WO2007139083A1

WO2007139083A1 - コントロールケーブルおよびそれを用いた遠隔操作装置

Info

Publication number: WO2007139083A1
Application number: PCT/JP2007/060854
Authority: WO
Inventors: Kazunori Sudo; Takuro Sakai
Original assignee: Hi-Lex Corporation
Priority date: 2006-05-29
Filing date: 2007-05-29
Publication date: 2007-12-06
Also published as: CN101501352B; US20160047410A1; JP5058989B2; CN101501352A; US9618033B2; US20090260474A1; JPWO2007139083A1

Abstract

アンカー１４、１４によって両端が固定される金属製の補強線１１と、その補強線１１に対して摺動可能に、かつ、環境温度の変化に基づく軸線方向の熱変形を拘束しないように設けられる合成樹脂製のアウターケーシング１２と、そのアウターケーシング１２に摺動自在に収容され、可撓性を有する金属製のインナーケーブル１３とを備えたコントロールケーブル１０。インナーケーブル１３の両端には、操作部材および被操作部材と連結するケーブルエンド１７、１７が固着されている。

Description

明細書

コントロールケーブルおよびそれを用いた遠隔操作装置

技術分野

[0001] 本発明はコントロールケーブルおよびそれを用 V、た遠隔操作装置に関する。

背景技術

[0002] 特許文献 1 :特開昭 59— 121216号公報

特許文献 2 :特開平 9— 21413号公報

[0003] 一般的なコントロールケーブル 100は、たとえば図 11に示すように、可撓性を有するアウターケーシング 101と、そのアウターケーシング 101内に摺動自在に収容されるインナーケーブル 102と力もなる。インナーケーブル 102は、金属素線を撚り合わせた撚り線カゝら構成することが多ヽ。しかし軽負荷の場合は金属単線カゝら構成することもある。インナーケーブル 102は、両端に操作部材および被操作部材を係合するための金属製のケーブルエンド（-ップル） 103、 103を铸込みあるいはカシメにより固着する。

[0004] アウターケーシング 101は、断面矩形の鋼線を螺旋状に巻いた螺旋管からなる鎧層 104と、その鎧層 104の表面に被覆した合成樹脂製の被覆層 105とを備えて、る。鎧層 104の内面に合成樹脂製チューブカゝらなるライナーを設ける場合もある。さらにライナーの周囲に、複数本の金属製な!/、し硬質合成樹脂製の線材を緩!、螺旋状に配置したシールド層によって鎧層を構成することもある。アウターケーシング 101の両端には、金属製ないし合成樹脂製のケーシングキャップ 106、 106を被せてカシメなどにより固着する。

[0005] このようなコントロールケーブル 100は、アウターケーシング 101を湾曲した配索経路に沿って配置し、その両端のケーシングキャップ 106、 106をブラケット 107などに係止し、インナーケーブル 102の両端のケーブルエンド 103、 103を操作部材 108と被操作部材 109に係止して取り付ける。そして操作部材 109を押し引き操作して被操作部材 109に操作力を伝達して遠隔操作する。

[0006] 上記の一般的なコントロールケーブル 100は、アウターケーシング 101に鎧層 104 を備えているので、インナーケーブル 102に大きい張力が加わってもその反力を支持することができる。そのため大きい操作力を伝達することができる。

[0007] 他方、軽負荷のコントロールケーブルには、図 12に示すような、合成樹脂製のパイプからなるアウターケーシング 110と、そのアウターケーシング 110内に摺動自在に収容されるインナーケーブル 111とからなる簡易なコントロールケーブル 112が用いられている。このアウターケーシング 110も両端にケーシングキャップ 113、 113を固着し、それぞれブラケットなどに係止して湾曲経路に沿って配索する。しかし合成榭脂製のパイプは金属に比して熱膨張率がきわめて高いため、エンジンルームなどに配索すると、周囲の温度によって伸縮する問題がある。

[0008] たとえば周囲が高温になると、アウターケーシング 110の長さがインナーケーブル 1 11に対して相対的に長くなり、インナーケーブル 111のアウターケーシング 110の両端から出ている部分の長さ A、 Bの合計 (A+B)が取付時より短くなる。そのため、実際には操作されていないにも関わらず、インナーケーブル 111が引き操作された状態になり、被操作部材が誤作動する。

[0009] 特許文献 1は、このような問題を解消するため、図 13に示すような熱可塑性榭脂製のパイプ 114のインナーケーブルを通す中央の孔 115の両側に、 2本の補強繊維 11 6、 116を埋め込んで補強したアウターケーシング 117を提案している。なお、特許文献 1には、補強繊維は 2〜 10本が好ましいこと (請求項 2)、補強繊維として、カーボン繊維、ガラス繊維、ケプラー繊維 (複数本撚り合わせたもの）が好ましいこと (請求項 3)が記載されている。さらに鋼線を用いると剛性が大きくなりすぎ、可撓性が損なわれることが記載されている（特許文献 1の 3頁左上欄 12〜15行、比較例 3)。

