ ノ フ エ ノ キシ) フエニル) ス ルフォ ン、 ビス ( 4 — ( 4 一ア ミ ノ フエ ノ キシ) フエニル) スル フォ ン、 2 , 2 — ビス ( 4 一 ( 4 一ア ミ ノ フ エ ノ キシ) フ エ -ル)' プロノ ン、 2 , 2 — ビス ( 4 一 ( 4 一ア ミ ノ フエ ノ キシ) フエュ ル) へキサフルォロプロパン、 2, 2 — ビス ( 4 ーァ ミ ノ フ エ二 ル) へキサフルォロプロパン、 p — ターフェ二 レンジァ ミ ンな ど が例と して挙げられる。またこれらを 2種類以上併用するこ と も でき る。
なお、 本発明では、 1 , 4 ·一ビス ( 4一ア ミ ノ フ エ ノ キシ) ベ ンゼンおよびビス ( 4 ーァ ミ ノ一 3 —メ チノレフェニル) メ タ ンも 例示できるものの、 ジア ミ ンモノ マーと して単独では用いない。 何故ならば、 Macromolecules, vol.35, 8708 (2002)に記載の如 く 、 ビス ( 4一ア ミ ノー 3—メ チルフヱ -ル)メ タ ンを単独で使用 した場合には、 ポリ イ ミ ドにした段階で、 破断伸び(elongation) が 2〜 3%と小さ く 、 機械的強度に大き な問厚がある。 また、 1, 4一ビス ( 4一ア ミ ノ フ ェ ン キシ)ベンゼンを単独で使用 した場 合には、 得られるポリ イ ミ ドは、 N M P、 D M S 〇、 D M A c な どの代表的な非プロ ト ン性有機溶媒 の溶解性が低く 、加工性が 悪レヽ。
得られる線状ポリ イ ミ ド前駆体を製造する際に環状オリ ゴマ 一の生成を抑制 し、ポリ イ ミ ドの熱可塑性および溶解性を確保す る と い う観点力 ら、 芳香族ジァ ミ ンと しては、 2, 2 — ビス ( 4
へ
一 ( 4 一ァ ノ フエノ キシ) フ エ二ノレ) プ C
( 4 一 ( 4 一ア ミ ノ フエノ キシ) フエニル) へキサフルォ プ口 パン 2 2 一 ビス ( 4一ア ミ ノ フヱニル) へキサフルォ プ口 ° ン 3 4 , ージア ミ ノ ジフ エ 二 /レエーテノレ、 3 , 3 ' 一ジァ ノ ジフ ェ二ルエーテル、 2 4 , ージア ミ ノ ジフエ -ルェ テ ル、 4 4 ージア ミ ノ ジフ エ - /レスノレフ ォ ン、 3 , 3 ' —ジ了 ミ ノ ジフ ェ ルスルフォ ンな どの屈曲性ジア ミ,ンが好適に用い られる o
_ また 、得られるポリ イ ミ ドの要2 , 求特性を著しく 損なわなレ、範囲
1
で使用可能な脂肪族ジア ミ ン と しては特に限定されないが、 ト ラ ンス ― 1 4 一ジア ミ ノ シク ロへ -キサン、 シス一 1 , 4 ージア ミ ノ シク へ.キサン、 1 4 ージァ ミ ノ シク ロへキサン ( ト ラ ンス
Zシス混合物) 1 , 3 -ジア ミ ノ シク 口へキサン、 イ ソホロ ン ジァ ン 1 4 ーシク ロへキサンビス (メ チルァ ミ ン) 、 2
5 一 ビス (ァ ミ ノ メ チル) ビシク 口 〔 2. 2. 1 〕 ヘプタ ン、 2
6 一 ビス (ァ ミ ノ メ チル) ビシク 口 〔 2 . 2 . 1 〕 ヘプタ ン、 3
8 一 ビス (ァ ミ ノ メ チル) ト リ シク ロ 〔 5 . 2 . 1 . 0〕 デカ ン、
1 , 3 一 ジア ミ ノ アダマンタ ン、 4 , 4 ' ーメ チレンビス (シク 口へキシルア ミ ン) 、 4 4 , 一メ チレンビス ( 2 —メ チルシク 口へキシルア ミ ン) 、 4 4 ' -メ チ レンビス ( 2 —ェチ /レシク 口へキシルア ミ ン) 、 4 , 4 , 一 メ チ レンビス ( 2 , 6 —ジメ チ ルシク へキシルァ ミ ン) 、 4 4 , 一メ チレンビス ( 2 6 — ジェチルシク ロへキシルァ ミ ン) 2 , 2 — ビス ( 4 一ア ミ ノ シ ク πへキシル) プロパン、 2 , 2 一 ビス ( 4 一ア ミ ノ シク ロへキ シル ) ン \キサフノレォロプ ン、 1 3 —プロパンジァ ミ ン、 1
4 ーテ ト ラメ チレンジァ ミ ン、 1 5 —ペンタ メ チ レンジァ ミ ン、 1 , 6 —へキサメ チレンジア ミ ン、 1 7 —ヘプタ メ チレンジァ ミ ン、 1 8 —オタ タメ チレンジァ ミ ン、 1 9 一 ノ ナメ チレン
ジァ ミ ンな どが挙げられる。 また、 これら を
こ と もでき る。