[0010] 他方、特許文献 2には、 1本のアウターケーシングに 2本のインナーケーブルを通すプッシュプルコントロールケーブルが開示されている。

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0011] 特許文献 1のアウターケーシング 117は、熱可塑性榭脂製のパイプ 114と補強用繊維 116とを一体にし、補強用繊維 116の引っ張り強度でパイプ 114の熱膨張を抑制するものである。そのためアウターケーシング 117全体の熱膨張率を金属と同等にしようとすると、補強用繊維 116の強度を金属線以上に高くする必要があり、実際には可撓性はそれほど高くならない（特許文献 1の 4頁左上欄 5〜8行:実施例 1のカーボン繊維で 180g、比較例 3の鋼線で 200g)。

[0012] 本発明は、高温の使用環境下でも誤作動が少なぐし力も可撓性が充分に高ぐ配索しやすい合成樹脂製のアウターケーシングを備えたコントロールケーブルを提供することを技術課題として、る。

課題を解決するための手段

[0013] 本発明のコントロールケーブルは、両端が固定される金属製の補強線と、その補強線に対して摺動可能に、かつ、環境温度の変化に基づく軸線方向の熱変形を拘束しな、ように設けられる合成樹脂製のアウターケーシングと、そのアウターケーシングに摺動自在に収容される可撓性を有する金属製のインナーケーブルとを備えて、ることを特徴としている（請求項 1)。なお、前記「熱変形を拘束しない」は、熱膨張のみを拘束しない場合、熱収縮のみを拘束しない場合、両方を拘束しない場合のいずれをも含む。

[0014] このようなコントロールケーブルでは、前記補強線が平行に 2本一対で設けられ、前記インナーケーブルがそれらの補強線の間に配置されているものが好ましい（請求項 2)。また、前記インナーケーブルが平行に 2本一対で設けられ、前記補強線がそれらのインナーケーブルの間に配置されて、るものであってもよヽ（請求項 3)。さらに前記アウターケーシングがリボン状を呈して、るものが好まヽ（請求項 4)。さらに前記補強線が金属製の単線力なり、前記インナーケーブルが複数本の金属素線の撚り線力もなるものが好ましい (請求項 5)。また、軽荷重の操作を行う場合は、前記補強線およびインナーケーブルがそれぞれ金属製の単線力もなるものであってもよい（請求項 6)。

[0015] 本発明の遠隔操作装置は、操作力を与える操作部材と、操作側のブラケットと、請求項 1記載のコントロールケーブルを介して操作部材の操作を受ける被操作部材と、被操作側のブラケットとを備え、前記コントロールケーブルの補強線の両端が操作側および被操作側のブラケットに固定され、前記コントロールケーブルのアウターケーシングの少なくとも一端が操作側または被操作側のブラケットに軸方向摺動自在に保持され、前記コントロールケーブルのインナーケーブルの両端が操作部材および被操作部材に連結されて、ることを特徴として、る（請求項 7)。

[0016] このような遠隔操作装置では、前記操作部材および被操作部材がそれぞれのブラケット

に対して所定の角度範囲で回動自在に設けられるプーリであり、前記アウターケーシングがリボン状を呈しており、前記補強線がアウターケーシングの中心に沿って摺動自在に設けられると共に、前記インナーケーブルが 2本一対で設けられ、それらのィンナーケーブルがアウターケーシングの両側縁に沿ってそれぞれ摺動自在に設けられて、るものが好まし、（請求項 8)。

[0017] その場合、前記一対のインナーケーブルの少なくとも一端側の端部同士が 1個のケ一ブルエンドでまとめて固着されており、そのケーブルエンドが対応する操作側のプーリまたは被操作側のプーリに対して係止されて!/、るものが好ま、 (請求項 9)。

[0018] さらに前記操作部材または被操作部材がブラケットに対して回転自在に設けられるプーリであり、前記インナーケーブルがそのプーリに対して 1周以上巻き付けられると共に、

、るものが好ま、 (請求項 10

)o

発明の効果

[0019] 本発明のコントロールケーブル (請求項 1)は、アウターケーシングが補強線に対して摺動自在に設けられているので、アウターケーシングの可撓性は、補強線を一体に埋め込んだ場合に比してはるかに高い。さらにアウターケーシングは補強線に対して摺動自在かつ環境温度の変化に基づく軸線方向の熱変形を拘束しないように設けられているので、高温の使用環境下でアウターケーシングが熱膨張したとき、あるいは低温の使用環境下で熱収縮したとき、補強線に対して相対的に伸び、あるいは収縮する。し力しアウターケーシングの伸縮はインナーケーブルの操作量には影響せず、コントロールケーブルの実質的な配索長さは補強線によって規制されている。そして補強線は金属線であるので、熱膨張率はインナーケーブルとそれほど変わらない。そのため、インナーケーブルの補強線の両端からさらに延長している部分の合計の長さは取り付け時と変わらず、ほぼ一定に維持される。そのため誤操作が生じにくい。