本発明のポ リ イ ミ ドの要求特性および重合反応性を著し く 損 なわない範囲で、 M P D A以外のテ ト ラカルボン酸二無水物成分 を部分的に使用 して共重合じても差し支えない。共重合に使用可 能な酸二無水物 と しては特に限定されないが、 ピロ メ リ ッ ト酸ニ 無水物、 3 , 3 ' , 4, 4 , ー ビフ エ ニルテ トラ力ノレボン酸二無 水物、 3, 3 , , 4, 4 , 一べンゾフエ ノ ンテ ト ラカルボン酸二 無水物、 3 , 3 , , 4, 4 , ー ビフ エ ニルエーテルテ ト ラ 力ルポ ン酸ニ無水物、 3 , 3 ' , 4 , 4 ' ー ビフ エニルスルホンテ ト ラ カルボン酸二無水物、 2, 2 , 一 ビス ( 3 , 4 ージカルポキシフ ェニル)へキサ.フルォロ プロパン酸二無水物、 2 , 2 ' 一 ビス( 3 , 4 ージカルポキシフエニル) プロパン酸二無水物、 1 , 4, 5 , 8 —ナフタ レンテ ト ラカルボン酸二無水物、 2 , 3 , 6 , 7 —ナ フ タ レ ンテ ト ラカルボン酸二無水物な どの芳香族テ ト ラ カルボ ン酸ニ無水物の他、 ビシク ロ [ 2 . 2 . 2 ] オタ ト ー 7 —ェンー 2, 3 , 5 , 6 —テ ト ラカルボン酸二無水物、 5'— (ジォキソテ ト ラ ヒ ドロ フ リ ノレー 3 — メ チノレー 3 — シク ロ へキセ ン一 1 , 2 一 ジカルボン酸無水物、 4 一 ( 2, 5 — ジォキソテ ト ラ ヒ ドロ フラ ンー 3 —ィル) ーテ ト ラ リ ン一 1 , 2 —ジカルボン酸無水物、 テ ト ラ ヒ ドロ フラ ン一 2, 3 , 4 , 5 ーテ ト ラカルボン酸二無水物、 ビシク ロ ー 3 , 3 ' , 4 , 4 ' —テ ト ラ カルボン酸二無水物、 3 c 一力ルポキシメ チノレシク ロ ペンタ ン一 l r , 2 c , 4 c 一 ト リ カルボン酸 1 , 4 : 2, 3 —二.無水物、 1 , 2 , 4 , 5 — シク ロ へキサンテ ト ラカルボン酸二無水物、 1 , 2, 3 , 4 —シク ロ ブ タ ンテ ト ラカルボン酸二無水物、 1 , 2, 3, 4 —シク ロペンタ ンテ ト ラカルボン酸二無水物な どの脂環式テ ト ラカルボン酸二 無水物が挙げられる。共重合成分と してこれらを単独或は 2種類
以上用いても よい。
• 本発明の線状ポリ イ ミ ド前駆体おょぴポリ イ ミ ドは、 溶液 (ヮ ニス) に して基板上に塗付後乾燥してフィルム と しての使用形態 の他、 ワニスを適度に希釈後、 大量の水やメ タノールなどの貧溶 媒中に滴下して生成した沈殿を濾過後乾燥して、粉末と して得る こ と もでき る。
本発明の線状ポリ イ ミ ド前駆体およびポリ イ ミ ドの固有粘度 は.、 ポリ イ ミ ド膜の靭性の観点から高いほどよいが、 0 . 5 d L Z g以上である。 l . O d L Z g以上であるこ とが好ま しく 、 1 . 5 d L / 以上であるこ とがよ り好ま しい。 固有粘度が 0 . 5 d L / g を下回る と、 ポリ イ ミ ドの成膜性が著しく 悪く な り 、 ポリ ィ ミ ドのキャス ト膜がひび割れるなどの深刻な問題が生じた り 、 ポ リ イ ミ ドを F C C L甩接着層 と して使用 した際に十分な接着 力が得られない畏れがある。 また、 線状ポリ イ ミ ド前駆体および ポ リ イ ミ ドのワニスのハン ド リ ングの観点から、固有粘度値が 5 O d L / g よ り 低いこ とが望ま しい。
<ポリ イ ミ ドの製造方法〉
本発明のポリ イ ミ ドは、上記の方法で得られた線状ポリ イ ミ ド 前駆体を脱水閉環反応 (ィ ミ ド化反応) して製造する こ とができ る。 この際、 ポリ イ ミ ドの使用可能な形態は、 フィルム、 金属基 板/ポリ ィ ミ ドフ ィ ルム積層体、 粉末、 成型体および溶液が挙げ られる。
まず、 ポリ イ ミ ドフ ィルムを製造する方法について述べる。 線 状ポリ イ ミ ド前駆体の溶液 (ワニス) を不溶性ポリ イ ミ ドフ ィ ル ム、 ガラス、 銅、' アルミ ニ ウム、 ステンレス、 シリ コ ンな どの基 板上に流延し、 オーブン中 4 0〜 1 8 0 °C、 好ま しく は 5 0 〜 1 5 0 °Cで乾燥する。得られた線状ポリ イ ミ ド前駆体フ ィルムを基
板上で真空中、 窒素などの不活性ガス中、 .