[0020] また、インナーケープノレを引き操作したとき、アウターケーシングはインナーケープルに加わる張力の反力を受けることができないが、アウターケーシングの配索形態（湾曲部の曲率半径など）は補強線およびアウターケーシングの曲げ剛性によって維持される。したがってアウターケーシングが軸方向の圧縮力を受けなくても問題ない。すなわち一般的にはインナーケーブルの張力の反力は、アウターケーシングの軸方向の耐圧縮力によって支持される力本発明のコントロールケーブルでは、ァウターケーシングを介して補強線によって支持されることになる。また、補強線はアウターケーシングによって囲まれているため、座屈が防止される。それにより通常のコント口一ルケ一ブルと同程度の操作力伝達機能を奏しうる。

[0021] 前記補強線が平行に 2本一対で設けられ、前記インナーケーブルがそれらの補強線の間に配置されている前述のコントロールケーブルでは、補強線が受ける圧縮力力^本で分散されるので、耐圧縮性が向上する (請求項 2)。また、リボン状に形成する場合は、 2本の補強線がなす面に対して直角方向に湾曲させるときの可撓性がきわめて高い。

[0022] 前記インナーケーブルが平行に 2本一対で設けられ、前記補強線がそれらのインナーケーブルの間に配置されてヽる場合は、 1個の操作部材で 2個の被操作部材を操作するために使用することができる。さらに 1本のインナーケーブルを引き操作するときに他方のインナーケーブルを戻し操作するタイプのコントロールケーブルにも使用することができる。この場合、補強線は 1本のインナーケーブルの張力を支持するだけで足りるので、操作力伝達機能はそれほど低下しない。そして補強線は 1本で済むので、構成が簡易で、配索が容易である。さらに 1本のアウターケーシングで足りるので、配索が容易になる。また、前記アウターケーシングをリボン状に構成する場合（請求項 4)は、 2本のインナーケ

一ブルがなす面に対して直角方向に湾曲させるときの可撓性がきわめて高い。

[0023] 前記補強線が金属製の単線力なり、前記インナーケーブルが複数本の金属素線の撚り線力なる場合は、補強線による軸方向の圧縮力を受ける作用が確実で、インナーケーブルによる引っ張り力の伝達作用が向上する。また、コントロールケーブル全体の可撓性が向上し、配索が容易になる（請求項 5)。前記補強線およびインナーケーブルがそれぞれ金属製の単線カゝらなる場合は、構成がシンプルで製造が容易である（請求項 6)。

[0024] 本発明の遠隔操作装置は、前述のコントロールケーブルを用いているため、その作用効果をすベて奏することができる。さらにアウターケーシングの少なくとも一端が、操作側または被操作側のブラケットに軸方向摺動自在に保持されているので、ァウターケーシングのブラケットに対する角度が規制される。そのため、アウターケーシングを湾曲させるときの弾性反発力をブラケットで受けることができる。さらに配索形態の維持性およびインナーケーブルのガイド性も高ヽ (請求項 7)。

[0025] 前記操作部材および被操作部材がそれぞれのブラケットに対して所定の角度範囲で回動自在に設けられるプーリであり、前記アウターケーシングがリボン状を呈しており、前記補強線がアウターケーシングの中心に沿って摺動自在に設けられると共に、前記インナーケーブルが 2本一対で設けられ、それらのインナーケーブルがアウターケーシングの両側縁に沿ってそれぞれ摺動自在に設けられている場合は、遠隔操作装置の構成がシンプルになり、重量および操作力が軽くなる (請求項 8)。

[0026] 前記一対のインナーケーブルの少なくとも一端側の端部同士が 1個のケーブルェンドでまとめて固着されており、そのケーブルエンドが対応する操作側のプーリまたは被操作側のプーリに対して係止されて！/ヽる場合は、組立作業が容易になる。

[0027] 前記操作部材または被操作部材がブラケットに対して回転自在に設けられるプーリであり、前記インナーケーブルがそのプーリに対して 1周以上巻き付けられると共に、インナーケーブルの端部がプーリに係止されて!/、る場合は、インナーケーブルの弛みが少なぐプーリから脱落しにくい。さらに操作ストロークを長くすることができる。

[0028] 以下、図面を参照しながら本発明のコントロールケーブルおよび遠隔操作装置の実施の形態を説明する。

図面の簡単な説明

[0029] [図 1]本発明のコントロールケーブルの一実施形態を示す斜視図である。

[図 2]図 2aは図 1のコントロールケーブルの断面図、図 2bは本発明のコントロールケ一ブルの他の実施形態を示す断面図である。 [図 3]本発明の遠隔操作装置の実施形態を示す概略側面図である。

[図 4]図 4aおよび図 4bはそれぞれ本発明の遠隔操作装置の他の実施形態を示す平面図および側面図である。

[図 5]図 5aおよび図 5bはそれぞれ図 4aの遠隔操作装置に用いるコントロールケープルの平面図および側面図である。

[図 6]図 6a、図 6bおよび図 6cはそれぞれ本発明の遠隔操作装置のさらに他の実施形態を示す概略側面図である。

[図 7]図 7aおよび図 7bはそれぞれ本発明のコントロールケーブルのさらに他の実施形態を示す要部斜視図である。

[図 8]本発明の遠隔操作装置のさらに他の実施形態を示す側面図である。

[図 9]本発明の遠隔操作装置のさらに他の実施形態を示す側面図である。

[図 10]本発明の遠隔操作装置のさらに他の実施形態を示す側面図である。

[図 11]従来のコントロールケーブルの一例を取付状態と共に示す一部切り欠き側面図である。

[図 12]従来のコントロールケーブルの他の例を示す側面図である。

[図 13]従来のコントロールケーブルのアウターケーシングの一例を示す要部斜視図である。

発明を実施するための最良の形態

[0030] 図 1に示すコントロールケーブル 10は、補強線 11と、その補強線 11の周囲に摺動自在に設けられるアウターケーシング 12と、そのアウターケーシング 12に対して摺動自在に収容されるインナーケーブル 13とからなる。補強線 11の両端はアウターケーシング 12の両端から出ており、インナーケーブル 13の両端は補強線 11の両端よりさらに軸線方向に延び出て、る。

[0031] 前記補強線 11は、オイルテンパー線、パネ鋼線、ピアノ線などの硬鋼線、ステンレス鋼線などの金属線の単線から構成されて、る。ただし複数本の金属線を撚り合わせたものでもよい。補強線 11の外径はインナーケーブル 13の外径によって異なるが、通常は 0. 5〜3mm程度、好ましくは 0. 5〜： Lmm程度である。補強線 11の両端は、ブラケットなどに固定される部位であり、ケーブルエンドと同様のアンカー 14がカシメあるいは注型 (铸造）により固着されている。アンカー 14を設けずに、端部を折り曲げたり折り返して係止したり（図 5b、図 7a参照）、あるいはブラケットに形成した取付孔に通し、巻き付けたりして固定することもできる。

[0032] 前記アウターケーシング 12は図 2に示すように、断面略円形で、中心近辺に間隔をあけて補強線揷通孔 15とインナーケーブル揷通孔 16とが設けられている。揷通孔 1 5、 16同士の間隔は、 l〜5mm程度であり、アウターケーシング 12の外径は 3〜7m m程度である。補強線揷通孔 15の内径は、補強線 11を相対的に摺動可能に挿入できる寸法であり、インナーケーブル揷通孔 16の内径はインナーケーブル 13を楽に往復摺動させることができる程度の寸法にして、る。

[0033] アウターケーシング 12は熱可塑性榭脂製の押し出し成形品が好適に用いられる。

熱可塑性榭脂としては、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルサルフォン、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアリレート、ポリフエ-レンサルファイド、ポリイミド、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリサルフォン、ポリアセタール、ポリフエ-レンオキサイド、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの硬質で、熱安定性および形状維持性が高ヽものが好まヽ。ただしフッ素榭脂などでもよ、。

[0034] 前記インナーケーブル 13は従来公知のプルコントロールケーブルのインナーケ一ブルと同一のものを使用することができ、たとえば外径 0. 1〜0. 6mmの鋼素線の単線、あるいは 7〜133本を撚り合わせたものが用いられる。ただしプッシュプルコント口一ルケ一ブルのインナーケーブルを採用してもよい。インナーケーブル 13の両端にはそれぞれ従来公知のケーブルエンド 17がカシメあるいは注型により固着されて！ヽる。この実施形態では電気配線に用いられる圧着端子と同様の止め孔 17aを備えたケーブルエンド 17を採用している。ただし円柱状、球状など他の形態のものも用いることができる。

[0035] 補強線 11の長さは、端部の固定方法によっても異なる力通常はアウターケーシング 12の長さより 20〜： LOOmm程度長くしている。それによりアウターケーシング 12は高温の環境で熱膨張したり、低温の環境で熱収縮しても、インナーケーブル 13の操作に影響しない。インナーケーブル 13の長さは、操作ストロークによって異なるが、補強線 11の長さよりも「ストローク長さ + 5〜100」 mm程度長くしたものが好まし、。 [0036] 図 2aの実施形態ではアウターケーシング 12の断面形状は略円形であるが、図 2b に示すように、補強線 11を通すための補強線パイプ 18aと、インナーケーブル 13を通すケーブルパイプ 18bと、それらを平行に連結する扁平な連結部 18cとからなる断面亜鈴状で、全体がリボン状のアウターケーシング 18とすることもできる。補強線パイプ 18aには補強線揷通孔 15が形成され、ケーブルパイプ 18bにはインナーケーブル揷通孔 16が形成されている。このアウターケーシング 18は、軸線を通り連結部 18cと直交する面内に湾曲させるとき (紙面の左右方向に湾曲させるとき）の可撓性がきわめて高い。また、合成樹脂の使用量も少ない。補強線パイプ 18aとケーブルパイプ 1 8bの間隔は図 2aのアウターケーシング 12の補強線揷通孔 15とインナーケーブル揷通孔 16の間隔と同程度とすることができる。