4 0 0 °C、 好ま しく は 2 5 0〜 3 5 0 °Cで加熱するこ とで、 本発 明のポリ ィ ミ ドフ ィ ルムを製造するこ とができる。加熱温度はィ ミ ド化の閉環反応を十分に行な う とい う観点から 2 0 0 °C以上、 生成したポリ イ ミ ドフ ィ ルム の熱安定性の観点から 4 0 ◦ °C以 下が好ま しい。 また、 ィ ミ ド化ほ真空中或は不活性ガス中で行う こ とが望ま しいが、ィ ミ ド化温度が高すぎなければ空気中で行つ ても、 差し支えない。
また、 イ ミ ド化反応は、 熱的に行う代わ り に線状ポリ イ ミ ド前 駆体フ ィ ルムをピ リ ジンゃ ト リ エチルァ ミ ンな どの 3級ア ミ ン 存在下、無水酢酸などの脱水環化試薬を含有する溶液に浸漬する こ と によって行う こ と も可能である。 また、 これらの脱水環化試 薬を予め線状ポ リ イ ミ ド前駆体ワ ニ ス中に投入し、 2 0 〜 1 0 0 °Cで 0 . 5 〜 2 4時間攪拌する こ とで、 ポリ イ ミ ドワ ニスを得 るこ とができ る。これを水ゃメ タ ノールなどの貧溶媒中に滴下後、 沈殿を濾過する こ とで、ポリ イ ミ ド粉末と して単離するこ とがで きる。 また、 上記ポリ イ ミ ドワ ニスを上記基板上に流延後乾燥す る こ と で、 ポ リ イ ミ ドフ ィルムを作製する こ と もでき る これを さ らに上記'のよ う な温度範囲で熱処理しても差し支えない。
重合反応によ り 得られた線状ポリ イ ミ ド前駆体のワ ニスを、そ のまま或は同一の溶媒で適度に希釈した後、これを 1 5 0 〜 2 0 0 °Cに加熱する こ とで、 ポリ イ ミ ド自体が溶解する場合、 本発明 のポリ イ ミ ドの溶液 (ワ ニス) を容易に製造する こ とができ る。 溶媒に不溶な場合は、ポリ イ ミ ド粉末を沈殿物と して得る こ とが でき る。 こ の際、 ィ ミ ド化反応の副生成物である水を共沸留去す るために、 トルエ ンゃキシレンなどを添加しても差し支えない。 また、触媒と して Y —ピコ リ ンな どの塩基を添加する こ とができ る。ィ ミ ド化後こ の反応溶液を水やメ タノールなどの貧溶媒中に
058891 滴下後、沈殿したポリ イ ミ ドを濾過して粉末 - もでき る。 また、 ポリ イ ミ ド粉末を上記重合溶媒に再溶解してポ リ イ ミ ドワニス とする こ と もでき る。
本発明の'ポリ イ ミ ドは、テ トラカルボン酸二無水物とジア ミ ン と を溶媒中高温で反応させる こ と によ り 、対応する反応中間体を 単離する こ となく 、ワ ンポッ トで重縮合して製造する こ とができ る。 こ の反応中間体とは、 通常、 本発明の線状ポリ イ ミ ド前駆体 のよ う なポリ アミ ック酸を主成分とするものであるが、その他の 反応中間体や未反応原料が含まれていてもかまわない。 なお、 こ の際、 反応溶液は反応促進の観点から、 . 1 3 0〜 2 5 0 °C、 好ま しく は 1 5 0〜 2 0 0 °Cの範囲に保持する と よい。 また、 ポリ イ ミ ドが用いた溶媒に不溶な場合、ポリ イ ミ ドは沈殿と して得られ、 可溶な場合はポ リ イ ミ ドのワニス と して得られる。 .
S応溶媒は特に限定されないが、 使用可能な溶媒と して、 N, N —ジメ チルホルムア ミ ド、 N, N —ジメ チルァセ トア ミ ド、 N ーメ チルー 2 — ピロ リ ドン、ジメ チルスルホキシ ドな どの非プロ ト ン性溶媒が例と して挙げられる.。 よ り 好ま しく は m—ク レゾー ルな どのフエ /一ル系溶媒や N M P な どのア ミ ド系溶媒が用い られる。 これらの溶媒に、 イ ミ ド化反応の副生成物である水を共 沸留去するために、 トルエンゃキシレンなどを添加する.こ とがで き る。
また、ィ ミ ド化触媒と して γ — ピコ リ ンなどの塩基を添加する こ とができ る。 反応後、 溶液を大量の水ゃメ タ ノールなどの貧溶 媒中に滴下後、 沈殿を濾過し、 ポリ イ ミ ドを粉末と して単離する こ とができ る。 また、 ポリ イ ミ ドが溶媒に可溶である場合はその
f
粉末を上記溶媒に再溶解してポリ イ ミ ドワニス とする こ と がで きる。上記ポリイ ミ ドワ ニスを基.板上に塗布し、 4 0〜 4 0 0 °C、 好ま しく は 1 0 0〜 3 5 0 °Cで乾燥する こ と によつても本発明
のポ リ イ ミ ドフ ィ ルム を形成する こ と がで L ― .
う に得られたポリ イ ミ ド粉末を 2 0 0〜 4 5 0 °C、好ま しく は 2 5 0〜 4 3 0 °Cで加熱圧縮する こ と でポリ イ ミ ドの成型体を作 製する こ とができる。
線状ポ'リ イ ミ ド前駆体溶液中に、 N , N— ジシク ロへキシルカ ルポジィ ミ ドゃ ト リ フルォロ無水酢酸などの脱水試薬を添加し、 撹拌して 0〜 1 0 0 °C、好ま しく は 0〜 6 0 °Cで反応させる こ と によ り 、 ポリ イ ミ ドの異性体であるポリ イ ソイ ミ ドが生成する。 イ ソイ ミ ド化反応は上記脱水試薬を含有する溶液中に線状ポリ ィ ミ ド前駆体フ ィ ルムを浸漬する こ と によつても可能である。こ のポ リ イ ソィ ミ ドワ ニス を用いて上記と 同様な手順で製膜した 後、 2 5 0〜 4 5 0。C、 好ま しく は 2 7 0〜 4 0 0 °Cで熱処理す るこ と によ り 、 ポリ イ ミ ドへ容易に変換するこ とができ る。 本発 明のポリ ィ ミ ドおよびその前駆体中に、必要に応じて酸化安定剤、 ブイ ラ一、 接着促進剤、 シラ ンカ ップリ ング剤、 感光剤、 光重合 開始剤、 増感剤、 末端封止剤、 架橋剤などの添加物を加える こ と ができ る。
上記のよ う に して得られたポ リ イ ミ ドワ ニ スを不溶性ポ リ イ ミ ドフ ィ ルム面にキャスティ ングして製膜した後、銅箔を载せて
'加熱プレスする こ とで銅張積層板を作製するこ とができ る。また、 銅箔にフ ォ ト レジス トを塗布し、 パターン露光後、 塩化第二鉄水 溶液などで銅箔をエッチングして回路を形成する こ とで、フ レキ シブルプリ ン ト配線回路 ( F P C ) を作製する こ と もでき る。 本発明のポリ イ ミ ドを擬似 2層 F C C L用の耐熱性接着剤に 適用するために要求される特性と して、ポリ イ ミ ドのガラス転移 温度は、 2 7 0 °C以上である こ とが好ま しく 、 3 0 0 °C以上であ るこ とがよ り好ま しい。 また、 引張試験において 1 0 %以上の破 断伸びを有する こ とが好ま しく 、 2 0 °/0以上がよ り好ま しい。 ま
た、 N M Pや D M A c などの非プロ ト ン性有 ..
以上溶解するこ とが好ま しく 、 2 0質量%以上溶解するこ とがよ り好ま しい。本発明のポリ ィ ミ ドは熱可塑性が高いほど好ま しい。 熱可塑性の指標と して、 銅箔と積層体を作製した際、 ピール強度 が 0 . 8 k g . f / c m以上である こ とが好ま しく 、 1 . O k g f / c m以上である こ とがよ り 好ま しい。 <用途 >
本発明のポリ イ ミ ドは、 優れた加工性、 すなわち有 ^溶媒溶解 性および熱可塑性を有し、かつ高ガラス転移温度および高靭性を 併せ持つので、 フ レキシブルプリ ン ト配線回路 ( F P C ) 用の耐 熱性接着剤に用いる樹脂と して極めて有用である。 勿論、 本発明 のポリ イ ミ ドは、 その他の T A B用基材、 半導体素子の保護'膜、 集積回路の層間絶縁膜など、様々な電子デバイスな どにも有用で ある。 実施例
以下、 本発明を実施例によ り 具体的に説明するが、 本発明はこ れら実施例に限定されるものではない。 なお、 以下の例における 物性値は、 次の方法によ り 測定した。
く赤外吸収スペク ト ル >
フーリ エ変換赤外分光光度計(日本分光社製 F T / I R 5 3 0 0 または F T / I R 3 5 0 ) を用い、 透過法にてポ リ イ ミ ド薄膜 の赤外線吸収スペク ト ルを測定した。
ぐ固有粘度〉
0 . 5質量0 /0のポリ イ ミ ド溶液 (溶媒 : N M P ) について、 ォ ス ト ワル ド粘度計を用いて 3 0。Cで測定した。 但し、 実施例 5 の ポリ イ ミ ドは N M Pに不溶であったこ とから、対応する線状ポリ
ィ ミ. ド前駆体の固有粘度を D M A c 溶媒で .. .
表 1 に記載した。なお、他の線状ポリ イ ミ ド前駆体の固有粘度は、 対応するポリ イ ミ ドの固有粘度と実質的に同一であった。.