[0037] 上記のように構成されるコントロールケーブル 10は、たとえば図 3に示す遠隔操作装置 20に用いることができる。この遠隔操作装置 20は、操作機構 21と、被操作機構 22と、両者を連結するコントロールケーブル 10とからなる。操作機構 21は、ブラケット 23と、そのブラケット 23に対して摺動自在に設けられるノブ 24とを備えている。ブラケット 23には、コントロールケーブル 10のアウターケーシング 12を軸方向摺動自在に保持するアウター受け部 25が設けられて、る。

[0038] 被操作機構 22は、ブラケット 26と、そのブラケット 26に対して回動自在に設けられるレバー 27と、そのレバーを常時戻し方向に付勢するリターンスプリング 28とを備えている。ブラケット 26には前述と同様のアウター受け部 29が設けられている。

[0039] コントロールケーブル 10のインナーケーブル 13の一端は、ケーブルエンド 17を介して操作機構 21のノブ 24に連結され、他端は被操作機構 22のレバー 27に連結されている。補強線 11の両端のアンカー 14、 14は、それぞれ操作側のブラケット 23や被操作側のブラケット 26に固定する。アウターケーシング 12の両端は、それぞれ操作側および被操作側のブラケット 23、 26のアウター受け部 25、 29に摺動自在に保持させて配索する。それによりインナーケーブル 13および補強線 11の屈曲を防止しうる。図示していないが、コントロールケーブル 10の全体は、通常は途中で湾曲している。湾曲部の最小曲率半径はたとえば 30〜200mm程度である。曲率半径が小さいほど、インナーケーブル 13の摺動抵抗が大きくなるため、配索環境に応じてできるだけ曲率半径を大きくする。

[0040] 上記のように配索されたコントロールケーブル 10は、アウターケーシング 12に補強線 11が挿入されているため、適度な可撓性と形状保持性を備えており、自動車のェンジンルーム内などの空間に配索しても弛むことはな、。ただし周囲の配管や配線に固定することもできる。その場合、たとえば 2〜3か所程度、湾曲形態が変化しないように軸方向の移動を許す状態で、ひもや止め金具などで留める。

[0041] 図 3のコントロールケーブル 10が周囲の温度によって熱膨張あるいは熱収縮すると、合成樹脂製のアウターケーシング 12と金属製のインナーケーブル 13の熱膨張率の差によって、インナーケーブル 13のアウターケーシング 12から出ている部分 a、 b の和「a+b」は常温時の寸法から変化する。しかしこのコントロールケーブル 10は、ァウターケーシング 12の伸縮を許す構造となっているので、実質的な配索長さは金属製の補強線 11によって規制されて、る。そしてインナーケーブル 13と補強線 11の熱膨張率はほぼ同一であるので、インナーケーブル 13の補強線 11より延び出している部分 A、 Bの和「A+B」は温度によってほとんど変化しない。そのため、熱膨張あるいは熱収縮によってインナーケーブル 13が誤操作される問題は生じない。これらの作用効果は図 4のように配索しても同様である。

[0042] 本発明の遠隔操作装置における操作部材としては、前述のノブやレバーのほか、プーリあるいはケーブルドラムなど、従来用いられて!/、る種々の操作部材を用いることができる。たとえば図 4a、図 4bの遠隔操作装置 30では、操作部材として 2本のインナーケーブル 13a、 13bを逆向きに巻き付けて係止したプーリ 31を採用している。このものはプーリ 31を往復回動操作することにより、 2本のインナーケーブル 13a、 13b を交互に引き操作することができる。

[0043] また、被操作部材についても、レバーやノブのほか、図 4a、図 4bのように 2本のインナーケーブル 13a、 13bを逆向きに巻き付けて係止したプーリ 32やケーブルドラムなど、種々の形態の被操作部材を採用することができる。図 4aの装置では、 2本のインナーケーブル 13a、 13bの交互操作により、被操作部材であるプーリ 32を往復回動操作することができる。

[0044] 図 4aおよび図 4bに示す遠隔操作装置 30は、自動車の外気の取り入れとヒータからの送風とを切り換える管路制御用フラップを操作するための遠隔操作装置に適用したものである。この遠隔操作装置 30は、後述する図 10の遠隔操作装置 80とほぼ同様であるが、操作側のプーリ 31は被操作側のプーリ 32より小さい。操作側のブーリ 31はほぼ円形で、下方に突出した薄肉円筒状の支持軸 33がブラケット 34によって回動自在に支持されている。被操作側のプーリ 32もブラケット 35によって回動自在に支持されている。

[0045] 操作側のプーリ 31の中心部には、駆動軸を通すための十文字状の貫通孔 36が形成されている。さらにプーリ 31の外周には、インナーケーブル 13a、 13bが係合するガイド溝（図 4bの 37)が形成されている。また、プーリ 31の外周から係合突起 38が半径方向外向きに突出しており、その係合突起 38に形成された係止溝 39に、ケープルエンド 40が係止されている。このケーブルエンド 40は角棒状であり、図 5aに示すように 2本のインナーケーブル 13a、 13bの端部を同一の方向に向けて、まとめてカシメ付けている。そのため、プーリ 31へのインナーケーブル 13a、 13bの取付が容易である。