くガラス転移温度 : T g >
ブルカーエイエックス社製熱機械分析装置 ( TMA 4 0 0 0 ) を用いて動的粘弾性測定によ り 、周波数 0 . 1 H z 、昇温速度 5 °C /分における損失ピークからポ リ イ ミ ド膜のガラス転移温度を 求めた。
く線熱膨張係数 :' C T E >
ブルカーエイエックス社製熱機械分析装置 ( TMA 4 0 0 0 ) を用いて、 熱機械分析によ り 、.荷重 0 . 5 g /膜厚 1 ;z m、 昇温 速度 5 °C/分における試験片の伸びよ り 、 1 0 0 〜 2 0 0 °Cの範 囲での平均値と してポリ.ィ ミ ド膜の線熱膨張係数を求めた。'
< 5 %質量減少温度 : . T d 5 >
ブルカーエイエックス社製熱重量分析装置( T G— D T A 2 0 0 0 ) を用いて、 窒素中または空気中、'昇温速度 1 o °c/分での 昇温過程において、ポリ イ ミ ド膜の初期質量が 5 %減少した時の 温度を測定した。 これらの値が高いほど、 熱安定性が高いこ と を 表す。
<誘電率 >
ァタ ゴ社製アッベ屈折計(アッベ 4 T :ナ ト リ ゥムラ ンプ使用、 波長 5 8 9 n m) を用いて、 ポリ イ ミ ド膜に平行な方向 ( n i n) と'垂直な方向 ( n 。 u t) の屈折率を測定し、 ポリ イ ミ ド膜の平均 屈折率 〔 n a v= ( 2 n i n + n 。 u t) / 33 に基づいて次式 : £ (: a , = 1 . l X n a v 2によ り 1 MH z におけるポリ イ ミ ド膜の誘電 率 ( E c ) を算出した。
<吸水率 >
5 0 °Cで 2 4 時間真空乾燥したポリ イ ミ ド膜(膜厚 2 0 〜 3 0
μ m) を 2 5 °Cの水に 2 4時間浸漬した後、 -— .
り 、 質量増加分から吸水率 (% ) を求めた。
<弾性率、 破断伸ぴ、 破断強度 > '
東洋ボール ド ウ ィ ン社製引張試験機 (テ ンシロ ン U TM— 2 ) を用いて、 ポリ イ ミ ド膜の試験片 ( 3 mm X 3 0 nim) について 引張試験 (延伸速度 : 8 mm /分) を実施し、 応力一歪曲線の初 期の勾配から弾性率 (ヤング率) を.、 一方、 膜が破断した時の伸 ぴ率から破断伸び (% ) を求めた。 破断伸びが高いほど膜の靭性 が高いこ とを意味.する。
く溶解性試験〉
ポリ イ ミ ド粉末 1 O m g を各種溶媒 l m Lに入れ、室温におけ る溶解性を試験した。
<剥離試験 : ピール強度 >
まず、銅箔と本発明のポリ イ ミ ドと の接着性を評価するために、 ポリ イ ミ ド層を銅箔上に直接形成した試験片を次のよ う に作製 した。 ポリ イ ミ ドワ ニス (溶媒 : NM P、 1 5 〜 2 0質量%)' を 電解銅箔 (古河電工社製 F 3 - W S : 1 8 μ πι厚) のマツ ト面に 塗布し 8 0 °Cで 3 時間乾燥し、さ らに 3 5 0 °Cで 2時間真空乾燥 して 2層銅張積層板の試験片を得た。
また、本発明のポリ イ ミ ドが擬似 2層銅張積層板用耐熱接着剤 と して適用可能かど う か検討するため、試験片を以下のよ う に作 製した。 上記の方法と 同様にポリ イ ミ ドヮエスを電解銅箔 (古河 電工社製 F 2 — W S : 1 2 μ πι厚) に塗布および乾燥し、 さ らに 2 0 0 °Cで 1 時間真空乾燥した。次にこ の熱可塑性のポリ イ ミ ド フ ィ ルム面に非熱可塑性ポリ イ ミ ドフ ィ ルム (カネ力社製、 ア ビ カル N P I : 2 5 111厚) をプ レス圧 6 . 2 M P a のも と、 3 6 0 °Cで 3 0分間プ レス して熱圧着させ、 試験片を得た。
これらの試験片について、上記の引張試験と 同様な条件で 1 8
0 ° 剥離試験を実施し、 ピール強度を測定 L . . .
す。 '
< 1 , 2 , 3, 4 _ベンゼンテ ト ラカルボン酸の合成 >
1, 2 , 3 , 4, 5, 6, 7, 8 —ォク タ ヒ ドロ フエナン ト レ ンを、酸化剤と して過マンガン酸力 リ ゥムなどを使用 して液相酸 化反応によ り合成した(特願 2 0 0 7 - 1 1 0 1 1 8号明細書参 照) 。
<メ ロファ ン酸二無水物の合成 >
Macr'omolecules, vol.3 5, 8 7 0 8 ( 2 0 0 2 ) に記載の方 法に準じて、 1, 2, 3, 4 一ベンゼンテ トラカルボン酸と過剰 の無水酢酸と を反応させる方法で合成した。得られたメ ロ フ ァ ン 酸二無水物の分析値の一例は以下の通り である。
融点 : 1 9 6 . 5 °C〜 1 9 8。C、 ガスク ロマ ト グラフィー ( G C ) 純度 : 9 9 . 8 %、 元素分析 : 炭素 5 4 . 8 %ダ水素 0 . 9 8 % /酸素 4 4. 2 % ' 実施例 1 (線状ポリ イ ミ ド前駆体の製造、.イ ミ ド化およびポリ ィ ミ ド膜特性の評価)
よ く 乾燥した攪拌機付密閉反応容器中に 2, 2 — ビス( 4 一( 4 一ア ミ ノ フエ ノ キシ) フエ,ニル) プロパン (以下 B A P P と称す る) 3 mm o 1 を入れ、 モ レキュ ラーシーブス 4 Aで十分に脱水 した NM P 7 . 3 m Lに溶解した後、 この溶液にメ ロ フ ァ ン酸二 無水物 (以下 M P D Aと称する) 粉末 3 mm o 1 を加えた。 室温 で 3 時間撹拌し透明、均一で粘稠な線状ポリ イ ミ ド前駆体溶液を 得た。
この線状ポリ ィ ミ ド前駆体溶液は、室温おょぴー 2 0 °Cでーケ 月 間放置しても沈澱、 ゲル化は全く 起こ らず、 極めて高い溶液貯 蔵安定を示した。 NM P中、 3 0 °C、 0. 5質量%の濃度でォス
ト ワル ド粘度計にて測定した線状ポリ イ ミ
は 1 . 5 7 d L Z g であった。
こ の線.状ポリ イ ミ ド前駆体ワ ニスを適当に希釈後、脱水環化試 薬 (無水酢酸 Zピリ ジン =体積比 7 / 3 ) 1 0 m Lを滴下し、 室 温で 1 2時間攪拌してイ ミ ド化を行った。得られたポリイ ミ ドヮ ニスを大量のメ タ ノールに滴下し、ポリ イ ミ ドを粉末と して単離 した。 得られたポ リ イ ミ ド粉末を 8 0 °Cで真空乾燥後、 N M P に 再溶解 ( 1 2質量%) してワニス と し、 これをガラス基板上に塗 付、 8 0 °Cで 2時間温風乾燥して得たポリ イ ミ 膜をさ らに基板 上で減圧下 2 5 0 °Cで 2時間乾燥を行い、膜厚 2 0 mのポリ イ ミ ド膜を得た。 ·
こ のポリ イ ミ ド膜は完全に 2つ折り にしても破断せず、可撓性 を示した。 ポリ イ ミ ド粉末を用いて溶解性試験を行った結果、 N M Pの他に D MA c、 N, N—ジメ チルホルムア ミ ド、 γ —プチ ロ ラ ク ト ン、 ジメ チルスルホキシ ド、 ク ロ 口ホルムな どに室温で 高い溶解性を示した。 ポリ イ ミ ドの膜物性を表 1 に示す。
動的粘弾性測定を行った結果、 2 8 0 °Cにガラス転移点が見ら れ、 ガラス移転温度以上で貯蔵弾性率の急激な低下を示し、 高い 熱可塑性が見られた。引張試験を実施したと ころ'、ヤング率は 1 . 9 2 G P a 、 破断強度は 1 1 0 M P a と平凡な値であつたが、 破 断伸びは 1 6 1 . 2 %と極めて高い靭性を示した。 その他の膜物 性は線熱膨張係数 5 3 . 6 p p m/K , 5 %質量減少温度は窒素 中で 4 9 0 °C、 空気中で 4 5 7 °Cであった。 平均屈折率から見積 もった誘電率は 3 . 1 2 であった。 吸水率は 0 . 9 3 %と比較的 低い値を示した。 このよ う にこのポリ イ ミ ドは熱おょぴ溶液加工 性並びに 2 7 0 °Cを越える高いガラス転移温度、 高い熱安定性、 および極めて高い膜鞑性を示した。 ポリ イ ミ ド薄膜 (膜厚約 5 μ m) の赤外線吸収スぺク トルを図 1 に示す。 表 2 に溶解性試験の
結果を示す。 実施例 2
ジァミ ン成分と して B A P Pを用いる代わ り 1, 1, 1 , 3 , 3 , 3 —へキサフルォロ 一 2, 2 — ビス ( 4 一 ( 4 ーァ ミ ノ フエ ノ キシ) フエニル) プロパン (以下 H F B A P P と称する) を使 用 した以外は実施例 1 に記載した方法に従って、線状ポリ イ ミ ド 前駆体を製造し、 これをイ ミ ド化してポリ イ ミ ド膜を製膜した。 表 1 に膜物性データを示す。 2 7 0 °Cを越えるガラス転移温度、 極めて低い吸水率、 N M P、 D M A c などに対する高い溶解性、 高い熱可塑性、および十分な膜靭性を示した。ポリ イ ミ ド薄膜(膜 厚約 5 z m) の赤外線吸収スペク トルを図 2 に示す。 実施例 3
ジァ ミ ン成分と して B A P P を用いる代わ り に 3 , 4 ' ーォキ シジァ二リ ン (以下 3, 4 ' 一 O D A と称する) を使用 レた以外 は実施例 1 に記載した方法に従って、線状ポリ イ ミ ド前駆体を製 造し、 これをイ ミ ド化してポリ イ ミ ド膜を製膜した。 表 1 に膜物 性データを示す。 3 0 0 °Cを越えるガラス転移温度、 NM P、 D MA c などに対する高い溶解性、 高い熱可塑性、 および十分な膜 靭性を示した。 表 2 に溶解性試験の結果を示す。 ポリ イ ミ ド薄膜 (膜厚約 5 μ m ) の赤外線吸収スぺク トルを図 3 に示す。 実施例 4
ジァ ミ ン成分と して B A P P を用いる代わり に 2, 2 ' — ビス ( ト リ フルォロ メ チル) ベンジジン (以下 T F M B と称する) を 使用 した以外は実施例 1 に記載した方法に従って、線状ポリ イ ミ ド前駆体を製造し、これをイ ミ ド化してポリ イ ミ ド膜を製膜した。
表 1 に膜物性データを示す。極めて高いガラ
D M A c などに対する高い溶解性、 高い熱可塑性、 および十分な 膜靭性を示した。 ポリ イ ミ ド薄膜 (膜厚約 の赤外線吸収 スぺク トルを図 4 に示す。 実施例 5