[0046] なお、いずれかのインナーケーブル 13a、 13bを 1周以上、プーリ 31に巻き付けてもよい。その場合はインナーケーブル 13a、 13bが弛みにくぐガイド溝 37から脱落しにくい。さらに操作ストロークをプーリ 31の周長より長くすることができる。片方のインナーケーブルだけを 1周以上巻き付ける場合は、左右のインナーケーブルの長さが異なることになるが、とくに問題はない。被操作側のプーリ 32についても、インナーケ一ブル 13a、 13bを 1周以上巻き付けることができ、同様の作用効果を奏する。

[0047] 操作側のブラケット 34は略矩形状で、左右の端部は被操作側のブラケット 35の輪郭に合わせた円弧状にされている。それにより、出荷や保管のときに、操作機構と被操作機構とを重ねておくことができ、スペースを節約できる。操作側のブラケット 34の直線状の辺には、プーリ 31の係合突起 38と係合してプーリ 31の回動角度を規制するストッパ 41が突出している。ストッパ 41は左右一対で設けられている。さらにブラケット 34の円弧状の側縁には、アウターケーシング 18の一端を摺動自在に支持するためのアウター受け部 25が設けられている。アウター受け部 25は、 2本のインナーケ一ブル 13a、 13bを滑らかにプーリ 31の接線方向に案内するための略円弧状のガイド片 42を備えている。

[0048] さらにブラケット 34には、ガイド片 42の間の位置に、補強線 11の一端を固定する固定部 43が設けられている。この実施形態では、図 5bに示すように、補強線 11の端部が折り曲げられており、その折り曲げた部分 44を固定部 43に形成した孔に挿入している。さらにその孔に隣接する部位にタッピングスクリュー 45をねじ込み、折り曲げた部分 44が抜けな、ように補強線 11の端部を止めて、る。

[0049] 図 4aに示すように、被操作側のプーリ 32の外周部は、回転中心と同心の円形ではなぐ大径部 46と、小径部 47と、それらを接続する傾斜部 48a、 48bとを備えている。大径部 46および小径部 47には、インナーケーブル 13a、 13bをガイドするためのガイド溝 49が設けられてヽる。被操作側のプーリ 32の大径部 46の半径は操作側のプーリ 31の半径より大径であるので、その回動角は操作側のプーリ 31の操作角度より小さい。したがってインナーケーブル 13a、 13bが巻き付いたりほどき出されたりする大径部 46は全周でなく、部分的な円弧として、る。

[0050] さらに被操作側のプーリ 32の一方の傾斜部 48bには、ケーブルエンド 50を係止するための係止溝 51が形成されている。その係止溝 51に隣接して、操作対象物、この実施形態ではヒータ管路のフラップに連結する軸受け部 53が突出している。また、プーリ 32の下部には、薄肉円筒状の支持軸 54が突出しており、その支持軸 54がブラケット 35に回動自在に支持されて！、る。

[0051] 被操作側のプーリ 32を回動自在に支持するブラケット 35は、ほぼ円形であり、一部が円弧状に切り欠かれている。そのブラケット 35には、操作側のブラケット 34と同様のアウター受け部 29と、補強線 11の固定部 55とが設けられている。このアウター受け部 29も、 2本のインナーケーブル 13a、 13bを滑ら力にプーリ 32の大径部 46の接線方向に案内するためのガイド片 42を備えている。固定部 55はそれらのガイド片 42 の間に設けられている。

[0052] 操作側と被操作側の間には、図 5a、図 5bに示すようなリボン状のアウターケーシング 18が配索されており、そのアウターケーシング 18内に 2本のインナーケーブル 13a 、 13bと 1本の補強線 11とがそれぞれ摺動自在に収容されている。このアウターケーシング 18では、中心に沿って 1本の補強線パイプ 18aが設けられ、両側縁に沿って一対のケーブルパイプ 18bが設けられており、それらの間に薄肉の連結部 18cが設けられている。

[0053] アウターケーシング 18の両端は、それぞれ操作側および被操作側のブラケットのァウタ一受け部 25、 29内に摺動自在に、あるいは少なくとも軸方向の移動を拘束しない程度の強さで保持されている。アウターケーシング 18のケーブルパイプ 18bから出てくるインナーケーブル 13a、 13bの端部は、それぞれケーブルエンド 40、 50によつてまとめられている。被操作側のケーブルエンド 50は、断面 V字状の環状溝 57が形成された円柱部 58と、先端側の角柱部 59とからなる。環状溝 57はインナーケーブル 13a、 13bの弛みをとるために設けている。

[0054] 上記のように構成される遠隔操作装置 30は、操作側のプーリ 31を、ストツバ 41で規制されて、る範囲で往復回動させると、被操作側のプーリ 32を回動操作することができる。この場合、被操作側のプーリ 32の径が大きいため、操作角度より被操作角度が小さくなる。