ジァ ミ ン成分と して B A P P を用いる代わ り に 1 , 3 — ビス ( 4 一アミ ノ フエノ キシ) ベンゼン (以下 T P E— R と称する) を使用 した以外は実施例 1 に記載した方法に従って、線状ポリ イ ミ ド前駆体を製造し、これをイ ミ ド化してポリ イ ミ ド膜を製膜し た。 得られたポリ イ ミ ドは十分に高いガラス転移温度、 N M P、 D MA c 'などに対する高い溶解性、 高い熱可塑性、 および十分な 膜靭性を示した。表 1 に膜物性データを示す。ポリ イ ミ ド薄膜(膜 厚約.5 z in) の赤外線吸収スペク トルを図 5 に示す。 実施例 6
ジァ ミ ン成分と して B A P P を単独で用いる代わり に、 B A P P と 4 , 4 ' 一 O D Aと を併用 した以外は実施例 1 に記載した方 法に従って、 線状ポリ イ ミ ド前駆体を製造し、 これをイ ミ ド化し てポリ イ ミ ド膜を製膜した。 こ の時の共重合組成 (モル比) は B A P P : 4 , 4 , - O D A = 7 0 : 3 0 である。 得られたポリ イ ミ ドは十分に高いガラス転移温度、 N M Pおよび D M A c などに 対する高い溶解性、高い熱可塑性、および十分な膜靭性を示した。 表 1 に膜物性データを示す。 表 2 に溶解性試験の結果を示す。 ポ リ イ ミ ド薄膜 (膜厚約 5 / m) の赤外線吸収スぺク トルを図 6 に 示す。 実施例 7
ジア ミ ン成分と して B A P P を単独で用 1
P と 4, 4 ' 一 O D Aを併用 した以外は実施例 1 に記載した方法 に従って、 線状ポリイ ミ ド前駆体を製造し、 これをイ ミ ド化して ポリイ ミ ド膜を製膜した。 こ の時の共重合組成 (モル比).は: B A P P : 4 , 4 ' - O D A = 6 0 : 4 0 である。 得られた-ポリ イ ミ ドは十分に高いガラス転移温度、 N M Pおよび D M A c などに対 する高い溶解性、 高い熱可塑性、 および十分な膜靭性を示した。 表 1 に膜物性データを示す。 表 2 に溶解性試験の結果を示す。. 実施例 8 ' 、
ジア ミ ン成分と して B A P P を単独で用いる代わり に、 B A P P と 4, 4 ' 一 O D Aを併用 した以外は実施例 1 に記載した方法 に従って、 線.状ポリ イ ミ ド前駆体を製造し、 これをイ ミ ド化して ポリ イ ミ ド膜を製膜した。 この時の共重合組成 (モル比) は B A p p : 4 , 4 ' - O D A = 5. 5 : 4 5である。 得られたポリ イ ミ ドは十分に高いガラス転移温度、 N M Pおよび D M A c などに対 する高い溶解性'、 高い熱可塑性、 および十分な膜靭性を示した。 表 1 に膜物性データを示す。 実施例 9 .
ジアミ ン成分と して B A P P を単独で用いる代わ り に、: B A P p と 4, 4 ' 一 O D Aを併用 した以外は実施例 1 に記載した方法 に従って、 線状ポリ イ ミ ド前駆体を製造し、 これをィ ミ ド化して ポリ イ ミ ド膜を製膜した。 こ の時の共重合組成 (モル比) は B A P P : 4, 4 ' 一 O D A = 5 0 : 5 0 である。 得られたポリイ ミ ドは十分に高いガラス転移温度、 N M Pおよび D M A c などに対 する高い溶解性、 高い熱可塑性、 および十分な膜靭性を示した。 表 1 に膜物性データを示す。
実施例 1 0
. ジァ ミ ン成分と して B A P P を単独で用いる代わり に、 B A P P と 4, 4 ' 一 O D Aを併用 した以外は実施例 1 に記載した方法 に従って、線状ポリ イ ミ ド前駆体を製造し、これをィ.ミ ド化して、 ポリ イ ミ ド膜を製膜した。 この時の共重合組成 (モル比) は B A P P : 4, 4, 一 O D A = 8 0 : 2 0 である。 得られたポリイ ミ ドは十分に高いガラス転移温度、 NM P、 D MA c 等に対する高 い溶解性、 高い熱可塑性、 および十分な膜靭性を示した。 表 1 に 膜物性データを示す。 く剥離試験 : ピール強度 >
剥離試験の結果を表 3 に示す。 2層銅張積層板の試験片を用い た場合、 1 . O k g f Z c m近く あるいはそれ以上のピール強度 を示し、本発明のポリ イ ミ ドと銅箔との十分な密着性が確認され た。また、擬似 2層銅張積層板の試験片を用いた場合においても、 接着促進剤を全く 使用せずに 0 . 8 4 ~ 1 . 2 k g f / c mの十 分なピール強度が得られた。 比較例 1
テ ト ラカルボン酸二無水物成分と してメ 口 フ ァ ン酸二無水物 (M P D A) の代わ り にピロメ リ ッ ト酸ニ無水物 (以下 P MD A と称する) を使用 し、 ジァミ ン成分と して B A P P を用いて実施 例 1 に記載した方法に従って、線状ポリ イ ミ ド前駆体を重合した。 得られた溶液に実施例 1 に記載した方法に従って脱水環化試薬 を投入して、 ィ ミ ド化を試みたが、 溶液がゲル化したため、 次に 示す条件で加熱してイ ミ ド化してポリ イ ミ ド膜を作製した。まず、 線状ポリ イ ミ ド前駆体溶液をガラス基板上に塗布し、 6 0 °Cで 2
時間乾燥させ、次いで 3 5 0 °Cで 2時間真空 .
ィ ミ ドフィルムを得た。 表 1 に膜物性データを示す。 高いガラス 転移温度および高い膜靭性を示したが、様々な溶媒を用いて溶解 性試験を試みたが全く溶解性を示さず、溶液加工性を全く 有して いなかった (表 2 ) 。 これはテ トラカルボン酸二無水物成分にメ 口 フ ァ ン酸二無水物 (M P D A) を使用 しなかったためである。 このよ う にこのポリ イ ミ ドは溶媒に全く 不溶であったため、表中 の固有粘度値はポリ イ ミ ドの代わ り に線状ポ リ イ ミ ド前駆体を 用いて求めた値を示した。 比較例 2
ジァ ミ ン成分と して B A P Pの代わり に 3, 4 ' 一 O D Aを用 いた以外は比較例 1 に記載した方法に従って線状ポ リ.ィ ミ ド前 駆体を製造し、 これをィ ミ ド化してポリ イ ミ ド膜を製膜した。 表 1 に膜物性データを示す。このポリ イ ミ ド膜は動的粘弾性測定か らは明瞭なガラス転移が観測されず、耐熱性接着剤に適用するた めに必要な熱可塑性が全く 不十分であった。また様々 な溶 を用' いて溶解性試験を試みたが全く 溶解性を示さず、溶液加工性も全 く 有していなかった (表 2 ) 。 これはテ ト ラカルボン酸二無水物 成分にメ ロ ファ ン酸二無水物 (M P D A) を使用 しなかったため である。 このよ う にこのポリ ィ ミ ドは溶媒に全く 不溶であったた め、表中の固有粘度値はポリ イ ミ ドの代わり に線状ポ リ イ ミ ド前 駆体を用いて求めた値を示した。 比較例 3
ジア ミ ン成分と して B A P P を単独で使用する代わ り に 4, 4 '— O D Aを併用 した以外は比較例 1 に記載した方法に従って 線状ポリ イ ミ ド前駆体を重合、イ ミ ド化およびポリ イ ミ ド膜を製
膜した。 こ の時の共重合組成 (モル比) は∑
O D A = 7 0 : 3 0 である。 表 1 に膜物性データを示す。 高いガ ラ ス転移温度および高い膜靭性を示したが、様々な溶媒を用いて 溶解性試験を試みたが全く溶解性を示さず、溶液加工性を全く 有 していなかった (表 2 ) 。 これはテ ト ラカルボン酸二無水物成分 にメ 口 フ ァ ン酸二無水物を使用 しなかったためである。.このよ う にこのポリ イ ミ ドは溶媒に全く 不溶であったため、表中の固有粘 度値はポ リ イ ミ ドの代わ り に線状ポリ イ ミ ド前駆体を用いて求 めた値を示した。 比較例 4
ジア ミ ン成分と して B A P P を単独で使用する代わ り に 4, 4 '一 O D Aを併用 した以外は比較例 .1 に記載した方法に従って 線状ポリ イ ミ ド前駆体を製造し、これをイ ミ ド化してポリ イ ミ ド 膜を製膜した。 こ の時の共重合組成 (モル比) は B A P P : 4, 4 ' - O D A = 6 0 : 4 0である。 表 1 に膜物性データを示す。 高.いガラス転移温度および高い膜靭 ftを示したが、様々 な溶媒を 用いて溶解性試験を試みたが全く 溶解性を示さず、溶液加工性を 全く 有していなかった (表 2 ) 。 これはテ トラカルボン酸二無水 物成分にメ ロ フ ァ ン酸二無水物 (M P D A ) を使用 しなかったた めである。 このよ う にこのポリ イ ミ ドは溶媒に全く 不溶であった ため、表中の固有粘度値はポリ イ ミ ドの代わ り に線状ポリ イ ミ ド 前駆体を用いて求めた値を示した。
表 1一 1 ポリイミ ド膜の物性
*表中の 「-」 は未測定を意味する。
表 1― 2 ポリイミ ド膜の物性
*表中の 「-」 は未測定を意味する。
表 2
++:室温で速やかに溶解、 +:加熱により溶解、 土:加熱により部分的に溶解 一:不溶
DMF: N, N—ジメチルホルムアミ ド
GB L: ァーブチロラク トン
DMSO: ジメチルスルホキシド
THF:テトラヒ ドロフラン
なお、表 2では代表的な実施例のみを試験して結果を記載した。
058891 表 3
なお、表 3では代表的な実施例のみを試験して結果を記載した。
産業上の利用可能性 ·
本発明の線状ポリ イ ミ ド前駆体およびポリ イ ミ ドは、優れた溶 解性および熱可塑性を有し、かつ高いガラス転移温度および高い 靱性を併せ持つこ とから、次世代のフ レキシブルプリ ン ト配線回 路 ( F P C ) 用接着剤用樹脂などと して極めて有用である。