[0055] 図 3および図 4aの遠隔操作装置 20、 30ではアウターケーシング 12、 18の両端をそれぞれブラケット 23、 26、 34、 35に対して摺動自在に収容している力アウターケ一シング 12、 18の片方だけ、あるいは途中の一か所を軸方向に移動しないように固定することもできる。たとえば図 6aに示すように、アウターケーシング 12の途中を取り付け部材 60で固定してもよい。また、図 6bに示すように、一方の端部を両側のブラケット 23、 26のうち一方のブラケットに固定し、他方の端部を他方のブラケットに摺動自在〖こ保持させることもできる。それらの場合はアウターケーシング 12はその固定した部位から両方あるいは一方の自由端に向力つて伸び縮みすることになる。

[0056] また、図 6cに示すように、 2本のアウターケーシング 12a、 12bを隙間 61あけて連続するように配置し、それぞれの、アウターケーシング 12a、 12bの端部をブラケット 23、 26〖こ固定することもできる。隙間 61の近辺では、アウターケーシング 12a、 12bの端部同士を摺動自在に保持するアウター保持部材 62を設けることにより、インナーケ一ブル 13および補強線 11の屈曲を防止するのが好ましい。このものはアウターケーシング 12の熱膨張を隙間 61で吸収することができる。また、アウター保持部材 62を車体などに固定することもできる。 [0057] 図 7aに示すコントロールケーブル 64に用いられているアウターケーシング 65は、図 2bのリボン状のアウターケーシング 18とほぼ同様である力 2本の補強線パイプ 1 8a、 18aを平行に配置し、その間にケーブルパイプ 18bを配置し、それらを扁平な連結部 18c、 18cで連結している。このものは補強線 11が 2本であるので、配索形態の維持機能が向上している。またリボン状であるので、可撓性はそれほど損なわれない

[0058] 図 7bに示すコントロールケーブル 67に用いられているアウターケーシング 68は、図 7aのコントロールケーブル 64とは逆に、 2本のケーブルパイプ 18b、 18bを間隔をあけて平行に配置し、その間に 1本の補強線パイプ 18aを配置し、それらを扁平な連結部 18c、 18cで連結している。このコントロールケーブル 67は図 4a、図 4bの遠隔操作装置 30に用いることができるほか、たとえば図 8に示す遠隔操作装置 70のように、操作機構に連結されている 1個のノブ 71の操作部材で、 2本のインナーケーブル 13 を介して 2か所の被操作部材 (レバーなど） 72、 72を同時に操作することができる。

[0059] また、図 9に示す遠隔操作装置 73のように、 1本の操作側レバー 74に 2本のインナ一ケーブル 13a、 13bを交互に引き操作するように連結し、被操作側レバー 75を往復揺動させることができるように構成してもよい。すなわち、操作側レバー 74を一方向に揺動させると、一方のインナーケーブルを介して被操作側レバー 75がー方に揺動する。そして他方に揺動させると、被操作側レバー 75が他方に揺動する。なお、図 9の操作側レバー 74と図 8の 2個の被操作部材 72、 72を組み合わせてもよい。その場合は操作側レバー 74を交互に往復操作することにより、 2個の被操作部材 72、 72 を交互に操作することができる。

[0060] 図 10の遠隔操作装置 80では、図 4aの場合と同様に、操作部材として 2本のインナ一ケーブル 13a、 13bを逆向きに巻き付けて係止したプーリ 81を採用している。なお、それぞれのインナーケーブル 13a、 13bの端部は別個にプーリ 81に係止している。このものはプーリ 81の軸 82を中心として往復回動操作することにより、 2本のインナ一ケーブル 13a、 13bを交互に弓 Iき操作することができる。

[0061] また、被操作部材についても、 2本のインナーケーブル 13a、 13bを逆向きに巻き付けて、別個に係止したプーリ 83を採用している。このものは 2本のインナーケーブル 1 3a、 13bの交互操作により、被操作部材であるプーリ 83を往復回動操作することができる。このように 2個のプーリ 81、 83を用いて閉ループ状に配索した遠隔操作装置 80では、図 4bの場合と同様に、 2本のインナーケーブル 13a、 13bの同じ側の端部同士を 1個のケーブルエンドでまとめて固着することができる。また、 1本のインナーケ一ブルの両端を 1個のケーブルエンドで閉ループ状にまとめると共に、インナーケ一ブルの途中に他方のケーブルエンドを固着することもできる。

[0062] 図 4a、図 4bの遠隔操作装置 30および図 8〜 10の遠隔操作装置 70、 73、 80は、いずれも 2本のインナーケーブルを操作できる 1本のコントロールケーブルを採用しているが、図 1のコントロールケーブル 10のような、補強線 11およびインナーケープル 13がそれぞれ 1本のコントロールケーブルを 2本用いて同様の閉ループ状に配索した遠隔操作装置を構成することもできる。また、 1本のアウターケーシングに 2本の補強線と 2本のインナーケーブルを収容してコントロールケーブルを構成することもできる。それらのコントロールケーブルを用いると、図 8の被操作側部材 72が互いに離れていても、配索することができ、一個所の操作部材で操作をすることができる。

[0063] また、前述の実施形態では、操作側のプーリおよび被操作側のプーリを所定の角度範囲内で往復回動させて、るが、、ずれの装置でも 1回転以上回転操作させるように構成することもできる。その場合は操作用および被操作用のプーリは、ずれも円形のものとし、インナーケーブルは 1周以上巻き付けることになる。なお、インナーケ一ブルを案内するガイド溝（図 4aの符号 49参照）は、 1周以上、スパイラル状に形成する。ただし 1本の環状のガイド溝に 1周以上巻き付けてもよい。

[0064] 本発明の遠隔操作装置は、前述のようなヒータ管路の遠隔操作のために用いられるほか、たとえば自動車のコンソールボックスの蓋のスライド開閉操作のための遠隔操作装置など、比較的軽負荷の遠隔操作装置に採用することができる。

符号の説明

[0065] 10 コントローノレケープノレ

11 補強線

12 アウターケーシング

13 インナーケープノレアンカー

補強線揷通孔インナーケーブル揷通孔ケーブルエンドアウターケーシングa 補強線パイプb ケーブルパイプc ：連結部

遠隔操作装置操作機構

被操作機構

ブラケット

ノブ

アウター受け部ブラケット

レノ一

リターンスプリングアウター受け部遠隔操作装置プーリ (操作側）プーリ (被操作側）支持軸

ブラケット (操作側）ブラケット (被操作側) 貫通孔

ガイド溝

係合突起

係止溝ケーブルエンド

ストッパ

ガイド片

固定部

折り曲げた部分

タッピングスクリュー大径部

小径部

a, 48b 傾斜部

ガイド溝

ケーブルエンド (被操作側) 係止溝

支持軸

軸受け部

支持軸

固定部

環状溝

円柱部

角柱部

取り付け部材

隙間

アウター保持部材コントローノレケープノレアウターケーシングコントロールケープノレアウターケーシング遠隔操作装置

ノブ 72 被操作部材

73 遠隔操作装置

74 操作側レバー

75 被操作側レバ、

80 遠隔操作装置

81 プーリ

82 軸

83 プーリ

Claims

請求の範囲

[1] 両端が固定される金属製の補強線と、

その補強線に対して摺動可能に、かつ、環境温度の変化に基づく軸線方向の熱変形を拘束しな、ように設けられる合成樹脂製のアウターケーシングと、

そのアウターケーシングに摺動自在に収容される可撓性を有する金属製のインナーケーブル

とを備えたコントロールケーブル。

[2] 前記補強線が平行に 2本一対で設けられ、前記インナーケーブルがそれらの補強線の間に配置されている請求項 1記載のコントロールケーブル。

[3] 前記インナーケーブルが平行に 2本一対で設けられ、前記補強線がそれらのインナーケーブルの間に配置されている請求項 1記載のコントロールケーブル。

[4] 前記アウターケーシングがリボン状を呈して、る請求項 1記載のコントロールケープル。

[5] 前記補強線が金属製の単線力なり、前記インナーケーブルが複数本の金属素線の撚り線力なる請求項 1記載のコントロールケーブル。

[6] 前記補強線およびインナーケーブルがそれぞれ金属製の単線力もなる請求項 1記載のコントローノレケープノレ。

[7] 操作力を与える操作部材と、操作側のブラケットと、請求項 1記載のコントロールケ一ブルを介して操作部材の操作を受ける被操作部材と、被操作側のブラケットとを備え、

前記コントロールケーブルの補強線の両端が操作側および被操作側のブラケットに固定され、

前記コントロールケーブルのアウターケーシングの少なくとも一端が操作側または被操作側のブラケットに軸方向摺動自在に保持され、

前記コントロールケーブルのインナーケーブルの両端が操作部材および被操作部材に連結されている、

遠隔操作装置。

[8] 前記操作部材および被操作部材がそれぞれのブラケットに対して所定の角度範囲で回動自在に設けられるプーリであり、

前記アウターケーシングがリボン状を呈しており、

前記補強線がアウターケーシングの中心に沿って摺動自在に設けられると共に、前記インナーケーブルが 2本一対で設けられ、それらのインナーケーブルがアウターケ一シングの両側縁に沿ってそれぞれ摺動自在に設けられて、る請求項 7記載の遠隔操作装置。

[9] 前記一対のインナーケーブルの少なくとも一端側の端部同士が 1個のケーブルェンドでまとめて固着されており、そのケーブルエンドが対応する操作側のプーリまたは被操作側

のプーリに対して係止されて!/ヽる請求項 8記載の遠隔操作装置。

[10] 前記操作部材または被操作部材がブラケットに対して回転自在に設けられるプーリであり、前記インナーケーブルがそのプーリに対して 1周以上巻き付けられると共に、インナーケーブルの端部がプーリに係止されて!/、る請求項 7記載の遠隔操作装置。